JP6949532B2 - プレキャストコンクリート部材の接合方法 - Google Patents

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Description

本発明は、プレキャストコンクリート部材の接合方法に関する。
従来、コンクリート構造物を構築する際に、工場などであらかじめ製作したプレキャストコンクリート部材を現場にて接合する工法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
2つのプレキャストコンクリート部材を上下に接合する際には、上側および下側のいずれか一方のプレキャストコンクリートのコンクリート部分から他方のプレキャストコンクリート部材側に突出する鉄筋を、他方のプレキャストコンクリートのスリーブに挿入されるように、吊り上げた上側のプレキャストコンクリートを所定の位置に下ろす必要がある。
特開2015−74886号公報
しかしながら、一方のプレキャストコンクリート部材の鉄筋と、他方のプレキャストコンクリート部材のスリーブとの位置合わせに手間がかかるという問題がある。また、一方のプレキャストコンクリート部材の鉄筋の位置と、他方のプレキャストコンクリート部材のスリーブの位置とがずれた状態で吊り上げた上側のプレキャストコンクリート部材を下ろしてしまうと、スリーブの損傷や鉄筋の折れ曲りが生じる虞がある。
そこで、本発明は、プレキャストコンクリート部材を容易に接合することができるプレキャストコンクリート部材の接合方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るプレキャストコンクリート部材の接合方法は、プレキャストコンクリート部材をコンクリート部材に接合するプレキャストコンクリート部材の接合方法において、前記プレキャストコンクリート部材の側面に前記コンクリート部材側に突出するガイド部材を固定する第1ガイド部材固定工程と、前記プレキャストコンクリート部材を吊り上げて前記コンクリート部材と対向させ、前記ガイド部材を前記コンクリート部材の側面に当接させるガイド部材当接工程と、前記ガイド部材を前記コンクリート部材の側面に当接させた状態で前記プレキャストコンクリート部材を前記コンクリート部材の上に下ろすプレキャストコンクリート部材降下工程と、前記プレキャストコンクリート部材降下工程の後に前記ガイド部材を前記コンクリート部材の側面に固定する第2ガイド部材固定工程と、前記第2ガイド部材固定工程の後に前記プレキャストコンクリート部材と前記コンクリート部材との間にグラウト材を充填するグラウト充填工程と、前記グラウト充填工程の後に、前記ガイド部材を前記プレキャストコンクリート部材および前記コンクリート部材から取り外すガイド部材取外工程と、を有することを特徴とする。
本発明では、吊り上げたプレキャストコンクリート部材をコンクリート部材の上に下ろす際に、ガイド部材がコンクリート部材の側面と当接した状態となるため、プレキャストコンクリート部材の位置が安定し、プレキャストコンクリート部材をコンクリート部材に対して正位置に配置することができる。
プレキャストコンクリート部材の側面、およびコンクリート部材の側面とは、互いに接合されるときに対向する面の側方に配置され、互いに対向する面と交差する面上にある面を示している。
また、本発明に係るプレキャストコンクリート部材の接合方法では、前記プレキャストコンクリート部材降下工程の後に前記ガイド部材を前記コンクリート部材の側面に固定する第2ガイド部材固定工程と、前記第2ガイド部材固定工程の後に前記プレキャストコンクリート部材と前記コンクリート部材との間にグラウト材を充填するグラウト充填工程と、前記グラウト充填工程の後に、前記ガイド部材を前記プレキャストコンクリート部材および前記コンクリート部材から取り外すガイド部材取外工程と、を有する。
このような構成とすることにより、ガイド部材をグラウト充填工程が終了するまでの仮固定治具として利用することができ、プレキャストコンクリート部材の転倒を防止できる。また、グラウト充填工程が終了するまでの専用の仮固定治具を設ける手間を省略することができる。
また、本発明に係るプレキャストコンクリート部材の接合方法では、前記ガイド部材当接工程では、前記ガイド部材を前記コンクリート部材の第1側面および前記第1側面に交差する面内に配置された第2側面それぞれに当接させ、前記プレキャストコンクリート部材降下工程では、前記ガイド部材を第1側面および前記第2側面に当接させた状態で前記プレキャストコンクリート部材を前記コンクリート部材の上に下ろしてもよい。
