JP6825666B1 - 飲料サーバーキャップおよび飲料供給機構 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の飲料供給機構は、前記飲料サーバーキャップと、飲料を収容する内容器および該内容器をその内部に収容する外側ケースを有した飲料コンテナとを備えることにより、前記課題を解決するものである。
本発明の飲料供給機構の他の態様は、飲料を収容する内容器および該内容器をその内部に収容する外側ケースを有した飲料コンテナと、該飲料コンテナに取り付けられるように構成され、前記内容器から飲料を取り出すための飲料流路および前記内容器にガスを供給するためのガス流路を有した飲料サーバーキャップとを備えた飲料供給機構であって、内容器本体の上方に配置される制御部材を備え、前記制御部材は、前記内容器本体の外面に面して配置されるパッド部と、前記パッド部を上方側から支えるパッド支え部とを有し、前記パッド部は、前記パッド支え部によって支えられる支え領域と、前記パッド支え部によって支えられない非支え領域とを有し、前記パッド部は、前記内容器の容器口筒部を取り囲むように配置されることにより、前記課題を解決するものである。
すなわち、パッド部が、パッド支え部によって支えられる支え領域と、パッド支え部によって支えられない非支え領域とを有していることにより、膨張した内容器によってパッドが圧迫された時に、パッド部の非支え領域がパッド部の支え領域よりも上方に変位した形状にパッド部を変形させることが可能であるため、このようなパッド部の変形を利用して内容器を損傷させることができる。
また、通常使用時においては、容器の外面に面して配置される制御部材の部位が、変形していない状態のパッド部となるため、通常使用の範囲内で内容器が膨張した場合において、制御部材との接触に起因して内容器が不用意に損傷することを抑制できる。
本請求項2に係る発明によれば、パッド部が、上下方向に見た場合にリング状に形成され、パッド部が、支え領域と非支え領域とをパッド部の周方向に交互に有している。これにより、内容器によってパッド部が圧迫された時に、周方向に波打つ波状にパッド部の変形量を調整することが可能であるため、内容器に変形の偏りを生じさせて、所定の圧力で内容器を確実に損傷させることができる。
本請求項3に係る発明によれば、パッド部が、樹脂から形成されているとともに、パッド部の径方向における幅よりも上下方向における厚みの方が薄い板状に形成されていることにより、内容器によってパッド部が圧迫された時に、内容器を確実に損傷できるパッド部の変形量を設定することができる。
本請求項6に係る発明によれば、パッド部が、上下方向に見た場合に、スパウトのフランジ部の外周縁に重なるように配置されていることにより、内容器内の内圧が過剰に上昇した場合にはパッド部との接触によって、内容器を確実に損傷させることができる。
本請求項7に係る発明によれば、パッド部が、上下方向に見た場合にケース口筒部の内側に配置されていることにより、外側ケースによって内容器の膨張が阻害されない位置において、膨張した内容器とパッド部とを接触させることができる。
フランジ部31eは、内容器本体31aの内側に配置され、フランジ部31eの上面は、内容器本体31aの内面に熱溶着されている。
なお、飲料サーバーキャップ20の各部品は、全て合成樹脂から形成されている。
飲料用付勢バネ22は、図2や図5に示すように、略筒状に形成された全体形状を有し、上下方向にバネ力を生じる形状で形成されている。
単一部品として構成された飲料バルブ21および飲料用付勢バネ22は、図2に示すように、ガスバルブ23および注出部材25によって形成される収容部内に配置され、具体的には、飲料バルブ21の上面がガスバルブ23の下面に当接するとともに、飲料用付勢バネ22の下端が注出部材25に当接するように配置されている。
なお、本実施形態では、図2に示すように、ガスバルブ23の下面に下面側環状シール部23eを突出形成したが、飲料バルブ21とガスバルブ23との間のシール構造は、飲料バルブ21とガスバルブ23との間の隙間(飲料流路50)を開閉可能にシールするものであれば、如何なるものでもよく、例えば、飲料バルブ21の上面に環状シール部を突出形成してもよい。
