JP6999168B2 - 飲料貯蔵容器の口金部からネジ付きの飲料取出管支持部が外れるのを防止する外れ防止方法 - Google Patents

飲料貯蔵容器の口金部からネジ付きの飲料取出管支持部が外れるのを防止する外れ防止方法 Download PDF

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Description

本発明は、飲料貯蔵容器の口金部からネジ付きの飲料取出管支持部が外れるのを防止する外れ防止方法に関する。
ビール貯蔵容器の口金部にフィッティング(例えば、ウェル型のフィッティング)を固定することにより、飲料取出部を形成する技術が知られている。
図1は、従来のビール貯蔵容器1を示している。図1には、フィッティング3の取付部材4の雄ネジ部4sと、口金部2の雌ネジ部2sとの間の螺合により、フィッティング3が口金部2に装着された様子が記載されている。
従来のフィッティング3では、取付部材4と口金部2との間から雨水等が侵入するおそれがある。隙間から侵入した雨水等はシールリングSによりビール貯蔵容器内への侵入は阻止されるが、雨水等が、取付部材4と口金部2との間の隙間に長期間留まることは衛生上好ましいものではない。また、従来のフィッティング3では、取付部材4のねじ込み量が不足していると、取付部材4と口金部2との間の係合状態が緩む可能性があり、他方、取付部材4のねじ込み量が過大であると、シールリングSが過圧縮されてシールリングSの寿命が短くなるおそれがある。また、取付部材4が容易に外れることは、ビール貯蔵容器1の製品管理上好ましくない。
関連する技術として特許文献1には、取付部材のつば部と口金とを溶接することにより、取付部材の外れを防止することが開示されている。
また、特許文献2には、飲料容器の注ぎ口ハウジング用抽出管頭部取付装置が開示されている。特許文献2に記載の抽出管頭部取付装置では、フランジ付き部材の縁部をハウジングの側方突出リップ部分の周囲と係合させることにより、抽出管頭部取付用組立体の本体をハウジングに固定するようにしている。
特開2010-173710号公報 特開昭59-26491号公報
本発明の目的は、飲料貯蔵容器から取付部材(換言すれば、飲料取出管支持部)が外れることを防止する技術を提供することである。
以下に、発明を実施するための形態で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態との対応関係の一例を示すために、参考として、括弧付きで付加されたものである。よって、括弧付きの記載により、特許請求の範囲は、限定的に解釈されるべきではない。
いくつかの実施形態における飲料貯蔵容器(5)の口金部(11)からネジ付きの飲料取出管支持部(13)が外れるのを防止する外れ防止方法において、前記口金部(11)は、雌ネジ部(11s)を有し、前記飲料取出管支持部(13)は、少なくとも上側部分(13E)が筒状体(C)であり、前記筒状体(C)は、前記雌ネジ部(11s)に螺合する雄ネジ部(13s)を有する。前記外れ防止方法は、前記筒状体(C)の前記雄ネジ部(13s)の外径(D1)よりも小さな内径(D4)を有する環状部材(20)を用意する工程と、前記筒状体(C)に非連結状態の前記環状部材(20)が、前記筒状体(C)の少なくとも一部を覆うように、前記環状部材(20)を前記口金部(11)に取り付ける取付工程とを具備する。
上記外れ防止方法において、前記取付工程は、前記環状部材(20)と前記筒状体(C)との間に第1シールリング(40)を配置することを含んでいてもよい。
上記外れ防止方法において、前記環状部材(20)は、金属製であってもよい。また、前記環状部材(20)の内側の第1端部(20a)または外側の第2端部(20b)のうちの少なくとも一方には、折り返し部(25)が設けられていてもよい。
上記外れ防止方法において、前記環状部材(20)の上面には、上方に向かって突出する環状突出部(26)が設けられていてもよい。
上記外れ防止方法において、前記取付工程は、前記飲料貯蔵容器(5)内に飲料が充填された後に実行されてもよい。
上記外れ防止方法において、前記環状部材(20)には、前記飲料貯蔵容器(5)に装着されている第2シールリング(30)の型番、第2シールリング(30)の交換日、前記飲料貯蔵容器(5)への飲料の充填履歴、または、前記飲料貯蔵容器(5)の使用履歴を記録するRFID(28)が装着されていてもよい。
上記外れ防止方法において、前記環状部材(20)は、前記飲料貯蔵容器(5)に装着されている第2シールリング(30)の型番、または、第2シールリング(30)の交換日を表示する表示部(29)を有していてもよい。
上記外れ防止方法は、前記口金部(11)から前記飲料取出管支持部(13)を取り外す取外工程と、前記口金部(11)と前記飲料取出管支持部(13)との間に配置されていた第2シールリング(30p)を新たな第2シールリング(30n)に交換するシールリング交換工程と、前記口金部(11)に前記飲料取出管支持部(13)をねじ込むねじ込み工程とを更に具備していてもよい。
本発明により、飲料貯蔵容器から飲料取出管支持部が外れることを防止する技術を提供することができる。
図1は、従来のビール貯蔵容器を模式的に示す断面図である。 図2は、飲料貯蔵容器の一例を示す概略断面図である。 図3は、第1の実施形態または第2の実施形態における飲料貯蔵容器の口金部からネジ付きの飲料取出管支持部が取り外されるのを防止する外れ防止方法の一例を示すフローチャートである。 図4は、第1の実施形態における飲料貯蔵容器の口金部からネジ付きの飲料取出管支持部が外れるのを防止する外れ防止方法の一工程を模式的に示す図である。 図5は、折り返し部が設けられた環状部材について説明するための図である。 図6は、折り返し部が設けられた他の環状部材について説明するための図である。 図7は、環状突出部が設けられた環状部材について説明するための図である。 図8は、RFIDまたは表示部について説明するための図である。 図9は、防塵フィルムについて説明するための図である。 図10は、第2の実施形態における飲料貯蔵容器の口金部からネジ付きの飲料取出管支持部が外れるのを防止する外れ防止方法の一工程を模式的に示す図である。 図11は、突出部と係合可能な係合部が設けられた環状部材について説明するための図である。 図12は、下向き突出部が設けられた環状部材について説明するための図である。 図13は、飲料貯蔵容器に適用可能な任意付加的な構成を説明するための図である。 図14は、弱化部が設けられた環状部材について説明するための図である。 図15は、第3の実施形態における飲料貯蔵容器の口金部からネジ付きの飲料取出管支持部が外れるのを防止する外れ防止方法の一例を示すフローチャートである。 図16は、口金部から飲料取出管支持部が取り外された状態を示す概略断面図である。 図17は、第2シールリングの断面積を大きくするための構成について説明するための図である。 図18は、口金部に飲料取出管支持部を装着した後の状態を示す概略断面図である。 図19は、フィッティングの構造について説明するための図である。
