JP6978937B2 - カテーテル - Google Patents

カテーテル Download PDF

Info

Publication number
JP6978937B2
JP6978937B2 JP2017502401A JP2017502401A JP6978937B2 JP 6978937 B2 JP6978937 B2 JP 6978937B2 JP 2017502401 A JP2017502401 A JP 2017502401A JP 2017502401 A JP2017502401 A JP 2017502401A JP 6978937 B2 JP6978937 B2 JP 6978937B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core wire
proximal shaft
shaft
proximal
fixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017502401A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2016136767A1 (ja
Inventor
博文 溝口
拓也 陶山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GOODMAN INC.
Original Assignee
GOODMAN INC.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GOODMAN INC. filed Critical GOODMAN INC.
Publication of JPWO2016136767A1 publication Critical patent/JPWO2016136767A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6978937B2 publication Critical patent/JP6978937B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/0021Catheters; Hollow probes characterised by the form of the tubing
    • A61M25/0023Catheters; Hollow probes characterised by the form of the tubing by the form of the lumen, e.g. cross-section, variable diameter
    • A61M25/0026Multi-lumen catheters with stationary elements
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/0009Making of catheters or other medical or surgical tubes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/0043Catheters; Hollow probes characterised by structural features
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/0021Catheters; Hollow probes characterised by the form of the tubing
    • A61M25/0023Catheters; Hollow probes characterised by the form of the tubing by the form of the lumen, e.g. cross-section, variable diameter
    • A61M25/0026Multi-lumen catheters with stationary elements
    • A61M2025/0034Multi-lumen catheters with stationary elements characterized by elements which are assembled, connected or fused, e.g. splittable tubes, outer sheaths creating lumina or separate cores
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/0043Catheters; Hollow probes characterised by structural features
    • A61M2025/006Catheters; Hollow probes characterised by structural features having a special surface topography or special surface properties, e.g. roughened or knurled surface

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Anesthesiology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Description

