JP3740243B2 - インク、インクセット及びインクジェット記録方法 - Google Patents

インク、インクセット及びインクジェット記録方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はインクジェット記録に好適に用い得る、蛍光性を示す画像の形成が可能なインク、インクセット及びインクジェット記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より筆記具を中心に、ピレン環を含む蛍光染料を色材として用いたインクに関しては様々な組成のものが報告されている。例えば、特開平6−73324号公報では、蛍光染料0.01〜30%と、トリエタノールアミン5〜50%と、高分子化合物等からなる粘度調整剤と、水とを少なくとも含み、乾燥時の固形分が15〜60%で粘度が50〜2,000cPsのボールペン用の蛍光水性インキが提案されている。
又、特開昭59−43076号公報には、黄色インクに蛍光増白剤を1〜5%添加することで、形成される画像の耐水性や耐光性を向上させた優れた特性を有するインクジェット記録用のイエロー蛍光インクが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開平6−73324号公報に記載のインクは、筆記具用のインクであり、紙等の被記録媒体上に塗布された際の単色画像における発色性及び耐光性を問題としており、これらが所定のレベルで満たされていれば充分であり、またそのように処方されている。
これに対し、インクジェット記録方法を用いて蛍光性を示す画像を形成する場合には、先ず、前提として、使用するインクが、インクジェット記録方法で要求される特有の性能を具備することを要する。具体的には、インクのノズルに対する耐目詰まり性や、プリント休止後にインクを再吐出させる際の吐出安定性に対する信頼性、更に、紙等の被記録媒体上に印字されたときに生じることのあるひげ状の滲みや、異なった色のインクからなる画像同士の境界部分に生じることのある色滲みの発生防止といった種々の性能が挙げられる。
【0004】
そして、これらのインクジェット記録適性を全て満足し得、且つ印字した際の蛍光色の発色性及び耐光性に優れたインクを用いた場合に、高い印字品位を有する蛍光色のインクジェット記録画像が安定して得られる。
更に、インクジェット記録方法を用いて多色のカラー画像を形成する場合には、上記のような蛍光色のインクを単色で使用するのではなく、2色のインクを混合させて種々の色(以下、2次色といい、例えば、レッド、グリーン及びブルー等がある)を印字することがあるので、これらの混色画像についても、発色性は勿論のこと、耐光性にも優れるものであることが求められる。特に、イエローインクとマゼンタインクとの2次色であるレッドについて、充分な耐光性を有する画像が得られ難かった。
これに対し、上記に挙げたような全ての点に留意され、インクジェット記録に好適に用いることのできる蛍光性を有するインクはこれまでのところ知られていない。
【0005】
従って、本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決し、インクジェット記録に好適に用いることができると共に、単色画像の発色性に優れ、又、他の色のインクとの混色画像を形成した場合にも発色性及び耐光性に優れた蛍光性を示す記録画像が得られる蛍光色のインクを提供することにある。
又、本発明の目的は、蛍光色の発色性に優れ、且つ形成される混色画像の褪色を抑えることができるインクジェット記録方法に好適に用いられるインクカートリッジを提供することにある。
更に、本発明の目的は、各種の被記録媒体に対して印字を行った場合に、1次色(単色)の発色に優れると共に、2次色や3次色についても優れた発色性を示し、更に、これらの色によって形成される2次色や3次色の記録画像の褪色が有効に抑制されるインクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は下記の本発明によって達成される。即ち、本発明の一実施態様は、インクジェット記録に用いられるインクであって、ピレン環を有する染料と、2重量%以上5重量%未満のトリエタノールアミンとを有することを特徴とするインクである。又、本発明の他の実施態様は、上記に記載のインクとマゼンタインク若しくはシアンインクとを組合せたことを特徴とするインクセットである。又、本発明の他の実施態様は、インクを記録信号に応じてオリフィスから吐出させて被記録媒体に記録を行うインクジェット記録方法において、インクが上記に記載のインクであることを特徴とするインクジェット記録方法である。更に、本発明の他の実施態様は、複数のインクを各々記録信号に応じてオリフィスから吐出させ、被記録媒体上で該インク類を重ねる工程を有するインクジェット記録方法において、該複数のインクが上記に記載のインクセットを構成している複数のインクであることを特徴とするインクジェット記録方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の態様を挙げて本発明を詳細に説明する。
本発明のインクは、先ずインクジェット記録に用いられるものであって、ピレン環を有する染料と、2重量%以上5重量%未満のトリエタノールアミンとを有することを特徴とする。該インクは、インクが収容されるインク収容部に収納されて、インクジェット記録に供されるが、例えば、互いに異なる色のインクを収納した第1〜第3の3つのインク収納部を有するインクカートリッジや記録ユニットにおいて、第1のインク収納部にイエローインクとして収納され(以下、「第1のインク」と称する)、他の第2及び第3の収納部に夫々収納されたマゼンタインク(以下、「第2のインク」と称する)及びシアンインク(以下、「第3のインク」と称する)と共に、カラー画像の形成に使用される。以下、先ず、上記の「第1のインク」について詳細に説明する。
【0008】
第1のインクで使用するピレン環を有する染料としては、上記したように、例えば、インクにイエローの色調を与える水溶性の蛍光染料が挙げられる。このようなものとしては、具体的には、ピレンテトラスルホン酸ナトリウムやピレントリスルホン酸ナトリウムのヒドロキシ部分置換体、ピレンテトラスルホン酸ナトリウムやピレントリスルホン酸ナトリウムのアミノ部分置換体、ピレンテトラスルホン酸ナトリウムやピレントリスルホン酸ナトリウムのアセトアミド部分置換体等が挙げられる。
本発明においては、これらの中でも特に、ピレントリスルホン酸ナトリウムのヒドロキシ部分置換体が好ましく用いられる。例えば、下記に挙げる構造式で示される水溶性染料であるC.I.ソルベントグリーン7は、優れた色調の蛍光色画像を与え得るイエローインクの色材として好適である。
