JP6957257B2 - 非水電解質二次電池用正極、及び非水電解質二次電池 - Google Patents
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Description
図2は、実施形態の一例である正極の断面図である。正極11は、正極集電体30と、正極集電体30上に配置される正極合材層32とを備える。なお、正極合材層32は正極集電体30の両面に配置されることが望ましい。
Lia1Nib1Coc1Md1O2 (1)
式中、a1、b1、c1、及びd1はそれぞれ、0.9≦a1≦1.2、0.7≦b1≦0.95、0≦c1≦0.3、0≦d1≦0.3を満たすことが好ましく、0.9≦a1≦1.2、0.7≦b1≦0.9、0.05≦c1≦0.15、0.05≦d1≦0.15を満たすことがより好ましい。また、式中Mは、Li、Ni、Co以外の少なくとも1種の元素であれば特に制限されるものではないが、例えば、Mn、Al、Zr、W、Fe、Mg、Ti、Cr、Cu、Ze、Sn、Nb、Mo、Ta、Na、K、Ba、Sr、Bi、Be及びBから選ばれる少なくとも1種の元素であることが好ましく、Mn、Al、Zr、及びWから選ばれる少なくとも1種の元素であることがより好ましい。
Lia2Nib2Coc2Md2O2 (2)
式中、a2、b2、c2、及びd2はそれぞれ、0.9≦a2≦1.2、0.1≦b2≦0.6、0.1≦c2≦0.6、0.1≦d2≦0.55を満たすことが好ましく、0.9≦a2≦1.2、0.2≦b2≦0.5、0.2≦c2≦0.4、0.2≦d2≦0.55を満たすことがより好ましい。また、式中Mは、Li、Ni、Co以外の少なくとも1種の元素であれば特に制限されるものではないが、例えば、Mn、Al、Zr、W、Fe、Mg、Ti、Cr、Cu、Ze、Sn、Nb、Mo、Ta、Na、K、Ba、Sr、Bi、Be及びBから選ばれる少なくとも1種の元素であることが好ましく、Mn、Al、Zr、及びWから選ばれる少なくとも1種の元素であることがより好ましい。
負極12は、例えば、負極集電体と、当該集電体上に形成された負極合材層とで構成される。負極集電体には、銅などの負極の電位範囲で安定な金属の箔、当該金属を表層に配置したフィルム等を用いることができる。負極合材層は、例えば、負極活物質及び結着材等を含む。負極は、例えば、負極活物質、増粘剤、結着材等を含む負極合材スラリーを調整し、この負極合材スラリーを負極集電体上に塗布し、塗膜を乾燥させた後、この塗膜を圧延することにより作製できる。
セパレータ13には、例えば、イオン透過性及び絶縁性を有する多孔性シート等が用いられる。多孔性シートの具体例としては、微多孔薄膜、織布、不織布等が挙げられる。セパレータ13は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、セルロースなどで構成される。セパレータ13は、セルロース繊維層及びポリオレフィン等の熱可塑性樹脂繊維層を有する積層体であってもよい。また、セパレータ13は、ポリエチレン層及びポリプロピレン層を含む多層セパレータであってもよく、アラミド樹脂で構成される表面層又は無機物フィラーを含有する表面層を有していてもよい。
非水電解質は、非水溶媒と、非水溶媒に溶解した電解質塩とを含む。非水電解質は、液体電解質(非水電解液)に限定されず、ゲル状ポリマー等を用いた固体電解質であってもよい。非水溶媒には、例えばエステル類、エーテル類、アセトニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド等のアミド類、及びこれらの2種以上の混合溶媒等を用いることができる。非水溶媒は、これら溶媒の水素の少なくとも一部をフッ素等のハロゲン原子で置換したハロゲン置換体を含有していてもよい。
[正極の作製]
第1正極活物質としてLiNi0.8Co0.1Mn0.1O2(平均粒径:12μm)と第2正極活物質としてLiNi0.3Co0.3Mn0.4O2(平均粒径:4μm)を70:30の質量比で混合した。この混合した正極活物質100質量%に対し、導電材としてのアセチレンブラック1質量%、結着材としてのPVDF1質量%を混合し、さらにN−メチル−2−ピロリドン(NMP)を適量加えて、正極合材スラリーを調製した。このスラリーを厚さ12μmのアルミニウム箔からなる正極集電体の両面に塗布し、塗膜を乾燥し、正極集電体の両面に正極合材層を形成した。正極合材層の目付量は53.0mg/cm2であった。その後、正極合材層の密度が3.7g/cm3となるように、正極合材層を圧延した。これを実施例1の正極とした。
黒鉛94質量部、SiO6質量部、CMC1質量部、SBR1質量部を混合し、これを水と混合して負極合材スラリーを調製した。このスラリーを厚さ8μmの銅箔からなる負極集電体の両面に塗布し、塗膜を乾燥し、負極集電体の両面に負極合材層を形成した。負極合材層の目付量は、両面で25mg/cm2であった。その後、負極合材層の密度が1.7g/cm3となるように、負極合材層を圧延した。これを実施例1の負極とした。
エチレンカーボネート(EC)とジメチルカーボネート(DMC)とエチルメチルカーボネート(EMC)との等体積混合非水溶媒に、LiPF6を1.0モル/Lの濃度で溶解させて非水電解液を得た。
正極と負極とを厚さ16μmのポリエチレン製セパレータを介して積層し(正極及び負極の積層数69)、積層型の電極体を作製した。正極及び負極それぞれに集電端子を取り付け、幅26mm、長さ148mm、高さ91mmのアルミニウム製外装缶に電極体を収容すると共に非水電解液を注入した後、封口体によって外装缶を密閉した。これを実施例1の電池とした。
第1正極活物質としてLiNi0.82Co0.15Al0.03O2(平均粒径:12μm)を用いたこと、正極合材層の目付量が54.8mg/cm2となるように正極合材層を塗布したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例2の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率は69%であった。また、実施例2の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を68としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
第1正極活物質としてLi0.9Ni0.8Co0.1Mn0.1O2(平均粒径:12μm)を用いたこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例3の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が72%であった。また、実施例3の正極を用いたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
