JP4621040B2 - 色素体、それを用いた水分散液、インク、インクタンク、記録ユニット、記録装置及び記録方法 - Google Patents
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[式中、R 9 及びR 10 は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜5個のアルキル基、アリール基又は置換基としてスルホネート基を有さないアラルキル基を示し、R 11 は、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜5個のアルキル基又は炭素数1〜5個のアルコキシ基を示し、R 12 及びR 13 は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、ヒドロキシル基、アミノ基、カルボキシレート基、スルホネート基、カルボン酸エステル基又はカルボキサミド基を示す。R 9 〜R 13 における、アルキル基、アルコキシ基、アラルキル基、アリール基、アミノ基、カルボン酸エステル基及びカルボキサミド基は、置換基を有してもよい。]
[式中、R 14 及びR 15 は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜5個のアルキル基、置換基としてスルホネート基を有さないアリール基又はアラルキル基を示し、R 16 は、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜5個のアルキル基又は炭素数1〜5個のアルコキシ基を示し、R 17 及びR 18 は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、ヒドロキシル基、アミノ基、カルボキレート基、スルホネート基、カルボン酸エステル基又はカルボキサミド基を示す。R 14 〜R 18 における、アルキル基、アルコキシ基、アラルキル基、アリール基、アミノ基、カルボン酸エステル基及びカルボキサミド基は、置換基を有してもよい。]
[実施例1]
ジメチルスルホキシドとイオン交換水との混合比が1対1の混合溶液10.0部に、前記した一般式(1)中のn=1であり、R1-1〜R1-8が何れもメトキシエチル基であり、且つX1 -がヘキサフルオロアンチモン酸イオンである下記式(5)で示される化合物0.2部と、前記した一般式(4)に含まれる下記式(6)で示されるキサンテン系化合物1.0部とを加えて、十分に攪拌して溶解して、水系分散液中に2種類の色素化合物を含む色素体aが分散された水分散液を得た。得られた水分散液をインク液Aとした。
実施例1で使用した式(5)で示される化合物を、前記した一般式(2)中のR1-1〜R1-8が何れもn−ブチル基であり、且つX2 -が過塩素酸イオンである下記式(7)で示される化合物に変更した以外は、実施例1と同様の処方により、水系分散液中に2種類の色素化合物を含む色素体bが分散された水分散液を得た。そして、得られた水分散液をインク液Bとした。
実施例1で使用した式(6)で示される化合物を、前記した一般式(3)に含まれる下記式(8)で示される化合物に変更した以外は、実施例1と同様の処方により、水系分散液中に2種類の色素化合物を含む色素体cが分散された水分散液を得た。そして、得られた水分散液をインク液Cとした。
実施例2で使用した式(6)で示される化合物を、前記した一般式(3)に含まれる式(8)で示される化合物に変更した以外は、実施例2と同様の処方により、水系分散液中に2種類の色素を含む色素体dが分散された水分散液を得た。そして、得られた水分散液をインク液Dとした。
[実施例5]
高分子化合物として、スチレン−アクリル酸の共重合体(酸価200、重量平均分子量8,000)2部をジメチルスルホキシド100部に溶解させ、これに、実施例1で使用した式(5)で示される化合物0.1部と、実施例1で使用した式(6)で示される化合物1.0部とを混合し、十分に攪拌して溶解させた。この溶液を1時間攪拌した後、有機溶剤を減圧留去することにより2種類の色素を含む色素体eを得た。
実施例5で使用した式(5)で示される化合物を、実施例2で使用した式(7)で示される化合物に変更した以外は、実施例5と同様の処方により、2種類の色素を含む色素体fを得た。
実施例5で使用した式(5)で示される化合物を、前記一般式(2)中のR1-1〜R1-8がいずれもn−ブチル基であって、且つX2 -がヘキサフルオロヒ酸イオンからなる下記式(9)で示される化合物に変更した以外は、実施例5と同様の処方により、2種類の色素を含む色素体gを得た。
実施例6で使用した式(7)で示される化合物の添加量を0.1部から0.2部に変更した以外は、実施例6と同様の処方により、2種類の色素を含む色素体hを得た。
実施例5の式(6)で示される化合物を、実施例3で使用した式(8)で示される化合物に変更した以外は、実施例5と同様の処方により、2種類の色素を含む色素体iを得た。
実施例9の式(5)で示される化合物を、実施例2で使用した式(7)で示される化合物に変更した以外は、実施例9と同様の処方により、2種類の色素を含む色素体jを得た。
実施例5〜10で得た色素体e〜jを用いて、表1に示すインク組成1に従い、各成分を混合・攪拌・溶解し、その後、0.20μmフィルターにて加圧濾過を行って、実施例5〜10の色素体e〜jに対応するインク液E〜Jを、それぞれ作製した。
