JP2015080174A - 発信機、測位システム、ユーザ端末、通信制御方法、通信制御プログラム、測位方法および測位プログラム - Google Patents

発信機、測位システム、ユーザ端末、通信制御方法、通信制御プログラム、測位方法および測位プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】移動体の位置に応じた識別情報を提供する。
【解決手段】本願に係る発信機は、移動体に設置された発信機であって、発信機を識別する識別情報を地点ごとに対応付けて記憶する記憶手段と、移動体の地点情報を取得する取得手段と、記憶手段を参照して地点情報に基づいて地点を決定し、決定された地点に対応付けられた識別情報をユーザ端末が位置情報を取得するための報知情報として発信する通信手段とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、発信機、測位システム、ユーザ端末、通信制御方法、通信制御プログラム、測位方法および測位プログラムに関する。
従来、端末装置を所持する人物等が、GPS(Global Positioning System)の電波が届かない屋内等において測位を行うために、無線LAN(Local Area Network)の基地局の電波を用いることが提案されている。無線LANを用いた測位は、例えば、予め基地局のMACアドレスと位置情報とを対応付けたデータベースを有する位置情報サーバに対して、端末装置が各基地局から受信したビーコンに含まれる基地局のMACアドレスを問い合わせることで可能となる。また、アクセスポイントが設置されている場所の位置情報および周辺の地図情報を保存して、端末装置がアクセスポイントから位置情報および地図情報を取得することでも、GPSの電波が届かない場所での測位が可能となる(例えば、特許文献1)。
特開2009−171365号公報 特開平9−130859号公報
しかしながら、無線LANのアクセスポイントが列車等の移動体に設置された場合には、アクセスポイントの位置が刻々と変化する。これに対し、位置情報サーバに登録された位置情報には、当該アクセスポイントの位置の変化が反映されないため、端末装置が位置情報サーバの位置情報を参照しても正しい位置を測位することができなくなる。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、移動体の位置に応じた識別情報を提供することができる発信機、測位システム、ユーザ端末、通信制御方法、通信制御プログラム、測位方法および測位プログラムを提供することを目的とする。
本願に係る発信機は、移動体に設置された発信機であって、前記発信機を識別する識別情報を地点ごとに対応付けて記憶する記憶手段と、前記移動体の地点情報を取得する取得手段と、前記記憶手段を参照して前記地点情報に基づいて前記地点を決定し、決定された地点に対応付けられた前記識別情報をユーザ端末が位置情報を取得するための報知情報として発信する通信手段とを備えることを特徴とする。
本願に係る発信機は、移動体の位置に応じた識別情報を提供することができる。
図1は、実施形態に係る測位処理の一例を示す説明図である。 図2は、実施形態に係る測位システムの構成の一例を示す図である。 図3は、実施形態に係るMACアドレス記憶部の一例を示す図である。 図4は、実施形態に係る位置情報データベースの一例を示す図である。 図5は、実施形態に係る測位システムの測位処理の一例を示すシーケンス図である。 図6は、実施形態に係るアクセスポイントの構成の他の一例を示す図である。 図7は、実施形態に係る測位処理の他の一例を示す説明図である。 図8は、実施形態に係る測位処理の他の一例を示す説明図である。 図9は、アクセスポイントの機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウエア構成図である。
以下に、本願に係る発信機、測位システム、ユーザ端末、通信制御方法、通信制御プログラム、測位方法および測位プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る発信機、測位システム、ユーザ端末、通信制御方法、通信制御プログラム、測位方法および測位プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.測位処理の概要〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る測位処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る測位処理の一例を示す説明図である。図1の例では、地下を走行する列車に、発信機である無線LANのアクセスポイント50が設置されている。アクセスポイント50は、アクセスポイント50を識別する識別情報であるMACアドレスを含むビーコン(報知情報)を定期的に送信している。アクセスポイント50は、列車の情報処理装置から地点情報を取得する。アクセスポイント50は、列車が地点Aに差しかかると、「地点A」を内容とする地点情報を取得して、当該地点情報に基づいて地点「A」を選択し、当該地点に対応付けられたMACアドレス「MAC−A」を通信手段に設定する(ステップS1)。
ユーザ端末10は、アクセスポイント50から送信されるビーコンを受信すると、ビーコンに含まれるMACアドレス「MAC−A」を取得する(ステップS2)。ユーザ端末10は、取得したMACアドレス「MAC−A」を、例えば、携帯電話回線の基地局150およびネットワークNを介して、位置情報サーバ100に送信する(ステップS3)。位置情報サーバ100は、受信したMACアドレス「MAC−A」に基づいて位置情報データベース121を検索する。位置情報サーバ100は、検索結果である緯度経度等を有する位置情報を、例えば、ネットワークNおよび携帯電話回線の基地局150を介して、ユーザ端末10に送信する(ステップS4)。ユーザ端末10は、受信した位置情報を、例えば、地図アプリ32aの地図上に表示する(ステップS5)。これにより、ユーザ端末10は、地下を走行する列車内で現在地が地点Aであることを測位できる。