以下、飲料貯蔵容器5の口金部11からネジ付きの飲料取出管支持部13が外れるのを防止する外れ防止方法に関して、添付図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、同じ機能を有する部材、部位については、同一の符号が付され、同一の符号が付されている部材、部位について、繰り返しとなる説明は省略される。なお、以下の説明において、「飲料貯蔵容器」は、飲料を貯蔵可能な容器を意味する。飲料貯蔵容器は、例えば、ステンレス鋼製の容器である。飲料貯蔵容器は、例えば、ビールを貯蔵可能なビール貯蔵容器である。
(第1の実施形態)
図2乃至図9を参照して、第1の実施形態における飲料貯蔵容器5の口金部11からネジ付きの飲料取出管支持部13が外れるのを防止する外れ防止方法について説明する。図2は、飲料貯蔵容器5の一例を示す概略断面図である。図3は、第1の実施形態における飲料貯蔵容器5の口金部11からネジ付きの飲料取出管支持部13が外れるのを防止する外れ防止方法の一例を示すフローチャートである。図4は、第1の実施形態における飲料貯蔵容器5の口金部11からネジ付きの飲料取出管支持部13が外れるのを防止する外れ防止方法の一工程を模式的に示す図である。図5および図6は、折り返し部25が設けられた環状部材20について説明するための図(概略断面図)である。図7は、環状突出部26が設けられた環状部材20について説明するための図(概略断面図)である。図8は、RFID28または表示部29について説明するための図である。なお、図8の上側には、環状部材20の概略平面図が記載され、図8の下側には、環状部材20が装着された飲料取出部10の概略断面図が記載されている。図9は、防塵フィルム50について説明するための図(概略断面図)である。
(飲料貯蔵容器5)
図2を参照して、飲料貯蔵容器5の概要について説明する。飲料貯蔵容器5は、飲料(例えば、ビール)を取り出すために使用される飲料取出部10を備える。
飲料取出部10は、雌ネジ部11sを有する口金部11と、飲料取出管支持部13とを備える。飲料取出管支持部13は、少なくとも上側部分13Eが筒状体Cであり、筒状体Cは、雄ネジ部13sを有する。口金部11の雌ネジ部11sに飲料取出管支持部13の雄ネジ部13sが螺合することにより、口金部11に飲料取出管支持部13が装着される。口金部11は、ステンレス鋼製であり、ステンレス鋼製の容器本体6に溶接されている。図2に記載の例では、口金部11の上端には、径外方向に向けて突出する環状の突出部12が設けられている。また、飲料取出管支持部13は、ステンレス鋼製である。飲料取出管支持部13は、口金部11内に挿入される筒状の部材であり、飲料取出管支持部13は、ウェル(well:「井戸」を意味する。)型フィッティングを構成する。飲料取出管支持部13の構造の詳細については、図19等を参照して後述される。
(飲料取出管支持部13の外れを防止する外れ防止方法)
続いて、飲料取出管支持部13の外れを防止する外れ防止方法について説明する。
第1ステップST1において、環状部材20が用意される。環状部材20は、購入することによって用意されてもよいし、製造することによって用意されてもよいし、倉庫から取り出すことによって用意されてもよい。図4(a)に示されるように、環状部材20は、筒状体Cの雄ネジ部13sの外径D1よりも小さな内径D4を有する。
第2ステップST2において、環状部材20が口金部11に取り付けられる。第2ステップST2は、環状部材20の取付工程(以下、単に、「取付工程」という。)である。図4(b)に示されるように、第2ステップST2では、筒状体Cの少なくとも一部を環状部材20が覆うように(換言すれば、平面視で、環状部材20の少なくとも一部が筒状体Cの少なくとも一部と重なるように)、環状部材20が口金部11に取り付けられる。なお、環状部材20は、筒状体Cに非連結状態の部材、換言すれば、筒状体Cに固着されていない部材である。
図4(b)に記載の例では、筒状体Cの上面13uの少なくとも一部が環状部材20によって覆われている。換言すれば、環状部材20の内径D4は、筒状体Cの上端外径D2よりも小さい。この場合、雄ネジ部13s全体の上方が環状部材20によって覆われることとなり、雄ネジ部13sと雌ネジ部11sとの間の隙間の全体が環状部材20によって覆われることとなる。よって、雄ネジ部13sと雌ネジ部11sとの間の隙間に、異物あるいは雨水等が侵入することが抑制される。
環状部材20が、金属製である場合を想定する。この場合、取付工程(第2ステップST2)は、口金部11に環状部材20を被せる工程(工程A)と、環状部材20を塑性変形させることにより、環状部材20を口金部11に固定する工程(工程B)とを有する。
図4(a)に示されるように、環状部材20は、例えば、リング状頂部21と、スカート部22(例えば、環状のスカート部)とを有する。スカート部22の上端は、リング状頂部21の外縁に接続されている。
上述の工程Aにおいて、環状部材20のリング状頂部21が口金部11および筒状体Cの少なくとも一部を覆うように、環状部材20が口金部11の上に配置される。図4(a)に示されるように、スカート部22の下端22bは、口金部11の突出部12(環状の突出部)よりも下方に位置する。
