JP6962549B2 - ガスコンロ - Google Patents

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Description

本発明は、ガスコンロに関するものである。
ビルトインコンロなどのガスコンロでは、使用者が点火操作を行った場合にイグナイタで火花放電がなされ、この火花放電によってガスバーナに供給されるガスが着火するようになっている。この種のガスコンロに関する技術としては特許文献1のような技術が提供されており、特許文献1の技術には、更に、イグナイタの点火タイミングを制御する思想が付加されている。
特開2013−53778号公報
ところで、この種のガスコンロは、ガスバーナにガスを導くためのガス配管が筐体内部に収容されており、このガス配管には、ガス供給を許容する開放状態とガス供給を遮断する遮断状態とに切り替える弁体が複数箇所に設けられている。例えば、ガス配管においてより上流側の位置に元電磁弁が設けられ、元電磁弁からガスバーナまでの経路に1又は複数の開閉弁が設けられた構成のガスコンロでは、点火状態のときに元電磁弁及び開閉弁をいずれも開放状態に切り替えることでガスバーナにガスが供給される状態とし、消火状態のときには元電磁弁及び開閉弁をいずれも遮断状態に切り替えることでガスバーナにガスが供給されない状態とすることができる。
このように構成されるガスコンロでは、ユーザによって消火操作がなされた場合に、ガス配管に設けられた複数の弁体を遮断状態に切り替えるように動作するが、ガスが流れている状態で複数の弁体を急に閉じることなるため、弁体間の経路には少量のガスが残留することになる。そして、消火状態となってからある程度の時間は弁体間の経路でガスが残留したままとなるため、この状態で次の点火操作が行われると、弁体間の経路に残留したガスが早期にガスバーナから放出されることになる。つまり、この場合、ガスバーナに近い位置に残留したガスが迅速に放出されるため、ユーザによって点火操作がなされてからイグナイタで放電が開始するまでの時間が短くても、ガスの供給が放電に間に合う可能性が高くなる。
しかし、ガスバーナが消火状態となってからの経過時間(即ち、ガスバーナが不使用状態となってからの経過時間)が長くなりすぎると、消火直後に弁体間の経路に残留していたガスが抜けてしまうことになる。このように弁体間の経路にガスが残留していない状態で点火操作が行われると、より上流側の経路に滞留したガス(より上流側の弁体で遮断されていたガス)を導かなければならないため、ガスバーナに十分なガスが供給された状態となるまで時間がかかってしまう。この場合、ユーザによって点火操作がなされてからイグナイタで放電が開始するまでの時間が短いと、ガスの供給が不十分な状態で無駄な放電がなされる虞がある。
本発明は、上述した課題の少なくとも一つを解決するためになされたものであり、ガスバーナが長時間不使用であった場合の使用再開時に、ガスの供給が不十分な状態でイグナイタの放電動作がなされることを防ぎやすい構成を実現することを目的とするものである。
本発明の一つであるガスコンロは
ガスバーナと、
火花放電を行い、前記ガスバーナを点火するイグナイタと、
外部から点火操作が行われる点火操作部と、
前記点火操作部に対して前記点火操作が行われた場合に、前記イグナイタに火花放電を行わせる制御回路と、
を有し、
前記制御回路は、前記ガスバーナが所定の長時間不使用状態となった場合、前記点火操作部に対して前記点火操作が行われてから前記イグナイタで火花放電を行うまでの時間を、前記所定の長時間不使用状態でない場合よりも長くする。
上記ガスコンロは、長時間不使用状態となった場合にイグナイタで火花放電を行うタイミングを、長時間不使用状態でないときよりも遅らせることができる。従って、長時間不使用状態となった後に点火操作が行われた場合に、ガスバーナに十分なガスが供給された状態となるまでの時間が遅延しても、イグナイタで火花放電が行われるタイミングには十分なガスが存在する可能性がより高くなる。
よって、ガスバーナが長時間不使用であった場合の使用再開時に、ガスの供給が不十分な状態でイグナイタの放電動作がなされることを防ぎやすくなる。
