JP2849575B2 - 筒状コンクリート構造体及びその施工方法 - Google Patents

筒状コンクリート構造体及びその施工方法

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JP2849575B2
JP2849575B2 JP19067296A JP19067296A JP2849575B2 JP 2849575 B2 JP2849575 B2 JP 2849575B2 JP 19067296 A JP19067296 A JP 19067296A JP 19067296 A JP19067296 A JP 19067296A JP 2849575 B2 JP2849575 B2 JP 2849575B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多分割化された筒
状コンクリート製品により構築される、暗渠、角形の水
槽、角形マンホール、地下道、共同溝等の筒状コンクリ
ート構造体及びその施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばボックスカルバートのよう
な筒状コンクリート製品の複数を縦締して構築される筒
状コンクリート構造体がプレキャスト化される場合、重
量、大きさ等から、製作及び運搬に制限を受け、プレキ
ャスト化が困難なケースも生じる。これらを解決する手
段として、筒状コンクリート製品を複数のブロックに分
割することが考えられる。すなわち、例えばトレーラに
よる工場から現場までの運搬において、積載する物品の
高さには制限があるので、上下に2分割して高さを制限
以下にする場合がある。このようなブロックは、現場に
おいて連結されることにより所要の大きさの筒状コンク
リート製品に構築され、その筒状コンクリート製品を複
数縦締して筒状コンクリート構造体を構築することがで
きる。それぞれのブロックは完成した筒状コンクリート
製品の1/2の大きさにできるので、プレキャスト化が
容易になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、筒状コンク
リート構造体が、特に大型のものつまり筒状コンクリー
ト製品が特大のものでは、2分割してもプレキャスト化
に制限を受けることがある。このような事情を考慮し
て、筒状コンクリート製品を3分割以上に細分化するこ
とが考えられている。しかしながら、分割数を増やす
と、その分割方法及び組み立て方法が繁雑になり、経済
性に乏しくなる。すなわち、例えば、分割数を増加する
とその分ブロック同士の接合面が増加するが、そのそれ
ぞれを精度良く接合しなければ、それぞれのブロックが
一体構造となった場合に断面力(剪断力、曲げモーメン
ト)を伝達できにくくなる。また、工期面においても、
ブロックの面合わせが困難になると誤差が生じるため、
隙間を設けてモルタル充填等の処理が取られる等の付帯
作業が増加し、その結果工事に多くの時間を要すること
になった。
【0004】本発明は、このような不具合を解消するこ
とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような手段を講じたものであ
る。すなわち、本発明に係る筒状コンクリート構造体
は、上、下及び中間ブロックと、それぞれのブロックを
締結結合するための上下締め用のPC鋼材を挿通するた
めのシース孔と、下ブロックと中間ブロックとに挿通し
たPC鋼材を仮緊張するための仮緊張手段とを具備する
筒状コンクリート製品を、複数連結して構築するもので
ある。このように、筒状コンクリート製品を上、下及び
中間ブロックに分割することにより、それぞれのブロッ
クを容易にプレキャスト化することができる。また、下
ブロックと中間ブロックとを、PC鋼材を仮緊張した状
態で上ブロックを載置するので、構築途中において施工
の安全性を確保できるとともに、それぞれのブロックの
面合わせを容易にすることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、PC鋼材が埋設された
上面開口形のコンクリート製の下ブロックと、下面開口
形のコンクリート製の上ブロックと、下ブロック上に載
設され上ブロックが載置される中間ブロックと、上ブロ
ックと下ブロックと中間ブロックとの壁体内に配設され
る上下締め用のPC鋼材を挿通するための複数のシース
孔と、中間ブロックのシース孔の少なくとも一方の開口
部に設けられて下ブロックに埋設されたPC鋼材と連結
され中間ブロックのシース孔に挿通されたPC鋼材を仮
緊張するための仮緊張手段とを具備してなり、下ブロッ
クに中間ブロックを載置した状態でPC鋼材を仮緊張し
た後、中間ブロックに上ブロックを載置して上、中間及
び下ブロックをPC鋼材により上下に緊締接合して構築
される筒状コンクリート製品が、複数連結されているこ
とを特徴とする筒状コンクリート構造体である。
【0007】仮緊張手段としては、中間ブロックの上ブ
ロックと下ブロックとの接合面の少なくとも一方に設け
られる定着版及びナットを収容する凹部からなるものが
好ましい。PC鋼材の防錆性能を高めるとともに、接合
した各ブロックのずれを防止するためには、筒状コンク
リート製品を構築した後に、例えばグラウトをシース孔
に充填することが好ましく、そのために、凹部が、中間
ブロックの側壁面に開口してその内部と外部とを連通さ
せる横貫通孔を具備してなるものが好適である。
【0008】筒状コンクリート製品の構築を容易にする