イオン交換水10部に、前記した一般式(1)中のR1-1〜R1-8が何れもn−ブチル基であり、且つX1 -が過塩素酸イオンからなる実施例1で使用した、式(7)で示される化合物を0.2部と、C.I.Acid Red 289を1.0部とを加え、十分に攪拌して溶解させてインク液Kを得た。尚、C.I.Acid Red 289は水溶性である。
比較例1のC.I.Acid Red 289をC.I.Acid Blue 9に変更した以外は、比較例1と同様の処方により、インク液Lを得た。尚、C.I.Acid Blue 9は水溶性である。
実施例6に用いた式(7)で示される色素化合物を含有させないこと以外は、実施例6と同様の処方により、実施例1で使用した式(6)で示される化合物を単独で含む色素体mを得た。次に、色素体mを用いて、表2に示すインク組成2に従い、各成分を混合・攪拌・溶解し、その後、0.20μmフィルターにて加圧濾過を行って、インク液Mを作製した。
実施例9に用いた式(5)で示される色素化合物を含有させないこと以外は、実施例9と同様の処方により、実施例9で使用した式(8)で示される化合物を単独で含む色素体nを得た。次に、色素体nを用いて、表2に示すインク組成2に従い、各成分を混合・攪拌・溶解し、その後、0.20μmフィルターにて加圧濾過を行って、インク液Nを作製した。
イオン交換水10部に、C.I.Acid Red 289を1.0部加え、十分に攪拌して溶解させてインク液Oを得た。
イオン交換水10部に、C.I.Acid Blue 9を1.0部加え、十分に攪拌して溶解させてインク液Pを得た。
上記で得た実施例のインク液A〜D並びに比較例のインク液K、L、O及びPを、それぞれキヤノン製プロフェッショナルフォトペーパー(PR−101紙)上に、バーコーター(No.3)を用いてバーコーター法により塗工して記録物を得た。次に、得られた記録物を24時間自然乾燥した。又、上記で得た実施例のインク液E〜J並びに比較例のインク液M及びNを、それぞれキヤノン製バブルジェット(登録商標)プリンタBJF930のインクカートリッジに充填し、上記インクジェットプリンタにて、2センチ四方のベタ画像を印字させ記録物を作製した。次に、記録物を24時間自然乾燥させた。
色濃度残存率(%)=(ODf/OD0)×100
42:栓
44:インク吸収体
45:インクカートリッジ
51:給紙部
52:紙送りローラ
53:排紙ローラ
61:ブレード
62:キャップ
63:吸収体
64:吐出回復部
65:記録ヘッド
66:キャリッジ
67:ガイド軸
68:モータ
69:駆動ヘッド
70:記録ユニット
71:ヘッド部
72:大気連通口
100:記録ヘッド
832:吐出口
1001:液体タンク
1012:カートリッジ
Claims (10)
- 第一の色素化合物として下記式(5)、(7)、(9)で示されるいずれかの化合物を含み、且つ、第二の色素化合物として、下記式(8)で示される水不溶性トリフェニルメタン系化合物及び下記式(6)で示される水不溶性キサンテン系化合物の少なくとも一方を含んでいる色素体であって、さらに、
第一の色素化合物と第二の色素化合物との組み合わせが、式(5)で示される化合物と式(6)で示される化合物、式(5)で示される化合物と式(8)で示される化合物、式(7)で示される化合物と式(6)で示される化合物、式(7)で示される化合物と式(8)で示される化合物、式(9)で示される化合物と式(6)で示される化合物、のいずれかであることを特徴とする色素体。
- 第一の色素化合物の含有量が、第二の色素化合物の10〜50質量%である請求項1に記載の色素体。
- 請求項1又は2に記載の色素体を少なくとも1種含有することを特徴とする水分散液。
- 水性媒体及び色材を含有しているインクにおいて、該色材が、下記式(5)、(7)、(9)で示されるいずれかの化合物と、第二の色素化合物として、下記式(8)で示される水不溶性トリフェニルメタン系化合物及び下記式(6)で示される水不溶性キサンテン系化合物の少なくとも一方を含んでいる色素体であって、該色素体における第一の色素化合物と第二の色素化合物との組み合わせが、式(5)で示される化合物と式(6)で示される化合物、式(5)で示される化合物と式(8)で示される化合物、式(7)で示される化合物と式(6)で示される化合物、式(7)で示される化合物と式(8)で示される化合物、式(9)で示される化合物と式(6)で示される化合物、のいずれかであることを特徴とするインク。
- 第一の色素化合物の含有量が、第二の色素化合物の10〜50質量%である請求項4に記載のインク。
- インクジェット用である請求項4又は5に記載のインク。
- 請求項6に記載のインクが収納されたインク収納部を有していることを特徴とするインクタンク。
- 請求項6に記載のインクが収納されたインク収容部と、該インクの液滴を吐出させるためのヘッド部が設けられていることを特徴とする記録ユニット。
- 請求項6に記載のインクと、該インクを吐出させるためのインクジェット記録ヘッドを有していることを特徴とするインクジェット記録装置。
- 請求項6に記載のインクをインクジェット法で被記録媒体に吐出する工程を有することを特徴とするインクジェット記録方法。
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