JP6958850B2 - オパール加工布帛及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、オパール加工布帛及びその製造方法に関する。
抜蝕柄模様を有するオパール加工布帛は、抜蝕性繊維と非抜蝕性繊維とからなる布帛において、薬剤によって抜蝕性繊維のみを部分的に溶解させることによって、模様を形成したものである。このような布帛は、立体感、高級感あるいは清涼感のあるものとして近年、注目されている。
このようなオパール加工布帛として、弾性糸を使用するものも最近検討がなされている(特許文献1,2)。すなわち、ストッキング、タイツ、靴下、アームウォーマーのように弾性糸を含む編み物についても、上述したような抜蝕柄模様を形成することが検討されている。
しかし、このような弾性糸を利用した編み物は、いわゆる「伝線」と呼ばれるような編目のほどけを原因とするほころびを生じやすい。このような素材に対して、抜蝕柄模様を形成する処理を施すと、抜蝕された部分からほどけを原因とする伝線を生じやすいため、不良品になってしまう、という問題を有する。
特許文献1は、ナイロン繊維とポリエステル繊維を使用し、繊維を組み合わせてオパール加工布帛を得ることが記載されている。しかし、このような組み合わせを使用することによって、抜蝕部からのほどけ等を防ぐための処理については開示されていない。
特許文献2は、繊維を抜蝕する布帛の抜蝕方法を記載している。しかし、これは繊維の一部を抜蝕するものであることから、抜蝕部における伸縮性が非抜蝕部に比べて劣るものになってしまう。
WO2007/049710 特開平10−25674号公報
本発明は上記に鑑み、上述したような問題を生じることなく、耐久性の優れた抜蝕したオパール加工布帛を提供することを目的とするものである。
本発明は、
繊維A及び繊維Bとからなるリバーシブル編の布帛であって、
繊維Aは、抜蝕性繊維であり、
繊維Bは、一部又は全部が非抜蝕性繊維からなる弾性繊維であり、
は、非抜蝕性繊維を鞘糸とし、スパンデックス弾性糸を芯糸とするカバリング糸(B1)、非抜蝕性素材及び弾性体からなるコンジュゲート繊維(B2)又はポリアミド加工糸(B3)であり、
布帛の一部において、繊維Aが抜蝕されることによって形成された模様を有し、
少なくとも、抜蝕部(繊維Aを溶解させるための薬剤が塗布された部分)の輪郭部に対して、ほどけ防止のためのシリコーン樹脂又はウレタン樹脂によるコーティングを有することを特徴とするオパール加工布帛である。
上記繊維Aが、セルロース系繊維であることが好ましい。
本発明は、
抜蝕性繊維である繊維A及び一部又は全部が非抜蝕性繊維からなる弾性繊維である繊維Bとからなるリバーシブル編の布帛(繊は、非抜蝕性繊維を鞘糸とし、スパンデックス弾性糸を芯糸とするカバリング糸(B1)、非抜蝕性素材及び弾性体からなるコンジュゲート繊維(B2)又はポリアミド加工糸(B3)である。)を編成する工程(1)
前記工程(1)によって得られた布帛に対して、少なくとも、抜蝕部(繊維Aを溶解させるための薬剤が塗布される部分)の輪郭部に対して、ほどけ防止のためのシリコーン樹脂又はウレタン樹脂によるコーティングを施す工程(2)及び
工程(2)を行った布帛に対して、抜蝕処理を施す工程
を有することを特徴とするオパール加工布帛の製造方法である。
本発明の布帛は、弾性糸を一部に使用したオパール加工を有する布帛において、伝線等の問題を生じにくくし、これによって、耐久性に優れた布帛を得ることができるという利点を有するものである。
本発明のオパール加工布帛の一例を示す模式図である。
以下に、本発明を詳細に説明する。
本発明の布帛は、オパール加工において、抜蝕部の少なくとも周縁部において、ほどけ紡糸のためのコーティングを行い、これによってほどけによる伝線を防止し、不良品の発生を抑制し、布帛の性能を向上させるものである。
