JP6973458B2 - フィルム、電気音響変換器用振動板エッジ材、電気音響変換器用振動板、マイクロスピーカー振動板、レシーバー振動板、マイクロホン振動板、イヤホン振動板、および、方法 - Google Patents

フィルム、電気音響変換器用振動板エッジ材、電気音響変換器用振動板、マイクロスピーカー振動板、レシーバー振動板、マイクロホン振動板、イヤホン振動板、および、方法 Download PDF

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Description

本発明は、各種音響機器に使用される電気音響変換器用振動板エッジ材に関し、さらに詳細には、スピーカー振動板として好適であり、耐熱性、高出力時の耐久性、低音から高音までの再生性、および、加工性に優れた電気音響変換器用振動板に関する。
小型電子機器(例えば、携帯電話、PDA、ノートブックコンピューター、DVD、液晶TV、デジタルカメラ、携帯音楽機器など)の普及により、これら電子機器に使用される小型のスピーカー(通常、マイクロスピーカーと呼ばれる)や小型のレシーバ、更にはマイクロホン、イヤホン等の小型の電気音響変換器の需要が高まっている。
一般に、スピーカー振動板には、音響輻射音圧レベルを維持するため密度が低いこと、歪を抑制して耐許容入力を大きく保持するため剛性が大きいことに加えて、再生周波数帯を広げるため引張弾性率が特定の範囲にあること、振動板の分割振動を抑え周波数特性を平坦にするため内部損失が大きいことなどが要求される。また、スピーカーの駆動源であるボイスコイル近傍や車載用スピーカーなどに使用する場合には、振動板が高温に長時間曝されるため、このような使用条件下で十分に耐えうる耐熱性が必要となる。
一方、近年、モバイル社会やユビキタス社会、あるいは、音楽ソースのデジタル化などを背景に、各種小型電子機器の高機能化、高性能化が行われている。これらに用いられているスピーカーにおいても、例えば、携帯電話のスピーカー振動板に要求される耐入出力レベルが、汎用機種の0.3W程度に対して、高出力機種では0.5〜0.6W程度以上(現状での上限は1.2W程度)と向上してきている。但し、現状では0.6〜0.8W程度の機種が多く、1.0Wを超える機種の比率は低い。
このような課題に対し、特許文献1及び2には、高引張弾性率(ヤング率)を有する芳香族ポリアミド樹脂フィルムを成形してなる振動板について開示されており、該部材は弾性率が高いため高域の共振周波数が高く、ひいては高音の再生に優れる旨の記載がある。しかしながら、該部材はジカルボン酸成分とジアミン成分とが共に芳香族環を有する全芳香族ポリアミド樹脂であり、弾性率が高すぎるため、低温の再生には向かない。
また、特許文献3には、0.1〜1GPaの曲げ弾性率を有するオレフィン系エラストマー変性ポリアミド樹脂フィルムより構成されたスピーカー用振動板について記載されており、該フィルムはポリアミド樹脂特有の耐熱性を維持したまま耐候性や安定性を向上できる旨の記載がある。しかしながら、該フィルムは弾性率が低く、高音の再生に適さないだけでなく、車載用スピーカー等、高温の環境下で使用されるような用途においては耐熱性が不十分であった。
更に、特許文献4には、低吸水性のポリアミド樹脂またはポリアミド共重合樹脂フィルムからなる振動板について開示されており、該フィルムは弾性率、損失係数(減衰特性)、耐熱性、耐薬品性、低吸水性、加工時の成形性のバランスに優れる旨の記載がある。当該発明で用いられているアミド基濃度の低いポリアミド12やその共重合体は融点が低く、耐熱性が十分でない。
特開平01−135297号公報 特開平03−038200号公報 特開平08−242497号公報 特開昭58−204698号公報
本発明は、耐熱性、高出力時の耐久性、低音から高音までの再生性、および、加工性に優れる電気音響変換器用振動板に用いることが可能なエッジ材、ならびに、該エッジ材を用いた電気音響変換器用振動板を提供することを目的としている。
本発明者は、鋭意検討を重ねた結果、特定の構造を有するポリアミド樹脂を用いることにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明に至った。
すなわち本発明の第1の態様は、テレフタル酸を主成分とするジカルボン酸成分(a−1)と、脂肪族ジアミンを主成分とするジアミン成分(a−2)とからなるポリアミド樹脂(A)を主成分として含有することを特徴とする電気音響変換器用振動板エッジ材である。
本発明の第1の態様において、上記ジアミン成分(a−2)が1,9−ノナンジアミンを50質量%以上、100質量%以下の割合で含むことが好ましい。
本発明の第1の態様において、上記ジアミン成分(a−2)が、2−メチル−1,8−オクタンジアミンを1質量%以上、50質量%以下の割合で含むことが好ましい。
本発明の第1の態様において、さらに、非晶性ポリアミド樹脂(B)を含有し、上記ポリアミド樹脂(A)と上記非晶性ポリアミド樹脂(B)との含有比率が、(A):(B)=99:1〜60:40質量%であることが好ましい。
本発明の第1の態様に係る電気音響変換器用振動板エッジ材は、結晶融解エンタルピー(ΔHm)が30J/g以上であることが好ましい。
本発明の第1の態様において、上記非晶性ポリアミド樹脂(B)を構成するジアミン成分が、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルアミン)(PACM)、及び、4,4’−メチレンビス(2−メチルシクロヘキシルアミン)(MACM)のいずれか、または両方を含むことが好ましい。
本発明の第1の態様に係る電気音響変換器用振動板エッジ材は、少なくとも一部がドーム形状および/またはコーン形状に加工されていてもよい。
本発明の第1の態様に係る電気音響変換器用振動板エッジ材は、該電気音響変換器用振動板エッジ材を表裏層に、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤から選ばれる少なくとも1層の粘着剤層を中間層に配していてもよい。
