JP6997496B2 - 前下がりの床フレームを備えた運搬用台車 - Google Patents
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Description
(1) 前記床フレームは平面視で略方形であって、前記キャスターは、前記床フレームの四隅付近であって、前側および対向する後ろ側にそれぞれ取り付けられている。
(2) 前記運搬用台車は、「一の運搬用台車の床フレームの下面側に」後ろ側であって下面側から、「他の運搬用台車の床フレーム」前側を、挿入して、同一平面内でネスティング可能に形成されている。
(3) ネスティングの際に、一の運搬用台車の後ろ側のキャスターと、他の運搬用台車の前側のキャスターとが平面位置で互いに緩衝しないように、前側のキャスターおよび後ろ側のキャスターが配置されている。
(4) 前記床フレームは、後ろ側から前側に向けて所定角度で下がり勾配に形成され、
「前記床フレームの所定角度および厚さ」は、
ネスティングの際に少なくとも一の運搬用台車の床フレームと他の運搬用台車の床フレームとは「前記運搬用台車の前後方向の長さで、少なくとも2分の1の長さを重ねることができるように」形成されている。
(7) 前後方向に直交する方向を水平幅方向とし、前記後ろ側のキャスターのキャスター板の水平幅方向の外側に縦固定板を連設した。
(8) 前記縦固定板の水平幅方向の内面に、前記床フレームの後ろ側端部を固定し、かつ前記床フレームの下面と前記キャスター板の上面との間に、ネスティングの際に他の運搬用台車の床フレームの前側を挿入できる間隙を形成した。
(5) 前記床フレームの上面に荷物を載せて走行する際に、前記荷物が床フレームから落下しないように、前記所定角度が設定されている。
(6) ネスティングの際に、「一の運搬用台車のパネル」と「他の運搬用台車のパネル」とが緩衝しないように、前記パネルが配置されている。
(1) 床フレームに、進行方向後ろ側の辺に沿って、荷崩れ防止用のパネルを配置した。
(2) 荷崩れ防止パネルは、前記床フレームの隅部に立設した縦材の上端を横材で連結した門型で形成した。
(3) 荷崩れ防止パネルに、前側が閉じ後ろ側が開いた横略U字状の補助パネルを取り付け、前記閉じ側が、後ろ側より縦方向の長さを広く形成した。
(4) 一の運搬用台車の後ろ側から他の運搬用台車の前側を挿入してネスティングした際に、前記一方の運搬用台車の前記補助パネルの後ろ側に、前記他方の運搬用台車の前記補助パネルの閉じ側が挿入されるように、前記補助パネルを形成した。
θ≒3°(tanθ≒0.05)
程度で形成する。
なお、キャスター10は総て同一とするなど構成は任意であるが、通常、走行方向Aで、前側のキャスター10aを自在キャスター、後ろ側のキャスター10bを固定キャスターとして設定する。
なお、少なくとも「前枠4a、側枠4c、4c、縦内枠5、5および横内枠6、6」の上面は略面一となるように形成され、「前枠4a、後枠4b、側枠4c、4c、縦内枠5、5および横内枠6、6」の下面も略面一となるように形成される、下面は面一ではなく、断面の垂直方向長さ(厚さ)は「前枠4a、後枠4b、側枠4c、4c」に較べて、「縦内枠5、5、横内枠6、6」を多少小さくすることもできる(図示していない)。
また、縦内枠5、5は、前枠4aと後枠4bとの間に架設固定され(この実施態様では4枚)、すなわち縦内枠5、5は進行方向Aと平行に配置される。また、隣接する側枠4cと縦内枠5の間および縦内枠5、5の間に、横内枠片6aを架設固定し、すなわち横内枠片6a、6aは進行方向Aと直交する方向に配置される。また、直線状に並ぶ5枚の横内枠片6a、6aから横枠6を構成する(図1(a))。
また、床フレーム1の上面2で、前枠4aの縁に沿って、長さ方向に間隔を空けて突条8、8を固定して形成する。なお、突条8、8は予め前枠4aの上面に一体に形成しておくこともできる(図示していない)。また、突条8は前枠4aの上面の縁に沿って連続して形成することもできる(図示していない)。
D1<D2
