JP6984791B1 - C.i.ピグメントイエロー180、インクジェットインク用水性顔料分散液および水性顔料インク - Google Patents
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Abstract
Description
『項1. C.I.ピグメントイエロー180と、酸価10以上20以下かつアミン価20以下であるブロック共重合体と、水と、を含むインクジェットインク用水性顔料分散液。
項2. 前記ブロック共重合体の重量平均分子量が600〜15000である項1に記載のインクジェットインク用水性顔料分散液。
項3. 前記ブロック共重合体が、櫛型(グラフト共重合体)であり、主鎖としてスチレン骨格とマレイン酸骨格、側鎖としてポリエチレングリコール(PEG)骨格を有している項1又は2に記載のインクジェットインク用水性顔料分散液。
項4. 項1〜3のいずれか1項に記載の水性顔料分散液を含むインクジェット用水性顔料インク。』に関する。なお、本段落に記載の上記発明(項1〜4)を「第一の発明」と称することとする。
『項5. アスペクト比1.0〜2.0、一次粒子短径30〜100nmであり、更にCuKα線によって測定される回折角2θに対する回折強度で示される粉末X線回折において、2θ=6.7±0.5°の範囲内で最大回折強度を示すピークAの半値幅からシェラーの式により算出される結晶子径が15.0nm以上である、C.I.ピグメントイエロー180。
項6. 項5に記載のC.I.ピグメントイエロー180を含むインクジェットインク用水性顔料分散液。
項7. 項5に記載のC.I.ピグメントイエロー180と、酸価10以上20以下かつアミン価20以下であるブロック共重合体と、水と、を含むインクジェットインク用水性顔料分散液。
項8. 項6又は7に記載のインクジェットインク用水性顔料分散液を含むインクジェット用水性顔料インク。』に関する。なお、本段落に記載の上記発明(項5〜8)を「第二の発明」と称することとする。
まず、本発明の「第一の発明」について記載する。
本発明の「第一の発明」のIJインク用水性顔料分散液は、Y180と酸価10以上20以下かつアミン価20以下であるブロック共重合体と水とを含んでいればよい。当該ブロック共重合体は、顔料と分散樹脂からなる顔料組成物を製造する段階で混合してもよいし、その後の水性顔料分散液を製造する段階で混合してもよい。いずれの場合においてもY180と当該ブロック共重合体の混合状態は特に制限されることはなく、単に分散している状態でもよいし、当該ブロック共重合体がY180に吸着している状態でもよいし、当該ブロック共重合体がY180を一部または完全に被覆していてもよい。
本発明の「第一の発明」のIJ用水性顔料インクには、Y180以外のイエロー顔料や染料を含んでも良い。このようなイエロー顔料としては、アゾ系、ジスアゾ系、アゾメチン系、アントラキノン系、キノフタロン系、ベンズイミダゾロン系、イソインドリン系、キナクリドン系、ペリノン系顔料等が挙げられ、具体的には、C.I.ピグメントイエロー1、2、3、12、13、14、16、17、20、23、24、34、35、37、53、55、73、74、75、81、83、86、93、95、97、98、100、101、104、108、109、110、114、117、120、125、128、129、137、138、139、147、148、150、151、153、154、155、166、168、185、213等が挙げられる。また、上記イエロー顔料以外の染料や顔料を含んでいてもよい。また、Y180以外のイエロー顔料や染料を混合する場合、混合方法について特に制限はない。水性顔料分散液を製造する段階で顔料組成物として混合しても良いし、IJ用水性顔料インクを製造する段階で顔料分散液として混合しても良い。本発明の「第一の発明」のIJインク用水性顔料インクでは、Y180が全顔料中10質量%以上であることが好ましく、より好ましくは20質量%以上である。