第1正極活物質としてLi1.2Ni0.8Co0.1Mn0.1O2(平均粒径:12μm)を用いたこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例4の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が71%であった。また、実施例4の正極を用いたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
第1正極活物質としてLiNi0.95Co0.03Mn0.02O2(平均粒径:12μm)を用いたこと、正極合材層の目付量が51.8mg/cm2となるように正極合材層を塗布したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例5の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が70%であった。また、実施例5の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を70としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
第1正極活物質としてLiNi0.7Co0.15Mn0.15O2(平均粒径:12μm)を用いたこと、正極合材層の目付量が56.2mg/cm2となるように正極合材層を塗布したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例6の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が69%であった。また、実施例6の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を68としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
第1正極活物質としてLiNi0.7Co0.3O2(平均粒径:12μm)を用いたこと、正極合材層の目付量が55.7mg/cm2となるように正極合材層を塗布したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例7の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が72%であった。また、実施例7の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を68としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
第1正極活物質としてLiNi0.7Mn0.3O2(平均粒径:12μm)を用いたこと、正極合材層の目付量が56.8mg/cm2となるように正極合材層を塗布したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例8の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が70%であった。また、実施例8の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を68としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
第2正極活物質としてLi0.9Ni0.3Co0.3Mn0.4O2(平均粒径:4μm)を用いたこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例9の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が72%であった。また、実施例9の正極を用いたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
第2正極活物質としてLi1.2Ni0.3Co0.3Mn0.4O2(平均粒径:4μm)を用いたこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例10の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が70%であった。また、実施例10の正極を用いたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
第2正極活物質としてLiNi0.6Co0.2Mn0.2O2(平均粒径:4μm)を用いたこと、正極合材層の目付量が51.5mg/cm2となるように正極合材層を塗布したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例11の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が69%であった。また、実施例11の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を70としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
第2正極活物質としてLiNi0.1Co0.6Mn0.3O2(平均粒径:4μm)を用いたこと、正極合材層の目付量が54.3mg/cm2となるように正極合材層を塗布したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例12の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が69%であった。また、実施例12の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を68としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
第2正極活物質としてLiNi0.45Co0.1Mn0.45O2(平均粒径:4μm)を用いたこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例13の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が70%であった。また、実施例13の正極を用いたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
第2正極活物質としてLiNi0.2Co0.25Mn0.55O2(平均粒径:4μm)を用いたこと、正極合材層の目付量が53.3mg/cm2となるように正極合材層を塗布したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例14の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が69%であった。また、実施例14の正極を用いたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
