JP4785567B2 - カテーテル - Google Patents

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Description

本発明は経皮経管的に体内に導入される医療用のカテーテルに関する。好適には、末梢血管形成、冠状動脈形成、弁膜形成等の経皮的血管形成術を実施する際に使用するバルーンカテーテルや体内に存在する物質を体外へ吸引除去する吸引カテーテルとして利用されるものに関する。
経皮的血管形成術は血管内腔の狭窄部や閉塞部などを拡張治療し、冠動脈や末梢血管などの血流の回復または改善を目的として広く用いられている。経皮的血管形成術に使用されるバルーンカテーテルは、可撓性のあるチューブの組み合わせによって構成されるシャフトの先端部にバルーンが設けられた構造である。バルーンは内圧調節により自在に膨張あるいは収縮可能である。シャフトを構成するチューブによりシャフトの内部には複数のルーメンが形成される。バルーンカテーテルの場合、ガイドワイヤが挿通されるルーメン(ガイドワイヤルーメン)と、バルーン内圧調整用の圧力流体が供給されるルーメン(インフレーションルーメン)がシャフトの長軸方向に沿って設けられている構造が一般的である。
このようなバルーンカテーテルを用いた経皮的冠状動脈形成術の一般的な術例は以下のとおりである。まず、大腿動脈、上腕動脈、橈骨動脈等の穿刺部位に設けたシースイントロデューサーを介してガイドカテーテルを挿通し、冠状動脈の入口にその先端を配置する。次にガイドカテーテル内にガイドワイヤを挿入し、冠状動脈の狭窄部を越えて前進させる。このガイドワイヤに沿ってバルーンカテーテルを挿入してバルーン部を狭窄部に一致させる。続いて、インデフレーター等の加圧デバイスを用いてインフレーションルーメンを経由して圧力流体をバルーンに供給し膨張させることで狭窄部を拡張治療する。治療後はバルーンを減圧収縮させて体外へ抜去する。
しかし、急性心筋梗塞のように血管内が多量の血栓で閉塞している場合、バルーンカテーテルによる拡張治療では十分な治療効果が得られない場合がある。すなわち、閉塞部位をバルーンカテーテルで拡張すると、血栓が血管内壁より遊離して末梢血管を閉塞させてしまう場合がある。また、血管内の狭窄部位を拡張する場合も病変部が粥状のプラークを多く含む場合などでは、バルーンカテーテルによる拡張で病変部よりプラークが飛散してしまい、末梢血管を閉塞させてしまう場合がある。このような場合は、閉塞部や狭窄部が拡張されたにもかかわらず末梢に血液が流れなくなってしまい、スローフローやノーリフローの状況に陥ってしまう。
近年、血栓や粥状のプラークを多く含む症例の治療手段のひとつとして、手元側から陰圧を加えることによって血栓やプラークを体外に吸引除去する吸引カテーテルが用いられている。吸引カテーテルはバルーンカテーテルと同様に可撓性のあるチューブの組み合わせによって構成される。シャフトを構成するチューブによりシャフトの内部には複数のルーメンが形成される。ガイドワイヤが挿通されるルーメン(ガイドワイヤルーメン)と、血栓やプラークを吸引除去するためのルーメン(吸引ルーメン)がシャフトの長軸方向に沿って設けられている構造が一般的である。
バルーンカテーテルや吸引カテーテルを用いた治療は外科的治療と異なり低侵襲であることが特徴である。しかしながら穿刺部位の止血は必須であり、特に大腿動脈を穿刺した場合は数時間の安静が必須となる。安静時間を短縮するためには穿刺後に挿入するシースイントロデューサーの小径化が必要となり、ガイドカテーテル、バルーンカテーテル、吸引カテーテルなどのデバイスも小径化が要求されている。また、高齢者や女性の患者の中には血管自体の内径が小さく、小径のシースイントロデューサーでなければ挿入できない場合がある。このような患者に対応する上でもカテーテルの小径化が必要である。
一方、バルーンカテーテルや吸引カテーテルに設けられたルーメンについてはより優れた機能を発揮するために大径化が求められている。
バルーンカテーテルの場合、インフレーションルーメンを大径化することでバルーンの膨張および収縮の時間応答性が高まる。特に収縮の時間応答性を高めることは治療の安全性を高める上で重要である。すなわち、バルーンカテーテルによる冠状動脈形成術を行う場合、バルーンの膨張に伴い冠状動脈は一時的に閉塞される。バルーン収縮の時間応答性が低い場合には冠状動脈の閉塞時間が長くなり、極めて危険である。
吸引カテーテルの場合、吸引ルーメンを大径化することで同じ陰圧を加えた場合の単位時間あたりの吸引量を増加させ、効率よく治療を行うことが可能である。
以上のようにバルーンカテーテルや吸引カテーテルにおいては、カテーテル本体の小径化と同時にカテーテル内部に設けられたルーメンの大径化が要求されていることになる。こうした相反する2つの要求を満たすためにはカテーテルの薄肉化、つまりカテーテルを構成するチューブの薄肉化やチューブ接合部の小径化技術が必要となる。
接着剤による接合では接合部の小径化は困難である上に、接着剤層の存在による接合部の剛性増加を抑制できず、カテーテルの操作性低下につながる。
熱エネルギーを外部から加えてチューブ同士を接合する場合には、接合部の剛性増加はほとんど生じずカテーテルの操作性にほとんど影響が及ばない。一般にチューブ同士の溶着は、溶着部位に熱収縮チューブを被せた後に熱風、レーザー光、紫外線などを用いて熱エネルギーを付与し熱収縮チューブを収縮させると同時にチューブを融解させて行われる。
薄肉化したチューブではチューブを構成する樹脂量が少ないため、溶着時に必要な熱エネルギーは少なくて済む。しかしながら溶着に必要な少量の熱エネルギーのみを供給することは困難であり、溶着部自体やその周囲に過剰な熱エネルギーが与えられる。このような過剰な熱エネルギーにより溶着部自体やその周囲の肉厚が極めて薄くなり溶着部の強度低下をもたらすため、カテーテル使用時の安全性を担保する上で大きな問題となる。特に2つ以上のチューブを並列に配列して外面同士を溶着する場合に、このような問題が容易に生じ得る。
チューブ同士の溶着に関して様々な技術が開示されている。
特許文献1には発熱用光を吸収して発熱する光吸収剤を溶着部に塗布した後、発熱用光を照射することでカテーテルとバルーンを溶着する技術が開示されている。しかし、この技術では均一に溶着を行うために均一に光吸収剤を塗布することが必要であり、作業効率が極めて悪くなる点が問題である。また、製造工程が煩雑になり製造コストの増大が懸念される。
