JP7001324B2 - 車両用スロープ装置 - Google Patents

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本発明は、車体後部のドア開口部の下部を構成する車体構成部材に回動可能に取り付けられるスロープ板を備える車両用スロープ装置に関する。
車体後部にドア開口部が設けられた自動車(例えばワンボックス車)において、車室後部にスロープ装置が設置された福祉車両が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。スロープ装置は、車体に回動可能に取り付けられるスロープ板を備える。スロープ板は、車体に対してスロープ板の基端側がヒンジなどによって回動可能に支持されている。
一般的に、スロープ装置では、スロープ板を使用しないときは、車体後部の床面(リアフロアパネル)に対してスロープ板を直立した状態でロック機構などによって固定するように構成されている。スロープ板を使用するときは、ドア開口部からスロープ板を車外に引き出して展開する。これにより、ドア開口部と地面との間にスロープ板が架け渡され、スロープ板を使用して車椅子などを乗り降りさせることができる。最近では、スロープ板を使用しないときに、リアフロアパネルに対してスロープ板を倒伏した状態で収納することにより、その上方のスペースを荷室として利用することが提案されている。
特開2017-176746号公報 特開2013-141856号公報
スロープ板が倒伏した状態で、例えば、車両の後面衝突(後突)時に車両後方から衝突荷重が入力されたとき、スロープ板の後方に位置する車体構成部材が前方に変位してスロープ板の基端(後端)に当接し、車体構成部材からスロープ板の後端に前方への入力荷重が作用する場合がある。このとき、スロープ板の後端への入力荷重が、回動中心を支点にしてスロープ板の先端(前端)側を押し上げる方向に回動させる回動モーメントに変化することによって、スロープ板の前端側が上方に浮き上がることがある。スロープ板の先端が浮き上がった状態で衝突荷重によってスロープ板が前方に移動すると、例えば、後部座席などに衝突する恐れがある。
そこで、倒伏状態のスロープ板の浮き上がりを抑制するための別部品を設ける、例えばスロープ板をリアフロアパネルに固定するためのロック機構など取り付けることも考えられるが、別部品によるコストや質量の増加が懸念される。また、スロープ板をリアフロアパネルに固定すると、後突時に発生する上述のスロープ板の先端側を押し上げる力によってリアフロアパネルが変形する可能性があり、リアフロアパネルの補強が必要となるなど、更なるコストや質量の増加が懸念される。
特許文献1に記載のスロープユニットシステムでは、倒伏状態のスロープユニット(スロープ板)の先端が上方に跳ね上がることを回避するため、スロープ板を車体側部材に対して回動可能に取り付けるアーム又はスロープ板の後方端部に、バックドア側に向かって延出する延出部を設けることを提案している。特許文献1には、後突荷重の入力時、延出部がバックドアと当接することで、スロープユニットを下方側に向けて押圧する力を作用させることが記載されている。特許文献1では、バックドア側に向かって延出する延出部を設けているが、その分のスペースをスロープユニットとバックドアとの間に確保する必要がある。また、後突時のバックドアの変形によっては延出部に対して所定の方向に力が作用せず、スロープユニットの跳ね上がりを防止できない恐れがある。
本発明の目的の一つは、後突時に、倒伏状態のスロープ板が浮き上がることを抑制できる車両用スロープ装置を提供することにある。
本発明の一態様に係る車両用スロープ装置は、
車体後部のドア開口部の下部を構成する車体構成部材に回動可能に取り付けられるスロープ板を備える車両用スロープ装置であって、
前記車体構成部材に対して前記スロープ板の基端側を回動可能に支持する回動機構と、
前記スロープ板が車体後部の床面に倒伏した状態で、前記スロープ板の基端に近接する前記車体構成部材の箇所に設けられ、前記スロープ板の長手方向に対して傾斜する傾斜部とを備え、
