JP6997001B2 - 積層不織布シート、積層不織布シートの製造方法および使い捨て吸収性物品 - Google Patents

積層不織布シート、積層不織布シートの製造方法および使い捨て吸収性物品 Download PDF

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Description

本発明は、積層不織布シートおよび積層不織布シートの製造方法、並びに、当該積層不織布シートを備える吸収性物品に関する。
従来、着用者からの排泄物を受ける使い捨ておむつ等において、凹凸が設けられた柔軟な不織布を使用することが提案されている。例えば、特許文献1の凹凸シートは、凹凸が形成された帯状の第1不織布と、凹凸が形成されていない帯状の第2不織布とを積層して接合することにより形成される。第1不織布には、長手方向に平行に延びる筋状の凸条部と凹条部とが交互に形成されている。第1不織布の凸条部および凹条部は、互いに噛み合う一対の凹凸ロールに挟まれることにより形成される。当該一対の凹凸ロールにはそれぞれ、ロール軸方向に配列されるとともにそれぞれがロール周方向に延びる複数の周状凸部が設けられている。また、第1不織布と第2不織布とは、長手方向において間欠的に熱接合される。
一方、特許文献2では、複数枚の不織布を一対のロールにて挟んで熱接合する方法において、一方のロールの外周面に設けられる複数の凸部の頂面と、他方のロールの外周面に設けられる複数の凸部の頂面とを、所定の方向に関して異なる大きさとする技術が提案されている。
特開2017-43853号公報 特開2008-132631号公報
ところで、特許文献1では、凹凸シートを製造する際に、第2不織布に接合されるよりも前の第1不織布を一対の凹凸ロールによって挟むことにより、第1不織布に予め凹凸を形成しておく必要がある。したがって、凹凸シートの製造が複雑化する。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、凹凸構造を有する積層不織布シートを容易に提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、凹凸構造を有する積層不織布シートであって、第1不織布シートと、長手方向に伸張された状態で前記第1不織布シートに積層されて熱エンボス加工により溶着される第2不織布シートとを備え、前記熱エンボス加工により形成された複数の第1溶着痕列および複数の第2溶着痕列が、前記長手方向に垂直な幅方向に沿って交互に配列されており、前記複数の第1溶着痕列はそれぞれ、前記長手方向に沿って配列された複数の第1溶着痕を有し、前記複数の第2溶着痕列はそれぞれ、前記長手方向に沿って配列されるとともに前記長手方向において前記複数の第1溶着痕と交互に配置される複数の第2溶着痕を有し、前記積層不織布シートは、溶着された前記第1不織布シートおよび前記第2不織布シートが収縮することにより形成されるとともに前記幅方向に沿って交互に配置される複数の第1凸部と複数の第2凸部とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の積層不織布シートであって、前記第2不織布シートの伸張率が、1.1倍以上かつ1.2倍以下である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の積層不織布シートであって、前記第1不織布シートおよび前記第2不織布シートがエアスルー不織布により形成される。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の積層不織布シートであって、前記複数の第1凸部は厚さ方向の一方側に突出し、前記複数の第2凸部は前記厚さ方向の他方側に突出する
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の積層不織布シートであって、前記第2不織布シートの伸張応力が、前記第1不織布シートの伸張応力の3.8倍以上かつ18.6倍以下である。
請求項6に記載の発明は、使い捨て吸収性物品であって、着用者の肌に当接する面の少なくとも一部が、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の積層不織布シートにより形成される。
請求項7に記載の発明は、凹凸構造を有する積層不織布シートの製造方法であって、a)第1不織布シート上に、長手方向に伸張された状態の第2不織布シートを積層する工程と、b)前記a)工程にて積層された前記第1不織布シートと伸張された状態の前記第2不織布シートとを熱エンボス加工により溶着する工程と、c)前記b)工程よりも後に、溶着された前記第1不織布シートおよび前記第2不織布シートが収縮することにより、前記長手方向に垂直な幅方向に沿って交互に配置される複数の第1凸部と複数の第2凸部とが形成される工程とを備え、前記熱エンボス加工は、複数の第1エンボス凸部列および複数の第2エンボス凸部列が前記幅方向に沿って交互に配列されたエンボスロールを用いて行われ、前記複数の第1エンボス凸部列はそれぞれ、前記長手方向に沿って配列された複数の第1エンボス凸部を有し、前記複数の第2エンボス凸部列はそれぞれ、前記長手方向に沿って配列されるとともに前記長手方向において前記複数の第1エンボス凸部と交互に配置される複数の第2エンボス凸部を有する。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の積層不織布シートの製造方法であって、前記第2不織布シートの伸張率が、1.1倍以上かつ1.2倍以下である。
請求項9に記載の発明は、請求項7または8に記載の積層不織布シートの製造方法であって、前記第1不織布シートおよび前記第2不織布シートがエアスルー不織布により形成される。
請求項10に記載の発明は、請求項7ないし9のいずれか1つに記載の積層不織布シートの製造方法であって、前記b)工程において、前記第1不織布シートおよび前記第2不織布シートがそれぞれ前記長手方向に搬送される
請求項11に記載の発明は、請求項7ないし10のいずれか1つに記載の積層不織布シートの製造方法であって、前記複数の第1凸部は厚さ方向の一方側に突出し、前記複数の第2凸部は前記厚さ方向の他方側に突出する
請求項12に記載の発明は、請求項7ないし11のいずれか1つに記載の積層不織布シートの製造方法であって、前記熱エンボス加工が、前記第1不織布シートおよび前記第2不織布シートを、外周面が平滑なフラットロールと、前記エンボスロールとの間で挟むことにより行われ、前記フラットロールが前記第2不織布シートに接触し、前記エンボスロールが前記第1不織布シートに接触する。
請求項13に記載の発明は、請求項7ないし12のいずれか1つに記載の積層不織布シートの製造方法であって、前記熱エンボス加工が、前記第1不織布シートおよび前記第2不織布シートを、外周面が平滑なフラットロールと、前記エンボスロールとの間で挟むことにより行われ、前記フラットロールの温度が前記エンボスロールの温度よりも低い。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の積層不織布シートの製造方法であって、前記エンボスロールと前記フラットロールとの温度差が35℃よりも大きい。
本発明では、凹凸構造を有する積層不織布シートを容易に提供することができる。
