JP6993262B2 - タイヤ成型用金型、タイヤ成型用金型の製造方法およびタイヤ - Google Patents

タイヤ成型用金型、タイヤ成型用金型の製造方法およびタイヤ Download PDF

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Description

本発明は、タイヤ成型用金型、タイヤ成型用金型の製造方法およびタイヤに関する。
従来、タイヤは、各種ゴム部材等からなる未加硫のグリーンタイヤを、タイヤ成型用金型を用いて加硫成型して製造される。タイヤ成型用金型においては、タイヤのトレッド踏面を型付けするトレッド型付面に、該トレッド踏面に各種溝やサイプ等を付与するための骨やブレード等(突条部)が設けられている。
タイヤ成型用金型のトレッド型付面に設けられる骨やブレード等は、一般に、機械加工により予め成型された本体部に当該骨やブレード等を植え込むこと(例えば、特許文献1)、または、本体部を鋳造により成型するのと同時に当該骨やブレード等を鋳包むこと(例えば、特許文献2)等によって設けられる。
特開2012-006404号公報 特開2004-216622号公報
近年、タイヤ性能のさらなる向上が望まれるなか、タイヤのトレッドパターンは複雑化する傾向にある。複雑なトレッドパターンを有するタイヤを成型するためには、当該複雑なトレッドパターンに対応したトレッド型付面を有するタイヤ成型用金型が必要となるが、そのような金型の製造は難しく、また、金型の強度に課題がある場合もあった。
そこで、本発明は、容易に製造でき且つ強度が改善された、タイヤ成型用金型を提供することを目的とする。
また、本発明は、強度が改善されたタイヤ成型用金型を容易に得ることができる、タイヤ成型用金型の製造方法を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、複雑なトレッドパターンを有していても容易に製造できる、タイヤを提供することを目的とする。
(1)本発明のタイヤ成型用金型は、タイヤ成型用金型の周方向に並ぶ複数の型付体ピースからなりタイヤのトレッド踏面を型付けする、トレッド型付体を備え、前記型付体ピースは、前記タイヤのトレッド踏面の外輪郭を成型する、本体部と、該本体部から前記タイヤ成型用金型の径方向に延びて前記タイヤのトレッド踏面に溝形状を付与する、複数の突条部と、を有し、前記複数の突条部は、第1突条部と、該第1突条部と交差して延びる第2突条部と、を含む、タイヤ成型用金型であって、前記第1突条部は、該第1突条部の側面に、前記前記タイヤ成型用金型の径方向に延びる凹部を備え、前記第2突条部は、該第2突条部の端部に、前記凹部に嵌合する形状を有する接続部を備え、前記凹部に前記接続部が嵌め合わされていることを特徴とする。
この構成の本発明のタイヤ成型用金型によれば、該金型を容易に製造でき且つ該金型の強度を改善することができる。
なお、本明細書において「嵌め合わされている」とは、第1突条部における凹形状の内法形状と、第2突条部における接続部の外郭形状とが一致して、該凹部が、該接続部により、完全に、不足なく補完されている状態をいう。
(2)本発明のタイヤ成型用金型では、前記第2突条部の前記接続部に、前記タイヤ成型用金型の径方向に対して交差する向きに延びる突起が形成されており、前記第1突条部の前記凹部に、前記突起に対応する突起受けが形成されていることが好ましい。
この構成によれば、金型の強度をより改善することができる。
(3)本発明のタイヤ成型用金型の製造方法は、タイヤ成型用金型の周方向に並ぶ複数の型付体ピースからなりタイヤのトレッド踏面を型付けするトレッド型付体を備え、前記型付体ピースは、前記タイヤのトレッド踏面の外輪郭を成型する、本体部と、該本体部から前記タイヤ成型用金型の径方向に延びて前記タイヤのトレッド踏面に溝形状を付与する、複数の突条部と、を有し、前記複数の突条部は、第1突条部と、該第1突条部と交差して延びる第2突条部と、を含む、タイヤ成型用金型を得るための、タイヤ成型用金型の製造方法であって、前記第1突条部の側面に、前記タイヤ成型用金型の径方向に延びる凹部を形成する、凹部形成工程と、前記第2突条部の端部に、前記凹部に嵌合する形状を有する接続部を形成する、接続部形成工程と、前記凹部に前記接続部を嵌め合わす、嵌合工程と、を含むことが好ましい。
この構成の本発明のタイヤ成型用金型の製造方法によれば、強度が改善されたタイヤ成型用金型を容易に得ることができる。
(4)本発明のタイヤ成型用金型の製造方法では、前記嵌合工程に先立って、前記第2突条部の前記接続部に、前記タイヤ成型用金型の径方向に対して交差する向きに延びる突起を設ける、突起形成工程と、前記第1突条部の凹部に、前記突起に対応する突起受けを設ける、突起受け形成工程と、をさらに含むことが好ましい。
この構成によれば、強度がより改善されたタイヤ成型用金型を得ることができる。
(5)本発明のタイヤは、上記(1)または(2)に記載のタイヤ成型用金型を用いて製造されたことを特徴とする。
この構成の本発明のタイヤによれば、複雑なトレッドパターンを有していても容易に製造することができる。
(6)本発明のタイヤ成型用金型は、タイヤ成型用金型の周方向に並ぶ複数の型付体ピースからなりタイヤのトレッド踏面を型付けする、トレッド型付体を備え、前記型付体ピースは、前記タイヤのトレッド踏面の外輪郭を成型する、本体部と、該本体部から前記タイヤ成型用金型の径方向に延びて前記タイヤのトレッド踏面に溝形状を付与する、複数の突条部と、を有し、前記複数の突条部は、第1突条部と、該第1突条部と交差して延びる第2突条部と、を含む、タイヤ成型用金型であって、前記タイヤのトレッド踏面に付与されるトレッドパターンの1ピッチ分に対応する金型部分を、金型最小単位としたとき、少なくとも前記金型最小単位における、前記第1突条部の少なくとも一部と前記第2突条部の少なくとも一部とが一体に形成されていることを特徴とする。
この構成の本発明のタイヤ成型用金型によれば、該金型を容易に製造でき且つ該金型の強度を改善することができる。
(7)本発明のタイヤ成型用金型では、前記第1突条部および前記第2突条部は、前記トレッド型付体の本体部に埋設された埋設部と、前記本体部から露出した露出部と、を有し、前記タイヤ成型用金型の幅方向断面視において、前記埋設部がすべて同一方向に延びていることが好ましい。
この構成によれば、突条部の埋設作業性を大幅に向上させる事ができる。
(8)本発明のタイヤ成型用金型では、前記第1突条部および/または前記第2突条部の前記埋設部の厚さが、該第1突条部および/または該第2突条部の少なくとも一部の厚さよりも厚いことが好ましい。
この構成によれば、金型の強度をより改善することができる。
(9)本発明のタイヤ成型用金型では、前記タイヤ成型用金型の周方向に隣接する、前記第1突条部の前記埋設部および/または前記第2突条部の前記埋設部が、連結部材により連結されていることが好ましい。
この構成によれば、金型の強度をさらに改善することができる。
(10)本発明のタイヤ成型用金型では、前記型付体ピースの本体部に、該型付体ピースの内周面側と外周面側とを連通する通気孔を有し、前記型付体ピースの本体部と、前記第1突条部および/または前記第2突条部の埋設部と、の間に通気スリットを有し、前記通気スリットが前記通気孔に接続していることが好ましい。
この構成によれば、ノンスピュータイヤを製造することができる。
(11)本発明のタイヤ成型用金型の製造方法は、タイヤ成型用金型の周方向に並ぶ複数の型付体ピースからなりタイヤのトレッド踏面を型付けする、トレッド型付体を備え、前記型付体ピースは、前記タイヤのトレッド踏面の外輪郭を成型する、本体部と、該本体部から前記タイヤ成型用金型の径方向に延びて前記タイヤのトレッド踏面に溝形状を付与する、複数の突条部と、を有し、前記複数の突条部は、第1突条部と、該第1突条部と交差して延びる第2突条部と、を含む、タイヤ成型用金型を得るための、タイヤ成型用金型の製造方法であって、前記タイヤのトレッド踏面に付与されるトレッドパターンの1ピッチ分に対応する金型部分を、金型最小単位としたとき、少なくとも前記金型最小単位における、前記第1突条部の少なくとも一部と前記第2突条部の少なくとも一部とを一体に形成する、突条部形成工程と、前記型付体ピースの本体部に、前記一体に形成した突条部を設置するための溝を形成する、溝形成工程と、前記溝に、前記一体に形成した突条部を差し込む、突条部設置工程と、をこの順で含むことを特徴とする。
この構成の本発明のタイヤ成型用金型の製造方法によれば、強度が改善されたタイヤ成型用金型を容易に得ることができる。
(12)本発明のタイヤ成型用金型の製造方法では、前記第1突条部および前記第2突条部の、前記トレッド型付体の本体部に埋設されることになる部分を埋設部とし、前記本体部から露出することになる部分を露出部としたとき、前記突条部形成工程において、前記タイヤ成型用金型の幅方向断面視で、前記第1突条部および前記第2突条部のすべての前記埋設部を同一方向に延在させて形成することが好ましい。
この構成によれば、精度が向上したタイヤ成型用金型を得ることができる。
(13)本発明のタイヤ成型用金型の製造方法は、前記突条部形成工程において、前記第1突条部および/または前記第2突条部の前記埋設部の厚さを、該第1突条部および/または該第2突条部の少なくとも一部の厚さよりも厚くすることが好ましい。
この構成によれば、強度がより改善されたタイヤ成型用金型を得ることができる。
(14)本発明のタイヤ成型用金型の製造方法は、前記突条部形成工程において、前記第1突条部および/または前記第2突条部を、該第1突条部の前記埋設部および/または該第2突条部の前記埋設部間に設けられた連結部材により連結することが好ましい。
この構成によれば、強度がさらに改善されたタイヤ成型用金型を得ることができる。
(15)本発明のタイヤ成型用金型の製造方法は、前記溝形成工程において、前記型付体ピースの本体部に形成する溝を、前記一体に形成した突条部の前記埋設部の肉厚よりも広幅に形成し、かつ、前記溝の溝底に、前記型付体ピースの内周面側と外周面側とを連通する通気孔を形成することが好ましい。
この構成によれば、ノンスピュータイヤを製造することができる。
(16)本発明のタイヤは、上記(6)~(10)に記載のタイヤ成型用金型を用いて製造されたことを特徴とする。
この構成の本発明のタイヤによれば、複雑なトレッドパターンを有していても容易に製造することができる。
本発明によれば、容易に製造でき且つ強度が改善された、タイヤ成型用金型を提供することができる。
また、本発明によれば、強度が改善されたタイヤ成型用金型を容易に得ることができる、タイヤ成型用金型の製造方法を提供することができる。
