本発明はカメラモジュールの分野に関し、特に高度差のあるアレイカメラモジュール、回路基板組立体及びその製造方法並びに電子デバイスに関するものである。
スマートデバイスの発展に伴い、カメラモジュールへの要求も益々高くなる。例えば、この2年以来、スマートフォンのカメラはシングルからデュアルカメラに変わり、デュアルカメラモジュールの発展も携帯電話のカメラモジュールの発展の重要な傾向の1つとなる。
簡単に言えば、デュアルカメラは2つのカメラの協動により画像を収集することで、より豊富な画像収集機能を実現することができる。従来のデュアルカメラは機能により、主に2種類に分けられ、1種類は、デュアルカメラで立体視を生成させて映像の被写界深さを取得し、被写界深さ情報により背景ボケ、3Dスキャン、補助フォーカス、動作識別などの応用を実現するか、又は、2枚のピクチャの情報により融合するものであり、他の1種類は、左右2枚の異なるピクチャを融合することで、より高い解像度、よりよい色彩、動的範囲などがよりよい画質を取得する又は光学ズーム機能を実現することを図るものである。
しかし、どの機能のデュアルカメラでも、ハードウェアのサポートが必要であり、1つの最も基本的な問題、即ち、2つのカメラ間の組立、固定の問題を考慮しなければならない。2つのカメラをどのように安定して構造がコンパクトになるように組み立てて、1つの全体的なモジュールにするかは、デュアルカメラモジュールの考慮すべき基本的な問題である。
更に、デュアルカメラを構成する2つのカメラは一般的に類型の異なる2つのカメラであり、例えば、1つは画像の形成に用いられ、1つは被写界深さの記録に用いられる。一般的に、このような異なる機能要求により2つのカメラの体積の大きさ、例えば高さが異なり、このような2つの高さの異なるカメラをどのように安定して結合して1つの全体にするかは、デュアルカメラモジュールの発展中に直面すべき他の1つの重要な問題である。
更に、2つの協動すべきカメラが同一のターゲットに対して相対的に正確に情報を収集すると、その光線入射面の位置を一致させ、人の目のように相対的に一致する光線入射面に位置させる必要があり、こうしてこそより正確の情報を獲得することができる。しかし、高度差があり、大きさが異なる2つのカメラについては、2つのカメラの外端面を一致させるようにハードウェアを特別に設計して2つのカメラの協動の要求を満たす必要がある。
一方、カメラは電子デバイス、例えば、スマートフォンに取り付けられている場合、外部を平坦に保持して2つのカメラの外観見栄えを良好にする必要があるので、2つのカメラの外端面の高さを一致させることも要求される。
更に、2つの互いに協動するカメラはそれぞれ画像情報を収集し、画像の収集の正確性及び画像形成品質は2つのカメラの入射光線と密に関連し合い、2つのカメラの間の光軸の一致性はカメラモジュールの画像形成品質を確保する基礎となる。つまり、どのようにして2つのカメラを安定して構造がコンパクトになるように固定したうえで、2つのカメラモジュールの光軸の一致性を向上する又はその誤差を所定の範囲内に抑えることにより、取付精度を向上して比較的よい画像形成品質を持つかは、デュアルカメラ発展中に考慮すべき他の1つの重要な問題である。
更に、上記2種類のデュアルカメラ機能はカメラのハードウェアに対して異なる要求があり、前者は2つのカメラの間により大きなピッチを有することが要求され、このようにするとより、高い被写界深さ精度を得ることができるので、前者のハードウェアは2つのカメラの間の距離が比較的遠いのが望ましく、後者は2つのカメラからのピクチャを重ね合わせて合成する必要があるので、ハードウェアを設計するときに2つのカメラが比較的近いのが望ましく、このようにすると、2つの画像を融合するときに差異によりより多くのエラーが発生するのを避けることができる。つまり、2つのカメラの間の距離の制御は機能の異なるカメラを実現するための考慮すべき要素の1つである。
本発明は、外端面の平坦度が高く、2つのカメラモジュールユニットの光学的な協動の要求を満たす少なくとも2つの高さの異なるカメラモジュールユニットを備える高度差のあるアレイカメラモジュール、回路基板組立体及びその製造方法並びに電子デバイスを提供することを目的の1つとする。
本発明は、外端面が一致し、取り付けられた電子デバイスの表面平坦性の要求に適する高度差のあるアレイカメラモジュール、回路基板組立体及びその製造方法並びに電子デバイスを提供することを目的の1つとする。
本発明は、アレイモジュールの底側に位置することで前記アレイカメラモジュールの底側に高度差が存在し、該カメラモジュール自体及び他の電子デバイスにより多くの取付空間を提供することが可能な高度差空間を有する高度差のあるアレイカメラモジュール、回路基板組立体及びその製造方法並びに電子デバイスを提供することを目的の1つとする。
本発明は、少なくとも2つのカメラモジュールユニットを安定して高度差を有するよう接続することで外部部材により高度差を補充する必要がない第一ベースを備える高度差のあるアレイカメラモジュール、回路基板組立体及びその製造方法並びに電子デバイスを提供することを目的の1つとする。
本発明は、少なくとも2つの前記カメラモジュールユニットは機能の異なるカメラモジュールである高度差のあるアレイカメラモジュール、回路基板組立体及びその製造方法並びに電子デバイスを提供することを目的の1つとする。
本発明は、前記第一ベースは第一ベース本体と延在部とを備え、前記第一ベース本体は第一回路基板に固定され、前記延在部は前記第一ベース本体から一体的に延在して第二回路基板に支持、固定する位置を提供することで2つのカメラモジュールユニットを固定、接続する高度差のあるカメラモジュール及びその製造方法を提供することを目的の1つとする。
本発明は、前記第一ベースを一次成形の方式にて製造し、良好な表面平坦性を有することで取付部材の組立精度を向上する高度差のあるアレイカメラモジュール、回路基板組立体及びその製造方法並びに電子デバイスを提供することを目的の1つとする。
本発明は、2つのカメラモジュールユニットの光軸を一致させるように前記第一ベースは第二カメラモジュールユニットに平坦な取付平面を提供する高度差のあるアレイカメラモジュール、回路基板組立体及びその製造方法並びに電子デバイスを提供することを目的の1つとする。
本発明は、高度差のあるアレイカメラモジュール、回路基板組立体及びその製造方法並びに電子デバイスを提供することを目的の1つとし、一実施例では、前記第二回路基板は前記第一ベースの前記延在部に貼り付けられることで前記延在部は前記第二回路基板に平坦な貼付条件を提供する。
本発明は、高度差のあるアレイカメラモジュール、回路基板組立体及びその製造方法並びに電子デバイスを提供することを目的の1つとし、一実施例では、前記第二回路基板は前記第一ベース内に嵌められることで、前記第二カメラモジュールユニットの高さを低くすると共に、前記第二回路基板の取付過程を少なくする。
本発明は、前記第一ベースは前記カメラモジュールユニットの感光素子に光線通路を提供する第一光窓を形成する高度差のあるアレイカメラモジュール、回路基板組立体及びその製造方法並びに電子デバイスを提供することを目的の1つとする。
本発明は、前記アレイカメラモジュールは少なくとも1つの台座を備え、前記台座はフィルタ素子を取り付けるように前記ベースに取り付けられる高度差のあるアレイカメラモジュール、回路基板組立体及びその製造方法並びに電子デバイスを提供することを目的の1つとする。
本発明は、高度差のあるアレイカメラモジュール、回路基板組立体及びその製造方法並びに電子デバイスを提供することを目的の1つとし、一実施例では、前記台座は、前記台座により前記フィルタ素子を直接支持して取り付けるように、前記第二回路基板に直接取り付けられている。
本発明は、前記アレイカメラモジュールは少なくとも1つの補充台座を備え、前記補充台座は前記第一ベースと協動して感光素子に光線通路を提供する光窓を形成する高度差のあるアレイカメラモジュール、回路基板組立体及びその製造方法並びに電子デバイスを提供することを目的の1つとする。
本発明は、前記回路基板は回路基板本体と少なくとも1つの電子素子とを備え、前記第一ベースは前記電子素子を被覆することで前記電子素子の占用空間を小さくして前記アレイカメラモジュールをよりコンパクトにする高度差のあるアレイカメラモジュール、回路基板組立体及びその製造方法並びに電子デバイスを提供することを目的の1つとする。
以上の少なくとも1つの発明の目的を実現するために、本発明の一方面は、少なくとも2つのカメラモジュールユニットを備え、前記2つのアレイカメラユニットは外端の高さが一致し、底部間に高度差を形成するアレイカメラモジュールを提供する。
一実施例に記載のアレイカメラモジュールによれば、2つの前記アレイカメラモジュールユニットはそれぞれ第一カメラモジュールユニット及び第二カメラモジュールユニットであり、前記第一カメラモジュールユニットは少なくとも1つの第一感光組立体と少なくとも1つのレンズ群とを備え、前記レンズ群は前記第一感光組立体の感光経路に位置し、前記第一感光組立体は延在部を備え、前記延在部は少なくとも一部が前記感光組立体から遠ざかる方向へ延在し、前記第二カメラモジュールユニットは前記延在部に固定、接続されていることで前記第一カメラモジュールユニット及び前記第二カメラモジュールユニットの端部を一致させて固定、接続する。
一実施例に記載のアレイカメラモジュールによれば、前記第一感光組立体は第一回路基板と第一ベースとを備え、前記第一ベースはベース本体を備え、前記ベース本体は前記第一回路基板に一体的に成形され、前記延在部は少なくとも一部が前記ベースから一体的に外方へ延在し、前記延在部と前記第一回路基板との間に高度差を有する。
一実施例に記載のアレイカメラモジュールによれば、前記第一感光組立体は第一感光素子を備え、前記第一ベース本体は第一光窓を形成し、前記第一感光素子は感光するように前記第一光窓内に設けられている。
一実施例に記載のアレイカメラモジュールによれば、前記第二カメラモジュールユニットは第二回路基板と、第二感光素子と、第一レンズ群とを備え、前記第二感光素子は前記第二回路基板に電気的に接続され、前記第二回路基板は前記延在部に設けられ、前記レンズ群は前記第二感光素子の感光経路に位置している。
一実施例に記載のアレイカメラモジュールによれば、前記第二回路基板は前記延在部に貼り付けられる。
一実施例に記載のアレイカメラモジュールによれば、前記第二回路基板は前記延在部に埋設される。
一実施例に記載のアレイカメラモジュールによれば、前記第二回路基板は沈下孔を有し、前記第二回路基板は前記沈下孔に設けられると共に、前記延在部により支持される。
一実施例に記載のアレイカメラモジュールによれば、前記第二カメラモジュールユニットは第二ベースを備え、前記第二ベースは前記第二回路基板に一体的に成形されている。
一実施例に記載のアレイカメラモジュールによれば、前記第二ベースは前記第一ベースに一体的に接続されている。
本発明の一方面は、少なくとも2つのカメラモジュールユニットを備え、前記2つのカメラモジュールユニットの底部間に高度差を形成するアレイカメラモジュールを提供する。
一実施例によれば、前記2つのカメラモジュールユニットはそれぞれ第一カメラモジュールユニット及び第二カメラモジュールユニットであり、前記第一カメラモジュールユニットは少なくとも1つの第一感光組立体と、少なくとも1つの第一レンズ群とを備え、前記第一レンズ群は前記第一感光組立体の感光経路に位置し、前記第一感光組立体は少なくとも1つの延在部を備え、前記延在部は少なくとも一部が前記第一感光組立体から遠ざかる方向へ延在し、前記第二カメラモジュールユニットは前記第二延在部に固定、接続されている。
一実施例によれば、前記第一感光組立体は、第一回路基板と、第一感光素子と、第一ベースとを備え、前記第一ベースは第一ベース本体と前記延在部とを備え、前記第一ベース本体は前記第一回路基板に一体的に成形され前記第一感光素子に光線通路を提供する第一光窓を形成し、前記延在部は少なくとも一部が前記第一ベース本体から外方へ一体的に延在し、前記延在部は前記第一回路基板との間に前記高度差を形成し、前記第一感光素子は前記第一回路基板に電気的に接続されている。
一実施例によれば、前記延在部は支持面を有し、前記支持面は前記第一カメラモジュールユニットから遠ざかる方向へ延在し、前記第二カメラモジュールは第二感光組立体と、第二レンズ群とを備え、前記第二レンズ群は前記第二感光組立体の感光経路に位置し、前記第二感光組立体は前記第二支持面に支持、固定されている。
一実施例によれば、前記第二感光組立体は前記支持面に貼り付け、固定されている。
一実施例によれば、前記第二感光組立体は第二回路基板と、第二感光素子と、第二ベースとを備え、前記第二感光素子は前記第二回路基板に電気的に接続され、前記第二ベースは前記第二回路基板に一体的に成形され前記第二感光素子に光線通路を提供する第二光窓を形成し、前記第二回路基板は前記延在部の前記第二支持面に支持、固定されている。
一実施例によれば、前記2つのカメラモジュールユニットはそれぞれ第一カメラモジュールユニット及び第二カメラモジュールユニットであり、前記第一カメラモジュールユニットは少なくとも1つの第一感光組立体と、少なくとも1つの第一レンズ群とを備え、前記第一レンズ群は前記第一感光組立体の感光経路に位置し、前記第一感光組立体は少なくとも1つの支持板を備え、前記支持板は前記第一感光組立体から遠ざかる方向へ延在し、前記第二カメラモジュールユニットは前記支持板に固定、接続されている。
一実施例によれば、前記第一感光組立体は第一回路基板と、第一感光素子と、第一ベースとを備え、前記第一感光素子は前記回路基板に電気的に接続され、前記第一ベースは前記第一回路基板に一体的に成形されて前記第一感光素子に光線通路を提供する光窓を形成し、前記支持板は前記第一ベースに固定されている。
一実施例によれば、前記支持板は貫通孔を有し、前記貫通孔は前記感光素子に光線通路を提供するように前記第一光窓に連通している。
一実施例によれば、前記第二感光組立体は第二回路基板と、第二感光素子と、第二ベースとを備え、前記第二感光素子は前記第二回路基板に電気的に接続され、前記第二ベースは前記第二回路基板に一体的に成形され第二光窓を形成し、前記第二回路基板は前記支持板の天井面に支持、固定されている。
一実施例によれば、前記第一ベースは第一取付溝を有し、前記取付溝は取付位置を提供するように前記第一光窓に連通している。
一実施例によれば、前記第一カメラモジュールユニットは第一台座を備え、前記第一台座は取付位置を提供するように前記第一取付溝に取り付けられている。
一実施例によれば、前記第二ベースは第二取付溝を有し、前記第二取付溝は取付位置を提供するように前記第二光窓に連通している。
一実施例によれば、前記第二カメラモジュールユニットは第二台座を備え、前記第二台座は取付位置を提供するように前記第二取付溝に取り付けられている。
一実施例によれば、前記第一感光素子は前記第一回路基板に貼り付けられ、前記第一ベースは前記第一感光素子の外周に位置している。
一実施例によれば、前記第一感光素子は前記第一回路基板に貼り付けられ、前記第一ベースは前記第一感光素子の少なくとも一部に一体的に成形されている。
一実施例によれば、前記第一感光素子は少なくとも1つの第一電気接続素子を介して前記第一回路基板に電気的に接続され、前記第一ベースは前記第一電気接続素子を被覆している。
一実施例によれば、前記第二感光素子は前記第二回路基板に貼り付けられ、前記第二ベースは前記第二感光素子の外周に位置している。
一実施例によれば、前記第二感光素子は前記第二回路基板に貼り付けられ、前記第二ベースは前記第二感光素子の少なくとも一部に一体的に成形されている。
一実施例によれば、前記第二感光素子は少なくとも1つの第二電気接続素子を介して前記第二回路基板に電気的に接続され、前記第二ベースは前記第二電気接続素子を被覆している。
一実施例によれば、前記第一回路基板は第一回路基板本体と、少なくとも1つの第一電子素子とを備え、前記第一電子素子は前記第一回路基板本体に電気的に接続され、前記第一ベースは前記第一回路基板本体に一体的に成形され、前記第一電子素子を被覆している。
一実施例によれば、前記第二回路基板は第二回路基板本体と、少なくとも1つの第二電子素子とを備え、前記第二電子素子は前記第二回路基板本体に電気的に接続され、前記第二ベースは前記第二回路基板本体に一体的に成形され、前記第二電子素子を被覆している。
一実施例によれば、前記第二回路基板は沈下孔を有し、前記第二感光素子は前記沈下孔に設けられている。
一実施例によれば、前記沈下孔は前記第二回路基板の両側に連通することで、前記感光素子は前記第二延在部に直接に設けられている。
一実施例によれば、前記第二回路基板は沈下孔を有し、前記第二感光素子は前記沈下孔に設けられている。
一実施例によれば、前記沈下孔は前記第二回路基板の両側に連通することで、前記感光素子は前記支持板に直接に設けられている。
一実施例によれば、前記第二感光組立体は第二回路基板と、第二感光素子と、第二台座とを備え、前記第二感光素子は前記第二回路基板に電気的に接続され、前記第二台座は前記第二回路基板に取り付けられ、前記第二回路基板は前記延在部の前記第二支持面に支持、固定されている。
一実施例によれば、前記第二台座は光透過孔と、退避空間とを有し、前記光透過孔は前記第二感光素子に光線通路を提供し、前記退避空間は前記第二感光素子を避けるように前記光透過孔に連通している。
一実施例によれば、前記第一カメラモジュールユニットは第一補充ベースを備え、前記第一ベースは第一切欠きを有し、前記補充ベースは前記第一ベースの前記第一切欠きに補充されて閉じた前記第一光窓を形成した。
一実施例によれば、前記第二カメラモジュールユニットは第二補充ベースを備え、前記第二ベースは第二切欠きを有し、前記補充ベースは前記第二ベースの前記第二切欠きに補充されて閉じた前記第二光窓を形成した。
一実施例によれば、前記第一ベースは金型により前記第一ベースを形成するときに前記金型を支持するための第一支持素子を備える。
一実施例によれば、前記第一支持素子は接着剤塗布層又はゴムパッドである。
一実施例によれば、前記第二ベースは金型により前記第二ベースを形成するときに前記金型を支持するための第二支持素子を備える。
一実施例によれば、前記第二支持素子は接着剤塗布層又はゴムパッドである。
一実施例によれば、前記第一ベース本体の側壁は傾斜角を有する。
一実施例によれば、前記第二ベースの側壁は傾斜角を有する。
一実施例によれば、前記第一カメラモジュールユニットは第一フィルタ素子を備え、前記第一フィルタ素子は前記第一ベースに一体的に成形して固定されている。
一実施例によれば、前記第二カメラモジュールユニットは第二フィルタ素子を備え、前記第二フィルタ素子は前記第二ベースに一体的に成形して固定されている。
一実施例によれば、前記第一カメラモジュールユニットは支持素子と、少なくとも1つのレンズとを備え、前記レンズは前記支持素子に支持され、前記レンズは前記第一ベースに一体的に成形して固定されている。
一実施例によれば、前記第二カメラモジュールユニットは支持素子と、少なくとも1つのレンズとを備え、前記レンズは前記支持素子に支持され、前記レンズは前記第二ベースに一体的に成形して固定されている。
一実施例によれば、一体成形の方式はモールディング、プレスから選択される1種類である。
