JP6999392B2 - 基板液処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウエハ等の基板を処理槽に貯留された処理液に浸漬することにより当該基板に液処理を施す基板液処理装置に関する。
半導体装置の製造において、半導体ウエハ等の基板の表面に形成された窒化ケイ素膜をウエットエッチングするため、複数枚の基板を処理槽に貯留された加熱されたリン酸水溶液中に浸漬することが行われている。このウエットエッチング処理においては、リン酸水溶液は、概ね160℃に加熱され、沸騰状態に維持される。エッチングを適正に行うためには、リン酸水溶液の精確な温度管理が必要である。
リン酸水溶液の温度管理は、例えば特許文献1に記載されているように、処理槽内のリン酸水溶液中に浸漬された1つの温度センサの検出結果に基づいて、処理槽に接続された循環ラインに設けられたヒータの発熱量を制御することにより行われる。
特許文献1の温度管理では、1つの温度センサの検出温度を処理槽内のリン酸水溶液の代表温度として制御を行っている。このため、処理槽内のリン酸水溶液の温度分布の程度次第では、適正な温度制御ができなくなるおそれがある。近年の半導体装置の微細化により、エッチングレートのばらつきが従前より問題となるため、より精確な温度制御が求められている。
特許第3939630号公報
本発明は、処理槽内の処理液の温度をより精確に制御することができる基板液処理装置を提供することを目的としている。
本発明の一実施形態によれば、処理液を貯留するとともに貯留した前記処理液に基板を浸漬することにより前記基板の処理が行われる処理槽と、前記処理槽に接続された循環ラインと、前記循環ラインに設けられ、前記処理槽から出て前記循環ラインを通って前記処理槽に戻る前記処理液の流れを形成するポンプと、前記循環ラインに設けられ、前記処理液を加熱するヒータと、前記処理槽及び前記循環ラインを含む循環系内の互いに異なる位置に設けられた少なくとも2つの温度センサと、前記少なくとも2つの温度センサの検出温度に基づいて、前記ヒータの発熱量を制御するコントローラとを備えた基板液処理装置が提供される。
上記実施形態によれば、少なくとも2つの温度センサの検出温度に基づき温度制御を行うことにより、処理槽内の処理液の温度をより精確に制御することができる。
基板液処理システムの全体構成を示す概略平面図である。 基板液処理システムに組み込まれたエッチング装置の構成を示す系統図である。 処理液の温度制御系の第1実施形態を示すブロック図である。 処理液の温度制御系の第2実施形態を示すブロック図である。 温度センサの配置位置を説明するための処理槽の長手方向縦断面図である。 基板液処理システムに組み込まれたエッチング装置の他の構成を示す系統図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず本発明の一実施形態に係る基板液処理装置(エッチング処理装置)1が組込まれた基板液処理システム1A全体について述べる。
図1に示すように、基板液処理システム1Aは、キャリア搬入出部2と、ロット形成部3と、ロット載置部4と、ロット搬送部5と、ロット処理部6と、制御部7とを有する。
このうちキャリア搬入出部2は、複数枚(たとえば、25枚)の基板(シリコンウエハ)8を水平姿勢で上下に並べて収容したキャリア9の搬入及び搬出を行う。
このキャリア搬入出部2には、複数個のキャリア9を載置するキャリアステージ10と、キャリア9の搬送を行うキャリア搬送機構11と、キャリア9を一時的に保管するキャリアストック12,13と、キャリア9を載置するキャリア載置台14とが設けられている。ここで、キャリアストック12は、製品となる基板8をロット処理部6で処理する前に一時的に保管する。また、キャリアストック13は、製品となる基板8をロット処理部6で処理した後に一時的に保管する。
そして、キャリア搬入出部2は、外部からキャリアステージ10に搬入されたキャリア9を、キャリア搬送機構11を用いてキャリアストック12やキャリア載置台14に搬送する。また、キャリア搬入出部2は、キャリア載置台14に載置されたキャリア9を、キャリア搬送機構11を用いてキャリアストック13やキャリアステージ10に搬送する。キャリアステージ10に搬送されたキャリア9は、外部へ搬出される。
ロット形成部3は、1又は複数のキャリア9に収容された基板8を組合せて同時に処理される複数枚(たとえば、50枚)の基板8からなるロットを形成する。なお、ロットを形成するときは、基板8の表面にパターンが形成されている面を互いに対向するようにロットを形成してもよく、また、基板8の表面にパターンが形成されている面がすべて一方を向くようにロットを形成してもよい。
このロット形成部3には、複数枚の基板8を搬送する基板搬送機構15が設けられている。なお、基板搬送機構15は、基板8の搬送途中で基板8の姿勢を水平姿勢から垂直姿勢及び垂直姿勢から水平姿勢に変更させることができる。
そして、ロット形成部3は、キャリア載置台14に載置されたキャリア9から基板搬送機構15を用いて基板8をロット載置部4に搬送し、ロットを形成する基板8をロット載置部4に載置する。また、ロット形成部3は、ロット載置部4に載置されたロットを基板搬送機構15でキャリア載置台14に載置されたキャリア9へ搬送する。なお、基板搬送機構15は、複数枚の基板8を支持するための基板支持部として、処理前(ロット搬送部5で搬送される前)の基板8を支持する処理前基板支持部と、処理後(ロット搬送部5で搬送された後)の基板8を支持する処理後基板支持部の2種類を有している。これにより、処理前の基板8等に付着したパーティクル等が処理後の基板8等に転着するのを防止する。
ロット載置部4は、ロット搬送部5によってロット形成部3とロット処理部6との間で搬送されるロットをロット載置台16で一時的に載置(待機)する。
このロット載置部4には、処理前(ロット搬送部5で搬送される前)のロットを載置する搬入側ロット載置台17と、処理後(ロット搬送部5で搬送された後)のロットを載置する搬出側ロット載置台18とが設けられている。搬入側ロット載置台17及び搬出側ロット載置台18には、1ロット分の複数枚の基板8が垂直姿勢で前後に並べて載置される。
そして、ロット載置部4では、ロット形成部3で形成したロットが搬入側ロット載置台17に載置され、そのロットがロット搬送部5を介してロット処理部6に搬入される。また、ロット載置部4では、ロット処理部6からロット搬送部5を介して搬出されたロットが搬出側ロット載置台18に載置され、そのロットがロット形成部3に搬送される。
ロット搬送部5は、ロット載置部4とロット処理部6との間やロット処理部6の内部間でロットの搬送を行う。