さらに、本発明によれば、複雑なトレッドパターンを有していても容易に製造できる、タイヤを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るタイヤ成型用金型の全体を模式的に示す模式概略図である。 本発明の一実施形態に係るタイヤ成型用金型の、型付体ピースを示す斜視図である。 図2に示す型付体ピースの、第1突条部の側面図である。 図3AのA-A線に沿う断面図である。 図3AのB-B線に沿う断面図である。 図2に示す型付体ピースの、第2突条部の正面図である。 図2に示す型付体ピースの、第2突条部の側面図である。 図4AのC-C線に沿う断面図である。 図2のD-D線に沿う断面図である。 図1に示す型付体ピースの、第1突条部の変形例を示す図である。 本発明の他の実施形態に係るタイヤ成型用金型の、型付体ピースを示す斜視図である。 図7に示す型付体ピースの、第1突条部の側面図である。 図8AのE-E線に沿う断面図である。 図8AのF-F線に沿う断面図である。 図7に示す型付体ピースの、第2突条部の正面図である。 図7に示す型付体ピースの、第2突条部の側面図である。 図9AのG-G線に沿う断面図である。 図7に示す型付体ピースの、第2突条部の変形例を示す図である。 図7に示す型付体ピースの、第1突条部の変形例を示す図である。 本発明のさらに他の実施形態に係るタイヤ成型用金型の、型付体ピースを示す斜視図である。 図12に示す型付体ピースの、第1突条部の側面図である。 図13AのH-H線に沿う断面図である。 図13AのI-I線に沿う断面図である。 図12に示す型付体ピースの、第2突条部の正面図である。 図12に示す型付体ピースの、第2突条部の側面図である。 図14AのJ-J線に沿う断面図である。 図12のK-K線に沿う断面図である。 図12に示す型付体ピースの、第1突条部の変形例を示す図である。 本発明のさらに他の実施形態に係るタイヤ成型用金型の、型付体ピースを示す斜視図である。 図17に示す型付体ピースの、第1突条部の正面図である。 図18AのL-L線に沿う断面図である。 図18AのM-M線に沿う断面図である。 図17に示す型付体ピースの、第2突条部の正面図である。 図17に示す型付体ピースの、第2突条部の側面図である。 図19AのN-N線に沿う断面図である。 図17に示す型付体ピースの、第1突条部の変形例を示す図である。 本発明のさらに他の実施形態に係るタイヤ成型用金型の、型付体ピースを示す斜視図である。 図21に示す型付体ピースの、突条部の斜視図である。 図21のO-O線に沿う断面図である。 図21のP-P線に沿う断面図である。 図21に示す型付体ピースの、本体部の平面図である。 図21に示す型付体ピースの、突条部の変形例である。 図21示す型付体ピースの、突条部のさらに他の変形例である。 本発明のさらに他の実施形態に係るタイヤ成型用金型の、型付体ピースを示す斜視図である。 図26に示す型付体ピースの、突条部の斜視図である。 図26に示す型付け体ピースの、本体部の平面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係るタイヤ成型用金型の、型付体ピースを示す斜視図である。 図29に示す型付体ピースの、突条部の斜視図である。 図29に示す型付け体ピースの、本体部の平面図である。 従来のタイヤ成型用金型の、型付体ピースを示す斜視図である。 図32の型付体ピースの一部を拡大して説明する、拡大説明図である。 図32の型付体ピースの一部を拡大して説明する、拡大説明図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明に係るタイヤの実施形態を例示説明する。各図において共通する部材・部位には同一の符号を付している。
<タイヤ成型用金型1>
図1は、本発明の一実施形態としてのタイヤ成型用金型(以下、単に「金型」ともいう)100の全体を模式的に示す模式概略図である。この金型100は、金型100の外郭をなす、円周状のホルダー101と、該ホルダー101の内周側に配置されて該ホルダー101に保持された、円周状のトレッド型付体102と、を備えている。トレッド型付体102は、タイヤのトレッド踏面を型付けして該トレッド踏面にトレッドパターンを付与するための部材であり、該トレッド型付体102の内周面には、該トレッドパターンに対応する複数の突条部(不図示)が設けられている。この実施形態では、ホルダー101が、金型100の周方向(以下、単に「金型周方向」ともいう)に分割された、複数(図1の例では、7個)のホルダーピース101Pから構成されている。同様に、この実施形態では、トレッド型付体102が、金型周方向に分割された、複数(図1の例では、28個)の型付体ピース102Pから構成されている。図1の例では、1個のホルダーピース101Pに、4個の型付体ピース102Pが保持されている。
なお、本発明の金型は、図1に示す形態に限定されず、ホルダーピースおよび型付体ピースの数、ならびに、1個のホルダーピースに保持される型付体ピースの数は、成型するタイヤのトレッドパターン等に応じて適宜変更することができる。
また、図1の模式概略図では、各ホルダーピース101Pおよび各型付体ピース102Pの金型周方向端縁が、金型100の幅方向(以下、単に「金型幅方向」ともいう)に沿って直線状に延びているが、これらの金型周方向端縁は、タイヤのトレッドパターンに応じて、金型幅方向に対して傾斜して、ジグザグ状や波状等の不規則な形状に延びていてもよい。
図2は、本発明の一実施形態としてのタイヤ成型用金型100における、型付体ピース102Pを示す斜視図である。この型付体ピース102Pは、タイヤのトレッド踏面の外輪郭を成型する、本体部10と、該本体部10から金型100の径方向(以下、単に、「金型径方向」ともいう)に延びてタイヤのトレッド踏面に溝形状を付与する、複数の突条部11と、を有している。この突条部11は、第1突条部12と、該第1突条部12と交差して延びる第2突条部13と、を含んでいる。
より具体的には、この実施形態における突条部11は、金型周方向に沿って延びる4本の第1突条部12と、金型幅方向両外側に延びる第1突条部12のそれぞれと、該第1突条部12と金型幅方向に隣接して延びる第1突条部12のそれぞれと、を接続する、金型幅方向に沿って延びる複数の第2突条部13と、を含んでいる。この例では、第2突条部13が、第1突条部12に対して略直角に交差し、第2突条部13の端部が、第1突条部12の側面に差し込まれて、嵌め合わされている。以下、第1突条部12の側面と、第2突条部13の端部と、の嵌め合せ部分の形状について説明する。なお、この実施形態における型付体ピース102は、機械加工等により予め成型された本体部10に、突条部11を配置する(植え込む)ことにより製造されたものである。
図3Aは、第1突条部12の側面図(金型幅方向かた見た図)であり、図3Bは、図3AのA-A線に沿う断面図であり、図3Cは、図3AのB-B線に沿う断面図である。ここでは、第1突条部12を本体部10に配置する前の状態を図示している。
図3Aに示すように、第1突条部12は、該第1突条部12の側面、すなわち、第1突条部12の延在方向に沿う面(第1突条部12の厚さ方向に直交する面)に、金型径方向に延びる凹部12Rを備えている。第1突条部12に設けられる当該凹部12Rの数は、該第1突条部12と交差する第2突条部13の数に等しい。
この実施形態における凹部12Rは、第1突条部12の側面視で、該凹部12Rの金型径方向外側部分が、一定幅の狭幅部N12Rから形成され、該凹部12Rの金型径方向内側部分が、該狭幅部N12Rよりも広幅の広幅部W12R(この例では、変形五角形状)から形成されている。
なお、凹部12Rは、後述する第2突条部13の接続部13Cの端面形状に応じて形成されているため、該凹部12Rの当該形状は、該第2突条部13の接続部13Cの端面形状に応じて適宜変更することができる。
また、図3Bに示すように、この実施形態における第1突条部12は、金型径方向内側に肉厚部TP12を有する、フラスコ状の断面形状を有している。より詳細には、第1突条部12は、該第1突条部12の金型径方向外側部分が、一定幅の肉薄部NP12から形成され、該第1突条部12の金型径方向内側部分が、局所的に膨れた肉厚部TP12から形成されている。
さらに、図3Cに示すように、この実施形態における凹部12Rの深さ(第1突条部12の厚さ方向に沿う長さ)は、第1突条部12の厚さの半分未満である。凹部12Rの深さを、第1突条部12の厚さの半分未満とすれば、第1突条部12の強度を向上させることができる。
なお、この例では、第1突条部12の一方の側面に、上述の複数の凹部12Rが形成されているが、他の例では、第1突条部の両方の側面に、複数の凹部が形成されていてもよい。
図4Aは、第2突条部13の正面図(金型周方向から見た図)であり、図4Bは、第2突条部13の側面図(金型幅方向から見た図)であり、図4Cは、図4AのC-C線に沿う面の断面図である。ここでは、第2突条部13を本体部10に配置する前の状態を図示している。
図4Aおよび図4Bに示すように、第2突条部13は、該第2突条部13の端部(この実施形態では、両端部)に、第1突条部12の側面に設けられた上記凹部12Rに嵌合する形状を有する接続部13C(図中、接続部13の境界を破線で示している)を備えている。
すなわち、第2突条部13の接続部13Cの端面の形状(図4B参照)は、第1突条部12の凹部12Rの、該第2突条部13の端面と接触する面(この例では、金型周方向に沿う面)の形状(図3A参照)と一致しており、第2突条部13の接続部13Cの上記端面と直交する面の形状(図4A参照)は、第1突条部12の凹部12Rの、上記第1突条部の端面と接触する面と直交する面(この例では、金型幅方向に沿う面)の形状(図3C参照)と一致している。さらに、第2突条部13の接続部13Cの体積は、第1突条部12の凹部12Rの容積に等しい。
なお、図4Cに示すように、この実施形態における第2突条部13の中央部は、金型径方向内側に肉厚部TP13を有する、フラスコ状の断面形状を有している。第2突条部13は、該第2突条部13の金型径方向外側部分が、一定幅の肉薄部NP13から形成され、該第2突条部13の金型径方向内側部分が、局所的に膨れた肉厚部TP13から形成されている。
このように、この実施形態における第2突条部13では、該第2突条部13の中央部と、当該第2突条部13の端部に設けられた接続部13Cと、の形状は異なるが、中央部CR13と端部ER13とは、連続的に、一体的に形成されている。
この型付体ピース102Pでは、上記第1突条部12の側面に設けられた凹部12Rに、第2突条部13の端部に設けられた接続部13Cが嵌め合わされており、これにより、第2突条部12と第2突条部13とが連結されている。
図5は、図2のD-D線に沿う面の断面図である。この型付体ピース102Pでは、第1突条部12が、型付体ピース102Pの本体部10に配置された後に、第2突条部13が、第1突条部12の側面に設けられた凹部12Rを介して、金型径方向内側から外側に向かって該第1突条部12に差し込まれることにより、第1突条部12と第2突条部とが連結した状態で配置される。図5に示すように、第1突条部12の凹部12Rに、第2突条部の接続部13Cが嵌め合わされることにより、凹部12Rが、接続部13Cによって、完全に、過不足なく補填されている。
