JP6999777B1 - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電力変換装置の平面方向の小型化を図るとともに、振動によるたわみを抑制し耐振動性を向上させる。【解決手段】電力変換装置1は、冷却器10の冷却面11に搭載されたパワーモジュール20と、プリント基板40のC面40aとS面40bにそれぞれ搭載された第一のコンデンサ30aと第二のコンデンサ30bとを備えている。第一のコンデンサ30aは第二のコンデンサ30bよりも冷却要求が高い種類のものである。プリント基板40は、C面40aを冷却面11の側として冷却面11と対向配置され、第一のコンデンサ30aは冷却面11と熱的に接続される。これにより、全てのコンデンサを冷却面11と熱的に接続する場合と比較して冷却面11の面積及びプリント基板40の面積を低減することができる。【選択図】図3

Description

本願は、電力変換装置に関するものである。
電力変換装置は、一般的に、電力を変換するためのスイッチング素子あるいはそれらスイッチング素子をモジュール化したパワーモジュールと、パワーモジュールに入力される直流電圧の変動を抑制するための平滑コンデンサとを備えている。
近年の電力変換装置の小型化及び高出力化に伴い、パワーモジュールからの熱を効率よく冷却器へ放熱するための冷却構造が開発されている。一方、平滑コンデンサも自身の発熱あるいはパワーモジュールからの受熱によって温度上昇が大きく、コンデンサ定格温度を超過しないように冷却する必要がある。このため、パワーモジュールだけでなく平滑コンデンサも冷却可能な冷却構造が求められている。
パワーモジュールと平滑コンデンサの双方を冷却可能な冷却構造として、例えば特許文献1には、冷媒流路が形成された水路筐体にコンデンサモジュール挿入部を設け、コンデンサモジュール挿入部を挟んで両側に半導体モジュール挿入部を設けることが開示されている。
特許第5247745号
近年開発が盛んな電気自動車においては、より高出力で小型化された高耐久の電力変換装置の要求が高まっている。小型化の要求の中には、装置全体の体積とは別に、一平面方向に対する制限が課されることがある。上記特許文献1のような冷却構造では、平滑コンデンサを全て冷却面へ配置しているため、装置が冷却面方向に拡大するという課題がある。また、冷却面方向が拡大することで、自動車が走行する際に生じる振動によるたわみが大きくなり、装置が破損し易くなるという課題がある。
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、電力変換装置の平面方向の小型化を図るとともに、振動によるたわみを抑制し耐振動性を向上させることを目的とする。
本願に係る電力変換装置は、冷媒流路を有し少なくとも一つの面が冷却面として形成された冷却器と、冷却面に搭載されたパワーモジュールと、配線パターンが形成された配線層を2層以上有するプリント基板と、プリント基板に搭載されたコンデンサとを備え、コンデンサは第一のコンデンサと第二のコンデンサとを含み、第一のコンデンサ及び第二のコンデンサは平滑コンデンサであり、第一のコンデンサは第二のコンデンサよりも冷却要求が高い種類のものであり、プリント基板は冷却面と対向配置され、プリント基板の冷却面の側の面を第一面、第一面と反対側の面を第二面とするとき、第一のコンデンサは第一面に搭載されて冷却面と熱的に接続され、第二のコンデンサは第二面に搭載されるものである。

本願に開示される電力変換装置によれば、冷却要求の異なる第一のコンデンサと第二のコンデンサとを備え、より冷却要求の高い第一のコンデンサのみを冷却面と熱的に接続することにより、全てのコンデンサを冷却面と熱的に接続する場合と比較して冷却面の面積及びプリント基板の面積を低減することができる。従って、平面方向の小型化が図られるとともに、振動によるたわみが抑制され耐振動性が向上する。
実施の形態1に係る電力変換装置の回路の一例を示す図である。 実施の形態1に係る電力変換装置の上面図である。 実施の形態1に係る電力変換装置の側面断面図である。 実施の形態1に係る電力変換装置の正面断面図である。 実施の形態1に係る電力変換装置のプリント基板の配線パターン例を示す図である。 実施の形態2に係る電力変換装置の側面断面図である。 実施の形態2に係る電力変換装置の正面断面図である。 実施の形態2に係る電力変換装置の冷却器の三面図である。 実施の形態3に係る電力変換装置の正面断面図である。 実施の形態3に係る電力変換装置の冷却器の三面図である。 実施の形態4に係る電力変換装置の正面断面図である。 実施の形態4に係る電力変換装置の側面断面図である。 実施の形態5に係る電力変換装置の上面図である。 実施の形態5に係る電力変換装置の正面断面図である。 実施の形態6に係る電力変換装置の上面図である。 実施の形態6に係る電力変換装置を説明する図である。 実施の形態6に係る電力変換装置の側面断面図である。 実施の形態6に係る電力変換装置の正面断面図である。 実施の形態6に係る電力変換装置のプリント基板の1層目と4層目の配線パターン例を示す図である。 実施の形態6に係る電力変換装置のプリント基板の2層目と3層目の配線パターン例を示す図である。 実施の形態7に係る電力変換装置のプリント基板の1層目と6層目の配線パターン例を示す図である。 実施の形態7に係る電力変換装置のプリント基板の2層目と5層目の配線パターン例を示す図である。 実施の形態7に係る電力変換装置のプリント基板の3層目と4層目の配線パターン例を示す図である。 実施の形態8に係る電力変換装置の上面図である。 実施の形態8に係る電力変換装置の側面断面図である。 実施の形態8に係る電力変換装置の正面断面図である。
実施の形態1.
