JP7104559B2 - 被加工物の加工方法 - Google Patents
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Description
そこで、プラズマダイシング後にウェーハの裏面側(膜側)から二酸化炭素粒子等を噴射して、ダイシングが施された分割予定ラインに対応する領域の膜を除去する方法(例えば、特許文献2参照)が提案されている。
ある。
図1に示す被加工物Wは、例えば、シリコンからなる基板W1を備える円形の半導体ウェーハであり、基板W1の表面、即ち、被加工物Wの表面W1aには複数の分割予定ラインSがそれぞれ直交差するように設定されている。分割予定ラインSによって区画された格子状の領域には、デバイスDがそれぞれ形成されている。図1において-Z方向側に向いている基板W1の裏面W1bには、銅及びニッケル等の金属からなる一様な厚さ(例えば、0.5μm~30μm程度)の導電性の膜W2が形成されており、膜W2の露出面は、被加工物Wの裏面W2bとなる。なお、被加工物Wの構成は本実施形態の例に限定されるものではない。例えば、基板W1はシリコン以外にガリウムヒ素、サファイア、窒化ガリウム又はシリコンカーバイド等で構成されていてもよく、また、膜W2は、金属膜ではなく、例えばDAF(Die Attach Film)やDBF(Die Backside Film)等の厚さ5μm~30μm程度の樹脂を母材とする膜であってもよい。
被加工物Wは、図2に示すように裏面W2bにテープTが貼着される。テープTは、例えば、被加工物Wよりも大径の円形のテープであり、図3において拡大して示す例えばポリオレフィン系樹脂等からなる基材Tdと、基材Td上の粘着力のある糊層Tcとからなる。糊層Tcには、例えば、紫外線を照射すると硬化して粘着力が低下するUV硬化糊が用いられていてもよい。
例えば、環状フレームF及びテープTは、後のエッチングステップで使用されるエッチングガス(例えば、SF6ガスやC4F8ガス)に対する耐性を備えているものを用いると好ましい。即ち、例えば、環状フレームFはSUSで形成されており、テープTはポリオレフィン等で形成されていると好ましい。
環状フレームFによるハンドリングが可能となった被加工物Wは、例えば、図3に示すスピンコータ4に搬送される。スピンコータ4は、例えば、被加工物Wを保持する保持テーブル40と、保持テーブル40を回転させる回転手段42と、上端側に円形の開口を備え保持テーブル40を収容する有底円筒状のケーシング44とを備えている。
しない吸引源に連通する保持面40aを備えている。保持テーブル40の周囲には、環状フレームFを固定する固定クランプ401が周方向に所定間隔を空けて均等に配設されている。保持テーブル40は、被加工物Wが載置される際には上昇して搬入・搬出高さ位置に位置付けられ、また、吸引保持した被加工物Wに液状の保護膜剤が塗布される際には、ケーシング44内における塗布高さ位置まで下降する。
保持テーブル40は、下方に配設された回転手段42によりZ軸方向の軸心周りに回転可能となっている。
表面W1aに保護膜層Jが形成された被加工物Wは、例えば、図4に示すレーザ加工装置1に搬送される。レーザ加工装置1は、被加工物Wを吸引保持するチャックテーブル10と、チャックテーブル10に保持された被加工物Wの保護膜層Jに対して吸収性を有する波長のレーザビームを照射するレーザビーム照射手段11とを少なくとも備えている。
ドバルブ109bを介して連通する。ソレノイドバルブ109bが開かれた状態で吸引源109が作動することで、吸引源109が生み出す吸引力が保持部100の露出面であり枠体101の上面と面一に形成されている保持面100aに伝達され、チャックテーブル10は保持面100a上で被加工物Wを吸引保持する。チャックテーブル10の周囲には、環状フレームFを固定する固定クランプ103が周方向に所定間隔を空けて均等に配設されている。
上記マスクの形成を実施した後、例えば、図5に示すプラズマエッチング装置9を用いて、マスクJ1を介して被加工物Wに表面W1a側からプラズマエッチングを施して分割予定ラインSに沿ったエッチング溝を形成する。
なお、プラズマエッチング装置は、誘電コイルにプラズマ発生用の高周波電力を印加し、誘電コイルに形成された磁場との相互作用によりエッチングガスをプラズマ化する誘導結合型プラズマ方式のエッチング装置であってもよい。
なお、例えば、保持手段90は、本実施形態のような単極型の静電チャックに限定されるものではなく、いわゆる双極型の静電チャックであってもよい。
ガス導入口911に接続されたガス供給部93には、例えばSF6、CF4、C2F6、C4F8等のフッ素系ガスがエッチングガスとして蓄えられている。
