JP6946117B2 - 車両用操作装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用操作装置およびその製造方法に関し、例えばボタンを有する車両用操作装置およびその製造方法に関する。
自転車用の操作装置にボタンを設けることが知られている(例えば特許文献1)。電動補助自転車の操作装置にボタンを設けることが知られている(例えば特許文献2)。自動二輪車の操作装置にボタンを設けることが知られている(例えば特許文献3)。
特開2001−187593号公報 特開2015−85919号公報 特開2001−260707号公報
車両用操作装置は、雨天時にも用いられるため、ケース内に湿気または水滴が侵入しないように密閉される。しかしながら、ケースとボタン部材との界面が剥がれると湿気または水滴がケース内に侵入してしまう。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、ケースとボタン部材との界面の剥離を抑制することを目的とする。
本発明は、貫通する開口が設けられた上壁と、前記開口の側面において貫通方向の中央部が上部および下部に対しリング状に前記開口の内側に突出する突出部と前記突出部の上面の外側が下側にリング状に凹む凹部と、を有するケースと、前記上壁の上面において前記開口を塞ぐ押圧部と、前記開口の側面において前記突出部および前記凹部と勘合し、前記突出部と前記下部とに接触する筒状部と、を備え、上方から前記押圧部が押圧されることで変形するボタン部材と、前記ケースに収納され、前記押圧部により押圧される被押圧部を有し、前記被押圧部が押圧されることにより駆動する操作部材と、を備える車両用操作装置である。
上記構成において、前記押圧部の上面の中央部は周縁部に対し上方に突出する構成とすることができる。
上記構成において、前記ボタン部材および前記ケースは樹脂からなり、前記ボタン部材は前記ケースより柔らかい構成とすることができる。
上記構成において、前記ボタン部材および前記ケースは熱可塑性樹脂からなる構成とすることができる。
上記構成において、前記上壁は複数の前記開口を有し、前記複数の開口それぞれにおいて複数の前記ボタン部材が篏合し、前記複数のボタン部材と一体に成形され前記上壁の上面において前記複数のボタン部材を接続する第1接続部を備える構成とすることができる。
本発明は、貫通する開口が設けられた上壁と、前記開口の側面において貫通方向の中央部が上部に対しリング状に前記開口の内側に突出する突出部と、前記突出部の上面の外側が下側にリング状に凹む凹部と、を有するケースと、前記上壁の上面において前記開口を塞ぐ押圧部と、前記開口の側面において前記突出部および前記凹部と勘合する筒状部と、を備え、上方から前記押圧部が押圧されることで変形するボタン部材と、前記ケースに収納され、前記押圧部により押圧される被押圧部を有し、前記被押圧部が押圧されることにより駆動する操作部材と、前記上壁は複数の前記開口を有し、前記複数の開口それぞれにおいて複数の前記ボタン部材が篏合し、前記複数のボタン部材と一体に成形され前記上壁の上面において前記複数のボタン部材を接続する第1接続部と、前記複数のボタン部材および前記第1接続部と一体に成形され前記上壁の下面において前記複数のボタン部材を接続する第2接続部と、を備える車両用操作装置である
本発明は、貫通する開口が設けられた上壁と、前記開口の側面において貫通方向の中央部が上部および下部に対しリング状に前記開口の内側に突出する突出部と前記突出部の上面の外側が下側にリング状に凹む凹部と、を有するケースを金型内に配置し、前記上壁の上面において前記開口を塞ぐ押圧部と、前記開口の側面において、前記突出部および前記凹部と勘合し、前記突出部と前記下部とに接触する筒状部と、を備え、上方から前記押圧部が押圧されることで変形するボタン部材を、射出成形する工程と、前記押圧部により押圧される被押圧部を有し、前記被押圧部が押圧されることにより駆動する操作部材を前記ケース内に設置する工程と、を含む車両用操作装置の製造方法である。
本発明は、貫通する開口が設けられた上壁と、前記開口の側面において貫通方向の中央部が上部に対しリング状に前記開口の内側に突出する突出部と、前記突出部の上面の外側が下側にリング状に凹む凹部と、を有するケースを金型内に配置し、前記上壁の上面において前記開口を塞ぐ押圧部と、前記開口の側面において、前記突出部および前記凹部と勘合する筒状部と、を備え、上方から前記押圧部が押圧されることで変形するボタン部材を、射出成形する工程と、前記押圧部により押圧される被押圧部を有し、前記被押圧部が押圧されることにより駆動する操作部材を前記ケース内に設置する工程と、を含み、前記上壁は複数の前記開口を有し、前記複数の開口それぞれに複数の前記ボタン部材が篏合し、前記ボタン部材を射出成形する工程は、前記複数のボタン部材と、前記上壁の上面において前記複数のボタン部材を接続する第1接続部と、前記上壁の下面において前記複数のボタン部材を接続する第2接続部と、を、前記第1接続部に設けられた射出ゲートを用い射出成形する工程を含む車両用操作装置の製造方法である
