JP6990070B2 - 加工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、表面にデバイスが形成されたデバイスウェーハの加工方法に関する。
デバイスウェーハなどの被加工物にドライエッチングを施す場合、例えば、デバイスウェーハの表面に形成されたデバイスにプラズマ耐性を有するレジスト膜を被覆し、かかるレジスト膜をドライエッチングの保護膜としている(例えば、下記の特許文献1を参照)。
特開2006-120834号公報
しかし、レジスト膜を保護膜とした場合、保護膜の形成にはレジスト膜形成装置が必要となり、保護膜の除去にはアッシング装置が必要となり、処理工程が複雑化しコストも増大するという問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、従来に比べてより効率的にデバイスウェーハを個々のチップに分割できるようにすることを目的としている。
本発明は、分割予定ラインで区画された領域にそれぞれデバイスが形成された表面を有したデバイスウェーハの加工方法であって、保護膜形成装置でデバイスウェーハの表面に水溶性保護膜剤を塗布してデバイスを保護するとともに該分割予定ラインを露出させた保護膜を形成する保護膜形成ステップと、該保護膜形成ステップを実施した後、ドライエッチング装置でデバイスウェーハに該保護膜を介してドライエッチングを施すエッチングステップと、を備え、該デバイスウェーハに該水溶性保護膜剤が塗布された時刻を記録する塗布時刻記録ステップと、該保護膜形成ステップが実施されたデバイスウェーハが該ドライエッチング装置に投入されたことを確認する投入確認ステップと、該塗布時刻記録ステップで記録された時刻から所定時間経過しても該投入確認ステップにてデバイスウェーハが該ドライエッチング装置へ投入されたことが確認されない場合に警告を発信する警告発信ステップと、を備え、該所定時間は、該保護膜が変質せずに洗浄によってデバイスウェーハの表面から該保護膜を除去しうる時間である
上記保護膜形成装置と上記ドライエッチング装置とはそれぞれ通信回線を介して端末装置に接続され、該端末装置では該ドライエッチング装置の稼働状況に基づいて上記保護膜形成ステップを実施すべきデバイスウェーハ数を算出する算出ステップを備えてもよい。
また、上記保護膜形成装置と上記ドライエッチング装置とはそれぞれ通信回線を介して端末装置に接続され、該端末装置では該保護膜形成装置と該ドライエッチング装置とに入力された情報に基づいて上記保護膜形成ステップを実施すべきデバイスウェーハ数を算出する算出ステップを備えてもよい。
本発明に係る加工方法は、保護膜形成装置でデバイスウェーハの表面に水溶性保護膜剤を塗布してデバイスを保護するとともに分割予定ラインを露出させた保護膜を形成する保護膜形成ステップと、保護膜形成ステップを実施した後、ドライエッチング装置でデバイスウェーハに保護膜を介してドライエッチングを施すエッチングステップとを備えたため、保護膜除去の際には洗浄水を供給するだけでデバイスウェーハの表面から保護膜を容易に除去できる。よって、レジスト膜形成装置やアッシング装置等の各種設備が不要となり、コストを抑えるとともにデバイスウェーハを効率よく個々のチップに分割できる。
また、本発明に係る加工方法は、デバイスウェーハに水溶性保護膜剤が塗布された時刻を記録する塗布時刻記録ステップと、保護膜形成ステップが実施されたデバイスウェーハがドライエッチング装置に投入されたことを確認する投入確認ステップと、塗布時刻記録ステップで記録された時刻から所定時間経過しても投入確認ステップにてデバイスウェーハがドライエッチング装置へ投入されたことが確認されない場合に警告を発信する警告発信ステップとを備え、所定時間は、保護膜が変質せずに洗浄によってデバイスウェーハの表面から該保護膜を除去しうる時間であり、水溶性保護膜剤を塗布して保護膜を形成した後エッチングステップを実施する前に、塗布時刻記録ステップで記録された時刻から所定時間経過してもデバイスウェーハがドライエッチング装置へ投入されたことが投入確認ステップで確認されない場合に警告を発信するように構成したため、保護膜をデバイスウェーハから除去できるうちに警告することが可能となり、保護膜を除去して、新たな保護膜をデバイスウェーハの表面に形成することができる。よって、デバイスウェーハ全体を損傷させるおそれがない。
