JP2019166588A - 研磨装置および研磨方法 - Google Patents

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鉄平 岩瀬
雄士 山本
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Abstract

【課題】研磨スラリーを再利用しながら低コストに研磨を行う際に、再利用スラリーの利用回数や環境に依存した研磨レート変化の影響を回避した高品質な研磨装置を提供する。【解決手段】表面に金属を有するシート状の被研磨物を研磨する研磨ユニット31,32,33と、被研磨物に作用させるためのCMP研磨スラリーの新液を研磨ユニットに供給する新スラリーノズル23と、被研磨物の研磨状態を検出する検出機構4と、研磨ユニットでの研磨に用いられたCMP研磨スラリーの旧液を回収する回収機構6,71と、回収したCMP研磨スラリーの旧液を含む再利用スラリーを研磨ユニットに供給する再利用スラリーノズル24と、検出機構にて検出した研磨状態に応じて、新液又は再利用スラリーのいずれを研磨ユニットに供給するかを決定し、決定に応じて、新スラリーノズル又は再利用スラリーノズルからの供給について制御する制御部14と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、研磨剤を含有する研磨スラリーを用いて連続する被研磨物の表面の金属膜を研磨除去する研磨装置および研磨方法に関する。具体的には、ウェブ状の基材を有した被研磨部材を、研磨スラリーを連続的に供給しながら高速に研磨する研磨装置及び研磨方法に関する。
従来から、金属や板ガラスなどの研磨においては、例えば、砥粒と呼ばれる粒状の研磨剤と水とを混合した研磨スラリーが用いられている。具体的には、被研磨面(研磨が施される面)に研磨スラリーを供給しつつ研磨パッドなどの研磨手段によって当該被研磨面を押圧しながら磨き上げる。
また、より高速に被研磨面を除去したい場合には、エッチング性能を有する成分を添加した研磨スラリーを用いた研磨が一般的であり、CMP(Chemical Mechanical Polishing)と呼ばれている。このような化学的作用と機械的作用を有するスラリーは高価なものが多く、大量に消費すると製品コストを大きく圧迫する。
また、被研磨物を構成する基材には、シリコンやGaNなどのウエハ状かつ枚葉なものもあれば、PETのようなウェブ状のものもある。特にウェブ状に形成された被研磨物を研磨する場合には、ロールtoロール方式でウェブ搬送を行いながら表面を連続的に研磨する方法が必要とされる。この場合、前記CMPスラリーを連続的に供給するため、コスト面の課題がより顕著になる。コストを抑えるために、被研磨部材の研磨が終わった後、使用した研磨スラリーを回収して再利用する研磨装置が知られている(例えば、「特許文献1」を参照。)。
特開2003−68684号公報
しかしながら研磨スラリーは、被研磨部材を物理的に研磨するための砥粒はもちろん、被研磨部材に化学変化を与えるための種々の化学成分が添加されており、それらの成分の割合が研磨レートに大きく寄与している。また各成分は、時系列的にその反応を継続しているため、周囲の環境温度、pH、研磨時間に応じて変化しており、成分割合が安定していない場合が多い。研磨スラリーを再利用するほど、そのような環境影響や化学反応により研磨レートが不安定になり、所定の時間で研磨を完了することができず、研磨不具合により製品品質が劣化する場合がある。
本発明は、上記従来の問題点に鑑み、研磨スラリーを効率的に再利用しながら、研磨レートを安定に保ち、高品位な研磨を行うことができる研磨装置を提供することを目的としている。
本発明に係る研磨装置は、表面に金属を有するシート状の被研磨物を研磨する研磨ユニットと、
前記被研磨物に作用させるためのCMP研磨スラリーの新液を前記研磨ユニットに供給する新スラリーノズルと、
前記被研磨物の研磨状態を検出する検出機構と、