以下に、実施の形態1による電力変換装置について、図面に基づいて説明する。図1は、実施の形態1による電力変換装置の回路の一例を示す図、図2は、実施の形態1による電力変換装置の上面図、図3は、図2中A-Aで示す部分を矢印方向から見た側面断面図、図3は、図2中B-Bで示す部分を矢印方向から見た正面断面図である。また、図5は、実施の形態1による電力変換装置のプリント基板に形成される配線パターンの例を示している。なお、各図において、同一、相当部分には同一符号を付している。
実施の形態1による電力変換装置1は、例えば電気自動車に搭載されるものであり、図1に示すインバータ回路を備えている。インバータ回路は、電力変換部2、電力平滑部3、P側配線4a及びN側配線4b(総称して配線4)、及び制御回路部5を含む。
電力変換部2は、スイッチング素子20aを含むパワーモジュール20を備えている。パワーモジュール20は、スイッチング素子20aをスイッチングすることで直流電流を交流電流へと変換し、交流配線を通してモータ6を駆動させる。また、回生ブレーキ等でモータ6に生じた交流電流を、交流配線を通してパワーモジュール20で整流し、平滑コンデンサ30にて平滑してバッテリ7に蓄える。
電気自動車を駆動するモータ6は、三相交流型のフルブリッジ回路によって駆動されることが多いため、3個のパワーモジュール20で構成される。スイッチング素子20aは、例えばMOSFET(Meatal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)、またはIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等である。
電力平滑部3は、電力変換部2の入力段に配置された平滑コンデンサ30を備え、数十Vから数百Vのリチウムイオンバッテリであるバッテリ7の入力電圧を平滑する。平滑コンデンサ30は、バッテリ7から長い配線を経るため振動し易いパワーモジュール20の入力電圧、またはモータ6で発電しパワーモジュール20で整流したリップルのある電圧を平滑する。平滑コンデンサ30は、例えばアルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、セラミックコンデンサ、電気二重層コンデンサ等である。
制御回路部5は、パワーモジュール20へ適切な信号を出力し、目標のモータ駆動周波数及びトルクが得られるようパワーモジュール20のスイッチングを制御する。制御回路部5の電圧は20V以下であることが多く、数十Vから数百Vが印加されるパワーモジュール20と回路的に絶縁されることが多い。
パワーモジュール20と平滑コンデンサ30は、配線4によって電気的に接続される。配線4には大電流が流れ高温になる場合が多いため、被覆付きのケーブルではなく、導体部が露出したバスバーまたはプリント基板40の配線パターンが用いられる。配線4は、バッテリ7の高電圧部と回路上で同電位となるP側配線4aと、バッテリ7の低電圧部と回路上で同電位となるN側配線4bとを含む。配線4の材料は、例えば銅、アルミニウム、スズ、金、銀、鉄、あるいはそれらを含む合金、ニッケル合金等の金属から選択される。
図1に示す電力変換装置1において、平滑コンデンサ30は、自身の等価直列抵抗(Equivalent Series Resistance:以下、ESRと記す)によるジュール発熱と、配線4及びパワーモジュール20からの受熱とによって温度上昇する。このため、平滑コンデンサ30が定格温度を超過しないようにする必要がある。
電力変換装置1を構成する冷却器10、パワーモジュール20、プリント基板40、及び平滑コンデンサ30について、図2から図5を用いて詳細に説明する。冷却器10は、図3に示すように、冷媒13が通る冷媒流路12を有し、流路入口12aにて電力変換装置1の外部から冷媒13を流入させ、流路出口12bにて電力変換装置1の外部へ流出させる。冷媒13には、水、エチレングリコール等の液体、またはフルオロカーボン系、プロパン、プロピレン、ブタン、二酸化炭素、アンモニア等の気体が用いられる。
冷却器10は、少なくとも一面が冷却面11として形成されている。冷却面11は、冷却面11から冷媒流路12までの熱抵抗を、冷却器10の他の面から冷媒流路12までの熱抵抗よりも小さくことにより形成される。具体的には、冷却面11から冷媒流路12までの構造体の厚さを小さくしたり、冷却面11から冷媒流路12までの構造体の材質を熱伝導率の高いものとしたり、冷却面11側の冷媒流路12にフィンを設けて熱伝導率を高くしたりする。
冷却器10の材質は、アルミニウム、銅、スズ、金、銀、鉄、あるいはそれらを含む合金、ニッケル合金等の金属、あるいは窒化アルミニウム、炭化珪素等のセラミック、あるいは炭素系の複合素材等から選択される。冷却器10は、例えば冷媒流路12の下面を含む平面にて上部と下部に分離できる構造である。
冷却器10の成形方法としては、金型を用いた押し出し成形の他、型に液状材料を流し込み固化させる方法、あるいはブロック状の材料を削り出す方法等がある。上部と下部をそれぞれ成形した後、流路入口12a及び流路出口12bを含めてねじ止め、溶接、または接着等で固定する。あるいは、3Dプリンタのような機械を用いて造形することも可能である。
パワーモジュール20は、P側端子21a、N側端子21b、交流配線と接続される交流端子23、及びインバータ制御部と接続される信号端子22等の端子を備えている。パワーモジュール20は、冷却器10の冷却面11に搭載され、押しばね、ねじ止め等によって冷却器10に固定される。パワーモジュール20と冷却面11との間には、必要に応じてTIM(Thermal Interface Material)、放熱グリス、熱伝導性の高い接着剤等が配置される。
プリント基板40は、P側配線パターン41a及びN側配線パターン41b等の配線パターンが形成された配線層を2層以上有するものであり、実施の形態1ではC面40aとS面40bの2層を有している。配線パターンの材質は、例えば銅、銀、金、スズ、ニッケル等である。またプリント基板40の材質は、例えば紙フェノール、紙エポキシガラスコンポジット、ガラスエポキシ、ポリイミド、及び金属等である。
プリント基板40に搭載されるコンデンサは平滑コンデンサ30であり、第一のコンデンサ30aと第二のコンデンサ30bとを含む。なお、これらを特に区別する必要のない場合は総称して平滑コンデンサ30という。第一のコンデンサ30aは第二のコンデンサ30bよりも冷却要求が高い種類のものである。
プリント基板40は、冷却器10の冷却面11と対向配置される。実施の形態1では、プリント基板40と冷却面11は、スペーサ14を介して対向配置されている。プリント基板40の冷却面11の側の面を第一面、第一面と反対側の面を第二面とするとき、第一のコンデンサ30aは第一面(すなわちC面40a)に搭載されて冷却面11と熱的に接続され、第二のコンデンサ30bは第二面(すなわちS面40b)に搭載される。
なお、熱的に接続とは、2つの物体が直接接触している状態、あるいは伝熱部材(図14参照)を介して接触している状態をいう。すなわち、第一のコンデンサ30aと冷却面11との間には、伝熱部材が配置されていてもよい。伝熱部材の熱伝導率は、0.1W/(m・K)以上、好ましくは1.0W/(m・K)以上、さらに好ましくは10.0W/(m・K)以上である。