このロット搬送部5には、ロットの搬送を行うロット搬送機構19が設けられている。ロット搬送機構19は、ロット載置部4とロット処理部6に沿わせて配置したレール20と、複数枚の基板8を保持しながらレール20に沿って移動する移動体21とで構成する。移動体21には、垂直姿勢で前後に並んだ複数枚の基板8を保持する基板保持体22が進退自在に設けられている。
そして、ロット搬送部5は、搬入側ロット載置台17に載置されたロットをロット搬送機構19の基板保持体22で受取り、そのロットをロット処理部6に受け渡す。また、ロット搬送部5は、ロット処理部6で処理されたロットをロット搬送機構19の基板保持体22で受取り、そのロットを搬出側ロット載置台18に受け渡す。さらに、ロット搬送部5は、ロット搬送機構19を用いてロット処理部6の内部においてロットの搬送を行う。
ロット処理部6は、垂直姿勢で前後に並んだ複数枚の基板8を1ロットとしてエッチングや洗浄や乾燥などの処理を行う。
このロット処理部6には、基板8の乾燥処理を行う乾燥処理装置23と、基板保持体22の洗浄処理を行う基板保持体洗浄処理装置24と、基板8の洗浄処理を行う洗浄処理装置25と、基板8のエッチング処理を行う2台の本発明によるエッチング処理装置(基板液処理装置)1とが並べて設けられている。
乾燥処理装置23は、処理槽27と、処理槽27に昇降自在に設けられた基板昇降機構28とを有する。処理槽27には、乾燥用の処理ガス(IPA(イソプロピルアルコール)等)が供給される。基板昇降機構28には、1ロット分の複数枚の基板8が垂直姿勢で前後に並べて保持される。乾燥処理装置23は、ロット搬送機構19の基板保持体22からロットを基板昇降機構28で受取り、基板昇降機構28でそのロットを昇降させることで、処理槽27に供給した乾燥用の処理ガスで基板8の乾燥処理を行う。また、乾燥処理装置23は、基板昇降機構28からロット搬送機構19の基板保持体22にロットを受け渡す。
基板保持体洗浄処理装置24は、処理槽29を有し、この処理槽29に洗浄用の処理液及び乾燥ガスを供給できるようになっており、ロット搬送機構19の基板保持体22に洗浄用の処理液を供給した後、乾燥ガスを供給することで基板保持体22の洗浄処理を行う。
洗浄処理装置25は、洗浄用の処理槽30とリンス用の処理槽31とを有し、各処理槽30,31に基板昇降機構32,33を昇降自在に設けている。洗浄用の処理槽30には、洗浄用の処理液(SC-1等)が貯留される。リンス用の処理槽31には、リンス用の処理液(純水等)が貯留される。
エッチング処理装置1は、エッチング用の処理槽34とリンス用の処理槽35とを有し、各処理槽34,35に基板昇降機構36,37が昇降自在に設けられている。エッチング用の処理槽34には、エッチング用の処理液(リン酸水溶液)が貯留される。リンス用の処理槽35には、リンス用の処理液(純水等)が貯留される。
これら洗浄処理装置25とエッチング処理装置1は、同様の構成となっている。エッチング処理装置(基板液処理装置)1について説明すると、基板昇降機構36には、1ロット分の複数枚の基板8が垂直姿勢で前後に並べて保持される。エッチング処理装置1において、ロット搬送機構19の基板保持体22からロットを基板昇降機構36で受取り、基板昇降機構36でそのロットを昇降させることでロットを処理槽34のエッチング用の処理液に浸漬させて基板8のエッチング処理を行う。その後、エッチング処理装置1は、基板昇降機構36からロット搬送機構19の基板保持体22にロットを受け渡す。また、ロット搬送機構19の基板保持体22からロットを基板昇降機構37で受取り、基板昇降機構37でそのロットを昇降させることでロットを処理槽35のリンス用の処理液に浸漬させて基板8のリンス処理を行う。その後、基板昇降機構37からロット搬送機構19の基板保持体22にロットを受け渡す。
制御部7は、基板液処理システム1Aの各部(キャリア搬入出部2、ロット形成部3、ロット載置部4、ロット搬送部5、ロット処理部6、エッチング処理装置1)の動作を制御する。
この制御部7は、たとえばコンピュータからなり、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体38を備える。記憶媒体38には、基板液処理装置1において実行される各種の処理を制御するプログラムが格納される。制御部7は、記憶媒体38に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって基板液処理装置1の動作を制御する。なお、プログラムは、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体38に記憶されていたものであって、他の記憶媒体から制御部7の記憶媒体38にインストールされたものであってもよい。コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体38としては、たとえばハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルディスク(MO)、メモリカードなどがある。
上述のようにエッチング処理装置1の処理槽34では、所定濃度の薬剤(リン酸)の水溶液(リン酸水溶液)を処理液(エッチング液)として用いて基板8を液処理(エッチング処理)する。
次に、エッチング処理装置(基板液処理装置)1、特にそのエッチング用の処理槽34に関連する構成について、図2を参照して説明する。
エッチング処理装置1は、処理液として所定濃度のリン酸水溶液を貯留する前述した処理槽34を有している。処理槽34は、上部を開放させた内槽34Aと、内槽34Aの周囲に設けられるとともに上部を開放させた外槽34Bとを有する。外槽34Bには、内槽34Aからオーバーフローしたリン酸水溶液が流入する。外槽34Bは、図2に示すように内槽34Aの上部を包囲している。外槽34Bは、その内部に内槽34Aを収容するように構成されていてもよい。処理槽34にはリン酸水溶液の保温及びリン酸水溶液飛沫の飛散防止のための蓋70が付設されている。
外槽34Bの底部には、循環ライン50の一端が接続されている。循環ライン50の他端は、内槽34A内に設置された処理液供給ノズル49に接続されている。循環ライン50には、上流側から順に、ポンプ51、ヒータ52及びフィルタ53が介設されている。ポンプ51を駆動させることにより、外槽34Bから循環ライン50及び処理液供給ノズル49を経て内槽34A内に送られて再び外槽34Bへと流出する、リン酸水溶液の循環流が形成される。内槽34A内の処理液供給ノズル49の下方にガスノズル(図示せず)を設け、リン酸水溶液の沸騰状態を安定化させるために不活性ガス例えば窒素ガスのバブリングを行ってもよい。
処理槽34、循環ライン50及び循環ライン50内の機器(51,52,53等)により液処理部39が形成される。また、処理槽34及び循環ライン50により循環系が構成される。
