JP6946166B2 - 研磨装置および研磨方法 - Google Patents

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本発明は、研磨剤を含有する研磨スラリーを用いて連続する被研磨物の表面の金属膜を研磨除去する研磨装置の技術に関し、研磨後の研磨スラリーを回収して再利用する研磨装置および研磨方法に関する。
従来から、金属や板ガラスなどの研磨においては、例えば、砥粒と呼ばれる粒状の研磨剤と水とを混合した研磨スラリーが用いられている。具体的には、被研磨面(研磨が施される面)に研磨スラリーを供給しつつ研磨パッドなどの研磨手段によって当該被研磨面を押圧しながら磨き上げる。このような技術は半導体などでも用いられている。またより高速に被研磨面を除去したい場合には、研磨スラリーに被研磨材料に対してエッチング性能のある成分を付加したCMPスラリーとよばれる研磨スラリーを用いて研磨をすることがある。このCMPスラリーに含有される研磨剤としては、コロイダルシリカ等の高価なものも多く、一回のみの使用によって研磨スラリーを破棄することとすれば、研磨剤のコスト増大を招く。このようなことから、被研磨部材の研磨終了後、使用された研磨スラリーを被研磨部材より直ちに除去するとともに、除去した研磨スラリーを回収して再利用する研磨装置が知られている(例えば、「特許文献1」を参照。)。
一方で、被研磨対象物の基材も様々なものが存在しており、近年では剛性の大きい基材以外に柔らかい基材の研磨も望まれている。これら柔軟な基材をウェブ状にして使用することにより、ロールtoロールによる材料供給方法での製造法が容易になりつつあり、量産化効果の大きいウェブ状処理が期待されている。
そのため、柔軟性のあるウェブ状基材表面に形成された金属膜を安価にかつ高品位に除去する方法を用いてロールtoロールによる材料供給方式におけるフィルム表面の連続研磨装置および方法が必要とされている。
特開2015−103223号公報
上述のように、高価な研磨材を含むCMP研磨スラリーを使い切りとすると、研磨材コストの増加、排液量増容化による環境負荷の増加、あるいは研磨スラリー交換に伴う諸条件出し時間の増加等の問題がある。
そこで、本開示では研磨スラリーをリサイクルする研磨装置を提供することを目的としている。
本開示に係る研磨装置は、表面に金属を有するシート状の被研磨物を上流から下流に送りながら前記被研磨物の前記表面の金属を連続研磨する研磨装置であって、
上流側で前記被研磨物の研磨を行う第1研磨ユニットと、
下流側で前記被研磨物の研磨を行う第2研磨ユニットと、
前記被研磨物に作用させるためのCMP研磨スラリーの新液を前記第2研磨ユニットに供給する新液スラリーノズルと、
前記第2研磨ユニットでの研磨に用いられた前記CMP研磨スラリーの旧液の回収機構と、
回収した前記CMP研磨スラリーの旧液を前記第1研磨ユニットに供給する旧液スラリーノズルと、
を備える。
以上のように本開示の研磨装置および研磨方法によれば研磨スラリーの使用量を削減することができる。
実施の形態1に係る研磨装置の構成を示す模式図である。 実施の形態1に係る研磨装置における研磨スラリーの新液使用量の変化を示すグラフである。 実施の形態1に係る研磨装置にて研磨した被研磨物表面の金属残査量を示すグラフである。 実施の形態2に係る研磨装置の構成を示す概略図である。 研磨スラリー内の過酸化水素濃度と研磨除去レートとの関係を示すグラフである。 過酸化水素濃度を調整した場合と調整しなかった場合の研磨除去レートと過酸化水素濃度の変化のグラフである。 実施の形態3に係る研磨装置の構成を示す概略図である。 研磨スラリー内の金属イオン成分を変化させた場合の被研磨面の表面粗さの変化の関係を示す図である。
第1の態様に係る研磨装置は、表面に金属を有するシート状の被研磨物を上流から下流に送りながら前記被研磨物の前記表面の金属を連続研磨する研磨装置であって、
上流側で前記被研磨物の研磨を行う第1研磨ユニットと、
下流側で前記被研磨物の研磨を行う第2研磨ユニットと、
前記被研磨物に作用させるためのCMP研磨スラリーの新液を前記第2研磨ユニットに供給する新液スラリーノズルと、
前記第2研磨ユニットでの研磨に用いられた前記CMP研磨スラリーの旧液の回収機構と、
回収した前記CMP研磨スラリーの旧液を前記第1研磨ユニットに供給する旧液スラリーノズルと、
