JP6957257B2 - 非水電解質二次電池用正極、及び非水電解質二次電池 - Google Patents

非水電解質二次電池用正極、及び非水電解質二次電池 Download PDF

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Description

本開示は、非水電解質二次電池用正極、及び非水電解質二次電池に関する。
近年、高出力、高エネルギー密度の二次電池として、正極と、負極と、非水電解質とを備え、正極と負極との間でリチウムイオンを移動させて充放電を行う非水電解質二次電池が広く利用されている。
特許文献1には、大粒径活物質と小粒径活物質を含み、大粒径活物質と小粒径活物質の平均粒径の比が6:1〜100:1であり、大粒径活物質と小粒径活物質との混合比率が60:40〜90:10である正極活物質を含む正極が開示されている。特許文献1によれば、上記構成を備えることにより、正極活物質の充填密度、熱的安定性を向上させることができると記載されている。
特開2006−228733号公報
ところで、正極集電体と、正極集電体上に配置され、正極活物質を含む正極合材層とを有する正極と、負極とを備える非水電解質二次電池において、例えば、導電性異物等が突き刺さり、負極電位を帯びた導電性異物等が正極集電体に達して内部短絡が発生すると、正極集電体と負極との間で短絡電流が流れて、電池が発熱する場合がある。ここで、リチウムを除く金属元素の総モル数に対するNiの割合が70モル%以上100モル%以下のNi含有リチウム複合酸化物は、非水電解質二次電池の高容量化を図ることができる正極活物質として期待されているが、電子抵抗が低いため、当該Ni含有リチウム複合酸化物を正極活物質として用いた非水電解質二次電池において内部短絡が発生した場合には、正極集電体と負極との間に流れる短絡電流が増大し、電池の発熱がより大きくなる場合がある。
そこで、本開示の目的は、正極活物質としてリチウムを除く金属元素の総モル数に対するNiの割合が70モル%以上100モル%以下のNi含有リチウム複合酸化物を用いた場合においても、内部短絡時の電池の発熱を抑制することが可能な非水電解質二次電池用正極及び非水電解質二次電池を提供することである。
本開示の一態様である非水電解質二次電池用正極は、正極集電体と、前記正極集電体上に設けられ、第1正極活物質と第2正極活物質を含む正極合材層と、を有し、前記第1正極活物質は、Ni含有リチウム複合酸化物であって、Liを除く金属元素の総モル数に対するNiの割合が70モル%以上100モル%以下であり、前記第2正極活物質は、Ni含有リチウム複合酸化物であって、Liを除く金属元素の総モル数に対するNiの割合が10モル%以上60モル%以下であり、前記正極合材層の厚み方向において、正極集電体側表面から4μmの厚さまでの正極合材層内に存在する前記第2正極活物質の存在率は、55%以上である。
本開示の一態様である非水電解質二次電池は、正極と、負極と、非水電解質とを備え、前記正極が上記非水電解質二次電池用正極である。
本開示の一態様によれば、正極活物質としてリチウムを除く金属元素の総モル数に対するNiの割合が70モル%以上100モル%以下のNi含有リチウム複合酸化物を用いた場合においても、内部短絡時の電池の発熱を抑制することが可能となる。
実施形態の一例である非水電解質二次電池の断面図である。 実施形態の一例である正極の断面図である。
本開示の一態様である非水電解質二次電池用正極は、正極集電体と、前記正極集電体上に設けられ、第1正極活物質と第2正極活物質を含む正極合材層と、を有し、前記第1正極活物質は、Ni含有リチウム複合酸化物であって、Liを除く金属元素の総モル数に対するNiの割合が70モル%以上100モル%以下であり、前記第2正極活物質は、Ni含有リチウム複合酸化物であって、Liを除く金属元素の総モル数に対するNiの割合が10モル%以上60モル%以下であり、前記正極合材層の厚み方向において、正極集電体側表面から4μmの厚さまでの正極合材層内に存在する前記第2正極活物質の存在率は、55%以上である。ここで、Liを除く金属元素の総モル数に対するNiの割合が10モル%以上60モル%以下であるNi含有リチウム複合酸化物(第2正極活物質)は、Liを除く金属元素の総モル数に対するNiの割合が70モル%以上100モル%以下のNi含有リチウム複合酸化物(第1正極活物質)と比較して、電子抵抗が高い物質である。そして、このような電子抵抗の高い第2正極活物質を用いて、正極集電体側表面から4μmの厚さまでの間の正極合材層内に存在する第2正極活物質の存在率を55%以上とすることで、負極電位を帯びた導電性異物等が正極集電体に達して内部短絡が発生した場合でも、正極集電体側表面から4μmの厚さまでの間の正極合材層が、当該導電性異物の周囲に存在する抵抗成分となるため、第1正極活物質のみを用いた場合と比較して、内部短絡時における正極集電体と負極との間の短絡電流が抑制され、電池の発熱も抑制される。
以下、実施形態の一例について詳細に説明する。実施形態の説明で参照する図面は、模式的に記載されたものであり、図面に描画された構成要素の寸法比率などは、現物と異なる場合がある。
図1は、実施形態の一例である非水電解質二次電池の断面図である。図1に示す非水電解質二次電池10は、正極11及び負極12がセパレータ13を介して巻回されてなる巻回型の電極体14と、非水電解質と、電極体14の上下にそれぞれ配置された絶縁板17,18と、上記部材を収容する電池ケースと、を備える。電池ケースは、有底円筒形状のケース本体15と封口体16とにより構成される。なお、巻回型の電極体14の代わりに、正極及び負極がセパレータを介して交互に積層されてなる積層型の電極体など、他の形態の電極体が適用されてもよい。また、電池ケースとしては、円筒形、角形、コイン形、ボタン形等の金属製ケース、樹脂シートをラミネートして形成された樹脂製ケース(ラミネート型電池)などが例示できる。
ケース本体15は、例えば有底円筒形状の金属製容器である。ケース本体15と封口体16との間にはガスケット27が設けられ、電池ケース内部の密閉性が確保される。ケース本体15は、例えば側面部を外側からプレスして形成された、封口体16を支持する張り出し部21を有することが好適である。張り出し部21は、ケース本体15の周方向に沿って環状に形成されることが好ましく、その上面で封口体16を支持する。
封口体16は、フィルタ開口部22aが形成されたフィルタ22と、フィルタ22上に配置された弁体とを有する。弁体は、フィルタ22のフィルタ開口部22aを塞いでおり、内部短絡等による発熱で電池の内圧が上昇した場合に破断する。本実施形態では、弁体として下弁体23及び上弁体25が設けられており、下弁体23と上弁体25の間に配置される絶縁部材24、及びキャップ開口部26aを有するキャップ26がさらに設けられている。封口体16を構成する各部材は、例えば円板形状又はリング形状を有し、絶縁部材24を除く各部材は互いに電気的に接続されている。具体的には、フィルタ22と下弁体23が各々の周縁部で互いに接合され、上弁体25とキャップ26も各々の周縁部で互いに接合されている。下弁体23と上弁体25は、各々の中央部で互いに接続され、各周縁部の間には絶縁部材24が介在している。なお、内部短絡等による発熱で内圧が上昇すると、例えば下弁体23が薄肉部で破断し、これにより上弁体25がキャップ26側に膨れて下弁体23から離れることにより両者の電気的接続が遮断される。
図1に示す非水電解質二次電池10では、正極11に取り付けられた正極リード19が絶縁板17の貫通孔を通って封口体16側に延び、負極12に取り付けられた負極リード20が絶縁板18の外側を通ってケース本体15の底部側に延びている。例えば、正極リード19は封口体16の底板であるフィルタ22の下面に溶接等で接続され、フィルタ22と電気的に接続された封口体16の天板であるキャップ26が正極端子となる。負極リード20はケース本体15の底部内面に溶接等で接続され、ケース本体15が負極端子となる。