また、本発明に係るガイド部材では、前記ガイド部材は、吊り上げられた前記プレキャストコンクリート部材を前記コンクリート部材と離間した状態で対向させたときに、前記コンクリート部材の第1側面および前記第1側面と交差する面内に配置された第2側面のそれぞれに当接可能に構成されていてもよい。
このような構成とすることにより、吊り上げたプレキャストコンクリート部材をコンクリート部材の上に下ろす際に、ガイド部材がコンクリート部材の交差する第1側面および第2側面と当接した状態となるため、プレキャストコンクリート部材の位置が安定し、プレキャストコンクリート部材をコンクリート部材に対して正位置に配置することができる。
また、本発明に係るプレキャストコンクリート部材の接合方法では、前記ガイド部材は、第1当接部および第2当接部を有し、前記ガイド部材当接工程および前記プレキャストコンクリート部材降下工程では、前記第1当接部を前記第1側面に当接させ、前記第2当接部を前記第2側面に当接させて、前記プレキャストコンクリート部材降下工程の後に前記第1当接部を前記コンクリート部材に固定し、前記第2当接部を前記プレキャストコンクリート部材から撤去する第1当接部固定工程と、前記第1当接部固定工程の後に前記プレキャストコンクリート部材と前記コンクリート部材との間にグラウト材を充填するグラウト充填工程と、前記グラウト充填工程の後に、前記第1当接部を前記プレキャストコンクリート部材および前記コンクリート部材から取り外す第1当接部取外工程と、を有していてもよい。
本発明によれば、プレキャストコンクリート部材を容易に接合することができる。
本発明の第1実施形態によるボックスカルバートの一例を示す図である。 本発明の第1実施形態による底版部の上部側を説明する図である。 本発明の第1実施形態による側壁部の下部側およびガイド部材を説明する図である。 本発明の第1実施形態による側壁部および底板部に固定されたガイド部材を説明する図である。 本発明の第1実施形態による第1ガイド部材固定工程を説明する図である。 本発明の第1実施形態によるガイド部材当接工程を説明する図である。 本発明の第2実施形態によるガイド部材を説明する側面図である。 本発明の第2実施形態によるガイド部材を説明する平面図である。 本発明の第2実施形態による第1ガイド部材固定工程を説明する図である。 本発明の第2実施形態によるガイド部材当接工程を説明する図である。 本発明の第2実施形態による第1当接部固定工程を説明する図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態によるプレキャストコンクリート部材の接合方法およびガイド部材について、図1乃至図6に基づいて説明する。
本実施形態では、プレキャストコンクリート部材の接合方法は、図1に示すボックスカルバート1の側壁部(プレキャストコンクリート部材)3を底版部(コンクリート部材)2に接合する方法とし、ガイド部材は、ボックスカルバート1の側壁部3を底版部2に接合する際に使用するガイド部材6Aとする。
まず、ボックスカルバート1について説明する。
ボックスカルバート1は、底版部2と、底版部2の上に立設した一対の側壁部3,3と、一対の側壁部3,3の上に設けられた頂版部4と、を有している。
ここで、ボックスカルバート1延びる方向(図1の紙面に直交する方向)を長さ方向とし、長さ方向に直交する水平方向を幅方向とする。
底版部2は、板面が略水平面となる平板部21と、平板部21の幅方向の両端部近傍からそれぞれ立設する壁部22,22と、を有している。底版部2は、1つまたは複数のプレキャストコンクリート部材によって製作されていてもよいし、現場打ちコンクリートによって製作されていてもよい。
図2に示すように、壁部22,22には、鉛直方向に延びて上側に開口するスリーブ24,24…が複数形成されている。スリーブ24,24…の内部のうちの下部側には、底版部2の上下方向に延びる鉄筋25,25…の上部側が配置されている。
図1に戻り、側壁部3は、板面が略鉛直面となる平板状に形成されている。側壁部3は、プレキャストコンクリートで製作されている。
図1および図3に示すように、側壁部3は、上下方向に延びる複数の鉄筋の下部側31,31…がコンクリート部分32の下端面から下側に突出しているとともに、上下方向に延びる複数の鉄筋の上部側33,33…(図1参照)がコンクリート部分32の上端面から下側に突出している。