上述の工程Bにおいて、スカート部22が塑性変形されることにより、環状部材20が口金部11の突出部12に固定される。スカート部22の塑性変形は、例えば、スカート部22を加締めることにより実行される。スカート部22は、完全に環状のスカート部(換言すれば、突出部12の周囲を360度にわたって覆うスカート部)であることが好ましいが、スカート部22の一部に、スリットまたは孔等が設けられていても構わない。
第1の実施形態では、筒状体Cの上面13u(筒状体Cの上端面)の少なくとも一部が環状部材20によって覆われるため、筒状体Cは、環状部材20を超えて上方に移動することができない。こうして、筒状体Cを有する飲料取出管支持部13が口金部11から外れることが防止される。
また、第1の実施形態では、環状部材20と飲料取出管支持部13とが連結(換言すれば、固着)されていない。このため、万が一、口金部11と飲料取出管支持部13との間に配置されたシールリング(30)が劣化または破損することにより、シールリング(30)のシール機能が損なわれた場合には、飲料貯蔵容器5の内部からガス(炭酸ガス)が、第1通路P1、シールリング受容室RS、第2通路P2、および、環状部材20と飲料取出管支持部13との間の隙間を介して、吹き出す。よって、万が一、シールリング(30)が劣化または破損した場合であっても、当該劣化または破損を容易に検出することが可能である。よって、シールリング(30)によるシール機能が損なわれた状態で、飲料貯蔵容器5が使用されることが防止される。
続いて、第1の実施形態において採用可能な構成、換言すれば、任意付加的な構成について説明する。
(シールリング40)
図5(a)および図5(b)に示されるように、取付工程(第2ステップST2)は、環状部材20と口金部11との間にシールリング40を配置することを含んでいてもよい。図5(a)に記載の例では、環状部材20の下面20wと、口金部11の上面11uとの間にシールリング40が配置されている。
図5に記載の例では、環状部材20と口金部11との間にシールリング40(第1シールリング)が配置されることにより、飲料を飲料貯蔵容器5に充填する際に、飲料が、環状部材20と口金部11との間の隙間Gを通って外部に漏出することが防止される。より具体的には、飲料供給弁91およびガス弁92が開弁した状態で、飲料充填機(図5には図示されず)から、飲料貯蔵容器5内に飲料を充填する際に、飲料が、隙間Gを通って、飲料貯蔵容器5外に漏出することが防止される。
図5(a)に記載の例では、口金部11の上面11uにシールリング受容凹部111が設けられている。代替的に、環状部材20の下面20wにシールリング受容凹部が設けられてもよい。口金部11にシールリング受容凹部111を設ける場合には、口金部11を切削加工する必要があるが、環状部材20にシールリング受容凹部を設ける場合には、口金部11を切削加工する必要がない。
(折り返し部25)
図5(a)に示されるように、環状部材20の内側の第1端部20aには、折り返し部25a(第1折り返し部)が設けられ、環状部材20の外側の第2端部20bには、折り返し部25b(第2折り返し部)が設けられていてもよい。
環状部材20が、折り返し部(25a、25b)を有することにより、環状部材20が装着された飲料貯蔵容器5を取り扱う作業者または使用者が、環状部材20のエッジにより怪我をすることが防止される。よって、環状部材20の安全性が向上する。また、環状部材20が、折り返し部(25a、25b)を有することにより、環状部材20の強度が向上する。
図5(a)に記載の例では、折り返し部25aは、環状部材20の下面側に折り返された折り返し部であり、折り返し部25bは、スカート部22の内面側に折り返された折り返し部である。この場合、折り返し部(25a、25b)の端縁が外部に露出しないため、環状部材20の安全性が更に向上する。
図5(a)に記載の例では、折り返し部25aの端縁は、口金部11の上端面内縁よりも内側に位置するが、図6に示されるように、折り返し部25aの端縁が、口金部11の上端面内縁よりも外側に位置していてもよい。よって、シールリング40は、折り返し部25aと口金部11との間に配置されていても構わない。
図5(a)および図5(b)に記載の例では、折り返し部25が、環状部材20の第1端部20aと第2端部20bの両方に設けられているが、第1の実施形態には、環状部材20の第1端部20aと第2端部20bとのうちの一方に折り返し部25が設けられている態様も含まれる。
(環状突出部26)
図7(a)に記載の例では、環状部材20の上面には、上方に向かって突出する環状突出部26が設けられている。当該環状突出部26は、飲料の充填に際して、飲料充填機のノズル部100の周囲に配置される環状のシール部102と接触する(図7(b)を参照)。なお、図7(b)において、一点鎖線で記載された部分が飲料充填機を模式的に示している。充填時において、ノズル部100から飲料が供給され、ノズル部100と環状のシール部102との間の環状流路を用いて飲料貯蔵容器5内のガスが回収されてもよい。代替的に、充填時において、ノズル部100を用いて飲料貯蔵容器5内のガスが回収され、ノズル部100と環状のシール部102との間の環状流路から飲料が供給されてもよい(この場合、飲料貯蔵容器5は、口金部11が下方に位置するように倒置された状態で充填が行われる。)。
環状部材20の上面に環状突出部26が設けられている場合、環状突出部26が設けられていない場合と比較して、環状部材20とシール部102との間に作用する面圧が高くなる。このため、飲料の充填に際して、環状部材20とシール部102との間から飲料が漏出するリスクが低減される。
(環状部材20の内径D4)
図8に記載の例では、環状部材20の内径D4は、筒状体Cの上端内径D3よりも大きい。内径D4が、上端内径D3よりも大きい場合には、環状部材20と飲料充填機のノズル部100等との間の干渉(接触等)が抑制される。これに対し、内径D4が筒状体Cの上端内径D3よりも小さい場合、換言すれば、環状部材20の内縁部が筒状体Cの上端内縁を超えて内方に突出している場合には、環状部材20と、飲料充填機のノズル部100等とが干渉するおそれがある。
(RFID28)
