JP2006104244A - インクジェット用インク、インクタンク、記録ユニット、インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット用インク、インクタンク、記録ユニット、インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 形成した印字物においてカールの発生を十分に抑制でき、特に普通紙に印字した印刷物が扱い易いものであり、インクジェット記録におけるインクの長期安定性及び記録安定性が同時に得られ、特に、高速印字において安定な記録特性が得られ、更には良好な画像特性を有する印字物が得られるインクジェット用インク、インクタンク、記録ユニット、インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法の提供。
【解決手段】 少なくとも、水、水溶性有機溶剤及び着色剤を含む水性インクであって、上記水溶性有機溶剤として、ビスヒドロキシエチルスルフォンと、炭素数5以上のジオール及び炭素数5以上のトリオールの少なくとも一方とを含有することを特徴とするインクジェット用インク、インクタンク、記録ユニット、インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、インクを吐出させて画像の記録を行うインクジェット記録方法に用いられるインクジェット用インク、インクタンク、記録ユニット、インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法に関する。
インクジェット方式は、種々の作動原理よりインクの微小液滴を飛翔させて被記録媒体(紙等)に付着させ、画像や文字等の記録を行う方法であり、高速、低騒音、多色化が容易、記録パターンの融通性が高い、現像及び定着操作が不要、等の特徴があり、様々な用途において急速に普及している。更に、近年はフルカラーの多色インクジェット記録方式技術が発達し、製版方式による多色印刷や、カラー写真方式による印画と比較して遜色のない多色画像を形成することも可能であり、作成部数が少ない場合には通常の多色印刷や印画よりも安価に印刷物が得られることから、フルカラー画像記録分野まで広く応用されつつある。このような状況下、記録の高速化、高精細化、フルカラー化等の記録特性向上の要求に伴って、インクジェット記録装置及び記録方法の改良が行われてきている。インクジェット記録方式を応用したプリンター等の画像形成装置は様々な使用環境で用いられるため、記録安定性も重要になり、耐久性の向上もインクの特性として求められている。
インクジェット記録方法で記録する際の被記録媒体としては、普通紙、コート紙、光沢紙、OHPシート、バックプリントフィルム等様々なものが市販されているが、一般のオフィスでのビジネス用途では、低価格の普通紙を用いることが多い。この際に要求される特性としては、前述した特性を満足することに加え、紙に多くのインクを付与した際に生じ易いカール(紙が反る、丸まる)現象を緩和、抑制することが挙げられる。ここでは記録中のカールの発生はもとより、記録後、水分が乾燥、蒸発して起こる記録後カールの発生の緩和、抑制が重要になってくる(以下、単にカールといった場合には両者を含む)。
インクジェットで記録した紙の使用については多様であるが、カールが生じると、紙を積み重ねたり、ファイリングした際に丸まってしまう等、紙が平坦性を保てないために様々な不具合を生じる。又、例えば、OHPの発表用原稿の試し印刷をする際にも、図や写真、更には背景等を青等の2次色で印字すると、紙が反ることによって取り扱いに困ることが多い。
ここでカールが起きる現象は、被記録媒体への水分の付与が大きく起因している。即ち、印字面積が広い場合、更には印字の際のインク付与量が大きい場合に、著しくカールが起きることが分かっている。
このカールの発生を緩和、抑制する方法としては、従来より幾つかの方法が提案されている。例えば、分子構造中に水酸基を4個以上有し、水又は水溶性有機溶媒に溶解可能な固体物質を含むインクジェット用インクについての提案がある(特許文献1参照)。又、糖類等のカール防止剤を含有するインクについての提案がある(特許文献2参照)。又、糖類、糖アルコール類を含有したインクについての提案がある(特許文献3及び4参照)。又、特定のアミド化合物を含有したインクについての提案がある(特許文献5参照)。又、特定の多価アルコールとグリセリンを組合せて含有したインクについての提案がある(特許文献6参照)。又、溶媒、高分子バインダ、媒染剤、水溶性カール防止化合物、水溶性糊抜き化合物、耐光性化合物、消泡剤等を含むインクについての提案がある(特許文献7参照)。
しかしながら、これらの方法は、カールの発生をある程度抑制することができるものの、得られる画像の画質低下、コゲーション、ノズルの目詰まり等、画像特性や印字における安定性において改善の余地があった。
又、反応液とインクとを別々に印字し、それぞれにカールの発生を防止する化合物を含有することが提案されている(特許文献8参照)。この際、ある種のポリオールをインク中に、反応液の多価金属の量よりも多くして入れているが、かかる方法によっても、まだカールの抑制は不十分であった。