前記傾斜部は、車両の後面衝突時に前記スロープ板の基端に当接することにより、前記スロープ板の先端側を押し下げる方向に回動させる回動モーメントを生じさせるように形成されている。
上記車両用スロープ装置では、倒伏状態のスロープ板の基端に近接する車体構成部材の箇所に傾斜部が設けられており、この傾斜部が、後突時にスロープ板の基端に当接することにより、スロープ板の先端側を押し下げる方向に回動させる回動モーメントを生じさせるように形成されている。上記車両用スロープ装置によれば、後突時に車体構成部材の傾斜部がスロープ板の基端(後端)に当接したとき、車体構成部材からスロープ板の後端に作用する入力荷重が、傾斜部によってスロープ板の長手方向に対して傾斜した方向に作用することになる。これにより、回動機構の回動中心を支点としてスロープ板の先端(前端)側を押し下げる方向に回動させる回動モーメントを生じさせることで、スロープ板の先端側が上方に浮き上がることを抑制できる。したがって、車両用スロープ装置は、後突時に、倒伏状態のスロープ板が浮き上がることを抑制でき、スロープ板の先端が後部座席などに衝突することを抑制できる。
上記車両用スロープ装置は、車体構成部材に傾斜部を設けることにより、スロープ板の浮き上がりを抑制するための別部品(上述のロック機構など)を追加することなく、簡易な構成で実現できる。また、スロープ板の基端に近接する箇所に傾斜部が設けられていることで、後突初期の段階で傾斜部をスロープ板の基端に当接させることができ、スロープ板の浮き上がりを効果的かつ早期に抑制できる。
上記車両用スロープ装置の一態様として、前記傾斜部は、車両の後面衝突時に前記スロープ板の基端に当接したとき、前記スロープ板の基端への荷重の作用方向が前記回動機構の回動中心よりも車両後方側になるように形成されていることが挙げられる。
上記構成によれば、スロープ板の先端側を押し下げる方向の回転モーメントを生じさせることができる。上記構成を換言すれば、傾斜部の傾斜面に直交する方向が、スロープ板の基端における傾斜部との当接点と回動機構の回動中心とを結ぶ線分に対して車両後方側になるように傾斜している。
上記車両用スロープ装置の一態様として、前記傾斜部と当接する前記スロープ板の基端の角部が前記傾斜部の傾斜面に対応するように傾斜していることが挙げられる。
上記構成によれば、傾斜部がスロープ板の基端の角部に当接したときに角部に対して力を作用させ易く、上記回動モーメントを効果的に生じさせることができる。
上記車両用スロープ装置の一態様として、前記回動機構が倒伏状態の前記スロープ板の基端側の上側に配置されていることが挙げられる。
上記構成によれば、スロープ板を展開状態としたときに回動機構がスロープ板の下側に位置することから、スロープ板の上側に露出することがない。そのため、スロープ板を使用して車椅子などを乗降させる際に、回動機構が破損したり、回動機構による段差が生じることを回避でき、乗降性が良好である。
本発明の一態様に係る車両用スロープ装置は、後突時に、倒伏状態のスロープ板が浮き上がることを抑制できる。
実施形態1に係る車両用スロープ装置のスロープ板が展開した状態を示す車両後部の概略斜視図である。 実施形態1に係る車両用スロープ装置のスロープ板が倒伏した状態を示す概略断面図である。 実施形態1に係る車両用スロープ装置において後突時の動作を説明する概略要部拡大図である。 実施形態1に係る車両用スロープ装置の別の一例を示す概略要部拡大図である。 実施形態2に係る車両用スロープ装置のスロープ板が倒伏した状態を示す概略断面図である。 実施形態2に係る車両用スロープ装置において、後突時の動作を説明する概略要部拡大図である。
本発明の実施形態に係る車両用スロープ装置(以下、単に「スロープ装置」と呼ぶ場合がある)の具体例を、図面を参照して説明する。図中の同一符号は同一名称物を示す。図面において、車両前方をFR、車両後方をRR、車両左方をLH、車両右方をRH、車両上方をUP、車両下方をLWとして矢印で示す。
[実施形態1]