一の実施の形態に係る吸収性物品の正面図である。 吸収性物品の背面図である。 展開した状態の吸収性物品の平面図である。 吸収性物品の断面図である。 吸収性物品の部分断面図である。 不織布シートの平面図である。 不織布シートの底面図である。 不織布シートの断面図である。 不織布シートの製造装置を示す図である。 不織布シートの製造装置の一部を拡大して示す図である。 不織布シートの製造の流れを示す図である。
図1および図2はそれぞれ、本発明の一の実施の形態に係る使い捨て吸収性物品1の正面図および背面図(すなわち、着用者の腹側および背側に位置する部位の図)である。以下の説明では、使い捨て吸収性物品1を、単に「吸収性物品1」と呼ぶ。図1および図2に示すように、吸収性物品1は、上端(すなわち、図1および図2中の上側の端部)に胴部開口11を有し、下部に一対の脚部開口12を有するパンツタイプの使い捨ておむつである。吸収性物品1は、着用者からの排泄物を受ける。
図3は、吸収性物品1を展開した状態で着用者側から見た平面図である。吸収性物品1は、外装シート4と、吸収体20とを備える。外装シート4には、胴部開口11および一対の脚部開口12(図1および図2参照)が設けられる。外装シート4は、外装シート本体40、並びに、外装シート本体40に接合される脚部弾性部材43、胴部弾性部材44および中間弾性部材45を備える。吸収体20は、外装シート4の内面(すなわち、着用者側の面)上に取り付けられ、着用者からの排泄物を吸収する略シート状の部材である。
吸収性物品1では、図3中の上側の部位が着用者の前側(すなわち、腹側の肌)を覆い、図3中の下側の部位が着用者の後側(すなわち、背側の肌)を覆う。以下の説明では、外装シート4のうち、着用者の腹側および背側に位置する部位をそれぞれ、「前方部401」および「後方部403」と呼ぶ。また、外装シート4のうち、前方部401と後方部403との間の部位を「股下部402」と呼ぶ。股下部402は、前方部401および後方部403から連続する。股下部402は、着用者の股間部を覆う。吸収性物品1では、外装シート4が前方部401、股下部402および後方部403を備え、吸収体20は、外装シート4の前方部401から股下部402を経由して後方部403へと至る。
吸収性物品1が製造される際には、外装シート4が、吸収体20と共に股下部402にて折り曲げられる。そして、股下部402を下側に向けた状態で、前方部401の左右方向の両端部の内面と、後方部403の左右方向の両端部の内面とが、加熱および押圧による熱融着等により接合される。これにより、図1および図2に示すように、前方部401および後方部403の上端に胴部開口11が形成される。また、前方部401および後方部403の下側において、股下部402の左右に一対の脚部開口12が形成される。さらに、胴部開口11と一対の脚部開口12とのそれぞれの間において上下方向に伸びる一対の帯状接合部13が形成される。各帯状接合部13は、前方部401と後方部403とが接続される接続線から側方へと突出する帯状の突出部である。
図4は、吸収性物品1を図3中に示すIV-IVの位置(すなわち、股下部402)で切断した断面図である。図4では、図示の都合上、吸収性物品1の各構成を離して描いている。後述する図5および図8においても同様である。図3および図4に示すように、吸収体20は、本体部2と、一対のサイドシート3とを備える。一対のサイドシート3は、本体部2の両側部上(すなわち、上下方向に垂直な左右方向の両側)に配置される。各サイドシート3は、本体部2の長手方向のおよそ全長に亘る略シート状の部材である。
図4に示すように、本体部2は、略シート状の部材であり、トップシート21と、バックシート23と、吸収コア22とを備える。トップシート21は、透液性のシート部材である。バックシート23は、不透液性または撥液性のシート部材である。吸収コア22は、トップシート21とバックシート23との間に配置される略シート状の部材である。トップシート21は、吸収コア22の着用者側の面を覆う。バックシート23は、吸収コア22の着用者とは反対側の面を覆う。
トップシート21は、着用者からの排泄物の水分を速やかに捕捉し、当該水分を吸収コア22へと移動させる。吸収コア22は、トップシート21を透過した水分(すなわち、着用者からの排泄物の水分)を吸収して固定する。バックシート23は、バックシート23に到達した排泄物の水分等が、本体部2の外部にしみ出すことを防止する。
図3では、図の理解を容易にするために、吸収体20の吸収コア22の輪郭を太破線にて描いている。図1および図2においても同様である。図3に示すように、吸収コア22の長手方向の両端部における幅は、吸収コア22の長手方向の中央部における幅よりも大きい。換言すれば、吸収コア22は、いわゆる砂時計型である。図4に示すバックシート23は、ホットメルト接着剤等により外装シート4上に接合される。これにより、吸収体20が外装シート4に固定される。
一対のサイドシート3はそれぞれ、接合部33と、側壁部34とを備える。接合部33は、サイドシート3のうち、長手方向の全長に亘って設けられた折り曲げ線39の一方側の帯状の部位である。接合部33は、本体部2の側方エッジ近傍において、長手方向のおよそ全長に亘って本体部2の上側(すなわち、着用者側)にホットメルト接着剤等を用いて接合される。側壁部34は、サイドシート3のうち、折り曲げ線39の他方側の帯状の部位である。側壁部34は、折り曲げ線39(すなわち、接合部33の左右方向の外側のエッジ)にて一対の接合部33から連続する部位である。側壁部34は、本体部2の両側部上において、本体部2の長手方向のおよそ全長に亘って伸びる。
各側壁部34は、長手方向における両端部において、接合部33上に重ねられて接合部33に固定される。側壁部34と接合部33との固定は、例えば、熱融着接合、超音波接合、または、ホットメルト接着剤等による接着により行われる。各側壁部34の長手方向の両端部を除く部位(すなわち、長手方向の中央部)は、接合部33とは非接合であり、接合部33から離間可能である。各側壁部34の自由端には、側壁部弾性部材35が接合されている。側壁部弾性部材35が収縮することにより、側壁部34の長手方向の中央部が起立し、立体ギャザーが形成される。これにより、一対の側壁部34の間において吸収体20により受けられた排泄物が、一対の側壁部34よりも外側に漏出することを抑制することができる。
図5は、吸収性物品1を図3中に示すV-Vの位置で切断した部分断面図である。図5では、吸収性物品1の前側を示す。吸収性物品1の後側の構造は、図5に示す前側の構造と略同様である。図4および図5に示すように、外装シート4の外装シート本体40は、第1外装シート41と、第2外装シート42とを備える。第2外装シート42は、第1外装シート41の内面上(すなわち、着用者側)に積層され、ホットメルト接着剤等により第1外装シート41に接合される。
外装シート本体40は、図5に示すように、エンドシート5をさらに備える。エンドシート5は、第2外装シート42の内面に積層され、ホットメルト接着剤等により第2外装シート42に接合される。エンドシート5の下端部と第2外装シート42との間には、吸収体20の上端部が挟まれて固定される。図3に示すように、エンドシート5は、外装シート4の左右方向の略全長に亘って設けられる。
図5に示すように、第1外装シート41は、胴部開口11のエッジ111にて着用者側に折り返される折り返し部46を備える。折り返し部46の下端は、第2外装シート42の上端、および、エンドシート5の上端よりも下側、かつ、吸収体20の上端よりも上側に位置する。第2外装シート42の上端部およびエンドシート5の上端部は、第1外装シート41のうち、折り返し部46に対向する部位である対向部47と、折り返し部46との間に挟まれる。折り返し部46は、対向部47およびエンドシート5の上端部に接合される。
