JP7001156B2 - 測位システムおよび測位方法 - Google Patents

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Description

本発明は、測位システム、端末装置、および測位方法に関する。特に、本発明は、全地球測位システムを用いる測位システム、端末装置、および測位方法に関する。
全地球測位システム(GPS:Global Positioning System)から発信される電波を受信するGPS受信機を搭載する端末装置は、GPS衛星からの電波を受信して自装置の位置を測位できる。そのような端末装置は、GPS衛星からの電波が届かない屋内や反射波が大きい高層ビルの乱立エリアなどでは測位できない場合がある。そのような場合、端末装置は、GPS方式以外の測位方式に切り替えて、測位精度の劣化を抑える。
特許文献1には、異なる方式で現在地を測位する情報処理装置について開示されている。特許文献1の装置は、それぞれ異なる方式で現在地を測位する複数の測位手段と、複数の測位手段のうち、測位可能な測位手段による測位の精度を取得する精度取得手段とを備える。
特許文献2には、現在地を測位できる移動機と、当該移動機と通信を行うサーバとを備える測位方式決定システムについて開示されている。特許文献2の移動機は、現在地の測位情報を取得できる複数の測位手段を有し、複数の測位手段のうち一の測位手段による測位情報の取得失敗の場合に、当該測位情報の取得失敗の直前に取得した測位情報をサーバに送信する。当該サーバは、測位情報を移動機から受信し、各通信エリアで用いることが可能な測位手段を通信エリア情報として記憶し、受信された測位情報と記憶された通信エリア情報とに基づいて決定した測位手段を示す手段指示情報を移動機に送信する。当該移動機は、サーバから受信した手段指示情報が示す測位手段を用いて現在地を測位する。
特許文献3には、複数の領域に分割された地図データに基づいて目的地までの経路を案内するナビゲーション機能を有する通信端末について開示されている。特許文献3の通信端末は、少なくとも一領域の地図データを記憶する記憶部と、異なる測位方法により通信端末の位置を測位する複数の測位部と、通信端末の動作を制御する制御部とを備える。当該制御部は、地図データの各領域に対応付けられた優先度に基づいて、各領域に対応付けられた測位方法の設定を取得する。測位部は、各領域に対応付けられた測位方法の設定に従って通信端末の位置を測位する。
特開2005-326225号公報 特開2010-145356号公報 特開2017-106864号公報
特許文献1の手法によれば、複数の測位方式による測位を行い、良い結果が得られた測位方式を選ぶことによって、アプリケーションによる好適な現在地の表示を可能とするための情報を取得できる。しかしながら、特許文献1の手法では、GPSの測位精度の劣化が精度よく検知されていない場合、測位不能になって初めて測位精度の劣化が検知される。そのため、特許文献1の手法には、他の測位方式に切り替える時間帯において、一時的に測位できなくなるという問題点があった。
特許文献2の手法によれば、移動機が測位情報の取得に失敗した場合、各通信エリアで用いることができる測位手段を用いて現在地を測位することができる。しかしながら、特許文献2の手法では、移動機が測位情報の取得に失敗してから別の測位手段に測位を切り替える時間帯において、一時的に測位できなくなるという問題点があった。
特許文献3の手法では、地図データ上の各領域に対応付けられた優先度に基づいて、各領域に対応付けられた測位方法の設定に従って通信端末の位置を測位する。そのため、特許文献3の手法によれば、通信環境が良好ではない領域でもサーバからの地図データのダウンロードを継続できる。しかしながら、特許文献3の手法では、測位方法の設定を通信端末が受信するタイミングによっては、測位方法の切り替えに遅延が生じ、一時的に測位できなくなるという問題点があった。
本発明の目的は、上述した課題を解決し、全地球測位システムを構成する衛星から発信される電波の受信状況に左右されずに継続的な測位を実現できる測位システムを提供することにある。
本発明の一態様の測位システムは、端末装置の位置に基づいた測位方式を指定する測位方式設定指示を端末装置に送信するサーバ装置と、測位方式設定指示に応じて、全地球測位システムを構成する複数の衛星から発信される第1測位信号を用いる第1測位方式と、第1測位方式とは異なる少なくとも一つの第2測位方式との少なくともいずれかを用いて自装置の位置を測位する端末装置とを備える。
本発明の一態様の端末装置は、全地球測位システムを構成する複数の衛星から発信される第1測位信号を受信する受信手段と、第1測位信号を用いる第1測位方式によって自装置の位置を測位する第1測位手段と、第1測位方式とは異なる少なくとも一つの第2測位方式によって自装置の位置を測位する第2測位手段と、自装置の位置を含む一次測位結果をサーバ装置に送信し、一次測位結果に応じた測位方式設定指示をサーバ装置から受信する問合せ手段と、問合せ手段によって受信された測位方式設定指示に基づいた測位方式によって測位された測位結果を選択する測位方式切替手段と、測位方式切替手段によって選択された測位結果を出力する測位結果出力手段とを備える。
本発明の一態様の測位方法においては、端末装置の位置に基づいた測位方式を指定する測位方式設定指示を端末装置に送信し、測位方式設定指示に応じて、全地球測位システムを構成する複数の衛星から発信される第1測位信号を用いる第1測位方式と、第1測位方式とは異なる少なくとも一つの第2測位方式との少なくともいずれかを用いて端末装置が自装置の位置を測位する。
本発明によれば、全地球測位システムを構成する衛星から発信される電波の受信状況に左右されずに継続的な測位を実現できる測位システムを提供することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る測位システムの構成の概略を示す概念図である。 本発明の第1の実施形態に係る測位システムの端末装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る測位システムのサーバ装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る測位システムのサーバ装置から送信する測位方式設定指示の一例を示すリストである。 本発明の第1の実施形態に係る測位システムのサーバ装置から送信する測位方式設定指示に含まれる座標によってGPS方式以外の測位方式に設定される測位領域を示す概念図である。 本発明の第1の実施形態に係る測位システムのサーバ装置から送信する測位方式設定指示の別の一例を示すリストである。 本発明の第1の実施形態に係る測位システムのサーバ装置から送信する測位方式設定指示に含まれる座標によってGPS方式に設定される測位領域を示す概念図である。 本発明の第1の実施形態に係る測位システムの動作の一例について説明するためのフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る測位システムを構成する端末装置とサーバ装置の動作の一例を関連付けて説明するためのシーケンス図である。 本発明の第1の実施形態に係る測位システムを構成する端末装置とサーバ装置の動作の一例を関連付けて説明するためのシーケンス図である。 本発明の第2の実施形態に係る測位システムの構成の概略を示す概念図である。 本発明の第2の実施形態に係る測位システムの端末装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る測位システムの構成の概略を示す概念図である。 本発明の第3の実施形態に係る測位システムの端末装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る測位システムを構成する端末装置とサーバ装置の動作の一例を関連付けて説明するためのシーケンス図である。 関連技術に係る測位システムを構成する端末装置の構成の一例を示すブロック図である。 関連技術に係る測位システムを構成する端末装置の動作の一例について説明するためのフローチャートである。 本発明の各実施形態に係る測位システムを構成する端末装置およびサーバ装置の処理機能を実現するハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。なお、以下の実施形態の説明に用いる全図においては、特に理由がない限り、同様箇所には同一符号を付す。また、以下の実施形態において、同様の構成・動作に関しては繰り返しの説明を省略する場合がある。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態に係る測位システムについて図面を参照しながら説明する。本実施形態の測位システムは、全地球測位システム(以下、GPS:Global Positioning System)を用いる測位方式(以下、GPS方式と呼ぶ)で測位する機能とともに、GPS方式以外の測位方式で測位する機能を有する。
