JP2009179722A - イエローインク組成物およびインクセット、これを用いた記録方法、記録物 - Google Patents
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Abstract
【課題】耐光性に加え、良好な画像、とりわけ良好な色相の画像を実現でき、さらに1パス高速印刷時にも、良好な鮮やかさおよび濃さを両立した記録物を得ることができ、且つ保存安定性の良好なイエローインク組成物およびインクセットならびにこれを用いた記録方法の提供。
【解決手段】C.I.ピグメントイエロー185の含有量/C.I.ピグメントイエロー74の含有量が0.5〜15の範囲内であり、さらにいずれも10〜20重量%であるイエローインク、ならびにこのイエローインクとC.I.ピグメントブルー15:3または15:4を含むシアンインク、C.I.ピグメントレッド122、202、209、またはC.I.ピグメントヴァイオレット19を含むマゼンタインクとを組み合わせ、すべてのインク中の顔料濃度が10〜20重量%とされたインクセットをインクジェット記録方法に用いる。
【選択図】なし
【解決手段】C.I.ピグメントイエロー185の含有量/C.I.ピグメントイエロー74の含有量が0.5〜15の範囲内であり、さらにいずれも10〜20重量%であるイエローインク、ならびにこのイエローインクとC.I.ピグメントブルー15:3または15:4を含むシアンインク、C.I.ピグメントレッド122、202、209、またはC.I.ピグメントヴァイオレット19を含むマゼンタインクとを組み合わせ、すべてのインク中の顔料濃度が10〜20重量%とされたインクセットをインクジェット記録方法に用いる。
【選択図】なし
Description
発明の分野
本発明はインクジェット記録方法に用いられるイエローインク組成物ならびにシアンインク組成物、イエローインク組成物、およびマゼンタインク組成物を含んでなるインクセット、ならびに記録媒体に反応液とインク組成物とを付着させて印字を行うインクジェット記録方法に関する。
本発明はインクジェット記録方法に用いられるイエローインク組成物ならびにシアンインク組成物、イエローインク組成物、およびマゼンタインク組成物を含んでなるインクセット、ならびに記録媒体に反応液とインク組成物とを付着させて印字を行うインクジェット記録方法に関する。
背景技術
インクジェット記録方法は、インク組成物の小滴を飛翔させ、紙等の記録媒体に付着させて印刷を行う印刷方法である。この方法は、比較的安価な装置で高解像度、高品位な画像を高速で印刷可能であるという特徴を有する。
インクジェット記録方法は、インク組成物の小滴を飛翔させ、紙等の記録媒体に付着させて印刷を行う印刷方法である。この方法は、比較的安価な装置で高解像度、高品位な画像を高速で印刷可能であるという特徴を有する。
インクジェット記録に使用されるインク組成物は、水を主成分とし、これに着色成分および目詰まり防止等の目的でグリセリン等の湿潤剤を含有したものが一般的である。インクジェット記録用インク組成物に用いられる着色剤としては、色剤の彩度の高さ、利用できる色剤の種類の豊富さ、水への溶解性などの理由から水溶性染料が数多く使用されている。
しかし、一方で染料は耐光性および耐水性等の諸特性に劣ることがあり、染料インク組成物により印字された印刷物は、耐光性および耐水性に劣ることになる。耐水性については、インク吸収層を有するインクジェット専用記録紙によって改善されているが、普通紙については未だ十分とは言い難い。
顔料は、染料に比べて耐光性および耐水性に優れており、近年、耐光性および耐水性を改善する目的でインクジェット記録用インク組成物の着色剤として利用が検討されている。ここで、顔料は一般に水には不溶であるため、顔料を水系インク組成物に利用する場合には、水に安定分散させた後にインク組成物として調製する必要があり、例えば、顔料を界面活性剤や高分子分散剤で分散した水性顔料インクや顔料表面に水分散可能な官能基を付与させた自己分散型顔料を用いた水性顔料インク、顔料を水分散可能な樹脂で被覆した着色微粒子を用いた水性顔料インクなどが提案されている。
さらに、インクジェット記録用インクの着色剤として顔料の利用を考えた場合、顔料は染料に比べ耐光性および耐水性に優れている反面、利用できる色剤の種類が染料に比べ少ない。実際にインクジェット記録用インクとして利用する場合には、耐光性および耐水性以外に色相についても十分検討する必要がある。例えば、特開2000−345080号公報(特許文献1)には、耐光性に優れる特定の顔料および発色性に優れる二種の特定顔料を組み合わせたイエローインク組成物が提案されている。また、特開平10−120956号公報(特許文献2)では、特定の顔料を含むシアン、マゼンタ、イエローインク組成物を組合せたインクセットとすることにより、耐光性および耐水性に加え、良好な画像、とりわけ良好な色相の画像を実現できることが提案されている。
特開2000−345080号公報
特開平10−120956号公報
本発明者等は、今般、カラーインクジェット記録方法において、特定の顔料を含むイエローインク組成物ならびに特定の顔料を含むイエローインク組成物、マゼンタインク組成物、およびシアンインク組成物を組み合わせたインクセットとすることにより、耐光性に加え、良好な画像、とりわけ良好な色相の画像を実現でき、さらに1パス高速印刷時にも、良好な鮮やかさおよび濃さを両立した記録物を得ることができるとの知見を得た。本発明はこれらの知見に基づくものである。
従って、本発明は、耐光性に加え、良好な画像、とりわけ良好な色相の画像を実現でき、さらに1パス高速印刷時にも、良好な鮮やかさおよび濃さを両立した記録物を得ることができ、且つ保存安定性の良好なインク組成物およびインクジェット記録用インクセットの提供をその目的としている。
そして、本発明によるイエローインク組成物は、着色剤として、少なくともC.I.ピグメントイエロー185およびC.I.ピグメントイエロー74を含んでなり、且つC.I.ピグメントイエロー185の含有量(重量%)/C.I.ピグメントイエロー74の含有量(重量%)が0.5〜15の範囲内であり、さらにいずれのインク組成物中の顔料濃度も10〜20重量%である。