図1~図4を参照して、実施形態1に係るスロープ装置10について説明する。本実施形態に係るスロープ装置10は、図1に示すように、車体後部にドア開口部1が設けられた車両100に設置され、ドア開口部1から車椅子などを乗降させる際に使用される。まず、車両100及びスロープ装置10の概要を図1を用いて説明し、次いで、スロープ装置10の詳細を図2~図4を用いて詳しく説明する。
<車両の概要>
図1に示す車両100は、車体後部のドア開口部1を開閉するバックドア2を備えるワンボックス車である。バックドア2は、ドア開口部1の上部にヒンジ(図示せず)を介して回動可能に取り付けられた跳ね上げ式のものである。車両100の車体後部には、車室の床面を構成するリアフロアパネル4を備える。
<スロープ装置の概要>
スロープ装置10は、車両100の車室後部に設置されており、スロープ板20を備える。スロープ板20は、ドア開口部1の下部に回動可能に取り付けられており、スロープ板20を使用するときは、図1に示すように、ドア開口部1から車外に引き出して展開することにより、ドア開口部1と地面との間に架け渡される。図1に示すスロープ板20は、第1スロープ板21と、第1スロープ板21に対してスライド可能に取り付けられる第2スロープ板22とで構成されており、第1スロープ板21の先端から第2スロープ板22を引き出すことで伸長可能であり、スロープ板20の長さを調整することが可能である。
<スロープ装置の詳細>
本実施形態のスロープ装置10は、図2に示すように、車体構成部材3に回動可能に取り付けられるスロープ板20と、スロープ板20を回動可能に支持する回動機構30と、車体構成部材3に設けられる傾斜部50とを備える。図2は、スロープ板20が倒伏した状態を車両100(図1参照)の左側面側から見た断面図である。
(車体構成部材)
車体構成部材3は、車体後部のドア開口部1(図1参照)の下部を構成する部材である。本例では、車体構成部材3はバックドアロアパネルであり、その一端側(図2の下側)が図示しない車体後端の下側の横フレームに軸支されている。図1では、車体構成部材(バックドアロアパネル)3を車外側に倒した状態を示し、図2では、起こした状態を示している。スロープ板20を使用するときは、図1に示すように、バックドア2を開け、車体構成部材3を倒すことで、スロープ板20を車外に引き出すことが可能である。スロープ板20を使用しないときは、車体構成部材3を起こしてスロープ板20を車室内に収容した後、バックドア2を閉じる。車体構成部材3を起こしたとき、車体構成部材3の上端(二点鎖線で示す)がドア開口部1の下辺を構成し、その状態でバックドア2を閉じることによって、ドア開口部1が閉じられる。
(スロープ板)
スロープ板20(第1スロープ板21)は、車体構成部材3に回動機構30を介して回動可能に取り付けられており、図2に示すように、リアフロアパネル4(図1参照)に対してスロープ板20を倒伏した状態で収納することが可能である。この状態では、スロープ板20がリアフロアパネル4上に略水平状態で配置され、スロープ板20の先端(図2の紙面左側)が車両前方側に位置する前端となり、スロープ板20の基端(図2の紙面右側)が車両後方側に位置する後端となる。本例では、スロープ板20の基端側の端面が倒伏状態のスロープ板20上面及び下面に対して略直交する垂直面になっており、スロープ板20の基端の下側角部20L及び上側角部20Uが略直角になっている。
本例では、倒伏状態のスロープ板20の上面にストライカ25が取り付けられている。このストライカ25は、スロープ板20を倒伏状態(図2の状態)からリアフロアパネル4(図1参照)に対して直立した状態に回動させたときに、スロープ板20を直立状態で車体構成部材3に固定するための部材であり、車体構成部材3にはストライカ25に係合するロック(図示せず)が設けられている。図2に示す床ボード5は、スロープ板20を展開状態(図1の状態)としたときに、リアフロアパネル4(図1参照)とスロープ板20との間に介在され、リアフロアパネル4とスロープ板20にほぼ沿って配置される部材である。
(回動機構)
