JP6697011B2 - 吸収性物品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば使い捨ておむつのような吸収性物品に関する。
特許文献1は、吸収性物品及びその製造方法を開示する。特許文献1に記載された吸収性物品は、着用者のウエスト回り方向へ延びる環状の弾性ウエストパネルと、弾性ウエストパネルの肌対向面側に取り付けられた弾性クロッチパネルと、クロッチパネルに含まれ、肌対向面中央部に吸収構造体を備えるベース層と、を含む。吸収構造体は、ホットメルト接着剤によって弾性ウエストパネルに固定されている。
特開2014−171690号公報
特許文献1に記載された吸収性物品では、例えば着用する際に、吸収性物品のウエストパネルが上方に持ち上げられる。また、吸収構造体が着用者の体液を多く吸収した場合、体液の重みで吸収構造体が下方に下がろうとする。したがって、吸収構造体とウエストパネルとの接合部分には強い負荷がかかることがある。したがって、吸収構造体とウエストパネルとの接合部分の接合力が高いことが望まれる。
吸収構造体とウエストパネルとの接合部分の接合力を高めるために、接着剤を多く塗布することが考えられる。しかしながら、接着剤を多く塗布すると、吸収性物品を構成するシート、例えば不織布から接着剤が染み出したり、当該シートの肌触りが低下したりすることがある。
したがって、接着剤の塗布量を過度に多くすることなく、吸収構造体とウエストパネルとの接合部分の接合力を高めることが望まれる。
一態様に係る吸収性物品の製造方法は、胴周り領域と、股下領域と、少なくとも前記股下領域に配置された吸収体と、を有する吸収性物品の製造方法である。この製造方法は、前記股下領域に配置される不織布からなる第1シートに凹凸部を施す賦形工程と、前記第1シートに前記吸収体を配置する吸収体配置工程と、前記賦形工程後に、前記胴周り領域に配置される胴周りシートに第1接着剤によって前記第1シートを接着する接着工程と、を有する。前記接着工程において、前記第1接着剤の少なくとも一部は、前記第1シート又は前記胴周りシートのうちの少なくとも一方において、前記凹凸部と重なる領域であって前記吸収体とは重ならない領域に塗布される。
図1は、一実施形態に係る吸収性物品の斜視図である。 図2は、一実施形態に係る吸収性物品の展開平面図である。 図3は、一実施形態に係る吸収性物品の分解斜視図である。 図4は、一実施形態に係る吸収性本体の一部分の分解斜視図である。 図5は、図2のV−V線に沿った模式的断面図である。 図6は、吸収性物品の製造方法を示す模式図である。 図7は、図6に続く工程を示す模式図である。 図8は、賦形を形成するための賦形ロールの一例を示す図である。 図9は、賦形を形成するための賦形ロールの別の一例を示す図である。
(1)実施形態の概要
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
一態様に係る吸収性物品の製造方法は、胴周り領域と、股下領域と、少なくとも前記股下領域に配置された吸収体と、を有する吸収性物品の製造方法であって、前記股下領域に配置される不織布からなる第1シートに凹凸部を施す賦形工程と、前記第1シートに前記吸収体を配置する吸収体配置工程と、前記賦形工程後に、前記胴周り領域に配置される胴周りシートに第1接着剤によって前記第1シートを接着する接着工程と、を有し、前記接着工程において、前記第1接着剤の少なくとも一部は、前記第1シート又は前記胴周りシートのうちの少なくとも一方において、前記凹凸部と重なる領域であって前記吸収体とは重ならない領域に塗布される。
本態様によれば、第1接着剤の少なくとも一部は、第1シート又は胴周りシートのうちの少なくとも一方における凹凸部と重なる領域に塗布される。すなわち、第1シートと胴周りシートは、少なくとも凹凸部が形成された領域において第1接着剤で接着される。この場合、胴周りシートが第1シートの凹凸部に食い込んだ状態で接着されるため、接着剤の塗布量を過度に多くすることなく、股下領域に配置される第1シートと胴周り領域に配置される胴周りシートとの接合力をより高めることができる。
好ましい一態様によれば、前記賦形工程では、前記不織布の繊維の配向方向と交差する方向に沿って延びる前記凹凸部が形成される。
一般に、不織布の繊維の配向方向を基点に柔軟に曲がり易くなっているため、不織布の繊維の配向方向を基点に折り曲げた場合には、しっかりとした折り目(折り癖)が付きにくい。逆に、不織布の繊維の配向方向に交差する方向を基点に不織布を折り曲げた場合には、しっかりとした折り目(折り癖)が付き易い。
本態様によれば、不織布の繊維の配向方向と交差する方向に沿って延びる凹凸部が形成されるため、凹凸部をしっかりと形成することができる。これにより、胴周りシートを第1シートの凹凸部にしっかりと食い込んだ状態で接着されることができる。
好ましい一態様によれば、前記不織布は、第1表面と、前記第1表面における繊維密度よりも大きい繊維密度を有する第2表面と、を有し、前記接着工程では、前記不織布の前記第2表面を前記胴周りシートに接着させる。
不織布の繊維密度が高い方の面(第2表面)は、不織布の繊維密度が低い方の面(第1表面)よりも多くの繊維が胴周りシートに接し易い。したがって、不織布の第2表面を胴周りシートに接着させることで、股下領域に配置される第1シートと胴周り領域に配置される胴周りシートとの接合力をより高めることができる。