を備える。
第2の態様に係る研磨装置は、上記第1の態様において、回収した前記CMP研磨スラリーの旧液の過酸化水素濃度を測定する濃度測定ユニットと、
前記CMP研磨スラリーの旧液の過酸化水素濃度を所定の濃度に調整する濃度調整ユニットと、
を更に備えてもよい。
第3の態様に係る研磨装置は、上記第2の態様において、過酸化水素の前記所定の濃度は、0.5wt%以上かつ0.82wt%以下であってもよい。
第4の態様に係る研磨装置は、上記第1から第3のいずれかの態様において、回収した前記CMP研磨スラリーの旧液中の前記金属を構成する金属イオン成分を測定する金属イオン測定ユニットと、
前記CMP研磨スラリーの旧液の前記金属イオン成分が300g/Lを超えた場合に回収した前記CMP研磨スラリーの旧液を廃棄する廃棄機構と、
を更に備えてもよい。
第5の態様に係る研磨装置は、上記第1から第4のいずれかの態様において、前記金属は、銅で構成されていてもよい。
第6の態様に係る研磨方法は、上記第1から第5のいずれかの態様の前記研磨装置を用いて、被研磨物の研磨を行う。
以下、実施の形態に係る研磨装置及び研磨方法について、添付図面を参照しながら説明する。なお、図面において実質的に同一の部材については同一の符号を付している。
(実施の形態1)
以下、本開示の実施の形態1に係る研磨装置100について、図1にて説明する。
図1は、本開示の実施の形態1に係る研磨装置100の構成を示した概略図である。この研磨装置100は、研磨剤と水などからなるCMP研磨スラリーを用いて、例えば、被研磨物101であるフィルム表面の金属箔を研磨するとともに、研磨後の研磨スラリーを回収して再利用する研磨装置である。この研磨装置100は、研磨スラリーが付着した連続するシート状被研磨物101を矢印の方向に搬送する搬送手段102と、上流側の第1研磨ユニット103と、下流側の第2研磨ユニット104と、から構成される。第1研磨ユニット103および第2研磨ユニット104は、それぞれ第1及び第2研磨工具105,108と、第1及び第2エアーノズル106,109と、第1及び第2シュート107,110と、を備える。第1及び第2研磨工具105,108によって、搬送されたシート状被研磨物101の表面の金属箔を研磨する。第1及び第2エアーノズル106,109によって、搬送手段102により搬送される連続するシート状被研磨物101に対して表面に付着している研磨後のCMP研磨スラリーをシート状被研磨物101の表面から除去する。第1及び第2シュート107,110によって、搬送手段の下方に配置され前記圧縮エアーにより前記フィルム101から除去された研磨スラリーを受け止めて回収する。また、研磨スラリーを供給する方法として、本研磨装置100は、研磨スラリーの新液を定量供給するための研磨スラリー新液送液ポンプ111と、回収された研磨スラリーの旧液(スラリー廃液)を再度、定量送液するための研磨スラリー旧液送液ポンプ112と、を備える。
ここで、この研磨装置100の実際の動作を説明する。ロール状態で供給されたシート状被研磨物101は、表面をウレタンなどによりコーティングされたローラなどで構成される搬送手段102を用いて一定の速度で供給する。供給された前記シート状被研磨物101は、第1研磨ユニットにある第1研磨工具105が、図示されていない加圧ユニットにより被研磨物101に押付けられながら回転することでシート状被研磨物101の表面の金属膜を除去する。なお、第1研磨工具105の中央部にはCMP研磨スラリーの旧液を供給するスラリーノズルが設けられており、前記第2研磨ユニット104の第2シュート110より回収された研磨スラリーの旧液を定量送液する研磨スラリー旧液送液ポンプ112により供給している。第1研磨工具105により金属膜を除去されたシート状被研磨物101は、第1エアーノズル106によって表面に残った研磨スラリーの旧液が第1シュート107に落とされ、シート状被研磨物101は、第2研磨ユニット104の第2研磨工具108に供給される。
第2研磨工具108は、図示されていない加圧ユニットにより被研磨物101に押付けられながら回転することでシート状被研磨物101の表面の金属膜を除去する。なお第2研磨工具108の中央部にはCMP研磨スラリーの新液を供給するスラリーノズルが設けられており、調合された研磨スラリーの新液を定量送液する研磨スラリー新液送液ポンプ111によって供給している。第2研磨工具108により金属膜を除去されたシート状被研磨物101は、第2エアーノズル109によって表面に残った研磨スラリーの旧液が第2シュート110に落とされ、ローラなどで構成される搬送手段102を用いて一定の速度で回収される。
