JP7001185B2 - 樹脂成形品 - Google Patents

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Description

本開示は、樹脂成形品に関する。
樹脂構造体は、金属に比べて軽量であることから、車両用構造部品、車両搭載用品、電子機器の筐体等として幅広く用いられている。樹脂構造体の中でも特に樹脂成形品は軽量であり、自動車等の車両の部品に用いれば、燃費の向上が期待される。
自動車の内装基材等として使用される樹脂成形品の射出発泡成形方法としては、例えば、特許文献1に記載の方法が知られている。特許文献1では、移動型と固定型により形成される成形用金型のキャビティ内に溶融樹脂を注入後、移動型をわずかに寸開移動(コアバック)させた状態で発泡処理を行うことで樹脂成形品を得ている。
特開2005-238726号公報
溶融樹脂をキャビティ内に注入した場合、成形用金型と接する部分が冷却固化されて膜状のスキン層が形成される。その状態で固定型に対して可動型をコアバックさせてキャビティ内の容積を拡張すると、スキン層で覆われた溶融樹脂が発泡して発泡層となり、樹脂成形品が製造される。
樹脂成形品にコアバックする方向と略平行な方向を向く端部構造が存在すると、略平行な方向を向く端部構造に反りが発生することがある。例えば、樹脂成形品が平面状の本体部とこの本体部の周縁部に設けられ本体部の厚み方向へ張り出した張出部(端部構造)とを有するものであり、本体部の厚み方向とコアバックする方向とが略平行である場合、本体部の周縁部に設けられた張出部に反り等の変形が発生する場合がある。
本開示は、取り付け部の外観が向上する樹脂成形品を提供することを目的とする。
前記課題を達成するための具体的手段は以下の通りである。
<1> 意匠面と反対面とを有し、内部に第1発泡層が形成された本体部と、
前記本体部の周縁部に設けられ、前記本体部の厚み方向で前記意匠面と反対側へ張り出した張出部と、
前記張出部の張出方向の先端に設けられた突起部と、を有する樹脂成形品。
<2> 前記突起部の厚みが、前記張出部の厚みよりも薄い<1>に記載の樹脂成形品。
<3> 前記張出部の張出方向が、前記本体部の厚み方向に対し、前記本体部の前記周縁部から外側へ向けて傾斜している<1>又は<2>に記載の樹脂成形品。
<4> 前記反対面における、前記張出部の前記意匠面から連続する面とは反対の面側の根元部に、前記反対面の表面から前記本体部の厚み方向側に向けて窪む窪みを有する<1>~<3>のいずれか1項に記載の樹脂成形品。
本開示によれば、取り付け部の外観が向上する樹脂成形品を提供することができる。
本実施形態の樹脂成形品の背面図である。 図1の樹脂成形品の縦端面図(図1中の2-2線端面図)である。 図2の矢印3で指し示す部分の拡大図である。 金型の概略断面図である。 図4の矢印5で指し示す部分の拡大図である。 コアバック後の図4の矢印5で指し示す部分の拡大図である。 金型から樹脂成形品を脱型する直前の状態を示す図4の矢印5で指し示す部分の拡大図である。 比較例の樹脂成形品の部分断面図である。
以下、本開示を実施するための形態について詳細に説明する。但し、本開示は以下の実施形態に限定されるものではない。以下の実施形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合を除き、必須ではない。数値及びその範囲についても同様であり、本開示を制限するものではない。
本開示において「工程」との語には、他の工程から独立した工程に加え、他の工程と明確に区別できない場合であってもその工程の目的が達成されれば、当該工程も含まれる。
本開示において「~」を用いて示された数値範囲には、「~」の前後に記載される数値がそれぞれ最小値及び最大値として含まれる。
本開示中に段階的に記載されている数値範囲において、一つの数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本開示中に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
本開示において、各成分には、該当する物質が複数種含まれていてもよい。
本開示において「層」又は「膜」との語には、当該層又は膜が存在する領域を観察したときに、当該領域の全体に形成されている場合に加え、当該領域の一部にのみ形成されている場合も含まれる。
まず、本実施形態の樹脂成形品について説明する。次に、本実施形態の樹脂成形品を製造するための製造装置及び製造方法について説明する。
<樹脂成形品>