前記研磨ユニットでの研磨に用いられた前記CMP研磨スラリーの旧液を回収する回収機構と、
回収した前記CMP研磨スラリーの旧液を含む再利用スラリーを前記研磨ユニットに供給する再利用スラリーノズルと、
前記検出機構にて検出した研磨状態に応じて、前記新液又は前記再利用スラリーのいずれを前記研磨ユニットに供給するかを決定し、前記決定に応じて、前記新スラリーノズル又は前記再利用スラリーノズルからの供給について制御する制御部と、
を備える。
本発明に係る研磨装置及び研磨方法によって、環境によって変化する研磨レートの不安定性を回避しながら、高品質な連続研磨を実現することができる。
本実施の形態1に係る研磨装置の概略模式図である。 本実施の形態1のスラリ分析、スラリー調合タンク部分の概略模式図である。 本実施の形態1の変形例におけるスラリ分析、スラリー調合タンク部分の概略模式図である。 本実施の形態1におけるスラリー内成分別研磨レートグラフである。 本実施の形態1における銅厚みの反射率依存性グラフである。 第1研磨ユニットについての研磨量検出結果に基づく供給スラリ判断フローである。 第2研磨ユニットについての研磨量検出結果に基づく供給スラリ判断フローである。 第3研磨ユニットについての研磨量検出結果に基づく供給スラリ判断フローである。 本実施の形態1の変形例における研磨ステージの概略模式図である。 本実施の形態1におけるスラリー内成分の利用回数依存性グラフである。 本実施の形態1におけるスラリー内成分の時間依存性グラフである。
第1の態様に係る研磨装置は、表面に金属を有するシート状の被研磨物を研磨する研磨ユニットと、
前記被研磨物に作用させるためのCMP研磨スラリーの新液を前記研磨ユニットに供給する新スラリーノズルと、
前記被研磨物の研磨状態を検出する検出機構と、
前記研磨ユニットでの研磨に用いられた前記CMP研磨スラリーの旧液を回収する回収機構と、
回収した前記CMP研磨スラリーの旧液を含む再利用スラリーを前記研磨ユニットに供給する再利用スラリーノズルと、
前記検出機構にて検出した研磨状態に応じて、前記新液又は前記再利用スラリーのいずれを前記研磨ユニットに供給するかを決定し、前記決定に応じて、前記新スラリーノズル又は前記再利用スラリーノズルからの供給について制御する制御部と、
を備える。
第2の態様に係る研磨装置は、上記第1の態様において、前記検出機構は、前記被研磨物の反射率に基づいて前記被研磨物の研磨状態を検出してもよい。
第3の態様に係る研磨装置は、上記第2の態様において、前記検出機構は、
前記被研磨物の反射率が所定のしきい値以上の場合には、前記新液を前記研磨ユニットに供給することを決定し、
前記被研磨物の反射率が所定のしきい値未満の場合には、前記再利用スラリーを前記研磨ユニットに供給することを決定してもよい。
上記構成によれば、被研磨物の反射率が所定のしきい値以上の場合には、表面に所定の厚さ以上の被研磨材料が存在する研磨状態であり、研磨レートが不安定と判断することができる。また、被研磨物の反射率が所定のしきい値未満の場合には、表面に所定の厚さ未満の被研磨材料しか存在しない研磨状態であり、研磨レートが安定と判断することができる。
第4の態様に係る研磨装置は、上記第1の態様において、前記被研磨物を一方向に沿って搬送する搬送機構をさらに備え、
前記研磨ユニットは、前記被研磨物を搬送する方向に沿って配置された、第1研磨ユニットと、第2研磨ユニットと、を有し、
前記検出機構は、
前記第1研磨ユニットによる研磨後の前記被研磨物の反射率に基づいて、前記新液又は前記再利用スラリーのいずれを前記第1研磨ユニットに供給するかを決定し、
前記第1研磨ユニットによる研磨後の前記被研磨物の反射率と、前記第2研磨ユニットによる研磨後の前記被研磨物の反射率と、に基づいて、前記新液又は前記再利用スラリーのいずれを前記第2研磨ユニットに供給するかを決定してもよい。
第5の態様に係る研磨装置は、上記第4の態様において、前記検出機構は、
前記第1研磨ユニットによる研磨後の前記被研磨物の反射率が所定の第1しきい値以上の場合には、前記新液を前記第1研磨ユニットに供給することを決定し、