側壁部3のコンクリート部分32から下側に突出する鉄筋の下部側31,31…は、底版部2のスリーブ24,24…に挿入されている。側壁部3のコンクリート部分32の上端部から突出する鉄筋の上部側33,33…は、頂版部4のスリーブ44,44に挿入されている。
図1に示すように、頂版部4は、板面が略水平面となる平板部41と、平板部41の幅方向の両端部近傍からそれぞれ下側に突出する壁部42,42と、を有している。頂版部4は、プレキャストコンクリートで製作されている。
壁部42,42には、鉛直方向に延びて下側に開口するスリーブ44,44…が複数形成されている。スリーブ44,44…の内部のうちの上部側には、頂版部4の上下方向に延びる鉄筋45,45…の上部側が配置されている。
底版部2の壁部22,22の上部にそれぞれ側壁部3,3が配置され、側壁部3,3の上部に頂版部4の壁部42,42が配置されている。底版部2の壁部22,22と側壁部3,3との間、および側壁部3,3と頂版部4の壁部42,42との間にはグラウト材5が充填されている。
底版部2の壁部22,22の幅方向外側の側面22a,22aと、側壁部3,3の幅方向外側の側面3a,3aと、頂版部4の壁部42,42の幅方向外側の側面42a,42aと、は同一鉛直面において面一となるように配置されている。
次に、ガイド部材6Aについて説明する。
図3および図4に示すように、ガイド部材6Aは、鋼板などで形成された長尺の長板部61と、長板部61を側壁部3に固定する第1固定具62と、長板部61を底版部2の壁部22,22に固定する第2固定具63(図4参照)と、を有している。長板部61は、側壁部3および底版部2の壁部22,22に対して着脱可能に構成されている。
長板部61は、鉛直方向に延びる姿勢で上部側が側壁部3の幅方向外側の側面3aに固定可能に構成されている。長板部61は、側壁部3に固定されると、下端部61aが側壁部3のコンクリート部分32の下端面から突出する鉄筋の下部側31,31…よりも下側に配置されるように、下側に向かって突出している。
長板部61は、下部側が底版部2の壁部22の幅方向外側の側面22aに固定可能に構成されている。
次に、側壁部3を底版部2に接合する方法(プレキャストコンクリート部材の接合方法)について説明する。
まず、図3に示すように側壁部3にガイド部材6Aを固定する(第1ガイド部材固定工程)。
ガイド部材6Aの長板部61の上部側を第1固定具62で側壁部3の幅方向外側の側面3aに固定する。ガイド部材6Aの長板部61の下端部61aを、側壁部3のコンクリート部分32の下端面から突出する鉄筋の下部側31よりも下側となるように配置する。なお、ガイド部材6Aの固定は、側壁部3を製作する際に行ってもよい。
続いて、図5に示すように、側壁部3を吊り上げて側壁部3の下端部を底版部2の壁部22と対向させ、図6に示すように、ガイド部材6Aの長板部61を底版部2の壁部22の幅方向外側の側面22aに当接させる(ガイド部材当接工程)。
ガイド部材6Aの長板部61を底版部2の壁部22の幅方向外側の側面22aに当接させることによって、側壁部3を底版部2の壁部22の直上に配置させる。
続いて、図4に示すように、側壁部3を底版部2の壁部22の上に下ろす(底版部降下工程(プレキャスト部材降下工程))。
ガイド部材6Aの長板部61を底版部2の壁部22の幅方向外側の側面22aに当接させた状態で側壁部3を底版部2の壁部22の上に下ろし、側壁部3の鉄筋の下部側31,31…を底版部2のスリーブ24,24…に挿入する。
続いて、ガイド部材6Aの長板部61を底版部2に固定する(第2ガイド部材固定工程)。
ガイド部材6Aの長板部61の下部側を第2固定具63で底版部2の壁部22の幅方向外側の側面22aに固定する。
これにより、ガイド部材6Aよって底版部2と側壁部3とが仮固定された状態となる。
続いて、底版部2のスリーブ24,24…および底版部2と側壁部3部との間にグラウト材5を充填する(グラウト充填工程)。
グラウト材5が硬化することで、底版部2と側壁部3とが接合される。
続いて、グラウト材5が硬化した後にガイド部材6Aを側壁部3および底版部2から取り外す(ガイド部材取外工程)。
第1固定具62を側壁部3から外すとともに、第2固定具63を底版部2から外して、長板部61を側壁部3および底版部2から取り外す。
