JP7000141B2 - 加熱調理器用ガス弁装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被調理物を加熱するバーナと、バーナの点火及び消火のために操作される点消火操作部材とを備える加熱調理器のバーナへのガス供給路に介設される加熱調理器用のガス弁装置に関する。
従来、この種のガス弁装置として、特許文献1により、バルブケーシング内に、電磁安全弁と、モータにより軸方向に駆動される操作ロッドと、軸方向に移動自在な弁座部材とを設けたものが知られている。このもので、電磁安全弁は、軸方向一方を往動方向、軸方向他方を復動方向として、弁座部材に往動方向を向くように設けられた安全弁用弁座と、安全弁用弁座に対向する安全弁用弁体と、安全弁用弁体を復動方向に付勢して安全弁用弁座に着座させる弁バネと、安全弁用弁体に往動方向にのびる弁軸を介して連結した吸着片と、吸着片に対向する電磁石とを備えている。また、操作ロッドに、弁座部材に設けられた復動方向を向く受圧部に対向する押圧部が設けられると共に、バルブケーシング内に、弁座部材の復動方向への移動を安全弁用弁座に安全弁用弁体が着座可能な所定の復動端位置で制止する弁座ストッパと、弁座部材を復動方向に付勢する弁座バネとが設けられている。そして、操作ロッドの往動方向への移動により、押圧部を受圧部に当接させて弁座部材を復動端位置から往動方向に押動させ、安全弁用弁座を安全弁用弁体に当接させて、安全弁用弁体を電磁石に吸着片が当接する開弁位置まで弁バネの付勢力に抗して押動させるようにしている。
上記ガス弁装置によれば、操作ロッドの往動方向への移動により、弁座部材を介して安全弁用弁体を開弁位置に押動させた状態で電磁石に通電して、安全弁用弁体を開弁位置に吸着した後、操作ロッドを復動方向に移動させることにより、安全弁用弁座が開弁位置に吸着される安全弁用弁体から離れて、電磁安全弁が開弁される。そして、安全弁用弁体が開弁位置に保持されたままになる開故障を生じても、操作ロッドを往動方向に再度移動させることにより、安全弁用弁座を安全弁用弁体に押し付けて電磁安全弁を閉弁させ、ガスの放出を防止することができる。また、操作ロッドが往動位置にロックしても、電磁安全弁は閉弁されているから、ガスの放出を防止することができる。従って、電磁安全弁の開故障を生じたときや操作ロッドが往動位置にロックしたときのフェールセーフを図ることができる。
ここで、バーナ燃焼時、通常、操作ロッドは、復動端位置に存する弁座部材の受圧部から押圧部が復動方向にある程度離れるような位置に移動している。そして、点消火操作部材による消火操作が行われたときに、操作ロッドは移動させずに、電磁石への通電を停止して、電磁安全弁を閉弁させることでバーナへのガス供給を停止している。
そのため、点消火操作部材による点火操作が行われたときに、操作ロッドをバーナ燃焼時の通常位置(復動端位置に存する弁座部材の受圧部から押圧部が復動方向にある程度離れる位置)から往動方向に移動させることが多くなる。その結果、操作ロッドの往動方向への移動開始から復動端位置に存する弁座部材の受圧部に押圧部が当接するまでに時間がかかると共に、その後、安全弁用弁体を開弁位置に押動させるにも時間がかかり、点火操作からバーナ点火までにかかる時間が長くなってしまう。
特開2013-68356号公報
本発明は、以上の点に鑑み、点火操作からバーナ点火までにかかる時間を短縮できるようにした加熱調理器用ガス弁装置を提供することをその課題としている。