前記第1研磨ユニットによる研磨後の前記被研磨物の反射率が所定の第1しきい値未満の場合には、前記再利用スラリーを前記第1研磨ユニットに供給することを決定すると共に、
前記第1研磨ユニットによる研磨後の前記被研磨物の反射率が所定の第1しきい値以上の場合、及び、前記第2研磨ユニットによる研磨後の前記被研磨物の反射率が所定の第2しきい値以上の場合には、前記新液を前記第2研磨ユニットに供給することを決定し、
前記第1研磨ユニットによる研磨後の前記被研磨物の反射率が所定の第1しきい値未満であって、且つ、前記第2研磨ユニットによる研磨後の前記被研磨物の反射率が所定の第2しきい値未満の場合には、前記再利用スラリーを前記第2研磨ユニットに供給することを決定してもよい。
第6の態様に係る研磨装置は、上記第1から第5のいずれかの態様において、前記回収機構で回収した前記CMP研磨スラリーの旧液について、所定の過酸化水素濃度に調整して再利用スラリーとする過酸化水素濃度再調合機構をさらに備えてもよい。
第7の態様に係る研磨装置は、上記第6の態様において、前記過酸化水素濃度再調合機構は、
前記回収機構で回収した前記CMP研磨スラリーの旧液の酸化還元電位を測定する酸化還元電位測定ユニットと、
測定された前記酸化還元電位に基づいて前記旧液の過酸化水素濃度を計算し、所定の過酸化水素濃度とするために必要な過酸化水素水の供給量を計算する濃度計算部と、
前記旧液に計算された過酸化水素水を供給して再利用スラリーとするスラリー調合タンクと、
を含んでもよい。
第8の態様に係る研磨方法は、上記第1から第7のいずれかの態様の前記研磨装置を用いて、前記被研磨物の研磨を行う。
以下、実施の形態に係る研磨装置及び研磨方法について、添付図面を参照しながら説明する。なお、図面において実質的に同一の部材については同一の符号を付している。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1に係る研磨装置10について、図面を参照しながら説明する。図1は、実施の形態1におけるロールtoロール型の研磨装置10の概略模式図である。なお、便宜上、シート状の被研磨物1の搬送方向をx方向とし、鉛直上方をz方向としました。
この研磨装置10は、研磨ユニット31、32、33と、新スラリーノズル23と、検出機構4、41、42、43と、回収機構6、71と、再利用スラリーノズル24と、制御部14と、を備える。研磨ユニット31、32、33によって、表面に金属を有するシート状の被研磨物1を研磨する。新スラリーノズル23によって、被研磨物1に作用させるためのCMP研磨スラリーの新液S10を研磨ユニット31、32、33に供給する。検出機構4によって、被研磨物1の研磨状態を検出する。回収機構6、71によって、研磨ユニット31、32、33での研磨に用いられたCMP研磨スラリーの旧液S11を回収する。再利用スラリーノズル24によって、回収したCMP研磨スラリーの旧液S11を含む再利用スラリーS2を研磨ユニット31、32、33に供給する。制御部14によって、検出機構4、41、42、43にて検出した研磨状態に応じて、新液S10又は再利用スラリーS2のいずれを研磨ユニットに供給するかを決定する。さらに、上記決定に応じて、新スラリーノズル23又は再利用スラリーノズル24からの供給について制御する。
実施の形態1に係る研磨装置10によれば、検出機構4、41、42、43にて検出した研磨状態に応じて、新液S10又は再利用スラリーS2のいずれを研磨ユニットに供給するかを決定する。さらに、その決定に応じて、新液又は再利用スラリーの供給について制御する。これによって、環境によって変化する研磨レートの不安定性を回避しながら、高品質な連続研磨を実現することができる。
以下に、この研磨装置10を構成する各部材について説明する。