(構成)
図1は、本実施形態の測位システム10の構成の概略を示すブロック図である。図1のように、測位システム10は、少なくとも一つの端末装置11と、サーバ装置12とを備える。また、図1には、GPS信号を発信する複数のGPS衛星100を図示している。なお、図1には端末装置11を一つしか図示していないが、端末装置11の数には限定を加えない。また、端末装置11とサーバ装置12とは、有線接続されるが、それらの位置関係や接続形態には特に限定を加えない。例えば、端末装置11とサーバ装置12とは、インターネットやイントラネットなどのネットワーク経由で接続される。また、端末装置11とサーバ装置12とは、ケーブルによって直接に接続されてもよい。
端末装置11は、複数のGPS衛星100からGPS信号(第1測位信号とも呼ぶ)を受信する。端末装置11は、複数のGPS衛星100からのGPS信号を用いて各衛星との距離を計算し、自装置の位置を測位する。すなわち、端末装置11は、GPS方式(第1測位方式とも呼ぶ)を用いて自装置の位置を測位する。
また、端末装置11は、GPS方式以外の測位方式(第2測位方式とも呼ぶ)で自装置の位置を測位する。例えば、端末装置11は、GPS方式以外の測位方式として、Bluetooth(登録商標)のビーコンやWi-Fi(登録商標)のBSSID(Basic Service Set Identifier)、地磁気、超音波を適用する。また、端末装置11は、これらの測位方式を組み合わせるPDR(Pedestrian Dead Reckoning)方式を適用してもよい。なお、端末装置11が用いる測位方式は、上記に限定されない。
端末装置11は、自装置の測位結果(一次測位結果とも呼ぶ)をネットワーク経由でサーバ装置12に送信する。一次測位結果は、GPS方式で測位した結果であってもよいし、GPS以外の測位方式で測位した結果であってもよい。一次測位結果は、端末装置11の測位方式をサーバ装置12側で判定するためのデータである。
サーバ装置12は、端末装置11の一次測位結果をネットワーク経由で受信する。サーバ装置12は、受信した一次測位結果を用いて端末装置11の測位方式を判定する。サーバ装置12は、判定結果の測位方式に設定するための測位方式設定指示を端末装置11に送信する。サーバ装置12は、端末装置11の位置がGPS方式の範囲内であると判定した場合、GPS方式を用いることを指示する測位方式設定指示を端末装置11に送信する。一方、サーバ装置12は、端末装置11の位置がGPS方式の範囲外であると判定した場合、GPS方式以外の測位方式を用いることを指示する測位方式設定指示を端末装置11に送信する。
端末装置11は、自装置の一次測位結果に基づいた測位方式設定指示をサーバ装置12から受信する。GPS方式が指定された場合、端末装置11は、GPS信号を用いる測位方式を採用する。一方、GPS方式以外の測位方式が指定された場合、端末装置11は、GPS方式以外の測位方式を採用する。
端末装置11は、測位方式設定指示に応じた測位方式を用いて測位した自装置の位置に関する測位結果を出力する。例えば、端末装置11は、図示しないモニターなどに測位結果を表示させる。例えば、端末装置11は、サーバ装置12に測位結果を送信する。例えば、端末装置11は、自装置にインストールされたアプリケーションに測位結果を出力する。端末装置11による測位結果の出力方法には、特に限定を加えない。また、端末装置11が自装置の位置を測位するタイミングは、サーバ装置12から測位方式設定指示を受信する前であってもよいし、サーバ装置12から測位方式設定指示を受信した後であってもよい。
以上が、測位システム10の構成の概略についての説明である。続いて、測位システム10を構成する端末装置11およびサーバ装置12の詳細について説明する。
〔端末装置〕
次に、測位システム10の端末装置11について図面を参照しながら説明する。図2は、端末装置11の構成の一例を示すブロック図である。図2のように、端末装置11は、第1信号受信部111、第1測位部112、第2測位部113、問合せ部114、測位方式切替部116、および測位結果出力部118を有する。
第1信号受信部111は、複数のGPS衛星100から発信される電波(GPS信号)を受信する。第1信号受信部111は、受信したGPS信号(第1信号とも呼ぶ)を第1測位部112に出力する。
第1測位部112は、第1信号受信部111からGPS信号を取得する。第1測位部112は、取得したGPS信号を用いて各GPS衛星100までの距離を計算し、各衛星までの距離に基づいて端末装置11の位置を計算する。すなわち、第1測位部112は、GPS方式によって端末装置11の位置を測位する。第1測位部112は、測位方式切替部116からの要求に応じて、GPS方式による測位結果を測位方式切替部116に出力する。
第2測位部113は、GPS方式以外の測位方式で端末装置11の位置を測位する。例えば、第2測位部113は、GPS方式以外の測位方式として、BluetoothのビーコンやWi-fiのBSSID、地磁気、超音波を適用する。また、第2測位部113は、これらの測位方式を組み合わせるPDR方式を適用してもよい。なお、第2測位部113が用いる測位方式は、上記に限定されない。第2測位部113は、測位方式切替部116からの要求に応じて、GPS方式以外の測位方式による測位結果を測位方式切替部116に出力する。
問合せ部114は、端末装置11の位置情報(以下、単に「位置」とも称す)を含む一次測位結果をサーバ装置12に送信する。問合せ部114は、端末装置11の一次測位結果に応じた測位方式をサーバ装置12から受信する。
また、問合せ部114は、端末装置11の一次測位結果に基づいた測位方式設定指示をサーバ装置12から受信する。問合せ部114は、受信した測位方式設定指示を測位方式切替部116に出力する。
例えば、問合せ部114は、第1測位部112および第2測位部113のいずれかの測位結果を一次測位結果としてサーバ装置12に送信する。また、問合せ部114は、第1測位部112および第2測位部113以外による測位結果を一次測位結果としてサーバ装置12に送信してもよい。問合せ部114からサーバ装置12に送信される一次測位結果は、端末装置11の位置に基づいた測位方式を決定することさえできれば、その測位方式や精度は問われない。また、一次測位結果は、端末装置11の測位に影響が出ない範囲で、最新ではない測位結果であってもよい。
測位方式切替部116は、一次測位結果に応じた測位方式設定指示を問合せ部114から取得する。測位方式切替部116は、取得した測位方式設定指示に応じた測位結果を第1測位部112および第2測位部113のいずれかから取得する。測位方式がGPS方式の場合、測位方式切替部116は、第1測位部112から測位結果を取得する。測位方式がGPS以外の場合、測位方式切替部116は、第2測位部113から測位結果を取得する。測位方式切替部116は、取得した測位結果を測位結果出力部118に出力する。
測位結果出力部118は、測位方式切替部116から端末装置11の測位結果を取得する。測位結果出力部118は、取得した測位結果を出力する。例えば、測位結果出力部118は、図示しないモニターなどに測位結果を表示させる。例えば、測位結果出力部118は、サーバ装置12に測位結果を送信する。例えば、測位結果出力部118は、端末装置11にインストールされたアプリケーションに測位結果を出力する。なお、測位結果出力部118による測位結果の出力方法には、特に限定を加えない。