上記課題を解決するために、本発明は、被調理物を加熱するバーナと、バーナの点火及び消火のために操作される点消火操作部材とを備える加熱調理器のバーナへのガス供給路に介設される加熱調理器用のガス弁装置であって、バルブケーシング内に、電磁安全弁と、モータにより軸方向に駆動される操作ロッドと、軸方向に移動自在な弁座部材とが設けられ、電磁安全弁は、軸方向一方を往動方向、軸方向他方を復動方向として、弁座部材に往動方向を向くように設けられた安全弁用弁座と、安全弁用弁座に対向する安全弁用弁体と、安全弁用弁体を復動方向に付勢して安全弁用弁座に着座させる弁バネと、安全弁用弁体に往動方向にのびる弁軸を介して連結した吸着片と、吸着片に対向する電磁石とを備え、操作ロッドに、弁座部材に設けられた復動方向を向く受圧部に対向する押圧部が設けられると共に、バルブケーシング内に、弁座部材の復動方向への移動を安全弁用弁座に安全弁用弁体が着座可能な所定の復動端位置で制止する弁座ストッパと、弁座部材を復動方向に付勢する弁座バネとが設けられ、操作ロッドの往動方向への移動により、押圧部を受圧部に当接させて弁座部材を復動端位置から往動方向に押動させ、安全弁用弁座を安全弁用弁体に当接させて、安全弁用弁体を電磁石に吸着片が当接する開弁位置まで弁バネの付勢力に抗して押動させるようにしたものにおいて、点消火操作部材による点火操作が行われる前に、操作ロッドを、押圧部が受圧部に当接した状態になる所定の待機位置に移動させて待機させることを特徴とする。
本発明によれば、点火操作後、操作ロッドの往動方向への移動開始から復動端位置に存する弁座部材の受圧部に押圧部が当接するまでに要する時間を零にすることができ、点火操作からバーナ点火までにかかる時間をその分短縮できる。
また、本発明において、上記待機位置は、安全弁用弁体が開弁位置に存する状態になる操作ロッドの位置に設定されることが望ましい。これによれば、点火操作後、安全弁用弁体を開弁位置に押動させるまでにかかる時間を零にすることができ、点火操作からバーナ点火までにかかる時間をより一層短縮できる。
また、本発明においては、押圧部と受圧部との少なくとも一方に、押圧部と受圧部とが線接触又は点接触するように凸部が設けられることが望ましい。これによれば、配管施工時にガス配管に塗布したシール剤が万一ガス弁装置内に侵入して、押圧部と受圧部との当接部分に付着しても、押圧部と受圧部との両者の接触面積が小さくなるため、押圧部が受圧部から引き離し不能となるほど受圧部に強く固着することを防止できる。
本発明の実施形態のガス弁装置を具備する加熱調理器の一例の斜視図。 図1の加熱調理器のガス回路を示す図。 本発明の実施形態のガス弁装置の切断側面図。 実施形態のガス弁装置が具備する連動機構の分解斜視図。 (a)(b)(c)実施形態のガス弁装置の作動を示す要部の切断側面図。 (a)実施形態のガス弁装置の押圧部と受圧部の拡大切断側面、(b)図6(a)のB-B線で切断した操作ロッドの断面図。 (a)他の実施形態のガス弁装置の押圧部と受圧部の拡大切断側面、(b)図7(a)のB-B線で切断した操作ロッドの断面図。
図1は、ビルトイン式のコンロから成る加熱調理器を示している。この加熱調理器は、図示省略したシステムキッチンのカウンタトップに開設した開口に落とし込むようにして設置される調理器本体1と、調理器本体1の上面を覆うようにしてカウンタトップ上に載置される天板2と、天板2上に露出し、天板2上の五徳21に載置する鍋等の被調理物(図示せず)を加熱する前側左の♯1と前側右の♯2と後側の♯3の計3個のバーナ3と、調理器本体1内に組み込んだグリル4とを備えている。
図2を参照して、加熱調理器用のガス供給路5は、これに介設した元弁6の下流側で4本の分岐路5aに分岐され、そのうち3本の分岐路5aが♯1~♯3のバーナ3に接続され、残りの1本の分岐路5aがグリル4に設けられた、グリル4内の被調理物を加熱する♯4のバーナ3に接続されている。各分岐路5aには、後述する電磁安全弁72と流量調節弁73とが組み込まれた♯1~♯4の各ガス弁装置7が介設されている。
また、各バーナ3には、点火電極31が付設されている。そして、♯1~♯3の3個のバーナ3の3個の点火電極31に高電圧を印加するイグナイタ32と、♯4のバーナ3の点火電極31に高電圧を印加するイグナイタ32とが設けられている。また、各バーナ3には、図示省略した熱電対等の火炎検知素子も付設されている。