上記保護膜形成装置と上記ドライエッチング装置とはそれぞれ通信回線を介して端末装置に接続され、端末装置ではドライエッチング装置の稼働状況に基づいて上記保護膜形成ステップを実施すべきデバイスウェーハ数を算出する算出ステップを備えるため、ドライエッチング装置におけるデバイスウェーハの処理時間が保護膜形成装置におけるデバイスウェーハの処理時間よりも長くなっている場合であっても、保護膜形成ステップを実施すべき適切なデバイスウェーハ数を算出してから、保護膜形成ステップ、エッチングステップを実施することができる。これにより、保護膜が形成されたデバイスウェーハをドライエッチング装置に投入するまでの滞留時間を短くすることができ、保護膜を変質させることなく、デバイスウェーハを効率よく個々のチップに分割できる。
また、上記保護膜形成装置と上記ドライエッチング装置とはそれぞれ通信回線を介して端末装置に接続され、端末装置では保護膜形成装置とドライエッチング装置とに入力された情報に基づいて上記保護膜形成ステップを実施すべきデバイスウェーハ数を算出する算出ステップを備える場合についても、保護膜形成ステップを実施すべき適切なデバイスウェーハ数を算出してから、保護膜形成ステップを実施することができるため、保護膜を変質させることなく、デバイスウェーハを効率よく個々のチップに分割できる。
デバイスウェーハの構成を示す斜視図である。 保護膜形成装置の一例の構成を示す斜視図である。 保護膜形成ステップのうち、デバイスウェーハの表面に水溶性保護剤を塗布する状態を示す断面図である。 保護膜剤が塗布された状態のデバイスウェーハを示す断面図である。 保護膜形成ステップのうち、分割予定ラインを露出させる状態を示す断面図である。 分割予定ラインが露出して、保護膜が形成された状態のデバイスウェーハを示す断面図である。 ドライエッチング装置の一例の構成を示す斜視図である。 エッチングステップを示す断面図である。 ホストコンピュータに保護膜形成装置及びドライエッチング装置が接続された状態を示すブロック図である。
1 デバイスウェーハ
図1に示すデバイスウェーハWは、円形板状の被加工物の一例であって、格子状の複数の分割予定ラインSによって区画されたそれぞれの領域にデバイスDが形成された表面Waを有している。表面Waと反対側にある裏面Wbは、加工等が施される被加工面である。図示の例におけるデバイスウェーハWの表面Waには、個体を識別する番号やバーコード等の個体識別コードIDが形成されている。デバイスウェーハWの裏面Wbや内部に個体識別コードIDを形成してもよい。デバイスウェーハW自体に個体識別コードIDが形成されていない場合は、例えば、デバイスウェーハWに貼着するサポートプレートや保護テープに個体識別コードIDを形成してもよい。また、テープを介して環状のフレームとデバイスウェーハWとを一体にする場合は、フレームに個体識別コードIDを形成してもよい。
2 デバイスウェーハの加工方法
まず、図2に示す保護膜形成装置1を用いて、デバイスウェーハWの表面Waにドライエッチングの際にデバイスDを保護するための保護膜を形成する。保護膜形成装置1は、装置ベース100を有し、装置ベース100のY軸方向後部側にはコラム101が立設されている。装置ベース100のX軸方向前部側にコラム101に隣接配置された保護膜形成手段10が配設されている。
保護膜形成手段10は、デバイスウェーハWを保持し回転可能なスピンナーテーブル11と、スピンナーテーブル11を回転させる回転手段12と、スピンナーテーブル11が保持するデバイスウェーハWの上に所定量の水溶性保護膜剤を噴射する噴射ノズル13と、スピンナーテーブル11の周囲を囲繞する筒状のカバー部14とを備えている。スピンナーテーブル11の上面は、デバイスウェーハWを吸引保持する保持面11aとなっている。回転手段12は、図3に示すように、鉛直方向の軸心を有する回転軸120と、回転軸120に接続されたモータ121とを備え、モータ121が回転軸120を回転させることにより、スピンナーテーブル11を所定の回転速度で回転させることができる。噴射ノズル13には、水溶性保護膜剤供給源130が接続されている。
図2に示す装置ベース100の上には、デバイスウェーハWを吸引保持する保持面16aを有する保持テーブル16と、保持テーブル16を加工送り方向(X軸方向)に加工送りする加工送り手段17と、保持テーブル16を割り出し送り方向(Y軸方向)に割り出し送りする割り出し送り手段18とを備えている。
加工送り手段17は、X軸方向に延在するボールネジ170と、ボールネジ170の一端に接続されたモータ171と、ボールネジ170と平行に延在する一対のガイドレール172と、X軸方向に移動可能なX軸ベース173とを備えている。X軸ベース173の一方の面には保持テーブル16が支持され、X軸ベース173の他方の面には一対のガイドレール172が摺接し、X軸ベース173の中央部に形成されたナットにはボールネジ170が螺合している。モータ171によって駆動されたボールネジ170が回動することにより、X軸ベース173がガイドレール172に沿ってX軸方向に移動し、保持テーブル16をX軸方向に加工送りすることができる。