また、本発明によるインクジェット記録用インクセットは、シアンインク組成物、マゼンタインク組成物、およびイエローインク組成物を少なくとも含んでなるインクジェット記録用インクセットであって、
前記シアンインク組成物が、着色剤として、C.I.ピグメントブルー15:3およびC.I.ピグメントブルー15:4からなる群より選択される少なくとも一種の顔料を含んでなり、そして
前記マゼンタインク組成物が、着色剤として、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド202、C.I.ピグメントレッド209、およびC.I.ピグメントヴァイオレット19からなる群より選択される少なくとも一種の顔料を含んでなり、
前記イエローインク組成物が、着色剤として、少なくともC.I.ピグメントイエロー185およびC.I.ピグメントイエロー74を含んでなり、且つC.I.ピグメントイエロー185の含有量(重量%)/C.I.ピグメントイエロー74の含有量(重量%)が0.5〜15の範囲内である、
且つ前記すべてのインク組成物中の顔料濃度が10〜20重量%であるものである。
前記シアンインク組成物が、着色剤として、C.I.ピグメントブルー15:3およびC.I.ピグメントブルー15:4からなる群より選択される少なくとも一種の顔料を含んでなり、そして
前記マゼンタインク組成物が、着色剤として、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド202、C.I.ピグメントレッド209、およびC.I.ピグメントヴァイオレット19からなる群より選択される少なくとも一種の顔料を含んでなり、
前記イエローインク組成物が、着色剤として、少なくともC.I.ピグメントイエロー185およびC.I.ピグメントイエロー74を含んでなり、且つC.I.ピグメントイエロー185の含有量(重量%)/C.I.ピグメントイエロー74の含有量(重量%)が0.5〜15の範囲内である、
且つ前記すべてのインク組成物中の顔料濃度が10〜20重量%であるものである。
また、本発明によるインクジェット記録方法は、インク組成物の液滴を吐出し、該液滴を記録媒体に付着させて印字を行うインクジェット記録方法であって、上記のイエローインク組成物または上記のインクセットを用いるものである。
本発明によれば、耐光性に加え、良好な画像、とりわけ良好な色相の画像を実現でき、さらに1パス高速印刷時にも、良好な鮮やかさおよび濃さを両立した記録物を得ることができ、且つ保存安定性の良好なイエローインク組成物およびインクセットを提供することができる。
本発明によるイエローインク組成物は、着色剤として、少なくともC.I.ピグメントイエロー185およびC.I.ピグメントイエロー74を含んでなり、且つC.I.ピグメントイエロー185の含有量(重量%)/C.I.ピグメントイエロー74の含有量(重量%)が0.5〜15の範囲内であり、さらにいずれのインク組成物中の顔料濃度も10〜20重量%である。
また、本発明によるインクセットは、シアンインク組成物、マゼンタインク組成物、およびイエローインク組成物を含み、それら各インク組成物に着色剤として特定の顔料が含まれているものである。以下、本発明によるイエローインク組成物およびインクセットを構成する各インク組成物について説明する。
イエローインク組成物
本発明によるイエローインク組成物およびインクセットに用いられるイエローインク組成物は、着色剤としてC.I.ピグメントイエロー185およびC.I.ピグメントイエロー74を含み、且つC.I.ピグメントイエロー185の含有量(重量%)/C.I.ピグメントイエロー74の含有量(重量%)が0.5〜15の範囲内であり、さらにいずれのインク組成物中の顔料濃度も10〜20重量%であることより、耐光性に加え、良好な画像、とりわけ良好な色相の画像を実現でき、さらに1パス高速印刷時にも、良好な鮮やかさおよび濃さを両立した記録物を得ることができる。ここで、1パス高速印刷とは、1ドットラインを記録するための主走査回数が1回、つまり1パスで記録する記録方法であり、高速印刷の実現が可能である。この記録方法を実現するインクジェットプリンタとしては、記録ヘッドと、この記録ヘッドを主走査方向に移動させるヘッド走査機構と、記録紙等の記録媒体を紙送り方向に送り出して副走査する紙送り機構とを備え、記録ヘッドの主走査と紙送りの副走査を繰り返し行うことにより記録媒体上に記録を行う「シリアル型インクジェットプリンタ」であっても、記録媒体の幅と同じ寸法の長尺の記録ヘッドを配置して、記録ヘッドの走査を行う必要なく記録を可能にした「ラインヘッド型インクジェットプリンタ」であっても良い。
本発明によるイエローインク組成物およびインクセットに用いられるイエローインク組成物は、着色剤としてC.I.ピグメントイエロー185およびC.I.ピグメントイエロー74を含み、且つC.I.ピグメントイエロー185の含有量(重量%)/C.I.ピグメントイエロー74の含有量(重量%)が0.5〜15の範囲内であり、さらにいずれのインク組成物中の顔料濃度も10〜20重量%であることより、耐光性に加え、良好な画像、とりわけ良好な色相の画像を実現でき、さらに1パス高速印刷時にも、良好な鮮やかさおよび濃さを両立した記録物を得ることができる。ここで、1パス高速印刷とは、1ドットラインを記録するための主走査回数が1回、つまり1パスで記録する記録方法であり、高速印刷の実現が可能である。この記録方法を実現するインクジェットプリンタとしては、記録ヘッドと、この記録ヘッドを主走査方向に移動させるヘッド走査機構と、記録紙等の記録媒体を紙送り方向に送り出して副走査する紙送り機構とを備え、記録ヘッドの主走査と紙送りの副走査を繰り返し行うことにより記録媒体上に記録を行う「シリアル型インクジェットプリンタ」であっても、記録媒体の幅と同じ寸法の長尺の記録ヘッドを配置して、記録ヘッドの走査を行う必要なく記録を可能にした「ラインヘッド型インクジェットプリンタ」であっても良い。
また、このイエロー顔料を含むイエローインク組成物を、後記するマゼンタインク組成物およびシアンインク組成物と組み合わせて用い、且つC.I.ピグメントイエロー185の含有量(重量%)/C.I.ピグメントイエロー74の含有量(重量%)が0.5〜15の範囲内、より好ましくは4〜15の範囲内であり、さらにいずれのインク組成物中の顔料濃度も10〜20重量%であることにより、耐光性に加え、良好な画像、とりわけ良好な色相の画像を実現でき、さらに1パス高速印刷時にも、良好な鮮やかさおよび濃さを両立した記録物を得ることができる。
