JP6970504B2 - チェーン及び汚泥掻寄機 - Google Patents

チェーン及び汚泥掻寄機 Download PDF

Info

Publication number
JP6970504B2
JP6970504B2 JP2016256216A JP2016256216A JP6970504B2 JP 6970504 B2 JP6970504 B2 JP 6970504B2 JP 2016256216 A JP2016256216 A JP 2016256216A JP 2016256216 A JP2016256216 A JP 2016256216A JP 6970504 B2 JP6970504 B2 JP 6970504B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chain
sludge
flight
endless
guide rail
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016256216A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018108869A (ja
Inventor
俊康 柄澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Environment Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Environment Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Environment Co Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Environment Co Ltd
Priority to JP2016256216A priority Critical patent/JP6970504B2/ja
Publication of JP2018108869A publication Critical patent/JP2018108869A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6970504B2 publication Critical patent/JP6970504B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、沈殿池の池底に堆積した汚泥や、水面に浮遊するスカムを掻き寄せるための汚泥掻寄機に用いるチェーンに関するものである。また、本発明は、汚泥やスカムを掻き寄せるための汚泥掻寄機であって、部品交換等のメンテナンス作業の頻度が低減され、維持管理が容易な汚泥掻寄機に関するものである。
下水処理場、排水処理場、浄水場等では、被処理水中に含まれる粒子を沈降分離するための沈殿池が設置されている。沈殿池で沈降分離した汚泥は、沈殿池の内部に設置された汚泥掻寄機によりに掻き寄せられ、汚泥ピットに集められる。そして、汚泥ピットに集められた汚泥を排出管から沈殿池の外部へ排出する。
また、沈殿池の水面にはスカムが生じることから、汚泥と同様に水面に浮上したスカムを掻き寄せてスカム排出装置に集め、沈殿池の外部に排出することが必要となる場合もある。
矩形沈殿池で使用される汚泥掻寄機としては、例えば、特許文献1に記載されるように、沈殿池の底部及び水面を周回して移動する無端チェーンと、無端チェーンに一定の間隔で取り付けられた複数のフライトからなるチェーンフライト式の汚泥掻寄機が知られている。チェーンフライト式の汚泥掻寄機は、無端チェーンに取り付けられた複数のフライトが池底に設置されたフライトガイドレール(池底レール)に沿って移動することにより、矩形沈殿池の池底に堆積した汚泥を汚泥ピットに掻き寄せ、また、水面近傍に設置されたフライトガイドレール(リターンレール)に沿って移動することにより、水面に浮遊するスカムをスカム排出装置に掻き寄せるための装置である。
上記チェーンフライト式の汚泥掻寄機におけるフライトは、主に天然木材、合成木材及びFRPなどの強化プラスチックなどで製造された矩形板であり、直接フライトガイドレールに接触すると容易に損傷や摩耗が懸念されるため、フライトガイドレールと摺接する箇所にはシューを具備する構成が広く用いられている。
特開平11−5005号公報
このように従来の汚泥掻寄機では、無端チェーンに固定されたフライトが、シューを介してフライトガイドレールの上を摺動するように構成されている。このシューには、フライトとチェーンの重量がかかるため、すぐに擦り減ってしまい、頻繁に交換する必要がある。そして、シューの交換の際には、その都度機械を止め、沈殿池を空にすることとなるため、従来の汚泥掻寄機は、維持管理に時間と手間を要するという問題がある。
本発明の課題は、汚泥掻寄機の維持管理において、部品交換等のメンテナンス作業の頻度を低減し、維持管理が容易な汚泥掻寄機を提供することである。
本発明者は、上記の課題について鋭意検討した結果、フライトに取り付けられたシューとフライドガイドレールを摺動するという従来の構成に代えて、無端チェーン用のチェーンガイドレールを設け、無端チェーンとチェーンガイドレールを直接摺動させることにより、摺動部にかかる荷重が無端チェーンに広く分散するため、摺動部の摩耗が低減することを見出して、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、以下のチェーン、及び当該チェーンを無端チェーンとして備えた汚泥掻寄機である。
上記課題を解決するための本発明のチェーンは、汚泥又はスカムの掻き寄せを行うフライトを支持するチェーンであって、チェーンガイドレール上を摺動する摺動部を備えたことを特徴とする。
本発明のチェーンは、チェーンガイドレール上を摺動可能な摺動部を備えるため、チェーンに支持されたフライトをチェーンガイドレールに沿って移動させることができる。さらに、本発明のチェーンによれば、無端チェーンに設けられた摺動部によりフライトおよび無端チェーンを支えるため、従来のフライトに取り付けられたシューとフライトガイドレールを摺動させる構成に比べて、摺動部の面積あたりにかかる荷重が小さくなる。そのため、摺動部における摩耗が低減し、部品交換等のメンテナンス作業の頻度が低下するという効果を奏する。よって、本発明のチェーンを使用することにより、維持管理が容易な汚泥掻寄機を提供することができる。
また、本発明のチェーンによれば、フライトにシューを設ける必要がないため、部品点数を減らして簡素な構造物とすることができるという効果もある。
さらに本発明のチェーンの一実施態様としては、チェーン単体における摺動部の前端から後端までの長さが、チェーンピッチの50%以上であるという特徴を有する。
この特徴によれば、摺動部にかかる荷重がより一層分散され、メンテナンス作業の頻度がさらに低下するという効果を奏する。また、チェーンがチェーンガイドレール上を移動中に、スロッシング(比較的長周期な振動により液体が揺動する現象)等が生じた場合でも、フライトの揺れを抑え、安定した移動が可能である。
本発明の汚泥掻寄機は、沈殿池の池底に堆積した汚泥又は沈殿池の水面付近に浮遊するスカムを掻き寄せる汚泥掻寄機であって、上記の本発明のチェーンからなる無端チェーンと、前記無端チェーンに支持され、汚泥又はスカムの掻き寄せを行うフライトと、前記無端チェーンと前記摺動部を介して摺動し、前記無端チェーンを略水平方向に移動するチェーンガイドレールと、を備えたことを特徴とする。
この汚泥掻寄機によれば、上述した本発明のチェーンの効果が発揮されるため、メンテナンス作業の頻度が低下し、維持管理が容易な汚泥掻寄機を提供することができる。
本発明によると、汚泥掻寄機の維持管理において、部品交換等のメンテナンス作業の頻度を低減され、維持管理が容易な汚泥掻寄機を提供することができる。
本発明の実施態様の無端チェーンを備えた汚泥掻寄機の構造を示す概略説明図である。 本発明の実施態様のチェーンガイドレール及び無端チェーンの構造を示す概略説明図である。図2(A)は、水面付近に設けられたチェーンガイドレールの構造を示す概略説明図である(図1のI−I矢視図)。図2(B)は、池底付近に設けられたチェーンガイドレールの構造を示す概略説明図である(図1のII−II矢視図)。 本発明の実施態様の無端チェーンを構成するチェーン単体の構造を示す概略説明図である。図3(A)は、チェーン単体の平面図である。図3(B)は、チェーン単体の側面図である。図3(C)は、チェーン単体の底面図である。 本発明の実施態様のチェーン単体における各部の寸法を説明する概略説明図である。
本願発明のチェーンは、汚泥及び/又はスカムの掻き寄せを行うフライトを支持する無端チェーンであって、チェーンガイドレール上を摺動する摺動部を備えたことを特徴とするものである。
また、本願発明の汚泥掻寄機は、駆動軸及び従動軸に掛け回され周回移動可能な無端チェーンとして上記記載のチェーンを一対備え、無端チェーンに支持される汚泥及び/又はスカムの掻き寄せを行うフライトと、無端チェーンを水平状態に支持するチェーンガイドレールと、を備えたことを特徴とするものである。
以下、図面を参照しつつ本発明に係るチェーン及び汚泥掻寄機の実施態様を詳細に説明する。なお、実施態様に記載する沈殿池、チェーン及び汚泥掻寄機の構造については、本発明に係るチェーン及び汚泥掻寄機を説明するために例示したにすぎず、これに限定されるものではない。
[汚泥掻寄機の実施態様]
図1は、本発明の実施態様のチェーンを備えた汚泥掻寄機1の構造を示す概略説明図である。
図1に示すように、実施態様の汚泥掻寄機1は、下水処理場や浄水場等の沈殿池10の内部に設置されている。
沈殿池10は、横長に構成され、図1の左側から汚水等の被処理水が供給される。沈殿地10の池底10aの被処理水供給側の端部には、汚泥ピット10bが設けられ、この汚泥ピット10bには、汚泥を外部に排出するための排出管10cが設けられている。
また、沈殿池10の略中央部の水面10d付近には、軸回りに回転可能なスカムパイプからなるスカム排出装置6が、沈殿池10の幅方向(紙面垂直方向)の全幅に亘って設けられている。このスカムパイプの上方の周面には軸線方向に延びる開口部が形成され、断面形状がC字状を成している。そして、スカムパイプは水面10dに浮遊する浮遊物(スカム)を回収すべく、開口部が水面10dの下に位置するように図1の反時計回りに回動し、その後戻る動作を繰り返す。
汚泥掻寄機1は、沈殿池10内を長手方向に周回移動する無端チェーン3aを備えている。無端チェーン3aは、沈殿池10の幅方向(紙面垂直方向)に対向して一対が設置されており、この一対の無端チェーン3aには、沈殿池10の幅方向に延びるフライト(掻き寄せ羽根)4が周回方向に沿って複数懸架されている。