で形成されている(図1(a))。また、前側の両端の角(前枠4aと側枠4cとの交点付近)を切り落としてある。いずれも、ネスティングの際に、後ろ側から他の台車が挿入しやすいようにする工夫である。
また、床フレーム1の後ろ枠4bと側枠4cの後ろ側は、縦固定板17の内側に固定され、この状態で、後ろ枠4bの下面(床フレーム1の下面2a)とキャスター板12の上面12bとの間には所定距離の間隙18が形成される(図3(a)(b))。
なお、前側のキャスター10aと後ろ側のキャスター10bとは、走行軌跡14と走行軌跡15とが重ならなければ、他の配置とすることもできる。例えば、前側のキャスター10a(キャスター板11)を隅部に配置して、後ろ側のキャスター10b(キャスター板12)を中心側に寄せて配置することもできる(図示していない)。
また、パネル20は、支柱22、22の下端部を、縦固定板17、17の内面側に固定する。この場合、支柱22、22の下端22a、22aは、床フレーム1の後枠4bの上面に位置し、間隙18内に入らないようになっている(図3(a)(b))。したがって、支柱22の下端22aは、キャスター板12の上面12bから所定距離の間隙18を空けて上方に位置させてある。
補助パネル30で、前側(縦連結材33側)に、補強縦材37が両斜め材31、32間に架設固定され、縦補強材37は縦連結材33と略平行に配置されている。また、補助パネル30の保持具36が支柱22に係止して回転が抑止された状態で(図1(b))、縦連結材33は略垂直状態に配置される。
また、両側の補助パネル30、30は、平面視で、ほぼ並行に配置され、床フレーム1が「D1<D2」であるので、平面視で、前側の端(縦連結材)は床フレーム1の側板4cの外縁との間に隙間が生じている(図1(a))。また、補助パネル30、30は、平面視で、後ろ側に比して前側がやや外側に開いた状態で取り付けることもできる(図示していない)。
また、補助パネル30で、保持具36の係止を解除して、後ろ側(図1(b)で水平軸35周り右側)に回転した際に(図4(b))、下斜め材32は略垂直状態となり、下斜め材32が支柱22と略重なった状態を保持するように、下斜め材32に支柱22の前側に係止する係止部材39を取り付けてある(図4(b)、図1(b))。
また、補助パネル30は、パネル20の両方の支柱22、22に取り付けたが、一方の支柱22にのみ取り付けることもできる(図示していない)。
D1=800mm
D2=810mm
L0=1100mm
t=12mm
で形成する。
また、この際、床フレーム1の上面2の傾斜はθであり、荷物(通常は段ボール箱)の下面の材質(摩擦係数)、重さ、床フレーム1の上面2の材料(摩擦係数)にもよるが、上記θの角度であれば、運搬用台車50を走行中に急停止した場合であっても、荷物のズレは生じないと考えられる。
同様に、運搬用台車50Aの後ろ側からさらに、運搬用台車50Bを挿入すれば、同様に、運搬用台車50Aと運搬用台車50Bを重ねることができ、3台の運搬用台車50、50A、50Bをネスティングできる(図5)。
この際、前側のキャスター10aと後ろ側のキャスター10bとは走行軌跡14、15が異なるので、運搬用台車50の後ろ側のキャスター10b、10bに、運搬用台車50Aの前側のキャスター10aA、10aA、さらに運搬用台車50Bのキャスター10aB、10aBが緩衝することがない。
L1/L0=0.66
となり、ネスティングの効率は3分の2を確保できる(図5)。すなわち、2台の運搬用台車50、50を走行方向に並べた際に、2台の運搬用台車50.50の長さは「2L0」になるところ、ネスティングによって、2台の運搬用台車50、50の長さは、3分の1程度の長さの増加に留まることになる。
この場合、床フレーム1の傾斜θを大きくして、床フレーム1の厚さt(図1(b))を薄くすれば、ネスティング率を確保できる。床フレーム1の傾斜θはできるだけ小さく水平に近く設定して、床フレーム1の厚さtは強度や捻りに対抗できるためにはできるだけ大きくすることが好ましい。