本実施形態の樹脂成形品は、意匠面と反対面とを有し、内部に第1発泡層が形成された本体部と、前記本体部の周縁部に設けられ、前記本体部の厚み方向で前記意匠面と反対側へ張り出した張出部と、を有し、前記反対面における前記張出部の根元部に、前記反対面の表面から前記本体部の厚み方向側に向けて窪みが設けられている。つまり、前記本体部は、前記反対面における前記張出部の根元部に、前記反対面の表面から前記本体部の厚み方向側に向けて窪む窪みを有する。
樹脂成形品の具体例を、図面を参照しながら説明するが、本開示はこれに限定されるものではない。また、各図における各部位の大きさは概念的なものであり、各部位間の大きさの相対的な関係はこれに限定されない。
本実施形態の樹脂成形品は、例えば、自動車用部品として用いることができる。但し、樹脂成形品の用途は、自動車用部品に限定されない。
図1に示す樹脂成形品10は、自動車用部品であり、車体30(図2参照)に取り付けられる。なお、自動車部品としては、コンソールボックス、ドアトリム、デッキサイドトリム、バックドアトリム、インスツルメントパネル等の自動車内装部品、アーチモール、ロッカーモール、サッコモール等の自動車外装部品などが挙げられる。
図2に示されるように、樹脂成形品10は、樹脂材料で構成されており、意匠面11Aと反対面11Bを有する本体部11と、本体部11の周縁部11C(図3参照)に設けられ、本体部11の厚み方向(図2において矢印Tで示す方向)で意匠面11Aと反対側へ張り出した張出部12と、を有している。また、反対面11Bにおける張出部12の根元部19(図3参照)に、反対面11Bの表面から本体部11の厚み方向側に向けて窪み17が設けられている。
本体部11は、板状とされ、反対面11Bに車体取付部11D(図1参照)が複数形成されている。この車体取付部11Dは、図示しない取付部材を用いて車体30に本体部11(樹脂成形品10)を取り付けるための部位である。
図3に示されるように、本体部11の内部には、第1発泡層13Aが形成されている。具体的には、本体部11は、表面(意匠面11A)及び裏面(反対面11B)を形成する一対の第1スキン層14Aと、一対の第1スキン層14Aの間に形成される第1発泡層13Aとを有している。第1発泡層13Aは、一対の第1スキン層14Aで覆われている。
図1及び図2に示されるように、張出部12は、板状とされ、本体部11の周縁部11C全体に設けられている。すなわち、本実施形態の張出部12は、本体部11の周縁部11Cに沿って一周分設けられている。なお、本開示は上記構成に限定されず、張出部12は、本体部11の周縁部11Cに沿って断続的に設けられる構成であってもよく、本体部11の周縁部11Cの一部に設けられる構成であってもよい。
また、図2に示すように、本開示において、張出部12は、本体部11の断面を観察したときに、本体部11の終端に存在する。
図2に示されるように、張出部12の張出方向(図3では矢印Eで示す方向)は、本体部11の厚み方向に対し、本体部11の周縁部11Cから外側へ向けて傾斜している。
張出部12の張出方向の先端には、張出部12における本体部11の意匠面11Aから連続する面(表面11F)に沿って突端部15が設けられている。突端部15の表面11Fと反対側には切り欠き16が設けられている。そのため、突端部15の厚みは、張出部12よりも薄い状態とされている。
張出部12の張出方向の先端に突端部15を設けることで、樹脂成形品10を車体30に取り付けた際に樹脂成形品10と車体30との間の隙間を小さくでき、取り付け部の外観が向上する。
張出部12の内部には、第2発泡層13Bが形成されている。具体的には、張出部12は、一対の第2スキン層14Bと、一対の第2スキン層14Bの間に形成される第2発泡層13Bとを有している。図3に示されるように、第1発泡層13Aと第2発泡層13Bとがつながっていてもよいし、つながっていなくともよい。
以下では、第1発泡層13A及び第2発泡層13Bをまとめて適宜「発泡層13」と記載し、第1スキン層14A及び第2スキン層14Bをまとめて適宜「スキン層14」と記載する。なお、本実施形態では、樹脂成形品10の表面(本体部11における意匠面11A)及び裏面(本体部11における反対面11B)を形成するのがスキン層14であり、内部を形成するのが、発泡層13である。このスキン層14は、樹脂成形品10において発泡層13よりも発泡率が低い部分を指す。
本実施形態の樹脂成形品10を形成する樹脂材料については、後述する。
<金型>
本実施形態の樹脂成形品を成形するための金型は、固定型と、前記固定型に対して開閉方向に移動可能とされ、前記固定型との間に空隙であるキャビティを形成する可動型と、を備える。
金型は、射出成形に用いることができ、発泡成形の用途に好適に用いることができ、射出発泡形成の用途により好適に用いることができる。但し、これらの用途に限定されない。以降、射出発泡成形を例に説明する。