一実施例によれば、前記第一カメラモジュールユニットは第一フィルタ素子を備え、前記第一フィルタ素子は前記第一取付溝に取り付けられている。
一実施例によれば、前記第二カメラモジュールユニットは第二フィルタ素子を備え、前記第二フィルタ素子は前記第二取付溝に取り付けられている。
一実施例によれば、前記第一カメラモジュールユニットは第一レンズ群支持素子を備え、前記第一レンズ群は前記第一レンズ群支持素子に取り付けられ、前記第一レンズ群支持素子は少なくとも一部が前記第一ベースに取り付けられている。
一実施例によれば、前記第一レンズ群支持素子は鏡ホルダー素子であることで、前記第一カメラモジュールユニットはフィックスフォーカスカメラモジュールを構成する。
一実施例によれば、前記第一レンズ群支持素子は駆動素子であることで、前記第一カメラモジュールユニットはオートフォーカスカメラモジュールを構成する。
一実施例によれば、前記第二カメラモジュールユニットは第二レンズ群支持素子を備え、前記第二レンズ群は前記第二レンズ群支持素子に取り付けられ、前記第二レンズ群支持素子は少なくとも一部が前記第二ベースに取り付けられている。
一実施例によれば、前記第二レンズ群支持素子は鏡ホルダー素子であることで、前記第二カメラモジュールユニットはフィックスフォーカスカメラモジュールを構成する。
一実施例によれば、前記第二レンズ群支持素子は駆動素子であることで、前記第二カメラモジュールユニットはオートフォーカスカメラモジュールを構成する。
本発明の別の一方面は、第一回路基板と、第二回路基板と、前記第一回路基板に一体的に成形され第一感光素子に光線通路を提供する第一光窓を形成するベース本体と、少なくとも一部が前記ベース本体から一体的に外方へ延在して前記第一回路基板との間に高度差を形成し、前記第二回路基板が設けられた延在部と、を備える第一ベースと、を備えるアレイカメラモジュール回路基板組立体を提供する。
一実施例によれば、前記回路基板組立体は第二台座と、感光素子とを備え、前記第二台座と前記第二感光素子とは前記第二回路基板に取り付けられ、前記第二台座は光透過孔と、退避空間とを有し、前記光透過孔は前記第二感光素子に光線通路を提供し、前記退避空間は前記第二感光素子を避けるように前記光透過孔に連通している。
本発明の別の一方面は
第一回路基板と、
第二回路基板と、
前記第一回路基板に一体的に成形され第一感光素子に光線通路を提供する第一光窓を形成する第一ベースと、
前記第一ベースに固定され、前記第一ベースから遠ざかる方向へ延在して前記第一回路基板との間に高度差を形成し、前記第二回路基板が設けられた支持板と、
を備えるアレイカメラモジュール回路基板組立体を提供する。
本発明の別の一方面は、
第一回路基板と、
第二回路基板と、
前記第一回路基板に一体的に成形され第一感光素子に光線通路を提供する第一光窓を形成するベース本体と、底面を前記第一回路基板の底面に一致させるように少なくとも一部が前記ベース本体から一体的に外方へ延在し、天井面に前記第二回路基板が設けられた延在部とを、備える第一ベースと、を備えることを特徴とするアレイカメラモジュール回路基板組立体を提供する。
本発明の別の一方面は、
前記アレイカメラモジュールと、
電子デバイス本体とを備え、前記アレイカメラモジュールは、前記アレイカメラモジュールの画像情報を取得するように前記電子デバイス本体に設けられていることを特徴とする電子デバイス提供する。
本発明の別の一方面はスマートフォン、ウェアラブルデバイス、タブレット、ノートパソコン、電子ブック、携帯情報端末、カメラ、モニターから選択される一種類である前記電子デバイス本体を提供する。
本発明の一方面は、
第一回路基板と、
第二回路基板と、
前記第一回路基板に一体的に成形され第一光窓を形成する第一ベース本体と、少なくとも一部が前記第一ベース本体から前記第一ベース本体から遠ざかる方向へ延在して前記第一回路基板の底面との間に高度差を形成し、前記第二回路基板が一体的に成形して固定される延在部と、を備える第一ベースと、を備えるアレイカメラモジュール用の回路基板組立体を提供する。
一実施例によれば、前記第二回路基板は少なくとも1つの第二電気接続域を有し、前記第二電気接続域は前記延在部の表面に露出している。
一実施例によれば、前記回路基板組立体は第二感光素子を備え、前記第二感光素子は前記延在部に支持されると共に前記第二回路基板の前記第二電気接続域に電気的に接続されている。
一実施例によれば、前記回路基板組立体は第二感光素子を備え、前記第二感光素子は前記第二回路基板に貼り付けられると共に前記第二回路基板の前記第二電気接続域に電気的に接続されている。
一実施例によれば、前記第二回路基板は、4つの前記第二電気接続域を有し、前記4つの第二電気接続域は第二感光素子にそれぞれ電気的に接続されるように対向する両側にそれぞれ設けられている。
一実施例によれば、前記回路基板組立体は接続板を備え、前記接続板は前記第一回路基板と前記第二回路基板とを電気的に接続している。
一実施例によれば、前記第一ベースは第一レンズ群又は第一レンズ群支持素子を取り付けるように、少なくとも一部が前記ベース本体から上方へ延在して第一位置規制溝を形成する延在取付部を備える。
一実施例によれば、前記回路基板組立体は第二ベースを備え、前記第二ベースは第二ベース本体を備えると共に第二光窓を有し、前記第二ベース本体は前記第一ベースに一体的に成形して接続されると共に第二感光素子に光線通路を提供するための前記第二光窓を形成している。
一実施例によれば、前記第二ベースは第二延在取付部を備え、前記延在取付部は、第二レンズ群又は第二レンズ群支持素子を取り付けるように、少なくとも一部が前記第二ベース本体から上方へ延在して第二位置規制溝を形成している。
一実施例によれば、前記回路基板組立体は第一補充ベースを備え、前記第一ベースの前記第一ベース本体は第一切欠きを備え、前記第一補充ベースは前記第一光窓を閉じるように前記第一切欠きに位置規制、補充されている。
一実施例によれば、前記回路基板組立体は第二補充ベースを備え、前記第二ベースの前記第二ベース本体は第二切欠きを備え、前記第二補充ベースは前記第二光窓を閉じるように前記第二切欠きに位置規制、補充されている。
一実施例によれば、前記回路基板組立体は第二ベースを備え、前記第二ベースは前記第二回路基板に一体的に成形されており、前記第二ベースは前記第一ベースに一体的に接続されている。
一実施例によれば、前記第一ベースは第一取付溝を備え、前記取付溝は取付位置を提供するように前記第一光窓に連通している。
一実施例によれば、前記回路基板組立体は第一台座を備え、前記第一台座は取付位置を提供するように前記第一取付溝に取り付けられている。
一実施例によれば、前記第二ベースは第二取付溝を備え、前記第二取付溝は取付位置を提供するように前記第二光窓に連通している。
一実施例によれば、前記回路基板組立体は第二台座を備え、前記第二台座は取付位置を提供するように前記第二取付溝に取り付けられている。
一実施例によれば、前記回路基板組立体は第一感光素子を備え、前記第一感光素子は前記第一回路基板に貼り付けられ、前記第一ベースは前記第一感光素子の外周に位置している。
一実施例によれば、前記回路基板組立体は第一感光素子を備え、前記第一感光素子は前記第一回路基板に貼り付けられ、前記第一ベースは前記第一感光素子の少なくとも一部に一体的に成形されている。
一実施例によれば、前記第一感光素子は少なくとも1つの第一電気接続素子を介して前記第一回路基板に電気的に接続され、前記第一ベースは前記第一電気接続素子を被覆している。
一実施例によれば、前記第二ベースは前記第二感光素子の外周に位置している。
一実施例によれば、前記第二ベースは前記第二感光素子の少なくとも一部に一体的に成形されている。
一実施例によれば、前記第二感光素子は少なくとも1つの第二電気接続素子を介して前記第二回路基板に電気的に接続され、前記第二ベースは前記第二電気接続素子を被覆している。
一実施例によれば、前記第一回路基板は第一回路基板本体と、少なくとも1つの第一電子素子とを備え、前記第一電子素子は前記第一回路基板本体に電気的に接続され、前記第一ベースは前記第一回路基板本体に一体的に成形され、前記第一電子素子を被覆している。
一実施例によれば、前記第二回路基板は第二回路基板本体と、少なくとも1つの第二電子素子とを備え、前記第二電子素子は前記第二回路基板本体に電気的に接続され、前記第二ベースは前記第二回路基板本体に一体的に成形され、前記第二電子素子を被覆している。
一実施例によれば、前記第二回路基板は沈下孔を有し、前記第二感光素子は前記沈下孔に設けられている。
一実施例によれば、前記第一ベースは金型により前記第一ベースを形成するときに前記金型を支持するための第一支持素子を備える。
一実施例によれば、前記第一支持素子は接着剤塗布層又はゴムパッドであり、前記第一ベースの一部と前記第一回路基板との間に設けられている。
一実施例によれば、前記第二ベースは金型により前記第二ベースを形成するときに前記金型を支持するための第二支持素子を備える。
一実施例によれば、前記第二支持素子は接着剤塗布層又はゴムパッドであり、前記第二ベースの一部と前記第二回路基板との間に設けられている。
一実施例によれば、前記第一ベース本体の側壁は傾斜角を有する。
一実施例によれば、前記第二ベースの側壁は傾斜角を有する。
一実施例によれば、前記回路基板組立体は第一フィルタ素子を備え、前記第一フィルタ素子は前記第一ベースに一体的に成形して固定されている。
一実施例によれば、前記回路基板組立体は第二フィルタ素子を備え、前記第二フィルタ素子は前記第二ベースに一体的に成形して固定されている。
一実施例によれば、前記回路基板組立体は支持素子と、少なくとも1つのレンズとを備え、前記レンズは前記支持素子に支持され、前記レンズは前記第一ベースに一体的に成形して固定されている。
一実施例によれば、前記回路基板組立体は支持素子と、少なくとも1つのレンズとを備え、前記レンズは前記支持素子に支持され、前記レンズは前記第二ベースに一体的に成形して固定されている。
一実施例によれば、前記一体成形の方式はモールディング、プレスから選択される1種類である。
本発明の別の一方面は、
第一回路基板と、
第二回路基板と、
前記第一回路基板に一体的に成形され第一感光素子に光線通路を提供する第一光窓を形成するベース本体と、底面を前記第一回路基板の底面に一致させるように少なくとも一部が前記ベース本体から一体的に外方へ延在し、前記第二回路基板に一体的に成形された延在部と、を備える第一ベースと、を備えるアレイカメラモジュール回路基板組立体を提供する。
本発明の別の一方面は、
第一回路基板と、
第二回路基板と、
前記第一回路基板に一体的に成形され第一光窓を形成する第一ベースと、
前記第二回路基板に一体的に成形され第二光窓を形成し、前記第一回路基板と前記第二回路基板の底部との間に高度差を有するように前記第一ベースに一体的に接続された第二ベースと、を備えるアレイ回路基板組立体を提供する。
一実施例によれば、前記第一ベースは第一フィルタ素子の取付に適する第一取付溝を有する。
一実施例によれば、前記第二ベースは第二フィルタ素子の取付に適する第二取付溝を有する。
一実施例によれば、前記回路基板組立体は、第一台座と、第二台座とを備え、前記第一台座は前記第二台座に一体的に接続され、前記第一台座及び前記第二台座はそれぞれ、取付位置を提供するように前記第一ベース及び前記第二ベースに取り付けられている。
一実施例によれば、前記回路基板組立体は第一補充ベースを備え、前記第一ベースの前記第一ベース本体は第一切欠きを有し、前記第一補充ベースは前記第一光窓を閉じるように前記第一切欠きに位置規制、補充されている。
一実施例によれば、前記回路基板組立体は第二補充ベースを備え、前記第二ベースの前記第二ベース本体は第二切欠きを備え、前記第二補充ベースは前記第二光窓を閉じるように前記第二切欠きに位置規制、補充されている。
一実施例によれば、前記一体成形の方式はモールディング、プレスから選択される1種類である。
本発明の別の一方面は、
前記回路基板組立体と、
少なくとも2つのレンズ群と、
を備え、
2つの前記レンズ群は2つのカメラモジュールユニットのそれぞれを構成すると共に、2つの前記カメラモジュールユニットの先端部の高さが一致するように前記第一回路基板及び前記第二回路基板における対応する位置にそれぞれ設けられている
アレイカメラモジュールを提供する。
一実施例によれば、前記アレイカメラモジュールは、2つの前記カメラモジュールユニットにそれぞれ設けられた2つのフィルタ素子を備える。
一実施例によれば、前記アレイカメラモジュールは2つのレンズ群支持素子を備え、2つの前記レンズ群がそれぞれレンズ群支持素子に取り付けられている。
一実施例によれば、少なくとも1つの前記レンズ群支持素子は鏡ホルダー素子であることで、対応する前記カメラモジュールユニットはフィックスフォーカスカメラモジュールを構成する。
一実施例によれば、少なくとも1つの前記レンズ群支持素子は駆動素子であることで、対応する前記カメラモジュールユニットはオートフォーカスカメラモジュールを構成する。
本発明の第一好ましい実施例によるアレイカメラモジュールの模式図である。
本発明の第一好ましい実施例によるアレイ回路基板組立体の模式図である。
本発明の第一好ましい実施例によるアレイ回路基板組立体の形成過程の模式図である。
本発明の第二好ましい実施例によるアレイカメラモジュールの模式図である。
本発明の第二好ましい実施例によるアレイカメラモジュールの部分平面図である。
本発明の第二好ましい実施例によるアレイカメラモジュールの1つの変形実施の形態の模式図である。
本発明の第三好ましい実施例によるアレイカメラモジュールの模式図である。
本発明の第四好ましい実施例によるアレイカメラモジュールの模式図である。
本発明の第四好ましい実施例によるアレイカメラモジュールの変形実施の形態の模式図である。
本発明の第四好ましい実施例によるアレイカメラモジュールの他の変形実施の形態の模式図である。
本発明の第五好ましい実施例によるアレイカメラモジュールの模式図である。
本発明の第六好ましい実施例によるアレイカメラモジュールの模式図である。
本発明の第七好ましい実施例によるアレイカメラモジュールの模式図である。
本発明の第七好ましい実施例によるアレイカメラモジュールの1つの変形実施の形態の模式図である。
本発明の第八好ましい実施例によるアレイカメラモジュールの模式図である。
本発明の第九好ましい実施例によるアレイカメラモジュールの模式図である。
本発明の第十好ましい実施例によるアレイカメラモジュールの模式図である。
本発明の第十一好ましい実施例によるアレイカメラモジュールの模式図である。
本発明の第十二好ましい実施例によるアレイカメラモジュールの模式図である。
本発明の第十三好ましい実施例によるアレイカメラモジュールの模式図である。
本発明の第十四好ましい実施例によるアレイカメラモジュールの模式図である。
本発明の第十四好ましい実施例によるアレイカメラモジュールの変形実施の形態の模式図である。
本発明の第十四好ましい実施例によるアレイ回路基板組立体の模式図である。
本発明の第十四好ましい実施例によるアレイ回路基板組立体の形成過程の模式図である。
本発明の第十五好ましい実施例によるアレイカメラモジュールの模式図である。
本発明の第十五好ましい実施例によるアレイカメラモジュールの1つの変形実施の形態の模式図である。
本発明の第十六好ましい実施例によるアレイカメラモジュールの模式図である。
本発明の第十七好ましい実施例によるアレイカメラモジュールの模式図である。
本発明の第十八好ましい実施例によるアレイカメラモジュールの模式図である。
本発明の第十九好ましい実施例によるアレイカメラモジュールの模式図である。
本発明の第二十好ましい実施例によるアレイカメラモジュールの模式図である。
本発明の第二十一好ましい実施例によるアレイカメラモジュールの模式図である。
本発明の第二十二好ましい実施例によるアレイカメラモジュールの模式図である。
本発明の第二十三好ましい実施例によるアレイカメラモジュールの模式図である。
本発明の第二十四好ましい実施例によるアレイカメラモジュールの模式図である。
本発明の第二十五好ましい実施例によるアレイカメラモジュールの模式図である。
本発明の第二十六好ましい実施例によるアレイカメラモジュールの模式図である。
本発明の上記実施例によるアレイカメラモジュールの斜視模式図であり、2種類の外部接続方式を説明するためのものである。
本発明の上記好ましい実施例によるアレイカメラモジュール製造方法のブロック図である。
本発明の上記好ましい実施例によるアレイカメラモジュールの応用模式図である。
具体的な実施の形態
以下の記載は、当業者に本発明を実現可能にするために本発明を開示するものである。以下に記載の好ましい実施例は、あくまでも例示であって、その他の変形例が当業者にとって明らかである。以下の記載で規定される本発明の一般的原理は、他の実施形態、変形形態、改良形態、同等形態及び本発明の主旨及び範囲を逸脱しない他の技術案に適用することができる。
当業者は理解すべきことは、本発明の開示において、専門用語「縦方向」、「横方向」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」等で示す方位又は位置関係は、添付図面に基づいて示す方位又は位置関係であり、あくまでも本発明の説明を分かりやすく簡単にするためのものであって、該装置又は素子が必ず特定の方位を有し、特定の方位で構造・操作されることを示す又は示唆するものではないので、上記用語について、本発明を限定するものと理解されるべきではない。
マルチカメラカメラモジュールはカメラモジュールの最近の発展の重要な傾向の1つであり、複数のカメラモジュールが協動することでより多くの機能を実現することができ、理論的には、マルチカメラのアレイはシングルカメラのカメラモジュールに対して多くの面でシングルレンズ群のカメラモジュールよりも優れた機能を取得するすることができるが、これら機能を実現するにはハードウェアのサポートが必要であり、従って、従来のマルチカメラモジュールが理論段階に留まっていることが多い。本発明の実施例によれば、少なくとも2つのカメラモジュールユニットを備えるアレイカメラモジュール100を提供し、各前記カメラモジュールユニットは互いに協動して画像の収集を実現し、それは各前記カメラモジュールユニットを安定して組み合わせると共に外端面を一致させるように保持することで、各前記カメラモジュールユニットの光線入射面の高さを一致させ、各前記カメラモジュールユニットをよりよく互いに協動させて画像を収集し、かつ情報の収集をより正確にする。更に、前記アレイカメラモジュール100は高度差が形成された高度差空間を前記アレイカメラモジュール100の底側に予め置くことで、前記アレイカメラモジュール100が電子デバイスに取り付けられた場合、前記電子デバイスの部材が前記高度差空間に収納され、内部空間が十分に利用されると共に、前記電子デバイスの外部を平坦に保持することができる。更に、本発明の好ましい実施例によれば、複数の前記アレイカメラモジュール100の間に少なくとも1つのベースを一体成形の方式にて形成し、前記ベースにより複数のカメラモジュールユニットに共通の組立位置を提供することで、各前記カメラモジュールユニットをコンパクトにし、安定して互いに固定すると共に、各カメラモジュールユニットの間の一致性を比較的よく保持する。一体成形の方式は比較的よい表面平坦性を有し、他の部材に平坦な取付条件を提供することで、各部材の取付精度を向上し、更に各前記カメラモジュールユニットの間の光軸の一致性を確保する。