伝熱部材は、例えばTIM、放熱グリス、接着剤、及びポッティング等であり、それらの材質はシリコン系、エポキシ系、ウレタン系、及びアクリル系等の樹脂である。伝熱部材は、弾性あるいは熱硬化性を有し、2つの物体の間を隙間なく埋めることが好ましい。また、伝熱部材は絶縁性を有することが好ましい。
プリント基板40は、複数の固定機構によって冷却器10に固定される。実施の形態1において、固定機構はスペーサ14及びねじ15である。スペーサ14は冷却器10に固定され、ねじ15はスペーサ14に形成されたねじ穴(図示省略)に固定されている。スペーサ14及びねじ15の熱伝導率は、0.1W/(m・K)以上、好ましくは1.0W/(m・K)以上、さらに好ましくは10.0W/(m・K)以上である。これにより、プリント基板40の熱がスペーサ14及びねじ15を介して冷却器10へ伝達される。
スペーサ14及びねじ15の材質は、例えばアルミニウム、銅、スズ、金、銀、鉄、あるいはそれらを含む合金、ニッケル合金等の金属、あるいは窒化アルミニウム、炭化珪素等のセラミック、あるいはエンジニアリングプラスチック(例えばPC、POM、PA、PET、AS)、スーパーエンジニアリングプラスチック(例えばPEEK、PPS、PTFE、PES)等の樹脂から選択される。スペーサ14とねじ15の材質は同じであっても異なっていてもよい。
実施の形態1では、図2に示すように、複数本のねじ15がプリント基板40の周縁部に設置され、1本のねじ15はプリント基板40の周縁部以外の箇所に設置されている。なお、プリント基板40の周縁部以外に設置されるねじ15は、複数本であってもよく、プリント基板40の中心部に設置されていなくてもよい。
また、プリント基板40を冷却器10に固定するための固定機構は、ねじ15に限定されるものではなく、接着剤を用いた接着、またはプリント基板40の金属部との溶接、リベット等であってもよい。いずれの場合も、固定機構の少なくとも一つは、プリント基板40の周縁部以外の箇所に配置されることが好ましい。
第一のコンデンサ30aと第二のコンデンサ30bは、それぞれ一個のコンデンサであってもよいし、複数個のコンデンサを含んでいてもよい。第一のコンデンサ30aと第二のコンデンサ30bの容量は、合計でおおよそ1μFから100mFであり、コンデンサ一個当たり0.1μF以上であることが好ましい。
第一のコンデンサ30aは、第二のコンデンサ30bよりも冷却要求が高い種類のものであり、第二のコンデンサ30bよりも積極的に冷却する必要がある。第一のコンデンサ30aは冷却面11と熱的に接続されているため、第二のコンデンサ30bよりも積極的に冷却される。第二のコンデンサ30bは、プリント基板40、ねじ15、スペーサ14、及び第一のコンデンサ30aを冷却器10までの伝熱経路として冷却される。
第一のコンデンサ30aと第二のコンデンサ30bの冷却要求の違いがそれらの発熱量の差に起因する場合、第一のコンデンサ30aは、第二のコンデンサ30bよりも発熱量が大きい。また、発熱量の差がそれらの容量の差に起因する場合、第一のコンデンサ30aは、第二のコンデンサ30bよりも容量が大きい。
第一のコンデンサ30aの容量をC1、第二のコンデンサ30bの容量をC2とするとき、C2<C1の関係が成立している。また、理想的なコンデンサのインピーダンスZは、Z=1/ωC(ω:角周波数)で表されることから、第一のコンデンサ30aのインピーダンスZ1と第二のコンデンサ30bのインピーダンスZ2についてZ1<Z2が成立する。
さらに、上記のインピーダンスの関係から、平滑コンデンサ30に対するバッテリ7からの電力供給時またはモータ6への電力供給時に第一のコンデンサ30aに流れる電流I1及び第二のコンデンサ30bに流れる電流I2は、I2<I1が成立する。第一のコンデンサ30aと第二のコンデンサ30bのESRが同程度である場合、第一のコンデンサ30aで生じる発熱P1と第二のコンデンサ30bで生じる発熱P2についてP2<P1が成立する。従って第一のコンデンサ30aの温度上昇は、第二のコンデンサ30bの温度上昇よりも大きくなる。
また、発熱量の差がそれらの誘電正接の差に起因する場合、第一のコンデンサ30aは第二のコンデンサ30bよりも誘電正接が大きい。第一のコンデンサ30aの誘電正接をtanδ1、第二のコンデンサ30bの誘電正接をtanδ2とするとき、tanδ2<tanδ1の関係が成立している。誘電正接は端的にはコンデンサの容量CとESRとの比を表す指標なので、第一のコンデンサ30aのESRをESR1、第二のコンデンサ30bのESRをESR2とするとき、C1=C2の条件においてESR2<ESR1が成立する。このとき、I1=I2であればP2<P1が成立する。従って第一のコンデンサ30aの温度上昇は、第二のコンデンサ30bの温度上昇よりも大きくなる。
また、第一のコンデンサ30aと第二のコンデンサ30bの冷却要求の違いが、それらの寿命に起因する場合、第一のコンデンサ30aと第二のコンデンサ30bは、同条件で使用したときの寿命に差があるものである。例えば任意の温度における第一のコンデンサ30aの寿命をL1、第二のコンデンサ30bの寿命をL2とするとき、L1<L2が成立する。ただし、コンデンサの寿命には、定格温度と実際のコンデンサ温度との差(大きいほど長寿命)、及び実際のコンデンサ温度と周辺温度との差(大きいほど短寿命)が影響するため、同条件で使用したときの寿命が長いものを第一のコンデンサ30aとする場合もある。いずれの場合も、第一のコンデンサ30aがC面40aに搭載されて冷却面11と熱的に接続されると共に第二のコンデンサ30bがS面40bに搭載されることにより、第一のコンデンサ30aと第二のコンデンサ30bの寿命の差は、同条件で使用したときの寿命の差よりも小さくなる。
実施の形態1におけるプリント基板40は2層で構成されており、図5(a)はS面の配線パターン例、図5(b)はC面の配線パターン例を示している。なお、これらの図では、配線パターンが分かり易いように、平滑コンデンサ30と重なっている部分の配線パターンも示している。層間を電気的に接続するビア42が形成された部分あるいはその周辺を除いて、S面とC面におけるP側配線パターン41aとN側配線パターン41bは対称の形となることが好ましい。
プリント基板40は、パワーモジュール20と電気的に接続される接続部44を有するとともに、接続部44と平滑コンデンサ30とを電気的に接続する配線パターンを有する。パワーモジュール20が備えるP側端子21a、N側端子21bは、接続部44によってそれぞれP側配線パターン41a、N側配線パターン41bと電気的に接続される。
また、平滑コンデンサ30は、コンデンサ端子31によってP側配線パターン41a、N側配線パターン41bと電気的に接続される。コンデンサ端子31は、プリント基板40のスルーホールに差し込めるようなストレート形状であってもよいし、プリント基板40のパターンと表面実装で接続できるような折れ曲がった形状であってもよい。
接続部44は、パワーモジュール20が備えるP側端子21a及びN側端子21bを差し込むことが可能なスルーホール、またはプリント基板40上に実装された金具等である。上記端子と金具は、ねじ15止め、溶接、導電性接着剤を用いた接着等により接続、固定される。
プリント基板40に接続部44が形成されていない場合は、プリント基板40上に、P側配線パターン41a及びN側配線パターン41bとそれぞれ電気的に接続されたバスバーまたはハーネス等の配線部材が実装される。それらの配線部材は、直接、または別の導電性の構造体を介して上記端子と接続される。