図2及び図5に示すように、基板昇降機構36は、図示しない昇降駆動部により昇降する鉛直方向に延びる支持板36Aと、支持板36Aにより一端が支持される水平方向(前後方向)に延びる一対の基板支持部材36Bとを有している。各基板支持部材36Bは、水平方向(前後方向)に間隔を開けて配列された複数(例えば50~52個)の基板支持溝(図示せず)を有している。各基板支持溝には、1枚の基板8の周縁部が挿入される。基板昇降機構36は、複数(例えば50~52枚)の基板8を、鉛直姿勢で、水平方向(X方向)に間隔を開けた状態で保持することができる。このような基板昇降機構36は当該技術分野において周知であり、詳細な構造の図示及び説明は省略する。
エッチング処理装置1は、液処理部39にリン酸水溶液を供給するリン酸水溶液供給部40と、液処理部39に純水を供給する純水供給部41と、液処理部39にシリコン溶液を供給するシリコン供給部42と、液処理部39からリン酸水溶液を排出するリン酸水溶液排出部43とを有する。
リン酸水溶液供給部40は、処理槽34及び循環ライン50からなる循環系内、すなわち液処理部39内のいずれかの部位、好ましくは図示したように外槽34Bに所定濃度のリン酸水溶液を供給する。リン酸水溶液供給部40は、リン酸水溶液を貯留するタンクからなるリン酸水溶液供給源40Aと、リン酸水溶液供給源40Aと外槽34Bとを接続するリン酸水溶液供給ライン40Bと、リン酸水溶液供給ライン40Bに上流側から順に介設された流量計40C、流量制御弁40D及び開閉弁40Eとを有している。リン酸水溶液供給部40は、流量計40C及び流量制御弁40Dを介して、制御された流量で、リン酸水溶液を外槽34Bに供給することができる。
純水供給部41は、リン酸水溶液を加熱することにより蒸発した水分を補給するために純水を供給する。この純水供給部41は、所定温度の純水を供給する純水供給源41Aを含み、この純水供給源41Aは外槽34Bに流量調節器41Bを介して接続されている。流量調節器41Bは、開閉弁、流量制御弁、流量計などから構成することができる。
シリコン供給部42は、シリコン溶液例えばコロイダルシリコンを分散させた液を貯留するタンクからなるシリコン供給源42Aと、流量調節器42Bとを有している。流量調節器42Bは、開閉弁、流量制御弁、流量計などから構成することができる。
リン酸水溶液排出部43は、液処理部39及び循環ライン50からなる循環系内、すなわち液処理部39内にあるリン酸水溶液を排出するために設けられる。リン酸水溶液排出部43は、循環ライン50から分岐する排出ライン43Aと、排出ライン43Aに上流側から順次設けられた流量計43B、流量制御弁43C、開閉弁43D及び冷却タンク43Eとを有する。リン酸水溶液排出部43は、流量計43B及び流量制御弁43Cを介して、制御された流量で、リン酸水溶液を排出することができる。
冷却タンク43Eは、排出ライン43Aを流れてきたリン酸水溶液を一時的に貯留するとともに冷却する。冷却タンク43Eから流出したリン酸水溶液(符号43Fを参照)は、工場廃液系(図示せず)に廃棄してもよいし、当該リン酸水溶液中に含まれるシリコンを再生装置(図示せず)により除去した後に、リン酸水溶液供給源40Aに送り再利用してもよい。
図示例では、排出ライン43Aは、循環ライン50(図ではフィルタドレンの位置)に接続されているが、これには限定されず、循環系内の他の部位、例えば内槽34Aの底部に接続されていてもよい。
排出ライン43Aには、リン酸水溶液中のシリコン濃度を測定するシリコン濃度計43Gが設けられている。また、循環ライン50から分岐して外槽34Bに接続された分岐ライン55Aに、リン酸水溶液中のリン酸濃度を測定するリン酸濃度計55Bが介設されている。外槽34Bには、外槽34B内の液位を検出する液位計44が設けられている。
図5に示すように、処理液供給ノズル49は、複数枚の基板8の配列方向(前後方向)に延びる筒状体からなる。処理液供給ノズル49は、その周面に穿設された複数の吐出口(図示せず)から、基板昇降機構36に保持された基板8に向かって処理液を吐出する。
基板液処理装置1は、記憶媒体38に記憶されたプロセスレシピに従い制御部7で各部(キャリア搬入出部2、ロット形成部3、ロット載置部4、ロット搬送部5、ロット処理部6、エッチング処理装置1)の動作を制御することで、基板8を処理する。エッチング処理装置1の動作部品(開閉弁、流量制御弁、ポンプ、ヒータ等)は制御部7から送信される動作指令信号に基づき動作する。また、センサ類(43G、55B、44等)から検出結果を示す信号が制御部7に送られ、制御部7は検出結果を動作部品の制御に利用する。
次に上記エッチング処理装置1の作用について説明する。まず、リン酸水溶液供給部40がリン酸水溶液を液処理部39の外槽34Bに供給する。リン酸水溶液の供給開始後に所定時間が経過すると、循環ライン50のポンプ51が作動し、上述した循環系内を循環する循環流が形成される。
さらに、循環ライン50のヒータ52が作動して、内槽34A内のリン酸水溶液が所定温度(例えば160℃)となるようにリン酸水溶液を加熱する。遅くともヒータ52による加熱開始時点までに、蓋70が閉じられ、少なくとも内槽34Aの上部開口が蓋70により覆われる。160℃のリン酸水溶液は沸騰状態となる。沸騰による水分の蒸発によりリン酸濃度が予め定められた管理上限値を超えたことがリン酸濃度計55Bにより検出された場合には、純水供給部41から純水が供給される。
1つのロットの基板8を内槽34A内のリン酸水溶液中に投入する前に、循環系(内槽34A、外槽34B及び循環ライン50を含む)内に存在するリン酸水溶液中のシリコン濃度(これはシリコン酸化膜に対するシリコン窒化膜のエッチング選択比に影響を及ぼす)の調整が行われる。シリコン濃度の調節は、ダミー基板を内槽34A内のリン酸水溶液中に浸漬すること、あるいはシリコン供給部42から外槽34Bにシリコン溶液を供給することにより行うことができる。循環系内に存在するリン酸水溶液中のシリコン濃度が予め定められた範囲内にあることを確認するために、排出ライン43Aにリン酸水溶液を流し、シリコン濃度計43Gによりシリコン濃度を測定してもよい。
シリコン濃度調整の終了後、蓋70が開かれ、内槽34A内にリン酸水溶液中に、基板昇降機構36に保持された複数枚、すなわち1つのロット(処理ロットまたはバッチとも呼ばれる)を形成する複数例えば50枚の基板8を浸漬させる。その後直ちに、蓋70が閉じられる。基板8を所定時間リン酸水溶液に浸漬することにより、基板8にウエットエッチング処理(液処理)が施される。
