JP4179448B2 - 研磨剤循環供給方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体ウェハなど素材を鏡面研磨する際に使用される研磨剤を研磨装置に循環供給する方法とその自動化された供給システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
情報産業の発展に伴い、シリコン、ガリウムヒ素、インジウムリンなどの半導体ウェハ(ベアウェハ)、水晶、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム、サファイアなどの酸化物、あるいは、一部のパターンが形成されている半導体デバイス(デバイスウェハ)など、様々な材料の表面を鏡面研磨することが必要になってきている。この鏡面研磨には、液体の研磨剤を用いた研磨方法、いわゆるCMPと呼ばれる化学−機械的研磨方法が使用される。従来、この研磨剤は通常では使い捨てにされていたが、コストの削減、あるいは環境破壊の防止への要求が強まったため、研磨剤をリサイクルすることが必要になってきた。このため、以下のような提案がいくつかなされている。
【0003】
例えば、特開平11−10540号公報には、イオン除去器と、pH調整器(タンク)と濃度調整タンクとを備える、CMP装置のためのスラリリサイクルシステム及びその方法が開示されており、特開2001−158343号公報には、pHメーターとゼータ電位計測計と粒度分布計測計を備え、純水と、研磨スラリーとアルカリ成分を自動的に供給する供給手段と制御装置を備えた研磨スラリーの再生システムが開示されている。さらに、特開2002−16030号公報には、おおよそ一定量のスラリー原液と純水を計量混合した後、導電率を測定し、その結果に基づき、スラリー原液又は純水を添加することによって、高精度且つ効率的に研磨液を調整する方法及び装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記1、2番目の文献に開示の方法あるいは装置では、多段工程あるいは多数のセンサを使用して、リサイクルするスラリー(研磨剤)のpHと砥粒の濃度が調整されるものであるが、工程が増えることによる価格の高騰、センサー検出精度の維持等のメンテナンスの煩雑さ、コントロールするパラメータの多さからくる制御の複雑化などの問題が伴うため必ずしも満足のできるものではない。一方、上記3番目の文献は、新しいスラリーを調整するための方法にかかるものであって、ここでは使用したスラリーをリサイクルすることは考慮されていない。このため、一度使用したスラリーを、この方法に従って調整してリサイクルしようとしても、リンスに使用する純水がスラリーに混入してスラリーを希釈化させること、及び、研磨を重ねるうちにスラリーのpHが次第に低下することによって研磨速度が次第に低下することになる。したがって、この方法を適用してスラリーをリサイクルすることはできない。
【0005】
本発明は、以上の問題に鑑み、コントロールするパラメータを唯一のものとしこれを一定に維持するだけで安定して研磨性能、すなわち研磨速度と研磨面表面状態、を維持することができる研磨剤循環供給方法を提供し、もって、研磨剤循環供給装置の低価格化、メンテナンスの容易化、センサーの検出精度の維持の容易化、制御の簡素化を可能とすることを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題は以下の手段によって解決される。すなわち、
