JP6972201B2 - 多層積層体及び包装体 - Google Patents
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且つ包装体外部の水分の包装体内部への透過を遮断する水分遮断層を有することによりにおいの発生を抑えることが可能な多層積層体及び包装体を提供することを目的としている。
請求項1:
酸化カルシウムを含むにおい吸収層及び/又は水分遮断層を有する多層積層体であって、
前記多層積層体は、少なくとも1層のにおい吸収層及び少なくとも1層の水分遮断層を有し、
前記水分遮断層は、前記積層体の少なくとも一方の表面に、又は、前記少なくとも一方の表面と前記におい吸収層との間に設けられた多層構造を有し、
又は、少なくとも1層のにおい吸収層を兼ねる水分遮断層が設けられた多層構造を有しており、
さらに、前記におい吸収層より一方の表面側にフッ素系樹脂を主成分として含有するフッ素樹脂含有層を有し、
前記多層積層体の総厚みが60μm以上、500μm以下であり、
前記多層積層体の水分透過量が0.7(g/m2・40℃・90%RH・24時間)以下であることを特徴とする多層積層体。
請求項2:
前記酸化カルシウムの50%粒子径が2μm以上、40μm以下であることを特徴とす る請求項1に記載の多層積層体。
請求項3:
前記におい吸収層及び/又はにおい吸収層に隣接する層が、環状オレフィン系樹脂を20%以上含有することを特徴とする請求項1に記載の多層積層体。
請求項4:
前記におい吸収層及び/又はにおい吸収層に隣接する層が、環状オレフィン系樹脂を50%以上含有することを特徴とする請求項3に記載の多層積層体。
請求項5:
前記フッ素系樹脂がポリクロロ三フッ化エチレン(PCTFE)であることを特徴とす る請求項4に記載の多層積層体。
請求項6:
請求項1の多層積層体から製造される包装体。
請求項7:
前記水分遮断層及び/又は前記フッ素樹脂含有層が、前記包装体の最内層側に設けられ た前記におい吸収層よりも最外層側に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の包装体。
請求項8:
ACE阻害剤のカプトプリル、ビタミンB1欠乏症治療薬のフルスルチアミン、抗リウマチ薬のリマチル、肝機能増強剤のL−システイン、アンジオテンシンII受容体拮抗剤のオルメサルタンメドキソミル製剤が充填されることを特徴とする請求項6に記載の包装体。
([原出願の特許請求の範囲]
請求項1:
吸収層及び/又は水分遮断層を有する多層積層体であって、
前記多層積層体は、少なくとも1層の吸収層及び少なくとも1層の水分遮断層を有し、前記水分遮断層は、前記積層体の少なくとも一方の表面に、又は、前記少なくとも一方の表面と前記吸収層との間に設けられた多層構造を有し、
又は、少なくとも1層の吸収層を兼ねる水分遮断層を設けられた多層構造を有しており、
前記多層積層体の総厚みが60μm以上500μm以下であり、
前記水分遮断層の水分透過量が0.7(g/m2・40℃・90%RH・24時間)以下であることを特徴とする多層積層体。
請求項2:
前記吸収層がアルカリ土類金属酸化物、アルカリ土類金属水酸化物、アルカリ土類金属の硫酸塩、金属酸化物及びゼオライト、活性炭及びそれらの一部を改質・変性した修飾体の1つ以上を含有することを特徴とする請求項1に記載の多層積層体。
請求項3:
前記吸収層が酸化カルシウムを含むことを特徴とする請求項2に記載の多層積層体。
請求項4:
前記酸化カルシウムの50%粒子径が2μm以上、40μm以下であることを特徴とする請求項3に記載の多層積層体。
請求項5:
前記吸収層及び/又は吸収層に隣接する層が、環状オレフィン系樹脂を20%以上含有することを特徴とする請求項1に記載の多層積層体。
請求項6:
前記吸収層及び/又は吸収層に隣接する層が、環状オレフィン系樹脂を50%以上含有することを特徴とする請求項5に記載の多層積層体。
請求項7:
前記吸収層より一方の表面側にフッ素系樹脂を主成分として含有するフッ素樹脂含有層を有することを特徴とする請求項1に記載の多層積層体。
請求項8:
前記フッ素系樹脂がポリクロロ三フッ化エチレン(PCTFE)であることを特徴とする請求項7に記載の多層積層体。
請求項9:
請求項1の多層積層体から製造される包装体。
請求項10:
前記水分遮断層及び/又は前記フッ素樹脂含有層が、前記包装体の最内層側に設けられた前記吸収層よりも最外層側に設けられていることを特徴とする請求項9に記載の包装体。
請求項11:
ACE阻害剤のカプトプリル、ビタミンB1欠乏症治療薬のフルスルチアミン、抗リウマチ薬のリマチル、肝機能増強剤のL−システイン、アンジオテンシンII受容体拮抗剤のオルメサルタンメドキソミル製剤が充填されることを特徴とする請求項9に記載の包装体。)
詳細には以下の通りである。なお、原出願の特許請求の範囲に基づくものである。
請求項1の発明によれば、におい成分と水分の両者を吸収又は吸着する事が可能であり、製剤自体が持つにおいの他に、保存、流通過程にて製剤に残存する水分や包装体内の空気中の水分、包装体外の空気中の水分により製剤が分解あるいは変質することで発生するにおいも吸収又は吸着することができる。特にこれまでの知見では明確には見出されていなかったにおいを吸収又は吸着する吸収層と水分透過量0.7(g/m2・40℃・90%RH・24時間)以下の水分遮断層とを有する構成とすることにより、水分の影響により発生するにおいをより効果的に抑えることができる。
請求項2、3の発明によれば、においと水分を効率良く吸収又は吸着することが出来き、中でもアルカリ土類金属酸化物として酸化カルシウムを単独で選択するか、複数種を組み合わせて選択する事により、その効果をより高める事ができ、且つゼオライトを単独で選択するよりも安価に製造する事が可能である。
請求項4の発明によれば、酸化カルシウムの粒径を50%粒子径が2μm以上40μm以下とすることで、重量対比での表面積を広げる事が可能となり、吸収効率を向上させることができることと、添加量を減らすことが可能となりより安価に製造する事ができる。また透明性を向上すること事ができるため、内容物の視認性を向上させることができるため誤飲防止にも役立つことができる。
請求項5、6の発明によれば、吸収層及び/又は吸収層に隣接する層の樹脂として、環状オレフィン系樹脂を20%以上、好ましくは50%以上含有するように構成する事で、水分透過量を0.7以下にすることが容易となり、またプレス・スルー・パッケージやブリスター包装とするためのポケット成形性がし易くすることができる。
請求項7、8の発明によれば、吸収層より一方の表面側にフッ素系樹脂を主成分として含有するフッ素樹脂含有層を設け、特にフッ素樹脂をポリクロロ三フッ化エチレン(PCTFE)で構成することにより、水分透過量を0.7以下にするための水分遮断層の厚みを20μm以下と薄膜とすることができるため、水分透過量を低くすることと合わせて、多層積層体の硬さを柔らかくすることが可能となり、プレス・スルー・パッケージ又はブリスター包装形態の包装体とした場合に患者が薬剤を取り出す時の開封性を向上することができる。
請求項9、10の発明によれば、におい成分と水分の両者を吸収又は吸着する事が可能であり、製剤自体が持つにおいの他に、保存、流通過程にて製剤に残存する水分や包装体内の空気中の水分、包装体外の空気中の水分により製剤が分解あるいは変質することで発生するにおいも吸収又は吸着することができる。特にこれまでの知見では明確には見出されていなかった水分透過量0.7(g/m2・40℃・90%RH・24時間)以下の水分遮断層を有する構成とすることにより、水分の影響により発生するにおいをより効果的に抑える包装体を得ることができる。
請求項11の発明によれば、ACE阻害剤のカプトプリル、ビタミンB1欠乏症治療薬のフルスルチアミン、抗リウマチ薬のリマチル、肝機能増強剤のL−システイン、アンジオテンシンII受容体拮抗剤のオルメサルタンメドキソミル製剤のにおいを吸収又は吸着する事により、服薬時や調剤・保管時の臭気による問題を解決する事ができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る多層積層体及び包装体の層構成の組合せを例示する断面模式図である。