ここで、環状凸部23bよりも上方側におけるバルブ開口孔23dの内径は、カプラ40の内筒側シール部材44の外径よりも小さく設計され、これにより、図6(a)(b)のB箇所に示すように、バルブ開口孔23d内に内筒側シール部材44が挿入された時に、バルブ開口孔23dの内周面と内筒側シール部材44の外周面との間は密着してシールされる。
なお、バルブ開口孔23d内に内筒側シール部材44が挿入された時には、図6(b)のB箇所に示すように、環状凸部23bの上面と内筒側シール部材44の下面との間についても、密着してシールされるように設計されている。
突出片23cは、図2に示すように、注出部材25の上端側部分の外周側に配置されて、注出部材25に対して着脱可能に取り付けられる。
なお、本実施形態では、図2に示すように、ガスバルブ23の上面に上面側環状シール部23fを形成したが、ガスバルブ23とクロージャー部材28との間のシール構造は、ガスバルブ23とクロージャー部材28との間の隙間(ガス流路60)を開閉可能にシールするものであれば、如何なるものでもよく、例えば、クロージャー部材28の下面側に環状シール部を形成してもよい。
また、注出部材25とチューブ26とを除いて、飲料サーバーキャップ20の各構成要素は、容器口筒部31bの外側に配置されている。
アダプター本体27aの少なくとも一部は、図2に示すように、ケース口筒部32b内に僅かな間隙を持って配置されている。
パッド部27jの上下方向における厚みは、図3から分かるように、パッド部27jの径方向における幅よりも薄く形成されている。
パッド部27jは、図2から分かるように、上下方向に見た場合に、ケース口筒部32bの内側において、スパウト31bのフランジ部31eの外周縁に重なる(フランジ部31eの外周縁を跨ぐ)ように配置されている。
パッド部27jは、パッド支え部27kによって支えられる支え領域R1と、パッド支え部27kによって支えられない非支え領域R2とを有し、本実施形態では、図3や図4に示すように、支え領域R1と非支え領域R2とを、パッド部27jの周方向に交互に有している。なお、非支え領域R2の周方向幅は、支え領域R1の周方向幅よりも広く設定されている。また、複数の支え領域R1は、等角度間隔で設定されているが、等間隔でなくてもよい。
また、通常時には、図2に示すように、パッド部27jは、内容器31の外面から離間して配置されている。
各支え片27mは、図3や図4から分かるように、周方向に所定間隔を置いて(本実施形態では等角度間隔で)基部27iの外周面から外周側に向けて突出した平板状の部位として形成され、各支え片27mの下端は、パッド部27jの上面に連続して形成されている。このことにより、支え片27mの下端がパッド部27jから切り離されている場合と比較して、所望の態様で制御部材27を変形させ易くなる。
各支え片27mは、上下方向に沿って延び、また、パッド部27jの周方向における支え片27mの厚みは、パッド部27jの径方向における支え片27mの幅よりも薄く設定されている。これにより、膨張した内容器31によって制御部材27が圧迫された時に支え片27mが変形し易くなるため、通常使用の範囲内で内容器31が膨張した場合において、制御部材27との接触に起因して内容器31が不用意に損傷することを抑制できる。また、支え片27mの変形によって内容器31の内圧が過剰に上昇して内容器31が膨張した時における、パッド部27jの変形具合を大きくすることも可能であるため、変形したパッド部27jとの接触によって内容器31を確実に損傷させることができる。
スナップ係合部27bは、アダプター27(外周側部分27cまたは内周側部分27dの少なくとも一方)または容器口筒部31bの少なくとも一方の弾性を利用して、本実施形態では、主に外周側部分27cおよび内周側部分27dの弾性を利用して、容器口筒部31bにスナップフィットする。
なお、本実施形態では、外周側部分27cの内周面に係合部27fが形成されているが、係合部27fは、外周側部分27cの内周面または内周側部分27dの外周面の少なくとも一方に形成すればよい。なお、内周側部分27dの外周面に係合部27fを形成する場合には、容器口筒部31bの内周面に被係合部31cを形成すればよい。
カプラ用突出部28cには、図2や図5(b)に示すように、クロージャー部材28に対してカプラ40が挿入された時に、カプラ外筒部41に形成された係合部に係合する係合部28eが内周側に向けて突出形成されおり、これにより、クロージャー部材28に対するカプラ40の抜け出しが阻止される。