基板8のエッチング処理中に蓋70を閉じておくことにより、内槽34A内のリン酸水溶液の液面付近の温度低下が抑制され、これにより、内槽34A内のリン酸水溶液の温度分布を小さく抑えることができる。また、内槽34Aが外槽34B内のリン酸水溶液中に浸漬されているため、内槽34Aの壁体からの放熱による内槽34A内のリン酸水溶液の温度低下が抑制され、また、内槽34A内のリン酸水溶液の温度分布を小さく抑えることができる。従って、基板8のエッチング量の面内均一性及び面間均一性を高く維持することができる。
1つのロットの基板8の処理中に、基板8からシリコンが溶出するため、循環系内に存在するリン酸水溶液中のシリコン濃度が上昇する。1つのロットの基板8の処理中に、循環系内に存在するリン酸水溶液中のシリコン濃度を維持するために、あるいは意図的に変化させるために、リン酸水溶液排出部43により循環系内にあるリン酸水溶液を排出しながら、リン酸水溶液供給部40によりリン酸水溶液を供給することができる。
上記のようにして一つのロットの基板8の処理が終了したら、蓋70を開き、基板8を内槽34Aから搬出する。搬出された基板8は、隣の処理槽35に搬入され、そこでリンス処理が行われる。
その後、蓋70を閉じ、循環系内にあるリン酸水溶液の温度、リン酸濃度、シリコン濃度の調節を行った後に、上記と同様にして別のロットの基板8の処理を行う。
次に、図2及び図3を参照して、リン酸水溶液の温度制御系の第1実施形態について説明する。
ヒータ52は、インラインヒータとして構成されている。図示は省略するが、ヒータ52は、液の加熱が行われる加熱空間(例えば螺旋状流路)と、循環ライン50から加熱空間に液を導入する入口と、加熱空間から液を循環ラインに排出する出口と、加熱空間にある液を加熱する発熱体(例えばハロゲンランプ)を有する。
ヒータ(インラインヒータ)52の出口近傍において、循環ライン50には、第1温度センサ81が設けられている。第1温度センサ81は、ヒータ52の出口近傍の循環ライン50を流れるリン酸水溶液の温度を検出する。外槽34Bの出口近傍において、循環ライン50には、第2温度センサ82が設けられている。第2温度センサ82は、外槽34Bの出口近傍の循環ライン50を流れるリン酸水溶液の温度を検出する。
内槽34A内には、1つ以上(図示例では2つ)の第3温度センサ83が設けられている。第3温度センサ83は、内槽34A内のリン酸水溶液の温度を検出する。この第1実施形態では、第3温度センサ83は、リン酸水溶液の温度制御には関与せず、プロセスの監視のため内槽34A内のリン酸水溶液の温度をモニタしているだけである。
ヒータ52の発熱量を制御するために、図3に示すヒータコントローラ90が設けられている。ヒータコントローラ90は、前述した制御部7の一部として構成されている。ヒータコントローラ90は、制御部7の指令に基づいて動作する制御部7とは別個のデバイスであってもよい。図3に示されたヒータコントローラ90の各機能ブロック(第1偏差演算部91、操作量演算部92等)は、コンピュータハードウエアとコンピュータハードウエア上で動作するソフトウエアにより実現することができる。
ヒータコントローラ90は、設定温度Ts(設定値SV)及び第1温度センサ81の検出温度T1(測定値PV)が入力され、設定温度Tsに対する検出温度T1の偏差Ts-T1を算出する第1偏差演算部91を有する。第1偏差演算部91の出力である偏差Ts-T1に基づいて操作量演算部92が公知の制御演算例えばPID演算により操作量MVを演算する。なお、設定温度Tsは、例えば制御部7により与えられる値である。
操作量演算部92の出力はヒータ電力調整部93に入力され、ヒータ電力調整部93は操作量MVに相応する電力をヒータ52に出力する。ヒータ52の出力変化に応じて、第1温度センサ81により検出されるヒータ出口温度(検出温度T1)及び第2温度センサ82により検出される外槽出口温度(検出温度T2)が変化する。
ヒータコントローラ90は、さらに、外槽出口基準温度Trと第2温度センサ82の検出温度T2が入力され、外槽出口基準温度Trに対する検出温度T2の偏差Tr-T2を算出する第2偏差演算部94を有する。第2偏差演算部94はフィルタ95を介して第1偏差演算部91に接続されている。フィルタ95は、偏差Tr-T2が正の値である場合にのみ、第2偏差演算部94の出力である偏差Tr-T2が補正値CVとして第1偏差演算部91に入力されることを許容する。この場合、偏差Tr-T2が前述した偏差Ts-T1に加算され(このことは、偏差Tr-T2を加算することにより設定値Tsを補正しているとも言える。)、その結果が操作量演算部92に入力され、操作量演算部92は値[(Tr-T2)+(Ts-T1)]に基づいて操作量MVを演算する。偏差Tr-T2が0以下の場合、偏差Tr-T2は第1偏差演算部91に入力されない。
通常、外槽34Bの出口近傍の循環ライン50内におけるリン酸水溶液の温度は、放熱(例えば内槽34A内のリン酸水溶液の液面における放熱、外槽34B内のリン酸水溶液の液面及び外槽34Bの壁体における放熱など)により、内槽34A内におけるリン酸水溶液の温度よりも低い。このことを考慮して、外槽出口基準温度Trは、設定温度Tsよりも低い値に設定される。一例として、設定温度Tsが155℃のとき、外槽出口基準温度Trは140℃に設定される。
処理槽34特に内槽34A内には無視できない程度の温度分布(場所による温度のばらつき)が存在する。温度分布は、左右の処理液供給ノズル49及びその供給系の個体差により、両処理液供給ノズル49からのリン酸水溶液の吐出量が完全に同じでないこと、内槽34Aの壁体からの放熱、並びに内槽34A内のリン酸水溶液の液面(気液界面)における放熱を原因として生じる。このため、1つの温度センサにより検出された内槽34A内のリン酸水溶液の温度を、内槽34A内のリン酸水溶液の温度の代表値として扱うことが適切でない場合もある。不適切な温度検出値に基づいて温度制御を行うと、処理結果に悪影響を及ぼすことがある。
これに対して、循環ライン50の断面(ラインすなわち管の軸線方向に直交する断面)での温度分布は(場所による温度のばらつき)は殆ど無い。また、第1温度センサ81により検出された循環ライン50のヒータ52の出口近傍における検出温度T1は、ヒータ52の出力に対応して迅速に変化する。このため、検出温度T1に基づいてヒータ出力を制御することにより、安定的かつ精確な温度制御を行うことができる。循環系内の温度が安定しているときには、ヒータ52の出口の近傍の温度(T1)と内槽34A内の温度とは一定の関係が成立しており、第1温度センサ81の検出温度T1に基づいて温度制御(フィードバック制御)を行うことによる問題はない。
但し、循環系内の温度分布が不安定な場合、例えば、処理槽34の蓋70が開かれた直後、あるいは、内槽34A内に基板8が投入された直後、あるいは、内槽34A内の温度が何らかの外乱により変動した場合、内槽34A内の温度変動が第1温度センサ81の検出値に影響を及ぼすまでにある程度の時間がかかる。つまり第1温度センサ81の検出温度T1のみに基づいて温度制御をしたのでは、制御遅れが生じうる。制御遅れが原因で、内槽34A内のリン酸水溶液の温度低下、沸騰の不足が生じるおそれがある。