したがって、一般に2分の1以上のネスティングの効率を確保することが望ましく、これを満たすように、
・床フレーム1の厚さt
・床フレーム1の傾斜θ
を選定する。
また、床フレーム1の後枠4bの両端が、支柱22、22の対向する内面であって、キャスターフレーム12の上面12の上方に配置し、後枠4bを支柱22の下端部に固定する(図7(a)(b))。したがって、第一の実施態様と同様に、床フレーム1の下面2aで後ろ側(後ろ枠4b、側枠4cの後ろ側)は、いずれも縦固定板17、17の内面であって、支柱22および補助支柱23の内面に位置し、かつキャスター板12の上面12bとの間で、間隙18が形成される(図7(a)(b))。間隙18は、ネスティングの際に、後方から他の運搬用台車の床フレーム1を挿入する挿入口となる。よって、第一の実施態様と同様に、前後のキャスター板11、12がほぼ同一高さに配置され、間隙18により、床フレーム1は角度θだけ前側が下がるように傾斜して取り付けられる。
また、第一の実施態様と同様で、補助パネル30で、前側(縦連結材33側)に、補強縦材37が両斜め材31、32間に架設固定され、縦補強材37は縦連結材33と略平行に配置されている。また、補助パネル30の保持具36が支柱22に係止して回転が抑止された状態で、縦連結材33は略垂直状態に配置される。
また、第一の実施態様と同様で、両側の補助パネル30、30は、平面視で、ほぼ並行に配置され、床フレーム1が「D1<D2」であるので、平面視で、前側の端(縦連結材)は床フレーム1の側板4cの外縁との間に隙間が生じている(図6(a))。また、補助パネル30、30は、平面視で、後ろ側に比して前側がやや外側に開いた状態で取り付けることもできる(図示していない)。
また、補助パネル30で、保持具36の係止を解除して、後ろ側(図6(b)で水平軸35周り右側)に回転した際に、下斜め材32が補助支柱23と略重なった状態を保持するように、下斜め材32に、支柱22の前側に係止する係止部材39を取り付けてある(図6(b)、図8(b))。
また、補助パネル30は、パネル20の両方の支柱22、補助支柱23に取り付けたが、一方の側の支柱22、補助支柱23にのみ取り付けることもできる(図示していない)。
一方または両方の補助パネル30を後ろ側に回転させて、補助パネル30の係止部材39を補助支柱23に係止して(図6)、荷物を床フレーム1に載せ、各キャスター10a、10bを地面53に接地させて、走行する(図6(b))。第一の実施態様と同様に、補助パネル30があるので、ベルトなどで荷物とパネル20とをつながなくても、荷物の崩れを防止できる。また、もし、荷物54が床フレーム1の前側に滑った場合であっても、突条8、8があるので、床フレーム1から荷物54が落下するおそれはない。
L1/L0=0.66
となり、ネスティングの効率は3分の2程度を確保できる(図8)。すなわち、ネスティングによって、2L0となるところ、3分の1程度の長さの増加に留まることになる。
この場合、床フレーム1の傾斜θを大きくして、床フレーム1の厚さt(図6(b))を薄くすれば、ネスティング率を確保できる。床フレーム1の傾斜θはできるだけ小さく水平に近く設定して、床フレーム1の厚さtは強度や捻りに対抗できるためにはできるだけ大きくすることが好ましい。
また、第一の実施態様と同様に、一般に2分の1以上のネスティングの効率を確保することが望ましく、これを満たすように、
・床フレーム1の厚さt
・床フレーム1の傾斜θ
を選定する。
逆に、前記第二実施態様において、パネル20の支柱22の下端22a、補助支柱23の下端23aをキャスター板12の上面12bに当接させたが、第一の実施態様のように、パネル20の支柱22の下端22a、補助支柱23の下端23aをキャスター板12の上面12bより上方に位置するように、縦固定板17に固定することもできる(図示していない。図3(a)(b)参考)。
また、同様に、第二の実施態様では、パネル20の支柱22を受ける支柱受け具と、補助支柱23を受ける補助支柱受け具を、同様に、縦固定板17、17の内側に固定して、パネル20を着脱自在とすることもできる(図示していない)。
