JP6988585B2 - センサ素子及びこれを備えたガスセンサ - Google Patents

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Description

本発明はセンサ素子及びこれを備えたガスセンサに関し、特に、メンブレン構造を有するセンサ素子及びこれを備えたガスセンサに関する。
検出対象ガスの濃度を測定するためのガスセンサとしては、メンブレン構造を有するガスセンサが知られている。メンブレン構造を有するガスセンサは、基板に支持されたメンブレン部にヒータ抵抗を形成することにより、メンブレン部の熱抵抗を増大させ、これによって消費電力を低減することができる。例えば、特許文献1には、ヒータ抵抗が形成されたメンブレン部を4つの梁部によって支持する構造が開示されている。
メンブレン部からの放熱は、大部分が梁部を介した熱伝導によるものである。したがって、メンブレン部の熱抵抗を高めるためには、梁部の長さをより長くするか、梁部の断面積をより縮小することが望ましい。
特開平6−118047号公報
しかしながら、単純に梁部の長さを長くしたり梁部の断面積を縮小すると、梁部の機械的強度が不足し、僅かな振動によって梁部が破損するおそれがあった。
したがって、本発明は、梁部の機械的強度を確保しつつ、メンブレン部の熱抵抗を高めることが可能なセンサ素子及びこれを備えたガスセンサを提供することを目的とする。
本発明によるセンサ素子は、空洞部を有する基板と、基板の空洞部上に位置し、基板の表面から延在する梁部によって支持されたメンブレン部と、メンブレン部に形成されたヒータ抵抗とを備え、梁部の表面には、基板とメンブレン部を接続する長さ方向に延在するリブが設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、メンブレン部を支持する梁部にリブが設けられていることから、リブが設けられていない場合と比べて、同じ機械的強度を確保するために必要な断面積を縮小することができる。これにより、梁部の破損を防止しつつ、メンブレン部の熱抵抗を高めることが可能となる。
本発明において、リブは、梁部の幅方向における両側に設けられていても構わないし、梁部の幅方向における中央部に設けられていても構わない。これらのいずれにおいても、梁部の機械的強度を高めることが可能となる。
本発明において、メンブレン部及び梁部は、基板の表面を覆う絶縁膜の一部からなり、空洞部上に位置する絶縁膜には複数の切り欠き部が形成されており、これによってメンブレン部と梁部に区画されても構わない。これによれば、絶縁膜が形成された基板の一部を除去することにより空洞部を形成することできるとともに、空洞部上の絶縁膜に複数の切り欠き部を形成することによりメンブレン部と梁部を形成することが可能となる。
本発明において、梁部は、絶縁膜からなる本体部と、リブと、本体部とリブの間に位置し、本体部を構成する絶縁膜とは異なる材料からなるストッパー膜とを含むものであっても構わない。これによれば、梁部にリブを形成する際にストッパー膜がエッチングストッパーとして機能することから、高精度且つ容易に梁部を加工することが可能となる。
本発明によるガスセンサは、上述したセンサ素子と、ヒータ抵抗と重なるよう、メンブレン部に形成されたサーミスタと、サーミスタを介して接続された一対のサーミスタ電極とを備えることを特徴とする。これによれば、熱伝導式のガスセンサを提供することが可能となる。
本発明によるガスセンサは、ヒータ抵抗及びサーミスタと重なるようメンブレン部に形成され、検出対象ガスの燃焼を促進させる触媒をさらに備えるものであっても構わない。これによれば、接触燃焼式のガスセンサを提供することが可能となる。
このように、本発明によれば、梁部の機械的強度を確保しつつ、メンブレン部の熱抵抗を高めることが可能なセンサ素子及びこれを備えたガスセンサを提供することが可能となる。これにより、センサ素子及びガスセンサの信頼性を高めることができるとともに、消費電力を低減することも可能となる。