ためには、上、下及び中間ブロックが、それぞれの接合
面に凹凸係合部を具備してなるものが望ましい。このよ
うな凹凸係合部は、対向する一方の接合面に設けられる
係合凹部と、他方の接合面に設けられる係合突起とから
なるものであってよい。このような係合凹部としては、
例えばインサートナットで形成するものが挙げられ、ま
た対応する係合突起としては、インサートナットに挿入
し得る外径を有し、着脱可能に取り付けられる棒体が挙
げられる。あるいは、対向する一方の接合面に設けられ
てテーパ形状を有している係合凹部とその係合凹部に嵌
合するテーパ形状の係合凸部とからなるものであっても
よい。さらには、係合凸部が、下になるブロックの内面
側が一段高い段部により形成され、対応する係合凹部
が、上になるブロックの内面側が上側に引っ込んだ段差
部であってもよい。
【0009】それぞれのブロックの面合わせを容易にす
るためには、上、下及び中間ブロックが、少なくとも筒
状コンクリート製品の内面となる側面に側面同士の面合
わせを行うためのガイド部材を取り付けるためのインサ
ートナットを備えてなるものが好ましい。面合わせにお
いて、特に筒状コンクリート製品の連結方向すなわち縦
締方向における面合わせの精度を高くするためには、
上、下及び中間ブロックが、すでに構築した筒状コンク
リート製品に次に構築した構造体を縦締により密着させ
てその連結面の面合わせを行う剛体を取り付けるための
インサートナットを連結面に備えてなるものが好適であ
る。
【0010】特に高さ方向の寸法の大きな筒状コンクリ
ート製品の構築を容易にするためには、下ブロックが、
その底版の上面に組立台車のためのレールを取り付ける
ためのインサートナットを備えてなるものが望ましい。
下ブロック及び上ブロックは、同一形状が好ましく、そ
の場合、シース孔が形成される壁体の高さは、同一であ
ってもよいし、また一方の壁体が他方の壁体より高く形
成してあるものであってもよい。この場合、隣接する筒
状コンクリート製品の中間ブロックが交互に2段に配設
されるように、構築するのが好ましい。
【0011】このような上及び下ブロックと組み合わさ
れる中間ブロックとしては、平板状ブロックからなるも
のが好ましい。また、筒状コンクリート製品を例えば上
下2段に積み上げた多層構造にするためには、中間ブロ
ックが、水平方向の平板部と、その平板部の両端に垂直
に形成される側壁部とを備えてなるものが望ましい。ま
た、本発明は、請求項1記載の筒状コンクリート構造体
の施工方法であって、下ブロックを所定位置に配置し、
その下ブロック上に中間ブロックを吊り下げた状態でガ
イド部材により下ブロックと中間ブロックとの面合わせ
を行ない、面合わせを完了した状態で下ブロック上に中
間ブロックを載置して下ブロックと中間ブロックとを貫
通するPC鋼材を仮緊張し、その中間ブロック上に上ブ
ロックを吊り下げた状態でガイド部材により中間ブロッ
クと上ブロックとの面合わせを行ない、面合わせを完了
した状態で中間ブロックの上に上ブロックを載置し、仮
緊張したPC鋼材に上ブロックを貫通するPC鋼材を連
結した後緊張して筒状コンクリート製品を構築し、すで
に構築した筒状コンクリート製品に次に構築した筒状コ
ンクリート製品を連結して筒状コンクリート構造体を構
築することを特徴とする筒状コンクリート構造体の施工
方法である。
【0012】筒状コンクリート製品の連結面の面合わせ
の精度を高くするには、複数の単位構築体を連結する際
に、構築した筒状コンクリート製品の連結面に剛体を着
脱可能に添接し、すでに構築した筒状コンクリート製品
に密着させ、剛体と他の筒状コンクリート製品との間に
緊張棒により緊張力を付与し、剛体を添接した筒状コン
クリート製品の連結面を面一にするようにすればよい。
【0013】さらに本発明は、請求項1記載の筒状コン
クリート構造体の施工方法であって、すでに構築した筒
状コンクリート製品に次に構築する筒状コンクリート製
品の下ブロックを連結し、その下ブロック上に中間ブロ
ックを吊り下げた状態でガイド部材により下ブロックと
中間ブロックとの面合わせを行ない、面合わせを完了し
た状態で下ブロック上に中間ブロックを載置して下ブロ
ックと中間ブロックとを貫通するPC鋼材を仮緊張し、
この中間ブロックをすでに構築した筒状コンクリート製
品に連結し、その中間ブロック上に上ブロックを吊り下
げた状態でガイド部材により中間ブロックと上ブロック
との面合わせを行ない、面合わせを完了した状態で中間
ブロックの上に上ブロックを載置し、この上ブロックを
すでに構築した筒状コンクリート製品に連結し、仮緊張
したPC鋼材に上ブロックを貫通するPC鋼材を連結し
た後緊張して次の筒状コンクリート製品を構築し、これ
らを繰り返すことにより筒状コンクリート構造体を構築
することを特徴とする筒状コンクリート構造体の施工方
法である。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図1〜25を参
照して説明する。筒状コンクリート構造体CPは、複数
の筒状コンクリート製品Uを縦締して構築される。ま
た、筒状コンクリート製品Uは、下ブロック1の上に中
間ブロック2を載置し、中間ブロック2の上に上ブロッ
ク3を載置し、複数本のPC鋼材4により下、中間及び
上ブロック1,2,3を上下締めして緊締結合すること
により構築される。
【0015】下ブロック1は、上面開口形のプレキャス
トコンクリート製のものであり、底版1aの両側に立設
した壁体たる側壁1bと、それぞれの側壁1b内の上下
