JP6949532B2 - プレキャストコンクリート部材の接合方法 - Google Patents
プレキャストコンクリート部材の接合方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6949532B2 JP6949532B2 JP2017076151A JP2017076151A JP6949532B2 JP 6949532 B2 JP6949532 B2 JP 6949532B2 JP 2017076151 A JP2017076151 A JP 2017076151A JP 2017076151 A JP2017076151 A JP 2017076151A JP 6949532 B2 JP6949532 B2 JP 6949532B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- precast concrete
- plate portion
- guide member
- contact
- concrete member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Sewage (AREA)
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
Description
2つのプレキャストコンクリート部材を上下に接合する際には、上側および下側のいずれか一方のプレキャストコンクリートのコンクリート部分から他方のプレキャストコンクリート部材側に突出する鉄筋を、他方のプレキャストコンクリートのスリーブに挿入されるように、吊り上げた上側のプレキャストコンクリートを所定の位置に下ろす必要がある。
プレキャストコンクリート部材の側面、およびコンクリート部材の側面とは、互いに接合されるときに対向する面の側方に配置され、互いに対向する面と交差する面上にある面を示している。
このような構成とすることにより、ガイド部材をグラウト充填工程が終了するまでの仮固定治具として利用することができ、プレキャストコンクリート部材の転倒を防止できる。また、グラウト充填工程が終了するまでの専用の仮固定治具を設ける手間を省略することができる。
以下、本発明の第1実施形態によるプレキャストコンクリート部材の接合方法およびガイド部材について、図1乃至図6に基づいて説明する。
本実施形態では、プレキャストコンクリート部材の接合方法は、図1に示すボックスカルバート1の側壁部(プレキャストコンクリート部材)3を底版部(コンクリート部材)2に接合する方法とし、ガイド部材は、ボックスカルバート1の側壁部3を底版部2に接合する際に使用するガイド部材6Aとする。
ボックスカルバート1は、底版部2と、底版部2の上に立設した一対の側壁部3,3と、一対の側壁部3,3の上に設けられた頂版部4と、を有している。
ここで、ボックスカルバート1延びる方向(図1の紙面に直交する方向)を長さ方向とし、長さ方向に直交する水平方向を幅方向とする。
図2に示すように、壁部22,22には、鉛直方向に延びて上側に開口するスリーブ24,24…が複数形成されている。スリーブ24,24…の内部のうちの下部側には、底版部2の上下方向に延びる鉄筋25,25…の上部側が配置されている。
図1および図3に示すように、側壁部3は、上下方向に延びる複数の鉄筋の下部側31,31…がコンクリート部分32の下端面から下側に突出しているとともに、上下方向に延びる複数の鉄筋の上部側33,33…(図1参照)がコンクリート部分32の上端面から下側に突出している。
側壁部3のコンクリート部分32から下側に突出する鉄筋の下部側31,31…は、底版部2のスリーブ24,24…に挿入されている。側壁部3のコンクリート部分32の上端部から突出する鉄筋の上部側33,33…は、頂版部4のスリーブ44,44に挿入されている。
壁部42,42には、鉛直方向に延びて下側に開口するスリーブ44,44…が複数形成されている。スリーブ44,44…の内部のうちの上部側には、頂版部4の上下方向に延びる鉄筋45,45…の上部側が配置されている。
底版部2の壁部22,22の幅方向外側の側面22a,22aと、側壁部3,3の幅方向外側の側面3a,3aと、頂版部4の壁部42,42の幅方向外側の側面42a,42aと、は同一鉛直面において面一となるように配置されている。
図3および図4に示すように、ガイド部材6Aは、鋼板などで形成された長尺の長板部61と、長板部61を側壁部3に固定する第1固定具62と、長板部61を底版部2の壁部22,22に固定する第2固定具63(図4参照)と、を有している。長板部61は、側壁部3および底版部2の壁部22,22に対して着脱可能に構成されている。
長板部61は、下部側が底版部2の壁部22の幅方向外側の側面22aに固定可能に構成されている。
まず、図3に示すように側壁部3にガイド部材6Aを固定する(第1ガイド部材固定工程)。