本発明のインクジェット記録用顔料インク組成物としては、分散剤なしに水に分散可能な顔料と水とを含有する自己分散型顔料インク、または、樹脂を介して水に分散可能とされた顔料インクのどちらであっても良い。
本発明において好ましい自己分散型顔料インクは、顔料表面に多数の親水性官能基および/またはその塩を、直接または多価の基等を介して間接的に結合させたもので、分散剤なしに水性媒体中に分散および/または溶解することが可能な顔料を含む。このような顔料は、具体的には、真空プラズマなどの物理的処理や次亜塩素酸ナトリウムやオゾン等の酸化剤を用いた化学的処理により、官能基または官能基を含んだ分子を顔料の表面にグラフトさせることによって得ることができる。本発明において、一つの顔料粒子にグラフトされる官能基は単一でも複数種であってもよい。グラフトされる官能基の種類およびその程度は、インク中での分散安定性、色濃度、およびインクジェットヘッド前面での乾燥性等を考慮しながら適宜決定されてよい。
また、本発明において、着色剤を分散樹脂により分散させる好適な方法は、アニオン性基を含有するポリマーを有機アミンやアルカリ金属塩化合物等のアルカリ性化合物を含有するアルカリ水に溶解あるいは分散させ、この液と着色剤を混合して、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテーターミル、ヘンシェルミキサー、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、ジェットミル、オングミル等の分散機を用いて分散することである。より好ましくは、着色剤と分散ポリマーをより強固に接着して分散安定するために、特開平9−151342号公報、特開平10−140065号公報、特開平11−209672号公報、特開平11−172180号公報、特開平10−25440号公報、特開平11−43636号公報、または特開2001−247810号公報の各公報に開示されている方法によって製造することもできる。これら公開公報に開示されている製造方法について、以下に概説する。
特開2001−247810号公報、特開平9−151342号公報、および特開平10−140065号公報には、「転相法」と「酸析法」とが開示されている。
本発明において、「転相法」とは、基本的には、自己分散能または溶解能を有するポリマーと顔料との混合溶融物を水に分散させる方法を意味し、自己分散(転相乳化)化方法とも呼ばれる方法である。ここで、混合溶融物とは、溶解せず混合した状態、また溶解して混合した状態、またはこれら両者のいずれの状態をも含むものをいう。一つの具体例として、(1)分散樹脂前駆体(前記したアニオン性基を含有するポリマー等)/溶剤溶液に、顔料、中和剤、少量の水を加えて、溶剤ベースのスラリーを作製する工程、(2)スラリーを多量の水に加えながら分散し、水ベースのスラリーを作製する工程、(3)水ベースのスラリーから、ポリマーを溶解するのに用いた溶剤を除去して、水分散性ポリマーで顔料を包含した顔料含有ポリマー粒子色材分散体を調製する方法が挙げられる。
本発明において、「酸析法」とは、ポリマーと顔料とからなる含水ケーキを用意し、その含水ケーキ中のポリマーが含有してなる未中和基の一部を中和剤で中和することによって、着色剤を製造する方法をいう。未中和基がアニオン性の酸基であり、中和剤が塩基性化合物である場合には、具体的には、例えば、(1)ポリマーと顔料とをアルカリ性水性媒体中に分散し、また、必要に応じて加熱処理を行なって樹脂のゲル化を図る工程、(2)pHを中性または酸性にすることによってポリマーを疎水化して、ポリマーを顔料に強く固着する工程と、(3)必要に応じて、濾過および水洗を行なって、含水ケーキを得る工程と、(4)含水ケーキ中の、ポリマーが含有してなるアニオン性基の一部または全部を塩基性化合物にて中和し、その後、水性媒体中に再分散する工程と、(5)必要に応じて加熱処理を行ないポリマーのゲル化を図る工程とを含んでなるものである。
上記の、「転相法」および「酸析法」のより具体的な製造方法は、特開平9−151342号公報および特開平10−140065号公報に開示されているものと同様であってよい。
さらに、特開平11−209672号公報および特開平11−172180号公報には、着色剤の製造方法が開示されている。この製法の概要は、基本的には次の製造工程からなる。(1)アニオン性基を有するポリマーまたはそれを有機溶剤に溶解した溶液と塩基性化合物とを混合して中和することと、(2)この混合液に顔料を混合して懸濁液とした後に、分散機等で顔料を分散して顔料分散液を得ることと、(3)必要に応じて、溶剤を蒸留して除くことと、(4)酸性化合物を加えてアニオン性基を有するポリマーを析出させることによって、顔料がアニオン性基を有するポリマーで被覆することと、(5)必要に応じて、濾過および水洗を行なうことと、(6)塩基性化合物を加えてアニオン性基を有するポリマーのアニオン性基を中和して水性媒体中に分散させて水性色材分散体を得ることを含んでなるものである。
また、本発明による色材が顔料の場合、さらにインクに樹脂エマルジョンを含むこともできる。このエマルジョンの添加によって印字の定着性および耐擦性を改善することが出来る。このエマルジョンは、連続相が水であり、分散相がアクリル酸樹脂、メタクリル酸樹脂、スチレン樹脂、ウレタン樹脂、アクリルアミド樹脂、エポキシ樹脂あるいはこれらの混合形であるものが好ましい。特に、分散相がアクリル酸および/またはメタクリル酸を主成分とする樹脂からなるのが好ましい。これら樹脂は、共重合の態様によっては制限されず、例えばブロックコポリマ、ランダムコポリマなどであることができる。さらに本発明によるインクに用いられるエマルジョンは、膜形成能を有し、好ましくは室温以下の最低造膜温度を有するものであることが好ましい。
本発明のイエローインク組成物は、少なくとも、水と、水溶性有機化合物と、pH調整剤と、ノニオン性界面活性剤とを含むことが好ましい。