方向に軸線を一致させて埋設された複数本の上下締め用
のPC鋼材4とを備えている。この実施例では、底版1
aと側壁1bとの交差部であるハンチ部1cにのみ縦締
用のPC鋼材5のための連結ボックス6を備えるもの
と、側壁1b内にも連結ボックス6を備えるものとの2
種類を準備し、筒状コンクリート構造体CPを構築する
際に、縦締方向の位置に応じていずれか一方を選択的に
使用している。上下締め用のPC鋼材4の下端は、底版
1aに埋設された定着版9及びナット7により固定して
あり、その上端は、側壁1bの上端面である接合面8に
設けられた凹部1d内に位置する。この凹部1dは、P
C鋼材4を連結するカップラー10を入れるに十分な内
法に形成してあり、PC鋼材4を緊張した後シース孔1
1vに充填するグラウトを注入するために、側壁1b内
面側に開口して凹部1d内部と連通する横貫通孔1eを
備えている。また、下ブロック1は、側壁1bの水平方
向すなわち筒状コンクリート製品Uの縦締方向に穿設さ
れる複数のシース孔11rを備える。
【0016】さらに、この下ブロック1の縦締方向の前
端面からなる連結面12上端側部分には、中間ブロック
2の連結面12との面合わせを行うガイド部材たるガイ
ド鋼材13aを取り付けるためのインサートナット14
が埋設してあり、側壁1b内面の前後の連結面12近傍
の上端側部分には、中間ブロック2の内面2aとの面合
わせを行うガイド部材たるガイド鋼材13bを取り付け
るためのインサートナット14が埋設してある。また、
同様にして、側壁1bの接合面8には、凹凸係合部を構
成する係合突起となるガイドキー16が、側壁1bに埋
設されたインサートナット14に螺着されて立設され
る。ガイドキー16は、その基端部に雄ねじが形成して
あり、その先端部は雄ねじよりわずかに外径が小さくし
てあり、中間ブロック2の下側の接合面8に露出する、
凹凸係合部を構成する係合凹部となるインサートナット
14に挿入し得るようになっている。これに加えて、底
版1aには、筒状コンクリート製品Uを構築する際に使
用される組立作業台車Vを案内するレールとなる平鋼材
17を固定するためのインサートナット14が埋設され
る。このインサートナット14は、施工時に下ブロック
1を吊り下げるための吊り具を螺着するのに使用しても
よい。この実施例では、底版1aの上面に別個に吊り具
(図示しない)が設けられるとともに、底版1aの下面
にも、吊り具18が設けてある。
【0017】中間ブロック2は、この実施例では、下ブ
ロック1の側壁1bと同一厚みで、かつ側壁1bと同一
奥行きすなわち縦締方向の長さが同一のプレキャストコ
ンクリート製の平板状ブロックからなり、縦締用のPC
鋼材5のための連結ボックス6を備えるものと、備えな
いものとの2種類が準備され、その両方ともに上下方向
に下ブロック1の埋設されたPC鋼材4と連結されるP
C鋼材4が挿通されるシース孔11vが複数穿設してあ
る。このシース孔11vの上下端の開口部は、上下の接
合面8に設けられた凹部2c,2bに連通している。上
側の凹部2cは仮緊張手段を構成するもので、グラウト
を導出させる貫通孔9aを有する定着版9とワッシャw
とナット7とを収容し得る内法を有しており、グラウト
を注入するための、凹部2c内部と外部とを連通させる
横貫通孔2dを具備している。一方、下側の凹部2b
は、この実施例では、上側の凹部2cと異なり、その内
法が小さく、PC鋼材4を連結するためのカップラー1
0が入る大きさに形成してある。同様にして、縦締のた
めのPC鋼材5を挿通するシース孔11rが複数、奥行
き方向つまり前側の連結面12から後側の連結面12に
貫通して設けてある。
【0018】そして、施工を容易にするために、中間ブ
ロック2は、以下の機能を果たすインサートナット14
を具備している。すなわち、下ブロック1及び上ブロッ
ク3に対応して、その縦締方向の前後の連結面12上下
端側部分には、ガイド鋼材13aを取り付けるためのイ
ンサートナット14が埋設してあるとともに、内面の連
結面12近傍の上下端側部分には、ガイド鋼材13bを
取り付けるためのインサートナット14が埋設してあ
る。また、中間ブロック2の下端面の接合面8には、下
ブロック1のガイドキー16に対応して凹凸係合部を構
成する係合凹部となるインサートナット14が埋設さ
れ、上端面の接合面8には、埋設されたインサートナッ
ト14にガイドキー16が螺着されて凹凸係合部の係合
突起が形成してある。
【0019】上ブロック3は、下面開口形のプレキャス
トコンクリート製のものであり、基本的には下ブロック
1と同一形状をしている。頂版3aの両側に垂下した壁
体たる側壁3bと、それぞれの側壁3b内の上下方向に
軸線を一致させて穿設された複数のシース孔11vとを
備えている。このシース孔11vの上端は、頂版3aに
設けられた凹部3dに連通し、その下端は、側壁3bの
下端面である接合面8に設けられた凹部3cに連通す
る。この上側の凹部3dは、定着版9、ワッシャw及び
ナット7が収納し得る内法を有しており、また下側の凹
部3cは、PC鋼材4を連結するカップラー10を入れ
るに十分な内法に形成してある。また、上ブロック3
は、側壁3bの水平方向すなわち筒状コンクリート製品
Uの縦締方向に穿設される複数のシース孔11rを備え
ている。この実施例では、下ブロック1及び中間ブロッ
ク2に対応させて、この上ブロック3においてもハンチ
部3eにのみ縦締用のPC鋼材5のための連結ボックス
6を備えるものと、側壁3b内にも連結ボックス6を備
えるものとの2種類を準備し、構築に際して、いずれか