また、不織布の繊維密度が高い方の面(第2表面)は、不織布の繊維密度が低い方の面(第1表面)よりも凹凸部がしっかりと付きやすいため、胴周りシートを第1シートの凹凸部によりしっかりと食い込んだ状態で接着させ易くなる。また、不織布の第1表面は繊維密度が低いため不織布本来の柔らかさを維持することができる。すなわち、不織布の繊維密度が高い方の面(第2表面)にしっかりと付けられた凹凸部を利用して胴周りシートと第1シートの接合力を高めつつも、不織布の第2表面の繊維密度が低いため本来の不織布の柔らかさを維持することができる。
好ましい一態様によれば、前記胴周りシートは、不織布から構成されており、前記胴周りシートを構成する不織布は、第3表面と、前記第3表面における繊維密度よりも大きい繊維密度を有する第4表面と、を有し、前記接着工程では、前記第1シートを、前記胴周りシートを構成する前記不織布の前記第4表面に接着させる。
胴周りシートを構成する不織布の繊維密度が高い方の面(第4表面)は、当該不織布の繊維密度が低い方の面(第3表面)よりも多くの繊維が第1シートに接し易い。したがって、第1シートを、胴周りシートを構成する不織布の第4表面に接着させることで、股下領域に配置される第1シートと胴周り領域に配置される胴周りシートとの接合力をより高めることができる。さらに、不織布の第3表面の繊維密度を低くすることによって、不織布の柔らかさを維持することもができる。すなわち、胴周りシートを構成する不織布の繊維密度が高い方の面(第4表面)で第1シートにしっかりと付着させることにより接合力を高めつつも、不織布の第3表面の繊維密度が低いため本来の不織布の柔らかさを維持することができる。
好ましい一態様によれば、前記賦形工程において、前記凹凸部は、前記第1シートの両端領域に施され、前記接着工程において、前記第1接着剤の少なくとも一部は、前記第1シート又は前記胴周りシートのうちの少なくとも一方における前記第1シートの前記凹凸部が施された前記両端領域に塗布される。
本態様によれば、最も接合力を高めたい第1シートの両端領域に凹凸部が施される。したがって、胴周りシートが第1シートの両端領域(凹凸部が施された領域)でしっかりと接着されるため、股下領域に配置される第1シートと胴周り領域に配置される胴周りシートとの接合力をより高めることができる。
好ましい一態様によれば、吸収性物品の製造方法は、第2シートを前記第1シートに接合する接合工程を有し、前記第1シートと前記第2シートの少なくとも一方は、図形、絵柄又は色彩を有し、前記賦形工程において、前記凹凸部は、前記図形、絵柄又は色彩と重複しない領域に施される。
これにより、凹凸部の影響で図形、絵柄又は色彩が見にくくなることを抑制することができる。その一方で、前述したように、凹凸部を利用して第1シートと胴周りシートとの接合力を高めることができる。すなわち、図形、絵柄又は色彩と重複しない領域に凹凸部を配置することによって、図形、絵柄又は色彩の視認性を落とすことなく、凹凸部を利用した接合力の向上を図ることができる。
好ましい一態様によれば、前記賦形工程において、前記第1シートを搬送方向に搬送しつつ、前記搬送方向に交差する方向に延びた複数の突起を有するロールを用いて、前記凹凸部が施される。
第1シートを搬送方向に搬送する場合、第1シートは搬送方向に引っ張られた状態になる。搬送方向に引っ張られた状態で、搬送方向に交差する方向に延びた複数の突起を有するロールによって第1シートに凹凸部を施すことで、第1シートに凹凸部をしっかりと形成することができる。
その結果、接着工程において、胴周りシートが第1シートの凹凸部により食い込んだ状態で接着されるため、股下領域に配置される第1シートと胴周り領域に配置される胴周りシートとの接合力をより高めることができる。
好ましい一態様によれば、前記賦形工程において、前記第1シートを搬送方向に搬送しつつ、前記搬送方向に延びた複数の突起を有するロールを用いて、前記凹凸部が施される。
搬送方向に延びた複数の突起を有するロールを用いて凹凸部が施された場合、搬送方向における第1シート(不織布)の長さは、賦形処理の前後でほぼ変化しない。したがって、搬送方向における第1シートの長さの変化による搬送の不具合を抑制し、製造工程中で、より正確に第1シートを搬送することができる。
好ましい一態様によれば、前記接着工程では、前記第1接着剤が前記胴周りシート側に塗布された後に、前記第1シートと前記胴周りシートとを互いに接着する。
第1シート側に第1接着剤を塗布しようとすると、第1シートの最端部まで第1接着剤を塗布し難い。本態様によれば、接着剤を胴周りシート側に塗布するため、第1シートとの接合部全域に第1接着剤を正確に塗布することができる。よって、股下領域に配置される第1シートと胴周り領域に配置される胴周りシートとの接合力をより高めることができる。
好ましい一態様によれば、吸収性物品の製造方法は、前記賦形工程の後に、前記第1シートの前記凹凸部が施された領域に、弾性部材を接合する工程を有する。
賦形工程の後に弾性部材を接合することで、賦形工程中に、例えば複数の突起を有するロールによって弾性部材が切れることを抑制することができる。
好ましい一態様によれば、前記賦形工程において、前記第1シートの搬送方向に交差する交差方向における端部領域に前記凹凸部が施され、前記賦形工程の後に、前記第1シートの前記凹凸部が施された領域内を通る仮想折り線を基点に前記第1シートを折り返し、前記第1シートの折り返された部分を第2接着剤で接着する折り返し工程を有し、前記折り返し工程では、前記第2接着剤は、前記折り返された部分の一部にのみ施される。
仮に、折り返された部分の全面に第2接着剤を施すと、折り返された部分が硬く接着されることになり、第1シートの折り返された部分の剛性が過度に高くなることがある。