本発明のイエローインク組成物に含有される水は主溶媒であり、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水または超純水を用いることが好ましい。特に紫外線照射または過酸化水素添加等により滅菌処理した水を用いることが、カビやバクテリアの発生を防止してインク組成物の長期保存を可能にする点で好ましい。
本発明においては上記水溶性有機化合物として、例えば、グリセリン、1,2,6−ヘキサントリオール、トリメチロールプロパン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ペンタエチレンフリコール、ジプロピレングリコール、2−ブテンー1,4−ジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、4−メチル−1,2−ペンタンジオール等の多価アルコール類;グルコース、マンノース、フルクトース、リボース、キシロース、アラビノース、ガラクトース、アルドン酸、グルシトール、(ソルビット)、マルトース、セロビオース、ラクトース、スクロース、トレハロース、マルトトリオース等の糖類;糖アルコール類;ヒアルロン酸類;トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、尿素、尿素誘導体(ジメチル尿素等)等のいわゆる固体湿潤剤;エタノール、メタノール、ブタノール、プロパノール、イソプロパノールなどの炭素数1〜4のアルキルアルコール類;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、エチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、1−メチル−1−メトキシブタノール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−iso−プロピルエーテルなどのグリコールエーテル類;2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン;1,3−ジメチルー2−イミダゾリジノン;ホルムアミド、アセトアミド;ジメチルスルホキシド;ソルビット、ソルビタン;アセチン、ジアセチン、トリアセチン;スルホラン等が挙げられ、これらの1種または2種以上を用いることができ、これらの水溶性有機溶剤は、インク組成物の適正な物性値(粘度等)の確保、印刷品質、信頼性の確保という観点で、インク組成物中に10〜50重量%含まれることが好ましい。
さらに、本実施形態においては、水溶性有機溶剤として、少なくとも、多価アルコール類と、固体潤滑剤と、グリコールエーテルのブチルエーテル類とを併用することで、印刷品質、吐出安定性、目詰まり回復性等の信頼性に優れるインク組成物を提供できる。これは、多価アルコール類、固体湿潤剤が保水性(保湿性)と普通紙等の記録メディアへのインク組成物の浸透性の制御に好適であり、グリコールのブチルエーテル類が吐出安定性と記録メディアへのインク組成物の浸透性の制御に好適であり、これらを併用することで、さらに印刷品質、吐出安定性、目詰まり回復性等の信頼性の高いインク組成物を提供できる。
特に好ましい水溶性有機化合物として、多価アルコール類がグリセリン、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、および1,2−ヘキサンジオールから選択される2種類以上の併用であり、固体湿潤剤がトリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、または尿素であり、ブチルグリコール類がジエチレングリコールモノブチルエーテルまたはトリエチレングリコールモノブチルエーテルが挙げられる。
本発明のイエローインク組成物には、pH調整剤を含有することが好ましい。pH調整剤としては、水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等の水酸化アルカリおよび/またはアンモニア、トリエタノールアミン、トリプロパノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン等のアルカノールアミン等を用いることができる。特に、アルカリ金属の水酸化物、アンモニア、トリエタノールアミン、トリプロパノールアミンから選択される少なくとも1種類のpH調整剤を含み、pH6〜10に調整されることが好ましい。pHがこの範囲を外れると、インクジェットプリンタを構成する材料等に悪影響を与え、目詰まり回復性が劣化する。
また、必要に応じて、コリジン、イミダゾール、燐酸、3−(N−モルホリノ)プロパンスルホン酸、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、ほう酸等をpH緩衝剤として用いることができる。
本実施形態に用いられるトリアルカノールアミンは、インク組成物の光沢付与剤としても好適に用いることができ、光沢を有する記録媒体上にて一様な光沢を有した画像を形成するためにインク組成物に含有される。
また、インク組成物の光沢付与剤としてトリアルカノールアミンを用いる場合の含有量は、プリンタに用いられる部材への浸食、インク粘度および光沢の点から、前記顔料100重量%に対して10〜50重量%であることが好ましく、12〜45重量%であることがより好ましく、また、インク組成物全量に対して1重量%以上であることが好ましく、より好ましくは、上限が3重量%であり、下限が1重量%である。
イエローインク組成物の光沢付与剤として用いられるトリアルカノールアミンとしては特に制限されないが、トリエタノールアミンおよび/またはトリプロパノールアミンであることが、印字安定性および光沢性向上の点で好ましい。
さらに、イエローインク組成物には、必要に応じて、界面活性剤、消泡剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、防腐・防カビ剤等を添加することができる。
界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、およびノニオン性界面活性剤を含有することができる。発泡・起泡の少ないインク組成物を得るという観点からノニオン性界面活性剤が特に好ましい。