【0009】
Figure 0003740243
【0010】
上記に挙げたようなピレン環を含む水溶性蛍光染料を含有する第1のインクにおいて、インク中の染料の含有量は、特に限定されないが、インク全重量の0.2〜8重量%の範囲とするのが好ましく、特には、0.5〜5重量%の範囲とするのが好ましい。即ち、この範囲とすることで、例えば、発色性やインクの吐出安定性等のインクジェット用インクとしての信頼性をより一層向上させることができる。
【0011】
次に、本発明において、上記したピレン環を含む染料と共に第1のインクを構成する材料であるトリエタノールアミンは、上記の水溶性蛍光染料の発色剤として作用する。第1のインク中のトリエタノールアミンの量は、2重量%以上5重量%未満とする。即ち、インク中のトリエタノールアミンの量をこの範囲内とした場合は、第1のインクを使用して普通紙(例えば、中性紙や酸性紙等)に印字したときの単色画像、例えば、先に構造式を示したC.I.ソルベントグリーン7を使用した場合には、充分に発色し、蛍光性を示す高品位のイエロー画像が得られる。
特に、上記のような染料を使用することによって、光沢フィルム等の被記録媒体に、上記構成の第1のインクと、他のインクとの2次色の画像を印字した場合における2次色画像の褪色、例えば、第1のインクをイエローインクとし、他のインクをマゼンタインクとした場合に形成されるレッドの2次色画像の褪色の問題を有効に抑制できる。
【0012】
更に、上記構成を有する第1のインクを使用すれば、インクジェット記録装置の記録ヘッドの所定のノズルからインクを吐出させた後、これと同一のノズルからは一定時間(期間)インクの吐出が行われずに放置されていた場合においても、次のインクの吐出が安定に行われる。即ち、従来、このような場合に生じていたインクの吐出が安定に行われないという問題が有効に回避される。
【0013】
本発明において、上記の構成を有する第1のインクのpHは9以上、更に好ましくは9.2以上であることが好ましい。例えば、第1のインクのpHを9〜14、特に好ましくはpH9.2〜12とすることが好ましい。上記したピレン環を含む染料とトリエタノールミンとを含む第1のインクは、インクのpHが9以上である場合、該インクと他の色、例えば、マゼンタやシアンのインクを混合して用い、各種の被記録媒体上に2次色又は3次色の画像を形成した場合に、これらの2次色または3次色の画像の褪色を極めて有効に抑制することが可能となる。具体的には、第1のインクが、例えば、上記したソルベントグリーン7を含むイエローインクであって、この第1インクとマゼンタインクとの2次色で形成したレッド画像の褪色が極めて有効に抑制可能となる。
【0014】
ここで、第1のインクのpHの調整には、例えば、水酸化物又はアルカリ金属塩を添加して行うことが好ましい。この際に用いる水酸化物としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウムや水酸化アンモニウム等が挙げられる。又、アルカリ金属塩としては、酢酸ナトリウム、酢酸リチウム、酢酸カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸リチウム、硝酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸リチウム、リン酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸リチウム及び炭酸カリウム等が挙げられる。
【0015】
これらの水酸化物やアルカリ金属塩の第1のインク中の含有量は、インクのpHを所望の値とすることができればよく、特に限定されないが、例えば、0.01〜5wt%の範囲とすることが好ましい。
しかし、第1のインクのpHは、トリエタノールアミンの含有量によっては、特に調整を行なわなくても9以上、或いは9.2以上のpHを有していることがあるので、この場合にはpHの調整は必ずしも必要ではない。しかし、第1のインクのpHが9よりも小さい場合には、上記で述べた水酸化物やアルカリ金属塩の添加によってpHの調整を行い、2次色、3次色の褪色をより一層抑制することが好ましい。
【0016】
本発明においては、第1のインクを作製する場合に使用する上記で述べた色材を溶解させる液媒体として、水と水溶性有機溶剤の混合物を用いることが好ましい。本発明において使用し得る具体的な水溶性有機溶剤の例としては、例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類、アセトン等のケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール類、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等のアルキレン基が2〜6個の炭素原子を含むアルキレングリコール類、グリセリン、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類、エタノール、イソプロピルアルコール等の1価アルコール類、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、スルホラン、ジメチルサルフォキサイド、2−ピロリドン及びε−カプロラクタム等の環状アミド化合物、及びスクシンイミド等のイミド化合物等が挙げられる。しかし、本発明ではこれらの化合物に限定されるものではない。これらの水溶性有機溶剤のインク中の含有量は、インクジェット用として用いる場合、一般的には、インクの全重量に対して10〜40重量%、より好ましくは10〜30重量%の範囲とする。
【0017】
更に、第1のインクを作製する場合には、上記で述べた成分の他に、少なくとも1種の界面活性剤を含有させることによって、インクに所望の浸透性及び粘度を付与することができ、インクジェット記録用インクに要求される性能をより一層満足させることができる。
【0018】