割り出し送り手段18は、Y軸方向に延在するボールネジ180と、ボールネジ180の一端に接続されたモータ181と、ボールネジ180と平行に延在する一対のガイドレール182と、Y軸方向に移動可能なY軸ベース183とを備えている。Y軸ベース183の一方の面には加工送り手段17を介して保持テーブル16が支持され、Y軸ベース183の他方の面には一対のガイドレール182が摺接し、Y軸ベース183の中央部に形成されたナットにはボールネジ180が螺合している。モータ181によって駆動されたボールネジ180が回動することにより、Y軸ベース183がガイドレール182に沿ってY軸方向に移動し、保持テーブル16をY軸方向に割り出し送りすることができる。
コラム101の前方には、保持テーブル16とスピンナーテーブル11との間でデバイスウェーハWを搬送する搬送手段15と、デバイスウェーハWにレーザ加工を施すレーザビーム照射手段19とが配設されている。レーザビーム照射手段19は、Y軸方向に延在するケーシング190と、ケーシング190の先端に配設された加工ヘッド191とを備えている。ケーシング190の内部には、水溶性保護膜剤に対して吸収性を有する波長のレーザビームを発振する発振器が収容されている。加工ヘッド191の内部には、発振器から発振されたレーザビームを集光するための集光レンズ(図示せず)が内蔵されている。
搬送手段15は、デバイスウェーハWを保持する保持部150と、X軸方向に延在するボールネジ151と、ボールネジ151の一端に接続されたモータ152と、ボールネジ151と平行に延在する一対のガイドレール153と、保持部150を支持しX軸方向に移動可能な移動部154とを備えている。移動部154には一対のガイドレール153が摺接し、移動部154の中央部に形成されたナットにはボールネジ151が螺合している。保持部150でデバイスウェーハWを保持した状態で、モータ152によって駆動されたボールネジ151が回動することにより、移動部154がガイドレール153に沿ってX軸方向に移動し、スピンナーテーブル11と保持テーブル16とにデバイスウェーハWを搬送することができる。
保護膜形成装置1は、各種駆動機構を制御する制御手段20を備えている。制御手段20は、CPU及びメモリなどの記憶素子を備えている。制御手段20のメモリには、加工条件や加工対象となるデバイスウェーハWの情報等が記憶される。加工条件には、例えば、スピンナーテーブル11の回転速度、水溶保護膜剤の供給量、噴射時間、膜厚、保持テーブル16の加工送り速度、レーザビームの出力等が含まれる。また、デバイスウェーハWの情報としては、例えば、デバイスウェーハWの個体識別コードID、分割予定ラインSの本数等が含まれる。
(保護膜形成ステップ)
このように構成される保護膜形成装置1を用いて、保護膜形成ステップを実施する。保護膜形成ステップは、水溶性保護膜剤を塗布する保護膜剤塗布ステップと水溶性保護膜剤を除去して分割予定ラインSを露出させて保護膜を形成する分割予定ライン露出ステップとを含む構成となっている。
(保護膜剤塗布ステップ)
図3に示すように、スピンナーテーブル11の保持面11aにデバイスウェーハWの裏面Wb側を載置する。図示しない吸引原が作動し、スピンナーテーブル11の保持面11aにおいてデバイスウェーハWを吸引保持する。続いて、噴射ノズル13を旋回させ、噴射ノズル13の先端をスピンナーテーブル11に保持されたデバイスウェーハWの上方に移動させる。モータ121が回転軸120を回転させてスピンナーテーブル11を例えば50rpmで矢印A方向に回転させる。
スピンナーテーブル11を回転させつつ、噴射ノズル13からデバイスウェーハWの表面Waに向けて、水溶性保護膜剤2を滴下して塗布する。水溶性保護膜剤2は、例えば、PVP(ポリビニルピロリドン)やPVA(ポリビニルアルコール)などの水溶性の液状樹脂を使用する。表面Waに塗布された水溶性保護膜剤2は、スピンナーテーブル11の回転によって発生する遠心力によって、デバイスウェーハWの表面Waの中心側から外周側に向けて流れていき、デバイスウェーハWの表面Waの全面にいきわたる。次いで、例えば、スピンナーテーブル11を例えば2000rpmで、60秒間回転させることにより、水溶性保護膜剤2を乾燥させる。このようにして、図4に示すように、デバイスウェーハWの表面Wa全面を覆うようにして水溶性保護膜剤2の薄膜2aを被覆する。また、スピンナーテーブル11の回転動作による薄膜2aの乾燥が不十分であれば、例えばベーキングすることにより薄膜2aを乾燥させてもよい。