一方を選択的に使用している。
【0020】さらに、この上ブロック3の縦締方向の前
及び後端面からなる連結面12下端側部分及び側壁3b
内面の連結面12近傍の下端側部分には、下ブロック1
同様に、中間ブロック2の内面の面合わせを行うガイド
部材たるガイド鋼材13aを取り付けるためのインサー
トナット14、及び、連結面12の面合わせをするため
のガイド鋼材13bを取り付けるためのインサートナッ
ト14が埋設してある。また、同様にして、側壁3bの
下端面からなる上下方向のそれぞれのブロック同士の接
合面8には、凹凸係合部を構成する係合凹部となるイン
サートナット14が埋設してある。
【0021】ガイド鋼材13aは、等辺山形鋼からな
り、またガイド鋼材13bは溝形鋼からなる。このガイ
ド鋼材13bには、中間ブロック2を保持するためのサ
ポート鋼材15を取り付けられるようになっている。サ
ポート鋼材15は、2本の棒材からなり、それぞれの棒
体は、その一方端が下ブロック1に取り付けられたガイ
ド鋼材13bに連結され、他方端が中間ブロック2のそ
のガイド鋼材13bに対向する面に取り付けられたガイ
ド鋼材13bに連結される。つまり、それぞれの棒体は
筋交い状に取り付けられ、その交差位置で両者を連結す
ることもできる。
【0022】筒状コンクリート構造体CPは、次のよう
にして、現場にて施工される。この実施例では、筒状コ
ンクリート製品Uを順次構築し、構築した筒状コンクリ
ート製品Uをすでに構築した筒状コンクリート製品Uに
縦締用のPC鋼材5を用いて引き寄せ、構築した筒状コ
ンクリート製品Uの上、中間及び下ブロック1,2,3
の連結面12が面一になるように面合わせを縦締により
行って複数の筒状コンクリート製品Uからなる筒状コン
クリート構造体CPを構築する。
【0023】まず、下ブロック1を設置する際に、あら
かじめガイドキー16及びカップラー10を所定位置に
取り付けておく。そして、それぞれのガイド鋼材13
a,13bをボルト19により仮固定する。次に、中間
ブロック2を準備する。すなわち、中間ブロック2は、
その上側の接合面8にガイドキー16を取り付けてお
き、さらに上下締め用のPC鋼材4を、その上端に定着
版9及びワッシャwを取り付けた後にナット7を螺着し
て、シース孔11v内に吊り下げた状態にしておく。さ
らに、この中間ブロック2の上端側に、上ブロック3と
の面合わせのためのガイド鋼材13a,13bを仮固定
しておく。この中間ブロック2を下ブロック1の上に吊
り下ろし、下ブロック1に固定されたガイドキー16
を、中間ブロック2の下側の接合面8のインサートナッ
ト14に挿入して、中間ブロック2を吊り下げた状態で
下ブロック1に仮固定されたガイド鋼材13a,13b
を中間ブロック2にも仮固定するとともに、中間ブロッ
ク2内のPC鋼材4を下ブロック1内のPC鋼材4にカ
ップラー10を介して連結する。この状態で、中間ブロ
ック2はガイドキー16とガイド鋼材13a,13bと
により案内されて、下ブロック1の所定の位置に載置さ
れる。
【0024】この後、ガイド鋼材13a,13bを固定
することにより下ブロック1と中間ブロック2との内面
及び連結面12の面合わせを行ない、下ブロック1と中
間ブロック2とをガイド鋼材13a,13bで連結した
状態で、連結したPC鋼材4の上端に油圧ジャッキを装
着して上下締めのPC鋼材4を仮緊張し、ナット7を仮
定着する。そして、サポート鋼材15により、下ブロッ
ク1と中間ブロック2とを相互に支持して、中間ブロッ
ク2の倒れ込みを防止する。
【0025】次に、中間ブロック2同様に、上ブロック
3の上下締め用のシース孔11v内に、PC鋼材4を吊
り下げた状態にして上ブロック3を準備する。その上ブ
ロック3を中間ブロック2の上方に吊り下げて、中間ブ
ロック2に固定されたガイドキー16を上ブロック3の
接合面8のインサートナット14に挿入し、中間ブロッ
ク2の上端部分に仮固定されたガイド鋼材13a,13
bを上ブロック3に仮固定するとともに、上ブロック3
内のPC鋼材4をカップラー10を介して中間ブロック
2内のPC鋼材4に連結する。そして、それぞれのガイ
ド鋼材13a,13bを固定して、各ブロック1,2,
3の面合わせを行ない、上下締めのPC鋼材4を緊張し
てナット7を定着する。定着が完了した時点で、それぞ
れのガイド鋼材13a,13bは取り外し、凹部1d,
2cの横貫通孔1e,2dからグラウトを凹部1d,2
c及びシース孔11v内に充填する。
【0026】以上のように、筒状コンクリート製品Uを
構築する際に、ガイド鋼材13a,13bを使用するこ
とにより、ガイドキー16と相互に機能してそれぞれの
ブロック1,2,3の位置合わせを正確に行うことがで
きる。また、上下締めをした状態で、接合面8にはガイ
ドキー16が残存することになるので、このガイドキー
16により接合面8の外力に対する剪断補強をおこなう
ことができる。
【0027】なお、ガイドキー16は、上ブロック3及
び下ブロック1の下側の接合面8に下向きに取り付ける
ものであってもよい。この場合、ガイドキー16が嵌入
する係合凹部であるインサートナット14には、例えば
エポキシ樹脂を内蔵したカプセルを挿入しておき、嵌入
した際に潰れて内部の樹脂がインサートナット14内に
充填されるように構成するものであってもよい。
【0028】以上のようにして筒状コンクリート製品U
を構築し、この筒状コンクリート製品Uをすでに構築さ
れた筒状コンクリート製品Uに、緊張棒21を用いて引
き寄せて、筒状コンクリート構造体CPを構築する。引