図1に示す研磨装置において、実際に研磨を行った場合の研磨スラリーの新液使用量を図2のグラフに示す。本システムを使うことで研磨スラリーの新液使用量を45%抑制することができた。また第4研磨ユニットまで増設し、第4研磨ユニットに研磨スラリーの新液を供給し、その排出された研磨スラリーを第3研磨ユニットに回し、第3研磨ユニットから排出された研磨スラリーを第2研磨ユニットに回し、第2研磨ユニットから排出された研磨スラリーを第1研磨ユニットに供給することでリサイクル回数3回とすることで研磨スラリーの新液使用量を60%抑制できることが分かる。
またその一方で被研磨物表面の金属汚染量を誘導結合プラズマ質量分析(ICP−MS)により測定した結果を図3に示す。縦軸は単位面積当たりに付着している汚染金属原子数である。なお今回の例は被研磨面が銅を主成分とする金属箔の場合である。従来の最終工程で旧液を使用する方法と比較し金属汚染量は減少し、新液を供給し続ける方法とほぼ同等のレベルであることが分かる。これは研磨の最終工程で研磨スラリーの新液を使用することで研磨スラリー液中に含まれるコンタミ成分を抑制できたことが主要因である。また従来の最終工程に旧液を使用する循環方法では研磨スラリーの循環時に接触する配管および金属部品の金属成分が溶け出し、被研磨面表面の銅以外の汚染量が増加した要因と見られる。
(実施の形態2)
図4は、実施の形態2に係るフィルムの研磨装置100aの構成を示した概略図である。この研磨装置100aは、実施の形態1に係る研磨装置と対比すると、濃度測定ユニット400と、濃度調整ユニット410と、を備える点で相違する。濃度測定ユニット400によって、回収した研磨スラリーの旧液の過酸化水素濃度を測定する。濃度調整ユニット410によって、研磨スラリーの旧液の過酸化水素濃度を所定の濃度に調整する。
濃度調整ユニット410は、例えば、研磨スラリー旧液タンク401と、ポンプ406と、攪拌する撹拌プロペラ407とを含む。研磨スラリー旧液タンク401によって、前述の第2研磨ユニット104で回収された研磨スラリーの旧液(スラリー廃液)を一時貯蔵する。濃度測定ユニット400によって、研磨スラリーの旧液の過酸化水素濃度が所定濃度未満であると検出すると、ポンプ406によって一時貯蔵した研磨スラリー旧液タンク401に過酸化水素水を定量供給する。
濃度測定ユニット400は、例えば、滴定用タンク403と、ポンプ404と、酸化還元電位測定ユニット405と、を含む。滴定用タンク403には、測定用に定量を分けるポンプ402によって研磨スラリー旧液タンク401から定量分の研磨スラリーの旧液が取り分けられる。また、滴定用タンク403に、滴定試薬を定量供給するポンプ404が設けられている。酸化還元電位測定ユニット405は、滴定用タンク403に浸けられており、滴定判断するための酸化還元電位を測定する。また、濃度測定ユニット400では、測定した酸化還元電位に基づいて研磨スラリーの旧液の過酸化水素濃度を算出する計算部を含んでもよい。この計算部は、例えば、コンピュータ、具体的にはCPUによって実現してもよい。なお、ポンプ402は、濃度測定ユニット400に含んでもよい。
上記各部材から構成される中間処理槽が前述のパイプライン中に設置されている。
ここで、この研磨装置100aの実際の動作を説明する。第2研磨ユニット104で回収された研磨スラリーの旧液は、研磨スラリー旧液タンク401に一時貯蔵され、測定用に定量を分けるポンプ402により定量分を滴定用タンク403に取り分けられる。取り分けられた研磨スラリーの旧液には、酸化還元電位を測定する酸化還元電位測定ユニット405が浸けられている。次に、ポンプ404を用いて酸化還元電位が極端に上昇するまで滴定試薬、例えば硫酸セリウムアンモニウム溶液、の供給を続け、供給した液滴試薬量から研磨スラリーの旧液に含まれる過酸化水素濃度が測定される。導出された過酸化水素濃度と目標とする過酸化水素濃度との差分に基づいて研磨スラリーの旧液に新規追加する過酸化水素水の必要量を導出し、矢印で示す信号を受け、研磨スラリー旧液タンク401にポンプ406を用いて過酸化水素水を供給する。研磨スラリー旧液タンク401内は成分の均一性を図るために攪拌プロペラ407が構成されているほうがよい。