胴部弾性部材44は、胴部開口11のエッジ111に沿って、前方部401および後方部403に接合される。図5に示す例では、胴部弾性部材44は、上下方向に配列される複数の糸状の胴部弾性要素441を備える。複数の胴部弾性要素441は、左右方向に略平行に延びる。複数の胴部弾性要素441は、例えば、第1外装シート41の折り返し部46と対向部47との間に配置され、折り返し部46および対向部47に接合される。吸収性物品1では、胴部弾性部材44が収縮することにより、胴部開口11近傍において外装シート本体40が収縮し、着用者の胴回りに接するウエストギャザーが形成される。
図1および図2に示すように、脚部弾性部材43は、一対の脚部開口12のエッジ121に沿って配置され、外装シート4の第1外装シート41と第2外装シート42(図4参照)との間に接合される。各脚部弾性部材43の上端部は、外装シート4の前方部401および後方部403に接合される。また、各脚部弾性部材43の上端部以外の部位(すなわち、中央部)は、外装シート4の股下部402に接合される。図1および図2に示す例では、各脚部弾性部材43は、略平行に配置される複数の糸状の脚部弾性要素431を含む。吸収性物品1では、脚部弾性部材43が収縮することにより、一対の脚部開口12近傍において外装シート本体40が収縮し、着用者の脚周りに接するレッグギャザーが形成される。
中間弾性部材45は、脚部弾性部材43の上端部と胴部弾性部材44との上下方向における間の領域において、左右方向に略平行に延びる。中間弾性部材45は、前方部401および後方部403に接合される。中間弾性部材45は、前方部401および後方部403の左右方向の略全長に亘って設けられる。図5に示す例では、中間弾性部材45は、上下方向に配列される複数の糸状の中間弾性要素451を備える。複数の中間弾性要素451は、左右方向に略平行に延びる。複数の中間弾性要素451は、例えば、第1外装シート41と第2外装シート42との間に配置され、第1外装シート41および第2外装シート42に接合される。吸収性物品1では、中間弾性部材45が収縮することにより外装シート本体40が収縮し、着用者の下腹部および臀部に接する中間ギャザー(すなわち、ボディフィットギャザー)が形成される。
吸収コア22は、例えば、粒状または繊維状の高吸収性材料、および、親水性繊維の集合体のうち、少なくとも一方を吸収材として含む。当該高吸収性材料としては、例えば、粒状の高吸収性ポリマー(SAP(Super Absorbent Polymer))、または、繊維状の高吸収性ファイバー(SAF(Super Absorbent Fiber))が利用される。当該親水性繊維の集合体は、例えば、粉砕されたパルプ繊維またはセルロース繊維により形成される。
図4に示す例では、吸収コア22は、上述の親水性繊維の集合体に粒状のSAPを混合したものを、ティッシュペーパーまたは透液性不織布等により包み込むことにより形成される。これにより、親水性繊維の集合体の型崩れ、および、SAPの脱落(特に、吸液後における脱落)を防止することができる。
バックシート23は、例えば、疎水性繊維により形成された不透液性もしくは撥液性の不織布(スパンボンド不織布、メルトブロー不織布またはSMS(スパンボンド・メルトブロー・スパンボンド)不織布等)、または、不透液性もしくは撥液性のプラスチックフィルムにより形成される。バックシート23は、当該不織布と当該プラスチックフィルムとの積層体であってもよい。バックシート23にプラスチックフィルムが利用される場合、吸収性物品1のムレを防止して着用者の快適性を向上するという観点からは、透湿性(すなわち、通気性)を有するプラスチックフィルムが利用されることが好ましい。なお、トップシート21の材料および構造については後述する。
サイドシート3のシート本体は、疎水性繊維にて形成された不透液性または撥液性の不織布(例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS不織布)により形成される。側壁部弾性部材35としては、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、または、糸状もしくは帯状の天然ゴム等が利用される。本実施の形態では、ポリウレタン糸が側壁部弾性部材35として利用される。
外装シート本体40の第1外装シート41、第2外装シート42およびエンドシート5は、バックシート23と同様に、疎水性繊維により形成された不透液性もしくは撥液性の不織布、または、不透液性もしくは撥液性のプラスチックフィルムにより形成される。バックシート23は、当該不織布と当該プラスチックフィルムとの積層体であってもよい。プラスチックフィルムとしては、透湿性を有するものが利用されることが好ましい。また、第1外装シート41、第2外装シート42およびエンドシート5として、トップシート21と同様に、透液性の不織布が利用されてもよい。
脚部弾性部材43、胴部弾性部材44および中間弾性部材45としては、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、または、糸状もしくは帯状の天然ゴム等が利用される。本実施の形態では、脚部弾性部材43の複数の脚部弾性要素431、胴部弾性部材44の複数の胴部弾性要素441、および、中間弾性部材45の複数の中間弾性要素451は、ポリウレタン糸である。
次に吸収性物品1に使用される不織布シート6について説明する。図6は、不織布シート6の一方の主面を示す平面図である。図7は、不織布シート6の他方の主面を示す底面図である。図8は、不織布シート6を図6中のVIII-VIIIの位置で切断した断面図である。図6および図7では、図中の左右方向に延びる略帯状の不織布シート6の一部を示す。
不織布シート6は、例えば、吸収性物品1のうち着用者の肌に当接する部位に使用される。換言すれば、吸収性物品1のうち、着用者の肌に当接する面の少なくとも一部は、不織布シート6により形成される。本実施の形態では、吸収性物品1の吸収体20(図4参照)のうち、着用者の肌に当接する面の少なくとも一部が、不織布シート6により形成される。具体的には、例えば、吸収体20のトップシート21全体が不織布シート6により形成される。
以下の説明では、図6および図7中の左右方向および上下方向をそれぞれ、不織布シート6の「長手方向」および「幅方向」と呼ぶ。また、図8中の上下方向を「厚さ方向」と呼び、図8中の上側および下側をそれぞれ、単に「上側」および「下側」と呼ぶ。不織布シート6の長手方向、幅方向および厚さ方向は、互いに略垂直である。なお、不織布シート6の長手方向、幅方向および厚さ方向(すなわち、上下方向)は、不織布シート6が使用される吸収性物品1の各方向とは必ずしも一致しない。
図6ないし図8に例示する不織布シート6は、第1不織布シート61と、第2不織布シート62とを備える。第1不織布シート61および第2不織布シート62は、厚さ方向(すなわち、図8中の上下方向)に積層される。換言すれば、不織布シート6は積層不織布シートである。図8に示す例では、第2不織布シート62は、第1不織布シート61の下側に積層される。第1不織布シート61の幅方向の幅と、第2不織布シート62の幅方向の幅とは、略同じである。第1不織布シート61および第2不織布シート62の幅方向の幅は異なっていてもよい。
