JP6958850B2 - オパール加工布帛及びその製造方法 - Google Patents
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Description
繊維A及び繊維Bとからなるリバーシブル編の布帛であって、
繊維Aは、抜蝕性繊維であり、
繊維Bは、一部又は全部が非抜蝕性繊維からなる弾性繊維であり、
繊維Bは、非抜蝕性繊維を鞘糸とし、スパンデックス弾性糸を芯糸とするカバリング糸(B1)、非抜蝕性素材及び弾性体からなるコンジュゲート繊維(B2)又はポリアミド加工糸(B3)であり、
布帛の一部において、繊維Aが抜蝕されることによって形成された模様を有し、
少なくとも、抜蝕部(繊維Aを溶解させるための薬剤が塗布された部分)の輪郭部に対して、ほどけ防止のためのシリコーン樹脂又はウレタン樹脂によるコーティングを有することを特徴とするオパール加工布帛である。
上記繊維Aが、セルロース系繊維であることが好ましい。
抜蝕性繊維である繊維A及び一部又は全部が非抜蝕性繊維からなる弾性繊維である繊維Bとからなるリバーシブル編の布帛(繊維Bは、非抜蝕性繊維を鞘糸とし、スパンデックス弾性糸を芯糸とするカバリング糸(B1)、非抜蝕性素材及び弾性体からなるコンジュゲート繊維(B2)又はポリアミド加工糸(B3)である。)を編成する工程(1)
前記工程(1)によって得られた布帛に対して、少なくとも、抜蝕部(繊維Aを溶解させるための薬剤が塗布される部分)の輪郭部に対して、ほどけ防止のためのシリコーン樹脂又はウレタン樹脂によるコーティングを施す工程(2)及び
工程(2)を行った布帛に対して、抜蝕処理を施す工程
を有することを特徴とするオパール加工布帛の製造方法である。
本発明の布帛は、オパール加工において、抜蝕部の少なくとも周縁部において、ほどけ紡糸のためのコーティングを行い、これによってほどけによる伝線を防止し、不良品の発生を抑制し、布帛の性能を向上させるものである。
これらのセルロース系繊維を使用する場合、その太さ等は特に限定されず、通常のものを使用することができる。
これらの弾性を有する繊維素材からなる編み物にオパール加工を施す際の問題を改善することが本発明における重要な課題である。
これらの繊維について、以下具体的に詳述する。
ここで、非抜蝕性繊維としては、ポリアミド繊維、絹、ポリエステル繊維、ポリオレフィン繊維(例えば、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維)などを使用することが好ましい。これらの繊維は、上述したセルロース系繊維を抜蝕する薬剤にて処理する場合に、溶出することがない点で好ましい。なかでも、特にポリエステル繊維を使用することが好ましい。ここで使用するポリエステル繊維は、アルカリ溶解性等の性質を有さないレギュラータイプのポリエステル繊維であることがより好ましい。また、ここでいうポリエステル繊維は、ポリエチレンテレフタレートからなる繊維、ポリブチレンテレフタレートからなる繊維等を挙げることができる。
カバリング糸は、シングルカバリング、ダブルカバリングのいずれであってもよい。
一部に弾性体を構成単位とするコンジュゲート繊維は、市販されたものが存在し、これらを好適に使用することができる。例えば、ポリアミドとポリウレタンのコンジュゲート繊維、ポリエステルとポリウレタンのコンジュゲート繊維等を挙げることができる。このようなコンジュゲート繊維のコンジュゲートタイプとしては特に限定されず、サイドバイサイド型、芯鞘型等のものを使用することができる。このようなコンジュゲート繊維としては、KBセーレン社製のシデリア等、市販のものを使用することができる。
加工糸は、繊維に対して捲縮性を付与することによって、その形状に基づく伸縮性を付与した繊維である。このような繊維もまた、本発明における繊維Bとして使用することができる。ポリエステル加工糸としては、ポリエチレンテレフタレートからなるポリエステル加工糸、ポリブチレンテレフタレートからなるポリエステル加工糸等を使用することができる。また、ナイロン6やナイロン6,6からなるポリアミド加工糸も同様に使用することができる。