以上が、端末装置11の詳細構成についての説明である。続いて、サーバ装置12の構成の詳細について説明する。
〔サーバ装置〕
図3は、測位システム10のサーバ装置12の構成の一例を示すブロック図である。サーバ装置12は、問合せ受信部121、測位方式決定部122、測位方式データベース123、および測位方式送信部124を有する。
問合せ受信部121は、端末装置11から一次測位結果を受信する。問合せ受信部121は、受信した一次測位結果を測位方式決定部122に出力する。
測位方式決定部122は、問合せ受信部121から一次測位結果を取得する。測位方式決定部122は、測位方式データベース123を参照し、取得した一次測位結果に含まれる端末装置11の位置に対応する測位方法を少なくとも一つ取得する。測位方式決定部122は、取得した少なくとも一つの測位方法を測位方式送信部124に出力する。一次測位結果に対応する測位方式が複数ある場合、測位方式決定部122は、複数の測位方式を出力してもよい。
測位方式決定部122は、一次測位結果に含まれる端末装置11の位置に応じて、端末装置11の位置に対応する測位方式をいくつか選んで測位方式送信部124に出力してもよい。その場合、測位方式決定部122は、いくつかの測位方式をリスト形式で出力してもよい。測位方式決定部122は、複数の測位方式をリスト形式にする場合、測位方式に優先度を設定してもよい。例えば、消費電力の低い測位方式や、より確実に測位できる測位方式、処理速度の速い測位方式などの優先度を高く設定すればよい。
測位方式データベース123には、位置に紐付けられた測位方式が格納される。例えば、測位方式データベース123には、測位方式がGPS方式に設定される領域の頂点の座標や、測位方式がGPS以外の測位方式に設定される領域の頂点の座標が格納される。例えば、測位方式データベース123には、測位方式がGPS方式に設定される領域に含まれる座標や、測位方式がGPS以外の方式に設定される領域に含まれる座標が格納される。ただし、測位方式データベース123に格納されるデータに関しては、ここに挙げた限りではない。
測位方式送信部124は、測位方式決定部122から少なくとも一つの測位方式を設定するための測位方式設定指示を取得する。測位方式送信部124は、取得した測位方式設定指示を端末装置11に送信する。例えば、測位方式送信部124は、一次測位結果に含まれる端末装置11の位置に対応する一つの測位方式を端末装置11に送信する。例えば、測位方式送信部124は、一次結果に含まれる端末装置11の位置で用いることができる複数の測位方式をリスト化したデータを端末装置11に送信する。
以上が、サーバ装置12の構成の詳細についての説明である。なお、端末装置11およびサーバ装置12の詳細構成は、上記に挙げた限りではなく、種々の変更や追加を行うことができる。
〔測位方式設定指示〕
ここで、サーバ装置12が端末装置11に送信する測位方式設定指示の一例について図面を参照しながら説明する。
図4は、Wi-FiおよびPDRを用いて測位する測位領域(矩形)の頂点を含む測位方式リスト120-1をサーバ装置12から測位方式設定指示として送信する例である。図5は、図4の測位方式リスト120-1に含まれる頂点を矩形領域で示す概念図である。図5の例では、GPS方式を用いる測位領域の範囲内に、Wi-FiおよびPDR方式を用いる測位領域が含まれる様子を示す。
図6は、GPS方式を用いて測位する測位領域(矩形)の頂点を含む測位方式リスト120-2をサーバ装置12から測位方式設定指示として送信する例である。図7は、図6の測位方式リスト120-2に含まれる頂点を矩形領域で示す概念図である。図7の例では、Wi-FiおよびPDRを測位方式として用いる測位領域にGPS方式を用いる測位領域が囲まれている様子を示す。
GPS方式を用いる領域に端末装置11が位置する場合、端末装置11は、測位方式をGPS方式に設定する。また、Wi-FiおよびPDRを用いる領域に端末装置11が位置する場合、端末装置11は、測位方式をWi-FiおよびPDRに設定する。端末装置11がWi-FiおよびPDRを用いる領域とGPS方式を用いる領域との境界を跨いで移動した場合、端末装置11は測位方式を切り替える。
また、端末装置11がある測位領域に進入した際に、GPS方式を用いないと設定したり、Wi-FiおよびPDRを用いないと設定したりしてもよい。また、測位領域の形状は、矩形の内部だけではなく、三方形や四角形、五角形などの多角形の内部、楕円形や円形などの閉曲線の内部に設定してもよい。
(動作)
次に、測位システム10の全体動作について図面を参照しながら説明する。図8は、測位システム10の全体動作について説明するためのフローチャートである。
図8において、まず、測位システム10は、GPS衛星100からのGPS信号を受信する(ステップS11)。なお、ステップS11において、測位システム10は、GPS信号の受信待機中であったものとする。
次に、測位システム10は、受信したGPS信号から各衛星までの距離を計算し、算出された距離に基づいて端末装置11の位置を計算する(ステップS12)。すなわち、測位システム10は、各衛星から端末装置11までの距離を計算し、算出した各GPS衛星100と端末装置11との距離と各GPS衛星100の軌道上の位置とに基づいて端末装置11の位置を算出する。
次に、測位システム10は、算出した端末装置11の位置に基づいて測位方式を決定する(ステップS13)。このとき、端末装置11は、端末装置11の位置を含む一次測位結果をサーバ装置12に送信し、サーバ装置12に測位方式を問い合わせる。サーバ装置12は、端末装置11からの問い合わせに応じて、端末装置11の位置に応じた測位方式を決定し、測位方式設定指示を端末装置11に送信する。
GPS方式を用いる場合(ステップS13でYes)、測位システム10は、GPS方式による測位結果を採用する(ステップS14)。このとき、端末装置11は、GPS方式を用いて算出される自装置の位置を出力する。端末装置11が出力する自装置の位置は、予め算出しておいた値でもよいし、測位方式を受信してから算出した値でもよい。
一方、GPS方式以外の測位方式を用いる場合(ステップS13でNo)、測位システム10は、GPS方式以外の測位方式による測位結果を採用する(ステップS15)。このとき、端末装置11は、GPS方式以外の測位方式を用いて算出される自装置の位置を出力する。端末装置11が出力する自装置の位置は、予め算出しておいた値でもよいし、測位方式を受信してから算出した値でもよい。
以上が、測位システム10の全体動作についての説明である。
〔第1動作例〕
次に、測位システム10を構成する端末装置11とサーバ装置12との動作を関連付ける第1動作例について説明する。図9は、第1動作例について説明するためのシーケンス図である。
図9において、まず、端末装置11は、GPS衛星100からの電波(GPS信号)を受信する(ステップS111)。
端末装置11は、複数のGPS衛星100から受信するGPS信号を用いて自装置の位置を測位した結果である一次測位結果をサーバ装置12に送信する(ステップS112)。なお、一次測位結果は、GPS方式以外の測位方式で測位した結果であってもよい。
サーバ装置12は、一次測位結果を端末装置11から受信する(ステップS121)。
サーバ装置12は、端末装置11の一次測位結果に基づいて、端末装置11の位置における測位方式を決定する(ステップS122)。
サーバ装置12は、決定した測位方式に設定するための測位方式設定指示を端末装置11に送信する(ステップS123)。
端末装置11は、サーバ装置12から測位方式設定指示を受信する(ステップS113)。