本発明において使用される繊維Aは、抜蝕性繊維であり、抜蝕処理において薬剤において溶解される繊維成分である。このような抜蝕性繊維としては、以下の非抜蝕性繊維との組み合わせ、抜蝕加工時に使用する薬剤の性質等との関係によって選択するものであるが、本発明においては、綿糸、レーヨン糸、キュプラ等のセルロース系繊維を好適に使用することができる。
これらのセルロース系繊維を使用する場合、その太さ等は特に限定されず、通常のものを使用することができる。
また、繊維Aは、2種以上の繊維素材からなる複合繊維であってもよい。この場合、2種以上の抜蝕性繊維を複合化したものであってもよいし、抜蝕性繊維と非抜蝕性繊維とを複合化した複合繊維であってもよい。
繊維Aとして使用することができるような抜蝕性繊維と非抜蝕性繊維とを複合化した複合繊維としては、例えば、長繊維(ポリエステル、ナイロン等)と綿糸とを複合化した複合繊維(例えば、東洋紡株式会社製:商品名マナード)、ポリエステル短繊維と綿糸とを複合化した複合繊維(例えば、ユニチカ株式会社製:商品名パルパー)、キュプラ繊維とポリエステル繊維とを複合化した複合繊維(例えば、旭化成株式会社製:商品名ペアクール)等を挙げることができる。
このように、繊維Aとして抜蝕性繊維と非抜蝕性繊維とを複合化した複合繊維を使用した場合、複合繊維を構成する抜蝕性繊維のみが抜蝕され、非抜蝕性繊維が残ることとなる。すなわち、繊維Bのみではなく、繊維Aの構成繊維の一部が残ることとなるため、これによって繊維Aとして抜蝕性繊維のみからなる繊維を使用した場合とは異なる外観や感触が得られる可能性があり、用途によってはこのような加工布帛が好適に使用できる場合もある。
繊維Aとして抜蝕性繊維と非抜蝕性繊維とを複合化した複合繊維を使用する場合、繊維Aの40重量%以上が抜蝕性繊維であることが好ましい。抜蝕性繊維の量が少なすぎる場合は、本発明の効果が得られない点で好ましくない。繊維Aは、50重量%以上が抜蝕性繊維であることがより好ましく、60重量%以上が抜蝕性繊維であることが更に好ましい。
本発明において使用される繊維Bは、非抜蝕性の弾性繊維であり、抜蝕処理において薬剤によって溶解されない成分を少なくとも一部に有する繊維成分である。当該繊維Bは、繊維を構成する成分の一部が抜蝕性繊維であってもよいが、すべてが非抜蝕性の成分からなるものであることがより好ましい。また、繊維Bを構成する成分の一部として非抜蝕性の成分を使用する場合も、その使用量は、30重量%以下であることが好ましい。
また、上記繊維Bとして使用される弾性繊維は、スパンデックス弾性糸のように弾性を有する素材からなる繊維を使用した繊維であってもよいし、加工糸等のように繊維に付与された捲縮等の形状に基づいて弾性を得る繊維であってもよい。
当該繊維Bは、非抜蝕性繊維を鞘糸とし、スパンデックス弾性糸を芯糸とするカバリング糸(B1)、非抜蝕性素材及び弾性体からなるコンジュゲート繊維(B2)又はポリアミド加工糸(B3)であることが好ましい。
これらの弾性を有する繊維素材からなる編み物にオパール加工を施す際の問題を改善することが本発明における重要な課題である。
これらの繊維について、以下具体的に詳述する。
(スパンデックス弾性糸を芯糸とするカバリング糸(B1))
ここで、非抜蝕性繊維としては、ポリアミド繊維、絹、ポリエステル繊維、ポリオレフィン繊維(例えば、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維)などを使用することが好ましい。これらの繊維は、上述したセルロース系繊維を抜蝕する薬剤にて処理する場合に、溶出することがない点で好ましい。なかでも、特にポリエステル繊維を使用することが好ましい。ここで使用するポリエステル繊維は、アルカリ溶解性等の性質を有さないレギュラータイプのポリエステル繊維であることがより好ましい。また、ここでいうポリエステル繊維は、ポリエチレンテレフタレートからなる繊維、ポリブチレンテレフタレートからなる繊維等を挙げることができる。