本発明は、医療分野で用いられるカテーテルに関し、特に互いに異なる材質からなるプロキシマルシャフトとコアワイヤとを備えるカテーテルに関する。
従来から、医療分野では、各種のカテーテルが用いられている。例えばカテーテルは血管や腹腔等の体内に薬液などを注入したり血液や体液を採取する為に用いられる。また、カテーテルは血管等の体内における治療や検査などにも用いられる。具体的には、カテーテルが例えば血管の狭窄部位に挿入される。そしてユーザはカテーテル先端部分に装着されたバルーンで狭窄部位を拡張することで血流を回復する施術を行う。ユーザは医師等である。
ユーザはこのようなカテーテルを、体外に位置する基端部から操作し、体内に挿入された先端部から湾曲した血管等に沿って体内へ挿し入れる。そのためカテーテルには、血管に沿って容易に湾曲し得る軟質な変形特性と共に、操作力を先端側にまで伝達し得るプッシャビリティとが要求される。
このような要求特性を両立して達成するために、例えば特開2013−17717号公報(特許文献1)に記載されているように、硬質のプロキシマルシャフトの先端側に軟質のディスタールシャフトが直列的に接続された構造を有するカテーテルが知られている。また、このように異なる材質のシャフトを接続したカテーテルでは、プロキシマルシャフトの先端からディスタールシャフト内に延びるコアワイヤを配することが提案されている。コアワイヤにより、異なる材質のシャフトの接続部分における硬度が大きく変化することが回避される。これによりカテーテルの折れ曲がりやキンクを防止することができる。さらに、血管の湾曲部等への挿入時にカテーテルの基端側から加えられる操作力が先端側まで効率的に伝達し、先端部分が血管に追従して容易に湾曲して挿入し易くなる。
このようなカテーテルにおけるプロキシマルシャフトやディスタールシャフト、コアワイヤの各材質は、耐蝕性能や人体リスク、寸法サイズなどの条件に基づいて選択される。
ところが、要求特性から好適な材質であっても、相互に直接の溶着が困難な材質の組み合わせとなる場合がある。そのため材質の選択範囲が制限される場合があった。特にコアワイヤは、プロキシマルシャフトに直接溶接されて固定され、カテーテルのルーメン内に位置する。しかしプロキシマルシャフトとコアワイヤとが互いに直接溶接しない材料で形成されている場合、溶接による接合では十分な強度が得られない場合がある。そのために、コアワイヤとして、プロキシマルシャフトと直接の溶接が困難な材質が好適である場合にも、両者を確実に固定する新たな技術が必要とされていたのである。
特開2013−17717号公報
ここにおいて、本発明は、上述の如き事情を背景として為されたものであって、その解
決課題とするところは、直接溶接の困難な材質からなるプロキシマルシャフトとコアワイヤとを、シンプルに且つ十分な強度で固定することのできるカテーテルを提供することにある。
かかる課題を解決するために為された本発明の第一の態様は、第1の材料で形成されたプロキシマルシャフトと、前記プロキシマルシャフトの先端部分に挿入された挿入部分を含むコアワイヤであって、前記第1の材料と直接溶接することが困難な第2の材料で形成されたコアワイヤと、各々が、前記プロキシマルシャフトの先端部分から前記コアワイヤの挿入部分に向けて突出する突出部と、前記コアワイヤの挿入部分に形成された凹部と、を含み、機械的な凹凸嵌合構造となる少なくとも一つの固定部とを備え、前記プロキシマルシャフトの先端部分の内径は、前記コアワイヤの挿入部分の外径よりも所定量だけ大きく、前記プロキシマルシャフトの先端部分は、周上の一部で開放された円弧形断面で長さ方向に延びる切欠状部であり、前記プロキシマルシャフトの先端部分は、周壁を部分的に内周側へ凹状に変形させることで前記コアワイヤの挿入部分の外周面との間の隙間が小さくされた凹状変形部を含み、前記少なくとも一つの固定部は、夫々、前記凹状変形部に前記コアワイヤとの間に形成されていることを特徴とする。
本態様に従う構造とされたカテーテルでは、プロキシマルシャフトの周壁の一部がコアワイヤの外周面に対して食い込んだ機械的な固定構造が採用される。
しかも、プロキシマルシャフトとコアワイヤが直接に溶接できない材質の場合でも、両部材に溶接が可能な中間部材を介在させる必要もないので、固定部分の構造も複雑にならない。
プロキシマルシャフトとコアワイヤを直接に溶接できなくても相互の固定が実現されることから、両部材の材質の選択範囲の自由度が大きくされて、要求特性のより高度な実現も可能になる。
又、プロキシマルシャフトの先端側の内径寸法をコアワイヤの基端側の外径寸法よりも大きくすることで、それらの間に流体流路を確保することも容易となる。また、プロキシマルシャフトの周壁部に部分的な凹状変形部を設けてコアワイヤに接近させることで、接合強度と安定性も有利に確保され得る。なお、本態様において凹状変形部が形成されるプロキシマルシャフトの先端側は、円筒形状の周壁部に限らず、円弧形断面で延びる切欠状部であっても良い。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に係るカテーテルにおいて、前記少なくとも一つの固定部が、長さ方向の異なる位置に形成された複数の第1固定部である。
また、本発明の第三の態様は、前記第一又は第二の態様に係るカテーテルにおいて、前記少なくとも一つの固定部が周方向の異なる位置に形成された複数の第2固定部である。
本発明の上記第二又は第三の態様に従う構造とされたカテーテルでは、複数の固定部によってプロキシマルシャフトとコアワイヤの固定強度や信頼性を向上させることができる。特に、固定部が互いに離隔して設けられることから、連続的な固定部に比して、プロキシマルシャフトとコアワイヤの固定部分における曲げ変形特性の低下も抑えられる。また、固定部を中心とした回転方向の接合強度も複数の固定部の相互作用で確保することができると共に、固定部の数や位置を変更することで要求される固定強度などの接続部の特性を調節することも可能となる。
第二及び第三の態様と互いに組み合わせて採用することで、固定部を長さ方向と周方向でそれぞれ異ならせて複数箇所に設けた態様が採用される。これにより、プロキシマルシャフトとコアワイヤの固定部分における剛性増大を効果的に回避しつつ、複数の固定部を比較的に短い長さ領域に効率的に設定して、接合強度を確保することも可能になる。
本発明の第四の態様は、前記第一〜三の何れかの態様に係るカテーテルにおいて、前記少なくとも一つの固定部が夫々、前記切欠状部と前記コアワイヤの前記挿入部分とが重なる部分に形成されているものである。
本態様に従う構造とされたカテーテルでは、プロキシマルシャフトにディスタールシャフトが接合された場合、プロキシマルシャフトの先端側を略樋形状で延び出させて、そこにコアワイヤを挿し入れることにより、コアワイヤの挿し入れられたプロキシマルシャフ
トの先端側を覆うディスタールシャフトの内部において流路断面積を容易に確保することが可能になる。