端末装置11は、受信した測位方式設定指示に応じて自装置の位置を確定する(ステップS114)。端末装置11は、測位方式設定指示を受信する前に自装置の位置を測位しておいてもよいし、測位方式設定指示を受信してから自装置の位置を測位してもよい。また、端末装置11は、一次測位結果に対応する一点における測位方式を受信するように構成してもよいし、一次測位結果に対応する一点を内包する範囲に関する情報を取得してもよい。ある測位方式を採用する範囲に関する情報を取得しておけば、端末装置11がその範囲内に位置する限り、端末装置11からサーバ装置12へ問合せずに、端末装置11の測位方式を設定できる。
以上が、第1動作例についての説明である。
〔第2動作例〕
次に、測位システム10を構成する端末装置11とサーバ装置12との動作を関連付ける第2動作例について説明する。図10は、第2動作例について説明するためのシーケンス図である。第2動作例は、端末装置11からの問い合わせの有無に関わらず、ある測位方式を用いる範囲を示す測位領域情報を測位方式設定指示としてサーバ装置12から端末装置11に通知する例である。
図10において、まず、端末装置11は、GPS衛星100からの電波(GPS信号)を受信する(ステップS211)。
サーバ装置12は、端末装置11に測位領域情報を送信する(ステップS221)。例えば、サーバ装置12は、所定のタイミングで測位領域情報を端末装置11に送信する。例えば、サーバ装置12は、ある領域の内部に端末装置11が進入したことを検知した際に、測位領域情報を端末装置11に送信する。
例えば、サーバ装置12は、端末装置11の現在の位置を含む測位領域に関する測位領域情報を端末装置11に送信する。例えば、サーバ装置12は、端末装置11の現在の位置を含む測位領域に紐付けられる少なくとも一つの測位方式を含む測位領域情報を端末装置11に送信する。例えば、サーバ装置12は、測位領域を指定する際に、矩形などの多角形の頂点の座標で指定してもよいし、円の中心座標と半径で指定してもよいし、複雑な形状の曲線上の複数の点で指定してもよい。すなわち、サーバ装置12は、端末装置11との間で一意に指定できるフォーマットで測位領域を指定する。
端末装置11は、サーバ装置12からの測位領域情報を受信する(ステップS212)。
端末装置11は、測位領域情報に含まれる領域内に自装置が位置するか否かによって測位方式を判定する(ステップS213)。
端末装置11は、測位方式の判定結果に基づいて自装置の位置を測位する(ステップS214)。端末装置11は、測位方式を判定する前に自装置の位置を測位しておいてもよいし、測位方式を判定してから自装置の位置を測位してもよい。端末装置11は、ある測位方式を採用する範囲に関する情報を取得するため、その範囲に位置する限り、端末装置11からサーバ装置12へ問合せずに、端末装置11の測位方式を設定できる。
以上が、第2動作例についての説明である。
以上のように、本実施形態の測位システムは、サーバ装置と、少なくとも一つの端末装置とを備える。サーバ装置は、端末装置の位置に基づいた測位方式を指定する測位方式設定指示を端末装置に送信する。端末装置は、測位方式設定指示に応じた測位方式を用いて自装置の位置を測位する。端末装置は、全地球測位システムを構成する複数の衛星から発信される第1測位信号を用いる第1測位方式と、第1測位方式とは異なる少なくとも一つの第2測位方式との少なくともいずれかを用いて自装置の位置を測位する。
例えば、サーバ装置は、測位対象領域内の位置に測位方式を紐付けて記憶するデータベースを有する。サーバ装置は、端末装置の位置に対応する測位方式をデータベースから選択し、選択した測位方式を端末装置に指定する測位方式設定指示を端末装置に送信する。
例えば、端末装置は、自装置の位置を含む一次測位結果をサーバ装置に送信する。サーバ装置は、一次測位結果を受信し、受信した一次測位結果に含まれる端末装置の位置に対応する測位方式をデータベースから選択し、選択した測位方式を端末装置に指定する測位方式設定指示を送信する。
例えば、サーバ装置は、端末装置の位置をネットワーク経由で取得し、取得した端末装置の位置に対応する測位方式をデータベースから選択し、選択した測位方式を端末装置に指定する測位方式設定指示を送信する。
例えば、サーバ装置は、測位方式が紐付けられた測位領域を規定する座標を測位方式設定指示に含めて端末装置に送信する。端末装置は、測位方式設定指示座標に含まれる座標で規定される特定の測位領域と自装置の位置とに基づいて測位方法を設定する。
例えば、端末装置は、受信手段と、第1測位手段と、第2測位手段と、問合せ手段と、測位方式切替手段と、測位結果出力手段とを有する。
例えば、受信手段は、第1測位信号を受信する。第1測位手段は、第1測位信号を用いる第1測位方式によって端末装置の位置を測位する。第2測位手段は、少なくとも一つの第2測位方式によって端末装置の位置を測位する。問合せ手段は、端末装置の位置を含む一次測位結果をサーバ装置に送信し、一次測位結果に応じた測位方式設定指示をサーバ装置から受信する。測位方式切替手段は、問合せ手段によって受信された測位方式設定指示に基づいた測位方式によって測位された測位結果を選択する。測位結果出力手段は、測位方式切替手段によって選択された測位結果を出力する。
例えば、サーバ装置は、問合せ受信手段と、測位方式決定手段と、測位方式設定指示送信手段とを有する。問合せ受信手段は、端末装置からの一次測位結果を受信する。測位方式決定手段は、データベースを参照し、受信した一次測位結果に含まれる端末装置の位置に対応する端末装置の測位方式を選択する。測位方式設定指示送信手段は、測位方式決定手段によって選択される測位方式を端末装置に指定する測位方式設定指示を送信する。
本実施形態においては、高層ビルが林立するエリアや建物の内部のように、GPS信号の反射波によって測位誤差が大きい領域に進入する端末装置に対して、測位方式をGPS方式以外に変更する指示をサーバ装置から一律に送信できる。また、本実施形態においては、GPS方式以外の測位方式で測位する端末装置がGPS方式の測位精度の高い領域に進入する際に、測位方式をGPS方式に変更する指示をサーバ装置から端末装置に対して一律に送信できる。
本実施形態によれば、サーバ装置が端末装置の測位方式を指定することによって、測位方式が不適切になる前に、端末装置が測位方式を切り替えることができるので、測位精度の劣化を抑えることができる。また、本実施形態によれば、GPS方式とそれ以外の測位方式とを、個々の測位方式の誤差の大きさなどに応じて切り替えることによって、GPS単独の測位方式では得られない、様々な場所でのより正確な測位を実現できる。
すなわち、本実施形態によれば、全地球測位システムを構成する衛星から発信される電波の受信状況に左右されずに継続的な測位を実現できる測位システムを提供できる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る測位システムについて図面を参照しながら説明する。本実施形態の測位システムは、端末装置とサーバ装置とが無線通信する点で第1の実施形態とは異なる。
図11は、本実施形態の測位システム20の構成の概略を示す概念図である。図11のように、測位システム20は、少なくとも一つの端末装置21と、サーバ装置22とを備える。また、図11には、GPS信号を発信する複数のGPS衛星200を図示する。なお、図11には端末装置21を一つしか図示していないが、端末装置21の数には限定を加えない。また、端末装置21とサーバ装置22とは、無線接続されるが、それらの位置関係や接続形態には特に限定を加えない。例えば、端末装置21とサーバ装置22とは、無線通信によって、インターネットやイントラネットなどのネットワーク経由で接続される。
端末装置21は、複数のGPS衛星200からGPS信号(第1測位信号とも呼ぶ)を受信する。端末装置21は、複数のGPS衛星200からのGPS信号を用いて各衛星との距離を計算し、自装置の位置を測位する。すなわち、端末装置21は、GPS方式(第1測位方式とも呼ぶ)を用いて自装置の位置を測位する。また、端末装置21は、GPS方式以外の測位方式(第2測位方式とも呼ぶ)で自装置の位置を測位する。
端末装置21は、自装置の測位結果(一次測位結果とも呼ぶ)をサーバ装置22に無線送信する。
サーバ装置22は、端末装置21の一次測位結果をネットワーク経由で受信する。例えば、サーバ装置22は、データセンターなどに設置され、サーバ装置22に接続される無線通信装置(図示しない)を経由して一次測位結果を受信する。