更に、インクジェット記録においては、近年、より一層の高速化が進んでおり、高速印刷する際の吐出安定性や信頼性の重要性も増している。そのために、インク自身のインクジェット記録特性に対する、安定性、浸透性、粘度等の諸物性を高いレベルで満足した上で、カールの発生を緩和・抑制することが非常に重要になっている。
特開平4−332775号公報 特開平6−157955号公報 特開平6−240189号公報 特開平9−16539号公報 特開平9−176538号公報 特開平10−130550号公報 特開2000−19826公報 特開平9−207424号公報
従って、本発明の目的は、上記した従来技術の課題、即ち、形成した印字物、特に、普通紙に印字した印刷物のカールを低減することに加えて、インクジェット記録におけるインクの長期安定性及び記録安定性が同時に得られ、特に、高速印字において安定な記録特性が得られるインクジェット用インク、インクタンク、記録ユニット、インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法を提供することにある。
上記の目的は、下記の本発明によって達成される。即ち、本発明は、少なくとも、水、水溶性有機溶剤及び着色剤を含む水性インクであって、上記水溶性有機溶剤として、ビスヒドロキシエチルスルフォンと、炭素数5以上のジオール及び炭素数5以上のトリオールの少なくとも一方とを含有することを特徴とするインクジェット用インクである。
又、本発明は、上記インクを収納しているインク収納部を有していることを特徴とするインクタンクである。
又、本発明は、上記インクを吐出させるためのインクジェット記録ヘッドを有していることを特徴とする記録ユニットである。
又、本発明は、上記インクを吐出させるためのインクジェット記録ヘッドを有していることを特徴とするインクジェット記録装置である。
又、本発明は、上記インクをインクジェット法で被記録媒体に吐出する工程を有することを特徴とするインクジェット記録方法である。
本発明によれば、特に普通紙へのインクジェット記録において、カールの発生を十分に抑制でき、特に普通紙へ記録した場合にも印刷物がカールを生じることがなく、取り扱い易いものとできる。又、インクの長期安定性、記録安定性が同時に得られ、特に、インクジェット記録による高速印字において安定な記録特性が得られる。更には、該インクを使用すれば、画像特性の点で良好なインクジェット記録画像を得ることができる。
以下、好適な実施の形態を挙げて本発明を詳細に説明する。本発明者らは、着色剤を含む水性インクを用いてインクジェット記録方法により画像形成を行う際に、水性インク(以下、インクとする)の成分として、ビスヒドロキシエチルスルフォンと、炭素数5以上のジオール又はトリオールをインク中に含有させると、被記録媒体、特に普通紙に画像を形成した場合の印字後のカールを充分抑制することができ、しかも、上記インクは、インクの保存安定性、インクジェット吐出安定性についても十分な性能が得られるという知見を得、本発明に至った。
ビスヒドロキシエチルスルフォンがインクジェット用インク溶剤として好適なことは、例えば、特開平7−278476号公報等に開示されている。しかし、この従来例には、印字後カールの発生の抑制という技術課題については、何らの検討も行われていない。
本発明者らの検討によれば、このビスヒドロキシエチルスルフォンを添加したインクによって画像を形成すると、印字後数時間で微小なカールが発生するが、その後、この印字物を長期にわたって放置してもカールが進行しないという知見を得た。更に、ビスヒドロキシエチルスルフォンを添加したインクに、炭素数5以上のジオール又はトリオールを併用すると、上記した印字後数時間で起こるカールも低減できるという知見を得、本発明に至ったものである。
(水溶性液媒体)
本発明で使用する炭素数5以上のジオール又はトリオールの好ましいものとしては、例えば、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール等を挙げることができる。
本発明にかかるインク中におけるビスヒドロキシエチルスルフォンの含有量は、1質量%以上40質量%以下であることが好ましく、更には、3質量%以上30質量%以下であることがより好ましい。又、本発明にかかるインク中における炭素数5以上のジオール又はトリオールのインク中への含有量は、これらの総量が、インク全質量に対して1質量%以上30質量%以下であることが好ましく、更には、3質量%以上20質量%以下であることがより好ましい。
更に、本発明にかかるインク中におけるビスヒドロキシエチルスルフォンの含有量(BHESと略)と、これと併用する炭素数5以上のジオール又はトリオールの含有量(C5と略)とは、それぞれ、上記含有量の範囲内であって、且つ、これらの比率(BHES:C5)が、下記の範囲内で含有されたものであることが好ましい。即ち、BHES:C5=1:10〜100:1、より好ましくは、BHES:C5=1:2〜10:1の比率で含有されたインクとした場合に、本発明の効果がより顕著に得られる。
本発明にかかるインクは、ビスヒドロキシエチルスルフォン、炭素数5以上のジオール及びトリオールの少なくとも一方、更には水を含有してなるが、これら以外に、水と混合して使用できる水溶性有機溶剤を適宜に配合させることができる。