本態様では、第2接着剤は、折り返された部分の一部にのみ施される。そのため、第1シートの折り返された部分は比較的柔らかくなる。一般に、シート(不織布)の柔らかい部分を接着するために必要な接着剤の量は少ない。したがって、第2接着剤が折り返された部分の一部にのみ施されることで、後の接着工程において、第1接着剤の量が少なくても、胴周りシートと第1シートとの接合力を確保することができる。
(2)吸収性物品の構成
以下、図面を参照して、一実施形態について説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なる場合があることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法等は、以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。
図1は、一実施形態に係る吸収性物品の斜視図である。本実施形態において、吸収性物品10は、いわゆるパンツタイプの使い捨ておむつである。しかしながら、本発明の吸収性物品10は、パンツタイプの使い捨ておむつに限定されない。
図2は、一実施形態に係る吸収性物品の展開平面図である。図2では、後述するシーム部20を切り開き、吸収性物品20を展開した状態の平面図が示されている。図3は、吸収性物品10を構成する構成要素の分解斜視図である。図4は、吸収性物品10を構成する吸収性本体13の一部分の分解斜視図である。図5は、図2のV−V線に沿った吸収性本体13の模式的断面図である。
吸収性物品10は、着用者の胴周りに配置される胴周り領域14,15と、着用者の股下に配置される股下領域16と、を有する。胴周り領域は、着用者の前胴周りに配置される前胴周り領域14と、着用者の後胴周りに配置される後胴周り領域15と、を含む。
吸収性物品10は、前胴周り領域14と後胴周り領域15との間を延びる前後方向Lと、前後方向Lに直交する幅方向Wと、を有する。
吸収性物品10は、胴周り領域14,15を構成するウエストパネル12と、少なくとも股下領域16に配置される吸収性本体13と、を有する。ウエストパネル12は、前胴周り領域14に配置された前胴周りシート18と、後胴周り領域15に配置された後胴周りシート19と、を有する。前胴周りシート18は、幅方向Wに延びる長方形状を有していてよい。後胴周りシート19は、幅方向Wに延びる長方形状を有していてよい。
幅方向Wにおける前胴周りシート18の縁部は、幅方向Wにおける後胴周りシート19の縁部とシーム部20において接合されている。これにより、ウエストパネル12は、着用者の胴周りが挿入される胴周り開口22を形成する。また、本実施形態に係る吸収性物品10は、着用者の脚を挿入するための脚周り開口23を有する。
前胴周りシート18及び後胴周りシート19は、それぞれ、肌面側に位置する内層シート24,25と、非肌面側に位置する外層シート26,27と、を有していてよい。外層シート26,27は、内層シート24,25よりも前後方向Lにおける外側に延出していてよい。
外層シート26,27は、不織布から構成されていてよい。この不織布としては、例えば、スパンボンド不織布、エアスルー不織布などを用いることができる。内層シート24,25は、例えばホットメルト接着剤のような接着剤によって外層シート26,27と接合される。
内層シート24,25は、不織布から構成されていてよい。この不織布としては、例えば、スパンボンド不織布やメルトブローン不織布やエアスルー不織布などを用いることができる。
前胴周りシート18は、幅方向Wに伸張可能な弾性部材31,33を有していてもよい。弾性部材31,33は、伸張された状態で前胴周りシート18に接合され、前胴周りシート18を幅方向Wに収縮させる。弾性部材31は、前後方向Lにおける前胴周りシート18の前側端部付近に設けられていてよい。弾性部材33は、前後方向Lにおける前胴周りシート18の後側端部付近に設けられていてよい。
後胴周りシート19は、幅方向Wに伸張可能な弾性部材32,34を有していてもよい。弾性部材32,34は、伸張された状態で後胴周りシート19に接合され、後胴周りシート19を幅方向Wに収縮させる。弾性部材32は、前後方向Lにおける後胴周りシート19の後側端部付近に設けられていてよい。弾性部材34は、前後方向Lにおける後胴周りシート19の前側端部付近に設けられていてよい。
また、弾性部材33,34は、例えば不織布から形成された細長状の固定シート30によって覆われていてもよい。
吸収性本体13は、前胴周りシート18から後胴周りシート19まで延びている。吸収性本体13の前側端部46は、ホットメルト接着剤のような接着剤によって前胴周りシート18に接合されている。吸収性本体13の後側端部47は、ホットメルト接着剤のような接着剤によって後胴周りシート19に接合されている。
吸収性本体13は、少なくとも股下領域16に配置される吸収体11を有する。吸収体11は、吸収性コア58と、吸収性コア58の肌面側に位置する表面シート59と、吸収性コア58の非肌面側に位置する裏面シート60と、を含む。吸収性コア58は、パルプや超吸収性ポリマー粒子(SAP)等を含んでいてよい。表面シート59は、透液性の不織布から構成されていてよい。裏面シート60は、不透液性の不織布又はプラスチックシート等から構成されていてよい。
吸収性本体13は、吸収性コア58よりも非肌面側に股下シート50を有していてよい。股下シート50は、第1シート51と、第2シート52と、を含んでいてよい。