図中の層間には必要に応じて図示しない接着層やガスバリア層、水蒸気バリア層を単独または複数層設けることもできる。
最外層に水分遮断を設け、そのまま包装体の最外層とすることもできる。
尚、外装包装のフィルム構成は、一般的には外側から順にポリエステル12μm、ポリエチレン13μm、アルミニウム9μm、ポリエチレン30μmをラミネートした積層フィルムか、ポリエステル12μm、アルミニウム9μm、ポリエチレン30μmをラミネートした積層フィルムを使用する事ができる。使用するポリエステルやポリエチレンは一般的な石油由来の樹脂を使用することもできるが、バイオマス由来の樹脂を使用したものであると環境への配慮の上で好ましく、合計のバイオマス度が15%以上であるとより好ましい。更に外装包装がピロー包装の場合にはガセットの折込部に沿って表層のポリエステルのみにミシン目を施した易開封性を付与したものであると使用性が向上する為、より好適である。
アルミニウムとシーラントのポリエチレンの間には、水分やにおいを吸収する吸収層を単独或いは多層共押出で設けた構成としても良く、また外装包装内に水分やにおいを吸収する吸収剤を封入した小袋を入れる事もできる。
[実施例および比較例]
図1に示す構成にて水分遮断層、吸収層を有する2層以上の多層積層体及び包装体を構成した。詳細な構成を表1に具体的に示す。
a:50%粒子径が6μm、90%粒子径が25μmの酸化カルシウムを30重量%含有するMFR9の低密度ポリエチレン(日本ポリエチレン製ノバテック)67重量%、MFR18のポリプロピレン(プライムポリマー社製プライムポリプロ)23重量%、MFR10のスチレン系エラストマー(クレイトンポリマー社製SEBS KRATON)10重量%。
b:50%粒子径が6μm、90%粒子径が25μmの酸化カルシウムを30重量%含有するMFR9の低密度ポリエチレン(日本ポリエチレン製ノバテック)67重量%、ガラス転移温度80℃、MFR30の環状オレフィン樹脂(三井化学製アペル)23重量%、MFR10のスチレン系エラストマー(クレイトンポリマー社製SEBS KRATON)10重量%。
c:50%粒子径が6μm、90%粒子径が25μmの酸化カルシウムを30重量%含有するMFR9の低密度ポリエチレン(日本ポリエチレン製ノバテック)67重量%、MFR9のポリプロピレン(プライムポリマー社製プライムポリプロ)23重量%、MFR10のスチレン系エラストマー(クレイトンポリマー社製SEBS KRATON)10重量%。
d:50%粒子径が6μm、90%粒子径が25μmの酸化カルシウムを30重量%含有するMFR9の低密度ポリエチレン(日本ポリエチレン製ノバテック)60重量%、親水性ゼオライト(ユニオン昭和製モレキュラーキューブ)を30重量%含有するMFR9の低密度ポリエチレン(日本ポリエチレン製ノバテック)7重量%、MFR18のポリプロピレン(プライムポリマー社製プライムポリプロ)23重量%、MFR10のスチレン系エラストマー(クレイトンポリマー社製SEBS KRATON)10重量%。
e:50%粒子径が3μm、90%粒子径が15μmの酸化カルシウムを30重量%含有するガラス転移温度70℃、MFR20の環状オレフィン樹脂(日本ゼオン製ゼオノア)90重量%、MFR10のスチレン系エラストマー(クレイトンポリマー社製SEBS KRATON)10重量%。
f:50%粒子径が40μm、90%粒子径が60μmの酸化カルシウムを30重量%含有するMFR9の低密度ポリエチレン(日本ポリエチレン製ノバテック)67重量%、MFR18のポリプロピレン(プライムポリマー社製プライムポリプロ)23重量%、MFR10のスチレン系エラストマー(クレイトンポリマー社製SEBS KRATON)10重量%。