かかる水溶性有機溶剤としては、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール等の炭素数1〜4のアルキルアルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;等のポリアルキレングリコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等のアルキレン基が2〜6個の炭素原子を含むアルキレングリコール類;グリセリン;エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエチレングリコールメチル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類;N−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等が挙げられる。これらの多くの水溶性有機溶剤の中でもジエチレングリコール等の多価アルコール、グリセリン、及びトリエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテルが好ましく、特には、ジエチレングリコール及びグリセリンが好ましい。
上記したような炭素数5以上のジオール又はトリオール以外の水溶性有機溶剤の含有量は、インク全質量に対して10質量%以下であることが好ましい。それ以上インク中に含有させると、本発明の目的であるカールの防止効果が阻害され、十分に発現されない場合がある。
特に、より長期にわたってもカールを抑制するインクを得るためには、上記化合物の中でもエチレングリコール及びグリセリンの量には注意が必要である。具体的には、インク全質量に対する、ビスヒドロキシエチルスルフォンと炭素数5以上のジオール又は炭素数5以上のトリオールの総量の割合Xが15質量%以上30質量%以下であり、且つ該総量の割合Xと該インク全質量に対するエチレングリコール及びグリセリンの量の割合Y(質量%)が0<Y/X≦0.9を満足することが好ましい。
又、本発明のインクに用いる水としては、種々のイオンを含有する一般の水ではなく、イオン交換水(脱イオン水)を使用するのが好ましい。かかる水の含有量は、インク全質量の10〜90質量%であることが好ましく、特には30〜80質量%であることが好ましい。
[着色剤:染料、顔料]
次に、本発明にかかるインクに使用される着色剤について述べる。一般的には、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの色を記録する着色剤が使用される。着色剤としては、水溶性染料、水分散性顔料、及びそれらの組合せを用いることができるが、具体的には、下記のものが挙げられる。
(染料)
本発明にかかるインクにおいて使用する染料としては、アニオン性の水溶性染料が挙げられる。本発明で用いることのできるアニオン性基を有する水溶性染料としては、カラーインデックス(COLOUR INDEX)に記載されている水溶性の酸性染料、直接染料、反応性染料であれば特に限定はない。又、カラーインデックスに記載のない染料であっても、アニオン性基、例えば、スルホン基を有するものであれば、特に制限されない。これらの染料は、インク中に1〜10質量%、好ましくは1〜5質量%の範囲で用いる。
具体的な染料としては、下記のものが挙げられる。勿論、これらに限定されるものではない。
C.I.ダイレクトイエロー8、11、12、27、28、33、39、44、50、58、85、86、87、88、98、100、110
C.I.ダイレクトレッド2、4、9、11、20、23、24、31、39、46、62、75、79、80、83、89、95、197、201、218、220、224、225、226、227、228、230
C.I.ダイレクトブルー1、15、22、25、41、76、77、80、86、90、98、106、108、120、158、163、168、199、226
C.I.アシッドイエロー1、3、7、11、17、23、25、29、36、38、40、42、44、76、98、99
C.I.アシッドレッド6、8、9、13、14、18、26、27、32、35、42、51、52、80、83、87、89、92、94、106、114、115、133、134、145、158、198、249、265、289
C.I.アシッドブルー1、7、9、15、22、23、25、29、40、43、59、62、74、78、80、90、100、102、104、117、127、138、158、161
C.I.ダイレクトブラック17、19、22、31、32、51、62、71、74、112、113、154、168
C.I.アシッドブラック2、48、51、52、110、115、156
C.I.リアクティブブラック1、8、12、13
C.I.フードブラック1、2
又、本発明に用いることのできるインクの色材としては、前記以外のもので、可溶化基としてカルボキシル基を持つ染料が挙げられる。更には、pHに対して溶解度の依存性を示す染料が挙げられる。これらの染料は、インク中に、1〜10質量%、好ましくは1〜5質量%の範囲で用いる。