この研磨装置10は、表面にウェブ状の基材の表面に被研磨物を形成した被研磨部材1を連続的に研磨する装置である。具体的には、表面に被研磨材料を形成したウェブ状の被研磨部材1は、巻き出しロール11から供給され、巻き取りロール12にて回収される。巻き出しロール11と巻き出しロール12との間には、研磨ステージ5が配置され、被研磨部材1は、研磨ステージ5上を滑りながら搬送される。前記研磨ステージ5には、研磨パッド311とノズル付の研磨ヘッド312とで構成される研磨ユニット31(第1研磨ユニット)が固定されて配置されている。
研磨ヘッド312は、中央に空孔313が設けられ、上部から供給された研磨スラリーを下方へ流し込むことが可能になっている。前記研磨ユニット31と同様な構成を持つ研磨ユニット32(第2研磨ユニット)、研磨ユニット33(第3研磨ユニット)が、ウェブ状被研磨部材1の搬送方向に平行な位置に配置されている。研磨を行うために準備された新スラリーの新液S10は、新スラリー貯蔵タンク21に貯蔵された後、新スラリーノズル23を介して各研磨ユニット31、32、33へ供給される。
研磨ユニット31、32、33の空孔313、323、333を通して供給された新スラリーの新液S10は、ウェブ状被研磨部材1の表面に滴下される。また同時に研磨ユニット31、32、33は、ウェブ状被研磨部材1の表面に接触し加圧し、表面で回転する。この動作にて研磨パッド311、321、331の研磨作用により、ウェブ状被研磨部材1の表面の被研磨材料は除去されることになる。
<回収機構>
研磨に用いられた新スラリーの新液S10は、研磨ステージ5の側面から流れ落ち、回収パン6へ滴下した後、回収タンク71へ旧液S11として回収される。この回収パン6と回収タンク71とによって、研磨に用いられた新スラリーの旧液S11を回収する回収機構を構成する。回収された新スラリーの旧液S11(旧液)は、その後、スラリー検査タンク72へ移送される。スラリー検査タンク72(検査部)では、スラリー内部に含まれる過酸化水素水の濃度と被研磨部材である金属イオンの濃度が測定され、金属イオン濃度が所定の許容値を超えていなければ次のスラリー調合タンク73へ移送される。金属イオン濃度が許容値を超えていれば、そのまま廃スラリーS3として機外へ搬出され廃棄される。スラリー調合タンク73へ移送された新スラリーの旧液S11では、前記スラリー検査タンク72で計測された過酸化水素水の濃度に基づいて、所定の濃度に達するように過酸化水素水を追加し、再利用スラリーS2として再利用スラリー貯蔵タンク22へ移送される。移送された再利用スラリーS2は、前記新スラリーの新液S10と同様に、研磨ユニット31、32、33へ供給され、前記ウェブ状の被研磨部材1へ滴下され、前記研磨パッド311、321、331での研磨に用いられ、研磨ステージ5を介して回収パン6へ滴下する。
<過酸化水素水濃度調整>
図2は、実施の形態1のスラリ分析、スラリー調合タンク部分の概略模式図である。ここで、スラリー検査タンク72での過酸化水素水の濃度測定およびスラリー調合タンク73での濃度調整方法の詳細について図2を用いて説明する。スラリー検査タンク72には、滴定タンク721と、酸化還元電位測定ユニット722と、ポンプ723およびポンプ724が付属している。スラリー検査タンク72から、研磨に用いられた新スラリーの旧液S11が定量取り分けられ、ポンプ724を用いて滴定タンク721へ移送される。酸化還元電位測定ユニット722は、滴定タンク721に浸されており、滴定用の試薬をポンプ723を介して滴定タンク721へ移送され、滴定判断するための酸化還元電位を測定する。
測定された酸化還元電位データは、濃度計算部725に格納され、酸化還元電位に基づくスラリー(旧液S11)の過酸化水素水濃度を計算する。濃度計算部725は、コンピュータ、具体的にはCPUによって実現してもよい。また、残りの新スラリーの旧液S11は、次のスラリー調合タンク73へ移送される。スラリー調合タンク73には、過酸化水素水を供給するポンプ732と、プロペラ733が付属している。濃度計算部725にて、前記測定された過酸化水素水濃度を基に、目標の濃度に達するまでの必要供給量を計算し、ポンプ732を介して過酸化水素水をスラリー調合タンク73へ移送する。スラリー調合タンク73では、移送された新スラリーの旧液S11と過酸化水素水をプロペラ733を回転させ攪拌させる。