(塗布時刻記録ステップ)
保護膜形成ステップと並行して、デバイスウェーハWの表面Waに水溶性保護膜剤2が塗布された時刻を記録する。水溶性保護膜剤2が塗布された時刻としては、例えば、デバイスウェーハWの表面Waに水溶性保護膜剤2が塗布され表面Waの全面に水溶性保護膜剤2の薄膜2aが所定の厚みで形成された時刻でもよいし、スピンナーテーブル11の回転によって水溶性保護膜剤2の乾燥が完了した時刻でもよい。また、噴射ノズル13から水溶性保護膜剤2をデバイスウェーハWの表面Waに滴下し始めた時刻でもよい。そして、図2に示した制御手段20に水溶性保護膜剤2が塗布された時刻を記憶させる。
(分割予定ライン露出ステップ)
次いで、搬送手段15は、スピンナーテーブル11からデバイスウェーハWを搬出し、保持テーブル16にデバイスウェーハWを搬送する。保持テーブル16の保持面16aにデバイスウェーハWを載置したら、図示しない吸引源により保持面16aでデバイスウェーハWを吸引保持する。
加工送り手段17によってレーザビーム照射手段19の下方に保持テーブル16を移動させ、加工ヘッド191と分割予定ラインSとの位置合わせを行う。かかる位置合わせは、図示しないアライメントカメラでデバイスウェーハWの表面Wa側を撮像し、パターンマッチング等の画像処理により分割予定ラインSを検出したのち、割り出し送り手段18により保持テーブル16をY軸方向にインデックス送りすることによって行う。
次いで、図5に示すように、保持テーブル16を例えばX軸方向に移動させることにより、加工ヘッド191とデバイスウェーハWとを相対的にデバイスウェーハWに対して平行な方向に移動させつつ、加工ヘッド191から水溶性保護膜剤2に対して吸収性の波長を有するレーザビームLBを分割予定ラインSに沿って照射することにより、分割予定ラインS上の薄膜2aを除去する。レーザビームLBの照射回数は特に限定されず、分割予定ラインS上に沿って複数回に分けてレーザビームLBを照射してもよい。
X軸方向に向く一列分の分割予定ラインSに沿ってレーザビームLBを照射して薄膜2aを除去した後、図2に示した保持テーブル16をY軸方向にインデックス送りして、隣接する分割予定ラインSの上方側に加工ヘッド191を位置づけ、上記同様に、保持テーブル16を例えばX軸方向に移動させながら、加工ヘッド191からレーザビームLBを分割予定ラインSに沿って照射して、薄膜2aを除去する。このようにして、全ての分割予定ラインSに沿って薄膜2aを除去することにより、図6に示すように、分割予定ラインSを露出させるとともに、個々のデバイスDを被覆したドライエッチング用の保護膜2bを形成する。こうして、保護膜形成ステップが完了する。
保護膜形成ステップを実施した後、図7に示すドライエッチング装置3を用いて、保護膜2bを介してデバイスウェーハWにドライエッチングを施す。ドライエッチング装置3は、底壁300と上壁301と側壁302とにより囲まれデバイスウェーハWにドライエッチング(プラズマエッチング)を施す処理空間30aを有するチャンバ30を備えている。チャンバ30の側壁302には、チャンバ30に対してデバイスウェーハWの搬入出を行うための開口303が形成されている。開口303の外側には、開口303を開閉するゲート31を設けており、ゲート31は、開閉手段32によって上下に移動可能となっている。開閉手段32は、エアシリンダ320とピストン321とにより構成され、エアシリンダ320がブラケット322を介してチャンバ30の底壁300に取り付けられている。
チャンバ30の底壁300には、排気口304が形成され、排気口304は真空ポンプなどのガス排気源33に連通している。ガス排気源33が作動することにより、チャンバ30の内部の処理空間30aから使用済みのガスを排気口304から装置外へと排気させることができる。
チャンバ30内には、下部電極ユニット34と、上部電極ユニット35とが上下方向において対向して配設されている。下部電極ユニット34は、デバイスウェーハWを保持するチャックテーブル340と、チャックテーブル340を支持する円柱状の支持部341とを備えている。支持部341は、チャンバ30の底壁300に形成された穴305を挿通して配設され、絶縁体36を介して底壁300にシールされた状態となっている。
下部電極ユニット34は、高周波電源37に電気的に接続されている。上部電極ユニット35は、接地されている。下部電極ユニット34及び上部電極ユニット35に高周波電圧が印加されることで、処理空間30aにおいて反応ガスがプラズマ化される。高周波電圧としては、エッチング種(イオン)をデバイスウェーハWに引き込むことができる周波数、パワーに調節すればよい。