サーバ装置22は、受信した一次測位結果を用いて端末装置21の測位方式を判定する。サーバ装置22は、判定結果の測位方式に設定するための測位方式設定指示を端末装置21に送信する。サーバ装置22は、端末装置21の位置がGPS方式の範囲内であると判定した場合、GPS方式を用いることを指示する測位方式設定指示を端末装置21に送信する。一方、サーバ装置22は、端末装置21の位置がGPS方式の範囲外であると判定した場合、GPS方式以外の測位方式を用いることを指示する測位方式設定指示を端末装置21に送信する。
端末装置21は、自装置の一次測位結果に基づいた測位方式設定指示をサーバ装置22から受信する。GPS方式が指定された場合、端末装置21は、GPS信号を用いる測位方式を採用する。一方、GPS方式以外の測位方式が指定された場合、端末装置21は、GPS方式以外の測位方式を採用する。
端末装置21は、測位方式設定指示に基づいた測位方式を用いて測位した自装置の位置に関する測位結果を出力する。例えば、端末装置21は、図示しないモニターなどに測位結果を表示させる。例えば、端末装置21は、サーバ装置22に測位結果を送信する。例えば、端末装置21は、自装置にインストールされたアプリケーションに測位結果を出力する。端末装置21による測位結果の出力方法には、特に限定を加えない。また、端末装置21が自装置の位置を測位するタイミングは、サーバ装置22から測位方式を受信する前であってもよいし、サーバ装置22から測位方式を受信した後であってもよい。
以上が、測位システム20の構成の概略についての説明である。続いて、測位システム20を構成する端末装置21の詳細について説明する。
〔端末装置〕
次に、測位システム20の端末装置21について図面を参照しながら説明する。図12は、端末装置21の構成の一例を示すブロック図である。図12のように、端末装置21は、第1信号受信部211、第1測位部212、第2測位部213、問合せ部214、無線通信部215、測位方式切替部216、および測位結果出力部218を有する。
第1信号受信部211は、複数のGPS衛星200から発信される電波(GPS信号)を受信する。第1信号受信部211は、受信したGPS信号(第1信号とも呼ぶ)を第1測位部212に出力する。
第1測位部212は、第1信号受信部211からGPS信号を取得する。第1測位部212は、取得したGPS信号を用いて各GPS衛星200までの距離を計算し、各衛星までの距離に基づいて端末装置21の位置を計算する。すなわち、第1測位部212は、GPS方式によって端末装置21の位置を測位する。第1測位部212は、測位方式切替部216からの要求に応じて、GPS方式による測位結果を測位方式切替部216に出力する。
第2測位部213は、GPS方式以外の測位方式で端末装置21の位置を測位する。例えば、第2測位部213は、GPS方式以外の測位方式として、BluetoothのビーコンやWi-fiのBSSID、地磁気、超音波を適用する。また、第2測位部213は、これらの測位方式を組み合わせるPDR方式を適用してもよい。なお、第2測位部213が用いる測位方式は、上記に限定されない。第2測位部213は、測位方式切替部216からの要求に応じて、GPS方式以外の測位方式による測位結果を測位方式切替部216に出力する。
問合せ部214は、端末装置21の位置情報(以下、単に「位置」とも称す)を含む一次測位結果を無線通信部215に出力する。例えば、問合せ部214は、第1測位部212および第2測位部213のいずれかの測位結果を一次測位結果として無線通信部215に送信する。また、問合せ部214は、第1測位部212および第2測位部213以外による測位結果を一次測位結果としてサーバ装置22に送信してもよい。一次測位結果は、端末装置21の位置に基づいた測位方式を決定することさえできれば、その測位方式や精度は問われない。また、一次測位結果は、端末装置21の測位に影響が出ない範囲で、最新ではない測位結果であってもよい。
また、問合せ部214は、端末装置21の一次測位結果に基づいた測位方式設定指示を無線通信部215から取得する。問合せ部214は、取得した測位方式設定指示を測位方式切替部216に出力する。
無線通信部215は、問合せ部214から一次測位結果を取得する。無線通信部215は、問合せ部214からの一次測位結果をサーバ装置22に無線回線を通じて送信する。
また、無線通信部215は、一次測位結果に応じた測位方式設定指示をサーバ装置22から無線回線を通じて受信する。無線通信部215は、受信した測位方式を問合せ部214に出力する。
測位方式切替部216は、一次測位結果に応じた測位方式設定指示を問合せ部214から取得する。測位方式切替部216は、取得した測位方式設定指示に応じた測位結果を第1測位部212および第2測位部213のいずれかから取得する。測位方式がGPS方式の場合、測位方式切替部216は、第1測位部212から測位結果を取得する。測位方式がGPS以外の方式の場合、測位方式切替部216は、第2測位部213から測位結果を取得する。測位方式切替部216は、取得した測位結果を測位結果出力部218に出力する。
測位結果出力部218は、測位方式切替部216から端末装置21の測位結果を取得する。測位結果出力部218は、取得した測位結果を出力する。例えば、測位結果出力部218は、図示しないモニターなどに測位結果を表示させる。例えば、測位結果出力部218は、サーバ装置12に測位結果を送信する。例えば、測位結果出力部218は、端末装置21にインストールされたアプリケーションに測位結果を出力する。なお、測位結果出力部218による測位結果の出力方法には、特に限定を加えない。
以上が、端末装置21の詳細構成についての説明である。なお、サーバ装置22は、第1の実施形態の測位システム10のサーバ装置12と同様であるため、その詳細については説明を省略する。
以上のように、本実施形態の測位システムにおいて、端末装置は、サーバ装置が接続されるネットワークと無線接続可能な無線通信手段を有する。本実施形態の測位システムにおいては、端末装置が無線通信を用いてサーバ装置と通信できるため、端末装置とサーバ装置との位置関係の自由度が増す。そのため、本実施形態の測位システムは、スマートフォンやタブレットなどの携帯端末によって端末装置を構成するのに好適である。
すなわち、本実施形態によれば、全地球測位システムを構成する衛星から発信される電波の受信状況に左右されずに継続的な測位を実現できる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る測位システムについて図面を参照しながら説明する。本実施形態の測位システムは、測位方式をGPS方式以外の方式に切り替える場所に予め設置されたビーコンからの測位方式設定指示に応じて端末装置の測位方式を切り替える点で、第1および第2の実施形態とは異なる。
図13は、本実施形態の測位システム30の構成の概略を示す概念図である。図13のように、測位システム30は、少なくとも一つの端末装置31と、サーバ装置32と、少なくとも一つのビーコン33とを備える。また、図13には、GPS信号を発信する複数のGPS衛星300を図示している。なお、図13には端末装置31およびビーコン33を一つずつしか図示していないが、端末装置31およびビーコン33の数には限定を加えない。また、端末装置31とサーバ装置32とは、有線接続されるように図示しているが、無線接続されてもよく、それらの位置関係や接続形態には特に限定を加えない。例えば、端末装置31とサーバ装置32とは、インターネットやイントラネットなどのネットワーク経由で接続される。
端末装置31は、複数のGPS衛星300からGPS信号(第1測位信号とも呼ぶ)を受信する。端末装置31は、複数のGPS衛星300からのGPS信号を用いて各衛星との距離を計算し、自装置の位置を測位する。すなわち、端末装置31は、GPS方式(第1測位方式とも呼ぶ)を用いて自装置の位置を測位する。