調理器本体1の前面パネル1aには、電源スイッチ11と、♯1~♯4のバーナ3用の点消火操作部材たる♯1~♯4の点消火ボタン12とが設けられている。各点消火ボタン12は、プッシュプッシュ式であって、前面パネル1aに没入した図1に示す消火位置から一旦押し込んで押込み解除することにより前面パネル1aの前方の燃焼位置に突出し、この状態で火力調節のために回動操作することができるようになっている。各バーナ3の点消火ボタン12の操作検知スイッチ(図示省略)からの信号は、各バーナ3の火炎検知素子からの信号と共に電子制御手段たるマイクロコンピュータから成るコントローラ8に入力される。そして、このコントローラ8により、イグナイタ32,32、元弁6及び♯1~♯4の各ガス弁装置7が制御される。
図3を参照して、ガス弁装置7は、筒状のバルブケーシング71と、バルブケーシング71内の軸方向一方寄り部分に配置した電磁安全弁72と、バルブケーシング71内の軸方向他方寄り部分に、電磁安全弁72と直列に配置した流量調節弁73と、バルブケーシング71の軸方向他方の端部に取付けられるボックス711の外端に搭載したステッピングモータから成るモータ74と、バルブケーシング71内に軸方向他方から挿入され、モータ74により連動機構75を介して軸方向に駆動される操作ロッド76と、バルブケーシング71内に軸方向に移動自在に設けられた弁座部材77とを備えている。以下の説明では、軸方向一方を往動方向、軸方向他方を復動方向と記す。
バルブケーシング71には、電磁安全弁72の上流側に位置するガス流入口71aと、流量調節弁73の下流側に位置するガス流出口71bとが開設されている。そして、電磁安全弁72が開弁したとき、ガス流入口71aからガス流出口71bにガスが流れ、対応するバーナ3にガスが供給されるようにしている。
電磁安全弁72は、弁座部材77に往動方向を向くように形成した安全弁用弁座721
と、安全弁用弁座721に対向する安全弁用弁体722と、安全弁用弁体722を復動方向に付勢して安全弁用弁座721に着座させる弁バネ723と、安全弁用弁体722に往動方向にのびる弁軸722aを介して連結した吸着片724と、吸着片724に対向する電磁石725とを備えている。そして、安全弁用弁体722を吸着片724が電磁石725に当接する開弁位置まで弁バネ723に抗して押動させた状態で電磁石725に通電することにより、安全弁用弁体722が開弁位置に吸着保持されるようにしている。また、バーナ3に付設する火炎検知素子により失火が検知されたときや、点消火ボタン12を燃焼位置から押し込んで消火位置に戻す消火操作を行ったときは、電磁石725への通電を停止し、安全弁用弁体722を弁バネ723により安全弁用弁座721に着座する閉弁位置に復帰させて、電磁安全弁72を閉弁し、バーナ3へのガス供給を停止する。
また、バルブケーシング71内には、弁座部材77の復動方向への移動を安全弁用弁体722が着座可能な所定の復動端位置で制止する、バルブケーシング71の内面に形成した突起部から成る弁座ストッパ771と、弁座部材77を復動方向に付勢して復動端位置に弾力的に保持する弁座バネ772とが設けられている。また、弁座部材77の外側にガスが流れることを防止するためにベロフラム773を設けている。
流量調節弁73は、弁座部材77に復動方向を向くように形成した調節弁用弁座731と、操作ロッド76の往動方向側端部に固定された調節弁用弁体732とを備えている。調節弁用弁体732は、調節弁用弁座731に開設した弁孔731aを閉塞するように調節弁用弁座731に着座可能な閉塞弁部732aと、弁孔731aに復動方向から挿入可能なニードル部732bと、流量調節弁73の上流側と下流側を常時連通するバイパス通路732cとを有している。尚、本実施形態では、弁座部材77に設けられる復動方向を向く受圧部77aが調節弁用弁座731で構成され、操作ロッド76に設けられる、受圧部77aに対向する押圧部76aが閉塞弁部732aで構成されている。また、調節弁用弁体732を操作ロッド76に一体に形成しているが、調節弁用弁体732を操作ロッド76と別体として、これを操作ロッド76に取付けてもよい。