以上のように構成された実施の形態1による電力変換装置1によれば、冷却要求の異なる第一のコンデンサ30aと第二のコンデンサ30bとを備え、より冷却要求の高い第一のコンデンサ30aをプリント基板40のC面40aに搭載して冷却器10の冷却面11と熱的に接続することにより、全ての平滑コンデンサ30を冷却面11と熱的に接続する場合と比較して冷却面11の面積及びプリント基板40の面積を低減することができる。
また、発熱量の異なる第一のコンデンサ30aと第二のコンデンサ30bを用い、発熱量が小さい第二のコンデンサ30bよりも発熱量が大きい第一のコンデンサ30aを積極的に冷却することにより、それらの温度差を抑制することができ、効率のよい冷却が行える。
比較例として、発熱量が同程度のコンデンサをプリント基板40のC面40aとS面40bに配置した場合、S面40bに搭載されたコンデンサが定格温度を超過しないようにするために、C面40a側のコンデンサを過剰に冷却する必要がある。
また、容量、誘電正接等の仕様が異なる第一のコンデンサ30aと第二のコンデンサ30bを用いることにより、同種のコンデンサのみを用いる場合と比較して、装置全体のサイズまたはコストに対する設計の自由度が向上する。
また、同条件で使用したときの寿命に差がある第一のコンデンサ30aと第二のコンデンサ30bを用い、第二のコンデンサ30bよりも第一のコンデンサ30aを積極的に冷却することにより、それらの寿命の差を小さくすることができる。これにより、同経過年数におけるコンデンサ合計容量が増加するため、初期コンデンサ容量が小さいコンデンサを選定することが可能となる。一般にコンデンサ容量が小さいほどコンデンサのサイズも小さくなるため、冷却面11の面積及びプリント基板40の面積を低減することができる。
別の比較例として、寿命が同程度のコンデンサをプリント基板40のC面40aとS面40bに配置した場合、S面40bに搭載されたコンデンサはC面40aに搭載されたコンデンサよりも寿命が短くなるため、S面40bに搭載されたコンデンサに合わせた設計をする必要がある。
また、第一のコンデンサ30aと冷却面11との間に伝熱部材を配置することにより、第一のコンデンサ30aに対する冷却効果が向上するとともに、第一のコンデンサ30aを伝熱経路としたプリント基板40及び第二のコンデンサ30bに対する冷却効果も向上する。これにより、平滑コンデンサ30をより密集させて配置することが可能となり、プリント基板40をさらに小型化することができる。
また、プリント基板40のP側配線パターン41aとN側配線パターン41bを層間で対向するように形成しているので、これらの配線パターンで生じるインダクタンスを低減することができる。これにより、パワーモジュール20のスイッチング損失を低減することができ、パワーモジュール20からの平滑コンデンサ30の受熱を低減することができる。
また、プリント基板40が接続部44を有しているため、平滑コンデンサ30とパワーモジュール20とを電気的に接続するためのバスバー等の配線部材、または配線部材とプリント基板40を接続するための端子部、または配線部材とパワーモジュール20を接続するための端子部等の構造体が不要である。
従って、これらの構造体を用いた場合に比べ、構造体に存在する配線抵抗と構造体を流れる電流によって生じる発熱による平滑コンデンサ30の受熱を低減することができる。また、上記構造体を有する場合に比べ配線インダクタンスを低減することができるため、パワーモジュール20のスイッチング損失を低減することができ、平滑コンデンサ30の受熱を低減することができる。
また、プリント基板40をスペーサ14とねじ15で冷却器10に固定することにより、第二のコンデンサ30bとプリント基板40は周辺の気相による冷却以外に冷却器10への伝熱経路を有するため、温度上昇が低減される。これにより、第一のコンデンサ30aと第二のコンデンサ30bとの間の特性差をより大きくすることが可能となる。また、第一のコンデンサ30aの数を低減し第二のコンデンサ30bの数を増加することが可能となり、装置全体のサイズまたはコストに対する設計の自由度が向上する。
また、スペーサ14を銅等の高熱伝導率の材質とし、溶接等で冷却器10と一体とすることにより熱抵抗をさらに小さくすることができ、第二のコンデンサ30bとプリント基板40の温度上昇をさらに低減することができる。これにより、第一のコンデンサ30aの熱がプリント基板40及び第二のコンデンサ30bに伝わり易くなり、第一のコンデンサ30aの温度上昇をさらに低減することができる。
また、プリント基板40を冷却器10に固定するねじ15を、プリント基板40の周縁部以外の箇所に設置することにより、プリント基板40の周縁部以外に冷却器10への伝熱経路が形成されるため、プリント基板40の中心部近傍に搭載された平滑コンデンサ30の温度上昇を低減することができる。
以上のように、実施の形態1によれば、第一のコンデンサ30aと第二のコンデンサ30bの配置に加え、ねじ15及びスペーサ14の配置と材質、及びプリント基板40の配線パターン及び接続部44等の工夫によって、平滑コンデンサ30の温度上昇を低減することが可能である。これにより、平滑コンデンサ30をより密集させて配置することが可能となり、冷却面11の面積及びプリント基板40の面積を低減することができる。
また、プリント基板40が小型化されることにより、電力変換装置1に振動が発生したときにプリント基板40に生じる曲げ応力が減少し、プリント基板40が破損し難くなる。プリント基板40の周縁部以外の箇所をねじ15で固定することにより、さらにプリント基板40の振動によるたわみが抑制される。これらのことから、電力変換装置1の平面方向の小型化が図られるとともに耐振動性が向上する。
実施の形態2.
実施の形態2による電力変換装置の上面図は、上記実施の形態1と同様であるため図2を流用する。図6及び図7は、実施の形態2による電力変換装置を示し、図6は、図2中A-Aで示す部分を矢印方向から見た側面断面図、図7は、図2中B-Bで示す部分を矢印方向から見た正面断面図である。また、図8は、実施の形態2による冷却器の三面図である。
実施の形態2による電力変換装置の冷却器10は、冷却面に形成された凹部16を備えている。実施の形態2では、凹部16は一つであるが、複数の凹部16を備えていてもよい。凹部16の側壁部16aは、図7に示すように、冷却器10と一体成型されていることが好ましい。
冷却器10は、凹部16の底部である第二の冷却面11bと、凹部16の側壁部16aの頂部である第三の冷却面11cとを有している。以下の説明では、パワーモジュール20が搭載されている箇所を第一の冷却面11aとし、第一の冷却面11a、第二の冷却面11b、及び第三の冷却面11cを総称して冷却面という。
図7に示すように、プリント基板40は第三の冷却面11cにねじ15で固定され、第三の冷却面11cと熱的に接続されている。第一のコンデンサ30aは、凹部16の内部に配置され、第二の冷却面11bと熱的に接続されている。
また、複数の第一のコンデンサ30aが凹部16の内部に配置される場合、それらの一部または全部は第二の冷却面11b及び側壁部16aの側面と熱的に接続される。実施の形態2では、図7に示すように、凹部16の端に配置された第一のコンデンサ30aは側壁部16aの側面と接触している。また、第一のコンデンサ30aと第二の冷却面11bとの間、及び第一のコンデンサ30aと側壁部16aとの間には、絶縁性の伝熱部材が配置されていてもよい。