この構成では、第1突条部12の側面に形成された凹部12Rの形状と、第2突条部13の端部に形成された凸部13Cの形状とが完全に一致しているため、該凹部12Rに該凸部13Cを差し込むだけで、第1突条部12および第2突条部13相互の連結および固定が完了する。このことから、この実施形態の金型100においては、従来に比し、金型を容易に製造することができ、また、金型の強度を改善することができる。
図32に示すのは、従来のタイヤ成型用金型900の型付体ピース902Pを示す斜視図である。この型付体ピース902Pは、上述の本発明の一実施形態に係る型付体ピース102Pと同様に、機械加工により予め成型された本体部90に複数の突条部91を植え込むことにより製造されたものであり、複数の突条部91が、第1突条部92と、該第1突条部92と交差して延びる第2突条部93と、を含んでいる。この従来の型付体ピース902Pでは、第1突条部92の側面に、金型径方向に延びる凹部92Rを備えており、当該凹部92Rに、第2突条部93の端部が差し込まれて、第1突条部92と第2突条部93とが連結されている。
しかしながら、この従来の型付体ピース902Pでは、第2突条部93の端部に、上記凹部92Rに嵌合する形状が付与されていない。従って、第1突条部92の凹部92Rには、該凹部92Rの容積と、該凹部92Rに差し込まれた第2突条部93の端部の体積と、の差分に相当する空隙Vが生じており(図33A参照)、この空隙Vが、例えば、肉盛溶接等により補填されている(図33Bの「溶接部W」参照)。さらには、補填された溶接部Wが、ブラスト処理等によって、第1突条部の外郭形状に整えられて、突条部91が形成されている。
このように、従来の型付体ピース902Pでは、第1突条部92と第2突条部93とを配置した後に、該第1突条部92と該第2突条部93との交差部における隙間Vを補填するための溶接処理、および、該溶接部の形状を整えるためのブラスト処理を行う必要があった。
その一方で、本発明の一実施形態に係る型付体ピース102Pでは、上述の通り、第2突条部13の端部に、第1突条部12の側面に設けられた凹部12Rに嵌合する形状を有する接続部13Cが設けられており、第凹部12Rに該接続部13Cが嵌め合わされて、該凹部12Rが、完全に、過不足なく補填されているため、従来のような溶接およびブラスト処理を行うことなく、突条部11を形成することができる。
従って、この実施形態に係る金型では、従来に比し、金型を容易に製造することができ、また、金型の強度を改善することができる。
なお、上述した実施形態では、第1突条部12が、タイヤのトレッド踏面に周方向溝を設けるための突条部材であり、第2突条部13が、該周方向溝に交差するサイプを設けるためのブレード部材であるが、本発明の金型では、第1突条部および第2突条部を、タイヤのトレッド踏面に周方向溝および/または幅方向溝を設けるための突条部材、または、サイプを設けるためのブレード部材等の任意の部材とすることができる。
なお、上述した実施形態の構成は、当該実施形態がそうであるように、第1突条部12の高さH12と第2突条部13の高さH13が異なる場合(すなわち、第1突条部12と第2突条部とによりタイヤのトレッド踏面に付与される溝の溝深さが異なる場合)に、特に有利である。一般に、交差する突条部の高さが異なる場合、該交差部を加工処理(肉盛溶接やブラスト処理等)する必要があるからである。
また、上述した実施形態の構成は、当該実施形態がそうであるように、第1突条部12および/または第2突条部13(本実施形態では、両方)が、該突条部の金型径方向内側に、該突条部の金型径方向外側よりも肉厚である肉厚部TP12,TP13(図3B、図4C参照)を有する場合(すなわち、突条部によりタイヤのトレッド踏面に付与される溝の溝幅が、トレッド踏面側に比し溝底側で大きい場合)に特に、特に有利である。一般に、このような突条部を備える場合、該突条部の交差部を加工処理(溶接肉盛やブラスト処理等)する必要があるからである。
なお、この実施形態では、第1突条部12の平均厚さ(第1突条部の延在方向に直交する向きに測った厚さの平均)が、第2突条部13の平均厚さ(第2突条部の延在方向に直交する向きに測った厚さの平均)よりも大きいが、本発明の金型では、第1突条部の平均厚さを、第2突条部の平均厚さよりも小さくすることもできる。
さらに、図6は、上述した第1突条部12の変形例である。すなわち、金型周方向に分割された突条パーツ12Pからなる、第1突条部12´の側面図である。このように、第1突条部は、該第1突条部の延在方向(この例では、金型周方向)に分割された突条パーツ12Pから構成されていることが好ましく、さらには、各突条パーツ12Pが、隣接する突条パーツ12Pの隣接面間に所定の空間を設けて配置されていることが好ましい。
金型を鋳造製法で製作する場合(突条パーツを鋳包み製作する場合)、突条パーツの熱膨張量が大きくなるため、比較的長いスパンに亘って連続して延びる単一部材を用いる場合、熱膨張により該部材が変形し易い。この場合、所期したトレッドパターンが得られない場合もある。そこで、第1突条部を、金型周方向に分割された突条パーツ12Pから構成し、さらには、隣接する突条パーツ12Pの隣接面間に所定の空間を設けて配置することによれば、鋳造鋳包み時における突条パーツ12Pの熱膨張による、第1突条部の歪み等の発生を回避し易くなる。(このことはタイヤ加硫の際の加温時でも発生する現象である。)
なお、図6に示す突条パーツ12Pがそうであるように、突条パーツ12Pは、第1突条部12´の側面に設けられる、凹部12R位置(例えば、凹部12Rの中心位置)にて分割されていることが好ましい。
なお、上記の例では、第1突条部12を、該第1突条部12の延在方向に分割された突条パーツ12Pから構成しているが、本発明の金型では、第2突条部が比較的長いスパンに亘って連続して延びる単一部材となる場合、該第2突条部を、当該第2突条部の延在方向に分割された突条パーツから構成することもできる。
以上、本発明の一実施形態としての金型100の、型付体ビース102Pについて説明してきたが、本発明の金型における、突条部の配置は、図2に示す形態に限定されず、タイヤのトレッド踏面に付与するトレッドパターンに応じて、適宜、変更することができる。
<タイヤ成型用金型2>
つぎに、図7は、本発明の他の実施形態としてのタイヤ成型用金型200における、型付体ピース202Pを示す斜視図である。この型付体ピース202Pにおいて、図2に示す型付体ピース102Pと同様の構成については、説明を省略する。
この型付体ピース202Pは、タイヤのトレッド踏面の外輪郭を成型する、本体部20と、該本体部20から金型径方向に延びてタイヤのトレッド踏面に溝形状を付与する、複数の突条部21と、を有し、この突条部21は、第1突条部22と、該第1突条部22と交差して延びる第2突条部23と、を含んでいる。この型付体ピース202Pは、第1突条部22の側面に設けられた凹部22Rの形状、および、第2突条部23の形状において、上述の型付体ピース102Pとは構成が異なっている。
図8Aは、第1突条部22の側面図(金型周方向から見た図)であり、図8Bは、
図8AのE-E線に沿う断面図であり、図8Cは、図8AのF-F線に沿う断面図である。ここでは、第1突条部22を本体部20に配置する前の状態を図示している。
図8Aに示すように、第1突条部22は、該第1突条部22の側面、すなわち、第1突条部22の延在方向に沿う面(第1突条部22の厚さ方向に直交する面)に、金型径方向に延びる凹部22Rを備えている。第1突条部22に設けられる当該凹部22Rの数は、該第1突条部22と交差する第2突条部23の数に等しい。
この実施形態における凹部22Rは、第1突条部22の側面視で、金型径方向に細長の矩形状である。
図9Aは、第2突条部23の正面図(金型周方向から見た図)であり、図9Bは、第2突条部23の側面図(金型幅方向から見た図)であり、図9Cは、図9AのG-G線に沿う面の断面図である。ここでは、第2突条部23を本体部20に配置する前の状態を図示している。
図9Aおよび図9Bに示すように、第2突条部23は、該第2突条部23の端部(この実施形態では、両端部)に、第1突条部22の側面に設けられた上記凹部22Rに嵌合する形状を有する接続部23Cを備えている。
すなわち、第2突条部23の接続部23Cの端面は、金型径方向に細長の矩形状であり(図9B参照)、上記第1突条部22の側面に設けられた凹部22Rの、第2突条部23の端面と接触する面(この例では、金型周方向に沿う面)の形状(図8A参照)と一致しており、第2突条部23の接続部23Cの上記端面と直交する面の形状(図9A参照)は、第1突条部22の凹部22Rの、上記第1突条部の端面と接触する面と直交する面(この例では、金型幅方向に沿う面)の形状(図8C参照)と一致している。さらに、第2突条部23の接続部23Cの体積は、第1突条部22の凹部22Rの容積に等しい。
なお、図9Cに示すように、この実施形態における第2突条部23の中央部は、該第2突条部23の金型径方向外側が、一定幅の肉薄部NP23から形成され、該第2突条部23の金型径方向中央部分が、第2突条部23の厚さ方向中心を通る平面(不図示)の一方側と他方側とにジグザグ状に屈曲して延びる、屈曲部BP23から形成され、該第2突条部23の金型径方向内側部分が、局所的に膨れた肉厚部TP23から形成されている。
このように、第2突条部23の一部を、例えば、第2突条部23の厚さ方向中心を通る平面(不図示)の一方側と他方側とにジグザグ状に屈曲させて延在させることにより、タイヤのトレッド踏面に、溝深さ方向にジグザグ状に延びる溝またはサイプを形成することができる。
なお、この実施形態における第2突条部23では、該第2突条部23の中央部と、当該第2突条部23の端部に設けられた接続部23Cと、の形状は異なるが、中央部と端部とは、連続的に、一体的に形成されている。
この型付体ピース202においても同様に、上記第1突条部22の側面に設けられた凹部22Rに、第2突条部23の端部に設けられた接続部23Cが嵌め合わされており、これにより、第1突条部22と第2突条部23とが連結されている。
この構成では、第1突条部22の側面に形成された凹部22Rの形状と、第2突条部23の端部に形成された凸部23Cの形状とが完全に一致しているため、該凹部22Rに該凸部23Cを差し込むだけで、第1突条部22および第2突条部23相互の連結および固定が完了する。このことから、この実施形態の金型200においても同様に、従来に比し、金型を容易に製造することができ、また、金型の強度を改善することができる。