なお、頂版部4を側壁部3に接合するには、頂版部4の壁部42の幅方向外側の側面42aにガイド部材6Aを取り付けて、ガイド部材6Aの長板部61を側壁部3の幅方向外側の側面3aに当接させた状態で、吊り上げた頂版部4を側壁部3の上に下ろすようにする。これにより、頂版部4も側壁部3に対して正位置に配置することができる。
次に、上述した第1実施形態によるプレキャストコンクリート部材の接合方法およびガイド部材の作用・効果について図面を用いて説明する。
第1実施形態によるプレキャストコンクリート部材の接合構造では、吊り上げた側壁部3を、底版部2の壁部22の上に下ろす際に、ガイド部材6Aが底版部2の壁部22の幅方向外側の側面22aに当接した状態となるため、側壁部3の位置が安定し、側壁部3を底版部2に対して正位置に配置することができる。
これにより、側壁部3の位置合わせを容易に行うことができて、側壁部3を底版部2に容易に接合することができる。
また、側壁部3の位置合わせを容易に行うことができることにより、側壁部3の鉄筋の下部側31,31…の位置と底版部2のスリーブ24,24…の位置とがずれることがなく、スリーブ24,24…の損傷や鉄筋の折れ曲りが生じる虞がない。
また、本実施形態では、ガイド部材6Aをグラウト充填工程が終了するまでの仮固定治具として利用することにより、側壁部3の転倒を防止することができる。また、ガイド部材6Aとは別に専用の仮固定治具を設ける手間を省略することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、添付図面に基づいて説明するが、上述の第1実施形態と同一又は同様な部材、部分には同一の符号を用いて説明を省略し、第1実施形態と異なる構成について説明する。
図7乃至図9に示すように、第2実施形態によるプレキャストコンクリート部材の接合方法およびガイド部材では、ガイド部材6Bが側壁部3の長さ方向の端面近傍および底版部2の壁部22の長さ方向の端面近傍に取り付けられるように構成され、ガイド部材6Bの形態が第1実施形態によるガイド部材6Aの形態と異なっている。
第2実施形態では、側壁部3の幅方向外側の側面3aを第1側面3aとし、側壁部3の長さ方向の端面を第2側面3bとする。第1側面3aと第2側面3bとは略直角の角部3cを形成するように連続している。また、底版部2の壁部22の幅方向外側の側面22aを第1側面22aとし、側壁部3の長さ方向の端面を第2側面22bとする。第1側面22aと第2側面22bとは略直角の角部22cを形成するように連続している(図9参照)。
第2実施形態によるガイド部材6Bは、鋼板などで形成された第1当接板部(第1当接部)64と、鋼板などで形成されて第1当接板部64に着脱可能な第2当接板部(第2当接部)65と、第1当接板部64を側壁部3に固定する第1固定具66と、第1当接板部64を底版部2の壁部22に固定する第2固定具67(図11参照)と、第2当接板部65を第1当接板部64に固定する第3固定具68と、を有している。
第1当接板部64は、第3固定具68が着脱される係止孔を有していて、それ以外は第1実施形態の長板部61と略同じ形態に形成されている。第1当接板部64は、第1実施形態の長板部61と同様に、側壁部3および底版部2の壁部22に着脱可能に構成されている。第1当接板部64が側壁部3および底版部2の壁部22に取り付けられた際に側壁部3および底版部2の壁部22と当接する側の面を内側面64aとし、その反対側の面を外側面64bとする。
第2当接板部65は、平板をL字形状となるように略直角に屈曲させた形状に形成されていて、屈曲部の一方側に配置される第1平板部651と、屈曲部の他方側に配置される第2平板部652と、を有している。第1平板部651および第2平板部652の互いに略直角を形成する面をそれぞれ内側面651a,652aとする。
第2当接板部65は、第1平板部651の内側面651aが第1当接板部64の外側面64bに当接するようにして第1当接板部64取り付けられるように構成されている。第2当接板部65が第1当接板部64に取り付けられると、第1当接板部64の下端部64cと第2当接板部65の下端部65aとが略同じ高さに配置される(図7参照)。
次に、第2実施形態によるガイド部材6Bを用いて側壁部3を底版部2に接合する方法(プレキャストコンクリート部材の接合方法)について説明する。
まず、側壁部3にガイド部材6Bを固定する(第1ガイド部材固定工程)。
ガイド部材6Bの第1当接板部64に第2当接板部65を取り付けるとともに、第1当接板部64の上部側を側壁部3の第1側面3aの角部3cの近傍に第1固定具66で固定する。