第1シート51は、不織布から構成されている。第1シート51は、少なくとも股下領域16に設けられており、前胴周り領域14から後胴周り領域15にわたって延びている。本実施形態において、第1シート51は、おむつ10の脚周り開口23を形成する部材である。
第2シート52は、第1シート51に接合されている。本実施形態では、第2シート52は、第1シート51の肌面側に接合されている。第2シート52は、プラスチックシートによって構成されていてよい。
第1シート51は、ウエストパネル12の胴周りシート(前胴周りシート18及び後胴周りシート19)に例えばホットメルト接着剤のような第1接着剤によって接着されている。具体的には、第1シート51は、前胴周りシート18及び後胴周りシート19の外層シート26,27に接着されていてよい。この場合、前胴周りシート18及び後胴周りシート19の内層シート24,25が、第1シート51及び第2シート52の肌面側に接合されてもよい。
第1シート51には凹凸部(賦形)57aが形成されている。この凹凸部57aは、少なくとも第1シート51を複数の突起を有する一対のロールの間に通過させることによって形成することができる。
凹凸部57aは、例えば、幅方向Wにおける第1シート51の両端領域に形成されていてよい。この場合、幅方向Wにおける第1シート51の中央領域に凹凸部57aが形成されていなくてもよい。凹凸部57aが形成された領域は、前胴周り領域14から後胴周り領域15までにわたっていてよい。
凹凸部(賦形)57aは、第1シート51を構成する不織布の繊維の配向方向と交差する方向に沿って延びていることが好ましい。すなわち、凹凸部57aを構成する各々の凹部及び凸部が、不織布の繊維の配向方向と交差する方向に沿って延びていることが好ましい。
前胴周りシート18及び後胴周りシート19と第1シート51とは、例えばホットメルト接着剤のような第1接着剤28,29によって接着されている。第1接着剤28,29の少なくとも一部は、第1シート51又は前胴周りシート18及び後胴周りシート19のうちの少なくとも一方において、凹凸部57aと重なる領域であって吸収体11とは重ならない領域に塗布されている。ここで、第1接着剤28,29の一部は、吸収体11とは重なる領域にも塗布されていてよい。
好ましくは、第1接着剤28,29は、幅方向Wにおける第1シート51の両端領域であって凹凸部57aと重なる領域に塗布される。より好ましくは、第1接着剤は、前胴周りシート18及び後胴周りシート19と第1シート51とが重なる領域であって、凹凸部57aが形成された領域の全体にわたって塗布される。
第1シート51を構成する不織布は、第1表面と、第1表面における繊維密度よりも大きい繊維密度を有する第2表面と、を有していてよい。この場合、第1シート51を構成する不織布の第2表面が前胴周りシート18及び後胴周りシート19に接着されていることが好ましい。
また、前胴周りシート18及び後胴周りシート19は、不織布から構成されていてよい。この場合、前胴周りシート18及び後胴周りシート19を構成する不織布は、第3表面と、当該第3表面における繊維密度よりも大きい繊維密度を有する第4表面と、を有していてよい。この場合、第1シート51は、前胴周りシート18及び後胴周りシート19を構成する不織布の第4表面に接着されていることが好ましい。
第1シート51は、凹凸部57aが施された領域に、弾性部材を有する。この弾性部材は、脚周り弾性部材57b及び追加弾性部材57cを含んでいてよい。脚周り弾性部材57b及び追加弾性部材57cは、伸張された状態で第1シート51に接合されていてよい。
脚周り弾性部材57b及び追加弾性部材57cのうちの少なくとも1つ、本実施形態では脚周り弾性部材57bは、第1シート51の凹凸部57aが施された領域に設けられていることが好ましい。
第1シート51は、凹凸部57aが施された領域内を通る仮想折り線を基点に折り返されている。第1シート51の折り返された部分は例えばホットメルト接着剤のような第2接着剤によって展開不能に接着されている。ただし、第2接着剤は、第1シート51の折り返された部分の一部にのみ施されることが好ましい。
第1シート51と第2シート52の少なくとも一方は、図形、絵柄又は色彩を有していてもよい。この場合、凹凸部57aは、図形、絵柄又は色彩と重複しない領域に施されることが好ましい。具体的には、図形、絵柄又は色彩は、幅方向Wにおける第1シート51又は第2シート52の中央領域に配置されることが好ましい。
なお、第1シート51と第2シート52の少なくとも一方に設けられた図形、絵柄又は色彩のうちの一部が凹凸部57aと重なる領域に設けられていてもよい。例えば、図形、絵柄又は色彩の領域のうちの5%未満の領域が凹凸部57aと重なる領域に設けられていてもよい。
(3)吸収性物品の製造方法
図6及び図7を参照して吸収性物品の製造方法について説明する。図6及び図7は、吸収性物品の製造方法を示す模式図である。図7は、図6に続く工程を示している。図中の符号「MD」は、機械方向、すなわち吸収性物品を構成するシートの搬送方向に相当する。図中の符号「CD」は、機械方向MDに交差する交差方向に相当する。
吸収性物品10の製造方法は、賦形工程S1と、接合工程S2と、弾性部材設置工程S3と、折り返し工程S4と、第1切断工程S5と、吸収体配置工程S6と、胴周りシート形成工程S7と、接着工程S8と、折り畳み工程S9と、シーム部形成工程S10と、第2切断工程S11と、を有していてよい。これらの工程S1〜S11は、この順に実施することが好ましい。しかしながら、これらの工程S1〜S11の順番は、可能な限り、入れ替え可能であることに留意されたい。
<賦形工程S1>