ガイド部材6Aの長板部61の上部側を第1固定具62で側壁部3の幅方向外側の側面3aに固定する。ガイド部材6Aの長板部61の下端部61aを、側壁部3のコンクリート部分32の下端面から突出する鉄筋の下部側31よりも下側となるように配置する。なお、ガイド部材6Aの固定は、側壁部3を製作する際に行ってもよい。
ガイド部材6Aの長板部61を底版部2の壁部22の幅方向外側の側面22aに当接させることによって、側壁部3を底版部2の壁部22の直上に配置させる。
ガイド部材6Aの長板部61を底版部2の壁部22の幅方向外側の側面22aに当接させた状態で側壁部3を底版部2の壁部22の上に下ろし、側壁部3の鉄筋の下部側31,31…を底版部2のスリーブ24,24…に挿入する。
ガイド部材6Aの長板部61の下部側を第2固定具63で底版部2の壁部22の幅方向外側の側面22aに固定する。
これにより、ガイド部材6Aよって底版部2と側壁部3とが仮固定された状態となる。
グラウト材5が硬化することで、底版部2と側壁部3とが接合される。
第1固定具62を側壁部3から外すとともに、第2固定具63を底版部2から外して、長板部61を側壁部3および底版部2から取り外す。
第1実施形態によるプレキャストコンクリート部材の接合構造では、吊り上げた側壁部3を、底版部2の壁部22の上に下ろす際に、ガイド部材6Aが底版部2の壁部22の幅方向外側の側面22aに当接した状態となるため、側壁部3の位置が安定し、側壁部3を底版部2に対して正位置に配置することができる。
これにより、側壁部3の位置合わせを容易に行うことができて、側壁部3を底版部2に容易に接合することができる。
次に、第2実施形態について、添付図面に基づいて説明するが、上述の第1実施形態と同一又は同様な部材、部分には同一の符号を用いて説明を省略し、第1実施形態と異なる構成について説明する。
図7乃至図9に示すように、第2実施形態によるプレキャストコンクリート部材の接合方法およびガイド部材では、ガイド部材6Bが側壁部3の長さ方向の端面近傍および底版部2の壁部22の長さ方向の端面近傍に取り付けられるように構成され、ガイド部材6Bの形態が第1実施形態によるガイド部材6Aの形態と異なっている。
第2当接板部65は、第1平板部651の内側面651aが第1当接板部64の外側面64bに当接するようにして第1当接板部64取り付けられるように構成されている。第2当接板部65が第1当接板部64に取り付けられると、第1当接板部64の下端部64cと第2当接板部65の下端部65aとが略同じ高さに配置される(図7参照)。
まず、側壁部3にガイド部材6Bを固定する(第1ガイド部材固定工程)。
ガイド部材6Bの第1当接板部64に第2当接板部65を取り付けるとともに、第1当接板部64の上部側を側壁部3の第1側面3aの角部3cの近傍に第1固定具66で固定する。
このとき、第2当接板部65の第2平板部652の内側面652aを側壁部3の第2側面3bと当接させる。また、第1当接板部64の下端部64cおよび第2当接板部65の下端部65aを側壁部3のコンクリート部分32の下端面から突出する鉄筋の下部側31よりも下側となるように配置する。
なお、ガイド部材6Bの側壁部3への固定は、側壁部3を製作する際に行ってもよい。
第1当接板部64および第2当接板部65がそれぞれ底版部2の壁部22に当接することにより、側壁部3が底版部2の壁部22の直上に安定した状態で配置される。
ガイド部材6Bの第1当接板部64を底版部2の壁部22の第1側面22aに当接させた状態とするともに、第2当接板部65の第2平板部652の内側面652aを底版部2の壁部22の第2側面22bに当接させた状態として、側壁部3を底版部2の壁部22の上に下ろし、側壁部3の鉄筋の下部側31,31…を底版部2のスリーブ24,24…に挿入する。
ガイド部材6Bの第1当接板部64の下部側を第2固定具67で底版部2の壁部22の第1側面22aに固定するとともに、図10に示す第2当接板部65を第1当接板部64から取り外す。
これにより、ガイド部材6Bよって底版部2と側壁部3とが仮固定された状態となる。
グラウト材5が硬化することで、底版部2と側壁部3とが接合される。
第1固定具66を側壁部3から外すとともに、第2固定具67を底版部2から外して、第1当接板部64を側壁部3および底版部2から取り外す。
また、第1当接板部64の底版部2の壁部22に固定し、第2当接板部65は底版部2の壁部22に固定しない構成とすることができるため、例えば、第2当接板部65が他の部材などと干渉する場合でも、ガイド部材6Bを設けることができる。
例えば、上記の実施形態では、ボックスカルバート1の側壁部3を底版部2に接合する際にガイド部材6A,6Bを使用しているが、ボックスカルバート以外の構造物において、プレキャストコンクリート部材を接合対象となるコンクリート部材に接合する際にガイド部材6A,6Bを使用してもよい。
また、上記の実施形態では、プレキャストコンクリートで製作された底版部2にプレキャストコンクリート部材の側壁部3を接合しているが、現場打ちコンクリートで製作された底版部2にプレキャストコンクリート部材の側壁部3を接合してもよい。