続いて、アクセスポイント50は、列車が進行して地点Cに差しかかると、「地点C」を内容とする地点情報を取得して、当該地点情報に基づいて地点「C」を選択し、当該地点に対応付けられたMACアドレス「MAC−C」を通信手段に設定する(ステップS6)。
ユーザ端末10は、アクセスポイント50から送信されるビーコンを受信すると、ビーコンに含まれるMACアドレス「MAC−C」を取得する(ステップS7)。ユーザ端末10は、取得したMACアドレス「MAC−C」を、例えば、携帯電話回線の基地局150およびネットワークNを介して、位置情報サーバ100に送信する(ステップS8)。位置情報サーバ100は、受信したMACアドレス「MAC−C」に基づいて位置情報データベース121を検索する。位置情報サーバ100は、検索結果である緯度経度等を有する位置情報を、例えば、ネットワークNおよび携帯電話回線の基地局150を介して、ユーザ端末10に送信する(ステップS9)。ユーザ端末10は、受信した位置情報を、例えば、地図アプリ32aの地図上に表示する(ステップS10)。これにより、ユーザ端末10は、地下を走行する列車内で現在地が地点Cであることを測位できる。
このように、実施形態に係る測位処理において、移動体に設置されたアクセスポイント50は、アクセスポイント50を識別する識別情報を地点ごとに対応付けて記憶手段に記憶する。アクセスポイント50は、移動体の地点情報を取得し、記憶手段を参照して地点情報に基づいて地点を決定し、決定された地点に対応付けられた識別情報を通信手段に設定する。アクセスポイント50は、通信手段に識別情報が設定され、ユーザ端末10が位置情報を取得するための識別情報を含むビーコンを、ユーザ端末10に対して発信する。このため、アクセスポイント50は、移動体の位置に応じた識別情報をユーザ端末10に提供することができる。以下、このような測位処理を行うユーザ端末10、アクセスポイント50、および、位置情報サーバ100について詳細に説明する。
〔2.測位システム〕
次に、図2を用いて、実施形態に係る測位システム1について説明する。図2は、実施形態に係る測位システムの構成の一例を示す図である。図2に示すように、測位システム1には、ユーザ端末10と、列車情報処理装置40と、アクセスポイント50と、位置情報サーバ100と、基地局150とが含まれる。ユーザ端末10と位置情報サーバ100は、基地局150とネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。また、列車情報処理装置40とアクセスポイント50は、有線または無線により通信可能に接続される。なお、図示はしないが、ユーザ端末10と位置情報サーバ100は、基地局150とは独立した別個の基地局を介してネットワークNを経て接続されてもよい。また、図2では、測位システム1に、ユーザ端末10およびアクセスポイント50が各1台ずつ含まれ、2台の基地局150が含まれる例を示したが、測位システム1には、さらに多くのユーザ端末10、アクセスポイント50および基地局150が含まれてもよい。
〔3.ユーザ端末の構成〕
続いて、ユーザ端末10の構成について説明する。ユーザ端末10は、ユーザによって利用される情報処理装置であり、例えば、携帯電話機(例えば、スマートフォン)やPDA(Personal Digital Assistant)等に該当する。図2に示すように、ユーザ端末10は、通信部11と、表示部12と、入力部13と、GPS部14と、記憶部20と、制御部30とを有する。
(通信部11について)
通信部11は、基地局150に接続され、ネットワークNを介して、位置情報サーバ100との間で情報の送受信を行う。かかる通信部11は、基地局150との接続を無線により行う。通信部11は、無線として無線LANおよび携帯電話回線等を用いることができる。また、通信部11は、無線LANのアクセスポイント50が送信するビーコンを受信する。通信部11は、ビーコンを受信すると、ビーコンに含まれるMACアドレスを制御部30に出力する。なお、アクセスポイント50のMACアドレスは、BSSID(Basic Service Set Identifier)がアクセスポイント50のMACアドレスに基づいて生成されている場合には、MACアドレスの代わりにBSSIDを用いてもよい。
(表示部12、入力部13について)
表示部12は、各種情報を表示するための表示デバイスである。例えば、表示部12は、液晶ディスプレイ等によって実現される。入力部13は、ユーザから各種操作を受け付ける入力デバイスである。例えば、入力部13は、カーソルキーやテンキー等によって実現される。なお、ユーザ端末10にタッチパネルが採用されている場合には、表示部12および入力部13は一体化される。
(GPS部14について)
GPS部14は、GPSの信号を受信する。GPS部14は、測位部31から測位を要求されると測位を行なって、測位結果をWGS(World Geodetic System)84等の測地系に基づいた位置情報として出力する。なお、GPS部14は、衛星測位システムとして、GPSの他に、GLONASS(Global Navigation Satellite System)、ガリレオ、および、コンパス等の全地球航法衛星システムの信号を受信して測位を行ってもよい。また、GPS部14は、衛星測位システムとして、準天頂衛星システム、インド地域航法衛星システム、DORIS(Doppler Orbitography and Radio-positioning Integrated by Satellite)、および、北斗等の地域航法衛星システムの信号を受信してもよい。
(記憶部20について)
記憶部20は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。かかる記憶部20は、制御部30での処理に用いる情報を記憶する。
(制御部30について)
制御部30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、内部の記憶装置に記憶されているプログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部30は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