金型の具体例を、図面を参照しながら説明するが、本開示はこれに限定されるものではない。また、各図における部材の大きさは概念的なものであり、部材間の大きさの相対的な関係はこれに限定されない。
図4に示されるように、成形装置18は、固定型20と、固定型20に対して開閉方向に移動可能とされ、固定型20との間に空隙であるキャビティ22を形成する可動型24と、を備えている。なお、以降、固定型20及び可動型24を「金型26」と総称する場合がある。
キャビティ22は、樹脂成形品10の形状に対応している。また、キャビティ22における張出部12の先端に設けられた突端部15の先端に相当する箇所に、固定型20と可動型24との合せ目(パーティングライン、P.L.)が位置している。
本実施形態では、固定型20に形成されるキャビティ面20Aによって、樹脂成形品10の本体部11の表面(意匠面11A)と、張出部12における表面11Fと、突端部15における本体部11の意匠面11Aから連続する面(表面11F)とが形成される。また、可動型24におけるキャビティ面24Aによって、樹脂成形品10の本体部11の裏面(反対面11B)と、張出部12における裏面11Eと、切り欠き16の表面とが形成される。なお、キャビティ22は、固定型20及び可動型24を型閉めした状態におけるキャビティ面20Aとキャビティ面24Aの間の空隙である。
張出部12の表面11Fは、意匠面11Aから連続する意匠面であってもよいし、意匠面でなくともよい。また、張出部12の裏面11Eは、意匠面でなくともよい。
また、可動型24は、キャビティ22における樹脂成形品10の突端部15及び切り欠き16に対応する部分が、可動型24の開閉方向と同じ方向にスライド可能なスライド型28とされている。スライド型28の表面の一部はキャビティ面24Aの一部とされ、突端部15及び切り欠き16を成形する。
スライド型28におけるキャビティ面24Aの一部を構成し突端部15及び切り欠き16の形成に寄与する部分とは反対側には、スライド型28の動作を制御する制御部31が設けられている。制御部31は、可動型24に設けられたシリンダ部32と、シリンダ部32内に配置されたピストン部34と、ピストン部34とスライド型28とを接続するロッド36と、で構成される。また、制御部31は、スライド型28が固定型20に向かう方向に荷重を付与する不図示の荷重付与手段を備える。
また、成形装置18は、キャビティ22まで固定型20を貫通するゲート38と、ゲート38を通じてキャビティ22に溶融状態の樹脂材料Rを射出充填する射出機40と、を備えている。射出機40は、図示しないホッパ(供給部)と図示しないシリンダとを備えている。この射出機40では、樹脂、発泡剤、添加剤等を含有する混合物がホッパ(供給部)からシリンダに供給され、シリンダ内にてスクリュー等で攪拌されて樹脂材料Rとして調製され、所定の圧力でゲート38を通じて樹脂材料Rをキャビティ22内に射出充填する。なお、射出機40は、ゲート38を通じてキャビティ22に溶融状態の樹脂材料Rを射出充填できれば、上記構成に限定されるものではない。
<樹脂成形品の製造方法>
本実施形態の樹脂成形品を製造するための樹脂成形品の製造方法は、上記金型のキャビティ内に発泡剤を含有する樹脂材料を射出する工程と、前記キャビティ内を樹脂材料で充填した後、前記金型を構成する固定型から可動型を開放方向に移動させて前記キャビティ内の容積を拡張する工程と、を備える。
図4に示されるように、射出機40からゲート38を通じて、発泡剤を含有する樹脂材料Rをキャビティ22内に射出充填する。樹脂材料Rが熱可塑性樹脂で構成される場合、樹脂材料Rは加熱して流動化させてキャビティ22内に供給される。このときに、図5に示すように、スライド型28に対して、スライド型28が固定型20に向かう方向(矢印Sで示す方向)に荷重が付与される。そのため、樹脂材料Rがキャビティ22内に射出充填されたときに、スライド型28が可動型24の開放方向に移動することがない。
ここで、樹脂材料Rの射出機40のホッパ出口からシリンダ全長の1/3~1/2までの領域のシリンダ温度を250℃以下に設定することが好ましい。但し、前記領域はホッパ出口を除く温度である。前記領域のシリンダ温度を250℃以下にすることによって、ホッパ出口側からの発泡ガス抜けを抑制でき、成形時の発泡性の改善、安定化等の効果が得られやすい。