また、特許文献2には赤色光および近赤外線光に対して不透明であるシャフトと、赤色光および近赤外線光に対して透明または半透明であるバルーンを赤色光および近赤外線光によって溶着する方法が開示されている。この技術では赤色光および近赤外線光に対して不透明にするために、シャフトを構成するチューブを作製する際にカーボンブラックなどの添加物を入れる必要がある。さらには、溶着に際してYAGレーザーや低パワーダイオードレーザーなどが必要であること、溶着部分が長い場合や径の大きなチューブを溶着する場合に溶着時間が長くなりカテーテルの製造に時間がかかりコスト増大につながることが問題である。
特開2001−191412号公報 特開2002−301160号公報
本発明の目的は上記の問題を解決するため、溶着時に過剰な熱エネルギーの影響により溶着部自体やその周囲の肉厚が極めて薄くなることなく接合されたカテーテルを容易に提供する点にある。
発明者らが鋭意検討を重ねた結果、以下のカテーテルを構成することで問題点を解決可能なことを見出し、当該発明を完成させるに至った。本発明は、以下の複数の特徴を有する。
本発明の一つの特徴は第1チューブ第2チューブとにおける一方が他方の一部分に、並列して接合されているバイアキシャル構造のカテーテルであって、
前記第1チューブと前記第2チューブと少なくとも一方は、ゲル成分となる架橋構造が導入されたポリマーを、少なくとも構成要素に含み、
前記の並列して接合されることによって生じる接合部にて、前記第1チューブに含まれる前記接合部前記第2チューブに含まれる前記接合部の少なくとも一方には、薄肉防止のために前記ゲル成分が生成されており、
前記ゲル成分を含有する前記チューブでは、前記ゲル成分の重量分率が、5%以上15%以下であることを特徴とするカテーテルである。
本発明の別の特徴は、前記第2チューブの第2ルーメンが吸引ルーメンである。
本発明の別の特徴は、さらに、前記第2ルーメン内に脱着可能なコアワイヤを有する。
本発明の別の特徴は、さらに、折り畳み可能なバルーンが前記カテーテルの先端部に設けられ、前記第2ルーメンは前記バルーンと連通してインフレーションルーメンを形成する。
本発明の別の特徴は、前記第1チューブの第1ルーメンがガイドワイヤを挿通可能なガイドワイヤルーメンである。
本発明の別の特徴は、さらに、前記第1チューブの外面の少なくとも一部と前記第2チューブの外面の少なくとも一部とが接合されている。
本発明の別の特徴は、さらに、前記第1チューブの外面の少なくとも一部と前記第2チューブの内面の少なくとも一部とが接合されている。
本発明の別の特徴は、さらに、前記接合部における前記第1のポリマーおよび前記接合部における前記第2のポリマーの少なくとも一方が低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリアミドエラストマーの少なくとも1種類を含む。
本発明の別の特徴は、さらに、前記第1チューブおよび前記第2チューブの少なくとも一方がX線不透過マーカーを有する。
本発明の別の特徴は、さらに、前記第1チューブおよび前記第2チューブの少なくとも一方が金属製の編組を備えている。
本発明のその他の特徴およびその利点は、以下の明細書の記載および図面によって明らかにされる。
本発明により、溶着時に過剰な熱エネルギーの影響により溶着部自体やその周囲に存在するチューブの肉厚に大きな影響を与えずに接合されたカテーテルを容易に提供することができる。
以下に、本発明にかかるカテーテルの実施形態について図を用いて詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
1.ゲル成分
本発明にかかるカテーテルは、第1のポリマーを少なくとも構成要素に含み内部に第1ルーメンを画定する第1チューブ、および第2のポリマーを少なくとも構成要素に含み内部に第2ルーメンを画定する第2チューブの両方を有するカテーテルであって、前記第1チューブと前記第2チューブとは少なくとも一部分において接合部を形成しており、前記第1チューブに含まれる前記接合部または前記第2チューブに含まれる前記接合部の少なくとも一方がゲル成分を含有することを特徴とするカテーテルである。
このように第1チューブに含まれる接合部または第2チューブに含まれる接合部の少なくとも一方にゲル成分を含有させるためには、第1チューブまたは第2チューブの少なくとも一方にゲル成分を含有させ、当該ゲル成分を含有する部分を用いて接合部を構成することが好ましい。
このように少なくとも一方がゲル成分を含有する第1チューブおよび第2チューブを熱溶着により接合する場合、溶着部自体やその周囲に熱エネルギーの影響による薄肉化が生じにくい。つまり、溶着部の強度低下が生じにくく、カテーテル使用時の安全性を好適に担保することが可能である。
第1チューブまたは第2チューブの何れか一方のみにゲル成分を含有させる場合、何れのチューブにゲル成分を含有させてもよく、第1チューブまたは第2チューブを構成する材料種や寸法を考慮して選択可能であるが、第1チューブまたは第2チューブのうち少なくとも円周方向の断面積のうち接合に関わる材料で占められる面積が小さいチューブにはゲル成分を含有させておくことが好ましい。円周方向の断面積のうち接合に関わる材料で占められる面積が小さいことは接合に関わる材料の絶対量が少ないことを意味する。よって、円周方向の断面積のうち接合に関わる材料で占められる面積が小さいチューブほど接合時の熱エネルギーの影響を受けやすく、結果として薄肉化しやすい。従って、円周方向の断面積のうち接合に関わる材料で占められる面積が小さいチューブにはゲル成分を含有させ、接合時の薄肉化を抑制させることが好ましい。
一例を挙げると、第1チューブおよび第2チューブが同じ材料のみから構成される単層構造のチューブの場合は、少なくとも円周方向の断面積が小さいチューブにゲル成分を含有させることが好ましい。また、第1チューブが単層構造のチューブであり、第2チューブが第1チューブと同じ材料から構成される外層を有するチューブである場合は、第1チューブの円周方向の断面積と第2チューブの円周方向の断面積のうち外層で占められる面積を比較し、少なくとも面積が小さいチューブにはゲル成分を含有させることが好ましい。さらに、第1チューブおよび第2チューブの両方にゲル成分を導入しても良く、ゲル成分の導入量は第1チューブと第2チューブで同じでも良く、異なっても良い。
一般に、ポリマーに架橋構造を導入することにより、ゲル成分が生成することが知られている。本発明で定義するところの「ゲル成分」とは、上記のようにポリマーに架橋構造が導入されたことにより生成した成分を指す。