図1は、本発明の第1の実施形態によるセンサ素子1の外観を説明するための略斜視図である。 図2は、センサ素子1の略上面図である。 図3は、図2に示すA−A線に沿った略断面図である。 図4は、図2に示すB−B線に沿った略断面図であり、比較例による梁部20Bの断面形状を示している。 図5は、図2に示すB−B線に沿った略断面図であり、第1の具体例による梁部20Bの断面形状を示している。 図6は、図2に示すB−B線に沿った略断面図であり、第2の具体例による梁部20Bの断面形状を示している。 図7は、図2に示すB−B線に沿った略断面図であり、第3の具体例による梁部20Bの断面形状を示している。 図8は、図2に示すB−B線に沿った略断面図であり、第4の具体例による梁部20Bの断面形状を示している。 図9は、図2に示すB−B線に沿った略断面図であり、第5の具体例による梁部20Bの断面形状を示している。 図10は、図2に示すB−B線に沿った略断面図であり、第6の具体例による梁部20Bの断面形状を示している。 図11は、図2に示すB−B線に沿った略断面図であり、第7の具体例による梁部20Bの断面形状を示している。 図12は、図2に示すB−B線に沿った略断面図であり、第8の具体例による梁部20Bの断面形状を示している。 図13は、本発明の第2の実施形態によるガスセンサ2の構成を説明するための略上面図である。 図14は、図13に示すC−C線に沿った略断面図である。 図15は、本発明の第3の実施形態によるガスセンサ3の構成を説明するための略上面図である。 図16は、図15に示すD−D線に沿った略断面図である。 図17は、ガスセンサ2の変形例を示す略断面図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態によるセンサ素子1の外観を説明するための略斜視図である。また、図2は、センサ素子1の略上面図である。
本実施形態によるセンサ素子1は、温度センサ又はガスセンサとして機能し、図1及び図2に示すように、基板10と、基板10の表面に形成された絶縁膜20と、ヒータ抵抗30とを備える。
基板10は、適度な機械的強度を有し、且つ、エッチングなどの微細加工に適した材質であれば特に限定されるものではなく、シリコン単結晶基板、サファイア単結晶基板、セラミック基板、石英基板、ガラス基板などを用いることができる。基板10には、ヒータ抵抗30による熱が基板10への伝導するのを抑制するため、平面視でヒータ抵抗30と重なる位置に空洞部11が設けられている。
絶縁膜20は、基板の10の表面に形成されるとともに、空洞部11を覆う部分にも形成されている。絶縁膜20のうち空洞部11を覆う部分は、略中央部に位置するメンブレン部20Mと、メンブレン部20Mを支持する4つの梁部20B〜20Bからなる。つまり、絶縁膜20は、基板10の表面を覆う部分の他に、基板10の表面から延在する梁部20B〜20Bと、梁部20B〜20Bによって支持されるメンブレン部20Mを含み、これらが一体的に構成されている。絶縁膜20のうち空洞部11を覆う部分には4つの切り欠き部20aが設けられており、これによってメンブレン部20Mと梁部20B〜20Bに区画される。
ヒータ抵抗30は、温度によって抵抗率が変化する導電性物質からなり、比較的高融点の材料からなる金属材料、例えば、モリブデン(Mo)、白金(Pt)、金(Au)、タングステン(W)、タンタル(Ta)、パラジウム(Pd)、イリジウム(Ir)又はこれら何れか2種以上を含む合金などが好適である。また、イオンミリングなどの高精度なドライエッチングが可能である導電材質であることが好ましく、特に、耐腐食性が高い白金(Pt)を主成分とすることがより好適である。また、絶縁膜20との密着性を向上させるために、Ptの下地にチタン(Ti)などの密着層を形成しても構わない。
ヒータ抵抗30はメンブレン部20Mにおいて蛇行しており、これによって抵抗値が高められているとともに、メンブレン部20Mの面方向における均熱性が高められている。ヒータ抵抗30の一端は、梁部20Bに形成された引き出し導体部31を介して端子電極41に接続され、ヒータ抵抗30の他端は、梁部20Bに形成された引き出し導体部32を介して端子電極42に接続される。引き出し導体部31,32及び端子電極41,42は、ヒータ抵抗30と同じ金属材料によって構成しても構わないし、一部が異なる金属材料によって構成されていても構わない。
図3は、図2に示すA−A線に沿った略断面図である。
図3に示すように、メンブレン部20Mは下層絶縁膜21と上層絶縁膜22が積層された構成を有しており、両者間にヒータ抵抗30が形成されている。下層絶縁膜21及び上層絶縁膜22は、酸化シリコン又は窒化シリコンなどの絶縁材料からなる。下層絶縁膜21及び上層絶縁膜22の材料として例えば酸化シリコンを用いる場合には、熱酸化法やCVD(Chemical Vapor Deposition)法などの成膜法を用いればよい。熱ストレスによる層間剥離などを防止するためには、下層絶縁膜21と上層絶縁膜22を同じ絶縁材料によって構成することが好ましい。