チャックテーブル340の上部には、ポーラス部材からなる吸引保持部342を備えている。吸引保持部342の直下には吸引溝343が形成されており、吸引溝343は、チャックテーブル340及び支持部341の内部に形成された吸引路344を介して吸引原38に連通している。吸引路344を通じて吸引原38の吸引力を吸引溝343に作用させることにより、チャックテーブル340の吸引保持部342でデバイスウェーハWを吸引保持することができる。チャックテーブル340の構成は、本実施形態に示した構成に限られず、例えば、内部に電極が配設された静電チャックテーブルで構成してもよい。静電チャックテーブルの電極に直流電圧を印加することにより、クーロン等の静電力によって静電チャックテーブル上にデバイスウェーハWを吸着させることができる。
また、チャックテーブル340及び支持部341の内部には、冷却通路345が形成されており、冷却通路345は、冷媒供給源39に連通している。冷媒供給源39が作動すると、冷媒が冷却通路345に沿って循環する。これにより、後述するドライエッチング時に下部電極ユニット34を冷却して除熱することができる。
上部電極ユニット35は、ガス噴射部350と、ガス噴射部350を支持する円柱状の支持部351とを備えている。ガス噴射部350は、処理空間30aに反応ガスを噴射するための噴射口352が複数形成されている。噴射口352は、支持部351及びガス噴射部350の内部に形成された流路353を通じて反応ガス供給源42,43に接続されている。反応ガス供給源42には、例えばSF系のエッチングガスが充填されている。また、反応ガス供給源43には、例えばCF系の堆積性ガスが充填されている。
支持部351は、チャンバ30の上壁301の穴306を貫通し、穴306に装着されたシール部材44によって上下方向に移動可能に支持されている。上部電極ユニット35には、昇降機構40が接続されている。昇降機構40は、エアシリンダ400とピストン401とピストン401の上端に接続された昇降部材402とを備えている。昇降部材402は、支持部351に接続されている。昇降機構40が作動することにより、支持部351とともにガス噴射部350を上下方向に昇降させることができる。
ドライエッチング装置3は、上記した開閉手段32、ガス排気源33、高周波電源37、吸引原38、冷媒供給源39、昇降機構40、反応ガス供給源42,43を制御する制御手段45を備えている。制御手段45は、CPU及びメモリなどの記憶素子を備えている。制御手段45のメモリには、エッチングの条件やデバイスウェーハWの情報等が記憶される。
ゲート31の上方側の側壁302には、デバイスウェーハWの個体識別コードIDを読み取る識別コード読み取りユニット5が取り付けられている。識別コード読み取りユニット5は、例えば、バーコードリーダーにより構成されている。識別コード読み取りユニット5では、デバイスウェーハWが開口303を通過してチャンバ30の内部に進入するときに、個体識別コードIDを読み取ることができる。読み取った個体識別コードIDは、制御手段45に送られる。なお、識別コード読み取りユニット5の配設位置は、本実施形態に示した位置に限定されない。
(投入確認ステップ)
後述するエッチングステップに進む前に、デバイスウェーハWがドライエッチング装置3に投入されたことを確認する。具体的には、開閉手段32によってゲート31が下降して開口303を開いて、デバイスウェーハWが開口303からチャンバ30の内部に進入するときに、識別コード読み取りユニット5は、保護膜形成ステップが実施されたデバイスウェーハWの個体識別コードIDを上方から読み取る。読み取った個体識別コードIDは、制御手段45に送られる。制御手段45は、メモリにあらかじめ記憶されているデバイスウェーハWの情報を照会して、読み取った個体識別コードIDとメモリに記憶されている個体識別コードIDとが一致したら、ドライエッチング装置3のチャンバ30内にデバイスウェーハWが投入されたものと確認される。
(エッチングステップ)
チャックテーブル340の吸引保持部342にデバイスウェーハWを載置したら、吸引原38の吸引力により吸引保持部342でデバイスウェーハWを吸引保持して表面Waを上向きに露出させる。続いて、上部電極ユニット35を下部電極ユニット34に対して下降させ、その状態で反応ガス供給源42,43から流路353にエッチングガスを供給し、ガス噴射部350の噴射口352からエッチングガスを噴射させ、高周波電源37からガス噴射部350とチャックテーブル340との間に高周波電圧を印加してエッチングガスをプラズマ化させる。デバイスウェーハWにバイアス高周波電圧を印加して、エッチング種(イオン)をデバイスウェーハWに引き込んでエッチングする。本実施形態に示すエッチングステップは、エッチングと被膜堆積とを繰り返し実施するサイクルエッチング(ボッシュプロセス)により行われる。