この際に使用される界面活性剤としては、イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤、或いはこれらの2種以上の混合物のいずれでもよい。具体的には、例えば、脂肪酸塩類、高級アルコール酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩類、高級アルコールリン酸エステル塩等のアニオン界面活性剤、脂肪族アミン塩類、第4級アンモニウム塩類等のカチオン界面活性剤、高級アルコールエチレンオキサイド付加物、アルキルフェノールエチレンオキサイド付加物、脂肪族エチレンオキサイド付加物、多価アルコール脂肪酸エステルエチレンオキサイド付加物、脂肪族アミドエチレンオキサイド付加物、高級アルキルアミンエチレンオキサイド付加物、ポリプロピレングリコールエチレンオキサイド付加物、多価アルコールの脂肪酸エステル、アルカノールアミンの脂肪酸アミド類の非イオン性界面活性剤、アミノ酸型、ベタイン型両性界面活性剤等が挙げられる。本発明においてこれらのものはいずれも好ましく使用されるが、より好ましくは、高級アルコールのエチレンオキサイド付加物、アルキルフェノールのエチレンオキサイド付加物、エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合体、アセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物等の非イオン性界面活性剤を用いる。更に、上記エチレンオキサイド付加物の付加モル数が4〜20の範囲のものが特に好ましい。
【0019】
上記のような界面活性剤のインク中の添加量については特に制限はないが、インク全重量の0.01〜10重量%の範囲とするのが好ましい。0.01重量%未満では、界面活性剤の種類にもよるが、一般に所望の浸透性が得られず、10重量%を超える場合には、インクの初期粘度が大きくなりすぎ、好ましくない。更に好ましくは、インク全重量の0.1〜5.0重量%の範囲とするのがよい。この他、本発明の第1のインク中には上記成分の他、必要に応じて、アルカリ供給体としての尿素又は尿素誘導体や、インクに所望の性能を与えるための、pH調整剤、粘度調整剤、防腐剤、酸化防止剤、蒸発促進剤、防錆剤、防カビ剤及びキレート化剤等の添加剤を配合してもよい。
【0020】
次に、上記した本発明のインクが好適に用いられる本発明のインクカートリッジ、及び記録ユニットについて図を参照しながら説明する。
図9は本発明の記録ユニットの一実施態様(900)の分解斜視図を示す。図9において、901は、インクジェット記録ヘッドエレメントであり、インク吐出部903、インク供給タンク部905、吐出エネルギー発生素子を駆動する為の信号を伝達する配線を設けた配線基板907、及びこれらを支持するベースプレート909等からなる。又、インク吐出部903は、被記録媒体との対向面に形成されている吐出口903Aと、その内方に延在している液路と、各液路に配設されている電気熱変換体等の吐出エネルギー発生素子と、各液路に連通した共通液室とを有している。インク供給タンク部905は、インクカートリッジ911からのインク供給を受け、吐出部903内の共通液室にインクを導くためのサブタンクとして機能する。ベースプレート913は、アルミニウム等で構成されており、電気熱変換体等の吐出エネルギー発生素子の駆動に伴う記録ヘッドエレメント901の発熱を抑制する放熱板としても機能する。
【0021】
上記したような構造を有する本発明の記録ユニットにおいて、インクカートリッジ911は、インクジェット記録ヘッドと一体に構成されていてもよいし、インクカートリッジとインクジェット記録ヘッドとが相互に独立し、必要に応じて着脱自在に構成されていてもよい。
図9中のインクカートリッジ911は、インクを収容するためのインク収容部を構成する筐体913と該筐体を封止する為の蓋部材915で構成される。
917は、記録ヘッドエレメント901に設けられた突起部であり、インクカートリッジ911との接続を容易にする為に、テーパーが設けられている。919は、インクカートリッジ911の記録ヘッドエレメント収納部919Aに設けた開口であり、突起部917と係合し、該係合によって記録ヘッドエレメント901とインクカートリッジ911との結合が行なわれる。
【0022】
図5は、本発明のインクカートリッジの一実施態様の概略断面図である。図5において、40はインクを収容する為の収納部であり、例えば、インク袋からなり、その先端にはゴム製の栓42が設けられている。そしてこの栓42に不図示の針を挿入することによってインク袋中のインクを記録ヘッドに供給することが可能となる。本発明においては、このインク収納部40に、先に説明した第1のインクを収容させる。図5中の44は、廃インクを受容するためのインク吸収体である。本発明においては、インク収容部40の形成材料を、インクとの接液面がポリオレフィン、特に好ましくは、ポリエチレンとすることがインクの変質を抑える上で好ましい。
【0023】
又、本発明のインクカートリッジの他の実施態様としては、図9に示したものが挙げられる。図9に示したインクカートリッジでは、インク収納部を構成する筐体913の内部にインク吸収体916が収納されており、該インク吸収体に、先に説明した第1のインクを含浸させることによってインク収納部に第1のインクを収納させる。この場合に用いられるインク吸収体としては、例えば、ポリウレタン、セルロースまたはポリビニルアセタール等が挙げられる。
【0024】
更に、本発明のインクカートリッジでは、図10に示したように、第1のインクが収容されている第1のインク収容部1001に加えて、第1のインクとは異なる色の第2及び第3のインクを収容するための第2及び第3のインク収容部1003、1005が設けられていてもよい。更に、これらの各インク収容部が独立であってもよいし、図10に示したように一体化されていてもよい。又、図10において、1007は大気連通孔であり、1009はインクジェット記録ヘッド部である。
【0025】
本発明において、第2及び第3のインク収容部1003及び1005に収容される第2及び第3のインクの構成について以下に説明する。
本発明のインクカートリッジにおいては、例えば、図10に示したようなインクカートリッジ1000を使用して以下のように構成する。第1のインク収納部1001に収容させるインクを先に説明した構成の第1のインクとし、その色がイエローである場合には、第2及び第3のインクを、例えば、マゼンタインク及びシアンインクとすることが考えられる。
【0026】
以下、本発明において好適に用いられるマゼンタインクについて説明する。
本発明において使用するマゼンタインクとしては、特に限定されないが、マゼンタインクを構成する色材として、水溶性染料、特に、水溶性蛍光染料を使用するのが好ましい。水溶性蛍光染料を用いることにより、鮮明な蛍光マゼンタ色の画像、又はパステル調の画像を得ることが可能となる。マゼンタインクに使用する水溶性蛍光染料としては、具体的には、例えば、C.I.ベーシックレッド1、C.I.ベーシックレッド2、C.I.ベーシックレッド9、C.I.ベーシックレッド12、C.I.ベーシックレッド13、C.I.ベーシックレッド14、C.I.ベーシックレッド17、C.I.アシッドレッド51、C.I.アシッドレッド52、C.I.アシッドレッド92、C.I.アシッドレッド94、C.I.ベーシックバイオレット1、C.I.ベーシックバイオレット3、C.I.ベーシックバイオレット7、C.I.ベーシックバイオレッド10及びC.I.ベーシックバイオレット14等が挙げられる。
