JPH10100530A - インクジェット記録方法 - Google Patents
インクジェット記録方法Info
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- JPH10100530A JPH10100530A JP27523696A JP27523696A JPH10100530A JP H10100530 A JPH10100530 A JP H10100530A JP 27523696 A JP27523696 A JP 27523696A JP 27523696 A JP27523696 A JP 27523696A JP H10100530 A JPH10100530 A JP H10100530A
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Abstract
の記録画像における耐フェザリング性及び耐ブリード性
を向上させることのできるインクジェット記録方法の提
供、被記録材に中性紙を用いた場合にも、2次色の耐フ
ェザリング性及び耐ブリード性を向上させることがで
き、高品位画像を形成することの出来るインクジェット
記録方法の提供。 【解決手段】 夫々少なくとも色材と液媒体と界面活性
剤とを有する、シアンインク、マゼンタインク及びイエ
ローインクの3色のインクを含む複数の色のインクから
選択される少なくとも2種類の色のインクを重ね合わせ
て2次色画像を形成するインクジェット記録方法におい
て、界面活性剤の含有量の多いインクから順に被記録材
上にインクを付着させるインクジェット記録方法。
Description
方法に関し、更に詳しくは、オフィス等で使用される普
通紙、特に中性紙化された普通紙等に対して、高画質な
記録を行うことができるインクジェット記録方法に関す
る。
ット用インク、インクジェット記録方法について、実に
様々なインク組成及び記録方法が報告されている。中で
も近年、インクジェット記録による高画質化が注目を集
めており、インクの組成、物性及び記録方法等、多様な
面から詳細な研究開発がなされている。
は、水性インク中に界面活性剤を臨界ミセル濃度になる
まで含有させることにより、被記録材上に形成される記
録画像における耐フェザリング性を向上させ、且つ、カ
ラー画像を形成した場合には異なった色調を有する複数
のインクの付与領域間で発生する異色インクの境間滲み
を防止する(以後、耐ブリード性と呼ぶ)提案がなされ
ている。
ようなインクにおいては、確かに単色における耐フェザ
リング性及び耐ブリード性は格段に向上するが、複数の
インクを重ねることによって形成される2次色において
は、耐フェザリング性及び耐ブリード性は充分とはいえ
ず、特に、一般のオフィス等で用いられている普通紙が
中性紙化されている現在、従来使用されていた酸性紙に
画像を形成した場合よりも更に記録画像が見劣りするよ
うになっているのが現状である。従って、本発明の目的
は、上記問題点を改善し、複数の色のインクを重ねるこ
とによって形成される2次色の記録画像における耐フェ
ザリング性及び耐ブリード性を向上させることのできる
インクジェット記録方法を提供することにある。又、被
記録材として中性紙を用いた場合にも、複数の色のイン
クを重ねることによって形成される2次色の耐フェザリ
ング性及び耐ブリード性を向上させることができ、高品
位画像を形成することの出来るインクジェット記録方法
を提供することにある。
明によって達成される。即ち、本発明は、夫々少なくと
も色材と液媒体と界面活性剤とを有する、シアンイン
ク、マゼンタインク及びイエローインクの3色のインク
を含む複数の色のインクから選択される少なくとも2種
類の色のインクを重ね合わせて2次色画像を形成するイ
ンクジェット記録方法において、界面活性剤の含有量の
多いインクから順に被記録材上にインクを付着させるこ
とを特徴とするインクジェット記録方法である。
げて、本発明を更に詳細に説明する。先ず、本発明の作
用について説明する。本発明者らは、上記した従来技術
の問題点を解決すべく、水溶性インクを用いたインクジ
ェット記録における高画質なカラー画像を得るために、
様々なインク及びインクジェット記録方法について鋭意
検討を行った結果、下記のことを知見して本発明を完成
した。即ち、少なくともシアンインク、マゼンタインク
及びイエローインクの3色を含む複数の色のインクを用
いてカラー画像を形成するインクジェット記録方法にお
いて、これら複数のインク中に互いに異なる含有量の界
面活性剤を夫々含有させておき、且つこれらのインクか
ら選択される少なくとも2種類の色のインクを重ね合わ
せて被記録材上に2次色画像を形成する際に、インク中
の界面活性剤の含有量が多いインクから順に被記録材上
にインクを付着させて画像を形成すれば、得られる2次
色画像がフェザリング及びブリードのない高品位画像と
なる。上記した構成の本発明のインクジェット記録方法
を用いて2次色画像を形成した場合に、耐フェザリング
性及び耐ブリード性が良好になる理由は未だ明白ではな
い。
を構成するインクの材料及び記録手順等について説明す
る。本発明のインクジェット記録方法では、複数の色の
インクを用いるが、先ず、この際に用いられる複数のイ
ンク中に夫々含有される界面活性剤について説明する。
本発明で使用する界面活性剤は、複数のインクに対して
異なる種類の界面活性剤を夫々のインクに用いてもよい
が、同じ種類の界面活性剤を用いた方が、より耐フェザ
リング性及び耐ブリード性を向上させることができるた
め好ましい。
は、水溶性であり、インクの親和性を適宜に調整するこ
とが容易である為、ノニオン系界面活性剤を用いること
が好ましい。特に、下記に挙げる一般式(I)の化合物
は、水によく溶け親水性と疎水性とのバランスがよい
為、本発明において界面活性剤として好適に使用され
る。更に、本発明においては、下記一般式(I)中のn
及びmが、n+m=0〜20の関係にある化合物を使用
すると、上記した本発明の効果をより効果的に得ること
が出来る。又、本発明で使用する界面活性剤のHLBと
しては、5〜10の範囲のものを用いることが特に好ま
しいが、界面活性剤の選択にあたっては、インクの用途
や目的によって、例えば、被記録材の種類等に応じて適
宜に選択すればよい。
整数であり、n+mは0〜50である。)
界面活性剤のインク中の含有量は、被記録材料等の種類
により変化するが、好ましくは0.01〜20重量%の
範囲、更に好ましくは0.1〜10重量%の範囲とす
る。更に、本発明においては、この範囲内で各インクに
含有させる界面活性剤の量を、被記録材に付着させる順
に、例えば、第1のインク(シアンインク)>第2のイ
ンク(マゼンタインク)>第3のインク(イエローイン
ク)となるように調整すればよい。本発明においては、
この様に界面活性剤の含有量を調整された複数のインク
を使用してインクジェット記録が行われる結果、被記録
材に付着されるインク中の界面活性剤の量が、順次減量
され、耐フェザリング性及び耐ブリード性が向上する。
れるインク中の色材としては、特に制限はなく、各種の
染料や顔料を用いることができる。しかし、本発明の効
果及び色材の特性を考慮した場合、2次色画像を形成す
る際に2番目以降に被記録材上に付着されるインク中の
色材としては、窒素原子を有さない色材を用いることが
好ましい。又、窒素原子を有さない色材は、被記録材上
で発色が良好であるという利点もある。
ンク、マゼンタインク、イエローインクの順にインクを
付着させることが好ましい。又、この際に、最後に付着
させるイエローインクには、窒素原子を有さない色材を
用いることが好ましい。イエローインクに好ましく使用
される色材としては、例えば、C.I.ソルベントグリ
ーン7等の油溶性染料や、或いは水溶性基で表面処理を
した(ミセル化した)顔料等が挙げられる。C.I.ソ
ルベントグリーン7は、蛍光染料であり、その色調は薄
い蛍光色のイエローを有し、その構造は、以下に示す如
きであり、窒素原子を含まない色材である。
使用する色材としても、窒素原子を有さない色材を用い
ることが好ましい。先に述べた様に、窒素原子を有さな
い色材は、被記録材上で発色が良好であるという利点が
ある。マゼンタインクに使用する好ましい色材として
は、例えば、下記の構造を有する窒素原子を含まない
C.I.アシッドレッド92、C.I.アシッドレッド
94等の酸性染料や、水溶性基で表面処理をした(ミセ
ル化した)顔料等を使用することが好ましい。
する色材には、窒素原子を有する色材を用いてもよい。
シアンインク中に含有させる色材としては、例えば、下
記の構造を有するC.I.アシッドブルー9等の酸性染
料や、C.I.ダイレクトブルー199等の色材が挙げ
られる。本発明においては、特に、下記に示すC.I.
ダイレクトブルー199等の銅フタロシアニン系の色材
を用いることが好ましい。
量に対して、好ましくは0.1〜15重量%、より好ま
しくは0.1〜10重量%の範囲である。
上記した界面活性剤及び色材と液媒体とからなるが、本
発明で使用される液媒体としては、水と水溶性有機溶剤
との混合物であることが好ましい。この際に使用される
水溶性有機溶剤としては、具体的には例えば、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;ア
セトン等のケトン類;テトラヒドロフラン、ジオキサン
等のエーテル類;ポリエチレングリコール、ポリプロピ
レングリコール等のポリアルキレングリコール類;エチ
レングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリ
コール、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサ
ントリオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコー
ル、ジエチレングリコール等のアルキレン基が2〜6個
の炭素原子を含むアルキレングリコール類;グリセリ
ン、ポリグリセリン、グリセリンのエチレンオキサイド
付加物;エチレングリコールモノメチル(又はエチル)
エーテル、ジエチレングリコールモノメチル(又はエチ
ル)エーテル、トリエチレングリコールモノメチル(又
はエチル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキル
エーテル類;N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジ
メチル−2−イミダゾリジノン、トリエタノールアミ
ン、スルホラン、ジメチルサルフォキサイド、2−ピロ
リドン、ε−カプロラクタム等の環状アミド化合物及び
スクシンイミド等のイミド化合物等が挙げられる。
量は、一般には、インクの全重量に対して重量%で、1
〜40%が好ましく、より好ましくは3%〜30%の範
囲である。又、インク中の水の含有量としては、インク
全量に対して、好ましくは30〜95重量%の範囲でで
ある。インク中に含まれる水の量が30重量%より少な
いと色材の溶解性等が悪くなり、インクの粘度も高くな
るために好ましくない。一方、95重量%より多いと蒸
発成分が多すぎて、充分な固着特性を満足することがで
きない。
pH調整剤を添加してもよい。この際に使用されるpH
調整剤としては、例えば、トリエタノールアミン、エト
キシエタノールアミン、ジエタノールエチルアミン等の
アルコールアミンやアンモニアが挙げられる。更に、必
要に応じてインク中に、水溶性ポリマー、キレート剤、
蒸発促進剤、還元防止剤、酸化防止材、防カビ材、防腐
剤、防錆剤等を添加してもよい。
は、上記した様な成分からなるインクを、インクジェッ
ト記録方式で被記録材上に付着させて画像を形成する
が、インクジェット記録方式として、熱によって発生し
たエネルギーによるインクの発泡現象によりインクを吐
出させるタイプのインクジェット記録方式を適用するこ
とが好ましい。即ち、上記した様な構成のインクに上記
方式のインクジェット記録方式を適用すると、インクの
吐出が極めて安定であり、サテライトドットの発生等が
生じないという特徴がある。但し、この場合には、熱的
な物性値(例えば、比熱、熱膨張係数、熱伝導率等)を
調整する必要がある場合もある。
た場合の印字記録物のインクの耐水性の問題を解決する
と同時に、インクジェット用ヘッドに対するマッチング
を良好にする面から、使用するインクが、インク自体の
物性として25℃における表面張力が30〜68dyn
/cm、粘度が100cP以下、好ましくは50cP以
下、より好ましくは30cP以下に調整されることが望
ましい。
エネルギーの作用により液滴を吐出させて記録を行うイ
ンクジェット記録方法にとりわけ好適に用いられるが、
一般の筆記用具としても使用できる。
使用し得るインクジェット記録装置としては、記録ヘッ
ドの室内のインクに、記録信号に対応した熱によって発
生したエネルギーを与え、該熱によって発生したエネル
ギーによりインクを吐出させる装置が挙げられるが、以
下、このようなインクジェット記録装置の一例を図を参
照しながらに説明する。先ず、該装置の主要部であるヘ
ッド構成例を、図1、図2及び図3に示す。
るガラス、セラミック又はプラスチック板等と、感熱記
録に用いられる発熱ヘッド15(図では薄膜ヘッドが示
されているが、これに限定されるものではない)とを接
着して得られる。発熱ヘッド15は、酸化シリコン等で
形成される保護膜16、アルミニウム電極17−1及び
17−2、ニクロム等で形成される発熱抵抗体層18、
蓄熱層19、及びアルミナ等の放熱性のよい基板20よ
りなっている。
2まで来ており、不図示の圧力によりメニスカス23を
形成している。今、アルミニウム電極17−1及び17
−2に電気信号情報が加わると、発熱ヘッド15のnで
示される領域が急激に発熱し、ここに接しているインク
21に気泡が発生し、その圧力でメニスカス23が突出
し、インク21が吐出しインク小滴24となり、吐出オ
リフィス22より被記録材25に向かって飛翔する。
ルチヘッドの外観図を示す。該マルチヘッドはマルチ溝
26を有するガラス板27と、図1で説明したものと同
様の発熱ヘッド28を密着して作製されている。尚、図
1は、インク流路に沿ったヘッド13の断面図であり、
図2は図1のA−B線での断面図である。
ェット記録装置の一例を示す。図4において、61はワ
イピング部材としてのブレードであり、その一端はブレ
ード保持部材によって保持されて固定端となり、カンチ
レバーの形態をなす。ブレード61は記録ヘッド65に
よる記録領域に隣接した位置に配置され、又、本例の場
合、記録ヘッド65の移動経路中に突出した形態で保持
される。62は記録ヘッド65の吐出口面のキャップで
あり、ブレード61に隣接するホームポジションに配置
され、記録ヘッド65の移動方向と垂直な方向に移動し
て、インク吐出口面と当接し、キャッピングを行う構成
を備える。更に、63はブレード61に隣接して設けら
れるインク吸収体であり、ブレード61と同様、記録ヘ
ッド65の移動経路中に突出した形態で保持される。
ク吸収体63によって吐出回復部64が構成され、ブレ
ード61及びインク吸収体63によってインク吐出口面
の水分、塵埃等の除去が行われる。65は吐出エネルギ
ー発生手段を有し、吐出口を配した吐出口面に対向する
被記録材にインクを吐出して記録を行う記録ヘッド、6
6は記録ヘッド65を搭載してその移動を行うためのキ
ャリッジである。キャリッジ66はガイド軸67と摺動
可能に係合し、キャリッジ66の一部はモーター68に
よって駆動されるベルト69と接続(不図示)してい
る。これによりキャリッジ66はガイド軸67に沿った
移動が可能となり、記録ヘッド65による記録領域及び
その隣接した領域の移動が可能となる。
52は不図示のモーターにより駆動する紙送りローラー
である。これらの構成によって記録ヘッド65の吐出口
面と対向する位置へ被記録材が給紙され、記録が進行す
るにつれて排紙ローラー53を配した排紙部へ排紙され
る。
了等でホームポジションに戻る際、吐出回復部64のキ
ャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避してい
るが、ブレード61は移動経路中に突出している。この
結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピングされる。
尚、キャップ62が記録ヘッド65の吐出口面に当接し
てキャッピングを行う場合、キャップ62は記録ヘッド
の移動経路中に突出する様に移動する。
録開始位置へ移動する場合、キャップ62及びブレード
61は、上述したワイピング時の位置と同一の位置にあ
る。この結果、この移動においても記録ヘッド65の吐
出口面はワイピングされる。上述の記録ヘッド65のホ
ームポジションへの移動は、記録終了時や吐出回復時ば
かりでなく、記録ヘッド65が記録のために記録領域を
移動する間に所定の間隔で記録領域に隣接したホームポ
ジションへ移動し、この移動に伴って上記ワイピングが
行われる。
ば、チューブを介して供給されるインクを収容したイン
クカートリッジの一例を示す図である。ここで、40は
供給用インクを収容したインク収容部、例えば、インク
袋であり、その先端にはゴム製の栓42が設けられてい
る。この栓42に針(不図示)を挿入することにより、
インク袋40中のインクをヘッドに供給可能ならしめ
る。44は廃インクを受容するインク吸収体である。イ
ンク吸収部としては、インクとの接液面がポリオレフィ
ン、特にポリエチレンで形成されているものが本発明に
とって好ましい。
置としては、上記のごときヘッドとインクカートリッジ
とが別体となったものに限らず、図6に示すごときそれ
らが一体になったものにも好適に用いられる。図6にお
いて、70は記録ユニットであって、この中にはインク
を収容したインク収容部、例えば、インク吸収体が収納
されており、かかるインク吸収体中のインクが複数のオ
リフィスを有するヘッド部71からインク滴として吐出
される構成になっている。
ン、セルロース又はポリビニルアセタールを用いること
が本発明にとって好ましい。72は記録ユニット内部を
大気に連通させるための大気連通口である。この記録ユ
ニット70は、図4で示す記録ヘッドに代えて用いられ
るものであって、キャリッジ66に対し着脱自在になっ
ている。
り具体的に説明する。各実施例及び比較例で夫々使用し
たインクの成分を下記に示したが、インクの作製にあた
っては、これらの成分を混合し、充分に撹拌して溶解さ
せた後、ポアサイズが0.45μmのフロロポアフィル
ター(商品名、住友電工(株)製)にて加圧濾過を行っ
てインクを夫々作製した。比較例では、界面活性剤の含
有量を変えた以外は、色材等の成分は夫々の実施例と同
様の組成とし、最終的に水で調整した。表1に、各実施
例及び比較例で使用した各インクの色材と界面活性剤の
含有量をまとめて示した。尚、文中「部」及び「%」と
あるのは、特に断りのない限り重量基準である。
活性剤の含有量
用いてインクジェット記録方式によって記録画像を形成
した。その際に使用したインクジェット記録装置として
は、発熱素子をインクの吐出エネルギー源として利用し
たオンデマンド型インクジェットプリンタとして、
(a)BJC600(商品名、キヤノン(株)製)、
(b)BJC4000(商品名、キヤノン(株)製)、
及び(c)BJC210(商品名、キヤノン(株)製)
の3種類の機種を用いた。そして、上記で得られた各イ
ンクをこれらのオンデマンド型インクジェットプリンタ
に搭載して記録画像を形成した。この際、2次色の画像
を作成する際に、被記録材上に3色のインクを付着させ
る順番が、いずれの場合にも必ず、マゼンタインク及び
イエローインクよりもシアンインクが先で、イエローイ
ンクよりもマゼンタインクの方が先に付着されるように
して画像を形成した。得られた画像について、下記の方
法及び基準で評価を行った。その結果を表2〜4に示し
た。
ンクカートリッジに所定のインクを充填して、市販の酸
性紙及び中性紙に、シアンインクとイエローインクとを
重ねて付着させて緑色の英数文字を、イエローインクと
マゼンタインクとを重ねて付着させて赤色の英数文字
を、及びマゼンタインクとシアンインクとを重ねて付着
させて青の英数文字を印字し、顕微鏡及び目視で観察
し、以下の基準に従い評価した。 ◎:文字がシャープでヒゲ状の滲みがない。 ○:文字はシャープだがヒゲ状の滲みが少し発生、又は
文字のシャープさが少し欠けるがヒゲ状の滲みがない。 △:文字にシャープさがない、又はヒゲ状の滲みが少し
多い。 ×:文字にシャープさがなく、ヒゲ状の滲みも多い。
スブラック) (a)、(b)及び(c)の各プリンタを用いて、これ
らのプリンタのインクカートリッジに所定のインクを充
填して、市販の酸性紙及び中性紙に、シアン、マゼンタ
及びイエローの3種のインクを重ねて付着させてプロセ
スブラックの英数文字を印字し、顕微鏡及び目視で観察
し、以下の基準に従い評価した。 ◎:文字がシャープでヒゲ状の滲みがない。 ○:文字はシャープだがヒゲ状の滲みが少し発生、又は
文字のシャープさが少し欠けるがヒゲ状の滲みがない。 △:文字にシャープさがない、又はヒゲ状の滲みが少し
多い。 ×:文字にシャープさがなく、ヒゲ状の滲みも多い。
ンクカートリッジに所定のインクを充填して、市販の酸
性紙及び中性紙に、シアンとプロセスブラック、マゼン
タとプロセスブラック、及びイエローとプロセスブラッ
クの色のインクの境界を持つ画像を記録し、顕微鏡及び
目視でその境界部を観察し、以下の基準に従い評価し
た。 ◎:境界部がシャープでヒゲ状の滲みがない。 ○:境界部がシャープであるがヒゲ状の滲みがある。 △:境界部にシャープさがない。 ×:境界部にシャープさがなく、ヒゲ状の滲みも多い。
場合)
た場合)
場合)
少なくとも、シアンインク、マゼンタインク及びイエロ
ーインクの3色のインクを用いてカラー画像を形成する
場合に、インク中の界面活性剤の含有量が多いインクか
ら順に被記録材へ付着して記録を行うことによって、被
記録材が普通紙である場合のみならず中性紙である場合
にも、形成される2次色のインク画像の耐フェザリング
性及び耐ブリード性を向上させることができる。
ある。
ある。
観斜視図である。
ある。
Claims (10)
- 【請求項1】 夫々少なくとも色材と液媒体と界面活性
剤とを有する、シアンインク、マゼンタインク及びイエ
ローインクの3色のインクを含む複数の色のインクから
選択される少なくとも2種類の色のインクを重ね合わせ
て2次色画像を形成するインクジェット記録方法におい
て、界面活性剤の含有量の多いインクから順に被記録材
上にインクを付着させることを特徴とするインクジェッ
ト記録方法。 - 【請求項2】 界面活性剤が、ノニオン系界面活性剤で
ある請求項1に記載のインクジェット記録方法。 - 【請求項3】 ノニオン系界面活性剤が、下記一般式
(I)の化合物である請求項2に記載のインクジェット
記録方法。 【化1】 (a及びbは1〜3の整数であり、d及びeは2〜4の
整数であり、n+mは0〜50である。) - 【請求項4】 一般式(I)中のn及びmが、n+m=
0〜20の関係にある請求項3に記載のインクジェット
記録方法。 - 【請求項5】 2次色画像を形成する際に2番目以降に
被記録材上に付着されるインク中の色材が、窒素原子を
有さない色材である請求項1に記載のインクジェット記
録方法。 - 【請求項6】 イエローインク中の色材が、窒素原子を
有さない色材である請求項5に記載のインクジェット記
録方法。 - 【請求項7】 イエローインク中の色材が、油溶染料で
ある請求項6に記載のインクジェット記録方法。 - 【請求項8】 マゼンタインク中の色材が、窒素原子を
有さない色材である請求項5に記載のインクジェット記
録方法。 - 【請求項9】 マゼンタインク中の色材が、酸性染料で
ある請求項8に記載のインクジェット記録方法。 - 【請求項10】 インクジェット記録方式が、記録信号
に対応した熱により発生した熱エネルギーによってイン
クが被記録材上に吐出されることにより行われる請求項
1に記載のインクジェット記録方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27523696A JP3715728B2 (ja) | 1996-09-27 | 1996-09-27 | インクジェット記録方法 |
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---|---|---|---|
JP27523696A JP3715728B2 (ja) | 1996-09-27 | 1996-09-27 | インクジェット記録方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10100530A true JPH10100530A (ja) | 1998-04-21 |
JP3715728B2 JP3715728B2 (ja) | 2005-11-16 |
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ID=17552602
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP27523696A Expired - Fee Related JP3715728B2 (ja) | 1996-09-27 | 1996-09-27 | インクジェット記録方法 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP3715728B2 (ja) |
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