JP6990309B2 - 表面実装機 - Google Patents

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Description

本明細書で開示する技術は表面実装機に関する。
従来、基板を撮像する基板撮像カメラを用いて部品の位置ずれを補正する表面実装機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、特許文献1に記載の部品実装装置(表面実装機に相当)は、ガラスなどの部材で構成された治具基板を本体装置内に搬入して位置決めし、作業ヘッドの基板認識用カメラ(基板撮像カメラに相当)により、先ず2つの治具基板マークを測定して治具基板の位置を確認し、次に予め判明している治具基板の基準マークの位置Aに移動する。
基準マークの位置Aに直行できれば作業ヘッドの軸には移動誤差はないので、当該部品実装装置は自軸の移動座標を補正しない。これに対し、移動位置が基準マークの無い位置A´であったときは、当該部品実装装置は位置A-A´間の位置ずれ量のX座標値及びY座標値を記憶し、記憶された位置ずれ量のX座標値及びY座標値により部品の搭載位置を補正する。
特開2006-59954号公報
上述した特許文献1に記載の部品実装装置は作業ヘッドの移動誤差に起因する部品の位置ずれを補正するものであり、作業ヘッドの移動誤差以外に起因する部品の位置ずれについては検討されていなかった。
本明細書では、基板撮像カメラの光軸の傾きに起因する部品の位置ずれを補正する技術を開示する。
本明細書で開示する表面実装機は、基板に部品を実装する表面実装機であって、前記部品を保持して前記基板に実装する実装ヘッドと、前記基板を撮像する基板撮像カメラと、基台に付されている補正用マークと、前記基板撮像カメラからの光を透過させる光透過部材と、前記光透過部材を前記補正用マークに重なる位置と重ならない位置との間で移動させる移動部とを有する補正用ユニットと、前記光透過部材と重なっていない状態の前記補正用マークを前記基板撮像カメラで撮像して前記補正用マークの位置を第1位置として検出するとともに、前記光透過部材が重なっている状態の前記補正用マークを前記基板撮像カメラで撮像して前記補正用マークの位置を第2位置として検出する位置検出部と、前記第1位置と前記第2位置との差に基づいて前記部品の位置ずれを補正する補正部と、を備える。
表面実装機が動作すると発熱による歪みによって基板撮像カメラの光軸が傾くことがある。基板撮像カメラの光軸が傾くと、表面実装機が基板撮像カメラで基板を撮像して基板の位置を認識するとき、表面実装機が認識した基板の位置と実際の基板の位置とにずれが生じ、光軸の傾きに起因する部品の位置ずれが生じる。
基板撮像カメラの光軸が傾いている場合、光透過部材が重なっていない状態の補正用マークを基板撮像カメラで撮像して補正用マークの位置を第1位置として検出するとともに、光透過部材が重なっている状態の補正用マークを基板撮像カメラで撮像して補正用マークの位置を第2位置として検出すると、第1位置と第2位置とに光軸の傾きに応じた差が生じる。部品の位置ずれ量は基板撮像カメラの光軸の傾きに比例するので、第1位置と第2位置との差に基づいて部品の位置ずれを補正することにより、基板撮像カメラの光軸の傾きに起因する部品の位置ずれを補正できる。
前記基板に付されている認識マークを前記基板撮像カメラで撮像して前記基板の位置を認識する認識部を備えてもよい。
基板撮像カメラで認識マークを撮像して基板の位置を認識する場合、基板撮像カメラの光軸が傾いていると、認識部が認識する基板の位置と実際の基板の位置とにずれが生じ、部品の位置ずれが生じる。上記の表面実装機によると、基板撮像カメラで認識マークを撮像して基板の位置を認識する場合に、第1位置と第2位置との差に基づいて部品の位置ずれを補正するので、部品の位置ずれを補正できる。
前記補正用ユニットは当該表面実装機に取り付けられていてもよい。
例えば、基板を搬送する基板搬送装置によって補正用ユニットを表面実装機内に搬入し、搬入した補正用ユニットを用いて第1位置と第2位置とを検出することも考えられる。しかしながら、その場合は基板の生産を停止しなければならず、生産性が低下する。
上記の表面実装機によると、補正用ユニットが当該表面実装機に取り付けられているので、表面実装機による基板の生産中に基板の生産を停止することなく第1位置と第2位置とを検出できる。これにより、生産性の低下を抑制しつつ部品の位置ずれを補正できる。
前記補正部は、前記第1位置と前記第2位置との差に基づいて前記部品の実装座標を補正することによって前記部品の位置ずれを補正してもよい。
上記の表面実装機によると、第1位置と第2位置との差に基づいて部品の実装座標を補正することにより、部品の位置ずれを補正できる。
前記第1位置と前記第2位置との差を位置ずれ量に換算する換算用データを記憶している記憶部を備え、前記補正部は、前記換算用データを用いて前記第1位置と前記第2位置との差を前記位置ずれ量に換算し、換算した前記位置ずれ量に基づいて前記部品の位置ずれを補正してもよい。
上記の表面実装機によると、換算用データを用いることにより、二つの位置の差を位置ずれ量に換算できる。