図3及び図4を参照して、連動機構75は、モータ74のケース内に組み込んだ減速歯車列751と、モータ74により減速歯車列751を介して回転駆動される回転軸752と、回転軸752に連動して回転するように回転軸752に連結子753を介して連結される、操作ロッド76と同心の筒状のカム体754と、カム体754に形成した螺旋状のカム溝754aに係合する、操作ロッド76に固定したピン755とで構成され、カム体754の正転方向と逆転方向への回転でカム溝754aからピン755を介して作用する軸方向推力により操作ロッド76が往動方向と復動方向とに移動するようにしている。
連結子753は、断面が非円形の回転軸752に嵌合する非円形の孔753aを有し、回転軸752と一緒に回転する。また、連結子753には、カム体754の復動方向側端部に形成した切欠き部754bに係合して回転力を伝達する突片部753bが設けられている。カム体754には、バルブケーシング71から復動方向に延出したガイド筒756が挿入されている。ガイド筒756には、軸方向に長手の長孔756aが形成されており、この長孔756aにピン755を軸方向に摺動自在に係合させている。
以上の構成によれば、モータ74を正転方向に回転させると、連動機構75、即ち、減速歯車列751、回転軸752、連結子753、カム体754及びピン755を介して操作ロッド76が往動方向に移動し、先ず、調節弁用弁体732の閉塞弁部732a(押圧部76a)が弁座ストッパ771で制止される復動端位置に存する弁座部材77の調節弁用弁座731(受圧部77a)に当接し、以後、弁座部材77が閉塞弁部732aに押されて往動方向に移動し、弁座部材77を介して安全弁用弁体722が開弁位置に押動される(図5(a)に示す状態)。
点消火ボタン12を消火位置から燃焼位置に突出させる点火操作が行われると、安全弁用弁体732を開弁位置に押動させた状態で電磁石725に通電して、安全弁用弁体722を開弁位置に吸着保持し、その後、イグナイタ32(♯4の点消火ボタンによる点火操作を行ったときはイグナイタ32)に通電して点火電極31での火花放電を行いつつ、モータ74を逆転方向に回転させて、操作ロッド76、即ち、調節弁用弁体732を復動方向に移動させる。この際、弁座部材77は、弁座ストッパ771により制止される復動端位置まで弁座バネ772の付勢力で調節弁用弁体732に追従して復動方向に移動し、安全弁用弁座721が開弁位置に吸着保持される弁体722から離れて、電磁安全弁72が開弁される。復動端位置に制止される弁座部材77に対し調節弁用弁体732が更に復動方向に移動すると、閉塞弁部732aが調節弁用弁座731から離れ、ニードル部732bが弁孔731aから次第に抜け出て、ガス流量が次第に増加し、バーナ3に点火する。その後、調節弁用弁体732が往動方向に移動して所定のストローク範囲、即ち、弁座部材77が復動端位置に存する状態で調節弁用弁座731に閉塞弁部732aが着座する位置(図5(b)の状態)と、開弁位置に存する安全弁用弁体722に安全弁用弁座721が当接する直前の位置(図5(c)の状態)との間の範囲に存するときであれば、バイパス通路732cのみを介してガスが流れてガス流量が最小量になる状態に維持される。
尚、安全弁用弁体722が開弁位置に到達した瞬間、即ち、吸着片724が電磁石725に当接した瞬間に、モータ74を停止することは制御上困難である。そのため、安全弁用弁体722が開弁位置に到達した後の更なるモータ74の正転方向の回転で連動機構75を介して操作ロッド76が往動方向に押されると、吸着片724と電磁石725との当接部に過大な力が加わり、吸着片724の傷付きで吸着不良を生ずることがある。