実施例1のガスコンロを概略的に例示する斜視図である。 実施例1のガスコンロの各ガスバーナへのガス供給路等を概念的に示す説明図である。 実施例1のガスコンロの電気的構成を概略的に例示するブロック図である。
本発明の好ましい形態を以下に例示する。
上記ガスコンロにおいて、「所定の長時間不使用状態」は、「ガスバーナが消火状態のまま一定時間以上経過した状態」であってもよい。
「ガスバーナが消火状態のまま一定時間以上経過した状態」のときには、そうでない場合と比較して、弁体間の経路にガスが残留する可能性がより低くなり、ガスバーナに十分なガスが供給された状態となるまでの時間が遅延する可能性がより高くなる。よって、このガスバーナによれば、「ガスバーナが消火状態のまま一定時間以上経過した状態」の後の使用再開時に、ガスの供給が不十分な状態でイグナイタの放電動作がなされることをより効果的に防ぎやすくなる。
<実施例1>
以下、実施例1について、図面を参照して説明する。
図1に示すガスコンロ1は、調理鍋等の調理器具を加熱可能なビルトインコンロとして構成されている。ガスコンロ1は、コンロ本体1Aの上面を構成する天板2(トッププレート)から露出するように、右こんろ部4A、左こんろ部4B、がそれぞれ設けられ、その左右のこんろ部4A,4Bの間で後方寄りに小こんろ部4Cが設けられている。天板2の下方においてコンロ本体1Aの内部中央付近にはグリル3が設けられている。グリル3は、被調理物を収納してグリルバーナ(ガスバーナ54:図2)で加熱調理するグリル庫を備えており、このグリル庫は、コンロ本体1Aの前面部に設けられたグリル扉3Bによって開閉可能とされている。
図1のように、右こんろ部4A、左こんろ部4B、小こんろ部4C、グリル3には、図2で示すガスバーナ51,52,53,54がそれぞれ設けられている。図2のように、複数のガスバーナ51,52,53,54には、複数の分岐供給路61,62,63,64がそれぞれ接続され、これら分岐供給路61,62,63,64は、共通供給路60から分岐する構成をなす。共通供給路60は、ガスバーナ51,52,53,54への共通のガス経路であり、複数の分岐供給路61,62,63,64は、共通供給路60から分岐するとともに各ガスバーナ51,52,53,54に向けてガスを導くように配設された供給路である。共通供給路60には、共通供給路60を開閉する元電磁弁N1が設けられる。元電磁弁N1は、例えば公知の電磁弁として構成され、制御回路10からの制御信号に応じて、共通供給路60でのガス供給を許容する開状態と共通供給路60でのガス供給を遮断する閉状態に切り替えられるようになっている。共通供給路60から分岐してガスバーナ51に続く分岐供給路61には、分岐供給路61を開閉可能な電磁弁(安全弁)51Gと、分岐供給路61を開閉可能な閉止弁51Fと、ガスバーナ51へのガス供給量を調整可能な火力調整弁51Eとが設けられている。共通供給路60から分岐してガスバーナ52に続く分岐供給路62には、分岐供給路62を開閉可能な電磁弁(安全弁)52Gと、分岐供給路62を開閉可能な閉止弁52Fと、ガスバーナ52へのガス供給量を調整可能な火力調整弁52Eとが設けられている。共通供給路60から分岐してガスバーナ53に続く分岐供給路63には、分岐供給路63を開閉可能な電磁弁(安全弁)53Gと、分岐供給路63を開閉可能な閉止弁53Fと、ガスバーナ53へのガス供給量を調整可能な火力調整弁53Eとが設けられている。
グリル3のガスバーナ54(グリルバーナ)は、グリル3内において上側に配置される上バーナ54Aと、グリル3内において上バーナ54Aよりも下側に配置される下バーナ54Bとを備える。共通供給路60から分岐してガスバーナ54にガスを導く分岐供給路64には、更に、分岐供給路64から分岐して上バーナ54Aにガスを導く第1供給路65Aと、分岐供給路64から分岐して下バーナ54Bにガスを導く第2供給路65Bとが接続されている。分岐供給路64には、分岐供給路64を開閉可能な電磁弁(安全弁)54Gと閉止弁54Fとが設けられ、第1供給路65Aには複数の電磁弁54H,54Jが設けられ、第2供給路65Bには電磁弁54Kが設けられている。