また、端末装置31は、GPS方式以外の測位方式(第2測位方式とも呼ぶ)で自装置の位置を測位する。例えば、端末装置31は、GPS方式以外の測位方式として、Bluetooth(登録商標)のビーコンやWi-Fi(登録商標)のBSSID(Basic Service Set Identifier)、地磁気、超音波を適用する。また、端末装置31は、これらの測位方式を組み合わせるPDR(Pedestrian Dead Reckoning)方式を適用してもよい。なお、端末装置31が用いる測位方式は、上記に限定されない。
端末装置31は、自装置の測位結果(一次測位結果とも呼ぶ)をネットワーク経由でサーバ装置32に送信する。一次測位結果は、GPS方式で測位した結果であってもよいし、GPS以外の測位方式で測位した結果であってもよい。一次測位結果は、端末装置31の測位方式をサーバ装置32側で判定するためのデータである。
サーバ装置32は、端末装置31の一次測位結果をネットワーク経由で受信する。サーバ装置32は、受信した一次測位結果を用いて端末装置31の測位方式を判定する。サーバ装置32は、判定結果の測位方式に設定するための測位方式設定指示を端末装置31に送信する。サーバ装置32は、端末装置31の位置がGPS方式を設定する範囲内であると判定した場合、GPS方式を用いることを指示する測位方式設定指示を端末装置31に送信する。一方、サーバ装置32は、端末装置31の位置がGPS方式の範囲外であると判定した場合、GPS方式以外の測位方式を用いることを指示する測位方式設定指示を端末装置31に送信する。
端末装置31は、自装置の一次測位結果に基づいた測位方式設定指示をサーバ装置32から受信する。GPS方式が指定された場合、端末装置31は、GPS信号を用いる測位方式を採用する。一方、GPS方式以外の測位方式が指定された場合、端末装置31は、GPS方式以外の測位方式を採用する。
端末装置31は、測位方式設定指示に基づいた測位方式を用いて測位した自装置の位置に関する測位結果を出力する。例えば、端末装置31は、図示しないモニターなどに測位結果を表示させる。例えば、端末装置31は、サーバ装置32に測位結果を送信する。例えば、端末装置31は、自装置にインストールされたアプリケーションに測位結果を出力する。端末装置31による測位結果の出力方法には、特に限定を加えない。また、端末装置31が自装置の位置を測位するタイミングは、サーバ装置32から測位方式設定指示を受信する前であってもよいし、サーバ装置32から測位方式設定指示を受信した後であってもよい。
ビーコン33(第2信号発信装置とも呼ぶ)は、GPS方式以外の測位方式によって測位する測位領域の内部および周辺の少なくともいずれかに配置される。ビーコン33は、測位方式設定指示を発信する。ビーコン33が発信する測位方式設定指示は、少なくともGPS方式以外の測位方式によって測位する測位領域の内部において端末装置31によって受信される電波強度で発信される。
ビーコン33は、任意のタイミングで測位方式設定指示を発信できる。例えば、ビーコン33は、所定の時間間隔で測位方式設定指示を発信する。例えば、ビーコン33は、端末装置31が圏内に進入したことを検知したタイミングで測位方式設定指示を発信する。例えば、ビーコン33は、サーバ装置32の制御に応じて測位方式設定指示を発信する。
端末装置31は、ビーコン33によって発信される測位方式設定指示を受信する。端末装置31は、測位方式設定指示を受信すると、測位方式設定指示に応じた測位方式で測位する。例えば、GPS方式を用いて測位していた場合、端末装置31は、測位方式設定指示に応じてGPS方式以外の測位方式に切り替える。例えば、GPS方式以外の測位方式を用いて測位していた場合、端末装置31は、測位方式設定指示を受信してもGPS方式以外の測位方式を維持する。端末装置31が測位方式を変更する優先度は、サーバ装置32から指定される測位方式およびビーコン33から発信される測位方式設定指示のいずれかに設定しておくことが好ましい。
以上が、測位システム30の構成の概略についての説明である。続いて、測位システム30を構成する端末装置31の詳細について説明する。
〔端末装置〕
次に、測位システム30の端末装置31について図面を参照しながら説明する。図14は、端末装置31の構成の一例を示すブロック図である。図14のように、端末装置31は、第1信号受信部311、第1測位部312、第2測位部313、問合せ部314、第2信号受信部315、測位方式切替部316、および測位結果出力部318を有する。
第1信号受信部311は、複数のGPS衛星300から発信される電波(GPS信号)を受信する。第1信号受信部311は、受信したGPS信号(第1信号とも呼ぶ)を第1測位部312に出力する。
第1測位部312は、第1信号受信部311からGPS信号を取得する。第1測位部312は、取得したGPS信号を用いて各GPS衛星300までの距離を計算し、各衛星までの距離に基づいて端末装置31の位置を計算する。すなわち、第1測位部312は、GPS方式によって端末装置31の位置を測位する。第1測位部312は、測位方式切替部316からの要求に応じて、GPS方式による測位結果を測位方式切替部316に出力する。
第2測位部313は、GPS方式以外の測位方式で端末装置31の位置を測位する。例えば、第2測位部313は、GPS方式以外の測位方式として、BluetoothのビーコンやWi-fiのBSSID、地磁気、超音波を適用する。また、第2測位部313は、これらの測位方式を組み合わせるPDR方式を適用してもよい。なお、第2測位部313が用いる測位方式は、上記に限定されない。第2測位部313は、測位方式切替部316からの要求に応じて、GPS方式以外の測位方式による測位結果を測位方式切替部316に出力する。
問合せ部314は、端末装置31の位置情報(以下、単に「位置」とも称す)を含む一次測位結果を第2信号受信部315に出力する。例えば、問合せ部314は、第1測位部312および第2測位部313のいずれかの測位結果を一次測位結果として第2信号受信部315に送信する。また、問合せ部314は、第1測位部312および第2測位部313以外による測位結果を一次測位結果としてサーバ装置22に送信してもよい。一次測位結果は、端末装置31の位置に基づいた測位方式を決定することさえできれば、その測位方式や精度は問われない。また、一次測位結果は、端末装置31の測位に影響が出ない範囲で、最新ではない測位結果であってもよい。
また、問合せ部314は、一次測位結果に応じた測位方式を第2信号受信部315から取得する。問合せ部314は、取得した測位方式を測位方式切替部316に出力する。
さらに、問合せ部314は、測位方式設定指示を第2信号受信部315から受信する。問合せ部314は、受信した測位方式設定指示を測位方式切替部316に出力する。
第2信号受信部315は、ビーコン33から発信される測位方式設定指示を受信する。第2信号受信部315は、ビーコン33からの測位方式設定指示を問合せ部314に出力する。
測位方式切替部316は、一次測位結果に応じた測位方式設定指示を問合せ部314から取得する。測位方式切替部316は、取得した測位方式設定指示に応じた測位結果を第1測位部312および第2測位部313のいずれかから取得する。測位方式がGPS方式の場合、測位方式切替部316は、第1測位部312から測位結果を取得する。測位方式がGPS以外の方式の場合、測位方式切替部316は、第2測位部313から測位結果を取得する。測位方式切替部316は、取得した測位結果を測位結果出力部318に出力する。
また、測位方式切替部316は、ビーコン33からの測位方式設定指示を問合せ部314から取得する。測位方式切替部316は、測位方式設定指示を取得すると、GPS方式以外の測位方式によって取得された測位結果を測位結果出力部318に出力する。例えば、端末装置11がGPS方式で測位していた場合、測位方式切替部316は、第2測位部313によってGPS方式以外の測位方式で測位された測位結果を測位結果出力部318に切り替えて出力する。例えば、端末装置11がGPS方式以外の測位方式で測位していた場合、測位方式切替部316は、第2測位部313によってGPS方式以外の測位方式で測位された測位結果を測位結果出力部318に継続して出力する。