なお、上記酸化還元電位測定ユニット722と、濃度計算部725と、スラリー調合タンク73と、によって、旧液S11について、所定の過酸化水素水濃度に調整して再利用スラリーS2とする過酸化水素水濃度再調合機構を構成する。また、この過酸化水素水濃度調合機構は、回収機構の一部として構成してもよい。
回収機構は、回収された旧液S11の成分分析、調合手段を有してもよい。例えば、研磨スラリーのうち研磨レートに影響する成分の割合を測定した後、所望の研磨レートを実現するために一又は二以上の成分を添加してもよい。
尚、本実施例では、図1及び図2に示すように、スラリー検査タンク72とスラリー調合タンク73とを分けて配置しているが、これに限られない。例えば、攪拌した再利用スラリーS2の過酸化水素水濃度を再度測定し、所望の濃度になるまで再調合を繰り返した方が、再利用スラリーS2の過酸化水素水濃度を安定に保った研磨レートの安定化が図れる。その場合の構成を図3に示す。図3は、変形例におけるスラリ分析、スラリー調合タンク部分の概略模式図である。図3においては、前記スラリー検査タンク72はなく、新スラリーの旧液S11は、直接にスラリー調合タンク73に移送されている。スラリー調合タンク73から、研磨に用いられた新スラリーの旧液S11が定量取り分けられ、ポンプ724を用いて滴定タンク721へ移送される。酸化還元電位測定ユニット722は、滴定タンク721に浸されており、滴定用の試薬をポンプ723を介して滴定タンク721へ移送され、滴定判断するための酸化還元電位を測定する。測定された酸化還元電位データは、濃度計算部725に格納され、酸化還元電位に基づくスラリーの過酸化水素水濃度を計算する。濃度計算部725にて、前記測定された過酸化水素水濃度を基に、目標の濃度に達するまでの必要供給量を計算し、ポンプ732を介して過酸化水素水をスラリー調合タンク73へ移送する。スラリー調合タンク73では、移送された新スラリの旧液S11と過酸化水素水とをプロペラ733を回転させて攪拌させる。前記操作を繰り返し、濃度計算部725で計算された過酸化水素水濃度が所定の値に達した時点でスラリー調合タンク73に格納されている再利用スラリーS2を再利用スラリー貯蔵タンク22へ移送する。
図4は、研磨スラリー内に含まれる過酸化水素水の濃度別の研磨レートを示すグラフである。このように、研磨レートは過酸化水素水の濃度に応じて顕著に変化する。具体的には図4に基づいて研磨レートを最大にするため、前記濃度計算部725で計算された過酸化水素水濃度が0.5wt%以上かつ0.82%以下にするために必要な量の過酸化水素水をスラリー調合タンク73へ移送する。
図1における各研磨ユニット31、32、33には、前記新スラリーの新液S10と再利用スラリーS2とのいずれか、もしくは混合して供給されることになる。いずれのスラリーをどのような配分で供給されるかは、後述する制御部14によって決定される。具体的な供給量は、制御部14による決定に基づいて、各研磨ユニット31、32、33の上部に取り付けられたバルブP1、P2、P3で決定される。これにより、各研磨ユニット31、32、33での研磨状態に応じて各研磨ユニット31、32、33への新液S10又は再利用スラリーS2の供給量を変化させることができる。
なお、バルブP1、P2、P3は、図1に示すように、新スラリーノズル23と、再利用スラリーノズル24と、のそれぞれに各研磨ユニット31〜33への分岐手段として接続されている。つまり、バルブP1、P2、P3は、2組ある。新スラリーノズル23からバルブP1、P2、P3によって第1研磨ユニット31、第2研磨ユニット32、第3研磨ユニット33のそれぞれに分岐して新液S10を供給できる。また、再利用スラリーノズル24からバルブP1、P2、P3によって第1研磨ユニット31、第2研磨ユニット32、第3研磨ユニット33のそれぞれに分岐して再利用スラリーS2を供給できる。この研磨装置10では、各研磨ユニット31〜33に、新液S10又は再利用スラリーS2を選択的に供給することを特徴としている。なお、新液S10又は再利用スラリーS2のいずれか一方のみを選択的に供給する場合に限られない。例えば、新スラリーノズル23に接続されたバルブP1から新液S10を第1研磨ユニット31に供給すると同時に、再利用スラリーノズル24に接続されたバルブP1から再利用スラリーS2を第1研磨ユニット31に供給してもよい。