ノニオン性界面活性剤のさらなる具体例として、アセチレングリコール系界面活性剤、アセチレンアルコール系界面活性剤、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルなどのエーテル系;ポリオキシエチレンオレイン酸、ポリオキシエチレンオレイン酸エステル、ポリオキシエチレンジステアリン酸エステル、ソルビタンラウレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンセスキオレート、ポリオキシエチレンモノオレエート、ポリオキシエチレンステアレート等のエステル系;ジメチルポリシロキサン等のポリエーテル変性シロキサン系界面活性剤;その他フッ素アルキルエステル、パーフルオロアルキルカルボン酸塩等の含フッ素系界面活性剤等が挙げられる。ノニオン界面活性剤は、1種でも2種以上を併用することもできる。
上記ノニオン性界面活性剤の中でも、特にアセチレングリコール系界面活性剤および/またはポリエーテル変性シロキサン系界面活性剤が発泡も少なく、また優れた消泡性能を有する点で好ましい。
アセチレングリコール系界面活性剤の更なる具体例としては、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3オールなどが挙げられるが、市販品で入手も可能で、例えば、エアープロダクツ社のサーフィノール104、82、465、485、TGや日信化学社製のオルフィンSTG、オルフィンE1010等が挙げられる。ポリエーテル変性シロキサン系界面活性剤の更なる具体例としては、ビッグケミー・ジャパン社のBYK−345、BYK−346、BYK−347、BYK−348、UV3530などを挙げることができる。これらはインク組成物中に複数種類用いてもよく、表面張力20〜40mN/mに調整されることが好ましく、インク組成物中に0.1〜3.0重量%含まれる。
酸化防止剤・紫外線吸収剤としては、アロハネート、メチルアロハネートなどのアロハネート類、ビウレット、ジメチルビウレット、テトラメチルビウレットなどのビウレット類など、L−アスコルビン酸およびその塩等、チバガイギー社製のTinuvin328、900、1130、384、292、123、144、622、770、292、Irgacor252、153、Irganox1010、1076、1035、MD1024など、あるいはランタニドの酸化物等が用いられる。
防腐剤・防かび剤としては、例えば安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、1,2−ジベンジソチアゾリン−3−オン(Avecia社のプロキセルCRL、プロキセルBDN、プロキセルGXL、プロキセルXL−2、プロキセルTN)等が挙げられる。
マゼンタインク組成物
本発明によるインクセットに用いられるマゼンタインク組成物は、着色剤として、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド202、C.I.ピグメントレッド209、およびC.I.ピグメントヴァイオレット19からなる群より選択される少なくとも一種の顔料を含んでなる。これら特定のマゼンタ顔料を含むマゼンタインク組成物を、上記イエローインク組成物および後記のシアンインク組成物と組み合わせて用い、且つすべてのインク組成物中の顔料濃度が10〜20重量%であることにより、耐光性に加え、良好な画像、とりわけ良好な色相の画像を実現でき、さらに1パス高速印刷時にも、良好な鮮やかさおよび濃さを両立した記録物を得ることができる。
本発明によるインクセットに用いられるマゼンタインク組成物は、着色剤として、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド202、C.I.ピグメントレッド209、およびC.I.ピグメントヴァイオレット19からなる群より選択される少なくとも一種の顔料を含んでなる。これら特定のマゼンタ顔料を含むマゼンタインク組成物を、上記イエローインク組成物および後記のシアンインク組成物と組み合わせて用い、且つすべてのインク組成物中の顔料濃度が10〜20重量%であることにより、耐光性に加え、良好な画像、とりわけ良好な色相の画像を実現でき、さらに1パス高速印刷時にも、良好な鮮やかさおよび濃さを両立した記録物を得ることができる。
上記マゼンタインク組成物は、上記イエローインク組成物と同様に、分散剤なしに水に分散可能な顔料と水とを含有する自己分散型顔料インク、または、樹脂を介して水に分散可能とされた顔料インクのどちらであっても良い。
また、本発明によるマゼンタインク組成物は、イエローインク組成物と同様に、少なくとも、水、水溶性有機化合物、pH調整剤、ノニオン性界面活性剤を含んでなるのが好ましい。これらの具体例およびその添加量は、イエローインク組成物の場合と同様であってよい。
シアンインク組成物
本発明によるインクセットに用いられるシアンインク組成物は、着色剤として、C.I.ピグメントブルー15:3およびC.I.ピグメントブルー15:4からなる群より選択される少なくとも一種の顔料を含んでなる。これら特定のシアン顔料を含むシアンインク組成物を、上記のイエローインク組成物およびマゼンタインク組成物と組み合わせて用い、且つすべてのインク組成物中の顔料濃度が10〜20重量%であることにより、耐光性に加え、良好な画像、とりわけ良好な色相の画像を実現でき、さらに1パス高速印刷時にも、良好な鮮やかさおよび濃さを両立した記録物を得ることができる。
本発明によるインクセットに用いられるシアンインク組成物は、着色剤として、C.I.ピグメントブルー15:3およびC.I.ピグメントブルー15:4からなる群より選択される少なくとも一種の顔料を含んでなる。これら特定のシアン顔料を含むシアンインク組成物を、上記のイエローインク組成物およびマゼンタインク組成物と組み合わせて用い、且つすべてのインク組成物中の顔料濃度が10〜20重量%であることにより、耐光性に加え、良好な画像、とりわけ良好な色相の画像を実現でき、さらに1パス高速印刷時にも、良好な鮮やかさおよび濃さを両立した記録物を得ることができる。