[正極]
図2は、実施形態の一例である正極の断面図である。正極11は、正極集電体30と、正極集電体30上に配置される正極合材層32とを備える。なお、正極合材層32は正極集電体30の両面に配置されることが望ましい。
正極集電体30には、アルミニウムやアルミニウム合金などの正極の電位範囲で安定な金属の箔、当該金属を表層に配置したフィルム等を用いることができる。正極集電体30は、例えば、10μm〜100μm程度の厚みを有する。
正極合材層32は、第1正極活物質及び第2正極活物質を含む。正極合材層32は、正極活物質同士を結着して正極合材層32の機械的強度を確保する等の点で、結着材を含むことが好適である。また、正極合材層32は、当該層の導電性を向上させることができる等の点で、導電材を含むことが好適である。
第1正極活物質は、Liを除く金属元素の総モル数に対するNiの割合が70モル%以上100モル%以下であるNi含有リチウム複合酸化物であれば特に制限されるものではないが、例えば、非水電解質二次電池の充放電サイクル特性の低下を抑制することができる等の点から、以下の一般式(1)で表されるNi含有リチウム複合酸化物であることが好ましい。
Lia1Nib1Coc1d1 (1)
式中、a1、b1、c1、及びd1はそれぞれ、0.9≦a1≦1.2、0.7≦b1≦0.95、0≦c1≦0.3、0≦d1≦0.3を満たすことが好ましく、0.9≦a1≦1.2、0.7≦b1≦0.9、0.05≦c1≦0.15、0.05≦d1≦0.15を満たすことがより好ましい。また、式中Mは、Li、Ni、Co以外の少なくとも1種の元素であれば特に制限されるものではないが、例えば、Mn、Al、Zr、W、Fe、Mg、Ti、Cr、Cu、Ze、Sn、Nb、Mo、Ta、Na、K、Ba、Sr、Bi、Be及びBから選ばれる少なくとも1種の元素であることが好ましく、Mn、Al、Zr、及びWから選ばれる少なくとも1種の元素であることがより好ましい。
第2正極活物質は、Liを除く金属元素の総モル数に対するNiの割合が10モル%以上60モル%以下であるNi含有リチウム複合酸化物であれば特に制限されるものではないが、例えば、内部短絡時の電池の発熱をより抑制することができる等の点から、以下の一般式(2)で表されるNi含有リチウム複合酸化物であることが好ましい。
Lia2Nib2Coc2d2 (2)
式中、a2、b2、c2、及びd2はそれぞれ、0.9≦a2≦1.2、0.1≦b2≦0.6、0.1≦c2≦0.6、0.1≦d2≦0.55を満たすことが好ましく、0.9≦a2≦1.2、0.2≦b2≦0.5、0.2≦c2≦0.4、0.2≦d2≦0.55を満たすことがより好ましい。また、式中Mは、Li、Ni、Co以外の少なくとも1種の元素であれば特に制限されるものではないが、例えば、Mn、Al、Zr、W、Fe、Mg、Ti、Cr、Cu、Ze、Sn、Nb、Mo、Ta、Na、K、Ba、Sr、Bi、Be及びBから選ばれる少なくとも1種の元素であることが好ましく、Mn、Al、Zr、及びWから選ばれる少なくとも1種の元素であることがより好ましい。
正極合材層32の厚み方向において、正極集電体側表面32aから4μmの厚さまでの正極合材層(図2に示すハッチング領域A)内に存在する第2正極活物質の存在率は55%以上である。既述したように、第2正極活物質の存在率を55%以上とした正極集電体側表面32aから4μmの厚さまでの間の正極合材層は、内部短絡時の導電性異物の周囲に存在する抵抗成分となるため、正極集電体と負極との間の短絡電流が抑制され、電池の発熱も抑制される。正極集電体側表面32aから4μmの厚さまでの正極合材層内に存在する第2正極活物質の存在率は、内部短絡時における電池の発熱を抑制する点、非水電解質二次電池の高容量化を図る点等で、60%以上85%以下であることが好ましい。
第2正極活物質の存在率は、電子線マイクロアナライザ(EPMA)の元素マッピングを行える装置を利用することで検出することができる。例えば、EPMAのNi元素マッピングにより、Ni含有量の高い第1正極活物質とNi含有量の低い第2正極活物質とを判別することができる。第1正極活物質と第2正極活物質で含まれている元素が異なる場合は、その元素でマッピングしてもよい。より具体的には、クロスセクションポリッシャー等により、正極の厚み方向における断面を作製し、その断面を、電子線マイクロアナライザ(日本電子社製)を用いて、300倍の画像観察を行い、この画像において、正極集電体側表面32aから4μmの厚さまでの正極合材層中に存在する第2正極活物質の総面積を求める。そして、画像観察の行われた正極集電体側表面32aから4μmの厚さまでの正極合材層の面積に対する上記算出した第2正極活物質の総面積の割合を求める。この測定を10回繰り返した結果の平均を、正極合材層32の厚み方向において、正極集電体側表面32aから4μmの厚さまでの正極合材層に存在する第2正極活物質の存在率とする。
第1正極活物質と第2正極活物質の質量比、第1正極活物質及び第2正極活物質の平均粒径及び粒径比は、正極合材層32の厚み方向において、正極集電体側表面32aから4μmの厚さまでの正極合材層内に存在する第2正極活物質の存在率を55%以上に調整することが容易となる点で、以下の範囲を満たすことが好ましい。また、以下の範囲を満たすことで、非水電解質二次電池の電池容量が増加したり、非水電解質二次電池の電池抵抗が低減したり、或いは非水電解質二次電池の充放電サイクル特性の低下が抑制されたりする場合がある。
正極合材層32に含まれる第1正極活物質の質量(W1)と第2正極活物質の質量(W2)の比(W1/W2)は、例えば、1以上9以下であることが好ましく、4以上9以下であることがより好ましい。なお、正極合材層32中の第1正極活物質の含有量は、50質量%以上90質量%以下であることが好ましく、正極合材層32中の第2正極活物質の含有量は、10質量%以上50質量%以下であることが好ましい。
第1正極活物質の平均粒径(D1)は、8μm以上20μm以下であることが好ましく、8μm以上12μm以下であることがより好ましい。また、第2正極活物質の平均粒径(D2)は、2μm以上6μm以下であることが好ましく、2μm以上4μm以下であることがより好ましい。また、第1正極活物質の平均粒径(D1)と第2正極活物質の平均粒径(D2)との比(D1/D2)は2以上10以下であることが好ましく、3以上5以下であることがより好ましい。
ここで、平均粒径とは、レーザ回折法によって測定される体積平均粒径であって、粒子径分布において体積積算値が50%となるメジアン径を意味する。第1正極活物質及び第2正極活物質の平均粒径は、例えば、レーザ回折散乱式粒度分布測定装置(株式会社堀場製作所製)を用いて測定できる。
正極合材層32に含まれる導電材としては、カーボンブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、黒鉛等の炭素材料が例示できる。これらは、単独で用いてもよく、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
正極合材層32に含まれる導電材の含有量は、例えば、非水電解質二次電池の高容量化を図りながら、内部短絡時の電池の発熱を抑制することができる点等で、0.5質量%以上4質量%以下であることが好ましく、0.5質量%以上1.5質量%以下であることがより好ましい。