き寄せは、筒状コンクリート製品Uのハンチ部1c,3
eにおける縦締用のPC鋼材5に緊張棒21を連結して
行う。すなわち、この実施例の場合、1体の筒状コンク
リート製品Uを引き寄せるのに要する緊張力は、4本の
緊張棒21の緊張力の合計で十分であるので、すでに構
築されて縦締してある複数の筒状コンクリート製品Uの
縦締用のPC鋼材5に、引き寄せる筒状コンクリート製
品Uを貫通させた緊張棒21を連結し、油圧ジャッキO
Jにより4本の緊張棒21を均等に緊張する。これによ
って、構築された筒状コンクリート製品Uが緊張棒21
の緊張力により引っ張られて移動し、すでに構築された
筒状コンクリート製品Uと密着する。この後、油圧ジャ
ッキOJと緊張棒21とを取り外し、引き寄せた筒状コ
ンクリート製品Uの連結面12の面合わせを行う。
【0029】以上のようにして引き寄せられた筒状コン
クリート製品Uは、ハンチ部1c,3eにおいて緊張棒
21によりなされたので、上下締めが完了している筒状
コンクリート製品Uであっても、連結面12においてそ
れぞれのブロック1,2,3の連結面12がわずかでは
あるが段違いになることがある。この連結面12の不揃
いを矯正するために、引き寄せた筒状コンクリート製品
Uの露出しているつまり前面の連結面12に、溝形鋼材
20をインサートナット14にボルト19を螺着して取
り付ける。この溝形鋼材20には、インサートナット1
4の埋設位置に対応してボルト貫通孔が穿設してあると
ともに、縦締用のPC鋼材5の位置に対応して油圧ジャ
ッキOJの外径より小さい貫通孔が穿設してある。した
がって、この溝形鋼材20を固定した状態で縦締作業を
実施し、緊張棒21の緊張力を溝形鋼材20に付与し
て、溝形鋼材20により連結面12の面合わせを行うも
のである。
【0030】溝形鋼材20を取り付ける前に、すでに構
築された筒状コンクリート製品Uのそれぞれのブロック
1,2,3にあるすべての縦締用のPC鋼材5にカップ
ラー10を介して緊張棒21を連結する。そして、溝形
鋼材20を介して油圧ジャッキOJをそれぞれの緊張棒
21に装着し、所定の緊張力を付与して、溝形鋼材20
によりそれぞれのブロック1,2,3の連結面12を面
一にする。この後、油圧ジャッキOJ、溝形鋼材20及
び緊張棒21を取り外して、PC鋼材5により縦締を行
ない、筒状コンクリート構造体CPにプレストレスを導
入する。
【0031】このように、溝形鋼材20を用いて縦締に
より連結面12の面合わせをしているので、筒状コンク
リート製品U間に上、中間及び下ブロック1,2,3に
分割したことによる間隙の発生を防止することができ
る。しかも、縦締しているので、筒状コンクリート製品
Uの全体に所要のプレストレスを確実に目的に合った状
況で導入することができる。
【0032】なお、上記実施例では筒状コンクリート製
品Uを構築した後に縦締用のシース孔を利用して引き寄
せを行って筒状コンクリート構造体CPを構築したが、
すでに構築した筒状コンクリート製品Uに対して下ブロ
ック1を縦締方向に連結し、同様にして、次に中間ブロ
ック2を連結し、最後に上ブロック3を連結して筒状コ
ンクリート構造体CPを構築するものであってもよい。
この例にあっても、下ブロック1、中間ブロック2及び
上ブロック3は、上記実施例と同様に、構築に必要な部
材をあらかじめ取り付けて準備をしておくものである。
【0033】すなわち、1体の筒状コンクリート製品U
を構築した後、次の筒状コンクリート製品Uを構築する
場合、まず、すでに構築した筒状コンクリート製品Uに
次に構築する筒状コンクリート製品Uの下ブロック1を
縦締する。この場合、ガイド部材13a,13bを側壁
1bに仮固定しておくとともに、ガイドキー16をイン
サートナット14に螺合しておく。次に、その下ブロッ
ク1上に中間ブロック2を吊り下げた状態で、下ブロッ
ク1に仮固定されたガイド部材13a,13bの上側の
端部を中間ブロック2に仮固定し、その状態でガイドキ
ー16により案内させて下ブロック1上に中間ブロック
2を載置する。ここで、ガイド部材13a,13bを固
定して、下ブロック1と中間ブロック2との面合わせを
行なう。面合わせを完了すると、ガイド部材13a,1
3bを取り外し、下ブロック1に埋め込まれた上下締め
用のPC鋼材4と中間ブロック2のシース孔11vに挿
入されたPC鋼材4とをカップラー10で連結し、仮緊
張する。この後、中間ブロック2をすでに構築した筒状
コンクリート製品Uに縦締する。
【0034】同様にして、その中間ブロック2上に上ブ
ロック3を吊り下げた状態でガイド部材13a,13b
を上部材3に仮固定して中間ブロック2と上ブロック3
との面合わせを行ない、面合わせを完了した状態で中間
ブロック2の上に上ブロック3を載置する。そして、ガ
イド部材13a,13bを取り外した後、この上ブロッ
ク3をすでに構築した筒状コンクリート製品Uに縦締す
る。最後に、上下締め用の仮緊張したPC鋼材4に上ブ
ロック3を貫通するPC鋼材4を連結した後緊張して、
上下締めを完了する。
【0035】このようにして、この例では、すでに構築
した筒状コンクリート製品Uにそれぞれのブロック1,
2,3を各別に縦締することにより、筒状コンクリート
製品U同士の連結面12における面合わせを省略するも
のである。以上の実施例において、筒状コンクリート製
品Uが比較的高いものになる場合、施工方向前面及び内
空、あるいは外側に組立用の足場を設けなくてはならな
いことがあるが、足場は筒状コンクリート製品Uの連結