これらマゼンタインクの色材の含有量としては、インク全重量中、0.2〜8重量%の範囲とするのが好ましく、より好ましくは0.5〜5重量%の範囲とする。即ち、この範囲とすることで、例えば、発色性に加え、インクの吐出安定性等のインクジェット用インクとしての信頼性をより一層向上させることができる。
【0027】
又、本発明においては、上記のような色材を有するマゼンタインク中に、酸化剤を添加することが好ましい。このようにすれば、特に、光沢フィルム、OHPフィルム、バックプリントフィルム等の被記録媒体に印字した場合に、先に述べた構成のイエローインクと共に使用し、イエローインクとマゼンタインクとの2次色であるレッドの褪色をよりよく抑制することが可能となる。
マゼンタインク中に含有させる酸化剤としては、例えば、ベンゼンスルホン酸塩、又はニトロベンゼンスルホン酸塩が好ましく、更に好ましくは、これらのナトリウム塩であるベンゼンスルホン酸ナトリウム、又はニトロベンゼンスルホン酸ナトリウムが好適に用いられる。これら、酸化剤のマゼンタインク中の含有量としては特に制限はないが、インク全重量の0.01重量%〜10重量%の範囲で添加するのが好ましい。
【0028】
更に、本発明で好適に使用されるシアンインクについては、特に限定されないが、シアンインクの色材として、水溶性染料を用いることが好ましい。シアンインクに用いられる水溶性染料としては、具体的には、例えば、C.I.アシッドブルー9、C.I.アシッドブルー13、C.I.アシッドブルー68、C.I.アシッドブルー69、C.I.アシッドブルー138、C.I.アシッドブルー185、C.I.アシッドブルー249、C.I.アシッドブルー258、C.I.ダイレクトブルー83、C.I.ダイレクトブルー86、C.I.ダイレクトブルー87、C.I.ダイレクトブルー95、C.I.ダイレクトブルー143、C.I.ダイレクトブルー166、C.I.ダイレクトブルー176及びC.I.ダイレクトブルー199等が挙げられる。これらのシアンインクの色材のインク中の含有量は、先に述べたイエローインク及びマゼンタインクと同様に、0.2〜8重量%の範囲とするのが好ましく、より好ましくは0.5〜5重量%の範囲とする。
【0029】
更に、本発明のインクカートリッジは、図10に示した3種の互いに異なった色のインクを収容している3つのインク収容部に加え、図11に示したように、黒色のインクを収納するインク収納部1101を設けたインクカートリッジとしてもよい。
図11に示したインクカートリッジのインク収納部(1101)に収納されているブラックインクについて、以下に説明する。本発明で使用するブラックインクについては特に限定されないが、ブラックインクを構成する色材として水溶性染料を使用するのが好ましい。ブラックインクに使用する水溶性染料としては具体的には、例えば、C.I.ダイレクトブラック17、C.I.ダイレクトブラック19、C.I.ダイレクトブラック62、C.I.ダイレクトブラック154、C.I.フードブラック2、C.I.リアクティブブラック5、C.I.アシッドブラック52、C.I.プロジェクトファストブラック2等が挙げられる。ブラックインク中の水溶性染料の含有量は、先に述べたイエローインク、マゼンタインク及びシアンインクと同様に、0.2〜8重量%の範囲とするのが好ましく、より好ましくは0.5〜5重量%の範囲とする。
【0030】
上記したような本発明で使用するマゼンタ、シアン及びブラックの各色のインクを作製する場合には、上記で述べた色材を溶解させる液媒体として、水と水溶性有機溶剤の混合物を用いることが好ましい。具体的な水溶性有機溶剤の例としては、例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類、アセトン等のケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール類、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等のアルキレン基が2〜6個の炭素原子を含むアルキレングリコール類、グリセリン、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類、エタノール、イソプロピルアルコール等の1価アルコール類、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、スルホラン、ジメチルサルフォキサイド、2−ピロリドン及びε−カプロラクタム等の環状アミド化合物、及びスクシンイミド等のイミド化合物等が挙げられる。しかし、本発明ではこれらの化合物に限定されるものではない。これらの水溶性有機溶剤のインク中の含有量は、インクジェット用として用いる場合には、一般的にはインクの全重量に対して10〜40重量%とするのが好ましく、より好ましくは10〜30重量%の範囲とする。
【0031】
更に、マゼンタ、シアン及びブラックの各色のインクを作製する場合には、上記で述べた成分の他に、各インク中に夫々、少なくとも1種の界面活性剤を含有させることによって、インクに所望の浸透性及び粘度を付与することができ、インクジェット記録用インクに要求される性能を、より一層満足なものとすることができる。
【0032】
この際に使用される界面活性剤としては、イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤、或いはこれらの2種以上の混合物のいずれでもよい。具体的には、例えば、脂肪酸塩類、高級アルコール酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩類、高級アルコールリン酸エステル塩等のアニオン界面活性剤、脂肪族アミン塩類、第4級アンモニウム塩類等のカチオン界面活性剤、高級アルコールエチレンオキサイド付加物、アルキルフェノールエチレンオキサイド付加物、脂肪族エチレンオキサイド付加物、多価アルコール脂肪酸エステルエチレンオキサイド付加物、脂肪族アミドエチレンオキサイド付加物、高級アルキルアミンエチレンオキサイド付加物、ポリプロピレングリコールエチレンオキサイド付加物、多価アルコールの脂肪酸エステル、アルカノールアミンの脂肪酸アミド類の非イオン性界面活性剤、アミノ酸型、ベタイン型両性界面活性剤等が挙げられる。本発明においてこれらのものはいずれも好ましく使用されるが、より好ましくは、高級アルコールのエチレンオキサイド付加物、アルキルフェノールのエチレンオキサイド付加物、エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合体、アセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物等の非イオン性界面活性剤を用いる。更に、上記エチレンオキサイド付加物の付加モル数が4〜20の範囲のものが特に好ましい。