また、上記の実施形態では、側壁部3のコンクリート部分32の下端面から突出した鉄筋の下部側31,31…が、底版部2に形成されたスリーブ24,24…に挿入されているが、底版部2から突出した鉄筋が側壁部3に形成されたスリーブに挿入されていてもよい。
また、上記の実施形態では、側壁部3のコンクリート部分32の上端面から突出した鉄筋の上部側33,33…が、頂版部4に形成されたスリーブ44,44…に挿入されているが、頂版部4から突出した鉄筋が側壁部3に形成されたスリーブに挿入されていてもよい。
また、上記の第2実施形態では、第2当接板部65は、第1当接板部64を介して側壁部3に固定されていて、第1当接板部64に着脱可能に構成されているが、側壁部3に直接着脱可能に構成されていてもよい。
2 底版部(コンクリート部材)
3 側壁部(プレキャストコンクリート部材)
3a 側面
4 頂版部
5 グラウト材
6A,6B ガイド部材
22 壁部
22a 側面、第1側面
22b 第2側面
22c 角部
64 第1当接板部(第1当接部)
65 第2当接板部(第2当接部)
Claims (3)
- プレキャストコンクリート部材をコンクリート部材に接合するプレキャストコンクリート部材の接合方法において、
前記プレキャストコンクリート部材の側面に前記コンクリート部材側に突出するガイド部材を固定する第1ガイド部材固定工程と、
前記プレキャストコンクリート部材を吊り上げて前記コンクリート部材と対向させ、前記ガイド部材を前記コンクリート部材の側面に当接させるガイド部材当接工程と、
前記ガイド部材を前記コンクリート部材の側面に当接させた状態で前記プレキャストコンクリート部材を前記コンクリート部材の上に下ろすプレキャストコンクリート部材降下工程と、
前記プレキャストコンクリート部材降下工程の後に前記ガイド部材を前記コンクリート部材の側面に固定する第2ガイド部材固定工程と、
前記第2ガイド部材固定工程の後に前記プレキャストコンクリート部材と前記コンクリート部材との間にグラウト材を充填するグラウト充填工程と、
前記グラウト充填工程の後に、前記ガイド部材を前記プレキャストコンクリート部材および前記コンクリート部材から取り外すガイド部材取外工程と、を有することを特徴とするプレキャストコンクリート部材の接合方法。 - 前記ガイド部材当接工程では、前記ガイド部材を前記コンクリート部材の第1側面および前記第1側面に交差する面内に配置された第2側面それぞれに当接させ、
前記プレキャストコンクリート部材降下工程では、前記ガイド部材を第1側面および前記第2側面に当接させた状態で前記プレキャストコンクリート部材を前記コンクリート部材の上に下ろすことを特徴とする請求項1に記載のプレキャストコンクリート部材の接合方法。 - 前記ガイド部材は、第1当接部および第2当接部を有し、
前記ガイド部材当接工程および前記プレキャストコンクリート部材降下工程では、前記第1当接部を前記第1側面に当接させ、前記第2当接部を前記第2側面に当接させて、
前記プレキャストコンクリート部材降下工程の後に前記第1当接部を前記コンクリート部材に固定し、前記第2当接部を前記プレキャストコンクリート部材から撤去する第1当接部固定工程と、
前記第1当接部固定工程の後に前記プレキャストコンクリート部材と前記コンクリート部材との間にグラウト材を充填するグラウト充填工程と、
前記グラウト充填工程の後に、前記第1当接部を前記プレキャストコンクリート部材および前記コンクリート部材から取り外す第1当接部取外工程と、を有することを特徴とする請求項2に記載のプレキャストコンクリート部材の接合方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016165780 | 2016-08-26 | ||
JP2016165780 | 2016-08-26 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018035659A JP2018035659A (ja) | 2018-03-08 |
JP6949532B2 true JP6949532B2 (ja) | 2021-10-13 |
Family
ID=61567051
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017076151A Active JP6949532B2 (ja) | 2016-08-26 | 2017-04-06 | プレキャストコンクリート部材の接合方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6949532B2 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2543716A (en) * | 1948-03-29 | 1951-02-27 | John A Carini | Block laying guide |