このように、本実施形態においては、ヒータ抵抗30がメンブレン部20Mに形成されていることから、ヒータ抵抗30によって生成された熱が基板10に逃げにくくなる。つまり、メンブレン部20Mの熱抵抗が高くなることから、より少ない消費電力で加熱を行うことが可能となる。そして、例えばヒータ抵抗30に一定の電流を流した場合に得られる抵抗値の変化に基づいて、環境温度やガス濃度などを測定することができる。
図4は、図2に示すB−B線に沿った略断面図であり、比較例による梁部20Bの断面形状を示している。
図4に示すように、比較例による梁部20Bの断面は矩形であり、したがって、その上面及び下面は平坦である。梁部20Bの断面がこのような矩形状である場合、梁部20Bの熱抵抗を高めるためにその断面積を縮小すると、梁部20Bの機械的強度が不足し、梁部20Bが破損しやすくなってしまう。この点を考慮し、本実施形態においては、梁部20B〜20Bにリブを設けている。
図5〜図12は、図2に示すB−B線に沿った略断面図であり、それぞれ第1〜第8の具体例による梁部20Bの断面形状を示している。他の梁部20B〜20Bについても梁部20Bと同じ断面形状を有している。
図5に示す第1の具体例では、梁部20Bを構成する上層絶縁膜22の幅方向における両側にリブRが設けられている。リブRは、基板10とメンブレン部20Mを接続する長さ方向に延在する突起であり、リブRが存在する部分において梁部20Bの厚さが選択的に増大している。リブRは、梁部20Bの機械的強度を増大させる役割を果たし、図4に示した比較例のようにリブRが存在しない場合と比べると、同じ断面積でより大きな機械的強度を得ることができる。逆に言えば、同じ機械的強度を得るための断面積をより縮小することができるため、機械的強度を確保しつつ、梁部20Bの熱抵抗を高めることが可能となる。図5に示すリブRは、マスクを介して上層絶縁膜22の幅方向における略中央部をエッチングすることによって形成することができる。
リブRは、梁部20Bの長さ方向、つまり、基板10とメンブレン部20Mを接続する方向に延在している必要がある。これは、梁部20Bにかかる応力がメンブレン部20Mのz方向における変位に起因するものであるため、z方向への曲げ強度を高める必要があるからである。
図6に示す第2の具体例では、梁部20Bを構成する上層絶縁膜22の幅方向における中央部にリブRが設けられている。このような形状であっても、機械的強度を確保しつつ、梁部20Bの熱抵抗を高めることが可能となる。図6に示すリブRは、マスクを介して上層絶縁膜22の幅方向における両側をエッチングすることによって形成することができる。
図7に示す第3の具体例では、梁部20Bを構成する下層絶縁膜21の幅方向における両側にリブRがさらに設けられている点が第1の具体例と相違する。このような形状とすれば、第1の具体例よりもさらに高い機械的強度を得ることが可能となる。図7に示すリブRは、マスクを介して下層絶縁膜21及び上層絶縁膜22の幅方向における略中央部をエッチングすることによって形成することができる。
図8に示す第4の具体例では、梁部20Bを構成する下層絶縁膜21の幅方向における中央部にリブRがさらに設けられている点が第2の具体例と相違する。このような形状とすれば、第2の具体例よりもさらに高い機械的強度を得ることが可能となる。図8に示すリブRは、マスクを介して下層絶縁膜21及び上層絶縁膜22の幅方向における両側をエッチングすることによって形成することができる。
図9及び図10に示す第5及び第6の具体例は、それぞれ第1及び第2の具体例の変形であり、梁部20Bが下層絶縁膜21、上層絶縁膜22及びリブ用絶縁膜23によって構成されるとともに、上層絶縁膜22とリブ用絶縁膜23の間にストッパー膜50が介在している点において、第1及び第2の具体例と相違している。ストッパー膜50は、上層絶縁膜22とは異なる絶縁材料からなり、リブ用絶縁膜23をパターニングする際のエッチングストッパーとして機能する。つまり、下層絶縁膜21、上層絶縁膜22、ストッパー膜50及びリブ用絶縁膜23をこの順に積層した後、マスクを介し、ストッパー膜50をエッチングストッパーとして上層絶縁膜22をエッチングすれば、リブRを高精度且つ容易に梁部を加工することが可能となる。一例として、上層絶縁膜22が酸化シリコンからなる場合、ストッパー膜50の材料として、窒化シリコンや酸化アルミニウムなど、酸化シリコンとはエッチングレートの異なる材料を用いることができる。