図4に示す研磨装置において、研磨スラリーの旧液の過酸化水素濃度を変化させた場合のシート状被研磨物の表面の銅を主成分とする金属箔の研磨除去レートを図5に示す。過酸化水素濃度によって大きくレートが変化していることがわかる。このデータから金属膜の除去レートを最大化しようとした場合、過酸化水素水の濃度を0.5wt%以上かつ0.82wt%以下に調整し、より好ましくは0.75wt%で安定させることが必要である。図6に図4の研磨装置を用いて過酸化水素濃度を0.5wt%以上0.82wt%以下に調整した場合と調整をしない場合での研磨除去レートの結果を示す。調整をしなかった場合の加工レートが1/2まで悪化していることが分かる。これは金属膜除去の加工に過酸化水素が酸化剤として作用するため、研磨スラリーの新液で供給した過酸化水素成分が酸化反応により減少したことが原因である。以上のことから、研磨スラリーの旧液の過酸化水素濃度を一定に制御することで、より加工時間を抑制することができる。
(実施の形態3)
図7は、実施の形態3に係る研磨装置100bの構成を示した概略図である。この研磨装置100bは、実施の形態1に係る研磨装置と対比すると、金属イオン測定ユニット700と、廃棄機構710と、をさらに備える点で相違する。金属イオン測定ユニット700によって、回収したCMP研磨スラリーの旧液中の金属を構成する金属イオン成分を測定する。廃棄機構710によって、CMP研磨スラリーの旧液の金属イオン成分が300g/Lを超えた場合に回収したCMP研磨スラリーの旧液を廃棄する。
廃棄機構710は、例えば、研磨スラリー旧液タンク701と、廃液ポンプ706と、を含む。研磨スラリー旧液タンク701によって、前述の第2研磨ユニット104で回収された研磨スラリーの旧液を一時貯蔵する。金属イオン測定ユニット700によって、CMP研磨スラリーの旧液の金属イオン成分が300g/Lを超えたことが検出されると、廃液ポンプ706によって、研磨スラリー旧液タンク701から廃液タンク707に送液する。
金属イオン測定ユニット700は、例えば、滴定用タンク703と、ポンプ704と、酸化還元電位測定ユニット705と、を含む。滴定用タンク703には、測定用に定量を分けるポンプ702によって研磨スラリー旧液タンク701から定量分の研磨スラリーの旧液が取り分けられる。また、滴定用タンク703に滴定試薬を定量供給するポンプ704が設けられている。酸化還元電位測定ユニット705は、滴定用タンク703に浸けられており、滴定判断するための酸化還元電位を測定する。また、金属イオン測定ユニット700では、測定した酸化還元電位に基づいて研磨スラリーの旧液の金属イオン成分を算出する計算部を含んでもよい。この計算部は、例えば、コンピュータ、具体的にはCPUによって実現してもよい。なお、ポンプ702は、金属イオン測定ユニット700に含んでもよい。
上記各部材から構成される中間処理槽が前述のパイプライン中に設置されている。
ここで、この研磨装置100bの実際の動作を説明する。第2研磨ユニット104で回収された研磨スラリーの旧液は、研磨スラリー旧液タンク701に一時貯蔵され、測定用に定量を分けるポンプ702により定量分を滴定用タンク703に取り分けられる。取り分けられた研磨スラリーの旧液には、酸化還元電位を測定する酸化還元電位測定ユニット705が浸けられている。次に、ポンプ704を用いて酸化還元電位が極端に上昇するまで滴定試薬、例えば、銅イオンを測定する場合は、滴定試薬として過マンガン酸カリウム溶液の供給を続ける。そして、供給した液滴試薬量から研磨スラリーの旧液に含まれる銅イオン濃度が測定される。導出された銅イオン濃度が300g/L以下であった場合、研磨スラリー旧液送液ポンプ112によって第1研磨工具105に供給する。一方で、銅イオン濃度が300g/Lを上回った場合、被研磨物表面に傷をつける可能性が高くなることから、矢印で示す信号を受け、廃液ポンプ706を用いて研磨スラリーの旧液を廃液タンク707に送液し廃棄する。なお、先述した実施の形態2の過酸化水素濃度調整機構と併用する場合は、どちらを先にしてもかまわないが、金属イオン濃度測定後に過酸化水素濃度調整をするほうがなおよい。