回動機構30は、車体構成部材3に対してスロープ板20の基端側を回動可能に支持する部材である。本例の回動機構30はヒンジであり、図2に示すように、回動機構30が倒伏状態のスロープ板20の基端側の上側に配置されている。
(傾斜部)
傾斜部50は、図2に示すように、スロープ板20がリアフロアパネル4(図1参照)に倒伏した状態で、スロープ板20の基端に近接する車体構成部材3の箇所に設けられ、スロープ板20の長手方向(略水平方向)に対して傾斜するように形成されている。「近接する」とは、スロープ板20を回動させたときにスロープ板20の基端の回動軌跡と干渉しない範囲で、スロープ板20の基端から車両後方に5cm以下程度離れて位置することを意味する。本例では、車体構成部材3の車室側(車両前方側)に、スロープ板20の回動軌跡と干渉しないように、車両後方側に凹む凹部40が設けられている。そして、この凹部40において、スロープ板20の基端の下側角部20Lに対応する箇所に、上方から下方にかけて前方に傾斜する傾斜部50が形成されている。傾斜部50は、凹部40の上下方向の断面において傾斜する傾斜面によって形成されていてもよいし、凹部40から突出する傾斜リブによって形成されていてもよい。
具体的には、傾斜部50は、車両100(図1参照)の後面衝突(後突)時にスロープ板20の基端に当接することにより、スロープ板20の先端側を押し下げる方向に回動させる回動モーメントを生じさせるように形成されている。図3に示すように、後突時に車両後方からの衝突荷重Fにより車体構成部材3が前方に変位したとき、傾斜部50がスロープ板20の基端(後端)の下側角部20Lに最初に当接することになる(当接した状態を二点鎖線で示す)。このとき、スロープ板20の後端に作用する入力荷重は、傾斜部50の傾斜面50aに直交する方向に作用するため、スロープ板20の長手方向(略水平方向)に対して傾斜した方向(図3の矢印A方向)に作用する。ここで、荷重の作用方向Aが回動機構30の回動中心Cよりも車両後方側の場合は、スロープ板20の後端側を押し上げる方向、即ちスロープ板20の先端側を押し下げる方向(黒塗り矢印方向)の回動モーメントが生じる。つまり、傾斜部50は、スロープ板20の下側角部20Lに当接したとき、スロープ板20の後端への荷重の作用方向Aが回動中心Cよりも車両後方側になるように形成されている。換言すれば、傾斜面50aに直交する方向(法線)が、スロープ板20の下側角部20L(傾斜部50との当接点)と回動中心Cとを結ぶ線分に対して車両後方側になるように傾斜している。
スロープ板20の下側角部20Lは、図4に示すように、傾斜部50の傾斜面50aに対応するように傾斜していてもよい。この場合、傾斜部50がスロープ板20の下側角部20Lに当接したときに下側角部20Lに対して力を作用させ易く、上記回動モーメントを効果的に生じさせることができる。
[実施形態2]
図5、図6を参照して、実施形態2に係るスロープ装置10について説明する。実施形態2では、図5に示すように、回動機構30が倒伏状態のスロープ板20の基端側の下側に配置されている点が上述の実施形態1と異なる。以下、実施形態1との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本例では、図5に示すように、凹部40において、スロープ板20の基端の上側角部20Uに対応する箇所に、上方から下方にかけて後方に傾斜する傾斜部50が形成されている。
本例の場合、図6に示すように、後突時に車両後方からの衝突荷重Fにより車体構成部材3が前方に変位したとき、傾斜部50がスロープ板20の基端(後端)の上側角部20Uに最初に当接することになる(当接した状態を二点鎖線で示す)。このとき、スロープ板20の後端に作用する入力荷重は、傾斜部50の傾斜面50bに直交する方向に作用するため、スロープ板20の長手方向(略水平方向)に対して傾斜した方向(図6の矢印B方向)に作用する。ここで、荷重の作用方向Bが回動機構30の回動中心Cよりも車両前方側の場合は、スロープ板20の先端側を押し下げる方向(黒塗り矢印方向)の回動モーメントが生じる。つまり、傾斜部50は、スロープ板20の上側角部20Uに当接したとき、スロープ板20の後端への荷重の作用方向Bが回動中心Cよりも車両前方側になるように形成されている。換言すれば、傾斜面50bに直交する方向(法線)が、スロープ板20の上側角部20U(傾斜部50との当接点)と回動中心Cとを結ぶ線分に対して車両前方側になるように傾斜している。