JPS6311770A (ja) * | 1986-04-26 | 1988-01-19 | 株式会社 栗原 | ブロツク組積方法及び同方法に用いられる位置決め装置 |
JP2589339Y2 (ja) * | 1992-12-17 | 1999-01-27 | 淳三 川島 | 電気機器における下方隙間への埃、ゴミ等侵入防止枠 |
JPH06294283A (ja) * | 1993-04-06 | 1994-10-21 | Okumura Corp | 地下構造物の築造方法 |
JP2849575B2 (ja) * | 1996-07-19 | 1999-01-20 | 旭コンクリート工業株式会社 | 筒状コンクリート構造体及びその施工方法 |
JP3867922B2 (ja) * | 2004-08-04 | 2007-01-17 | 西日本旅客鉄道株式会社 | 上下分割型ボックスカルバートの一体化方法及びこの方法に用いられる上下分割型ボックスカルバート |
-
2017
- 2017-04-06 JP JP2017076151A patent/JP6949532B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018035659A (ja) | 2018-03-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5594987B2 (ja) | コンクリート製架台の製造方法、コンクリート製架台、および、繋ぎ材 | |
US10584478B2 (en) | Building frame structure having edge beam and construction method thereof | |
JP2011005689A5 (ja) | ||
KR101469150B1 (ko) | 거더를 이용한 라멘교 시공방법 | |
JP4833591B2 (ja) | プレキャストコンクリート製柱・梁部材の連結工法 | |
JP2020079497A (ja) | 杭体の打設方法 | |
JP5151442B2 (ja) | Pc壁板の接合方法、壁構造 | |
JP2017179997A (ja) | 柱梁接合構造およびその施工方法 | |
JP6949532B2 (ja) | プレキャストコンクリート部材の接合方法 | |
KR101668521B1 (ko) | 다층 건축물의 지하층 콘크리트의 시공방법 | |
JP2016205051A (ja) | 構造物の施工方法 | |
KR101956606B1 (ko) | 철근콘크리트 이음부 형성장치 및 이를 이용한 철근 콘크리트 이어치기 방법 | |
KR100966530B1 (ko) | 신축이음장치의 결합 구조 및 시공방법 | |
KR101588115B1 (ko) | 트러스 데크를 활용한 프리패브 중공벽 및 그 제작방법 | |
JP6849491B2 (ja) | 鉄骨柱の露出型柱脚構造及びその施工方法 | |
JP6418730B2 (ja) | プレキャスト部材の施工方法 | |
JP6871808B2 (ja) | 補強材、補強構造 | |
JP6471056B2 (ja) | 構造物修復工法 | |
JP6604650B2 (ja) | 擁壁型枠の固定金物 | |
JP6690988B2 (ja) | 複合基礎構造の構築方法 | |
JP6529241B2 (ja) | 建物基礎構造、及び建物基礎構造の構築方法 | |
JP6932348B2 (ja) | 布基礎、布基礎施工方法、べた基礎施工方法、及び当該施工方法に用いられる型枠 | |
JP7022052B2 (ja) | 既存床の補強方法 | |
JP7181069B2 (ja) | 逆打支柱位置決め冶具 | |
JP2019031801A (ja) | 高架構造物及びその構築方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20181005 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200227 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210126 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210202 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210405 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210907 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210922 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6949532 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |