JP7001324B2 - 車両用スロープ装置 - Google Patents
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車体後部のドア開口部の下部を構成する車体構成部材に回動可能に取り付けられるスロープ板を備える車両用スロープ装置であって、
前記車体構成部材に対して前記スロープ板の基端側を回動可能に支持する回動機構と、
前記スロープ板が車体後部の床面に倒伏した状態で、前記スロープ板の基端に近接する前記車体構成部材の箇所に設けられ、前記スロープ板の長手方向に対して傾斜する傾斜部とを備え、
前記傾斜部は、車両の後面衝突時に前記スロープ板の基端に当接することにより、前記スロープ板の先端側を押し下げる方向に回動させる回動モーメントを生じさせるように形成されている。
図1~図4を参照して、実施形態1に係るスロープ装置10について説明する。本実施形態に係るスロープ装置10は、図1に示すように、車体後部にドア開口部1が設けられた車両100に設置され、ドア開口部1から車椅子などを乗降させる際に使用される。まず、車両100及びスロープ装置10の概要を図1を用いて説明し、次いで、スロープ装置10の詳細を図2~図4を用いて詳しく説明する。
図1に示す車両100は、車体後部のドア開口部1を開閉するバックドア2を備えるワンボックス車である。バックドア2は、ドア開口部1の上部にヒンジ(図示せず)を介して回動可能に取り付けられた跳ね上げ式のものである。車両100の車体後部には、車室の床面を構成するリアフロアパネル4を備える。
スロープ装置10は、車両100の車室後部に設置されており、スロープ板20を備える。スロープ板20は、ドア開口部1の下部に回動可能に取り付けられており、スロープ板20を使用するときは、図1に示すように、ドア開口部1から車外に引き出して展開することにより、ドア開口部1と地面との間に架け渡される。図1に示すスロープ板20は、第1スロープ板21と、第1スロープ板21に対してスライド可能に取り付けられる第2スロープ板22とで構成されており、第1スロープ板21の先端から第2スロープ板22を引き出すことで伸長可能であり、スロープ板20の長さを調整することが可能である。
本実施形態のスロープ装置10は、図2に示すように、車体構成部材3に回動可能に取り付けられるスロープ板20と、スロープ板20を回動可能に支持する回動機構30と、車体構成部材3に設けられる傾斜部50とを備える。図2は、スロープ板20が倒伏した状態を車両100(図1参照)の左側面側から見た断面図である。
車体構成部材3は、車体後部のドア開口部1(図1参照)の下部を構成する部材である。本例では、車体構成部材3はバックドアロアパネルであり、その一端側(図2の下側)が図示しない車体後端の下側の横フレームに軸支されている。図1では、車体構成部材(バックドアロアパネル)3を車外側に倒した状態を示し、図2では、起こした状態を示している。スロープ板20を使用するときは、図1に示すように、バックドア2を開け、車体構成部材3を倒すことで、スロープ板20を車外に引き出すことが可能である。スロープ板20を使用しないときは、車体構成部材3を起こしてスロープ板20を車室内に収容した後、バックドア2を閉じる。車体構成部材3を起こしたとき、車体構成部材3の上端(二点鎖線で示す)がドア開口部1の下辺を構成し、その状態でバックドア2を閉じることによって、ドア開口部1が閉じられる。
スロープ板20(第1スロープ板21)は、車体構成部材3に回動機構30を介して回動可能に取り付けられており、図2に示すように、リアフロアパネル4(図1参照)に対してスロープ板20を倒伏した状態で収納することが可能である。この状態では、スロープ板20がリアフロアパネル4上に略水平状態で配置され、スロープ板20の先端(図2の紙面左側)が車両前方側に位置する前端となり、スロープ板20の基端(図2の紙面右側)が車両後方側に位置する後端となる。本例では、スロープ板20の基端側の端面が倒伏状態のスロープ板20上面及び下面に対して略直交する垂直面になっており、スロープ板20の基端の下側角部20L及び上側角部20Uが略直角になっている。
回動機構30は、車体構成部材3に対してスロープ板20の基端側を回動可能に支持する部材である。本例の回動機構30はヒンジであり、図2に示すように、回動機構30が倒伏状態のスロープ板20の基端側の上側に配置されている。