このとき、第2当接板部65の第2平板部652の内側面652aを側壁部3の第2側面3bと当接させる。また、第1当接板部64の下端部64cおよび第2当接板部65の下端部65aを側壁部3のコンクリート部分32の下端面から突出する鉄筋の下部側31よりも下側となるように配置する。
なお、ガイド部材6Bの側壁部3への固定は、側壁部3を製作する際に行ってもよい。
続いて、図9に示すように、側壁部3を吊り上げて側壁部3の下端部を底版部2の壁部22と対向させ、図10に示すように、ガイド部材6Bの第1当接板部64の内側面64aを底版部2の壁部22の第1側面22aの角部22cの近傍に当接させ、第2当接板部65の第2平板部652の内側面652aを底版部2の壁部22の第2側面22bに当接させる(ガイド部材当接工程)。
第1当接板部64および第2当接板部65がそれぞれ底版部2の壁部22に当接することにより、側壁部3が底版部2の壁部22の直上に安定した状態で配置される。
続いて、側壁部3を底版部2の壁部22の上に下ろす(底版部降下工程(プレキャスト部材降下工程))。
ガイド部材6Bの第1当接板部64を底版部2の壁部22の第1側面22aに当接させた状態とするともに、第2当接板部65の第2平板部652の内側面652aを底版部2の壁部22の第2側面22bに当接させた状態として、側壁部3を底版部2の壁部22の上に下ろし、側壁部3の鉄筋の下部側31,31…を底版部2のスリーブ24,24…に挿入する。
続いて、図11に示すように、ガイド部材6Bの第1当接板部64を底版部2に固定する(第1当接部固定工程)。
ガイド部材6Bの第1当接板部64の下部側を第2固定具67で底版部2の壁部22の第1側面22aに固定するとともに、図10に示す第2当接板部65を第1当接板部64から取り外す。
これにより、ガイド部材6Bよって底版部2と側壁部3とが仮固定された状態となる。
続いて、底版部2のスリーブ24,24…および底版部2と側壁部3部との間にグラウト材5を充填する(グラウト充填工程)。
グラウト材5が硬化することで、底版部2と側壁部3とが接合される。
続いて、グラウト材5が硬化した後にガイド部材6Bの第1当接板部64を側壁部3および底版部2から取り外す(第1当接部取外工程)。
第1固定具66を側壁部3から外すとともに、第2固定具67を底版部2から外して、第1当接板部64を側壁部3および底版部2から取り外す。
なお、頂版部4を側壁部3に接合するには、頂版部4の壁部42の幅方向外側の面42aにガイド部材6Bの第1当接板部64を取り付けるとともに、頂版部4の壁部42の長さ方向の端面にガイド部材6Bの第2当接板部65が当接するように第2当接板部65を第1当接板部64に第3固定具68で取りつける。この状態で、頂版部4を吊り上げてガイド部材の第1当接板部64を側壁部3の第1側面3aに当接させるとともに第2当接板部65を側壁部の第2側面3bに当接させ、吊り上げた頂版部4を側壁部3の上に下ろすようにする。これにより、頂版部4も側壁部3に対して正位置に配置することができる。
第2実施形態によるプレキャストコンクリート部材の接合構造では、吊り上げた側壁部3を底版部2の上に下ろす際に、ガイド部材6Bが底版部2の壁部22の交差する第1側面22aおよび第2側面22bと当接した状態となるため、側壁部3の位置が安定し、側壁部3を底版部2の壁部22に対して正位置に配置することができる。
また、第1当接板部64の底版部2の壁部22に固定し、第2当接板部65は底版部2の壁部22に固定しない構成とすることができるため、例えば、第2当接板部65が他の部材などと干渉する場合でも、ガイド部材6Bを設けることができる。
以上、本発明によるプレキャストコンクリート部材の接合構造の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記の実施形態では、ボックスカルバート1の側壁部3を底版部2に接合する際にガイド部材6A,6Bを使用しているが、ボックスカルバート以外の構造物において、プレキャストコンクリート部材を接合対象となるコンクリート部材に接合する際にガイド部材6A,6Bを使用してもよい。
また、上記の実施形態では、プレキャストコンクリートで製作された底版部2にプレキャストコンクリート部材の側壁部3を接合しているが、現場打ちコンクリートで製作された底版部2にプレキャストコンクリート部材の側壁部3を接合してもよい。