本実施形態で使用される樹脂材料は、特に制限されない。例えば、射出発泡成形に使用される樹脂材料は、一般的に、樹脂と発泡剤とを含有する。樹脂材料Rに用いる樹脂としては、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂(PP)、複合ポリプロピレン系樹脂(PPC)、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アイオノマー系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合系樹脂(ABS)及びポリカーボネート系樹脂からなる群より選択される少なくとも1種が挙げられる。この中でも、ポリプロピレン系樹脂(PP)、複合ポリプロピレン系樹脂(PPC)及びアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合系樹脂(ABS)からなる群より選択される少なくとも1種が好ましい。
また、発泡剤としては、アゾジカルボンアミド等の有機発泡剤、炭酸水素ナトリウム(別名、重炭酸ナトリウム、重曹)等の無機発泡剤などが挙げられる。現在、自動車用内装部品の発泡成形では、発泡剤として無機系の炭酸水素ナトリウムが主に用いられているが、塗膜性能(耐温水性等)の向上の観点からは、有機発泡剤が好ましい。
有機発泡剤としては、アゾジカルボンアミド(ADCA)、N,N-ジニトロソペンタメチレンテトラミン(DPT)、4,4-オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド(OBSH)、ヒドラゾジカルボンアミド(HDCA)等が挙げられ、アゾジカルボンアミド(ADCA)が好ましい。
また、金型26は、通常、供給される樹脂材料Rよりも低い温度となっている。そのため、樹脂材料Rがキャビティ22内へ充填されることで、金型に接した部分から、樹脂材料Rの固化(スキン層14の形成)が始まる。
なお、キャビティ22内に樹脂材料Rを射出する前に、予めキャビティ22内に窒素ガスを充填しておくことが好ましく、窒素ガスを加温して充填しておくことがより好ましい。充填する窒素ガスを加温することで、キャビティ22内(金型)の急激な温度低下が抑えられ、樹脂材料Rの発泡性を安定させることができる。また、充填する窒素ガスを加温することで、外気温に左右されることなく、樹脂材料Rの発泡力の外気温依存性が抑制され、樹脂材料Rの発泡性を安定させることができる。
キャビティ22内に充填される窒素ガスの温度は、キャビティ22内(金型26)の急激な温度低下を抑えられる温度であれば特に限定されず、成形安定性の観点からは、30℃~50℃であることが好ましい。
次に、図6に示されるように、可動型24を固定型20に対して開放方向(型開き方向)に所定量開き(コアバック)、固化していない樹脂材料Rを発泡させて発泡層13を形成する。図6には、コアバック前の可動型24の位置を二点鎖線で示す。コアバックの際における、可動型24の固定型20に対する移動量Q(図6参照)は、シリンダ部32のストローク長さU(図5参照)以内とされる。コアバックの際には、スライド型28に対して、スライド型28が固定型20に向かう方向(矢印Sで示す方向)に荷重が付与され続けており、スライド型28はコアバック時に移動しない。そのため、張出部12の張出方向の先端に設けられた突端部15及び切り欠き16では発泡層の形成が抑制される。その結果、樹脂成形品の端部(突端部15及び切り欠き16)における変形が抑制される。
また、図6に示されるように、可動型24を固定型20に対して開放方向にコアバックした場合、本体部11の膨張量は可動型24の移動量Qに大凡等しい。一方、張出部12の膨張量は図6に示す距離Rに大凡等しい。ここで、距離Rは、コアバック前における可動型24の位置とコアバック後における可動型24の位置との間の、裏面11Eと直交する方向における距離をいう。図6に示されるように、距離R(つまり、張出部12の膨張量)は、移動量Q(つまり、本体部11の膨張量)に比較して小さい。そのため、本体部11における発泡層13Aの厚みは、張出部12における発泡層13Bの厚みよりも厚くなる。また、本体部11の膨張量と張出部12の膨張量との差に起因して、反対面11Bにおける張出部12の根元部19には、反対面11Bの表面から本体部11の厚み方向側に向けて窪み17が生ずる。
次に、図7に示されるように、不図示の荷重付与手段からのスライド型28に対する荷重の付与を停止した後、可動型24が型開きされる。樹脂成形品10を固定型20から取り外すことで、樹脂成形品10が得られる。
樹脂成形品10における第1発泡層13Aの厚みA1は、第1発泡層13Aの両面を覆う一対の第1スキン層14Aの合計の厚みB1よりも厚いことが好ましい。第1発泡層13Aの厚みA1が一対の第1スキン層14Aの合計の厚みB1よりも厚いことで、樹脂成形品10の強度がより高くなりやすい傾向にある。第1発泡層13Aの厚みA1と一対の第1スキン層14Aの合計の厚みB1との比(A1/B1)は、1.3~3.2であることが好ましく、1.3~2.3であることがより好ましい。