かかる制御部30は、図2に示すように、測位部31とアプリ部32とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部30の内部構成は、図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
(測位部31について)
測位部31は、ユーザ端末10の位置を測位する。測位部31は、GPS部14に対して測位を要求する。測位部31は、GPS部14でGPS信号が受信できて位置情報が取得できた場合には、取得した位置情報を、例えば、アプリ部32の地図アプリ32aに出力し、地図アプリ32aによって当該位置情報が地図上に表示される。
測位部31は、GPS部14でGPS信号が受信できない場合には、通信部11を介して無線LANの基地局(アクセスポイント)の電波(ビーコン)を探索する。測位部31は、無線LANの基地局、例えば、アクセスポイント50の電波が受信できる場合には、ビーコンに含まれるアクセスポイント50のMACアドレスを取得する。測位部31は、アクセスポイント50のMACアドレスを通信部11、基地局150およびネットワークNを介して、位置情報サーバ100に送信する。測位部31は、通信部11、基地局150およびネットワークNを介して、アクセスポイント50のMACアドレスに対応する位置情報を取得する。測位部31は、取得した位置情報を、例えば、アプリ部32の地図アプリ32aに出力し、地図アプリ32aによって当該位置情報が地図上に表示される。
測位部31は、通信部11で無線LANの基地局の電波が受信できない場合には、通信部11を介して携帯電話の基地局の電波を探索する。測位部31は、携帯電話の基地局の電波が受信できる場合には、携帯電話の基地局の位置情報に基づいて、ユーザ端末10の位置を推定する。なお、携帯電話の基地局のIDと位置情報とを対応付けた携帯電話の位置情報サーバがある場合には、無線LANの場合と同様に携帯電話の位置情報サーバに位置情報を問い合わせるようにしてもよい。測位部31は、GPS、無線LANおよび携帯電話のいずれの電波も受信できない場合には、測位ができない旨を、例えば、地図アプリ32aに出力し、地図アプリ32aによって測位ができない旨が地図上に表示される。
(アプリ部32について)
アプリ部32は、各種アプリ、つまりアプリケーションソフトを実行する。アプリ部32は、例えば、地図を表示する地図アプリ32a、ユーザのナビゲーションを行なうナビアプリ32b等が挙げられる。アプリ部32は、測位部31から位置情報が入力されると、位置情報を用いる各種アプリは、位置情報に基づいて各種処理を実行する。
〔4.列車情報処理装置の構成〕
続いて、列車情報処理装置40の構成について説明する。列車情報処理装置40は、例えば、ATS(Automatic Train Stop)、ATC(Automatic Train Control)およびTIMS(Train Information Management System)等の列車の運転制御情報を管理する情報処理装置であり、アクセスポイント50と有線または無線により通信可能に接続される。列車情報処理装置40は、例えば、列車が始発駅または停車駅から走行した距離を地点情報としてアクセスポイント50に送信する。
〔5.アクセスポイントの構成〕
次に、アクセスポイント50の構成について説明する。アクセスポイント50は、列車情報処理装置40から受信して取得した地点情報に基づいて、地点情報に応じたMACアドレスを含むビーコンを送信する無線LANのアクセスポイントである。つまり、アクセスポイント50は、発信機である。図2に示すように、アクセスポイント50は、第1通信部60と、第2通信部61と、記憶部70と、制御部80とを有する。
(第1通信部60について)
第1通信部60は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。かかる第1通信部60は、列車情報処理装置40との間で情報の送受信を行う。具体的には、第1通信部60は、列車情報処理装置40から地点情報を受信する。
(第2通信部61について)
第2通信部61は、例えば、無線LANモジュール等によって実現される。かかる第2通信部61は、地点情報に応じたMACアドレスを含むビーコンを送信する。第2通信部61は、識別情報であるMACアドレスが変更可能であり、後述する設定部82によってMACアドレスが設定される。また、第2通信部61は、ユーザ端末10と接続され、ユーザ端末10との間で情報の送受信を行う。
(記憶部70について)
記憶部70は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。かかる記憶部70は、MACアドレス記憶部71を有する。また、記憶部70は、制御部80で実行されるOS(Operating System)や各種プログラム、各種データを記憶する。
(MACアドレス記憶部71について)
MACアドレス記憶部71は、地点情報の内容である地点、および、地点と対応するMACアドレス等を格納する。図3は、実施形態に係るMACアドレス記憶部の一例を示す図である。図3に示すように、MACアドレス記憶部71は、「選択」、「地点情報の範囲」、「地点」、「MACアドレス」といった項目を有する。
「選択」は、現在選択されている地点とMACアドレスの組を示す。つまり、「選択」は、第2通信部61に設定されているMACアドレスを示す。「地点情報の範囲」は、列車情報処理装置40から受信する地点情報が各地点と対応する範囲を示す。「地点」は、地点情報の範囲に対応する地点であり、例えば、地点情報が0〜500mの範囲を、地点「A」と対応付ける。「MACアドレス」は、地点に対応するMACアドレスを示す。
(制御部80について)
図2の説明に戻って、制御部80は、例えば、CPUやMPU等によって、内部の記憶装置に記憶されているプログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部80は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