図1に示すように、右こんろ部4A、左こんろ部4B、小こんろ部4C、グリル3にそれぞれ対応するように4つの回転操作部6A,6B,6C,6Dが設けられている。これら回転操作部6A,6B,6C,6Dは点火操作部の一例に相当し、第1の回転操作部6A、第4の回転操作部6Dは、筐体部の前面部の一部を構成する右側の前面パネル7Aから露出するように設けられ、第2の回転操作部6B、第3の回転操作部6Cは、筐体部の前面部の一部を構成する左側の前面パネル7Bから露出するように設けられている。
第1の回転操作部6Aは、右こんろ部4Aの点火、消火、火力調整を行うものであり、押圧操作可能に構成され、且つ回転操作可能に構成されている。例えば、消火時には、図1の実線のように、円筒状に構成された回転操作部6Aの前面部が後方に退避するようになっている。そして、この状態から前面部を押圧することで、右こんろ部4Aの点火がなされ、二点鎖線6A’で示すように前面部が消火時よりも前方位置になるように回転操作部6Aが突出するようになっている。このような突出状態のときに回転操作部6Aを一方の回転方向に回転させることで、対応する右こんろ部4Aの火力を増大することができ、逆に、回転操作部6Aを他方の回転方向に回転させることで、対応する右こんろ部4Aの火力を減少することができるようになっている。また、二点鎖線6A’で示す突出状態のときに前面部を押圧すると、実線で示す退避状態に戻り、このときには右こんろ部4Aの消火がなされる。回転操作部6Bは、左こんろ部4Bの点火、消火、火力調整を行い、回転操作部6Cは、小こんろ部4Cの点火、消火、火力調整を行うものである。これらは対象が異なるだけで、基本的な構造、機能は回転操作部6Aと同様である。
第4の回転操作部6Dは、グリル3の点火、消火、火力調整を行うものであり、押圧操作可能に構成され、且つ回転操作可能に構成されている。例えば、消火時には、図1の実線のように、円筒状に構成された回転操作部6Dの前面部が後方に退避するようになっている。この退避状態のときに回転操作部6Dの前面部が押圧されると、制御回路70がその押圧を検出し、ガスバーナ54の点火を行うようになっている。また、退避状態のときに回転操作部6Dの前面部が押圧されると、二点鎖線6D’のように前面部が消火時よりも前方位置になるように回転操作部6Dが突出状態(前面パネル7Aよりも前側に突出した状態)に変位する。このような突出状態のときに回転操作部6Dに対して回転操作がなされると、制御回路10は、ガスバーナ54の火力状態を回転操作部6Dの回転角度に対応した状態とするように電磁弁を制御する。具体的には、回転操作部6Dの回転角度を検出する図示しない検出部が設けられており、検出部は、回転操作部6Dの回転角度が第1の角度範囲、第2の角度範囲、第3の角度範囲、第4の角度範囲のいずれに該当するかを検出し得る。制御回路10は、電磁弁54H,54J,54Kの開閉を制御し得るようになっており、検出部によって検出される回転操作部6Dの回転角度に応じて電磁弁54H,54J,54Kの開閉の組み合わせを定める。
図2のように、上バーナ54Aにガスを導く主経路として第1供給路65Aが構成され、この第1供給路65Aに設けられた電磁弁54Jを迂回するように、電磁弁54Jの経路と並列の経路であるバイパス路66Aが設けられている。電磁弁54Hが開放した状態で電磁弁54Jが閉じているときには分岐供給路64によって導かれたガスはバイパス路66Aを通って上バーナ54Aに供給される。この場合、上バーナ54Aの火力は相対的に弱い状態(弱状態)となる。また、電磁弁54H,54Jがいずれも開いているときには分岐供給路64によって導かれたガスは第1供給路65A又はバイパス路66Aを通って上バーナ54Aに供給される。この場合、上バーナ54Aの火力は相対的に強い状態(強状態)となる。また、下バーナ54Bにガスを導く主経路として第2供給路65Bが構成され、この第2供給路65Bに設けられた電磁弁54Kを迂回するように、電磁弁54Kの経路と並列の経路であるバイパス路66Bが設けられている。電磁弁54Kが閉じているときには分岐供給路64によって導かれたガスはバイパス路66Bを通って下バーナ54Bに供給される。この場合、下バーナ54Bでの火力は相対的に弱い状態(弱状態)となる。また、電磁弁54Kが開いているときには分岐供給路64によって導かれたガスは第2供給路65B又はバイパス路66Bを通って下バーナ54Bに供給される。この場合、下バーナ54Bでの火力は相対的に強い状態(強状態)となる。