なお、この型付体ピース200では、ジグザグ状に延びる屈曲部BP23を有する第2突条部23の端部の端面を、ジグザグ状ではなく、細長の矩形状としているため(図9B参照)、さらに言えば、第2突条部23の端部を、直方体状としているため、第2突条部23を第2突条部22の側面に設けられた凹部22Rに容易に差し込むことができる。
また、図10は、上述した第2突条部23の変形例を示す斜視図である。この第2突条部23´は、該第2突条部23´の接続部23C´に、金型径方向に対して交差する向き(この実施形態では、金型周方向)に延びる突起Pが形成されている。また、図示しないが、第1突条部22の凹部22Cに、該突起Pに対応する突起受けが設けられている。この構成によれば、第1突条部22に第2突条部23´がより強固に連結されるため、金型の強度をより改善することができる。
なお、突起Pは、金型径方向に対して交差する向きであれば、例えば、第2突条部23´の延在方向に直交する向きや、第2突条部23´の延在方向に沿う向き等とすることができる。さらに、突起Pは、第2突条部23´の接続部23C´であれば任意の位置に設けることができるが、該接続部23´の金型径方向内側に設ければ、第2突条部23´の第1突条部22への差し込みが容易になる。
なお、図10に示す突起Pの構成は、上述した先の実施形態における型付体ピース102P、および、後述する型付体ピース302P,402Pにおいても同様に設けることができる。
さらに、図11は、上述した第1突条部22の変形例である。すなわち、金型周方向に分割された突条パーツ22Pからなる、第1突条部22´の側面図である。上述の金型100につて述べたのと同様の理由から、第1突条部は、金型周方向に分割された突条パーツ22Pから構成されていることが好ましく、さらには、各突条パーツ22Pが、隣接する突条パーツ22Pの隣接面間に所定の空間を設けて配置されていることが好ましい。金型の鋳造製作時における突条パーツ22Pの熱膨張による、第1突条部の歪み等の発生を回避し易くするためである。
なお、図11に示す突条パーツ22Pがそうであるように、突条パーツ22Pは、第1突条部22´の側面に設けられる、凹部22R位置(例えば、凹部22Rの中心位置)にて分割されていることが好ましい。
<タイヤ成型用金型3>
図12は、本発明の他の実施形態としてのタイヤ成型用金型300における、型付体ピース302Pを示す斜視図である。この型付体ピース302Pにおいて、図2に示す型付体ピース102P、および/または、図7に示す型付体ピース202Pと同様の構成については、説明を省略する。
この型付体ピース302Pは、タイヤのトレッド踏面の外輪郭を成型する、本体部30と、該本体部30から金型径方向に延びてタイヤのトレッド踏面に溝形状を付与する、複数の突条部31と、を有し、この突条部31は、第1突条部32と、該第1突条部32と交差して延びる第2突条部33と、を含んでいる。この型付体ピース302Pは、第1突条部32の凹部32Rの形状、および、第2突条部33の形状において、上述の型付体ピース102P,202Pとは構成が異なっている。また、この型付体ピース302Pは、本体部30を鋳造(この例では、鋳造石膏法)により成型するのと同時に突条部31を鋳包むことにより製造されている点においても、上述の型付体ピース102P,202Pとは異なっている。
図13Aは、第1突条部32の正面図(金型周方向から見た図)であり、図13Bは、図13AのH-H線に沿う断面図であり、図13Cは、図13AのI-I線に沿う断面図である。ここでは、第1突条部32が本体部30に鋳包みされる前の状態を図示している。
図13Aに示すように、第1突条部32は、該第1突条部32の側面、すなわち、第1突条部32の延在方向に沿う面(第1突条部32の厚さ方向に直交する面)に、金型径方向に延びる凹部32Rを備えている。第1突条部32に設けられる当該凹部32Rの数は、該第1突条部32と交差する第2突条部33の数に等しい。
この実施形態における凹部32Rは、第1突条部32の側面視で、金型径方向径方向外側部分が、一定幅の狭幅部N32Rから形成され、該凹部32Rの金型径方向内側部分が、該狭幅部N32Rよりも広幅の広幅部W32R(この例では、しずく状)から形成されている。
図14Aは、第2突条部33の正面図(金型周方向から見た図)であり、図14Bは、第2突条部33の側面図(金型幅方向から見た図)であり、図14Cは、図14AのJ-J線に沿う面の断面図である。ここでは、第2突条部33を本体部30に配置する前の状態を図示している。
図14Aおよび図14Bに示すように、第2突条部33は、該第2突条部33の端部(この実施形態では、両端部)に、第1突条部32の側面に設けられた上記凹部32Rに嵌合する形状を有する接続部33Cを備えている。
すなわち、第2突条部33の接続部33Cの端面の形状(図14B参照)は、第1突条部32の凹部32Rの、該第2突条部33の端面と接触する面(この例では、金型周方向に沿う面)の形状(図13A参照)と一致しており、第2突条部33の接続部33Cの上記端面と直交する面の形状(図14A参照)は、第1突条部32の凹部32Rの、上記第1突条部31の端面と接触する面と直交する面(この例では、金型幅方向に沿う面)の形状(図13C参照)と一致している。さらに、第2突条部33の接続部33Cの体積は、第1突条部32の凹部32Rの容積に等しい。
この型付体ピース302Pでは、上記第1突条部32の側面に設けられた凹部32Rに、第2突条部33の端部に設けられた接続部33Cが嵌め合わされており、これにより、第2突条部32と第2突条部33とが連結されている。
さらに、図15は、図12のK-K線に沿う面の断面図である。図15に示すように、第1突条部32の凹部32Rに、第2突条部の接続部33Cが嵌め合わされることにより、凹部32Rが、接続部33Cによって、完全に、過不足なく補填されている。
この構成では、第1突条部32の側面に形成された凹部32Rの形状と、第2突条部33の端部に形成された凸部33Cの形状とが完全に一致しており、第1突条部32と第2突条部33とが、当該嵌合相互に連結されているため、金型を容易に製造することができるとともに、金型の強度を改善することができる。
図示しないが、従来、鋳造石膏法により型付体ピースを製造する場合、第1突条部と第2突条部とは、相互に位置合せされた後に、型付体ピースの本体部を形成するアルミニウム合金等の合金溶湯が充填されて凝固することにより、相互に固定されているに過ぎなかった。すなわち、第1突条部と第2突条部とは、相互に付き合わされているのみであり、嵌め合いまたは噛み合い構造を何ら有していなかった。石膏鋳造法によれば、型付体ピースの本体部を成型した後に、該本体部に突条部を配置する(後植えする)製法に比し、容易に金型を製造することができるが、その一方で、金型の強度に課題を有する場合があった。
この実施形態に係る型付体ピース302Pでは、第1突条部32と第2突条部33とが相互に嵌合しているため、金型の製造容易性はそのままに、鋳造により製造された金型の強度を改善することができる。
なお、鋳造により製造される型付体ピース302においては、上述の型付体ピース102,202とは異なり、第2突条部33を第1突条部32の金型径方向内側から差し込まずとも、交差するこれらの突条部を予め連結させておくことができるため、第1突条部32の凹部32R形状、および、第2突条部33の接続部33Cの形状を最小化することができる。従って、金型の製造がさらに容易になる。
また、図16は、上述した第1突条部32の変形例である。すなわち、金型周方向に分割された突条パーツ32Pからなる、第1突条部32´の側面図である。上述の金型100,200につて述べたのと同様の理由から、第1突条部は、金型周方向に分割された突条パーツ32Pから構成されていることが好ましく、さらには、各突条パーツ32Pが、隣接する突条パーツ32Pの隣接面間に所定の空間を設けて配置されていることが好ましい。金型鋳造時における突条パーツ22Pの熱膨張による、第1突条部の歪み等の発生を回避し易くするためである。
なお、図16に示す突条パーツ32Pがそうであるように、突条パーツ32Pは、第1突条部32´の側面に設けられる、凹部32R位置(例えば、凹部22Rの中心位置)にて分割されていることが好ましい。
<タイヤ成型用金型4>
図17は、本発明の他の実施形態としてのタイヤ成型用金型400における、型付体ピース402Pを示す斜視図である。この型付体ピース402Pにおいて、上述の型付体ピース102P,202P,302Pと同様の構成については、説明を省略する。
この型付体ピース402Pは、タイヤのトレッド踏面の外輪郭を成型する、本体部40と、該本体部40から金型径方向に延びてタイヤのトレッド踏面に溝形状を付与する、複数の突条部41と、を有し、この突条部41は、第1突条部42と、該第1突条部42と交差して延びる第2突条部43と、を含んでいる。この型付体ピース402Pは、第1突条部42の側面に設けられた凹部42Rの形状、および、第2突条部43の形状において、上述の型付体ピース102P,202P,302Pとは構成が異なっている。
図18Aは、第1突条部42の側面図(金型周方向から見た図)であり、図18Bは、図18AのL-L線に沿う断面図であり、図8Cは、図18AのM-M線に沿う断面図である。ここでは、第1突条部42を本体部40に配置する前の状態を図示している。
図18Aに示すように、第1突条部42は、該第1突条部42の側面、すなわち、第1突条部42の延在方向に沿う面(第1突条部42の厚さ方向に直交する面)に、金型径方向に延びる凹部42Rを備えている。第1突条部42に設けられる当該凹部42Rの数は、該第1突条部42と交差する第2突条部43の数に等しい。
また、この例では、上記凹部42Rが、第1突条部42の側面視で、金型径方向に細長の矩形状であるが、金型径方向内側の端部がアーチ状に形成されている。
図19Aは、第2突条部43の正面図(金型周方向から見た図)であり、図19Bは、第2突条部43の側面図(金型幅方向から見た図)であり、図19Cは、図19AのN-N線に沿う断面図である。ここでは、第2突条部43を本体部40に配置する前の状態を図示している。
図19Aおよび図19Bに示すように、第2突条部43は、該第2突条部43の端部(この実施形態では、両端部)に、第1突条部42の側面に設けられた上記凹部42Rに嵌合する形状を有する接続部43Cを備えている。
すなわち、第2突条部43の接続部43Cの端面は、金型径方向に細長の矩形状であり(図19B参照)、上記第1突条部42の側面に設けられた凹部42Rの、第2突条部43の端面と接触する面(この例では、金型周方向に沿う面)の形状(図18A参照)と一致しており、第2突条部43の接続部43Cの上記端面と直交する面の形状(図19A参照)は、第1突条部42の凹部42Rの、上記第1突条部の端面と接触する面と直交する面(この例では、金型幅方向に沿う面)の形状(図18C参照)と一致している。さらに、第2突条部43の接続部43Cの体積は、第1突条部42の凹部42Rの容積に等しい。