第2正極活物質としてLiNi0.4Co0.5Mn0.1O2(平均粒径:4μm)を用いたこと、正極合材層の目付量が51.3mg/cm2となるように正極合材層を塗布したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例15の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が71%であった。また、実施例15の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を70としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
第1正極活物質と第2正極活物質を80:20の質量比で混合したこと、正極合材層の目付量が51.5mg/cm2となるように正極合材層を塗布したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例16の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が63%であった。また、実施例16の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を70としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
第1正極活物質と第2正極活物質を90:10の質量比で混合したこと、正極合材層の目付量が50.4mg/cm2となるように正極合材層を塗布したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例17の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が55%であった。また、実施例17の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を70としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
第1正極活物質と第2正極活物質を50:50の質量比で混合したこと、正極合材層の目付量が55.7mg/cm2となるように正極合材層を塗布したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例18の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が80%であった。また、実施例18の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を68としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
第1正極活物質としてLiNi0.8Co0.1Mn0.1O2(平均粒径:20μm)を用いたこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例19の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が72%であった。また、実施例19の正極を用いたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
第1正極活物質としてLiNi0.8Co0.1Mn0.1O2(平均粒径:8μm)を用いたこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例20の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が69%であった。また、実施例20の正極を用いたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
第2正極活物質としてLiNi0.3Co0.3Mn0.4O2(平均粒径:6μm)を用いたこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例21の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が68%であった。また、実施例2の正極を用いたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
第1正極活物質としてLiNi0.8Co0.1Mn0.1O2(平均粒径:20μm)を用いたこと、第2正極活物質としてLiNi0.3Co0.3Mn0.4O2(平均粒径:2μm)を用いたこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例22の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が73%であった。また、実施例22の正極を用いたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
正極合材層の目付量が30.0mg/cm2となるように正極合材層を塗布し、負極合材層の目付量が14.2mg/cm2となるように負極合材層を塗布したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例23の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が70%であった。また、実施例23の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を110としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
正極合材層の目付量が80.0mg/cm2となるように正極合材層を塗布し、負極合材層の目付量が37.7mg/cm2となるように負極合材層を塗布したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例24の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が70%であった。また、実施例24の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を49としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