前記位置検出部は、当該表面実装機による前記基板の生産中に前記第1位置と前記第2位置とを所定のタイミングで繰り返し検出してもよい。
表面実装機が基板を生産しているときの表面実装機の温度は必ずしも一定ではないので、基板撮像カメラの光軸の傾きも表面実装機の温度の変化に応じて変動する。このため、第1位置と第2位置とを検出しても、時間が経過するとそれら二つの位置の差が変動し、部品の位置ずれが大きくなる可能性がある。
上記の表面実装機によると、第1位置と第2位置との検出を基板の生産中に所定のタイミングで繰り返し実行するので、基板の生産中に基板撮像カメラの光軸の傾きが変動しても部品の位置ずれを補正できる。
本明細書によって開示される発明は、装置、方法、これらの装置または方法の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体等の種々の態様で実現できる。
実施形態1に係る表面実装機を上側から見た模式図 ヘッドユニットを前側から見た正面図 ヘッドユニットを右側から見た側面図 実装ヘッド、基板撮像カメラ及び補正用ユニットを右側から見た模式図 表面実装機の電気的構成を示すブロック図 基板の模式図 認識マークを用いた部品の実装座標及び実装角度の補正を説明するための模式図 基板撮像カメラに対する実装ヘッドの位置を示す模式図 表面実装機の動作を示す模式図(動作1及び動作2) 表面実装機の動作を示す模式図(動作3及び動作4) 表面実装機の動作を示す模式図(動作5) 基板撮像カメラの光軸の傾きを示す模式図 基板撮像カメラの光軸が傾いていない場合の部品の実装位置を示す模式図 基板撮像カメラの光軸が傾いている場合の部品の実装位置を示す模式図 補正前の実装座標及び補正後の実装座標を示す表 補正用ユニットを用いた位置ずれ量を説明するための模式図 補正用マークの第1位置及び第2位置を示す模式図 二つの位置の差と位置ずれ量との対応関係を示すグラフ 位置ずれ量検出処理のフローチャート
<実施形態1>
実施形態1を図1ないし図18によって説明する。以降の説明では図1に示す左右方向をX方向、前後方向をY方向、図2に示す上下方向をZ方向という。また、以降の説明では図1に示す右側を上流側、左側を下流側という。また、以降の説明では同一の構成部材には一部を除いて図面の符号を省略している場合がある。
(1)表面実装機の全体構成
図1を参照して、表面実装機1の全体構成について説明する。表面実装機1はプリント基板P(以下、単に基板Pという)に電子部品などの部品Eを実装するものである。図1に示すように、基板Pには認識マークF(基準マークFa1,Fa2や部品位置決めマークFb1,Fb2)が付されている。認識マークFについての説明は後述する。
表面実装機1は基台14、基板Pを搬送する基板搬送装置15、基板Pに搭載する部品Eを供給する4つのテープ部品供給装置11、及び、テープ部品供給装置11によって供給された部品Eを基板Pに実装する部品実装装置12を備えている。
基台14は平面視長方形状をなすとともに上面が平坦とされている。図1において二点鎖線で示す矩形枠Aは基板Pに部品Eを実装するときの作業位置(以下、作業位置Aという)を示している。
(1-1)基板搬送装置
基板搬送装置15は基板PをX方向の上流側から作業位置Aに搬入し、作業位置Aで部品Eが実装された基板Pを下流側に搬出するものである。基板搬送装置15はX方向に循環駆動する一対のコンベアベルト15A及び15B、それらのコンベアベルト15A及び15Bを駆動するコンベア駆動モータ46(図5参照)などを備えている。後側のコンベアベルト15Aは前後方向に移動可能であり、基板Pの幅に応じて2つのコンベアベルト15Aと15Bとの間隔を調整可能である。
(1-2)テープ部品供給装置
テープ部品供給装置11は部品実装装置12のY方向の両側においてX方向に並んで2箇所ずつ、計4箇所に配されている。これらのテープ部品供給装置11には複数のフィーダ13がX方向に横並び状に整列して取り付けられている。各フィーダ13は所謂テープフィーダであり、複数の部品Eが収容された部品テープが巻回されたリール(不図示)、及び、リールから部品テープを引き出す電動式のテープ送出装置等を備えており、部品実装装置12側の端部に設けられた部品供給位置から部品Eを一つずつ供給する。
なお、ここでは部品供給装置としてテープ部品供給装置11を例に説明するが、部品供給装置は部品Eが載置されているトレイを供給する所謂トレイフィーダであってもよいし、半導体ウェハを供給するものであってもよい。
(1-3)部品実装装置
部品実装装置12は図示しないバックアップ機構、ヘッドユニット16、ヘッド搬送部17、2つの部品撮像カメラ18、2つの基板撮像カメラ19、補正用ユニット20、図5に示す制御部38、操作部39などを備えている。
図示しないバックアップ機構は作業位置Aの下方に配されている。バックアップ機構は基板搬送装置15によって作業位置Aに搬入された基板Pを作業位置Aに固定するとともに基板Pを下から支えるものである。
ヘッドユニット16はテープ部品供給装置11によって供給される部品Eを吸着(保持の一例)して基板Pに搭載するものである。ヘッドユニット16の構成については後述する。