冷却器10の冷却面に対して垂直な方向を高さ方向とするとき、プリント基板40のC面40aは、第二の冷却面11bに対して第一のコンデンサ30aの高さ寸法とほぼ同じ距離だけ離隔している。また、プリント基板40のC面40aは、第一の冷却面11aに対してパワーモジュール20の高さ寸法とほぼ同じ距離、あるいは高さ寸法に加えて数ミリメートルの距離だけ離隔している。
側壁部16aの高さ寸法は、第二の冷却面11bからプリント基板40のC面40aまでの距離、すなわち第一のコンデンサ30aの高さ寸法とほぼ同じである。プリント基板40は、複数のねじ15によって第三の冷却面11cに固定される。図8に示すように、凹部16の内部には、円柱状のねじ止め部16cが二箇所に設けられている。これにより、プリント基板40の周縁部の三方と周縁部以外の箇所とを、冷却器10に固定することができる。なお、その他の構成については実施の形態1と同様であるためここでは説明を省略する。
実施の形態2による電力変換装置によれば、冷却器10の冷却面11に形成された凹部16の内部に第一のコンデンサ30aを配置することにより、第一のコンデンサ30aの一部が凹部16の側壁部16aと熱的に接続され、第一のコンデンサ30aをさらに効率よく冷却することができる。
また、パワーモジュール20が搭載された第一の冷却面11aと、第一のコンデンサ30aが配置された第二の冷却面11bの高さが異なっており、パワーモジュール20と第一のコンデンサ30aが離隔されているため、パワーモジュール20で生じた熱が第一のコンデンサ30aに伝わり難い。従って、実施の形態1と比較して第一のコンデンサ30aの温度上昇をより低減することができる。さらに、実施の形態1と比較して冷却器10の底面と第二のコンデンサ30bの上面との距離が短くなるため、平面方向のみならず高さ方向のサイズも低減することができる。
また、パワーモジュール20からプリント基板40までの距離をゼロないし数ミリメートルとすることができるため、実施の形態1と比較してP側端子21a及びN側端子21bを短くすることが可能となり、各端子で生じる配線インダクタンスを低減することができる。これにより、パワーモジュール20でのスイッチング損失を低減することができ、パワーモジュール20の温度上昇及びパワーモジュール20からの受熱による平滑コンデンサ30の温度上昇を低減することができる。よって、第一の冷却面11a及び第二の冷却面11bの面積を低減することが可能となる。また端子が短くなるため、振動による端子の折れを低減することができる。
また、プリント基板40は第三の冷却面11cと直接ねじ15で固定されるため、スペーサ14を介した場合よりも熱抵抗が減少し、プリント基板40と第二のコンデンサ30bの熱を冷却器10へ伝え易くなる。これにより、プリント基板40と第二のコンデンサ30bの温度上昇をより低減することができる。さらに、プリント基板40を第三の冷却面11cに固定することにより、スペーサ14に固定する場合に比べて振動によるたわみが抑制され、耐振動性が向上する。
これらのことから、実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果に加え、実施の形態1よりもさらに平滑コンデンサ30及びパワーモジュール20の温度上昇を低減することができるため、それらをさらに密集させて配置することが可能となる。これにより、プリント基板40の面積及び冷却器10の冷却面の面積を低減することが可能となり、電力変換装置の平面方向及び高さ方向の小型化が図られるとともに耐振動性が向上する。
実施の形態3.
実施の形態3による電力変換装置の上面図は、上記実施の形態1と同様であるため図2を流用する。図9は、実施の形態3による電力変換装置を示し、図2中B-Bで示す部分を矢印方向から見た正面断面図である。また、図10は、実施の形態3による冷却器の三面図である。なお、実施の形態3による電力変換装置の側面断面図は、上記実施の形態2と同様である(図6参照)。
実施の形態3による電力変換装置の冷却器10は、冷却面に冷媒13の流れ方向に延びた複数の凹部16を備えている。複数の第一のコンデンサ30aは冷媒13の流れ方向に整列され、それぞれの列が凹部16に収納される。これにより、全ての第一のコンデンサ30aが、第二の冷却面11b及び側壁部16aの側面と直接または絶縁性の伝熱部材を介して熱的に接続される。
実施の形態3では、プリント基板40の周縁部以外の箇所に設置されたねじ15は、冷却器10の端部以外の第三の冷却面11cに固定される。その他の構成については実施の形態1及び実施の形態2と同様であるためここでは説明を省略する。
実施の形態3による電力変換装置によれば、上記実施の形態1及び2と同様の効果に加え、プリント基板40の内側に搭載された第一のコンデンサ30aに対しても凹部16の側壁部16aを利用した冷却が可能となるため、全ての第一のコンデンサ30aの冷却効果を向上させることができ、第一のコンデンサ30aの温度上昇をさらに低減することができる。
加えて、上記実施の形態2と比較してプリント基板40と熱的に接続される第三の冷却面11cの面積が増加するため、上記実施の形態2よりもさらにプリント基板40と第二のコンデンサ30bの熱を冷却器10へ伝え易くなる。従って、プリント基板40と第二のコンデンサ30bの温度上昇をより低減することができる。これらのことから、平滑コンデンサ30をより密集させて配置することが可能となり、プリント基板40の面積を低減することでき、耐振動性が向上する。
また、プリント基板40の周縁部以外の箇所でも第三の冷却面11cとねじ15による固定が可能であるため、プリント基板40の温度上昇によるたわみを低減することができる。これにより、プリント基板40の内側に搭載された第一のコンデンサ30aが第二の冷却面11bと熱的に接続された状態を担保、維持することができる。よって、第一のコンデンサ30aの冷却に対する信頼性が向上する。
さらに、回路の動作及び停止のヒートサイクルでの熱応力によるプリント基板40の搭載部品またはプリント基板40の破損を防止することができる。同様に、外部振動に対するプリント基板40の搭載部品またはプリント基板40の破損も防止することができ、プリント基板40の耐久性及び耐振動性が向上する。
実施の形態4.
実施の形態4による電力変換装置の上面図は、上記実施の形態1と同様であるため図2を流用する。図11及び図12は、実施の形態4による電力変換装置を示し、図11は、図2中B-Bで示す部分を矢印方向から見た正面断面図、図12は、図11中C-Cで示す部分を矢印方向から見た側面断面図である。
実施の形態4による電力変換装置の冷却器10は、複数の凹部16を有し、さらに凹部16の側壁部16aの内部に冷媒流路である側壁流路12cを有している。これにより、冷媒13が側壁部16aを流れるため、第三の冷却面11c及び側壁部16aの側面における冷却効果が上記実施の形態3よりも向上する。その他の構成については実施の形態3と同様であるためここでは説明を省略する。
実施の形態4によれば、上記実施の形態3と同様の効果に加え、上記実施の形態3よりもさらに平滑コンデンサ30及びプリント基板40の冷却効果を向上させることができ、それらの温度上昇を低減することができる。
実施の形態5.