図8に示されるように、環状部材20には、RFID28が装着されていてもよい。RFID28には、口金部11と飲料取出管支持部13との間に配置されたシールリング(以下、「第2シールリング30」という。)の型番、第2シールリング30の交換日(換言すれば、第2シールリング30の装着日)、飲料貯蔵容器5への飲料の充填履歴、または、飲料貯蔵容器5の使用履歴等の情報が記録される。なお、RFIDは、Radio-frequency identificationの略語であり、RFIDタグとも呼ばれる。RFID28(RFIDタグ)に、第2シールリング30の型番が記録されている場合には、RFID28をリーダで読み込むことにより、環状部材20を取り外すことなく、飲料貯蔵容器5に使用されている第2シールリング30の種類を把握することができる。また、RFID28に第2シールリング30の交換日が記録されている場合には、RFID28をリーダで読み込むことにより、飲料貯蔵容器5に使用されている第2シールリング30の使用年数、および/または、新たなシールリングに交換すべき交換時期を容易に把握することができる。また、RFID28に、飲料貯蔵容器5への飲料の充填履歴が記録されている場合には、RFID28をリーダで読み込むことにより、飲料貯蔵容器5にどのような種類のビールが充填されていたかを容易に把握することができる。また、RFID28に、飲料貯蔵容器5の使用履歴が記録されている場合には、いつ、どこに飲料貯蔵容器5が納品されていたかを容易に把握することができる。
図8に記載の例では、環状部材20と口金部11との間には空間SPが存在する。当該空間SPを、RFID28を配置する空間として活用することが可能である。より具体的には、図8に記載の例では、環状部材20の下面20wと、口金部11の上面11uとの間の空間SPにRFID28が配置されている。
図8に記載の例では、RFID28が、環状部材20と口金部11との間に配置されている。このため、RFID28が、環状部材20および口金部11によって保護される。よって、RFID28が損傷するリスクが小さい。なお、環状部材20と口金部11との間にシールリング40が配置される場合には、RFID28は、シールリング40の径外方向側に配置されることが好ましい。この場合、RFID28が、飲料、雨水等の液体に接触することが抑制される。
(表示部29)
図8に示されるように、環状部材20は、第2シールリング30の型番、または、第2シールリング30の交換日等の情報を表示する表示部29を備えていてもよい。表示部29は、例えば、レーザー印字等の方式で情報を印字した印字部であってもよい。
環状部材20に、第2シールリング30の型番が表示されている場合には、環状部材20を取り外すことなく、飲料貯蔵容器5に使用されている第2シールリング30の種類を把握することができる。また、環状部材20に、第2シールリング30の交換日が表示されている場合には、飲料貯蔵容器5に使用されている第2シールリング30の使用年数、および/または、新たなシールリングに交換すべき交換時期を容易に把握することができる。
図8に記載の例では、表示部29が、環状部材20の上面に設けられている。よって、作業者は、一見して、第2シールリング30の型番、第2シールリング30の交換日等の情報を容易に把握することができる。図8に記載の例では、環状部材20に、RFID28が装着され、かつ、表示部29が設けられている。代替的に、環状部材20に、RFID28、表示部29のうちの一方のみが配置されていてもよい。
(防塵フィルム50)
図9に示されるように、環状部材20の中央孔20hを覆うように、環状部材20に防塵フィルム50が配置されてもよい。図9に記載の例では、防塵フィルム50は、環状部材20の全体を覆うように配置されている。防塵フィルム50は、筒状体C内に異物、雨水等が侵入するのを防止する。なお、防塵フィルム50には、飲料貯蔵容器5に充填されたビールの種類、充填日等の情報が印字されていてもよい。
第1の実施形態において、環状部材20は、例えば、ステンレス鋼製である。環状部材20がステンレス鋼製である場合には、環状部材20が腐食しにくい。このため、口金部11に、環状部材20を長期間取り付けておく場合には、環状部材20はステンレス鋼製であることが好ましい。代替的に、環状部材20は、アルミ製のようにステンレス鋼とは異なる金属製であってもよい。この場合、環状部材20の製造コストを低減することが可能である。
なお、第1の実施形態において、飲料貯蔵容器5および/または環状部材20には、上述のシールリング40、折り返し部25、環状突出部26、RFID28、表示部29、防塵フィルム50の構成が、任意に組み合わせられて適用されてもよい。
(第2の実施形態)
図3、図10乃至図14を参照して、第2の実施形態における飲料貯蔵容器5の口金部11からネジ付きの飲料取出管支持部13が外れるのを防止する外れ防止方法について説明する。図3は、第2の実施形態における飲料貯蔵容器5の口金部11からネジ付きの飲料取出管支持部13が外れるのを防止する外れ防止方法の一例を示すフローチャートである。図10は、第2の実施形態における飲料貯蔵容器5の口金部11からネジ付きの飲料取出管支持部13が外れるのを防止する外れ防止方法の一工程を模式的に示す図である。図11は、突出部12と係合可能な係合部221が設けられた環状部材20について説明するための図(概略断面図)である。図12は、下向き突出部23が設けられた環状部材20について説明するための図(概略断面図)である。図13は、飲料貯蔵容器5に適用可能な任意付加的な構成を説明するための図である。図14は、弱化部24が設けられた環状部材20について説明するための図である。なお、図13および図14の上側には、環状部材20の概略平面図が記載され、図13および図14の下側には、環状部材20が装着された飲料取出部10の概略断面図が記載されている。
第2の実施形態では、環状部材20が樹脂製である点で第1の実施形態とは異なる。第2の実施形態では、第1の実施形態と異なる点を中心に説明し、第1の実施形態で説明済みの事項についての繰り返しとなる説明は省略する。このため、第2の実施形態において明示的に説明しなかったとしても、第1の実施形態において説明済みの事項を第2の実施形態に適用可能であることは言うまでもない。