ヘッド搬送部17はヘッドユニット16を所定の可動範囲内でX方向及びY方向に搬送するものである。ヘッド搬送部17はヘッドユニット16をX方向に往復移動可能に支持しているビーム21、ビーム21をY方向に往復移動可能に支持している一対のY軸ガイドレール22、ヘッドユニット16をX方向に往復移動させるX軸サーボモータ23、ビーム21をY方向に往復移動させるY軸サーボモータ24などを備えている。
2つの部品撮像カメラ18はそれぞれX方向に並んだ2つのテープ部品供給装置11の間に設けられている。部品撮像カメラ18はヘッドユニット16が備える実装ヘッド25に吸着されている部品Eを下から撮像して実装ヘッド25に対する部品Eの相対位置や姿勢などを認識するためのものである。
2つの基板撮像カメラ19はヘッドユニット16に設けられている。基板撮像カメラ19は作業位置Aに搬入された基板Pに付されている認識マークFを撮像して基板Pの位置や傾きを認識するためのものである。基板撮像カメラ19の構成については後述する。
ここで、表面実装機1は基板撮像カメラ19を2つ備えているが、理解を容易にするため、以降の説明では基板撮像カメラ19は左側の1つだけであると仮定して説明する。
補正用ユニット20は基板搬送装置15の後側に取り付けられている。補正用ユニット20は基板撮像カメラ19の光軸19A(図12参照)の傾きに起因する部品Eの位置ずれを補正するためのものである。補正用ユニット20の構成については後述する。
(1-3-1)ヘッドユニット
図2を参照して、ヘッドユニット16について説明する。実施形態1に係るヘッドユニット16は所謂インライン型であり、複数の実装ヘッド25がX方向に並んで設けられている。また、ヘッドユニット16にはこれらの実装ヘッド25を個別に昇降させるZ軸サーボモータ26やこれらの実装ヘッド25を軸周りに回転させるR軸サーボモータ27などが設けられている。
各実装ヘッド25は部品Eを吸着及び解放するものであり、ノズルシャフト28と、ノズルシャフト28の下端部に着脱可能に取り付けられている吸着ノズル29とを有している。吸着ノズル29にはノズルシャフト28を介して図示しない空気供給装置から負圧及び正圧が供給される。吸着ノズル29は負圧が供給されることによって部品Eを吸着し、正圧が供給されることによってその部品Eを解放する。
なお、ここではインライン型のヘッドユニット16を例に説明するが、ヘッドユニット16は例えば複数の実装ヘッド25が円周上に配列された所謂ロータリーヘッドであってもよい。
(1-3-2)基板撮像カメラ
図3及び図4を参照して、基板撮像カメラ19について説明する。図3に示すように、ヘッドユニット16の下面には平板状の台座30が固定されており、基板撮像カメラ19は台座30の上面に固定されている。
図4に模式的に示すように、基板撮像カメラ19はエリアセンサ31及び光学系32を備えている。エリアセンサ31は撮像素子が行列状に配されているものであり、撮像面が前側を向く姿勢で配されている。光学系32はミラー33、被写体を照射する図示しない光源、図示しないレンズなどで構成されている。ミラー33はエリアセンサ31の前側において前側から後側に向かって上に45度傾いた姿勢で配されており、基板撮像カメラ19の下方に位置する被写体(図4では補正用ユニット20)の反射光像をエリアセンサ31に入射させる。基板撮像カメラ19の光軸19Aのうちミラー33から補正用ユニット20に至る部分は補正用ユニット20の基台34に対して垂直になるように設計されている。
(1-3-3)補正用ユニット
図1及び図4を参照して、補正用ユニット20について説明する。図1に示すように、補正用ユニット20は基台34、基台34の上面に付されている補正用マーク35、基台34の上面に配されているガラス治具36(光透過部材の一例)、及び、ガラス治具36をX方向に往復移動させる移動部37(図4参照)を備えている。
補正用マーク35は例えば円形のマークである。
ガラス治具36は透明な立方体状のガラスである。本実施形態に係るガラス治具36の厚みは10mmであり、屈折率は1.52である。
移動部37は基台34に固定されている。移動部37は例えばエアシリンダであり、上側から見てガラス治具36を補正用マーク35に重なる位置と重ならない位置との間で移動させる。
なお、補正用マーク35の形状、ガラス治具36の形状、厚み、屈折率などは上述した例に限定されるものではなく、適宜に決定できる。また、移動部37はエアシリンダに限定されるものではなく、例えば電気モータであってもよい。また、移動部37が固定される位置は基台34に限られない。例えば、移動部37は表面実装機1の図示しないフレームに固定されてもよい。
(2)部品実装装置の電気的構成
図5に示すように、部品実装装置12は制御部38及び操作部39を備えている。制御部38は演算処理部40(位置検出部、補正部及び認識部の一例)、モータ制御部41、記憶部42、画像処理部43、外部入出力部44、フィーダ通信部45などを備えている。
演算処理部40はCPU、ROM、RAMなどを備えており、ROMに記憶されている制御プログラムを実行することによって表面実装機1の各部を制御する。なお、演算処理部40はCPUに替えて、あるいはCPUに加えてASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などを備えていてもよい。