導電材を0.5質量%としたこと、正極合材層の目付量が52.7mg/cm2となるように正極合材層を塗布したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例25の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が72%であった。また、実施例25の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を70としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
導電材を4質量%としたこと、正極合材層の目付量が54.1mg/cm2となるように正極合材層を塗布したこと、正極合材層の密度が3.5g/cm3となるように正極合材層を圧延したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例26の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が70%であった。また、実施例26の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を67としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
第1正極活物質としてのLiNi0.8Co0.1Mn0.1O2(平均粒径:12μm)100質量%に対し、導電材としてのアセチレンブラック1質量%、結着材としてのPVDF1質量%を混合し、さらにN−メチル−2−ピロリドン(NMP)を適量加えて、第1正極合材スラリーを調製した。また、第2正極活物質としてのLiNi0.3Co0.3Mn0.4O2(平均粒径:4μm)100質量%に対し、導電材としてのアセチレンブラック1質量%、結着材としてのPVDF1質量%を混合し、さらにN−メチル−2−ピロリドン(NMP)を適量加えて、第2正極合材スラリーを調製した。第2正極合材スラリーを厚さ12μmのアルミニウム箔からなる正極集電体の両面に塗布し、塗膜を乾燥し、正極集電体の両面に第1層を形成した。次に、第1正極合材スラリーを第1層上に塗布し、塗膜を乾燥し、第1層上に第2層を形成した。第1層の目付量は15.9mg/cm2、第2層の目付量は37.1mg/cm2、第1層及び第2層からなる正極合材層の目付量は53.0mg/cm2であった。その後、第1層及び第2層からなる正極合材層の密度が3.7g/cm3となるように、正極合材層を圧延した。これを実施例27の正極とした。実施例27の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が85%であった。また、実施例27の正極を用いたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
第1層の目付量を5.0mg/cm2、第2層の目付量を45.4mg/cm2、第1層及び第2層からなる正極合材層の目付量を50.4mg/cm2としたこと以外は実施例27と同様に正極を作製した。実施例28の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が85%であった。また、実施例28の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を70としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
第1層の目付量を2.5mg/cm2、第2層の目付量を47.4mg/cm2、第1層及び第2層からなる正極合材層の目付量を49.9mg/cm2としたこと以外は実施例27と同様に正極を作製した。実施例29の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が72%であった。また、実施例29の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を71としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
第1正極活物質と第2正極活物質を40:60の質量比で混合したこと、正極合材層の目付量が57.4mg/cm2となるように正極合材層を塗布したこと、正極合材層の密度が3.5g/cm3となるように正極合材層を圧延したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例30の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が83%であった。また、実施例30の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を65としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
第1正極活物質としてLiNi0.8Co0.1Mn0.1O2(平均粒径:30μm)を用いたこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例31の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が72%であった。また、実施例31の正極を用いたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
第1正極活物質としてLiNi0.8Co0.1Mn0.1O2(平均粒径:6μm)を用いたこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例32の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が69%であった。また、実施例32の正極を用いたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
第2正極活物質としてLiNi0.3Co0.3Mn0.4O2(平均粒径:1μm)を用いたこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例33の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が73%であった。また、実施例33の正極を用いたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
第1正極活物質としてLiNiO2(平均粒径:20μm)を用いたこと、正極合材層の目付量が51.1mg/cm2となるように正極合材層を塗布したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例34の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が70%であった。また、実施例34の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を70としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