(飲料貯蔵容器5)
第2の実施形態における飲料貯蔵容器5は、第1の実施形態における飲料貯蔵容器と同様である。このため、飲料貯蔵容器5についての繰り返しとなる説明は省略する。
(飲料取出管支持部13の外れを防止する外れ防止方法)
第1ステップST1において、環状部材20が用意される。環状部材20は、購入することによって用意されてもよいし、製造することによって用意されてもよいし、倉庫から取り出すことによって用意されてもよい。第2の実施形態における環状部材20の内径D4(図10(a)を参照。)は、第1の実施形態における環状部材の内径と同様である。
第2ステップST2において、環状部材20が口金部11に取り付けられる。図10(b)に示されるように、第2ステップST2では、筒状体Cの少なくとも一部を環状部材20が覆うように(換言すれば、平面視で、環状部材20の少なくとも一部が筒状体Cの少なくとも一部と重なるように)、環状部材20が口金部11に取り付けられる。なお、環状部材20は、筒状体Cに非連結状態の部材、換言すれば、筒状体Cに固着されていない部材である。
環状部材20が樹脂製である場合、取付工程(第2ステップST2)は、口金部11に環状部材20を被せる工程(工程A)と、環状部材20を熱変形または弾性変形させることにより、環状部材20を口金部11に取り付ける工程(工程B)とを有する。
図10(a)に記載の例では、環状部材20は、例えば、リング状頂部21と、スカート部22(例えば、環状のスカート部)とを有する環状部材である。スカート部22の上端は、リング状頂部21の外縁に接続されている。
上述の工程Aにおいて、環状部材20のリング状頂部21が口金部11および筒状体Cの少なくとも一部を覆うように、環状部材20が口金部11の上に配置される。図10(a)に示されるように、スカート部22の下端22bは、口金部11の突出部12(環状の突出部)を超えて下方に位置する。
図10(b)に記載の例では、上述の工程Bにおいて、スカート部22が変形されることにより、環状部材20が口金部11の突出部12に固定される。スカート部22の変形は、例えば、スカート部22を加熱しつつスカート部22に圧力を付与することにより実行される。この場合、環状部材20は、熱可塑性樹脂製であることが好ましい。
代替的に、図11(b)に示されるように、上述の工程Bにおいて、スカート部22が弾性変形されることにより、環状部材20が口金部11の突出部12に固定されてもよい。図11(a)に記載の例では、スカート部22の内側に、突出部12と係合可能な係合部221が設けられている。係合部221の形状は、例えば、口金部11に対して環状部材20を上方から下方に向かって押し込む場合には、突出部12を乗り越え可能な形状であり、口金部11に対して環状部材20を下方から上方に向かって引き上げる場合には、突出部12を乗り越え不能な形状である。図11(a)に記載の例では、係合部221の下面が突出部12を乗り越え可能な傾斜面221aであって、係合部221の上面が突出部12を乗り越え不能な水平面221bである(なお、水平面221bには略水平面が包含される。)。
(下向き突出部23)
図12に示されるように、環状部材20は、下向き突出部23を備えていてもよい。下向き突出部23は、例えば、環状部材20の内縁部に配置された環状の突出部である。
図12に記載の例では、環状部材20が、飲料取出管支持部13の上面13u(換言すれば、筒状体Cの上面13u)に向けて突出する下向き突出部23を有する。このため、環状部材20を口金部11に取り付けた時に、当該下向き突出部23と筒状体Cの上面13uとが接触するか、あるいは、下向き突出部23と筒状体Cの上面13uとの距離が短くなる(例えば、距離が2mm以下、あるいは、1mm以下となる)。このため、飲料取出管支持部13が上方に向けて緩むことが抑制され、かつ、環状部材20と筒状体Cとの間の隙間から、雄ネジ部13sと雌ネジ部11sとの間の隙間に向けて、異物または雨水等が侵入することが抑制される。
なお、下向き突出部23の構成は、第1の実施形態において採用されてもよい。あるいは、第1の実施形態における折り返し部25aが、下向き突出部23として機能してもよい。
(RFID28、表示部29、シールリング40、防塵フィルム50)
図13に示されるように、環状部材20(より具体的には、環状部材20の下面)には、RFID28が配置されていてもよい。また、環状部材20の上面には、表示部29が設けられていてもよい。また、環状部材20と口金部11との間には、シールリング40が配置されてもよい。図13に記載の例では、環状部材20に、シールリング40を受容するシールリング受容凹部111が設けられているが、シールリング受容凹部は、口金部11に設けられてもよい。また、環状部材20の中央孔20hを覆うように、環状部材20に防塵フィルム50が配置されてもよい。RFID28、表示部29、シールリング40、防塵フィルム50の機能については説明済みであるため、RFID28、表示部29、シールリング40、防塵フィルム50についての繰り返しとなる説明は省略する。
第2の実施形態は、第1の実施形態と同様の効果を奏する。また、環状部材20が樹脂製である場合には、環状部材20の製造コストが低減される。よって、飲料貯蔵容器5に飲料(例えば、ビール)が充填される度に、環状部材20が新たな環状部材に交換されてもよい。また、環状部材20を口金部11に取り付ける取付工程(第2ステップST2)は、飲料貯蔵容器5に飲料を充填する飲料充填工程の前に実行されてもよいし、飲料充填工程の後に実行されてもよい。
環状部材20の取付工程(第2ステップST2)が飲料充填工程の後に実行される場合には、環状部材20と飲料充填機のノズル部100等との間の干渉(接触等)の問題が生じない。また、飲料充填機による飲料の充填時に、環状部材20と口金部11との間の隙間から飲料が漏出する可能性もない。さらに、取付工程(第2ステップST2)が飲料充填工程の後に実行される場合には、環状部材20に関連して飲料充填機のノズル部100の上下動のストローク等を調整する必要がない。換言すれば、飲料充填機の制御パラメータ等を変更する必要がない。