また、その他、弾性体を使用しないコンジュゲート繊維であって、その捲縮に由来する弾性を有するものも使用することができる。例えば、ポリエチレンテレフタレートとポリブチレンテレフタレートからなるコンジュゲート繊維等も挙げることができる。
そして、その際に、少なくとも抜蝕部の輪郭部に対して、編目のほどけ防止のためのコーティングを施したものである。
すなわち、図1に示すように、少なくとも抜蝕部の周縁部において繊維のほどけを防ぐためのコーティングを施し、これによって、抜蝕時又は製品状態でのほどけやほどけに伴って生じる伝線を防止することができる。
また、本発明は、上述したような各工程を有するオパール加工布帛の製造方法でもある。
(実施例1)
綿糸を繊維Aとして使用し、鞘糸をレギュラーのポリエステルマルチフィラメントとして、芯糸をポリウレタン弾性糸としたカバリング糸を繊維Bとして使用する。
そして、当該繊維A及び繊維Bによってリバーシブル編みによってタイツ用の筒状編地を得た。
ポリウレタン樹脂溶液に代えて、シリコーン樹脂溶液を使用した以外は、実施例1と同様にして本発明のオパール加工布帛を得た。
当該布帛は、抜蝕部周辺が樹脂によってコーティングされていることから、編目のほどけが生じにくく、優れた性質を有する布帛であった。
カバリング糸にかえて、サイドバイサイドでポリアミドとポリウレタンとを接合したコンジュゲート糸を使用して、実施例1と同様にして本発明のオパール加工布帛を得た。
当該布帛は、抜蝕部周辺が樹脂によってコーティングされていることから、編目のほどけが生じにくく、優れた性質を有する布帛であった。
カバリング糸にかえて、ポリブチレンテレフタレート加工糸を使用して、実施例1と同様にして本発明のオパール加工布帛を得た。
当該布帛は、抜蝕部周辺が樹脂によってコーティングされていることから、編目のほどけが生じにくく、優れた性質を有する布帛であった。
樹脂によるコーティングを行わない以外は、実施例1と同様にして布帛を得た。このようにして得られた布帛は、抜蝕部から編目のほどけが生じるため、品質に劣るものであった。
2 抜蝕部の輪郭部
3 抜蝕部
Claims (3)
- 繊維A及び繊維Bとからなるリバーシブル編の布帛であって、
繊維Aは、抜蝕性繊維であり、
繊維Bは、一部又は全部が非抜蝕性繊維からなる弾性繊維であり、
繊維Bは、非抜蝕性繊維を鞘糸とし、スパンデックス弾性糸を芯糸とするカバリング糸(B1)、非抜蝕性素材及び弾性体からなるコンジュゲート繊維(B2)又はポリアミド加工糸(B3)であり、
布帛の一部において、繊維Aが抜蝕されることによって形成された模様を有し、
少なくとも、抜蝕部(繊維Aを溶解させるための薬剤が塗布された部分)の輪郭部に対して、ほどけ防止のためのシリコーン樹脂又はウレタン樹脂によるコーティングを有することを特徴とするオパール加工布帛。 - 繊維Aが、セルロース系繊維である請求項1記載のオパール加工布帛。
- 抜蝕性繊維である繊維A及び一部又は全部が非抜蝕性繊維からなる弾性繊維である繊維Bとからなるリバーシブル編の布帛(繊維Bは、非抜蝕性繊維を鞘糸とし、スパンデックス弾性糸を芯糸とするカバリング糸(B1)、非抜蝕性素材及び弾性体からなるコンジュゲート繊維(B2)又はポリアミド加工糸(B3)である。)を編成する工程(1)
前記工程(1)によって得られた布帛に対して、少なくとも、抜蝕部(繊維Aを溶解させるための薬剤が塗布される部分)の輪郭部に対して、ほどけ防止のためのシリコーン樹脂又はウレタン樹脂によるコーティングを施す工程(2)及び
工程(2)を行った布帛に対して、抜蝕処理を施す工程
を有することを特徴とするオパール加工布帛の製造方法。
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2016
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