図1の例では、回転操作部6A,6B,6C,6Dのいずれも、使用者が押す毎に退避位置と突出位置とに切り替わるようになっている。そして、図3の電気的構成で示すように、回転操作部6A,6B,6C,6Dにそれぞれ対応するようにスイッチ30A,30B,30C,30Dがそれぞれ設けられ、スイッチ30A,30B,30C,30Dにそれぞれ対応するように点火信号入力回路40A,40B,40C,40Dがそれぞれ設けられている。スイッチ30A,30B,30C,30Dは、いずれも点火スイッチとして機能し、回転操作部6A,6B,6C,6Dのいずれにおいても、回転操作部が退避位置(消火位置)へと操作されることに応じて、対応するスイッチがオフ状態となり、このスイッチに対応する点火信号入力回路から制御回路10にオフ信号が与えられる。また、回転操作部が突出位置(点火位置)へと操作されることに応じて、対応するスイッチがオン状態となり、このスイッチに対応する点火信号入力回路から制御回路10にオン信号が与えられる。例えば、図1のように、回転操作部6Dが退避位置にあるときにはスイッチ30Dがオフ状態となり、このときには、点火信号入力回路40Dが制御回路10に対してオフ状態を示す信号(オフ信号)を入力する。また、図1の二点鎖線6D’のように回転操作部6Dが突出位置にあるときにはスイッチ30Dがオン状態となり、このときには、点火信号入力回路40Dが制御回路10にオン状態を示す信号(オン信号)を入力する。
更に、回転操作部6A,6B,6C,6Dにそれぞれ対応するように変位検出部32A,32B,32C,32Dがそれぞれ設けられ、変位検出部32A,32B,32C,32Dにそれぞれ対応するように火力信号入力回路42A,42B,42C,42Dがそれぞれ設けられている。回転操作部6A,6B,6C,6Dのいずれにおいても、回転操作部の変位(回転位置)を対応する変位検出部が検出し、この変位検出部に対応する火力信号入力回路から変位検出部が検出した変位(回転位置)に応じた信号が制御回路10に与えられる。例えば、回転操作部6Dの変位(回転位置)を対応する変位検出部32Dが検出し、この変位検出部32Dに対応する火力信号入力回路42Dから制御回路10に対し、変位検出部32Dが検出した変位(回転位置)に応じた信号が与えられる。
また、図2、図3のように、各ガスバーナ51,52,53,54A,54Bのそれぞれに隣接して熱電対51C,52C,53C,54C、54Dがそれぞれ設けられ、熱電対51C,52C,53C,54C、54Dのそれぞれに対応して温度信号入力回路44A,44B,44C,44D,44Eがそれぞれ設けられている。温度信号入力回路44A,44B,44C,44D,44Eはいずれも、対応する熱電対で生じた起電力に応じた信号を制御回路10に入力する。制御回路10は、いずれかの熱電対51C,52C,53C,54C,54Dの起電力が所定の第1閾値(点火閾値)以上である場合に、その熱電対に対応するガスバーナが点火していると判定し、所定の第2閾値(消火閾値)以下である場合に、その熱電対に対応するガスバーナが消火していると判定する。
各ガスバーナ51,52,53,54のそれぞれに隣接してイグナイタ26A,26B,26C,26Dがそれぞれ設けられ、イグナイタ26A,26B,26C,26Dのそれぞれに対応してイグナイタ回路46A,46B,46C,46Dがそれぞれ設けられている。例えば、ガスバーナ51に対応してイグナイタ26Aが設けられ、イグナイタ回路46Aは、スイッチ30Aの点火操作に応じてイグナイタ26Aを駆動し、イグナイタ26Aで火花を放電させてガスバーナ51に点火する。同様に、ガスバーナ54(グリルバーナ)に対応してイグナイタ26Dが設けられ、イグナイタ回路46Dは、スイッチ30Dの点火操作に応じてイグナイタ26Dを駆動し、イグナイタ26Dで火花を放電させてガスバーナ54(グリルバーナ)に点火する。ガスバーナ52,53に対応するイグナイタ26B,26Cの駆動も同様である。