上記の第1実施形態では、第2温度センサ82の検出温度T2を用いて操作量演算部92への入力を補正している。内槽34A内の温度が下降したことによる第2温度センサ82の検出温度T2の低下は、第1温度センサ81の検出温度T1の低下よりも早く生じる。第2温度センサ82の検出温度T2が外槽出口基準温度Trより低くなった(つまり偏差Tr-T2が正の値をとった)ことが検出されると、第1偏差演算部91において偏差Tr-T2が偏差Ts-T1に加算される。これにより、第1温度センサ81の検出値T1に内槽34A内の温度低下の影響が出る前に、ヒータ52の出力が増加する。従って、上記のような制御遅れが生じることはない。
このようにフィードバック制御に、フィードフォワード的な制御(第2温度センサ82の検出温度T2に基づく補正)を組み込むことにより、制御遅れの無い、精確かつ安定的な温度制御を実現することができる。
なお、内槽34Aの外側で、内槽34A内の温度降下の影響が最も早く現れるのは外槽34Bであるが、外槽34B内にも比較的大きな温度分布(場所による温度のばらつき)があり、温度制御の基礎とする検出温度を外槽34B内で取得することは好ましくない。このため、本実施形態では、外槽34Bの下流側における循環ライン50において外槽34Bに近い外槽34Bの出口の近傍に第2温度センサ82を設置している。
なお、上記の第1実施形態では、フィルタ95により、偏差Tr-T2が負の値をとったときは、偏差Tr-T2が偏差Ts-T1に加算されないようになっている。つまり、偏差Tr-T2が負であるときには、第1温度センサ81の検出値のみに基づいてフィードバック制御が行われている。偏差Tr-T2が負のときに設定温度Tsを偏差Tr-T2の絶対値分だけ下げるような補正を行うと、内槽34A内の過剰な温度低下をもたらし、制御が安定しなくなるおそれがあるからである。
上記の第1実施形態では、偏差Tr-T2が正の値をとったことが検出されると、第1偏差演算部91において偏差Tr-T2それ自体が偏差Ts-T1に加算されるようになっているが、これには限定されない。偏差Tr-T2にある正の定数を乗じた値を偏差Ts-T1に加算してもよく、偏差Tr-T2を変数とする関数(好ましくは偏差Tr-T2の増加に対して単調増加する関数)の出力を偏差Ts-T1に加算してもよい。
第1温度センサ81の位置は、ヒータ52の出口の近傍とすることが好ましいが、循環ライン50のヒータ52と内槽34A(処理槽34)との間の区間の、ヒータ52の出口よりやや下流側の位置に設けてもよい。同様に、第2温度センサ82の位置は、外槽34B(処理槽34)の出口の近傍とすることが好ましいが、循環ライン50の外槽34B(処理槽34)とヒータ52の間の区間の、外槽34B(処理槽34)の出口よりやや下流側の位置に設けてもよい。
次に、第1実施形態において循環系内のリン酸水溶液の総量の管理について説明する。
制御部7は、液位計44により検出された外槽34B内のリン酸水溶液の液位が予め定められた設定液位となるように制御を行っている。これにより、循環系内に存在するリン酸水溶液の総量を概ね一定に維持することができ、リン酸水溶液の濃度制御が容易になる。また、外槽34Bの外側にリン酸水溶液がこぼれ落ちることを防止することができる。
具体的には、外槽34B内のリン酸水溶液の液位が設定液位より高い場合には、開閉弁43Dを開くとともに必要に応じて流量制御弁43Cの開度を調節し、排出ライン43Aを介して循環系からリン酸水溶液を排出する。また、外槽34B内のリン酸水溶液の液位が設定液位より低い場合には、リン酸水溶液供給部40及び純水供給部41の少なくとも一方から循環系(具体的には外槽34B)にリン酸水溶液及び純水の少なくとも一方を供給している。リン酸水溶液及び純水の供給比率については、循環系内に存在しているリン酸水溶液中のリン酸濃度が設定濃度範囲に維持されるように決定される。もっとも、前述したように、沸騰状態にあるリン酸水溶液からは専ら水分が失われるので、通常運転時には、純水を供給することになる。水分補充が行われる場合も、制御部7は、外槽34B内の液位が設定液位を越えないように、必要に応じて、排出ライン43Aを介して循環系からリン酸水溶液を排出する。
外槽34B内の液位を検出する液位計44として、任意の方式のものを採用することができる。例えば、液位計44として、後述する気泡式液位計180と同じ方式のものを用いてもよいし、液面の上方から光学的に液面の位置を検出することにより液位を検出することができるレーザー変位計を用いてもよい。
前述したように、1つのロットの基板8の処理中に、循環系内に存在するリン酸水溶液中のシリコン濃度を維持するために、あるいは意図的に変化させるために、リン酸水溶液排出部43により循環系内にあるリン酸水溶液を排出しながら、リン酸水溶液供給部40によりリン酸水溶液を供給することがある。
このとき、リン酸水溶液供給部40は常温のリン酸水溶液を供給するため、外槽34Bから循環ライン50に流出するリン酸水溶液の温度が急激に低下する。すると、外槽出口基準温度Trに対する検出温度T2の偏差Tr-T2が比較的大きな正の値をとるため、先に説明した図3の制御系において、ヒータ52に供給される電力が比較的大きく増加する。このため、ヒータ52への供給電力を増加させた時点のやや後の時点から内槽34A内における沸騰レベルが上昇し始め、さらに後の時点で沸騰レベルが最大に達する。つまり、循環系内のリン酸水溶液の温度が目標温度で安定するまでの間、内槽34A内における沸騰レベルが一時的に上昇し、その結果、内槽34Aから外槽34Bに流出(オーバーフロー)する液流量が一時的に大きくなり、外槽34B内のリン酸水溶液の液位が高くなる。
外槽34B内の液位上昇が液位計44により検出されると、制御部7は、外槽34B内のリン酸水溶液の液位を設定液位に維持するために、開閉弁43Dを開いて、循環系から排出ライン43Aを介してリン酸水溶液を排出する。しかし、内槽34A内における沸騰レベルの上昇は一時的なものであり、時間経過とともに沸騰レベルは通常レベルまで低下し、これに伴い、内槽34Aから外槽34Bへのリン酸水溶液のオーバーフロー流量も通常レベルまで低下する。このため、外槽34B内の液位は設定液位よりも低くなる(多少の制御遅れがあるため)。外槽34B内の液位は設定液位よりも低くなったことが液位計44により検出されると、制御部7は、外槽34B内の液位を設定液位に復帰させるために、再び、リン酸水溶液供給部40及び純水供給部41の少なくとも一方から循環系(具体的には外槽34B)にリン酸水溶液及び純水の少なくとも一方を供給することになる。これにより外槽出口基準温度Trに対する検出温度T2の偏差Tr-T2が比較的大きな正の値をとることになる。従って、上記の制御が複数回繰り返されることになり、リン酸水溶液の沸騰レベル及び循環系内のリン酸水溶液の総量が安定するまでに時間がかかる。また、このように、リン酸水溶液または純水の補充を繰り返すと、もともとの目的であったリン酸水溶液中のシリコン濃度の精確な調整が困難となる。