また、無端チェーン3aは、図1に示すように、駆動軸としての駆動スプロケット2a及び従動軸としての3つの従動スプロケット2bに掛け回され、沈殿池10内を周回移動するように取り付けられている。更に、無端チェーン3bが、駆動スプロケット2aと、モータ5に設けられたモータ用スプロケット5aに掛け回されており、モータ5の動力を無端チェーン3aに伝達する。
駆動スプロケット2a及び1つの従動スプロケット2bは水面10d付近に設置されており、これらの間には、無端チェーン3aを水面10dに沿って略水平に移動させるためのチェーンガイドレール7aが設置されている。そして、無端チェーン3aに取り付けられたフライト4により、水面10dに浮遊するスカムが上述したスカム排出装置6に向けて掻き寄せられる。
また、残る2つの従動スプロケット2bは池底10a付近に設置されており、この間にも、無端チェーン3aを池底10aに沿って略水平に移動させるためのチェーンガイドレール7bが設置されている。そして、無端チェーン3aに取り付けられたフライト4により、池底10aに堆積した汚泥が汚泥ピット10bに掻き寄せられる。汚泥ピッチ10bに集められた汚泥は、排出管10cから沈殿池10の外部に排出される。
無端チェーン3a、3bの形状は、公知の形状を用いることが可能である。無端チェーン3a、3bの形状としては、例えば、ブッシュドチェーン、ローラチェーン、ノッチ式チェーン等が挙げられる。フライト4を取り付けるためのアタッチメント4aを設置しやすいという観点から、ノッチ式チェーンが好ましい。
また、無端チェーン3a、3bの材質は、公知の材質を用いることが可能である。無端チェーン3a、3bの材質としては、例えば、金属製チェーンや樹脂製チェーンが挙げられる。樹脂製チェーンは、軽量であるため、組み立て作業や交換作業が容易になるという利点だけでなく、チェーンガイドレール7a、7bとの摺動による摩耗が抑制されるという利点もある。そのため、本発明において、無端チェーン3aの材質としては、樹脂製チェーンが好ましい。また、耐腐食性に優れるため、交換頻度が低下するという利点もある。
チェーンガイドレール7a、7bの材質は、特に制限されないが、例えば、ステンレス等の金属や、超高分子量ポリエチレン等の樹脂等を使用することができる。無端チェーン3aと同じ材質であってもよく、異なる材質であってもよい。ただし、チェーンガイドレール7a、7bと無端チェーン3aが当接して摺動することを考慮して材質を選択することが好ましい。強度を考慮してステンレス等の金属製のチェーンガイドレールとし、無端チェーン3aとの摺動部に超高分子量ポリエチレン等の樹脂製の摺動部を設けることが好ましい。
なお、本発明の第1の実施態様の汚泥掻寄機においては、駆動軸として駆動スプロケット2a、従動軸として従動スプロケット2bを用いたが、駆動軸および従動軸の形状は、チェーンの形状に応じて適宜設定することができる。例えば、ノッチ式チェーンを用いる場合には、駆動軸をピンホイール、従動軸をシーブホイール等としてもよい。
次に、フライト4と無端チェーン3aの構造について詳述する。図2は、本発明の第1の実施態様のチェーンガイドレール7aと、フライト4を支持する無端チェーン3aの構造を示す概略説明図である。図2(A)は、水面10d付近に設けられたチェーンガイドレール7aの構造を示す概略説明図である(図1中のI−I矢視図)。図2(B)は、池底10a付近に設けられたチェーンガイドレール7bの構造を示す概略説明図である(図1中のII−II矢視図)。フライト4は、短手方向(上下方向)端部に設けられたアタッチメント4aを介して、無端チェーン3aに取り付けられている。なお、フライト4における無端チェーン3aの取付位置は、特に制限されず、フライト4の長手方向(横方向)端部に取り付けてもよい。
フライト4、アタッチメント4aの材質は、特に制限されないが、例えば、ステンレス等の金属や、繊維強化プラスチック等の樹脂等を使用することができる。アタッチメント4aは、強度等の観点から、ステンレス製等の金属を使用することが好ましい。また、フライト4とアタッチメント4aの材質として同じものを使用する場合には、装置の簡素化の観点から、フライト4とアタッチメント4aを一体として構成することが好ましい。フライト4とアタッチメント4aの具体的な構成例としては、ステンレス製フライトとステンレス製アタッチメントの一体型のものや、繊維強化プラスチック製フライトにステンレス製アタッチメントを取り付けたもの等が挙げられる。
図2(A)に示すように、無端チェーン3aは、チェーンガイドレール7aと摺動部30aを介して摺接し、略水平方向に移動するように構成されている。また、水面10d付近に設けられたチェーンガイドレール7aは、断面略コの字状に形成され、無端チェーン3aは、断面略コの字状のチェーンガイドレール7aによって上下方向の移動が制限されている。この構成により、無端チェーン3aの上下方向の大きな振動が抑制されるため、スロッシング等によるフライトの揺れを抑えることができる。
また、図2(B)に示すように、池底10a付近に設けられたチェーンガイドレール7bは、池底10aに固定され、その上面に、無端チェーン3aが摺動するように構成されている。この構成によれば、チェーンガイドレールに無端チェーンを乗せるだけで設置することができるため、部品交換等のメンテナンス作業が容易になるという効果がある。
なお、チェーンガイドレール7a、7bは、無端チェーン3aの脱線を防止するために、横方向の移動を制限する構成としてもよい。
[チェーンの実施態様]
本実施態様の無端チェーン3aは、複数の同一形状のチェーン単体31を多数連ねて無端状に連結したチェーンであり、各チェーン単体31は両隣のチェーン単体31に対して樹脂製の連結ピン32により回動可能に連結される。
図3には、無端チェーン3aを構成する部品の概略説明図が図示されている。図3(A)は平面図、図3(B)は側面図、図3(C)は底面図である。なお、図3(C)の底面図は、複数のチェーン単体31を連結した状態を示す。
チェーン単体31は、その長手方向(図示左右方向)の両側の端部に、当該チェーン単体31の幅方向(図3(A)、図3(C)の上下方向)に沿って凹凸が繰り返す凹凸部をそれぞれ備え、この凹凸部中の凸部31aは、片側の端部につき2個以上設けられている。ここでは、一方側の端部(図示左側の端部)には凸部31aが3個、他方側の端部(図示右側の端部)には凸部31aが2個設けられている。これらの両側の凸部31aは全体が、平面視において幅方向に沿って千鳥状に配列される(図3(A)、図3(C)参照)。そして、各凸部31aには、連結ピン32を通すためのピン孔31bが幅方向に貫通し同軸にそれぞれ設けられる。
両側の凸部31a、31a間の中間部は、これらの凸部31aを繋ぐブロック体であり、上方に突出し幅方向に延びる山型部31cを長手方向に3個並設したものを主体として備える。この山型部31cの幅方向両側には、平板部31dがチェーン単体31の側面を構成するようにそれぞれ設けられると共に、山型部31cの幅方向中央側には、平板部31dが山型部31cの幅方向の途中に3箇所介在するように並設されている。これらの平板部31dは山型部31cを補強するものである。そして、これらの山型部31c及び平板部31dには、フライト4を支持するためのボルトが挿通するボルト孔31eが、幅方向に貫通してそれぞれ設けられる。
また、チェーン単体31の底面には、下方に開放され奥側に凹むノッチ31fが長手方向に離間して2個設けられる。
チェーン単体31の上部には摺動部30bを備え、底部には摺動部30aを備えている。底部側の摺動部30aは、水面10dの近傍を移動する際にチェーンガイドレール7aと摺動する構成であり、上部側の摺動部30bは、池底10aの近傍を移動する際にチェーンガイドレール7bと摺動する構成である。
チェーン単体31の上端、下端に設けられた摺動部30b及び30aは、図3(B)に示すように、略水平方向に向かって直線状に形成されており、更に、複数の平板部31の摺動部30b又は30a(斜線で示した領域)により摺接面を構成している。なお、摺接面とは、図3(A)の破線及び図3(C)の破線で示したように、複数の平板部31dの摺動部30b又は30aにより形成された仮想平面である。また、チェーン単体31の上部及び底部に板状部材等を当接して摺接面を構成してもよい。摺接面を設けることにより、摺動部30a、30bにかかる荷重が分散し、摺動部30a、30bの摩耗を低減することができる。また、チェーンがチェーンガイドレールを移動中に、スロッシング等が生じた場合でも、フライトの揺れを抑え、安定した移動が可能となる。
なお、実施態様では、摺接面が設けられているが、摺接面を有しない構成(チェーン単体31の上端及び下端が円弧状である構成)としてもよい。
また、チェーン単体31における摺動部30a及び30bの前端から後端までの長さは、チェーンピッチの50%以上であることがより好ましい。摺動部の前端から後端までの長さとは、図4に示すように、チェーン単体31の長手方向における摺動部の最長の長さであり、摺動部30bは、図中のX1で示す寸法であり、摺動部30aは、図中のX2で示す寸法である。なお、摺動部30aのように、摺動部が複数に分割されていてもよい。チェーンピッチとは、図中のYで示す寸法である。摺動部30a及び30bの前端から後端までの長さをチェーンピッチの50%以上とすることにより、チェーン単体31はチェーンガイドレールの上に安定して載置されるため、スロッシング等が生じた場合でも、フライトの揺れが抑制され、安定した移動が可能となる。
さらに、チェーン単体31の上端の摺動部30b(図3(A)の斜線領域)の長手方向の長さの総長(なお、本実施態様においては、上記「摺動部30bの前端から後端までの長さ(X1)」と同じである。)は、チェーンピッチの50%以上であることが特に好ましい。摺動部30bの長手方向の長さの総長を大きくすると、摺動部30bにかかる荷重が分散し、摩耗を低減することができる。
一方、チェーン単体31の下端の摺動部30aにおいては、スプロケット等と噛合する構成が必要であることから摺動部30aの形成に一定の制限はあるが、チェーン単体31の下端の摺動部30aの長手方向の長さの総長は、チェーンピッチの10%以上であることが好ましい。
本発明の汚泥掻寄機は、例えば、下水処理場、廃水処理場、浄水場等の沈殿池において、池底に堆積した汚泥や、水面に浮遊するスカムを掻き寄せるために利用される。
1 汚泥掻寄機、2a 駆動スプロケット、2b 従動スプロケット、3a,3b 無端チェーン、4 フライト、4a アタッチメント、5 モータ、5a モータ用スプロケット、6 スカム排出装置、7a,7b チェーンガイドレール、8 チェーンガイドサポート、10 沈殿池、10a 池底、10b 汚泥ピット、10c 排出管、10d 水面、30a,30b 摺動部、31 チェーン単体、31a 凸部、31b ピン孔、31c 山型部、31d 平板部、31e ボルト孔、31f ノッチ、32 連結ピン

Claims (3)

  1. 汚泥又はスカムの掻き寄せを行うフライトを支持するチェーンであって、
    チェーンガイドレール上を摺動する摺動部を備え、
    前記摺動部は、チェーン単体の上端部又は下端部に3以上、かつ上端部と下端部の両方に少なくとも1以上設けられ、略水平方向に向かって直線的に形成されていることを特徴とする、チェーン。
  2. 前記チェーン単体における摺動部の前端から後端までの長さは、チェーンピッチの50%以上であることを特徴とする、請求項1に記載のチェーン。
  3. 沈殿池の池底に堆積した汚泥又は沈殿池の水面付近に浮遊するスカムを掻き寄せる汚泥掻寄機であって、
    請求項1又は2に記載のチェーンからなる無端チェーンと、
    前記無端チェーンに支持され、汚泥又はスカムの掻き寄せを行うフライトと、
    前記無端チェーンと前記摺動部を介して摺動し、前記無端チェーンを略水平方向に移動するチェーンガイドレールと、
    を備えたことを特徴とする汚泥掻寄機。
JP2016256216A 2016-12-28 2016-12-28 チェーン及び汚泥掻寄機 Active JP6970504B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016256216A JP6970504B2 (ja) 2016-12-28 2016-12-28 チェーン及び汚泥掻寄機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016256216A JP6970504B2 (ja) 2016-12-28 2016-12-28 チェーン及び汚泥掻寄機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018108869A JP2018108869A (ja) 2018-07-12
JP6970504B2 true JP6970504B2 (ja) 2021-11-24