2 床フレームの上面
2a 床フレームの下面
4 床フレームの外周枠
4a 外周枠の前枠
4b 外周枠の後ろ枠
4c 外周枠の側枠
5 床フレームの縦内枠
6 床フレームの横内枠
6b 横内枠の内枠片
8 床フレームの突条
10a、10aA、10aB キャスター(前側)
10b、10bA、10bB キャスター(後ろ側)
11 キャスター板(前側)
12 キャスター板(後ろ側)
12a キャスター板(後ろ側)の外縁
12b キャスター板(後ろ側)の上面
14 走行軌跡(前側のキャスター10a)
15 走行軌跡(後ろ側のキャスター10b)
17 縦固定板
18 間隙(床フレーム1とキャスター板12の間)
20、20A、20B パネル
22 パネルの支柱
22a パネルの支柱の下端
23、23A、23B 補助支柱
23a 補助支柱の下端
24 パネルの横連結材
25 パネルの桟材
30 補助パネル
31 補助パネルの上斜め材
32 補助パネルの下斜め材
33 補助パネルの縦連結材
34 補助パネルの開口
35 補助パネルの水平軸
36 補助パネルの保持具
39 係止部材(支柱)
50 運搬用台車
52 水平面
53 地面
Claims (2)
- 荷物を載せる床フレームの下面に走行用のキャスターを取り付け、前記床フレームの上面の少なくとも1側に荷崩れ防止用のパネルを取り付け、以下のように構成したことを特徴とした前下がりの床フレームを備えた運搬用台車。
(1) 前記床フレームは平面視で略方形であって、前記キャスターは、前記床フレームの四隅付近であって、前側および対向する後ろ側にそれぞれ取り付けられている。
(2) 前記運搬用台車は、「一の運搬用台車の床フレームの下面側に」後ろ側であって下面側から、「他の運搬用台車の床フレーム」前側を、挿入して、同一平面内でネスティング可能に形成されている。
(3) ネスティングの際に、一の運搬用台車の後ろ側のキャスターと、他の運搬用台車の前側のキャスターとが平面位置で互いに緩衝しないように、前側のキャスターおよび後ろ側のキャスターが配置されている。
(4) 前記床フレームは、後ろ側から前側に向けて所定角度で下がり勾配に形成され、
「前記床フレームの所定角度および厚さ」は、
ネスティングの際に少なくとも一の運搬用台車の床フレームと他の運搬用台車の床フレームとは「前記運搬用台車の前後方向の長さで、少なくとも2分の1の長さを重ねることができるように」形成されている。
(7) 前後方向に直交する方向を水平幅方向とし、前記後ろ側のキャスターのキャスター板の水平幅方向の外側に縦固定板を連設した。
(8) 前記縦固定板の水平幅方向の内面に、前記床フレームの後ろ側端部を固定し、かつ前記床フレームの下面と前記キャスター板の上面との間に、ネスティングの際に他の運搬用台車の床フレームの前側を挿入できる間隙を形成した。
(5) 前記床フレームの上面に荷物を載せて走行する際に、前記荷物が床フレームから落下しないように、前記所定角度が設定されている。
(6) ネスティングの際に、「一の運搬用台車のパネル」と「他の運搬用台車のパネル」とが緩衝しないように、前記パネルが配置されている。 - 以下のように構成することを特徴とした請求項1記載の前下がりの床フレームを備えた運搬用台車。
(1) 床フレームに、進行方向後ろ側の辺に沿って、荷崩れ防止用のパネルを配置した。
(2) 荷崩れ防止パネルは、前記床フレームの隅部に立設した縦材の上端を横材で連結した門型で形成した。
(3) 荷崩れ防止パネルに、前側が閉じ後ろ側が開いた横略U字状の補助パネルを取り付け、前記閉じ側が、後ろ側より縦方向の長さを広く形成した。
(4) 一の運搬用台車の後ろ側から他の運搬用台車の前側を挿入してネスティングした際に、前記一方の運搬用台車の前記補助パネルの後ろ側に、前記他方の運搬用台車の前記補助パネルの閉じ側が挿入されるように、前記補助パネルを形成した。
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