上記の問題を解決するために、制御部7は、偏差Tr-T2が正の値となったこと(あるいは偏差Tr-T2が所定の正の閾値より大きくなったこと)が検出された場合、制御部7は、外槽34B内のリン酸水溶液の設定液位を変更し、設定液位を上昇させるようになっている。この場合、変更後の設定液位は、偏差Tr-T2の増大に伴い連続的または断続的に増大する関数例えば一次関数に従い決定してもよいし、偏差Tr-T2の増減に応じて変化しない一定の液位としてもよい。あるいは、変更後の設定液位を、リン酸水溶液中のシリコン濃度の調整のために循環系へと供給されるリン酸水溶液の総量の関数としてもよい。例えば、供給されるリン酸水溶液の総量に、沸騰して増加するリン酸水溶液の体積を加えた量に基づき液位を設定してもよい。
上記のように設定液位を変更することにより、上述した内槽34A内における一時的な沸騰レベルの上昇に伴い外槽34B内の液位が一時的に高くなったとしても、リン酸水溶液排出部43を介したリン酸水溶液の排出が行われないか、行われたとしても排出量は少ない。このため、内槽34A内における沸騰レベルが通常レベルに戻ったときに、外槽34B内の液位は設定液位から大きく外れることはない。このため、リン酸水溶液の総量及び沸騰レベルを短時間で通常状態に復元することができ、かつ、リン酸水溶液中のシリコン濃度の調整を精確に行うことができる。なお、上記の液位の制御は制御部7の一部を成す液位制御部により実行することができる。
次に、図2及び図4を参照して、リン酸水溶液の温度制御系の第2実施形態について説明する。第2実施形態では、2つ以上(図示例では2つ)の第3温度センサ83(以下、「槽内温度センサ83」と呼ぶ)の検出温度のみに基づいてリン酸水溶液の温度制御が行われる。第1温度センサ81及び第2温度センサ82は省略してもよいし、プロセスの監視のために残しておいてもよい。
複数の槽内温度センサ83は、内槽34A内の異なる位置に設けられ、それぞれの設置位置におけるリン酸水溶液の温度を検出する。槽内温度センサ83を互いに区別する必要があるときには、ハイフン付きの添え字を付け、「83-1,83-2,・・・,83-N(Nは2以上の自然数である)」と表示する。
ヒータ52の発熱量を制御するために、図4に示すヒータコントローラ100が設けられている。ヒータコントローラ90と同様に、ヒータコントローラ100は、前述した制御部7の一部であってもよいし、制御部7の指令に基づいて動作する制御部7と別個のデバイスであってもよい。
ヒータコントローラ100は、設定温度Ts(設定値SV)及び後述の代表温度演算部104により計算された代表温度Tmが(測定値PV)が入力され、設定温度Tsに対する代表温度Tmの偏差Ts-Tmを算出する偏差演算部101を有する。偏差演算部101の出力である偏差Ts-Tmに基づいて操作量演算部102が公知の制御演算例えばPID演算により操作量MVを演算する。
操作量演算部102の出力はヒータ電力調整部103に入力され、ヒータ電力調整部103は操作量MVに相応する電力をヒータ52に出力する。ヒータ52の出力変化に応じて、各槽内温度センサ83-1,83-2,・・・,83-Nの検出温度T3-1,T3-2,・・・,T3-Nが変化する。
代表温度演算部104は、検出温度T3-1,T3-2,・・・,T3-Nに基づいて、内槽34A内にあるリン酸水溶液の温度の代表値である代表温度Tmを計算する。
代表温度Tmは、検出温度T3-1,T3-2,・・・,T3-Nの単純平均とすることができる。
基板昇降機構36及びこれに保持された基板8の昇降時の移動範囲内には槽内温度センサ83を設置することが不可能であるか、あるいは困難である。このため、好適な一実施形態においては、図2及び図5に示すように、基板昇降機構36の支持板36Aの左右両脇の同じ高さ位置に2つの温度センサ83-1,83-2が設けられ、温度センサ83-1,83-2の検出温度T3-1,T3-2の平均値が、代表温度Tmとされる。
4個以上の偶数個の温度センサ83を内槽34A内の左右対称な位置に配置し、これらの温度センサ83の検出温度の平均値を代表温度Tmとしてもよい。
隣接する基板8間を流れるリン酸水溶液の実際温度Taと検出温度T3-1,T3-2,・・・,T3-Nとの間の関係を表す関数Ta=f(T3-1,T3-2,・・・,T3-N)を求めてもよい。この場合、代表温度Tm=Ta=f(T3-1,T3-2,・・・,T3-N)とすることもできる。
上記の実施形態によれば、内槽34A内の少なくとも2つの異なる場所に設置された温度センサ83のおける検出温度(T3-1,T3-2,・・・,T3-N)に基づいて代表温度Tmが求められ、この代表温度を測定値PVとしてフィードバック制御が行われる。一つだけの温度センサの検出温度に基づいてフィードバック制御を行う場合には内槽34A内の温度分布のために適切な温度制御ができなくなるおそれがある。しかしながら、上記実施形態によれば、内槽34A内の温度分布による制御精度への悪影響を小さくすることができ、より適切な温度制御を行うことができる。
次に、図6を参照して、エッチング処理装置の他の実施形態について説明する。図6に示すエッチング処理装置は、図2に示すエッチング装置に対して、内槽34Aに気泡式液位計180が付設されている点が異なり、他の部分の構成は同一である。図6に示すエッチング処理装置において、図2に示すエッチング装置の構成要素と同一の構成要素については、同一符号を付して重複説明は省略する。
気泡式液位計180は、内槽34A内のリン酸水溶液中に挿入される気泡管181と、気泡管181にパージガス(ここでは窒素ガス)を供給するパージセット182とを有している。気泡管181は、リン酸水溶液に対する耐性を有する材料例えば石英により形成されている。
パージセット182は、減圧弁、絞り及びロータメータ(いずれも図示せず)などを備えて構成されている。パージセット182は、加圧ガス供給源183(例えば工場の用力系)から供給されたパージガスが、リン酸水溶液中に挿入された気泡管181の先端から一定流量で放出されるように制御を行う。
気泡管181とパージセット182とを結ぶガスライン184には検出ライン185が接続され、更にこの検出ライン185が2つの分岐検出ライン、つまり第1分岐検出ライン185A及び第2分岐検出ライン185Bに分岐している。第1及び第2分岐検出ライン185A,185Bにはそれぞれ、第1検出器186A及び第2検出器186Bが接続されている。第1及び第2検出器186A,186Bは、気泡管181の先端に印加されている水頭圧(内槽34A内のリン酸水溶液の水頭圧)に相当するパージガスの背圧を測定する。