かかる制御部80は、図2に示すように、取得部81と、設定部82とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部80の内部構成は、図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
(取得部81について)
取得部81は、第1通信部60を介して列車情報処理装置40から地点情報を取得する。つまり、取得部81は、移動体である列車の地点情報を取得する。取得部81は、例えば、列車情報処理装置40が所定の距離または時間ごとに地点情報を出力する場合には、地点情報の出力タイミングに合わせて地点情報を取得する。取得部81は、例えば、1秒ごとに地点情報を取得できる。取得部81は、取得した地点情報を設定部82に出力する。
(設定部82について)
設定部82は、取得部81から地点情報が入力されると、MACアドレス記憶部71を参照し、地点情報に基づいて地点を決定し選択する。設定部82は、例えば、図3の例では、地点情報が300mであったとすると、MACアドレス記憶部71の地点情報の範囲から地点Aと決定し選択する。設定部82は、選択された地点に対応するMACアドレスを第2通信部61に設定する。設定部82は、例えば、選択された地点が地点Aであるとすると、第2通信部61にMACアドレス「00−B5−3F−B2−18−6C」を設定する。また、設定部82は、MACアドレス記憶部71の選択された地点に対応する「選択」項目を「1」とし、非選択の地点に対応する「選択」項目を「0」とする。
〔6.位置情報サーバの構成〕
次に、位置情報サーバ100の構成について説明する。位置情報サーバ100は、後述する位置情報データベース(以下、位置情報DBという)121を参照して、ユーザ端末10から受信したアクセスポイント50のMACアドレスに対応する位置情報を検索するサーバ装置である。図2に示すように、位置情報サーバ100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、位置情報サーバ100は、位置情報サーバ100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。かかる通信部110は、ネットワークNおよび基地局150を介して、ユーザ端末10との間で情報の送受信を行う。
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。かかる記憶部120は、位置情報DB121を有する。また、記憶部120は、制御部130で実行されるOSや各種プログラム、各種データを記憶する。
(位置情報DB121について)
位置情報DB121は、事前に収集あるいは設定されたMACアドレス、および、MACアドレスと対応する位置情報等を格納する。図4は、実施形態に係る位置情報データベースの一例を示す図である。図4に示すように、位置情報DB121は、「MACアドレス」、「緯度」、「経度」といった項目を有する。
「MACアドレス」は、例えば、各地の無線LANのアクセスポイントのMACアドレスを示し、アクセスポイントを識別する。アクセスポイントは、例えば、各地に設置された公衆無線LANのアクセスポイント等が挙げられる。また、「MACアドレス」には、アクセスポイント50に設定されるMACアドレス記憶部71に記憶されたMACアドレスも含まれる。「緯度」および「経度」は、MACアドレスに対応する位置情報を示す。つまり、当該MACアドレスを有するアクセスポイントの位置情報を示す。
(制御部130について)
図2の説明に戻って、制御部130は、例えば、CPUやMPU等によって、内部の記憶装置に記憶されているプログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
かかる制御部130は、図2に示すように、検索部131を有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
(検索部131について)
検索部131は、ユーザ端末10から基地局150およびネットワークNを介して、アクセスポイント50のMACアドレスが入力されると、当該MACアドレスを検索キーとして位置情報DB121を検索する。検索部131は、検索結果として、当該MACアドレスに対応する位置情報を取得する。検索部131は、当該MACアドレスに対応する位置情報をネットワークNおよび基地局150を介して、ユーザ端末10に送信する。
〔7.基地局の構成〕
次に、基地局150の構成について説明する。基地局150は、例えば、携帯電話回線の無線基地局であり、ユーザ端末10と無線で接続し、ネットワークNを介して位置情報サーバ100と接続する。基地局150は、例えば、3G(3rd Generation;第3世代移動通信システム)、LTE(Long Term Evolution)、および、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)等の規格に基づいたものである。また、基地局150は、例えば、無線LANの無線基地局とすることもできる。この場合には、基地局150は、例えば、IEEE802.11a/b/g/n等の規格に基づいたものである。このとき、アクセスポイント50の無線LANとは異なるバンドまたはチャネルを用いることで、通信の衝突を回避してスループットを向上させることができる。例えば、アクセスポイント50が2.4GHz帯の1chでビーコンを送信しているとすれば、ユーザ端末10と基地局150との通信には、2.4GHz帯の9chを用いるようにすることができる。
〔8.測位処理〕
次に、実施形態に係る測位システム1による測位処理について説明する。図5は、実施形態に係る測位システムの測位処理の一例を示すシーケンス図である。
まず、列車情報処理装置40は、列車の運転制御情報に基づく地点情報の取得を開始する(ステップS10)。列車情報処理装置40は、列車が終着駅に到着するまで地点情報の取得を継続する。列車情報処理装置40は、取得された列車の地点情報のアクセスポイント50への送信を開始する(ステップS11)。
アクセスポイント50の取得部81は、第1通信部60を介して列車の地点情報の受信を開始し、地点情報を取得する(ステップS12)。取得部81は、取得した地点情報を設定部82に出力する。