モータ制御部41は演算処理部40の制御の下でX軸サーボモータ23、Y軸サーボモータ24、Z軸サーボモータ26、R軸サーボモータ27、コンベア駆動モータ46などの各モータを回転させる。
記憶部42には各種のデータが記憶されている。各種のデータには生産が予定されている基板Pの品種や生産枚数に関する情報、部品Eの実装座標63(図14参照)や部品Eの実装角度に関する情報、部品Eの実装順序に関する情報、基板Pに付されている認識マークFのXY座標、基板撮像カメラ19に対する実装ヘッド25の相対位置情報などが含まれる。認識マークFのXY座標、及び、基板撮像カメラ19に対する実装ヘッド25の相対位置情報についての説明は後述する。
画像処理部43は部品撮像カメラ18や基板撮像カメラ19から出力される画像信号が取り込まれるように構成されており、出力された画像信号に基づいてデジタル画像を生成する。
外部入出力部44はいわゆるインターフェースであり、部品実装装置12の本体に設けられている各種センサ類47から出力される検出信号が取り込まれるように構成されている。また、外部入出力部44は演算処理部40から出力される制御信号に基づいて各種アクチュエータ類48(補正用ユニット20の移動部37を含む)に対する動作制御を行うように構成されている。
フィーダ通信部45はフィーダ13に接続されており、フィーダ13を統括して制御する。
操作部39は液晶ディスプレイなどの表示装置や、タッチパネル、キーボード、マウスなどの入力装置を備えている。作業者は操作部39を操作して各種の設定などを行うことができる。
(3)認識マーク
図6を参照して、基板Pに付されている認識マークF(所謂フィデューシャルマーク)について説明する。基板Pには認識マークFとして基準マークFa(Fa1及びFa2)及び部品位置決めマークFb(Fb1及びFb2)が付されている。基準マークFaは円形のマークであり、本実施形態では基板Pの右上及び左下に付されている。部品位置決めマークFbも円形のマークであり、高い実装精度が求められる部品Eの実装位置50の近傍(本実施形態では右上及び左下)に付されている。
基板Pには4つの角のうちいずれか一つの角(本実施形態では右上の角S1)を原点とするXY座標系(以下、「基板PのXY座標系」という)が設定されている。記憶部42には認識マークFのXY座標や部品Eの実装座標が基板PのXY座標系で記憶されている。
図7に示すように、基板Pの搬送経路Gには前述した作業位置Aが設定されている。表面実装機1にはヘッドユニット16の位置を定義するXY座標系(以下、「ヘッドユニット16のXY座標系」という)が設定されており、記憶部42には作業位置Aの4つの角のうちいずれか一つの角(本実施形態では右上の角)が基板原点S2としてヘッドユニット16のXY座標系で記憶されている。
作業位置Aに固定された基板Pに位置誤差や角度誤差があると基板Pの右上の角S1の位置が基板原点S2と一致しなくなる。このため、作業位置Aの基板原点S2を基板PのXY座標系の原点S1と見做して部品Eを実装すると部品Eの位置ずれや角度ずれが生じる。このため、制御部38は認識マークFに基づいて基板Pの位置誤差及び角度誤差を検出し、検出した位置誤差及び角度誤差に基づいて部品Eの実装座標及び実装角度を補正する。補正の手順は基準マークFaと部品位置決めマークFbとで実質的に同じであるのでここでは基準マークFaを例に説明する。
先ず、制御部38は基板撮像カメラ19によって各基準マークFaを撮像し、基板原点S2を原点とするXY座標系において各基準マークFaの中心点のXY座標(Xf1´、Yf1´)及び(Xf2´,Yf2´)を認識する。
そして、制御部38は、例えば右上の基準マークFa1を基準とする場合は、記憶部42に記憶されている基準マークFa1のXY座標(Xf1,Yf1)と、基板撮像カメラ19によって認識した基準マークFa1のXY座標(Xf1´、Xy1´)との差(ΔX,ΔY)を基板Pの位置誤差とする。そして、制御部38は位置誤差(ΔX,ΔY)に応じて各部品の実装座標を仮補正する。
そして、制御部38は、記憶部42に記憶されている基準マークFa1のXY座標(Xf1,Yf1)と記憶部42に記憶されている基準マークFa2のXY座標(Xf2,Yf2)とを通る直線の傾きと、基板撮像カメラ19によって認識した基準マークFa1のXY座標(Xf1´、Yf1´)と基板撮像カメラ19によって認識した基準マークFa2のXY座標(Xf2´、Yf2´)とを通る直線の傾きとの差から基板Pの角度誤差Δθを求める。
そして、制御部38は、基準マークFa1を回転中心として各部品Eの仮補正した実装座標を角度誤差Δθの分だけ回転させることによって補正するとともに、各部品Eの実装角度をそれぞれ角度誤差Δθの分だけ補正する。
なお、ここでは基準マークFaが基板Pの右上と左下との2個所だけに付されている場合を例に説明したが、これは一例である。基準マークFaは例えば基板Pの四隅に付されていてもよい。部品位置決めマークFbについても同様である。また、上述した認識マークFを用いた部品Eの実装座標及び実装角度の補正は一例である。認識マークFを用いた部品Eの実装座標及び実装角度の補正は上述した例に限られるものではない。