図11及び図12に示す第7及び第8の具体例は、それぞれ第3及び第4の具体例の変形であり、上層絶縁膜22とリブ用絶縁膜23の間だけでなく、下層絶縁膜21とリブ用絶縁膜23の間にもストッパー膜50が介在している。これにより、ストッパー膜50をエッチングストッパーとして下層絶縁膜21をエッチングすれば、リブRを高精度且つ容易に梁部を加工することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態によるセンサ素子1は、ヒータ抵抗30がメンブレン部20Mに形成されていることから、ヒータ抵抗30によって生成された熱が基板10に逃げにくくなる。メンブレン部20Mからの放熱経路は、大部分が梁部20B〜20Bを介した経路であるが、本実施形態においては、梁部20B〜20BにリブRが設けられていることから、同じ機械的強度を得るための断面積をより縮小することができる。これにより、十分な機械的強度を確保しつつ、梁部20B〜20Bの熱抵抗が高められることから、より少ない消費電力で加熱を行うことが可能となる。
<第2の実施形態>
図13は、本発明の第2の実施形態によるガスセンサ2の構成を説明するための略上面図である。また、図14は、図13に示すC−C線に沿った略断面図である。
図13及び図14に示すように、本実施形態によるガスセンサ2は、ヒータ抵抗30と重なるようメンブレン部20Mに設けられたサーミスタ60と、サーミスタ60を介して接続された一対のサーミスタ電極61,62と、サーミスタ電極61,62にそれぞれ接続された端子電極63,64と、サーミスタ60及びサーミスタ電極61,62を覆うサーミスタ保護膜24とを備えている。その他の基本的な構成は、第1の実施形態によるセンサ素子1と同一であることから同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
サーミスタ60は、複合金属酸化物、アモルファスシリコン、ポリシリコン、ゲルマニウムなどの負の抵抗温度係数を持つ材料からなり、スパッタ法、CVDなどの薄膜プロセスを用いて形成することができる。サーミスタ60の膜厚は、目標とする抵抗値に応じて調整すればよく、例えばMnNiCo系酸化物を用いて室温での抵抗値(R25)を2MΩ程度に設定するのであれば、一対のサーミスタ電極61,62間の距離にもよるが0.2〜1μm程度の膜厚に設定すればよい。
サーミスタ電極61,62は、サーミスタ60と接するよう所定の間隔を持って配置された一対の電極であり、これにより、一対のサーミスタ電極61,62間における抵抗値は、サーミスタ60の抵抗値によって決まる。サーミスタ電極61,62の材料としては、サーミスタ60の成膜工程および熱処理工程などのプロセスに耐えうる導電性物質であって、比較的高融点の材料、例えば、モリブデン(Mo)、白金(Pt)、金(Au)、タングステン(W)、タンタル(Ta)、パラジウム(Pd)、イリジウム(Ir)又はこれら何れか2種以上を含む合金などが好適である。
サーミスタ60及びサーミスタ電極61,62は、サーミスタ保護膜24で覆われる。尚、サーミスタ60と還元性を持つ材料を接触させて高温状態にすると、サーミスタから酸素を奪って還元を引き起こし、サーミスタ特性に影響を与えてしまう。これを防止するためには、サーミスタ保護膜24の材料としては、シリコン酸化膜等の還元性を持たない絶縁性酸化膜を用いることが望ましい。
図13に示すように、サーミスタ電極61,62の端部は、それぞれ端子電極63,64に接続される。
本実施形態によるガスセンサ2は、熱伝導式のガスセンサとして用いることができる。熱伝導式のガスセンサは、COなど熱伝導率が空気と異なるガスを検出対象とする。つまり、雰囲気中における検出対象ガスの濃度によってサーミスタ60の放熱特性が変化することを利用し、ヒータ抵抗30による加熱を行うとともに、サーミスタ電極61,62間の抵抗値を測定することによって、雰囲気中における検出対象ガス(例えばCOガス)の濃度を検出することができる。
本実施形態が例示するように、本発明によるセンサ素子は、熱伝導式のガスセンサに応用することが可能である。
<第3の実施形態>
図15は、本発明の第3の実施形態によるガスセンサ3の構成を説明するための略上面図である。また、図16は、図15に示すD−D線に沿った略断面図である。