正極合材層32に含まれる結着材としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)等のフッ素樹脂、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリイミド、アクリル樹脂、ポリオレフィン等が例示できる。また、これらの樹脂と、カルボキシメチルセルロース(CMC)又はその塩、ポリエチレンオキシド(PEO)等が併用されてもよい。これらは、単独で用いてもよく、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
正極合材層32には、第1正極活物質及び第2正極活物質以外の正極活物質が含有されていてもよい。第1正極活物質及び第2正極活物質以外の正極活物質としては、可逆的にリチウムを挿入・脱離可能な化合物であれば特に限定されず、例えば、LiMn、LiCoO等のNi非含有のLi複合酸化物、第2正極活物質よりNi含有量の少ないNi含有リチウム複合酸化物等が挙げられる。
正極合材層32の目付量は、例えば、非水電解質二次電池の高容量化、高出力化を図りながら、内部短絡時の電池の発熱を抑制することができる点等で、30mg/cm以上80mg/cm以下であることが好ましく、35mg/cm以上60mg/cm以下であることがより好ましい。
以下に、本実施形態に係る正極の製造方法の一例について説明する。
まず、第1正極活物質、第2正極活物質、導電材及び結着材を混合した後、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)等の分散媒を添加することによって正極合材スラリーを調製する。次いで、正極集電体上に正極合材スラリーを塗布し、塗膜を乾燥させた後、圧延することにより、本実施形態に係る正極が作製される。但し、正極の製造に使用する第1正極活物質及び第2正極活物質の質量比や、第1正極活物質及び第2正極活物質の平均粒径及び粒径比が、上記説明した範囲を満たしていない場合、上記製造方法では、正極活物質層の厚み方向において、正極集電体側表面から4μmの厚さまでの間の正極活物質層内に存在する第2正極活物質の存在率を55%以上とすることが困難となる場合がある。その場合には、以下の製造方法が好ましい。
例えば、(1)第1正極活物質、導電材及び結着材を含む第1正極合材スラリーと、第2正極活物質、導電材及び結着材を含む第2正極合材スラリーとを調製するスラリー調製工程、(2)第2正極合材スラリーを正極集電体の表面に塗布し、塗膜を乾燥させ、正極集電体上に、第2正極活物質を含む第1層を形成する第1層形成工程、(3)第1正極合材スラリーを第1層の表面に塗布し、塗膜を乾燥させ、第1層上に、第1正極活物質を含む第2層を形成する第2層形成工程、及び(4)第1層及び第2層を圧延する圧延工程、を有する正極の製造方法である。ダブルスロットのダイで一度に二層塗布したのち、乾燥して電極を作製してもよい。第1正極合材スラリーには、第2正極活物質を含んでいてもよいが、第2正極活物質の割合が増えると、例えば、非水電解質二次電池の電池容量が低下する場合があるため、第1正極合材スラリー中の第2正極活物質の含有量は、例えば、0質量%以上20質量%以下であることが好ましい。また、第2正極合材スラリーには、第1正極活物質を含んでいてもよいが、第1正極活物質の割合が増えると、例えば、内部短絡時の電池温度が高くなる場合があるため、第2正極合材スラリー中の第1正極活物質の含有量は、例えば、0質量%以上50質量%以下であることが好ましい。
当該製造方法は、正極合材スラリーを2回塗布する必要があるため、正極合材スラリーを1回塗布する製造方法より、工程が煩雑になる、しかし、第1正極活物質及び第2正極活物質の質量比や、第1正極活物質及び第2正極活物質の平均粒径及び粒径比に関わらず、正極活物質層の厚み方向において、正極集電体側表面から4μmの厚さまでの間の正極活物質層内に存在する第2正極活物質の存在率を55%以上とすることが可能となる。
[負極]
負極12は、例えば、負極集電体と、当該集電体上に形成された負極合材層とで構成される。負極集電体には、銅などの負極の電位範囲で安定な金属の箔、当該金属を表層に配置したフィルム等を用いることができる。負極合材層は、例えば、負極活物質及び結着材等を含む。負極は、例えば、負極活物質、増粘剤、結着材等を含む負極合材スラリーを調整し、この負極合材スラリーを負極集電体上に塗布し、塗膜を乾燥させた後、この塗膜を圧延することにより作製できる。
負極活物質は、リチウムイオンを吸蔵・放出することが可能な材料であれば特に制限されるものではなく、例えば、金属リチウム、リチウム−アルミニウム合金、リチウム−鉛合金、リチウム−シリコン合金、リチウム−スズ合金等のリチウム合金、黒鉛、コークス、有機物焼成体等の炭素材料、SnO、SnO、TiO等の金属酸化物等が挙げられる。これらは、1種単独でもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
負極合材層に含まれる結着材としては、正極の場合と同様にフッ素系樹脂、PAN、ポリイミド系樹脂、アクリル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等を用いることができる。水系溶媒を用いて負極合材スラリーを調製する場合は、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、CMC又はその塩、ポリアクリル酸(PAA)又はその塩(PAA−Na、PAA−K等、また部分中和型の塩であってもよい)、ポリビニルアルコール(PVA)等を用いることが好ましい。
[セパレータ]
セパレータ13には、例えば、イオン透過性及び絶縁性を有する多孔性シート等が用いられる。多孔性シートの具体例としては、微多孔薄膜、織布、不織布等が挙げられる。セパレータ13は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、セルロースなどで構成される。セパレータ13は、セルロース繊維層及びポリオレフィン等の熱可塑性樹脂繊維層を有する積層体であってもよい。また、セパレータ13は、ポリエチレン層及びポリプロピレン層を含む多層セパレータであってもよく、アラミド樹脂で構成される表面層又は無機物フィラーを含有する表面層を有していてもよい。
[非水電解質]
非水電解質は、非水溶媒と、非水溶媒に溶解した電解質塩とを含む。非水電解質は、液体電解質(非水電解液)に限定されず、ゲル状ポリマー等を用いた固体電解質であってもよい。非水溶媒には、例えばエステル類、エーテル類、アセトニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド等のアミド類、及びこれらの2種以上の混合溶媒等を用いることができる。非水溶媒は、これら溶媒の水素の少なくとも一部をフッ素等のハロゲン原子で置換したハロゲン置換体を含有していてもよい。
上記エステル類の例としては、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチレンカーボネート等の環状炭酸エステル、ジメチルカーボネート(DMC)、メチルエチルカーボネート(EMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、メチルプロピルカーボネート、エチルプロピルカーボネート、メチルイソプロピルカーボネート等の鎖状炭酸エステル、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン等の環状カルボン酸エステル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、プロピオン酸メチル(MP)、プロピオン酸エチル等の鎖状カルボン酸エステルなどが挙げられる。