樹脂成形品10における第2発泡層13Bの厚みA2は、第2発泡層13Bの両面を覆う一対の第2スキン層14Bの合計の厚みB2よりも薄いことが好ましい。第2発泡層13Bの厚みA2が一対の第2スキン層14Bの合計の厚みB2よりも薄いことで、張出部12の端部の変形がさらに抑制されやすい傾向にある。第2発泡層13Bの厚みA2と一対の第2スキン層14Bの合計の厚みB2との比(A2/B2)は、0.6~0.9であることが好ましい。
本開示において発泡層、スキン層等の「層の厚み」は、断面カット形状にてマイクロスコープを用いて、9点の厚みを測定して得られた測定値の算術平均値である。
図8は、図4に示すキャビティ22における樹脂成形品10の切り欠き16に対応する部分にスライド型28を備えない可動型を用いて形成された、樹脂成形品100の張出部112の近傍を示す断面図である。スライド型28を備えない可動型がコアバックすると、張出部112の張出方向の先端に設けられた突端部115及び切り欠き116の近傍でも発泡層が生じやすい。また、張出部112の表面111Fは金型のキャビティ面に張り付きやすい。一方、張出部112の裏面111Eは金型のキャビティ面から離隔している。そのため、張出部112の内部で発泡層が形成される際に、張出部112における表面111Fでは、当該面の拡張が生じにくい一方、張出部112における裏面111Eでは、当該面の拡張が生じやすい。そのため、張出部112における、裏面111E側と表面111F側との間で歪みが生じやすく、特に、突端部115の付け根121の付近に歪みが集積されやすい。その結果、突端部115が本体部111から外側に向けて変形しやすい傾向にある。また、切り欠き116にも膨張が生ずる傾向にある。
なお、図8に示す樹脂成形品100では端部(突端部115及び切り欠き116)における変形が生じやすいため、張出部112の根元部119での発泡が阻害されにくい。その結果、張出部112の根元部119には反対面111Bの表面から本体部111の厚み方向側に向けての窪みが生じにくい傾向にある。
なお、本開示は、上述のような実施形態の具体的構成に限定されるものではなく、本開示の主旨を逸脱しない範囲で種々変形することができる。
また、本開示は、下記実施形態を含む。下記実施形態により、端部における変形が抑制された樹脂成形品を提供することができる。
<1A> 意匠面と反対面とを有し、内部に第1発泡層が形成された本体部と、
前記本体部の周縁部に設けられ、前記本体部の厚み方向で前記意匠面と反対側へ張り出した張出部と、を有し、
前記反対面における前記張出部の根元部に、前記反対面の表面から前記本体部の厚み方向側に向けて窪む窪みを有する樹脂成形品。
<2A> 前記第1発泡層が、前記第1発泡層の両面を覆う一対の第1スキン層で覆われており、
前記第1発泡層の厚みA1が、前記一対の第1スキン層の合計の厚みB1よりも厚い<1A>に記載の樹脂成形品。
<3A> 前記張出部が、第2発泡層と前記第2発泡層の両面を覆う一対の第2スキン層を備え、
前記第2発泡層の厚みA2が、前記第2発泡層の両面を覆う一対の第2スキン層の合計の厚みB2よりも薄い<1A>又は<2A>に記載の樹脂成形品。
2019年10月10日に出願された日本国特許出願2019-187075号の開示は、その全体が参照により本明細書に取り込まれる。
また、本明細書に記載された全ての文献、特許出願、及び技術規格は、個々の文献、特許出願、および技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
10 樹脂成形品
11 本体部
12 張出部
13 発泡層
14 スキン層
15 突端部
18 成形装置
19 根元部
20 固定型
22 キャビティ
24 可動型
26 金型
28 スライド型
30 車体
31 制御部
32 シリンダ部
34 ピストン部
36 ロッド
38 ゲート
40 射出機

Claims (3)

  1. 意匠面と反対面とを有し、内部に第1発泡層が形成された本体部と、
    前記本体部の周縁部に設けられ、前記本体部の厚み方向で前記意匠面と反対側へ張り出した張出部と、
    前記張出部の張出方向の先端に設けられた突起部と、を有し、
    前記反対面における、前記張出部の前記意匠面から連続する面とは反対の面側の根元部に、前記反対面の表面から前記本体部の厚み方向側に向けて窪む窪みを有する樹脂成形品。
  2. 前記突起部の厚みが、前記張出部の厚みよりも薄い請求項1に記載の樹脂成形品。
  3. 前記張出部の張出方向が、前記本体部の厚み方向に対し、前記本体部の前記周縁部から外側へ向けて傾斜している請求項1又は請求項2に記載の樹脂成形品。
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