JPH11320921A - インクジェット記録方法、これを用いたインクセット、及びインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録方法、これを用いたインクセット、及びインクジェット記録装置

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JPH11320921A
JPH11320921A JP13374098A JP13374098A JPH11320921A JP H11320921 A JPH11320921 A JP H11320921A JP 13374098 A JP13374098 A JP 13374098A JP 13374098 A JP13374098 A JP 13374098A JP H11320921 A JPH11320921 A JP H11320921A
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group
ink
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JP13374098A
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Hisashi Teraoka
恒 寺岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マゼンタ、イエロー、及びシアンの各インク
を用い、十分な濃度で鮮明な色調の画像が得られ、光退
色の問題を生じることのない優れた画像が得られるイン
クジェット記録方法を提供する。 【解決手段】 特定のマゼンタ、イエロー及びシアンの
各インクを用い、これらを被記録材上に吐出し、カラー
画像を記録するインクジェット記録方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録方法、これに用いるインクセット及び記録装置に関
し、詳しくは、少なくともマゼンタ、イエロー、シアン
の各インクを組み合わせて用い、鮮明な色調と、普通紙
に対しても特殊媒体に対しても良好な耐光性を有し、ま
た、インク受容層を有する媒体に印字してもマイグレー
ションを起こすことのないカラー画像が得られるインク
ジェット記録方法、これに用いるインクセット及び記録
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方法は、インクの小
滴を飛翔させ、紙などの被記録媒体に付着させて記録を
行うものである。特に、写真調の高画質のフルカラー画
像を得るためには、また、その画像をを長期に渡って保
つためには、下記のような特性が要求される。即ち、十
分な濃度で鮮明な色調の画像を与えること、普通紙に対
しても特殊媒体に対しても耐光製が優れること、特殊媒
体に対してマイグレションを起こさないこと、等が要求
される。
【0003】このような要求を満たすべく、特開平5−
194889号公報、特開平5−194890号公報、
特開平8−310116号公報、特開平9−20204
3号公報、特開平9−235484号公報等に開示され
た発明が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような特開平5−194889号公報や特開平5−1
94890号公報におけるような、C.I.アシッドレッド
52やC.I.リアクティブレッド180やキサンテン系の
マゼンタ染料及びC.I.アシッドイエロー23からなるイ
ンクセットの場合には耐光性が不十分であったり、特殊
媒体に印字した場合ある環境に放置しておくとマイグレ
ーションが発生してしまう場合がある。又、上記した特
開平8−310116号公報、特開平9−202043
号公報、特開平9−235484号公報の場合にも、主
に特殊媒体における耐光性が不十分であったり、特殊媒
体に印字した場合ある環境に放置しておくとマイグレー
ションが発生してしまう場合がある。従って、本発明の
目的は少なくともマゼンタ、イエロー、シアンの各イン
クを用い、十分な濃度で鮮明な色調の画像が得られ、普
通紙はもちろん、インクの発色性、鮮明性及び解像性等
の画像品質を高めるために、紙等の基材上に顔料とバイ
ンダーとを含むインク受容層を形成したいわゆるコート
紙等の特殊媒体を被記録材とした場合にも光退色の問題
を生じることのない優れた画像を提供するためのインク
ジェット記録方法、これに用いるインクセット、及びイ
ンクジェット記録装置を提供することである。
【0005】また、本発明の別の目的はインク受容層を
有するコート紙や光沢フィルムやOHPシートに印字
し、ある環境下、特に高温多湿の条件で長時間放置して
おいてもマイグレーションを起こしインクが滲み出して
印字品位を著しく損なうことのない優れた画像を提供す
るためのインクジェット記録方法、これに用いるインク
セット、及びインクジェット記録装置を提供することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】先に述べたように、写真
調の高画質のフルカラー画像を得るためには、また、そ
の画像を長期に渡って保つためには、十分な濃度で鮮明
な色調の画像を与えること、普通紙に対しても特殊媒体
に対しても耐光性が優れること、特殊媒体に対してマイ
グレーションを起こさないこと、等が要求される。しか
し、これまで、十分な濃度及び彩度を有し、なおかつ耐
光性が良好で、更に、高温多湿状態下に放置されても、
インクが滲みだして印字品位を著しく劣化させるといっ
たマイグレーションを起こさないという、インクジェッ
ト記録方法、インクセット、及び記録装置は見出されて
いない。
【0007】これに対し、上記した本発明のインクジェ
ット記録装置、インクセット、及び記録装置を用いると
マゼンタ、イエロー、シアンのみならず、これらにより
形成される2次色であるレッド、ブルー、グリーンにお
いても十分な濃度及び彩度をもった鮮やかな発色を有
し、耐光性も良好で、更に、高温多湿状態下に放置され
ても、インクが滲みだして印字品位を著しく劣化させる
といったマイグレーションを起こさない、ということを
見出し本発明に至った。
【0008】即ち、本発明は、少なくともマゼンタ、イ
エロー、シアンの各インクを用い、これ等を被記録材上
に吐出し、カラー画像を記録する方法において、該マゼ
ンタインクは、遊離酸の型が下記一般式[I]で表され
る色素の一種以上を含有し、該イエローインクは遊離酸
の型が下記一般式[II]で表される化合物からなる群か
ら選ばれる色素の一種以上を含有し、該シアンインクは
C.I.ダイレクトブルー86、C.I.ダイレクトブルー19
9、C.I.アシッドブルー9、及び遊離酸の型が下記一般
式[III]で表される化合物からなる群から選ばれる色
素の一種以上を含有することを特徴とするインクジェッ
ト記録方法である。
【0009】
【化9】 〔式中、R1、R2、R3、R6、R7及びR8はそれぞれ独
立に、炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルキル
基、炭素数1〜9のアルコキシ基、ハロゲン原子、水素
原子、ヒドロキシル基、置換もしくは非置換のカルバモ
イル基、置換もしくは非置換のスルファモイル基、置換
もしくは非置換のアミノ基、ニトロ基、スルホン酸エス
テルの基、炭素数1〜9のアルキルスルホニル基、炭素
数6〜15のアリールスルホニル基、カルボキシル基、
またはカルボン酸エステルの基を表し、mとnは0、1
または2の数を表し、X1及びX2は、それぞれ独立に塩
素原子又は−OR9基を表し、R9は水素原子、炭素数1
〜8のアルキル基、炭素数2もしくは3のアルケニル
基、アリール基、アラルキル基、シクロヘキシル基、ま