本発明によれば、ケースとボタン部材との界面の剥離を抑制することができる。
図1は、実施例1に係る表示操作装置が用いられる電動補助自転車の外観を示す図である。 図2は、実施例1に係る表示操作装置および制御ユニットのブロック図である。 図3は、電動補助自転車のハンドルに表示操作装置が取り付けられた状態を示す図である。 図4(a)および図4(b)は、実施例1に係る表示操作装置の斜視図である。 図5は、実施例1に係る表示操作装置の断面図である。 図6は、実施例1に係る表示操作装置の解体斜視図である。 図7(a)および図7(b)は、実施例1に係る表示操作装置のケースの斜視図である。 図8(a)は実施例1に係る表示操作装置の平面図、図8(b)および図8(c)は、図8(a)のB−B断面図およびA−A断面図である。 図9(a)および図9(b)は、実施例1におけるゴム材の斜視図である。 図10(a)は、実施例1におけるゴム材を成形する工程における金型の平面図、図10(b)および図10(c)は、図10(a)のB−B断面図およびA−A断面図である。 図11は、比較例1におけるボタン付近の断面図である。 図12は、実施例1におけるボタン付近の断面図である。
以下、図面を参照し本発明の実施例について説明する。
車両用表示操作装置が用いられる車両の例として電動補助自転車について説明する。図1は、実施例1に係る表示操作装置が用いられる電動補助自転車の外観を示す図である。図1に示すように、電動補助自転車は、フレーム80、ハンドル81、ステム82、サドル83、前照灯84、前輪85、後輪86およびクランク87等を有する。運転者(搭乗者)は、サドル83に座りハンドル81を握る。
フレーム80には蓄電装置90および制御ユニット91が設けられている。前輪85にはモータ92および回転センサ93が設けられている。クランク87にはトルクセンサ94が設けられている。ハンドル81にはブレーキセンサ95が設けられている。
蓄電装置90は、例えば二次電池である。蓄電装置90は、家庭用電力およびモータ92が発電した電力により充電され、モータ92、前照灯84および制御ユニット91に電力を供給する。
モータ92は例えば三相直流ブラシレスモータである。モータ92は、運転者の人力をアシストするとき(アシスト動作時)に前輪85を駆動し、回生ブレーキを動作させるとき(回生動作時)に前輪85の回転から電力を回生し蓄電装置90に供給する。回転センサ93は例えばホール素子であり、モータ92の回転を検出する。
トルクセンサ94は運転者の踏み込みによりクランク87に生じるトルクを検出する。ブレーキセンサ95は、運転者がブレーキ操作を行ったことを検出する。
図2は、実施例1に係る表示操作装置および制御ユニットのブロック図である。図2に示すように、制御ユニット91は、制御回路96およびモータ駆動回路97を備えている。
制御回路96は、CPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサと、ROM(Read Only Memory)および/またはRAM(Random Access Memory)等の記憶装置と、を有する。
制御回路96は、回転センサ93、トルクセンサ94およびブレーキセンサ95から入力される信号に基づきモータ駆動回路97を制御する。例えば、制御回路96は、アシスト動作時に回転センサ93およびトルクセンサ94からの信号等に基づき運転者をアシストする量を算出しモータ92を駆動させる。制御回路96は、回生動作時に回転センサ93およびブレーキセンサ95からの信号に基づき回生ブレーキ量を算出しモータ92を制御する。制御回路96は、前照灯84の点灯および消灯を制御する。
モータ駆動回路97は、例えば三相ブリッジインバータ回路を含む。モータ駆動回路97は、アシスト動作時は蓄電装置90からモータ92に駆動電力を供給し、回生動作時はモータ92から蓄電装置90に回生電力を供給する。
表示操作装置10は、光センサ12、照明装置14、入力装置16、表示装置18および制御装置15を備えている。運転者は、表示操作装置10を用い制御ユニット91を制御する。また、表示操作装置10は、制御ユニット91から出力される情報を表示する。