第1不織布シート61および第2不織布シート62はそれぞれ、透液性の不織布により形成されたシート部材である。当該不織布は、例えば、表面を界面活性剤により親水処理された疎水性繊維(ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等)により形成される。当該不織布は、セルロース、レーヨンまたはコットン等の親水性繊維により形成されてもよい。当該不織布は、例えば、エアスルー不織布、ポイントボンド不織布、スパンボンド不織布またはスパンレース不織布等である。図6ないし図8に示す例では、第1不織布シート61および第2不織布シート62はそれぞれ、エアスルー不織布により形成される。
第1不織布シート61および第2不織布シート62は、互いに溶着される。第1不織布シート61と第2不織布シート62との溶着は、例えば、熱エンボス加工により行われる。図6および図7では、第1不織布シート61と第2不織布シート62との溶着箇所である複数の溶着痕66(すなわち、エンボス痕)の外縁を細線にて示す。複数の溶着痕66は、不織布シート6の略全面に亘って、略均等に分散配置されている。すなわち、第1不織布シート61と第2不織布シート62とは、全面溶着はされておらず、部分的に溶着されている。本実施の形態では、第1不織布シート61と第2不織布シート62との間には接着剤層は設けられておらず、第1不織布シート61と第2不織布シート62との接合は、上述の溶着のみにより実現される。
複数の溶着痕66は、複数の第1溶着痕列663と、複数の第2溶着痕列664とを含む。図6および図7にて図示する第1溶着痕列663および第2溶着痕列664の数は、実際よりも少ない。各第1溶着痕列663は、不織布シート6の長手方向に互いに離間しつつ配列される複数の第1溶着痕661を含む。各第1溶着痕661の形状は、例えば、上記長手方向に略平行な長辺を有する略長方形状、または、当該長手方向に略平行に延びる線状である。各第2溶着痕列664は、不織布シート6の長手方向に互いに離間しつつ配列される複数の第2溶着痕662を含む。各第2溶着痕662の形状は、例えば、幅方向に略平行な長辺を有する略長方形状、または、幅方向に略平行に延びる線状である。
複数の第1溶着痕列663と、複数の第2溶着痕列664とは、例えば、幅方向に交互に配列される。各第1溶着痕661は、長手方向に関して、長手方向に隣接する2つの第2溶着痕662の間に位置する。換言すれば、不織布シート6では、長手方向に関して、第1溶着痕661と第2溶着痕662とが交互に配置される。
不織布シート6は、複数の第1凸部63と、複数の第2凸部64とを備える。複数の第1凸部63は、厚さ方向の一方側である上側(すなわち、第1不織布シート61側)に突出する。複数の第2凸部64は、厚さ方向の他方側である下側(すなわち、第2不織布シート62側)に突出する。図6では、第1凸部63を実線にて示して平行斜線を付し、第2凸部64を破線にて示す。図7では、第1凸部63を破線にて示し、第2凸部64を実線にて示して平行斜線を付す。
各第1凸部63は、例えば、長手方向に略平行に延びる線状または帯状の凸部である。各第1凸部63は、例えば、不織布シート6の長手方向の略全長に亘って連続的に延びる。複数の第1凸部63は、互いに離間しつつ幅方向に配列される。図6に示す例では、各第1溶着痕列663の幅方向の両側に隣接して、2つの第1凸部63が配置される。換言すれば、各第1溶着痕列663は、幅方向にて隣接する2つの第1凸部63の間に位置する。
各第2凸部64は、例えば、幅方向に略平行な長辺を有する略長方形状である。各第2凸部64は、第2溶着痕列664において長手方向に隣接する2つの第2溶着痕662の間に位置する。各第2凸部64の幅方向の幅は、第2溶着痕662の幅方向の幅と略同じである。換言すれば、不織布シート6では、長手方向に隣接する各2つの第2溶着痕662の間の部位が、第2凸部64となる。長手方向に配列される複数の第2凸部64を第2凸部列641と呼ぶと、各第2凸部列641は、第1溶着痕列663を挟んで隣接する2本の第1凸部63と、他の第1溶着痕列663を挟んで隣接する2本の第1凸部63との間に位置する。
ここで、第1凸部63が延びる方向および第2凸部64が延びる方向をそれぞれ、「第1の方向」および「第2の方向」と呼ぶと、不織布シート6は、当該第1の方向に長い複数の第1凸部63と、当該第2の方向に長い複数の第2凸部64とを備える。上記第1の方向は厚さ方向に垂直であり、上記第2の方向は、厚さ方向および第1の方向に垂直である。なお、当該第2の方向は、必ずしも第1の方向に垂直である必要はなく、第1の方向に交差する方向(すなわち、第1の方向と平行ではない方向)であればよい。第1の方向と第2の方向との成す角度は、好ましくは45度以上である。
次に、図9ないし図11を参照しつつ不織布シート6の製造方法について説明する。図9は、不織布シート6を製造する製造装置7の一例を示す図である。図10は、製造装置7の一部を拡大して示す図である。実際の製造装置7は、図示した構造よりも複雑な構造を有しており、例えば、吸収性物品1の製造装置に含まれる。図11は、不織布シート6の製造の流れを示す図である。
図9に示すように、製造装置7は、第1保持ロール71と、第2保持ロール72と、速度調節部73と、搬送ロール75と、回収ロール76と、エンボスロール77と、フラットロール78とを備える。製造装置7の上記各構成は、図示省略のフレームに固定される。
第1保持ロール71は、第1不織布シート61を保持する略円柱状または略円筒状の部材である。第1保持ロール71には、略帯状の第1不織布シート61が巻き付けられて保持される。第1保持ロール71は、図中における反時計回りに回転する。これにより、第1不織布シート61が、第1保持ロール71から送出される。
第2保持ロール72は、第2不織布シート62を保持する略円柱状または略円筒状の部材である。第2保持ロール72には、略帯状の第2不織布シート62が巻き付けられて保持される。第2保持ロール72は、図中における時計回りに回転する。これにより、第2不織布シート62が、第2保持ロール72から送出される。第2保持ロール72は、図9中において第1保持ロール71の下方に位置する。なお、図中の上下方向は、実際の製造装置7における上下方向(すなわち、重力方向)と同じであってもよく、異なっていてもよい。
第1保持ロール71から送出された第1不織布シート61と、第2保持ロール72から送出された第2不織布シート62とは、エンボスロール77とフラットロール78との間を通過することにより溶着され、搬送ロール75を経由して回収ロール76に巻き取られる。以下の説明では、第1保持ロール71から搬送ロール75に至る第1不織布シート61の移動方向に沿う方向を、第1不織布シート61の「搬送方向」と呼ぶ。また、第2保持ロール72から搬送ロール75に至る第2不織布シート62の移動方向に沿う方向を、第2不織布シート62の「搬送方向」と呼ぶ。
第1不織布シート61は、第1保持ロール71と搬送ロール75との間において、第1不織布シート61の搬送方向(すなわち、長手方向)にテンションを加えられつつ保持される。第2不織布シート62は、第2保持ロール72と搬送ロール75との間において、第2不織布シート62の搬送方向(すなわち、長手方向)にテンションを加えられつつ保持される。
速度調節部73は、第1保持ロール71、第2保持ロール72、搬送ロール75および回収ロール76の回転速度を個別に調節する。速度調節部73により、搬送ロール75による第1不織布シート61および第2不織布シート62の搬送速度を、第1保持ロール71による第1不織布シート61の送出速度よりも大きくすることにより、第1保持ロール71と搬送ロール75との間にて移動する第1不織布シート61を、第1不織布シート61の長手方向(すなわち、搬送方向)に伸張可能である。また、速度調節部73により、搬送ロール75による第1不織布シート61および第2不織布シート62の搬送速度を、第2保持ロール72による第2不織布シート62の送出速度よりも大きくすることにより、第2保持ロール72と搬送ロール75との間にて移動する第2不織布シート62を、第2不織布シート62の長手方向(すなわち、搬送方向)に伸張可能である。