ガスライン184には常時パージガスが流されるため、ガスライン184、検出ライン185、第1分岐検出ライン185A及び第2分岐検出ライン185Bを石英で製造する必要はなく、適当な耐食性樹脂例えばPTFE,PFA等で製造することができる。
第1検出器186A及び第2検出器186Bには同じ圧力が印加される。しかしながら、第1検出器186A及び第2検出器186Bの検出範囲は互いに異なっている。
第1検出器186Aは、内槽34A内のリン酸水溶液の液位が最低位(内槽34Aが空の状態)のときに気泡管181の先端に印加される水頭圧から、最高位(内槽34Aから外槽34Bへとリン酸水溶液がオーバーフローしている状態)のときに気泡管181の先端に印加される水頭圧までに至る範囲の圧力を検出しうるように設定されている。すなわち、第1検出器186Aは、内槽34A内のリン酸水溶液の液位を測定するために設けられている。
第2検出器186Bは、内槽34A内のリン酸水溶液の液位が最高位にあるときにおいて(つまり内槽34Aから外槽34Bへのオーバーフローが生じているとき)、リン酸水溶液の沸騰レベルが最大のときに気泡管181の先端に印加される水頭圧から、リン酸水溶液が全く沸騰していないときに気泡管181の先端に印加される水頭圧までに至る範囲(検出対象範囲)の圧力を検出しうるように設定されている。
沸騰レベル(沸騰状態)が変化すると、リン酸水溶液中の気泡の量が変化するため、気泡管181の先端に印加される水頭圧も変動する。つまり、沸騰レベルが高くなると水頭圧が減少し、沸騰レベルが低くなると水頭圧が増加する。沸騰レベルは、リン酸水溶液中の気泡のサイズ及び数量、並びにリン酸水溶液の液面状態(「平坦」、「大きく波打っている」等)を目視または画像解析により把握することにより、数値化することができる(例えば沸騰レベル1~5の5段階で)。実験により、水頭圧(HP)と沸騰レベル(BL)との関係を把握することができ、この関係を関数BL=f(HP)の形式で表現することができる。多少のばらつきはあるが、沸騰レベル(BL)の増大に伴い水頭圧(HP)は単調減少する。
上記の関数は、例えば制御部7の記憶媒体38に保存される。これにより、第2検出器186Bにより検出される水頭圧に基づいて内槽34A内のリン酸水溶液の沸騰レベル(沸騰状態)を把握することができるようになる。
好ましくは、第2検出器186Bは、第2検出器186Bのセンサ出力を処理する電気回路(例えばハイパスフィルタ機能及び増幅機能を有する)により、あるいはソフトウエアによる演算処理より、上述した検出対象範囲外の圧力に対して不感とされ、その一方で、検出対象範囲内の圧力検出分解能を向上させている。これにより、第2検出器186Bは内槽34A内のリン酸水溶液の液位検出能力を実質的に失うが、その代わりに沸騰状態をより高精度で検出することが可能となる。
具体的には例えば、リン酸水溶液が全く沸騰していないときの第2検出器186B内の圧力センサ(図示せず)の出力電圧(水頭圧の変化に対応して変化する)が5Vで、リン酸水溶液の沸騰レベルが最高レベルであったときの第2検出器186Bの出力電圧が4Vであったとする。この場合、第2検出器186Bに設けられた検出回路は、圧力センサの出力電圧から4Vを減じた値(実際には適当なマージンが設定される)に所定のゲイン(定数)を乗じた値が出力されるように構成される。
制御部7は、第2検出器186Bにより検出された水頭圧に基づいて把握される内槽34A内のリン酸水溶液の沸騰レベルが、最適レベル(例えば沸騰レベル4)から外れたとき、あるいは外れそうになったら、設定濃度を補正する。例えば、沸騰レベルが最適レベルより低くなったとき、(例えばリン酸水溶液中の気泡が少ない及び/又は小さい状態)あるいは低くなりそうになったら、設定濃度を低下させる。一方、沸騰レベルが最適レベルより高くなったとき(例えばリン酸水溶液中の表面が激しく波打っている状態)あるいは高くなりそうになったら、設定濃度を上昇させる。このようにして内槽34A内のリン酸水溶液の沸騰レベルを最適レベルに維持することができる。
リン酸水溶液の温度、リン酸水溶液の濃度及びリン酸水溶液の沸騰レベルは密接な相関関係を有している。従って、リン酸水溶液の沸騰レベルが最適レベルで安定しない(最適レベルからずれている)場合には、図3の制御系において測定値PVを検出している第1温度センサ81に異常がある可能性があるか、あるいは、リン酸濃度計55Bに異常がある可能性がある。例えば第1温度センサ81の検出温度が実際温度より低ければ、リン酸水溶液の沸騰レベルは最適レベルよりも高くなる。また例えばリン酸濃度計55Bの検出濃度が実際濃度より高ければ、リン酸水溶液の沸騰レベルは最適レベルよりも高くなる。制御部7は、リン酸水溶液の沸騰レベルが最適レベルで安定しない状態が予め定められた時間以上にわたって続いたら、オペレータに第1温度センサ81またはリン酸濃度計55Bに異常が生じている可能性があることを警告するアラームを発生させ、オペレータに第1温度センサ81またはリン酸濃度計55Bの検査を促す。また制御部7は、そのときに処理されていたロットの基板8に処理不良が生じている疑いがあることをオペレータに警告してもよい。
リン酸水溶液の沸騰レベルが最適レベルで安定しない場合には、純水供給部41の純水の供給量の制御に異常が生じている可能性もある。例えば、純水の供給量が過大の場合、リン酸水溶液の沸騰レベルは最適レベルよりも高くなる。制御部7は、純水供給部41の異常の可能性についても、オペレータに警告してもよい。
また、上述した図2または図5の実施形態において、循環系内の互いに異なる位置に設けた第1温度センサ81、第2温度センサ82及び第3温度センサ83の検出値に基づいて、これらの温度センサ81~83のいずれかに異常が生じている可能性を検出することもできる。リン酸水溶液の状態(温度、濃度、沸騰レベル)が安定しているときには、これらの温度センサの検出値はそれぞれ所定範囲内の値(例えば第1温度センサ81の検出値が所定範囲T1±Δt1、第2温度センサ82の検出値が所定範囲T2±Δt2、第3温度センサ83の検出値が所定範囲T3±Δt3)となる(例えばT1>T2>T3)。仮に、リン酸水溶液の状態が安定しているときに、3つの温度センサのうちの一つの温度センサ、例えば第3温度センサ83の検出値が上記所定範囲を外れており、かつ残りの温度センサ、例えば第1温度センサ81及び第2温度センサ82の検出値が上記各々の所定範囲内である場合には、第3温度センサ83に異常が生じている可能性がある。この場合、制御部7は、オペレータに第3温度センサ83に異常が生じている可能性があることを警告するアラームを発生させ、オペレータに第3温度センサ83の検査を促す。