スロープ板20の上側角部20Uは、傾斜部50の傾斜面50bに対応するように傾斜していてもよい。この場合、傾斜部50がスロープ板20の上側角部20Uに当接したときに上側角部20Uに対して力を作用させ易く、上記回動モーメントを効果的に生じさせることができる。
実施形態2のように、回動機構30をスロープ板20の下側に取り付けた場合、スロープ板20を倒伏状態から展開状態(図1の状態)に回動させたときに回動機構30がスロープ板20の上側に露出することになる。そのため、スロープ板20を使用して車椅子などを乗降させる際に、回動機構30が破損したり、回動機構30による段差が生じ得る。これに対し、実施形態1のように、回動機構30をスロープ板20の上側に取り付けた場合は、スロープ板20を展開したときに回動機構30がスロープ板20の下側に位置することになるため、上記問題が生じることがなく、乗降性がより良好になる。
《効果》
本実施形態のスロープ装置10は、スロープ板20が倒伏した状態で、後突時に傾斜部50がスロープ板20の基端に当接することによって、スロープ板20の先端側を押し下げる方向に回動させる回動モーメントを生じさせることができる。これにより、後突時にスロープ板20の先端側が上方に浮き上がることを抑制できるので、スロープ板20の倒伏状態が維持され、スロープ板20の先端が後部座席のシートバックなどに衝突することを抑制できる。
また、スロープ装置10は、車体構成部材3に傾斜部50を設けることにより、簡易な構成で実現できる。更に、スロープ板20の基端に近接する箇所に傾斜部が設けられていることで、後突初期の段階で傾斜部50をスロープ板20の基端に当接させることができ、スロープ板20の浮き上がりを効果的かつ早期に抑制できる。
本発明は、これらの例示に限定されず、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。例えば、本実施形態では、車体構成部材3がバックドアロアパネルである場合を例示したが、これに限らず、車体構成部材3は、車体後部のドア開口部1の下辺を構成する横梁部であってもよい。また、本実施形態では、スロープ板20が2つのスロープ板21、22で構成される2段スロープである場合を例示したが、これに限られるものではない。スロープ板20は、1つのスロープ板で構成される1段スロープ、又は、3つ以上のスロープ板で構成される多段スロープであってもよく、この場合でも同様の効果を得られることは言うまでもない。
本発明の車両用スロープ装置は、福祉車両に好適に利用できる。
100 車両
1 ドア開口部
2 バックドア
3 車体構成部材
4 リアフロアパネル
5 床ボード
10 スロープ装置
20 スロープ板
20L 下側角部
20U 上側角部
21 第1スロープ板
22 第2スロープ板
25 ストライカ
30 回動機構
40 凹部
50 傾斜部
50a、50b 傾斜面

Claims (1)

  1. 車体後部のドア開口部の下部を構成する車体構成部材に回動可能に取り付けられるスロープ板を備える車両用スロープ装置であって、
    前記車体構成部材に対して前記スロープ板の基端側を回動可能に支持する回動機構と、
    前記スロープ板が車体後部の床面に倒伏した状態で、前記スロープ板の基端に近接する前記車体構成部材の箇所に設けられ、前記スロープ板の長手方向に対して傾斜する傾斜部とを備え、
    前記傾斜部は、車両の後面衝突時に前記スロープ板の基端に当接することにより、前記スロープ板の先端側を押し下げる方向に回動させる回動モーメントを生じさせるように形成されている車両用スロープ装置。
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