JP6270427B2 - 二層構造紡績糸、織編物及び織編物の製造方法 - Google Patents
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Description
本発明の二層構造紡績糸は、芯鞘構造を有する二層構造紡績糸であり、その芯部に熱融着性のポリエステル繊維が配されている。芯部には、熱融着性のポリエステル繊維以外の他の繊維を含み得るが、芯部に配されている繊維が熱融着性のポリエステル繊維のみであることが好ましい。本発明において、「熱融着性のポリエステル繊維」とは、融点が210℃以下の部分(融着成分)を少なくとも含むポリエステル繊維を指す。
K=T/N1/2
但し、
K:撚係数
T:撚数(回/2.54cm)
N:英式綿番手
本発明の二層構造紡績糸の製造方法は特に限定されないが、その一例について、図2を用いて説明する。
5人の被験者のハンドリング検査を行い、生地風合いにおける硬さを次の5段階にて評価した。
1:柔らかくハリコシとシャリ感がない。
2:やや柔らかい。
3:普通(適度なハリコシとシャリ感)
4:やや硬めでハリコシとシャリ感がある。
5:非常に硬い。
JISL1076 8.1A法(ICI形試験機を用いる方法)に記載された方法を採用する。具体的には、編地をICI形試験機に5時間投入し、JISL1076 9.2に準じて等級判定して、この値を本発明における抗ピリング性とする。
JISL0217:1995(103法1洗、ライン乾燥)に記載された方法に準じて、タテ、ヨコの寸法変化率をパーセンテージで評価した。
JIS−L 0217 (103法)で30回洗濯した後、編地の初期からの外観変化度合い(特に白化現象(フィブリル化現象)、毛羽立ち現象)を、目視で以下の4段階にて評価した。
◎:初期に比べ外観変化がほとんど無く、実用上全く問題とならない。
○:初期に比べ外観変化がわずかに見られるが、実用上ほとんど問題とならない。
△:初期に比べ外観変化が見られ、実用上やや問題となる。
×:初期に比べ外観変化が大きく見られ、実用上問題となる。
融着成分としてポリエチレンテレフタレート単位にε−カプロラクトロンを共重合した融点が160℃の共重合ポリエステルを鞘部に配し、ポリエチレンテレフタレートを芯部に配した熱融着性のポリエステル繊維(日本エステル社製、商品名「キャスベン」)(4.4dtex×38mm)を用い、混打綿にて混綿を行い、常法の梳綿、練条を経て二層構造紡績糸の芯部用とするスライバー(S1)を作製した。他方、鞘部は、溶剤紡糸セルロース繊維(ユニチカトレーディング社製、商品名「シルフ」)(0.9dtex×38mm)を用い、原綿段階でフィブリル化防止加工を施した溶剤紡糸セルロース繊維原綿を、前述の同工程を経て二層構造紡績糸の鞘部用とするスライバー(S2)を作製した。これら2種のスライバーの単位長さ当りの質量比率は、S1/S2=3/7であった。
なお、フィブリル化防止加工は、原綿段階の溶剤紡糸セルロース繊維を、パッケージ染色機を用いて、クロルヒドリン基を有する化合物(ポリエチレングリコールジクロルヒドリン)と、アルカリ性を示す化合物(水酸化ナトリウム)と、中性塩からなる反応促進剤(無水芒硝(硫酸ナトリウム))を含む水溶液中で、処理温度60℃、処理時間60分で処理した。
芯部の熱融着性のポリエステル繊維と鞘部の溶剤紡糸セルロース繊維の芯/鞘質量比率を40/60とすること以外は実施例1と同様にして本発明の二層構造紡績糸を得て、実施例1と同様にして本発明の編地を得た。
芯部をポリエチレンテレフタレートからなるレギュラーポリエステル繊維にて構成すること以外は、実施例1と同様にして比較例1の二層構造紡績糸を得て、実施例1と同様にして比較例1の編地を得た。
前記の溶剤紡糸セルロース繊維を100%用いて、常法の梳綿、練条、粗紡を経て紡績糸を得ること以外は、実施例1と同様にして比較例2の編地を得た。
実施例1において、芯部用の繊維として、前記熱融着性のポリエステル繊維に加えて、通常のポリエステル短繊維を用い、鞘部用の繊維として、ビスコースレーヨン繊維を用いて、次のようにして芯鞘構造紡績糸を得たこと以外は、実施例1と同様にして比較例3の編地を得た。
得られた実施例1〜2及び比較例1〜3の編地の評価結果を表1に示す。
2 芯部(熱融着性のポリエステル繊維)
3 バックローラー
4 エプロン
5 セカンドローラー
6A、6B フロントローラー
7 繊維束
8 フライヤーヘッド
S1 芯成分の繊維からなるスライバー
S2 鞘成分の繊維からなるスライバー
Claims (5)
- 熱融着性のポリエステル繊維として鞘部に融着成分を有する芯鞘型のポリエステル繊維のみが芯部に配されており、かつ鞘部に溶剤紡糸セルロース繊維が配された芯鞘構造を有し、練条上がりのスライバーの状態で、前記熱融着性のポリエステル繊維と前記溶剤紡糸セルロース繊維とが複合糸化されたものであり、芯部と鞘部の質量比が、芯部/鞘部=20/80〜50/50である二層構造紡績糸。
- 前記溶剤紡糸セルロース繊維がフィブリル化防止加工を施したものである請求項1に記載の二層構造紡績糸。
- 請求項1又は2に記載の二層構造紡績糸を少なくとも一部に用いた織編物。
- 請求項1又は2に記載の二層構造紡績糸を少なくとも一部に用いた織編物を作製する工程と、前記芯部の熱融着性のポリエステル繊維の融点より10℃以上高い温度で、処理時間30〜120秒間で熱処理して、前記織編物を熱融着させる工程とを含む織編物の製造方法。
- 芯部繊維として熱融着性のポリエステル繊維を含む練条上がりのスライバーを、鞘部繊維として溶剤紡糸セルロース繊維からなる練条上がりのスライバーを、それぞれ粗紡機に供給した後、得られた複合粗糸を精紡することで二層構造紡績糸を得る工程を含む請求項4に記載の織編物の製造方法。
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