<検出機構>
各研磨ユニット31、32、33の研磨状態すなわち研磨レートは、検出センサ41、42、43で研磨後の被研磨物の研磨状態を測定する。ここでは、ウェブ状の被研磨部材1の反射率などを測定する。例えば、反射率が高い場合は被研磨材料が残存しており、まだ十分に研磨が終了していないことを示している。また、透過率が低い場合は被研磨材料が除去されており、ウェブ状態基材の透明性が検知されていることを示している。このような研磨状態をセンサ毎に出力し、結果を研磨状態検出部4へデータ転送する。この検出センサ41、42、43及び研磨状態検出部4によって被研磨部材1の研磨状態を検出する検出機構を構成する。研磨状態検出部4には、制御部14が設けられている。この制御部14によって、転送された研磨状態に基づき、各研磨ユニット31、32、33にどの程度の配分で新スラリーの新液S10および再利用スラリーS2を供給するかを決定し、バルブP1、P2、P3を制御する。なお、制御部14は、研磨状態検出部4とは別に設けられた、汎用コンピュータで構成してもよい。当該制御部14には、例えば、プロセッサー、メモリなどのハードウェア資源が備えられている。
ここで、前記検出センサ41、42、43にて測定されたウェブ状の被研磨部材1の透過率に応じた研磨ユニット31、32、33へのスラリーの供給方法の詳細について、一例を用いて説明する。図5は、被研磨部材1に形成されている被研磨材料の厚みに応じた反射率を示したグラフであり、被研磨材料は銅である。図5を見ればわかるように、膜厚が一定量以上確保されている場合は、金属単体の反射率が検出されるが、膜厚が一定量を下回ると、金属原子の平面的な密度に応じて反射率が低下する。被研磨材料が完全に除去された場合は、ウェブ状の基材単体の反射率が検出される。
図6A、図6B、図6Cは、測定された反射率に応じて、新スラリーの新液S10、再利用スラリーS2のいずれのスラリーを研磨ユニット31、32、33に供給するかを模式的に示した図である。
まず、研磨ユニット31へ供給するスラリーの種類についての判断は、検出センサ41で測定された反射率をもって行う。図6Aに示すように、検出センサ41で測定された反射率が50%以上であった場合は、研磨レートが不安定であることを意味している。このため、研磨ユニット31へは新スラリーの新液S10を供給する。反射率が50%以下であった場合は、研磨レートが安定であることを意味している。このため、再利用スラリーS2を供給する。なお、反射率50%は、検出センサ41についての第1しきい値である。
次に、研磨ユニット32へ供給するスラリ−の種類についての判断は、検出センサ41および42で測定された反射率をもって行う。図6Bに示すように、検出センサ41で測定された反射率が50%以上であった場合は、研磨ユニット31での研磨が研磨レート不安定であり、研磨ユニット32で挽回が必要である。このため、研磨ユニット32へは新スラリーの新液S10を供給する。また、検出センサ41で測定された反射率が50%以下であった場合でも、検出センサ42で測定された反射率が25%以上であった場合は、研磨ユニット32での研磨が研磨レート不安定であることを意味している。このため、新スラリーの新液S10を供給する。検出センサ42で計測された反射率が25%以下であった場合は、再利用スラリーS2を供給する。なお、反射率25%は、検出センサ42についての第2しきい値である。