図15及び図16に示すように、本実施形態によるガスセンサ3は、ヒータ抵抗30及びサーミスタ60と重なるようメンブレン部20Mに設けられた触媒70を備える点において、第2の実施形態によるガスセンサ2と相違している。その他の基本的な構成は、第2の実施形態によるガスセンサ2と同一であることから同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
触媒70は、γアルミナなどに白金(Pt)を担持させたものを、バインダーとともにペースト状にして、塗布・焼成を行ったものを用いることができる。尚、担持させる材料としては、金(Au)又はパラジウム(Pd)などの触媒金属であっても構わない。
触媒70は、ヒータ抵抗30によって所定の温度に加熱されると、COガスなど検出対象となる可燃性ガスと雰囲気中のOガスの反応(燃焼)を促進させる。その際に生じる反応熱はサーミスタ60に伝導し、その抵抗値を変化させる。このため、ヒータ抵抗30による加熱を行うとともに、サーミスタ電極61,62間の抵抗値を測定すれば、雰囲気中における検出対象ガス(例えばCOガス)の濃度を検出することができる。
本実施形態が例示するように、本発明によるセンサ素子は、接触燃焼式のガスセンサに応用することも可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上述した各実施形態では、空洞部11が基板10をz方向に貫通しているが、本発明においてこの点は必須でない。したがって、ガスセンサ2の変形例として図17に例示するように、基板10に設けられた非貫通の凹部によって空洞部11を構成しても構わない。また、図示しないが、メンブレン部20Mが絶縁膜20のみからなる点も必須ではなく、メンブレン部20Mに基板10の一部が薄く残存していても構わない。
1 センサ素子
2,3 ガスセンサ
10 基板
11 空洞部
20 絶縁膜
20B〜20B 梁部
20M メンブレン部
20a 切り欠き部
21 下層絶縁膜
22 上層絶縁膜
23 リブ用絶縁膜
24 サーミスタ保護膜
30 ヒータ抵抗
31,32 引き出し導体部
41,42 端子電極
50 ストッパー膜
60 サーミスタ
61,62 サーミスタ電極
63,64 端子電極
70 触媒
R リブ

Claims (7)

  1. 空洞部を有する基板と、
    前記基板の空洞部上に位置し、前記基板の表面から延在する梁部によって支持されたメンブレン部と、
    前記メンブレン部に形成されたヒータ抵抗と、を備え、
    前記梁部の表面には、前記基板と前記メンブレン部を接続する長さ方向に延在するリブが設けられていることを特徴とするセンサ素子。
  2. 前記リブは、前記梁部の幅方向における両側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のセンサ素子。
  3. 前記リブは、前記梁部の幅方向における中央部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のセンサ素子。
  4. 前記メンブレン部及び前記梁部は、前記基板の前記表面を覆う絶縁膜の一部からなり、
    前記空洞部上に位置する前記絶縁膜には複数の切り欠き部が形成されており、これによって前記メンブレン部と前記梁部に区画されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のセンサ素子。
  5. 前記梁部は、前記絶縁膜からなる本体部と、前記リブと、前記本体部と前記リブの間に位置し、前記絶縁膜とは異なる材料からなるストッパー膜とを含むことを特徴とする請求項4に記載のセンサ素子。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載のセンサ素子と、
    前記ヒータ抵抗と重なるよう、前記メンブレン部に形成されたサーミスタと、
    前記サーミスタを介して接続された一対のサーミスタ電極と、を備えることを特徴とするガスセンサ。
  7. 前記ヒータ抵抗及び前記サーミスタと重なるよう前記メンブレン部に形成され、検出対象ガスの燃焼を促進させる触媒をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載のガスセンサ。
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