ゲル成分の重量分率を一般にゲル分率といい、例えば「JIS K 6796(架橋ポリエチレン製(PE−X)管及び継手 ― ゲル含量の測定による架橋度の推定)」に規定されているような測定方法で測定可能である。すなわち適当な溶媒に既知重量のポリマーを浸漬し、一定温度で一定時間処理した後に残存する重量から重量分率としてゲル分率が測定され得る。非特許文献1では架橋ポリエチレンに対してキシレンを用いて測定しているが、本発明において使用する溶媒の種類は限定されない。第1のポリマーあるいは第2のポリマーとして使用するポリマーの溶解特性に応じて適宜溶媒の種類を選択可能である。ポリエチレン、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、これらのブレンド、これらの複合化された材料の場合はキシレン中で加熱することにより好適に測定される。
第1のポリマーあるいは第2のポリマーの少なくとも一方にゲル成分を生成させるためには架橋構造を導入する必要があるのは上述のとおりであるが、導入方法は本発明の効果を制限しない。使用するポリマーの種類、第1チューブあるいは第2チューブの寸法、カテーテルの使用目的などに応じて導入方法を決定することができる。すなわちあらかじめ作製しておいたポリマーを含むチューブにγ線や電子線を照射することで架橋構造を導入する方法、ポリマーのペレットにγ線や電子線を照射することで架橋構造を導入した後でチューブを作製する方法などが利用可能である。また、ポリマーのペレットに熱反応性の架橋剤を混練しておき反応押出を行うことでチューブの作製と架橋構造の導入を同時に行ってもよいし、架橋剤を混練したポリマーのペレットを用いてチューブを作製した後にγ線や電子線を照射して架橋剤同士を反応させて架橋構造を導入してもよい。γ線や電子線の照射により架橋構造を導入する場合は、照射量を変化させることで架橋構造の導入量を制御可能である。また、熱反応性の架橋剤を混練後に反応押出を行うことで架橋構造を導入する場合は、架橋剤の混練量を変化させることで架橋構造の導入量を制御できる。いずれの場合であっても、架橋構造を導入するチューブの材質や寸法に応じて好適な導入量を設定可能である。
2.吸引カテーテル
以下、本発明の第1の実施形態のカテーテルとして、本発明の「第2ルーメン」が吸引ルーメンであり、本発明の「第1ルーメン」がガイドワイヤールーメンである吸引カテーテルの構造等を説明する。ただし、以下の説明では、(具体例を説明する便宜上、)あくまでも一例として吸引カテーテルを説例示するものであって、その他、第2の実施形態として後述するバルーンカテーテル、注入カテーテル、ステントデリバリーカテーテルなどを含む、当業者に周知の医療機器にも本発明を適用可能である。
本発明にかかるカテーテルは、前記第2ルーメンが吸引ルーメンであることを特徴とする吸引カテーテルであることが好ましく、また、前記第1ルーメンがガイドワイヤルーメンであることが好ましい。
図1に本発明の実施形態としての吸引カテーテル先端側の好適な構造の一例を模式的に示す。心臓冠動脈から血栓を吸引除去する吸引カテーテルの場合、あらかじめ目的とする病変へ挿入しておいたガイドワイヤに沿って吸引カテーテルは挿入される。従って、第1ルーメン002をガイドワイヤルーメンとすることが好ましい。病変部位へ到達後、吸引ルーメンである第2ルーメン006の手元端部にシリンジやポンプを接続し、陰圧を付与することで血栓を吸引除去する。効率よく血栓を吸引除去するためには第2ルーメン006の相当直径はできるだけ大きいことが好ましい。
ここで相当直径とは、第2ルーメン006の円周方向断面積をS、第2ルーメン006の円周方向断面における周長Lとした場合に、計算式:(4×S)/Lによって計算される値である。相当直径が増加するのに伴い、単位時間あたりの吸引量が増加する。吸引カテーテルの外径を大きくすることなく第2ルーメン006の円周方向断面における相当直径を大きく保つためには、図8に示すように第2チューブ005の外側に第1チューブ001を並列に配置したバイアキシャル構造とすることが好ましい。このようなバイアキシャル構造を構成するには、第1チューブ001の外面と第2チューブ005の外面の少なくとも一部を接合することが必要となる。吸引カテーテル使用時における破損の危険性を低減させるためには第1チューブ001と第2チューブ005の接触部分の全長を接合することがさらに好ましい。
3.チューブの溶着
従来技術(例えば、熱風を吹き付けることにより溶着する方法や「背景技術」の項目で上述した、発熱用光を照射する方法、赤色光および近赤外線光によって溶着する方法等)を用いて第1チューブ001と第2チューブ005を並列に配置し溶着を行うと、図16に示すように第1チューブ001や第2チューブ005に肉厚の極めて薄い部分が形成される。第1チューブ001に肉厚が薄い部分が形成されると、ガイドワイヤを第1ルーメン002に挿入する際に第1チューブ001の壁を突き破って操作不能になる可能性がある。一方、第2チューブ005に肉厚が薄い部分が形成されると第2ルーメン006に陰圧を付与した場合に第2ルーメン006が変形し吸引効率が低下するリスクが生じる。
一方、第1チューブ001および第2チューブ005を並列に配置し溶着を行うと、図8に示すように第1チューブ001および第2チューブ005に肉厚の極めて薄い部分は形成されない。また、吸引カテーテル全体の硬度のバランスを調整するために、図9に示す被覆チューブ011を第1チューブ001および第2チューブ005の外面に設けてもよい。
4.各チューブの位置関係
吸引カテーテルを構成する場合、第1チューブ001の長さは特に制限されない。しかし、ガイドワイヤに沿って病変部位へ挿入する際やガイドワイヤを病変部位に残したままカテーテルを抜去する際の操作性を考慮に入れると、10mm以上、450mm以下であることが好ましい。10mmより短い場合はガイドワイヤに沿って吸引カテーテルを挿入する際の操作性が著しく低下する。また、450mmより長い場合はガイドワイヤを病変部に残したままカテーテルを抜去する際の操作性が著しく低下するため好ましくない。