測位結果出力部318は、測位方式切替部316から端末装置31の測位結果を取得する。測位結果出力部318は、取得した測位結果を出力する。例えば、測位結果出力部318は、図示しないモニターなどに測位結果を表示させる。例えば、測位結果出力部318は、サーバ装置12に測位結果を送信する。例えば、測位結果出力部318は、端末装置31にインストールされたアプリケーションに測位結果を出力する。なお、測位結果出力部318による測位結果の出力方法には、特に限定を加えない。
以上が、端末装置31の詳細構成についての説明である。なお、サーバ装置22は、第1の実施形態の測位システム10のサーバ装置12と同様であるため、その詳細については説明を省略する。
〔第3動作例〕
次に、測位システム30を構成する端末装置31とビーコン33との動作を関連付ける第3動作例について説明する。図15は、第3動作例について説明するためのシーケンス図である。なお、端末装置31とサーバ装置32の動作は、第1の実施形態の第1動作例や第2動作例によって関連付けられるため、ここでは説明を省略する。
図15において、まず、端末装置31は、GPS衛星300からの電波(GPS信号)を受信する(ステップS311)。
ここで、ビーコン33は、測位方式設定指示を発信する(ステップS331)。ビーコン33が測位方式設定指示を発信するタイミングは任意に設定される。例えば、ビーコン33は、所定の時間間隔で測位方式設定指示を発信する。例えば、ビーコン33は、端末装置31が圏内に進入したことを検知したタイミングで測位方式設定指示を発信する。例えば、ビーコン33は、サーバ装置32の制御に応じて測位方式設定指示を発信する。
ビーコン33からの測位方式設定指示の受信圏内に端末装置31が進入すると、端末装置31は、測位方式設定指示を受信する(ステップS312)。
端末装置31は、測位方式設定指示を受信すると、測位方式設定指示に応じた測位方式で測位する(ステップS313)。
以上が、第3動作例についての説明である。
以上のように、本実施形態の測位システムは、特定領域における測位方式を指定する測位方式設定指示を発信するビーコンを備える。端末装置は、サーバ装置からの測位方式に加えて、ビーコンからの測位方式設定指示を受信し、測位方式設定指示に応じた測位方式の測位結果を出力する。
例えば、端末装置がビルなどの入り口に入ったことをサーバ装置やビーコンが検知した際に、測位方式をGPS方式以外に設定する測位方式設定指示をビーコンから発信すれば、ビルの内部では端末装置の測位方式をGPS方式以外に設定できる。そのため、GPS方式による測位では精度が劣化するような場面であっても、GPS方式以外の高精度の測位方式で測位を継続できる。
すなわち、本実施形態によれば、全地球測位システムを構成する衛星から発信される電波の受信状況に左右されずに継続的な測位を実現できる。
(関連技術)
ここで、関連技術に係る測位システムについて図面を参照しながら説明する。関連技術の測位システムは、複数のGPS衛星(図示しない)からのGPS信号に基づいて端末装置の位置を測位する。
図16は、関連技術の測位システムに含まれる端末装置41の構成の一例を示すブロック図である。図16のように、端末装置41は、第1信号受信部411、測位部412、および測位結果出力部413を備える。
第1信号受信部411は、複数のGPS衛星から発信される電波(GPS信号)を受信する。第1信号受信部411は、受信したGPS信号(第1信号とも呼ぶ)を測位部412に出力する。
測位部412は、第1信号受信部411からGPS信号を取得する。測位部412は、取得したGPS信号を用いて各GPS衛星までの距離を計算し、各衛星までの距離に基づいて端末装置41の位置を計算する。すなわち、測位部412は、GPS方式によって端末装置41の位置を測位する。測位部412は、GPS方式による測位結果を測位結果出力部413に出力する。
測位結果出力部413は、測位部412から端末装置41の測位結果を取得する。測位結果出力部413は、取得した測位結果を出力する。
以上が、端末装置41の詳細構成についての説明である。
次に、図17のフローチャートを参照しながら、関連技術の測位システムに含まれる端末装置41の測位に関する動作について説明する。
図17において、まず、端末装置41は、複数のGPS衛星からGPS信号を受信する(ステップS41)。
次に、端末装置41は、受信したGPS信号から各衛星までの距離を計算し、算出された距離に基づいて自装置の位置を計算する(ステップS42)。
以上が、関連技術の測位システムに含まれる端末装置41の測位に関する動作についての説明である。
以上のように、関連技術の測位システムでは、端末装置41の位置に関わらず、端末装置41の位置をGPS方式によって測位する。そのため、GPS信号の到達圏外に端末装置41が位置すると、端末装置41の正確な位置を測位できなくなる。例えば、GPS信号の到達圏外に端末装置41が位置してから測位方式をGPS方式以外の測位方式に切り替えることができるが、その場合、測位方式を切り替える時間帯において、一時的に測位できなくなる。また、例えば、GPS信号の到達圏外に端末装置41が位置する前に、端末装置41側で測位方式を変更することもできるが、手作業で設定変更したり、不要な設定変更をしてしまったりすることもある。
一方、本発明の各実施形態に係る測位システムによれば、サーバ装置やビーコンからの指示に応じて端末装置の測位方式を変更できるので、GPS信号の受信状況に左右されずに継続的な測位を実現できる。
(ハードウェア)
ここで、本発明の各実施形態に係る測位システムを構成する端末装置やサーバ装置による処理を実行するハードウェア構成について、図18の情報処理装置90を一例として挙げて説明する。なお、図18の情報処理装置90は、各実施形態の端末装置やサーバ装置の処理を実行するための構成例であって、本発明の範囲を限定するものではない。
図18のように、情報処理装置90は、プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、入出力インターフェース95および通信インターフェース96を備える。図18においては、インターフェースをI/F(Interface)と略して表記する。プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、入出力インターフェース95および通信インターフェース96は、バス99を介して互いにデータ通信可能に接続される。また、プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93および入出力インターフェース95は、通信インターフェース96を介して、インターネットやイントラネットなどのネットワークに接続される。
プロセッサ91は、補助記憶装置93等に格納されたプログラムを主記憶装置92に展開し、展開されたプログラムを実行する。本実施形態においては、情報処理装置90にインストールされたソフトウェアプログラムを用いる構成とすればよい。プロセッサ91は、本実施形態の端末装置やサーバ装置による処理を実行する。
主記憶装置92は、プログラムが展開される領域を有する。主記憶装置92は、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性メモリとすればよい。また、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)などの不揮発性メモリを主記憶装置92として構成・追加してもよい。
補助記憶装置93は、種々のデータを記憶する。補助記憶装置93は、ハードディスクやフラッシュメモリなどのローカルディスクによって構成される。なお、種々のデータを主記憶装置92に記憶させる構成とし、補助記憶装置93を省略することも可能である。
入出力インターフェース95は、情報処理装置90と周辺機器とを接続するためのインターフェースである。通信インターフェース96は、規格や仕様に基づいて、インターネットやイントラネットなどのネットワークを通じて、外部のシステムや装置に接続するためのインターフェースである。入出力インターフェース95および通信インターフェース96は、外部機器と接続するインターフェースとして共通化してもよい。