【0033】
上記のような界面活性剤のインク中の添加量については特に制限はないが、インク全重量の0.01〜10重量%の範囲とするのが好ましい。0.01重量%未満では、界面活性剤の種類にもよるが、一般に所望の浸透性が得られず、10重量%を超える場合には、インクの初期粘度が大きくなり、好ましくない。更に好ましくは、インク全重量の0.1〜5.0重量%の範囲とするのがよい。
この他、各インク中には上記成分の他、必要に応じて、アルカリ供給体としての尿素又は尿素誘導体や、インクに所望の性能を与えるための、pH調整剤、粘度調整剤、防腐剤、酸化防止剤、蒸発促進剤、防錆剤、防カビ剤及びキレート化剤等の添加剤を配合してもよい。
【0034】
上記した記録ユニットやインクカートリッジは、インクを記録信号に応じてオリフィスから吐出させて被記録媒体に記録を行うインクジェット記録方法に好適に用いられるが、特に熱エネルギーの作用により、インクを吐出させて記録を行うインクジェット記録方式にとりわけ好適に用いられる。
本発明の記録ユニットやインクカートリッジを用いて好適に記録を行う記録方法としては、記録ヘッド内に収容されたインクに記録信号に対応した熱エネルギーを与え、該エネルギーにより液滴を発生させるインクジェット記録方法が挙げられるが、以下、このようなインクジェット記録方法を適用した本発明のインクジェット記録装置の一例について説明する。
【0035】
先ず、その装置の主要部であるヘッド構成例を、図1、図2及び図3に示す。図1は、インク流路に沿ったヘッド13の断面図であり、図2は図1のA−B線での断面図である。
ヘッド13は、インクを通す溝14を有するガラス、セラミック又はプラスチック板等と、感熱記録に用いられる発熱ヘッド15(図では薄膜ヘッドが示されているが、これに限定されるものではない。)とを接着して得られる。発熱ヘッド15は、酸化シリコン等で形成される保護膜16、アルミニウム電極17−1及び17−2、ニクロム等で形成される発熱抵抗体層18、蓄熱層19、及びアルミナ等の放熱性のよい基板20より成っている。
【0036】
インク21は吐出オリフィス(微細孔)22まで来ており、圧力Pによりメニスカス23を形成している。
今、アルミニウム電極17−1及び17−2に電気信号情報が加わると、発熱ヘッド15のnで示される領域が急激に発熱し、ここに接しているインク21に気泡が発生し、その圧力でメニスカス23が突出し、インク21が吐出しインク小滴24となり、吐出オリフィス22より被記録媒体25に向って飛翔する。
【0037】
図3には図1に示すヘッドを多数並べたマルチヘッドの外観図を示す。該マルチヘッドはマルチ溝26を有するガラス板27と、図1で説明したものと同様の発熱ヘッド28を密着して作製されている。
【0038】
図4に、上記ヘッドを組み込んだインクジェット記録装置の一例を示す。
図4において、61はワイピング部材としてのブレードであり、その一端はブレード保持部材によって保持されて固定端となり、カンチレバーの形態をなす。ブレード61は記録ヘッド65による記録領域に隣接した位置に配置され、又、本例の場合、記録ヘッド65の移動経路中に突出した形態で保持される。
62は記録ヘッド65の吐出口面のキャップであり、ブレード61に隣接するホームポジションに配設され、記録ヘッド65の移動方向と垂直な方向に移動して、インク吐出口面と当接し、キャッピングを行う構成を備える。更に、63はブレード61に隣接して設けられるインク吸収体であり、ブレード61と同様、記録ヘッド65の移動経路中に突出した形態で保持される。
【0039】
上記ブレード61、キャップ62及びインク吸収体63によって吐出回復部64が構成され、ブレード61及びインク吸収体63によってインク吐出口面の水分、塵挨等の除去が行われる。
65は吐出エネルギー発生手段を有し、吐出口を配した吐出口面に対向する被記録媒体にインクを吐出して記録を行う記録ヘッド、66は記録ヘッド65を搭載してその移動を行うためのキャリッジである。
キャリッジ66はガイド軸67と摺動可能に係合し、キャリッジ66の一部はモーター68によって駆動されるベルト69と接続(不図示)している。これによりキャリッジ66はガイド軸67に沿った移動が可能となり、記録ヘッド65による記録領域及びその隣接した領域の移動が可能となる。
【0040】
51は被記録媒体を挿入するための給紙部、52は不図示のモーターにより駆動する紙送りローラーである。これらの構成によって記録ヘッド65の吐出口面と対向する位置へ被記録媒体が給紙され、記録が進行するにつれて排紙ローラー53を配した排紙部へ排紙される。
【0041】
上記構成において記録ヘッド65が記録終了等でホームポジションに戻る際、吐出回復部64のキャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避しているが、ブレード61は移動経路中に突出している。この結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピングされる。尚、キャップ62が記録ヘッド65の吐出面に当接してキャッピングを行う場合、キャップ62は記録ヘッドの移動経路中に突出するように移動する。
【0042】
記録ヘッド65がホームポジションから記録開始位置へ移動する場合、キャップ62及びブレード61は、上述したワイピング時の位置と同一の位置にある。この結果、この移動においても記録ヘッド65の吐出口面はワイピングされる。
上述の記録ヘッド65のホームポジションへの移動は、記録終了時や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘッド65が記録のために記録領域を移動する間に所定の間隔で記録領域に隣接したホームポジションへ移動し、この移動に伴って上記ワイピングが行われる。
【0043】
図6において、70は記録ユニットであって、この中にはインクを収容したインク収容部、例えば、インク吸収体が収納されており、かかるインク吸収体中のインクが複数のオリフィスを有するヘッド部71からインクとして吐出される構成になっている。この記録ユニット70は、図4で示す記録ヘッドに代えて用いられるものであって、キャリッジ66に対して着脱自在になっている。