説明の都合上、以下は2つのカメラモジュールユニットで構成するデュアルアレイカメラモジュール100を例にして説明する。本発明の他の実施例では、前記アレイカメラモジュール100はより多くの前記カメラモジュールユニットを備えてもよく、本発明はその面に制限されない。
図1〜図3は本発明の第一好ましい実施例によるアレイカメラモジュール100を示し、前記アレイカメラモジュール100は少なくとも2つのカメラモジュールユニットを備え、2つの前記カメラモジュールユニットは外端面が一致し、底部間に高度差Hを有し、高度差空間110を形成している。
具体的には、2つの前記カメラモジュールユニットはそれぞれ第一カメラモジュールユニット10及び第二カメラモジュールユニット20である。前記第一カメラモジュールユニット10は第一回路基板11と、第一感光素子13と、少なくとも1つの第一レンズ群14とを備える。前記第二カメラモジュールユニット20は第二回路基板21と、第二感光素子23と、少なくとも1つの第二レンズ群24とを備える。
前記第一感光素子13は前記第一回路基板11に感光情報を送信するように前記第一回路基板11に電気的に接続され、前記第一レンズ群14は前記第一感光素子13が光線を受光して感光するように前記第一感光素子13の感光経路に位置している。前記第二感光素子23は前記第二回路基板21に感光情報を送信ように前記第二回路基板21に電気的に接続され、前記第二レンズ群24は前記第二感光素子23が光線を受光して感光するように前記第二感光素子23の感光経路に位置している。特に、ある実施の形態では、前記第一感光素子13及び前記第二感光素子23は表面貼り付けプロセスSMT(Surface Mount Technology)にてそれぞれ前記第一回路基板11及び前記第二回路基板21に設けられると共に、それぞれが少なくとも1つの第一電気接続素子133及び1つの第二電気接続素子233により前記第一回路基板11及び前記第二回路基板21に電気的に接続されてることができる。前記第一電気接続素子133及び前記第二電気接続素子233として、例えば金線、銀線、銅線、アルミ線、ボンディングバッド、ピン等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
更に、前記第一カメラモジュールユニット10は第一ベース12を備え、前記第一ベース12は前記第一回路基板11に固定、接続されている。前記第一ベース12は第一ベース本体123と延在部124とを備え、前記第一ベース本体123は前記第一回路基板11に固定、接続され、前記延在部124は、前記第二カメラモジュールユニット20に取付位置を提供するように、少なくとも一部が前記ベース本体から外方へ延在する。前記第二回路基板21は前記第一ベース12の前記延在部124に固定、接続されることで、前記第一ベース12により前記第一カメラモジュールユニット10と前記第二カメラモジュールユニット20とを安定して接続している。
言い換えれば、前記第一カメラモジュールユニット10の前記延在部20は前記第二カメラモジュールユニット20に支持、固定位置を提供する接続部を形成することで、前記第一カメラモジュールユニット10と前記第二カメラモジュールユニット20とを安定して接続し固定し、前記アレイカメラモジュールを形成している。
より具体的には、本発明によれば、前記第一ベース12は一体成形の方式、例えばモールディング成形の方式にて前記第一回路基板11に設けられることで、前記第一ベース12と前記第一回路基板11とを安定して固定すると共に、余分な取付、固定過程を少なくする。例えば、接着剤による接着過程を少なくして、接続をより安定にし、接着剤による接続高さ分を省き、カメラモジュールユニットの高さを下げる。前記一体成形の方式はモールディング成形、例えば、トランスファーモールディングの方式でもよく、プレス成形の方式でもよい。
例として、前記第一ベース12は、従来のCOB(Chip On Board)方式と区別するように、金型によるモールディング一体成形の方式、例えば、回路基板にモールディングする方式にて前記第一回路基板11に設けられることができる。金型による一体成形の方式にて、成形形状及び表面平坦度をよりよく制御することができ、例えば、前記延在部124に比較的よい平坦度を持たせることで、前記第二カメラモジュールユニット20に平坦な取付条件を提供すると共に、金型による一体成形の方式にて、前記延在部124と前記第一回路基板11とに良好な平行度を持たせることで、前記第一カメラモジュールユニット10及び前記第二カメラモジュールユニット20の光軸の一致性を確保するのに寄与することができる。ところで、前記光軸が一致するということは、2つのカメラモジュールユニットの中心光軸方向が平行すること、又は両中心光軸間の夾角が所定の誤差範囲内にあることで、画像形成の品質を予め定めた要求に合致させることをいい、本発明はその面に制限されない。
本発明のこの実施例では、前記第一ベース12は前記第一感光素子13の外周に位置し、前記第二ベース22は前記第二感光素子23の外周に位置している。更に、前記第一ベース12は前記第一電気接続素子133の外周に位置し、前記第二ベース22は前記電気接続素子233の外周に位置している。
より具体的には、前記延在部124は支持面1241を有し、前記支持面1241は前記第一カメラモジュールユニット10から遠ざかる方向へ延在することで、前記第二カメラモジュールユニット20を前記第一カメラモジュールユニット10に隣接して配列する。前記カメラモジュールユニットの光軸方向を高さ方向とし、前記延在部124の高さを前記第一回路基板11よりも高くすることで、前記第一ベース12と第一回路基板11との間に前記高度差空間110を形成している。つまり、前記延在部124と前記第一回路基板11との間に高度差が存在することで、前記延在部124に取り付けられた前記第二カメラモジュールユニット20と前記第一カメラモジュールユニット10との間に高度差を存在させる。これより見えるように、前記延在部124と前記第一回路基板11との高度差にて前記第一カメラモジュールユニット10と前記第二カメラモジュールユニット20との間に存在している高度差を補償することで、2つの高さの異なるカメラモジュールユニットを安定して組み立てると共に、外端面を一致させるように保持して前記第一カメラモジュールユニット10と前記第二カメラモジュールユニット20とを光線入射方向が一致するように並列に設置すると共に光線入射面を一致させ、これにより、前記第一カメラモジュールユニット10と前記第二カメラモジュールユニット20とが互いに協動して画像情報を収集するときに、より正確な情報を取得することができる。
前記第二回路基板21は、前記延在部124により前記第二カメラモジュールユニット20に平坦な取付条件を提供するように前記延在部124に支持、固定されている。より具体的には、前記第二回路基板21は貼り付け方式、例えば、接着剤による固定の方式にて、前記延在部124の支持面1241に固定され、前記第一回路基板11の底面と前記第二回路基板21の底面との間に前記高度差Hを形成することで、2つの離間、独立した回路基板を高度差を有するように固定して組み立ててアレイカメラモジュールを構成することができる。
更に、前記高度差空間110は前記アレイカメラモジュール100の底部に位置し、前記アレイカメラモジュール100単体は電子デバイスに取り付けられたときに、前記高度差空間は前記電子デバイスの内部に位置することで、前記電子デバイスの外部を相対的に平坦になるように保持しており、前記電子デバイスの部材は前記高度差空間110に設けられることができ、これにより、前記電子デバイスの内部空間を十分に利用し、前記電子デバイスの軽薄化の発展に更に寄与する。
ところで、本発明の図面では、高度差Hは前記第一カメラモジュールユニット10と前記第二カメラモジュールユニット20との間に高度差が存在することを模式的に説明するためのものだけであり、前記第一カメラモジュールユニット10と前記第二カメラモジュールユニット20との間の高度差の大きさを限定するものではなく、前記第二カメラモジュールユニット10と前記第二カメラモジュールユニット20との間の高さの大きさが異なると、前記第一カメラモジュールユニット10及び前記第二カメラモジュールユニット20の各部材の相対位置関係もそれに応じて変化する。例えば、前記第一カメラモジュールユニット10及び前記第二カメラモジュールユニット20の高さの差が比較的小さいと、前記第一ベース本体123の天井面を上方へ延在させ、前記第二ベース本体223が成形されるときに、前記第一ベース本体223に一体的に接続されてもよい。
更に、前記延在部124の支持面1241を金型による一体成形の方式にて形成することで、比較的よい平坦性を確保すると共に、金型により前記延在部124及び前記第一回路基板11の方向を一致させるように制御することができ、例えば、前記延在部124の方向を前記第一回路基板11の方向に平行することで、前記第一回路基板11及び前記第二回路基板21の方向を一致させて前記第一カメラモジュールユニット10と前記第二カメラモジュールユニット20とに一致の取付基礎を提供し、前記第一カメラモジュールユニット10と前記第二カメラモジュールユニット20との光軸を一致させる。
本発明の他のある実施の形態では、前記第一ベース12は射出成形の方式にて形成されてもよく、例えば、射出成形の方式にて、前記第一ベース本体123と前記延在部124とを有する前記第一ベース12を形成し、その後に、前記第一ベース12を前記第一回路基板11に接着して固定し、更に、前記第二回路基板21を前記第一ベース12の前記延在部124に取り付けることで、外端部がほぼ一致する共に、高度差を有するように前記第一カメラモジュールユニット10と前記第二カメラモジュールユニット20とを組み立てる。
更に、本発明のこの実施例によれば、前記第一回路基板11は第一回路基板本体111と少なくとも1つの第一電子素子112とを備え、前記第一電子素子112は前記第一回路基板本体111よりも突出し、前記第一回路基板本体111の作動と協動するためのものである。前記第一ベース12は前記第一回路基板本体111に一体的に成形すると共に、前記第一電子素子112を被覆することで、前記第一電子素子112の占用空間を低減する。前記第一電子素子112として抵抗器、コンデンサ、ドライバ等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。勿論、本発明の他の一実施例では、前記第一電子素子112を設けなくてもよいし、前記第一電子素子112を前記第一回路基板本体111よりも突出させ、例えば、前記第一回路基板本体111に埋め込んでもよく、本発明はその面に制限されない。
各前記第一電子素子112は、例えば、SMTプロセスにて互いに間隔を空けて前記第一回路基板11の辺縁域、例えば、前記第一感光素子13の外側に貼り付けられることができる。ところで、各前記第一電子素子112はそれぞれ前記第一回路基板11における同じ側又は反対側に位置することができ、例えば、1つの具体的な例では、前記第一感光素子13及び各前記第一電子素子はそれぞれ前記第一回路基板11における同じ側に位置すると共に、前記第一感光素子13は前記第一回路基板11のチップ貼付域に貼り付けられ、各前記第一電子素子112はそれぞれ互いに間隔を空けて前記第一回路基板11の辺縁域に貼り付けられることができる。前記第一ベース12は成形した後に各前記第一電子素子112を被覆することで、前記第一ベース12により隣り合う前記第一電子素子112を離隔すると共に前記第一電子素子112と前記第一感光素子13とを離隔する。
本発明の前記カメラモジュールでは、前記第一ベース12が成形した後に各前記第一電子素子112を被覆する方式は多くの利点があり、まず、前記第一ベース12は前記第一電子素子112を被覆することで、隣り合う前記第一電子素子112間に互いに干渉する不具合が発生せず、隣り合う前記第一電子素子112の距離が比較的近くても、前記カメラモジュールユニットの画像形成品質を確保することができ、このようにして、面積の小さい前記第一回路基板11により多い前記第一電子素子112を貼り付けることができることで、前記カメラモジュールユニットの構造をよりコンパクトにし、前記カメラモジュールユニットの寸法を制御するのに寄与したうえで、前記カメラモジュールユニットの画像形成品質を向上する。次に、前記第一ベース12は各前記第一電子素子112を被覆することで、水平方向でも高さ方向でも、前記第一ベース12と各前記第一電子素子112との間に安全距離を予め残す必要がなく、前記カメラモジュールユニットの寸法を小さくすることができる。第三、前記第一ベース12は各前記第一電子素子112を被覆することで、前記第一ベース12と前記第一回路基板11との間に接着剤を使用して接続とレベリングを行う必要がなく、前記カメラモジュールユニットの高さ寸法を下げるのに寄与する。第四、前記第一ベース12は各前記第一電子素子112を被覆し、後続の搬送過程及び前記カメラモジュールユニットを組み立てて前記アレイカメラモジュール100を形成する過程において、前記第一ベース12は前記第一電子素子112の揺れ及び脱落を防止することができることで、前記アレイカメラモジュール100の構造安定性を確保するのに寄与する。第五、前記第一ベース1223は各前記第一電子素子112を被覆し、後続の搬送過程及び前記カメラモジュールユニットを組み立てて前記アレイカメラモジュール100を形成する過程において、汚染物の各前記第一電子素子112への汚染を防止することができることで、前記アレイカメラモジュール100の画像形成品質を確保する。第六、前記第一ベース12は前記電子素子を被覆した後に、前記第一電子素子112を空気から遮断することができ、このような方式にて、前記第一電子素子112の金属部分の酸化速度を遅くし、前記第一電子素子112及び前記アレイカメラモジュール100の環境安定性を向上するのに寄与することができる。
ところで、前記第一ベース12は前記第一回路基板11に一体的に成形すると共に前記第一回路基板11の前記第一電子素子112を被覆することで、前記第一ベース12及び前記第一回路基板本体111は比較的大きい接続面積を有し、接続をより安定にし、前記延在部124により安定した支持を提供すると共に、一体成形の方式は比較的よい構造強度を有するため、前記延在部124は前記第二カメラモジュールユニット20を堅牢、信頼的に支持して固定することができることで、製品の良品率を確保する。
ところで、前記第二カメラモジュールユニット20は前記第一ベース12の前記延在部124に取り付けられることで、前記延在部124の延在長さ及び前記第二カメラモジュールユニット20の取付位置により前記第一カメラモジュールユニット10と前記第二カメラモジュールユニット20との間の距離を容易に制御し、類型の異なるカメラモジュールユニットの協動要求を容易に満足する。
本発明のこの実施例によれば、前記第一ベース12は前記第一感光素子13に光線通路を提供するように第一光窓121を有する。言い換えれば、前記第一感光素子13は前記第一光窓121内に位置し、前記第一感光素子13の感光経路は前記第一光窓121と方向が一致する。
より具体的には、前記第一ベース本体123は前記第一感光素子13に光線通路を提供する前記第一光窓121を形成している。一実施例では、前記第一ベース本体123は前記第一感光素子13の形状に適する1つの閉じた環状構造である。
本発明のこの実施例では、前記第一ベース12は前記第一感光素子13の外周を囲んでいる。
前記第一ベース12は前記第一光窓121に連通して取付位置を提供するための第一取付溝122を有する。前記第一カメラモジュールユニット10は第一フィルタ素子16を備え、前記第一フィルタ素子16は、前記第一レンズ群14を通して前記第一感光素子13に至る光線をろ過するように前記第一レンズ群14と前記第一感光素子13との間に位置している。前記第一フィルタ素子16は前記第一取付溝122に取り付けられている。
ところで、本発明のこの実施例では、前記第一フィルタ素子16は前記第一取付溝122に取り付けられ、つまり、前記第一取付溝122は前記第一フィルタ素子16に取付位置を提供する。本発明の他の実施例では、前記第一取付溝122は他の部材に取付位置を提供してもよく、例えば、前記第一レンズ群支持素子15、前記第一レンズ群14に取付位置を提供し、台座18(後述)等の素子に取付位置を提供することが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
更に、本発明のこの実施例によれば、前記第二カメラモジュールユニット20は第二ベース22を備え、前記第二ベース22は前記第二回路基板21に固定、接続されている。前記第二ベース22は第二ベース本体223を備えると共に第二光窓221を有する。前記第二ベース本体223は前記第二感光素子23に光線通路を提供する前記第二光窓221を形成している。言い換えれば、前記第二感光素子23は前記第二光窓221内に位置し、前記第二感光素子23は前記第二光窓221と方向が一致する。一実施例では、前記第二ベース本体223は前記第二感光素子23の形状に適する1つの閉じた環状構造である。
前記第二ベース22は前記第二光窓221に連通する第二取付溝222を有し、前記第二取付溝は前記第二ベース本体223に設けられている。前記第二カメラモジュールユニット20は第二フィルタ素子26を備え、前記第二フィルタ素子26は前記第二レンズ群24を通して前記第二感光素子23に至る光線をろ過するように、前記第二レンズ群24と前記第二感光素子23との間に位置している。前記第二フィルタ素子26は前記第一取付溝122に取り付けられている。
ところで、本発明のこの実施例では、前記第二フィルタ素子26は前記第二取付溝222に取り付けられ、つまり、前記第二取付溝222は前記第二フィルタ素子26に取付位置を提供する。本発明の他の実施例では、前記第二取付溝222は他の部材に取付位置を提供してもよく、例えば、前記第二レンズ群支持素子25、前記第二レンズ群24に取付位置を提供し、台座28(後述)等の素子に取付位置を提供することが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
前記第一フィルタ素子16及び前記第二フィルタ素子26は異なる類型として実施されることができ、例えば、前記フィルタ素子は赤外カットフィルタ、全透過スペクトルフィルタ、ブルーガラスフィルタ及び他のフィルタ又は複数のフィルタの組合せとして実施されることができ、例えば、前記フィルタ素子は赤外カットフィルタ及び全透過スペクトルフィルタの組合せとして実施されることができ、即ち、前記赤外カットフィルタ及び前記全透過スペクトルフィルタは切り替えられて前記感光素子の感光経路に選択的に位置することができ、例えば、昼間等の光線が比較的十分な環境で前記アレイカメラモジュール100を使用すると、前記赤外カットフィルタを前記感光素子の感光経路に切り替え、前記赤外カットフィルタを介して前記カメラモジュールユニットに進入して物体で反射される光線のうちの赤外線をろ過する一方、夜間等の光線の比較的暗い環境で前記カメラモジュールユニットを使用すると、前記全透過スペクトルフィルタを前記感光素子の感光経路に切り替え、前記カメラモジュールユニットに進入し受光されて物体で反射される光線のうちの赤外線部分を透過させることを許容する。