本発明にかかるインクの物性として好適な範囲は、25℃付近で、pHは3〜12、好ましくは7〜10、表面張力は10〜60dyn/cm(mN/m)、好ましくは10〜40dyn/cm(mN/m)であり、粘度は1〜30cps(mPa・s)、好ましくは1〜5cps(mPa・s)である。
更に、本発明にかかるインクは、その他の成分、例えば、粘度調整剤、pH調整剤、防かび剤、界面活性剤、酸化防止剤等を必要に応じて含んでもよい。
(記録装置)
本発明のインクを用いて記録を行うのに好適な記録装置としては、インクが収容されるインク収容部を有する記録ヘッドの室内のインクに、記録信号に対応した熱的又は力学的エネルギーを与え、該エネルギーによりインク液滴を発生させる装置が挙げられる。
図1に、このヘッドを組み込んだインクジェット記録装置の1例を示した。図1において、61はワイピング部材としてのブレードであり、その一端は、ブレード保持部材によって保持されて、固定端となりカンチレバーの形態をなす。ブレード61は、記録ヘッドによる記録領域に隣接した位置に配設され、又、図1に示した例の場合は、記録ヘッドの移動経路中に突出した形態で保持される。62はキャップであり、ブレード61に隣接するホームポジションに配設され、記録ヘッドの移動方向と垂直な方向に移動して、吐出面と当接しキャッピングを行う構成を具える。更に、図1中の63は、ブレード61に隣接して設けられるインク吸収体であり、ブレード61と同様、記録ヘッドの移動経路中に突出した形態で保持される。
上記ブレード61、キャップ62、吸収体63によって吐出回復部64が構成され、ブレード61及び吸収体63によってインク吐出口面の水分、塵やほこり等の除去が行われる。65は、吐出エネルギー発生手段を有し、吐出口を配した吐出口面に対向する被記録媒体にインクを吐出して記録を行う記録ヘッド、66は、記録ヘッド65を搭載して記録ヘッド65の移動を行うためのキャリッジである。キャリッジ66はガイド軸67と摺動可能に係合し、キャリッジ66の一部はモータ68によって駆動されるベルト69と接続している。これにより、キャリッジ66はガイド軸67に沿った移動が可能となり、記録ヘッド65による記録領域及びその隣接した領域の移動が可能となる。
51は、被記録媒体を挿入するための給紙部、52は不図示のモータにより駆動される紙送りローラである。これらの構成によって記録ヘッドの吐出口面と対向する位置へ被記録媒体が給紙され、記録が進行するにつれて、排紙ローラ53を配した排紙部へ排紙される。
上記構成において、記録ヘッド65が記録終了等でホームポジションに戻る際、吐出回復部64のキャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避しているが、ブレード61は移動経路中に突出している。この結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピングされる。尚、キャップ62が記録ヘッド65の吐出面に当接してキャッピングを行う場合、キャップ62は記録ヘッドの移動経路中へ突出するように移動する。
記録ヘッド65がホームポジションから記録開始位置へ移動する場合、キャップ62及びブレード61は上記したワイピング時の位置と同一の位置にある。この結果、この移動においても、記録ヘッド65の吐出口面はワイピングされる。上記した記録ヘッドのホームポジションへの移動は、記録終了時や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘッドが記録のために記録領域を移動する間に所定の間隔で記録領域に隣接したホームポジションへ移動し、この移動に伴って、上記ワイピングが行われる。
図2は、ヘッドにインク供給部材、例えば、チューブを介して供給されるインクを収容したインクカートリッジ45の一例を示す断面図である。ここで40は供給用インクを収納したインク収容部、例えば、インク袋であり、その先端にはゴム製の栓42が設けられている。この栓42に針(不図示)を挿入することにより、インク袋40中のインクをヘッドに供給可能にできる。44は廃インクを受容するインク吸収体である。
本発明で使用されるインクジェット記録装置としては、上記の如きヘッドとインクカートリッジとが別体となったものに限らず、図3に示すようにそれらが一体になったものも好適に用いられる。図3において、70は記録ユニットであって、この中にはインクを収容したインク収容部、例えば、インク吸収体が収納されており、かかるインク吸収体中のインクが複数のオリフィスを有するヘッド部71からインク滴として吐出される構成になっている。72は記録ユニット内部を大気に連通させるための大気連通口である。この記録ユニット70は、図1で示す記録ヘッド65に代えて用いられるものであって、キャリッジ66に対して着脱自在になっている。