上記エーテル類の例としては、1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソラン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、プロピレンオキシド、1,2−ブチレンオキシド、1,3−ジオキサン、1,4−ジオキサン、1,3,5−トリオキサン、フラン、2−メチルフラン、1,8−シネオール、クラウンエーテル等の環状エーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、ジヘキシルエーテル、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、メチルフェニルエーテル、エチルフェニルエーテル、ブチルフェニルエーテル、ペンチルフェニルエーテル、メトキシトルエン、ベンジルエチルエーテル、ジフェニルエーテル、ジベンジルエーテル、o−ジメトキシベンゼン、1,2−ジエトキシエタン、1,2−ジブトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、1,1−ジメトキシメタン、1,1−ジエトキシエタン、トリエチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチル等の鎖状エーテル類などが挙げられる。
上記ニトリル類の例としては、アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、バレロニトリル、n−ヘプタニトリル、スクシノニトリル、グルタロニトリル、アジボニトリル、ピメロニトリル、1,2,3−プロパントリカルボニトリル、1,3,5−ペンタントリカルボニトリル等が挙げられる。
上記ハロゲン置換体の例としては、フルオロエチレンカーボネート(FEC)等のフッ素化環状炭酸エステル、フッ素化鎖状炭酸エステル、フルオロプロピオン酸メチル(FMP)等のフッ素化鎖状カルボン酸エステルなどが挙げられる。
電解質塩の例としては、LiBF、LiClO、LiPF、LiAsF、LiSbF、LiAlCl、LiSCN、LiCFSO、LiCFCO、Li(P(C)F)、LiPF6−x(C2n+1(1<x<6,nは1又は2)、LiB10Cl10、LiCl、LiBr、LiI、クロロボランリチウム、低級脂肪族カルボン酸リチウム、Li、Li(B(C)F)等のホウ酸塩類、LiN(SOCF、LiN(C2l+1SO)(C2m+1SO){l,mは1以上の整数}等のイミド塩類などが挙げられる。電解質塩は、これらを1種単独で用いてもよいし、複数種を混合して用いてもよい。電解質塩の濃度は、例えば非水溶媒1L当り0.8〜1.8モルである。
本実施形態の非水電解質二次電池の電池容量は、50Ah以上であることが好ましい。電池容量が大きくなるほど、内部短絡時の電池の発熱も大きくなるが、本実施形態の非水電解質二次電池用正極を用いることで、50Ah以上の高い電池容量を有する非水電解質二次電池においても、内部短絡時の電池の発熱を抑制することができる。
以下、実施例により本開示をさらに説明するが、本開示はこれらの実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
[正極の作製]
第1正極活物質としてLiNi0.8Co0.1Mn0.1(平均粒径:12μm)と第2正極活物質としてLiNi0.3Co0.3Mn0.4(平均粒径:4μm)を70:30の質量比で混合した。この混合した正極活物質100質量%に対し、導電材としてのアセチレンブラック1質量%、結着材としてのPVDF1質量%を混合し、さらにN−メチル−2−ピロリドン(NMP)を適量加えて、正極合材スラリーを調製した。このスラリーを厚さ12μmのアルミニウム箔からなる正極集電体の両面に塗布し、塗膜を乾燥し、正極集電体の両面に正極合材層を形成した。正極合材層の目付量は53.0mg/cmであった。その後、正極合材層の密度が3.7g/cmとなるように、正極合材層を圧延した。これを実施例1の正極とした。
前述した電子線マイクロアナライザの元素マッピングにより、正極集電体側表面から4μmの厚さまでの正極合材層に存在する第2正極活物質の存在率を算出した結果、70%であった。以下、正極集電体側表面から4μmの厚さまでの正極合材層に存在する第2正極活物質の存在率を正極集電体付近の第2正極活物質の存在率と称する。
[負極の作製]
黒鉛94質量部、SiO6質量部、CMC1質量部、SBR1質量部を混合し、これを水と混合して負極合材スラリーを調製した。このスラリーを厚さ8μmの銅箔からなる負極集電体の両面に塗布し、塗膜を乾燥し、負極集電体の両面に負極合材層を形成した。負極合材層の目付量は、両面で25mg/cmであった。その後、負極合材層の密度が1.7g/cmとなるように、負極合材層を圧延した。これを実施例1の負極とした。
[非水電解液の作製]
エチレンカーボネート(EC)とジメチルカーボネート(DMC)とエチルメチルカーボネート(EMC)との等体積混合非水溶媒に、LiPFを1.0モル/Lの濃度で溶解させて非水電解液を得た。
[非水電解質二次電池の作製]
正極と負極とを厚さ16μmのポリエチレン製セパレータを介して積層し(正極及び負極の積層数69)、積層型の電極体を作製した。正極及び負極それぞれに集電端子を取り付け、幅26mm、長さ148mm、高さ91mmのアルミニウム製外装缶に電極体を収容すると共に非水電解液を注入した後、封口体によって外装缶を密閉した。これを実施例1の電池とした。
<実施例2>
第1正極活物質としてLiNi0.82Co0.15Al0.03(平均粒径:12μm)を用いたこと、正極合材層の目付量が54.8mg/cmとなるように正極合材層を塗布したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例2の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率は69%であった。また、実施例2の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を68としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
<実施例3>
第1正極活物質としてLi0.9Ni0.8Co0.1Mn0.1(平均粒径:12μm)を用いたこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例3の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が72%であった。また、実施例3の正極を用いたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
<実施例4>
第1正極活物質としてLi1.2Ni0.8Co0.1Mn0.1(平均粒径:12μm)を用いたこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例4の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が71%であった。また、実施例4の正極を用いたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
<実施例5>
第1正極活物質としてLiNi0.95Co0.03Mn0.02(平均粒径:12μm)を用いたこと、正極合材層の目付量が51.8mg/cmとなるように正極合材層を塗布したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例5の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が70%であった。また、実施例5の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を70としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