なお、図19Cに示すように、この実施形態における第2突条部43の中央部は、該第2突条部43の金型径方向外側部分が、一定幅の肉薄部NP43から形成され、該第2突条部43の金型径方向中央部分が、第2突条部43の厚さ方向中心を通る平面(不図示)の一方側と他方側とにジグザグ状に屈曲して延びる、屈曲部BP43から形成され、該第2突条部43の金型径方向内側部分が、局所的に膨れた肉厚部TP43から形成されている。
このように、第2突条部43の一部を、例えば、第2突条部43の厚さ方向中心を通る平面(不図示)の一方側と他方側とにジグザグ状に屈曲させて延在させることにより、タイヤのトレッド踏面に、溝深さ方向にジグザグ状に延びる溝またはサイプを形成することができる。
なお、この実施形態における第2突条部43では、該第2突条部43の中央部と、当該第2突条部43の端部に設けられた接続部43Cと、の形状は異なるが、中央部と端部とは、連続的に、一体的に形成されている。
この型付体ピース402においても同様に、上記第1突条部42の側面に設けられた凹部42Rに、第2突条部43の端部に設けられた接続部43Cが嵌め合わされており、これにより、第1突条部42と第2突条部43とが連結されている。
また、図20は、上述した第1突条部42の変形例である。すなわち、金型周方向に分割された突条パーツ42Pからなる、第1突条部42´の側面図である。上述の金型100,200,300につて述べたのと同様の理由から、第1突条部は、金型周方向に分割された突条パーツ42Pから構成されていることが好ましく、さらには、各突条パーツ42Pが、隣接する突条パーツ42Pの隣接面間に所定の空間を設けて配置されていることが好ましい。金型鋳造時における突条パーツ42Pの熱膨張による、第1突条部の歪み等の発生を回避し易くするためである。
なお、図20に示す突条パーツ42Pがそうであるように、突条パーツ42Pは、第1突条部42´の側面に設けられる、凹部42R位置(例えば、凹部42Rの中心位置)にて分割されていることが好ましい。
<タイヤ成型用金型の製造方法1>
なお、上述の金型100,200,300,400における型付体ピース102P,202P,302P,402Pは、第1突条部12,22,32,42の側面に、金型径方向に延びる凹部12R,22R,32R,43Rを形成する、凹部形成工程と、第2突条部13,23,33,43の端部に、凹部12R,22R,32R,42Rに嵌合する形状を有する接続部13C,23C,33C,43Cを形成する、接続部形成工程と、凹部12R,22R,32R,43Rに接続部13C,23C,33C,43Cを嵌め合わす、嵌合工程と、を含む製造方法により、得ることができる。この金型の製造方法によれば、強度が改善されたタイヤ成型用金型を容易に得ることができる。
また、上述の製造方法では、嵌合工程に先立って、第2突条部13,23,33,43の端部に、金型径方向に対して交差する向きに延びる突起Pを設ける、突起形成工程と、第1突条部12,22,32,42の凹部12R,22R,32R,42Rに、突起Pに対応する突起受けを設ける、突起受け形成工程と、をさらに含むことが好ましい。この金型の製造方法によれば、強度がより改善されたタイヤ成型用金型を得ることができる。
さらに、上述のタイヤ成型用金型100,200,300,400を用いて製造されたタイヤにおいては、型付体ピース102P,202P,302P,402Pの第1突条部12,22,32,42および第2突条部13,23,33,43をなす各パーツを組み立てるだけで製造可能な金型100,200,300,400を用いて製造しているため、複雑なトレッドパターンを有していても、容易に製造することができる。
<タイヤ成型用金型5>
図21は、本発明の他の実施形態としてのタイヤ成型用金型500における、型付体ピース502Pを示す斜視図である。この型付体ピース502Pにおいて、上述の型付体ピース102P~402Pと同様の構成については説明を省略する。
この型付体ピース502Pは、タイヤのトレッド踏面の外輪郭を成型する、本体部50と、該本体部50から金型径方向に延びてタイヤのトレッド踏面に溝形状を付与する、複数の突条部51と、を有し、この突条部51は、第1突条部52と、該第1突条部52と交差して延びる第2突条部53と、を含んでいる。この型付体ピース502Pは、タイヤのトレッド踏面に付与されるトレッドパターンの1ピッチ分に対応する、金型最小単位の金型部分に相当する。
この実施形態における型付体ピース502Pにおいては、例えば、レーザー積層造形法(粉末直接造形法)やプレス・溶接部材の組み立て等により予め形成しておいた突条部51を用いて、本体部50の内周面に放電加工を施すことにより、該本体部50の内周面に突条部51を差し込む(植え込む)ため溝(放電スリット)50G(図24参照)が形成されている。図21には、当該溝50Gに、突条部51が差し込まれた状態が示されている。
図22は、図21に示す型付体ピース502Pの突条部51の斜視図である。この実施形態における突条部51は、少なくとも金型最小単位(この実施形態では、金型最小単位)における、第1突条部52の少なくとも一部と第2突条部53の少なくとも一部とが一体に形成されている。この実施形態では、型付体ピース502Pにおける、すべての第1突条部52とすべての第2突条部53とが一体に形成されている。
この構成によれば、本体部50に、予め一体に形成された突条部51を配置するだけで、型付体ピース502Pを形成できるため、金型を容易に製造できる。また、第1突条部52の少なくとも一部と第2突条部53の少なくとも一部とが一体に形成されているため、金型の強度を改善することもできる。さらには、型付体ピース502Pの本体部50から突条部51をまとめて取外しおよび装着できるため、金型のクリーニングも容易になる。
また、この実施形態における第1突条部52および第2突条部53もまた、金型径方向内側に肉厚部を有する、フラスコ状の断面形状を有している。このように、フラスコ状の断面形状を有する突条部51においては、第1突条部52と第2突条部53との交差部の組み立てが複雑になる傾向にあるが、この実施形態では、突条部51が予め一体に形成されているため、煩雑な組立て作業を省いて、金型を容易に製造することができる。
図23Aは、図21のO-O線に沿う断面図である。すなわち、図23Aには、第1突条部52の断面が示されている。図示するように、この実施形態における第1突条部52は、本体部50に埋設された埋設部52aと、該本体部50から露出した露出部52bと、を有し、埋設部52aは、溝50Gの溝壁からオフセットして配置されている。すなわち、この型付体ピース502では、型付体ピースの本体部50と、第1突条部の埋設部52aと、の間に通気スリットS1が設けられている。
また、図23Bは、図21のP-P線に沿う断面図である。すなわち、図23Bには、第2突条部53の断面が示されている。図示するように、この実施形態における第2突条部53は、本体部50に埋設された埋設部53aと、該本体部50から露出した露出部53bと、を有し、埋設部53aは、溝50Gの溝壁からオフセットして配置されている。すなわち、この型付体ピース502では、型付け体ピースの本体部50と、第2突条部の埋設部53aと、の間に通気スリットS2が設けられている。通気スリットS1およびS2は、好ましくは、0.005mm~0.05mmである。
さらに、この実施形態における型付体ピース50では、図23Bに示すように、本体部50(この実施形態では、本体部50の内周面に設けられた溝50G)に、該型付体ピース50の内周面側と外周面側とを連通する通気孔50Hを有している。通気孔50Hは、この実施形態では断面円形の筒状に延びる孔であり、図24に示すように、溝50Hに複数箇所(この例では、5つ)設けられている。通気スリットS1,S2の少なくとも一方(この実施形態では両方)が、通気孔50Hに接続していることが好ましく、通気スリットS1,S2の両方が通気孔50Hに接続していることがさらに好ましい。
通気スリットS1,S2の少なくとも一方が、通気孔50Hに接続している場合、型付体ピース502Pを含む金型500を用いてタイヤを加硫成型すると、型付体ピース502Pとゴムとの間に介在する空気が、該スリットS1,S2を介して通気孔50Hから型付体ピース502Pの外部に逃げることができる。従って、従来のように、型付体ピースの本体部および/または突条部に、空気抜き用の小孔(ベントホール)を設ける必要がないため、加硫成型後の製品タイヤ表面に、所謂スピューが生じない。このように、上記構成を有する型付体ピース502Pを用いれば、ノンスピュータイヤを容易に製造することができる。
なお、この実施形態における本体部50では、図24に示すように、第2突条部53が配置される溝50G上に、略等間隔に5つの通気孔50Hが設けられている。本発明の金型では、タイヤに付与するトレッドパターンの形状に応じて、通気孔の配置を任意に位置決めすることができる。
また、この実施形態における型付体ピース502では、第1突条部52の埋設部52aおよび/または第2突条部53の埋設部53aがすべて同一方向に延びていることが好ましい。
一般に、型付体ピースの本体部の内周面の輪郭線は、金型幅方向に複数の円弧を連ねてなり、該円弧状に配置される突条部は、該円弧の法線方向に差し込まれることになるため、突条部は、金型の円周中心から放射状に延びることになる。すなわち、突条部の金型径方向に対する延在方向が、各突条部において様々となる。そのような突条部を用いて型付体ピースの本体部の内周面に放電加工を施す場合、該本体部の内周面対する、突条部の差し込みおよび引き抜き方向が、各突条部において様々となるため、特に、突条部の差し込みおよび引き抜き方向と、該突条部位置における本体部の内周面の法線方向と、が大きくことなる位置では、放電加工により本体部に形成された溝の溝幅が広くなり過ぎる場合がある。
そこで、第1突条部52および/または第2突条部53の埋設部52a,53aがすべて同一方向に延在させれば、放電加工の際に、突条部を一定方向に差し込みおよび引き抜きすることにより、該突条部のいずれもが、本体部を不要に抉ることがないため、放電加工により本体部に形成する溝の溝幅を、突条部の肉厚に近づけることができる。その結果、金型の精度を向上させることができる。
以上の事情から、第1突条部52の埋設部52aおよび/または第2突条部53の埋設部53aはすべて、該突条部51の本体部50からの引き抜き方向に沿って延びていることが好ましい。
さらに、図25は、図21に示す型付体ピース502Pの変形例の斜視図であり、突条部51´が本体部50´から取り外された状態を示している。突条部51´は、上述した通り、本体部50´から一体に差し込みおよび取り外しが可能である。この突条部51´では、第1突条部52´の埋設部52a´および/または第2突条部53´の埋設部53a´(この実施形態では第2突条部53´の埋設部53a´)の厚さが、該第1突条部52´および/または該第2突条部53´の少なくとも一部の厚さよりも厚い。