次に、研磨ユニット33へ供給するスラリーの種類についての判断は、検出センサ42および43で測定された反射率をもって行う。図6Cに示すように、検出センサ42で測定された反射率が25%以上であった場合は、研磨ユニット32での研磨が研磨レート不安定であり、研磨ユニット33で挽回が必要である。このため、研磨ユニット33へは新スラリーの新液S10を供給する。また、検出センサ42で測定された反射率が25%以下であった場合でも、検出センサ43で測定された反射率が4%以上であった場合は、研磨ユニット33での研磨が研磨レート不安定であることを意味している。このため、新スラリーの新液S10を供給する。検出センサ43で計測された反射率が4%以下であった場合は、再利用スラリーS2を供給する。なお、反射率4%は、検出センサ43についての第3しきい値である。
前記ウェブ状の被研磨部材1をのせる研磨ステージ5は、図1では固定式のものを図示しているがこれに限られない。例えば、ステージとウェブの摩擦係数が高く搬送が困難な場合には、図7のように研磨ステージ5をベルト駆動方式とし、搬送ベルト駆動ローラ51を用いて搬送ベルト52を回転させながら、ウェブ状態の被研磨部材1を搬送する方式としてもよい。
本実施の形態1によって、再利用スラリーS2の研磨レートが不安定な場合でも高品質な研磨が可能になる理由を説明する。
また、図8に過酸化水素水濃度の利用回数別の変化、および図9に、放置時間別の過酸化水素水濃度の変化を示す。図8を見てわかるように、研磨後にスラリー内の過酸化水素水は分解され、再利用するにはかならず元の濃度に戻すために再調合が必要であることがわかる。再調合は、図1に示すスラリー調合タンク73で行われるが、分解の進行は図9に示すように時系列的にも進む。このため、過酸化水素水濃度の再調合においては、再利用スラリーS2の調合時間と供給時間の差を精度よく管理する必要がある。また、上記スラリー内部の過酸化水素水の分解の進行は、周囲温度や、スラリー内の金属イオン濃度にも大きく左右されるため、上記変化する環境下で濃度およびレートを一定に保ちながらスラリーを再利用することが困難である。
それに対し、本実施の形態1では、上記再利用スラリーS2の濃度不安定性に起因する研磨の状態を検出センサ41、42、43で適宜モニタリングしながら、研磨状況に応じて、新スラリーの新液S10を研磨ユニット31、32、33に供給することが可能である。外的環境の変化によってスラリーの研磨レートが著しく落ちる場合には、バルブP1、P2、P3をコントロールして供給スラリを再利用スラリーS2から新スラリーの新液S10に変更し、レートを確保した研磨を継続することができる。
尚、本実施の形態では、スラリー分析タンクによって成分測定を行う材料を過酸化水素水としているが、本実施の形態で分析する成分はこの限りではない。例えば、スラリー内に含まれるアンモニア、有機酸など、研磨レートに寄与するそのほかの成分を測定してもよい。
なお、本開示においては、前述した様々な実施の形態及び/又は実施例のうちの任意の実施の形態及び/又は実施例を適宜組み合わせることを含むものであり、それぞれの実施の形態及び/又は実施例が有する効果を奏することができる。
本発明に係る研磨装置及び研磨方法によれば、環境によって変化する研磨レートの不安定性を回避しながら、高品質な連続研磨を実現可能な研磨装置及び研磨方法を提供できる。
1 ウェブ状被研磨部材
10 研磨装置
11 巻き出しロール
12 巻き取りロール
21 新スラリー貯蔵タンク
22 再利用スラリー貯蔵タンク
23 新スラリーノズル
24 再利用スラリーノズル
31、32、33 研磨ユニット
311、321、331 研磨パッド
312、322、332 研磨ヘッド
313、323、333 空孔
41、42、43 検出センサ
4 研磨状態検出部(検出機構)
14 制御部
5 研磨ステージ
51 搬送ベルト駆動ローラ
52 搬送ベルト
6 回収パン
71 回収タンク
72 スラリー検査タンク
721 滴定タンク
722 酸化還元電位測定ユニット
723、724 ポンプ
725 濃度計算部
73 スラリー調合タンク
732 ポンプ
733 プロペラ
S10 新スラリーの新液
S11 新スラリーの旧液
S2 再利用スラリー
S3 廃スラリー

Claims (8)