第1チューブ001と第2チューブ005の位置関係は並列に配置されていればよく、吸引カテーテルの使用部位や必要とされる全体の硬度のバランスに基づいて、当業者であれば詳細に設計可能である。つまり、図1に示すようにカテーテルの最先端に第1チューブ001が突出している構造でもよく、図3に示すようにカテーテルの最先端に第2チューブ005が突出している構造でもよく、図2に示すようにカテーテルの最先端で第1チューブ001と第2チューブ005が揃っていてもよい。図1や図3のように第1チューブ001と第2チューブ005のいずれかが最先端に突出する構造の場合、突出する部分の長さも制限されない。また、第1チューブ001と第2チューブ005の最先端部の形状も本発明の効果を制限することはなく、図2に示した第2チューブ005のように斜めカットを施してもよい。
5.チューブ等を構成する材料
第1チューブ001と第2チューブ005が接合された接合部における第1のポリマーおよび第2のポリマーの少なくとも一方が低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリアミドエラストマーの少なくとも1種類を含むことが好ましい。少なくとも1種類を含むことでガイドワイヤに沿って挿入および抜去する際のカテーテルの操作性を高め、かつ柔軟性に富むカテーテルを容易に実現できる。
第1チューブ001と第2チューブ005を並行に配置した吸引カテーテルの場合、第1チューブ001は高密度ポリエチレンのみから構成される単層チューブ、高密度ポリエチレンから構成される内層およびポリアミドエラストマーから構成される外層を有する多層チューブのいずれかであることが好ましく、第2チューブ005は低密度ポリエチレンのみから構成される単層チューブ、ポリアミドエラストマーから構成される外層を有する多層チューブ、ポリアミドエラストマーから構成される被覆層が金属素線から形成される編組又はコイルの外部に設けられた構造の複合チューブのいずれかであることが好ましい。このような構成とすることで、第1ルーメン002をガイドワイヤルーメンとする場合のカテーテルの操作性を高め、柔軟性に富むカテーテルをより容易に実現可能となる。
第1チューブ001が高密度ポリエチレンから構成される内層およびポリアミドエラストマーから構成される外層を有する多層チューブである場合、内層と外層の剥離を防止するために低密度ポリエチレンから構成される中間層を設けてもよい。
第2チューブ005が複合チューブである場合、金属素線の形状、寸法および材質は本発明の効果を制限することはない。すなわち、断面形状が任意寸法の円形、楕円形、矩形など各種の形状に加工した金属素線を1本持あるいは複数本持で編組状あるいはコイル状に加工したものが好適に使用される。また、1本の吸引カテーテルを構成する金属素線の本数も特に制限を受けない。また、材質として、SUS304、SUS316などのステンレス鋼、バネ鋼、ピアノ線、オイルテンパー線、Co−Cr合金、Ni−Ti合金等が利用可能である。
被覆層を構成するポリアミドエラストマーは1種類であってもよく、複数種類を使用し第2チューブ005の長手方向で種類を変更してもよい。また、複数種類をブレンドしても構わない。
第2チューブ005が複合チューブである場合、金属素線から形成される編組又はコイルの内側に内層を有することが好ましい。内層を設けることで血栓やアテローマの付着を抑制し、効率よく吸引することが可能となる。内層を構成する材料は制限されないが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニールエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体(ETFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)などのフッ素系樹脂が好適に使用される。
6.その他の構成要素
第1チューブ001および第2チューブ005を構成する全ての樹脂材料はX線透視下での視認性を高めるために造影剤を含んでいてもよい。造影剤の種類は特に制限されず、硫酸バリウム、次炭酸ビスマスなどが好適に使用される。
さらに、図4、図10、図11に示すように、接続チューブ008を設けてもよい。接続チューブ008の物性を制御することで、吸引カテーテル先端部の柔軟性を連続的に変化させるだけでなく、第1チューブ001と第2チューブ005の接合強度をより向上させることが可能となる。
接続チューブ008の材質は特に制限を受けないが、第1チューブ001および第2チューブ005のいずれか一方と溶着可能な材質であることが好ましい。
X線透視下で吸引カテーテルの先端部を視認するために第1チューブ001および第2チューブ005の少なくとも一方がX線不透過マーカー009を有することが好ましい。図5、図12では第1チューブ001の外面にX線不透過マーカー009を備えた例を、図6、図13では接続チューブ008の内面および第1チューブ001の外面にX線不透過マーカー009を備えた例を例示しているが、この例に限定されるものではない。X線不透過マーカー009を備える方法としては、スウェージング(かしめ)、接着剤による接着、第1チューブ001および第2チューブ005の少なくとも一方の外面の外側にX線不透過マーカー009を配置し、さらにX線不透過マーカー009の外面の外側に設けた固定用のチューブ部材で固定する方法、第1チューブ001および第2チューブ005の少なくとも一方の内面の内側にX線不透過マーカー009を配置し、さらにX線不透過マーカー009の内面の内側に設けた固定用のチューブ部材で固定する方法などが好適に使用できる。
X線不透過マーカー009の材質は本発明の効果を制限しない。充分なX線不透過性を有する材料であれば材料種は問われない。好ましくは金属材料であり、金、銀、白金、タンタル、イリジウム、タングステン、ニオブ、それらの合金などが使用可能である。また、X線不透過マーカー009の構造も制限を受けず、リング状でも編組状でもよく、それ以外の構造でもよい。
7.コアワイヤを有するカテーテルの実施形態
図18に示す実施形態としての吸引カテーテルでは、第2ルーメン006が吸引ルーメンであり、第2ルーメン006内に脱着可能なコアワイヤ015を有することが好ましい。コアワイヤ015を備えることで、吸引カテーテルを体外から挿入する際のキンク発生の可能性を効果的に低減させ、良好な操作性を実現させることができる。