上述の第1不織布シート61の送出速度は、単位時間当たりに第1保持ロール71から送出される第1不織布シート61の長さである。第2不織布シート62の送出速度についても同様である。また、搬送速度は、単位時間当たりに搬送ロール75により搬送される(すなわち、搬送ロール75上を通過する)第1不織布シート61および第2不織布シート62の長さである。
エンボスロール77は、第1保持ロール71および第2保持ロール72と搬送ロール75との間において、第1不織布シート61の上側に配置される略円筒状の部材である。エンボスロール77は、第1不織布シート61の上面(すなわち、第2不織布シート62とは反対側の主面)に接触する。エンボスロール77は、紙面に垂直な回転軸を中心として図中における反時計回りに回転する。エンボスロール77の内部には、エンボスロール77の外周面を加熱するヒータ(図示省略)が設けられている。
図10に示すように、エンボスロール77の外周面には、上述の複数の溶着痕66に対応する複数の凸部776(以下、「エンボス凸部776」と呼ぶ。)が設けられる。上述の不織布シート6のうち、複数のエンボス凸部776の頂面(すなわち、径方向の外端面)と接触した部位が、上述の複数の溶着痕66となる。複数のエンボス凸部776は、エンボスロール77の外周面のうち、少なくとも第1不織布シート61に接触する領域の略全体に亘って、略均等に分散配置されている。
複数のエンボス凸部776は、複数の第1エンボス凸部列773と、複数の第2エンボス凸部列774とを含む。各第1エンボス凸部列773は、エンボスロール77の外周面において、周方向の略全周に亘って延びる。各第1エンボス凸部列773は、周方向に互いに離間しつつ配列される複数の第1エンボス凸部771を含む。各第1エンボス凸部771の頂面の形状は、例えば、周方向に略平行な長辺を有する略長方形状である。各第2エンボス凸部列774は、エンボスロール77の外周面において、周方向の略全周に亘って延びる。各第2エンボス凸部列774は、周方向に互いに離間しつつ配列される複数の第2エンボス凸部772を含む。各第2エンボス凸部772の頂面の形状は、例えば、エンボスロール77の軸方向に略平行な長辺を有する略長方形状である。
複数の第1エンボス凸部列773と、複数の第2エンボス凸部列774とは、例えば、上記軸方向に交互に配列される。各第1エンボス凸部771は、上記周方向に関して、周方向に隣接する2つの第2エンボス凸部772の間に位置する。換言すれば、エンボスロール77では、周方向に関して、第1エンボス凸部771と第2エンボス凸部772とが交互に配置される。
図9に示すように、フラットロール78は、第1保持ロール71および第2保持ロール72と搬送ロール75との間において、第2不織布シート62の下側に配置される略円筒状の部材である。フラットロール78は、第2不織布シート62の下面(すなわち、第1不織布シート61とは反対側の主面)に接触する。フラットロール78は、エンボスロール77の下側に位置する。フラットロール78は、第1不織布シート61および第2不織布シート62を挟んで、エンボスロール77と上下方向(すなわち、第1不織布シート61および第2不織布シート62の厚さ方向)に対向する。フラットロール78は、紙面に垂直な回転軸を中心として図中における時計回りに回転する。フラットロール78の外周面は、平滑な円筒面である。フラットロール78の内部には、フラットロール78の外周面を加熱するヒータ(図示省略)が設けられている。
不織布シート6を製造する際には、まず、上述の製造装置7において、所定の搬送方向に移動する第1不織布シート61の下面に、所定の搬送方向に移動する第2不織布シート62が積層される(ステップS11)。製造装置7では、速度調節部73により第2保持ロール72および搬送ロール75の回転速度が調節されることにより、第2不織布シート62が長手方向(すなわち、搬送方向)に伸張された状態で移動している。また、速度調節部73により第1保持ロール71および搬送ロール75の回転速度が調節されることにより、第1不織布シート61は長手方向(すなわち、搬送方向)に伸張されない状態で移動している。ステップS11では、長手方向に伸張された状態の第2不織布シート62が、非伸張状態の第1不織布シート61に積層される。
積層された第1不織布シート61および第2不織布シート62は、回転中のエンボスロール77とフラットロール78との間の間隙を通過する。第1不織布シート61および第2不織布シート62は、予め加熱されているエンボスロール77とフラットロール78とによって、厚さ方向の両側から挟まれる。これにより、第1不織布シート61および第2不織布シート62に熱エンボス加工が施され、第1不織布シート61と伸張された状態の第2不織布シート62とが溶着される(ステップS12)。上述の溶着痕66は、ステップS12において形成される。
ステップS11,S12における第2不織布シート62の長手方向における伸張は、長手方向の引張力が解除されると収縮する(すなわち、ある程度または完全に復元する)弾性変形の範囲内における伸張である。第1不織布シート61に溶着される際の第2不織布シート62の長手方向における伸張率(すなわち、伸張状態の第2不織布シート62の長さを、伸張および収縮していない第2不織布シート62の自然長で除算した値)は、好ましくは、1.05倍以上かつ1.3倍以下であり、より好ましくは、1.1倍以上かつ1.2倍以下である。また、ステップS12におけるフラットロール78の外周面の温度は、エンボスロール77の外周面の温度(例えば、エンボスロール77のエンボス凸部776の頂面の温度)よりも低い。
溶着された第1不織布シート61および第2不織布シート62は、搬送ロール75により、回収ロール76へと送られる。製造装置7では、速度調節部73により搬送ロール75および回収ロール76の回転速度が調節されることにより、搬送ロール75による第1不織布シート61および第2不織布シート62の搬送速度よりも、回収ロール76による巻取速度が小さくされる。これにより、搬送ロール75と回収ロール76との間において、第2不織布シート62の伸張が解除され、第2不織布シート62が長手方向に収縮する。
このように、第1不織布シート61に溶着された後の第2不織布シート62が収縮することにより、上述の複数の第1凸部63が形成され(ステップS13)、上述の複数の第2凸部64が形成される(ステップS14)。その結果、複数の第1凸部63および複数の第2凸部64を備える(すなわち、凹凸構造を有する)不織布シート6が形成される。
上述の例では、第1凸部63は、不織布シート6の長手方向に略平行に延びる線状または帯状の凸部である。換言すれば、第1凸部63は、第1不織布シート61、第2不織布シート62および不織布シート6の搬送方向に対応する方向に長い。また、第2凸部64は、不織布シート6の幅方向に略平行な長辺を有する略長方形状である。換言すれば、第2凸部64は、第1不織布シート61、第2不織布シート62および不織布シート6の搬送方向に対応する方向に略垂直な方向に長い。
なお、比較例として、非伸張状態の第2不織布シート62を、上述の製造装置7において非伸張状態の第1不織布シート61に略同条件にて溶着して形成された積層不織布シートでは、上記第1凸部63および第2凸部64に対応する凸部は、実質的に形成されなかった。
