JP6985550B1 - プレス装置 - Google Patents
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Description
図1に示すプレス装置1は、トランスファープレスに用いられてワーク2の成形とワーク2の一部の切断などの加工を行うもので、ワーク2を挟んで加工する下型3および上型4を備えている。
下型3は、図3に示すように、ワーク成形面に倣うように上方に向けて凸になる断面山形状のワーク支持部6を有している。ワーク2がワーク支持部6に載置された状態で上型4が下降することにより、ワーク2に対して成形や切断が行われる。
ワーク支持部6には、加工後にワーク2を下型3から押し上げるリフタ11が配置されている。リフタ11の詳細な説明は後述するが、リフタ11は、ワーク2を持ち上げる際にバランスよく持ち上げることができる位置に配置されている。この実施の形態によるリフタ11は、ワーク2がクランク軸状に形成されていて長手方向を有するものであるため、ワーク2の長手方向の両端と中央との中間部分となるような2箇所を持ち上げるように2箇所に設けられている。なお、ワーク2の形状が単純な形状で、ワーク2の中央に重心が位置していて中央のみを持ち上げても安定するような場合は、リフタ11はワーク2の中央と対応する1箇所に設けられる。
刃13は、上型本体4aに設けられ、図2に示すように上型4が加工位置に下降してパッド12と下型3との間にワーク2が挟まれている状態でワーク2の端部を切断する。
リフタ本体16は、ワーク2の長手方向とは直交する水平方向(図5においては左右方向)に延びるように形成されて下型3のリフタ支持台18に載せられた基部16aと、基部16aの中央部から上方に突出する凸部16bとを有している。
棒状ストッパー34は、下型3の段付き穴36に挿通されており、リフタ11が上昇するときの最大高さを規定する。リフタ11は、ばね部材32のばね力によって押されることにより、図6に示すように、図6において二点鎖線で示す加工位置から棒状ストッパー34によって規定される高さまで上昇する。
バキュームカップ41は、ゴム材等の柔軟性を有する弾性材によってカップ状に形成されており、図8に示すように、リフタ11の上型4側から見た状態における中央部に配置されている。また、バキュームカップ41は、パイプ組立体42の内部に形成された空気通路42a{図11(B)参照}に接続されている。空気通路42aは、リフタ11を上下方向に貫通するパイプ部材44と、パイプ部材44の下端に接続されたホース43とによって形成されている。
空気吸引装置が吸引状態になることにより、空気通路42a内の空気が排出されてバキュームカップ41が空気を吸引する。バキュームカップ41がワーク2に密着してバキュームカップ41の開口部分が閉塞される状態でバキュームカップ41が空気を吸引することにより、ワーク2がバキュームカップ41に吸着される。
角度付きブロック48は、六角ニップル47に接続される下部に対して上部が所定の方向に傾斜するように形成されている。角度付きブロック48の上部が傾斜する方向、角度は、図7に示すように、ワーク2の長手方向から見て、バキュームカップ41の先端の開口縁41aが第2の傾斜面24と平行になるような方向、角度である。このため、バキュームカップ41は、ワーク支持面28に接するワーク2の被支持面2aと直交する方向からワーク2に吸着するようになる。
角度付きブロック48は、リフタ11に適したものが用いられている。すなわち、上部の傾斜角度が異なる複数種類の角度付きブロックが予め製造され、これらの角度付きブロックの中からワーク支持面28の傾斜に適した角度付きブロックが使用される。この実施の形態においては、角度付きブロック48が本発明でいう「吸着方向を変更可能な方向変更部」に相当する。
ホース室62は、ホース43の一部を収容できる広さを有している。ホース43は、ホース室62に収容される余長部63を有している。余長部63は、コイル状に形成されており、パイプ部材44がリフタ11とともに上昇する際には上方に伸び、パイプ部材44がリフタ11とともに下降する際には上下方向において収縮する。
したがって、この実施の形態によれば、ワーク中央側に配置をしてワーク2に倣う形状のワーク支持面28とバキュームカップ41とで(直交するワーク支持面28によって)水平方向のワーク2の移動と、(バキュームカップ41によって)上下方向のワーク2の移動を規制するから、リフタ上昇時にアルミニウム材料製のワークなどの軽量なワークであってもワーク2がリフタ11に対して位置決めされた状態で保持されるプレス装置を提供することができる。
また、この実施の形態によるバキュームカップ41は、リフタ11の上型4側から見た状態における中央部に配置されている。このため、ワーク2のリフタ11で支持される部分の中央部を吸着により保持できるから、保持が確実である。
この実施の形態によるバキュームカップ41はリフタ11に固定されている。リフタ11は、下型3に上下動自在に支持されている。このため、ワーク2をバキュームカップ41で吸着保持した状態でリフタ11とともに上昇させることができるから、リフタ11に対するワーク2の移動を確実に規制することができ、ワーク2がワークフィーダー5に正しく把持されるようになる。
この実施の形態によるワーク支持面28は、水平方向に対して傾斜する傾斜面(第1の傾斜面22、第2の傾斜面24および第3の傾斜面27)を有している。このため、ワーク2の移動を規制するようにワーク支持面28を形成することができるから、リフタ11に対してワーク2を位置決めした状態でリフタ11を上昇させることができる。この結果、吸着による保持とワーク支持面28による位置決めとを併用してワーク2の移動を規制することができるから、確実にワーク2を保持することができる。