<実施例6>
第1正極活物質としてLiNi0.7Co0.15Mn0.15(平均粒径:12μm)を用いたこと、正極合材層の目付量が56.2mg/cmとなるように正極合材層を塗布したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例6の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が69%であった。また、実施例6の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を68としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
<実施例7>
第1正極活物質としてLiNi0.7Co0.3(平均粒径:12μm)を用いたこと、正極合材層の目付量が55.7mg/cmとなるように正極合材層を塗布したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例7の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が72%であった。また、実施例7の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を68としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
<実施例8>
第1正極活物質としてLiNi0.7Mn0.3(平均粒径:12μm)を用いたこと、正極合材層の目付量が56.8mg/cmとなるように正極合材層を塗布したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例8の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が70%であった。また、実施例8の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を68としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
<実施例9>
第2正極活物質としてLi0.9Ni0.3Co0.3Mn0.4(平均粒径:4μm)を用いたこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例9の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が72%であった。また、実施例9の正極を用いたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
<実施例10>
第2正極活物質としてLi1.2Ni0.3Co0.3Mn0.4(平均粒径:4μm)を用いたこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例10の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が70%であった。また、実施例10の正極を用いたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
<実施例11>
第2正極活物質としてLiNi0.6Co0.2Mn0.2(平均粒径:4μm)を用いたこと、正極合材層の目付量が51.5mg/cmとなるように正極合材層を塗布したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例11の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が69%であった。また、実施例11の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を70としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
<実施例12>
第2正極活物質としてLiNi0.1Co0.6Mn0.3(平均粒径:4μm)を用いたこと、正極合材層の目付量が54.3mg/cmとなるように正極合材層を塗布したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例12の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が69%であった。また、実施例12の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を68としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
<実施例13>
第2正極活物質としてLiNi0.45Co0.1Mn0.45(平均粒径:4μm)を用いたこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例13の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が70%であった。また、実施例13の正極を用いたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
<実施例14>
第2正極活物質としてLiNi0.2Co0.25Mn0.55(平均粒径:4μm)を用いたこと、正極合材層の目付量が53.3mg/cmとなるように正極合材層を塗布したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例14の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が69%であった。また、実施例14の正極を用いたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
<実施例15>
第2正極活物質としてLiNi0.4Co0.5Mn0.1(平均粒径:4μm)を用いたこと、正極合材層の目付量が51.3mg/cmとなるように正極合材層を塗布したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例15の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が71%であった。また、実施例15の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を70としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
<実施例16>
第1正極活物質と第2正極活物質を80:20の質量比で混合したこと、正極合材層の目付量が51.5mg/cmとなるように正極合材層を塗布したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例16の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が63%であった。また、実施例16の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を70としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
<実施例17>
第1正極活物質と第2正極活物質を90:10の質量比で混合したこと、正極合材層の目付量が50.4mg/cmとなるように正極合材層を塗布したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例17の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が55%であった。また、実施例17の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を70としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
<実施例18>実施例18は比較例18に読み替える。
第1正極活物質と第2正極活物質を50:50の質量比で混合したこと、正極合材層の目付量が55.7mg/cmとなるように正極合材層を塗布したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例18の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が80%であった。また、実施例18の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を68としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
<実施例19>
第1正極活物質としてLiNi0.8Co0.1Mn0.1(平均粒径:20μm)を用いたこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例19の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が72%であった。また、実施例19の正極を用いたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
<実施例20>実施例20は比較例20に読み替える。
第1正極活物質としてLiNi0.8Co0.1Mn0.1(平均粒径:8μm)を用いたこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例20の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が69%であった。また、実施例20の正極を用いたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
<実施例21>実施例21は比較例21に読み替える。
第2正極活物質としてLiNi0.3Co0.3Mn0.4(平均粒径:6μm)を用いたこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例21の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が68%であった。また、実施例2の正極を用いたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
<実施例22>
第1正極活物質としてLiNi0.8Co0.1Mn0.1(平均粒径:20μm)を用いたこと、第2正極活物質としてLiNi0.3Co0.3Mn0.4(平均粒径:2μm)を用いたこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例22の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が73%であった。また、実施例22の正極を用いたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
<実施例23>
正極合材層の目付量が30.0mg/cmとなるように正極合材層を塗布し、負極合材層の目付量が14.2mg/cmとなるように負極合材層を塗布したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例23の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が70%であった。また、実施例23の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を110としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
<実施例24>
正極合材層の目付量が80.0mg/cmとなるように正極合材層を塗布し、負極合材層の目付量が37.7mg/cmとなるように負極合材層を塗布したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例24の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が70%であった。また、実施例24の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を49としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
<実施例25>
導電材を0.5質量%としたこと、正極合材層の目付量が52.7mg/cmとなるように正極合材層を塗布したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例25の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が72%であった。また、実施例25の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を70としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
<実施例26>
導電材を4質量%としたこと、正極合材層の目付量が54.1mg/cmとなるように正極合材層を塗布したこと、正極合材層の密度が3.5g/cmとなるように正極合材層を圧延したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例26の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が70%であった。また、実施例26の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を67としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
<実施例27>
第1正極活物質としてのLiNi0.8Co0.1Mn0.1(平均粒径:12μm)100質量%に対し、導電材としてのアセチレンブラック1質量%、結着材としてのPVDF1質量%を混合し、さらにN−メチル−2−ピロリドン(NMP)を適量加えて、第1正極合材スラリーを調製した。また、第2正極活物質としてのLiNi0.3Co0.3Mn0.4(平均粒径:4μm)100質量%に対し、導電材としてのアセチレンブラック1質量%、結着材としてのPVDF1質量%を混合し、さらにN−メチル−2−ピロリドン(NMP)を適量加えて、第2正極合材スラリーを調製した。第2正極合材スラリーを厚さ12μmのアルミニウム箔からなる正極集電体の両面に塗布し、塗膜を乾燥し、正極集電体の両面に第1層を形成した。次に、第1正極合材スラリーを第1層上に塗布し、塗膜を乾燥し、第1層上に第2層を形成した。第1層の目付量は15.9mg/cm、第2層の目付量は37.1mg/cm、第1層及び第2層からなる正極合材層の目付量は53.0mg/cmであった。その後、第1層及び第2層からなる正極合材層の密度が3.7g/cmとなるように、正極合材層を圧延した。これを実施例27の正極とした。実施例27の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が85%であった。また、実施例27の正極を用いたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
