JP6954871B2 - レーザー溶接構造、およびレーザー溶接方法 - Google Patents

レーザー溶接構造、およびレーザー溶接方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6954871B2
JP6954871B2 JP2018146448A JP2018146448A JP6954871B2 JP 6954871 B2 JP6954871 B2 JP 6954871B2 JP 2018146448 A JP2018146448 A JP 2018146448A JP 2018146448 A JP2018146448 A JP 2018146448A JP 6954871 B2 JP6954871 B2 JP 6954871B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tubular member
wire
weight
titanium
nickel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018146448A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020019054A (ja
Inventor
猛 日高
猛 日高
和明 内田
和明 内田
彰浩 羽鳥
彰浩 羽鳥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2018146448A priority Critical patent/JP6954871B2/ja
Publication of JP2020019054A publication Critical patent/JP2020019054A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6954871B2 publication Critical patent/JP6954871B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、ニッケル−チタン超弾性合金製のワイヤーをチタン合金製の管状部材に接合したレーザー溶接構造およびレーザー溶接方法に関する。
従来、内視鏡用の処置具にニッケル−チタン超弾性合金製のワイヤーを用いることがある。この際、ワイヤーは、管状の部材に溶接される。ワイヤーと管状部材との接合強度を高強度にするには、溶接面積を大きくする必要がある。
例えば、特許文献1には、ニッケルまたはニッケル系合金製の管状部材と、ニッケル−チタン合金製の線材をレーザー溶接する医療ガイドワイヤーの製造方法が記載されている。図9は、従来のレーザー溶接構造を示す断面図である。特許文献1では、まず、一方の線材101の一端、および他方の線材103の一端を、旋盤等によって細径化し、細径化された接合部101a、103aを形成する。その後、この接合部101a、103aを管状部材102にそれぞれ挿入する。管状部材102において、接合部101aが挿入された位置と、接合部103aが挿入された位置に、それぞれレーザー光(図9の矢印106)を照射して溶接する。この際、接合部101aと管状部材102との重ね合わせ面105a、および接合部103aと管状部材102との重ね合わせ面105bだけでなく、管状部材102の端面104にもレーザー光を照射することで、溶接面積を確保した構造としている。
また、特許文献2には、鋼板の重ね合わせ溶接において機械的強度が高く、高い能率で接合体を形成する溶接方法が記載されている。特許文献2の溶接方法では、上側の鋼板と下側の鋼板との間の隙間に溶融金属を流入させた後に凝固させて溶接し、溶融金属の一部が上下鋼板の隙間に流入した突起状の凸部が形成された溶接構造が形成される。
特許第4136370号公報 特開2013−233557号公報
しかしながら、特許文献1は、溶接面積を拡大するため、接合部101aと管状部材102との重ね合わせ面105a、及び接合部103aと管状部材102との重ね合わせ面105bだけでなく、管状部材102の端面104に対しても別々にレーザー光を照射する。すなわち、特許文献1では、管状部材102の端面104に対してレーザー照射することによって、少なくとも溶融する工程を2箇所に対して施している。ニッケル−チタン合金は、熱により脆化しやすいため、製品によっては必要とする強度仕様を満たさないおそれがあった。