カバリング弾性糸としてはスパンデックス弾性糸を上述した非弾性糸である非抜蝕性繊維でカバーしたものを挙げることができる。カバリング弾性糸を構成するスパンデックス弾性糸としては特に限定されず、例えば、8〜165デシテックス(dtex)のものを使用することができる。上記下限は、15デシテックスであることがより好ましく、上記上限は150デシテックスであることがより好ましい。
カバリング糸は、シングルカバリング、ダブルカバリングのいずれであってもよい。
より具体的には、例えば、弾性糸に、ポリエステルなどの合成繊維のフィラメント数の多いハイマルチタイプ(1フィラメントが1.45デニールより細い糸)をカバリングしたシングルカバーリングヤーン(SCY20WN70/48、50/144、75/144、75/72等)を挙げることができる。また、弾性繊維に、2本の合成繊維の糸をカバリングしたダブルカバーリングヤーン(DCY)であってもよい。なお、スパンデックス繊維としては、一般的に広く使用されているポリウレタン弾性繊維を使用することが好ましいが、これに限定されるものではなく、例えば、ポリエーテルエステル弾性繊維を用いてもよい。また、弾性繊維の糸を合成繊維の糸でカバリングすることにより、加工粉によって編み目の破損や損傷が短時間で発生するのを防止することができる。
(非抜蝕性素材及び弾性体からなるコンジュゲート繊維(B2))
一部に弾性体を構成単位とするコンジュゲート繊維は、市販されたものが存在し、これらを好適に使用することができる。例えば、ポリアミドとポリウレタンのコンジュゲート繊維、ポリエステルとポリウレタンのコンジュゲート繊維等を挙げることができる。このようなコンジュゲート繊維のコンジュゲートタイプとしては特に限定されず、サイドバイサイド型、芯鞘型等のものを使用することができる。このようなコンジュゲート繊維としては、KBセーレン社製のシデリア等、市販のものを使用することができる。
(ポリエステル加工糸又はポリアミド加工糸(B3))
加工糸は、繊維に対して捲縮性を付与することによって、その形状に基づく伸縮性を付与した繊維である。このような繊維もまた、本発明における繊維Bとして使用することができる。ポリエステル加工糸としては、ポリエチレンテレフタレートからなるポリエステル加工糸、ポリブチレンテレフタレートからなるポリエステル加工糸等を使用することができる。また、ナイロン6やナイロン6,6からなるポリアミド加工糸も同様に使用することができる。
また、その他、弾性体を使用しないコンジュゲート繊維であって、その捲縮に由来する弾性を有するものも使用することができる。例えば、ポリエチレンテレフタレートとポリブチレンテレフタレートからなるコンジュゲート繊維等も挙げることができる。
本発明においては、上述した各種の弾性糸の2種以上を組み合わせて使用するものであってもよい。
本発明においては、上述した繊維A及び繊維Bを使用して、リバーシブル編みによって編物を得ることができる。編み組織としては、特に限定されず、無地、リブ、メッシュ等を挙げることができる。このような編み組織の形成は、通常の方法によって行うことができる。
更に、本発明においては、本発明の効果を損なわない範囲で上記繊維A及び繊維B以外の繊維を一部に使用していてもよい。
また、本発明においては、丸編み機によってストッキング、タイツ、靴下、アームウォーマー等の筒状物の編み物とすることが好ましい。
本発明の布帛は、このようにして得られた繊維A及び繊維Bからなるリバーシブル編みの編み物に対して、オパール加工を行って得られたものである。すなわち、布帛の一部において、繊維Aが抜蝕されることによって形成された模様を有するものである。