上記シアンインク組成物は、上記イエローインク組成物と同様に、分散剤なしに水に分散可能な顔料と水とを含有する自己分散型顔料インク、または、樹脂を介して水に分散可能とされた顔料インクのどちらであっても良い。
また、本発明によるシアンインク組成物は、イエローインク組成物と同様に、少なくとも、水、水溶性有機化合物、pH調整剤、ノニオン性界面活性剤を含んでなるのが好ましい。これらの具体例およびその添加量は、イエローインク組成物の場合と同様であってよい。
インクセット
本発明によるインクセットは、上記各インク組成物から構成される。
本発明によるインクセットは、上記各インク組成物から構成される。
本発明によるインクセットは、上記した各インク組成物に加えて、他のインク組成物を含むカラー記録用インクセットとしてもよい。他のインク組成物としては、本発明によるインクセットとしての効果を損なわない限り、それらの種類等に特に制限されず、通常のインクジェット記録用に用いられるものが使用できる。
また、他のカラーインク組成物としては、ライトシアン、ライトマゼンタ、ダークイエロー、レッド、グリーン、ブルー、オレンジ、バイオレット等をインクセットに含めることもできる。なお、「ライトマゼンタ」および「ライトシアン」の各インク組成物とは、一般的には、濃度変調による印刷画像の画質向上を目的に、それぞれマゼンタインク組成物、およびシアンインク組成物の色材濃度を低くしたインク組成物である。また、「ダークイエロー」のインク組成物とは、シャドー部等の暗色に対する色再現性を向上させる目的で、イエローインク組成物よりも明度・彩度の低い色材(顔料)を用いたイエローインク組成物である。そして、「レッド」、「オレンジ」、「グリーン」、「ブルー」、および「バイオレット」の各インク組成物は、色再現範囲を向上させるために、イエロー、マゼンタ、シアンの中間色を構成する要素として使用されるインク組成物である。
本発明によるインクセットは、従来公知のインクセットと同様に構成することができ、従来公知の各種の記録方法用インクとして利用することができる。特に、本発明においては、比較的安価な装置で高解像度、高品位な画像を高速で印刷可能である点で、インクジェット記録用、即ちインクの小滴を飛翔させ、紙等の記録媒体に付着させて印刷を行う用途に好適である。
インクジェット記録方法
本発明によるイエローインク組成物またはインクセットを用いるインクジェット記録方法は、インク組成物の液滴を吐出し、該液滴を加熱された記録媒体に付着させて印字を行うものである。各インク組成物の液滴を吐出する方法の例としては、例えば電歪素子を用いて電気信号を機械信号に変換して、ノズルヘッド部分に貯えたインクを断続的に吐出して記録媒体表面に文字や記号を記録する方法、ノズルヘッド部分に貯えたインクを吐出部分に極めて近い箇所で急速に加熱し泡を発生させ、その泡による体積膨張で断続的に吐出することで記録媒体表面に文字や記号を記録する方法が挙げられる。本発明の好ましい態様によれば、本発明によるイエローインク組成物またはインクセットは、電歪素子を用いたインクジェット記録方法に好ましく用いられる。各インク組成物の液滴を吐出は、圧電素子の力学的作用を利用してインク滴を吐出させる記録ヘッドにより行われることが好ましい。
本発明によるイエローインク組成物またはインクセットを用いるインクジェット記録方法は、インク組成物の液滴を吐出し、該液滴を加熱された記録媒体に付着させて印字を行うものである。各インク組成物の液滴を吐出する方法の例としては、例えば電歪素子を用いて電気信号を機械信号に変換して、ノズルヘッド部分に貯えたインクを断続的に吐出して記録媒体表面に文字や記号を記録する方法、ノズルヘッド部分に貯えたインクを吐出部分に極めて近い箇所で急速に加熱し泡を発生させ、その泡による体積膨張で断続的に吐出することで記録媒体表面に文字や記号を記録する方法が挙げられる。本発明の好ましい態様によれば、本発明によるイエローインク組成物またはインクセットは、電歪素子を用いたインクジェット記録方法に好ましく用いられる。各インク組成物の液滴を吐出は、圧電素子の力学的作用を利用してインク滴を吐出させる記録ヘッドにより行われることが好ましい。
本発明によるイエローインク組成物またはインクセットを用いて記録媒体上に記録が行われた記録物は、優れた耐光性および耐水性に加え、良好な鮮やかさおよび濃さを両立した良好な画像を示す。
記録媒体としては、種々のものを使用することができ、例えば、インクジェット専用紙(マット紙、光沢紙など)、普通紙、印刷本紙、フィルム等を挙げることができる。
本発明を以下の実施例により更に詳細に説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
自己分散イエロー顔料分散液の調製
回転子−固定子型高剪断混合機(シルバーソン L4RT−A)に4リットルステンレス鋼製ビーカーを取り付け、氷浴中に浸した。このビーカーに、C.I.ピグメントイエロー185 約75gと水 1000gを入れ、7200rpmにて15分間均質化した。これに2.07g(0.01mol)のo−アセトアニシジドを溶解したイソプロパノール溶液20mlを添加し、更に15分間撹拌した。
回転子−固定子型高剪断混合機(シルバーソン L4RT−A)に4リットルステンレス鋼製ビーカーを取り付け、氷浴中に浸した。このビーカーに、C.I.ピグメントイエロー185 約75gと水 1000gを入れ、7200rpmにて15分間均質化した。これに2.07g(0.01mol)のo−アセトアニシジドを溶解したイソプロパノール溶液20mlを添加し、更に15分間撹拌した。
別の容器中で、スルファニル酸 4.35g(0.025mol)、1N−HCl 30mL、および亜硝酸ナトリウム 1.73g(0.025mol)を5〜10℃ にて混合して、ジアゾニウム塩を形成させた。次いで、これを上記C.I.ピグメントイエロー185とo−アセトアニシジドの混合物に撹拌しながら添加し、温度を約10℃ に維持した。この混合物を、5M水酸化ナトリウム溶液の滴加によりpH5〜6に調整し、ジアゾニウム塩の存在有無により反応の進行を確認しながら、更に2時間攪拌した。ジアゾニウム塩が存在する場合、反応混合物と0.1%アミノサリチル酸を溶解した1M−Na2CO3溶液とをそれぞれ濾紙上に1滴ずつ垂らした際、これら二つの滴の広がりが触れ合うと橙色となる。
混合物をテルソニック流通型音波処理装置に移し、そして2時間超音波処理し、得られた黄色顔料分散液を、50nmダイアフィルトレーション膜カラムを用いて精製後、30%の固形分含有率に濃縮し、自己分散型イエロー顔料分散液を得た。
C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントレッド122、およびC.I.ピグメントイエロー74についても上記と同様に自己分散型顔料分散液を得た。
インク組成物の調製
下記表1および2の組成に従い各成分を混合し、10μmのメンブランフィルターでろ過することにより、各インクを調製した。なお、下記表1および2中の数値はインク中の含有量(重量基準%)を表す。
下記表1および2の組成に従い各成分を混合し、10μmのメンブランフィルターでろ過することにより、各インクを調製した。なお、下記表1および2中の数値はインク中の含有量(重量基準%)を表す。
評価方法
評価1:OD値の測定
調製した各イエローインク組成物を用いて、360dpi×360dpi、1パス印刷ができるように改造したインクジェットプリンタPX−G900(セイコーエプソン社製)でベタ印刷を行った。記録媒体としては、Xerox4200を使用して印字を行い、得られたサンプルを一般環境下で1時間放置した。放置後ベタ部分についてグレタグ濃度計(グレタグマクベス社製)を用いてOD値を測定し、下記基準に基づき判定した。結果を下記表3に示した。
AA: OD値が1.3以上
A: OD値が1.2以上1.3未満
B: OD値が1.1以上1.2未満
C: OD値が1.0以上1.1未満
D: OD値が1.0未満
評価1:OD値の測定
調製した各イエローインク組成物を用いて、360dpi×360dpi、1パス印刷ができるように改造したインクジェットプリンタPX−G900(セイコーエプソン社製)でベタ印刷を行った。記録媒体としては、Xerox4200を使用して印字を行い、得られたサンプルを一般環境下で1時間放置した。放置後ベタ部分についてグレタグ濃度計(グレタグマクベス社製)を用いてOD値を測定し、下記基準に基づき判定した。結果を下記表3に示した。
AA: OD値が1.3以上
A: OD値が1.2以上1.3未満
B: OD値が1.1以上1.2未満
C: OD値が1.0以上1.1未満
D: OD値が1.0未満
評価2:耐光性
調製した各イエローインク組成物を用いて、OD値が1.0になるようにDutyを調整した以外は評価1と同様にして印刷を行った。得られた印刷物を、耐光性試験機(蛍光灯耐光性試験機、スガ試験機株式会社製)のチャンバー内に投入し24℃、湿度60%の環境下に40日間放置した後、印刷物の測色を行い、印刷直後の印刷物のOD値残存率を算出し、下記基準に基づき判定した。なお、用いた蛍光灯耐光性試験機は、蛍光灯60本から構成され、印刷面の照度を7万ルクスに制御して暴露試験を行うことができるものである。結果を下記表3に示した。
A: 85%以上
B: 70%以上85%未満
C: 70%未満
調製した各イエローインク組成物を用いて、OD値が1.0になるようにDutyを調整した以外は評価1と同様にして印刷を行った。得られた印刷物を、耐光性試験機(蛍光灯耐光性試験機、スガ試験機株式会社製)のチャンバー内に投入し24℃、湿度60%の環境下に40日間放置した後、印刷物の測色を行い、印刷直後の印刷物のOD値残存率を算出し、下記基準に基づき判定した。なお、用いた蛍光灯耐光性試験機は、蛍光灯60本から構成され、印刷面の照度を7万ルクスに制御して暴露試験を行うことができるものである。結果を下記表3に示した。
A: 85%以上
B: 70%以上85%未満
C: 70%未満
評価3:保存安定性
調製した各イエローインク組成物60gをそれぞれ100gプラスティックボトルに入れた後、密栓してから70℃環境下で1週間放置した。放置前後の各インク組成物の粘度を振動式粘度計(山一電機(株)製)にて測定し、その変化率から下記基準に基づいて保存安定性を判定した。結果を下記表3に示した。
A: 粘度変化率が±5%未満
B: 粘度変化率が±5%以上±10%未満
C: 粘度変化率が±10%以上
調製した各イエローインク組成物60gをそれぞれ100gプラスティックボトルに入れた後、密栓してから70℃環境下で1週間放置した。放置前後の各インク組成物の粘度を振動式粘度計(山一電機(株)製)にて測定し、その変化率から下記基準に基づいて保存安定性を判定した。結果を下記表3に示した。
A: 粘度変化率が±5%未満
B: 粘度変化率が±5%以上±10%未満
C: 粘度変化率が±10%以上
評価4:目詰回復性
調製した各インク組成物を、評価1と同様にして、全ノズルよりインク組成物が吐出していることを確認した後、インクカートリッジがない状態で、且つホームポジション外の位置(ヘッドがプリンタに備えたキャップの位置からずれており、ヘッドにキャップがされていない状態)で40℃の環境下に1週間放置した。放置後、再び全ノズルよりインク組成物が吐出し、初期と同等の印字が可能となるまでに必要とされたクリーニングの回数を計測し、結果を以下の基準に基づいて判定した。
A:3回以下のクリーニングで初期と同等の印字が得られる場合
B:4回以上9回以下のクリーニングで初期と同等の印字が得られる場合
C:10回以上のクリーニングによっても初期と同等の印字が不可能な場合
調製した各インク組成物を、評価1と同様にして、全ノズルよりインク組成物が吐出していることを確認した後、インクカートリッジがない状態で、且つホームポジション外の位置(ヘッドがプリンタに備えたキャップの位置からずれており、ヘッドにキャップがされていない状態)で40℃の環境下に1週間放置した。放置後、再び全ノズルよりインク組成物が吐出し、初期と同等の印字が可能となるまでに必要とされたクリーニングの回数を計測し、結果を以下の基準に基づいて判定した。
A:3回以下のクリーニングで初期と同等の印字が得られる場合
B:4回以上9回以下のクリーニングで初期と同等の印字が得られる場合
C:10回以上のクリーニングによっても初期と同等の印字が不可能な場合
評価5:色再現性