本発明の「第二の発明」のY180は、アスペクト比1.0〜2.0、一次粒子短径30〜100nmであり、更にCuKα線によって測定される回折角2θに対する回折強度で示される粉末X線回折において、2θ=6.7±0.5°の範囲内で最大回折強度を示すピークAの半値幅からシェラーの式により算出される結晶子径が15.0nm以上である。
本発明の「第二の発明」のIJインク用水性顔料分散液は、上記「第二の発明」のY180を含む限り特に制限されない。本発明の「第二の発明」のIJインク用水性顔料分散液は、Y180以外に酸価10以上20以下かつアミン価20以下であるブロック共重合体と水とを含むことが好ましい。当該ブロック共重合体は、上記「第一の発明」にて述べたとおりである。顔料としては「第二の発明」のY180とともに、通常のY180やその他の黄色顔料を用いてもよい。
本発明の「第二の発明」のIJ用水性顔料インクは、上記「第二の発明」のインクジェットインク用水性顔料分散液を含む。「第二の発明」のIJ用水性顔料インクは、上記「第一の発明」にて述べたY180以外のイエロー顔料や染料を含んでも良い。「第二の発明」のIJインク用水性顔料インクでは、「第二の発明」のY180が全顔料中10質量%以上であることが好ましく、より好ましくは20質量%以上である。
まず、本発明の「第一の発明」について記載する。
下記配合Aの方法で作製したIJインク用水性顔料分散液(実施例1−4、比較例1−7)、及び下記配合Bの方法で作製したIJインク用水性顔料分散液(参考例1−3)について、下記分散粒子径測定を行い分散性の評価を行った。本実施例の概要及び分散性の結果を下記表1に示す。
下記表1に示す顔料4.0gに対して、下記表1に示す分散樹脂及びイオン交換水を加え、水性顔料分散液の全量が20.0gになるようにした。用いた分散樹脂は、樹脂に相当する不揮発成分とともに水や水性溶媒を含むため、分散樹脂中における不揮発成分が0.8gとなるようにしたうえで、加えるイオン交換水の量を調整した。そして、水性顔料分散液に1mmガラスビーズを加え、ペイントコンディショナーを用いて90分間分散させた。その後、不揮発分が15質量%となるようイオン交換水を加えた。
下記表1に示す顔料4.0gに対して、下記表1に示す分散樹脂1.9g、水酸化カリウム水溶液0.5g、イソプロピルアルコール0.9g及びイオン交換水12.7gを加え、水性顔料分散液の全量が20.0gになるようにした。そして、水性顔料分散液に1mmガラスビーズを加え、ペイントコンディショナーを用いて90分間分散させた。その後、不揮発分が15質量%となるようイオン交換水を加えた。
IJインク用水性分散液を粒度分布測定装置(Nanotrac UPA−EX150、マイクロトラック・ベル株式会社製)で測定し、平均分散粒子径Mvを算出した。
Y180 ‥商品名:PV FAST YELLOW HG 01(CLARIANT株式会社製)
Y74 ‥商品名:FAST YELLOW 7426(山陽色素株式会社製)
Y155 ‥商品名:INK JET YELLOW 4GC(CLARIANT株式会社製)
Y180磨砕品 ‥上記Y180について、塩化ナトリウムを顔料の5倍質量を用いて磨砕処理を行った(下記「第二の発明」における実施例5で得た顔料)。
・分散樹脂
共重合体(1) ‥ブロック共重合体、商品名:DISPERBYK−190(Mw:約11,000、ビック・ケミー株式会社製)
共重合体(2) ‥ブロック共重合体、商品名:DISPERBYK−2015(Mw:約9,000、ビック・ケミー株式会社製)
共重合体(3) ‥ブロック共重合体、商品名:DISPERBYK−2010(Mw:約700、ビック・ケミー株式会社製)
共重合体(4) ‥スチレン−(メタ)アクリル酸系共重合体(不揮発分45%、Mw:約5,600)
共重合体(5) ‥ブロック共重合体、商品名:DISPERBYK−192(Mw:約1,000、ビック・ケミー株式会社製)
共重合体(6) ‥ブロック共重合体、商品名:DISPERBYK−2012(Mw:約8,500、ビック・ケミー株式会社製)
共重合体(7) ‥ブロック共重合体、商品名:DISPERBYK−191(Mw:約500、ビック・ケミー株式会社製)
共重合体(8) ‥ブロック共重合体、商品名:DISPERBYK−194N(Mw:約1,800ビック・ケミー株式会社製)