第1番目の発明の解決手段は、一つあるいは複数の研磨装置から回収された研磨剤を再び研磨装置に供給する研磨剤循環供給方法であって、回収された研磨剤を一方では内部の研磨剤を攪拌するための撹拌装置を備えた主研磨剤槽に注入し、他方ではこの主研磨剤槽から研磨装置に供給するに当たり、この主研磨剤槽内の研磨剤の電気伝導度を計測し、計測された電気伝導度が予め定めた範囲内に入るように、水素イオン濃度が緩衝状態にある高濃度の研磨剤原液を主研磨剤槽に注入することによって、研磨剤の電気伝導度を予め定めた範囲内に制御し、この研磨剤を再び研磨装置に供給することを特徴とする研磨剤循環供給方法である。
【0007】
【0008】
第2番目の発明の解決手段は、内部の研磨剤を攪拌するための撹拌装置を備えた研磨剤を容れるための主研磨剤槽、研磨装置から回収された研磨剤を上記主研磨剤槽内に注入するための回収口、上記主研磨剤槽内の研磨剤の電気伝導度を計測するための計測装置、上記主研磨剤槽内の研磨剤を研磨装置に向けて送出するための送出口、水素イオン濃度が緩衝状態にある高濃度の研磨剤原液を貯留するための研磨剤原液槽、上記研磨剤原液槽内の研磨剤原液を上記主研磨剤槽に注入し、注入量が制御可能な原液注入装置、上記計測装置によって計測された電気伝導度が、予め定めた範囲内に入るように、上記原液注入装置の注入量を制御するための制御装置を備えたことを特徴とする研磨剤循環供給装置である。
【0009】
第3番目の発明の解決手段は、第2番目の発明の研磨剤循環供給装置において、上記計測装置が、電磁誘導によって電気伝導度を計測する無電極式センサーであることを特徴とする研磨剤循環供給装置である。
【0010】
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明にかかる研磨剤循環供給方法を実施するための研磨剤循環供給装置の模式図である。研磨剤循環供給装置1は、主研磨剤槽2、計測装置3、研磨剤原液槽4、原液注入装置5、制御装置6を備えている。
【0013】
主研磨剤槽2には、研磨装置9から回収された研磨剤が注入される回収口22と研磨装置9に向けて研磨剤を送出するための送出口23及び内部の研磨剤を攪拌するための撹拌装置21が設けられている。送出口23から送出された研磨剤は、粗大粒子除去装置82を通って研磨装置9へと送られる。研磨装置9で使用され、回収された研磨剤は、もう一つの粗大粒子除去装置81を通り、回収口22を経て再び主研磨剤槽2に還る。粗大粒子除去装置81、82では、研磨剤中の粗大粒子が除去される。
【0014】
主研磨剤槽2には、研磨剤原液槽4内の研磨剤原液が原液注入装置5を通して注入され、制御装置6の指令に基づいて原液注入装置5によって注入される原液注入量が制御される。計測装置3は主研磨剤槽2内の研磨剤の電気伝導度を計測し、計測結果を制御装置6に送る。制御装置6は計測された電気伝導度に基づいて、注入すべき研磨剤原液の注入量を求めて上記指令とし、原液注入装置5を制御する。
【0015】
計測装置3には、導電率セルセンサー、無電極式導電率センサー(電磁誘導によってコンダクタンスを検出)など液体の導電率を計測できるセンサーを使用するが、特定のものに限定されるものではない。ただし、計測装置3は、導電率は温度の影響を受けるため温度補正機能を備える方が好ましく、更に、研磨剤が表面に付着することによって測定誤差が生じるようなことがない無電極式導電率センサーであることがより好ましい。
【0016】
原液注入装置5には、プランジャーポンプ、ダイアフラムポンプ、チュービングポンプなどのポンプ類、あるいは、研磨剤原液槽4から重力落下させる場合には、適宜のバルブ類を使用することができる。
【0017】
粗大粒子除去装置81、82は、必ずしも図面に示されるように回収口22、送出口23の近傍にそれぞれ設ける必要はなく、一方のみ、あるいは、送出口23から回収口22に至る経路の適宜の場所に何個か設けることができる。粗大粒子除去は、自然沈降、遠心分離、フィルター等、任意の分離方法を採用することができる。
【0018】