情報処理装置90には、必要に応じて、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力機器を接続するように構成してもよい。それらの入力機器は、情報や設定の入力に使用される。なお、タッチパネルを入力機器として用いる場合は、表示機器の表示画面が入力機器のインターフェースを兼ねる構成とすればよい。プロセッサ91と入力機器との間のデータ通信は、入出力インターフェース95に仲介させればよい。
また、情報処理装置90には、情報を表示するための表示機器を備え付けてもよい。表示機器を備え付ける場合、情報処理装置90には、表示機器の表示を制御するための表示制御装置(図示しない)が備えられていることが好ましい。表示機器は、入出力インターフェース95を介して情報処理装置90に接続すればよい。
また、情報処理装置90には、必要に応じて、ディスクドライブを備え付けてもよい。ディスクドライブは、バス99に接続される。ディスクドライブは、プロセッサ91と図示しない記録媒体(プログラム記録媒体)との間で、記録媒体からのデータ・プログラムの読み出し、情報処理装置90の処理結果の記録媒体への書き込みなどを仲介する。記録媒体は、例えば、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などの光学記録媒体で実現できる。また、記録媒体は、USB(Universal Serial Bus)メモリやSD(Secure Digital)カードなどの半導体記録媒体や、フレキシブルディスクなどの磁気記録媒体、その他の記録媒体によって実現してもよい。
以上が、本発明の各実施形態の端末装置やサーバ装置を可能とするためのハードウェア構成の一例である。なお、図18のハードウェア構成は、各実施形態の端末装置やサーバ装置の処理を実行するためのハードウェア構成の一例であって、本発明の範囲を限定するものではない。また、各実施形態の端末装置やサーバ装置に関する処理をコンピュータに実行させるプログラムも本発明の範囲に含まれる。さらに、各実施形態に係るプログラムを記録したプログラム記録媒体も本発明の範囲に含まれる。
各実施形態の端末装置やサーバ装置の構成要素は、任意に組み合わせることができる。また、各実施形態の端末装置やサーバ装置の構成要素は、ソフトウェアによって実現してもよいし、回路によって実現してもよい。
以上、実施形態を参照して本発明を説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2018年5月15日に出願された日本出願特願2018-093665を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
10、20、30 測位システム
11、21、31 端末装置
12、22、32 サーバ装置
33 ビーコン
111、211、311 第1信号受信部
112、212、312 第1測位部
113、213、313 第2測位部
114、214、314 問合せ部
116、216、316 測位方式切替部
118、218、318 測位結果出力部
215 無線通信部
315 第2信号受信部

Claims (10)

  1. 端末装置の位置に基づいた測位方式を指定する測位方式設定指示を前記端末装置に送信するサーバ装置と、
    前記測位方式設定指示に応じて、全地球測位システムを構成する複数の衛星から発信される第1測位信号を用いる第1測位方式と、前記第1測位方式とは異なる少なくとも一つの第2測位方式との少なくともいずれかを用いて自装置の位置を測位する端末装置とを備え
    前記端末装置は、
    特定領域における測位方式を指定する前記測位方式設定指示を発信するビーコンからの前記測位方式設定指示を受信し、
    前記サーバ装置または前記ビーコンから受信した前記測位方式設定指示に応じた測位方式の測位結果を出力する測位システム。
  2. 前記サーバ装置は、
    測位対象領域内の位置に測位方式を紐付けて記憶するデータベースを有し、前記端末装置の位置に対応する測位方式を前記データベースから選択し、選択した測位方式を前記端末装置に指定する前記測位方式設定指示を前記端末装置に送信する請求項1に記載の測位システム。
  3. 前記端末装置は、
    自装置の位置を含む一次測位結果を前記サーバ装置に送信し、
    前記サーバ装置は、
    前記一次測位結果を受信し、受信した前記一次測位結果に含まれる前記端末装置の位置に対応する測位方式を前記データベースから選択し、選択した測位方式を前記端末装置に指定する前記測位方式設定指示を送信する請求項2に記載の測位システム。
  4. 前記サーバ装置は、
    前記端末装置の位置をネットワーク経由で取得し、取得した前記端末装置の位置に対応する測位方式を前記データベースから選択し、選択した測位方式を前記端末装置に指定する前記測位方式設定指示を送信する請求項2または3に記載の測位システム。
  5. 前記サーバ装置は、
    測位方式が紐付けられた測位領域を規定する座標を前記測位方式設定指示に含めて前記端末装置に送信し、
    前記端末装置は、
    前記測位方式設定指示に含まれる座標で規定される特定の測位領域と自装置の位置とに基づいて測位方法を設定する請求項2乃至4のいずれか一項に記載の測位システム。
  6. 前記サーバ装置は、
    前記端末装置からの前記一次測位結果を受信する問合せ受信手段と、
    前記データベースを参照し、受信した前記一次測位結果に含まれる前記端末装置の位置に対応する前記端末装置の測位方式を選択する測位方式決定手段と、
    前記測位方式決定手段によって選択される測位方式を前記端末装置に指定する前記測位方式設定指示を送信する測位方式設定指示送信手段とを有する請求項3に記載の測位システム。
  7. 前記端末装置は、
    前記サーバ装置が接続されるネットワークと無線接続可能な無線通信手段を有する請求項1乃至6のいずれか一項に記載の測位システム。
  8. 特定領域における測位方式を指定する前記測位方式設定指示を発信する前記ビーコンを備える請求項1乃至7のいずれか一項に記載の測位システム。
  9. 全地球測位システムを構成する複数の衛星から発信される第1測位信号を受信する第1受信手段と、
    前記第1測位信号を用いる第1測位方式によって自装置の位置を測位する第1測位手段と、
    前記第1測位方式とは異なる少なくとも一つの第2測位方式によって自装置の位置を測位する第2測位手段と、
    自装置の位置を含む一次測位結果をサーバ装置に送信し、前記一次測位結果に応じた測位方式設定指示を前記サーバ装置から受信する問合せ手段と、
    前記問合せ手段によって受信された前記測位方式設定指示に基づいた測位方式によって測位された測位結果を選択する測位方式切替手段と、
    前記測位方式切替手段によって選択された測位結果を出力する測位結果出力手段と
    特定領域における測位方式を指定する前記測位方式設定指示を発信するビーコンからの前記測位方式設定指示を受信する第2受信手段と、を備え
    前記測位方式切替手段は、
    前記サーバ装置または前記ビーコンから受信した前記測位方式設定指示に応じた測位方式の測位結果を出力する端末装置。
  10. サーバ装置が、
    端末装置の位置に基づいた測位方式を指定する測位方式設定指示を前記端末装置に送信し、
    前記端末装置が、
    前記測位方式設定指示に応じて、全地球測位システムを構成する複数の衛星から発信される第1測位信号を用いる第1測位方式と、前記第1測位方式とは異なる少なくとも一つの第2測位方式との少なくともいずれかを用いて前記端末装置が自装置の位置を測位し、
    特定領域における測位方式を指定する前記測位方式設定指示を発信するビーコンからの前記測位方式設定指示を受信し、
    前記サーバ装置または前記ビーコンから受信した前記測位方式設定指示に応じた測位方式の測位結果を出力する測位方法。
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