Family

ID=62844016

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016256216A Active JP6970504B2 (ja) 2016-12-28 2016-12-28 チェーン及び汚泥掻寄機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6970504B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7008012B2 (ja) * 2018-12-11 2022-02-10 水ing株式会社 沈殿物掻き寄せ機
JP7302983B2 (ja) * 2019-02-15 2023-07-04 住友重機械エンバイロメント株式会社 スカム掻寄機及び沈殿池設備
CN109665657A (zh) * 2019-03-06 2019-04-23 王玉芹 一种油墨废水处理系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018108869A (ja) 2018-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6970504B2 (ja) チェーン及び汚泥掻寄機
JP7023705B2 (ja) 汚泥掻寄機
US7824549B2 (en) High efficiency grit removal system
AU2014275092B8 (en) Continuous belt screen
KR101540242B1 (ko) 샤크형 스컴 제거장치
FI104792B (fi) Edestakaisin liikkuvan kaapimen kuljetuselementti, joka kaavin on tarkoitettu lietteen siirtämiseksi laskeutusaltaissa tai vastaavissa paikoissa vedenpuhdistuslaitoksissa
JP4584744B2 (ja) 沈殿池
JP2016000386A (ja) 復路側ガイドシュー及びその復路側ガイドシューを備えたチェーンフライト式汚泥掻寄機
JP6921013B2 (ja) 汚泥掻寄方法
CN111148557B (zh) 污泥收集器
JP6984811B2 (ja) 沈殿池設備
JP2015174084A (ja) 汚泥掻寄装置
JP6718034B2 (ja) 夾雑物除去スクリーン装置
JP2018130667A (ja) 汚泥掻寄機
KR20130018693A (ko) 슬러지의 운반 장치
JP2021137782A (ja) 沈降促進体及び沈殿池設備
KR101943559B1 (ko) 진흙소기기
US1882930A (en) Sewage disposal system
JP7302983B2 (ja) スカム掻寄機及び沈殿池設備
JP2002219310A (ja) 掻寄機
DK170037B1 (da) Indretning til et sedimenteringsbassin til at fjerne aflejret sediment fra bassinets nedre del
USRE20320E (en) M b tark
JP2017077507A (ja) スカム寄せ装置及びそれを有する汚泥掻寄機
JP4397606B2 (ja) 汚泥掻寄機
JP2008168198A (ja) 汚泥掻寄せ機

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20190314

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200214

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200811

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201111

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20201111

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20201119

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20201124

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20210129

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20210202

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20210420

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20210608

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210810

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20210831

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20211005

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20211005

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211029

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6970504

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350