そこで、本実施形態では、カム体754を軸方向に移動自在とすると共に、カム体754の往動方向への移動を所定位置で制止する、ボックス711の端板で構成されるカムストッパ757と、カム体754を往動方向に付勢するカムバネ758とを設けている。そして、安全弁用弁体722が開弁位置に到達した後の更なるモータ74の正転方向の回転で、ピン755からカム溝754aを介して作用する軸方向反力によりカム体754がカムバネ758の付勢力に抗して復動方向に移動するようにしている。これによれば、安全弁用弁体722が開弁位置に到達した後に更にモータ74を正転方向に回転させても、吸着片724と電磁石725との当接部に過大な力は加わらず、吸着片724の傷付きで吸着不良を生ずることを防止できる。尚、安全弁用弁体722が開弁位置に到達する前に、弁バネ723及び弁座バネ772の付勢力に負けてカム体754が復動方向に移動することのないように、カムバネ758の付勢力は、弁バネ723及び弁座バネ772の付勢力の合力よりも若干大きくなるように設定される。
ところで、バーナ3の燃焼中、最小火力以外では、調節弁用弁体732の閉塞弁部732a、即ち、操作ロッド76の押圧部76aが、復動端位置に存する弁座部材77の調節弁用弁座731、即ち、受圧部77aから復動方向に離れている。そして、バーナ3を最小火力以外の火力で燃焼させている状態で点消火ボタン12による消火操作が行われたときに、電磁安全弁72を閉弁させるだけで、操作ロッド76を燃焼中の位置に保持させたままでは、次に、点消火ボタン12を消火位置から燃焼位置に突出させる点火操作を行ったときに、バーナ点火までにかかる時間が長くなってしまう。即ち、点火操作が行われたときは、先ず、安全弁用弁体722を開弁位置まで押動させるが、押圧部76aが復動端位置に存する弁座部材77の受圧部77aから離れていると、操作ロッド76の往動方向への移動開始から押圧部76aが受圧部77aに当接するまでに時間がかかると共に、その後、安全弁用弁体722を開弁位置に押動させるにも時間がかかり、点火操作からバーナ点火までにかかる時間が長くなってしまう。
そこで、本実施形態では、点消火ボタン12による点火操作が行われる前に、操作ロッド76を、押圧部76aが受圧部77aに当接した状態又は復動端位置に存する弁座部材77の受圧部77aから所定の微小距離(例えば、2mm以下の所定距離)に接近した状態になる所定の待機位置に移動させて待機させるようにした。これによれば、操作ロッド76の往動方向への移動開始から復動端位置に存する弁座部材77の受圧部77aに押圧部76aが当接するまでに要する時間を零又は極めて短くすることができ、点火操作からバーナ点火までにかかる時間をその分短縮できる。尚、操作ロッド76の上記待機位置への移動は、点消火ボタン12による消火操作が行われたときや、電源スイッチ11のオフ操作が行われたときに行えばよい。
ここで、上述した「押圧部76aが受圧部77aに当接した状態」には、復動端位置に存する弁座部材77の受圧部77aに押圧部76aが当接した状態だけでなく、押圧部76aを受圧部77aに当接させて弁座部材77を復動端位置から往動方向に移動開始した後の状態も含まれる。そして、操作ロッド76の上記待機位置は、安全弁用弁体722が開弁位置又は開弁位置から所定の微小距離(例えば、2mm以下の所定距離)に接近した位置に存する状態になる操作ロッド76の位置に設定することが望ましい。これによれば、点火操作後、安全弁用弁体722を開弁位置に押動させるまでにかかる時間を零又は極めて短くすることができ、点火操作からバーナ点火までにかかる時間をより一層短縮できる。
ところで、操作ロッド76の押圧部76aが弁座部材77の受圧部77aに面接触状態で当接したのでは、以下の不具合を生ずる。即ち、押圧部76aが面接触状態で受圧部77aに当接して、押圧部76aと受圧部77aとの両者の接触面積が大きくなると、配管施工時にガス配管に塗布したシール剤がガス弁装置7内に侵入して、押圧部76aと受圧部77aとの当接部分に付着した場合、押圧部76aが受圧部77aに強く固着して、押圧部76aを受圧部77aから引き離せなくなってしまう。