設定部82は、取得部81から地点情報が入力されると、MACアドレス記憶部71を参照し、地点情報に基づいて地点を決定して選択する(ステップS13)。設定部82は、選択された地点に対応するMACアドレスが第2通信部61に設定済のMACアドレスと同一であるか否かを判定する(ステップS14)。設定部82は、選択された地点に対応するMACアドレスが第2通信部61に設定済のMACアドレスと同一でない場合には(ステップS14:否定)、選択された地点に対応するMACアドレスを第2通信部61に設定する(ステップS15)。設定部82は、選択された地点に対応するMACアドレスが第2通信部61に設定済のMACアドレスと同一である場合には(ステップS14:肯定)、既に設定されているMACアドレスを引き続き使用する。第2通信部61は、地点情報に応じて設定されたMACアドレスを含むビーコンをブロードキャスト、つまりユーザ端末10等に対して送信する(ステップS16)。
ユーザ端末10の測位部31は、ユーザ端末10の位置の測位を開始する(ステップS17)。測位部31は、GPS部14でGPS信号が受信できるか否かを判定する(ステップS18)。測位部31は、GPS部14でGPS信号が受信できる場合には(ステップS18:肯定)、GPS信号に基づいて測位を行なうので、本処理は終了する。測位部31は、GPS部14でGPS信号が受信できない場合には(ステップS18:否定)、通信部11を介して無線LANのアクセスポイント50のビーコンを探索する。測位部31は、アクセスポイント50のビーコンを探知した場合には当該ビーコンを受信する(ステップS19)。測位部31は、ビーコンを受信すると、ビーコンに含まれるアクセスポイント50のMACアドレスを、通信部11、基地局150およびネットワークNを介して、位置情報サーバ100に送信する(ステップS20)。
位置情報サーバ100の検索部131は、ユーザ端末10から基地局150およびネットワークNを介して、アクセスポイント50のMACアドレスを受信する(ステップS21)。検索部131は、受信したMACアドレスを検索キーとして位置情報DB121を検索する(ステップS22)。検索部131は、検索結果として、当該MACアドレスに対応する位置情報を取得して、ネットワークNおよび基地局150を介して、ユーザ端末10に送信する(ステップS23)。
ユーザ端末10の測位部31は、アクセスポイント50のMACアドレスに対応する位置情報を受信する(ステップS24)。測位部31は、受信した位置情報を、例えば、地図アプリ32aに出力して当該位置情報を地図上に表示させる(ステップS25)。
〔9.変形例1〕
上述の実施形態では、アクセスポイント50の無線LANのビーコンを送信する第2通信部61を1つ設け、第2通信部61の識別情報であるMACアドレスを地点情報に応じて設定したが、無線LANの通信部を複数設け、それぞれ異なるMACアドレスを含むビーコンを送信することもできる。このような実施形態の測位処理を、図6および図7を用いて説明する。図6は、実施形態に係るアクセスポイントの構成の他の一例を示す図である。図7は、実施形態に係る測位処理の他の一例を示す説明図である。図6に示すアクセスポイント250は、アクセスポイント50に対して第3通信部62が追加され、設定部82に代えて設定部83を設け、MACアドレス記憶部71に代えてMACアドレス記憶部72を設けたものである。その他の構成は、上述の実施形態と同様であるので、同一の番号を付してその説明を省略する。
第3通信部62は、第2通信部61と同一の構成であり、第2通信部61と同時に、例えば、無線LANの通信を行なうことができる。設定部83は、設定部82に第3通信部62に対応するMACアドレスの取得および設定を行なう機能を追加したものである。MACアドレス記憶部72は、MACアドレス記憶部71に「比率」の項目を追加したものである。
まず、図7に示すように、列車は、地点Bと地点Cの間を走行中であり、地点Bと地点Cとの中間点よりも地点C寄りであったとする。設定部83は、取得部81から地点情報が入力されると、MACアドレス記憶部72を参照し、地点情報に隣接する地点が地点Bと地点Cであると決定し選択する。また、設定部83は、地点情報と地点情報の範囲とに基づいて比率を算出する。設定部83は、MACアドレス記憶部72の選択された地点に対応する「選択」項目を「1」とし、算出された比率を「比率」項目に書き込む。例えば、図7の例では、地点Bと地点Cの「選択」項目を「1」とし、地点Bの比率が40%、地点Cの比率が60%であったとする。
設定部83は、第2通信部61に対して地点BのMACアドレス「MAC−B」を設定し、送信出力を、例えば40%に設定してビーコンの送信を開始させる。また、設定部83は、第3通信部62に対して地点CのMACアドレス「MAC−C」を設定し、送信出力を、例えば60%に設定してビーコンの送信を開始させる。
ユーザ端末10は、アクセスポイント250から送信される各ビーコンを受信すると、各ビーコンに含まれるMACアドレス「MAC−B」および「MAC−C」を取得する。ユーザ端末10は、MACアドレス「MAC−B」および「MAC−C」を、例えば、携帯電話回線の基地局150およびネットワークNを介して、位置情報サーバ100に送信する。
位置情報サーバ100は、受信したMACアドレス「MAC−B」および「MAC−C」に基づいて位置情報データベース121を検索する。位置情報サーバ100は、各MACアドレスに対応する位置情報をユーザ端末10に送信する。ユーザ端末10は、受信した地点Bおよび地点Cの位置情報と、ビーコン受信時の各電波強度とに基づいて、現在位置の位置情報を推定し、例えば、地図アプリ32aの地図上に表示する。これにより、地点の中間に位置する場合の測位精度を向上させることができる。
〔10.他の変形例〕