取付工程(第2ステップST2)が飲料充填工程の後に実行される場合には、図14に示されるように、環状部材20は、弱化部24付き(例えば、環状のノッチ部付き)の部材であってもよい。なお、本明細書では、飲料貯蔵容器5から飲料を取り出す時に、環状にされている部材は、環状部材20とみなされる。よって、図14に記載の例では、口金部11への装着時には、部材(20)には中央孔が設けられていないが、飲料貯蔵容器5から飲料を取り出す時には、弱化部24の破断により部材(20)は環状にされるため、当該部材(20)は環状部材とみなされる。この場合、環状部材20の内径D4は、飲料貯蔵容器5から飲料を取り出す時における環状部材20の内径(換言すれば、中央孔20hの径)を意味する。
口金部11への装着時において、環状部材20に中央孔20hが設けられていない場合には、環状部材20は、筒状体C内に異物、雨水等が侵入するのを防止する部材として機能する。
なお、第2の実施形態において、飲料貯蔵容器5および/または環状部材20には、上述の下向き突出部23、弱化部24、RFID28、表示部29、シールリング40、防塵フィルム50の構成が、任意に組み合わせられて適用されてもよい。また、第2の実施形態において、環状部材20には、第1の実施形態において説明された環状突出部26(上方に向かって突出する環状突出部26)が設けられていてもよい。
(第3の実施形態)
図15乃至図18を参照して、第3の実施形態における飲料貯蔵容器5の口金部11からネジ付きの飲料取出管支持部13が外れるのを防止する外れ防止方法について説明する。図15は、第3の実施形態における飲料貯蔵容器5の口金部11からネジ付きの飲料取出管支持部13が外れるのを防止する外れ防止方法の一例を示すフローチャートである。図16は、口金部11から飲料取出管支持部13が取り外された状態を示す概略断面図である。図17は、第2シールリング30nの断面積を大きくするための構成について説明するための図である。図18は、口金部11に飲料取出管支持部13を装着した後の状態を示す概略断面図である。
第3の実施形態における外れ防止方法は、上述の第1ステップST1および第2ステップST2に加えて、飲料取出管支持部13を口金部11から取り外す工程と、第2シールリング30を交換するシールリング交換工程と、飲料取出管支持部13を口金部11に装着する工程と、飲料貯蔵容器5に飲料を充填する充填工程とを有する。その他の点では、第3の実施形態は、第1の実施形態または第2の実施形態と同様である。第3の実施形態では、第1の実施形態、第2の実施形態と異なる点を中心に説明し、第1の実施形態または第2の実施形態で説明済みの事項についての繰り返しとなる説明は省略する。このため、第3の実施形態において明示的に説明しなかったとしても、第1の実施形態または第2の実施形態において説明済みの事項を第3の実施形態に適用可能であることは言うまでもない。
(環状部材20)
第3の実施形態における環状部材20は、第1の実施形態における環状部材20(または、第2の実施形態における環状部材20)と同様である。よって、環状部材20についての繰り返しとなる説明は省略される。
(飲料取出管支持部13の取り外しを防止する外れ防止方法)
第1ステップST101において、口金部11から飲料取出管支持部13が取り外される。第1ステップST101は、飲料取出管支持部13の取外工程(以下、単に、「取外工程」という。)である。取外工程は、飲料取出管支持部13を、口金部11に対して、口金部中心軸AXまわりに相対回転させることにより実行される。より具体的には、当該相対回転により、口金部11の雌ネジ部11sと飲料取出管支持部13の雄ネジ部13sとの間の螺合が解除される。図16には、第1ステップST101を実行後の状態が示されている。なお、第1ステップST101の実行前に、口金部11に環状部材20が既に取り付けられている場合には、第1ステップST101の実行前に環状部材20が取り外される。環状部材20の取り外しは、環状部材20を強制的に塑性変形させること、あるいは、環状部材20を破壊すること等により実行される。
第2ステップST102において、口金部11と飲料取出管支持部13との間に配置されていた第2シールリング30p(図16を参照)が、新たな第2シールリング30n(図17(d)を参照)に交換される。第2ステップST102は、シールリング交換工程である。
新たな第2シールリング30nは、口金部11と飲料取出管支持部13との間に配置されていた第2シールリング30pよりも断面積(リング周方向に対して垂直な面における断面積)が大きなシールリングであってもよい。新たな第2シールリング30nの断面積を大きくすることにより、第2シールリング30nが圧縮される際の圧縮率を小さくすることが可能となる。その結果、第2シールリング30nの耐用年数(製品寿命)が長くなる。
新たな第2シールリング30nの断面積を大きくするとの観点から、飲料取出管支持部13のシールリング受容凹部131が切削されてもよい(図17(c)を参照。)。切削によってシールリング受容凹部131の深さを深くすることにより、新たな第2シールリング30nの断面積を大きくすることが可能である。なお、切削工程(シールリング受容凹部131を切削する工程)は、上述の第1ステップST101と第2ステップST102との間に実行される。
第3ステップST103において、口金部11に飲料取出管支持部13がねじ込まれる。第3ステップST103は、ねじ込み工程である。図18には、第3ステップST103を実行後の状態が示されている。
なお、図18には、飲料取出管支持部13に、飲料取出管ユニットU1が支持されている状態が示されている。第3ステップST103は、飲料取出管支持部13に飲料取出管ユニットU1が支持されている状態で実行されてもよいし、第3ステップST103の実行後に、飲料取出管支持部13に飲料取出管ユニットU1が支持されるようにしてもよい。
第2シールリング30の耐用年数(製品寿命)を長くする観点から、ねじ込み工程を実行することによる第2シールリング30の高さ方向の圧縮率は、30%以下(より好ましくは、25%以下)であることが好ましい。例えば、無負荷時における第2シールリング30の高さを「高さH1」と定義し、口金部11に飲料取出管支持部13をねじ込むことによって形成されるシールリング受容室RSの高さを「高さH2」と定義するとき、(H1-H2)/H1の値が0.3以下(より好ましくは、0.25以下)となることが好ましい。