第2ルーメン006内にコアワイヤ015を恒久的に設けると吸引ルーメンの円周方向断面における相当直径が小さくなり、充分な吸引量を得ることができない。しかし、図18に示すように脱着可能なコアワイヤ015を設けることで、吸引実施時にはコアワイヤ015を取り外すことが可能であり容易に充分な吸引量を確保できる。コアワイヤ015が固定された構造の吸引カテーテルの場合、コアワイヤがない吸引カテーテルと同様の吸引量を実現させようとすると、吸引ルーメンの円周方向断面における相当直径を大きくすることで補うほかになく、結果としてカテーテルシャフト外径が増加することになる。このことにより併用するガイドカテーテルやシースのサイズが大きくなるため、患者の負担が増加し好ましくない。
コアワイヤ015を脱着可能とする機構は特に制限されない。しかし、コアワイヤ015脱着時の操作性を考慮に入れると、図19に示すように前記コアワイヤ015の基端側にコネクタ014が固定されており、図18に示すようにコネクタ014が吸引ルーメンの後端に設けられたハブ013の基端側に脱着可能に取り付けられていることが好ましい。コアワイヤ015の基端側とコネクタ014の固定方法は本発明の効果を何ら制限するものではなく、当業者に周知の接着等の方法を使用可能であり、使用する接着剤の種類等も制限されない。また、コネクタ014とハブ013の基端側の接続方法も脱着可能であれば制限されないが、ひとつの好適な実施形態として、図18に示すようにハブ013の基端側をメス型のルアー形状とし、図18および図19に示すようにコネクタ014をオス型のルアー形状とすることで、コアワイヤ015の脱着を確実かつ容易に実現できる。さらに、図18に示すようにハブ013の基端側をメス型のルアー形状とすることで、コアワイヤ015を取り外した後にシリンジなどを用いて吸引ルーメンに簡便に陰圧を付与することも可能になる。
上記のようにコアワイヤ015の基端側にコネクタ014が固定され、コネクタ014がハブ013の基端側に脱着可能に取り付けられている場合、コネクタ014を介して吸引ルーメン内をフラッシュすることが可能な構造とすることができる。実施形態の吸引カテーテルを使用する場合、体内に挿入する前の状態において吸引ルーメン内部をヘパリン加生理食塩水等の適当な溶液でフラッシュする必要がある。フラッシュすることで体内、特に血管内に挿入した場合の血栓形成を予防できる。通常、フラッシュはシリンジを用いて行われる。従って、コネクタ014の基端側をメス型のルアー形状とすることで、コアワイヤ015を取り付けた状態でフラッシュが可能となり、フラッシュ後速やかに体内へ挿入し治療を開始できる。
ハブ013と第2チューブ005の剛性の差を緩和することを目的とした部材であるストレインリリーフ012やハブ013(図18参照)の材質は本発明の効果を何ら制限するものではない。成型加工性の観点から樹脂材料であることが好ましい。
8.親水性コーティング
本発明にかかる吸引カテーテルの表面の少なくとも一部には湿潤環境下で潤滑性を示す親水性コーティングが付与されていることが好ましい。親水性コーティングの方法、材質は本発明の効果を特に制限しない。第1チューブ001および第2チューブ005の外面を構成する材質に合わせて適宜選択可能である。例を挙げると、ポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコールなどの親水性のポリマーが使用できる。また、吸引カテーテルの長さ方向で親水性コーティングの厚さ、材質を調整してもよい。
また、本発明にかかるカテーテルは、折り畳み可能なバルーンが前記カテーテルの先端部に設けられ、前記第2ルーメンは前記バルーンと連通してインフレーションルーメンを形成するバルーンカテーテルでもよく、この場合、前記第1ルーメンはガイドワイヤルーメンであることが好ましい。
9−1.第2実施形態(バルーンカテーテル)
図7に本発明の第2実施形態としてのバルーンカテーテル先端側の好適な構造の一例を模式的に示す。心臓冠動脈に生じた狭窄部を拡張治療するバルーンカテーテルの場合、あらかじめ目的とする病変へ挿入しておいたガイドワイヤに沿ってバルーンカテーテルは挿入される。従って、第1ルーメン002はガイドワイヤルーメンとすることが好ましい。バルーン010の拡張および収縮の応答を高めるためには第2ルーメン006の相当直径ができるだけ大きいことが好ましい。さらにバルーンカテーテルにおいてはバルーン010に圧力を付与することが必要となるため、第2ルーメン006を構成する第2チューブ005に充分な耐圧強度が求められる。しかし、バルーンカテーテルの外径を大きくすることは患者への侵襲度が高く好ましくないことから、耐圧強度を確保できる範囲で第2チューブ005の肉厚を薄く設計することが必要である。
バルーンカテーテルを構成する場合には、第1チューブ001と第2チューブ005を並列に配置して第1チューブ001の外面の少なくとも一部と第2チューブ005の外面の少なくとも一部を接合する構造でもよく、第2チューブ005の内部に第1チューブ001を同軸状に配置して第1チューブ001の外面の少なくとも一部と第2チューブ005の内面の少なくとも一部を接合する構造でもよい。これらのように2つのチューブを並列に配置する場合、2つのチューブを同軸状に配置する場合のいずれも、「第1チューブと第2チューブとが「並列的に接合される」概念に含まれる。いずれの構造においても、第1チューブ001または第2チューブ005以外の第3チューブを介して、第1チューブ001と第2チューブ005を接合しても構わない。バルーン010に高圧を加えた際の形状を安定に保つ観点から、第2チューブ005の内部に第1チューブ001を同軸状に配置して第1チューブ001の外面の少なくとも一部と第2チューブ005の内面の少なくとも一部を接合する構造のほうが好ましい。
図7に示すような構造のバルーンカテーテルを構成する場合、第1ルーメン002の基端004において、第1チューブ001の外面と第2チューブ005の内面が溶着される。従来技術を用いて第1チューブ001を第2チューブ005の内部に同軸状に配置し、第1チューブ001の外面と第2チューブ005の内面を溶着する場合、第1チューブ001や第2チューブ005に肉厚の不均一が生じやすくなる。従来技術を用いて作製したバルーンカテーテルの断面図の一例を図17に示す。図17は図7におけるG−G’断面図の一例である。図7に例示したものは、溶着時に第2ルーメン006を確保するために、断面形状が矩形の芯材を第1チューブ001の外面と第2チューブ005の内面の間に配置した場合に対応する。溶着に伴い、第2ルーメン006周囲の肉厚が極めて薄い部分が形成されており、バルーン010に圧力を加えた場合に当該部分から漏れを生じバルーン010が拡張できない危険性があり好ましくない。