本実施形態に示すエッチングステップで用いられる条件の一例は以下の通りである。
[エッチング及び被膜堆積の共通条件]
高周波電力周波数 :13.56MHz
ステージ温度 :10℃
デバイスウェーハ冷却用He圧力:2000Pa
[エッチングの条件]
コイル印加電力 :2500W
ステージ印加電力 :150W
ガス種 :SF
ガス流量 :400sccm
プロセス圧力 :25Pa
処理時間 :5秒
[被膜堆積の条件]
コイル印加電力 :2500W
ステージ印加電力 :50W
ガス種 :CF
ガス流量 :400sccm
プロセス圧力 :25Pa
処理時間 :3秒
エッチングステップでは、エッチングと被膜堆積とを交互に数十サイクル繰り返す。本実施形態では、エッチングと被膜堆積との処理を1サイクルとして、例えば50サイクル実施する。なお、サイクル数は、特に限定されず、エッチングによってデバイスウェーハWに形成される溝の加工深さに応じて設定される。
エッチングステップでは、エッチングの条件に基づき、図7に示した反応ガス供給源42からSF6系のエッチングガスを所定のプロセス圧力(25Pa)で噴射口352から5秒間供給するとともに、上部電極ユニット35側に2500Wの高周波電力を印加して、エッチングガスをプラズマ化させる。下部電極ユニット34側に150Wの高周波電力を印加して、励起したイオンをデバイスウェーハWの基板へ引き込む。これにより、分割予定ラインSに対応する領域が高速でエッチングされる。このとき、各デバイスDには、保護膜2bがマスクとして形成されているため、デバイスDへのダメージを軽減することができる。
次いで、エッチングの条件から被膜堆積の条件に変えて、露出した分割予定ラインSに向けて反応ガス供給源43からC4F8系の堆積性ガスを所定のプロセス圧力(25Pa)で噴射口352から3秒間供給するとともに、上部電極ユニット35側に2500Wの高周波電力を印加して、エッチングガスをプラズマ化させる。下部電極ユニット34側に50Wの高周波電力を印加して、励起したイオンをデバイスウェーハWの基板へ引き込む。これにより、エッチングされて露出した溝の内側面に保護膜であるフルオロカーボン膜(CxFy)を堆積させる。このように、エッチングと被膜堆積(側壁保護)とを交互に繰り返し行い、デバイスウェーハWに分割予定ラインSに沿って異方性のドライエッチングを施すことにより、図8に示すように、デバイスウェーハWに所定の加工深さのエッチング溝Mを形成する。なお、エッチングステップ中は、図7に示した処理空間30a内が所定圧に保持され、ガス排気源33によって排気口304から使用済みのエッチングガスが排気される。
本実施形態では、所定の加工深さがデバイスウェーハWの表裏を完全切断しない程度の深さに設定されており、エッチング溝Mが形成されたデバイスウェーハWの裏面Wbを研削砥石等で研削することにより、デバイスウェーハWを個々のデバイスDを有するチップに分割(個片化)する。また、エッチングステップでデバイスウェーハWの表裏を完全切断して個々のチップに分割してもよい。この場合は、エッチングステップにおいてデバイスウェーハWを個々のチップに分割することができるため、加工の工程数が少なくなる。エッチングステップが完了した後は、洗浄水をデバイスウェーハWの表面Waに供給することにより、保護膜2bを容易に除去することができる。
図9に示すように保護膜形成装置1とドライエッチング装置3とは、それぞれ通信回線を介して端末装置(ホストコンピュータ6)に接続されている。すなわち、保護膜形成装置1の制御手段20はホストコンピュータ6に接続され、ドライエッチング装置3の制御手段45はホストコンピュータ6に接続されており、ホストコンピュータ6が保護膜形成装置1及びドライエッチング装置3のデータの演算処理や管理を行う構成となっている。ホストコンピュータ6は、例えば、制御プログラムに従って演算処理するCPUと、制御プログラム等を格納するROMと、演算結果やその他の情報等を確認するRAMとを備えている。そして、保護膜形成装置1の制御手段20及びドライエッチング装置3の制御手段45に設定された加工条件、デバイスウェーハWの情報、塗布時刻記録ステップにおいて制御手段20に記憶された水溶性保護膜剤2の塗布時刻は、ホストコンピュータ6のRAMにも記憶されている。
(警告発信ステップ)