本実施形態に係る吸収性物品の製造方法において、まずは吸収性本体13を製造するラインについて説明する。まず、賦形工程S1において、股下領域16に配置される不織布からなる第1シート51に凹凸部57aを施す。第1シート51は、機械方向MDに連続したシートを構成している。
本実施形態では、凹凸部57aは、交差方向CDにおける第1シート51の両端領域に施される。凹凸部57aが形成される領域は、機械方向MDに沿って長く延びていてよい。
凹凸部57aは、第1シート51を搬送方向に搬送しつつ、賦形ロールを用いて形成することができる。図8は、賦形を形成するための賦形ロールの一例を示す図である。図8に示す賦形ロール100は、第1シート51の搬送方向MDに交差する交差方向CDに延びた複数の突起102を有する。
第1シート51を搬送方向MDに搬送する場合、第1シート51は搬送方向MDに引っ張られた状態になる。搬送方向MDに引っ張られた状態で、搬送方向MDに交差する方向CDに延びた複数の突起102を有するロール100によって第1シート51に凹凸部57aを施すことで、第1シート51に凹凸部57aをしっかりと形成することができる。その結果、後述する接着工程S8において、胴周りシート(前胴周りシート18及び後胴周りシート19)が、後述するように第1シート51の凹凸部57aにより食い込んだ状態で接着される。そのため、股下領域16に配置される第1シート51と胴周りシート(前胴周りシート18及び後胴周りシート19)との接合力をより高めることができる。なお、以下では、前胴周りシート18と後胴周りシート19をまとめて単に「胴周りシート」と称することがある。
図9は、賦形を形成するための賦形ロールの別の一例を示す図である。図9に示す賦形ロール200は、搬送方向MDに延びた複数の突起202を有する搬送方向MDに延びた複数の突起202を有するロール200を用いて凹凸部57aが施された場合、搬送方向MDにおける第1シート(不織布)51の長さは、賦形工程S1の前後でほぼ変化しない。したがって、搬送方向MDにおける第1シート51の長さの変化による搬送の不具合を抑制し、製造工程中で、より正確に第1シート51を搬送することができる。
なお、図8及び図9に示すように、凹凸部57aは、交差方向CDにおける第1シート51の両端領域に形成されることが好ましい。すなわち、交差方向CDにおける第1シート51の中央領域に凹凸部57aが形成されなくてもよい。この場合、賦形ロールは、交差方向CDに離間して配置された2対のロール100,200を含んでいてよい。
好ましくは、賦形工程S1では、第1シート51を構成する不織布の繊維の配向方向と交差する方向に沿って延びる凹凸部57aが形成される。一般に、不織布は、不織布の繊維の配向方向を基点に柔軟に曲がり易くなっているため、不織布の繊維の配向方向を基点に折り曲げた場合には、しっかりとした折り目(折り癖)が付きにくい。逆に、不織布の繊維の配向方向に交差する方向を基点に不織布を折り曲げた場合には、しっかりとした折り目(折り癖)が付き易い。
本態様によれば、不織布の繊維の配向方向と交差する方向に沿って延びる凹凸部57aが形成されるため、凹凸部57aをしっかりと形成することができる。これにより、後述する接着工程S8にて、胴周りシート18,19は、第1シート51の凹凸部57aにしっかりと食い込んだ状態で接着されることができる。
<接合工程S2>
接合工程S2では、搬送ライン上を搬送される第1シート51に、第2シート52を接合する。第2シート52は、好ましくはプラスチックシートによって構成されていてよい。なお、接合工程S2は、必要に応じて実施されればよい。
交差方向CDにおいて第2シート52の幅は、第1シート51の幅よりも狭くてよい。この場合、第1シート51に形成された凹凸部57aの少なくとも一部は、第2シート52から露出することが好ましい。
ここで、第1シート51と第2シート52の少なくとも一方は、図形、絵柄又は色彩を有していてよい。この場合、好ましくは、賦形工程S1において、凹凸部57aは、当該図形、絵柄又は色彩と重複しない領域に施される。これにより、吸収性物品10が完成した際に、凹凸部57aの影響で図形、絵柄又は色彩が見にくくなることを抑制することができる。その一方で、後述するように、凹凸部57aを利用して第1シート51と胴周りシート18,19との接合力を高めることができる。すなわち、図形、絵柄又は色彩と重複しない領域に凹凸部57aを配置することによって、図形、絵柄又は色彩の視認性を落とすことなく、凹凸部57aを利用した接合力の向上を図ることができる。
本実施形態では、交差方向CDにおける第1シート51の両側に凹凸部57aが形成され、交差方向CDにおける第2シート52の中央領域に、図形、絵柄又は色彩が設けられていて良い。
なお、第1シート51と第2シート52の少なくとも一方に設けられた図形、絵柄又は色彩のうちの一部が凹凸部57aと重なる領域に設けられていてもよい。例えば、図形、絵柄又は色彩の領域のうちの5%未満の領域が凹凸部57aと重なる領域に設けられていてもよい。
好ましくは、第2シート52がプラスチックシートによって構成されており、図形、絵柄又は色彩は第2シート52に施されている。第2シート52がプラスチックシートにより構成されているため、図形、絵柄又は色彩を例えばインク層によって容易に形成することができる。
また、不織布からなる第1シート51にプラスチックシートからなる第2シート52を接合する場合、接合工程S2は、賦形工程S1よりも後に実施されることが好ましい。これは、賦形ロール100,200によって、プラスチックシートが破れることを抑制するためである。