一方、第1チューブ001を第2チューブ005の内部に同軸状に配置し、第1チューブ001の外面と第2チューブ005の内面を溶着する場合、肉厚の不均一は生じにくく漏れが発生する危険性を顕著に低減させることができる。第1チューブ001および第2チューブ005を使用して作製したバルーンカテーテルの断面図の一例を図15に示す。図15は図7におけるG−G’断面図の一例である。溶着時に第2ルーメン006を確保するために断面形状が矩形の芯材を第1チューブ001の外面と第2チューブ005の内面の間に配置した場合に対応する。溶着に伴い、第2ルーメン006周囲の肉厚に極めて薄い部分が形成されることはない。従って、バルーン010に圧力を加えても当該部分から漏れが生じる可能性はなく、安全に使用することができる。また、第3のチューブを被せる必要はなく、接合部の外径増加をもたらすことなく好ましい。
図15では第2ルーメン006を確保するために断面形状が矩形の芯材を使用しているが、当該芯材の形状、材質、表面処理などは本発明の効果を制限しない。つまり、断面形状として矩形だけでなく、円形、楕円形、三日月形などの芯材が好適に使用される。また、芯材の材質として、ステンレス鋼が好適に使用されるが、それ以外の材料でも構わない。溶着後に芯材を取り外す際の作業性を向上させるため、芯材に表面処理を施してもよい。表面エネルギーを低下させる表面処理が好ましく、ポリテトラフルオロエチレンやポリパラキシリレンなどの高潤滑性ポリマーによるコーティングがより好ましい。
本発明に基づいてバルーンカテーテルを構成する場合、第1チューブ001の長さは特に制限されない。しかし、ガイドワイヤに沿って病変部位へ挿入する際やガイドワイヤを病変部位に残したままカテーテルを抜去する際の操作性を考慮に入れると、10mm以上、450mm以下であることが好ましい。10mmより短い場合はガイドワイヤに沿ってカテーテルを挿入する際の操作性が著しく低下する。また、450mmより長い場合はガイドワイヤを病変部に残したままカテーテルを抜去する際の操作性が著しく低下するため好ましくない。
9−2.チューブ等の素材
第2実施形態としてのバルーンカテーテルにおいては、第1チューブ001と第2チューブ005が接合された接合部における第1のポリマーおよび第2のポリマーの少なくとも一方が低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリアミドエラストマーの少なくとも1種類を含むことが好ましい。少なくとも1種類を含むことでガイドワイヤに沿って挿入および抜去する際のカテーテルの操作性を高め、かつ柔軟性に富むカテーテルを容易に実現できる。
第1チューブ001を第2チューブ005の内部に同軸状に配置するバルーンカテーテルの場合、第1チューブ001は高密度ポリエチレンから構成される内層およびポリアミドエラストマーから構成される外層を有する多層チューブであることが好ましく、第2チューブ005はポリアミドエラストマーであることが好ましい。このような構成とすることで、第1ルーメン002をガイドワイヤルーメンとする場合のカテーテルの操作性を高め、柔軟性に富むカテーテルをより容易に実現可能となる。
第1チューブ001が高密度ポリエチレンから構成される内層およびポリアミドエラストマーから構成される外層を有する多層チューブである場合、内層と外層の剥離を防止するために低密度ポリエチレンから構成される中間層を設けてもよい。
9−3.その他の構成要素
第1チューブ001および第2チューブ005を構成する全ての樹脂材料はX線透視下での視認性を高めるために造影剤を含んでいてもよい。造影剤の種類は特に制限されず、硫酸バリウム、次炭酸ビスマスなどが好適に使用される。
X線透視下でバルーンカテーテルのバルーン部を視認するために第1チューブ001がX線不透過マーカー009を有することが好ましい。図7ではX線不透過マーカー009を2個設けた例を示しているが、設ける数量は本発明の効果を限定しない。X線不透過マーカー009を備える方法としては、スウェージング(かしめ)、接着剤による接着、第1チューブ001の外面の外側にX線不透過マーカー009を配置し、さらにX線不透過マーカー009の外面の外側に設けた固定用のチューブ部材で固定する方法などが好適に使用できる。
X線不透過マーカー009の材質は本発明の効果を制限しない。充分なX線不透過性を有する材料であれば材料種は問われない。好ましくは金属材料であり、金、銀、白金、タンタル、イリジウム、タングステン、ニオブ、それらの合金などが使用可能である。また、X線不透過マーカー009の構造も制限を受けず、リング状でも編組状でもよく、それ以外の構造でもよい。
ハブ013と第2チューブ005の剛性の差を緩和することを目的とした部材であるストレインリリーフ012やハブ013の材質は本発明の効果を何ら制限するものではない。成型加工性の観点から樹脂材料であることが好ましい。
本発明にかかる吸引カテーテルの表面の少なくとも一部には湿潤環境下で潤滑性を示す親水性コーティングが付与されていることが好ましい。親水性コーティングの方法、材質は本発明の効果を特に制限しない。第2チューブ005の外面を構成する材質に合わせて適宜選択可能である。例を挙げると、ポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコールなどの親水性のポリマーが使用できる。また、バルーンカテーテルの長さ方向で親水性コーティングの厚さ、材質を調整してもよい。
9−4.バルーンの製造方法
バルーン010の製造方法としては、ディッピング成形、ブロー成形等があり、使用用途に応じて適当な方法を選択することができる。経皮的血管形成術用のバルーンの場合は狭窄部を拡張するために高い耐圧強度が必要になるため、ブロー成形で製造することが好ましい。ブロー成形によるバルーンの製造方法の一例を以下に示す。まず、押出成形等により任意寸法のチューブ状パリソンを成形する。このチューブ状パリソンを当該バルーン形状に一致する型を有する金型内に配置し、二軸延伸により軸方向と径方向に延伸することにより、該金型形状と同一形状のバルーンを成形する。なお、二軸延伸工程は加熱条件下で行われてもよいし、複数回行われてもよい。さらに、バルーンの形状や寸法を安定させるために、アニーリング処理を実施してもよい。
前記チューブ状パリソンの樹脂種は特に限定されるものではなく、例えば、ポリオレフィン、ポリオレフィンエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリウレタンおよびポリウレタンエラストマーなどが使用可能であり、これらの2種類以上を混合したブレンド材料や2種類以上を積層した多層構造を有する材料であっても構わない。