この構成によれば、突条部51が本体部50に対してより安定して保持されるため、金型の強度をさらに改善することができる。
なお、この場合においても、型付体ピース502Pの本体部50と、第1突条部52の埋設部52aと、の間に通気スリットS1が設けるとともに、該本体部50と、第2突条部53の埋設部53aと、の間に通気スリットS2を設け、これらのスリットS1,S2を本体部50に設けられた通気孔50Hに連通させることによれば、ノンスピュータイヤを容易に製造することができる。
また、図26A~図26Fに示すのは、突条部51のさらに他の変形例の断面図である。図示するように、突条部51´A~51´Fは、該突条部51´A~51´Fの埋設部51´Aa~51´Faに、該突条部51´A~51´Fの延在方向に延びる補助溝51´Ag~51´Fgを有していてもよい。この場合、本体部50´と突条部51´A~51´Fとの間の通気スリットS1,S2の容積が増加するため、タイヤの加硫成型時における空気抜きをよりスムーズに行うことができる。本発明のタイヤ成型用金型において、当該補助溝および当該補助溝が形成された埋設部は任意の形態とすることができるが、例えば、以下のようにすることができる。
図26Aの例では、突条部51´Aの埋設部51´Aaの両側面に、この例では、突条部51´Aの延在方向に沿って延びる、複数本の細溝により、補助溝51´Agが形成されている。この場合、埋設部51´Aaの一方の側面に設けられた細溝と、他方の側面に設けられた細溝と、の金型径方向位置を異にすることにより、突条部51´Aの強度を極端に低下させることなく、該突条部51´Aの埋設部51´Aaと本体部50´との間の通気スリットS1,S2の容積を増加させることができる。
また、図26Bの例では、突条部51´Bの埋設部51´Baの厚さが、該突条部51´Bの少なくとも一部の厚さよりも厚いうえに、そのような埋設部51´Baの両側面に、図26Aと同様の補助溝51´Bgが形成されている。この場合、突条部の強度を改善しつつ、通気スリットS1,S2の容積を増加させることができる。
また、図26Cの例では、突条部51´Cの埋設部51´Caの厚さが、該突条部51´Cの少なくとも一部の厚さよりも厚いうえに、そのような埋設部51´Caの両側面に、広幅(この例では、埋設部51´Caの金型径方向長さの1/3程の幅)の窪みが1つずつ形成されている。より具体的には、埋設部51´Caの金型径方向内側部分に、当該窪みが形成されている。この場合、細幅の複数のスリットを複数設ける場合に比し、製造が容易である。
さらに、図26Cの例では、突条部51´Cの断面視で、埋設部51´Caの断面幅が、少なくとも、上記窪みにより形成された補助溝51´Cgの金型径方向外側で、同金型径方向内側よりも大きくなっている。換言すれば、補助溝51´Cgの形成領域において、埋設部51´Caの外郭幅が、金型径方向内側から外側に向かって次第に広くなっている。
通常、本体部に放電スリットを導入すると、該放電スリットの金型径方向外側の開口幅は、金型径方向内側の開口幅に比し大きくなる傾向にある。これは、放電スリットの金型径方向外側では、同内側に比し放電加工に曝される時間が長く、また、溶出材(スラッジ)により浸食されるためであると考えられる。そこで、埋設部51´Caの断面幅を、上述のようにすれば、埋設部51´Caと本体部50´の溝50´Gの溝壁との間に、部分的に過大な隙間が生じるのを回避し易くなる。
また、図26Dの例では、図26Cに示す例のように、埋設部51´Daの両側面に1つずつ形成された広幅(この例では、埋設部51´Daの金型径方向長さの1/3程の幅)の窪みに加えて、該広幅の窪みの金型径方向内側に、さらに、細幅の複数(この例では、片面に2本ずつ)の細溝が形成されている。この場合、突条部51´Dと本体部50´との間の通気スリットS1,S2の容積をさらに増加させることができる。
また、図26Eの例では、図26Cに示す例のように、埋設部51´Eaの両側面に1つずつ形成された広幅(この例では、埋設部51´Eaの金型径方向長さの1/3程の幅)の窪みが形成されており、かつ、該埋設部51´Eaの断面幅が、当該埋設部51´Eaの金型径方向内側から外側に向けて、常に漸増している。すなわち、埋設部51´Eaの断面の外郭形状は、台形状である。この場合、埋設部51´Eaと本体部50´の溝50´Gの溝壁との間に、部分的に過大な隙間が生じるのをより回避し易くなる。
さらに、図26Fの例では、図26Eに示す例のように、埋設部51´Faの両側面に1つずつ形成された広幅(この例では、埋設部51´Faの金型径方向長さの1/3程の幅)の窪みに加えて、さらに、細幅の複数(この例では、片面に2本ずつ)のスリットが形成されている。この場合、突条部51´Fと本体部50´との間の通気スリットS1,S2の容積を増加させることができる。
また、この型付体ピース502Pにおいては、本体部50および突条部51がともに、図1に示すホルダー101内に、例えば、アーチ橋効果を利用して相互に締め付け合うように固定されている。この場合、型付体ピース502Pをホルダー101から取り外せば、本体部50および突条部51を同時に取り外すことができるため、本体部50および突条部51間のクリーニング(目詰まり物質の除去)を容易に行うことができる。勿論、クリーニング後の組み立ても容易に行える。ただし、本体部および突条部は、トレッド型付体の構成等に応じて、横串打ち込み方式により固定されていてもよい。
<タイヤ成型用金型6>
図26は、本発明の他の実施形態としてのタイヤ成型用金型600における、型付体ピース602Pを示す斜視図である。この型付体ピース602Pにおいて、上述の型付体ピース102P~502Pと同様の構成については説明を省略する。
この型付体ピース602Pは、タイヤのトレッド踏面の外輪郭を成型する、本体部60と、該本体部60から金型径方向に延びてタイヤのトレッド踏面に溝形状を付与する、複数の突条部61と、を有し、この突条部61は、第1突条部62と、該第1突条部62と交差して延びる第2突条部63と、を含んでいる。この型付体ピース602Pは、タイヤのトレッド踏面に付与されるトレッドパターンの2ピッチ分に対応している点において、上述の型付体ピース502Pとは構成が異なっている。
この実施形態では、2ピッチ分のトレッドパターンを型付けする、第1突条部62と第2突条部63とが一体に形成されている。図27に、この実施形態における突条部61の斜視図を示すように、突条部61は、本体部60から一体に取外しおよび装着が可能である。このように、トレッドパターンの2ピッチ以上に対応する突条部を一体に形成すれば、金型の構成がより簡潔になり、また、該金型の組み立てもより容易になる。
図28は、図26に示す型付体ピース602Pの本体部60の平面図である。トレッドパターンの2ピッチ以上に対応する突条部を一体に形成する場合、型付体ピース602Pの本体部60に設ける、空気抜き用の通気孔は、型付体ピース602Pの平面視で、第1突条部および第2突条部により囲われる閉空間に少なくとも1つ配置されていることが好ましい。例えば、図28に示すように、通気孔60Hは、突条部61が配置される溝60Gの溝底に設けられることが好ましく、特には、溝60Gにより囲われる各セクション(この実施形態では、セクションD1~D5)が、いずれにも通気孔60Hが設けられていることが好ましい。
<タイヤ成型用金型7>
図29は、本発明の他の実施形態としてのタイヤ成型用金型700における、型付体ピース702Pを示す斜視図である。この型付体ピース702Pにおいて、上述の型付体ピース102P~602Pと同様の構成については説明を省略する。
この型付体ピース702Pは、タイヤのトレッド踏面の外輪郭を成型する、本体部70と、該本体部70から金型径方向に延びてタイヤのトレッド踏面に溝形状を付与する、複数の突条部71と、を有し、この突条部71は、第1突条部72と、該第1突条部72と交差して延びる第2突条部73と、を含んでいる。この型付体ピース702Pは、タイヤのトレッド踏面に付与されるトレッドパターンの2ピッチ分に対応している点において、上述の型付体ピース602Pとは共通の構成を有しているが、金型周方向に隣接する第2突条部73が、連結部材74により相互に連結されている点において、上述の型付体ピース602Pとは構成が異なっている。
図29は、図28に示す型付体ピース702Pの突条部71の斜視図である。この突条部71では、金型周方向に隣接する、第1突条部72の埋設部72aおよび/または第2突条部73の埋設部73a(本実施形態では、第2突条部73の埋設部73a)が、1本または2本の連結部材74により相互に連結されている。なお、埋設部73aのみが連結されているため、連結部材74は、本体部70と突条部71との組立て時においては、本体部70内に埋設されることになる。詳細には、連結部材74は、該連結部材74の金型径方向内側面が、本体部70の内周面と同一平面に位置するように設けられている。
このように、金型周方向に隣接する突条部71(この実施形態では、第2突条部73)を連結すれば、突条部71の連結がさらに強固なものとなるため、金型の強度をさらに改善することができる。
なお、図30に、型付体ピース702Pの本体部70の平面図を示すように、連結部材74を備える場合においても、本体部70に設ける通気孔は、突条部71が配置される溝70Gの溝底に設けられることが好ましく、特には、溝70Gにより囲われる各セクション(この実施形態では、セクションD1~D10)が、いずれにも通気孔70Hが設けられていることが好ましい。
なお、連結部材74が配置される溝においても、該連結部材74を溝壁からオフセットして配置する、すなわち、該連結部材74と溝壁との間に連通スリットを設けることが好ましい。この場合、タイヤの加硫成型時に、金型表面とタイヤとの間に介在する空気を、より効率良く排気することができるからである。
また、上述の型付体ピース502P,602P,702Pにおいては、タイヤのトレッド踏面において、トレッド陸部内で終端するような溝および/またはサイプを形成するための突条部(以下、「離間突条部」ともいう)を含む場合、上記連結部材を用いることによれば、離間突条部を他の突条部と一体に形成することもできる。
さらに、上述の型付体ピース502P,602P,702Pにおいては、突条部の埋設部に、該突条部の延在方向に延びる窪みを設けることにより、該突条部の埋設部と、本体部の溝壁と、の間に設けるスリットを設けることもできる。この場合、突条部をより安定して本体部に固定することができる。
<タイヤ成型用金型の製造方法2>
つぎに、上述のタイヤ成型用金型500,600,700の製造方法について説明する。ここでは、上述の金型500を例に説明する。