に対応して移動させる必要があるため、足場の必要でな
い場合に比べて施工性が低下することがある。このよう
な場合に対処するために、下ブロック1の底版1aに、
インサートナット14を縦締方向に平行に埋設してお
き、そのインサートナット14を使用して、レールとな
る例えば平鋼材17を固定し、その平鋼材17上を転動
する車輪tを有する組立作業台車Vが走行し得るように
構成すればよい。この組立作業台車Vは、ジャッキJに
より高さ及び幅寸法が変えられる足場を備えて筒状コン
クリート製品Uの内法に対応した大きさに製作され、上
記実施例で説明したサポート鋼材15の代わりに下ブロ
ック1の上に載置された中間ブロック2を支持する機能
を有している。また、組立作業台車Vの縦締方向の長さ
は、例えば筒状コンクリート製品Uの縦締方向の寸法の
約4倍にしておき、その前端部分がそれまでに構築され
た筒状コンクリート構造体CPの前端から張り出した状
態でも使用できるように設定すればよい。また、組立作
業台車Vの高さは、中間ブロック2と上ブロック3との
接合する高さに設定すればよい。このような組立作業台
車Vを使用すれば、足場の移動が容易な上、中間ブロッ
ク2の支持機能があるのでサポート鋼材15の取付が不
要になる分作業時間を短縮することができ、さらに構築
中の筒状コンクリート構造体CPの前面に張り出すこと
により、次の作業を先取りできるもので、大型の筒状コ
ンクリート製品Uにおいても安全に、かつ効率よく作業
をすることができるものである。
【0036】上記の実施例においては、筒状コンクリー
ト製品Uが下、中間及び上ブロック1,2,3の3つの
ブロックからなるものを説明したが、図28に示すよう
に、中間ブロック2を複数段に積み重ねて使用するもの
であってもよい。また、図29に示すように、中間ブロ
ック201を、水平方向の平板部たる下ブロック1の底
版1aと平行になる隔壁201aと、その平板部の両端
に垂直に形成される側壁部である、下ブロック1の側壁
1bの上に位置して隔壁201aにより一体に連結され
る側壁201bとを備えるものとしてもよい。このよう
な正面から見た形状がH形の中間ブロック201を使用
することにより、多層構造の筒状コンクリート製品Uを
構築することができる。
【0037】さらに、図30に示すように、下ブロック
101と上ブロック301との形状を、その底版101
a及び頂版301aの横方向の中央に、側壁101b,
301bと同じ高さを有する隔壁101c,301cを
備えるものとしてもよい。すなわち、底版101a及び
頂版301aが、隔壁101c,301cにより縦に2
分割された形状であり、これによって筒状コンクリート
製品Uを多径にすることができる。このような下及び上
ブロック101,301に対して、上記実施例の中間ブ
ロック2を使用すると、1層2径構造の筒状コンクリー
ト製品Uを構築することができる。このような隔壁を例
えば2枚設けることにより、1層3径構造の筒状コンク
リート製品Uを構築することもできる。
【0038】さらには、図31に示すように、下ブロッ
ク102の底版102aに垂直の隔壁102cを、及び
上ブロック302の頂版302aに隔壁302cをそれ
ぞれ設け、また中間ブロック202の水平の隔壁202
aに垂直の隔壁202cを設けることにより、多層多径
構造の大型の筒状コンクリート製品Uを構築することが
できる。このような隔壁102c,302c,202c
を備える下、中間及び上ブロック102,202,30
2と、板状の中間ブロック2とを組み合わせることにお
いて、それら隔壁102c,302c,202cの数を
調整することにより、さらに多層多径構造の筒状コンク
リート製品Uを構築することができる。
【0039】また、上記実施例の中間ブロック2と、ハ
ンチ部のない下ブロック103及び上ブロック303を
組み合わせて、図32に示すように、上記実施例とは異
なる筒状コンクリート製品Uを構築することもできる。
さらには、図33に示すように、上記実施例の筒状コン
クリート製品Uにおける上ブロック3を、ハンチ部のな
い上ブロック303に代えて別の筒状コンクリート製品
Uを構築することもできる。このように、下、中間及び
上ブロックの種類を複数準備し、これらを組み合わせて
筒状コンクリート製品を構築することにより、大きさや
機能の異なる多様な筒状コンクリート構造体を構築する
ことができる。
【0040】加えて、図34に示すように、下及び上ブ
ロック104,304の側壁104b,304bを、異
なる高さ寸法にするものであってもよい。すなわち、下
ブロック104にて説明すると、一方の側壁104bを
他方の側壁104gよりも低く形成する。このそれぞれ
の側壁104b(304b),104g(304g)の
差は、例えば組み合わせる板状の中間ブロック2の高さ
の1/2に設定する。上ブロック304についても、基
本形状はこの下ブロック104と同一形状とする。この
ような下及び上ブロック104,304を、側面から見
た場合に中間ブロック2が千鳥配置言い換えれば交互に
2段の段違いの配置になるように配設する。このよう
に、筒状コンクリート製品Uを構成するブロックの分割
位置を千鳥配置にすることにより、縦締用PC鋼材5が
キー部材として機能するので、筒状コンクリート製品U
同士の上下方向のずれを抑制することができる。
【0041】さらに、上記実施例や図28〜33に示し
た筒状コンクリート製品Uにおいて、図35,36に示
すように、中間ブロック203,204の縦締方向の寸
法を、下ブロック1,104及び上ブロック3,304
の2倍にするものであってもよい。その他、各部の構成
は図示例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸
脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0042】すなわち、上記実施例においては、筒状コ
ンクリート製品UをPC鋼材を用いて縦締により連結し
て筒状コンクリート構造体CPを構築したが、筒状コン
クリート製品Uの連結は、少なくとも上及び下ブロック
3,1に取り付けられる連結板により行われるものであ
ってもよい。また、筒状コンクリート製品Uの連結面1
2の少なくとも一部に、例えば凹凸係合部を設けて連結
するものであってもよい。その他、筒状コンクリート製
品Uの連結は、当該分野で知られる各種の方法が適用で
きるものである。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、上ブロ
ックと中間ブロックと下ブロックとにより筒状コンクリ
ート製品を構築するので、今まで運搬が不可能で構築で
きなかった大型のものをも構築できるものである。ま
た、上下締め用PC鋼材を仮緊張手段により仮緊張する
ので、それぞれのブロックの面合わせを容易にでき、そ
れぞれのブロックの接合面部分の目地合い精度を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図。
【図2】同実施例の筒状コンクリート製品の斜視図。
【図3】同実施例の筒状コンクリート製品の一部断面正
面図。
【図4】同実施例のガイド鋼材13aの取付状態を示す
断面図。
【図5】同実施例のガイド鋼材13aの取付状態を示す
正面図。
【図6】同実施例のガイド鋼材13bの取付状態を示す
断面図。
【図7】同実施例のガイド鋼材13bの取付状態を示す
正面図。
【図8】同実施例の下ブロックにおけるPC鋼材の下端
部を示す断面図。
【図9】同実施例の下ブロックと中間ブロックとにおけ
るPC鋼材の連結部分を示す断面図。
【図10】同実施例の中間ブロックと上ブロックとにお
けるPC鋼材の連結部分を示す断面図。
【図11】同実施例の上ブロックにおけるPC鋼材の上
端部を示す断面図。
【図12】同実施例のガイドキーとインサートナットと
の嵌合状態を示す断面図。
【図13】同実施例の施工において下ブロックを設置し
た状態を示す正面図。
【図14】同実施例の施工において下ブロックを設置し
た状態を示す側面図。
【図15】同実施例の施工において下ブロックを設置し
た状態を示す平面図。
【図16】同実施例の施工において中間ブロックを設置
した状態を示す正面図。
【図17】同実施例の施工において中間ブロックを設置
した状態を示す側面図。
【図18】同実施例の施工において上ブロックを設置し
た状態を示す正面図。
【図19】同実施例の施工において上ブロックを設置し
た状態を示す側面図。
【図20】同実施例の施工において上ブロックを設置し
た状態を示す平面図。
【図21】同実施例の施工において引き寄せのための油
圧ジャッキを装着した状態を示す正面図。
【図22】同実施例の施工において引き寄せのための油
圧ジャッキを装着した状態を示す側面図。
【図23】同実施例の施工において引き寄せのための油
圧ジャッキを装着した状態を示す平面図。
【図24】同実施例の施工において連結面の面合わせの
ための油圧ジャッキを装着した状態を示す正面図。
【図25】同実施例の施工において連結名の面合わせの
ための油圧ジャッキを装着した状態を示す側面図。
【図26】同実施例における組立作業台車の使用状態を
示す正面図。
【図27】同実施例における組立作業台車の使用状態を
示す側面図。
【図28】本発明の他の実施例の筒状コンクリート製品
を示す斜視図。
【図29】本発明の第2の他の実施例の筒状コンクリー
ト製品を示す斜視図。
【図30】本発明の第3の他の実施例の筒状コンクリー
ト製品を示す斜視図。
【図31】本発明の第4の他の実施例の筒状コンクリー
ト製品を示す斜視図。
【図32】本発明の第5の他の実施例の筒状コンクリー
ト製品を示す斜視図。
【図33】本発明の第6の他の実施例の筒状コンクリー
ト製品を示す斜視図。
【図34】本発明の第7の他の実施例の筒状コンクリー
ト製品を示す斜視図。
【図35】本発明の第8の他の実施例の側面図。
【図36】本発明の第9の他の実施例の側面図。
【符号の説明】
PC…筒状コンクリート構造体 U…筒状コンクリート製品 1…下ブロック 2…中間ブロック 2c…凹部 3…上ブロック 4…PC鋼材 5…PC鋼材 7…ナット 9…定着版 11v…シース孔

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】PC鋼材が埋設された上面開口形のコンク
    リート製の下ブロックと、下面開口形のコンクリート製
    の上ブロックと、下ブロック上に載設され上ブロックが
    載置される中間ブロックと、上ブロックと中間ブロック
    との壁体内に配設される上下締め用のPC鋼材を挿通す
    るための複数のシース孔と、中間ブロックのシース孔の
    少なくとも一方の開口部に設けられて下ブロックに埋設
    されたPC鋼材と連結され中間ブロックのシース孔に挿
    通されたPC鋼材を仮緊張するための仮緊張手段とを具
    備してなり、下ブロックに中間ブロックを載置した状態
    でPC鋼材を仮緊張した後、中間ブロックに上ブロック
    を載置して上、中間及び下ブロックをPC鋼材により上
    下に緊締接合して構築される筒状コンクリート製品が、
    複数連結されていることを特徴とする筒状コンクリート
    構造体。
  2. 【請求項2】仮緊張手段が、中間ブロックの上ブロック
    と下ブロックとの接合面の少なくとも一方に設けられる
    定着版及びナットを収容する凹部からなることを特徴と
    する請求項1記載の筒状コンクリート構造体。
  3. 【請求項3】凹部が、中間ブロックの側壁面に開口して
    その内部と外部とを連通させる横貫通孔を具備してなる
    ことを特徴とする請求項2記載の筒状コンクリート構造
    体。
  4. 【請求項4】上、下及び中間ブロックが、それぞれの接
    合面に凹凸係合部を具備してなることを特徴とする請求
    項1記載の筒状コンクリート構造体。
  5. 【請求項5】凹凸係合部が、対向する一方の接合面に設
    けられる係合凹部と、他方の接合面に設けられる係合突
    起とからなることを特徴とする請求項4記載の筒状コン
    クリート構造体。
  6. 【請求項6】上、下及び中間ブロックが、少なくとも筒
    状コンクリート製品の内面となる側面に側面同士の面合
    わせを行うためのガイド部材を取り付けるためのインサ
    ートナットを備えてなることを特徴とする請求項1又は
    4記載の筒状コンクリート構造体。
  7. 【請求項7】上、下及び中間ブロックが、すでに構築し
    た筒状コンクリート製品に次に構築した構造体を縦締に
    より密着させてその連結面の面合わせを行う剛体を取り
    付けるためのインサートナットを連結面に備えてなるこ
    とを特徴とする請求項1、4又は6記載の筒状コンクリ
    ート構造体。
  8. 【請求項8】下ブロックが、その底版の上面に組立台車
    のためのレールを取り付けるためのインサートナットを
    備えてなることを特徴とする請求項1、4、6又は7記
    載の筒状コンクリート構造体。
  9. 【請求項9】下ブロック及び上ブロックが、一方の壁体
    が他方の壁体より高く形成してあり、隣接する筒状コン
    クリート製品の中間ブロックが交互に2段に配設される
    ことを特徴とする請求項1記載の筒状コンクリート構造
    体。
  10. 【請求項10】中間ブロックが、平板状ブロックからな
    ることを特徴とする請求項1記載の筒状コンクリート構
    造体。
  11. 【請求項11】中間ブロックが、水平方向の平板部と、
    その平板部の両端に垂直に形成される側壁部とを備えて
    なることを特徴とする請求項1記載の筒状コンクリート
    構造体。
  12. 【請求項12】請求項1記載の筒状コンクリート構造体
    の施工方法であって、下ブロックを所定位置に配置し、
    その下ブロック上に中間ブロックを吊り下げた状態でガ
    イド部材により下ブロックと中間ブロックとの面合わせ
    を行ない、面合わせを完了した状態で下ブロック上に中
    間ブロックを載置して下ブロックと中間ブロックとを貫
    通するPC鋼材を仮緊張し、その中間ブロック上に上ブ
    ロックを吊り下げた状態でガイド部材により中間ブロッ
    クと上ブロックとの面合わせを行ない、面合わせを完了
    した状態で中間ブロックの上に上ブロックを載置し、仮
    緊張したPC鋼材に上ブロックを貫通するPC鋼材を連
    結した後緊張して筒状コンクリート製品を構築し、すで
    に構築した筒状コンクリート製品に次に構築した筒状コ
    ンクリート製品を連結して筒状コンクリート構造体を構
    築することを特徴とする筒状コンクリート構造体の施工
    方法。
  13. 【請求項13】連結する際に、構築した筒状コンクリー
    ト製品の連結面に剛体を着脱可能に添接し、すでに構築
    した筒状コンクリート製品に密着させ、剛体と他の筒状
    コンクリート製品との間に緊張棒により緊張力を付与
    し、剛体を添接した筒状コンクリート製品の連結面を面
    一にすることを特徴とする請求項12記載の筒状コンク
    リート構造体の施工方法。
  14. 【請求項14】請求項1記載の筒状コンクリート構造体
    の施工方法であって、すでに構築した筒状コンクリート
    製品に次に構築する筒状コンクリート製品の下ブロック
    を連結し、その下ブロック上に中間ブロックを吊り下げ
    た状態でガイド部材により下ブロックと中間ブロックと
    の面合わせを行ない、面合わせを完了した状態で下ブロ
    ック上に中間ブロックを載置して下ブロックと中間ブロ
    ックとを貫通するPC鋼材を仮緊張し、この中間ブロッ
    クをすでに構築した筒状コンクリート製品に連結し、そ
    の中間ブロック上に上ブロックを吊り下げた状態でガイ
    ド部材により中間ブロックと上ブロックとの面合わせを
    行ない、面合わせを完了した状態で中間ブロックの上に
    上ブロックを載置し、この上ブロックをすでに構築した
    筒状コンクリート製品に連結し、仮緊張したPC鋼材に
    上ブロックを貫通するPC鋼材を連結した後緊張して次
    の筒状コンクリート製品を構築し、これらを繰り返すこ
    とにより筒状コンクリート構造体を構築することを特徴
    とする筒状コンクリート構造体の施工方法。
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