以上に説明したように、不織布シート6は、第1不織布シート61と、第2不織布シート62とを備える。第2不織布シート62は、第1不織布シート61に積層されて、伸張された状態で第1不織布シート61に溶着される。これにより、凹凸構造を有する不織布シート6を容易に提供することができる。不織布シート6では、凹凸構造が設けられることにより肌触りを良くすることができる。
上述のように、第2不織布シート62の伸張率は、1.1倍以上かつ1.2倍以下である。第2不織布シート62の伸張率が1.1倍以上であることにより、不織布シート6に比較的大きい凹凸構造を設けることができる。これにより、不織布シート6の肌触りをさらに良くすることができる。また、第2不織布シート62の伸張率が1.2倍以下であることにより、伸張状態の第2不織布シート62における繊維の破断等を抑制し、第1不織布シート61への溶着後の第2不織布シート62を、好適に収縮させることができる。その結果、不織布シート6に上記凹凸構造を好適に設けることができる。
不織布シート6では、第1不織布シート61および第2不織布シート62がエアスルー不織布により形成される。このように、比較的繊維が短い不織布により第1不織布シート61および第2不織布シート62を形成することにより、不織布シート6に比較的大きい凹凸構造を設けることができる。
上述のように、不織布シート6は、複数の第1凸部63と、複数の第2凸部64とを備える。複数の第1凸部63は、厚さ方向の一方側に突出する。複数の第1凸部63のそれぞれは、厚さ方向に垂直な第1の方向に長い。複数の第2凸部64は、厚さ方向の他方側に突出する。複数の第2凸部64のそれぞれは、厚さ方向に垂直かつ上記第1の方向に交差する第2の方向に長い。これにより、不織布シート6において、第1の方向および第2の方向における液体の流れを良くすることができる。換言すれば、不織布シート6上における液体の拡散性を向上することができる。
上述の例では、第2の方向は第1の方向に垂直である。このように、複数の第2凸部64が、複数の第1凸部63が延びる方向に垂直な方向に延びることにより、不織布シート6上における液体の拡散性をさらに向上することができる。
不織布シート6では、第2不織布シート62が、第1不織布シート61への溶着後に収縮することにより、複数の第1凸部63および複数の第2凸部64が形成される。これにより、複数の第1凸部63および複数の第2凸部64の形成を容易とすることができる。
吸収性物品1では、着用者の肌に当接する面の少なくとも一部が、不織布シート6により形成される。上述のように、不織布シート6は肌触りが良いため、吸収性物品1の着用感を向上することができる。
また、吸収性物品1では、着用者からの排泄物を受ける吸収体20のうち、着用者の肌に当接する面の少なくとも一部が、当該不織布シート6により形成される。上述のように、不織布シート6は高い液拡散性を有するため、排泄物の水分を吸収体20の広い範囲に迅速に拡散させることができる。その結果、吸収性物品1の着用感を向上することができる。
不織布シート6の製造方法は、上述のように、第1不織布シート61に、伸張された状態の第2不織布シート62を積層する工程(ステップS11)と、第1不織布シート61と第2不織布シート62とを溶着する工程(ステップS12)とを備える。これにより、不織布を一対の凹凸ロールで挟み込む工程等を行うことなく、凹凸構造を有する不織布シート6を容易に製造することができる。
ステップS12では、第1不織布シート61および第2不織布シート62がそれぞれ所定の搬送方向に搬送されており、第2不織布シート62は第2不織布シート62の搬送方向に伸張されている。第2不織布シート62の搬送方向への伸張は、搬送時に第2不織布シート62に加えられるテンションを調節することにより、容易に行うことができる。したがって、不織布シート6の製造を容易とすることができる。また、当該製造方法によれば、第2不織布シート62の搬送方向に対応する方向(すなわち、上述の第1の方向)に長い複数の第1凸部63を容易に形成することができる。
上述のように、ステップS12では、第1不織布シート61と第2不織布シート62との溶着が熱エンボス加工により行われる。これにより、第1不織布シート61と第2不織布シート62との溶着を容易とすることができる。その結果、不織布シート6の製造を容易とすることができる。
上記熱エンボス加工は、第1不織布シート61および第2不織布シート62を、外周面が平滑なフラットロール78と、外周面にエンボス凸部776が設けられるエンボスロール77との間で挟むことにより行われる。上述の例では、フラットロール78は第2不織布シート62に接触し、エンボスロール77は第1不織布シート61に接触する。これにより、伸張状態の第2不織布シート62の損傷を防止し、第2不織布シート62の第1不織布シート61に対する溶着を好適に行うことができる。
また、上述の例では、フラットロール78の温度はエンボスロール77の温度よりも低い。これにより、伸張状態の第2不織布シート62の損傷を防止し、第2不織布シート62の第1不織布シート61に対する溶着を好適に行うことができる。
表1は、不織布シート6の実施例1~17について示す。
Figure 0006997001000001
実施例1~9,16,17の不織布シート6では、第1不織布シート61および第2不織布シート62がエアスルー不織布である。実施例10~15の不織布シート6では、第1不織布シート61および第2不織布シート62がポイントボンド不織布である。実施例1~3,16,17の第2不織布シート62の伸張率は、1.2倍である。実施例4~6,10~12の第2不織布シート62の伸張率は、1.1倍である。実施例7~9,13~15の第2不織布シート62の伸張率は、1.05倍である。
表1中の熱伝導率は、各不織布シート6の熱伝導率である。表1中のP温度、F温度およびPF温度差は、各不織布シート6の製造時におけるエンボスロール77の温度、フラットロール78の温度、および、エンボスロール77とフラットロール78との温度差である。表1中のライン速度は、各不織布シート6の製造において、エンボスロール77とフラットロール78との間を通過する際の第1不織布シート61および第2不織布シート62の移動速度である。
表1中のP伝熱量およびF伝熱量はそれぞれ、エンボスロール77およびフラットロール78から1秒間に不織布シート6に付与される単位面積当たりの熱量を示す。PF伝熱量差は、P伝熱量とF伝熱量との差の絶対値である。P伝熱量は、不織布シート6の面積を不織布シート6の厚さにて除算した結果に、不織布シート6の熱伝導率、および、エンボスロール77と不織布シート6との温度差を乗算して求めた。F伝熱量は、不織布シート6の面積を不織布シート6の厚さにて除算した結果に、不織布シート6の熱伝導率、および、フラットロール78と不織布シート6との温度差を乗算して求めた。なお、P伝熱量およびF伝熱量は、加熱前の不織布シート6の温度を25℃として求めた。
表1中のP熱量およびF熱量はそれぞれ、エンボスロール77およびフラットロール78から不織布シート6に付与された単位面積当たりの熱量を示す。PF熱量比は、P熱量およびF熱量のうち、小さい方の熱量に対する大きい方の熱量の割合である。P熱量は、上述のP伝熱量に、エンボスロール77による不織布シート6の加熱時間を乗算して求められる。F熱量は、上述のF伝熱量に、フラットロール78による不織布シート6の加熱時間を乗算して求められる。これらの加熱時間は、上述のライン速度から求められる。