また、口金部11に飲料取出管支持部13をねじ込むことによって形成される第1通路P1から、口金部11に飲料取出管支持部13をねじ込むことによって形成される第2通路P2に向かって液体が漏出するのを防止する観点から、ねじ込み工程を実行することによる第2シールリング30nの高さ方向の圧縮率は、5%以上(より好ましくは、10%以上)であることが好ましい。図18に記載の例では、第1通路P1は、シールリング受容室RSの内縁部の直下に配置された通路であって、飲料貯蔵容器内部UAに連通する通路である。また、第2通路P2は、シールリング受容室RSの外縁部直上に配置された通路であって、飲料貯蔵容器5の外部に連通する通路である。
第4ステップST104において、環状部材20が用意される。第4ステップST104は、第1の実施形態(または、第2の実施形態)における第1ステップST1と同様である。よって、第4ステップST104についての繰り返しとなる説明は省略する。
第5ステップST105において、環状部材20が口金部11に取り付けられる。第5ステップST105は、第1の実施形態(または、第2の実施形態)における第2ステップST2と同様である。よって、第5ステップST105についての繰り返しとなる説明は省略する。
なお、環状部材20に、RFID28が装着されている場合には、当該RFIDに、第2シールリング30nの型番、第2シールリング30nの交換日、飲料貯蔵容器5に充填される飲料の種類(飲料の充填履歴の一態様)、または、飲料貯蔵容器5の配送先(飲料貯蔵容器5の使用履歴の一態様)を記録する記録工程が実行される。記録工程は、RFID28が環状部材20に装着された後に実行されることが好ましいが、RFID28が環状部材20に装着される前に実行されても構わない。また、上述の記録工程は、後述の飲料充填工程(第6ステップST106)の前に実行されてもよいし、飲料充填工程の後に実行されてもよい。
また、環状部材20に、表示部29が設けられる場合には、表示部29の形成(例えば、印字)は、第5ステップST105の前に実行されてもよいし、第5ステップST105の後に実行されてもよい。表示部29には、第2シールリング30nの型番、または、第2シールリング30nの交換日等が表示される。
第6ステップST106において、飲料貯蔵容器5内に飲料が充填される。第6ステップST106は、飲料充填工程である。飲料充填工程では、例えば、ノズル部100の先端が、環状部材20の中央孔20hを介して、筒状体C内に挿入され、ノズル部100の先端によって、飲料供給弁91の第1弁体91aが下方に押圧される。こうして、ノズル部100によって飲料供給弁91が開放された状態で、飲料貯蔵容器5内に飲料が充填される。なお、環状部材20の取付工程(第5ステップST105)が、飲料充填工程の後に実行される場合には、ノズル部100の先端は、環状部材20の中央孔20hを介さずに直接筒状体Cに挿入されることは言うまでもない。
第6ステップST106は、第5ステップST105の実行前に実行されてもよいし、第5ステップST105の実行後に実行されてもよい。
第5ステップST105および第6ステップST106の実行後に、環状部材20を覆うように、環状部材20に防塵フィルム50を配置する防塵フィルム配置工程が実行されてもよい。防塵フィルム配置工程は、例えば、環状部材20を覆うように防塵フィルム50を配置し、その後、防塵フィルム50を加熱して熱収縮させることにより実行されてもよい。この場合、防塵フィルム50は、熱収縮フィルムである。
第3の実施形態は、第1の実施形態または第2の実施形態と同様の効果を奏する。なお、環状部材20が口金部11に装着された後は、口金部11と飲料取出管支持部13との間の第2シールリング30を容易に交換することができない(特に、口金部11に環状部材20が加締め固定される場合)。これに対し、第3の実施形態は、第2シールリング30pを新たな第2シールリング30nに交換するシールリング交換工程を備えるため、環状部材20が口金部11に装着された後、長期間にわたって第2シールリング30nのシール機能が維持される。特に、新たに装着される第2シールリング30nの断面積が、既存の第2シールリング30pの断面積よりも大きい場合には、第2シールリング30nの圧縮率を小さくすることが可能である。この場合、第2シールリング30nの耐用年数(製品寿命)が長くなる。また、環状部材20にRFID28または表示部29が設けられる場合には、第2シールリング30nの交換時期(交換すべき時期)を容易に管理することが可能である。
(フィッティングの構造)
図19を参照して、フィッティングの構造の一例について説明する。図19は、フィッティングの構造について説明するための図(概略断面図)である。
図19に記載の例では、飲料取出管支持部13の上側部分13Eが、筒状体Cによって構成されており、当該筒状体には、ディスペンスヘッドの下端部が装着される。より具体的には、筒状体Cには、ディスペンスヘッドの下端部と係合する係止部138が設けられている。飲料取出管支持部13の上側部分13Eが、筒状体によって構成されていることは、飲料取出管支持部13がウェル型のフィッティングを構成していることに対応する。
飲料取出管支持部13の上側部分13E(筒状体C)の内周部には、第2弁体92aに接触する第2弁座部92bが配置されており、第2弁体92aと第2弁座部92bとによって、ガス弁92が構成される。ガス弁92は、飲料貯蔵容器5の内部と外部との間でのガスの移動を禁止または許容する弁である。なお、第2弁体92aは、飲料取出管90の上端部に装着されている。
飲料取出管支持部13の下側部分13Fは、筒状体Dによって構成されている。筒状体Dの底壁には、飲料取出管90が挿通される底部孔Dh1が設けられている。また、筒状体Dの側壁には、複数の貫通孔Dh2が設けられている。ガス弁92を介して筒状体D内に供給されるガス(炭酸ガス)は、当該貫通孔Dh2を介して、筒状体Dの外部、換言すれば、飲料貯蔵容器5の内部に移動する。