共重合体(9) ‥ブロック共重合体、商品名:DISPERBYK−2055(Mw:約2,700ビック・ケミー株式会社製)
上記重量平均分子量(Mw)は、GPC装置[HLC−8320GPC(東ソー株式会社製)]を用い、カラム[TSKgelguardcolumnHxL−H(ガードカラム)+TSKgelGMHxL+TSKgelGMHxL+TSKgelGMHxL+TSKgelGMHxL(東ソー株式会社製)]にて標準物質としてポリスチレンを使用して換算した値である。
下記製造例1の方法でY180顔料(粗顔料)を得た後に、実施例5−7及び比較例8の方法で処理を行った。処理後及び処理前の顔料の物性は、下記表2に示すとおりであった。更に、処理後及び処理前の顔料を含むIJインク用水性顔料分散液を作製し、評価を行った。IJインク用水性顔料分散液及び水性IJインクの評価結果は下記表3に示すとおりである。
製造例・実施例により得られたサンプルの結晶子径は、以下の方法にて算出された。測定用のセルにサンプル粉末を充填し、測定面の反対側から指で粉末を押し固めて測定面を平滑にした後、X線回折装置にセットし、2θ/秒=0.02の速度でスキャンすることにより回折パターンを得た。X線回折装置に付属の解析ソフト「HighScore」を用い、ピークサーチ(最小有意度:1.00、最小ピークチップ:0.20、最大ピークチップ:1.00、ピークベース幅:2.00)、フィッティングを行うことにより、各回折ピークの回折角と半値幅を得た。ここで、各回折ピークの左半分、右半分からそれぞれ得られる値の和を2分の1とした値を各ピークの半値幅とした。上述のシェラーの式において、シェラー定数Kを0.90、X線の波長λを0.154nmとして、各ピークの回折角から算出したθ、半値幅Bより、各ピークの結晶子径を算出した。
1,2−ビス(2−アミノフェノキシ)−エタン225部を水3300部に分散後、35%塩酸538.5部を加え、氷を加えて5℃以下に保ちながら、40%亜硝酸ソーダ水溶液337部を滴下しジアゾ成分を作製した。次に5−アセトアセチルアミノ−ベンズイミダゾロン455部を水3400部に分散後、25%水酸化ナトリウム水溶液595部を加えて溶解し、カップラー成分を得た。ジアゾ成分およびカップラー成分は、水および氷を加えてそれぞれ液量を6500部および4500部に調整した。90%酢酸30.6部を水6500部に加えた後、この溶液の温度を20℃に調整する。、カップラー成分を滴下しpHを6.0に調整後、ジアゾ成分を一定速度で滴下を開始した。酢酸溶液中に過剰のジアゾニウム塩が存在し得ないように、ジアゾ液の滴下と同時にカップラー成分の滴下を開始し、カップラー成分の滴下速度調整により酢酸溶液のpHを6.0に合わせながらカップリングを行った。カップリング中温度が20℃、またpHが6.0を維持するよう適時氷または5%水酸化ナトリウム溶液を添加しながら、カップリングを約3時間で終了後、90℃に加熱し1時間保持した。次いで、ろ過、水洗して得られたウェットケーキを90℃で乾燥した。得られた固形物をジューサーミキサーで粉砕し、Y180顔料(粗顔料)として黄色の粉末を得た。
製造例1にて得られた黄色粉末500部、塩2500部、ジエチレングリコール500部を15Lトリミックス(TM;井上製作所株式会社製)に仕込み、内温が80℃〜100℃を維持するように温調を設定の上、5時間磨砕した。磨砕後の顔料組成物を50℃の温水に投入、攪拌し、十分にリスラリー後、ろ過、水洗して得られたウェットケーキを90℃で乾燥した。得られた固形物をジューサーミキサーで粉砕し、黄色の粉末を得た。
実施例5による製造法で、黄色粉末を750部、塩を2250部、ジエチレングリコールを750部に変更した以外は同様にして、黄色の粉末を得た。
実施例5による製造法で、2Lトリミックスを2Lニーダー(KN;吉田製作所株式会社製)に変更し、製造例1の黄色粉末を150g、塩を750g、ジエチレングリコールを150gに変更した以外は同様にして、黄色の粉末を得た。