本発明の第1の態様に係る電気音響変換器用振動板エッジ材は、JIS K7127に準拠した引張弾性率が1000MPa以上、2500MPa未満のフィルムからなることが好ましい。
本発明の第1の態様に係る電気音響変換器用振動板エッジ材は、JIS P8115に準拠した耐折強度が1000回以上のフィルムからなることが好ましい。
本発明の第1の態様に係る電気音響変換器用振動板エッジ材は、JIS K7127に準拠した引張破断伸度が100%以上のフィルムからなることが好ましい。
本発明の第1の態様に係る電気音響変換器用振動板エッジ材は、厚みが1μm以上、200μm以下のフィルムからなることが好ましい。
本発明の第2の態様は、上記本発明の第1の態様に係る電気音響変換器用振動板エッジ材を用いた電気音響変換器用振動板である。
本発明の第3の態様は、上記本発明の第1の態様に係る電気音響変換器用振動板エッジ材を用いたマイクロスピーカー振動板である。
本発明の第4の態様は、テレフタル酸を主成分とするジカルボン酸成分(a−1)と、脂肪族ジアミンを主成分とするジアミン成分(a−2)とからなるポリアミド樹脂(A)を主成分として含有するフィルムを電気音響変換器用振動板エッジ材として用いる方法である。
本発明によれば、耐熱性、高出力時の耐久性、低音から高音までの再生性、および、加工性に優れ、各種音響機器に使用した際に好適に使用できる電気音響変換器用振動板エッジ材、ならびに、該エッジ材を用いた電気音響変換器用振動板を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るマイクロスピーカー振動板1の構造を示す図である。 本発明の他の実施形態に係るマイクロスピーカー振動板11の構造を示す図である。 本発明の他の実施形態に係るマイクロスピーカー振動板21の構造を示す図である。 本発明の他の実施形態に係るマイクロスピーカー振動板1´の平面図である。 本発明の他の実施形態に係る積層体である電気音響変換器用振動板エッジ材10の層構成を概念的に示した断面図である。
以下、本発明を詳しく説明するが、本発明は以下に説明する実施形態に限定されるものではない。なお、特に断らない限り、数値AおよびBについて「A〜B」という表記は「A以上B以下」を意味するものとする。かかる表記において数値Bのみに単位を付した場合には、当該単位が数値Aにも適用されるものとする。
本発明の電気音響変換器用振動板エッジ材は、ポリアミド樹脂(A)を主成分として含み、必要に応じて非晶性ポリアミド樹脂(B)を更に含む。ここで「主成分」とは、電気音響変換器用振動板エッジ材に含まれるポリアミド樹脂(A)の割合が、50質量%を超えることを意味する。電気音響変換器用振動板エッジ材に含まれるポリアミド樹脂(A)の割合は、50質量%を超えることが重要であり、60質量%以上であることが好ましく、65質量%以上であることがより好ましく、70質量%以上であることが更に好ましい。
[ポリアミド樹脂(A)]
本発明に用いるポリアミド樹脂(A)は、テレフタル酸と脂肪族ジアミンとを主成分として重合して得られる、半芳香族ポリアミド樹脂である。
ポリアミド樹脂(A)を構成するジカルボン酸成分(a−1)は、テレフタル酸を主成分とすることが重要である。すなわち、ジカルボン酸成分(a−1)のうち50モル%を超える成分がテレフタル酸であることが重要であり、60モル%以上であることがより好ましく、80モル%以上であることが更に好ましく、90モル%以上であることが特に好ましく、とりわけジカルボン酸成分(a−1)の全て(100モル%)がテレフタル酸であることが好ましい。ジカルボン酸成分(a−1)がテレフタル酸を主成分とすることにより、本発明の電気音響変換器用振動板エッジ材が耐熱性、加工性および低吸水性に優れる。なお、テレフタル酸以外のジカルボン酸成分としては、イソフタル酸や脂肪族カルボン酸、ヒドロキシカルボン酸から誘導されるジカルボン酸成分等を例示することができる。
ポリアミド樹脂(A)を構成するジアミン成分(a−2)は、脂肪族ジアミンを主成分とすることが重要である。すなわち、ジアミン成分(a−2)のうち50モル%を超える成分が脂肪族ジアミンであることが重要であり、60モル%以上であることがより好ましく、80モル%以上であることが更に好ましく、90モル%以上であることが特に好ましく、とりわけジアミン成分(a−2)の全て(100モル%)が脂肪族ジアミンであることが好ましい。本発明の電気音響変換器用振動板が耐熱性、低吸水性、成形性および加工性に優れる。なお、ジアミン成分(a−2)に含まれる脂肪族ジアミン以外の成分としては、キシリレンジアミン等の芳香族ジアミン成分が挙げられる。
上記脂肪族ジアミン成分は、アルキル鎖の両末端にアミン基を有するジアミン成分であれば特に制限はないが、具体例としては、1,2−エチレンジアミン、1,3−プロピレンジアミン、1,4−ブタンジアミン、1,5−ペンタンジアミン、1,6−ヘキサンジアミン、1,7−ヘプタンジアミン、1,8−オクタンジアミン、2−メチル−1,8−オクタンジアミン、1,9−ノナンジアミン、1,10−デカンジアミン、1,11−ウンデカンジアミン、1,12−ドデカンジアミン等が挙げられる。
これらの中でも、耐熱性や低吸水性と成形性、加工性とのバランスに優れることから、1,9−ノナンジアミンを50質量%以上、100質量%以下の割合で含むことが好ましく、60質量%以上、95質量%以下の割合で含むことがより好ましく、70質量%以上、90質量%以下の割合で含むことが更に好ましい。
また、更なる成形性や加工性付与の観点から、2−メチル−1,8−オクタンジアミンを1質量%以上、50質量%以下の割合で含むことが好ましく、5質量%以上、40質量%以下の割合で含むことがより好ましく、10質量%以上、30質量%以下の割合で含むことが更に好ましい。
ポリアミド樹脂(A)の結晶融解温度は260℃以上、340℃以下であることが好ましく、270℃以上、335℃以下であることがより好ましく、280℃以上、330℃以下であることが更に好ましい。ポリアミド樹脂(A)の結晶融解温度が260℃以上であれば、電気音響変換器用振動板エッジ材の耐熱性が向上する。例えば、ピーク温度が260℃であるリフロー工程にも耐え得る耐熱性を付与することができる。一方、結晶融解温度が340℃以下であれば、例えば、本発明の電気音響変換器用振動板エッジ材に用いるフィルムの溶融成形において汎用の設備を用い、比較的低温での加工が出来るため好ましい。