この実施形態における金型の製造方法では、タイヤのトレッド踏面に付与されるトレッドパターンの1ピッチ分に対応する金型部分を、金型最小単位としたとき、少なくとも金型最小単位における、第1突条部52の少なくとも一部と第2突条部53の少なくとも一部とを一体に形成する、突条部形成工程と、型付体ピース502Pの本体部50に、一体に形成した突条部51を設置するための溝50Gを形成する、溝形成工程と、該溝50Gに、一体に形成した突条部51を差し込む、突条部設置工程と、をこの順で含む。
この金型の製造方法では、突条部51が予め一体に成型されているため、複雑なトレッドパターンを付与するための金型においても、該金型を容易に組立てることができる。また、この構成によれば、強度が改善されたタイヤ成型用金型を容易に得ることができる。
特に、トレッド踏面側よりも溝底側で溝幅が大きい第1の溝が、同じくトレッド踏面側よりも溝底側で溝幅が大きい第2の溝と交差するトレッドパターンをタイヤのトレッド踏面に付与するための、金型の型付体ピースにおいては、第1の溝を形成するための第1突条部52と、第2の溝を形成するための第2突条部53と、の交差部の加工に手間がかかるのは上述した通りである。そのようなトレッドパターンを付与するための金型を、精度高くかつ容易に製造することができる。
さらに、この金型の製造方法では、第1突条部52および第2突条部53の、トレッド型付体502Pの本体部50に埋設されることになる部分を埋設部52a,53aとし、本体部50から露出することになる部分を露出部52b,53bとしたとき、上記の突条部形成工程において、タイヤ成型用金型の断面視で、第1突条部52および第2突条部53のすべての埋設部52a,53aを同一方向に延在させて形成することが好ましい。
この構成によれば、突条部51を用いて本体部50に放電加工を施す際に、突条部51により形成される溝の溝幅を、該突条部51の埋設部の幅に近似させることができるため、さらに金型の精度を向上させることができる。
さらに、この金型の製造方法では、上述の金型500の変形例がそうであるように、突条部形成工程において、第1突条部52および/または第2突条部53の埋設部52a,53aの厚さを、該第1突条部52および/または該第2突条部53の少なくとも一部の厚さよりも厚くすることが好ましい。この製造方法によれば、強度がさらに改善した金型を得ることができる。
また、この金型の製造方法では、上述の金型700がそうであるように、突条部形成工程において、第1突条部72および/または第2突条部73を、該第1突条部72の埋設部72aおよび/または該第2突条部73の埋設部73a間に設けられた連結部材74により連結することが好ましい。この構成によれば、強度がさらに改善された金型を得ることができる。
また、この金型の製造方法では、溝形成工程において、上述の金型500,600,700がそうであるように、型付体ピース502Pの本体部50に形成する溝50Gを、一体に形成した突条部51の埋設部の肉厚よりも広幅に形成し、かつ、溝50Gの溝底に、型付体ピース502Pの内周面側と外周面側とを連通する通気孔50Hを形成することが好ましい。この構成によれば、ノンスピュータイヤを容易に得ることができる。
さらに、上述のタイヤ成型用金型500,600,700を用いて製造されたタイヤにおいては、型付体ピースの第1突条部および第2突条部をなす各パーツを組み立てるだけで製造可能な金型500,600,700を用いて製造しているため、複雑なトレッドパターンを有していても、容易に製造することができる。
以下に、本発明の実施例について説明するが、本発明は下記の実施例に何ら限定されるものではない。
<試験1>
発明例および比較例のタイヤ成型用金型を、下記の仕様のもと試作し、ノンスピュータイヤを得ることができる金型の製作容易度および金型の耐久性を評価した。
発明例のタイヤ成型用金型1-1は、第1突条部の側面に、金型径方向に延びる凹部を形成する、凹部形成工程と、第2突条部の端部に、該凹部に嵌合する形状を有する接続部を形成する、接続部形成工程と、凹部に接続部を嵌め合わす、嵌合工程と、を含む、直彫り製法により製造された、図7に示す型付体ピースを備える金型である。この金型では、一枚物として直接造形された、第1突条部および第2突条部が嵌め合わされている。第1突条部および第2突条部は、ピン止めおよび該第1突条部および第2突条部間の隙間への微小溶接により、本体部に固定されている。
この金型は、金型円周方向に9分割されたホルダーおよびトレッド型付体からなる、セクショナルモールドタイプである。
この金型のトレッド型付体の寸法は、内径:略1060mm、金型径方向高さ:350mm、厚さ:40mmである。
この金型の第1突条部の寸法は、付け根部厚さ:0.7mm、先端部径:略φ5mm、金型径方向高さ:15mmである。
この金型の第2突条部の寸法は、付け根部厚さ:0.6mm、先端部径:略φ3mm、金型径方向高さ:12mmである。
発明例のタイヤ成型用金型1-2は、第1突条部の側面に、金型径方向に延びる凹部を形成する、凹部形成工程と、第2突条部の端部に、該凹部に嵌合する形状を有する接続部を形成する、接続部形成工程と、凹部に接続部を嵌め合わす、鋳造製法により製造された、図12に示す金型である。この金型では、図16に示すように、8枚のパーツからなる組み立て体として分割造形された第1突条部と、一枚物として直接造形された第2突条部とが嵌め合わされている。第1突条部および第2突条部は、本体部のアルミ合金によって該本体部に鋳包み固定されている。
なお、この金型の分割構造、ならびに、トレッド型付体、第1突条部および第1突条部の寸法は、上記の発明例のタイヤ成型用金型1-1と同様である。
発明例のタイヤ成型用金型1-3は、第1突条部の側面に、金型径方向に延びる凹部を形成する、凹部形成工程と、第2突条部の端部に、該凹部に嵌合する形状を有する接続部を形成する、接続部形成工程と、凹部に接続部を嵌め合わす、嵌合工程と、を含む、直彫り製法により製造された、図7に示す型付体ピースを備える金型である。この金型では、図11に示すように、8枚のパーツからなる組み立て体として分割造形された第1突条部と、一枚物として直接造形された第2突条部とが嵌め合わされている。また、第2突条部の端部に、金型径方向に対して交差する向きに延びる突起が設けられており(図10参照)、第1突条部の凹部に、該突起に対応する突起受けが設けられている。第1突条部および第2突条部は、ピン止めおよび型付体ピース端部における第1突条部の円周方向への座金締め付けにより、本体部に固定されている。
なお、この金型の分割構造、ならびに、トレッド型付体、第1突条部および第1突条部の寸法は、上記の発明例のタイヤ成型用金型1-1と同様である。
比較例のタイヤ成型用金型は、8枚のパーツからなる組み立て体として分割造形された第1突条部と、一枚物として直接造形された第2突条部と、を鋳造により本体部に鋳込む方法により製造された金型である。第1突条部の側面に、金型径方向に延びる凹部は設けられておらず、第2突条部の端部が、第1突条部の側面に付き合わされた状態で、本体部のアルミ合金によって該本体部に鋳包みされている。
なお、この金型の分割構造、ならびに、トレッド型付体、第1突条部および第1突条部の寸法は、上記の発明例のタイヤ成型用金型1-1と同様である。
(製造容易度)
実施例のタイヤ成型用金型1-1~1-3および比較例のタイヤ成型用金型を製造するにあたって要した、時間、金型繰り返し使用時後のクリーニング・部分補修に要する時間(砂噛み、突条部の永久変形修正等)から、製造容易度を評価した。表1には、その容易度の順位を示した。順位が高い方(数値が小さい方)が、製造が容易であることを示している。
(耐久性)
実施例のタイヤ成型用金型1-1~1-3および比較例のタイヤ成型用金型により、実際に、試験タイヤを製造し、3000サイクル(3000本のタイヤを製造)後における、金型の状態をもって、金型の耐久性を評価した。
Figure 0006993262000001
以上より、比較例のタイヤ成型用金型では、700サイクル後に金型の破損が確認されたが、本発明のタイヤ成型用金型1-1~1-3では、3000サイクル後においても、金型の破損は確認されなかった。すなわち、本発明のタイヤ成型用金型1-1~1-3では、比較例のタイヤ成型用金型に比し、耐久性が大幅に改善されていることが分かった。また、タイヤ成型用金型1-3が、金型の製造容易性と耐久性のバランスに優れていることが分かった。
<試験2>
発明例および比較例のタイヤ成型用金型を、下記の仕様のもと試作し、ノンスピュータイヤを得ることができる金型の製作容易度および金型の耐久性を評価した。
発明例のタイヤ成型用金型2-1は、少なくとも前記金型最小単位における、第1突条部の少なくとも一部と第2突条部の少なくとも一部とを一体に形成する、突条部形成工程と、型付体ピースの本体部に、一体に形成した突条部を設置するための溝を形成する、溝形成工程と、該溝に、一体に形成した突条部を差し込む、突条部設置工程と、をこの順で含む、図26に示す型付体ピースを備える金型である。
より具体的には、第1突条部および第2突条部を一体に突条部を形成し、該突条部の露出部(タイヤのトレッド踏面への意匠付与部分)からおよそ10mm程度延長させてなる埋設部を電極として、型付体ピースの本体部の内周面に、放電加工によりスリットを導入し、その後、突条部を本体部に配置し(植え込み)、該突条部および本体部は、横串(φ4mmの鋼材ピン5本)を打ち込んで相互に固定し、金型を完成させた。
なお、放電加工により生じた、突条部の埋設部と、本体部と、の間の隙間(0.2~0.5mm)は、本体部への共材の肉盛り溶接および彫金埋金によって充足し直し、所望のスリット幅に形状補正した。
この金型のトレッド型付体の寸法は、内径:略1060mm、金型径方向高さ:350mm、厚さ:30mmである。
このトレッド型付体における、金型周方向の基本パターンの繰り返し数は63である。
この金型の第1突条部の寸法は、付け根部厚さ:4mm、先端部径:略φ12mm、金型径方向高さ16mmである。
この金型の第2突条部の寸法は、付け根部厚さ:0.6mm、先端部径:略φ2mm、金型径方向高さ14mmである。
また、型付体ピースの本体部は、AC7A合金(Al-5%Mg合金)鋳造により素材を製作した後、該素材の内周側および該数側を旋削し、さらにワイヤ放電加工で分割することにより得られた。
また、型付体ピースの突条部は、レーザー積層造形製法(粉末直接造形)によって素材を製作した後、背面および両側面部をワイヤ放電加工で分割することにより得られた。粉末素材は、18%Niマルエージング鋼である。
発明例のタイヤ成型用金型2-2は、金型の幅方向断面視で、突条部のすべての埋設部が、同一方向に延在させて形成されており、該埋設部を電極として、型付体ピースの本体部の内周面に、放電加工によりスリットを導入してなること以外は、上記の発明例のタイヤ成型用金型1と同じ金型である。具体的には、突条部の埋設部の端縁が、該突条部の略重心位置から10mm押出されるようにして、該突条部の埋設部が露出部に対して一定方向に傾斜して形成されていること以外は、上記の発明例のタイヤ成型用金型2-1と同じ金型である。