光センサ12は、フォトダイオード、フォトトランジスタ、フォトIC(Integrated Circuit)および/またはCdSセル等であり、受光することで環境の照度を検出する。光センサ12は、受けた光の強度に対応する信号を制御装置15に出力する。
照明装置14は、LED(Light Emitting Diode)および/またはLCD(Liquid Crystal Display)のバックライト等である。照明装置14は、バックライトのように表示装置18の視認性を向上させる。照明装置14は、点灯することで運転者に情報を提供してもよい。照明装置14は、制御装置15の指示により点灯および消灯する。
入力装置16は、操作ボタンおよび/または操作スイッチ等である。運転者は、入力装置16を操作することで、例えば前照灯84の点灯および消灯、アシスト動作における動作モード(アシスト有無等)の切り替え、および/または回生動作における動作モードの切り替えを行なう。入力装置16は、運転者の操作に対応する信号を制御装置15に出力する。
表示装置18は、7セグメントおよび/またはLCD等であり、情報を表示する。表示装置18は、制御装置15からの信号に応じて、前照灯84の点灯および消灯の状態、現在設定されているアシスト動作の動作モード、現在設定されている回生動作の動作モード等の情報、および/または蓄電装置90の充電量を表示する。
制御装置15は、例えばCPUまたはMPU等のプロセッサおよび記憶装置を備えている。制御装置15は、光センサ12および入力装置16から入力した信号および制御ユニット91からの信号に基づき照明装置14および表示装置18を制御する。制御装置15は、光センサ12および入力装置16から入力した信号等の情報を制御ユニット91に出力する。
図3は、電動補助自転車のハンドルに表示操作装置が取り付けられた状態を示す図である。図3に示すように、ステム82にハンドル81が取り付けられている。ハンドル81の先端にグリップ88およびブレーキレバー89が取り付けられている。表示操作装置10は、ハンドル81のグリップ88近くに取り付けられている。これにより、運転者はグリップ88を握った状態で表示操作装置10を操作しやすくなる。表示操作装置10の目視面は、運転者が視認しやすいように水平方向に対し傾斜して取り付けられている。
図4(a)および図4(b)は、実施例1に係る表示操作装置の斜視図である。図4(a)は、上方からの斜視図であり、図4(b)は、下方からの斜視図である。図4(a)および図4(b)に示すように、表示操作装置10は、シート40、ケース30および固定具32を備えている。
ケース30は上ケース30aと下ケース30bを有している。上ケース30aと下ケース30bとは溶着等により接合されている。ケース30は、対候性樹脂であり、例えばASA(acrylate styrene acrylonitrile)樹脂である。ケース30の上面(前面)に目視面21が設けられている。運転者が視認する目視面21には、ボタン22aおよび22b、表示部24aおよび24b並びに窓26が設けられている。ボタン22aおよび22bは、入力装置16である。ボタン22aは、前照灯84の点灯および消灯を切り替えるスイッチである。ボタン22bは、アシスト動作および回生動作等のモードを切り替えるスイッチである。表示部24aは蓄電装置90のバッテリ残量をパーセント表示する。表示部24bはアシストの状態を表示する。
ケース30の下面には固定具32が取り付けられている。固定具32は表示操作装置10をハンドル81に固定する部材である。ねじ36を締めることで固定具32はハンドル81に固定される。
図5は、実施例1に係る表示操作装置の断面図である。図5に示すように、上ケース30aの上面にはシート40が貼り付けられている。シート40の表面が目視面21となる。ケース30内には回路基板50が収納されている。回路基板50の上面および下面には電子部品(不図示)が実装されている。回路基板50は、ねじ59により上ケース30aに固定されている。上ケース30aと下ケース30bとが接合されることにより、回路基板50はケース30内に密封される。固定具32は、ハンドル81の直径と同程度の内径を有するリング状である。固定具32の空洞部35にハンドル81を挿入し、ねじ36により固定具32を締める。これにより、表示操作装置10はハンドル81に固定される。