制御回路10は、例えばマイクロコンピュータとして構成されており、図3のように、CPU10A、ROM10B、RAM10Cなどを備え、更に、図示しないタイマ、I/Oインタフェイスなどを備える。また、図示はしていないが、制御回路10の内部又は外部に不揮発性メモリを設けてもよい。この制御回路10は、上述した各電磁弁(図3では図示を省略)、イグナイタ26A,26B,26C,26D、複数の表示装置21,22,23,24、ブザー装置12、音声装置14などを制御し得る。図1のように、表示装置21,22,23,24のそれぞれが、回転操作部6A,6B,6C,6Dのそれぞれに対応して設けられている。表示装置21,22,23,24はいずれも、LEDなどの表示部を複数備えるとともに表示部を駆動する駆動回路をも備える。例えば、回転操作部6Dに対応する表示装置24は、回転操作部6Dの上側近くに設けられた6つの表示部と、これら表示部を駆動する駆動回路とを有してなる。ブザー装置12は、圧電ブザー装置などの公知のブザー装置として構成され、例えば制御回路10から駆動信号が与えられた場合にブザー鳴動動作を行う。音声装置14は、メロディ、メッセージなどの音声を発する装置であり、例えば、スピーカやスピーカに対して音声信号を与える駆動回路などを備え、制御回路10からの指示に対応した音声を発するように動作する。また、上述した電気部品を含め、様々な電気部品に電力を供給するように電源回路48が設けられている。電源回路48は電池ボックスに収容された2つの乾電池49からの電力供給を受け、所定の電源電圧を生成する機能を有しており、電源回路48で生成された電源電圧は、図示しない経路を介して様々な電気部品に供給される。
次に、制御回路10によってなされる点火制御について説明する。
回転操作部6A,6B,6C,6Dのいずれかに対して点火操作(退避位置にあるときに前面部を押圧する操作)がなされた場合、その点火操作がなされた回転操作部は突出位置に変位して突出位置で保持される。そして、スイッチ30A,30B,30C,30Dのうち、点火操作がなされた回転操作部に対応するスイッチは、回転操作部が突出位置に変位することに応じてオフ状態からオン状態に切り替わり、このスイッチに対応する点火信号入力回路から制御回路10に入力される信号はオフ信号からオン信号に切り替わる。そして、このように点火信号入力回路から制御回路10に入力される信号がオフ信号からオン信号に切り替わると、制御回路10は、点火信号入力回路から入力される信号がオン信号に切り替わった時点(又は、切り替わった直後)で「所定の長時間不使用状態」となっているか否かを判断する。具体的には、点火信号入力回路から入力される信号がオフ信号からオン信号に切り替わった時点において「ガスバーナ51,52,53,54の全てが消火状態となってから一定時間経過した状態」となっているか否かを判断し、該当しない場合(即ち、「ガスバーナ51,52,53,54の全てが消火状態となってから一定時間経過した状態で、点火信号入力回路から入力される信号がオフ信号からオン信号に切り替わった場合」ではない場合)、点火操作に対応するイグナイタ(即ち、その点火操作で点火させようとするガスバーナに近接して配置されたイグナイタ)を第1のタイミングで放電させる。第1のタイミングとは、点火操作が行われてから所定の一定時間(第1時間)が経過したタイミングである。一方、該当する場合、(即ち、「ガスバーナ51,52,53,54の全てが消火状態となってから一定時間経過した状態で、点火信号入力回路から入力される信号がオフ信号からオン信号に切り替わった場合」)、点火操作に対応するイグナイタを、第1のタイミングよりも遅い第2のタイミングで放電させる。第2のタイミングとは、点火操作が行われてから第2時間(第1時間よりも長い一定時間)が経過したタイミングである。
なお、本実施例では、「ガスバーナ51,52,53,54の全てが消火状態となってから一定時間経過した状態」を「所定の長時間不使用状態」としているため、点火操作に応じて「所定の長時間不使用状態」であるか否かを判断するにあたり、その点火操作の対象となるガスバーナ以外の他のガスバーナが使用状態(点火状態)である場合、「所定の長時間不使用状態」ではないと判断することになる。つまり、点火操作の対象となるガスバーナが長い時間使用されていなかったとしても、他のガスバーナの使用が継続していれば、「所定の長時間不使用状態」とはみなさないのである。
例えば、ガスバーナ51に対応する回転操作部6Aに対して点火操作(退避位置にあるときに前面部を押圧する操作)がなされた場合、その点火操作がなされた回転操作部6Aは突出位置に変位して突出位置で保持される。そして、点火操作がなされた回転操作部6Aが突出位置に変位することに応じて、回転操作部6Aに対応するスイッチ30Aがオフ状態からオン状態に切り替わり、このスイッチ30Aに対応する点火信号入力回路40Aから制御回路10に入力される信号はオフ信号からオン信号に切り替わる。このように点火信号入力回路40Aから入力される信号がオフ信号からオン信号に切り替わると、制御回路10は、点火信号入力回路40Aから入力される信号がオフ信号からオン信号に切り替わった時点において「所定の長時間不使用状態」となっているか否かを判断する。具体的には、点火信号入力回路40Aから入力される信号がオフ信号からオン信号に切り替わった時点において、「ガスバーナ51,52,53,54の全てが消火状態となってから一定時間経過した状態」となっているか否かを判断し、該当しない場合(即ち、「ガスバーナ51,52,53,54の全てが消火状態となってから一定時間経過した状態で、点火信号入力回路40Aから入力される信号がオフ信号からオン信号に切り替わった場合」ではない場合)、回転操作部6Aの点火操作に対応するイグナイタ26Aを第1のタイミングで放電させる。即ち、回転操作部6Aに対して点火操作が行われてから所定の一定時間(第1時間)が経過したタイミングでイグナイタ26Aを放電させる。一方、該当する場合、(即ち、「ガスバーナ51,52,53,54の全てが消火状態となってから一定時間経過した状態で、点火信号入力回路40Aから入力される信号がオフ信号からオン信号に切り替わった場合」)、回転操作部6Aの点火操作に対応するイグナイタ26Aを、第1のタイミングよりも遅い第2のタイミングで放電させる。即ち、回転操作部6Aに対して点火操作が行われてから第2時間(第1時間よりも長い一定時間)が経過したタイミングでイグナイタ26Aを放電させる。なお、制御回路10は、第1のタイミングよりも第2のタイミングを遅く設定し得る構成であればよく、上述の第1時間や第2時間は、タイマ回路などによって計測してもよく、第2時間を第1時間よりも長く確保し得る方法であればタイマ回路などによって計測しなくてもよい。
ここで、本構成の効果を例示する。
本構成のガスコンロ1は、「所定の長時間不使用状態」となった場合にイグナイタで火花放電を行うタイミングを、「所定の長時間不使用状態」でないときよりも遅らせることができる。従って、「所定の長時間不使用状態」となった後に点火操作が行われた場合に、ガスバーナに十分なガスが供給された状態となるまでの時間が遅延しても、イグナイタで火花放電が行われるタイミングには点火対象となるガスバーナに十分なガスが存在する可能性がより高くなる。また、仮に、初回の放電時にガス供給が間に合っていなくても、その後に点火不能な状態が継続しにくくなる。
このように、ガスバーナが長時間不使用であった場合の使用再開時に、ガスの供給が不十分な状態でイグナイタの放電動作がなされることを防ぎやすくなる。