なお、上記の温度センサの異常の推定は、第1温度センサ81、第2温度センサ82及び第3温度センサ83の検出値に基づいて行うことには限定されず、例えばこれら3つの温度センサのうちの2つのみの検出値に基づいて行ってもよいし、さらに第1温度センサ81、第2温度センサ82及び第3温度センサ83の検出値に加えてさらに別の温度センサ(図示せず)の検出値に基づいて行ってもよい。
上記のように、相互に関連するパラメータを検出する複数のセンサのうちの少なくとも一つのセンサの異常値に基づいて、当該異常値が現れたセンサまたは他のセンサの異常を推定することができる。このようにして複数のセンサの健全性を監視することにより、より信頼性の高い装置の運用を行うことができる。
上記実施形態では処理液がリン酸水溶液であったが、これに限定されるものではなく、加熱された状態で用いられる任意の種類の処理液であってよい。基板もシリコンウエハ(半導体ウエハ)に限定されず、他の任意の種類の基板、例えばガラス基板、セラミック基板であってもよい。
7 制御部、液位制御部
34 処理槽
34A 内槽
34B 外槽
43 処理液排出部(リン酸水溶液排出部)
44 液位計
50 循環ライン
51 ポンプ
52 ヒータ
81 温度センサ(第1温度センサ)
82 温度センサ(第2温度センサ)
83-1,83-2,・・・,83-N 温度センサ(槽内温度センサ)
90、100 コントローラ(ヒータコントローラ)

Claims (10)

  1. 処理液を貯留するとともに貯留した前記処理液に基板を浸漬することにより前記基板の処理が行われる処理槽と、
    前記処理槽に接続された循環ラインと、
    前記循環ラインに設けられ、前記処理槽から出て前記循環ラインを通って前記処理槽に戻る前記処理液の流れを形成するポンプと、
    前記循環ラインに設けられ、前記処理液を加熱するヒータと、
    前記処理槽及び前記循環ラインを含む循環系内の互いに異なる位置に設けられた少なくとも2つの温度センサと、
    記ヒータの発熱量を制御するコントローラと
    を備え、
    前記少なくとも2つの温度センサは、循環ライン内に設けられた第1温度センサ及び第2温度センサを含み、前記第1温度センサは、前記処理液の流れ方向でみて、前記ヒータより下流側であって前記処理槽よりも上流側の第1位置に設けられ、前記第2温度センサは、前記処理液の流れ方向でみて、前記処理槽より下流側であって前記ヒータよりも上流側の第2位置に設けられており、前記コントローラは前記第1温度センサ及び前記第2温度センサの検出温度に基づいて前記ヒータの発熱量を制御する、基板液処理装置。
  2. 前記第1温度センサは、前記ヒータの出口の近傍に設けられ、前記第2温度センサは、前記処理槽の出口の近傍に設けられている、請求項記載の基板液処理装置。
  3. 前記処理槽は、前記処理液を貯留するとともに貯留した前記処理液に基板を浸漬することにより前記基板の処理が行われる内槽と、前記内槽からオーバーフローする前記処理液を受ける外槽とを有し、前記第1温度センサは、前記ヒータの出口の近傍に設けられ、前記第2温度センサは、前記外槽の出口の近傍に設けられている、請求項記載の基板液処理装置。
  4. 前記コントローラは、
    設定温度に対する前記第1温度センサの検出温度の偏差に基づいて、前記第1温度センサの検出温度が前記設定温度に維持されるように前記ヒータの出力をフィードバック制御するフィードバック制御部と、
    基準温度に対する前記第2温度センサの検出温度の偏差に基づいて、前記設定温度を補正する補正部と
    を有している、請求項1から3のうちのいずれか一項に記載の基板液処理装置。
  5. 前記補正部は、前記第2温度センサの検出温度から前記基準温度を減じることにより得られた値が正の値をとるときにのみ、前記設定温度を補正する、請求項記載の基板液処理装置。
  6. 前記補正部は、前記第2温度センサの検出温度から前記基準温度を減じることにより得られた値を前記設定温度に加える、請求項記載の基板液処理装置。
  7. 処理液を貯留するとともに貯留した前記処理液に基板を浸漬することにより前記基板の処理が行われる処理槽と、
    前記処理槽に接続された循環ラインと、
    前記循環ラインに設けられ、前記処理槽から出て前記循環ラインを通って前記処理槽に戻る前記処理液の流れを形成するポンプと、
    前記循環ラインに設けられ、前記処理液を加熱するヒータと、
    前記処理槽及び前記循環ラインを含む循環系内の互いに異なる位置に設けられた少なくとも2つの温度センサと、
    前記ヒータの発熱量を制御するコントローラと、
    を備え、
    前記少なくとも2つの温度センサは、前記処理槽内に設けられた少なくとも2つの処理槽内温度センサを含み、
    前記コントローラは、前記少なくとも2つの処理槽内温度センサの検出温度に基づいて求められた前記処理槽内の温度を代表する代表温度に基づいて、前記代表温度が設定値となるように前記ヒータの発熱量をフィードバック制御するように構成されており、
    前記代表温度は、前記少なくとも2つの処理槽内温度センサの検出温度の平均値である、基板液処理装置。
  8. 前記少なくとも2つの処理槽内温度センサは偶数個あり、これら偶数個の処理槽内温度センサは前記処理槽内に左右対称な位置に設けられている、請求項記載の基板液処理装置。
  9. 前記処理槽は、前記処理液を貯留するとともに貯留した前記処理液に基板を浸漬することにより前記基板の処理が行われる内槽と、前記内槽からオーバーフローする前記処理液を受ける外槽とを有し、
    前記基板液処理装置は、
    前記外槽内にある処理液の液位を検出する液位計と、
    前記循環系内にある処理液を排出するための処理液排出部と、
    前記液位計の検出結果に基づいて処理液排出部を制御することにより、前記外槽内にある処理液の液位を制御する液位制御部と
    をさらに備え、
    前記液位制御部は、前記液位計により検出された液位が予め定められた設定液位よりも高い場合に、前記処理液排出部により前記循環系から処理液を排出させ、かつ、前記補正部が前記基準温度に対する前記第2温度センサの検出温度の偏差に基づいて前記設定温度を補正するときに、前記設定液位が高くなるよう前記設定液位を変更する、請求項4から6のうちのいずれか一項に記載の基板液処理装置。
  10. 前記コントローラは、前記少なくとも2つの温度センサの検出値に基づいて、前記少なくとも2つの温度センサのうちの1つの温度センサに異常が生じている可能性があることを判定する機能を有する、請求項1からのうちのいずれか一項に記載の基板液処理装置。
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