そして、その際に、少なくとも抜蝕部の輪郭部に対して、編目のほどけ防止のためのコーティングを施したものである。
すなわち、図1に示すように、少なくとも抜蝕部の周縁部において繊維のほどけを防ぐためのコーティングを施し、これによって、抜蝕時又は製品状態でのほどけやほどけに伴って生じる伝線を防止することができる。
このようなコーティングは、抜蝕処理前に行うものであってもよいし、抜蝕処理後に行ってもよいが、抜蝕前に行うことが好ましい。
このようなコーティングは、樹脂コーティングであることが好ましい。樹脂コーティングを行う場合、使用する樹脂は、その後の工程で行う抜蝕処理において使用される薬剤によって変質しないものであることが好ましい。抜蝕処理で変質すると、本発明の効果を充分に達成できないおそれがある。
上記樹脂コーティングに使用する樹脂としてより具体的には、例えば、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等を挙げることができる。
更に、このようなコーティングは、少なくとも抜蝕を行う部分の周縁部において行うことが必要であり、更に、それ以外の部分にもコーティングを施してもよいし、編み物の抜蝕を行わない部分の全体にコーティングを施すものであってもよい。樹脂コーティングに際しては、上述した樹脂を水、有機溶媒等に溶解又は分散させた液状組成物として、これを布帛上の必要箇所に塗布・乾燥することによってコーティング処理を行うことができる。
このようなコーティング処理を行った後で、繊維Aを溶解させるための薬液による処理を行い、抜蝕処理を行う。上記抜蝕処理は、通常の印刷方法によって抜蝕が必要な箇所のみに薬剤を塗布することによって行うことができる。必要に応じてその後に洗浄・乾燥等を行うこともできる。
抜蝕工程において使用する薬剤は、抜蝕性繊維、非抜蝕性繊維の種類に応じて選択するべきものであり、抜蝕性繊維のみを選択的に溶解するものとすべきである。例えば、抜蝕性繊維として綿糸、レーヨン糸、キュプラ等のセルロース系の繊維を使用し、繊維Bとして、ポリアミド繊維、絹、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維等のポリオレフィン繊維を一部又は全部に有する弾性糸を使用した場合は、酸を使用し、これによって繊維Aのみを溶解するようにする必要がある。酸による処理を行った場合は、その後、100℃以上の温度での乾熱処理を行うことが好ましい。その後、乾熱処理後に必要に応じて洗浄・乾燥を行うことも好ましい。
本発明の布帛は、必要に応じて、印刷等の繊維製品に対する通常の処理を施したものであってもよい。印刷方法は特に限定されるものではなく、顔料プリント、インクジェットプリント、昇華プリント、染料プリント等の公知の方法を適用することができる。印刷を行う場合の印刷のタイミングは、任意であるが、コーティング処理前に行うことが好ましい。コーティング処理を行った後に印刷を行うと、コーティング部に良好な印刷を行えなくなる恐れがあるためである。
本発明のオパール加工布帛を、図1を参照しながら具体的に説明する。図1においては、オパール加工布帛1の表面を示す模式図である。そして、当該オパール加工布帛1においては、抜蝕部3において、抜蝕性繊維が溶出した状態となっており、これによる模様が形成されている。更に、抜蝕部の周縁部においては、ほどけ防止のためのコーティング2が施されている。
また、本発明は、上述したような各工程を有するオパール加工布帛の製造方法でもある。
以下、本発明を実施例によって更に詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
綿糸を繊維Aとして使用し、鞘糸をレギュラーのポリエステルマルチフィラメントとして、芯糸をポリウレタン弾性糸としたカバリング糸を繊維Bとして使用する。