更に、本発明のこの実施例によれば、前記第二ベース22は前記第二回路基板21に一体的に成形されることで、前記第二ベース22と前記第二回路基板21とを安定して固定すると共に、余分な取付、固定過程を少なくする。例えば、接着剤による接着過程を少なくして、接続をより安定にし、接着剤による接続高さ分を省き、カメラモジュールユニットの高さを下げる。
前記第二回路基板21は第二回路基板本体211と少なくとも1つの第二電子素子212とを備え、前記第二電子素子212は前記第二回路基板本体211よりも突出し、前記第二回路基板本体211の作動と協働するためのものである。前記第二ベース22は前記第二回路基板本体211に一体的に成形すると共に、前記第二電子素子212を被覆している。前記第二ベース22の一体成形の方式は前記第一ベース12と同じであることができ、第一ベース12と同様な利点があるため、ここには重複する説明を省略する。
更に、本発明のこの実施例によれば、前記第一カメラモジュールユニット10は少なくとも1つの第一レンズ群支持素子15を備え、前記第一レンズ群14は前記第一レンズ群支持素子15に取り付けられ、前記第一レンズ群支持素子15は前記第一ベース12の前記第一ベース本体123に取り付けられることで、前記第一レンズ群14を前記第一感光素子13の感光経路に位置させる。
前記第二カメラモジュールユニット20は少なくとも1つの第二レンズ群支持素子25を備え、前記第二レンズ群24は前記第二レンズ群支持素子25に取り付けられ、前記第二レンズ群支持素子25は前記第二ベース本体223に取り付けられることで、前記第二レンズ群24を前記第二感光素子23の感光経路に位置させる。
更に、前記第一レンズ群支持素子15及び前記第二レンズ群支持素子25は駆動素子又は鏡ホルダー素子として実施されることができることで、オートフォーカスカメラモジュール又はフィックスフォーカスカメラモジュールを形成している。前記駆動素子としてボイスコイルモーター、ピエゾモーター等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。例えば、前記第一レンズ群支持素子15及び前記第二レンズ群支持素子25は何れも駆動素子として実施されると、前記第一カメラモジュールユニット10及び前記第二カメラモジュールユニット20は何れもオートフォーカスカメラモジュールであり、つまり、前記アレイカメラモジュール100は2つのオートフォーカスカメラモジュールで構成される。前記第一レンズ群支持ユニット15は駆動素子として実施され、前記第二レンズ群支持素子25は鏡ホルダー素子として実施されると、前記第一カメラモジュールユニット10はオートフォーカスカメラモジュールであり、前記第二カメラモジュールユニット20はフィックスフォーカスカメラモジュールであり、つまり、前記アレイカメラモジュール100はオートフォーカスカメラモジュールとフィックスフォーカスカメラモジュールとで構成される。前記第一レンズ群支持素子15は鏡ホルダー素子として実施され、前記第二レンズ群24素子は駆動素子として実施されると、前記第一カメラモジュールユニット10はフィックスフォーカスカメラモジュールであり、前記第二カメラモジュールユニット20はオートフォーカスカメラモジュールである。前記第一レンズ群支持素子15及び前記第二レンズ群支持素子25は何れも前記鏡ホルダー素子として実施されると、前記第一カメラモジュールユニット10及び前記第二カメラモジュールユニット20は何れもフィックスフォーカスカメラモジュールである。
ところで、一実施例では、前記第一レンズ群支持素子15又は前記第二レンズ群支持素子25は駆動素子として実施されると、前記第一レンズ群支持素子15及び前記第二レンズ群支持素子25は前記第一レンズ群14又は前記第二レンズ群24を容易に駆動して作動させるように前記第一回路基板11又は前記第二回路基板21に電気的に接続されている。例として、前記第一レンズ群支持素子15及び前記第二レンズ群支持素子25はピン、ボンディングバッド又はリード線等を設ける方式にて前記第一回路基板11又は前記第二回路基板21に電気的に接続されることができる。
前記第一カメラモジュールユニット10及び前記第二カメラモジュールユニット20の類型は、互いに協動してよりよい画像収集効果を実現するように必要に応じて配置されてもよく、本発明はその面に制限されない。
ところで、前記第一カメラモジュールユニット10における前記第一レンズ群支持素子15が前記第一ベース本体123の天井面に取り付けられ、前記第一フィルタ素子16が前記第一ベース本体123の前記第一取付溝122に取り付けられ、前記第二カメラモジュールユニット20における前記第二レンズ群支持素子25が前記第二ベース本体223の天井面に取り付けられ、前記第二フィルタ素子26が前記第二ベース22の第二取付溝222に取り付けられ、前記第一ベース12及び前記第二ベース22は何れも一体成形の方式にてそれぞれ前記第一回路基板本体111及び前記第二回路基板本体211に設けられることで、前記第一ベース本体123及び前記第二ベース本体223により平坦な取付条件を提供することができ、例えば、前記第一フィルタ素子16、前記第二フィルタ素子26、前記第一レンズ群支持素子15及び前記第二レンズ群支持素子25等に平坦、一致の取付条件を提供することで、前記第一カメラモジュールユニット10及び前記第二カメラモジュールユニット20のそれぞれの組立精度を向上して累積誤差を減少すると共に、前記第一カメラモジュールユニット10と前記第二カメラモジュールユニット20との中心光軸の一致性を向上するのに寄与する。
前記第一回路基板11、前記第一感光素子13及び前記第一ベース12で第一感光組立体を構成する。前記第二回路基板21、前記第二感光素子23及び前記第二ベース22で第二感光組立体を構成する。前記第一感光組立体及び前記第二感光組立体でアレイ回路基板組立体を構成する。つまり、前記第一回路基板11、前記第一ベース12、前記第一感光素子13、前記第二回路基板21、前記第二感光素子23及び前記第二ベース22で前記アレイ回路基板組立体を構成することで、類型の異なるレンズ群又はレンズ群支持素子をそれぞれ前記第一ベース12及び前記第二ベース22に容易に取り付けて、予め定めた高度差Hを有する前記アレイカメラモジュール100を構成する。言い換えれば、前記アレイカメラモジュール100は高度差のある少なくとも1つの前記アレイ回路基板組立体と、2つの前記レンズ群とを備え、2つの前記レンズ群はそれぞれ前記アレイ回路基板組立体の2つの感光経路に位置している。
例として、図3を参照すると、前記アレイカメラモジュール100の前記アレイ回路基板組立体の形成過程は次のように行ってもよい。まず、前記第一回路基板11における予め定めた位置に前記延在部124を備えた前記第一ベース12を一体成形により形成すると共に、前記第一ベース12の前記第一ベース本体123に前記第一回路基板本体111にある前記第一電子素子112を被覆させ、その後に前記第二回路基板21を前記第一ベース12の前記延在部124に取り付け、更に、前記第二回路基板21における予め定めた位置に前記第二ベース22を一体成形により形成すると共に、前記第二ベース22に前記第二回路基板21の前記第二電子素子212を被覆させ、更に、前記第一感光素子13及び前記第二感光素子23を前記第一ベース12の第一光窓121及び前記第二ベース22の第二光窓221内にそれぞれ位置するように前記第一回路基板11及び前記第二回路基板21にそれぞれ貼り付ける。勿論、本発明の他の実施の形態では、まず、前記第一感光素子13及び前記第二感光素子23を前記第一回路基板本体111及び前記第二回路基板本体211にそれぞれ貼り付け、その後、前記第一ベース12及び前記第二ベース22をそれぞれ形成してもよく、当業者は前記アレイ回路基板組立体の形成順序が本発明の制限とならないことを理解するはずである。
ところで、図3で模式的に示すように、前記第一ベース12を形成した後に前記第一回路基板11及び前記第二回路基板21に前記第一感光素子13及び前記第二感光素子23をそれぞれ貼り付ける。本発明の他の製造方式では、まず、前記第一回路基板11及び/又は前記第二回路基板21に前記第一感光素子13及び前記第二感光素子23をそれぞれ貼り付け、その後に前記第一第一ベース12及び第二ベース22を形成してもよい。勿論、他の順序であってもよく、例えば、まず、前記第一回路基板11に前記第一感光素子13を貼り付け、その後に前記第一ベース12を形成し、更に、前記第一ベース12の前記延在部124に前記第二回路基板21を取り付け、その後に前記第二回路基板21に前記第二感光素子23を電気的に接続し、その後に前記第二ベース22を形成している。つまり、異なる実施例では、前記第一回路基板11に前記第一感光素子13を電気的に接続するステップ、前記第一回路基板11に前記第一ベース12を形成するステップ、前記第一ベース12に前記第二回路基板21を設けるステップ、前記第二回路基板21に前記第二感光素子23を電気的に接続するステップ、前記第二回路基板21に前記第二ベース22を形成するステップは必要に応じて前後に配置されてもよく、図3で模式的に示す方式に限定されるものではない。
図4及び図5は本発明の第二好ましい実施例によるアレイカメラモジュール100の模式図を示す。本発明のこの実施例では、前記第二回路基板21は前記第一ベース12の前記延在部124に埋設されることで、前記第二回路基板21と前記延在部124との相対高さを下げ、前記第二回路基板21の取付、固定過程を少なくする点で上記実施例とは異なる。前記第二ベース22は前記第一ベース12に一体的に接続されている。言い換えれば、前記第二回路基板21は前記第一ベース12の前記延在部124に一体成形して固定されている。例えば、製造過程において、前記第一回路基板11及び前記第二回路基板21を予め定めた高度差を有するように予め定めた位置にそれぞれ設け、その後に前記第一回路基板11及び前記第二回路基板21を同時に一体的に成形して固定する。製造過程において、前記第二ベース22を同時に形成してもよいし、前記延在部124を形成してから、再度前記第二ベース22を形成してもよい。
更に、前記第二回路基板本体211は前記第二感光素子23に電気的に接続されるように少なくとも1つの第二電気接続域2111を有する。前記第二電気接続域2111は前記延在部124の表面に露出し、前記第二感光素子23を容易に電気的に接続している。例えば、金線をボンディングする方式にて前記第二電気接続素子233を前記第二感光素子23と前記第二電気接続域2111とに電気的に接続することで、前記第二感光素子23及び前記第二回路基板21を電気的に接続している。前記第二電気接続域2111の露出方式を実現する方式として、金型内部に突起を設けて前記第二電気接続域2111に当接させることで前記第二回路基板本体211の前記第二電気接続域2111が一体的な成形材で覆われないような方式が挙げられるが、これに限定されるものではない。前記第二電気接続域2111は条状ボンディングバッドとして実施されることが挙げられるが、これに限定されるものではない。ところで、図4では、前記第二回路基板本体211は前記延在部にほぼ完全に被覆され、前記第二電気接続域2111のみを露出させて前記第二感光素子23を電気的に接続し、即ち、前記第二感光素子23は前記延在部124の表面に支持される。つまり、製造過程において、まず、前記第一回路基板11及び前記第二回路基板21を一体的に成形して固定し、その後に、前記感光素子23に電気的に接続する。本発明の他の実施例では、前記第二感光素子23を前記第二回路基板21に直接貼り付けると共に、前記第二感光素子23を前記第二回路基板21の前記第二電気接続域2111に電気的に接続し、その後に前記第一回路基板11及び前記第二回路基板21を一体的に成形して固定することができる。
図5を参照すると、この実施の形態では、前記第二感光素子23は四側のそれぞれに前記第二電気接続素子233を設ける方式にて前記第二回路基板21に電気的に接続されている。相応的に、前記第二回路基板21は対向する両側にそれぞれ設けられた4つの前記第二電気接続域2111を有する。4つの前記第二電気接続域2111は前記延在部124の表面に露出している。前記第二感光素子23は各前記第二電気接続素子233により各前記第二電気接続域2111にそれぞれ電気的に接続されている。
例として、前記アレイ回路基板組立体の制造過程は次のように行ってもよい。まず、前記第一回路基板11及び前記第二回路基板21を高度差を有するように予め定めた位置に設け、更に、前記第一ベース12及び前記第二ベース22を一体成形により形成すると共に、前記第二回路基板21に前記第一ベース12の前記延在部124を被覆させ、前記第二回路基板21の前記第二電気接続域2111を前記延在部124の表面に露出させ、更に、前記第一感光素子13及び前記第二感光素子23を前記第一回路基板11及び前記第二回路基板21にそれぞれ電気的に接続する。
勿論、他の実施例では、前記第一回路基板11は前記第一ベース12に被覆されると共に、前記第一感光素子13を前記第一電気接続域に電気的に接続するように前記第一回路基板11の少なくとも1つの第一電気接続域を外部に露出させることができる。本発明の他の1つの実施例では、前記第二回路基板21は第二ベース22により完全に被覆されなくてもよく、例えば、前記第二回路基板21の底部を前記延在部124に嵌め、前記第二回路基板21の表面を外部に露出することで、前記延在部124により前記第二回路基板21の位置を規制して、取付過程で変位が発生するのを防止すると共に、前記第二回路基板21と前記延在部124との相対高さを下げる。
図6は本発明の第二好ましい実施例によるアレイカメラモジュール100の1つの変形実施の形態を示す。前記アレイ回路基板組立体は前記第一回路基板11と前記第二回路基板21とに接続される接続板128を備える点で、図5の実施の形態とは異なる。より具体的には、前記接続板128は前記第一回路基板11と前記第二回路基板21とを電気的に接続することで、前記第一回路基板11及び前記第二回路基板21は情報を取り合う。前記第一回路基板11及び前記第二回路基板21は電気的に接続されるときに、前記第一回路基板及び前記第二回路基板21は1つの出力端を共用することができる。前記接続板128として軟質板が挙げられるが、これに限定されるものではない。
図7は本発明の第三好ましい実施例によるアレイカメラモジュール100を示す。前記第一ベース12は少なくとも一部が前記第一ベース本体123から上方へ延在して前記第一レンズ群14又は前記第一レンズ群支持素子15を位置規制して取り付けるための第一位置規制溝126を形成する第一延在取付部125を備え、前記第二ベース22は、少なくとも一部が前記第二ベース本体223から上方へ延在して前記第二レンズ群24又は前記第二レンズ群支持素子25を位置規制して取り付るための第二位置規制溝226を形成する第二延在取付部225を備える点で上記実施例とは異なる。
本発明のこの実施例では、前記第一レンズ群14は前記第一位置規制溝126に取り付けられている。つまり、前記第一延在取付部125の形状は前記第一レンズ群14に対応することで、前記第一レンズ群14を位置規制して取り付けるのに適し、フィックスフォーカスカメラモジュールを形成している。前記第二レンズ群24は前記第二位置規制溝226に取り付けられている。つまり、前記第二延在取付部225の形状は前記第二レンズ群24に対応することで、前記第二レンズ群24を位置規制して取り付けるのに適し、フィックスフォーカスカメラモジュールを形成している。つまり、前記アレイカメラモジュール100の2つの前記アレイカメラモジュール100ユニットは何れもフィックスフォーカスカメラモジュールである。
本発明の他の一実施例では、前記第一レンズ群支持素子15は前記第一位置規制溝126に取り付けられ、前記第一レンズ群14は前記第一レンズ群支持素子15に取り付けられ、前記第一レンズ群支持素子15は駆動素子として実施されることで、前記第一カメラモジュールユニット10はオートフォーカスカメラモジュールを形成している。前記第二レンズ群支持素子25は前記第二位置規制溝226に取り付けられ、前記第二レンズ群24は前記第二レンズ群支持素子25に取り付けられ、前記第二レンズ群支持素子25は駆動素子として実施されることで、前記第二カメラモジュールユニット20はオートフォーカスカメラモジュールを形成している。つまり、前記アレイカメラモジュール100の2つの前記カメラモジュールユニットは何れもオートフォーカスカメラモジュールである。
勿論、本発明の他の実施例では、オートフォーカス及びフィックスフォーカスとの2種類の方式の組合せであってもよく、本発明はその面に制限されない。
図8Aは本発明の第四好ましい実施例によるアレイカメラモジュール100を示す。本発明のこの実施の形態では、前記第一カメラモジュールユニット10は、他の部材、例えば、前記第一フィルタ素子16、前記第一レンズ群14又は前記第一レンズ群支持素子15を取り付けるための第一台座18を備える。
本発明のこの実施例の図面では、前記第一台座18は前記第一ベース本体123に取り付けられ、前記第一フィルタ素子16は前記第一台座18に取り付けられている。特に、前記第一台座18は前記第一ベース12の前記第一光窓121内に沈下することで、前記第一フィルタ素子16の位置を沈下させ、前記第一感光素子13に近づけ、前記第一カメラモジュールユニット10のバックフォーカスを低減すると共に、前記第一フィルタ素子16の必要面積を低減する。
前記第二カメラモジュール20は他の部材、例えば、前記第二フィルタ素子26、前記第二レンズ群24又は前記第二レンズ群支持素子25を取り付けるための第二台座28を備える。本発明のこの実施例では、前記第二台座28は前記第二ベース本体223に取り付けられ、前記第二フィルタ素子26は前記第二台座28に取り付けられている。特に、前記第二台座28は前記第二ベース22の前記第二光窓221内に沈下することで、前記第二フィルタ素子26の位置を沈下させ、前記第二感光素子23に近づけ、前記第二カメラモジュールユニット20のバックフォーカスを低減すると共に、前記第二フィルタ素子26の必要面積を低減する。勿論、本発明の他の実施例では、前記アレイカメラモジュール100は1つの前記台座、例えば前記第一台座18又は前記第二台座28のみを備えてもよく、当業者は前記台座の数が本発明の制限とならないことを理解するはずである。
この実施例では、前記第一台座18は前記第一ベース12の前記第一取付溝122に取り付けられ、前記第二台座28は前記第二ベース22の前記第二取付溝222に取り付けられている。本発明の他の実施例では、前記第一ベース本体123及び前記第二ベース本体223は、沈下しない前記第一台座18及び前記第二台座28に直接取り付けられるプラットフォーム状の構造であってもよく、当業者は前記台座の取付位置及び具体的な構造が本発明の制限とならないことを理解するはずである。