また、上述の実施形態では、位置情報サーバを1つとして説明したが、これに限定されない。例えば、ユーザ端末10は、複数の位置情報サーバに対して優先順位をつけて順番に問い合わせるようにしてもよい。図8は、実施形態に係る測位処理の他の一例を示す説明図である。図8に示すように、本実施形態に係る測位システムは、位置情報サーバ100に加えて、優先順位の高い優先位置情報サーバ200を設ける。ユーザ端末10は、優先位置情報サーバ200を使用する場合には、例えば、地図アプリ32aの画面上に表示されている優先ボタン16をタップして選択する。ユーザ端末10は、測位処理を実行するときに、取得したMACアドレスを、まず、優先位置情報サーバ200に送信して位置情報データベース221から位置情報の取得を試みる。ユーザ端末10は、優先位置情報サーバ200から位置情報を取得できない場合に、位置情報サーバ100に取得したMACアドレスを送信して位置情報データベース121から位置情報を取得する。なお、ユーザ端末10は、識別情報であるMACアドレスに応じて、優先位置情報サーバ200を使用するか否かを決定する決定手段を設けてもよい。さらに、優先位置情報サーバ200は、位置情報だけでなく、当該位置情報付近の店舗情報、クーポン等を合わせてユーザ端末10に送信できる。これにより、地下を走行する列車の中等であっても、ユーザ端末10のユーザに、より有益な情報をきめ細かに提供することができる。
また、上述の実施形態では、移動体として地下を走行する列車を例示したが、これに限定されない。例えば、上述の実施形態に係る測位システムは、GPS信号の受信が困難な部分が存在する移動体であれば適用できる。例えば、測位システムのアクセスポイントは、長大トンネルが存在するバス路線、高層ビルが林立する地域を走行する路面電車等のように、移動体の航路が予め決まっていれば、例えば、車輪の回転等から移動距離を取得し航路の情報に基づいて地点情報を取得できる。ユーザ端末10は、取得した地点情報を上述の実施形態と同様に位置情報サーバ100に問い合わせることで、位置情報を取得することができる。
また、上述の実施形態では、列車の進行方向を一方向として説明したが、これに限定されない。例えば、ある路線が複線である場合は、アクセスポイント50は、列車情報処理装置40から当該列車が上り列車であるか下り列車であるかの情報を取得し、例えば、地点Aの上り列車と下り列車とで異なるMACアドレスを設定する。これにより、ユーザ端末10は、ほぼ同一の航路を移動する列車の進行方向を判別できる。また、アクセスポイント50は、位置情報に合わせて、列車の進行方向に応じた周辺情報を提供することができる。
また、上述の実施形態では、第2通信部61のMACアドレスを地点情報に基づいて設定したが、これに限定されない。例えば、アクセスポイント50に、ある路線の地点と同数の通信部を設け、各通信部に各地点に対応するMACアドレスを設定し地点情報に応じて、ビーコンを送信する通信部を切り替えるようにしてもよい。これにより、通信部を構成するハードウエアの選択肢が広がり、例えば、価格、性能等に応じて最適な構成とすることができる。
また、上述の実施形態では、ユーザ端末10と位置情報サーバ100との通信を、基地局150を介して行ったが、これに限定されない。例えば、アクセスポイント50が、ネットワークNを介して位置情報サーバ100と接続されていれば、ユーザ端末10は、アクセスポイント50を経由して位置情報サーバ100にMACアドレスを送信して位置情報を取得することができる。
〔11.効果〕
このように、アクセスポイント50は、移動体に設置された発信機であって、発信機を識別する識別情報を地点ごとに対応付けて記憶手段に記憶し、移動体の地点情報を取得し、記憶手段を参照して地点情報に基づいて地点を決定し、決定された地点に対応付けられた識別情報をユーザ端末10が位置情報を取得するための報知情報として発信する。これにより、発信機であるアクセスポイント50は、移動体の位置に応じた識別情報を提供することができる。
また、アクセスポイント50は、通信手段は識別情報が設定可能な送受信部として複数の送受信部を有し、地点として、地点情報の位置に隣接する複数の地点を決定し、決定された複数の地点に対応付けられた各識別情報を各送受信部にそれぞれ設定し、地点情報の位置に応じて、識別情報が設定された各送受信部の出力を調整する。これにより、アクセスポイント50は、ユーザ端末10が複数のアクセスポイントからの電波を受信して測位する場合と同様に、識別情報を提供することができる。
また、アクセスポイント50は、地点情報として、アクセスポイントが設置された移動体の航路に基づいた地点情報を取得する。これにより、位置情報サーバ100から受信した位置情報が移動体の航路から外れている場合に、容易に位置情報のミスを検出できる。
また、アクセスポイント50は、地点情報として、移動体が地下を走行する列車であり、列車の運転制御情報に基づいた地点情報を取得する。これにより、列車の進行方向を判別できる。
また、測位システム1は、移動体に設置された発信機であるアクセスポイント50と、ユーザ端末10と、位置情報サーバ100と、優先位置情報サーバ200とを備える測位システムである。アクセスポイント50は、アクセスポイントを識別する識別情報を地点ごとに対応付けて記憶手段に記憶し、移動体の地点情報を取得し、記憶手段を参照して地点情報に基づいて地点を決定し、決定された地点に対応付けられた識別情報をユーザ端末10が位置情報を取得するための報知情報として発信する。ユーザ端末10は、アクセスポイント50、位置情報サーバ100および優先位置情報サーバ200と通信を行ない、アクセスポイント50から受信した報知情報から識別情報を取得して、優先位置情報サーバ200に識別情報を送信して優先位置情報サーバ200から識別情報に対応する位置情報を取得し、優先位置情報サーバ200から位置情報が取得できない場合に、位置情報サーバ100に対して識別情報を送信して位置情報サーバ100から識別情報に対応する位置情報を取得して測位する。位置情報サーバ100は、識別情報と位置情報とを対応付けて記憶手段に記憶し、ユーザ端末10から識別情報を受信し、受信された識別情報に対応する位置情報を検索し、検索結果である位置情報を送信する。優先位置情報サーバ200は、識別情報と位置情報とを対応付けて記憶手段に記憶し、ユーザ端末10から識別情報を受信し、受信された識別情報に対応する位置情報を検索し、検索結果である位置情報を送信する。これにより、ユーザ端末10のユーザに、より有益な情報をきめ細かに提供することができる。