<弾性部材設置工程S3>
賦形工程S1よりも後に、第1シート51の凹凸部57aが施された領域に、弾性部材57bを接合する弾性部材設置工程S3を実施しても良い。本実施形態では、前述したように、この弾性部材57bは、脚周り弾性部材である。また、弾性部材設置工程S3において、第1シート51に、脚周り弾性部材57bだけではなく、追加弾性部材57cを設置してもよい。
脚周り弾性部材57b及び/又は追加弾性部材57cは、伸張された状態で第1シート51に例えばホットメルト接着剤により接合される。
脚周り弾性部材57bや追加弾性部材57cは、使用者の脚周りに吸収性物品10をフィットさせ易くし、吸収性物品の履き心地を向上させることができる。このような弾性部材57bを、賦形工程S1の後に接合することで、賦形工程S1中に例えばロール100,200によって弾性部材57bが切れることを抑制することができる。
<折り返し工程S4>
賦形工程S1よりも後に、第1シート51の凹凸部57aが施された領域内を通る仮想折り線ILを基点に第1シート51を折り返し、第1シート51の折り返された部分を接着剤で接着する折り返し工程S4を実施してもよい。交差方向CDにおける第1シート51の両端領域を折り返すことによって、脚周り弾性部材57bや追加弾性部材57cを第1シート51の内側に配置させることができる(図5も参照)。
また、第1シート51上に第2シート52を接合した場合には、第1シート51の、交差方向CDにおいて第2シート52よりも外側に延出した部分を、折り返すことが好ましい。この場合、第1シート51の折り返された部分は、交差方向CDにおける第2シート52の端部領域を覆ってもよい。すなわち、交差方向CDにおける第2シート52の端部領域は、第1シート51によって厚み方向に挟まれてもよい。
また、折り返した第1シート51の内面どうしを確実に接合するために、第1シート51を一対のニップロール(図示せず)の間を通過させてもよい。
折り返し工程S4では、第1シート51の折り返し部分を展開不能に接着する接着剤は、折り返された部分の一部にのみ施されることが好ましい。すなわち、仮に、第1シート51の折り返された部分の全面に接着剤を施すと、折り返された部分が硬く接着されることになり、第1シート51の折り返された部分の剛性が過度に高くなることがある。
本態様では、上記接着剤は、折り返された部分の一部にのみ施されるため、第1シート51の折り返された部分は比較的柔らかくなる。一般に、シート(不織布)の柔らかい部分を接着するために必要な接着剤の量は少ない。したがって、上記接着剤が折り返された部分の一部にのみ施されることで、後の接着工程において使用される接着剤の量が少なくても、胴周りシートと第1シート51との接合力を確保することができる。
<第1切断工程S5>
第1切断工程S5では、連続的に繋がった第1シート51を、1つの製品に使用される大きさに切断する。具体的には、第1シート51を互いに対向配置されたカッターとアンビルローラーとの間を通過させることにより、第1シート51を切断することができる。
<吸収体配置工程S6>
吸収体配置工程S6では、第1シート51に吸収体11が配置される。吸収体11は、前述したように、吸収性コア58、表面シート59及び裏面シート60を含んでいてよい。なお、賦形工程S1で第1シート51に形成された凹凸部57aの少なくとも一部は、吸収性コア58と重ならない領域に配置されることが好ましい。吸収体配置工程S6を経て、吸収性本体13が形成される。
<胴周りシート形成工程S7>
次に、吸収性本体13を胴周りシート(前胴周りシート18及び後胴周りシート19)に搭載する。まず、胴周りシート形成工程S7において、前胴周りシート18及び後胴周りシート19を構成するウエブ7A,7Bを搬送しつつ、ウエブ7A,7Bの中心に切り込みを入れ、各ウエブ7A,7Bを交差方向CDにおいて2つの領域に分ける。これにより、図7に示すように、前胴周りシート18及び後胴周りシート19の内層シート24,25と、前胴周りシート18及び後胴周りシート19の外層シート26,27と、が形成される。
そして、内層シート24,25と外層シート26,27との間に、前述した弾性部材31,32,33,34を挟み込む。このようにして、前胴周りシート18と後胴周りシート19が形成される。前胴周りシート18と後胴周りシート19は、交差方向CDに間隔をあけた状態で併走される。
<接着工程S8>
賦形工程S1より後に、前胴周り領域14及び後胴周り領域15に配置される前胴周りシート18及び後胴周りシート19に第1接着剤28,29によって第1シート51を接着する接着工程S8が行われる。本実施形態では、接着工程S8において、吸収性本体13は、前胴周りシート18と後胴周りシート19とに跨るように配置される。
接着工程S8において、第1接着剤28,29の少なくとも一部は、第1シート51又は胴周りシート18,19のうちの少なくとも一方において、凹凸部57aと重なる領域であって吸収体11とは重ならない領域に塗布される(図3も参照)。なお、第1接着剤28,29の一部は、吸収体11と重なる領域に塗布されてもよい。
本態様によれば、第1接着剤28,29の少なくとも一部は、第1シート51又は胴周りシート18,19のうちの少なくとも一方における凹凸部57aと重なる領域に塗布される。すなわち、第1シート51と胴周りシート18,19は、少なくとも凹凸部57aが形成された領域において第1接着剤28,29で接着される。この場合、胴周りシート18,19が第1シート51の凹凸部57aに食い込んだ状態で接着されるため、第1接着剤28,29の塗布量を過度に多くすることなく、股下領域16に配置される第1シート51と胴周りシート18,19との接合力をより高めることができる。