研磨剤及び研磨剤原液には、特開平11−302634号公報に開示されるような研磨剤を使用することができ、特に研磨剤原液の方は、水素イオン濃度が緩衝状態にあることが重要である。また、ここで「原液」は、真に原液であることを意味するものではなく、主研磨剤槽2内の研磨剤に比べて濃度が充分に高いことを意味している。したがって、真の「原液」をある程度希釈したものも研磨剤原液の意味に含まれる。
【0019】
実施例では、主研磨剤槽2をアクリル樹脂製で作り、ここに総量40リットルの研磨剤を入れた。研磨速度は、研磨前後のウェハの重量変化から算出した。ウェハエッジの表面状態の程度は、顕微鏡観察によって判定した。水素イオン濃度pHを計測するセンサーは上記研磨剤循環供給装置に備えられていないが、参考として手作業によりサンプルをとって測定した。
【0020】
ウェハ研磨時間は4分/枚であり、研磨に使用した研磨剤は1リットル/枚である。研磨装置9で使用した研磨剤は、一旦他の場所に貯留することなく、主研磨剤槽2に還した。循環回数は、研磨剤の全循環量(リットル)を研磨剤の総量40リットルで割った値を示している。
【0021】
以下に示す実施例と比較例とも次の研磨条件下にて試験した。
研磨装置:スピードファム株式会社製EP−IV型エッジポリッシュ装置
ドラム回転速度:800rpm
ウェハ回転速度:60秒/回転
ウェハ回転数:4回/枚
研磨布:DRP−II(スピードファム株式会社製)
荷重:2.5Kg
研磨組成物流量:250ml/分
【0022】
実施例1(シリコンベアウェハの場合の実施例)
上記研磨装置及び研磨剤循環供給装置を使用して、シリコンベアウェハのエッジ部の研磨を連続200枚について行った。研磨剤原液槽4にはシリカ濃度30.0wt%のEDGE MIRROR−V(発売元:スピードファム株式会社)を使用した。研磨剤原液としてのEDGE MIRROR−Vは、水素イオン濃度がpH10近傍で緩衝状態にある。使用したシリコンベアウェハの直径は200mmである。
【0023】
まず、上記研磨剤原液を電気伝導度が管理値範囲(150mS/m〜170mS/m:mS/mはミリジーメンス/メータ)内に入るように純水で希釈して研磨剤とし、これを主研磨剤槽2に入れ、ここから研磨装置9に供給した。研磨装置9から排出された研磨剤(研磨後の研磨剤)は、粗大粒子除去装置81(孔径20μmのフィルター)を通り、主研磨剤槽2に戻されるようにした。主研磨剤槽2中の研磨剤の電気伝導度は計測装置3によって常時計測されており、上記管理値範囲から計測結果が外れた場合、研磨剤原液槽4から研磨剤原液(シリカ濃度30.0wt%のEDGE MIRROR−V)が主研磨剤槽2に供給され、これにより管理値範囲内に戻された。この実施例1における研磨結果を表1(図2)に示す。
【0024】
比較例1(シリコンベアウェハの場合の比較例)
比較例1では、電気伝導度の管理を行うことなく、つまり、計測装置3によって計測すること、及び、研磨剤原液槽4から研磨剤原液を主研磨剤槽2に供給することなく、シリコンベアウェハについて実施例1と同様の研磨を行った。この比較例1における研磨結果を、実施例1と並べて表1(図2)に示す。
【0025】
実施例2(酸化膜付きシリコンウェハの場合の実施例)
酸化膜付きシリコンウェハ全100枚についてエッジ部を連続して研磨した。研磨剤原液槽4には、実施例1と同様に、シリカ濃度30.0wt%のEDGE MIRROR−Vを使用した。使用した酸化膜付きシリコンウェハの直径は200mm、酸化膜の厚さが400nmである。
【0026】