g:50%粒子径が6μm、90%粒子径が25μmの酸化カルシウムを50重量%含有するMFR9の低密度ポリエチレン(日本ポリエチレン製ノバテック)40重量%、ガラス転移温度80℃、MFR30の環状オレフィン樹脂(三井化学製アペル)50重量%、MFR10のスチレン系エラストマー(クレイトンポリマー社製SEBS KRATON)10重量%。
h:50%粒子径が6μm、90%粒子径が25μmの酸化カルシウムを30重量%含有するMFR9の低密度ポリエチレン(日本ポリエチレン製ノバテック)50重量%、MFR18のポリプロピレン(プライムポリマー社製プライムポリプロ)40重量%、MFR10のスチレン系エラストマー(クレイトンポリマー社製SEBS KRATON)10重量%。
II:ガラス転移温度が70℃、MFR20の環状ポリオレフィン(日本ゼオン製、ゼオノア)
III:ガラス転移温度が135℃、MFR15の環状ポリオレフィン(三井化学製、アペル)
IV:密度2.1のフッ素系樹脂(ポリクロロトリフルオロエチレン)
V:密度2.12のフッ素系樹脂(ダイキン製、ネオフロン)
VI:ガラス転移温度が163℃、MFR6の環状ポリオレフィン(日本ゼオン製ゼオネックス)
VII:ガラス転移温度が65℃、MFR7の環状ポリオレフィン(ポリプラスチックス製、トパス)
VIII:ガラス転移温度が80℃、MFR13の環状ポリオレフィン(ポリプラスチックス製、トパス)
α:MFR20のポリプロピレン系エラストマー(三菱化学製ゼラス)50重量%とMFR7のポリプロピレン(日本ポリプロ製ウィンテック)30重量%、MFR8のポリエチレン(日本ポリエチレン製ハーモレックス)10重量%、MFR10のスチレン系エラストマー(クレイトンポリマー社製SEBS KRATON)10重量%。
β:ポリ塩化ビニル(三菱樹脂製ビニホイル)
γ:MFR18のポリプロピレン(プライムポリマー製プライムポリプロ)50重量%とMFR9のポリプロピレン(プライムポリマー製プライムポリプロ)50重量%
実施例1〜4、7、8、10〜14、16〜21及び比較例1は、表1に示す構成として、共押出しTダイ法により多層積層体を作製した。その後、多層積層体の最内層側をポケットの内側となるようにしてCKD株式会社製の成型機にてポケットを作製し、薬剤としてオルメサルタンメドキソミル製剤を充填した後、東洋アルミニウム株式会社製のアルミリッド材にて熱溶着して密封してプレス・スルー・パッケージ(PTP)を作製した。
[製造方法2]
実施例5は、表1に示す構成として、共押出しTダイ法により中間層/吸収層/最内層の3層の多層積層体を作製した後、水分遮断層としてIVと最外層としてβを順次2液硬化型のポリエステル系ウレタン接着剤(三井化学株式会社製タケラック/タケネート)を使用してドライラミネートを行って多層積層体を作製した。その後、製造方法1と同様にプレス・スルー・パッケージ(PTP)を作製した。
[製造方法3]
実施例6は、表1に示す構成として、共押出しTダイ法により中間層/吸収層/最内層の3層の多層積層体を作製した後、水分遮断層としてIVを最外層として、2液硬化型のポリエステル系ウレタン接着剤(三井化学株式会社製タケラック/タケネート)を使用してドライラミネートを行って多層積層体を作製した。その後、製造方法1と同様にプレス・スルー・パッケージ(PTP)を作製した。
[製造方法4]
実施例9は、表1に示す構成として、共押出しTダイ法により中間層/吸収層/最内層の3層の多層積層体を作製した後、あらかじめ製膜したVを水分遮断層として最外層として、2液硬化型のポリエステル系ウレタン接着剤(三井化学株式会社製タケラック/タケネート)を使用してドライラミネートを行って多層積層体を作製した。その後、製造方法1と同様にプレス・スルー・パッケージ(PTP)を作製した。
[製造方法5]
実施例15は表1に示す構成として、共押出しTダイ法により多層積層体を作製した。その後、薬剤としてオルメサルタンメドキソミル製剤を充填した後、4方シール袋を作製した。
[製造方法6]
比較例2は、表1に示す構成として、共押出しTダイ法により中間層/吸収層/最内層の3層の多層積層体を作製した後、最外層としてβを2液硬化型のポリエステル系ウレタン接着剤(三井化学株式会社製タケラック/タケネート)を使用してドライラミネートを行って多層積層体を作製した。その後、製造方法1と同様にプレス・スルー・パッケージ(PTP)を作製した。