<実施例28>
第1層の目付量を5.0mg/cm、第2層の目付量を45.4mg/cm、第1層及び第2層からなる正極合材層の目付量を50.4mg/cmとしたこと以外は実施例27と同様に正極を作製した。実施例28の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が85%であった。また、実施例28の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を70としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
<実施例29>実施例29は比較例29に読み替える。
第1層の目付量を2.5mg/cm、第2層の目付量を47.4mg/cm、第1層及び第2層からなる正極合材層の目付量を49.9mg/cmとしたこと以外は実施例27と同様に正極を作製した。実施例29の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が72%であった。また、実施例29の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を71としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
<実施例30>実施例30は比較例30に読み替える。
第1正極活物質と第2正極活物質を40:60の質量比で混合したこと、正極合材層の目付量が57.4mg/cmとなるように正極合材層を塗布したこと、正極合材層の密度が3.5g/cmとなるように正極合材層を圧延したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例30の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が83%であった。また、実施例30の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を65としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
<実施例31>実施例31は比較例31に読み替える。
第1正極活物質としてLiNi0.8Co0.1Mn0.1(平均粒径:30μm)を用いたこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例31の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が72%であった。また、実施例31の正極を用いたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
<実施例32>実施例32は比較例32に読み替える。
第1正極活物質としてLiNi0.8Co0.1Mn0.1(平均粒径:6μm)を用いたこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例32の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が69%であった。また、実施例32の正極を用いたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
<実施例33>実施例33は比較例33に読み替える。
第2正極活物質としてLiNi0.3Co0.3Mn0.4(平均粒径:1μm)を用いたこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例33の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が73%であった。また、実施例33の正極を用いたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
<実施例34>
第1正極活物質としてLiNiO(平均粒径:20μm)を用いたこと、正極合材層の目付量が51.1mg/cmとなるように正極合材層を塗布したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。実施例34の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が70%であった。また、実施例34の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を70としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
<比較例1>
第2正極活物質としてLiNi0.7Co0.15Mn0.15(平均粒径:4μm)を用いたこと、正極合材層の目付量が50.6mg/cmとなるように正極合材層を塗布したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。比較例1の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が71%であった。また、比較例1の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を71としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
<比較例2>
第1正極活物質と第2正極活物質を95:5の質量比で混合したこと、正極合材層の目付量が49.9mg/cmとなるように正極合材層を塗布したこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。比較例2の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が40%であった。また、比較例2の正極を用いたこと、正極及び負極の積層数を71としたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
<比較例3>
第2正極活物質としてLiNi0.3Co0.3Mn0.4(平均粒径:12μm)を用いたこと以外は、実施例1と同様に正極を作製した。比較例3の正極では、正極集電体付近の第2正極活物質の存在率が34%であった。また、比較例3の正極を用いたこと以外は、実施例1と同様に電池を作製した。
[電池抵抗の測定]
25℃の恒温槽で、各実施例及び各比較例の電池を20Aで、電圧が3.7Vになるまで定電流充電を行った後、3.7Vで30分間定電圧充電を行った。このときのOCVをV(V)とした。次に、60Aで10秒間定電流放電を行い、10秒後の電圧をV(V)とした。そして、以下の式から電池抵抗を求めた。
電池抵抗(Ω)=(V−V)/60
[初期容量の測定及び充放電サイクル特性の評価]
25℃の恒温槽で、各実施例及び各比較例の電池を20Aで、電圧が4.2Vになるまで定電流充電を行った後、4.2Vで30分間定電圧充電を行い、20Aで、電圧が2.5Vになるまで定電流放電を行った。この時の放電容量を初期容量とした。
初期容量測定後、25℃の恒温槽で、各実施例及び各比較例の電池を20Aで、電圧が4.2Vまで定電流充電を行った後、4.2Vで30分間定電圧充電を行い、20Aで、電圧が2.5Vまで定電流放電を行った。この充放電サイクルを1000サイクル行った。次に、25℃の恒温槽で、1000サイクル後の各実施例及び各比較例の電池を20Aで、電圧が4.2Vまで定電流充電を行った後、4.2Vで30分間定電圧充電を行い、20Aで、電圧が2.5Vまで定電流放電を行った。この時の放電容量を1000サイクル後の容量とし、下式により容量維持率を算出した。容量維持率が高いほど、充放電サイクル特性の低下が抑制されたことを示している。