たは含窒素ヘテロサイクリック基を表し、これらのうち
水素原子以外は置換基を有していてもよく、Lは、下記
一般式(a)で表される結合基を示す。
【0010】
【化10】−NH(CH2)pO(CH2)qO(C
2)rO(CH2)sHN−(a) 式中、p、q、r、sはそれぞれ独立に1〜6の数を表
す。〕 更に鋭意検討を重ねた結果、該マゼンタインクが、前記
一般式[I]中p+q+r+sの値が6〜18である色
素から選ばれる少なくとも一種の色素を含有することが
好ましいことを知見した。
【0011】
【化11】 〔式中、Ar、Ar1は独立にアリール基又は置換アリ
ール基を表し、Ar、Ar1の少なくとも一つは−CO
OH及び−COSHから選ばれる置換基を少なくとも一
つ有する。J、J1はそれぞれ独立に下記式(1)〜
(3)で表される基を表す。
【0012】
【化12】 式(1)〜(3)中、R5は水素原子、アルキル基、置
換アルキル基、 アルコキシハロゲン、シアノ基、ウレ
イド、NHCOR6から選択される基であり、R6は水素
原子、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換
アリール基、アラルキル基、置換アラルキル基を表す。
Tはアルキル基を表し、Wは水素原子、シアノ基、−C
ONR1011、ピリジニウム、−COOHから選択され
る基であり、mはC2〜C8のアルキレン鎖を表し、Bは
水素原子、アルキル基又は−COOHを表し、R1
2、R3、R4、R10、R11はそれぞれ独立に水素原
子、アルキル基、置換アルキル基を表し、Lは2価の有
機結合基を表す。Xは独立にカルボニル基又は下記式
(4)〜(6)の基を表す。
【0013】
【化13】 式(4)〜(6)中、ZはOR7、SR7、NR89を表
し、Yは水素原子、塩素原子あるいはシアノ基を表し、
Eは塩素原子あるいはシアノ基を表す。R7、R、89
は独立に水素原子、アルケニル基、置換アルケニル基、
アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリー
ル基、アラルキル基、置換アラルキル基、またはR8
9が結合された窒素原子と一緒に5員環又は6員環を
形成する。一般式[II]がSO3H 基を持たない場合は
少なくとも2つの−COOH,−COSHから選ばれた
基を有し、一般式[II]がSO3H基を持つ場合は−C
OOH、−COSHから選ばれた基が少なくともSO3
H基の数と同数有する。〕一般式[II]で表される化合
物の中で好ましい化合物は、置換基としてAr、Ar1
が少なくとも1つの−COOHを有するアリール基又は
置換アリール基、J、J1が前記式(1)、(2)で表
される基、Xが前記式(4)、(5)で表される基を有
する化合物である。
【0014】
【化14】 Pc(SO3H)t(SO2−NR1−L−NR2−X−NR3−G)q [III] 〔式中Pcは金属を含有するフタロシアニン核を表し、
1、R2、R3はそれぞれ独立に水素原子、アルキル
基、置換アルキル基、アルケニル基、置換アルケニル
基、アラルキル基又は置換アラルキル基を表し、Lは2
価の有機結合基を表し、Xはカルボニル基又は下記式
(1)〜(3)の基を表す。
【0015】
【化15】 式中ZはNR45、SR6、OR6を表し、Yは水素原
子、塩素原子、Z、SR7、OR7を表し、Eは塩素原子
あるいはシアノ基を表す。R4、R5、R6、R7はそれぞ
れ独立に水素原子、アルキル基、置換アルキル基、アリ
ール基、置換アリール基、アラルキル基又は置換アラル
キル基、又はR4、R5が結合された窒素原子と一緒に5
員環又は6員環を形成する。Gは−COSH及び−CO
OHから選択された1個又は2個の基によって置換され
た無色の有機基を表し、(t+q)は3〜4である。一
般式[III]は少なくとも一つのSO3H基と同数のCO
SH及びCOOHから選択された基を有する〕。
【0016】一般式[III]で表される化合物の中で好
ましい化合物は、置換基としてXがカルボニル基又は前
記式(1)、(2)で表される基、Gが−COOHが少
なくとも1つ置換された有機酸基を有する化合物であ
る。
【0017】本発明は、また、少なくともマゼンタ、イ
エロー、シアンの各インクを用いるカラーインクジェッ
ト記録用インクセットにおいて、該マゼンタインクは、
遊離酸の型が前記一般式[I]で表される色素の一種以
上を含有し、該イエローインクは遊離酸の型が前記一般
式[II]で表される化合物からなる群から選ばれる色素
の一種以上を含有し、該シアンインクはC.I.ダイレクト
ブルー86、C.I.ダイレクトブルー199、C.I.アシッ
ドブルー9、及び遊離酸の型が前記一般式[III]で表
される化合物からなる群から選ばれる色素の一種以上を
含有することを特徴とするインクセットである。
【0018】本発明は、また、インクを収容したインク
収容部、該インクをインク滴として吐出させるためのヘ
ッド部を備えた記録ユニットにおいて、前記インク収容
部が前記のインクセットを収容していることを特徴とす
る記録ユニットである。
【0019】本発明は、また、インクを収容したインク
収容部を備えたインクカートリッジにおいて、前記イン
ク収容部が前記のインクセットを収容していることを特
徴とするインクカートリッジである。
【0020】本発明は、さらに、インク収容部と該イン
クをインク滴として吐出するためのヘッド部を有する記
録ユニットを備えたインクジェット記録装置において、
前記インク収容部が前記のインクセットを収容している
ことを特徴とするインクジェット記録装置である。
【0021】本発明は、さらに、インク滴を吐出するた
めの記録ヘッド、インクを収容したインク収容部を有す
るインクカートリッジ及び該インクカートリッジから記
録ヘッドにインクを供給するためのインク供給部を備え
たインクジェット記録装置において、前記インク収容部
が前記のインクセットを収容していることを特徴とする
インクジェット記録装置である。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、好ましい実施の形態を挙げ
て、本発明をより詳細に説明する。
【0023】本発明のマゼンタインクに使用される色素
は、遊離酸の型が前記一般式[I]で表されるものであ
る。詳しくは前記一般式[I]において、R1、R2
3、R、67及びR8で表される置換基としてはそれぞ
れ独立に、炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルキ
ル基(例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、
イソプロピル基、n−ブチル基、トリフロロメチル基、
ジメチルアミノメチル基等)、炭素数1〜9のアルコキ
シ基(例えば、メトキシ基、イソプロポキシ基、n−ブ
トキシ基等)、ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩
素原子、臭素原子等)、水素原子、ヒドロキシル基、置
換もしくは非置換のカルバモイル基(例えば、カルバモ
イル基、N,N−ジメチルカルバモイル基 フェニルカ
ルバモイル基等)、置換もしくは非置換のスルファモイ
ル基(例えば、スルファモイル基、N−メチルスルファ
モイル基、N−エチルスルファモイル基、N−エチル−
N−フェニルスルファモイル基、N,N−ジメチルスル
ファモイル基、p−カルボキシフェニルスルファモイル
基等)、置換もしくは非置換のアミノ基(例えば、N−
メチルアミノ基、カルバモイルアミノ基、N,N−ジエ
チルアミノ基、アセチルアミノ基等)、ニトロ基、スル
ホン酸エステルの基(例えばフェノキシスルホニル基
等)、炭素数1〜9のアルキルスルホニル基(例えばヒ
ドロキシエチルスルホニル基等)、炭素数6〜15のア