リフタ11のワーク支持面28は図13に示すように構成することができる。図13において、図1〜図12によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図13に示すリフタ11のワーク支持面28は、図8に示すリフタ11のワーク支持面28とは切欠き25が形成されていない点で異なり、その他は同一となるように形成されている。このため、図13に示すワーク支持面28には、頂点21から湾曲部26まで第2の傾斜面24が途切れることなく連なるように形成されている。この第2の傾斜面24に凹部31が開口している。この実施の形態によるワーク支持面28は、上型4側から見ると、凹部31の開口縁からなる円形の穴71が形成されている。バキュームカップ41は、この円形の穴71の中に配置されている。
Claims (13)
- ワークを挟んで加工する下型および上型と、
前記ワークに倣う形状に形成されて前記ワークの動きを水平方向に規制するワーク支持面を有し、加工後の前記ワークを前記下型から押し上げるリフタと、
前記リフタの前記ワーク支持面に設けられ、前記ワークの上下方向への移動を規制するバキュームカップとを備え、
前記リフタは、上方に向けて凸になる断面山形状に形成され、
前記ワーク支持面は、前記リフタの前記水平方向の一方に向けて斜め下方に延びる傾斜面と、前記リフタの前記水平方向の他方に向けて斜め下方に延びる傾斜面とを有し、
前記加工後の前記ワークが前記リフタに係合するとともに前記ワークが前記ワーク支持面で前記バキュームカップに吸着されるように構成されていることを特徴とするプレス装置。 - 請求項1記載のプレス装置において、
前記バキュームカップは、吸着方向を変更可能な方向変更部に支持され、前記ワーク支持面に接する前記ワークの被支持面と直交する方向から前記ワークを吸着することを特徴とするプレス装置。 - 請求項1または請求項2記載のプレス装置において、
前記バキュームカップは、前記リフタの前記上型側から見た状態における中央部に配置されていることを特徴とするプレス装置。 - 請求項1〜請求項3の何れか一つに記載のプレス装置において、
前記リフタは、前記ワーク支持面に開口する凹部を有し、
前記バキュームカップは、前記凹部の中に設けられていることを特徴とするプレス装置。 - 請求項1〜請求項4の何れか一つに記載のプレス装置において、
前記バキュームカップは、前記ワーク支持面から突出していることを特徴とするプレス装置。 - 請求項1〜請求項5の何れか一つに記載のプレス装置において、
前記バキュームカップは前記リフタに固定され、
前記リフタは、前記下型に上下動自在に支持されていることを特徴とするプレス装置。 - 請求項1〜請求項6の何れか一つに記載のプレス装置において、
前記リフタは、前記ワークの重心から等距離の複数の箇所に配置されていることを特徴とするプレス装置。 - 請求項1〜請求項7の何れか一つに記載のプレス装置において、
前記バキュームカップは、空気を吸引する空気通路に接続され、
前記空気通路は、前記リフタを上下方向に貫通するパイプ部材と、前記パイプ部材の下端に接続されて前記下型を貫通して前記下型の外に導出されたホースとによって形成され、
前記パイプ部材は、前記下型に上下方向に延びるように形成された穴に挿入され、
前記パイプ部材の下端は、前記リフタが前記ワークを押し上げた状態で前記穴の中に位置していることを特徴とするプレス装置。 - 請求項8記載のプレス装置において、
前記下型は、前記穴の下端が開口するホース室を有し、
前記ホースは、コイル状に形成されて前記ホース室に収容された余長部を有していることを特徴とするプレス装置。 - 請求項1記載のプレス装置において、
前記ワーク支持面は、前記上型側から見て円形の穴を有し、
前記バキュームカップは、前記穴の中に配置されていることを特徴とするプレス装置。 - 請求項1〜請求項10の何れか一つに記載のプレス装置において、
前記ワーク支持面は、最も高い位置にある頂点より前記水平方向の一方側と、前記頂点より前記水平方向の他方側とが非対称となるように形成されていることを特徴とするプレス装置。 - 請求項1〜請求項11の何れか一つに記載のプレス装置において、
前記下型は、ワーク成形面に倣うように上方に向けて凸になる断面山形状のワーク支持部を有し、
前記リフタは、前記上方に向けて凸になる前記断面山形状の凸部を有し、
前記凸部は、前記ワーク支持部の一部となるように形成されていることを特徴とするプレス装置。 - 請求項1〜請求項12記載のプレス装置において、
前記ワーク支持面の最も高い位置にある頂点は前記水平方向の一方側に位置し、
前記ワーク支持面における前記水平方向の他方の前記傾斜面は、前記頂点から前記他方に延びる相対的に緩やかな傾斜面と、この傾斜面に湾曲部を介して接続された急峻な傾斜面とを有し、
前記リフタは、前記頂点と前記湾曲部とが張り出す断面山形状に形成されていることを特徴とするプレス装置。
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JP2021086022A JP6985550B1 (ja) | 2021-05-21 | 2021-05-21 | プレス装置 |
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JP2022178905A JP2022178905A (ja) | 2022-12-02 |
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