(4)基板撮像カメラに対する実装ヘッドの相対位置情報
図8を参照して、基板撮像カメラ19に対する実装ヘッド25の相対位置情報について説明する。相対位置情報は基板撮像カメラ19を原点とする各実装ヘッド25のXY座標である。制御部38は基板撮像カメラ19で認識マークFを撮像して基板Pに対する基板撮像カメラ19の位置を認識し、基板撮像カメラ19に対する各実装ヘッド25の相対位置から基板Pに対する各実装ヘッド25の位置を判断する。
なお、前述したように、実際には表面実装機1は基板撮像カメラ19を二つ備えている。このため、左側の4つの実装ヘッド25は左側の基板撮像カメラ19に対する相対位置が記憶され、右側の4つの実装ヘッド25は右側の基板撮像カメラ19に対する相対位置が記憶されてもよい。
(5)表面実装機の動作
図9から図11を参照して、表面実装機1の動作について説明する。図9から図11に示す基板Pの上面に付されている+記号50は部品Eの実装位置を示している。
表面実装機1は以下に説明する動作1から動作5を1シーケンスとし、このシーケンスを繰り返すことによって基板Pに部品Eを実装する。なお、前述したように基板Pには部品位置決めマークFbが付されている場合もあるが、ここでは基準マークFaを例に説明する。
(動作1)部品吸着
図9に示すように、制御部38はヘッドユニット16をテープ部品供給装置11の上方に移動させ、各実装ヘッド25を下降させて部品Eを吸着させる。
(動作2)部品認識
図9に示すように、制御部38はヘッドユニット16をX方向に搬送して部品撮像カメラ18の上方を通過させる。部品撮像カメラ18はY方向に延びるラインセンサを備えており、上方を通過する実装ヘッド25に吸着されている部品Eを時系列で撮像して部品Eの画像データを生成する。制御部38は生成した画像データを解析して実装ヘッド25に対する部品Eの相対位置や実装ヘッド25の軸線周りの部品Eの回転角度などを認識する。
(動作3)左下の基準マークの撮像
図10に示すように、制御部38は基板撮像カメラ19を左下の基準マークFa2の上方に移動させて基準マークFa2を撮像する。
(動作4)右下の基準マークの撮像
図10に示すように、制御部38は基板撮像カメラ19を右上の基準マークFa1の上方に移動させて基準マークFa1を撮像する。そして、制御部38は撮像した基準マークFa1,Fa2の位置に基づいて基板Pの位置誤差や角度誤差を検出し、各部品Eの実装座標や実装角度を補正する。
(動作5)部品の搭載
図11に示すように、制御部38は実装ヘッド25を部品Eの実装座標によって示される位置に移動させ、実装ヘッド25を下降させて部品Eを搭載する。
(6)基板撮像カメラの光軸の傾きに起因する部品の位置ずれの補正
図12から図18を参照して、基板撮像カメラ19の光軸19Aの傾きに起因する部品Eの位置ずれの補正について説明する。なお、基板撮像カメラ19の光軸19Aはミラー33(図4参照)に反射されることによって屈折しているが、便宜上、図12及び図15では基板撮像カメラ19の光軸19Aを直線で示している。また、部品Eの位置ずれの補正はX方向及びY方向の両方について行われるが、補正の方法は実質的に同じであるのでここではX方向を例に説明する。
図12は、基板撮像カメラ19の光軸19Aが傾いている場合を示している。図12に示す基板撮像カメラ19の位置は、基板撮像カメラ19で基準マークFa1を撮像して画像データを生成した場合に当該画像データによって表される画像上の基準マークFa1の中心点が画像の中心点と一致するように調整された位置である。
前述したように基板撮像カメラ19の光軸19Aは基板Pに対して垂直になるように設計されているが、表面実装機1が動作するとZ軸サーボモータ26やR軸サーボモータ27などの発熱によってヘッドユニット16が歪み、図12に示すように光軸19Aが傾くことがある。基板撮像カメラ19の光軸19Aが傾いていると、制御部38が認識する基準マークFa1の位置と実際の基準マークFa1の位置とにずれが生じる。
具体的には、制御部38は、基板撮像カメラ19が位置P2にあるとき、基準マークFa1の中心点が画像の中心点と一致することから、基準マークFa1の位置は位置P2であると認識する。しかしながら、実際の基準マークFa1の位置は位置P1であるので、制御部38が認識する基準マークFa1の位置と実際の基準マークFa1の位置とにずれが生じる。
図12に示すdX_cはその位置ずれ量を表している。詳しくは後述するが、制御部38が認識する基準マークFa1の位置P2が実際の基準マークFa1の位置P1より右側にずれている場合は、dX_cは負の値になるものとする。
上述した位置ずれ(位置ずれ量dX_c)が生じると、制御部38が認識する基板Pの位置と実際の基板Pの位置とがずれることにより、実際に部品Eが実装される位置が、当該部品Eが実装されるべき位置から右側に|dX_c|だけずれる。以下、図13A及び図13Bを参照して説明する。