[非晶性ポリアミド樹脂(B)]
本発明の電気音響変換器用振動板エッジ材は、ポリアミド樹脂(A)の他に、必要に応じて非晶性ポリアミド樹脂(B)を含むことができる。非晶性ポリアミド樹脂(B)を更に含むことで、成形性を向上させることができ、また、非晶性ポリアミド樹脂(B)のガラス転移温度がポリアミド樹脂(A)よりも高い場合には、ガラス転移温度を向上させることができる。なお、本発明において、非晶性ポリアミド樹脂(B)とは、結晶融解エンタルピーが5J/g未満のポリアミド樹脂をいう。
非晶性ポリアミド樹脂(B)を構成する酸成分としては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸等の芳香族ジカルボン酸成分、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカン二酸、ドデカン二酸、テトラデカンジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸成分、ヒドロキシカルボン酸から誘導されるジカルボン酸成分、脂環族ジカルボン酸成分等を例示することができる。
非晶性ポリアミド樹脂(B)を構成するジアミン成分としては、1,2−エチレンジアミン、1,3−プロピレンジアミン、1,4−ブタンジアミン、1,5−ペンタンジアミン、1,6−ヘキサンジアミン、1,7−ヘプタンジアミン、1,8−オクタンジアミン、2−メチル−1,8−オクタンジアミン、1,9−ノナンジアミン、1,10−デカンジアミン、1,11−ウンデカンジアミン、1,12−ドデカンジアミン、1,13−トリデカンジアミン、1,14−テトラデカンジアミン、1,15−ペンタデカンジアミン、1,16−ヘキサデカンジアミン、1,17−ヘプタデカンジアミン、1,18−オクタデカンジアミン、1,19−ノナデカンジアミン、1,20−エイコサンジアミン等の脂肪族ジアミン成分、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルアミン)(PACM)、4,4’−メチレンビス(2−メチルシクロヘキシルアミン)(MACM)等の脂環族ジアミン成分、フェニレンジアミン、o−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、o−キシリレンジアミン、m−キシリレンジアミン、p−キシリレンジアミン等の芳香族ジアミン成分等を例示することができる。
非晶性ポリアミド樹脂(B)は、上記ジカルボン酸成分と上記ジアミン成分とからなるポリアミド成分に加え、ラクタム成分を共重合成分として含むことができる。具体的には、γ−ブチロラクタム、ε−カプロラクタム、ω−エナントラクタム、ω−カプロラクタム、ω−ラウロラクタム等を例示することができる。
非晶性ポリアミド樹脂(B)は、上記成分からなり、結晶融解エンタルピーが5J/g未満であれば特に制限されないが、ジアミン成分として特に4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルアミン)(PACM)、及び、4,4’−メチレンビス(2−メチルシクロヘキシルアミン)(MACM)のいずれか、または両方を含むことが好ましい。非晶性ポリアミド樹脂(B)がジアミン成分としてPACM、及び、MACMのいずれか、または両方を含むことにより、非晶性ポリアミド樹脂(B)のガラス転移温度を向上させることができ、ひいてはポリアミド樹脂(A)と混合した際に耐熱性を損なうことなく成形性を付与することができる。
非晶性ポリアミド樹脂(B)を含む場合、ポリアミド樹脂(A)と非晶性ポリアミド樹脂(B)との含有割合は(A):(B)=99:1〜60:40質量%の範囲であることが好ましく、98:2〜65:35質量%の範囲であることがより好ましく、97:3〜70:30質量%の範囲であることが更に好ましい。ポリアミド樹脂(A)と非晶性ポリアミド樹脂(B)との含有割合がかかる範囲であれば、ポリアミド樹脂(A)の結晶性および加工性を維持したまま成形性を付与することができる。
電気音響変換器用振動板エッジ材のガラス転移温度(Tg)は120℃以上であることが好ましく、130℃以上であることがより好ましく、140℃以上であることがさらに好ましい。電気音響変換器用振動板エッジ材のガラス転移温度が120℃以上であれば、耐熱性を損なうことなく成形性を付与することができる。
電気音響変換器用振動板エッジ材の結晶融解エンタルピー(ΔHm)は30J/g以上であることが好ましく、40J/g以上であることがより好ましく、50J/g以上であることがさらに好ましい。結晶融解エンタルピー(ΔHm)が40J/g以上であれば、結晶性の高いフィルムないし成形品が得られ、ひいては電気音響変換器用振動板の耐熱性に優れるため好ましい。
電気音響変換器用振動板エッジ材の結晶融解温度は260℃以上、340℃以下であることが好ましく270℃以上、335℃以下であることがより好ましく、280℃以上、330℃以下であることがさらに好ましい。電気音響変換器用振動板エッジ材の結晶融解温度が260℃以上であれば、十分な耐熱性を付与することができる。一方、電気音響変換器用振動板エッジ材の結晶融解温度が340℃以下であれば、溶融成形時の成形性に優れる。
本発明において、ポリアミド樹脂(A)と非晶性ポリアミド樹脂(B)との混合物のガラス転移温度は単一であることが好ましい。ガラス転移温度が単一であるとは、混合物について歪み0.1%、周波数10Hz、昇温速度3℃/分にて動的粘弾性の温度分散測定(JIS K7198A法の動的粘弾性測定)により測定される損失正接(tanδ)の主分散のピークが1つ存在する、言い換えれば損失正接(tanδ)の極大値が1つ存在するという意味である。一般的にポリマーブレンド組成物のガラス転移温度が単一であるということは、混合する樹脂が分子レベルで相溶した状態にあることを意味し、相溶している系と認めることができる。逆に、ブレンド後も損失正接(tanδ)の主分散のピークが二つ存在する場合、非相溶系といえる。一般的に非相溶系の場合、引張や曲げ等の外力を加えた際に界面で剥離が生じ、機械物性の低下の原因となる。ポリアミド(A)と非晶性ポリアミド(B)が相溶系であることにより、優れた加工性および成形性を実現できる。