図6は、実施例1に係る表示操作装置の解体斜視図である。表示操作装置10は、シート40、上ケース30a、回路基板50および下ケース30bに分解される。シート40の表面が目視面21となる。目視面21は図4と同じであり説明を省略する。
上ケース30aには、開口34aから34cが設けられている。開口34aおよび34bは表示部24aおよび24bに対応する位置に設けられている。開口34cは窓26に対応する位置に設けられている。開口34aから34c内には透明部材がはめ込まれている。上ケース30aのボタン22aおよび22bに対応する位置にゴム材60が嵌め込まれている。
回路基板50の上面には、7セグメント52、LED54、光センサ56およびスイッチ58(例えばタクトスイッチ)が設けられている。表示部24aには、7セグメント52の表示(数字)が表示される。表示部24bは、LED54の光により点灯する。LED54は照明装置14に相当する。光センサ56は、図2の光センサ12に相当し、窓26から入射した光を検出する。スイッチ58は、板材62を介しゴム材60の下面に当接する。ボタン22aおよび22bが押されるとスイッチ58が駆動する。下ケース30bには回路基板50の下面に実装された電子部品を収納する窪みが設けられている。
図7(a)および図7(b)は、実施例1に係る表示操作装置のケースの斜視図である。図7(a)はゴム材60が嵌め込まれた図、図7(b)はゴム材60を嵌め込む前の図である。図7(a)および図7(b)に示すように、上ケース30aを上下に貫通する複数の開口34dが設けられている。複数の開口34d内にゴム材60が嵌め込まれている。ゴム材60のうち開口34dに嵌め込まれた部材がボタン部材64aおよび64bであり、上面31においてボタン部材64aと64bを接続する部材が接続部66である。
図8(a)は実施例1に係る表示操作装置の平面図、図8(b)および図8(c)は、図8(a)のB−B断面図およびA−A断面図である。図8(a)から図8(c)に示すように、開口34dにはボタン部材64aおよび64bが嵌め込まれている。ボタン部材64aおよび64bの間の上ケース30aの上面および下面にそれぞれ接続部66および68が設けられている。図8(c)のように、接続部66および68は、図7(b)で図示した接続部66の領域に対応する上ケース30aの部分において、上下からこの上ケース30aを挟むように設けられている。ボタン部材64a、64b、接続部66および68は一体に成形されている。ゴム材60は、例えば熱可塑性ポリウレタン等のケース30より柔らかい部材である。ボタン部材64aおよび64bの下面は板材62を介しスイッチ58に当接している。
図9(a)および図9(b)は、実施例1におけるゴム材の斜視図である。図9(a)は、上方からの斜視図、図9(b)は下方からの斜視図である。図9(a)および図9(b)に示すように、ボタン部材64aおよび64bは、各々押圧部70および筒状部71を有している。押圧部70は突出部76および77を有している。突出部76は上面の中央が周縁に対し上方に突出し、突出部77は突出部76の周縁に対し上方に突出している。
筒状部71は開口34dの側面に篏合する部材であり、筒状に設けられている。筒状部71は突出部72a、75aおよび凹部74aを有する。突出部72a、75aおよび凹部74aは、開口34dの側面に沿ってリング状に設けられているが、接続部66および68が設けられている側面には設けられていない。突出部72aおよび75aは筒状部71のそれぞれ上部および下部に設けられている。凹部74aは筒状部71の上部と下部との間の中央部に設けられている。
接続部66および68はそれぞれ突出部72aおよび75aと連続して設けられている。接続部66の上面には射出成形のゲートの跡のくぼみ65が形成されている。
図10(a)は、実施例1におけるゴム材を成形する工程における金型の平面図、図10(b)および図10(c)は、図10(a)のB−B断面図およびA−A断面図である。図10(a)から図10(c)に示すように、金型69として上金型69aおよび下金型69bを用いる。上金型69aと下金型69bとの間に上ケース30aを配置する。上ケース30aは射出成形されている。上金型69aおよび下金型69bと上ケース30aとの間に空洞67が形成される。金型69を例えば200℃に加熱した状態で、ゲート120から空洞67に溶融した熱可塑性樹脂を射出する。これにより、ゴム材60が一体に成形される。