図13Aは基板撮像カメラ19の光軸19Aが傾いていない場合(すなわち前述した位置ずれが生じていない場合)を示している。図13Aにおいて位置P3は基板P上において部品Eが実装されるべき位置である。ここで、前述した認識マークFを用いた補正により、部品Eの実装座標はX1に補正されているとする。前述した位置ずれが生じていなければ、制御部38が実装ヘッド25をX1に移動させると、実装ヘッド25が位置P3の上方に位置するので、位置P3に部品Eを実装できる。
図13Bは基板撮像カメラの光軸が傾いている場合(すなわち前述した位置ずれが生じている場合)を示している。前述した位置ずれが生じていると、位置P3はX1から左側に|dX_c|だけずれる。このため、制御部38が実装ヘッド25をX1に移動させると、実装ヘッド25自体は下に向かってほぼ傾きなく下降するので、位置P3から右側に|dX_c|だけずれた位置P4に部品Eが実装されてしまう。
上述した位置ずれが生じている場合、部品Eの実装座標X1から負の値である位置ずれ量dX_cを減算すると、部品Eの実装座標はX2(=X1+|dX_c|)となる。このため、制御部38は実装ヘッド25をX1から左側に|dX_c|だけずれた位置に移動させることになり、位置P3に部品Eを実装できる。
そこで、詳しくは後述するが、制御部38は、部品Eの位置ずれを補正するために、補正用ユニット20を用いて位置ずれ量(dX_c、dY_c)を検出する。dY_cはY方向の位置ずれ量である。そして、図14に示すように、制御部38は各部品Eの実装座標からそれぞれ位置ずれ量(dX_c、dY_c)を減算することによって各部品Eの実装座標を補正する。
なお、ここでは補正前の実装座標から位置ずれ量dX_cを減算することによって実装座標を補正するが、位置ずれ量dX_cの正負の定義が逆になる場合は部品Eの実装座標に位置ずれ量dX_cを加算することによって実装座標を補正すればよい。位置ずれ量dX_cの正負の定義については後述する。位置ずれ量dY_cについても同様である。
(6-1)補正用ユニットを用いた位置ずれ量の検出
図15から図17を参照して、補正用ユニット20を用いた位置ずれ量(dX_c、dY_c)の検出について説明する。ここでは位置ずれ量dX_cを例に説明する。
図15に示す基板撮像カメラ19の位置は、ガラス治具36が補正用マーク35に重なっていない状態で基板撮像カメラ19によって補正用マーク35を撮像して画像データを生成した場合に当該画像データによって表される画像上の補正用マーク35の中心点が画像の中心点と一致するように調整された位置である。この調整は後述するS101~S105の処理によって行われる。点線19A_1はそのときの基板撮像カメラ19の光軸19Aを示している。
図15において点線19A_2は、基板撮像カメラ19の位置を変更せず、ガラス治具36を補正用マーク35に重なる位置に移動させた場合の光軸19Aを示している。補正用マーク35の上にガラス治具36を重ねるとガラス治具36の屈折率(ここでは1.52)に応じて光軸19Aが屈折する。
このため、図16に示すように、この状態で補正用マーク35を撮像すると補正用マーク35は画像55の中心からずれた位置に撮像される。ここで、図16において位置M1は画像55の中心点である。位置M1は補正用マーク35の第1位置の一例である。また、位置M2は画像55上の補正用マーク35の中心点である。位置M2は補正用マーク35の第2位置の一例である。
制御部38は、画像55から補正用マーク35の中心点(すなわち第2位置M2)を検出し、検出した位置から画像55の中心点(すなわち第1位置M1)までの距離dX_gを検出する。すなわち、制御部38は、ガラス治具36が重なっていない状態で検出した補正用マーク35の位置である第1位置M1と、ガラス治具36が重なっていない状態で検出した補正用マーク35の位置である第2位置M2との差dX_gを検出する。
ここで、本実施形態では、ガラス治具36が重なっている状態で検出した補正用マーク35の中心点が画像の中心点より右側に位置している場合は差dX_gが負の値になり、左側に位置している場合はdX_gが正の値になるものとする。前述した図12に示すように基板撮像カメラ19の光軸19Aが下に向かって左側に傾いている場合は、ガラス治具36が重なっている状態で検出した補正用マーク35の中心点は画像の中心点より右側に位置するので、差dX_gは負の値になる。
図17は、ガラスの厚みが10mmであり、屈折率が1.52である場合の差dX_gと位置ずれ量dX_cの絶対値(以下、位置ずれ量|dX_c|と表す)との対応関係を示すグラフである。ここで、差dX_gと位置ずれ量dX_cの絶対値との対応関係はガラスの厚みや屈折率によって異なる。このため、ガラスの厚みや屈折率が上述した例(厚みが10mm、屈折率が1.52)と異なる場合はそれに応じたグラフを用いるものとする。
図17に示すように、差dX_gと位置ずれ量|dX_c|とは正比例する。記憶部42には図17に示すグラフを表すデータ(例えば差dX_gから位置ずれ量|dX_c|を求める一次関数)が記憶されている。当該データは換算用データの一例である。制御部38は差dX_gに対応する位置ずれ量|dX_c|を当該データから特定することによって位置ずれ量|dX_c|を検出する。例えば差dX_gが1.0μmであったとすると、検出される位置ずれ量|dX_c|は凡そ28μmとなる。