[電気音響変換器用振動板]
本発明の電気音響変換器用振動板エッジ材は、スピーカーやレシーバ、マイクロホン、イヤホン等の電気音響変換器であれば全てに適用可能であり、特に携帯電話等のマイクロスピーカー振動板として好適に使用できる。本発明の電気音響変換器用振動板エッジ材は、以下に示す好ましい特性を備えるフィルムを、後述する方法で加工することにより得ることができる。
本発明の電気音響変換器用振動板エッジ材に用いられるフィルムは、JIS K7127に準拠した引張弾性率が1000MPa以上、2500MPa未満であることが好ましい。引張弾性率が1000MPa以上であれば、高温域の再生性が確保されるほか、電気音響変換器用振動板エッジ材として十分に使用可能な剛性(コシ)を有する。かかる観点から、引張弾性率は1500MPa以上であることがさらに好ましく、1800MPa以上であることが特に好ましい。一方、引張弾性率が2500MPa未満であれば、例えば、マイクロスピーカーの振動板の場合、ハンドリング性や高出力時の耐久性などに優れた厚み20〜40μmのフィルムを用いても最低共振周波数(f0:エフゼロ)が十分低く、低音域の再生性が確保され音質が良好となるため好ましい。かかる観点から、引張弾性率は2400MPa以下であることがさらに好ましく、2300MPa以下であることが特に好ましい。
本発明の電気音響変換器用振動板エッジ材に用いられるフィルムは、JIS P8115に準拠した耐折強度が1000回以上であることが好ましく、1500回以上であることがより好ましい。耐折強度がかかる範囲であれば、高出力時の耐久性に優れ、振動板が亀裂や破損等を生じにくい。
本発明の電気音響変換器用振動板エッジ材に用いられるフィルムは、JIS K7127に準拠した引張破断伸度が100%以上であることが好ましく、200%以上であることがより好ましい。引張破断伸度がかかる範囲であれば、破断等のトラブルを生じることなく、種々の形状、例えば深絞り性が要求されるような形状においても安定して加工することができる。
さらに、本発明の電気音響変換器用振動板エッジ材に用いられるフィルムには、上記した成分以外に、本発明の趣旨を超えない範囲で、その他の樹脂や充填材、各種添加剤、例えば、熱安定剤、紫外線吸収剤、光安定剤、核剤、着色剤、滑剤、難燃剤等を適宜配合してもよい。
本発明の電気音響変換器用振動板エッジ材に用いられるフィルムの製膜方法としては、公知の方法、例えばTダイを用いる押出キャスト法やカレンダー法、あるいは流延法等を採用することができ、特に限定されるものではないが、フィルムの生産性等の面からTダイを用いる押出キャスト法が好適に用いられる。Tダイを用いる押出キャスト法での成形温度は、用いる組成物の流動特性や製膜性等によって適宜調整されるが、概ね280℃以上、350℃以下である。溶融混練には、一般的に使用される単軸押出機、二軸押出機、ニーダーやミキサーなどが使用でき、特に制限されるものではないが、混合樹脂組成物の均一分散性、得られるフィルムの諸特性の安定性から二軸押出機、特に、同方向二軸押出機を用いることがより好ましい。
Tダイを用いる押出キャスト法の場合、得られるフィルムは急冷して非晶状態で採取しても良いし、キャスティングロールで加熱するか、非晶状態で採取した後に加熱処理を施して結晶化した状態で採取しても良い。一般に非晶状態のフィルムは耐久性や加工性に優れ、結晶化後のフィルムは耐熱性や剛性(コシ)に優れるため、用途に応じて最適な結晶化状態のフィルムを使用することが重要である。
本発明の電気音響変換器用振動板エッジ材に用いられるフィルムの厚みは、特に制限されるものではないが、電気音響変換器用振動板エッジ材としては、通常1〜200μmである。また、フィルムの押出機からの流れ方向(MD)とその直交方向(TD)における物性の異方性ができるだけ少なくなるように製膜することも重要である。
このようにして得られたフィルムは、電気音響変換器用振動板エッジ材としてさらに加工されて使用される。加工方法は特に限定されるものではないが、例えばスピーカー振動板の場合には、該フィルムをそのガラス転移温度や軟化温度を考慮して加熱し、プレス成形や真空成形等により少なくとも一部がドーム形状やコーン形状などに加工されて使用される。また、振動板の平面視における形状は特に制限されず、任意であり、円形状、楕円形状、オーバル形状等が選択できる。
図1は、本発明の一実施形態に係るマイクロスピーカー振動板1の構造を示す図であり、平面視で円形のマイクロスピーカー振動板1を、円の中心線を通る面で切断した断面図である。図1に示すように、マイクロスピーカー振動板1は、ドーム形状に加工されたドーム部(ボディ)1aを中心に、ボイスコイル2に取り付ける凹嵌部1b、周縁部(エッジ)1c、および、その外周にフレーム等に貼り付ける外部貼付け部1dを有する。図2は、本発明の他の実施形態に係るマイクロスピーカー振動板11の構造を示す図であり、図1に対応する図である。図2に示すように、マイクロスピーカー振動板11は、ボイスコイル2に取り付けたドーム形状の高弾性体12の周囲に取り付けられており、平面視でドーナツ型の高弾性体取り付け部11i、コーン形状に加工されたコーン部11j、および、その外周に周縁部(エッジ)11cを有する。図3は、本発明のさらに他の実施形態に係るマイクロスピーカー振動板21の構造を示す図であり、図1に対応する図である。図3に示すように、マイクロスピーカー振動板21は、ドーム形状に加工されたドーム部(ボディ)21aを中心に、ボイスコイル2に取り付ける凹嵌部21b、コーン形状に加工されたコーン部21j、および、周縁部(エッジ)21cを有する。マイクロスピーカー振動板21に例示するように、本発明の電気音響変換器用振動板エッジ材は、一部がドーム形状に加工され、且つ、該一部を除く他の一部がコーン形状に加工されていてもよい。なお、マイクロスピーカー振動板11、21は、それぞれ周縁部11c、21cを直接フレーム等に取り付けても良く、他の部材を介してフレーム等に取り付けてもよい。