本発明の第五の態様は、前記第四の態様に係るカテーテルにおいて、前記プロキシマルシャフトに接続されたディスタールシャフトを備え、前記コアワイヤの挿入部分と前記切欠状部との間の領域であって、前記プロキシマルシャフトの第1ルーメンと前記ディスタールシャフトの第2ルーメンとを連通する領域である開口領域が形成されているものである。
本態様に従う構造とされたカテーテルでは、開口領域によってプロキシマルシャフトのルーメンとディスタールシャフトのルーメンとが連通されるので、カテーテルの流路断面積の確保が一層容易となる。
本発明の第の態様は、前記第一〜の何れかの態様に係るカテーテルにおいて、前記プロキシマルシャフトがステンレススチールで形成されており、前記コアワイヤがナイチノールで形成されているものである。
本態様に従う構造とされたカテーテルでは、コアワイヤがナイチノールで形成されている。そのため、ディスタールシャフトの剛性は耐キンク性に優れる。またプロキシマルシャフトがステンレススチールで形成されている。そのため、プロキシマルシャフトは従来から用いられている材料であるステンレススチールを変更することなく、剛性に優れた特性を有する。
本発明に従う構造とされたカテーテルでは、プロキシマルシャフトの周壁の一部がコアワイヤの外周面に対して局所的に食い込んだ機械的な固定構造が採用されることで、プロキシマルシャフトとコアワイヤを直接に溶接できなくても相互の直接の固定が簡単な構造で実現され得る。
本発明の一実施形態であるバルーンカテーテルの全体を示す説明図。 図1に示されたバルーンカテーテルの要部を拡大して示す説明図。 図2におけるIII−III断面図。 図1に示されたバルーンカテーテルにおいてディスタールシャフトを接続する前のプロキシマルシャフトとコアワイヤとの接合部を拡大して示す側面説明図。 図4における正面説明図。 プロキシマルシャフトとコアワイヤとを接合した本発明の試作品について接合部を強制的に破壊させた後の状態を示す写真。 図1に示されたバルーンカテーテルにおいて採用され得るプロキシマルシャフトとコアワイヤとの接合部の別の態様を示す、図4に対応する側面説明図。 図7におけるVIII−VIII断面図。 図1に示されたバルーンカテーテルにおいて採用され得るプロキシマルシャフトとコアワイヤとの接合部の別の態様を示す、図3に対応する断面図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1には、本発明のカテーテルの一実施形態であるバルーンカテーテル10の全体図が示されている。図1の右方、左方は、夫々、バルーンカテーテル10の基端側、先端側である。本実施形態のバルーンカテーテル10は、経皮的血管形成術の施術に際して用いら
れる。具体的には、例えばユーザは血管内にガイドワイヤ(未図示)を挿入する。ユーザはバルーンカテーテル10をガイドワイヤに沿って血管内に挿入する。ユーザはバルーンカテーテル10の先端部を狭窄又は閉塞した血管の病変部位に達するまで血管内に挿し入れる。そしてユーザはバルーンカテーテル10の基端部を操作し、血管内の病変部位を拡張して血流回復の処置を施す。
バルーンカテーテル10は、所定長さを有するシャフト12を備えている。シャフト12はバルーンカテーテル10の長さ方向に延び、可撓性を有する。シャフト12の基端部にはハブ14が接続されている。シャフト12の基端部は手技者の近位側となる。シャフト12の先端部には径方向に拡張可能なバルーン16が接続されている。このようにシャフト12とハブ14とバルーン16とを含むバルーンカテーテル10の基本構造は、前記特許文献1にも記載されているように公知のものである。
バルーンカテーテル10は、シャフト12内に形成された給排ルーメン18を通じて、ハブ14に接続される外部管路からバルーン16に対して圧力流体が給排可能に構成されている。
シャフト12の先端部分には、ガイドワイヤチューブ20が設けられている。ガイドワイヤチューブ20はチューブ状の部材である。ガイドワイヤチューブ20にはガイドワイヤが挿通可能なガイドワイヤルーメンが形成されている。ガイドワイヤチューブ20は、バルーン16内を貫通している。ガイドワイヤチューブ20はバルーン16から先端側に突出する部分を含む。ガイドワイヤチューブ20のうちバルーン16から突出した先端面には、ガイドワイヤルーメンの先端側開口が形成されている。ガイドワイヤチューブ20は、シャフト12の先端側から基端側に向けて所定長さで延びている。ガイドワイヤチューブ20の基端側は、シャフト12の周壁部を貫通して、ガイドワイヤルーメンがシャフト12の外周面に開口するように配置されている。これにより、バルーンカテーテル10は、シャフト12の先端側だけに設けられたガイドワイヤルーメンに対してガイドワイヤを挿抜できるラピッドエクスチェンジ型のガイドワイヤ挿通構造とされている。
ユーザはバルーンカテーテル10を用いて血流回復処置を施す。ユーザは医師等である。例えば、ユーザはガイドワイヤを経皮的に血管内に挿し入れ、ガイドワイヤの先端を病変部位まで導く。その後、ユーザはバルーンカテーテル10のガイドワイヤルーメンに基端側からガイドワイヤを挿し入れて、バルーンカテーテルをガイドワイヤに沿って血管内の病変部位まで導く。その後、ハブ14から給排ルーメン18を通じて、バルーン16へ圧力流体を供給してバルーン16を拡張させる。バルーン16の拡張によって血管の病変部位を拡張させる。バルーン拡張後、ユーザは給排ルーメン18を通じてバルーン16から圧力流体を排出させて収縮させてバルーン16を収縮させる。その後、ユーザはバルーンカテーテル10を血管から抜去する。
本実施形態のバルーンカテーテル10のシャフト12は、プロキシマルシャフト22とディスタールシャフト24とコアワイヤ28とを含む。プロキシマルシャフト22は基端側に位置する。ディスタールシャフト24は先端側に位置する。プロキシマルシャフト22とディスタールシャフト24とはカテーテル長さ方向において直列的に接合されている。コアワイヤ28の基端部分はプロキシマルシャフト22の先端部分に挿入されている。プロキシマルシャフト22とディスタールシャフト24とコアワイヤ28とは夫々、可撓性を有する。プロキシマルシャフト22とディスタールシャフト24とコアワイヤ28とは夫々、異なる硬度を有する。
プロキシマルシャフト22とディスタールシャフト24とは、互いに異なる材質で形成されている。故にプロキシマルシャフト22とディスタールシャフト24とは互いに異な
る特性を有する。プロキシマルシャフト22は、ディスタールシャフト24よりも変形剛性が大きい。そのためプロキシマルシャフト22によって、手技者の操作力はカテーテル先端側へ効率的に伝達する。一方、ディスタールシャフト24は、プロキシマルシャフト22よりも柔軟性を有する。そのためディスタールシャフト24によって、バルーンカテーテル10は血管内への挿入に際して湾曲や分岐にも容易に追従する。
互いに異なる材質のプロキシマルシャフト22とディスタールシャフト24が接続されてので、シャフト12はプッシャビリティや血管形状への追従などの要求特性を両立して高度に達成する。これによりバルーンカテーテル10の操作性の向上が図られている。
プロキシマルシャフト22とディスタールシャフト24の具体的な材質は、要求される特性などを考慮して設定されればよい。例えばプロキシマルシャフト22はステンレススチール等の金属材で形成される。ディスタールシャフト24はポリアミドやポリオレフィン等の合成樹脂材で形成される。
ディスタールシャフト24の基端部分は、プロキシマルシャフト22の先端部分に所定長さに亘って外挿されて嵌着固定されている。嵌着固定された部分を嵌着固定部位26という。なお、嵌着固定部位26は、必要に応じて接着剤を介して、ディスタールシャフト24がプロキシマルシャフト22の外周面に対して溶融固着されて流体密に封止されている。
ディスタールシャフト24から基端側に露出するプロキシマルシャフト22の外周面は、必要に応じてポリテトラフルオロエチレン等の合成樹脂からなる保護層を含んでも良い。また、ディスタールシャフト24の内周面は、必要に応じてポリイミド等の合成樹脂からなる保護層を含んでも良い。
コアワイヤ28は、プロキシマルシャフト22とディスタールシャフト24によって連続して形成されたシャフト12の給排ルーメン18内に位置する。給排ルーメン18は、ハブ14からバルーン16内まで延びる流路である。コアワイヤ28はプロキシマルシャフト22とディスタールシャフト24の嵌着固定部位26から先端側に向かってディスタールシャフト24内に延びる。
コアワイヤ28は挿入部分30を含む。挿入部分30は、コアワイヤ28の基端部分であって、プロキシマルシャフト22の先端部分に挿入される部分である。挿入部分30において、プロキシマルシャフト22とコアワイヤ28が相互に固定されている。コアワイヤ28の先端側はプロキシマルシャフト22から先端側に延び、ディスタールシャフト24に固定されないで給排ルーメン18内に位置している。
コアワイヤ28がシャフト12内に位置することで、プロキシマルシャフト22とディスタールシャフト24の接続部分において、軸線方向におけるシャフト12の剛性が急に変化しない。故に、バルーンカテーテル10の耐キンク性の低下が回避され得る。また、シャフト12において剛性が先端側に向けて徐々に柔軟となるような変化を付与することも可能になる。
なお、コアワイヤ28が延び出す長さは、特に限定されるものでなく、シャフト12に要求される特性を考慮して設定される。例えばコアワイヤ28は先端がバルーン16に至らないで、ディスタールシャフト24の中間部分にとどまる長さでもよい。またコアワイヤ28は、先端がディスタールシャフト24の先端より先端側に位置し、バルーン16内にまで至る長さを有しても良い。
コアワイヤ28の形状も、シャフト12に要求される特性を考慮して適宜に設定することができる。例えば、コアワイヤ28は、先端側に向かって次第に又は段階的に断面積が小さくなるような形状でもよい。
本実施形態では、コアワイヤ28はナイチノールで形成される。コアワイヤ28がナイチノールで形成されているので、ステンレススチール製のコアワイヤと比べて、耐キンク性に優れる。しかしコアワイヤ28の材質は、特に限定されるものでない。上述の如きシャフト12に要求される特性やコアワイヤ28の長さ等を考慮して、例えばステンレススチールや、Ni−Ti系合金(ナイチノール)などの金属材料からなる素線が好適に採用される。特
図2〜3はコアワイヤ28の基端部が固定されたプロキシマルシャフト22とディスタールシャフト24の接続部分を示す。プロキシマルシャフト22は、先端部にコアワイヤ28の基端部が挿し入れられて固定された後に、ディスタールシャフト24の基端部が外挿されて固着されている。図4〜5は、ディスタールシャフト24の固着前のプロキシマルシャフト22とコアワイヤ28との接合状態を示す。
図2〜5に示されているように、本実施形態では、コアワイヤ28の断面は円形である。コアワイヤ28の外径はプロキシマルシャフト22の内径と略同じか僅かに小さい。
プロキシマルシャフト22は切欠状部32を含む。切欠状部32はプロキシマルシャフト22の先端部分であり、側面視において中心軸に対して傾斜した面である傾斜端面を有する部分である(図2及び図4参照)。切欠状部32の全長に亘ってプロキシマルシャフト22の内孔が開口されている。図5に示すように、切欠状部32は円弧状断面で長さ方向に延びる部分である。
プロキシマルシャフト22の切欠状部32には、コアワイヤ28の挿入部分30が挿し入れられている。コアワイヤ28の挿入部分30がプロキシマルシャフト22の切欠状部32内に位置している。図4及び図5に示す如く、コアワイヤ28の基端側の端部は切欠状部32内に位置している。このように、コアワイヤ28は、プロキシマルシャフト22において切欠状部32が形成されていない円形断面の部分にまでは達していない。
図5に示す如く、切欠状部32のうち基端側の部分には、プロキシマルシャフト22の内孔がコアワイヤ28によって塞がれていない領域である開口領域34が形成されている。開口領域34は、切欠状部32の基端とコアワイヤ28の基端との間で形成されている領域である。開口領域34によって、プロキシマルシャフト22の内孔からディスタールシャフト24の内孔に連通される給排ルーメン18の流路が確保されている。
図4及び図5に示すように、プロキシマルシャフト22の切欠状部32とコアワイヤ28とが重なる部分には複数の固定部36が形成されている。複数の固定部36は、シャフト12の中心軸回りの周方向および中心軸方向において互いに異なる箇所に位置している。各固定部36は、切欠状部32の周壁部が局所的に内周側に突出されて、突出した部分がコアワイヤ28の外周面に食い込むことで形成されている。すなわち、プロキシマルシャフト2は、内周側に突出する突出部33を含む。コアワイヤ28は内周側に凹む凹部35を含む。突出部33と凹部35との篏合によって固定部36が形成されている。このように、固定部36は突出部33と凹部35とを含む(図3参照)。このように、固定部36は機械的な凹凸嵌合構造とされている。シャフト12の径方向で嵌め合わされた凹凸嵌合構造の固定部36は、凹凸方向に対して交差するシャフト12の周方向や軸方向において、プロキシマルシャフト22とコアワイヤ28との間で大きな固定力を発揮する。固定部36によって、バルーンカテーテル10はプロキシマルシャフト22とコアワイヤ2
8との接合が解除されないように構成されている。
特に本実施形態では、6つの固定部が切欠状部32の開口部を幅方向に挟んだ両側で交互に配置されている。具体的には、3つの固定部36がプロキシマルシャフト22の切欠状部32の一方の側面に、それぞれ、軸方向に所定距離を隔てて形成されている。また、3つの固定部36がプロキシマルシャフト22の切欠状部32の他方の側面に、それぞれ、軸方向に所定距離を隔てて形成されている。プロキシマルシャフト22の切欠状部32の両側面に形成された6つの固定部36は、軸線方向において非対称に配置されている。このように固定部36は、バルーンカテーテル10の長さ方向において、切欠状部32の開口部を幅方向に挟んで交互に配置されている。
このように、複数の固定部36が形成されていることにより、固定部36の数が一つの場合と比べて、プロキシマルシャフト22とコアワイヤ28の固定をより強固にできる。特に本実施形態では、軸直角方向での対向位置を外して複数の固定部36が形成されている。これにより固定部36の形成に伴うプロキシマルシャフト22やコアワイヤ28の特定断面部位における強度の低下も抑えられる。
このような凹凸嵌合構造の固定部36は、例えばポンチ等による機械的な塑性加工で形成されてもよい。具体的には、作業者がコアワイヤ28をプロキシマルシャフト22に挿入する。作業者はポンチ等を用いて切欠状部32を内周側に向けて突出させて突出部を形成する。突出部がコアワイヤ28に食い込むことで、コアワイヤ28に凹部が形成される。突出部が凹部に嵌ることで固定部36が形成される。また、固定部36は製造設備によって自動的に形成されてもよい。このように、バルーンカテーテル10を製造する方法は、コアワイヤ28をプロキシマルシャフト22に挿入する工程と、プロキシマルシャフト22に突出部を形成し且つコアワイヤ28に凹部を形成する工程と、を含んでもよい。
本実施形態では、固定部36はプロキシマルシャフト22の外周面に対するエネルギービームのスポット的な照射により形成されている。具体的には、プロキシマルシャフト22の切欠状部32の所定位置にコアワイヤ28を挿し込む。この状態でプロキシマルシャフト22とコアワイヤ28とを位置決め固定する。この状態下で、プロキシマルシャフト22の外周面上で固定部36を形成する位置へ向けて略軸直角方向外方からエネルギービームを照射する。これにより、プロキシマルシャフト22の照射部位(スポット照射部)が内方に突出すると共にコアワイヤ28の外周面に食い込んで、凹凸嵌合構造の固定部36を形成することが出来る。
なお、エネルギービームとしては、レーザービームや電子ビームを用いることができるが、必要に応じてシールドガスを使用する程度で一般には真空雰囲気下での加工が必要とされないレーザービームが好適である。また、レーザービームとしては、プロキシマルシャフト22とコアワイヤ28の材質を考慮して波長や強度が適宜に設定され得、特に限定されない。実用的には固体レーザーであるYAGレーザーや気体レーザーである炭酸ガスレーザーなどの利用が設備的にも容易である。
このように、レーザービーム等のエネルギービームの照射加工を採用することで、加工位置や加工強度などを高精度に設定することが出来る。そのため薄肉で且つ曲率が大きい小径の加工部位を含むプロキシマルシャフト22とコアワイヤ28の接合部においても、スポット的な凹凸嵌合構造の固定部36を、安定して且つ優れた量産性をもって形成することが可能になる。
しかも、レーザービーム等の照射でエネルギー付与されて凹凸嵌合された固定部36は、機械的な固定構造を有している。そのため、プロキシマルシャフト22とコアワイヤ2
8が相互に直接に溶接できない材質であっても、接合部において有効な固定強度を得ることが可能である。従って、本実施形態のバルーンカテーテル10においては、プロキシマルシャフト22とコアワイヤ28の材質の選択に際して、直接の溶接が可能か否かという条件を考慮する必要がなくなって大きな選択自由度が確保され得る。また、直接に溶接できない材質からなるプロキシマルシャフト22とコアワイヤ28を採用する場合でも、各部材に溶接可能な材質からなる中間部材を介在させる必要もなくなる。これにより構造の複雑化や製造工程の増加を回避することができる。
因みに、直接の溶接が困難なステンレススチールからなるプロキシマルシャフト22とナイチノールからなるコアワイヤ28とを組み合わせた状態で、プロキシマルシャフト22の外周面にレーザービームをスポット的に照射することで形成された固定部36からなる接合部を備えた試作品を得た。
なお、試作に際しては、レーザービームとしてYAGレーザーを採用した。出力1.50kWで、0.01秒間の照射を空気中で行うことで固定部36を形成した。また、プロキシマルシャフト22の切欠状部32に対して、一方の側の1箇所と他方の側の2箇所の計3箇所に、それぞれ同じ条件でレーザー照射による加工を施して固定部36を形成した。
そして、得られた試作品について、プロキシマルシャフト22とコアワイヤ28は十分な強度で固定されていることを確認した。その後、プロキシマルシャフト22とコアワイヤ28を、製品に要求される耐強度を超える外力をもって強制的に引き離して、両部材において破壊された固定部36の状態を確認した。
その結果、図6に示されているように、各固定部において、プロキシマルシャフト22において内周側へ突出した凸状部が、コアワイヤ28の外周面に形成された凹状部に対して嵌合して接合されていたことを確認し得た。
以上、本発明の一実施形態について詳述してきたが、本発明は上述の実施形態における具体的な記載によって限定的に解釈されるものでない。上記実施形態では切欠状部32は、側面視において中心軸に対して傾斜した面である傾斜端面を有する。しかし切欠状部32は傾斜端面を有さなくてもよく、円弧状断面で長さ方向に延びる部分であればよい。例えば、切欠状部32は側面視においてバルーンカテーテル10の軸線方向に平行な端面を有してもよい。この場合、切欠状部32において軸線方向に垂直な断面形状は、軸線方向に沿って一定である。この場合であっても、開口領域34が形成されていれば、プロキシマルシャフト22の内孔からディスタールシャフト24の内孔に連通される給排ルーメン18の流路が確保される。また、上記実施形態では、切欠状部32の基端側に開口領域34が形成されていが、開口領域34は形成されていなくてもよい。例えば、コアワイヤ28の基端が切欠状部32の基端よりも基端側に位置している場合、プロキシマルシャフト22の内孔とディスタールシャフト24の内孔とを連通する開口が、プロキシマルシャフト22に形成されていればよい。
また図7〜8は、シャフト12を構成するプロキシマルシャフト22とコアワイヤ28の接合部の別態様を示す。本態様では、プロキシマルシャフト22は段差状部38と小径筒部40を含む。段差状部38はプロキシマルシャフト22の先端近くの部分であり、基端側から先端側に向けて内外径が小さくなる部分である。小径筒部40は段差状部38の先端から先端側に向けてプロキシマルシャフト22の先端まで延びる部分である。小径筒部40の径は略一定である。
小径筒部40内にはコアワイヤ28が挿入される。なお、小径筒部40の長さは、コアワイヤ28の基端部がプロキシマルシャフト22に挿し込まれて固定されるのに必要な長さであれば良い。本実施形態では、図7が示すように、小径筒部40の長さは、コアワイヤ28の基端部におけるプロキシマルシャフト22への挿入長である挿入部分30の長さと略同じである。しかし、小径筒部40は、コアワイヤ28の基端部におけるプロキシマルシャフト22への挿入長より短くても良いし長くても良い。
そして、コアワイヤ28の挿入部分30が挿し入れられたプロキシマルシャフト22の小径筒部40に対して、外周面からレーザービーム等が照射されて複数の固定部36が形成されている。なお、固定部36の具体的構造や形成方法などは前記実施形態と同様である。また他の部位についても前記実施形態と同様な部位に対して前記実施形態と同一の符号を図中に付して、詳細な説明に代える。
さらに、本態様のプロキシマルシャフト22では、小径筒部40の内径寸法がコアワイヤ28の挿入部分30の外径寸法と略同じか僅かに大きい。そして、少なくとも固定部36が形成された部分では、小径筒部40とコアワイヤ28がごく接近されているか当接状態とされており、レーザービーム等の照射やポンチ等による凹凸嵌合構造の固定部36の形成が一層安定して行われる。
一方、プロキシマルシャフト22の段差状部38には、周壁を内外に貫通する連通孔42が形成されている。連通孔42は少なくとも一つ形成されていればよい。連通孔42によって、プロキシマルシャフト22の内孔からディスタールシャフト24の内孔に連通する給排ルーメン18の流路が確保されている。要するに、プロキシマルシャフト22の小径筒部40内では、コアワイヤ28の挿入によってプロキシマルシャフト22の内孔の流路断面積が実質的に確保されなくても、小径筒部40の外周側で給排ルーメン18の流路断面積が確保されるようになっている。
また、本発明の更に別の態様として、例えば図9(a)に示されているように、プロキシマルシャフト22の内径寸法に対して外径寸法が十分に小さいコアワイヤ28を採用する場合には、図9(b)に示されているように、固定部36が形成される部位において、プロキシマルシャフト22の周壁を部分的に内周側へ凹状に変形させて凹状変形部44を形成することが望ましい。
プロキシマルシャフト22に部分的な凹状変形部44を設けることで、コアワイヤ28の外径に比してプロキシマルシャフト22の内径が所定量だけ大きくても、任意の位置においてコアワイヤ28とプロキシマルシャフト22を近接させてレーザービーム等による凹凸嵌合構造の固定部36を容易に形成することが可能になる。換言すれば、本態様の如き凹状変形部44を採用することにより、プロキシマルシャフト22およびコアワイヤ28の径寸法の設計自由度が大きくされ得て、給排ルーメン18の流路断面積の設定と確保や、コアワイヤ28によるシャフト12の特性の調節と設定などを、一層容易に行うことが可能になる。
なお、図9に示された態様では、前記実施形態と同様にプロキシマルシャフト22の先端部分が傾斜端面の切欠状部32とされていた。しかしプロキシマルシャフト22の先端部分は切欠状部でなくてもよい。例えば、プロキシマルシャフト22の先端部分は、図7〜8に示された態様のような小径筒部40でもよい。或いは、プロキシマルシャフト22の先端部分は小径化されることなく基端側から一定の径寸法で延びる筒形端部でもよい。筒形端部に凹状変形部44を形成して、コアワイヤ28が固定されても良い。
また、プロキシマルシャフト22の先端部分に凹状変形部44を形成するに際しては、コアワイヤ28の基端部分を挿し入れる前に予めプロキシマルシャフト22の周壁に凹状変形部44を形成する他、コアワイヤ28の基端部分を挿し入れた状態でプロキシマルシャフト22に凹状変形部44を形成することも可能である。
更にまた、図7〜8に示された態様のプロキシマルシャフト22の小径筒部40は、例えばプロキシマルシャフト22の先端部分へコアワイヤ28の基端部分を挿し入れた状態で、プロキシマルシャフト22に対する絞り等の小径化加工などによって形成されても良い。また上記実施形態では、段差状部38の径は軸線方向において一定の割合で変化する。しかし段差状部38の径は、軸線方向において一定の割合で変化しなくてもよい。例えば、段差状部38は側面視において曲線状の側面を有してもよく、階段状の側面を有してもよい。この場合でも、連通孔42は、ディスタールシャフト24の内孔とプロキシマルシャフト22の内孔とが連通するように段差状部38に形成されていればよい。
さらに、プロキシマルシャフト22とコアワイヤ28との固定部36についても、その位置や数は限定されるものでない。例えば、シャフトの同一横断面内に周方向で異なる位置に複数の固定部36が形成されてもよい。また、軸方向で所定距離を隔てて且つ互いに周方向で90度などの任意の角度差をもって、複数の固定部36が形成されてもよい。
上記実施形態では、固定部36はエネルギービームを照射のみで形成された。しかし固定部36は、ポンチ等を用いて所定の突出部33と凹部35とを形成した後に、エネルギービームを照射することで形成されてもよい。具体的には、例えば、ポンチ等を用いてプロキシマルシャフト22に低い突出部33を形成する。低い突出部33の形成に応じて、コアワイヤ28に浅い凹部35が形成される。低い突出部33と浅い凹部35とによって、プロキシマルシャフト22とコアワイヤ28とが位置決めされる。この状態で、低い突出部3に対してエネルギービームを照射し、所定の高さを有する突出部3と、所定の深さを有する凹部35とを形成する。このように、ポンチ等の道具とエネルギービームとの両方を用いて固定部36を形成してもよい。即ちバルーンカテーテル10を製造する方法は、コアワイヤ28をプロキシマルシャフト22に挿入する工程と、プロキシマルシャフト22に突出部を形成し且つコアワイヤ28に凹部を形成する工程と、エネルギービームをプロキシマルシャフト22に照射する工程と、を含んでもよい。
上記実施形態では、複数の突出部33はプロキシマルシャフト22の切欠状部32とコアワイヤ28とが重なる部分に形成されていた。しかし突出部33は、切欠状部32とコアワイヤ28とが重なる部分に形成されなくてもよい。例えば、突出部33はコアワイヤ28の基端よりも基端側に形成されてもよい。突出部33がコアワイヤ28の基端と接触するように突出することで、コアワイヤ28が基端側に移動することが抑制される。
また、本発明が適用されるカテーテルはバルーンカテーテルに限定されるものでなく、貫通カテーテルなどの各種のカテーテルに適用され得る。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
10:バルーンカテーテル、12:シャフト、18:給排ルーメン、22:プロキシマルシャフト、24:ディスタールシャフト、26:嵌着固定部位、28:コアワイヤ、30:挿入部分、32:切欠状部、36:固定部、38:段差状部、40:小径筒部、42:連通孔、44:凹状変形部

Claims (6)

  1. 第1の材料で形成されたプロキシマルシャフトと、
    前記プロキシマルシャフトの先端部分に挿入された挿入部分を含むコアワイヤであって、前記第1の材料と直接溶接することが困難な第2の材料で形成されたコアワイヤと、
    各々が、前記プロキシマルシャフトの先端部分から前記コアワイヤの挿入部分に向けて突出する突出部と、前記コアワイヤの挿入部分に形成された凹部と、を含み、機械的な凹凸嵌合構造となる少なくとも一つの固定部とを備え、
    前記プロキシマルシャフトの先端部分の内径は、前記コアワイヤの挿入部分の外径よりも所定量だけ大きく、
    前記プロキシマルシャフトの先端部分は、周上の一部で開放された円弧形断面で長さ方向に延びる切欠状部であり、
    前記プロキシマルシャフトの先端部分は、周壁を部分的に内周側へ凹状に変形させることで前記コアワイヤの挿入部分の外周面との間の隙間が小さくされた凹状変形部を含み、
    前記少なくとも一つの固定部は、夫々、前記凹状変形部に前記コアワイヤとの間に形成されていることを特徴とするカテーテル。
  2. 前記少なくとも一つの固定部は、長さ方向の異なる位置に形成された複数の第1固定部である請求項1に記載のカテーテル。
  3. 前記少なくとも一つの固定部は、周方向の異なる位置に形成された複数の第2固定部である請求項1又は2に記載のカテーテル。
  4. 前記少なくとも一つの固定部は、夫々、前記切欠状部と前記コアワイヤの挿入部分とが重なる部分に形成されている請求項1〜3の何れか一項に記載のカテーテル。
  5. 前記プロキシマルシャフトに接続されたディスタールシャフトを備え、
    前記コアワイヤの挿入部分と前記切欠状部との間の領域であって、前記プロキシマルシャフトの第1ルーメンと前記ディスタールシャフトの第2ルーメンとを連通する領域である開口領域が形成されている請求項4に記載のカテーテル。
  6. 前記プロキシマルシャフトがステンレススチールで形成されており、
    前記コアワイヤがナイチノールで形成されている請求項1〜の何れか一項に記載のカテーテル。
JP2017502401A 2015-02-24 2016-02-24 カテーテル Active JP6978937B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015034428 2015-02-24
JP2015034428 2015-02-24
PCT/JP2016/055318 WO2016136767A1 (ja) 2015-02-24 2016-02-24 カテーテルおよびカテーテルの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2016136767A1 JPWO2016136767A1 (ja) 2017-11-30
JP6978937B2 true JP6978937B2 (ja) 2021-12-08

Family

ID=56788614

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017502401A Active JP6978937B2 (ja) 2015-02-24 2016-02-24 カテーテル

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP6978937B2 (ja)
KR (1) KR102051721B1 (ja)
CN (1) CN107206206B (ja)
WO (1) WO2016136767A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6954871B2 (ja) * 2018-08-03 2021-10-27 オリンパス株式会社 レーザー溶接構造、およびレーザー溶接方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3927735B2 (ja) * 1999-09-28 2007-06-13 テルモ株式会社 カテーテル
JP2003164528A (ja) * 2001-11-29 2003-06-10 Nippon Sherwood Medical Industries Ltd バルーンカテーテル
US7625337B2 (en) * 2003-01-17 2009-12-01 Gore Enterprise Holdings, Inc. Catheter assembly
US20050054952A1 (en) * 2003-09-05 2005-03-10 Scimed Life Systems, Inc. Elongated medical device for intracorporal use
US20070167877A1 (en) * 2006-01-17 2007-07-19 Euteneuer Charles L Medical catheters and methods
US8409114B2 (en) * 2007-08-02 2013-04-02 Boston Scientific Scimed, Inc. Composite elongate medical device including distal tubular member
JP5259459B2 (ja) * 2009-03-04 2013-08-07 株式会社グツドマン 医療用シャフト及び医療用器具
JP5743270B2 (ja) 2011-07-13 2015-07-01 朝日インテック株式会社 カテーテル

Also Published As

Publication number Publication date
KR102051721B1 (ko) 2019-12-03
WO2016136767A1 (ja) 2016-09-01
CN107206206A (zh) 2017-09-26
JPWO2016136767A1 (ja) 2017-11-30
KR20170128229A (ko) 2017-11-22
CN107206206B (zh) 2020-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6130505B2 (ja) ガイドエクステンションカテーテルおよびその製造方法
JP2006187315A (ja) カテーテル
JPWO2011086758A1 (ja) カテーテル組立体
JP6164638B2 (ja) バルーンカテーテル
US8986284B2 (en) Catheter
JP6978937B2 (ja) カテーテル
JP4785567B2 (ja) カテーテル
JP7431007B2 (ja) バルーンカテーテル、およびバルーンの製造方法
WO2020261591A1 (ja) バルーンカテーテル
JP2008259695A (ja) ガイドワイヤポート作製方法
WO2016114207A1 (ja) カテーテル
JP2005211308A (ja) カテーテルおよびその製造方法
JP6931697B2 (ja) バルーンカテーテル、および医療用長尺体の製造方法
JP6732733B2 (ja) カテーテル及びカテーテルの製造方法
WO2018135533A1 (ja) バルーンカテーテル
JP7352390B2 (ja) カテーテル
US10850075B2 (en) Balloon catheter and manufacturing method of elongated member for balloon catheter
JP6882482B2 (ja) バルーンカテーテル
US20240050696A1 (en) Catheter with rapid exchange guidewire port and method of manufacture
JP2021151382A (ja) カテーテル
JP2011056148A (ja) バルーンカテーテル
JP2015131106A (ja) カテーテル
JP2020018685A (ja) バルーンカテーテル
JP2008253421A (ja) バルーンカテーテル
JP2017213165A (ja) Rx型カテーテル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181120

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20190215

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20190215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190820

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191015

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200317

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200608

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20200608

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20200616

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20200623

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20200814

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20200818

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20210119

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20210323

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20210413

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210614

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20210907

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20210914

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20211019

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20211019

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211112

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6978937

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150