図13は、実施の形態5による電力変換装置の上面図、図14は、図13中D-Dで示す部分を矢印方向から見た正面断面図である。なお、実施の形態5による電力変換装置の側面断面図は、上記実施の形態4と同様である(図12参照)。
実施の形態5による電力変換装置の冷却器10は、上記実施の形態4と同様に、複数の凹部16と側壁流路12cを有している。ただし、第一のコンデンサ30aと第二のコンデンサ30bの位置関係、及びプリント基板40に形成されるビア42の位置関係が上記実施の形態4とは異なっている。その他の構成については実施の形態4と同様であるためここでは説明を省略する。
図13の上面図では、プリント基板40の裏側に搭載されている第一のコンデンサ30aを点線で示している。図13に示すように、第一のコンデンサ30aと第二のコンデンサ30bは、冷却器10の冷却面に対して垂直方向に重ならない位置に配置されている。また、図14に示すように、第二のコンデンサ30bは、プリント基板40を挟んで第三の冷却面11cと対向配置されている。
第三の冷却面11cとプリント基板40との間の少なくとも一部には、伝熱部材50が配置され、プリント基板40と第三の冷却面11cは伝熱部材50によって熱的に接続されている。伝熱部材50は弾性を有するものであることが好ましく、プリント基板40の配線と冷却器10との間に絶縁性が必要な場合、絶縁性を有するものが用いられる。
また、プリント基板40は、伝熱部材50を介して第三の冷却面11cと対向する箇所に、層間を電気的に接続するビア42を有している。ビア42はプリント基板40のC面、S面、あるいは内層に形成されるP側配線パターン41a同士、あるいはN側配線パターン41b同士を電気的に接続する導電経路であることが好ましい。第一のコンデンサ30aの温度が第二のコンデンサ30bの温度を下回る場合、ビア42の一部、できれば多くが、第二のコンデンサ30bの周囲10mm以内に配置されることが好ましい。ただし、ビア42の配置はこれに限定されるものではない。
第二のコンデンサ30bは、第一のコンデンサ30aと比較すると冷却要求は低いが、自己発熱の他、第一のコンデンサ30a、配線パターン、パワーモジュール20からの受熱、または雰囲気温度等によって少なからず温度上昇する。プリント基板40も同様に、配線パターンでの自己発熱等により温度上昇する。特に大電流を扱う電力変換装置においては、並列数を増やして電流を分散可能な平滑コンデンサ30よりも、それらの電流が集中するプリント基板40の配線パターンの方が高温となる可能性がある。よって、第二のコンデンサ30b及びプリント基板40の温度上昇を低減する手段も必要になる場合がある。
実施の形態5では、第一のコンデンサ30aと第二のコンデンサ30bは、冷却器10の冷却面に対して垂直方向に重ならないように配置されているので、第一のコンデンサ30aから第二のコンデンサ30bへの受熱を低減することができる。従って、第一のコンデンサ30aを要因とする第二のコンデンサ30bの温度上昇を低減することができる。
また、第二のコンデンサ30bがプリント基板40を介して第三の冷却面11cと対向配置されているため、第二のコンデンサ30bの熱を冷却器10へ伝え易くなる。また、プリント基板40と第三の冷却面11cとの間に伝熱部材50を配置することにより、プリント基板40がより確実に第三の冷却面11cと熱的に接続され、冷却効果を向上させることができる。
また、第二のコンデンサ30bの温度上昇を低減することができるため、第二のコンデンサ30bの容量または個数を増加させ、第一のコンデンサ30aの容量または個数を減らすことが可能となる。さらに、弾性を有する伝熱部材50を用いることにより、プリント基板40の振動を低減することができ、耐振動性が向上する。
また、プリント基板40の特に内側の配線パターンの熱を、伝熱部材50を介して第三の冷却面11cへ伝えることができるので、プリント基板40から第一のコンデンサ30aへ伝わる熱が低減し、結果的に第一のコンデンサ30aの温度上昇を低減することができる。
さらに、プリント基板40にビア42を有することにより、ビア42を経由した熱輸送が可能となり、C面とS面、あるいは第一のコンデンサ30aと第二のコンデンサ30bの温度を均等化する効果が得られる。特に第一のコンデンサ30aに対する冷却効果が十分であり、第一のコンデンサ30aの温度が第二のコンデンサ30bの温度を下回る場合には、第二のコンデンサ30bの熱をS面からビア42を経由してC面、第一のコンデンサ30a、及び冷却器10へと伝える伝熱経路ができ、第二のコンデンサ30bを効率よく冷却することができる。
実施の形態5によれば、上記実施の形態4と同様の効果に加え、上記実施の形態4よりもさらに第二のコンデンサ30b及びプリント基板40の冷却効果を向上させることができ、それらの温度上昇を低減することができる。
実施の形態6.
図15は、実施の形態6による電力変換装置の上面図、図16は、図15からプリント基板を除いた上面図、図17は、図15中E-Eで示す部分を矢印方向から見た側面断面図、図18は、図15中F-Fで示す部分を矢印方向から見た正面断面図である。また、図19及び図20は、実施の形態6による電力変換装置のプリント基板に形成される配線パターンの例を示している。
実施の形態6による電力変換装置は、図15に示すように、冷却器10の冷却面のほぼ全域がプリント基板40によって覆われている。プリント基板40を除去すると、図16に示すように、冷却器10には複数の凹部16が形成されている。複数の凹部16は、底部すなわち第二の冷却面11bが長方形であり、該長方形の長辺が互いに対向するように並んで配置されることにより、複数の細長い第三の冷却面11cが形成されている。
パワーモジュール20は、三相交流インバータ回路を構成するスイッチング素子20aを含む。実施の形態6では、1つのパワーモジュール20に2つのスイッチング素子20aを含んでおり、それらは図1に示すインバータ回路図におけるブリッジ回路部の上アームと下アームに相当する。このようなパワーモジュール20を3つ使用することで、三相交流インバータの電力変換部2を構成している。
U相、V相、及びW相を構成する複数のパワーモジュール20は、互いの長辺が対向するように並んで配置され、パワーモジュール20の長辺方向に延在する複数の凹部16がパワーモジュール20に隣接して形成されている。なお、実施の形態6では、凹部16の側壁部16aの頂部は、第三の冷却面11cであるとともにパワーモジュール20を搭載する第一の冷却面11aでもある。
凹部16に収納される第一のコンデンサ30aは、パワーモジュール20の長辺方向に整列している。各々の凹部16に収納される第一のコンデンサ30aの数、すなわち、各々のパワーモジュール20に隣接する第一のコンデンサ30aの数は、均等であることが好ましい。第二のコンデンサ30bの配置は特に限定されるものではないが、各々のパワーモジュール20とプリント基板40を介して近接する第二のコンデンサ30bの数は、均等であることが好ましい。