リールスルホニル基(例えばベンジルスルホニル基
等)、カルボキシル基、またはカルボン酸エステルの基
(例えばメトキシカルボニル基等)が挙げられる。
【0024】mとnは0、1または2の数を表す。X1
及びX2は、それぞれ独立に塩素原子又は−OR9基を表
し、R9で表される置換基としては、それぞれ独立に水
素原子、炭素数1〜8の置換又は非置換のアルキル基
(例えば、メチル基、エチル基、n−ブチル基、n−オ
クチル基、エチルへキシル基、イソプロピル基、ter
t−ブチル基等のアルキル基)、炭素数2もしくは3の
置換又は非置換のアルケニル基(例えば、ビニル基、ア
リル基等)、アリール基(例えば、フェニル基、4−ニ
トロフェニル基、4−ブチルフェニル基、4−カルボキ
シフェニル基等)、アラルキル基(例えば、ベンジル
基、フェネチル基等)、シクロへキシル基、または含窒
素へテロサイクリック基(例えば、ピリジル基等)が挙
げられる。
【0025】Lは、前記一般式(a)で表される結合基
を示す。p、q、r、sはそれぞれ独立に1〜6の数を
表す。
【0026】一般式[I]で示される色素は、好ましく
は、遊離酸の型が一般式[IV]
【0027】
【化16】 [式中、R1、R2、R3、R9、m、Lは前記一般式
[I]におけると同じである。]で示される色素が使用
される。この色素は、色調、耐光性、耐マイグレーショ
ン性の面で、本願で使用されるマゼンタインクの色素の
中で特に好ましい。
【0028】また、前記一般式[IV]中、mが0でR
1、R2及びR3の少なくとも1つが水素原子であり、か
つ、R1、R2及びR3の少なくとも1つがアゾ基に対し
てオルト位にあるトリフルオロメチル基、置換もしくは
非置換のカルバモイル基、置換もしくは非置換のスルフ
ァモイル基、スルホン酸の低級アルキルエステルの基、
COOH基又はカルボン酸低級アルキルエステルの基か
ら選ばれる少なくとも一種である色素が更に好ましく用
いられる。この色素の中、一般式[IV]のLにおい
て、p+q+r+sが6〜18のものが更に好ましい。
【0029】前記一般式[I]又は[IV]で示される
色素は、遊離酸型のまま使用してもよいが、塩型でもよ
い。また、酸基の一部が塩型のものであってもよく、塩
型の色素と遊離酸型の色素が混在してもよい。このよう
な塩型の例としてはNa,Li,K等のアルカリ金属の
塩、アルキル基、ヒドロキシアルキル基で置換されてい
てもよいアンモニウムの塩、有機アミンの塩が挙げられ
る。有機アミンの例としては、低級アルキルアミン、ヒ
ドロキシ置換低級アルキルアミン、カルボキシ置換低級
アルキルアミン及び炭素数2〜4のアルキレンイミン単
位を2〜10個有するポリアミン等が挙げられる。これ
らの塩型の場合、その種類は1種類に限らず複数種類混
在してもよい。これらの色素の具体例としては、例えば
以下に示す構造の色素が挙げられる。 例示化合物1
【0030】
【化17】 例示化合物2
【0031】
【化18】 例示化合物3
【0032】
【化19】 例示化合物4
【0033】
【化20】 例示化合物5
【0034】
【化21】 例示化合物6
【0035】
【化22】 例示化合物7
【0036】
【化23】 例示化合物8
【0037】
【化24】 本発明のイエローインクに使用される色素は、遊離酸の
型が前記一般式[II]で表されるものである。詳しく
は前記一般式[II]において、Ar、Ar1は独立に
アリール基又は置換アリール基を表し、Ar、Ar1
少なくとも一つは−COOH及び−COSHから選ばれ
る置換基を少なくとも一つ有し、J、J 1はそれぞれ独
立に下記式(1)〜(3)で表される基を表す。
【0038】
【化25】 式(1)〜(3)中、R5は水素原子、アルキル基、置
換アルキル基、アルコキシハロゲンシアノ基、ウレイ
ド、NHCOR6から選択される基であり、R6は水素原
子、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換ア
リール基、アラルキル基、置換アラルキル基を表す。T
はアルキル基を表し、Wは水素原子、シアノ基、−CO
NR1011、ピリジニウム、−COOHから選択される
基であり、mはC2からC8のアルキレン鎖を表し、Bは
水素原子、アルキル基又は−COOHを表し、R1
2、R3、R4、R10、R11はそれぞれ独立に水素原
子、アルキル基、置換アルキル基を表し、Lは2価の有
機結合基を表す。Xは独立にカルボニル基又は下記式
(4)〜(6)の基を表す。
【0039】
【化26】 式(4)〜(6)中、ZはOR7、SR7、NR89を表
し、Yは水素原子、塩素原子あるいはシアノ基を表し、
Eは塩素原子あるいはシアノ基を表す。R7、R8 、R9
は独立に水素原子、アルケニル基、置換アルケニル基、
アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリー
ル基、アラルキル基、置換アラルキル基、またはR8
9が結合された窒素原子と一緒に5員環又は6員環を
形成する。[II]がSO3H基を持たない場合は少な
くとも2つの−COOH、−COSHから選ばれた基を
有し、一般式[II]がSO3H基を持つ場合は−CO
OH−COSHから選ばれた基が少なくともSO3H基
の数と同数有する。
【0040】一般式[II]で表される化合物の一層好
ましい化合物の具体例を以下に示す。 例示化合物9
【0041】
【化27】 例示化合物10
【0042】
【化28】 例示化合物11
【0043】
【化29】 例示化合物12
【0044】
【化30】 例示化合物13
【0045】
【化31】 例示化合物14
【0046】
【化32】 例示化合物15
【0047】
【化33】 例示化合物16
【0048】
【化34】 例示化合物17
【0049】
【化35】 例示化合物18
【0050】
【化36】 例示化合物19
【0051】
【化37】 例示化合物20
【0052】
【化38】 例示化合物21
【0053】
【化39】 本発明のシアンインクに使用される色素は、C.I.ダ
イレクトブルー86、C.I.ダイレクトブルー19
9、C.I.アシッドブルー9、及び遊離酸の型が前記
一般式[III]で表されるものである。詳しくは前記
一般式[III]において、Pcは金属を有するフタロ
シアニン核を表し、R1、R2、R3はそれぞれ独立に水
素原子、アルキル基、置換アルキル基、アルケニル基、
置換アルケニル基、アラルキル基又は置換アラルキル基
を表し、Lは2価の有機結合基を表し、Xはカルボニル
基又は下式(1)〜(3)の基を表す。
【0054】
【化40】 式(1)〜(3)中ZはNR45、SR6、OR6を表
し、Yは水素原子、塩素原子、Z、SR7、OR7を表
し、Eは塩素原子あるいはシアノ基を表す。R4、R5
6、R7はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、置換
アルキル基、アリール基、置換アリール基、アラルキル
基又は置換アラルキル基、又はR4、R5が結合された窒
素原子と一緒に5員環又は6員環を形成する。Gは−C
OSH及び−COOHから選択された1個又は2個の基
によって置換された無色の有機基を表し、(t+q)は
3〜4である。一般式[III]は少なくとも一つのS
3H基と同数のCOSH及びCOOHから選択された
基を有する。
【0055】一般式[III]で表される化合物の一層
好ましい化合物の具体例を以下に示す。 例示化合物22
【0056】
【化41】 例示化合物23
【0057】
【化42】 例示化合物24
【0058】
【化43】 例示化合物25
【0059】
【化44】 例示化合物26
【0060】
【化45】 例示化合物27
【0061】
【化46】 上記各色素の含有量は、特に制限は無いが、インク全重
量の0.2〜10%の範囲が好ましい。0.5〜5.0
%の範囲がより好ましい。
【0062】また、本発明は、さらにマゼンタ、イエロ
ー、シアンの他の色のインクを含むインクジェット記録
方法、インクセット、記録ユニット、インクカートリッ
ジ及び記録装置であっても構わない。この場合のブラッ
クインクに使用される色素としては、用途に応じて顔料
又は染料あるいは顔料と染料の混合系等を用いて構わな
い。
【0063】本発明で使用される色素を溶解する液媒体
としては、水と水溶性有機溶剤との混合物であることが
望ましい。
【0064】具体的な水溶性有機溶剤の例としては、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド
類、アセトン等のケトン類、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン等のエーテル類、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール等のポリアルキレングリコール
類、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチ
レングリコール、トリエチレングリコール、1,2,6
−ヘキサントリオール、チオジグリコール、ヘキシレン
グリコール、ジエチレングリコール等のアルキレン基が
2〜6個の炭素原子を含むアルキレングリコール類、グ
リセリン、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレン
グリコールモノメチルエーテル等の多価アルコールの低
級アルキルエーテル類、エタノール、イソプロピルアル
コール等の1価アルコール類、N−メチル−2−ピロリ
ドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、スル
ホラン、ジメチルサルフォキサイド、2−ピロリドン、
ε−カプロラクタム等の環状アミド化合物及びスクシソ
イミド等のイミド化合物等が挙げられる。しかし、本発
明ではこれらの化合物に限定されるものではない。
【0065】前記水溶性有機溶剤の含有量は、一般には
インクの全重量に対して10〜40%が好ましく、より
好ましくは10〜30%の範囲である。
【0066】この他、本発明のインクには上記成分の他
に、必要に応じて、界面活性剤、含窒素化合物、水酸化
物、アルカリ(土類)金属塩、硫酸塩、pH調整剤、粘
度調整剤、防腐剤、酸化防止剤、蒸発促進剤、防錆剤、
防カビ剤、キレート化剤等の添加剤を配合してもかまわ
ない。
【0067】本発明で使用される界面活性剤としては、
脂肪酸塩類、高級アルコール酸エステル塩、アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩類、高級アルコールリン酸エステル
塩等のアニオン界面活性剤、脂肪族アミン塩類、第4級
アンモニウム塩類等のカチオン界面活性剤、高級アルコ
ールエチレンオキサイド付加物、アルキルフェノールエ
チレンオキサイド付加物、脂肪族エチレンオキサイド付
加物、多価アルコール脂肪酸エステルエチレンオキサイ
ド付加物、脂肪酸アミドエチレンオキサイド付加物、高
級アルキルアミンエチレンオキサイド付加物、ポリプロ
ピレングリコールエチレンオキサイド付加物、多価アル
コールの脂肪酸エステル、アルカノールアミンの脂肪酸
アミド類の非イオン性界面活性剤、アミノ酸型、ベタイ
ン型両性界面活性剤等が用いられる。特に制限はない
が、より好ましくは高級アルコールのエチレンオキサイ
ド付加物、アルキルフェノールのエチレンオキサイド付
加物、エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重
合体、アセチレングリコールのエチレンオキサイド付加
物等の非イオン性界面活性剤を用いる。さらに、前記エ
チレンオキサイド付加物の付加モル数は4〜20の範囲
が特に好ましい。
【0068】界面活性剤の添加量に付いては特に制限は
ないが、インク全重量の0.01〜10%の範囲が好ま
しい。0.01%未満では、界面活性剤の種類にもよる
が、一般に所望の浸透性が少なく、10%を越える場合
には、インクの初期粘度が大きくなるので好ましくない
のである。より好ましくは、0.1〜5.0%の範囲で
ある。
【0069】本発明で使用される含窒素化合物として
は、尿素、チオ尿素、エチレン尿素、アルキル尿素、ア
ルキルチオ尿素、ジアルキル尿素、ジアルキルチオ尿素
等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
特に好ましくは尿素が用いられる。
【0070】前記含窒素化合物の含有量は、特に制限は
ないがインク全重量の0.01〜20%の範囲が好まし
い。より好ましくは0.1〜15%の範囲である。
【0071】本発明で使用される水酸化物としては、水
酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム、水
酸化アンモニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシ
ウム、水酸化バリウム等が挙げられるが、これらに限定
されるものではない。
【0072】前記水酸化物の含有量は、特に制限はない
がインク全重量の0.01〜10%範囲が好ましい。よ
り好ましくは0.1〜5.0%の範囲である。
【0073】本発明で使用されるアルカリ(土類)金属
塩としては、酢酸リチウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリ
ウム、酢酸ベリリウム、酢酸マグネシウム、酢酸カルシ
ウム、硝酸リチウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、
硝酸ベリリウム、硝酸マグネシウム、硝酸カルシウム、
リン酸リチウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、
リン酸ベリリウム、リン酸マグネシウム、リン酸カルシ
ウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、
炭酸ベリリウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、
シュウ酸リチウム、シュウ酸ナトリウム、シュウ酸カリ
ウム、シュウ酸ベリリウム、シュウ酸マグネシウム、シ
ュウ酸カルシウム等が挙げられるが、これらに限定され
るものではない。
【0074】前記アルカリ(土類)金属塩の含有量は、
特に制限はないが、インク全重量の0.01〜10%の
範囲が好ましい。より好ましくは0.1〜5.0%の範
囲である。
【0075】本発明で使用される硫酸塩としては、硫酸
ナトリウム、硫酸リチウム、硫酸カリウム、硫酸アンモ
ニウム、硫酸ガリウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、硫酸ベリリウム、硫酸マグネシウム等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
【0076】前記硫酸塩の含有量は、特に制限はない
が、インク全重量の0.01〜10%の範囲が好まし
い。より好ましくは0.1〜5.0%の範囲である。
【0077】本発明でインクに添加する上記以外の添加
剤、すなわち、pH調整剤、粘度調整剤、防腐剤、酸化
防止剤、蒸発促進剤、防錆剤、防カビ剤、キレート化
剤、としては、周知のものを公知量添加することにより
目的を達することができる。
【0078】本発明のインクは、前記記録ヘッドのイン
クに記録信号を与え、発生した熱エネルギーにより液滴
を吐出するインクジェット方式が好適に用いられる。そ
の装置の主要部である記録ヘッドの構成例を図1、図
2、および図3に示す。