容量維持率(%)=1000サイクル後の容量/初期容量×100
[釘刺し試験]
各実施例及び比較例の電池について、下記手順で釘刺し試験を行った。
(1)25℃の環境下にて、20Aで電圧が4.2Vになるまで定電流充電を行った後、4.2Vで30分間定電圧充電を行った。
(2)25℃の環境下にて、(1)で充電した電池の側面中央部に1mmφの太さの丸釘の先端を接触させ、1mm/秒の速度で、電池における電極体の積層方向に丸釘を突き刺し、内部短絡による電池電圧降下を検出した直後、丸釘の突き刺しを停止した。
(3)丸釘によって電池が短絡を開始して1分後の電池表面温度を測定した。
表1及び表2に、各実施例及び各比較例における第1正極活物質及び第2正極活物質の組成、質量比、平均粒径、粒径比、導電材含有量をまとめた。また、表3及び表4に、各実施例及び各比較例における正極集電体付近の第2正極活物質の存在率、正極合材層の目付量、正極合材層の密度、正極及び負極の積層数、電池の初期容量、電池抵抗、容量維持率、釘刺し試験の電池温度をまとめた。
Figure 0006957257
Figure 0006957257
Figure 0006957257
Figure 0006957257
各実施例及び各比較例はいずれも、リチウムを除く金属元素の総モル数に対するNiの割合が70モル%以上100モル%以下のNi含有リチウム複合酸化物(第1正極活物質)を正極合材層中に含むものである。ここで、各実施例のように、Liを除く金属元素の総モル数に対するNiの割合が10モル%以上60モル%以下のNi含有リチウム複合酸化物(第2正極活物質)を正極合材層中に含み、正極合材層の厚み方向において、正極集電体側表面から4μmの厚さまでの正極合材層内に存在する第2正極活物質の存在率を55%以上とすることで、各比較例のように、Liを除く金属元素の総モル数に対するNiの割合が10モル%以上60モル%以下のNi含有リチウム複合酸化物(第2正極活物質)を含まない、或いは含んでいても、正極合材層の厚み方向において、正極集電体側表面から4μmの厚さまでの正極合材層内に存在する第2正極活物質の存在率を55%未満とした場合と比べて、釘刺し試験による電池温度は低く抑えられ、内部短絡時の電池の発熱が抑制された。
実施例1〜34の中では、正極合材層の厚み方向において、正極集電体側表面から4μmの厚さまでの正極合材層内に存在する第2正極活物質の存在率を60%以上85%以下とした実施例1〜16、18〜34は、上記範囲を満たさない実施例17と比較して、釘刺し試験による電池温度はより低く抑えられ、内部短絡時の電池の発熱はより抑制された。
また、実施例1〜34の中では、第1正極活物質/第2正極活物質の質量比が1以上19以下である実施例1〜29、31〜34は、第1正極活物質/第2正極活物質の質量比が1未満である実施例30と比較して、電池の初期容量が高く、電池抵抗が低い結果となった。
また、実施例1〜34の中では、第1正極活物質の平均粒径(D1)が、8μm以上20μm以下であり、第2正極活物質の平均粒径(D2)が、2μm以上6μm以下であり、また、第1正極活物質の平均粒径(D1)と第2正極活物質の平均粒径(D2)との比(D1/D2)が2以上10以下である実施例1〜31、34は、平均粒径や粒径比のいずれかが上記範囲を満たさない実施例32及び33と比較して、容量維持率が高く、充放電サイクル特性の低下が抑制された。さらに、実施例1〜31、34の中では、第1正極活物質として、リチウムを除く金属元素の総モル数に対するNiの割合が70モル%以上95モル%以下のNi含有リチウム複合酸化物を用いた実施例1〜31は、Niの割合が100モル%である実施例34と比較して、容量維持率が高く、充放電サイクル特性の低下がより抑制された。
10 非水電解質二次電池、11 正極、12 負極、13 セパレータ、14 電極体、15 ケース本体、16 封口体、17,18 絶縁板、19 正極リード、20 負極リード、21 張り出し部、22 フィルタ、22a フィルタ開口部、23 下弁体、24 絶縁部材、25 上弁体、26 キャップ、26a キャップ開口部、27 ガスケット、30 正極集電体、32 正極合材層、32a 正極集電体側表面。

Claims (8)

  1. 正極集電体と、前記正極集電体上に設けられ、第1正極活物質と第2正極活物質を含む正極合材層と、を有し、
    前記第1正極活物質は、Ni含有リチウム複合酸化物であって、Liを除く金属元素の総モル数に対するNiの割合が70モル%以上100モル%以下であり、
    前記第2正極活物質は、Ni含有リチウム複合酸化物であって、Liを除く金属元素の総モル数に対するNiの割合が10モル%以上60モル%以下であり、
    前記正極合材層の厚み方向において、正極集電体側表面から4μmの厚さまでの正極合材層内に存在する前記第2正極活物質の存在率は、55%以上であり、
    前記正極合材層における前記第1正極活物質の質量(W1)と前記第2正極活物質の質量(W2)の比(W1/W2)は70/30以上9以下であり、
    前記第1正極活物質の平均粒径(D1)は、8μm以上20μm以下であり、前記第2正極活物質の平均粒径(D2)は、2μm以上6μm以下であり、
    前記第1正極活物質の平均粒径(D1)と前記第2正極活物質の平均粒径(D2)との比(D1/D2)が3以上10以下である、非水電解質二次電池用正極。
  2. 前記第1正極活物質は、一般式Lia1Nib1Coc1d1(0.9≦a1≦1.2、0.7≦b1≦0.95、0≦c1≦0.3、0≦d1≦0.3、Mは、Mn、Al、Zr及びWからなる群から選択される少なくとも1種)で表され、
    前記第2正極活物質は、一般式Lia2Nib2Coc2d2(0.9≦a≦1.2、0.1≦b≦0.6、0.1≦c≦0.6、0.1≦d≦0.55、Mは、Mn、Al、Zr及びWからなる群から選択される少なくとも1種)で表される、請求項1に記載の非水電解質二次電池用正極。
  3. 前記正極合材層における前記第1正極活物質の質量(W1)と前記第2正極活物質の質量(W2)の比(W1/W2)は以上9以下であり、
    前記第1正極活物質の平均粒径(D1)は、8μm以上20μm以下であり、前記第2正極活物質の平均粒径(D2)は、2μm以上6μm以下であり、
    前記第1正極活物質の平均粒径(D1)と前記第2正極活物質の平均粒径(D2)との比(D1/D2)が以上10以下である、請求項1又は2に記載の非水電解質二次電池用正極。
  4. 前記正極合材層の厚み方向において、正極集電体側表面から4μmの厚さまでの正極合材層内に存在する前記第2正極活物質の存在率は、60%以上85%以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池用正極。
  5. 前記正極合材層の目付量は、30mg/cm以上80mg/cm以下である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池用正極。
  6. 正極合材層は導電材を含み、
    前記正極合材層中の前記導電材の含有量は、0.5質量%以上4質量%以下である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池用正極。
  7. 正極、負極、及び非水電解質を含み、
    前記正極は請求項1〜6のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池用正極である、非水電解質二次電池。
  8. 電池容量が50Ah以上である、請求項7に記載の非水電解質二次電池。
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