ここで、上記塗布時刻記録ステップで記録された時刻から所定時間経過しても投入確認ステップにてデバイスウェーハWがドライエッチング装置3へ投入されたことが確認されない場合に警告を発信する。塗布時刻記録ステップで記録された時刻から所定時間とは、少なくとも保護膜2bが変質せずに、洗浄によってデバイスウェーハWの表面Waから保護膜2bを除去しうる時間帯である。例えば、ホストコンピュータ6のRAMに記録された塗布時刻から例えば24時間経過してもデバイスウェーハWがドライエッチング装置3に投入されない場合には、所定の警告を発信する。警告発信ステップは、保護膜形成ステップを実施した後エッチングステップを実施する前に実施される。
警告は、ホストコンピュータ6に接続された管理用端末等(図示せず)から管理者へ発信してもよいし、保護膜形成装置1やドライエッチング装置3から管理者へ発信してもよい。警告の発信方法としては、例えば保護膜形成装置1やドライエッチング装置3や管理用端末装置の画面上に警告を表示してもよい。また、例えばスピーカから音声で警告を発信してもよいし、表示灯の点灯等で警告を発信してもよい。そして、警告の対象となったデバイスウェーハWについては、エッチングステップに進む前にデバイスウェーハWの表面Waから保護膜2bが除去され、再度保護膜が形成される。
(算出ステップの第1例)
ホストコンピュータ6では、ドライエッチング装置3の稼働状況に基づいて保護膜形成ステップを実施すべきデバイスウェーハ数を算出する。ドライエッチング装置3の稼働状況とは、実際にドライエッチングを行って加工結果を得た状態をいう。つまり、制御手段45に入力した条件(エッチングの条件及び被膜堆積の条件)下で、1枚のデバイスウェーハWをドライエッチングしたときに実際にかかった処理時間を意味する。ドライエッチング装置3における処理時間が保護膜形成装置1における処理時間よりも長くなる場合には、ホストコンピュータ6は、保護膜形成装置1で保護膜形成ステップを実施すべき適切なデバイスウェーハWの数を算出してから、上記保護膜形成ステップを実施する。これにより、保護膜形成ステップを経て保護膜2bが形成されたデバイスウェーハWをドライエッチング装置3に投入するまでの滞留時間を短くすることができる。その結果、保護膜2bを変質させることなく、デバイスウェーハWを効率よく個々のチップに分割できる。
(算出ステップの第2例)
また、ホストコンピュータ6では、保護膜形成装置1及びドライエッチング装置3にそれぞれ入力された情報に基づき、保護膜形成ステップを実施すべきデバイスウェーハ数を算出することもできる。通常、保護膜形成装置1及びドライエッチング装置3には、複数のデバイスウェーハWを水平な状態で収容可能なカセットを設置して装置内にデバイスウェーハWを供給することが可能となっている。すなわち、カセット単位で複数のデバイスウェーハWが保護膜形成装置1及びドライエッチング装置3にそれぞれ供給される。ホストコンピュータ6は、カセットに収容されたデバイスウェーハWの数、種類、サイズ、個体識別コードID等のデバイスウェーハWの情報や、保護膜形成装置1及びドライエッチング装置3に入力された加工条件などに基づき、保護膜形成装置1やドライエッチング装置3のそれぞれにおける1枚当たりのデバイスウェーハWの加工に要する時間を算出する。
続いて、ホストコンピュータ6は、デバイスウェーハWの表面Waに保護膜2bを形成してからドライエッチングまでの滞留時間が最短となるように、加工タイミングと保護膜形成ステップを実施すべき適切なデバイスウェーハWの数を算出する。そして、それぞれの算出データに基づき、保護膜形成装置1を制御しながら上記保護膜形成ステップを実施する。このように、保護膜形成ステップを実施すべき適切なデバイスウェーハ数や加工タイミングを算出してから、保護膜形成ステップを実施することができるため、算出ステップの第1例と同様に、保護膜2bを変質させることなく、デバイスウェーハWを効率よく個々のチップに分割できる。
本発明に係るデバイスウェーハの加工方法は、保護膜形成装置1でデバイスウェーハWの表面Waに水溶性保護膜剤2を塗布してデバイスDを保護するとともに分割予定ラインSを露出させた保護膜2bを形成する保護膜形成ステップと、保護膜形成ステップを実施した後、ドライエッチング装置3でデバイスウェーハWに保護膜2bを介してドライエッチングを施すエッチングステップとを備えたため、保護膜除去の際には洗浄水を供給するだけでデバイスウェーハWの表面Waから保護膜2bを容易に除去できる。よって、レジスト膜形成装置やアッシング装置等の各種設備が不要となり、コストを抑えるとともにデバイスウェーハWを効率よく個々のチップに分割できる。
水溶性保護膜剤2を塗布して保護膜2bを形成した後、所定時間が経過するとドライエッチングを施した際に保護膜2bが変質してしまい、デバイスウェーハWを分割した後、保護膜2bを除去するために洗浄水を供給しても保護膜2bが除去できないおそれがある。また、ドライエッチングを施す前に保護膜2bを除去しようとしても除去出来ない場合もある。このような場合であっても、本発明によれば、塗布時刻記録ステップでデバイスウェーハWに水溶性保護膜剤2が塗布された時刻を記録しておき、水溶性保護膜剤2を塗布して保護膜2bを形成した後エッチングステップを実施する前に、塗布時刻記録ステップで記録された時刻から所定時間経過してもデバイスウェーハWがドライエッチング装置3へ投入されたことが投入確認ステップにおいて確認されない場合に警告を発信する警告発信ステップを実施するように構成したため、保護膜2bをデバイスウェーハWから除去できるうちに警告することが可能となり、保護膜2bを除去して、新たな保護膜2bをデバイスウェーハWの表面Waに形成することができる。よって、デバイスウェーハW全体を損傷させるおそれがない。
1:保護膜形成装置 100:装置ベース 101:コラム
10:保護膜形成手段 11:スピンナーテーブル 11a:保持面 12:回転手段
120:スピンドル 121:モータ 13:噴射ノズル 14:カバー部
15:搬送手段 150:保持部 151:ボールネジ 152:モータ
153:ガイドレール 154:移動部 16:保持テーブル 16a:保持面
17:加工送り手段 170:ボールネジ 171:モータ 172:ガイドレール
173:X軸ベース
18:割り出し送り手段 180:ボールネジ 181:モータ
182:ガイドレール 183:Y軸ベース
19:レーザビーム照射手段 190:ケーシング 191:加工ヘッド
20:制御手段
2:保護膜剤 2a:保護膜 3:ドライエッチング装置 30:チャンバ
30a:密閉空間 300:底壁 301:上壁 302:側壁
303:開口 304:排気口 305,306:穴 31:ゲート 32:開閉手段
320:エアシリンダ 321:ピストン 322:ブラケット 33:ガス排出手段
34:下部電極ユニット 340:チャックテーブル 341:支持部
342:吸引保持部 343:吸引溝 344:吸引路 345:冷却通路
35:上部電極ユニット 350:ガス噴射部 351:支持部
352:噴射口 353:連通路
36:絶縁体 37:高周波電源 38:吸引原 39:冷媒供給手段
40:昇降機構 400:エアシリンダ 401:ピストン 402:昇降部材
42,43:反応ガス供給源 44:シール部材 45:制御手段
5:識別コード読み取りユニット 6:ホストコンピュータ(端末装置)

Claims (3)

  1. 分割予定ラインで区画された領域にそれぞれデバイスが形成された表面を有したデバイスウェーハの加工方法であって、
    保護膜形成装置でデバイスウェーハの表面に水溶性保護膜剤を塗布してデバイスを保護するとともに該分割予定ラインを露出させた保護膜を形成する保護膜形成ステップと、
    該保護膜形成ステップを実施した後、ドライエッチング装置でデバイスウェーハに該保護膜を介してドライエッチングを施すエッチングステップと、を備え、
    該デバイスウェーハに該水溶性保護膜剤が塗布された時刻を記録する塗布時刻記録ステップと、
    該保護膜形成ステップが実施されたデバイスウェーハが該ドライエッチング装置に投入されたことを確認する投入確認ステップと、
    該塗布時刻記録ステップで記録された時刻から所定時間経過しても該投入確認ステップにてデバイスウェーハが該ドライエッチング装置へ投入されたことが確認されない場合に警告を発信する警告発信ステップと、を備え
    該所定時間は、該保護膜が変質せずに洗浄によってデバイスウェーハの表面から該保護膜を除去しうる時間である
    加工方法。
  2. 前記保護膜形成装置と前記ドライエッチング装置とはそれぞれ通信回線を介して端末装置に接続され、該端末装置では該ドライエッチング装置の稼働状況に基づいて前記保護膜形成ステップを実施すべきデバイスウェーハ数を算出する算出ステップを備えた、請求項1に記載の加工方法。
  3. 前記保護膜形成装置と前記ドライエッチング装置とはそれぞれ通信回線を介して端末装置に接続され、該端末装置では該保護膜形成装置と該ドライエッチング装置とに入力された情報に基づいて前記保護膜形成ステップを実施すべきデバイスウェーハ数を算出する算出ステップを備えた、請求項1に記載の加工方法。
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