なお、放電加工により生じた、突条部の埋設部と、型付体ピースの本体部と、の間の隙間は、0.02mm~0.03mm程度であったことから、当該スリットについて修正を行う必要はなかった。
発明例のタイヤ成型用金型2-3は、放電加工により型付体ピースの本体部に設けられた溝の溝底に、型付体ピースの内周面側と外周面側とを連通する通気孔を形成されていること以外は、発明例のタイヤ成型用金型2-2と同じ金型である。
発明例のタイヤ成型用金型2-4は、第2突条部の埋設部の肉厚を、該第2突条部の少なくとも一部の厚さよりも厚くしたこと以外は、発明例のタイヤ成型用金型2-3と同じ金型である。なお、発明例のタイヤ成型用金型2-1~2-3では、第2突条部の埋設部および露出部の厚さは、上述のとおり0.6mmであるが、この発明例のタイヤ成型用金型2-4では、第2突条部の埋設部の厚さを1.2mmとした。
発明例のタイヤ成型用金型2-5は、突条部の本体部への固定方法以外は、発明例のタイヤ成型用金型2-4と同じ金型である。すなわち、突条部が、座金方式によって本体部に固定されている。具体的には、座金(直径略φ30mm)と固定ボルトM10を用いて、型付体ピースの各端4箇所において、突条部が抑え込まれることにより固定されている。従って、突条部および本体部を固定するための横串は使用されていない。
比較例のタイヤ成型用金型2-1は、発明例のタイヤ成型用金型2-1と同じ金型を、従来の直彫り製法にて製造したこと以外は、発明例のタイヤ成型用金型2-1と同じ金型である。ただし、下記の表2に示すように、発明例のタイヤ成型用金型2-1と同じ金型を、従来の直彫り製法にて製造することは困難を極め、比較例のタイヤ成型用金型2-1は完成に至らなかった。
比較例のタイヤ成型用金型2-2は、発明例のタイヤ成型用金型2-1と同じ金型を、従来の鋳造製法にて製造したこと以外は、発明例のタイヤ成型用金型2-1と同じ金型である。
(製造容易度)
実施例のタイヤ成型用金型2-1~2-5および比較例のタイヤ成型用金型を製造するにあたって要した、時間、金型繰り返し使用時後のクリーニング・部分補修に要する時間(砂噛み、突条部の永久変形修正等)から、ノンスピュータイヤを得ることができる金型の製造容易度を評価した。
(耐久性)
実施例のタイヤ成型用金型1-1~1-3および比較例のタイヤ成型用金型により、実際に、試験タイヤを製造し、3000サイクル(3000本のタイヤを製造)後における、金型の状態をもって、金型の耐久性を評価した。
Figure 0006993262000002
以上より、本発明のタイヤ成型用金型では、比較例のタイヤ成型用金型に比し、金型の製造が容易であり、耐久性が大幅に改善されていることが分かった。さらに、本発明のタイヤ成型用金型2-3~2-5によれば、ノンスピュータイヤを得ることができる。
10,20,30,40,50,60,70:型付体ピースの本体部、
11,21,31,41,51,61,71:型付体ピースの突条部、
12,22,32,42,52,62,72:第1突条部、
12R,22R,32R,42R,52R,62R,72R:凹部
13,23,33,43,53,63,73:第2突条部、
13C,23C,33C,43C,53C,63C,73C:接続部、
50S,60S,70S:溝、
50H,60H,70H:通気孔、
52a,62a,72a:第1突条部の埋設部、
52b,62b,72b:第1突条部の露出部、
53a,63a,73a:第2突条部の埋設部、
53b,63b,73b:第2突条部の露出部、
100,200,300,400,500,600,700:タイヤ成型用金型、
101,201,301,401,501,601,701:トレッド型付体、
102P,202P,302P,402P,502P,602P,702P:型付体ピース、
900:従来のタイヤ成型用金型、
P:突起部、
S1,S2:通気スリット

Claims (11)

  1. タイヤ成型用金型の周方向に並ぶ複数の型付体ピースからなりタイヤのトレッド踏面を型付けする、トレッド型付体を備え、
    前記型付体ピースは、前記タイヤのトレッド踏面の外輪郭を成型する、本体部と、該本体部から前記タイヤ成型用金型の径方向に延びて前記タイヤのトレッド踏面に溝形状を付与する、複数の突条部と、を有し、
    前記複数の突条部は、第1突条部と、該第1突条部と交差して延びる第2突条部と、を含む、タイヤ成型用金型であって、
    前記第1突条部は、該第1突条部の側面に、前記タイヤ成型用金型の径方向に延びる凹部を備え、
    前記第2突条部は、該第2突条部の端部に、前記凹部に嵌合する形状を有する接続部を備え、
    前記凹部に前記接続部が嵌め合わされていることを特徴とする、タイヤ成型用金型。
  2. 前記第2突条部の前記接続部に、前記タイヤ成型用金型の径方向に対して交差する向きに延びる突起が形成されており、前記第1突条部の前記凹部に、前記突起に対応する突起受けが形成されている、請求項1に記載のタイヤ成型用金型。
  3. タイヤ成型用金型の周方向に並ぶ複数の型付体ピースからなりタイヤのトレッド踏面を型付けするトレッド型付体を備え、
    前記型付体ピースは、前記タイヤのトレッド踏面の外輪郭を成型する、本体部と、該本体部から前記タイヤ成型用金型の径方向に延びて前記タイヤのトレッド踏面に溝形状を付与する、複数の突条部と、を有し、
    前記複数の突条部は、第1突条部と、該第1突条部と交差して延びる第2突条部と、を含む、タイヤ成型用金型を得るための、タイヤ成型用金型の製造方法であって、
    前記第1突条部の側面に、前記タイヤ成型用金型の径方向に延びる凹部を形成する、凹部形成工程と、
    前記第2突条部の端部に、前記凹部に嵌合する形状を有する接続部を形成する、接続部形成工程と、
    前記凹部に前記接続部を嵌め合わす、嵌合工程と、を含むことを特徴とする、タイヤ成型用金型の製造方法。
  4. 前記嵌合工程に先立って、
    前記第2突条部の端部に、前記タイヤ成型用金型の径方向に対して交差する向きに延びる突起を設ける、突起形成工程と、
    前記第1突条部の凹部に、前記突起に対応する突起受けを設ける、突起受け形成工程と、をさらに含む、請求項3に記載のタイヤ成型用金型。
  5. タイヤ成型用金型の周方向に並ぶ複数の型付体ピースからなりタイヤのトレッド踏面を型付けする、トレッド型付体を備え、
    前記型付体ピースは、前記タイヤのトレッド踏面の外輪郭を成型する、本体部と、該本体部から前記タイヤ成型用金型の径方向に延びて前記タイヤのトレッド踏面に溝形状を付与する、複数の突条部と、を有し、
    前記複数の突条部は、第1突条部と、該第1突条部と交差して延びる第2突条部と、を含む、タイヤ成型用金型であって、
    前記タイヤのトレッド踏面に付与されるトレッドパターンの1ピッチ分に対応する金型部分を、金型最小単位としたとき、
    少なくとも前記金型最小単位における、前記第1突条部の少なくとも一部と前記第2突条部の少なくとも一部とが一体に形成されており、
    前記型付体ピースの本体部に、該型付体ピースの内周面側と外周面側とを連通する通気孔を有し、かつ
    前記型付体ピースの本体部と、前記第1突条部および/または前記第2突条部の、前記トレッド型付体の本体部に埋設された埋設部と、の間に通気スリットを有し、
    前記通気スリットが前記通気孔に接続していることを特徴とする、タイヤ成型用金型。
  6. 前記第1突条部および前記第2突条部は、前記埋設部と、前記本体部から露出した露出部と、を有し、
    前記タイヤ成型用金型の幅方向断面視において、前記埋設部がすべて同一方向に延びている、請求項5に記載のタイヤ成型用金型。
  7. 前記第1突条部および/または前記第2突条部の前記埋設部の厚さが、該第1突条部および/または該第2突条部の少なくとも一部の厚さよりも厚い、請求項5または6に記載のタイヤ成型用金型。
  8. 前記タイヤ成型用金型の周方向に隣接する、前記第1突条部の前記埋設部および/または前記第2突条部の前記埋設部が、連結部材により連結されている、請求項6または7のいずれか一項に記載のタイヤ成型用金型。
  9. タイヤ成型用金型の周方向に並ぶ複数の型付体ピースからなりタイヤのトレッド踏面を型付けする、トレッド型付体を備え、
    前記型付体ピースは、前記タイヤのトレッド踏面の外輪郭を成型する、本体部と、該本体部から前記タイヤ成型用金型の径方向に延びて前記タイヤのトレッド踏面に溝形状を付与する、複数の突条部と、を有し、
    前記複数の突条部は、第1突条部と、該第1突条部と交差して延びる第2突条部と、を含む、タイヤ成型用金型を得るための、タイヤ成型用金型の製造方法であって、
    前記タイヤのトレッド踏面に付与されるトレッドパターンの1ピッチ分に対応する金型部分を、金型最小単位としたとき、
    少なくとも前記金型最小単位における、前記第1突条部の少なくとも一部と前記第2突条部の少なくとも一部とを一体に形成する、突条部形成工程と、
    前記型付体ピースの本体部に、前記一体に形成した突条部を設置するための溝を形成する、溝形成工程と、
    前記溝に、前記一体に形成した突条部を差し込む、突条部設置工程と、
    をこの順で含み、
    前記第1突条部および前記第2突条部の、前記トレッド型付体の本体部に埋設されることになる部分を埋設部とし、前記本体部から露出することになる部分を露出部としたとき、
    前記突条部形成工程において、
    前記タイヤ成型用金型の幅方向断面視で、前記第1突条部および前記第2突条部のすべての前記埋設部を同一方向に延在させて形成し、
    前記溝形成工程において、
    前記型付体ピースの本体部に形成する溝を、前記一体に形成した突条部の前記埋設部の肉厚よりも広幅に形成し、かつ、
    前記溝の溝底に、前記型付体ピースの内周面側と外周面側とを連通する通気孔を形成することを特徴とする、タイヤ成型用金型の製造方法。
  10. 前記突条部形成工程において、
    前記第1突条部および/または前記第2突条部の前記埋設部の厚さを、該第1突条部および/または該第2突条部の少なくとも一部の厚さよりも厚くする、請求項9に記載のタイヤ成型用金型の製造方法。
  11. 前記突条部形成工程において、
    前記第1突条部および/または前記第2突条部を、該第1突条部の前記埋設部および/または該第2突条部の前記埋設部間に設けられた連結部材により連結する、請求項9または10に記載のタイヤ成型用金型の製造方法。
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