得られた各インク組成物を下記表4に示すような組合せとしてインクセットを構成した。各インクセットについて、評価1と同様にして、400パッチからなる専用の出力パターンを印刷した。印刷物全てのパッチの測色を行い、演算ツールにより、L*a*b*の3D空間の中での体積を算出した。算出されたGumatVolumeは無次元である。色再現性の評価は、算出したGumatVolumeの値により、下記基準に基づき判定した。結果は表4に示される通りであった。
A: 24万以上
B: 20万以上24万未満
C: 14万以上20万未満
D: 14万未満
得られた各インク組成物を下記表4に示すような組合せとしてインクセットを構成した。各インクセットについて、評価1と同様にして、400パッチからなる専用の出力パターンを印刷した。印刷物全てのパッチの測色を行い、演算ツールにより、L*a*b*の3D空間の中での体積を算出した。算出されたGumatVolumeは無次元である。色再現性の評価は、算出したGumatVolumeの値により、下記基準に基づき判定した。結果は表4に示される通りであった。
A: 24万以上
B: 20万以上24万未満
C: 14万以上20万未満
D: 14万未満
評価6:インクセットにおける耐光性
各インクセットのイエロー、マゼンタ、シアンの3色を用い、OD値が1.0になるように調整したグレーパターンの印刷を、評価1と同様の条件で行った。得られた印刷物を、評価2と同様にして暴露試験を行った後、印刷物の測色を行い、試験前後における色差△E*abを次の式(1)から求め、その結果から下記評価基準に基づき判定をした。結果を下記表4に示した。
△E*ab=[(△L*) 2 +(△a*) 2 +(△b*) 2 ] 1/2 (1)
A:色差△E*が20未満
B:色差△E*が20以上30未満
C:色差△E*が30以上
各インクセットのイエロー、マゼンタ、シアンの3色を用い、OD値が1.0になるように調整したグレーパターンの印刷を、評価1と同様の条件で行った。得られた印刷物を、評価2と同様にして暴露試験を行った後、印刷物の測色を行い、試験前後における色差△E*abを次の式(1)から求め、その結果から下記評価基準に基づき判定をした。結果を下記表4に示した。
△E*ab=[(△L*) 2 +(△a*) 2 +(△b*) 2 ] 1/2 (1)
A:色差△E*が20未満
B:色差△E*が20以上30未満
C:色差△E*が30以上
評価7:レッド部およびグリーン部のOD値の測定
評価4と同様にして印刷した400パッチのうち、レッドパッチ部と、グリーンパッチ部とについてグレタグ濃度計(グレタグマクベス社製)を用いてOD値を測定し、2色の平均OD値を、下記基準に基づき判定した。結果を下記表4に示した。
A: OD値が1.3以上
B: OD値が1.2以上1.3未満
C: OD値が1.2未満
評価4と同様にして印刷した400パッチのうち、レッドパッチ部と、グリーンパッチ部とについてグレタグ濃度計(グレタグマクベス社製)を用いてOD値を測定し、2色の平均OD値を、下記基準に基づき判定した。結果を下記表4に示した。
A: OD値が1.3以上
B: OD値が1.2以上1.3未満
C: OD値が1.2未満
Claims (13)
- 着色剤として、少なくともC.I.ピグメントイエロー185およびC.I.ピグメントイエロー74を含んでなり、且つC.I.ピグメントイエロー185の含有量(重量%)/C.I.ピグメントイエロー74の含有量(重量%)が0.5〜15の範囲内であり、さらにいずれのインク組成物中の顔料濃度も10〜20重量%である、イエローインク組成物。
- 前記インク組成物が、少なくとも、水と、水溶性有機化合物と、pH調整剤と、ノニオン性界面活性剤とを含んでなる、請求項1に記載のインク組成物。
- 前記水溶性有機化合物が、少なくとも、多価アルコール類と、固体湿潤剤と、グリコールエーテルのブチルエーテル類とを含んでなる、請求項2に記載のインク組成物。
- 前記pH調整剤が、水酸化アルカリおよび/またはトリアルカノールアミンである、請求項2に記載のインク組成物。
- 前記ノニオン性界面活性剤が、アセチレングリコール系界面活性剤および/またはポリ変性シロキサン系界面活性剤である、請求項2に記載のインク組成物。
- インク組成物の液滴を吐出し、該液滴を記録媒体に付着させて印字を行うインクジェット記録方法であって、請求項1〜5のいずれか一項に記載のインク組成物を用いる、インクジェット記録方法。
- シアンインク組成物、マゼンタインク組成物、およびイエローインク組成物を少なくとも含んでなるインクジェット記録用インクセットであって、
前記シアンインク組成物が、着色剤として、C.I.ピグメントブルー15:3およびC.I.ピグメントブルー15:4からなる群より選択される少なくとも一種の顔料を含んでなり、
前記マゼンタインク組成物が、着色剤として、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド202、C.I.ピグメントレッド209、およびC.I.ピグメントヴァイオレット19からなる群より選択される少なくとも一種の顔料を含んでなり、そして
前記イエローインク組成物が、請求項1に記載のイエローインク組成物であり、
且つ前記すべてのインク組成物中の顔料濃度が10〜20重量%である、インクセット。 - 前記すべてのインク組成物が、少なくとも、水と、水溶性有機化合物と、pH調整剤と、ノニオン性界面活性剤とを含んでなる、請求項7に記載のインクセット。
- 前記水溶性有機化合物が、少なくとも、多価アルコール類と、固体湿潤剤と、グリコールエーテルのブチルエーテル類とを含んでなる、請求項8に記載のインクセット。
- 前記pH調整剤が、水酸化アルカリおよび/またはトリアルカノールアミンである、請求項8に記載のインクセット。
- 前記ノニオン性界面活性剤が、アセチレングリコール系界面活性剤および/またはポリ変性シロキサン系界面活性剤である、請求項8に記載のインクセット。
- インク組成物の液滴を吐出し、該液滴を記録媒体に付着させて印字を行うインクジェット記録方法であって、請求項7〜11のいずれか一項に記載のインクセットを用いる、インクジェット記録方法。
- 前記印字が、1回の主走査回数により1ドットラインを記録することによって行われる、請求項6または12に記載のインクジェット記録方法。
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