また、特許文献2の溶接方法では、溶融金属の一部が上下鋼板の隙間に流入した凸部が形成されている溶接構造となっているが、ニッケル−チタン合金を用いてこのような溶接構造とした場合には、隙間に溶融金属が流入するまで熱を与える必要があり、ニッケル−チタン合金が脆化し機械的強度が低下するおそれがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ニッケル−チタン合金の脆化を抑制しつつ接合強度を向上させることができるレーザー溶接構造、およびレーザー溶接方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るレーザー溶接構造は、54.5重量%以上57.0重量%以下のニッケルを含むニッケル−チタン系の超弾性合金製のワイヤーを、チタン系合金製の管状部材に挿通して接合した前記ワイヤーと前記管状部材とのレーザー溶接構造において、前記管状部材の一部が外表面から内面まで溶融してなる溶け込み部と、前記溶け込み部と前記ワイヤーとの間に設けられ、前記管状部材と前記ワイヤーとが溶け込んでなる溶け込み接合部と、前記溶け込み部の周囲に設けられ、前記ワイヤーと前記管状部材とが接合した固相接合部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係るレーザー溶接構造は、上記発明において、前記チタン系合金は、5.50重量%以上6.75重量%以下のアルミニウムと、3.50重量%以上4.50重量%以下のバナジウムとを含むことを特徴とする。
本発明に係るレーザー溶接方法は、54.5重量%以上57.0重量%以下のニッケルを含むニッケル−チタン系の超弾性合金製のワイヤーを、前記ニッケル−チタン系の超弾性合金よりも融点が高く、かつ熱伝導率が低いチタン系合金製の管状部材に挿通して、不活性ガス雰囲気中で接合する前記ワイヤーと前記管状部材とのレーザー溶接方法において、出力を一定に維持した後、経時的に前記出力が低下するダウンスロープ型の出力波形のレーザー光を前記管状部材の外表面に照射する、ことを特徴とする。
本発明に係るレーザー溶接方法は、上記発明において、5.50重量%以上6.75重量%以下のアルミニウムと、3.50重量%以上4.50重量%以下のバナジウムとを含む前記チタン系合金製の管状部材と、前記ワイヤーとを接合することを特徴とする。
本発明によれば、ニッケル−チタン合金の脆化を抑制しつつ接合強度を向上させることができるという効果を奏する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る溶接構造を有する接合体の構成を示す斜視図である。 図2は、本発明の一実施の形態に係る溶接構造を示す断面図である。 図3は、本発明の一実施の形態に係る接合体の形成を説明する図である。 図4は、レーザー溶接を行う際に用いるレーザー光の特性を説明する図である。 図5は、レーザー溶接を行う際のレーザー光の出力の時間変化を説明する図である。 図6は、接合体の断面像を示す図である。 図7Aは、図6に示す断面像の一部の元素分布(ニッケル)を示す図である。 図7Bは、図6に示す断面像の一部の元素分布(アルミニウム)を示す図である。 図8は、接合体の引張試験結果を説明する図である。 図9は、従来のレーザー溶接構造を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」という)を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、図面は模式的なものであり、各部の寸法の関係や比率は、現実と異なる。また、図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の一実施の形態に係る溶接構造を有する接合体の構成を示す斜視図である。図2は、本発明の一実施の形態に係る溶接構造を示す断面図であって、図1に示す接合体の中心軸と平行、かつ溶接部を通過する平面を切断面とする断面図である。図1および図2に示す接合体1は、線状をなすワイヤー2と、管状部材3とを備え、ワイヤー2が管状部材3の内部に挿通された状態で接合された構成をなす。接合体1には、レーザー溶接によって一部が溶融固化してなり、ワイヤー2と管状部材3とを接合する溶接部4が形成されている。図1において、ワイヤー2の中心軸と、管状部材3の中心軸とは、中心軸Nと一致している。
ワイヤー2は、ニッケル−チタン系の超弾性合金を用いて構成される。具体的に、ニッケル−チタン系の超弾性合金は、54.5重量%以上57.0重量%以下のニッケルを含むニッケル−チタン合金である。このニッケル−チタン合金は、例えば、熱伝導率が12.1(W/(m/k))であり、融点が1250℃以上1280℃以下である。