  1. 表面に金属を有するシート状の被研磨物を研磨する研磨ユニットと、
    前記被研磨物に作用させるためのCMP研磨スラリーの新液を前記研磨ユニットに供給する新スラリーノズルと、
    前記被研磨物の研磨状態を検出する検出機構と、
    前記研磨ユニットでの研磨に用いられた前記CMP研磨スラリーの旧液を回収する回収機構と、
    回収した前記CMP研磨スラリーの旧液を含む再利用スラリーを前記研磨ユニットに供給する再利用スラリーノズルと、
    前記検出機構にて検出した研磨状態に応じて、前記新液又は前記再利用スラリーのいずれを前記研磨ユニットに供給するかを決定し、前記決定に応じて、前記新スラリーノズル又は前記再利用スラリーノズルからの供給について制御する制御部と、
    を備える、研磨装置。
  2. 前記検出機構は、前記被研磨物の反射率に基づいて前記被研磨物の研磨状態を検出する、請求項1に記載の研磨装置。
  3. 前記検出機構は、
    前記被研磨物の反射率が所定のしきい値以上の場合には、前記新液を前記研磨ユニットに供給することを決定し、
    前記被研磨物の反射率が所定のしきい値未満の場合には、前記再利用スラリーを前記研磨ユニットに供給することを決定する、請求項2に記載の研磨装置。
  4. 前記被研磨物を一方向に沿って搬送する搬送機構をさらに備え、
    前記研磨ユニットは、前記被研磨物を搬送する方向に沿って配置された、第1研磨ユニットと、第2研磨ユニットと、を有し、
    前記検出機構は、
    前記第1研磨ユニットによる研磨後の前記被研磨物の反射率に基づいて、前記新液又は前記再利用スラリーのいずれを前記第1研磨ユニットに供給するかを決定し、
    前記第1研磨ユニットによる研磨後の前記被研磨物の反射率と、前記第2研磨ユニットによる研磨後の前記被研磨物の反射率と、に基づいて、前記新液又は前記再利用スラリーのいずれを前記第2研磨ユニットに供給するかを決定する、請求項1に記載の研磨装置。
  5. 前記検出機構は、
    前記第1研磨ユニットによる研磨後の前記被研磨物の反射率が所定の第1しきい値以上の場合には、前記新液を前記第1研磨ユニットに供給することを決定し、
    前記第1研磨ユニットによる研磨後の前記被研磨物の反射率が所定の第1しきい値未満の場合には、前記再利用スラリーを前記第1研磨ユニットに供給することを決定すると共に、
    前記第1研磨ユニットによる研磨後の前記被研磨物の反射率が所定の第1しきい値以上の場合、及び、前記第2研磨ユニットによる研磨後の前記被研磨物の反射率が所定の第2しきい値以上の場合には、前記新液を前記第2研磨ユニットに供給することを決定し、
    前記第1研磨ユニットによる研磨後の前記被研磨物の反射率が所定の第1しきい値未満であって、且つ、前記第2研磨ユニットによる研磨後の前記被研磨物の反射率が所定の第2しきい値未満の場合には、前記再利用スラリーを前記第2研磨ユニットに供給することを決定する、請求項4に記載の研磨装置。
  6. 前記回収機構で回収した前記CMP研磨スラリーの旧液について、所定の過酸化水素濃度に調整して再利用スラリーとする過酸化水素濃度再調合機構をさらに備えた、請求項1から5のいずれか一項に記載の研磨装置。
  7. 前記過酸化水素濃度再調合機構は、
    前記回収機構で回収した前記CMP研磨スラリーの旧液の酸化還元電位を測定する酸化還元電位測定ユニットと、
    測定された前記酸化還元電位に基づいて前記旧液の過酸化水素濃度を計算し、所定の過酸化水素濃度とするために必要な過酸化水素水の供給量を計算する濃度計算部と、
    前記旧液に計算された過酸化水素水を供給して再利用スラリーとするスラリー調合タンクと、
    を含む、請求項6に記載の研磨装置。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の前記研磨装置を用いて、前記被研磨物の研磨を行う研磨方法。
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