JPS6225016A - 分割モ−ルド式のタイヤ成形用金型の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は分割モールド弐のタイヤ成形用金型の製造方法
にかかわり、特に分割モールド方式の成形用金型を構成
しているトレッド部を形成するに際して、環状の一個の
トレッドリングを、ワイヤーを切断工具とする切断加工
装置を用いて切断し、−個のトレッドリングから複数個
のセグメントを製作し、この複数個のセグメントを組み
合わせて再び環状に配列することによりタイヤ成形用金
型を形成した分割モールド式のタイヤ成形用金型の製造
方法に関するものである。

〔従来の技術〕

従来一般に使用されている車輌用タイヤの表面には各種
の複雑なトレンド（溝）が数多く形成され、このトレッ
ドは車輌のすべり止め、摩耗防止に役立ち、車輌の安全
性に寄与している。

このタイヤのトレッドは、トレンドが形成されているタ
イヤ成形用金型に塑性変形するグリーンタイヤを圧着す
ることによりトレッドを形成し。

次いで加硫することによりタイヤを製造している。

このタイヤ成形用金型は、塑性変形するグリーンタイヤ
が挿入されたり、加硫して完成されたタイヤを取り出し
たりするために、？！数個のセグメン１〜を組み合わせ
て形成されるいわゆる分割モールド方式が今日一般に汎
く用いられている。このセグメン１−は成形すべきタイ
ヤのトレッド部に対応する形状が円形内周面に形成され
たトレッドリングから、このトレッドリングを球心方向
に切断して作られるものである。

そこでこの従来のセグメントの製作方法を説明する。第
４図はタイヤ成形用金型におけるトレッド部のセグメン
トの配置を示したもので、１はトレッド部を示し、この
第４図における１−１〜１−７の７個のセグメントを環
状に配置したもので、Ｄはトレッド部１の直七入又　は
セグメント１−１ないし１−７の夫々の円弧長をあられ
しているそして第４図に示すように上記セグメントを環
状に組み合わせてタイヤ成形用金型を構成する。このよ
うに環状に形成されたタイヤ金型のトレッドに塑性変形
するグリーンタイヤを圧着し１次いで執を加えることに
より加硫して車輌用タイヤを製造する。

ところでタイヤ成形用金型を構成している各セグメント
１−１ないし１＝７は、アルミ合金製であり、アルミは
熱膨張率が鉄その他の鉄に類似した金属に比較して大き
いものである。したがって加硫時に熱を加えると、各セ
グメントは膨張し。

各セグメントが膨張すると、第１図Ｂ部から加硫したゴ
ムがはみ出し、このはみ出しがタイヤ−表面にパリとな
って突出し、後でこのパリを除去しなければならないと
いう余計な工程を必要とする。

又、美観を損なわない良質のタイヤが製造できない、そ
のため第４図に示されるように、各セグメントは環状に
構成するとき、各セグメント間に所要の間隙ｄを存して
配置することにより、各セグメントの膨張を吸収するよ
うにしたものである。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところで、第４図の１−１ないし１−７のセグメントを
得るためには、第１図に示されるトレッド部１を有する
第７図に示される直径Ｄ′のトレッドリングＡを、７ケ
に切断して７ケのセグメント１−１ないし１−７を得る
ものである。このセグメントの切断方法はバンドソウ等
の切削工具により切断しているものである。

しかしながらバンドソウはその厚さが、前記各セグメン
ト間の間隙ｄより大きいので、各セグメント１−１ない
し１−７を組み合わせて所要のトレノ］・のな直径りを
得ようとすると間隙は前記ｄより大きいものとなる。そ
のため第６図のように各セグメントを予め所望の間隙ｄ
の巾より大きい部分を形成して切断し、この切断したセ
グメン］・の而をフライス盤のような切削機械を使用す
ることにより多少カントして前記間隙ｄの巾と等しくな
るようなセグメントを製作しているが、この綿を削るた
めの余計な工程を必要とし１時間も経費もかかるという
問題点があった。

〔問題点を解決するための手段〕

そこでこの発明は１以上の問題点に着目してなされたも
のであって。

環状のトレッドリングを、ワイヤーを切断工具とする切
断装置を用いて切断することにより複数個に分割して複
数個のセグメントを製作し、この複数個のセグメントを
環状に組み合わせてタイヤ成形用金型を製造する際に、
各セグメント間には前記ワイヤーの切断代と等しい間隙
を存して組み合わせることを特徴とする分割モールド式
のタイヤ成形用金型の製造方法 という手段を提供して１以上の問題点を解決することを
目的とするものである。