管状部材3は、64チタン(Ti6AL4V)を用いて構成される。具体的に、64チタンは、5.50重量%以上6.75重量%以下のアルミニウムと、3.50重量%以上4.50重量%以下のバナジウムとを含むチタン合金である。このチタン合金は、例えば、熱伝導率が7.5(W/(m/k))であり、融点が1540℃以上1650℃以下である。このため、管状部材3は、熱伝導率が、ワイヤー2の熱伝導率より低い。また、管状部材3は、融点が、ワイヤー2の融点より高い。
ワイヤー2と管状部材3とは、レーザー光によるスポット溶接によって接続される。具体的に、接合体1には、図1および図2に示すように、ワイヤー2と管状部材3とを接続する溶接部4が形成されている。溶接部4は、スポット溶接によって形成される溶接ビードである。溶接ビードは、スポット溶接によってワイヤー2および管状部材の一部が溶融した後に固化してなる。
溶接部4は、主として管状部材3が溶融してなる溶け込み部41と、ワイヤー2と管状部材3との隙間に形成され、固相接合部42とを有する。また、溶接部4には、溶け込み部41とワイヤー2との間において、管状部材3の溶融物にワイヤー2の成分が溶け込んでなる溶け込み接合部41aが形成される。溶け込み接合部41aは、溶融して液状化した管状部材3の熱によってワイヤー2が溶融し、その溶融したワイヤー2が、管状部材3の溶融物に溶け込んでなる。なお、溶接の過程によっては、溶け込み部41にワイヤー2の成分が拡散している場合がある。
固相接合部42は、固相状態のワイヤー2と管状部材3とが接合してなる。固相接合部42は、互いに内面まで溶融されておらず、接合可能な加熱状態の管状部材3とワイヤー2とが加熱接合物を形成している。固相接合部42は、溶け込み部41からワイヤー2の外表面(または管状部材3の内周面)に広がっている。固相接合部42は、ワイヤー2と管状部材3との融点の差異によって形成される。
溶接部4では、溶け込み部41におけるワイヤー2との境界部分の溶け込み幅をd1、固相接合部42の接合幅をd2としたとき、接合幅d2は、溶け込み幅d1よりも大きくなっている。なお、溶け込み幅d1および接合幅d2は、中心軸Nに対して平行である。
次に、上述した接合体1の製造方法について、図3〜5を参照して説明する。図3は、本発明の一実施の形態に係る接合体の形成を説明する図である。なお、図3では、図の下方に重力が加わるものとして説明する。
まず、管状部材3にワイヤー2を挿通する。この際、管状部材3の内周面と、ワイヤー2の外周面との間には隙間が形成されている。この隙間を維持するため、公知の治具等を用いて管状部材3に対するワイヤー2の配置を固定することが好ましい。
管状部材3にワイヤー2を挿通した後、管状部材3の外周面に向けてレーザー光を照射して溶接する。レーザー光は、発振周期をナノ秒から数秒単位で制御可能である。
図4は、レーザー溶接を行う際に用いるレーザー光の特性を説明する図である。図4は、レーザー光の焦点面におけるスポットSPを示している。レーザー光は、ホルダを溶融可能な下限強度ILにおけるビーム径WLと、ピーク強度IPにおけるビーム径WPの値が略同じで、ビームの縁から中心に向かってビーム強度が急峻に立ち上がってピーク強度IPに達するトップハット型の強度分布を有する。これにより、照射領域の単位面積当たりの蓄積エネルギーが略均一なレーザー光がホルダに照射される。また、例えば、一般的に知られているガウシアン型の強度分布を有するレーザー光を、ビーム強度分布変換を行う光学系を通過させることによって、ビーム径WLとビーム径WPとが略同じでビーム断面の縁から内部に向かってビーム強度が急峻に立ち上がるトップハット型の強度分布に変換して照射するようにしてもよい。
図5は、レーザー溶接を行う際のレーザー光の出力の時間変化を説明する図である。本実施の形態において、レーザー光は、レーザー出力を一定に保った後、レーザー出力が経時的に低下するダウンスロープ型の台形波である(図5参照)。具体的に、レーザー光は、照射開始と同時に最大出力まで上昇し、一定期間TCの間はレーザー出力が一定に維持され、その後、下降期間TDの間に徐々に低下してレーザー出力がゼロとなる。なお、下降期間TDにおけるレーザー出力(出力波形)は、弧状に変化してもよいし、段階的に(階段状に)変化してもよい。すなわち、このダウンスロープ型には、弧状に変化する態様や、段階的に変化する態様を含む。
レーザー光を照射すると、溶接ビードが形成される。この際、一定期間TCでは、管状部材3の溶融物は、重力によってワイヤー2側に垂れ、ワイヤー2の表面に広がった後、溶接部4が形成される。この際、管状部材3の溶融物の熱によって、ワイヤー2が溶融する。溶融したワイヤー2は、一部が管状部材3の溶融物内に拡散する。この拡散によって、一部の溶融物の融点(以下、MM1という)が、64チタンの融点(以下、M64Tiという)よりも下がり、64チタンの融点と、ニッケル−チタン合金の融点(以下、MNi-Tiという)との間の温度に変化する。以下、変化後の溶融物の融点をMM2とする。
また、溶融したワイヤー2は、ワイヤー2と管状部材3との間の隙間に広がる。この広がった部分を漏出部という。
その後、下降期間TDにおいて、レーザー出力の低下によって溶融物(管状部材3の溶融物、ワイヤー2の溶融物、および、管状部材3の溶融物にワイヤー2の溶融物が拡散した溶融物を含む)の温度が徐々に低下する。溶融物の温度が64チタンの融点M64Tiよりも下がると、溶融物のうち、管状部材3の成分(64チタン)が凝固して、溶け込み部41が形成される。この際、出力を下げながらレーザー光の照射が維持されているため、ワイヤー2近傍の溶け込み(拡散)部分については、溶融状態が維持されている。
さらにレーザー出力が低下し、溶融物の温度が変化後の溶融物の融点MM2よりも下がると、管状部材3にワイヤー2が拡散した部分を含む溶け込み接合部分が凝固して、溶け込み接合部41aが形成される。
その後さらにレーザー出力が低下し、溶融物の温度がニッケル−チタン合金の融点MNi-Tiよりも下がると、漏出部(ワイヤー2の成分:ニッケル−チタン合金)が凝固して、固相接合部42が形成される。
以上説明した過程を経て、各部材の成分を段階的に凝固させることによって、図1および図2に示す溶接部4が形成された接合体1が完成する。
接合体の一例として、レーザー出力を250W以上300W以下、一定期間TCを10ミリ秒、下降期間TDを4ミリ秒として、ワイヤーと管状部材とを接合した。また、溶接時の酸化を防止するため、溶接箇所の周囲をチャンバーで囲い、チャンバー内を不活性ガス(ここではアルゴンガス)雰囲気に置換して溶接を行った。不活性ガスの流量は、例えば毎分10Lに設定される。
図6は、接合体の断面像を示す図である。図6に示す断面像では、ワイヤー21と、管状部材31とを接合する溶接部40において、溶け込み部410の形成と、固相接合部420の形成とが確認できる。また、溶接部40では、固相接合部420の溶け込み幅をd12が、溶け込み部410におけるワイヤー21との境界部分の溶け込み幅d11よりも大きいことが分かる。さらに、管状部材410の溶融物にワイヤー21の成分が拡散してなる溶け込み層410aが確認できる。
図7Aは、図6に示す断面像の一部の元素分布(ニッケル)を示す図である。図7Bは、図6に示す断面像の一部の元素分布(アルミニウム)を示す図である。破線枠で示す領域E420は、固相接合部420に対応する。図7Aおよび図7Bにおいて、この領域E420に注目すると、ワイヤー2の成分であるニッケル−チタン合金のニッケルと、64チタンの成分であるアルミニウムとの両方が存在していることが確認できる。したがって、固相接合部420は、ワイヤー21の成分と管状部材31の成分とが溶け合っているものといえる。
続いて、上述した溶接方法によって得られた接合体の強度を測定するため、引張試験を行った。この引張試験では、直径が0.5mmのワイヤー、および外径が0.85mm、内径が0.5mm、肉厚が0.175mmの管状部材を使用し、管状部材の中心軸に対して対向する位置に溶接部をそれぞれ形成してワイヤーと管状部材とを接合した接合体を用いた。図8は、接合体の引張試験結果を説明する図である。引張強度−変形量の関係を示す曲線Qにおいて、引張強度がほぼ一定値をなすプラトー領域E1と、プラトー領域E1を超えて引張強度が向上する塑性領域E2とが確認できる。この試験結果によって、本実施の形態に係る接合体(溶接構造)は、レーザー光の熱に起因する脆化が抑制され、ニッケル−チタン合金の特性を維持できていることが確認できる。図8において、降伏点における接合強度PBは110N、最大応力における接合強度PS(本接合体の接合強度)は160Nである。
以上説明した本発明の実施の形態では、ニッケル−チタン合金製のワイヤー2と、64チタン製の管状部材を接合した接合体1において、管状部材3の溶融物にワイヤー2の成分が拡散してなる溶け込み部41と、溶接部41の周囲に設けられ、固相状態のワイヤー2と管状部材3とが接合してなる固相接合部42とを有する溶接部4を形成した。本実施の形態によれば、固相接合部42によって、ワイヤー2と管状部材3との接合面積が確保され、その結果、接合体において、ニッケル−チタン合金の脆化を抑制しつつ接合強度を向上させることができる。また、本実施の形態によれば、固相接合部42の形成によって接合面積が確保されるため、レーザー光の照射点数を少なくしても、所望の接合強度を得ることができる。
なお、上述した実施の形態では、発振周期をナノ秒から数秒単位で制御可能なレーザー光を照射するものとして説明したが、管状部材3を溶融して固化させることができれば、これに限らず、連続波のレーザー光の照射を行うようにしてもよい。
また、上述した実施の形態において、溶接部4は、一箇所にレーザー光を照射して形成するようにしてもよいし、複数箇所にレーザー光を照射し、一部で繋がる複数の溶接ビードを形成して、これを溶接部としてもよい。この際、溶け込み接合部の周囲には、固相接合部が形成されている。
ここまで、本発明を実施するための形態を説明してきたが、本発明は上述した実施の形態によってのみに限定されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲に記載した技術的思想を逸脱しない範囲内において、様々な実施の形態を含みうるものである。
1 接合体
2 ワイヤー
3 管状部材
4 溶接部
41 溶け込み部
41a 溶け込み接合部
42 固相接合部

Claims (4)

  1. 54.5重量%以上57.0重量%以下のニッケルを含むニッケル−チタン系の超弾性合金製のワイヤーを、チタン系合金製の管状部材に挿通して接合した前記ワイヤーと前記管状部材とのレーザー溶接構造において、
    前記管状部材の一部が外表面から内面まで溶融してなる溶け込み部と、
    前記溶け込み部と前記ワイヤーとの間に設けられ、前記管状部材と前記ワイヤーとが溶け込んでなる溶け込み接合部と、
    前記溶け込み部の周囲に設けられ、前記ワイヤーと前記管状部材とが接合した固相接合部と、
    を備えることを特徴とするレーザー溶接構造。
  2. 前記チタン系合金は、5.50重量%以上6.75重量%以下のアルミニウムと、3.50重量%以上4.50重量%以下のバナジウムとを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載のレーザー溶接構造。
  3. 54.5重量%以上57.0重量%以下のニッケルを含むニッケル−チタン系の超弾性合金製のワイヤーを、前記ニッケル−チタン系の超弾性合金よりも融点が高く、かつ熱伝導率が低いチタン系合金製の管状部材に挿通して、不活性ガス雰囲気中で接合する前記ワイヤーと前記管状部材とのレーザー溶接方法において、
    出力を一定に維持した後、経時的に前記出力が低下するダウンスロープ型の出力波形のレーザー光を前記管状部材の外表面に照射する、
    ことを特徴とするレーザー溶接方法。
  4. 5.50重量%以上6.75重量%以下のアルミニウムと、3.50重量%以上4.50重量%以下のバナジウムとを含む前記チタン系合金製の管状部材と、前記ワイヤーとを接合する
    ことを特徴とする請求項3に記載のレーザー溶接方法。
JP2018146448A 2018-08-03 2018-08-03 レーザー溶接構造、およびレーザー溶接方法 Active JP6954871B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018146448A JP6954871B2 (ja) 2018-08-03 2018-08-03 レーザー溶接構造、およびレーザー溶接方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018146448A JP6954871B2 (ja) 2018-08-03 2018-08-03 レーザー溶接構造、およびレーザー溶接方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020019054A JP2020019054A (ja) 2020-02-06
JP6954871B2 true JP6954871B2 (ja) 2021-10-27

Family

ID=69587857

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018146448A Active JP6954871B2 (ja) 2018-08-03 2018-08-03 レーザー溶接構造、およびレーザー溶接方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6954871B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01210190A (ja) * 1988-02-18 1989-08-23 Mitsubishi Electric Corp レーザ加工装置
JP3182441B2 (ja) * 1991-12-06 2001-07-03 オリンパス光学工業株式会社 ワイヤの接続方法
JPH1157014A (ja) * 1997-08-11 1999-03-02 Terumo Corp ガイドワイヤ
US20050054952A1 (en) * 2003-09-05 2005-03-10 Scimed Life Systems, Inc. Elongated medical device for intracorporal use
JP4917900B2 (ja) * 2007-01-12 2012-04-18 テルモ株式会社 ガイドワイヤ用中間部材およびガイドワイヤ
CN104053470B (zh) * 2012-01-30 2016-04-06 泰尔茂株式会社 导丝
KR102051721B1 (ko) * 2015-02-24 2019-12-03 가부시키가이샤 굿맨 카테터 및 카테터의 제조 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020019054A (ja) 2020-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7154064B2 (en) Method of improving weld quality
JP5479024B2 (ja) 接合方法および接合装置
JP6690540B2 (ja) レーザ溶接継手及びレーザ溶接方法
JP5505369B2 (ja) 継手強度に優れたレーザ溶接継手及びその製造方法
JP6719348B2 (ja) アルミニウム接合体の製造方法
JP2010240741A (ja) 高出力レーザビーム溶接及びそのアセンブリ
CN110576263B (zh) 一种用于铜管与钢管的异种金属激光熔覆焊接方法
JP2015136710A (ja) 異種金属接合体及び異種金属接合体の製造方法
CN102189337B (zh) Ni3Al基合金铸件激光无裂纹熔焊修复方法
JP2006224134A (ja) 高エネルギビームによる異種金属の接合構造、接合方法及び接合装置
JP5812527B2 (ja) ホットワイヤレーザ溶接方法と装置
JP7412428B2 (ja) 特に固体レーザを用いたスパッタフリー溶接のための方法
JP4352143B2 (ja) レーザスポット溶接における穴欠陥の防止または修復方法および装置
CN105458502A (zh) 通过激光连接黄铜合金部件的方法和所形成的构件
JP2011005499A (ja) アルミニウム部材と銅部材との突き合わせレーザ溶接方法
JP2001252777A (ja) 異種金属のレーザー接合方法
CN107538133B (zh) 一种基于光束整形的隐藏添料式激光对接焊方法
KR20160013260A (ko) 레이저 용접 강관의 제조 방법
JP6954871B2 (ja) レーザー溶接構造、およびレーザー溶接方法
JP2005279744A (ja) 高エネルギビームを用いた異種材料の突合せ接合方法
CN107073650B (zh) 激光焊接接头及其制造方法
JP4470482B2 (ja) 重ね隅肉継手のろう付け方法
CN109967877B (zh) 一种激光焊接方法及系统
KR101428973B1 (ko) 레이저 용접방법
JP7386118B2 (ja) 溶接方法および溶接装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201019

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210914

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210930

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6954871

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151