また、ガスコンロ1では、「ガスバーナが消火状態のまま一定時間以上経過した状態」を「所定の長時間不使用状態」としている。「ガスバーナが消火状態のまま一定時間以上経過した状態」のときには、そうでない場合と比較して、弁体間の経路にガスが残留する可能性がより低くなり、ガスバーナに十分なガスが供給された状態となるまでの時間が遅延する可能性がより高くなる。よって、このガスバーナによれば、「ガスバーナが消火状態のまま一定時間以上経過した状態」の後の使用再開時に、ガスの供給が不十分な状態でイグナイタの放電動作がなされることをより効果的に防ぎやすくなる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような例も本発明の技術的範囲に含まれる。
実施例1では、ガスバーナ51,52,53,54が設けられたガスコンロ1を例示したが、ガスバーナの数はこれよりも多くても少なくてもよい。例えば、1つのガスバーナのみが設けられ、1つのイグナイタのみが設けられるようなガスコンロなどであってもよい。
実施例1では、「所定の長時間不使用状態」として、「全てのガスバーナが消火状態のまま一定時間以上経過した状態」を例示したが、点火操作が行われた場合に、その点火操作の対象となったガスバーナの不使用が一定時間以上経過している状態を「所定の長時間不使用状態」とし、この場合に、その点火操作の対象となったガスバーナに対応するイグナイタの放電タイミングを基準タイミングよりも遅らせてもよい。
実施例1では、「所定の長時間不使用状態」として、「全てのガスバーナが消火状態のまま一定時間以上経過した状態」を例示したが、ガスコンロ1において電気的情報を入力し得るように設けられた複数の操作部のいずれに対しても操作がなされない状態が一定時間以上経過した状態を「所定の長時間不使用状態」としてもよい。
実施例1では、「所定の長時間不使用状態」として、「全てのガスバーナが消火状態のまま一定時間以上経過した状態」を例示したが、例えば、電源回路48から制御回路10への電力供給が遮断した状態を「所定の長時間不使用状態」としてもよい。この場合、電源回路48から制御回路10への電力供給を遮断する条件は様々に設定することができ、ガスコンロ1において所定操作があった場合に電源回路48から制御回路10への電力供給を遮断してもよく、ガスコンロ1において電気的情報を入力し得るように設けられた複数の操作部のいずれに対しても操作がなされない状態が一定時間以上経過した場合に、電源回路48から制御回路10への電力供給を遮断してもよい。
1…ガスコンロ
10…制御回路
6A,6B,6C,6D…回転操作部(点火操作部)
26A,26B,26C,26D…イグナイタ
51,52,53,54…ガスバーナ

Claims (2)

  1. ガスバーナと、
    火花放電を行い、前記ガスバーナを点火するイグナイタと、
    外部から点火操作が行われる点火操作部と、
    前記点火操作部に対して前記点火操作が行われた場合に、前記イグナイタに火花放電を行わせる制御回路と、
    を有し、
    前記制御回路は、前記ガスバーナが所定の長時間不使用状態となった場合、前記点火操作部に対して前記点火操作が行われてから前記イグナイタで火花放電を行うまでの時間を、前記所定の長時間不使用状態でない場合よりも長くするように動作し、
    前記所定の長時間不使用状態は、前記ガスバーナが消火状態のまま一定時間以上経過した状態であり、
    前記制御回路は、前記ガスバーナが消火状態のまま前記一定時間経過していない場合には前記点火操作が行われてから第1時間が経過したタイミングで前記イグナイタを放電させ、前記ガスバーナが消火状態のまま前記一定時間経過している場合には前記点火操作が行われてから前記第1時間よりも長い第2時間が経過したタイミングで前記イグナイタを放電させる
    ガスコンロ。
  2. 複数の前記ガスバーナと、
    複数の前記点火操作部と、
    を有し、
    各々の前記点火操作部の点火操作に応じて各々の前記ガスバーナが点火し、
    前記所定の長時間不使用状態は、複数の前記ガスバーナの全てが消火状態となってから前記一定時間経過した状態であり、点火操作の対象であるガスバーナ以外の他のガスバーナが点火状態である場合、前記所定の長時間不使用状態でないと判断する
    請求項1に記載のガスコンロ。
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