プリント基板40とパワーモジュール20との間には、両者の絶縁性を確保するための距離が必要であるが、P側端子21a及びN側端子21bが長くなり過ぎないように、具体的には0.5mmから20mm程度の距離で近接していることが望ましい。パワーモジュール20の上面は、端子部を除いて放熱面となっており、プリント基板40とパワーモジュール20の放熱面は、絶縁性を有する伝熱部材を挟んで接触していてもよい。
プリント基板40は、図15に示すように、パワーモジュール20から延びる信号端子22及び交流端子23を通すための長穴45が形成されている。ただし、プリント基板40に搭載されたコネクタ等で制御回路部5またはモータ6とパワーモジュール20とを接続する方法もある。その場合、プリント基板40には穴の側面が銅等でメッキされたスルーホールが形成され、信号端子22あるいは交流端子23ははんだまたは溶接等で電気的に接続され固定される。
実施の形態6におけるプリント基板40は4層で構成されており、図19(a)は1層目の配線パターン例、図19(b)は4層目の配線パターン例、図20(a)は2層目の配線パターン例、及び図20(b)は3層目の配線パターン例をそれぞれ示している。1層目(S面)と4層目(C面)には、P側配線パターン41a及びN側配線パターン41bが同じように形成され、1層目には第二のコンデンサ30b、2層目には第一のコンデンサ30aが搭載されている。
また、2層目はN側配線パターン41bであり、3層目はP側配線パターン41aであることを除いて、2層目と3層目はほぼ同じパターンである。ただし、プリント基板40の構成はこれに限定されるものではなく、2層目、3層目が無く2層で構成されたプリント基板40であってもよいし、さらに多層のプリント基板40であってもよい。
実施の形態6によれば、複数の凹部16を備えた冷却器10を用い、第一のコンデンサ30aを第二の冷却面11bと側壁部16aの側面で冷却しながら、パワーモジュール20を第三の冷却面11cで冷却するようにしたので、上記実施の形態3から実施の形態5における第一の冷却面11aに相当する面積を低減することができる。
また、パワーモジュール20が冷却器10と確実に固定されている場合、パワーモジュール20から延びるP側端子21a及びN側端子21bは、プリント基板40の接続部44に挿入されることにより、プリント基板40を冷却器10に固定する固定機構として働く。これにより、ねじ15を用いることなくプリント基板40の周縁部以外の箇所を固定することができるため、振動によるたわみが抑制され耐振動性が向上する。
また、各々のパワーモジュール20に隣接する第一のコンデンサ30aの数、及び各々のパワーモジュール20に近接する第二のコンデンサ30bの数を均等にすることにより、第一のコンデンサ30a及び第二のコンデンサ30bからパワーモジュール20までの配線抵抗及び配線インダクタンスを均等にすることができる。よって、各々の第一のコンデンサ30a、及び各々の第二のコンデンサ30bに流れる電流がほぼ均等になり、温度上昇もほぼ均等になる。
これにより、最も温度上昇する平滑コンデンサ30に合わせた冷却面積または冷却構造の設計をする必要がなくなるため、冷却面の面積の低減もしくは冷却構造の簡易化が可能となり、低コスト化が図られる。
また、上記実施の形態1から実施の形態5と比較して、プリント基板40の中心に対する各パワーモジュール20の距離が短く、配線抵抗及び配線インダクタンスを低減することができるため、配線の温度上昇及びパワーモジュール20でのスイッチング損失を低減することができる。これにより配線及びパワーモジュール20から平滑コンデンサ30への受熱を低減することができ、平滑コンデンサ30の温度上昇を抑制することができる。
また、放熱面であるパワーモジュール20の上面が伝熱部材を介してプリント基板40と熱的に接続された場合、パワーモジュール20の熱がプリント基板40を経由してねじ15または第一のコンデンサ30a、さらに冷却器10へ伝わる伝熱経路が形成される。この伝熱経路は、プリント基板40及び平滑コンデンサ30の定格温度に余裕があり、対してパワーモジュール20の定格温度に余裕がない場合に適用され、パワーモジュール20の温度上昇を抑制することができる。
また、プリント基板40は、2層目と3層目においてP側配線パターン41aとN側配線パターン41bが広い面積で平行に対向しているため、P側配線パターン41aとN側配線パターン41bに生じる配線インダクタンスを低減することができる。よって、パワーモジュール20でのスイッチング損失を低減することができ、パワーモジュール20から第一のコンデンサ30aへの受熱を低減することができ、第一のコンデンサ30aの温度上昇を低減することができる。
さらに、2層目と3層目のように広い配線パターンを形成することで基板全体に熱が広がり易くなり、プリント基板40の周縁部に配置されたねじ15から冷却器10へ熱を伝え易くなる。よって、プリント基板40の冷却効果を向上させることができ、プリント基板40の温度上昇を低減することができる。
実施の形態7
実施の形態7による電力変換装置は、プリント基板40の配線パターン以外は上記実施の形態6と同様であるため、ここでは配線パターンについてのみ説明する。実施の形態7によるプリント基板40は6層で構成されており、図21(a)は1層目の配線パターン例、図21(b)は6層目の配線パターン例、図22(a)は2層目の配線パターン例、図22(b)は5層目の配線パターン例、及び図23は3層目と4層目の配線パターンをそれぞれ示している。
プリント基板40の3層目と4層目は放熱層、その他は配線層である。1層目(S面)及び6層目(C面)は、周縁部に放熱パターン43を有すること以外は上記実施の形態6の1層目及び4層目(図19参照)と同様の配線パターンを有している。また、2層目及び5層目は、周縁部に放熱パターン43を有すること以外は上記実施の形態6の2層目及び3層目(図20参照)と同様の配線パターンを有している。
図23に示す放熱層は、主にプリント基板40の熱を輸送するため放熱パターン43がほぼ全面に形成されている。放熱パターン43はプリント基板40の周縁部のねじ穴まで広がっている。配線層の周縁部に形成された放熱パターン43は、ビア42によって放熱層の放熱パターン43と電気的且つ熱的に接続される。放熱層は、C面またはS面に形成された放熱パターン43によって、ねじ15及び冷却器10と電気的且つ熱的に接続される。
実施の形態7によれば、プリント基板40が放熱層を有するため、プリント基板40の熱を冷却器10へ伝え易くなり、プリント基板40の温度上昇を低減することができる。プリント基板40の温度が第一のコンデンサ30aよりも低くなれば、第一のコンデンサ30aの熱をプリント基板40から冷却器10へ伝えることが可能となり、第一のコンデンサ30aを冷却する第二の冷却面11bの面積を低減することができる。
また、放熱層は冷却器10と電気的に接続され同電位であるため、放熱層よりも上面の領域に対して、パワーモジュール20がスイッチング時に放射するノイズを低減するシールドとなる。よって放熱層がない場合と比較して、スイッチングのノイズの影響を受け易い制御回路部5を、パワーモジュール20のより近くに配置することができ、電力変換装置の小型化が図られる。また、薄い金属板である放熱層を備えることにより、放熱層がない場合と比較してプリント基板40がたわみ難くなり、耐振動性が向上する。
実施の形態8.