実施例1~12では、好適な上述の凹凸構造を有する不織布シート6が得られた。実施例13~15では、上述の不織布シート6は得られるが、第1不織布シート61と第2不織布シート62との接合強度が、実施例1~12に比べて少し小さい。実施例16では、上述の不織布シート6は得られるが、凹凸構造の厚さ方向における高さが、実施例1~12に比べて少し小さい。実施例17では、上述の不織布シート6は得られるが、溶着痕66における不織布シート6の厚さが、実施例1~12に比べて少し薄い。
以上の実施例から、不織布シート6の製造において、PF温度差(すなわち、エンボスロール77とフラットロール78との温度差)は、35℃よりも大きいことが好ましく、50℃以上であることがより好ましい。これにより、第1不織布シート61および第2不織布シート62の接合強度を大きくすることができるとともに、不織布シート6における凹凸構造の厚さ方向の高さを大きくすることができる。また、PF温度差は、70℃未満であることが好ましく、65℃以下であることがより好ましい。これにより、溶着痕66における不織布シート6の厚さが薄くなることを抑制することができる。
さらに、PF伝熱量差(すなわち、P伝熱量とF伝熱量との差の絶対値)は、4.5Wよりも大きいことが好ましく、5.4W以上であることがより好ましい。これにより、不織布シート6における凹凸構造の厚さ方向の高さを大きくすることができる。なお、PF温度差、PF伝熱量差および他の製造条件は、必ずしも上述の好ましい範囲には限定される必要はなく、様々に変更されてよい。
表2および表3は、不織布シート6の実施例18~34について示す。
Figure 0006997001000002
Figure 0006997001000003
表2および表3では、様々な種類の不織布を第1不織布シート61および第2不織布シート62として採用した場合の第1不織布シート61の伸張応力と第2不織布シート62の伸張応力との関係を示す。実施例18~34では、第1不織布シート61と第2不織布シート62とは同じ種類の不織布である。
実施例18~23では、第1不織布シート61および第2不織布シート62は、エアスルー不織布である。実施例18~23のエアスルー1~6は、それぞれ種類が異なるエアスルー不織布である。実施例24では、第1不織布シート61および第2不織布シート62は、スパンレース不織布である。実施例25~31では、第1不織布シート61および第2不織布シート62は、スパンボンド不織布である。実施例25~31のスパンボンド1~7は、それぞれ種類が異なるスパンボンド不織布である。実施例32~34では、第1不織布シート61および第2不織布シート62は、SMS不織布である。実施例32~34のSMS1~3は、それぞれ種類が異なるSMS不織布である。
表2中の第1不織布シート61の伸張応力は、第1不織布シート61を長手方向に伸張率1%にて伸張させた場合の伸張応力である。表2および表3中の第2不織布シート62の伸張応力は、第2不織布シート62を長手方向に伸張率1.05倍、1.125倍、1.15倍および1.2倍にてそれぞれ伸張させた場合の伸張応力である。また、第2不織布シート62の応力割合は、各伸張率における第2不織布シート62の伸張応力を、第1不織布シート61の伸張応力によって除算した値をカーブフィットして求めた。表2および表3中の第2不織布シート62の伸張応力は、第1不織布シート61が自然長に略等しくなるまで(すなわち、第1不織布シート61の収縮が無くなる程度まで)不織布シート6を長手方向に伸張した場合の不織布シート6全体の伸張応力に略等しい。
第1不織布シート61の伸張応力、および、第2不織布シート62の伸張応力は、「JIS L 1913」に準拠した試験方法により測定した。試験片の幅および長さは、50mmおよび250mmとした。試験片のつかみ間隔は100mmとした。試験速度は300mm/minとした。
表2および表3に示すように、第2不織布シート62の伸張率が大きくなるに従って応力割合も大きくなる。第2不織布シート62の伸張率が1.05倍である場合、応力割合の最小値は3.8(実施例25)である。第2不織布シート62の伸張率が1.2倍である場合、応力割合の最大値は18.6(実施例22)である。以上のことから、第2不織布シート62の伸張応力は、第1不織布シート61の伸張応力の3.8倍以上かつ18.6倍以下であることが好ましい。これにより、不織布シート6に比較的大きい凹凸構造を設けて不織布シート6の肌触りを良くすることができる。また、伸張状態の第2不織布シート62における繊維の破断等を抑制し、第1不織布シート61への溶着後の第2不織布シート62を、好適に収縮させることができる。その結果、不織布シート6に上記凹凸構造を好適に設けることができる。
表2および表3に示すように、第2不織布シート62の伸張率が1.1倍である場合、応力割合の最小値は4.5(実施例32)である。当該応力割合は伸張率1.05倍および1.125倍の応力割合から直線補間にて求めた。第2不織布シート62の伸張率が1.15倍である場合、応力割合の最大値は14.1(実施例22)である。以上のことから、第2不織布シート62の伸張応力は、第1不織布シート61の伸張応力の4.5倍以上かつ14.1倍以下であることがさらに好ましい。これにより、不織布シート6に比較的大きい凹凸構造を設けて不織布シート6の肌触りをさらに良くすることができる。また、伸張状態の第2不織布シート62における繊維の破断等を抑制し、第1不織布シート61への溶着後の第2不織布シート62を、さらに好適に収縮させることができる。その結果、不織布シート6に上記凹凸構造をより一層好適に設けることができる。
上述の不織布シート6、吸収性物品1、および、不織布シート6の製造方法では、様々な変更が可能である。
例えば、第1不織布シート61および第2不織布シート62は、エアスルー不織布以外の不織布(ポイントボンド不織布、スパンボンド不織布またはスパンレース不織布等)により形成されてもよい。第1不織布シート61と第2不織布シート62とは、同じ種類の不織布により形成されてもよく、異なる種類の不織布により形成されてもよい。
第1不織布シート61と第2不織布シート62との溶着は、熱エンボス加工以外の様々な方法(例えば、超音波接合)によって行われてもよい。換言すれば、不織布シート6の溶着痕66は、熱エンボス加工以外の様々な溶着方法により形成されてもよい。
第1不織布シート61に溶着される際の第2不織布シート62の伸張率は、必ずしも上述の範囲には限定されない。例えば、第2不織布シート62の伸張率は、1.05倍未満であってもよく、1.3倍よりも大きくてもよい。また、第2不織布シート62の伸長方向は、第2不織布シート62の上記搬送方向(すなわち、第2不織布シート62の長手方向)には限定されず、例えば、当該搬送方向に略垂直な方向(すなわち、第2不織布シート62の幅方向)であってもよい。
上述の例では、溶着時に第2不織布シート62が伸張されており、第1不織布シート61は伸張されていない(すなわち、第1不織布シート61の伸張率は実質的に0である)が、第1不織布シート61も伸張されていてもよい。この場合、第1不織布シート61の伸張率は、第2不織布シート62の伸張率とは異なっており、好ましくは、第2不織布シート62の伸張率よりも小さい。そして、溶着後に第1不織布シート61および第2不織布シート62が収縮することにより、不織布シート6に凹凸構造が形成される。
製造装置7では、フラットロール78の外周面の温度とエンボスロール77の外周面の温度とは、およそ同じであってもよい。あるいは、フラットロール78の外周面の温度は、エンボスロール77の外周面の温度よりも高くてもよい。また、フラットロール78が第1不織布シート61に接触し、エンボスロール77が第2不織布シート62に接触してもよい。
