JP6969760B2 - 毛髪の成長を促進させる組成物 - Google Patents
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Description
これらの効果の延長として、肌の美白や潤い肌などの美容効果も期待されている。
下記式(I)
R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、水素、水酸基又は-OCH3であり、
R5、R6及びR7は、それぞれ独立して、水素、-CH3又は-C2H5又は-OCH3である)
で表される化合物、生理学的に許容されるその塩及び生理学的に許容されるその水和物からなる群より選択されるものを少なくとも1以上含有する、毛髪の成長を促進させるための組成物
が提供される。かかる化合物を用いることで、毛髪の成長を促進させることができる。
毛髪の成長を促進させるための、パパイア発酵物
が提供される。かかる発酵物を用いることで、毛髪の成長を促進させることができる。また、本発明によれば、
上記パパイア発酵物を含む、組成物
が提供される。かかる組成物を用いることで、毛髪の成長を促進させることができる。
便宜上、本願で使用される特定の用語は、ここに集めている。別途規定されない限り、本願で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者が一般的に理解するのと同じ意味を有する。文脈で別途明記されない限り、単数形「a」、「an」及び「the」は複数の言及を含む。
毛髪の成長を促進させるための組成物
本実施形態において、
下記式(I)
R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、水素、水酸基又は-OCH3であり、
R5、R6及びR7は、それぞれ独立して、水素、-CH3又は-C2H5又は-OCH3である)
で表される化合物、生理学的に許容されるその塩及び生理学的に許容されるその水和物からなる群より選択されるものを少なくとも1以上含有する、毛髪の成長を促進させるための組成物
が提供される。
毛髪の成長を促進させるための、パパイア発酵物、
上記式(I)から(VI)のいずれかで示される化合物、生理学的に許容されるその塩及び生理学的に許容されるその水和物からなる群より選択されるものを少なくとも1以上含有する、上記パパイア発酵物、又は
上記パパイア発酵物を含む組成物
が提供される。本実施形態にかかるパパイア発酵物は、パパイアを破砕する工程と、上記パパイアに糖質を添加する工程と、上記糖質が添加された上記パパイアを熟成又は発酵させる工程と、熟成又は発酵させた上記パパイアから原液を得る工程と、上記原液の上記糖質の濃度を調節する工程と、上記糖質の濃度を調節した上記原液を静置熟成させて中間原料を得る工程と、上記中間原料を発酵させる工程と、を備える製造方法から製造してもよい。
本実施形態によれば、
上記式(I)から(VI)のいずれかで示される化合物、生理学的に許容されるその塩及び生理学的に許容されるその水和物からなる群より選択されるものを少なくとも1以上含有する、抗酸化用組成物
が提供される。
本実施形態によれば、
上記式(I)から(VI)のいずれかで示される化合物、生理学的に許容されるその塩及び生理学的に許容されるその水和物からなる群より選択されるものを少なくとも1以上含有する、毛髪の成長を促進させるための機能性食品又は健康食品が提供される。
上記化合物を必要に応じて適宜添加することにより、毛髪の成長を促進させる効果を有する機能性食品若しくは健康食品を提供することができる。
本願発明によれば、
毛髪の成長に関する疾患を治療、処置、改善又は予防するための方法であって、上記方法は、
上記毛髪の成長に関する疾患を患っている患者に、上記式(I)から(VI)のいずれかで示される化合物、生理学的に許容されるその塩及び生理学的に許容されるその水和物からなる群より選択されるものを少なくとも1以上含有する、組成物を投与するステップを含む、
方法が提供される。
本実施形態によれば、
毛髪の成長を促進させるための方法であって、上記方法は、
毛髪の成長の促進を望む対象者に、上記式(I)から(VI)のいずれかで示される化合物、生理学的に許容されるその塩及び生理学的に許容されるその水和物からなる群より選択されるものを少なくとも1以上含有する組成物を、毛髪の成長の促進を必要とする皮膚領域に塗布するステップを含む、
方法が提供される。
15kgのパパイア発酵物(SAIDO-PS501、カリカセラピ株式会社、日本)を室温においてメタノールで抽出した。抽出液をロータリーエバポレーターで減圧下において濃縮乾固し、450gのメタノール抽出物を得た。全メタノール抽出物を、Diaion HP-20固定相を用いて水から100%MeOHで溶離するクロマトグラフィーを行い、メタノール画分(7.0g)を得た。予めn-ヘキサン中に充填したシリカゲルカラム(500g、30×6cm)の頂部にメタノール画分を加えた。EtOAcの比率を上げながらn-ヘキサンをカラムに流し(n-ヘキサン:EtOAc = 50:50→0:100)、次にMeOHの比率を上げながらEtOAcをカラムに流す(EtOAc:MeOH = 100:0→50:50)ことで勾配溶出させた。流出液を250mL毎に分画した。各画分を40℃、減圧下で濃縮し、薄層クロマトグラフィー(TLC)で確認した。同じクロマトグラフィーパターンを有する画分を一緒にプールし、蒸発乾固させた。EtOAc-メタノール(80:20)で溶出されたサブ画分34-35について、MeOH-H2O(50:50)を用いてプレコートRP-C18F254プレート上でTLCを行い、化合物(以下、PP-6)を3.8mg得た。
PP-6の1H及び13C-NMRスペクトルを、Bruker DRX 600 NMR分光計(Bruker Daltonics Inc.、MA、USA)を用いて測定した。化学シフトの内部標準としてTMSを用いた。化学シフト(δ)は、TMS共鳴を基準としてppmで表した。また、PP-6のHR-FAB-MSは、JEOL JMS 700分光計(JEOL、Japan)を用いて測定した。ジメチルスルホキシド(DMSO)及び有機溶媒は、和光純薬工業(大阪、日本)から購入した。ダイヤイオンHP-20は、Mitsubishi Chemical Co.(Tokyo、Japan)から購入した。シリカゲル(75-120メッシュ)は、和光純薬工業(大阪、日本)から購入した。薄層クロマトグラフィー(TLC)シリカゲル60F254プレートは、Merck Co.、Darmstadt、Germanyから購入した。サンプルを展開したプレートを、異なる有機溶媒の溶媒混合物中で現像した。現像したクロマトグラムを254nmのUV光下で視覚化し、バニリン/H2SO4試薬を噴霧することによりスポットを可視化した。可視化の後、プレートを110℃に予熱したオーブンで5分間加温した。分取TLCは、プレコートされたシリカゲル60GF254(20×20cm×0.2mm厚)又はプレコートされたRP-C18F254プレート(5×7.5cm×0.2mm厚)上で実施した。
ORACアッセイによって、PP-6のORACを測定した。ORACアッセイは、Garrett, A. R., et al, (Measuring Antioxidant Capacity Using the ORAC and TOSC Assays. In Methods in molecular biology (Clifton, N.J.); 2010; Vol. 594, pp. 251-262)及びRoy, M. K., et al, (ORAC and DPPH assay comparison to assess antioxidant capacity of tea infusions: Relationship between total polyphenol and individual catechin content. Int. J. Food Sci. Nutr. 2010, 61, 109-124)に基づいて実行した。フルオレセインは、485 nmの波長の光で励起し、520 nm付近の波長の光を発光する。AAPH(2,2'-アゾビス(2-アミノプロパン)二塩酸塩)から発生したペルオキシラジカルによってフルオレセインが酸化されると、光は消光していく。サンプル中に抗酸化物質が存在すると、ペルオキシラジカルは消去され、フルオレセインの消光スピードは遅くなる。ORAC法では、この消光スピードの遅延する能力をサンプルの抗酸化能として評価する方法である。
結果を、PP-6のmgトロロックス当量(TE)としてmg TE / mg PP-6で表している(図3)。PP-6は、0.19 mg TE/mgと、強力な抗酸化物質であるトロロックスの5分の1程度の抗酸化活性を示した。このアッセイに使用された全ての化学物質及び試薬は分析グレードであり、和光化学、大阪、日本から購入した。
HFDPC細胞アッセイの概要を図4に示している。以下の条件でHFDPC細胞を96ウェルプレート中で培養した。
培地:10%FBS(GE Healthcare Life Sciences Hyclone lab、Utah、USA)及び1%ストレプトマイシン/ペニシリン(富士フイルム和光純薬株式会社、大阪、日本)を含む卵胞皮膚乳頭細胞(FDPC)培地(PromoCell、Heiderberg、Germany)
温度:37℃
細胞濃度:2×104細胞/ウェル
雰囲気:5%CO2条件下の加湿雰囲気
培養時間:24時間
本試験においてHFDPC細胞を用いた。シャーレ上で培養したHFDPC細胞を含む培養液を血球計測板に10 μL添加し、顕微鏡を用いて細胞数を測定した。その後、細胞培養液に、Dulbecco's Modified Eagle Medium(DMEM)培地を加え、細胞濃度を1.0×105 cells/mLとなるよう調整した。これを96ウェルプレートの各ウェルに1 mLずつ播種し、5% CO2、37℃で24時間、静置培養した。
上記96ウェルプレート中の培地を除去し、新たにDMEM培地を1 mL添加した。その後、あらかじめ調製したサンプル溶液を上記96ウェルプレートに2μL添加した。この96ウェルプレートを5% CO2、37℃で24時間静置培養した。24時間後、96ウェルプレートから再び培地を除去し、96ウェルプレートに新たにDMEM培地を1 mL添加した後、サンプル溶液を2 μL添加し、5% CO2、37℃で48時間、静置培養した。
各ウェルにMTT染色液(in 5 mg/mL PBS)を50 μL添加し、5% CO2、37℃で4時間静置培養した。培地を除去し、各ウェルに塩酸−イソプロパノール溶液を1 mLずつ加え、遮光し、4時間室温で放置した。マイクロプレートリーダーで570 nmにおける吸光度を測定し、細胞生存率の指標とした。
PP-6が育毛に与える影響を検討するため、PP-6を添加した際のHFDPC(毛乳頭細胞モデル)の増殖能を細胞生存率により評価した。図5にはHFDPC細胞の細胞生存率を示している。PP-6の添加(11、110 μg/mL)によりHFDPCの細胞生存率の上昇が認められた(図5)。従って、PP-6には毛乳頭細胞の増殖を促進する働きがある事が明らかになった。以上の結果から、PP-6は毛乳頭細胞の増殖に寄与する成分が含まれていることが明らかになった。
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