好ましくは、接着工程S8において、第1接着剤28,29の少なくとも一部は、第1シート51又は胴周りシート18,19のうちの少なくとも一方における第1シート51の凹凸部57aが施された両端領域に塗布される。最も接合力を高めたい第1シート51の両端領域に凹凸部57aが施される場合、当該第1シート51の両端領域にも第1接着剤28,29を塗布することで、胴周りシート18,19が第1シート51の両端領域(凹凸部57aが施された領域)でしっかりと接着される。したがって、股下領域16に配置される第1シート51と胴周り領域に配置される胴周りシート18,19との接合力をより高めることができる。
好ましくは、接着工程S8では、第1接着剤28,29が胴周りシート18,19側に塗布された後に、第1シート51と胴周りシート18,19とを互いに接着する。第1シート51側に第1接着剤28,29を塗布しようとすると、第1シート51の縁部まで第1接着剤28,29を塗布し難い。本態様によれば、第1接着剤28,29を胴周りシート18,19側に塗布するため、第1シート51との接合部全域に第1接着剤28,29を正確に塗布することができる。よって、股下領域16に配置される第1シート51と胴周り領域に配置される胴周りシート18,19との接合力をより高めることができる。
第1シート51を構成する不織布は、第1表面と、当該第1表面における繊維密度よりも大きい繊維密度を有する第2表面と、を有していてよい。この場合、接着工程S8では、第1シート51を構成する不織布の第2表面を胴周りシート18,19に接着させることが好ましい。不織布の繊維密度が高い方の面(第2表面)は、不織布の繊維密度が低い方の面(第1表面)よりも多くの繊維が胴周りシート18,19に接し易い。したがって、不織布の第2表面を胴周りシート18,19に接着させることで、股下領域16に配置される第1シート51と胴周り領域に配置される胴周りシート18,19との接合力をより高めることができる。
さらに、第1シート51を構成する不織布の繊維密度が高い方の面(第2表面)は、不織布の繊維密度が低い方の面(第1表面)よりも凹凸部57aがしっかりと付きやすいため、胴周りシート18,19を第1シート51の凹凸部57aによりしっかりと食い込んだ状態で接着させ易くなる。
さらに、不織布の第1表面の繊維密度を低くすることによって、第1シート51を構成する不織布の柔らかさを維持することもができる。すなわち、不織布の繊維密度が高い方の面(第2表面)にしっかりと付けられた凹凸部57aを利用して胴周りシート18,19と第1シート51の接合力を高めつつも、不織布の第2表面の繊維密度が低いため本来の不織布の柔らかさを維持することができる。
また、胴周りシート18,19は、不織布から構成されていてもよい。胴周りシート18,19を構成する不織布は、第3表面と、当該第3表面における繊維密度よりも大きい繊維密度を有する第4表面と、を有していてよい。接着工程S8では、第1シート51を、胴周りシート18,19を構成する不織布の第4表面に接着させることが好ましい。胴周りシート18,19を構成する不織布の繊維密度が高い方の面(第4表面)は、当該不織布の繊維密度が低い方の面(第3表面)よりも多くの繊維が第1シート51に接し易い。したがって、第1シート51を、胴周りシート18,19を構成する不織布の第4表面に接着させることで、股下領域16に配置される第1シート51と胴周り領域に配置される胴周りシート18,19との接合力をより高めることができる。
さらに、不織布の第3表面の繊維密度を低くすることによって、胴周りシート18,19を構成する不織布の柔らかさを維持することもができる。すなわち、胴周りシート18,19を構成する不織布の繊維密度が高い方の面(第4表面)で第1シート51にしっかりと付着させることにより接合力を高めつつも、不織布の第3表面の繊維密度が低いため本来の不織布の柔らかさを維持することができる。
また、接着工程S8は、賦形工程S1の後に第1シート51の搬送速度と異なる速度で搬送される別のシートを第1シート51に接合する工程を経ることなく実施されることが好ましい。仮に、賦形工程S1と接着工程S8との間に、第1シート51の搬送速度と異なる速度で搬送される別のシートを第1シート51に接合する工程が存在すると、伸縮率の異なる状態で2つのシートが接合されてしまうため、第1シート51に形成された凹凸部57aが崩れることがある。すなわち、第1シート51の凹凸部57aがより滑らかになってしまうことがある。この場合、胴周りシート18,19が第1シート51の凹凸部57aに食い込んだ状態で接着されるというメリットが低減されることがある。
本態様では、接着工程S8は、賦形工程S1の後に第1シート51の搬送速度と異なる速度で搬送される別のシートを第1シート51に接合する工程を経ることなく実施されるため、胴周りシート18,19が第1シート51の凹凸部57aにしっかりと食い込んだ状態で第1シート51に接着させることができる。最も、第1シート51の凹凸部57が十分に維持されるのであれば、賦形工程S1と接着工程S8との間に、第1シート51の搬送速度と異なる速度で搬送される別のシートを第1シート51に接合する工程を実施してもよい。
<折り畳み工程S9>
次に、吸収性本体13が設置された胴周りシート18,19を、搬送方向MDに沿った折り線を基点に2つ折りする。これにより、前胴周りシート18が後胴周りシート19と重なった状態になる。
<シーム部形成工程S10>