図8Bは本発明の第四好ましい実施例によるアレイカメラモジュール100の変形実施の形態を示す。このような実施の形態では、前記第一台座18及び前記第二台座28は一体的に接続されている。つまり、前記第一台座18及び前記第二台座28は隣り合う部分が互いに接続されることで、前記第一ベース12及び前記第二ベース22に一度に取り付けることができると共に、相対的に一致する取付条件を提供する。更に、前記第一ベース12及び前記第二ベース22は一体的に接続されている。つまり、前記第二ベース22は成形されるときに、前記第二回路基板21に一体的に成形されるだけではなく、前記第一ベースにおける少なくとも一部の表面にも一体的に成形されることで、前記第一ベース12及び前記第二ベース22はより堅牢に接続されている。
図8Cは本発明の第四好ましい実施例によるアレイカメラモジュール100の他の変形実施の形態を示す。このような実施の形態では、前記第二カメラモジュールユニット20は第二台座28を備え、前記第二台座28は前記第二回路基板21に直接取り付けられている。つまり、このような方式では、前記第二カメラモジュールユニット20は前記第二ベース22を備えず、前記第二台座28により前記第二ベース22の支持機能を担う。
より具体的には、前記第二台座28は前記第二回路基板本体211の天井面に直接貼り付けられる。例として、前記第一台座28は前記第二回路基板本体に接着、固定されている。前記第二台座28は前記第二感光素子23に光線通路を提供する光透過孔281を有する。前記第二台座28は前記光透過孔281に連通して前記第二電子素子212及び前記第二感光素子23を避けるための退避空間282を有する。
更に、このような方式では、前記第二レンズ群支持素子25及び/又は前記第二レンズ群24は前記第二台座28の天井面に直接取り付けられている。
図9は本発明の第五好ましい実施例によるアレイカメラモジュール100の模式図を示す。前記第一カメラモジュールユニット10は第一補充ベース19を備え、前記第一補充ベース19は前記第一ベース本体123に補充されて取り付けられ、前記第一ベース本体123と協動して前記第一光窓121を形成している。つまり、このような実施の形態では、前記第一ベース本体123は1つの閉じた環状構造ではなく、前記第一補充ベース19により補充してから形成された1つの閉じた環状構造である。言い換えれば、前記第一ベース本体123は外部に連通する少なくとも1つの第一切欠き1231を備え、前記第一補充ベース19は少なくとも一部が前記第一切欠き1231に補充される。前記第一切欠き1231は前記第一補充ベース19の位置を位置規制することで、前記補充ベースは正確かつ速めに取り付けられることができる。前記第一切欠き1231及び前記第一補充ベース19の形状は必要に応じて設置してもよく、例えば、逆台形構造、三角形構造、方形構造等にしてもよく、本発明はその面に制限されない。
前記第二カメラモジュールユニット20は第二補充ベース29を備え、前記第二補充ベース29は前記第二ベース本体223に補充されて取り付けられ、前記第二ベース本体223と協動して前記第二光窓221を形成している。つまり、このような実施の形態では、前記第二ベース本体223は1つの閉じた環状構造ではなく、前記第二補充ベース29により補充してから形成された1つの閉じた環状構造である。言い換えれば、前記第二ベース本体223は外部に連通する少なくとも1つの第二切欠き2231を備え、前記第二補充ベース29は少なくとも一部が前記第二切欠き2231に補充される。前記第二切欠き2231は前記第二補充台座18の位置を位置規制することで、前記補充ベースは正確かつ速めに取り付けられることができる。前記第二切欠き2231及び前記第二補充ベース29の形状は必要に応じて設置してもよく、例えば、逆台形構造、三角形構造、方形構造等にしてもよく、本発明はその面に制限されない。
勿論、本発明の他の実施の形態では、前記アレイカメラモジュール100は1つの前記補充ベース、例えば、前記第一補充ベース19又は前記第二補充ベース29のみを備えてもよく、当業者は前記補充ベースの形状及び数が本発明の制限とならないことを理解するはずである。
図10は本発明の第六好ましい実施例によるアレイカメラモジュール100の模式図を示す。この実施例では、前記第二回路基板本体211は第二沈下孔2112を有し、前記第二感光素子23は沈下して前記第二沈下孔2112内に設けられることで、前記第二感光素子23と前記第二回路基板本体211との相対高さを下げる。
前記第二沈下孔2112は前記第二回路基板21の両側に連通し、前記第二感光素子23が前記第二沈下孔2112に沈下すると、前記第二感光素子23の底部は前記第一ベース12の前記延在部124により支持される。つまり、前記延在部124は前記第二感光素子23に取付平面を提供する。前記第一ベース12は一体成形の方式にて前記第一回路基板11に形成されることで、前記延在部124及び前記第一回路基板11を比較的よい一致性を有するように延在させ、前記第二感光素子23及び前記第一回路基板11に比較的よい一致性を持たせ、前記第一カメラモジュールユニット10と前記第二カメラモジュールユニット20とに比較的よい光軸の一致性を持たせ、言い換えれば、前記第一カメラモジュール10及び前記第二カメラモジュールユニット20の画像形成品質をよりよくする。即ち、前記アレイカメラモジュール100の画像形成品質をよりよくする。
本発明の他の1つの実施の形態では、前記第二回路基板本体211は沈下溝を有し、前記第二感光素子23は沈下して前記沈下溝内に設けられることで、前記第二感光素子23と前記第二回路基板本体211との相対高さを下げる。前記沈下溝は前記第二回路基板本体211の両側に連通しない点で上記沈下孔2112とは異なる。つまり、前記第二回路基板本体211の沈下深さ及び前記第二感光素子23の前記第二回路基板本体211との相対高さの大きさは前記沈下溝の深さを制御することで実現することができる。当業者は、前記沈下溝又は前記沈下孔は前記第二回路基板本体211の両側に連通するか否か及び前記第二感光素子23の沈下深さが本発明の制限とならないことを理解するはずである。
図11Aは本発明の第七好ましい実施例によるアレイカメラモジュール100の模式図を示す。このような実施例では、前記第一ベース本体123及び前記第二ベース本体223は一体的に接続され、前記第一ベース本体123は前記第一回路基板11に固定、接続され、前記第二ベース本体223は前記第二回路基板21に固定、接続されることで、前記第一カメラモジュールユニット10と前記第二カメラモジュールユニット20とを安定して接続する。
つまり、このような方式では、前記第二ベース本体223及び前記第一ベース本体123の一体接続の方式にて前記第一カメラモジュールユニット10と前記第二カメラモジュールユニット20とを固定、接続する。前記第一ベース12と前記第二ベース22との間に高度差を有する。つまり、前記第二ベース本体223は前記延在部124と同じ機能を有し、前記第二回路基板21を固定する。
例として、製造過程において、前記第一回路基板11及び前記第二回路基板21を予め定めた高度差を有するように予め定めた位置に設け、更に、前記第一回路基板11及び前記第二回路基板21における予め定めた位置に前記第一ベース本体123及び前記第二ベース本体223をそれぞれ形成することで、前記第一回路基板11及び前記第二回路基板21の相対位置を高度差を有するように決める。更に、前記第一回路基板11及び前記第二回路基板21に前記第一感光素子13及び前記第二感光素子23を取り付ける。勿論、本発明の他の実施の形態では、他の順序で製造する方式であってもよく、本発明はその面に制限されない。
図11Bは本発明の第七好ましい実施例によるアレイカメラモジュールの1つの変形実施の形態の模式図を示す。このような実施の形態では、前記第一台座18及び前記第二台座28は一体的に接続されている。つまり、前記第一台座18及び前記第二台座28は隣り合う部分が互いに接続されることで、前記第一ベース12及び前記第二ベース22に一度に取り付けることができると共に、相対的に一致する取付条件を提供する、かつ前記第一台座18及び前記第二台座28との一体的な接続は、前記フィルタ素子及び他の部材、例えば前記レンズ群又は前記レンズ群支持素子により安定した支持を提供し、前記第一ベース12及び前記第二ベース22が一体的に接続されるときの構造強度を増やすことができる。
図12は本発明の第八好ましい実施例によるアレイカメラモジュール100の模式図を示す。前記アレイカメラモジュール100は支持板129を備え、前記支持板129は前記第一ベース本体123に固定、接続され、前記第二回路基板21は前記支持板129に取り付けられている。
更に、前記支持板129は貫通孔1290を有し、前記貫通孔1290は前記第一感光素子13に光線通路を提供するように前記第一光窓121に対応する。
言い換えれば、このような方式では、前記第一ベース12は前記延在部124を形成せず、前記支持板129により前記第一カメラモジュールユニット10及び前記第二カメラモジュールユニット20を固定、接続すると共に、前記第一カメラモジュールユニット10と前記第二カメラモジュールユニット20の底部との間に高度差を持たせ、外端部を一致させる。前記支持板129として1枚の金属板が挙げられるが、これに限定されるものではなく、鋼板であるのが好ましい。
つまり、前記第二カメラモジュールユニット20の前記第二回路基板21は前記支持板129の天井面に支持、固定され、例えば接着固定の方式にて接続されている。
つまり、このような方式では、前記第一カメラモジュールユニット10の前記支持板129は前記接続部を形成し、前記第二カメラモジュールユニット20に支持、固定の位置を提供することで、前記第一カメラモジュールユニット10と前記第二カメラモジュールユニット20とを高度差を有するように安定して固定する。前記支持板129の天井面と前記第一回路基板11の底面との間に前記高度差Hを形成し、即ち、前記第一回路基板11の底面と前記第二回路基板21の底面との間に前記高度差Hを形成している。
図13は本発明の第九好ましい実施例によるアレイカメラモジュール100の模式図を示す。このような実施の形態では、前記第一ベース12の前記延在部124は下方へ広がることで、前記延在部124の底部及び前記第一回路基板11の底部を一致させる。つまり、前記アレイカメラモジュール100は全体的に外端部及び底部が何れも一致することで、一定的であり、かつ相対的に規則、平坦な構造を形成し、電子デバイスへの取付を容易にする。
言い換えれば、この実施の形態では、前記延在部124は少なくとも一部が前記ベース本体123から外方へ延在することで、前記延在部124の底面及び前記第一回路基板本体111の底面を一致させ、前記延在部124の天井面即ち、前記支持面1241と前記第一回路基板本体111との間に高度差を形成し、前記第二回路基板211は前記支持面1241に取り付けることで、前記アレイカメラモジュールの先端及び底端は何れも一致する。
図14は本発明の第十好ましい実施例によるアレイカメラモジュール100の模式図を示す。このような実施の形態では、前記第一ベース12は製造過程において金型を支持して、前記第一回路基板11又は前記第一感光素子13への損傷を防止するための第一支持素子127を備える。つまり、製造過程において、製造金型を前記第一支持素子127に当接させることで、金型を前記第一回路基板11又は前記第一感光素子13に直接接触させないようにすると共に、成形材料の内側への溢れを防止することができる。
更に、前記第一支持素子127は、前記第一ベース本体123の形状に一致する環状構造であることができる。前記第一支持素子127は弾性を有し、接着剤塗布層又はゴムパッドが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
前記第一支持素子127は前記第一ベース12の一部と前記第一回路基板111との間に設けられている。具体的には、前記第一支持素子127は前記第一ベース本体123と、内側辺縁と、対応の前記第一回路基板11との間に設けられている。
更に、前記第一ベース本体123の側壁は傾斜角を有することで、金型による製造、例えば、型抜き過程を便利にすると共に前記第一ベース本体123の底部にバリが生じる現象を減少する。
前記第二ベース22は製造過程において金型を支持して、前記第二回路基板21又は前記第二感光素子23への損傷を防止するための第二支持素子227を備える。つまり、製造過程において、前記製造金型を前記第二支持素子227に当接させることで、金型を前記第一回路基板11又は前記第二感光素子23に直接接触させないようにすると共に、成形材料の内側への溢れを防止することができる。
更に、前記第二支持素子227は前記第二ベース本体223の形状に一致する環状構造であることができる。前記第二支持素子227は弾性を有し、接着剤塗布層又はゴムパッドが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
前記第二支持素子227は前記第二ベース22の一部と前記第二回路基板211との間に設けられている。具体的には、前記第二支持素子227は前記第二ベース本体223と、内側辺縁と、対応の前記第二回路基板21との間に設けられている。
更に、前記第二ベース本体223の側壁は傾斜角を有することで、金型による製造、例えば、型抜き過程を便利にすると共に、前記第二ベース本体223の底部にバリが生じる現象を減少する。
図15は本発明の第十一好ましい実施例によるアレイカメラモジュール100の模式図である。本発明のこのような実施の形態では、前記第一フィルタ素子16は前記第一ベース12に固定、接続され、更に、前記第一フィルタ素子16は前記第一ベース本体123に固定、接続されている。具体的には、前記第一フィルタ素子16は一体成形の方式にて前記第一ベース本体123に固定、接続されている。
更に、前記第一フィルタ素子16は前記第一支持素子127に支持されることで、一体成形して固定、接続されることが容易になる。
前記第二フィルタ素子26は前記第二ベース22に固定、接続され、更に、前記第二フィルタ素子26は前記第二ベース本体223に固定、接続されている。具体的には、前記第二フィルタ素子26は一体成形の方式にて前記第二ベース本体223に固定、接続されている。
更に、前記第二フィルタ素子26は前記第二支持素子227に支持されることで、一体成形して固定、接続されることが容易になる。
例として、一実施例では、前記フィルタ素子16、26はモールディング成形の方式にて各前記ベース本体123、223に一体的に成形して接続されることができる。
例として、前記アレイカメラモジュール100の前記アレイ回路基板組立体の形成過程は次のように行ってもよいが、これに限定されるものではない。即ち、まず、前記第一回路基板11及び前記第二回路基板21に前記第一支持素子127及び前記第二支持素子227をそれぞれ設け、その後に、前記第一フィルタ素子16を前記第一支持素子127に設け、その後に、前記第一フィルタ素子16の上方に一体成形により前記第一ベース12を形成することで、前記第一フィルタ素子16を一体的に成形して固定し、更に、前記第二回路基板21を前記第一ベース12の前記延在部124に設け、更に、前記第二支持素子227に前記第二フィルタ素子26を設け、前記第二フィルタ素子26の上方に一体成形により前記第二ベース本体223を形成することで、前記第二フィルタ素子26を一体的に成形して固定する。
図16は本発明の第十二好ましい実施例によるアレイカメラモジュール100の模式図を示す。本発明のこの実施例では、前記第一カメラモジュールユニット10及び前記第二カメラモジュールユニット20のそれぞれは少なくとも1つの支持素子127、227と少なくとも1つのレンズ17、27とを備え、前記レンズ17、27はそれぞれ前記支持素子127、227に支持される。各前記レンズ17、27はそれぞれ前記第一ベース本体123及び前記第二ベース本体223に設けられている。具体的には、前記レンズ17、27は前記第一ベース本体123及び前記第二ベース本体223に一体的に成形されて固定され、それぞれ前記第一感光素子13及び前記第二感光素子23の感光経路に位置している。
物体で反射される光線は前記レンズ群14、24及び前記レンズ17、27から前記カメラモジュールユニットの内部に進入し、後続で前記第一感光素子13及び前記第二感光素子23で受光して光電変換されることで、物体に関連付けられる映像を得る。前記レンズ17、27を設けることで光学上のTTL(レンズ群の光透過孔の上面にあるレンズ群平面からチップの感光面までの距離)を小さくすることができ、これにより、光学性能に影響を及ぼすことなく、前記カメラモジュールユニットの寸法を更に小さくし、寸法の小さいアレイカメラモジュール100が搭載される電子デバイスの要求を満足することができる。同時に、前記レンズ17、27を設けることで、汚れに対する感度を低下させることができる。例えば、一実施例では、汚れに対する感度を50%低下させることができる。
本発明のこの好ましい実施例では、前記レンズ17、27は熱硬化性質のレンズとして実施されることが好ましく、即ち、前記レンズ17、27は熱硬化レンズとして実施されることで、前記レンズ17、27はモールディングプロセスを行うときにモールディングプロセス中の環境温度に耐えることができる。例えば、1つの実施例のモールディングプロセス中に175℃のモールディング環境温度に耐えることができる。つまり、モールディングプロセスの前に、耐高温でかつ熱硬化処理された前記レンズ17は前記支持素子127に接続されると共に、前記第一回路基板11と共に金型に置かれ、流体となる固化モールディング材料は前記支持素子127及び前記レンズ17の外表面を囲んでモールディングされて前記第一ベース12を一体的に成形することで、前記第一ベース12は前記第一回路基板11に一体に成形されることができ、つまり、前記第一ベース12と、前記第一回路基板11と、前記レンズ17は一体構造として形成される。当業者は本発明の前記レンズ17、27が熱硬化レンズ17、27だけでなく、他の性質のレンズ17、27であってもよく、本発明はここに限定されるものではないことを理解するはずである。類似的に、他の1つの前記レンズ27、前記第二ベース22及び前記第二回路基板21は一体的に成形して一体構造とすることができる。
更に、前記レンズ17、27はレンズ本体171、271と前記レンズ本体171、271の周囲に設けられるレンズ周縁172、272とを備える。前記レンズ17、27は精密光学素子であるため、前記レンズ本体171、271の辺縁は比較的薄い。前記レンズ本体171、271の辺縁に設けられると共に一体的に接続される前記レンズ周縁172、272は肉厚式ブラケットの設計であり、前記レンズ本体171、271を支えることができ、これにより前記レンズ本体171、271の光学性能に影響を及ぼさないと共に、前記レンズ本体171、271を金型において前記ベースに一体的にモールディングして接続することができる。つまり、前記ベースが成形される前に、前記レンズ17、27の前記レンズ周縁172、272は前記感光素子の前記非感光領域に設けられ、前記レンズ17、27の前記レンズ本体171、271は前記感光素子の感光経路に設けられ、前記ベースが成形された後に、前記モールディングベースは前記回路基板と、前記感光素子と、前記支持素子の一部と、前記レンズ17、27の前記レンズ周縁172、272を被覆している。
ところで、前記支持素子及び前記レンズ17、27は前記アレイカメラモジュール100の製品良品率を効率的に向上すると共に前記アレイカメラモジュール100の画像形成品質を改善することができる。更に、前記支持素子127、227は枠状の支持本体を備えると共に貫通孔を有し、前記支持本体は前記感光素子の感光域が前記支持素子の前記貫通孔及び前記レンズ17、27の前記レンズ本体171、271に対応するように前記回路基板に設けられことで、モールディングプロセスを行うときに、前記支持本体及び前記レンズ17、27は前記感光素子を保護することができるようにする。
このような実施例では、前記第一感光素子13及び前記第二感光素子23は一体的に成形されてパッケージされないので、前記第一ベース12及び前記第二ベース22を一体的に成形する前に、前記第一感光素子13及び前記第二感光素子23をそれぞれ前記第一回路基板11及び前記第二回路基板21に設ける必要があり、例えば、表面貼り付けの方式にて前記第一感光素子13及び前記第二感光素子23をそれぞれ前記第一回路基板11及び前記第二回路基板21に設け、又は、粘性媒体により第一感光素子13又は前記第二感光素子23をそれぞれ前記第一回路基板及び前記第二回路基板21にパッケージし、例えば接着剤によりパッケージする。
図17は本発明の第十三好ましい実施例によるアレイカメラモジュール100の模式図を示す。前記アレイカメラモジュール100は3つのカメラモジュールユニットを備え、それぞれは第一カメラモジュールユニット10と、第二カメラモジュールユニット20と、第三カメラモジュールユニット30である。前記第一カメラモジュールユニット10と前記第二カメラモジュールユニット20及び前記第三カメラモジュールユニット30との間に高度差Hを有し、かつ前記第一カメラモジュールユニット10と、前記第二カメラモジュールユニット20と、前記第三カメラモジュールユニット30との外端部が一致する。前記第一カメラモジュールユニット10と前記カメラモジュールユニットとの高さが一致する。
具体的には、前記第一ベース12は延在部124を備え、前記第三カメラモジュールユニット30及び前記第二カメラモジュールユニット20はそれぞれ前記延在部124に設けられることで、前記第一カメラモジュールユニット10と、前記第二カメラモジュールユニット20と、前記第三カメラモジュールユニット30を構造がコンパクトになるように安定して接続する。
つまり、前記延在部124は前記第三回路基板31及び前記第二回路基板21に同時に取付平面を提供する。特に、本発明のこの実施例では、前記第二カメラモジュールユニット20の前記第二ベース22は前記第三カメラモジュールユニット30の前記第三ベース32に一体的に接続されることで、前記第一カメラモジュールユニット10と、前記第二カメラモジュールユニット20と、前記第三カメラモジュールユニット30の光軸の一致性を確保する。
図18〜図20は本発明の第十四好ましい実施例によるアレイカメラモジュール100を示し、前記アレイカメラモジュール100は少なくとも2つのカメラモジュールユニットを備え、少なくとも2つの前記カメラモジュールユニットは外端面が一致し、少なくとも2つの前記カメラモジュールユニットの底部間に高度差Hを有し、高度差空間110を形成している。
具体的には、2つの前記カメラモジュールユニットはそれぞれ第一カメラモジュールユニット10及び第二カメラモジュールユニット20である。前記第一カメラモジュールユニット10は第一回路基板11と、第一感光素子13と、第一レンズ群14とを備える。前記第二カメラモジュールユニット20は第二回路基板21と、第二感光素子23と、少なくとも1つの第二レンズ群24とを備える。
更に、前記第一カメラモジュールユニット10は第一ベース12を備え、前記第一ベース12は前記第一回路基板11に固定、接続されている。前記第一ベース12は第一ベース本体123と、延在部124とを備え、前記第一ベース本体123は前記第一回路基板11に固定、接続され、前記延在部124は、前記第二カメラモジュールユニット20に取付位置を提供するように、少なくとも一部が前記ベース本体から外方へ延在する。前記第二回路基板21は前記第一ベース12の前記延在部124に固定、接続されることで、前記第一ベース12により前記第一カメラモジュールユニット10と前記第二カメラモジュールユニット20とを安定して接続する。
前記第一感光素子13は、前記第一回路基板11に感光情報を送信するように、前記第一回路基板11に電気的に接続され、前記第一レンズ群14は前記第一感光素子13が光線を受光して感光するように、前記第一感光素子13の感光経路に位置している。前記第二感光素子23は前記第二回路基板21に感光情報を送信するように、前記第二回路基板21に電気的に接続され、前記第二レンズ群24は前記第二感光素子23が光線を受光して感光するように前記第二感光素子23の感光経路に位置している。特に、ある実施の形態では、前記第一感光素子13及び前記第二感光素子23は表面貼り付けプロセスSMT(Surface Mount Technology)又はCOB(Chip On Board )プロセスにて前記第一回路基板11及び前記第二回路基板21にそれぞれ設けられると共に、少なくとも1つの第一電気接続素子133及び第二電気接続素子233により前記第一回路基板11及び前記第二回路基板21にそれぞれ電気的に接続されることができる。前記第一電気接続素子133及び前記第二電気接続素子233として金線、銀線、銅線、アルミ線、ボンディングバッド、ピン等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。より具体的には、本発明によれば、前記第一ベース12は一体成形の方式、例えばモールディング成形の方式にて前記第一回路基板11に設けられることで、前記第一ベース12と前記第一回路基板11とを安定して固定すると共に、余分な取付、固定過程を少なくする。例えば、接着剤による接着過程を少なくして、接続をより安定にし、接着剤による接続高さ分を省き、カメラモジュールユニットの高さを下げる。
前記第一感光素子13は感光域131と非感光域132とを有し、前記感光域131は感光作用を果たすものである。本発明のこの実施例では、前記非感光域132は前記電気接続素子133により前記回路基板11に電気的に接続されている。更に、前記ベース12は少なくとも一部が前記感光素子13の前記非感光域132に一体的に成形されている。言い換えれば、前記第一ベース12は前記第一回路基板11及び前記第一感光素子13を一体的に成形してパッケージしている。前記ベース12は前記電気接続素子133を被覆している。
図18Bに示す本発明の第十四好ましい実施例による変形実施の形態を参照すると、このような実施の形態では、少なくとも1つの前記カメラモジュールの前記感光素子は少なくとも一部が前記ベースにより一体的にパッケージされると共に、少なくとも1つの前記カメラモジュールの前記感光素子が前記ベースにより一体的にパッケージされない。具体的には、図18Bを参照すると、前記第一カメラモジュールユニット10の前記第一回路基板11及び前記第一感光素子13の少なくとも一部の前記非感光域132は前記第一ベース12により一体的にパッケージされ、前記第二カメラモジュールユニット20の前記第二回路基板21は前記第二ベースにより一体的にパッケージされる。つまり、前記第二感光素子23は前記第二ベースにより一体的にパッケージされない。言い換えれば、本発明の実施例の感光素子のパッケージング方式及び他の実施例の感光素子の取付方式は自由に組み合わせることができ、これにより、構造の異なるアレイカメラモジュールを形成し、本発明はその面に制限されない。
ところで、前記回路基板のみに成形される上記の方式に対して、感光素子にモールディング成形される方式は前記ベースの一体的に成形可能な範囲を前記感光素子の前記非感光域まで広げることにより、前記感光素子の正常な感光作動に影響を及ぼさずに、前記ベース底部の接続面積を大きくすることができ、これにより、前記ベース、前記回路基板及び前記感光素子をより安定して接続することができると共に、天井部は他の部材、例えば前記レンズ群、前記レンズ群支持素子等に、より大きな取付可能な面積を提供することができる。かつ前記電気接続素子133は前記ベース12により被覆されることで、外部からの前記電気接続素子133への干渉を防止すると共に、前記電気接続素子133の酸化又はほこり付着による前記カメラモジュールユニットの画像形成品質への影響を防止する。
例として、前記第一ベース12は、従来のCOB方式と区別するように、金型によるモールディング一体成形の方式、例えば、感光素子にモールディングする方式にて前記第一回路基板11に設けられることができる。金型による一体成形の方式にて、成形形状及び表面平坦度を比較的よく制御することができ、例えば、前記延在部124に比較的よい平坦度を持たせることで、前記第二カメラモジュールユニット20に平坦な取付条件を提供すると共に、前記第一カメラモジュールユニット10と前記第二カメラモジュールユニット20との光軸の一致性を確保するのに寄与することができる。ところで、前記光軸が一致するということは、2つのカメラモジュールユニットの中心光軸方向が平行すること、又は両中心光軸間の夾角が所定の誤差範囲内にあることをいい、本発明はその面に制限されない。
より具体的には、前記延在部124は支持面1241を有し、前記支持面1241は前記第一カメラモジュールユニット10から遠ざかる方向へ延在することで、前記第一カメラモジュールユニット10を前記第二カメラモジュールユニット10に隣接して配列する。前記カメラモジュールユニットの光軸方向を高さ方向とし、前記延在部124の高さを前記第一回路基板11よりも高くすることで、前記第一ベース12と第一回路基板11との間に前記高度差空間110を形成している。つまり、前記延在部124と前記第一回路基板11との間に高度差が存在することで、前記延在部124に取り付けられた前記第二カメラモジュールユニット20と前記第一カメラモジュールユニット10との間に高度差を存在させ、従って、前記第一カメラモジュールユニット10と前記第二カメラモジュールユニット20との間の高度差Hと、前記延在部124と前記第一回路基板11との間の高度差と前記第二回路基板21の厚さとの合計とが一致すると、前記第一カメラモジュールユニット10及びと前記第二カメラモジュールユニット20の端部の高さを一致に保持することができ、即ち、前記アレイカメラモジュール100ユニットの外端が平坦になる。これにより見えるように、前記延在部124と前記第一回路基板11との高度差にて前記第一カメラモジュールユニット10と前記第二カメラモジュールユニット20との間に存在している高度差を補償することで、2つの高さの異なるカメラモジュールユニットを安定して組み立てると共に、外端面を一致させるように保持して前記第一カメラモジュールユニット10と前記第二カメラモジュールユニット20とを光線入射方向が一致するように並列に設置し、かつ光線入射面を一致させ、これにより、前記第一カメラモジュールユニット10と前記第二カメラモジュールユニット20とが互いに協動して画像情報を収集するときに、より正確な情報を取得することができる。
更に、前記高度差空間110は前記アレイカメラモジュール100の底部に位置し、前記アレイカメラモジュール100単体は電子デバイスに取り付けられるときに、前記高度差空間110は前記電子デバイスの内部に位置することで、前記電子デバイスの外部を相対的に平坦になるように保持しており、前記電子デバイスの部材は前記高度差空間110に設けられることができ、これにより、前記電子デバイスの内部空間を十分に利用し、前記電子デバイスの軽薄化の発展に更に寄与することができる。
更に、前記延在部124の支持面1241を金型による一体成形の方式にて形成することで、比較的よい平坦性を確保すると共に、金型により前記延在部124及び前記第一回路基板11の方向を一致させるように制御することができ、例えば、前記延在部124の方向を前記第一回路基板11の方向に平行することで、前記第一回路基板11及び前記第二回路基板21の方向を一致させて前記第一カメラモジュールユニット10と前記第二カメラモジュールユニット20とに一致の取付基礎を提供し、前記第一カメラモジュールユニット10と前記第二カメラモジュールユニット20との光軸を一致させる。
更に、本発明のこの実施例によれば、前記第一回路基板11は第一回路基板本体111と少なくとも1つの第一電子素子112とを備え、前記第一電子素子112は前記第一回路基板本体111よりも突出し、前記第一回路基板本体111の作動と協動するためのものである。前記第一ベース12は前記第一回路基板本体111に一体的に成形されると共に、前記第一電子素子112を被覆することで、前記第一電子素子112の占用空間を低減する。前記第一電子素子212として抵抗器、コンデンサ、ドライバ等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。勿論、本発明の他の一実施例では、前記第一電子素子112を設けなくてもよいし、前記第一電子素子112を前記第一回路基板本体111よりも突出させ、例えば前記第一回路基板本体111に埋め込んでもよく、本発明はその面に制限されない。
各前記第一電子素子112は例えばSMTプロセスにて互いに間隔を空けて前記第一回路基板11の辺縁域、例えば前記第一感光素子13の外側に貼り付けることができる。ところで、各前記第一電子素子112はそれぞれ前記第一回路基板11における同じ側又は反対側に位置することができ、例えば、1つの具体的な例では、前記第一感光素子13及び各前記第一電子素子112はそれぞれ前記第一回路基板11における同じ側に位置すると共に、前記第一感光素子13は前記第一回路基板11のチップ貼付域に貼り付けられ、各前記第一電子素子112はそれぞれ互いに間隔を空けて前記第一回路基板11の辺縁域に貼り付けられることができる。前記第一ベース12は成形した後に各前記第一電子素子112を被覆することで、前記第一ベース12により隣り合う前記第一電子素子112を離隔すると共に前記第一電子素子112と前記第一感光素子13とを離隔する。
本発明の前記カメラモジュールでは、前記第一ベース12は成形した後に各前記第一電子素子112及び前記第一電気接続素子133を被覆する方式は多くの利点があり、まず、前記第一ベース12は各前記第一電子素子112及び前記第一電気接続素子133を被覆することで、隣り合う前記第一電子素子112間及び前記第一電気接続素子133間に互いに干渉する不具合が発生せず、隣り合う前記第一電子素子112及び前記第一電気接続素子133の距離が比較的近くても、前記カメラモジュールユニットの画像形成品質を確保することができ、このようにして、面積の小さい前記第一回路基板11により多い前記第一電子素子112を貼り付けることができることで、前記カメラモジュールユニットの構造をよりコンパクトにし、前記カメラモジュールユニットの寸法を制御するのに寄与したうえで、前記カメラモジュールユニットの画像形成品質を向上する。次に、前記第一ベース12は各前記第一電子素子112及び前記第一電気接続素子133を被覆することで、水平方向でも高さ方向でも、前記第一ベース12と各前記第一電子素子112との間、及び前記第一電気接続素子133間に安全距離を予め残す必要がなく、前記カメラモジュールユニットの寸法を小さくすることができる。第三、前記第一ベース12は各前記第一電子素子112及び前記第一電気接続素子133を被覆することで、前記第一ベース12と前記第一回路基板11との間に接着剤を使用して接続とレベリングを行う必要がなく、前記カメラモジュールユニットの高さ寸法を下げるのに寄与する。第四、前記第一ベース12は各前記第一電子素子112及び前記第一電気接続素子133を被覆し、後続の搬送過程及び前記カメラモジュールユニットを組み立てて前記アレイカメラモジュール100を形成する過程において、前記第一ベース12は前記第一電子素子112及び前記第一電気接続素子133の揺れ及び脱落を防止することができることで、前記アレイカメラモジュール100の構造安定性を確保するのに寄与する。第五、前記第一ベース1223は各前記第一電子素子112及び前記第一電気接続素子133を被覆し、後続の搬送過程及び前記カメラモジュールユニットを組み立てて前記アレイカメラモジュール100を形成する過程において、汚染物の各前記第一電子素子112及び前記第一電気接続素子133への汚染を防止することができることで、前記アレイカメラモジュール100の画像形成品質を確保する。第六、前記第一ベース12は前記電子素子を被覆した後に、前記第一電子素子112及び前記第一電気接続素子133を空気から遮断することができ、このような方式にて、前記第一電子素子112及び前記第一電気接続素子133の酸化速度と劣化速度を遅くし、前記第一電子素子112、前記第一電気接続素子133及び前記アレイカメラモジュール100の環境安定性を向上するのに寄与することができる。
ところで、前記第一ベース12は前記第一回路基板11に一体的に成形すると共に前記第一回路基板11の前記第一電子素子112及び前記第一電気接続素子133を被覆することで、前記第一ベース12及び前記第一回路基板本体111は比較的大きい接続面積を有し、接続をより安定にし、前記延在部124により安定した支持を提供すると共に、一体成形の方式は比較的よい構造強度を有するため、前記延在部124は前記第二カメラモジュールユニット20を堅牢、信頼的に支持して固定することができることで、製品の良品率を確保する。
ところで、前記第二カメラモジュールユニット20は前記第一ベース12の前記延在部124に取り付けられることで、前記延在部124の延在長さ及び前記第二カメラモジュールユニット20の取付位置により前記第一カメラモジュールユニット10と前記第二カメラモジュールユニット20との間の距離を容易に制御し、類型の異なるカメラモジュールユニットの協動要求を容易に満足する。
本発明のこの実施例によれば、前記第一ベース12は前記第一感光素子13に光線通路を提供する第一光窓121を有する。言い換えれば、前記第一感光素子13は前記第一光窓121内に位置し、前記第一感光素子13の感光経路は前記第一光窓121と方向が一致する。
より具体的には、前記第一ベース本体123は前記第一感光素子13に光線通路を提供する前記第一光窓121を形成している。一実施例では、前記第一ベース本体123は前記第一感光素子13の形状に適する1つの閉じた環状構造である。
前記第一ベース12は前記第一光窓121に連通する第一取付溝122を有する。前記第一カメラモジュールユニット10は第一フィルタ素子16を備え、前記第一フィルタ素子16は、前記第一レンズ群14を通して前記第一感光素子13に至る光線をろ過するように前記第一レンズ群14と前記第一感光素子13との間に位置している。前記第一フィルタ素子16は前記第一取付溝122に取り付けられている。
更に、本発明のこの実施例によれば、前記第二カメラモジュールユニット20は第二ベース22を備え、前記第二ベース22は前記第二回路基板21に固定、接続されている。前記第二ベース22は第二ベース本体223を備えると共に第二光窓221を有する。前記第二ベース本体223は前記第二感光素子23に光線通路を提供する前記第二光窓221を形成している。言い換えれば、前記第二感光素子23は前記第二光窓221内に位置し、前記第二感光素子23は前記第二光窓221と方向が一致する。一実施例では、前記第二ベース本体223は前記第二感光素子23の形状に適する1つの閉じた環状構造である。
前記第二ベース22は前記第二光窓221に連通する第二取付溝222を有し、前記第二取付溝222は前記第二ベース本体223に設けられている。前記第二カメラモジュールユニット20は第二フィルタ素子26を備え、前記第二フィルタ素子26は、前記第二レンズ群24を通して前記第二感光素子23に至る光線をろ過するように前記第二レンズ群24と前記第二感光素子23との間に位置している。前記第二フィルタ素子26は前記第一取付溝122に取り付けられている。
前記第一フィルタ素子16及び前記第二フィルタ素子26は異なる類型として実施されることができ、例えば、前記フィルタ素子は赤外カットフィルタ、全透過スペクトルフィルタ、ブルーガラスフィルタ及び他のフィルタ又は複数のフィルタの組合せとして実施されることができ、例えば、前記フィルタ素子は赤外カットフィルタと全透過スペクトルフィルタとの組合せとして実施されることができ、即ち、前記赤外カットフィルタ及び前記全透過スペクトルフィルタは切り替えられて前記感光素子の感光経路に選択的に位置することができ、例えば、昼間等の光線が比較的十分な環境で前記アレイカメラモジュール100を使用すると、前記赤外カットフィルタを前記感光素子の感光経路に切り替え、前記赤外カットフィルタを介して前記カメラモジュールユニットに進入して物体で反射される光線のうちの赤外線をろ過する一方、夜間等の光線の比較的暗い環境で前記カメラモジュールユニットを使用すると、前記全透過スペクトルフィルタを前記感光素子の感光経路に切り替え、前記カメラモジュールユニットに進入し受光されて物体で反射される光線のうちの赤外線部分を透過させることを許容する。
前記第二感光素子23は感光域221と非感光域222とを有し、前記感光域221は感光作用を果たすものである。本発明のこの実施例では、前記非感光域222は前記電気接続素子233により前記回路基板21に電気的に接続されている。更に、前記ベース22は少なくとも一部が前記感光素子23の前記非感光域232に一体的に成形されている。言い換えれば、前記第一ベース22は前記第一回路基板21及び前記第一感光素子23を一体的に成形してパッケージしている。前記ベース22は前記電気接続素子233を被覆している。
更に、本発明のこの実施例によれば、前記第二ベース22は前記第二回路基板21及び少なくとも一部の前記非感光域222に一体的に成形されることで、前記第二ベース22と、前記第二回路基板21と、前記第二感光素子23とを安定して固定すると共に、余分な取付、固定過程を少なくする。例えば、接着剤による接着過程を少なくして、接続をより安定にし、接着剤による接続高さ分を省き、カメラモジュールユニットの高さを下げる。
前記第二回路基板21は第二回路基板本体211と少なくとも1つの第二電子素子212とを備え、前記第二電子素子212は前記第二回路基板本体211よりも突出し、前記第二回路基板本体211の作動と協動するためのものである。前記第二ベース22は前記第二回路基板本体211に一体的に成形すると共に、前記第二電子素子212と前記第二電気接続素子233を被覆している。前記第二ベース22の一体成形の方式は前記第一ベース12と同じであることができ、第一ベース12と同様な利点があるため、ここには重複する説明を省略する。
更に、本発明のこの実施例によれば、前記第一カメラモジュールユニット10は少なくとも1つの第一レンズ群支持素子15を備え、前記第一レンズ群14は前記第一レンズ群支持素子15に取り付けられ、前記第一レンズ群支持素子15は前記第一ベース12の前記第一ベース本体123に取り付けられることで、前記第一レンズ群14を前記第一感光素子13の感光経路に位置させる。
前記第二カメラモジュールユニット20は少なくとも1つの第二レンズ群支持素子25を備え、前記第二レンズ群24は前記第二レンズ群支持素子25に取り付けられ、前記第二レンズ群支持素子25は前記第二ベース本体223に取り付けられることで、前記第二レンズ群24を前記第二感光素子23の感光経路に位置させる。
更に、前記第一レンズ群支持素子15及び前記第二レンズ群支持素子25は駆動素子又は鏡ホルダー素子として実施されることができることで、オートフォーカスカメラモジュール又はフィックスフォーカスカメラモジュールを形成している。前記駆動素子としてボイスコイルモーター、ピエゾモーター等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。例えば、前記第一レンズ群支持素子15及び前記第二レンズ群支持素子25は何れも駆動素子として実施されると、前記第一カメラモジュールユニット10及び前記第二カメラモジュールユニット20は何れもオートフォーカスカメラモジュールであり、つまり、前記アレイカメラモジュール100は2つのオートフォーカスカメラモジュールで構成される。前記第一レンズ群14の支持ユニットは駆動素子として実施され、前記第二レンズ群支持素子25は鏡ホルダー素子として実施されると、前記第一カメラモジュールユニット10はオートフォーカスカメラモジュールであり、前記第二カメラモジュールユニット20はフィックスフォーカスカメラモジュールであり、つまり、前記アレイカメラモジュール100はオートフォーカスカメラモジュールとフィックスフォーカスカメラモジュールとで構成される。前記第一レンズ群支持素子15は鏡ホルダー素子として実施され、前記第二レンズ群24素子は鏡ホルダー素子として実施されると、前記第一カメラモジュールユニット10はフィックスフォーカスカメラモジュールであり、前記第二カメラモジュールユニット20はオートフォーカスカメラモジュールである。前記第一レンズ群支持素子15及び前記第二レンズ群支持素子25は何れも前記鏡ホルダー素子として実施されると、前記第一カメラモジュールユニット10及び前記第二カメラモジュールユニット20は何れもフィックスフォーカスカメラモジュールである。
ところで、一実施例では、前記第一レンズ群支持素子15又は前記第二レンズ群支持素子25は駆動素子として実施されると、前記第一レンズ群支持素子15及び前記第二レンズ群支持素子25は前記第一レンズ群14又は前記第二レンズ群24を駆動して作動させるように前記第一回路基板11又は前記第二回路基板21に電気的に接続されている。例として、前記第一レンズ群支持素子15及び前記第二レンズ群支持素子25はピン、ボンディングバッド又はリード線等を設ける方式にて前記第一回路基板11又は前記第二回路基板21に電気的に接続されることができる。
前記第一カメラモジュールユニット10及び前記第二カメラモジュールユニット20の類型は、互いに協動してよりよい画像収集効果を実現するように必要に応じて配置されてもよく、本発明はその面に制限されない。
ところで、前記第一カメラモジュールユニット10における前記第一レンズ群支持素子15が前記第一ベース本体123の天井面に取り付けられ、前記第一フィルタ素子16が前記第一ベース本体123の前記第一取付溝122に取り付けられ、前記第二カメラモジュールユニット20における前記第二レンズ群支持素子25が前記第二ベース本体223の天井面に取り付けられ、前記第二フィルタ素子26が前記第二ベース22の第二取付溝222に取り付けられ、前記第一ベース12及び前記第二ベース22は何れも一体成形の方式にてそれぞれ前記第一回路基板本体111及び前記第二回路基板本体211に設けられることで、前記第一ベース本体123及び前記第二ベース本体223により平坦な取付条件を提供することができ、例えば、前記第一フィルタ素子16、前記第二フィルタ素子26、前記第一レンズ群支持素子15及び前記第二レンズ群支持素子25等に平坦、一致の取付条件を提供することで、前記第一カメラモジュールユニット10及び前記第二カメラモジュールユニット20のそれぞれの組立精度を向上して累積誤差を減少すると共に、前記第一カメラモジュールユニット10と前記第二カメラモジュールユニット20との中心光軸の一致性を向上するのに寄与する。
前記第一回路基板11、前記第一ベース12、前記第一感光素子13、前記第二回路基板21及び前記第二感光素子23でアレイ回路基板組立体を構成することで、類型の異なるレンズ群をそれぞれ前記第一ベース12及び前記第二ベース22に容易に取り付けて、予め定めた高度差Hを有する前記アレイカメラモジュール100を構成する。言い換えれば、前記アレイカメラモジュール100は高度差のある少なくとも1つの前記アレイ回路基板組立体と、2つの前記レンズ群とを備え、2つの前記レンズ群はそれぞれ前記アレイ回路基板組立体の2つの感光経路に位置している。
例として、図20を参照すると、前記アレイカメラモジュール100の前記アレイ回路基板組立体の形成過程は次のように行ってもよい。まず、前記第一感光素子13及び前記第二感光素子23を前記第一回路基板11及び前記第二回路基板21に貼り付けると共に、前記電気接続素子により前記感光素子及び前記回路基板を電気的に接続し、更に、前記第一回路基板11及び前記第一感光素子13の少なくとも一部の前記非感光域132に一体成形により前記延在部124を備えた前記第一ベース12を形成すると共に、前記第一ベース12の前記第一ベース本体123に前記第一回路基板本体111にある前記第一電子素子112及び前記第一電気接続素子133を被覆させ、その後に、前記第二回路基板21を前記第一ベース12の前記延在部124に取り付け、更に、前記第二回路基板21及び前記第二感光素子23の少なくとも一部の前記非感光域232に一体成形により前記第二ベース22を形成すると共に、前記第二ベース22に前記第二回路基板21の前記第二電子素子212及び前記第二電気接続素子233を被覆させ、前記第一感光素子13の感光域131及び前記第二感光素子23の感光域231を前記第一ベース12の第一光窓121及び前記第二ベース22の第二光窓221に対応させる。勿論、本発明の他の実施の形態では、他の製造順序を有してもよく、当業者は前記アレイ回路基板組立体の形成順序が本発明の制限とならないことを理解するはずである。
図21は本発明の第十五好ましい実施例によるアレイカメラモジュール100の模式図を示す。本発明のこの実施例では、前記第二回路基板21は前記第一ベース12の前記延在部124に埋設されることで、前記第二回路基板21と前記延在部124との相対高さを下げ、前記第二回路基板21の取付固定過程を少なくする点で上記実施例とは異なる。前記第二ベース22は前記第一ベース12に一体的に接続されている。
更に、前記第二回路基板本体211は前記第二感光素子23に電気的に接続されるように少なくとも1つの第二電気接続域2111を有する。例えば、金線をボンディングする方式にて前記第二電気接続素子233を前記第二感光素子23と前記第二電気接続域2111とに電気的に接続することで、前記第二感光素子23及び前記第二回路基板21を電気的に接続する。例として、製造過程において、前記感光素子13、23を備えた前記回路基板11、21をそれぞれ予め定めた位置に設け、その後に一体成形により前記第一ベースと前記第二ベースとを形成すると共に第一ベースの前記延在部に前記第二回路基板の底部を被覆させる。
前記第二電気接続域2111は条状ボンディングバッドとして実施されることが挙げられるが、これに限定されるものではない。この実施の形態では、前記第二感光素子23は四側のそれぞれに前記第二電気接続素子233を設ける方式にて前記第二回路基板に電気的に接続されている。相応的に、前記第二回路基板21は対向する両側にそれぞれ設けられた4つの前記第二電気接続域2111を有する。4つの前記第二電気接続域2111は前記延在部124の表面に露出している。前記第二感光素子23は各前記第二電気接続素子233を介して各前記第二電気接続域2111にそれぞれ電気的に接続されている。
本発明のある実施の形態では、第二ベース22は2度目の一体成形により前記第一ベース1に設けられている。つまり、前記アレイ回路基板組立体を製造するときに、まず、前記第一回路基板11及び前記第二回路基板21を一体成形により前記第一ベース12を形成すると共に、前記第二回路基板21の前記第二電気接続域2111を外部に露出させ、その後に、前記第二回路基板21に前記第二感光素子23を設けると共に、前記電気接続素子233を介して前記第二感光素子23及び前記回路基板21の前記第二電気接続域2111を電気的に接続し、その後に前記第二回路基板21に一体成形により前記第二ベース22を形成している。
勿論、一実施例では、まず、前記第二感光素子23を前記第二回路基板21に設け、その後に、一次成形により前記第一ベース11及び前記第二ベースを形成すると共に、前記第一ベース11の前記延在部124に前記第二回路基板21を被覆させてもよい。
図22は本発明の第十五好ましい実施例によるアレイカメラモジュール100の1つの変形実施の形態を示す。前記アレイ回路基板組立体は前記第一回路基板11と前記第二回路基板21とを接続している接続板128を備える点で図21の実施の形態とは異なる。より具体的には、前記接続板128は前記第一回路基板11と前記第二回路基板21とを電気的に接続することで、前記第一回路基板11及び前記第二回路基板21は情報を取り合う。前記第一回路基板11及び前記第二回路基板21は電気的に接続されるときに、前記第一回路基板及び前記第二回路基板21は1つの出力端を共用することができる。前記接続板128として軟質板が挙げられるが、これに限定されるものではない。
図23は本発明の第十六好ましい実施例によるアレイカメラモジュール100を示す。前記第一ベース12は少なくとも一部が前記第一ベース本体123から上方へ延在して前記第一レンズ群14又は前記第一レンズ群支持素子15を位置規制して取り付けるための第一位置規制溝126を形成する第一延在取付部125を備え、前記第二ベース22は少なくとも一部が前記第二ベース本体223から上方へ延在して前記第二レンズ群24又は前記第二レンズ群支持素子25を位置規制して取り付るための第二位置規制溝226を形成する第二延在取付部225を備える点で上記実施例とは異なる。
本発明のこの実施例では、前記第一レンズ群14は前記第一位置規制溝126に取り付けられている。つまり、前記第一延在取付部125の形状は前記第一レンズ群14に対応することで、前記第一レンズ群14を位置規制して取り付けるのに適し、フィックスフォーカスカメラモジュールを形成している。前記第二レンズ群24は前記第二位置規制溝226に取り付けられている。つまり、前記第二延在取付部225の形状は前記第二レンズ群24に対応することで、前記第二レンズ群24を位置規制して取り付けるのに適して、フィックスフォーカスカメラモジュールを形成している。つまり、前記アレイカメラモジュール100の2つの前記アレイカメラモジュール100ユニットは何れもフィックスフォーカスカメラモジュールである。
本発明の他の一実施例では、前記第一レンズ群支持素子15は前記第一位置規制溝126に取り付けられ、前記第一レンズ群14は前記第一レンズ群支持素子15に取り付けられ、前記第一レンズ群支持素子15は駆動素子として実施されることで、前記第一カメラモジュールユニット10はオートフォーカスカメラモジュールを形成している。前記第二レンズ群支持素子25は前記第二位置規制溝226に取り付けられ、前記第二レンズ群24は前記第二レンズ群支持素子25に取り付けられ、前記第二レンズ群支持素子25は駆動素子として実施されることで、前記第二カメラモジュールユニット20はオートフォーカスカメラモジュールを形成している。つまり、前記アレイカメラモジュール100の2つの前記カメラモジュールユニットは何れもオートフォーカスカメラモジュールである。
勿論、本発明の他の実施例では、オートフォーカス及びフィックスフォーカスとの2種類の方式の組合せであってもよく、本発明はその面に制限されない。
図24は本発明の第十七好ましい実施例によるアレイカメラモジュール100を示す。本発明のこの実施の形態では、前記第一カメラモジュールユニット10は、他の部材、例えば、前記第一フィルタ素子16、前記第一レンズ群14又は前記第一レンズ群支持素子15を取り付けるための第一台座18を備える。
本発明のこの実施例の図面では、前記第一台座18は前記第一ベース本体123に取り付けられ、前記第一フィルタ素子16は前記第一台座18に取り付けられている。特に、前記第一台座18は前記第一ベース12の前記第一光窓121内に沈下することで、前記第一フィルタ素子16の位置を沈下させ、前記第一感光素子13に近づけ、前記第一カメラモジュールユニット10のバックフォーカスを低減すると共に、前記第一フィルタ素子16の必要面積を低減する。
前記第二台座28は前記第二ベース本体223に取り付けられ、前記第二フィルタ素子26は前記第二台座28に取り付けられている。特に、前記第二台座28は前記第二ベース22の前記第二光窓221内に沈下することで、前記第二フィルタ素子26の位置を沈下させ、前記第二感光素子23に近づけ、前記第二カメラモジュールユニット20のバックフォーカスを低減すると共に、前記第二フィルタ素子26の必要面積を低減する。勿論、本発明の他の実施例では、前記アレイカメラモジュール100は1つの前記台座、例えば前記第一台座18又は前記第二台座28のみを備えてもよく、当業者は前記台座の数が本発明の制限とならないことを理解するはずである。
この実施例では、前記第一台座18は前記第一ベース12の前記第一取付溝122に取り付けられ、前記第二台座28は前記第二ベース22の前記第二取付溝222に取り付けられている。本発明の他の実施例では、前記第一ベース本体123及び前記第二ベース本体223は、沈下しない前記第一台座18及び前記第二台座28に直接取り付けられるプラットフォーム状の構造であってもよく、当業者は前記台座の取付位置及び具体的な構造が本発明の制限とならないことを理解するはずである。
図25は本発明の第十八好ましい実施例によるアレイカメラモジュール100の模式図を示す。前記第一カメラモジュールユニット10は第一補充ベース19を備え、前記第一補充ベース19は前記第一ベース本体123に補充されて取り付けられ、前記第一ベース本体123と協動して前記第一光窓121を形成している。つまり、このような実施の形態では、前記第一ベース本体123は1つの閉じた環状構造ではなく、前記第一補充ベース19により補充してから形成された閉じた環状構造である。言い換えれば、前記第一ベース本体123は外部に連通する少なくとも1つの第一切欠き1231を備え、前記第一補充ベース19は少なくとも一部が前記第一切欠き1231に補充される。前記第一切欠き1231は前記第一補充ベース19の位置を位置規制することで、前記補充ベースは正確かつ速めに取り付けられることができる。前記第一切欠き1231及び前記第一補充ベース19の形状は必要に応じて設置してもよく、例えば、逆台形構造、三角形構造、方形構造等にしてもよく、本発明はその面に制限されない。
前記第二カメラモジュールユニット20は第二補充ベース29を備え、前記第二補充ベース29は前記第二ベース本体223に補充されて取り付けられ、前記第二ベース本体223と協動して前記第二光窓221を形成している。つまり、このような実施の形態では、前記第二ベース本体223は1つの閉じた環状構造ではなく、前記第二補充ベース29により補充してから形成された1つの閉じた環状構造である。言い換えれば、前記第二ベース本体223は外部に連通する少なくとも1つの第二切欠き2231を備え、前記第二補充ベース29は少なくとも一部が前記第二切欠き2231に補充される。前記第二切欠き2231は前記第二補充台座18の位置を位置規制することで、前記補充ベースは正確かつ速めに取り付けられることができる。前記第二切欠き2231及び前記第二補充ベース29の形状は必要に応じて設置してもよく、例えば、逆台形構造、三角形構造、方形構造等にしてもよく、本発明はその面に制限されない。
勿論、本発明の他の実施の形態では、前記アレイカメラモジュール100は前記補充ベース、例えば、前記第一補充ベース19又は前記第二補充ベース29を備えてもよく、当業者は前記補充ベースの形状及び数が本発明の制限とならないことを理解するはずである。
図26は本発明の第十九好ましい実施例によるアレイカメラモジュール100の模式図を示す。この実施例では、前記第二回路基板本体211は第二沈下孔2112を有し、前記第二感光素子23は沈下して前記第二沈下孔2112内に設けられることで、前記第二感光素子23と前記第二回路基板本体211との相対高さを下げる。
前記第二沈下孔2112は前記第二回路基板21の両側に連通し、前記第二感光素子23が前記第二沈下孔2112に沈下すると、前記第二感光素子23の底部は前記第一ベース12の前記延在部124により支持される。つまり、前記延在部124は前記第二感光素子23に取付平面を提供する。前記第一ベース12は一体成形の方式にて前記第一回路基板11に形成されることで、前記延在部124及び前記第一回路基板11を比較的よい一致性を有するように延在させ、前記第二感光素子23及び前記第一回路基板11に比較的よい一致性を持たせ、前記第一カメラモジュールユニット10と前記第二カメラモジュールユニット20とに比較的よい光軸の一致性を持たせる。
図27は本発明の第二十好ましい実施例によるアレイカメラモジュール100の模式図を示す。このような実施例では、前記第二ベース本体223は前記第二ベース本体223に一体的に接続され、前記第一ベース本体123は前記第一回路基板11に固定、接続され、前記第二ベース本体223は前記第二回路基板21に固定、接続されることで、前記第一カメラモジュールユニット10と前記第二カメラモジュールユニット20とを安定して接続する。
つまり、このような方式では、前記第一ベース12は前記延在部124を形成せずに、前記第二ベース本体223及び前記第一ベース本体123を一体的に接続する方式にて前記第一カメラモジュールユニット10と前記第二カメラモジュールユニット20を固定、接続する。前記第一ベース12と前記第二ベース22との間に高度差を有する。
例として、製造過程において、前記第一回路基板11及び前記第二回路基板21を予め定めた高度差を有するように予め定めた位置に設け、更に、前記第一回路基板11及び前記第二回路基板21における予め定めた位置に前記第一ベース本体123及び前記第二ベース本体223をそれぞれ形成することで、前記第一回路基板11及び前記第二回路基板21の相対位置を高度差を有するように決める。更に、前記第一回路基板11及び前記第二回路基板21に前記第一感光素子13及び前記第二感光素子23を取り付ける。勿論、本発明の他の実施の形態では、他の順序で製造する方式であってもよく、本発明はその面に制限されない。
図28は本発明の第二十一好ましい実施例によるアレイカメラモジュール100の模式図を示す。前記アレイカメラモジュール100は支持板129を備え、前記支持板129は前記第一ベース本体123に固定、接続され、前記第二回路基板21は前記支持板129に取り付けられている。
更に、支持板129は貫通孔1290を有し、前記貫通孔1290は前記第一感光素子13に光線通路を提供するように前記第一光窓121に対応する。
言い換えれば、このような方式では、前記第一ベース12は前記延在部124を形成せず、前記支持板129により前記第一カメラモジュールユニット10及び前記第二カメラモジュールユニット20を固定、接続されると共に、前記第一カメラモジュールユニット10及び前記第二カメラモジュールユニット20の底部の間に高度差を持たせ、外端部を一致させる。前記支持板129として鋼板が挙げられるが、これに限定されるものではない。
図29は本発明の第二十二好ましい実施例によるアレイカメラモジュール100の模式図を示す。このような実施の形態では、前記第一ベース12の前記延在部124は下方へ広がることで、前記延在部124の底部及び前記第一回路基板11の底部を一致させる。つまり、前記アレイカメラモジュール100は全体的に外端部及び底部が何れも一致することで、一定的であり、かつ相対的に規則、平坦な構造を形成し、電子デバイスへの取付を容易にする。
図30は本発明の第二十三好ましい実施例によるアレイカメラモジュール100の模式図を示す。このような実施の形態では、前記第一ベース12は製造過程において金型を支持して前記第一回路基板11又は前記第一感光素子13への損傷を防止するための第一支持素子127を備える。つまり、製造過程において、前記製造金型を前記第一支持素子127に当接させることで、金型を前記第一回路基板11又は前記第一感光素子13に直接接触させないようにすると共に、成形材料の内側への溢れを防止する。
更に、前記第一支持素子127は前記第一ベース本体123の形状に一致する環状構造であることができる。前記第一支持素子127は弾性を有し、接着剤塗布層又はゴムパッドが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
更に、前記第一ベース本体123の側壁は傾斜角を有することで、金型による製造、例えば、型抜き過程を便利にすると共に前記第一ベース本体123の底部にバリが生じる現象を減少する。
前記第二ベース22は製造過程において金型を支持して前記第二回路基板21又は前記第二感光素子23への損傷を防止するための第二支持素子227を備える。つまり、製造過程において、前記製造金型を前記第二支持素子227に当接させることで、金型を前記第一回路基板11又は前記第二感光素子23に直接接触させないようにすると共に、成形材料の内側への溢れを防止する。
更に、前記第二支持素子227は前記第二ベース本体223の形状に一致する環状構造であることができる。前記第二支持素子227は弾性を有し、接着剤塗布層又はゴムパッドが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
更に、前記第二ベース本体223の側壁は傾斜角を有することで、金型による製造、例えば、型抜き過程を便利にすると共に、前記第二ベース本体223の底部にバリが生じる現象を減少する。
図31は本発明の第二十四好ましい実施例によるアレイカメラモジュール100の模式図である。本発明のこのような実施の形態では、前記第一フィルタ素子16は前記第一ベース本体123に固定、接続されている。具体的には、前記第一フィルタ素子16は一体成形の方式にて前記第一ベース本体123に固定、接続されている。
更に、前記第一フィルタ素子16は前記第一支持素子127に支持されることで、一体成形して固定、接続されることが容易になる。
前記第二フィルタ素子26は前記第二ベース本体223に固定、接続されている。具体的には、前記第二フィルタ素子26は一体成形の方式にて前記第二ベース本体223に固定、接続されている。
更に、前記第二フィルタ素子26は前記第二支持素子227に支持されることで、一体成形して固定、接続されることが容易になる。
例として、前記フィルタ素子16、26はモールディング成形の方式にて各前記ベース本体123、223に一体的に成形されて接続されてもよい。
例として、前記アレイカメラモジュール100の前記アレイ回路基板組立体の形成過程は次のように行ってもよいが、これに限定されるものではない。即ち、まず、前記第一回路基板11と前記第二回路基板21に前記第一支持素子127と前記第二支持素子227をそれぞれ設け、その後に、前記第一フィルタ素子16を前記第一支持素子127に設け、その後に、前記第一フィルタ素子16の上方に一体成形により前記第一ベース12を形成することで、前記第一フィルタ素子16を一体的に成形して固定し、更に前記第二回路基板21を前記第一ベース12の前記延在部124に設け、更に、前記第二支持素子227に前記第二フィルタ素子26を設け、前記第二フィルタ素子26の上方に一体成形により前記第二ベース本体223を形成することで、前記第二フィルタ素子26を一体的に成形して固定する。
図32は本発明の第二十五好ましい実施例によるアレイカメラモジュール100の模式図である。本発明のこの実施例では、前記第一カメラモジュールユニット10と前記第二カメラモジュールユニット20のそれぞれは少なくとも1つの支持素子127、227と少なくとも1つのレンズ17、27とを備え、各前記レンズ17、27はそれぞれ前記第一ベース本体123及び前記第二ベース本体223に設けられている。具体的には、前記レンズ17、27は前記第一ベース本体123及び前記第二ベース本体223に一体的に成形して固定され、それぞれ前記第一感光素子13及び前記第二感光素子23の感光経路に位置している。
物体で反射される光線は前記レンズ群14、24及び前記レンズ17、27から前記カメラモジュールユニットの内部に進入し、後続で前記第一感光素子13及び前記第二感光素子23で受光して光電変換されることで、物体に関連付けられる映像を得る。前記レンズ17、27を設けることで光学上のTTL(レンズ群の光透過孔の上面にあるレンズ群平面からチップの感光面までの距離)を小さくすることができ、これにより、光学性能に影響を及ぼすことなく、前記カメラモジュールユニットの寸法を更に小さくし、寸法の小さいアレイカメラモジュール100が搭載される電子デバイスの要求を満足することができる。同時に、前記レンズ17、27を設けることで、汚れに対する感度を低下させることができる。例えば、一実施例では、汚れに対する感度を50%低下させることができる。
本発明のこの好ましい実施例では、前記レンズ17、27は熱硬化性質のレンズとして実施されることが好ましく、即ち、前記レンズ17、27は熱硬化レンズとして実施されることで、前記レンズ17、27はモールディングプロセスを行うときにモールディングプロセス中の環境温度に耐えることができる。例えば、1つの実施例のモールディングプロセス中に175℃のモールディング環境温度に耐えることができる。つまり、モールディングプロセスの前に、耐高温でかつ熱硬化処理された前記レンズ17は前記支持素子127に接続されると共に、前記第一回路基板11と共に金型に置かれ、流体となる固化モールディング材料は前記支持素子127及び前記レンズ17の外表面を囲んでモールディングされて前記第一ベース12を一体的に成形することで、前記第一ベース12は前記第一回路基板11に一体に成形されることができ、つまり、前記第一ベース12と、前記第一回路基板11と、前記レンズ17は一体構造として形成される。当業者は本発明の前記レンズ17、27が熱硬化レンズ17、27だけでなく、他の性質のレンズ17、27であってもよく、本発明がここに限定されるものではないことを理解するはずである。類似的に、他の1つの前記レンズ27と、前記第二ベース22と、前記第二回路基板21を一体的に成形して一体構造とすることができる。
更に、前記レンズ17、27はレンズ本体171、271と前記レンズ本体171、271の周囲に設けられるレンズ周縁172、272とを備える。前記レンズ17、27は精密光学素子であるため、前記レンズ本体171、271の辺縁は比較的薄い。前記レンズ本体171、271の辺縁に設けられると共に一体的に接続される前記レンズ周縁172、272は肉厚式ブラケットの設計であり、前記レンズ本体171、271を支えることができ、これにより、前記レンズ本体171、271の光学性能に影響を及ぼさないと共に、前記レンズ本体171、271を金型において前記ベースに一体的にモールディングして接続することができる。つまり、前記ベースが成形される前に、前記レンズ17、27の前記レンズ周縁172、272は前記感光素子の前記非感光領域に設けられ、前記レンズ17、27の前記レンズ本体171、271は前記感光素子の感光経路に設けられ、前記ベースが成形された後に、前記モールディングベースは前記回路基板と、前記感光素子と、前記支持素子の一部と、前記レンズ17、27の前記レンズ周縁172、272を被覆している。
ところで、前記支持素子及び前記レンズ17、27は前記アレイカメラモジュール100の製品良品率を効率的に向上すると共に前記アレイカメラモジュール100の画像形成品質を改善することができる。更に、前記支持素子127、227は枠状の支持本体を備えると共に貫通孔を有し、前記支持本体は前記感光素子の感光域が前記支持素子の前記貫通孔及び前記レンズ17、27の前記レンズ本体171、271に対応するように前記回路基板に設けられことで、モールディングプロセスを行うときに、前記支持本体及び前記レンズ17、27は前記感光素子を保護することができるようにする。
このような実施例では、前記第一感光素子13及び前記第一、第二感光素子23は一体的に成形されてパッケージされないので、前記第一ベース12及び前記第二ベース22を一体的に成形する前に、前記第一感光素子13及び前記第二感光素子23をそれぞれ前記第一回路基板11及び前記第二回路基板21に設ける必要がある。
図33は本発明の第二十六好ましい実施例によるアレイカメラモジュール100の模式図である。前記アレイカメラモジュール100は3つのカメラモジュールユニットを備え、それぞれは第一カメラモジュールユニット10と、第二カメラモジュールユニット20と、第三カメラモジュールユニット30である。前記第一カメラモジュールユニット10と前記第二カメラモジュールユニット20及び前記第三カメラモジュールユニット30との間に高度差Hを有し、かつ前記第一カメラモジュールユニット10と、前記第二カメラモジュールユニット20と、前記第三カメラモジュールユニット30との外端部が一致する。前記第一カメラモジュールユニット10と前記カメラモジュールユニットとの高さが一致する。
具体的には、前記第一ベース12は延在部124を備え、前記第一カメラモジュールユニット10及び前記第二カメラモジュールユニット20はそれぞれ前記延在部124に設けられることで、前記第一カメラモジュールユニット10と、前記第二カメラモジュールユニット20と、前記第三カメラモジュールユニットを構造がコンパクトになるように安定して接続する。
つまり、前記延在部124は前記第一回路基板11及び前記第二回路基板21に同時に取付平面を提供する。特に、本発明のこの実施例では、前記第二カメラモジュールユニット20の前記第二ベース22は前記第三カメラモジュールユニット30の前記第三ベース32に一体的に接続されることで、前記第二カメラモジュールユニット20及び前記第三カメラモジュールユニット30の光軸の一致性を確保する。
当業者は、上記実施例の具体的な特徴は例示だけであり、限定されるものではなく、上記各実施例の各特徴を必要に応じて互いに組み合わせることで新たな実施の形態を形成することができ、本発明の特徴は1つの実施例に限定されるものではないことを理解するはずである。
図34A、34Bは本発明の上記実施例によるアレイカメラモジュールの2つの斜視模式図を示し、異なる外部接続方式をそれぞれ説明するためのものである。図34Aを参照すると、前記アレイカメラモジュールは、前記アレイカメラモジュールで収集した情報を前記電子デバイスに送信するように電子デバイスに電気的に接続するための外部接続端30を備える。前記外部接続端30は軟質コネクタであることができる。つまり、本発明のこの実施例では、前記第一カメラモジュールユニット10及び前記第二カメラモジュールユニット20は同じ前記外部接続端30を有し、前記第一回路基板11及び前記第二回路基板21は前記外部接続端30に電気的に接続されている。
図34Bを参照すると、前記アレイカメラモジュールは、前記アレイカメラモジュールで収集した情報を前記電子デバイスに送信するように電子デバイスに電気的にそれぞれ接続するための2つの外部接続端30を有する。前記外部接続端30は軟質コネクタであることができる。つまり、本発明のこの実施例では、前記第一カメラモジュールユニット10及び前記第二カメラモジュールユニット20のそれぞれは前記外部接続端30を備え、前記第一回路基板11及び前記第二回路基板21は対応する前記外部接続端30にそれぞれ電気的に接続されている。
図35を参照すると、本発明の上記好ましい実施例によれば、本発明は高度差のあるアレイ回路基板組立体の製造方法1000を提供し、前記方法は、
第一回路基板11に、延在部124を備えた第一ベース12を形成するステップ1001と、
第二回路基板21を前記延在部124に設けるステップ1002と、
前記第二回路基板21に第二ベース22を形成するステップ1003と、
前記第一回路基板11及び前記第二回路基板に第一感光素子13及び第二感光素子23をそれぞれ設けるステップ1004とを備える。
前記ステップ1001及び前記ステップ1003における形成方式は一体成形の方式、例えばモールディング成形の方式であることができる。前記延在部124と前記第一回路基板11との間に高度差を有する。
前記ステップ1001において前記延在部の延在方向は前記第二回路基板21に前記第一回路基板11と一致する取付条件を提供するように前記第一回路基板と一致する。
ある実施の形態では、前記ステップ1001及び前記ステップ1002は同時に行われることができ、これによって、前記第二回路基板21を前記延在部124に埋設する。
ある実施の形態では、前記ステップ1004は前記ステップ1001の前に行われることができ、例えば、まず、前記第一ベースを前記第一回路基板11及び前記感光素子13の少なくとも一部の前記非感光域132に一体的にパッケージするように前記第一感光素子13を設けることができる。
更に、前記アレイ回路基板組立体に前記第一レンズ群、前記第二レンズ群及び前記第一フィルタ素子、前記第二フィルタ素子等の部材をそれぞれ取り付けて、組立てにより前記アレイカメラモジュールを取得する。
図36は発明の上記好ましい実施例によるアレイカメラモジュールの応用の模式図を示す。本発明は電子デバイス300を更に提供し、前記電子デバイスは電子デバイス本体200と少なくとも1つのアレイカメラモジュール100とを備え、各前記アレイカメラモジュールは、画像を取得するように前記電子デバイス本体200にそれぞれ設けられている。ところで、前記電子デバイス本体200の類型は限制されるものではなく、例えば、前記電子デバイス本体200はスマートフォン、ウェアラブルデバイス、タブレット、ノートパソコン、電子ブック、携帯情報端末、カメラ、モニター等の前記カメラモジュールを配置可能な如何なる電子デバイスであってもよい。当業者は、図36において前記電子デバイス本体200はスマートフォンとして実施されることを例にするが、本発明の内容及び範囲への規制になるものではないことを理解するはずである。前記アレイカメラモジュールは端部が一致することで、前記電子デバイスの外表面を平坦にする。
当業者は、上記説明及び図面に示される本発明の実施例が例として挙げられるが、本発明の制限とならないことを理解するはずである。本発明の目的はすでに完全且つ有効的に実現された。本発明の機能及び構造の原理はすでに実施例で示されて説明され、前記の原理を逸脱しない限りに、本発明の実施形態は如何に変更又は補正されてもよい。