以下に本発明にかかる具体的な実施例および比較例について詳説するが、本発明は以下の例に限定されるものではない。
(実施例1)
以下の吸引カテーテル部分サンプルを構成した。
ポリアミドエラストマー(PEBAX4033SA01、ATOFINA社)を外層、低密度ポリエチレン(PX 3080、EQUISTAR社)を中間層、高密度ポリエチレン(HB530、日本ポリエチレン株式会社)を内層とする三層チューブ(内径0.41mm、外径0.65mm)を押出成形により作製した。内層の肉厚は0.02mm、中間層の肉厚は0.04mm、外層の肉厚は0.06mmである。このチューブに140kGyの電子線を照射し架橋させた後、100mmにカットしたものを第1チューブとした。
SUS304WPB合金から作製した0.1mm×0.02mmの断面寸法を有する平線を1本持・16打で加工した金属編組を用い、内径1.10mm、外径1.35mm、長さ1100mmの複合チューブを作製した。内層はポリテトラフルオロエチレン(ポリフロンF−207、ダイキン工業株式会社)、外層はポリアミドエラストマー(PEBAX6333SA01、ATOFINA社)であり、内層の肉厚は0.02mm、外層の肉厚は0.065mmである。作製した複合チューブを第2チューブとした。
図1に示すように第1チューブ内と第2チューブを並行に配置し、第2チューブの一端から第1チューブが10mm飛び出す状態とした。並行に配置した第1チューブおよび第2チューブの外側に熱収縮チューブを配置し、220℃の熱風で2分間加熱することにより溶着した。溶着は第1チューブと第2チューブが並行に配置された90mm長全体に対して実施した。あらかじめ第1チューブ内には外径0.41mmのSUS304製芯材を、第2チューブ内には外径1.10mmのSUS304製芯材をそれぞれ挿通しておいた。いずれの芯材とも外面にポリパラキシリレンを100nmの肉厚でコーティングされたものを使用した。溶着後、熱収縮チューブを取り外し、芯材を抜去したものを吸引カテーテル部分サンプルとした。なお、本吸引カテーテル部分サンプルにおいて、上記第1チューブ内の第1ルーメンがガイドワイヤルーメン、上記第2チューブ内の第2ルーメンが吸引ルーメンである。また、第1チューブが第2チューブより10mm飛び出している側を先端側と定義する。
(実施例2)
電子線の照射量を100kGyとした以外は、実施例1と同様に吸引カテーテル部分サンプルを作製した。
(実施例3)
電子線の照射量を180kGyとした以外は、実施例1と同様に吸引カテーテル部分サンプルを作製した。
(実施例4)
実施例1と電子線照射量を違えた、以下のバルーンカテーテル部分サンプルを構成した。
ポリアミドエラストマー(PEBAX7233SA01、ATOFINA社)を外層、低密度ポリエチレン(PX 3080、EQUISTAR社)を中間層、高密度ポリエチレン(HB530、日本ポリエチレン株式会社)を内層とする三層チューブ(内径0.41mm、外径0.55mm)を押出成形により作製した。内層の肉厚は0.02mm、中間層の肉厚は0.02mm、外層の肉厚は0.03mmである。このチューブに60kGyの電子線を照射し架橋させた後、350mmにカットしたものを第1チューブとした。第1チューブにはあらかじめ内径0.57mm、外径0.61mm長さ1mmのPt−W合金(W含有率:8wt%)製X線不透過マーカーをスウェージング(かしめ)により固定しておいた。
ポリアミドエラストマー(PEBAX7233SA01、ATOFINA社)を用いて押出成形によりチューブ状パリソン(内径0.43mm、外径0.89mm、長さ300mm)を作製した。次いで、このチューブ状パリソンを用いて二軸延伸ブロー成形を行い、外径3.0mm、長さが20mmのバルーンを作製した。
ポリアミドエラストマー(PEBAX7233SA01、ATOFINA社)を用いて押出成形によりチューブ(内径0.71mm、外径0.88mm、長さ450mm)を作製したものを第2チューブとした。
220℃の熱風と熱収縮チューブを用いて1分間加熱することで、第2チューブの一端にバルーンを熱溶着した。第2チューブの内部には外径0.70mmのSUS304製芯材をそれぞれ挿通しておいた。芯材の外面にはポリパラキシリレンを100nmの肉厚でコーティングしておいた。溶着後、熱収縮チューブを取り外し、芯材を抜去した。
熱溶着部分から260mmの位置の第2チューブに円周方向に半周分の長さの切込みを作製した。第2チューブの内部に第1チューブを同軸二重管状に配置し、第1チューブの一端を切込み部分に位置させた。第1チューブの他端はバルーンの端部よりも飛び出すように配置した。第1チューブ内に外径0.41mmのSUS304製芯材を、第1チューブの外面と第2チューブの内面で画定される第2ルーメンには外径0.25mmのSUS304製芯材を挿通した状態で、第1チューブとバルーン、第1チューブと第2チューブを220℃の熱風と熱収縮チューブを用いて溶着した。溶着後熱収縮チューブを取り外し、芯材を抜去したものを図7に示すバルーンカテーテル部分サンプルとした。なお、本バルーンカテーテル部分サンプルにおいて、上記第1チューブ内の第1ルーメンがガイドワイヤルーメン、上記第1チューブの外面と上記第2チューブの内面で画定される第2ルーメンがインフレーションルーメンである。
(実施例5)
電子線の照射量を100kGyとした以外は、実施例4と同様にバルーンカテーテル部分サンプルを作製した。
(比較例1)
電子線の照射を実施しなかった以外は、実施例1と同様に吸引カテーテル部分サンプルを作製した。
(比較例2)
電子線の照射を実施しなかった以外は、実施例4と同様にバルーンカテーテル部分サンプル作製した。
(評価1:吸引カテーテル部分サンプルの評価)
0.014”の外径を有するガイドワイヤ(Neo’s Intermediate、朝日インテック株式会社)の基端を吸引カテーテル部分サンプルの第1ルーメン先端へ挿入し、吸引カテーテル部分サンプルをガイドワイヤに沿って先端側へ進める際の操作性を評価した。
(評価2:バルーンカテーテル部分サンプルの評価)
第2ルーメンからインデフレーター(株式会社カネカメディックス)を用いて水圧を加え、バルーンが破壊する強度を測定した。測定は37℃の水中にバルーンカテーテル部分サンプルを浸漬した状態で実施した。
(評価3:ゲル成分の評価)
第1チューブと第2チューブの接合部を含む第1チューブ(電子線を照射したチューブ)を切り出し、熱キシレン中で加熱処理した。可溶分を溶解させた後、400メッシュのSUS製金網でろ別した。不溶分が得られる場合は再度同様に加熱処理した。2回の加熱処理後に不溶分が残る場合、ゲル成分を含有すると判断した。実施例では、例示として第1チューブのみに所定の電子線を照射することとしたが、これに限られるものではない。その他の実施形態として、第2チューブのみに電子線を照射する場合、第1チューブおよび第2チューブの両方に電子線を照射してもよい。第1チューブおよび第2チューブの両方に電子線を照射する場合、電子線照射量は両者で同一としてもよく、両者で相違させてもよい。
(評価結果)
Figure 0004785567

表1に評価結果を示す。実施例1から実施例3および比較例1は、評価1と評価3を行った。実施例4から実施例5および比較例2は評価2と評価3を行った。
実施例1から5のいずれも第1チューブと第2チューブの接合部を含む第1チューブにゲル成分が含有していた。切り出した部分の重量と不溶分の重量からゲル成分の重量分率を算出した結果、実施例1で13%、実施例2で11%、実施例3で15%、実施例4で5%、実施例5で10%だった。一方、比較例1および比較例2ではゲル成分の含有は認められなかった。
実施例1から実施例3では評価1においてガイドワイヤに沿ってスムーズに移動可能であり、良好な操作性を有することが確認された。一方、比較例1ではガイドワイヤ基端部が第1チューブを貫通し、操作不能となった。
評価1終了後に第1チューブと第2チューブの接合部の断面を観察した結果、実施例1から実施例3では第1チューブの肉厚が0.030mmから0.040mmであったのに対して、比較例1では0.011mmと極めて薄くなっていた。
また、実施例4から実施例5では評価2において第1チューブと第2チューブの接合部の強度はバルーンの破壊強度より高く充分な耐圧性能を有することが確認された。一方、比較例2では12.0atm(1.22MPa)で第1チューブと第2チューブの接合部より漏れが生じた。
評価2終了後に第1チューブと第2チューブの接合部の断面を観察した結果、実施例4から実施例5では第2チューブの肉厚が0.025mmから0.031mmであったのに対して、比較例2では0.013mmと極めて薄くなっていた。
図1は、本発明の実施形態としての吸引カテーテルの部分断面図である。 図2は、その他の実施形態の吸引カテーテルの部分断面図である。 図3は、その他の実施形態の吸引カテーテルの部分断面図である。 図4は、実施形態としての、接続チューブを備えた吸引カテーテルの部分断面図である。 図5は、実施形態としての、X線不透過マーカーを備えた吸引カテーテルの部分断面図である。 図6は、その他の実施形態としての、X線不透過マーカーを備えた吸引カテーテルの部分断面図である。 図7は、本発明の第2の実施形態としてのバルーンカテーテルの部分断面図である。 図1のA−A’断面の一例を示す断面図である。 図1のA−A’断面の一例を示す断面図である。 図4のB−B’断面の一例を示す断面図である。 図4のC−C’断面の一例を示す断面図である。 図5のD−D’断面の一例を示す断面図である。 図6のE−E’断面の一例を示す断面図である。 図7のF−F’断面の一例を示す断面図である。 図8のG−G’断面の一例を示す断面図である。 従来技術で本発明にかかる吸引カテーテルを作製した場合の図1のA−A’断面の一例を示す断面図である。 従来技術で本発明にかかるバルーンカテーテルを作製した場合の図7のG−G’断面の一例を示す断面図である。 本発明にかかる吸引カテーテルがコアワイヤを備える場合の実施形態の一例を示す断面図である。 本発明にかかる吸引カテーテルが備えるコアワイヤの実施形態の一例を示す断面図である。
符号の説明
001 第1チューブ
002 第1ルーメン
003 第1ルーメン先端
004 第1ルーメン基端
005 第2チューブ
006 第2ルーメン
007 第2ルーメン先端
008 接続チューブ
009 X線不透過マーカー
010 バルーン
011 被覆チューブ
012 ストレインリリーフ
013 ハブ
014 コネクタ
015 コアワイヤ

Claims (8)

  1. 第1チューブ第2チューブとにおける一方が他方の一部分に、並列して接合されているバイアキシャル構造のカテーテルであって、
    前記第1チューブと前記第2チューブと少なくとも一方は、ゲル成分となる架橋構造が導入されたポリマーを、少なくとも構成要素に含み、
    前記の並列して接合されることによって生じる接合部にて、前記第1チューブに含まれる前記接合部前記第2チューブに含まれる前記接合部の少なくとも一方には、薄肉防止のために前記ゲル成分が生成されており、
    前記ゲル成分を含有する前記チューブでは、前記ゲル成分の重量分率が、5%以上15%以下であることを特徴とするカテーテル。
  2. 前記第2チューブの第2ルーメンが吸引ルーメンであることを特徴とする請求項1記載のカテーテル。
  3. 前記第2ルーメン内に脱着可能なコアワイヤを有することを特徴とする請求項2記載のカテーテル。
  4. 折り畳み可能なバルーンが前記カテーテルの先端部に設けられ、前記第2チューブの第2ルーメンは前記バルーンと連通してインフレーションルーメンを形成することを特徴とする請求項1記載のカテーテル。
  5. 前記第1チューブの第1ルーメンがガイドワイヤを挿通可能なガイドワイヤルーメンであることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載のカテーテル。
  6. 前記接合部における前記第1のポリマーおよび前記接合部における前記第2のポリマーの少なくとも一方が低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリアミドエラストマーの少なくとも1種類を含むことを特徴とする請求項1から5の何れかに記載のカテーテル。
  7. 前記第1チューブおよび前記第2チューブの少なくとも一方が、X線不透過マーカーを有することを特徴とする請求項1から6の何れかに記載のカテーテル。
  8. 前記第1チューブおよび前記第2チューブの少なくとも一方が、金属製の編組を備えたことを特徴とする請求項1から7の何れかに記載のカテーテル。
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