まず、上記研磨剤原液を電気伝導度が管理値範囲(450mS/m〜500mS/m)内に入るように純水で希釈して研磨剤とし、これを主研磨剤槽2に入れ、ここから研磨装置9に供給した。研磨装置9から排出された研磨剤(研磨後の研磨剤)は、粗大粒子除去装置81(孔径20μmのフィルター)を通り、主研磨剤槽2に戻されるようにした。主研磨剤槽2中の研磨剤の電気伝導度は計測装置3によって常時計測されており、上記管理値範囲から計測結果が外れた場合、研磨剤原液槽4から研磨剤原液(シリカ濃度30.0wt%のEDGE MIRROR−V)が主研磨剤槽2に供給され、これにより管理値範囲内に戻された。この実施例2における研磨結果を表2(図3)に示す。
【0027】
比較例2(酸化膜付きシリコンウェハの場合の比較例)
比較例2では、電気伝導度の管理を行うことなく、つまり、計測装置3によって計測すること、及び、研磨剤原液槽4から研磨剤原液を主研磨剤槽2に供給することなく、酸化膜付きシリコンウェハについて、上記実施例2と同様の研磨を行った。この比較例2における研磨結果を、実施例2と並べて表2(図3)に示す。
【0028】
比較例3(シリコンベアウェハの場合の比較例)
比較例3では、上記研磨装置及び研磨剤循環供給装置を使用して、電気伝導度の管理を行いながら、シリコンベアウェハのエッジ部の研磨を連続100枚について行った(なお、実施例1の100枚までが対応する。)。このときの研磨剤原液は、シリカ濃度20.0wt%、添加剤としてエチレンジアミを添加したものであり、水素イオン濃度が緩衝状態ではないものである。シリコンベアウェハは直径200mmである。
【0029】
まず、上記研磨剤原液を電気伝導度が管理値範囲(11mS/m〜13mS/m)内に入るように純水で希釈して研磨剤とし、これを主研磨剤槽2に入れ、ここから研磨装置9に供給した。研磨装置9から排出された研磨剤(研磨後の研磨剤)は、粗大粒子除去装置81(孔径20μmのフィルター)を通り、主研磨剤槽2に戻されるようにした。主研磨剤槽2中の研磨剤の電気伝導度は計測装置3によって常時計測されており、上記管理値範囲から計測結果が外れた場合、研磨剤原液槽4から上記市販の研磨剤原液が主研磨剤槽2に供給され、これにより管理値範囲内に戻された。この比較例3における研磨結果を、表3(図4)に示す。
【0030】
評価
上記実施例1及び上記比較例1(ともにシリコンベアウェハの場合)とを比較評価する。緩衝状態にある研磨剤原液を用い、電気伝導度の管理を行った実施例1では、200枚全てにわたり水素イオン濃度がpH10.0〜pH10.3の間に保たれ、研磨速度も安定していた。ウェハエッジは良好な表面状態に研磨されており、安定した研磨が行われていることが判る。
【0031】
これに対し、電気伝導度の管理を行わなかった比較例1では、150枚目(循環回数3.75回)以降からウェハエッジにスレ残りが発生するようになるとともに、その少し前から研磨速度の減少が発生していることが判る。電気伝導度は約13%の減少、研磨速度は約24%の減少であった。なお、比較例1でも水素イオン濃度はpH10.0〜pH10.3の範囲に維持された。
【0032】
このことから、シリコンベアウェハについては、緩衝状態にある研磨剤を使用して、この電気伝導度を管理値範囲内に維持しさえすれば良好な研磨が行えることが判る。
【0033】
上記実施例2及び上記比較例2(ともに酸化膜付きシリコンウェハの場合)とを比較評価する。電気伝導度の管理を行った実施例2では、100枚全てにわたりウェハエッジが良好な表面状態に研磨されたのに対し、電気伝導度の管理を行わなかった比較例2では、80枚目(循環回数2回)以降からウェハエッジにスレ残りが発生するようになり、その少し前から研磨速度の減少が発生していることが判る。電気伝導度は約13%の減少、研磨速度は約30%の減少であった。なお、実施例2及び比較例2ともに、水素イオン濃度はpH10.0〜pH10.3の範囲に維持された。
【0034】
酸化膜付きシリコンウェハについても、緩衝状態にある研磨剤を使用して、この電気伝導度を管理値範囲内に維持しさえすれば良好な研磨が行えることが判る。
【0035】