図11は、比較例1におけるボタン付近の断面図である。図11に示すように、ボタン22付近には、上ケース30aの上面31と下面31bとの間に開口34dが形成されている。ボタン部材64は、押圧部70および筒状部71を有する。押圧部70は、シート40を介し上方から押圧される部材であり、開口34dの上部に開口34dを覆うように設けられている。シート40は接合層48により上ケース30aの上面31に貼り付けられている。押圧部70には突出部76および77が設けられている。筒状部71は上ケース30aの側面に接する部材である。比較例1では上ケース30aと筒状部71とが接する界面114は上下に直線状である。押圧部70の下面は板材62を介しスイッチ58の被押圧部58aに接している。
比較例1では、上ケース30aおよびボタン部材64が樹脂材料で成形されている。ボタン部材64が変形することで、押圧部70によりスイッチ58の被押圧部58aが押圧される。このような構造では安価な表示操作装置10を提供できる。しかし、押圧部70の突出部77が運転者に矢印100のように下方向に押圧されると、押圧部70の下面は板材62を介し被押圧部58aを矢印101のように下方向に押圧する。スイッチ58は、被押圧部58aが下方向に押圧されると駆動する。このとき、筒状部71の上部は矢印102のように内側に引っ張られる。
図10(a)から図10(c)のように、ボタン部材64は上ケース30aと金型69により射出成形されている。このため、界面114は熱的に接着しているが接着力は強くない。このため、押圧部70の押圧を繰り返すと矢印102に応力が繰り返し加わる。これにより、筒状部71が界面114から剥離する。筒状部71が剥離すると、剥離面から湿気または水滴等がケース30内に侵入してしまう。
図12は、実施例1におけるボタン付近の断面図である。図12に示すように、筒状部71は、側面の上部および下部に開口34dの外側に突出する突出部72aおよび75a、側面の中央部に開口34dの内側に凹む凹部74aを有する。さらに筒状部71は、凹部74aの上面の外側に下方向に突出する突出部73a、および凹部74aの上面の内側に上方に凹む凹部78aを有する。突出部72a、73a、75a、凹部74aおよび78aは、筒状部71の側面にリング状に設けられている。
上ケース30aは、開口34dの側面において上部および下部に開口34dの外側に凹む凹部72bおよび75b、開口34dの側面において中央部に開口34dの外側に突出する突出部74bを有する。さらに上ケース30aは、突出部74bの上面の外側に下方向に凹む凹部73b、および突出部74bの上面の内側に上方に突出する突出部78bを有する。凹部72b、73b、75b、突出部74bおよび78bは開口34dの内面にリング状に設けられている。筒状部71の突出部72a、73a、75a、凹部74aおよび78aは、それぞれ上ケース30aの凹部72b、73b、75b、突出部74bおよび78bに篏合する(例えば接している)。
筒状部71の突出部72a、73a、75a、凹部74aおよび78a並びに上ケース30aの凹部72b、73b、75b、突出部74bおよび78bは、開口34dを一周するようにリング状に設けられていてもよいし、開口34dを一周する経路に一部のみにリング状に設けられていてもよい。
押圧部70の突出部77が矢印100のように押圧されると、筒状部71の突出部72aと上ケース30aの凹部72bとの界面110には、矢印102のように内側に引っ張る応力が加わる。筒状部71の凹部78aと上ケース30aの突出部78bを支点とし、筒状部71の凹部74aおよび突出部75aと上ケース30aの突出部74bおよび凹部75bの界面112には、矢印104のように外側に応力が加わる。これにより、界面112には筒状部71が上ケース30aの開口34dの内面に押圧されるような応力が加わる。これにより、筒状部71が剥離されることが抑制される。よって、湿気または水滴がケース30内に侵入することを抑制できる。
実施例1によれば、ケース30の上ケース30a(上壁)を貫通する開口34dが設けられている。ケース30は、開口34dの側面において開口34dの貫通方向の中央部が上部に対しリング状に開口34dの内側に突出する突出部74bと突出部74bの上面の外側が下側にリング状に凹む凹部73bと、を有する。ボタン部材64は、上ケース30aの上面31において開口34dを塞ぐ押圧部70と、開口34dの側面において、突出部74bおよび凹部73bと勘合する筒状部71と、を備えている。ボタン部材64は、上方から押圧部70が押圧されることで変形する。スイッチ58(操作部材)は、押圧部70により押圧される被押圧部58aを有し、被押圧部58aが押圧されることにより駆動する。