次に、シーム部形成工程S10において、連続的に繋がっている吸収性物品10の各々の幅方向の外側端部に相当する位置で、前胴周りシート18と後胴周りシート19とを互いに接合することによって、シーム部20を形成する。これにより、吸収性物品10がパンツ型に形成される。
<第2切断工程S11>
次に、第2切断工程S11において、連続的に繋がっている吸収性物品10をシーム部20のところで切断することによって、各々の製品を得る。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
例えば、上記実施形態に係る吸収性物品は、パンツ型の使い捨ておむつであった。この代わりに、本発明の吸収性物品は、係止テープを有するいわゆるテープタイプの使い捨ておむつであってもよい。
10 吸収性物品
11 吸収体
12 ウエストパネル
13 吸収性本体
14 前胴周り領域
15 後胴周り領域
16 股下領域
18 前胴周りシート
19 後胴周りシート
50 股下シート
51 第1シート
52 第2シート
57a 凹凸部
L 前後方向
W 幅方向

Claims (11)

  1. 胴周り領域と、股下領域と、少なくとも前記股下領域に配置された吸収体と、を有する吸収性物品の製造方法であって、
    前記股下領域に配置される不織布からなる第1シートに凹凸部を施す賦形工程と、
    前記第1シートに前記吸収体を配置する吸収体配置工程と、
    前記賦形工程後に、前記胴周り領域に配置される胴周りシートに第1接着剤によって前記第1シートを接着する接着工程と、を有し、
    前記接着工程において、前記第1接着剤の少なくとも一部は、前記第1シート又は前記胴周りシートのうちの少なくとも一方において、前記凹凸部と重なる領域であって前記吸収体とは重ならない領域に塗布される、吸収性物品の製造方法。
  2. 前記賦形工程では、前記不織布の繊維の配向方向と交差する方向に沿って延びる前記凹凸部が形成される、請求項1に記載の吸収性物品の製造方法。
  3. 前記不織布は、第1表面と、前記第1表面における繊維密度よりも大きい繊維密度を有する第2表面と、を有し、
    前記接着工程では、前記不織布の前記第2表面を前記胴周りシートに接着させる、請求項1又は2に記載の吸収性物品の製造方法。
  4. 前記胴周りシートは、不織布から構成されており、
    前記胴周りシートを構成する前記不織布は、第3表面と、前記第3表面における繊維密度よりも大きい繊維密度を有する第4表面と、を有し、
    前記接着工程では、前記第1シートを、前記胴周りシートを構成する前記不織布の前記第4表面に接着させる、請求項1から3のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法。
  5. 前記賦形工程において、前記凹凸部は、前記第1シートの両端領域に施され、
    前記接着工程において、前記第1接着剤の少なくとも一部は、前記第1シート又は前記胴周りシートのうちの少なくとも一方における前記第1シートの前記凹凸部が施された前記両端領域に塗布される、請求項1から4のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法。
  6. 第2シートを前記第1シートに接合する接合工程を有し、
    前記第1シートと前記第2シートの少なくとも一方は、図形、絵柄又は色彩を有し、
    前記賦形工程において、前記凹凸部は、前記図形、絵柄又は色彩と重複しない領域に施される、請求項1から5のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法。
  7. 前記賦形工程において、前記第1シートを搬送方向に搬送しつつ、前記搬送方向に交差する方向に延びた複数の突起を有するロールを用いて、前記凹凸部が施される、請求項1から6のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法
  8. 前記賦形工程において、前記第1シートを搬送方向に搬送しつつ、前記搬送方向に延びた複数の突起を有するロールを用いて、前記凹凸部が施される、請求項1から6のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法
  9. 前記接着工程では、前記第1接着剤が前記胴周りシート側に塗布された後に、前記第1シートと前記胴周りシートとを互いに接着する、請求項1から8のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法。
  10. 前記賦形工程の後に、前記第1シートの前記凹凸部が施された領域に、弾性部材を接合する工程を有する、請求項1から9のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法。
  11. 前記賦形工程において、前記第1シートの搬送方向に交差する交差方向における端部領域に前記凹凸部が施され、
    前記賦形工程の後に、前記第1シートの前記凹凸部が施された領域内を通る仮想折り線を基点に前記第1シートを折り返し、前記第1シートの折り返された部分を第2接着剤で接着する折り返し工程を有し、
    前記折り返し工程では、前記第2接着剤は、前記折り返された部分の一部にのみ施される、請求項1から10のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法。
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