製造例1の工程途中のウェットケーキ160部、イソブタノール180部、水240部を、1Lのオートクレーブ容器に仕込み、130℃で5時間加熱した。得られたスラリーをろ過、十分に水洗して得られたウェットケーキを90℃で乾燥した。得られた固形物をジューサーミキサーで粉砕し、黄色の粉末を得た。
顔料4.0gに対して、分散樹脂として、ブロック共重合体[商品名:DISPERBYK−190(Mw:約11,000、酸価:10、有効成分40質量%、ビック・ケミー株式会社製)]2.0g及びイオン交換水14.0gを加え、水性顔料分散液の全量が20.0gになるようにした。用いた分散樹脂は、樹脂に相当する不揮発成分とともに水や水性溶媒を含むため、分散樹脂中における不揮発成分が0.8gとなるようにしたうえで、加えるイオン交換水の量を調整した。そして、水性顔料分散液に1mmガラスビーズを加え、ペイントコンディショナーを用いて90分間分散させた。その後、不揮発分が15質量%となるようイオン交換水を加えた。
顔料4.0gに対して、分散樹脂としてスチレン−(メタ)アクリル酸系共重合体(酸価:167、有効成分45質量%)1.78g、25質量%水酸化カリウム水溶液0.43g、イソプロピルアルコール1.02g及びイオン交換水22.77gを加え、水性顔料分散液の全量が30.0gになるようにした。そして、水性顔料分散液に1mmガラスビーズを加え、ペイントコンディショナーを用いて90分間分散させた。その後、不揮発分が15質量%となるようイオン交換水を加えた。
上記の方法で得たIJインク用水性顔料分散液の粘度を、E型粘度計TV−25形(東機産業株式会社製)を用いて測定した。当該分散液を60℃の恒温槽内に1週間静置した後に、同様に粘度を測定し、加熱前の粘度の変化(粘度比)から、貯蔵安定性を判定した。
上記の方法で得たIJインク用水性顔料分散液9.6gに、商品名:サーフィノール465(日信化学工業株式会社製)0.3g、グリセリン3.0g、1,2−ヘキサンジオール1.5g、イオン交換水15.6gを加え、全量が30.0gになるようにし、水性IJインクを作製した。この水性IJインクを、市販のビジネスプリンターPX−105(セイコーエプソン株式会社製)のカートリッジに充填し、キヤノン写真用紙・光沢ゴールド(A4サイズ、型番:GL−101A4100、キヤノン株式会社製)に印刷した。そして、測色機X−Rite eXact(エックスライト株式会社製)を用いて、印字率100%で印刷した部分のY値を測定し、印刷濃度(OD)とした。
上記印刷濃度(OD)での印字物のうち、印字率75%で印刷した部分について、紫外線フェードメーターU48H(スガ試験機株式会社製)を用いて、100時間紫外線曝露し、照射前後のΔEより耐光性の良否を判定した。
Claims (7)
- C.I.ピグメントイエロー180と、酸価10以上20以下かつアミン価20以下であるブロック共重合体と、水と、を含み、前記ブロック共重合体が、櫛型(グラフト共重合体)であり、主鎖としてスチレン骨格とマレイン酸骨格、側鎖としてポリエチレングリコール(PEG)骨格を有しているインクジェットインク用水性顔料分散液。
- 前記ブロック共重合体の重量平均分子量が600〜15000である請求項1に記載のインクジェットインク用水性顔料分散液。
- 請求項1又は2に記載の水性顔料分散液を含むインクジェット用水性顔料インク。
- アスペクト比1.0〜2.0、一次粒子短径30〜100nmであり、更にCuKα線によって測定される回折角2θに対する回折強度で示される粉末X線回折において、2θ=6.7±0.5°の範囲内で最大回折強度を示すピークAの半値幅からシェラーの式により算出される結晶子径が15.0nm以上である、C.I.ピグメントイエロー180。
- 請求項4に記載のC.I.ピグメントイエロー180を含むインクジェットインク用水性顔料分散液。
- 請求項4に記載のC.I.ピグメントイエロー180と、酸価10以上20以下かつアミン価20以下であるブロック共重合体と、水と、を含むインクジェットインク用水性顔料分散液。
- 請求項5又は6に記載のインクジェットインク用水性顔料分散液を含むインクジェット用水性顔料インク。
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