【0044】
本発明の記録装置において、上記ではインクに熱エネルギーを作用させてインクを吐出させるインクジェット記録装置を例に挙げたが、本発明は、そのほか圧電素子を使用するピエゾ方式等その他のインクジェット記録装置でも同様に利用できる。
【0045】
本発明においては、例えば、イエロー、マゼンタ、シアンインクを組み合わせた本発明のインクユニットを用いてインクジェット記録を行うが、この場合、例えば、図3に示したような複数の記録ヘッドをキャリッジ上に並べた記録装置を使用する。図7は、上記のインクにブラックインクを加えた4種の色のインクが収納されている記録ヘッドを4つ並べたものの一例である。81、82、83、84は夫々イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック各色の記録インクを吐出するための記録ヘッドである。該ヘッドは前記した記録装置に配置され、記録信号に応じて、各色の記録インクを吐出する。又、図7では記録ヘッドを4つ使用した例を示したが、これに限定されるものではなく、図8に示したように、1つの記録ヘッドでイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックを液流路を分けて行ってもよい。
【0046】
【実施例】
次に、実施例及び比較例を挙げて、本発明を更に具体的に説明する。尚、以下の記載で部及び%とあるものは、特に断りのない限り重量基準である。
実施例1
先ず、夫々のインクについて下記の成分を混合溶解した後、更にポアサイズが0.22μmのメンブレンフィルター(商品名:フロロポアフィルター、住友電工製)にて加圧ろ過し、イエロー、マゼンタ及びシアンからなる本実施例のインクセットを調製した。イエローインクについては、10%水酸化リチウム水溶液を添加してpHを9.7に調整した。
【0047】
(イエローインクの組成)
・ソルベントグリーン7 1.5部
・トリエタノールアミン 3.0部
・グリセリン 7.5部
・ジエチレングリコール 10部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 1.0部
・10%水酸化リチウム溶液 1.5部
・水 75.5部
【0048】
(マゼンタインクの組成)
・C.I.アシッドレッド94 2.0部
・エチレングリコール 5部
・1,2,6−ヘキサントリオール 15部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 1.5部
・水 76.5部
【0049】
(シアンインクの組成)
・C.I.ダイレクトブルー86 2.0部
・チオジグリコール 9部
・尿素 6部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 1.0部
・水 82部
【0050】
上記で得られた各インクをキヤノン製BC−05カートリッジに充填し、本実施例の記録ユニットを作製した。
【0051】
実施例2
実施例1と同様にして、下記の組成を有するイエロー、マゼンタ及びシアンインクを調製した。イエローインクについては、10%水酸化ナトリウム水溶液を添加してpHを9.7に調整した。
(イエローインクの組成)
・ソルベントグリーン7 1.8部
・トリエタノールアミン 4.0部
・チオジグリコール 8部
・グリセリン 6部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 1.0部
・水酸化ナトリウム 2部
・尿素 7部
・水 70.2部
【0052】
(マゼンタインクの組成)
・C.I.アシッドレッド92 1.5部
・グリセリン 10部
・チオジグリコール 7部
・尿素 8部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 1.5部
・水 72部
【0053】
(シアンインクの組成)
・C.I.ダイレクトブルー199 2.0部
・グリセリン 7.5部
・エチレングリコール 7.5部
・尿素 7.5部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 1.0部
・水 74.5部
【0054】
上記で得られた各インクをキヤノン製BC−05カートリッジに充填し、本実施例の記録ユニットを作製した。
【0055】
実施例3
実施例1と同様にして、下記の組成を有するイエロー、マゼンタ及びシアンインクを調製した。イエローインクのpHは9.2であった。又、マゼンタインク中には、酸化剤としてベンゼンスルホン酸ナトリウムを1.0部含有させたものを使用した。
(イエローインクの組成)
・ソルベントグリーン7 1.5部
・トリエタノールアミン 3.0部
・グリセリン 7.5部
・ジエチレングリコール 10部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 1.0部
・水 77部
【0056】
(マゼンタインクの組成)
・C.I.アシッドレッド92 2.0部
・エチレングリコール 5部
・1,2,6−ヘキサントリオール 15部
・ベンゼンスルホン酸ナトリウム 1.0部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 1.5部
・水 75.5部
【0057】
(シアンインクの組成)
・C.I.ダイレクトブルー86 2.0部
・チオジグリコール 9部
・尿素 6部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 1.0部
・水 82部
【0058】
上記で得られた各インクをキヤノン製BC−05カートリッジに充填し、本実施例の記録ユニットを作製した。
【0059】
実施例4
実施例1と同様にして、下記の組成を有するイエロー、マゼンタ及びシアンインクを調製した。イエローインクのpHは9.5であった。又、マゼンタインク中には、酸化剤としてm−ニトロベンゼンスルホン酸ナトリウムを1.0部含有させたものを使用した。
(イエローインクの組成)
・ソルベントグリーン7 1.8部
・トリエタノールアミン 4.0部
・チオジグリコール 8部
・グリセリン 6部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 1.0部
・尿素 7部
・水 72.2部
【0060】
(マゼンタインクの組成)
・C.I.アシッドレッド92 1.5部
・グリセリン 10部
・チオジグリコール 7部
・尿素 8部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 1.5部