(6-2)位置ずれ量検出処理
図18を参照して、上述した位置ずれ量を検出するために制御部38によって実行される位置ずれ量検出処理について説明する。本処理は基板Pの生産を開始する前に実行されるとともに、基板Pの生産中に10分間隔(所定のタイミングの一例)で実行される。なお、10分間隔は一例であり、位置ずれ量検出処理を実行するタイミングは適宜に決定できる。
S101では、制御部38は基板撮像カメラ19を補正用ユニット20の補正用マーク35の上方に移動させる。
S102では、制御部38は補正用ユニット20のガラス治具36が補正用マーク35に重なっていない状態で基板撮像カメラ19によって補正用マーク35を撮像する。
S103では、制御部38はS102で撮像した画像上で補正用マーク35の中心点を検出し、画像の中心点と補正用マーク35の中心点との差(dX、dY)を求める。
S104では、制御部38はdX及びdYがいずれも0(あるいは所定の閾値未満)であるか否か(言い換えると画像上の補正用マーク35の中心点が画像の中心点と一致しているか否か)を判断し、少なくとも一方が0でない場合はS105に進み、いずれも0である場合はS106に進む。
S105では、制御部38はヘッドユニット16をX方向にdX、Y方向にdY移動させる。制御部38はヘッドユニット16を移動させた後、S102に戻って処理を繰り返す。
S106では、制御部38はガラス治具36を補正用マーク35に重なる位置に移動させる。
S107では、制御部38はガラス治具36が補正用マーク35に重なっている状態で基板撮像カメラ19によって補正用マーク35を撮像する。
S108では、制御部38はS107で撮像した画像上で補正用マーク35の中心点を検出し、画像の中心点から補正用マーク35の中心点までの距離(dX_g,dY_g)を検出する。言い換えると、制御部38は第1位置M1と第2位置M2とのX方向及びY方向の差(dX_g,dY_g)を検出する。
S109では、制御部38は前述した図17に示すグラフを表すデータを用いて差dX_gに対応する位置ずれ量dX_c、及び、差dY_gに対応する位置ずれ量dY_cを検出する。
制御部38は、上述した位置ずれ量検出処理によって位置ずれ量を検出すると、次に位置ずれ量検出処理を実行するまでは、その位置ずれ量を用いて部品Eの実装座標を補正する。そして、制御部38は次に位置ずれ量検出処理を実行すると、それ以降に実装される部品Eについては次に検出された位置ずれ量を用いて実装座標を補正する。
(7)実施形態の効果
実施形態1に係る表面実装機1によると、ガラス治具36が重なっていない状態の補正用マーク35を基板撮像カメラ19で撮像して補正用マーク35の位置を第1位置M1として検出するとともに、ガラス治具36が重なっている状態の補正用マーク35を基板撮像カメラ19で撮像して補正用マーク35の位置を第2位置M2として検出し、第1位置M1と第2位置M2との差(dX_g,dY_g)に基づいて部品Eの位置ずれを補正するので、基板撮像カメラ19の光軸19Aの傾きに起因する部品Eの位置ずれを補正できる。
表面実装機1によると、基板撮像カメラ19で認識マークFを撮像して基板Pの位置を認識する場合に、第1位置M1と第2位置M2との差に基づいて部品Eの位置ずれを補正するので、部品Eの位置ずれを補正できる。
表面実装機1によると、補正用ユニット20が表面実装機1に取り付けられているので、表面実装機1による基板Pの生産中に基板Pの生産を停止することなく第1位置M1と第2位置M2とを検出できる。これにより、生産性の低下を抑制しつつ部品Eの位置ずれを補正できる。
表面実装機1によると、第1位置M1と第2位置M2との差に基づいて部品Eの実装座標を補正することにより、部品Eの位置ずれを補正できる。
表面実装機1によると、図17に示すグラフを表すデータを用いることにより、第1位置M1と第2位置M2との差(dX_g,dY_g)を位置ずれ量(dX_c,dY_c)に換算できる。
表面実装機1によると、基板Pの生産中に10分間隔で位置ずれ量検出処理を実行するので、基板Pの生産中に基板撮像カメラ19の光軸19Aの傾きが変動しても部品Eの位置ずれを補正できる。
<他の実施形態>
本明細書によって開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本明細書によって開示される技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では部品Eの実装座標から位置ずれ量(dX_c,dY_c)を減算することによって部品Eの位置ずれを補正する場合を例に説明したが、部品Eの位置ずれを補正する方法はこれに限られない。
例えば、基板撮像カメラ19に対する実装ヘッド25の相対位置情報を補正することによって部品Eの位置ずれを補正してもよい。具体的には例えば、前述した図13Bに示す例の場合、基板撮像カメラ19に対する実装ヘッド25の相対位置情報から|dX_c|を減じると、制御部38は実装ヘッド25をX1に移動させるために、|dX_c|を減じる前に比べて|dX_c|だけ多く移動させることになる。このため実装ヘッド25が位置P3の上方に位置し、位置P3に部品Eを実装できる。