第2正極活物質としてLiNi0.7Co0.15Mn0.15O2(平均粒径:4μm)を用いたこと、正極合材層の目付量が50.6mg/cm2となるように正極合材層を塗布したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。比較例1の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が71%であった。また、比較例1の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を71としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
第1正極活物質と第2正極活物質を95:5の質量比で混合したこと、正極合材層の目付量が49.9mg/cm2となるように正極合材層を塗布したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。比較例2の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が40%であった。また、比較例2の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を71としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
第2正極活物質としてLiNi0.3Co0.3Mn0.4O2(平均粒径:12μm)を用いたこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。比較例3の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が34%であった。また、比較例3の正極を用いたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
25℃の恒温槽で、各実施例及び各比較例の電池を20Aで、電圧が3.7Vになるまで定電流充電を行った後、3.7Vで30分間定電圧充電を行った。このときのOCVをV1(V)とした。次に、60Aで10秒間定電流放電を行い、10秒後の電圧をV2(V)とした。そして、以下の式から電池抵抗を求めた。
電池抵抗(Ω)=(V1−V2)/60
25℃の恒温槽で、各実施例及び各比較例の電池を20Aで、電圧が4.2Vになるまで定電流充電を行った後、4.2Vで30分間定電圧充電を行い、20Aで、電圧が2.5Vになるまで定電流放電を行った。この時の放電容量を初期容量とした。
容量維持率(%)=1000サイクル後の容量/初期容量×100
各実施例及び比較例の電池について、下記手順で釘刺し試験を行った。
(1)25℃の環境下にて、20Aで電圧が4.2Vになるまで定電流充電を行った後、4.2Vで30分間定電圧充電を行った。
(2)25℃の環境下にて、(1)で充電した電池の側面中央部に1mmφの太さの丸釘の先端を接触させ、1mm/秒の速度で、電池における電極体の積層方向に丸釘を突き刺し、内部短絡による電池電圧降下を検出した直後、丸釘の突き刺しを停止した。
(3)丸釘によって電池が短絡を開始して1分後の電池表面温度を測定した。
Claims (8)
- 正極集電体と、前記正極集電体上に設けられ、第1正極活物質と第2正極活物質を含む正極合材層と、を有し、
前記第1正極活物質は、Ni含有リチウム複合酸化物であって、Liを除く金属元素の総モル数に対するNiの割合が70モル%以上100モル%以下であり、
前記第2正極活物質は、Ni含有リチウム複合酸化物であって、Liを除く金属元素の総モル数に対するNiの割合が10モル%以上60モル%以下であり、
前記正極合材層の厚み方向において、正極集電体側表面から4μmの厚さまでの正極合材層内に存在する前記第2正極活物質の存在率は、55%以上であり、
前記正極合材層における前記第1正極活物質の質量(W1)と前記第2正極活物質の質量(W2)の比(W1/W2)は70/30以上9以下であり、
前記第1正極活物質の平均粒径(D1)は、8μm以上20μm以下であり、前記第2正極活物質の平均粒径(D2)は、2μm以上6μm以下であり、
前記第1正極活物質の平均粒径(D1)と前記第2正極活物質の平均粒径(D2)との比(D1/D2)が3以上10以下である、非水電解質二次電池用正極。 - 前記第1正極活物質は、一般式Lia1Nib1Coc1Md1O2(0.9≦a1≦1.2、0.7≦b1≦0.95、0≦c1≦0.3、0≦d1≦0.3、Mは、Mn、Al、Zr及びWからなる群から選択される少なくとも1種)で表され、
前記第2正極活物質は、一般式Lia2Nib2Coc2Md2O2(0.9≦a2≦1.2、0.1≦b2≦0.6、0.1≦c2≦0.6、0.1≦d2≦0.55、Mは、Mn、Al、Zr及びWからなる群から選択される少なくとも1種)で表される、請求項1に記載の非水電解質二次電池用正極。 - 前記正極合材層における前記第1正極活物質の質量(W1)と前記第2正極活物質の質量(W2)の比(W1/W2)は4以上9以下であり、
前記第1正極活物質の平均粒径(D1)は、8μm以上20μm以下であり、前記第2正極活物質の平均粒径(D2)は、2μm以上6μm以下であり、
前記第1正極活物質の平均粒径(D1)と前記第2正極活物質の平均粒径(D2)との比(D1/D2)が3以上10以下である、請求項1又は2に記載の非水電解質二次電池用正極。 - 前記正極合材層の厚み方向において、正極集電体側表面から4μmの厚さまでの正極合材層内に存在する前記第2正極活物質の存在率は、60%以上85%以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池用正極。
- 前記正極合材層の目付量は、30mg/cm2以上80mg/cm2以下である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池用正極。
- 正極合材層は導電材を含み、
前記正極合材層中の前記導電材の含有量は、0.5質量%以上4質量%以下である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池用正極。 - 正極、負極、及び非水電解質を含み、
前記正極は請求項1〜6のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池用正極である、非水電解質二次電池。 - 電池容量が50Ah以上である、請求項7に記載の非水電解質二次電池。
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