また、ユーザ端末10は、発信機であるアクセスポイント50、優先位置情報サーバ200および位置情報サーバ100と通信を行ない、アクセスポイント50から受信したアクセスポイント50の報知情報から識別情報を取得して優先位置情報サーバ200に送信し、優先位置情報サーバ200から識別情報に対応する位置情報を取得して測位し、優先位置情報サーバ200から位置情報が取得できない場合に、位置情報サーバ100に対して識別情報を送信して位置情報サーバ100から識別情報に対応する位置情報を取得して測位する。これにより、優先位置情報サーバ200に識別情報と位置情報の組が格納されていれば、位置情報の取得を高速化でき、さらに、付加的な情報を得ることができる。
また、ユーザ端末10は、識別情報に応じて、優先位置情報サーバ200から位置情報を取得して測位する第1の測位手段、および、位置情報サーバ100から位置情報を取得して測位する第2の測位手段のいずれの測位手段を用いて位置情報を取得するかを決定する。これにより、識別情報に応じて、位置情報を検索するサーバを選択できる。
〔12.その他〕
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述した位置情報サーバ100および優先位置情報サーバ200は、複数のサーバコンピュータで実現してもよいし、単一のサーバコンピュータで実現してもよい。また、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
なお、上記実施形態におけるアクセスポイント50は、例えば図9に示すような構成のコンピュータ300によって実現される。図9は、アクセスポイントの機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウエア構成図である。コンピュータ300は、CPU301、RAM302、ROM(Read Only Memory)303、HDD(Hard Disk Drive)304、通信インターフェイス(I/F)305、入出力インターフェイス(I/F)306、およびメディアインターフェイス(I/F)307を備える。
CPU301は、ROM303またはHDD304に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM303は、コンピュータ300の起動時にCPU301によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ300のハードウエアに依存するプログラム等を格納する。
HDD304は、CPU301によって実行されるプログラムおよび当該プログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス305は、通信回線309を介して他の機器からデータを受信してCPU301へ送り、CPU301が生成したデータを、通信回線309を介して他の機器へ送信する。
CPU301は、入出力インターフェイス306を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、および、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU301は、入出力インターフェイス306を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU301は、生成したデータを、入出力インターフェイス306を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス307は、記録媒体308に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM302を介してCPU301に提供する。CPU301は、当該プログラムを、メディアインターフェイス307を介して記録媒体308からRAM302上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体308は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
コンピュータ300が実施形態におけるアクセスポイント50として機能する場合、コンピュータ300のCPU301は、RAM302上にロードされたプログラムを実行することにより、取得部81、および設定部82の各機能を実現する。また、HDD304には、MACアドレス記憶部71内のデータが格納される。
コンピュータ300のCPU301は、これらのプログラムを、記録媒体308から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、通信回線309を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
また、特許請求の範囲に記載した「手段」は、「部(section、module、unit)」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、設定手段は、設定部や設定回路に読み替えることができる。
1 測位システム
10 ユーザ端末
11 通信部
12 表示部
13 入力部
14 GPS部
20 記憶部
30 制御部
31 測位部
40 列車情報処理装置
50,250 アクセスポイント
60 第1通信部
61 第2通信部
62 第3通信部
70 記憶部
71,72 MACアドレス記憶部
80 制御部
81 取得部
82,83 設定部
100 位置情報サーバ
110 通信部
120 記憶部
121 位置情報データベース
130 制御部
131 検索部
150 基地局
200 優先位置情報サーバ
221 位置情報データベース
N ネットワーク

Claims (12)

  1. 移動体に設置された発信機であって、
    前記発信機を識別する識別情報を地点ごとに対応付けて記憶する記憶手段と、
    前記移動体の地点情報を取得する取得手段と、
    前記記憶手段を参照して前記地点情報に基づいて前記地点を決定し、決定された地点に対応付けられた前記識別情報をユーザ端末が位置情報を取得するための報知情報として発信する通信手段と
    を備えることを特徴とする発信機。