【0079】ヘッド13はインクを通す溝14を有する
ガラス、セラミックスまたはプラスチック板等と、感熱
記録に用いられる発熱ヘッド15(図ではヘッドが示さ
れているが、これに限定されるものではない)とを接着
して得られる。発熱ヘッド15は酸化シリコン等で形成
される保護膜16、アルミニウム電極17−1、17−
2、ニクロム等で形成される発熱抵抗体層18、蓄熱層
19、アルミナ等の放熱性の良い基板20とによりなっ
ている。
【0080】インク21は吐出オリフィス(微細孔)2
2まできており、圧力Pによりメニスカス23を形成し
ている。
【0081】ここで、電極17−1、17−2に電気信
号が加わると、発熱ヘッド15のnで示される領域が急
激に発熱し、ここに接しているインク21に気泡が発生
し、その圧力でメニスカス23が突出し、インク21が
吐出し、オリフィス22より記録液滴24となり、被記
録材25に向かって飛翔する。図3には図1に示したヘ
ッドを多数並べた記録ヘッドの概略図を示す。該記録ヘ
ッドはマルチ溝26を有するガラス板27を、図1にお
いて説明したものと同様の発熱ヘッド28を密着して製
作されている。なお、図1は、インク流路に沿ったヘッ
ド13の断面図であり、図2は図1のA−B線での切断
面である。
【0082】図4に、該ヘッドを組み込んだインクジェ
ット記録装置の一例を示す。
【0083】図4において、61はワイピング部材とし
てのブレードであり、その一端はブレード保持部材によ
って保持されて固定端となり、カンチレバーの形態をな
す。ブレード61は記録ヘッドによる記録領域に隣接し
た位置に配置され、又、本例の場合、記録ヘッドの移動
経路中に突出した形態で保持される。62はキャップで
あり、ブレード61に隣接するホームポジションに配置
され、記録ヘッドの移動方向と垂直な方向に移動して吐
出口面と接し、キャッピングを行う構成を備える。さら
に、63はブレード61に隣接して設けられるインク吸
収体であり、ブレード61と同様、記録ヘッドの移動経
路中に突出した形態で保持される。前記ブレード61、
キャップ62、吸収体63によって吐出回復部64が構
成され、ブレード61及び吸収体63によってインクは
吐出口面の水分、塵等の除去が行われる。
【0084】65は吐出エネルギー発生手段を有し、吐
出口を配した吐出口面に対向する被記録材にインクを吐
出して記録を行う記録ヘッド、66は記録ヘッド65を
搭載して記録ヘッド65の移動を行うためのキャリッジ
である。キャリッジ66はガイド軸67と揺動可能に係
合し、キャリッジ66の一部はモータ68によって駆動
されるベルト69と接続(図示せず)している。これに
よりキャリッジ66はガイド軸67に沿った移動が可能
となり、記録ヘッド65による記録領域及びその隣接し
た領域の移動が可能となる。
【0085】51は被記録材を挿入するための給紙部、
52はモータ(図示せず)により駆動される紙送りロー
ラである。これらの構成によって記録ヘッドの吐出口面
と対向する位置へ被記録材が給紙され、記録が進行する
につれて、排紙ローラ53を配した排紙部へ排紙され
る。
【0086】前記構成において記録ヘッド65が記録終
了等でホームポジションに戻る際、吐出回復部64のキ
ャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避してい
るが、ブレード61は移動経路中に突出している。この
結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピングされる。
なお、キャップ62が記録ヘッド65の吐出口面に当接
してキャッピングを行う場合、キャップ62は記録ヘッ
ドの移動経路中に突出するように移動する。
【0087】記録ヘッド65がホームポジションから記
録開始位置へ移動する場合、キャップ62及びブレード
61は前記したワイピング時の位置と同一の位置にあ
る。この結果、この移動においても記録ヘッド65の吐
出口面はワイピングされる。
【0088】前記の記録ヘッドのホームポジションへの
移動は、記録終了時や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘ
ッドが記録のために記録領域を移動する間に所定の間隔
で記録領域に隣接したホームポジションへ移動し、この
移動に伴って前記ワイピングが行われる。
【0089】図5は、ヘッドへのインク供給部材、例え
ば、チューブを介して供給されるインクを収容したイン
クカートリッジ45の一例を示す図である。ここで40
は供給用インクを収容したインク収容部、例えば、イン
ク袋であり、その先端にはゴム製の栓42が設けられて
いる。この栓42に針(図示せず)を挿入することによ
り、インク袋40中のインクをヘッドに供給可能ならし
める。44は廃インクを受容する供給体である。インク
収容部としては、インクとの接液面がポリオレフィン、
特にポリエチレンで形成されているものが本発明にとっ
て好ましい。本発明で使用されるインクジェット記録装
置としては、前記の如きヘッドとインクカートリッジが
別体となったものに限らず、図6に示す如きそれらが一
体となったもの、あるいは図7に示す如きヘッドとイン
ク収容部が接合されて一体となったものも好適に用いら
れる。
【0090】図6において、70は記録ユニットであっ
て、この中にインクを吸収したインク収容部、例えばイ
ンク吸収体が収納されており、かかるインク吸収体中の
インクが複数のオリフィスを有するヘッド部71からイ
ンク滴として吐出される構成になっている。インク吸収
体の材料としては、例えばポリウレタンを用いることが
できる。72は記録ユニット内部を大気に連通させるた
めの大気連通口である。この記録ユニット70は、図4
で示す記録ヘッドに変えて用いられるものであって、キ
ャリッジ66に対して脱着自在になっている。
【0091】図7は複数の記録ヘッドが配列された記録
部の一例を示す斜視図であって、81はイエローのイン
クを吐出するための記録ヘッド、82はマゼンタのイン
クを吐出するための記録ヘッド、83はシアンのインク
を吐出するための記録ヘッド、84はブラックのインク
を吐出するための記録ヘッドである。
【0092】また、図8では記録ヘッドを4つ使用した
例を示したが、これに限定されるものではなく、図9お
よび図10に示したように1つの記録ヘッドにおいて、
マゼンタ、イエロー、シアンおよびブラックごとに液流
路を分けてもよい。図9および図10において、100
0はインクカートリッジであり、1001、1003、
1005および1101は、それぞれ第1、第2、第3
および第4のインク収容部を示し、1007は大気連通
孔であり、1009はインクジェット記録ヘッド部を示
す。
【0093】なお、本発明に使用する記録装置におい
て、上記ではインクに熱エネルギーを作用させてインク
液滴を吐出するインクジェット記録装置を例に挙げた
が、本発明は、そのほか圧電素子を使用するピエゾ方式
などその他のインクジェット記録装置でも同様に利用で
きる。
【0094】
【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げて本発明をさ
らに具体的に説明する。なお、以下の記載で、部及び%
とあるものは特に断りの無い限り重量基準である。
【0095】実施例1〜3 まず、下記の成分を混合溶解した後、さらにポアサイズ
が0.22μmのメンブレンフィルター(商品名:フロ
ロポアフィルター、住友電工製)にて加圧ろ過し、本発
明の実施例のインクを調整した。なお、下記の例示化合
物については全てのカルボキシル基及びスルホン基をア
ンモニウム塩で増塩したものを使用した。 実施例1のインクセット (マゼンタインクの組成) ・例示化合物1 3部 ・グリセリン 8部 ・チオジグリコール 8部 ・2−ピロリドン 5部 ・エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合体 2部 (商品名:ぺポールAS−053X、東邦化学工業製) ・水 74部 (イエローインクの組成) ・例示化合物9 3部 ・グリセリン 8部 ・チオジグリコール 8部 ・2−ピロリドン 5部 ・エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合体 2部 (商品名:ぺポールAS−053X、東邦化学工業製) ・水 74部 (シアンインクの組成) ・例示化合物22 3部 ・グリセリン 8部 ・チオジグリコール 8部 ・2−ピロリドン 5部 ・エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合体 2部 (商品名:ぺポールAS−053X、東邦化学工業製) ・水 74部 実施例2のインクセット (マゼンタインクの組成) ・例示化合物1 2.5部 ・グリセリン 7部 ・エチレングリコール 7部 ・トリエチレングリコール 5部 ・尿素 7部 ・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 1部 ・水 70.5部 (イエローインクの組成) ・例示化合物10 2.2部 ・C.I.ダイレクトイエロー86 0.8部 ・グリセリン 7部 ・トリエチレングリコール 8部 ・尿素 7部 ・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 1部 ・水 74部 (シアンインクの組成) ・例示化合物23 3部 ・グリセリン 7部 ・ジエチレングリコール 5部 ・尿素 7部 ・エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合体 1部 (商品名:ぺポールAS−053X、東邦化学工業製) ・水 77部 実施例3のインクセット (マゼンタインクの組成) ・例示化合物3 2.5部 ・グリセリン 8部 ・エチレングリコール 4部 ・ジエチレングリコール 8部 ・尿素 7部 ・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 1部 ・水 69.5部 (イエローインクの組成) ・例示化合物11 2.3部 ・C.I.ダイレクトイエロー86 0.5部 ・グリセリン 8部 ・トリエチレングリコール 8部 ・尿素 7部 ・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製〉) 1部 ・水酸化リチウム 1部 ・硫酸ナトリウム 0.5部 ・水 71.7部 (シアンインクの組成) ・C.I.ダイレクトブルー199 4部 ・グリセリン 6部 ・エチレングリコール 6部 ・ジエチレングリコール 6部 ・尿素 6部 ・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 1部 ・水酸化リチウム 0.5部 ・硫酸アンモニウム 0.2部 ・水 70.3部 比較例1〜3 実施例と同様、下記の成分を混合溶解した後、さらにポ
アサイズが0.22μmのメンブレンフィルター(商品
名:フロロポアフィルター、住友電工製)にて加圧ろ過
し、本発明の実施例のインクを調整した。なお、下記の
例示化合物については全てのカルボキシル基及びスルホ
ン基をアンモニウム塩で増塩したものを使用した。 比較例1のインクセット (マゼンタインクの組成) ・下記、例示化合物28で表される色素 3部 ・グリセリン 8部 ・チオジグリコール 7部 ・尿素 7部 ・エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合体 2部 (商品名:;ペポールAS−053X、東邦化学工業製) ・水 73部 例示化合物28
【0096】
【化47】 (イエローインクの組成) ・C.I.アシッドイエロー23 3部 ・2−ピロリドン 7部 ・ジエチレングリコール 5部 ・1,5−ペンタンジオール 5部 ・エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合体 2部 (商品名:ペポールAS−053X、東邦化学工業製) ・水 78部 (シアンインクの組成) ・C.I.ダイレクトブルー86 3.5部 ・チオジグリコール 7部 ・エチレングリコール 8部 ・スルホラン 5部 ・エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合体 1部 (商品名:ペポールAS−053X、東邦化学工業製) ・水 75.5部 比較例2のインクセット (マゼンタインクの組成) ・下記、例示化合物29で表される色素 3部 ・グリセリン 6部 ・トリエチレングリコール 7部 ・尿素 7部 ・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 1.5部 ・水 75.5部 (イエローインクの組成) ・C.I.ダイレクトイエロー132 2.5部 ・グリセリン 8部 ・プロピレングリコール 7部 ・尿素 7部 ・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 1部 ・水 74.5部 (シアンインクの組成) ・C.I.アシッドブルー9 3部 ・グリセリン 8部 ・ジエチレングリコール 8部 ・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 1.5部 ・水 79.5部 比較例3のインクセット (マゼンタインクの組成) ・C.I.アシッドレッド52 2.5部 ・グリセリン 7.5部 ・チオジグリコール 7.5部 ・尿素 1部 ・エチレンオキサイドープロピレンオキサイド共重合体 1.5部 ・水 80部 (イエローインクの組成) ・C.I.ダイレクトイエロー142 3部 ・グリセリン 7部 ・エチレングリコール 5部 ・ジエチレングリコール 5部 ・尿素 5部 ・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 1部 ・水 74部 (シアンインクの組成) ・C.I.ダイレクトブルー199 3部 ・グリセリン 5部 ・エチレングリコール 5部 ・トリエチレングリコール 7部 ・尿素 5部 ・アセチレノールEH(川研ファインケミカル製) 1部 ・水 73部 上記で得られた実施例1〜3及び比較例1〜3の各組成
のインクをキャノン製BC−05カートリッジに充填
し、各実施例、比較例のインクセットを作製した。
【0097】
【評価】次に、上記の実施例1〜3と比較例1〜3で得
られたインクジェットカートリッジを、BJC−240
J(キヤノン製)に各々搭載して、被記録媒体として、
HG−201:光沢フィルム(キヤノン製)、XX40
24:普通紙(ゼロックス製)を用いて印字試験を行
い、得られた画像についての画像評価を行った。印字試
験としては、上記の被記録媒体にマゼンタ、イエロー、
シアン、レッド、グリーン、ブルー及びマゼンタ、イエ
ロー、シアンの3色を打ち込むことによるブラック(プ
ロセスブラック)のベタパッチを各3つ、そして該ベタ
パッチの両側に3色からなるプロセスブラックによるハ
ーフトーンが隣接しているパターンを印字した。又、プ
ロセスブラックによるハーフトーン画像は各々デューテ
ィーを薄いものから濃いものと5種類を印字した。更に
各色のベタパッチの中に白抜きの文字を含む画像を印字
した。評価項目としては、(1)色調、(2)HG−2
01におけるマゼンタインクの耐光性、(3)HG−2
01における耐マイグレーション性、の3つとし、下記
に示す評価方法及び評価基準で得られた画像についての
評価を行った。評価方法及び評価基準は次のとおりであ
る。評価方法及び評価基準 (1)色調 前記2種の記録媒体に印字した各色のベタパッチを目視
で評価した。
【0098】○:十分な濃度と彩度が感じられる。
【0099】△:濃度は十分だが、彩度が若干低く感じ
られる。
【0100】×:濃度も彩度も不十分である。 (2)マゼンタインクの耐光性 HG−201に印字したマゼンタのベタパッチを、アト
ラス社製キセノンフェードメーターを用い100時間照
射し、照射前後のベタパッチのO.D.の変化を下記式
によるO.D.残存率で評価した。O.D.の測定は、
マクベスRD915(マクベス社製)にて測定した。
【0101】
【数1】 ○:O.D.残存率が50%以上である。
【0102】△:O.D.残存率が20%以上50%未
満である。
【0103】×:O.D.残存率が20%未満である。 (3)耐マイグレーション性 HG−201に印字した前記評価パターンを、30℃/
80%RHの高温多湿の環境下に1週間放置し、主にマ
ゼンタ及びイエローの色に滲みが生じているかを目視で
評価した。
【0104】○:ハーフトーンとの隣接部分にも、白抜
き文字部分にも滲みが無い。
【0105】△:白抜き文字部分には滲みが無いが、ハ
ーフトーンとの隣接部分は赤ばんでいたり、黄ばんでい
たりするのがわかる。
【0106】×:ハーフトーンとの隣接部分が赤ばんで
いたり、黄ばんでいたりし、白抜き文字部分が滲みだし
たマゼンタインクまたはイエローインクのために読めな
くなってしまっている。
【0107】このようにして得られた評価結果を表1に
示す。
【0108】
【表1】
【0109】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
十分な濃度で鮮明な色調の画像が得られ、コート紙や光
沢フィルム等の特殊媒体に印字した場合においても光退
色の問題を生じることなく、また、光沢フィルムやOH
Pシート等に印字した後、高温多湿の条件で長時間放置
しておいてもマイグレーションを起こしインクがにじみ
出てくることのない優れた画像を提供できるインクジェ
ット記録方法、これに用いるインクセット、及びインク
ジェット記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録装置のヘッドの縦断面図で
ある。
【図2】インクジェット記録装置のヘッドの横断面図で
ある。
【図3】図1に示したヘッドをマルチ化したヘッドの外
観斜視図である。
【図4】インクジェット記録装置の一例を示す斜視図で
ある。
【図5】インクカートリッジの縦断面図である。
【図6】記録ユニットの一例を示す斜視図である。
【図7】複数の記録ヘッドが配列した記録部の一例を示
す斜視図である。
【図8】記録ヘッドの別の一例を示す斜視図である。
【図9】記録ユニットの一例を示す斜視図である。
【図10】記録ユニットの別の一例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
13 ヘッド 14 インク溝 15 発熱ヘッド 16 保護膜 17 アルミニウム電極 18 発熱抵抗体層 19 畜熱層 20 基板 21 インク 22 吐出オリフィス(微細孔) 23 メニスカス 24 記録液滴 25 被記録材 26 マルチ溝 27 ガラス板 28 発熱ヘッド 40 インク袋 42 栓 44 インク吸収体 45 インクカートリッジ 51 給紙部 52 紙送りローラー 53 排紙ローラー 61 ブレード 62 キャップ 63 インク吸収体 64 吐出回復部 65 記録ヘッド 66 キャリッジ 67 ガイド軸 68 モーター 69 ベルト 70 記録ユニット 71 ヘッド部 72 大気連通口 81 イエローのインクを吐出するための記録ヘッド 82 マゼンタのインクを吐出するための記録ヘッド 83 シアンのインクを吐出するための記録ヘッド 84 ブラックのインクを吐出するための記録ヘッド 1000 インクカートリッジ 1001 第1のインク収容部 1003 第2のインク収容部 1005 第3のインク収容部 1007 大気連通孔 1009 インクジェット記録ヘッド部 1101 第4のインク収容部

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともマゼンタ、イエロ−、シアン
    の各インクを用い、これ等を被記録材上に吐出し、カラ
    ー画像を記録する方法において、該マゼンタインクは、
    遊離酸の型が下記一般式[I]で表される色素の一種以
    上を含有し、該イエローインクは遊離酸の型が下記一般
    式[II]で表される化合物からなる群から選ばれる色素
    の一種以上を含有し、該シアンインクはC.I.ダイレクト
    ブルー86、C.I.ダイレクトブルー199、C.I.アシッ
    ドブルー9、及び遊離酸の型が下記一般式[III]で表
    される化合物からなる群から選ばれる色素の一種以上を
    含有することを特徴とするインクジェット記録方法。 【化1】 〔式中、R1、R2、R3、R6、R7及びR8はそれぞれ独
    立に、炭素数1〜9の置換もしくは非置換のアルキル
    基、炭素数1〜9のアルコキシ基、ハロゲン原子、水素
    原子、ヒドロキシル基、置換もしくは非置換のカルバモ
    イル基、置換もしくは非置換のスルファモイル基、置換
    もしくは非置換のアミノ基、ニトロ基、スルホン酸エス
    テルの基、炭素数1〜9のアルキルスルホニル基、炭素
    数6〜15のアリールスルホニル基、カルボキシル基、
    またはカルボン酸エステルの基を表し、mとnは0、1
    または2の数を表し、X1及びX2は、それぞれ独立に塩
    素原子又は−OR9基」を表し、R9は水素原子、炭素数
    1〜8のアルキル基、炭素数2もしくは3のアルケニル
    基、アリール基、アラルキル基、シクロヘキシル基、ま
    たは含窒素ヘテロサイクリック基を表し、これらのうち
    水素原子以外は置換基を有していてもよく、Lは、下記
    一般式(a)で表される結合基を示す。 【化2】−NH(CH2)pO(CH2)qO(CH2
    rO(CH2)sHN− (a) 式(a)中、p、q、r、sはそれぞれ独立に1〜6の
    数を表す。〕 【化3】 〔式中、Ar、Ar1は独立にアリール基又は置換アリ
    ール基を表し、Ar、Ar1の少なくとも一つは−CO
    OH及び−COSHから選ばれる置換基を少なくとも一
    つ有し、J、J1はそれぞれ独立に下記式(1)〜
    (3)で表される基を表す。 【化4】 式(1)〜(3)中、R5は水素原子、アルキル基、置
    換アルキル基、アルコキシハロゲン、シアノ基、ウレイ
    ド、NHCOR6から選択される基であり、R6は水素
    原子、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換
    アリール基、アラルキル基、置換アラルキル基を表す。
    Tはアルキル基を表し、Wは水素原子、シアノ基、−C
    ONR1011、ピリジニウム、−COOHから選択され
    る基であり、(m)はC2〜C8のアルキレン鎖を表し、
    Bは水素原子、アルキル基又は−COOHを表し、
    1、R2、R3、R4、R10、R11はそれぞれ独立に水素
    原子、アルキル基 置換アルキル基を表し、Lは2価の
    有機結合基を表す。Xは独立にカルボニル基又は下記式
    (4)〜(6)の基を表す。 【化5】 式(4)〜(6)中、ZはOR7、SR7、NR8 9
    表し、Yは水素原子、塩素原子あるいはシアノ基を表
    し、Eは塩素原子あるいはシアノ基を表す。R7、R8
    9は独立に水素原子、アルケニル基、置換アルケニル
    基、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換ア