〔実施例〕

以下図面に従って本発明の構成が実際上どのように具体
化されるかをその作用とともに説明する。第１図は本発
明の一実施例に従う分割モールド方式のタイヤ成形用金
型の一実施例における部分断面図、第２図は第１図のｎ
−ｎ線矢視図であり、この金型はトレッド部１とショル
ダ部２．２′とに分割される。このトレンド部１とショ
ルダ部２．２′とはつき当て面３，３′で衝接されて構
成されている。

さらにタイヤのトレッドに対応するような第２図に図示
される内周面にト［７ソド４を有するトレッド部１は第
３図、第４図に示されるような複数個のセグメント１−
１ないし１−７から構成されている。このセグメンｔ−
１１ないし１−７の列周面には第１図に示されるような
スライドブロック５が固定され、このスライドブロック
５にコンテナーリング６が装着され、各セグメントが組
み合わさっている環状体を維持している。

次にこの各セグメント１−１〜１−７の製造方法を説明
すると、所望するトレッド４が内周面に形成されている
環状体であるアルミ合金製の第５図に示されるトレッド
リングＡを球心方向に複数個切断分割して、第３図に示
されるセグメント１−１ないし１−７を得る。このセグ
メントを第４図に示されるように前記した理由により間
隔ｄを存して環状に組み合わせて環状の分Ｉ１１モール
ド式タイヤ成形用金型を構成する。

そして前記−個のトレッドリングＡを複数個のセグメン
（・に切断する方法として第５図に示されるワイヤー放
電加工装置７を使用する。

このワイヤー放電加工装置７は、ワイヤー電極８を用い
毎秒数千回も放電現象を繰り返し、この放電現象がアル
ミを溶解させトレッドリングＡを切断するものである。

このようにして上記トレッドリングＡをワイヤーを用い
て切断すると、その切断代ｄ′は０．３ｍｍ程度となる
。この切断代ｄ′は前記第４　図に示されるよ・うな各
セグメント間の間隙ｄと一致するものである。

このためトレッドリングＡを切断して作られた複数個の
セグメント１−１ないし１−７を直接組み合わせて環状
に形成すれば、必要な間隙ｄが存在することになり、従
来のようにバンドウソうで切断したセグメントの而をフ
ライス盤で切削したり必要もなくなる。さらにワイヤー
８の径及び放電量を調節すればワイヤー８の切断代ｄ′
の厚さを自由に調節することにより前記各セグメント間
の所要の間隙ｄと一致することができるものである。

〔本発明の効果〕

以上本発明によれば、環状のトレッドリングを、ワイヤ
ーを切断工具する切断装置を用いて切断して複数個のセ
グメン１−を製作しその各セグメント間をワイヤーの切
断代と等しい間隙を存して組み合わせて環状のタイヤ成
形用金型を製造したので、所望の間隙を得るために各セ
グメントを１組み合わせる前に予めセグメントを切削す
る必要はなくなり、その結果時間も短縮され経費も廉価
になる。

またワイヤーを切断工具として使用すると、高精度な切
断加工が得られる等の利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に基づく分割モールド式のタ
イヤ成形用金型の断面図、第２図は第１図のｎ−ｎ線矢
視図、第３図はセグメントの正面図、第４図はセグメン
トを組み合わせて金型を構成した説明図、第５図はトレ
ンドリングをワイヤーで切断しているところの説明図、
第６図、第７図は従来のタイヤ成形用金型の説明図であ
る。 １・・・・・・トレッド部。 代理人弁理士　　　　鈴　木　　淳　也第６図 Δ 第７図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）環状のトレットリングを、ワイヤーを切断工具と
   する切断装置を用いて切断することにより複数個に分割
   して複数個のセグメントを製作し、この複数個のセグメ
   ントを環状に組み合わせてタイヤ成形用金型を製造する
   際に、各セグメント間には前記ワイヤーの切断代と等し
   い間隙を存して組み合わせることを特徴とする分割モー
   ルド式のタイヤ成形用金型の製造方法。
2. （２）前記環状のトレッドリングはアルミ合金製で形成
   されたことを特徴とする、特許請求の範囲第１項記載の
   分割モールド式のタイヤ成形用金型の製造方法。