・m−ニトロベンゼンスルホン酸ナトリウム 1.0部
・水 71部
【0061】
(シアンインクの組成)
・C.I.ダイレクトブルー199 2.0部
・グリセリン 7.5部
・エチレングリコール 7.5部
・尿素 7.5部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 1.0部
・水 74.5部
【0062】
上記で得られた各インクをキヤノン製BC−05カートリッジに充填し、本実施例の記録ユニットを作製した。
【0063】
比較例1
実施例1と同様にして、下記の組成を有するイエロー、マゼンタ及びシアンインクを調製した。イエローインクのpHは8.6であった。
(イエローインクの組成)
・ソルベントグリーン7 1.5部
・トリエタノールアミン 1.0部
・エチレングリコール 7.5部
・チオジグリコール 6.5部
・尿素 7.0部
・水 76.5部
【0064】
(マゼンタインクの組成)
実施例1のインクセットに使用したマゼンタインクを使用した。
(シアンインクの組成)
実施例1のインクセットに使用したシアンインクを使用した。
【0065】
上記で得られた各インクをキヤノン製BC−05カートリッジに充填し、本比較例の記録ユニットを作製した。
【0066】
比較例2
実施例1と同様にして、下記の組成を有するイエロー、マゼンタ及びシアンインクを調製した。イエローインクのpHは10.1であった。
【0067】
(イエローインクの組成)
・ソルベントグリーン7 1.5部
・グリセリン 8.0部
・チオジグリコール 7.0部
・尿素 7.0部
・トリエタノールアミン 8.0部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 1.0部
・水 67.5部
【0068】
(マゼンタインクの組成)
・C.I.アシッドレッド92 2.0部
・グリセリン 8.0部
・エチレングリコール 10.0部
・尿素 5.0部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 1.5部
・水 73.5部
【0069】
(シアンインクの組成)
・C.I.ダイレクトブルー199 2.0部
・グリセリン 10.0部
・チオジグリコール 5.0部
・尿素 5.0部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 1.0部
・水 77.0部
【0070】
上記で得られた各インクをキヤノン製BC−05カートリッジに充填し、本比較例の記録ユニットを作製した。
【0071】
比較例3
実施例1と同様にして、下記の組成を有するイエロー、マゼンタ及びシアンのインクを調製した。イエローインクのpHは5.5であった。
【0072】
(イエローインクの組成)
・ソルベントグリーン7 2.0部
・グリセリン 6部
・エチレングリコール 11部
・水 81部
【0073】
(マゼンタインクの組成)
・C.I.アシッドレッド51 1.5部
・チオジグリコール 9部
・ジエチレングリコール 7部
・水 82.5部
【0074】
(シアンインクの組成)
・C.I.アシッドブルー9 2.0部
・1,2,6−ヘキサントリオール 10.0部
・プロピレングリコール 8.0部
・水 80部
【0075】
上記で得られた各インクを、キヤノン製BC−05カートリッジに充填し、本比較例の記録ユニットを作製した。
【0076】
【評価】
次に、上記の実施例1〜実施例4と比較例1〜比較例3で得られたインクジェットカートリッジを、BJC−210(キヤノン製)に夫々搭載して、被記録媒体として、HR−101:コート紙(キヤノン製)、HG−101:光沢フィルム(キヤノン製)、XX:ゼロックス4024 普通紙(ゼロックス製)の3種を用いて印字試験を行い、得られた画像についての画像評価を行った。印字試験としては、上記の被記録媒体にイエロー及びレッドのベタパッチを印字した。評価項目としては、(1)イエローの発色、(2)レッドの耐光性、(3)イエローの耐光性及び(4)休止後の再吐出性(発一性)の4つとし、下記に示す評価方法及び評価基準で得られた画像についての評価を行った。このようにして得られた結果を表1に示す。
【0077】
評価方法及び評価基準
(1)イエローの発色
上記3種の被記録媒体に夫々印字したイエローのベタパッチを目視して、下記基準にて評価した。
A:十分な濃度と蛍光性が出ている。
B:濃度の薄い印字しかできない。
C:印字した部分がわからないくらいに、非常に薄い印字しかできない。
【0078】
(2)レッドの耐光性
上記3種の被記録媒体に夫々印字したレッドのベタパッチを、蛍光灯照射下の室内に3日放置した後、目視により下記基準にて評価した。
A:レッドの色調に変化が殆どない。
B:若干オレンジっぽくなっている
C:オレンジからイエローの中間くらいの色に変色している。
D:殆どイエローに変色している。
【0079】
(3)イエローの耐光性
上記3種の被記録媒体に夫々印字したイエローのベタパッチを、蛍光灯照射下の室内に3日放置し、目視により下記基準にて評価した。
A:イエローの濃度や蛍光性に殆ど変化がない。
B:若干濃度が薄くなり、蛍光性が落ちかけている。
C:くすんでしまい、蛍光性がなくなっている。
【0080】
(4)休止後の再吐出性(発一性)
インクジェットカートリッジを15℃/10%の恒温恒湿槽中に1時間放置し、その後、あるノズルからインクを吐出させ、1分間そのノズルを使用せず、次に、そのノズルからインクを吐出させた時の状態を観察し、吐出安定性の程度を下記基準にて評価した。
A:正常な印字が行える。
B:若干の印字の乱れはあるが、実際の使用上は問題のない印字が行える。
C:不吐出又は印字の乱れがある。
【0081】
【表1】
Figure 0003740243
表中の、被記録媒体は、下記のものを示す。
HR−101:コート紙(キヤノン製)
HG−101:光沢フィルム(キヤノン製)
XX:ゼロックス4024 普通紙(ゼロックス製)
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、単色の、特にイエローインクによる画像が普通紙に対して十分な蛍光性及び発色性をもち、且つ光沢フィルム、OHPフィルム、バックプリントフィルム等の受容層にカチオン化物を有する各種被記録媒体フィルムに印字した場合に、2次色や3次色、特にイエローインクとマゼンタインクの2次色のレッドの褪色の問題がなく、更に、各種のコート紙に印字した場合のイエローの褪色を抑制することができ、高印字品位を有する蛍光色の画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録装置のヘッドの縦断面図である。