上記比較例3を実施例1(ともにシリコンベアウェハの場合)を比較することにより評価する。比較例3では、循環を繰り返しても電気伝導度は安定していたが、緩衝状態にない研磨剤を用いているため、研磨剤の水素イオン濃度pHが循環回数の増加につれて低下していった。シリコンベアウェハ90枚(循環回数2.25回、pH9.8)目において、研磨速度が約35%減少し、この時点でウェハエッジにはスレ残りも発生し、もはや良好な表面状態を維持できなくなった。緩衝状態にある研磨剤の場合(実施例1の100枚までが対応)と比較すると、研磨剤が緩衝状態にあるか否かが研磨性能に大きく影響していることが判る。
【0036】
したがって、緩衝状態にある研磨剤を使用して、電気伝導度を管理すれば、スレ残りの発生が少ない良好な研磨が行えることが判る。しかも、この場合、コントロールするパラメータが研磨剤の電気伝導度だけであるため、研磨剤循環供給装置の低価格化、メンテナンスの容易化、センサーの検出精度の維持の容易化、制御の簡素化をはかることができる。
【0037】
【発明の効果】
本発明の研磨剤循環供給方法では、コントロールするパラメータが研磨剤の電気伝導度だけであり、これを一定に維持するだけで安定して研磨性能、すなわち研磨速度と研磨面表面状態、を維持することができるという効果を奏する。また、このため、この発明の研磨剤循環供給装置においては、装置の低価格化、メンテナンスの容易化、センサーの検出精度の維持の容易化、制御の簡素化を可能とすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる研磨剤循環供給方法を実施するための研磨剤循環供給装置の模式図である。
【図2】 実施例1及び比較例1における研磨結果を表1として示したものである。
【図3】 実施例2及び比較例2における研磨結果を表2として示したものである。
【図4】 比較例3における研磨結果を表3として示したものである。
【符号の説明】
1 研磨剤循環供給装置
2 主研磨剤槽
21 撹拌装置
22 回収口
23 送出口
3 計測装置
4 研磨剤原液槽
5 原液注入装置
6 制御装置
82、81 粗大粒子除去装置
9 研磨装置
Claims (3)
- 一つあるいは複数の研磨装置から回収された研磨剤を再び研磨装置に供給する研磨剤循環供給方法であって、
回収された研磨剤を一方では内部の研磨剤を攪拌するための撹拌装置を備えた主研磨剤槽に注入し、他方ではこの主研磨剤槽から研磨装置に供給するに当たり、この主研磨剤槽内の研磨剤の電気伝導度を計測し、計測された電気伝導度が予め定めた範囲内に入るように、水素イオン濃度が緩衝状態にある高濃度の研磨剤原液を主研磨剤槽に注入することによって、研磨剤の電気伝導度を予め定めた範囲内に制御し、この研磨剤を再び研磨装置に供給すること
を特徴とする研磨剤循環供給方法。 - 内部の研磨剤を攪拌するための撹拌装置を備えた研磨剤を容れるための主研磨剤槽、
研磨装置から回収された研磨剤を上記主研磨剤槽内に注入するための回収口、
上記主研磨剤槽内の研磨剤の電気伝導度を計測するための計測装置、
上記主研磨剤槽内の研磨剤を研磨装置に向けて送出するための送出口、
水素イオン濃度が緩衝状態にある高濃度の研磨剤原液を貯留するための研磨剤原液槽、
上記研磨剤原液槽内の研磨剤原液を上記主研磨剤槽に注入し、注入量が制御可能な原液注入装置、
上記計測装置によって計測された電気伝導度が、予め定めた範囲内に入るように、上記原液注入装置の注入量を制御するための制御装置
を備えたことを特徴とする研磨剤循環供給装置。 - 請求項2に記載された研磨剤循環供給装置において、
上記計測装置は、電磁誘導によって電気伝導度を計測する無電極式センサーであること
を特徴とする研磨剤循環供給装置。
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