筒状体Dの底壁と飲料取出管90の上端部との間には、第2付勢部材94(ばね)が配置されており、飲料取出管90は、第2付勢部材94を介して、筒状体Dの底壁によって支持される。また、第2付勢部材94は、第2弁体92aを上方に付勢し、第2付勢部材94によって、ガス弁92が閉弁状態に維持される。
第2弁体92aは、飲料供給弁91の弁座部(換言すれば、第1弁座部91b)としても機能する。第1弁座部91bには、第1弁体91a(飲料供給弁91の弁体)が接触可能である。図19に記載の例では、飲料取出管90の内部に第1付勢部材93(ばね)が配置されており、当該第1付勢部材93は、第1弁体91aを上方に付勢する。そして、第1付勢部材93によって、飲料供給弁91が閉弁状態に維持される。なお、飲料供給弁91は、飲料貯蔵容器5の内部と外部との間での飲料の移動を禁止または許容する弁である。
本発明は上記各実施形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施形態は適宜変形又は変更され得ることは明らかである。また、各実施形態で用いられる種々の技術は、技術的矛盾が生じない限り、他の実施形態にも適用可能である。さらに、各実施形態における任意付加的な構成は、適宜省略可能である。
1 :ビール貯蔵容器
2 :口金部
2s :雌ネジ部
3 :フィッティング
4 :取付部材
4s :雄ネジ部
5 :飲料貯蔵容器
6 :容器本体
10 :飲料取出部
11 :口金部
11s :雌ネジ部
11u :上面
12 :突出部
13 :飲料取出管支持部
13E :上側部分
13F :下側部分
13s :雄ネジ部
13u :上面
20 :環状部材
20a :第1端部
20b :第2端部
20h :中央孔
20w :下面
21 :リング状頂部
22 :スカート部
22b :下端
23 :下向き突出部
24 :弱化部
25 :折り返し部
25a :折り返し部
25b :折り返し部
26 :環状突出部
28 :RFID
29 :表示部
30、30n、30p:第2シールリング
40 :シールリング
50 :防塵フィルム
90 :飲料取出管
91 :飲料供給弁
91a :第1弁体
91b :第1弁座部
92 :ガス弁
92a :第2弁体
92b :第2弁座部
93 :第1付勢部材
94 :第2付勢部材
100 :ノズル部
102 :シール部
111 :シールリング受容凹部
131 :シールリング受容凹部
138 :係止部
221 :係合部
221a :傾斜面
221b :水平面
AX :口金部中心軸
C :筒状体
D :筒状体
Dh1 :底部孔
Dh2 :貫通孔
G :隙間
P1 :第1通路
P2 :第2通路
RS :シールリング受容室
S :シールリング
SP :空間
U1 :飲料取出管ユニット
UA :飲料貯蔵容器内部


Claims (6)

  1. 飲料貯蔵容器の口金部からネジ付きの飲料取出管支持部が外れるのを防止する外れ防止方法であって、
    前記口金部は、雌ネジ部を有し、
    前記飲料取出管支持部は、少なくとも上側部分が筒状体であり、前記筒状体は、前記雌ネジ部に螺合する雄ネジ部を有し、
    前記外れ防止方法は、
    前記筒状体の前記雄ネジ部の外径よりも小さな内径を有する環状部材を用意する工程と、
    前記筒状体に非連結状態の前記環状部材が、前記筒状体の少なくとも一部を覆うように、前記環状部材を前記口金部に取り付ける取付工程と
    を具備し、
    前記取付工程は、前記環状部材と前記口金部との間に第1シールリングを配置することを含み、
    前記第1シールリングは、前記環状部材と前記飲料取出管支持部との間の隙間を密閉せず、
    前記第1シールリングは、前記口金部と前記飲料取出管支持部との間に配置された第2シールリングのシール機能が損なわれた場合に、前記飲料貯蔵容器の内部のガスが、前記環状部材と前記飲料取出管支持部との間の前記隙間を介して外部に吹き出されることを許容する
    外れ防止方法。
  2. 前記環状部材は、金属製であり、
    前記環状部材の内側の第1端部または外側の第2端部のうちの少なくとも一方には、折り返し部が設けられている
    請求項に記載の外れ防止方法。
  3. 前記取付工程は、前記飲料貯蔵容器内に飲料が充填される前に実行される
    請求項1または2に記載の外れ防止方法。
  4. 前記環状部材には、前記飲料貯蔵容器に装着されている前記第2シールリングの型番、前記第2シールリングの交換日、前記飲料貯蔵容器への飲料の充填履歴、または、前記飲料貯蔵容器の使用履歴を記録するRFIDが装着されているか、あるいは、
    前記環状部材は、前記飲料貯蔵容器に装着されている前記第2シールリングの型番、または、前記第2シールリングの交換日を表示する表示部を有する
    請求項1乃至のいずれか一項に記載の外れ防止方法。
  5. 前記口金部から前記飲料取出管支持部を取り外す取外工程と、
    前記口金部と前記飲料取出管支持部との間に配置されていたールリングを新たな前記第2シールリングに交換するシールリング交換工程と、
    前記口金部に前記飲料取出管支持部をねじ込むねじ込み工程と
    を更に具備し、
    前記取外工程、前記シールリング交換工程、および、前記ねじ込み工程は、前記取付工程の前に実行される
    請求項1乃至のいずれか一項に記載の外れ防止方法。
  6. 飲料貯蔵容器の口金部からネジ付きの飲料取出管支持部が外れるのを防止する外れ防止方法であって、
    前記口金部は、雌ネジ部を有し、
    前記飲料取出管支持部は、少なくとも上側部分が筒状体であり、前記筒状体は、前記雌ネジ部に螺合する雄ネジ部を有し、
    前記外れ防止方法は、
    前記筒状体の前記雄ネジ部の外径よりも小さな内径を有する環状部材を用意する工程と、
    前記筒状体に非連結状態の前記環状部材が、前記筒状体の少なくとも一部を覆うように、前記環状部材を前記口金部に取り付ける取付工程と
    を具備し、
    前記環状部材の上面には、上方に向かって突出する環状突出部が設けられている
    れ防止方法。
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