そして、当該繊維A及び繊維Bによってリバーシブル編みによってタイツ用の筒状編地を得た。
このようにして得られた筒状編地上にポリウレタン樹脂溶液によって、図1に示した抜蝕部の輪郭部に対するコーティングを通常の捺染法によって行った。通常の乾燥を行った後、酸性処理液を図1に示した抜蝕部にのみ、捺染法による塗布を行った。その後、130〜150℃で1分の乾熱処理を行った。次いで、洗浄・乾燥を行うことによって、抜蝕部の抜蝕性繊維が抜蝕された本発明のオパール加工布帛を得た。当該布帛は、抜蝕部周辺が樹脂によってコーティングされていることから、編目のほどけが生じにくく、優れた性質を有する布帛であった。
(実施例2)
ポリウレタン樹脂溶液に代えて、シリコーン樹脂溶液を使用した以外は、実施例1と同様にして本発明のオパール加工布帛を得た。
当該布帛は、抜蝕部周辺が樹脂によってコーティングされていることから、編目のほどけが生じにくく、優れた性質を有する布帛であった。
(実施例3)
カバリング糸にかえて、サイドバイサイドでポリアミドとポリウレタンとを接合したコンジュゲート糸を使用して、実施例1と同様にして本発明のオパール加工布帛を得た。
当該布帛は、抜蝕部周辺が樹脂によってコーティングされていることから、編目のほどけが生じにくく、優れた性質を有する布帛であった。
参考例
カバリング糸にかえて、ポリブチレンテレフタレート加工糸を使用して、実施例1と同様にして本発明のオパール加工布帛を得た。
当該布帛は、抜蝕部周辺が樹脂によってコーティングされていることから、編目のほどけが生じにくく、優れた性質を有する布帛であった。
(比較例)
樹脂によるコーティングを行わない以外は、実施例1と同様にして布帛を得た。このようにして得られた布帛は、抜蝕部から編目のほどけが生じるため、品質に劣るものであった。
本発明の布帛は、ストッキング、タイツ、靴下、アームウォーマー等の衣料品として使用することができる。これらの用途において抜蝕処理によって得られた優れたファッション性を有するものとすることができる。
1 オパール加工布帛
2 抜蝕部の輪郭部
3 抜蝕部

Claims (3)

  1. 繊維A及び繊維Bとからなるリバーシブル編の布帛であって、
    繊維Aは、抜蝕性繊維であり、
    繊維Bは、一部又は全部が非抜蝕性繊維からなる弾性繊維であり、
    は、非抜蝕性繊維を鞘糸とし、スパンデックス弾性糸を芯糸とするカバリング糸(B1)、非抜蝕性素材及び弾性体からなるコンジュゲート繊維(B2)又はポリアミド加工糸(B3)であり、
    布帛の一部において、繊維Aが抜蝕されることによって形成された模様を有し、
    少なくとも、抜蝕部(繊維Aを溶解させるための薬剤が塗布された部分)の輪郭部に対して、ほどけ防止のためのシリコーン樹脂又はウレタン樹脂によるコーティングを有することを特徴とするオパール加工布帛。
  2. 繊維Aが、セルロース系繊維である請求項1記載のオパール加工布帛。
  3. 抜蝕性繊維である繊維A及び一部又は全部が非抜蝕性繊維からなる弾性繊維である繊維Bとからなるリバーシブル編の布帛(繊は、非抜蝕性繊維を鞘糸とし、スパンデックス弾性糸を芯糸とするカバリング糸(B1)、非抜蝕性素材及び弾性体からなるコンジュゲート繊維(B2)又はポリアミド加工糸(B3)である。)を編成する工程(1)
    前記工程(1)によって得られた布帛に対して、少なくとも、抜蝕部(繊維Aを溶解させるための薬剤が塗布される部分)の輪郭部に対して、ほどけ防止のためのシリコーン樹脂又はウレタン樹脂によるコーティングを施す工程(2)及び
    工程(2)を行った布帛に対して、抜蝕処理を施す工程
    を有することを特徴とするオパール加工布帛の製造方法。
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