また、例えば、前述した図13Bに示す例の場合、基板原点S2を左側に|dX_c|だけ移動させてもよい。このようにすると、制御部38は左側に|dX_c|だけ移動した基板原点S2から左側にX1だけ離間した位置に実装ヘッド25を移動させることになるので、実装ヘッド25が位置P3の上方に位置する。これにより位置P3に部品Eを実装できる。
(2)上記実施形態では補正用ユニット20が表面実装機1に取り付けられている場合を例に説明したが、補正用ユニット20は表面実装機1に取り付けられていなくてもよい。具体的には例えば、基板搬送装置15によって補正用ユニット20を表面実装機1内に搬入し、搬入した補正用ユニット20を用いて第1位置M1と第2位置M2との差(dX_g,dY_g)を検出してもよい。このようにすると、補正用ユニット20が取り付けられていない既存の表面実装機においても基板撮像カメラ19の光軸の傾きに起因する部品の位置ずれを補正できる。
(3)上記実施形態では位置ずれ量検出処理を基板Pの生産を開始する前に実行するとともに、基板Pの生産中に10分間隔で実行する場合を例に説明した。しかしながら、位置ずれ量検出処理を実行するタイミングはこれに限られるものではなく、適宜に決定できる。例えば所定枚数の基板Pを生産する毎に実行してもよいし、所定数の部品Eを実装する毎に実行してもよい。
(4)上記実施形態ではガラス治具36が重なっていない状態の補正用マーク35を撮像した後、基板撮像カメラ19の位置を固定したままでガラス治具36を補正用マーク35に重なる位置に移動させ、ガラス治具36が重なっている状態の補正用マーク35を撮像して第1位置M1と第2位置M2との差を検出する場合を例に説明した。
これに対し、ガラス治具36が重なっていない状態の補正用マーク35を撮像した後、ガラス治具36が補正用マーク35に重なっている状態で基板撮像カメラ19によって補正用マーク35を撮像して画像を生成し、画像上の補正用マーク35の中心点が画像の中心点と一致するように基板撮像カメラ19の位置を調整してもよい。そして、ガラス治具36が重なっていない状態で補正用マーク35を撮像したときの基板撮像カメラ19の位置と、ガラス治具36が重なっている状態で補正用マーク35を撮像したときの基板撮像カメラ19の位置との差を第1位置M1と第2位置M2との差としてもよい。
(5)上記実施形態では部品Eを吸着することによって部品Eを保持する実装ヘッド25を例に説明したが、実装ヘッド25は部品Eを挟む所謂チャッキングによって保持するものであってもよい。
1…表面実装機、19…基板撮像カメラ、20…補正用ユニット、25…実装ヘッド、34…基台、35…補正用マーク、36…ガラス治具(光透過部材の一例)、37…移動部、40…演算処理部(位置検出部、補正部及び認識部の一例)、42・・・記憶部、M1…補正用マーク35の中心点(第1位置の一例)、M2…補正用マーク35の中心点(第2位置の一例)、63…実装座標、E…部品、Fa1,Fa2…基準マーク(認識マークの一例)、Fb1,Fb2…部品位置決めマーク(認識マークの一例)、dX_g…第1位置と第2位置との差(X方向)、dY_g…第1位置と第2位置との差(Y方向)、dX_c…位置ずれ量(X方向)、dY_c…位置ずれ量(Y方向)、P…基板

Claims (6)

  1. 基板に部品を実装する表面実装機であって、
    前記部品を保持して前記基板に実装する実装ヘッドと、
    前記基板を撮像する基板撮像カメラと、
    基台に付されている補正用マークと、前記基板撮像カメラからの光を透過させる光透過部材と、前記光透過部材を前記補正用マークに重なる位置と重ならない位置との間で移動させる移動部とを有する補正用ユニットと、
    前記光透過部材と重なっていない状態の前記補正用マークを前記基板撮像カメラで撮像して前記補正用マークの位置を第1位置として検出するとともに、前記光透過部材が重なっている状態の前記補正用マークを前記基板撮像カメラで撮像して前記補正用マークの位置を第2位置として検出する位置検出部と、
    前記第1位置と前記第2位置との差に基づいて前記基板撮像カメラに対する前記実装ヘッドの相対位置情報を補正する補正部と、
    を備える表面実装機。
  2. 請求項1に記載の表面実装機であって、
    前記基板に付されている認識マークを前記基板撮像カメラで撮像して前記基板の位置を認識する認識部を備える、表面実装機。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の表面実装機であって、
    前記補正用ユニットは当該表面実装機に取り付けられている、表面実装機。
  4. (削除)
  5. (削除)
  6. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の表面実装機であって、
    前記位置検出部は、当該表面実装機による前記基板の生産中に前記第1位置と前記第2位置とを所定のタイミングで繰り返し検出する、表面実装機。
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