ここで、飲料流路50について具体的に説明すると、本実施形態では、図6(b)に示すように、飲料流路50は、チューブ26の内側と、注出部材25およびガスバルブ23の内側と、カプラ内筒部42の下端に形成された切り欠き部と、カプラ内筒部42の内側とから構成される。
なお、飲料流路50は、内容器31内にビールを充填する時に、内容器31内のガス(エアー)を排出するための流路としても利用される。
ここで、ガス流路60について具体的に説明すると、本実施形態では、図7に示すように、ガス流路60は、カプラ外筒部41とカプラ内筒部42との間の間隙と、ガスバルブ23とクロージャー部材28との間の間隙と、ガスバルブ23とアダプター27との間の間隙と、容器口筒部31bと注出部材25との間の間隙とから構成される。
なお、ガス流路60は、内容器31内にビールを充填する時の流路としても利用される。
そして、本実施形態では、飲料サーバーキャップ20の各構成要素は、容器口筒部31bに対してアダプター27を介して取り付けられる構造であるため、上記の容器口筒部31bからのアダプター27の取り外しによって、容器口筒部31bからの飲料サーバーキャップ20の取り外しが完了する。
なお、更に具体的に説明すると、内容器本体31aが大きく膨張すると、スパウト31bのフランジ部31eの外周縁側が、内容器本体31aを構成する樹脂フィルムによって上方に持ち上げられて上方に跳ね上がり、特にフランジ部31eの外周縁付近がパッド部27jを上方に向けて圧迫する(押す)ことになる。
また、上述した実施形態では、飲料バルブ21と飲料用付勢バネ22とが一体に単一部品として形成されているものとして説明したが、飲料バルブ21と飲料用付勢バネ22とを別部品として形成してもよい。
また、上記に限らず、例えばガスバルブ23とガス用付勢バネ24とを単一部品として形成する等、上述した実施形態では別体に形成されている部品を一体に単一部品としてもよく、また、上述した実施形態では単一部品として形成されている部品を複数のパーツから構成してもよい。
また、制御部材27を飲料サーバーキャップ20の一部として形成するのではなく、内容器31や外側ケース32の一部として制御部材を形成してもよく、例えば、上述した実施形態における内容器31のスパウト31bと制御部材27とを一体に形成した部品を制御部材として機能させてもよく、また、上述した実施形態における外側ケース32のケース口筒部32bと制御部材27とを一体に形成した部品を制御部材として機能させてもよい。
また、上述した実施形態では、パッド部27jがパッド支え部27kによって支えられる支え領域R1と、パッド部27jがパッド支え部27kによって支えられない非支え領域R2とが、周方向に交互に設定されているものとして説明したが、支え領域R1と非支え領域R2の具体的な配置態様は、上記に限定されず、内容器31の内圧が過剰に上昇した時に、内容器本体31aを破損させることが可能な態様でパッド部27jを変形させることが可能なものであれば、如何なるものでもよい。
また、上述した実施形態では、パッド支え部27k(各支え片27mの下端)がパッド部27jに連続して形成されているものとして説明したが、膨張した内容器31によって上方に押されたパッド部27jをパッド支え部27kによって上方側から支えることが可能であるような態様であれば、各支え片27mの下端がパッド部27jから切り離されていてもよい。この場合、パッド部27jを制御部材27の他の部位(例えば基部27i)に連続して形成すればよい。
また、上述した実施形態では、パッド部27jが上下方向に見た場合に円環状に形成されているものとして説明したが、パッド部27jをリング状(環状)に形成する場合、円環状以外の矩形環状等でパッド部27jを形成してもよい。
20 ・・・ 飲料サーバーキャップ
21 ・・・ 飲料バルブ
22 ・・・ 飲料用付勢バネ
23 ・・・ ガスバルブ
23a ・・・ バルブ本体部
23b ・・・ 環状凸部
23c ・・・ 突出片
23d ・・・ バルブ開口孔
23e ・・・ 下面側環状シール部
23f ・・・ 上面側環状シール部
24 ・・・ ガス用付勢バネ
25 ・・・ 注出部材
26 ・・・ チューブ
27 ・・・ アダプター(制御部材)
27a ・・・ アダプター本体
27b ・・・ スナップ係合部
27c ・・・ 外周側部分
27d ・・・ 内周側部分
27e ・・・ 連結部
27f ・・・ 係合部