そこで、本実施形態では、押圧部76aと受圧部77aとの少なくとも一方、例えば、押圧部76aに、図6に示す如く、環状の凸部76bを設けて、押圧部76aと受圧部77aとが線接触するようにしている。これによれば、押圧部76aと受圧部77aとの両者の接触面積が小さくなるため、シール剤が押圧部76aと受圧部77aとの当接部分に付着しても、固着力が弱くなって、押圧部76aを受圧部77aから引き離すことができる。
尚、押圧部76aと受圧部77aとの少なくとも一方、例えば、押圧部76aに、図7に示す如く、周方向の間隔を存して複数のドット状の凸部76cを設けて、押圧部76aと受圧部77aとが点接触するようにしても、同様の効果が得られる。この場合、押圧部76aが受圧部77aに当接した状態で、押圧部76a、即ち、調節弁用弁体732の閉塞弁部732aと、受圧部77a、即ち、調節弁用弁座731との間に、ガスが流れる空隙が確保されるため、調節弁用弁体732にバイパス通路732cを形成する必要はない。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、上記実施形態では、ガス弁装置7に電磁安全弁72に加えて流量調節弁73が組み込まれているが、流量調節弁73を省略することも可能である。また、上記実施形態の加熱調理器はコンロであるが、コンロ以外の加熱調理器用のガス弁装置にも同様に本発明を適用できる。
1…調理器本体、12…点消火ボタン(点消火操作部材)、3…バーナ、5…ガス供給路、7…ガス弁装置、71…バルブケーシング、72…電磁安全弁、721…安全弁用弁座、722…安全弁用弁体、722a…弁軸、723…弁バネ、724…吸着片、725…電磁石、74…モータ、76…操作ロッド,76a…押圧部、76b,76c…凸部、77…弁座部材、77a…受圧部。

Claims (3)

  1. 被調理物を加熱するバーナと、バーナの点火及び消火のために操作される点消火操作部材とを備える加熱調理器のバーナへのガス供給路に介設される加熱調理器用のガス弁装置であって、
    バルブケーシング内に、電磁安全弁と、モータにより軸方向に駆動される操作ロッドと、軸方向に移動自在な弁座部材とが設けられ、電磁安全弁は、軸方向一方を往動方向、軸方向他方を復動方向として、弁座部材に往動方向を向くように設けられた安全弁用弁座と、安全弁用弁座に対向する安全弁用弁体と、安全弁用弁体を復動方向に付勢して安全弁用弁座に着座させる弁バネと、安全弁用弁体に往動方向にのびる弁軸を介して連結した吸着片と、吸着片に対向する電磁石とを備え、
    操作ロッドに、弁座部材に設けられた復動方向を向く受圧部に対向する押圧部が設けられると共に、バルブケーシング内に、弁座部材の復動方向への移動を安全弁用弁座に安全弁用弁体が着座可能な所定の復動端位置で制止する弁座ストッパと、弁座部材を復動方向に付勢する弁座バネとが設けられ、操作ロッドの往動方向への移動により、押圧部を受圧部に当接させて弁座部材を復動端位置から往動方向に押動させ、安全弁用弁座を安全弁用弁体に当接させて、安全弁用弁体を電磁石に吸着片が当接する開弁位置まで弁バネの付勢力に抗して押動させるようにしたものにおいて、
    点消火操作部材による点火操作が行われる前に、操作ロッドを、押圧部が受圧部に当接した状態になる所定の待機位置に移動させて待機させることを特徴とする加熱調理器用ガス弁装置。
  2. 前記待機位置は、前記安全弁用弁体が前記開弁位置に存する状態になる前記操作ロッドの位置に設定されることを特徴とする請求項1記載の加熱調理器用ガス弁装置。
  3. 前記押圧部と前記受圧部との少なくとも一方に、押圧部と受圧部とが線接触又は点接触するように凸部が設けられることを特徴とする請求項1又は2記載の加熱調理器用ガス弁装置。
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