本発明の多層積層体及び包装体について、下記の評価を行った。
多層積層体及び包装体を評価するため、上記実施例および比較例の多層積層体の水分透過試験をMOCON社製の水蒸気透過試験機を使用してJIS K 7129に則って評価した。
結果を表2に示す。
多層積層体及び包装体を評価するため、上記実施例および比較例の包装体(PTP及び4方シール袋)のにおいの発生を官能試験により評価した。
結果を表2に示す。
実施例15では、水分遮断層の水分透過量は0.7(g/m2・40℃・90%RH・24時間)以下となっており、アルミニウム構成の外装袋(ピロー包装)を開封して、4方シール袋をそのままの状態で23℃、75%RH環境下で2週間保存した後に4方シール袋を開封し、袋内のにおいを官能試験により評価した結果、際立った不快なにおいの発生はなく、におい発生を抑制していることを確認した。
一方、比較例1、2では、いずれもアルミニウム構成の外装袋(ピロー包装)を開封して、プレス・スルー・パッケージをそのままの状態で23℃、75%RH環境下で2週間保存した後にアルミリッド材を破り、ポケット内のにおいを官能試験により評価した結果、際立った不快なにおいを発生しており、におい発生を抑制出来ていないことを確認した。
2 吸収層
3 最内層
4 最外層
5 吸収層を兼ねる水分遮断層
6 中間層
Claims (9)
- 少なくとも1層の、におい吸収剤として酸化カルシウムを含むにおい吸収層、及び、少なくとも1層の水分遮断層を有する多層積層体であって、
前記水分遮断層は、前記積層体の少なくとも一方の表面に、又は、前記少なくとも一方の表面と前記におい吸収層との間に設けられた多層構造を有し、
さらに、前記におい吸収層より一方の表面側にフッ素系樹脂を主成分として含有するフッ素樹脂含有層を有し、
前記多層積層体の総厚みが60μm以上、500μm以下であり、
前記多層積層体の水分透過量が0.7(g/m2・40℃・90%RH・24時間)以下であることを特徴とする多層積層体。 - 酸化カルシウムを含む少なくとも1層のにおい吸収層を兼ねる水分遮断層が設けられた多層構造を有しており、
さらに、前記におい吸収層を兼ねる水分遮断層より一方の表面側にフッ素系樹脂を主成分として含有するフッ素樹脂含有層を有し、
前記多層積層体の総厚みが60μm以上、500μm以下であり、
前記多層積層体の水分透過量が0.7(g/m2・40℃・90%RH・24時間)以下であることを特徴とする多層積層体。 - 前記酸化カルシウムの50%粒子径が2μm以上、40μm以下であることを特徴とす る請求項1または2に記載の多層積層体。
- 前記におい吸収層及び/又はにおい吸収層に隣接する層が、環状オレフィン系樹脂を20%以上含有することを特徴とする請求項1または2に記載の多層積層体。
- 前記におい吸収層及び/又はにおい吸収層に隣接する層が、環状オレフィン系樹脂を50%以上含有することを特徴とする請求項1または2に記載の多層積層体。
- 前記フッ素系樹脂がポリクロロ三フッ化エチレン(PCTFE)であることを特徴とす る請求項1〜5のいずれか1項に記載の多層積層体。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の多層積層体から製造される包装体。
- 前記水分遮断層及び/又は前記フッ素樹脂含有層が、前記包装体の最内層側に設けられた前記におい吸収層よりも最外層側に設けられていることを特徴とする請求項7に記載の包装体。
- ACE阻害剤のカプトプリル、ビタミンB1欠乏症治療薬のフルスルチアミン、抗リウマチ薬のリマチル、肝機能増強剤のL−システイン、アンジオテンシンII受容体拮抗剤のオルメサルタンメドキソミル製剤が充填されることを特徴とする請求項7に記載の包装体。
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