JP2020076000A - 発泡成形体及び発泡成形体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
射出発泡成形方法の一つとして、コアバック法がある。コアバック法とは、発泡剤を含む熱可塑性樹脂組成物を射出成形し、可動金型の位置をスライドさせた後、さらに発泡成形をする成形方法である。この成形方法を用いれば、成形体の表層が発泡層よりも発泡率の低いスキン層になり、成形体の内部が均一な高倍率の発泡層になる(例えば、特許文献1参照。)。
<1> 発泡層と、前記発泡層を被覆するスキン層と、前記スキン層の表面上の少なくとも一部に形成された無発泡層と、を備え、前記発泡層は樹脂と発泡剤とを含む樹脂材料が発泡してなる層であり、前記スキン層は前記樹脂材料が固化した層である発泡成形体。
<2> 前記無発泡層の厚さは、0.1mm〜1mmである<1>に記載の発泡成形体。
<3> 前記発泡層の空隙率は、2%以上である<1>又は<2>に記載の発泡成形体。
<4> 前記無発泡層は、意匠面側に少なくとも形成されている<1>〜<3>のいずれか1つに記載の発泡成形体。
<5> 前記無発泡層は、前記樹脂を含む<1>〜<4>のいずれか1つに記載の発泡成形体。
<6> <1>〜<5>のいずれか1つに記載の発泡成形体を製造する発泡成形体の製造方法であって、金型内にて前記樹脂材料を発泡させることにより、前記発泡層及び前記スキン層を成形する工程と、前記スキン層の表面上の少なくとも一部に前記無発泡層を形成する工程と、を含む発泡成形体の製造方法。
<7> 前記無発泡層を形成する工程では、前記スキン層の表面上の少なくとも一部に前記樹脂を付与して前記無発泡層を形成する<6>に記載の発泡成形体の製造方法。
本開示において「工程」との語には、他の工程から独立した工程に加え、他の工程と明確に区別できない場合であってもその工程の目的が達成されれば、当該工程も含まれる。
本開示において「〜」を用いて示された数値範囲には、「〜」の前後に記載される数値がそれぞれ最小値及び最大値として含まれる。
本開示中に段階的に記載されている数値範囲において、一つの数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。
本開示において各成分は該当する物質を複数種含んでいてもよい。組成物中に各成分に該当する物質が複数種存在する場合、各成分の含有率又は含有量は、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数種の物質の合計の含有率又は含有量を意味する。
本開示において実施形態を図面を参照して説明する場合、当該実施形態の構成は図面に示された構成に限定されない。また、各図における部材の大きさは概念的なものであり、部材間の大きさの相対的な関係はこれに限定されない。
なお、本開示において、発泡成形体、発泡層、スキン層及び無発泡層の厚さは、SEM(走査型電子顕微鏡)又は偏向顕微鏡を用いて発泡成形体の断面を観察し、厚さがそれぞれ最大となる部分を指す。
本開示の発泡成形体は、発泡層と、前記発泡層を被覆するスキン層と、前記スキン層の表面上の少なくとも一部に形成された無発泡層と、を備え、前記発泡層は樹脂と発泡剤とを含む樹脂材料が発泡してなる層であり、前記スキン層は前記樹脂材料が固化した層である。
本開示の発泡成形体は、発泡層と、発泡層を被覆するスキン層を備え、発泡層は樹脂と発泡剤とを含む樹脂材料が発泡してなる層であり、スキン層はこの樹脂材料が固化した層である。
なお、空隙率は、以下の式(1)に示すように発泡成形体のある断面の断面積に対するこの断面に存在する各気泡の合計面積の比率を意味する。
空隙率=(各気泡の合計面積/発泡成形体の断面積)×100・・・(1)
本開示の発泡成形体は、スキン層の表面上の少なくとも一部に形成された無発泡層を備える。無発泡層は、例えば、スキン層の表面上の少なくとも一部に前述の樹脂を付与することにより形成できる。また、無発泡層を形成する樹脂は、前述の樹脂材料に含まれる樹脂と同じであってもよく、異なっていてもよい。
本開示の発泡成形体の製造方法は、前述の本開示の発泡成形体を製造する発泡成形体の製造方法であって、金型内にて前記樹脂材料を発泡させることにより、前記発泡層及び前記スキン層を成形する工程と、前記スキン層の表面上の少なくとも一部に前記無発泡層を形成する工程と、を含む。本開示の発泡成形体の製造方法では、アバタに由来する外観上の問題が抑制された発泡成形体を得ることができる。以下、本開示の発泡成形体の製造方法の各工程について説明する。
2 スキン層
3 無発泡層
10 発泡成形体
16 成形装置
17 固定側金型
18 キャビティ
19 可動側金型
21 ゲート
22 射出機
Claims (7)
- 発泡層と、
前記発泡層を被覆するスキン層と、
前記スキン層の表面上の少なくとも一部に形成された無発泡層と、
を備え、前記発泡層は樹脂と発泡剤とを含む樹脂材料が発泡してなる層であり、前記スキン層は前記樹脂材料が固化した層である発泡成形体。 - 前記無発泡層の厚さは、0.1mm〜1mmである請求項1に記載の発泡成形体。
- 前記発泡層の空隙率は、2%以上である請求項1又は請求項2に記載の発泡成形体。
- 前記無発泡層は、意匠面側に少なくとも形成されている請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発泡成形体。
- 前記無発泡層は、前記樹脂を含む請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の発泡成形体。
- 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の発泡成形体を製造する発泡成形体の製造方法であって、
金型内にて前記樹脂材料を発泡させることにより、前記発泡層及び前記スキン層を成形する工程と、
前記スキン層の表面上の少なくとも一部に前記無発泡層を形成する工程と、
を含む発泡成形体の製造方法。 - 前記無発泡層を形成する工程では、前記スキン層の表面上の少なくとも一部に前記樹脂を付与して前記無発泡層を形成する請求項6に記載の発泡成形体の製造方法。
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