図24は、実施の形態8による電力変換装置の上面図、図25は、図24中G-Gで示す部分を矢印方向から見た側面断面図、図26は、図24中H-Hで示す部分を矢印方向から見た正面断面図である。
実施の形態8による電力変換装置は、上記実施の形態4による電力変換装置(図11及び図12参照)と同様の構成に加え、プリント基板40の第二面であるS面40bと対向するカバーケース60を備えている。カバーケース60は、プリント基板40及び第二のコンデンサ30bの上部を覆うカバー主面61と、カバー主面61を支持するカバー脚62とを含む。
カバーケース60の材質は、アルミニウム、銅、スズ、金、銀、鉄、あるいはそれらを含む合金、ニッケル合金等の金属、あるいは窒化アルミニウム、炭化珪素等のセラミック、あるいは炭素系の複合素材等から選択され、熱伝導率が10.0W/(m・K)以上であることが好ましい。カバーケース60の作製方法としては、板金をプレスして成形してもよいし、溶融また変形可能な状態の材料を型に入れて固めてもよい。
カバーケース60は、カバー主面61にて第二のコンデンサ30bの天面と、必要に応じて伝熱部材を介し、熱的に接続されている。また、図26に示すように、カバー脚62は、カバー主面61の端部から冷却面11に垂直な方向に延びており、ねじ15によってプリント基板40及び冷却器10に固定される。これにより、カバーケース60、ねじ15、及び冷却器10は熱的に接続され、カバーケース60が導電性の部材であれば電気的にも接続される。
なお、図24から図26に示す例では、カバーケース60はプリント基板40の上部だけを覆う構造としているが、パワーモジュール20の上部まで覆うようにしてもよい。その場合、カバーケース60がパワーモジュール20の各端子部と干渉しないように、カバーケース60の範囲及び形状を決定する必要がある。
実施の形態8によれば、上記実施の形態4と同様の効果に加え、第二のコンデンサ30bはカバーケース60の側からも冷却器10への熱経路を有するので、第二のコンデンサ30bの温度上昇を低減することができる。これに伴い第一のコンデンサ30aの温度上昇も低減することができ、冷却面の面積をさらに低減することができる。
また、カバーケース60をパワーモジュール20側にも広げることにより、パワーモジュール20はカバーケース60側からの冷却器10への熱経路を有するようになるので、パワーモジュール20の温度上昇を低減することができる。これにより、第一の冷却面11aの面積を低減することができる。
また、カバーケース60によって上側から第二のコンデンサ30b及びプリント基板40全体を冷却器10へ押さえることにより、振動によるたわみが抑制され耐振動性が向上する。さらに、カバーケース60を導電性とすることにより、パワーモジュール20がスイッチング時に放射するノイズを低減するシールドとしての効果を奏する。これにより、制御回路部5をパワーモジュール20のより近くに配置することができ、電力変換装置の小型化が図られる。
本開示は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
本願は、電力変換装置、特に電気自動車に搭載される車載電源としての電力変換装置として利用することができる。
1 電力変換装置、2 電力変換部、3 電力平滑部、4 配線、4a P側配線、4b N側配線、5 制御回路部、6 モータ、7 バッテリ、10 冷却器、11 冷却面、11a 第一の冷却面、11b 第二の冷却面、11c 第三の冷却面、12 冷媒流路、12a 流路入口、12b 流路出口、12c 側壁流路、13 冷媒、14 スペーサ、15 ねじ、16 凹部、16a 側壁部、16c ねじ止め部、20 パワーモジュール、20a スイッチング素子、21a P側端子、21b N側端子、22 信号端子、23 交流端子、30 平滑コンデンサ、30a 第一のコンデンサ、30b 第二のコンデンサ、31 コンデンサ端子、40 プリント基板、40a C面(第一面)、40b S面(第二面)、41a P側配線パターン、41b N側配線パターン、42 ビア、43 放熱パターン、44 接続部、45 長穴、50 伝熱部材、60 カバーケース、61 カバー主面、62 カバー脚

Claims (17)

  1. 冷媒流路を有し少なくとも一つの面が冷却面として形成された冷却器と、
    前記冷却面に搭載されたパワーモジュールと、
    配線パターンが形成された配線層を2層以上有するプリント基板と、
    前記プリント基板に搭載されたコンデンサと、を備え、
    前記コンデンサは第一のコンデンサと第二のコンデンサとを含み、前記第一のコンデンサ及び前記第二のコンデンサは平滑コンデンサであり、前記第一のコンデンサは前記第二のコンデンサよりも冷却要求が高い種類のものであり、
    前記プリント基板は前記冷却面と対向配置され、前記プリント基板の前記冷却面の側の面を第一面、前記第一面と反対側の面を第二面とするとき、
    前記第一のコンデンサは前記第一面に搭載されて前記冷却面と熱的に接続され、前記第二のコンデンサは前記第二面に搭載されることを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記第一のコンデンサは、前記第二のコンデンサよりも発熱量が大きいことを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  3. 前記第一のコンデンサは、前記第二のコンデンサよりも容量が大きいことを特徴とする請求項記載の電力変換装置。
  4. 前記第一のコンデンサは、前記第二のコンデンサよりも誘電正接が大きいことを特徴とする請求項記載の電力変換装置。
  5. 前記第一のコンデンサと前記第二のコンデンサは、同条件で使用したときの寿命に差があるものであり、
    前記第一のコンデンサが前記第一面に搭載されて前記冷却面と熱的に接続されると共に前記第二のコンデンサが前記第二面に搭載されることにより、前記第一のコンデンサと前記第二のコンデンサの寿命の差は、同条件で使用したときの寿命の差よりも小さくなることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  6. 前記冷却器は、前記冷却面に形成された凹部を備え、
    前記冷却面は、前記凹部の底部である第二の冷却面と、前記凹部の側壁部の頂部である第三の冷却面とを含み、
    前記プリント基板は前記第三の冷却面に固定されて前記第三の冷却面と熱的に接続され、
    前記第一のコンデンサは前記凹部の内部に配置されて前記第二の冷却面と熱的に接続されることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  7. 前記冷却器は、前記側壁部の内部に前記冷媒流路を有することを特徴とする請求項記載の電力変換装置。
  8. 複数の前記第一のコンデンサが前記凹部の内部に配置され、前記複数の第一のコンデンサの一部または全部は、前記第二の冷却面及び前記側壁部の側面と熱的に接続されることを特徴とする請求項または請求項に記載の電力変換装置。
  9. 前記プリント基板と前記第三の冷却面との間に配置された伝熱部材を備えたことを特徴とする請求項から請求項のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  10. 前記プリント基板は、前記第三の冷却面と対向する箇所に、層間を電気的に接続するビアを有することを特徴とする請求項から請求項のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  11. 前記パワーモジュールは、三相交流インバータ回路を構成するスイッチング素子を含み、U相、V相、及びW相を構成する複数の前記パワーモジュールが互いの長辺が対向するように並んで配置され、前記パワーモジュールの長辺方向に延在する複数の前記凹部が前記パワーモジュールに隣接して形成されていることを特徴とする請求項から請求項10のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  12. 各々の前記パワーモジュールに隣接する前記第一のコンデンサの数が均等であることを特徴とする請求項11記載の電力変換装置。
  13. 前記第一のコンデンサと前記第二のコンデンサは、前記冷却器の前記冷却面に対して垂直方向に重ならない位置に配置されることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  14. 前記プリント基板は、前記パワーモジュールと電気的に接続される接続部を有するとともに、前記接続部と前記コンデンサとを電気的に接続する配線パターンを有することを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  15. 前記プリント基板は、前記配線層とは別の放熱層を1層以上有し、前記放熱層は前記冷却器と熱的及び電気的に接続されることを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  16. 前記プリント基板を前記冷却器に固定する複数の固定機構を備え、前記固定機構の少なくとも一つは、前記プリント基板の周縁部以外の箇所に設置されることを特徴とする請求項1から請求項15のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  17. 前記プリント基板の前記第二面と対向するカバーケースを備え、前記カバーケースは前記第二のコンデンサ及び前記冷却器と熱的に接続されることを特徴とする請求項1から請求項16のいずれか一項に記載の電力変換装置。
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