図4に、上述のインクジェット記録装置に搭載可能なインクジェットカートリッジの一例を示した。本例におけるカートリッジ1012は、シリアルタイプのものであり、インクジェット記録ヘッド(以下、液体吐出ヘッドともいう)100と、インク等の液体を収容するための液体タンク1001とで主要部が構成されている。インクジェット記録ヘッド100は、液体を吐出するための多数の吐出口832が形成されており、インク等の液体は、液体タンク1001から図示しない液体供給通路を介して液体吐出ヘッド100の共通液室へと導かれるようになっている。図4に示したカートリッジ1012は、インクジェット記録ヘッド100と液体タンク1001とを一体的に形成し、必要に応じて液体タンク1001内に液体を補給できるようにしたものであるが、この液体吐出ヘッド100に対し、液体タンク1001を交換可能に連結した構造を採用するようにしてもよい。
次に、実施例及び比較例を挙げて、本発明を具体的に説明する。本発明は、その要旨を超えない限り、下記実施例により限定されるものではない。尚、文中「部」又は「%」とあるのは特に断りのない限り質量基準である。
表1に記載の材料を混合し、更に、ポアサイズが0.2ミクロンのメンブレンフィルターにて加圧濾過し、実施例のインク1〜7と、比較例のインク1を得た。尚、各インクを構成する各成分の配合は、合計で100部となるように水で調整した。
上記で得た実施例及び比較例のインクを用い、下記のようにして画像を形成して、得られた印字物について下記のようにしてカール評価を行った。インクジェト記録装置としては、図1に示したのと同様の記録装置を用いた。用いた記録ヘッドは、4800×1200dpiの記録密度を有し、駆動条件としては、駆動周波数10kHzとした。又、1ドット当たりの吐出量は2.8pLとした。尚、これらの記録条件は、実施例及び比較例を通じて同一である。この記録ヘッドを用いてA4フルベタ(20×25cm)の範囲に100%デューティのカラー画像を形成した。評価に用いた記録紙はA4サイズのPPC用紙(キヤノン製)である。又、印字は印字領域を2回走査する2パス印字を行った。上記条件で印字した印字物のカール量を以下のようにして評価した。
[評価]
(初期カール量)
印字物を常温/常湿下で10時間放置した後、カール量を測定した。いずれの印字物のカールも印字物の端が持ち上がるものであったので、水平な面上に印字物を置き、カールした紙の先端から、紙の接地面までの距離を定規で測定した。そして、得られた測定値を用いて下記の基準で判定し、評価した。評価結果を表1に示した。
○:15mm未満
×:15mm以上
(3日後カール量)
印字物を常温/常湿下で3日間放置した後、上記と同様にしてカール量を測定した。そして、得られた測定値を用いて下記の基準で判定し、評価した。評価結果を表1に示した。
○:25mm未満
△:25mm以上40mm未満
×:40mm以上
Figure 2006104244
インクジェット記録装置の一例を示す斜視図である。 インクカートリッジの縦断面図である。 記録ユニットの斜視図である。 液体吐出ヘッドを備えたインクジェットカートリッジの一例を示す概略斜視図である。
符号の説明
40:インク収容部
42:栓
45:インクカートリッジ
44:インク吸収体
51:給紙部
52:紙送りローラ
53:排紙ローラ
61:ブレード
62:キャップ
63:インク吸収体
64:吐出回復部
65:記録ヘッド
66:キャリッジ
67:ガイド軸
68:モータ
69:ベルト
70:記録ユニット
71:ヘッド部
72:大気連通口
100:インクジェット記録ヘッド
832:吐出口
1001:液体タンク
1012:カートリッジ

Claims (7)

  1. 少なくとも、水、水溶性有機溶剤及び着色剤を含む水性インクであって、上記水溶性有機溶剤として、ビスヒドロキシエチルスルフォンと、炭素数5以上のジオール及び炭素数5以上のトリオールの少なくとも一方とを含有することを特徴とするインクジェット用インク。
  2. 前記インクが、更にエチレングリコール及びグリセリンの少なくとも一方を含有し、
    該インク全質量に対する、ビスヒドロキシエチルスルフォン、炭素数5以上のジオール及び炭素数5以上のトリオールの総量の割合Xが15質量%以上30質量%以下であり、且つ該総量の割合Xと該インク全質量に対するエチレングリコール及びグリセリンの量の割合Y(質量%)が0<Y/X≦0.9を満足する請求項1に記載のインクジェット用インク。
  3. 前記ジオール及びトリオールが1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール及び1,2,6−ヘキサントリオールからなる群より選択される請求項1又は2に記載のインクジェット用インク。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載のインクを収納しているインク収納部を有していることを特徴とするインクタンク。
  5. 請求項1〜3の何れか1項に記載のインクを吐出させるためのインクジェット記録ヘッドを有していることを特徴とする記録ユニット。
  6. 請求項1〜3の何れか1項に記載のインクを吐出させるためのインクジェット記録ヘッドを有していることを特徴とするインクジェット記録装置。
  7. 請求項1〜3の何れか1項に記載のインクをインクジェット法で被記録媒体に吐出する工程を有することを特徴とするインクジェット記録方法。
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