プラズマエッチング装置9は、図示しない制御部を備えており、制御部による制御の下で、ガスの吐出量や時間、高周波電力等の条件がコントロールされる。
エッチングステップにおいては、まず、搬入出口920から被加工物Wをチャンバ92内に搬入し、マスクJ1側を上側に向けて被加工物Wを保持手段90の保持面90a上に載置する。そして、ゲートバルブ921を閉じ、排気装置97によってチャンバ92内の空気を排気し、チャンバ92内を真空雰囲気とする。また、被加工物Wを支持する環状フレームFの上方は、フレーム加熱防止ガード98により覆われた状態になる。
次いで、図6に示す溝Mが形成された被加工物Wを図7に示す水槽5に搬入する。
例えば、環状フレームFによって支持された被加工物W全体を水没させることができる有底円筒型の水槽5は、側壁51と、側壁51の下部に一体的に連接する底板50とから構成され、水(例えば、純水)が溜められている。水槽5の底板50の上面には、例えば
、板状に形成されており複数の圧電素子等から構成される超音波振動子53が配設されている。超音波振動子53には、図示しない端子が接続されており、この端子及び配線54を介して交流電圧を印加して高周波電力を超音波振動子53に供給する高周波電源55が接続されている。なお、超音波振動子53の形状及び配設箇所等は、図7に示す例に限定されるものではない。
膜W2にチップCの外周縁に沿って亀裂が生成された、又は膜W2がチップCの外周縁に沿って破断された被加工物Wは、水槽5内から引き上げられて、自然乾燥やブロー乾燥、又はスピン乾燥等された後、図9に示すピックアップ装置6に搬送される。なお、テープTの糊層TcにUV硬化糊が用いられている場合には、ピックアップ装置6においてチップCのピックアップを行う前に、テープTに紫外線を照射して糊層Tcを硬化させ粘着力を低下させてもよい。
ピックアップ装置6では、図示しないクランプ等で環状フレームFが固定され、チップCが吸引パッド61で吸引保持されて例えば上方に持ち上げられることで、チップCのピ
ックアップが行われる。ここで、膜W2にチップCの外周縁に沿って亀裂が生成されている箇所は、ピックアップによって膜W2がチップCの外周縁に沿って破断される。なお、ピックアップ時においては、例えば、Z軸方向に昇降可能な図示しないニードルで、チップCを下側からテープTを介して突き上げてもよい。
その結果、図9に示すように、基板W1の裏面W1bに膜W2を有するチップCを形成することができる。
F:環状フレーム
4:スピンコータ 40:保持テーブル 401:固定クランプ 42:回転手段
44:ケーシング 45:ノズル 47:保護膜剤供給源 J:保護膜層
1:レーザ加工装置 10:チャックテーブル 11:レーザビーム照射手段 111:集光器 119:レーザビーム発振器 J1:マスク
9:プラズマエッチング装置
90:保持手段 900:支持部材 901:電極 91:ガス噴出ヘッド 910:ガス拡散空間 911:ガス導入口 912:ガス吐出口 92:チャンバ 920:搬入出口 921:ゲートバルブ 93:ガス供給部 94、94a:整合器 95、95a:高周波電源、バイアス高周波電源 96:排気口 97:排気装置 98:フレーム加熱防止ガード
5:水槽 51:側壁 50:底板 52:フレーム載置台 53:超音波振動子
54:配線 55:高周波電源
6:ピックアップ装置 61:吸引パッド
Claims (1)
- 基板と、該基板の裏面に形成された膜と、を備え、表面に交差する複数の分割予定ラインが設定された被加工物の加工方法であって、
被加工物の該裏面に、基材と糊層とを備えたテープを貼着するテープ貼着ステップと、
該テープ貼着ステップを実施した後、被加工物の該表面側からプラズマエッチングを施して該分割予定ラインに沿って溝を該基板に形成することで該基板を複数のチップへ分割するエッチングステップと、
該エッチングステップを実施した後、超音波振動子で超音波振動を付与した水中に被加工物を水没させて該膜に該チップの外周縁に沿って亀裂を生成する、又は該膜を該チップの外周縁に沿って破断する水没ステップと、
該水没ステップを実施した後、該テープから該チップをピックアップすることで裏面に膜を有するチップを形成するピックアップステップと、を備え、
該水没ステップでは、該超音波振動子と被加工物の該溝が形成された表面とが対面する向きに被加工物を水没させる
加工方法。
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JP2019204868A JP2019204868A (ja) | 2019-11-28 |
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