  2. 前記通信手段は、前記識別情報が設定可能な送受信部として、複数の送受信部を有し、前記地点として、前記地点情報の位置に隣接する複数の地点を決定し、決定された複数の地点に対応付けられた前記各識別情報を前記各送受信部にそれぞれ設定し、前記地点情報の位置に応じて、前記識別情報が設定された前記各送受信部の出力を調整することを特徴とする請求項1に記載の発信機。
  3. 前記取得手段は、前記地点情報として、発信機が設置された移動体の航路に基づいた地点情報を取得することを特徴とする請求項1または2に記載の発信機。
  4. 前記取得手段は、前記地点情報として、前記移動体が地下を走行する列車であり、前記列車の運転制御情報に基づいた地点情報を取得することを特徴とする請求項3に記載の発信機。
  5. 移動体に設置された発信機と、ユーザ端末と、位置情報サーバとを備える測位システムであって、
    前記発信機は、
    前記発信機を識別する識別情報を地点ごとに対応付けて記憶する記憶手段と、
    前記移動体の地点情報を取得する取得手段と、
    前記記憶手段を参照して前記地点情報に基づいて前記地点を決定し、決定された地点に対応付けられた前記識別情報をユーザ端末が位置情報を取得するための報知情報として発信する通信手段と、を備え、
    前記ユーザ端末は、
    前記発信機および前記位置情報サーバと通信を行なう通信手段と、
    前記発信機から受信した前記報知情報から前記識別情報を取得して前記位置情報サーバに送信し、前記位置情報サーバから前記識別情報に対応する前記位置情報を取得して測位する測位手段と、を備え、
    前記位置情報サーバは、
    前記識別情報と前記位置情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
    前記ユーザ端末から前記識別情報を受信し、検索結果である前記位置情報を送信する通信手段と、
    受信された前記識別情報に対応する前記位置情報を検索する検索手段と
    を備えることを特徴とする測位システム。
  6. 前記測位システムは、さらに、優先位置情報サーバを備え、
    前記優先位置情報サーバは、
    前記識別情報と前記位置情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
    前記ユーザ端末から前記識別情報を受信し、検索結果である前記位置情報を送信する通信手段と、
    受信された前記識別情報に対応する前記位置情報を検索する検索手段と、を備え、
    前記ユーザ端末の通信手段は、さらに、前記優先位置情報サーバと通信し、
    前記ユーザ端末の測位手段は、前記優先位置情報サーバに前記識別情報を送信して前記優先位置情報サーバから前記識別情報に対応する前記位置情報を取得し、前記優先位置情報サーバから前記位置情報が取得できない場合に、前記位置情報サーバに対して前記識別情報を送信して前記位置情報サーバから前記識別情報に対応する前記位置情報を取得して測位することを特徴とする請求項5に記載の測位システム。
  7. 発信機、優先位置情報サーバおよび位置情報サーバと通信を行なう通信手段と、
    前記発信機から受信した前記発信機の報知情報から識別情報を取得して前記優先位置情報サーバに送信し、前記優先位置情報サーバから前記識別情報に対応する位置情報を取得して測位する第1の測位手段と、
    前記優先位置情報サーバから前記位置情報が取得できない場合に、前記位置情報サーバに対して前記識別情報を送信して前記位置情報サーバから前記識別情報に対応する前記位置情報を取得して測位する第2の測位手段と
    を備えることを特徴とするユーザ端末。
  8. さらに、前記識別情報に応じて前記第1の測位手段および前記第2の測位手段のいずれの測位手段を用いて位置情報を取得するかを決定する決定手段を備えることを特徴とする請求項7に記載のユーザ端末。
  9. 移動体に設置された発信機が、
    前記発信機を識別する識別情報を地点ごとに対応付けて記憶手段に記憶する記憶工程と、
    前記移動体の地点情報を取得する取得工程と、
    前記記憶手段を参照して前記地点情報に基づいて前記地点を決定し、決定された地点に対応付けられた前記識別情報をユーザ端末が位置情報を取得するための報知情報として発信する通信工程と
    を実行することを特徴とする通信制御方法。
  10. 移動体に設置された発信機に、
    前記発信機を識別する識別情報を地点ごとに対応付けて記憶手段に記憶する記憶工程と、
    前記移動体の地点情報を取得する取得工程と、
    前記記憶手段を参照して前記地点情報に基づいて前記地点を決定し、決定された地点に対応付けられた前記識別情報をユーザ端末が位置情報を取得するための報知情報として発信する通信工程と
    を実行させることを特徴とする通信制御プログラム。
  11. ユーザ端末が、
    発信機、優先位置情報サーバおよび位置情報サーバと通信を行なう通信工程と、
    前記発信機から受信した前記発信機の報知情報から識別情報を取得して前記優先位置情報サーバに送信し、前記優先位置情報サーバから前記識別情報に対応する位置情報を取得して測位する第1の測位工程と、
    前記優先位置情報サーバから前記位置情報が取得できない場合に、前記位置情報サーバに対して前記識別情報を送信して前記位置情報サーバから前記識別情報に対応する前記位置情報を取得して測位する第2の測位工程と
    を実行することを特徴とする測位方法。
  12. ユーザ端末に、
    発信機、優先位置情報サーバおよび位置情報サーバと通信を行なう通信手順と、
    前記発信機から受信した前記発信機の報知情報から識別情報を取得して前記優先位置情報サーバに送信し、前記優先位置情報サーバから前記識別情報に対応する位置情報を取得して測位する第1の測位手順と、
    前記優先位置情報サーバから前記位置情報が取得できない場合に、前記位置情報サーバに対して前記識別情報を送信して前記位置情報サーバから前記識別情報に対応する前記位置情報を取得して測位する第2の測位手順と
    を実行させることを特徴とする測位プログラム。
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