27g ・・・ 被挟持部
27h ・・・ Oリング
27i ・・・ 基部
27j ・・・ パッド部
27k ・・・ パッド支え部
27m ・・・ 支え片
28 ・・・ クロージャー部材
28a ・・・ クロージャー本体部
28b ・・・ スカート部
28c ・・・ カプラ用突出部
28d ・・・ 開口孔
28e ・・・ 係合部
29 ・・・ ハンドル部材
30 ・・・ 飲料コンテナ
31 ・・・ 内容器
31a ・・・ 内容器本体(パウチ)
31b ・・・ 容器口筒部(スパウト)
31c ・・・ 被係合部
32 ・・・ 外側ケース
32a ・・・ ケース本体
32b ・・・ ケース口筒部
40 ・・・ カプラ
41 ・・・ カプラ外筒部
42 ・・・ カプラ内筒部
43 ・・・ 外筒側シール部材
44 ・・・ 内筒側シール部材
45 ・・・ Oリング
46 ・・・ チェック弁
50 ・・・ 飲料流路
60 ・・・ ガス流路
Claims (8)
- 飲料を収容する内容器と該内容器をその内部に収容する外側ケースとを備えた飲料コンテナに取り付けられるように構成され、前記内容器から飲料を取り出すための飲料流路および前記内容器にガスを供給するためのガス流路を備えた飲料サーバーキャップであって、
前記内容器の上方に配置される制御部材を備え、
前記制御部材は、前記内容器の外面に面して配置されるパッド部と、前記パッド部を上方側から支えるパッド支え部とを有し、
前記パッド部は、前記パッド支え部によって支えられる支え領域と、前記パッド支え部によって支えられない非支え領域とを有し、
前記パッド部は、前記内容器の容器口筒部を取り囲むように配置されることを特徴とする飲料サーバーキャップ。 - 前記パッド部は、上下方向に見た場合にリング状に形成され、
前記パッド部は、前記支え領域と前記非支え領域とを、前記パッド部の周方向に交互に有していることを特徴とする請求項1に記載の飲料サーバーキャップ。 - 前記パッド部は、樹脂から形成されているとともに、前記パッド部の径方向における幅よりも上下方向における厚みの方が薄い板状に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の飲料サーバーキャップ。
- 前記制御部材は、前記内容器の容器口筒部に着脱可能に形成されたアダプターとして構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の飲料サーバーキャップ。
- 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の飲料サーバーキャップと、飲料を収容する内容器および該内容器をその内部に収容する外側ケースを有した飲料コンテナとを備えることを特徴とする飲料供給機構。
- 前記内容器は、内容器本体と、前記内容器本体の口部に取り付けられるスパウトとを有し、
前記スパウトは、前記内容器本体の外側に配置される筒状部と、前記筒状部の下端から外周側に広がるように形成され前記内容器本体の内側に配置されるフランジ部とを有し、
前記パッド部は、上下方向に見た場合に、前記フランジ部の外周縁に重なるように配置されていることを特徴とする請求項5に記載の飲料供給機構。 - 前記外側ケースは、ケース口筒部を有し、
前記パッド部は、上下方向に見た場合に、前記ケース口筒部の内側に配置されていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の飲料供給機構。 - 飲料を収容する内容器および該内容器をその内部に収容する外側ケースを有した飲料コンテナと、該飲料コンテナに取り付けられるように構成され、前記内容器から飲料を取り出すための飲料流路および前記内容器にガスを供給するためのガス流路を有した飲料サーバーキャップとを備えた飲料供給機構であって、
内容器本体の上方に配置される制御部材を備え、
前記制御部材は、前記内容器本体の外面に面して配置されるパッド部と、前記パッド部を上方側から支えるパッド支え部とを有し、
前記パッド部は、前記パッド支え部によって支えられる支え領域と、前記パッド支え部によって支えられない非支え領域とを有し、
前記パッド部は、前記内容器の容器口筒部を取り囲むように配置されることを特徴とする飲料供給機構。
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