傾斜部50は、図2に示すように、スロープ板20がリアフロアパネル4(図1参照)に倒伏した状態で、スロープ板20の基端に近接する車体構成部材3の箇所に設けられ、スロープ板20の長手方向(略水平方向)に対して傾斜するように形成されている。「近接する」とは、スロープ板20を回動させたときにスロープ板20の基端の回動軌跡と干渉しない範囲で、スロープ板20の基端から車両後方に5cm以下程度離れて位置することを意味する。本例では、車体構成部材3の車室側(車両前方側)に、スロープ板20の回動軌跡と干渉しないように、車両後方側に凹む凹部40が設けられている。そして、この凹部40において、スロープ板20の基端の下側角部20Lに対応する箇所に、上方から下方にかけて前方に傾斜する傾斜部50が形成されている。傾斜部50は、凹部40の上下方向の断面において傾斜する傾斜面によって形成されていてもよいし、凹部40から突出する傾斜リブによって形成されていてもよい。
図5、図6を参照して、実施形態2に係るスロープ装置10について説明する。実施形態2では、図5に示すように、回動機構30が倒伏状態のスロープ板20の基端側の下側に配置されている点が上述の実施形態1と異なる。以下、実施形態1との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態のスロープ装置10は、スロープ板20が倒伏した状態で、後突時に傾斜部50がスロープ板20の基端に当接することによって、スロープ板20の先端側を押し下げる方向に回動させる回動モーメントを生じさせることができる。これにより、後突時にスロープ板20の先端側が上方に浮き上がることを抑制できるので、スロープ板20の倒伏状態が維持され、スロープ板20の先端が後部座席のシートバックなどに衝突することを抑制できる。
1 ドア開口部
2 バックドア
3 車体構成部材
4 リアフロアパネル
5 床ボード
10 スロープ装置
20 スロープ板
20L 下側角部
20U 上側角部
21 第1スロープ板
22 第2スロープ板
25 ストライカ
30 回動機構
40 凹部
50 傾斜部
50a、50b 傾斜面
Claims (1)
- 車体後部のドア開口部の下部を構成する車体構成部材に回動可能に取り付けられるスロープ板を備える車両用スロープ装置であって、
前記車体構成部材に対して前記スロープ板の基端側を回動可能に支持する回動機構と、
前記スロープ板が車体後部の床面に倒伏した状態で、前記スロープ板の基端に近接する前記車体構成部材の箇所に設けられ、前記スロープ板の長手方向に対して傾斜する傾斜部とを備え、
前記傾斜部は、車両の後面衝突時に前記スロープ板の基端に当接することにより、前記スロープ板の先端側を押し下げる方向に回動させる回動モーメントを生じさせるように形成されている車両用スロープ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018061902A JP7001324B2 (ja) | 2018-03-28 | 2018-03-28 | 車両用スロープ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018061902A JP7001324B2 (ja) | 2018-03-28 | 2018-03-28 | 車両用スロープ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019172042A JP2019172042A (ja) | 2019-10-10 |
JP7001324B2 true JP7001324B2 (ja) | 2022-01-19 |
Family
ID=68169908
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018061902A Active JP7001324B2 (ja) | 2018-03-28 | 2018-03-28 | 車両用スロープ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7001324B2 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013141856A (ja) | 2012-01-10 | 2013-07-22 | Toyota Auto Body Co Ltd | 車両のスロープ装置 |
DE202013002152U1 (de) | 2013-03-07 | 2014-06-11 | Amf-Bruns Gmbh & Co. Kg | Rampensystem zum Einbau in ein Fahrzeug |
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2018
- 2018-03-28 JP JP2018061902A patent/JP7001324B2/ja active Active
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JP2019172042A (ja) | 2019-10-10 |
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