【図2】インクジェット記録装置のヘッドの横断面図である。
【図3】図1に示したヘッドをマルチ化したヘッドの外観斜視図である。
【図4】インクジェット記録装置の一例を示す斜視図である。
【図5】インクカートリッジの縦断面図である。
【図6】記録ユニットの一例を示す斜視図である。
【図7】複数の記録ヘッドが配列した記録部の一例を示す斜視図である。
【図8】記録ヘッドの別の一例を示す斜視図である。
【図9】記録ユニットの一例を示す斜視図である。
【図10】インクカートリッジの一例を示す斜視図である。
【図11】インクカートリッジの一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
13:ヘッド
14:インク溝
15:発熱ヘッド
16:保護膜
17:アルミニウム電極
18:発熱抵抗体層
19:蓄熱層
20:基板
21:インク
22:吐出オリフィス(微細孔)
23:メニスカス
24:インク小滴
25:被記録材
26:マルチ溝
27:ガラス板
28:発熱ヘッド
40:インク袋
42:栓
44:インク吸収体
45:インクカートリッジ
51:給紙部
52:紙送りローラー
53:排紙ローラー
61:ブレード
62:キャップ
63:インク吸収体
64:吐出回復部
65:記録ヘッド
66:キャリッジ
67:ガイド軸
68:モーター
69:ベルト
70:記録ユニット
71:ヘッド部
72:大気連通口
81:イエローのインクを吐出するための記録ヘッド
82:マゼンタのインクを吐出するための記録ヘッド
83:シアンのインクを吐出するための記録ヘッド
84:ブラックのインクを吐出するための記録ヘッド

Claims (18)

  1. インクジェット記録に用いられるインクであって、ピレン環を有する染料と、2重量%以上5重量%未満のトリエタノールアミンとを有することを特徴とするインク。
  2. インクのpHが9以上である請求項1に記載のインク。
  3. インクのpHが9.2以上12以下である請求項2に記載のインク。
  4. 染料が水溶性蛍光染料である請求項1〜3のいずれか1項に記載のインク。
  5. 水溶性蛍光染料が、C.I.ソルベントグリーン7である請求項4に記載のインク。
  6. 染料が、インク全重量の0.2〜8重量%含まれている請求項1〜5のいずれか1項に記載のインク。
  7. 更に、インク中に水酸化物又はアルカリ金属塩が含有されている請求項1〜6のいずれか1項に記載のインク。
  8. 水酸化物が、インク全重量の0.01〜5重量%含まれている請求項7に記載のインク。
  9. アルカリ金属塩が、インク全重量の0.01〜5重量%含まれている請求項7に記載のインク。
  10. 水酸化物が、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム及び水酸化アンモニウムから選ばれる少なくとも1つを有する請求項7に記載のインク。
  11. アルカリ金属塩が、酢酸ナトリウム、酢酸リチウム、酢酸カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸リチウム、硝酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸リチウム、リン酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸リチウム及び炭酸カリウムからなる群から選ばれる少なくとも1つを有する請求項7に記載のインク。
  12. インクが、水と水溶性有機溶媒との混合溶媒を有する請求項1〜11のいずれか1項に記載のインク。
  13. 更に、高級アルコールのエチレンオキサイド付加物、アルキルフェノールのエチレンオキサイド付加物、エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合体、アセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物からなる群から選ばれる少なくとも1つの界面活性剤を有する請求項1〜12のいずれか1項に記載のインク。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載のインクとマゼンタインク若しくはシアンインクとを組合せたことを特徴とするインクセット。
  15. マゼンタインクが色材として、C.I.ベーシックレッド1、C.I.ベーシックレッド2、C.I.ベーシックレッド9、C.I.ベーシックレッド12、C.I.ベーシックレッド13、C.I.ベーシックレッド14、C.I.ベーシックレッド17、C.I.アシッドレッド51、C.I.アシッドレッド52、C.I.アシッドレッド92、C.I.アシッドレッド94、C.I.ベーシックバイオレット1、C.I.ベーシックバイオレット3、C.I.ベーシックバイオレット7、C.I.ベーシックバイオレッド10及びC.I.ベーシックバイオレット14からなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する請求項14に記載のインクセット。
  16. シアンインクが色材として、C.I.アシッドブルー9、C.I.アシッドブルー13、C.I.アシッドブルー68、C.I.アシッドブルー69、C.I.アシッドブルー138、C.I.アシッドブルー185、C.I.アシッドブルー249、C.I.アシッドブルー258、C.I.ダイレクトブルー83、C.I.ダイレクトブルー86、C.I.ダイレクトブルー87、C.I.ダイレクトブルー95、C.I.ダイレクトブルー143、C.I.ダイレクトブルー166、C.I.ダイレクトブルー176及びC.I.ダイレクトブルー199からなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する請求項14に記載のインクセット。
  17. インクを記録信号に応じてオリフィスから吐出させて被記録媒体に記録を行うインクジェット記録方法において、インクが請求項1〜13のいずれか1項に記載のインクであることを特徴とするインクジェット記録方法。
  18. 複数のインクを各々記録信号に応じてオリフィスから吐出させ、被記録媒体上で該インク類を重ねる工程を有するインクジェット記録方法において、該複数のインクが請求項14〜16のいずれか1項に記載のインクセットを構成している複数のインクであることを特徴とするインクジェット記録方法。
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