不織布シート6は、上述のように凹凸構造を有するのであれば、必ずしも、互いに直交する方向に長い複数の第1凸部63および複数の第2凸部64を備える必要はない。不織布シート6の上記凹凸構造における凸部の形状、大きさ、向き(すなわち、凸部の長手方向に平行な方向)および突出方向等は、様々に変更されてよい。
不織布シート6は、第1不織布シート61および第2不織布シート62に加えて、第1不織布シート61または第2不織布シート62に積層される他のシート部材を備えていてもよい。当該他のシート部材は、例えば、不織布シートまたは樹脂フィルムである。
吸収性物品1では、吸収体20のトップシート21の一部(例えば、長手方向の中央部)のみが不織布シート6により形成されてもよい。また、吸収性物品1では、着用者の肌に当接する面のうち、吸収体20のトップシート21以外の様々な部位(例えば、外装シート4の第2外装シート42またはエンドシート5)が、不織布シート6により形成されてもよい。
不織布シート6は、パンツタイプの使い捨ておむつ以外の様々な使い捨て吸収性物品(例えば、テープタイプの使い捨ておむつ、補助吸収具、失禁パッドまたは生理用品)において、着用者の肌に当接する面に使用されてもよい。不織布シート6は、使い捨て吸収性物品のうち、着用者の肌に当接する面以外の部位に使用されてもよい。また、不織布シート6は、使い捨て吸収性物品以外の製品に利用されてもよい。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
1 吸収性物品
6 不織布シート
20 吸収体
61 第1不織布シート
62 第2不織布シート
63 第1凸部
64 第2凸部
77 エンボスロール
78 フラットロール
S11~S14 ステップ

Claims (14)

  1. 凹凸構造を有する積層不織布シートであって、
    第1不織布シートと、
    長手方向に伸張された状態で前記第1不織布シートに積層されて熱エンボス加工により溶着される第2不織布シートと、
    を備え
    前記熱エンボス加工により形成された複数の第1溶着痕列および複数の第2溶着痕列が、前記長手方向に垂直な幅方向に沿って交互に配列されており、
    前記複数の第1溶着痕列はそれぞれ、前記長手方向に沿って配列された複数の第1溶着痕を有し、
    前記複数の第2溶着痕列はそれぞれ、前記長手方向に沿って配列されるとともに前記長手方向において前記複数の第1溶着痕と交互に配置される複数の第2溶着痕を有し、
    前記積層不織布シートは、溶着された前記第1不織布シートおよび前記第2不織布シートが収縮することにより形成されるとともに前記幅方向に沿って交互に配置される複数の第1凸部と複数の第2凸部とを備えることを特徴とする積層不織布シート。
  2. 請求項1に記載の積層不織布シートであって、
    前記第2不織布シートの伸張率が、1.1倍以上かつ1.2倍以下であることを特徴とする積層不織布シート。
  3. 請求項1または2に記載の積層不織布シートであって、
    前記第1不織布シートおよび前記第2不織布シートがエアスルー不織布により形成されることを特徴とする積層不織布シート。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1つに記載の積層不織布シートであって、
    前記複数の第1凸部は厚さ方向の一方側に突出し、前記複数の第2凸部は前記厚さ方向の他方側に突出することを特徴とする積層不織布シート。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1つに記載の積層不織布シートであって、
    前記第2不織布シートの伸張応力が、前記第1不織布シートの伸張応力の3.8倍以上かつ18.6倍以下であることを特徴とする積層不織布シート。
  6. 使い捨て吸収性物品であって、
    着用者の肌に当接する面の少なくとも一部が、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の積層不織布シートにより形成されることを特徴とする使い捨て吸収性物品。
  7. 凹凸構造を有する積層不織布シートの製造方法であって、
    a)第1不織布シート上に、長手方向に伸張された状態の第2不織布シートを積層する工程と、
    b)前記a)工程にて積層された前記第1不織布シートと伸張された状態の前記第2不織布シートとを熱エンボス加工により溶着する工程と、
    c)前記b)工程よりも後に、溶着された前記第1不織布シートおよび前記第2不織布シートが収縮することにより、前記長手方向に垂直な幅方向に沿って交互に配置される複数の第1凸部と複数の第2凸部とが形成される工程と、
    を備え
    前記熱エンボス加工は、複数の第1エンボス凸部列および複数の第2エンボス凸部列が前記幅方向に沿って交互に配列されたエンボスロールを用いて行われ、
    前記複数の第1エンボス凸部列はそれぞれ、前記長手方向に沿って配列された複数の第1エンボス凸部を有し、
    前記複数の第2エンボス凸部列はそれぞれ、前記長手方向に沿って配列されるとともに前記長手方向において前記複数の第1エンボス凸部と交互に配置される複数の第2エンボス凸部を有することを特徴とする積層不織布シートの製造方法。
  8. 請求項7に記載の積層不織布シートの製造方法であって、
    前記第2不織布シートの伸張率が、1.1倍以上かつ1.2倍以下であることを特徴とする積層不織布シートの製造方法。
  9. 請求項7または8に記載の積層不織布シートの製造方法であって、
    前記第1不織布シートおよび前記第2不織布シートがエアスルー不織布により形成されることを特徴とする積層不織布シートの製造方法。
  10. 請求項7ないし9のいずれか1つに記載の積層不織布シートの製造方法であって、
    前記b)工程において、前記第1不織布シートおよび前記第2不織布シートがそれぞれ前記長手方向に搬送されることを特徴とする積層不織布シートの製造方法。
  11. 請求項7ないし10のいずれか1つに記載の積層不織布シートの製造方法であって、
    前記複数の第1凸部は厚さ方向の一方側に突出し、前記複数の第2凸部は前記厚さ方向の他方側に突出することを特徴とする積層不織布シートの製造方法。
  12. 請求項7ないし11のいずれか1つに記載の積層不織布シートの製造方法であって、
    前記熱エンボス加工が、前記第1不織布シートおよび前記第2不織布シートを、外周面が平滑なフラットロールと、前記エンボスロールとの間で挟むことにより行われ、
    前記フラットロールが前記第2不織布シートに接触し、前記エンボスロールが前記第1不織布シートに接触することを特徴とする積層不織布シートの製造方法。
  13. 請求項7ないし12のいずれか1つに記載の積層不織布シートの製造方法であって、
    前記熱エンボス加工が、前記第1不織布シートおよび前記第2不織布シートを、外周面が平滑なフラットロールと、前記エンボスロールとの間で挟むことにより行われ、
    前記フラットロールの温度が前記エンボスロールの温度よりも低いことを特徴とする積層不織布シートの製造方法。
  14. 請求項13に記載の積層不織布シートの製造方法であって、
    前記エンボスロールと前記フラットロールとの温度差が35℃よりも大きいことを特徴とする積層不織布シートの製造方法。
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