また、上記の実施形態では、グラウト充填工程においてガイド部材6A,6Bを底版部2と側壁部3とを仮固定するための治具として利用しているが、ガイド部材6A,6Bを使用せずに底版部2と側壁部3とを仮固定するための他の治具を使用してもよい。
また、上記の実施形態では、側壁部3のコンクリート部分32の下端面から突出した鉄筋の下部側31,31…が、底版部2に形成されたスリーブ24,24…に挿入されているが、底版部2から突出した鉄筋が側壁部3に形成されたスリーブに挿入されていてもよい。
また、上記の実施形態では、側壁部3のコンクリート部分32の上端面から突出した鉄筋の上部側33,33…が、頂版部4に形成されたスリーブ44,44…に挿入されているが、頂版部4から突出した鉄筋が側壁部3に形成されたスリーブに挿入されていてもよい。
また、上記の第1実施形態では、側壁部3の幅方向外側の側面3aにガイド部材6Aが設けられていて、ガイド部材6Aが底版部2の壁部22の幅方向外側の側面22aと当接するように構成されているが、側壁部3の幅方向外側以外の側面にガイド部材6Aが設けられていて、ガイド部材6Aが底版部2の壁部22の幅方向外側以外の側面と当接するように構成されていてもよい。
また、上記の第2実施形態では、第2当接板部65は、第1当接板部64を介して側壁部3に固定されていて、第1当接板部64に着脱可能に構成されているが、側壁部3に直接着脱可能に構成されていてもよい。
1 ボックスカルバート
2 底版部(コンクリート部材)
3 側壁部(プレキャストコンクリート部材)
3a 側面
4 頂版部
5 グラウト材
6A,6B ガイド部材
22 壁部
22a 側面、第1側面
22b 第2側面
22c 角部
64 第1当接板部(第1当接部)
65 第2当接板部(第2当接部)

Claims (3)

  1. プレキャストコンクリート部材をコンクリート部材に接合するプレキャストコンクリート部材の接合方法において、
    前記プレキャストコンクリート部材の側面に前記コンクリート部材側に突出するガイド部材を固定する第1ガイド部材固定工程と、
    前記プレキャストコンクリート部材を吊り上げて前記コンクリート部材と対向させ、前記ガイド部材を前記コンクリート部材の側面に当接させるガイド部材当接工程と、
    前記ガイド部材を前記コンクリート部材の側面に当接させた状態で前記プレキャストコンクリート部材を前記コンクリート部材の上に下ろすプレキャストコンクリート部材降下工程と、
    前記プレキャストコンクリート部材降下工程の後に前記ガイド部材を前記コンクリート部材の側面に固定する第2ガイド部材固定工程と、
    前記第2ガイド部材固定工程の後に前記プレキャストコンクリート部材と前記コンクリート部材との間にグラウト材を充填するグラウト充填工程と、
    前記グラウト充填工程の後に、前記ガイド部材を前記プレキャストコンクリート部材および前記コンクリート部材から取り外すガイド部材取外工程と、を有することを特徴とするプレキャストコンクリート部材の接合方法。
  2. 前記ガイド部材当接工程では、前記ガイド部材を前記コンクリート部材の第1側面および前記第1側面に交差する面内に配置された第2側面それぞれに当接させ、
    前記プレキャストコンクリート部材降下工程では、前記ガイド部材を第1側面および前記第2側面に当接させた状態で前記プレキャストコンクリート部材を前記コンクリート部材の上に下ろすことを特徴とする請求項に記載のプレキャストコンクリート部材の接合方法。
  3. 前記ガイド部材は、第1当接部および第2当接部を有し、
    前記ガイド部材当接工程および前記プレキャストコンクリート部材降下工程では、前記第1当接部を前記第1側面に当接させ、前記第2当接部を前記第2側面に当接させて、
    前記プレキャストコンクリート部材降下工程の後に前記第1当接部を前記コンクリート部材に固定し、前記第2当接部を前記プレキャストコンクリート部材から撤去する第1当接部固定工程と、
    前記第1当接部固定工程の後に前記プレキャストコンクリート部材と前記コンクリート部材との間にグラウト材を充填するグラウト充填工程と、
    前記グラウト充填工程の後に、前記第1当接部を前記プレキャストコンクリート部材および前記コンクリート部材から取り外す第1当接部取外工程と、を有することを特徴とする請求項に記載のプレキャストコンクリート部材の接合方法。
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