本発明の電気音響変換器用振動板エッジ材に用いられるフィルムは、引張弾性率が高すぎないため、特に小型の電気音響変換器用振動板エッジ材に用いた場合に、低音域の再生性が確保され音質が良好となるため好ましい。ここで、振動板の大きさとしては、最大径が25mm以下、好ましくは、20mm以下、下限は通常5mm程度のものが好適に用いられる。なお、最大径とは振動板の形状が円形状の場合には直径、楕円形状やオーバル形状の場合には長径を採用するものとする。
振動板面には、いわゆるタンジェンシャルエッジと呼ばれる、横断面形状がV字状の溝などを適宜付与することができる。図4には、本発明の他の実施形態に係るマイクロスピーカー振動板1´の平面図を示す。マイクロスピーカー振動板1´は、円形のドーム部(ボディ)1a´の外周縁部に、複数のタンジェンシャルエッジ1eが付与されたタンジェンシャルエッジ部1g、および、複数のタンジェンシャルエッジ1fが付与されたタンジェンシャルエッジ部1hを有する。タンジェンシャルエッジを有する形態において、フィルムの平均厚みが好ましくは3〜40μm、より好ましくは5〜38μmであると、厚みが十分確保されているためにハンドリング性も良く、プレス成形等の時間当たりの加工性や加工精度(形状の再現性)が向上しやすいため好ましい。
また、本発明の電気音響変換器用振動板エッジ材は、該電気音響変換器用振動板エッジ材を表裏層に、ダンピング効果(内部損失)の高い粘着層を中間層に少なくとも一層有する積層体であってもよい。図5に、本発明の一実施形態に係る積層体である電気音響変換器用振動板エッジ材10を示す。積層体である電気音響変換器用振動板エッジ材10は、単層の電気音響変換器用振動板エッジ材3を表裏層に、1層の粘着剤層4を中間層に有する。このような積層構造とすることにより、表裏層の電気音響変換器用振動板エッジ材が有する耐熱性、剛性、耐久性および成形性に加え、中間層が有する優れた減衰特性を付与することができる。積層体である電気音響変換器用振動板エッジ材を作製する方法は特に制限されない。例えば、上記好ましい特性を有する一対のフィルムを加工して表層および裏層を構成する電気音響変換器用振動板エッジ材をそれぞれ作製し、これらを中間層に用いられる粘着剤を介して接着することにより作製する方法、または、上記好ましい特性を有する一対のフィルムを中間層に用いられる粘着剤を介して接着して積層フィルムを作製し、該積層フィルムを上記方法により加工する方法等が挙げられる。この場合、中間層に用いられる粘着剤の種類としては、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤等が挙げられるが、接着性の観点から、アクリル系またはシリコーン系粘着剤を用いることが好ましい。また、この場合、表層および裏層の厚みはそれぞれ1μm以上、30μm以下であることが好ましく、2μm以上、25μm以下であることがより好ましく、3μm以上、20μm以下であることが更に好ましい。一方、中間層厚みは3μm以上、50μm以下であることが好ましく、5μm以上、40μm以下であることがより好ましく、10μm以上、30μm以下であることが更に好ましい。中間層の材料種や各層の厚みがかかる構成であれば、各種機械特性や成形を維持したまま減衰特性にも優れる振動板が得られる。
更に、振動板の加工適性や防塵性あるいは、音響特性の調整や意匠性向上等のために、本発明の電気音響変換器用振動板エッジ材に用いるフィルムまたは成形した振動板の表面にさらに帯電防止剤や各種エラストマー(例えば、ウレタン系、シリコーン系、炭化水素系、フッ素系など)をコーティングや積層したり、金属を蒸着したり、スパッタリングあるいは、着色(黒色や白色など)したりするなどの処理を適宜行ってもよい。さらに、アルミニウムなどの金属や他のフィルムとの積層、あるいは、不織布との複合化などを適宜行ってもよい。
本発明の電気音響変換器用振動板エッジ材は、スピーカー振動板に用いた場合に、高出力時の耐久性に優れている。例えば、携帯電話においては汎用機種の0.3W程度に対して、高出力機種に適用できる0.6〜1.0W程度の耐出力レベルに対応が可能となる。また、ポリアミド樹脂(A)を主成分として含有するフィルムは、スピーカー振動板、特にマイクロスピーカーの振動板としての基本的な音響特性に加えて、耐熱性や振動板加工時の成形性にも優れている。
なお、一般的に「フィルム」とは、長さ及び幅に比べて厚さが極めて小さく、最大厚さが任意に限定されている薄い平らな製品で、通常、ロールの形で供給されるものをいい(JIS K6900)、一般的に「シート」とは、JISにおける定義上、薄く、その厚さが長さと幅のわりには小さく平らな製品をいう。しかし、シートとフィルムの境界は定かでなく、本発明において文言上両者を区別する必要がないので、本発明においては、「フィルム」と称する場合でも「シート」を含むものとし、「シート」と称する場合でも「フィルム」を含むものとする。
以下に実施例でさらに詳しく説明するが、これらにより本発明は何ら制限を受けるものではない。なお、本明細書中に記載される原料及び本発明の電気音響変換器用振動板エッジ材に用いられるフィルムについての種々の測定は次のようにして行った。
(1)ガラス転移温度、結晶融解温度、結晶融解エンタルピー 各種原料及び得られたフィルムについて、JIS K7121により加熱速度10℃/分で示差走査熱量計(DSC)測定を用い、昇温過程におけるガラス転移温度、結晶融解温度及び結晶融解エンタルピーを測定した。
(2)引張弾性率
得られたフィルムについてJIS K7127に準拠して温度23℃の条件で測定した。
(3)耐折強度
得られたフィルムについてJIS P8115に準拠して温度23℃の条件で測定した。
(4)引張破断伸度
得られたフィルムについてJIS K7127に準拠して温度23℃、試験速度200mm/分の条件で測定した。
1.ポリアミド樹脂(A)
(A)−1:PA9T/2−Me8T(株式会社クラレ製、商品名:ジェネスタN1000A、テレフタル酸/1,9−ノナンジアミン/2−メチル−1,8−オクタンジアミン=50/42.5/7.5モル%、結晶融解温度:302℃、結晶融解エンタルピー:59J/g、ガラス転移温度:120℃)
(A)−2:PA9T/2−Me8T(株式会社クラレ製、商品名:ジェネスタN1001D、テレフタル酸/1,9−ノナンジアミン/2−メチル−1,8−オクタンジアミン=50/25/25モル%、結晶融解温度:266℃、結晶融解エンタルピー:46J/g、ガラス転移温度:120℃)
2.非晶性ポリアミド樹脂(B)
(B)−1:MACMT/MACMI/12(EMS株式会社製、商品名:グリルアミドTR60、テレフタル酸/イソフタル酸/MACM/ω−ラウロラクタム=22/17/37/24モル%、結晶融解エンタルピー:0J/g、ガラス転移温度:190℃)
(実施例1)
ポリアミド樹脂(A)として(A)−1を、Φ25mm同方向二軸押出機を用いて320℃で混練した後、Tダイより押出し、次いで約100℃のキャスティングロールにて急冷し、厚み25μmのフィルムを作製した。結晶化処理は行わなかった。得られたフィルムについて、上記(1)〜(4)の測定を行った。結果を表1に示す。
(実施例2)
キャスティングロールの温度を210℃とし、フィルムを結晶化させた状態で採取した以外は実施例1と同様の方法でフィルムの作製及び測定を行った。結果を表1に示す。
(実施例3)
(A)−1と(B)−1とを混合質量比90:10でドライブレンドして使用した以外は実施例1と同様の方法でフィルムの作製及び測定を行った。結果を表1に示す。なお、結晶化処理は行わなかった。
(実施例4)
(A)−1と(B)−1とを混合質量比90:10でドライブレンドして使用し、キャスティングロールの温度を210℃としてフィルムを結晶化させた状態で採取した以外は実施例1と同様の方法でフィルムの作製及び測定を行った。結果を表1に示す。
(実施例5)
(A)−1と(B)−1とを混合質量比80:20でドライブレンドして使用した以外は実施例1と同様の方法でフィルムの作製及び測定を行った。結果を表1に示す。なお、結晶化処理は行わなかった。
(実施例6)
(A)−1と(B)−1とを混合質量比70:30でドライブレンドして使用した以外は実施例1と同様の方法でフィルムの作製及び測定を行った。結果を表1に示す。なお、結晶化処理は行わなかった。
(実施例7)
(A)−1と(B)−1とを混合質量比60:40でドライブレンドして使用した以外は実施例1と同様の方法でフィルムの作製及び測定を行った。結果を表1に示す。なお、結晶化処理は行わなかった。
(実施例8)
原料として(A)−2を使用した以外は実施例1と同様の方法でフィルムの作製及び測定を行った。結果を表1に示す。なお、結晶化処理は行わなかった。
(比較例1)
(A)−1と(B)−1とを混合質量比50:50でドライブレンドして使用した以外は実施例1と同様の方法でフィルムの作製及び測定を行った。結果を表1に示す。なお、結晶化処理は行わなかった。
(比較例2)
原料として(N)−1:PES(住友化学株式会社製、商品名:スミカエクセル 4800G、ポリエーテルサルホン、ガラス転移温度:225℃)を使用し、混練温度を350℃、キャティングロール温度を200℃とした以外は実施例1と同様の方法でフィルムの作製及び測定を行った。結果を表1に示す。なお、結晶化処理は行わなかった。
(比較例3)
原料として(N)−2:PEEK(ダイセル・エボニック株式会社製、ベスタキープ3300G、結晶融解温度:334℃、結晶融解エンタルピー:29J/g、ガラス転移温度:143℃)を使用し、混練温度を380℃、キャスティングロール温度を230℃としてフィルムを結晶化させた状態で採取した以外は実施例1と同様の方法でフィルムの作製及び測定を行った。結果を表1に示す。
(比較例4)
原料として、(N)−3:PPSU(ソルベイアドバンストポリマーズ株式会社製、商品名:レーデル R−5000、ポリフェニレンサルホン、ガラス転移温度:220℃)を使用し、混練温度を350℃、キャティングロール温度を200℃とした以外は実施例1と同様の方法でフィルムの作製及び測定を行った。結果を表1に示す。なお、結晶化処理は行わなかった。
(比較例5)
原料として、(N)−2と(N)−3とを混合質量比50:50でドライブレンドして使用し、混練温度を380℃とした以外は実施例1と同様の方法でフィルムの作製及び測定を行った。結果を表1に示す。なお、結晶化処理は行わなかった。
(比較例6)
原料として(N)−2を使用し、混練温度を380℃とした以外は実施例1と同様の方法でフィルムの作製及び測定を行った。結果を表1に示す。なお、結晶化処理は行わなかった。
Figure 0006973458
実施例1では、本発明のポリアミド樹脂(A)を主成分とするフィルムを非晶状態で使用している。該フィルムは引張弾性率が適切な範囲にあるため、剛性(コシ)ひいてはハンドリング性に優れるだけでなく、低音域の再生性にも優れる。
実施例2では、本発明のポリアミド樹脂(A)を主成分とするフィルムに熱処理を施し、結晶化させた状態で使用している。該フィルムは、非晶状態のフィルムと比較して耐久性および加工性に若干劣るものの、振動板として使用するのに十分な特性を維持しており、また、剛性に特に優れることが分かる。
実施例3、5〜7では、本発明のポリアミド樹脂(A)と非晶性ポリアミド樹脂(B)との混合物を主成分とするフィルムを非晶状態で使用している。該フィルムはポリアミド樹脂(A)と非晶性ポリアミド樹脂(B)とが相溶系であり、かつ非晶性ポリアミド樹脂(B)のガラス転移温度がポリアミド樹脂(A)よりも高いため、各種特性を維持したままガラス転移温度が向上していることが分かる。
実施例4では、本発明のポリアミド樹脂(A)と非晶性ポリアミド樹脂(B)との混合物を主成分とするフィルムに熱処理を施し、結晶化させた状態で使用している。該フィルムは、非晶状態のフィルムと比較して耐久性および加工性に若干劣るものの、振動板として使用するのに十分な特性を維持しており、また、剛性に特に優れることが分かる。
実施例8では、実施例1で使用した原料(PA9T)よりも共重合成分(2−メチル−1,8−オクタンジアミン)の比率が高い原料を主成分とするフィルムを非晶状態で使用している。該フィルムは、実施例1のフィルムと比較して結晶融解エンタルピー及び結晶融解温度が低いものの、振動板として使用するのに十分な耐熱性を有しており、また、その他の各種特性は同等であることが分かる。
一方、比較例1では、本発明のポリアミド樹脂(A)と非晶性ポリアミド樹脂(B)との混合物を主成分とするフィルムを非晶状態で使用している。該フィルムは、混合物に占める非晶性ポリアミド樹脂(B)の比率が高すぎるため、結晶融解エンタルピーが低い、即ち結晶性が低下してしまっており、耐熱性が十分でない。
比較例2では、耐熱性非晶性樹脂であるPES(ポリエーテルサルホン)を主成分とするフィルムを使用している。該フィルムは非晶性樹脂を使用しているため融点を持たず、耐熱性に劣る。また、引張弾性率が高く、低音の再生性に劣るだけでなく、引張破断伸度が低いため、加工性、特に深絞り成形性も十分でない。
比較例3では、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)を主成分とするフィルムに熱処理を施し、結晶化させた状態で使用している。該フィルムは引張弾性率が高く、低音の再生性に劣るだけでなく、高出力時の耐久性も十分でない。
比較例4では、耐熱性非晶性樹脂であるPPSU(ポリフェニレンサルホン)を主成分とするフィルムを使用している。該フィルムは非晶性樹脂を使用しているため融点を持たず、耐熱性に劣る。また、耐折強度が低く、耐出力時における耐久性が十分でない。
比較例5では、PEEKとPPSUを50:50質量%で混合したフィルムを非晶状態で使用している。該フィルムはPEEKとPPSUが非相溶系、あるいは部分相溶系であるため、ガラス転移温度が二つ確認される。非晶性樹脂成分の比率が高く、結晶融解エンタルピーが低い、即ち結晶性が低下してしまっており、耐熱性が十分でない。
比較例6では、PEEKを主成分とするフィルムを非晶状態で使用している。引張弾性率がやや高いものの、おおむね好ましい範囲にあり、全体的な特性のバランスに優れている。
1、1´ マイクロスピーカー振動板
1a、1a´ ドーム部(ボディ)
1b 凹嵌部
1c 周縁部(エッジ)
1d 外部貼付け部
1e、1f タンジェンシャルエッジ
1g、1h タンジェンシャルエッジ部
2 ボイスコイル
3 電気音響変換器用振動板エッジ材(単層)
4 粘着剤層
10 電気音響変換器用振動板エッジ材(積層体)
11 マイクロスピーカー振動板
11c 周縁部(エッジ)
11i 高弾性体取り付け部
11j コーン部
12 高弾性体
21 マイクロスピーカー振動板
21a ドーム部(ボディ)
21b 凹嵌部
21c 周縁部(エッジ)
21j コーン部

Claims (36)

  1. テレフタル酸を主成分とするジカルボン酸成分(a−1)と、脂肪族ジアミンを主成分とするジアミン成分(a−2)とからなるポリアミド樹脂(A)を主成分として含有しており、かつ、引張弾性率が1000MPa以上、2500MPa未満であることを特徴とする電気音響変換器用振動板に用いるフィルムであり、
    前記電気音響変換用振動板の表面に、タンジェンシャルエッジが付与されてなるものである、電気音響変換器用振動板に用いるフィルム。
  2. 前記ジアミン成分(a−2)が1,9−ノナンジアミンを50質量%以上、100質量%以下の割合で含むことを特徴とする、請求項1に記載の電気音響変換器用振動板に用いるフィルム。
  3. 前記ジアミン成分(a−2)が、2−メチル−1,8−オクタンジアミンを1質量%以上、50質量%以下の割合で含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の電気音響変換器用振動板に用いるフィルム。
  4. テレフタル酸を主成分とするジカルボン酸成分(a−1)と、脂肪族ジアミンを主成分とするジアミン成分(a−2)とからなるポリアミド樹脂(A)を主成分として含有しており、かつ、引張弾性率が2500MPa未満であることを特徴とする電気音響変換器用振動板に用いるフィルムであり、
    前記ジアミン成分(a−2)が、2−メチル−1,8−オクタンジアミンを1質量%以上、50質量%以下の割合で含み、
    前記電気音響変換用振動板の表面に、タンジェンシャルエッジが付与されてなるものである、電気音響変換器用振動板に用いるフィルム。
  5. 引張弾性率が1000MPa以上であることを特徴とする、請求項4に記載の電気音響変換器用振動板に用いるフィルム。
  6. 結晶融解エンタルピー(ΔHm)が30J/g以上であることを特徴とする、請求項1
    〜5のいずれかに記載の電気音響変換器用振動板に用いるフィルム。
  7. さらに、非晶性ポリアミド樹脂(B)を含有し、前記ポリアミド樹脂(A)と前記非晶性ポリアミド樹脂(B)との含有比率が、(A):(B)=99:1〜60:40質量%であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の電気音響変換器用振動板に用いるフィルム。
  8. 前記非晶性ポリアミド樹脂(B)を構成するジアミン成分が、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルアミン)(PACM)、及び、4,4’−メチレンビス(2−メチルシクロヘキシルアミン)(MACM)のいずれか、または両方を含むことを特徴とする、請求項7に記載の電気音響変換器用振動板に用いるフィルム。
  9. 少なくとも一部がドーム形状および/またはコーン形状に加工されることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の電気音響変換器用振動板に用いるフィルム。
  10. JIS P8115に準拠した耐折強度が1000回以上であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の電気音響変換器用振動板に用いるフィルム。
  11. JIS K7127に準拠した引張破断伸度が100%以上であることを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の電気音響変換器用振動板に用いるフィルム。
  12. 厚みが1μm以上、200μm以下であることを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の電気音響変換器用振動板に用いるフィルム。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載のフィルムを表裏層に、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤から選ばれる少なくとも1層の粘着剤層を中間層に配することを特徴とする、電気音響変換器用振動板に用いるフィルム。
  14. 他のフィルムとの積層体である、請求項1〜13のいずれかに記載の電気音響変換器用
    振動板に用いるフィルム。
  15. 前記電気音響変換器用振動板の平面視における形状が、円形状、楕円形状またはオーバル形状である、請求項1〜14のいずれかに記載の電気音響変換器用振動板に用いるフィルム。
  16. 前記電気音響変換器用振動板の大きさが、最大径で25mm以下である、請求項1〜15のいずれかに記載の電気音響変換器用振動板に用いるフィルム。
  17. 請求項1〜16のいずれかに記載のフィルムを有する電気音響変換器用振動板エッジ材。
  18. テレフタル酸を主成分とするジカルボン酸成分(a−1)と、脂肪族ジアミンを主成分とするジアミン成分(a−2)とからなるポリアミド樹脂(A)を主成分として含有しており、かつ、引張弾性率が1000MPa以上、2500MPa未満であることを特徴とする、電気音響変換器用振動板に用いるフィルムを有する電気音響変換器用振動板エッジ材。
  19. 前記フィルムの前記ジアミン成分(a−2)が1,9−ノナンジアミンを50質量%以上、100質量%以下の割合で含むことを特徴とする、請求項18に記載の電気音響変換器用振動板エッジ材。
  20. 前記フィルムの前記ジアミン成分(a−2)が、2−メチル−1,8−オクタンジアミンを1質量%以上、50質量%以下の割合で含むことを特徴とする、請求項18または19に記載の電気音響変換器用振動板エッジ材。
  21. テレフタル酸を主成分とするジカルボン酸成分(a−1)と、脂肪族ジアミンを主成分とするジアミン成分(a−2)とからなるポリアミド樹脂(A)を主成分として含有しており、かつ、引張弾性率が2500MPa未満であることを特徴とする電気音響変換器用振動板に用いるフィルムであり、
    該ジアミン成分(a−2)が、2−メチル−1,8−オクタンジアミンを1質量%以上、50質量%以下の割合で含むことを特徴とする、電気音響変換器用振動板に用いるフィルムを有する電気音響変換器用振動板エッジ材。
  22. 前記フィルムの引張弾性率が1000MPa以上であることを特徴とする、請求項21に記載の電気音響変換器用振動板エッジ材。
  23. 前記フィルムの結晶融解エンタルピー(ΔHm)が30J/g以上であることを特徴とする、請求項18〜22のいずれかに記載の電気音響変換器用振動板エッジ材。
  24. 前記フィルムがさらに、非晶性ポリアミド樹脂(B)を含有し、前記ポリアミド樹脂(A)と前記非晶性ポリアミド樹脂(B)との含有比率が、(A):(B)=99:1〜60:40質量%であることを特徴とする、請求項18〜23のいずれかに記載の電気音響変換器用振動板エッジ材。
  25. 前記非晶性ポリアミド樹脂(B)を構成するジアミン成分が、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルアミン)(PACM)、及び、4,4’−メチレンビス(2−メチルシクロヘキシルアミン)(MACM)のいずれか、または両方を含むことを特徴とする、請求項24に記載の電気音響変換器用振動板エッジ材。
  26. 前記フィルムのJIS P8115に準拠した耐折強度が1000回以上であることを特徴とする、請求項18〜25のいずれかに記載の電気音響変換器用振動板エッジ材。
  27. 前記フィルムのJIS K7127に準拠した引張破断伸度が100%以上であることを特徴とする、請求項18〜26のいずれかに記載の電気音響変換器用振動板エッジ材。
  28. 前記フィルムの厚みが1μm以上、200μm以下であることを特徴とする、請求項18〜27のいずれかに記載の電気音響変換器用振動板エッジ材。
  29. 前記フィルムを表裏層に、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤から選ばれる少なくとも1層の粘着剤層を中間層に配することを特徴とする、請求項18〜28のいずれかに記載の電気音響変換器用振動板エッジ材。
  30. 前記フィルムが他のフィルムとの積層体である、請求項18〜29のいずれかに記載の電気音響変換器用振動板エッジ材。
  31. 請求項17〜30のいずれかに記載の電気音響変換器用振動板エッジ材を用いた電気音響変換器用振動板。
  32. 請求項17〜30のいずれかに記載の電気音響変換器用振動板エッジ材を用いたマイクロスピーカー振動板。
  33. ドーム形状のドーム部、凹嵌部、周縁部、および、外部貼り付け部を、中心から外周に向かって順に有する、請求項32に記載のマイクロスピーカー振動板。
  34. ドーナツ型の取り付け部、コーン形状のコーン部、および、周縁部を、中心から外周に向かって順に有する、請求項32に記載のマイクロスピーカー振動板。
  35. ドーム形状のドーム部、凹嵌部、コーン形状のコーン部、および、周縁部を、中心から外周に向かって順に有する、請求項32に記載のマイクロスピーカー振動板。
  36. 請求項17〜30のいずれかに記載の電気音響変換器用振動板エッジ材を用いたレシーバー振動板、マイクロホン振動板またはイヤホン振動板。
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