図7に示す研磨装置の優位性を示すため、研磨スラリーの旧液中の金属イオン濃度を変化させた場合の、シート状被研磨物の表面粗さを図8に示す。金属イオン成分300g/Lを超えると著しく表面粗さが悪化していることが分かり、金属イオン濃度を300g/L以下にしなければならないことがわかる。
以上のように、CMP研磨スラリーは高価であるため、研磨材コストの低減、排液量減容化による環境負荷の低減、あるいは研磨スラリー交換に伴う諸条件出し時間の削減等目的にリサイクル使用するのが有効である。一方、リサイクル研磨スラリーには研磨装置もしくは雰囲気からの汚染等に由来して、鉄、アルミニウム、銅、ニッケルのような微量の不純物金属イオン、不純物金属コロイド、不純物金属水酸化物等が混入することがある。これらの不純金属イオン等を含むCMP研磨スラリーを用いて研磨を行なった場合、不純金属イオンによって汚染されるという問題がある。また、異物が入り込むことでフィルム表面への擦過痕が形成され、十分な表面粗さを得ることができないという問題が発生する。よって、上記の構成により、研磨スラリーの成分の調整や金属イオンの検査を行うことで、この問題を解消し、高品質な研磨を実現できる。
なお、本開示においては、前述した様々な実施の形態及び/又は実施例のうちの任意の実施の形態及び/又は実施例を適宜組み合わせることを含むものであり、それぞれの実施の形態及び/又は実施例が有する効果を奏することができる。
本発明に係る研磨装置によればフィルム表面に形成された金属薄膜の除去を高能率にすすめることができる。したがって、フレキシブルディスプレイやプリンタブルエレクトロニクスなどへの応用の可能性が考えられる。
100、100a、100b 研磨装置
101 シート状被研磨物
102 フィルム搬送手段
103 第1研磨ユニット
104 第2研磨ユニット
105 第1研磨工具
106 第1エアーノズル
107 第1シュート
108 第2研磨工具
109 第2エアーノズル
110 第2シュート
111 研磨スラリー新液送液ポンプ
112 研磨スラリー旧液送液ポンプ
400 濃度測定ユニット
401 研磨スラリー旧液タンク
402 ポンプ
403 滴定用タンク
404 ポンプ
405 酸化還元電位測定ユニット
406 ポンプ
407 攪拌プロペラ
410 濃度調整ユニット
700 金属イオン測定ユニット
701 研磨スラリー旧液タンク
702 ポンプ
703 滴定用タンク
704 ポンプ
705 酸化還元電位測定ユニット
706 廃液ポンプ
707 廃液タンク
710 廃棄機構

Claims (6)

  1. 表面に金属を有するシート状の被研磨物を上流から下流に送りながら前記被研磨物の前記表面の金属を連続研磨する研磨装置であって、
    上流側で前記被研磨物の研磨を行う第1研磨ユニットと、
    下流側で前記被研磨物の研磨を行う第2研磨ユニットと、
    前記被研磨物に作用させるためのCMP研磨スラリーの新液を前記第2研磨ユニットに供給する新液スラリーノズルと、
    前記第2研磨ユニットでの研磨に用いられた前記CMP研磨スラリーの旧液の回収機構と、
    回収した前記CMP研磨スラリーの旧液を前記第1研磨ユニットに供給する旧液スラリーノズルと、
    を備える、研磨装置。
  2. 回収した前記CMP研磨スラリーの旧液の過酸化水素濃度を測定する濃度測定ユニットと、
    前記CMP研磨スラリーの旧液の過酸化水素濃度を所定の濃度に調整する濃度調整ユニットと、
    を更に備える請求項1に記載の研磨装置。
  3. 過酸化水素の前記所定の濃度は、0.5wt%以上かつ0.82wt%以下である、請求項2に記載の研磨装置。
  4. 回収した前記CMP研磨スラリーの旧液中の前記金属を構成する金属イオン成分を測定する金属イオン測定ユニットと、
    前記CMP研磨スラリーの旧液の前記金属イオン成分が300g/Lを超えた場合に回収した前記CMP研磨スラリーの旧液を廃棄する廃棄機構と、
    を更に備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の研磨装置。
  5. 前記金属は、銅で構成される、請求項1から4のいずれか一項に記載の研磨装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の前記研磨装置を用いて、被研磨物の研磨を行う研磨方法。
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