    リール基、アラルキル基、置換アラルキル基、またはR
    8、R9が結合された窒素原子と一緒に5員環又は6員環
    を形成する。[II]がSO3H基を持たない場合は少な
    くとも2つの−COOH、−COSHから選ばれた基を
    有し、一般式[II]がSO3H基を持つ場合は−COO
    H、−COSHから選ばれた基が少なくともSO3H基
    の数と同数有する。〕 【化6】 Pc(SO3H)t(SO2−NR1−L−NR2−X−NR3−G)q [III] 〔式中Pcは金属を含有するフタロシアニン核を表し、
    1、R2、R3はそれぞれ独立に水素原子、アルキル
    基、置換アルキル基、アルケニル基、置換アルケニル
    基、アラルキル基又は置換アラルキル基を表し、Lは2
    価の有機結合基を表し、Xはカルボニル基又は下式
    (1)〜(3)の基を表す。 【化7】 式(1)〜(3)はNR45、SR6、OR6を表し、Y
    は水素原子、塩素原子、Z、SR7、OR7を表し、Eは
    塩素原子あるいはシアノ基を表す。R4、R5、R 6、R7
    はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、置換アルキル
    基、アリール基、置換アリール基、アラルキル基又は置
    換アラルキル基、又はR4、R5が結合された窒素原子と
    一緒に5員環又は6員環を形成する。Gは−COSH及
    び−COOHから選択された1個又は2個の基によって
    置換された無色の有機基を表し、(t+q)は3〜4で
    ある。一般式[III]は少なくとも一つのSO3H基と同
    数のCOSH及びCOOHから選択された基を有す
    る。〕
  2. 【請求項2】 該マゼンタインクが前記一般式[a]
    中、p+q+r+sの値が6〜18である色素から選ば
    れる少なくとも一種の色素を含有する請求項1に記載の
    インクジェット記録方式。
  3. 【請求項3】 該マゼンタインクが下記一般式[IV]で
    表される色素の一種以上を含有する請求項1に記載のイ
    ンクジェット記録方法。 【化8】 〔式中、R1、R2、R3、R9、m、Lは前記一般式
    [I]におけるのと同じである。〕
  4. 【請求項4】 該マゼンタインクが前記一般式[IV]
    中、mが0で、R1、R2及びR3の少なくとも1つが水
    素原子であり、かつ、R1、R2及びR3の少なくとも1
    つがアゾ基に対してオルト位にあるトリフルオロメチル
    基、置換もしくは非置換のカルバモイル基、置換もしく
    は非置換のスルファモイル基、スルホン酸の低級アルキ
    ルエステルの基、COOH基又はカルボン酸低級アルキ
    ルエステルの基から選ばれる少なくとも一種である色素
    を含有する請求項3に記載のインクジェット記録方法。
  5. 【請求項5】 該マゼンタインクが前記一般式[IV]
    中、mが0で、R1、R2及びR3の少なくとも1つが水
    素原子てあり、かつ、R1、R2及びR3の少なくとも1
    つがアゾ基に対してオルト位にあるトリフルオロメチル
    基、置換もしくは非置換のカルバモイル基、置換もしく
    は非置換のスルファモイル基、スルホン酸の低級アルキ
    ルエステルの基、COOH基又はカルボン酸低級アルキ
    ルエステルの基から選ばれ、Lにおけるp+q+r+s
    の値が6〜18である色素から選ばれる少なくとも一種
    の色素を含有する請求項3に記載のインクジェット記録
    方法。
  6. 【請求項6】 少なくともマゼンタ、イエロー、シアン
    の各インクを用いるカラーインクジェット記録用インク
    セットにおいて、該マゼンタインクは、遊離酸の型が請
    求項1に記載の一般式[I]で表される色素の一種以上
    を含有し、該イエローインクは遊離酸の型が請求項1に
    記載の一般式[II]で表される化合物からなる群から選
    ばれる色素の一種以上を含有し、該シアンインクはC.I.
    ダイレクトブルー86、C.I.ダイレクトブルー199、
    C.I.アシッドブルー9、及び遊離酸の型が請求項1に記
    載の一般式[III]で表される化合物からなる群から選
    ばれる色素の一種以上を含有することを特徴とするイン
    クセット。
  7. 【請求項7】 該マゼンタインクが前記一般式[I]
    中、p+q+r+sの値が6〜18である色素から選ば
    れる少なくとも一種の色素を含有する請求項6に記載の
    インクセット。
  8. 【請求項8】 該マゼンタインクが請求項3に記載の一
    般式[IV]で表される色素の一種以上を含有する請求項
    6に記載の記載のインクセット。
  9. 【請求項9】 該マゼンタインクが前記一般式[IV]
    中、mが0で、R1、R2及びR3の少なくとも1つが水
    素原子であり、かつ、R1、R2及びR3の少なくとも1
    つがアゾ基に対してオルト位にあるトリフルオロメチル
    基、置換もしくは非置換のカルバモイル基、置換もしく
    は非置換のスルファモイル基、スルホン酸の低級アルキ
    ルエステルの基、COOH基又はカルボン酸低級アルキ
    ルエステルの基から選ばれる少なくとも一種である色素
    を含有する請求項8に記載のインクセット。
  10. 【請求項10】 インクを収容したインク収容部、該イ
    ンクをインク滴として吐出させるためのヘッド部を備え
    た記録ユニットにおいて、前記インク収容部が請求項6
    〜9のいずれかに記載のインクセットを収容しているこ
    とを特徴とする記録ユニット。
  11. 【請求項11】 ヘッド部が、インクに熱エネルギーを
    作用させてインク滴を吐出させるヘッドを含む請求項1
    0に記載の記録ユニット。
  12. 【請求項12】 ヘッド部が、インクに電気機械変換素
    子を作用させてインク滴を吐出させるヘッドを含む請求
    項10に記載の記録ユニット。
  13. 【請求項13】 インクを収容したインク収容部を備え
    たインクカートリッジにおいて、前記インク収容部が請
    求項6〜9のいずれかに記載のインクセットを収容して
    いることを特徴とするインクカートリッジ。
  14. 【請求項14】 インクを収容したインク収容部と該イ
    ンクをインク滴として吐出するためのヘッド部を有する
    記録ユニットを備えたインクジェット記録装置におい
    て、前記インク収容部が請求項6〜9のいずれかに記載
    のインクセットを収容していることを特徴とするインク
    ジェット記録装置。
  15. 【請求項15】 ヘッド部が、インクに熱エネルギーを
    作用させてインク滴を吐出させるヘッドを含む請求項1
    4に記載のインクジェット記録装置。
  16. 【請求項16】 ヘッド部が、インクに電気機械変換素
    子を作用させてインク滴を吐出させるヘッドを含む請求
    項14に記載のインクジェット記録装置。
  17. 【請求項17】 インク滴を吐出するための記録ヘッ
    ド、インクを収容したインク収容部を有するインクカー
    トリッジ及び該インクカートリッジから記録ヘッドにイ
    ンクを供給するためのインク供給部を備えたインクジェ
    ット記録装置において、該インク収容部が請求項6〜9
    のいずれかに記載のインクセットを収容していることを
    特徴とするインクジェット記録装置。
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