これにより、図12のように、上ケース30aの突起部78bを支点に筒状部71が界面112を外側に押圧する。よって、筒状部71が上ケース30aから剥離することを抑制できる。よって、ケース30内に湿気または水滴が侵入することを抑制できる。また、筒状部71の側面と上ケース30aの開口34dの側面との界面に凸凹が形成されるため、筒状部71が上ケース30aから剥離したとしても水滴のケース30内への侵入を抑制できる。
上ケース30aの突出部74bは、開口34dの側面の下部に対しリング状に開口34dの内側に突出する。すなわち上ケース30aの開口34dの下部に凹部75bが設けられる。これにより、筒状部71の凹部74aおよび突出部75aが上ケース30aの突出部74bおよび凹部75bに噛むように押圧される。よって、筒状部71が上ケース30aから剥離することをより抑制できる。突出部75aおよび凹部75bは設けられてなくてもよい。
押圧部70の上面において中央部は周縁部に対し上方に突出する突出部77を有する。運転者が突出部77を押圧すると、運転者にクイック感が得られる。しかし、押圧部70を押圧することで、比較例1の界面114に加わる応力が大きくなる。そこで、実施例1のように、突出部74bおよび凹部73bを設ける。これにより、筒状部71が上ケース30aから剥離することを抑制できる。突出部76および77は設けられていなくてもよい。
ボタン部材64およびケース30は樹脂からなり、ボタン部材64はケース30より柔らかい。これにより、安価な表示操作装置を提供できる。しかしながら、ボタン部材64とケース30とは強固に接着されていないためボタン部材64がケース30から剥離しやすくなる。そこで、実施例1のように、突出部74bおよび凹部73bを設ける。これにより、ボタン部材64が上ケース30aから剥離することを抑制できる。ボタン部材64に用いる樹脂材料のショア硬度は90以下が好ましく、70以下がより好ましい。ケース30に用いられる樹脂材料のショア強度は95以上が好ましい。
図10(a)から図10(c)のように、ボタン部材64およびケース30は熱可塑性樹脂からなる。この場合、ボタン部材64およびケース30の界面は熱的に接合されているだけであり、簡単に剥離する。よって、実施例1のように、突出部74bおよび凹部73bを設けることが好ましい。ボタン部材64の材料は例えばウレタン系樹脂であり、ケース30の材料は例えばアクリル系樹脂である。
図7(a)から図9(b)のように、ケース30は複数の開口34dを有し、複数の開口34dそれぞれに複数のボタン部材64aおよび64bが篏合する。複数のボタンと一体に成形され上ケース30aの上面において複数のボタン部材64aおよび64bを接続する接続部66(第1接続部材)が設けられている。接続部66は、ボタン部材64aおよび64bと一体に成形されている。これにより、ボタン部材64aおよび64bを一体に成形できる。
上ケース30aの下面において複数のボタン部材64aおよび64bを接続する接続部68(第2接続部材)が設けられている。接続部68はボタン部材64a、64bおよび接続部66と一体に成形されている。これにより、接続部66および68が上ケース30aを挟むためボタン部材64aおよび64bが剥離し難くなる。
図10(a)から図10(c)のように、ボタン部材64a、64b、接続部66および68を射出成形した後、スイッチ58を設置する。このとき、射出成形工程において接続部66に設けられた射出ゲートを用い射出成形する。これにより、樹脂が接続部66および68並びにボタン部材64aおよび64bまで均一に射出できる。
実施例1では、車両として電動補助自転車を例に説明し、操作装置として電動補助自転車用の操作装置を例に説明したが、操作装置は、電動補助機能のない自転車用または自動二輪車用でもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 表示操作装置
21 目視面
22a、22b ボタン
24a、24b 表示部
26 窓
30 ケース
30a 上ケース
30b 下ケース
31 上面
34d 開口
40 シート
60 ゴム材
64、64a、64b ボタン部材
66、68 接続部
70 押圧部
71 筒状部
72a、73a、75a 74b、78b 突出部
72b、73b、75b 74a、78a 凹部
58 スイッチ
58a 被押圧部

Claims (8)

  1. 貫通する開口が設けられた上壁と、前記開口の側面において貫通方向の中央部が上部および下部に対しリング状に前記開口の内側に突出する突出部と前記突出部の上面の外側が下側にリング状に凹む凹部と、を有するケースと、
    前記上壁の上面において前記開口を塞ぐ押圧部と、前記開口の側面において前記突出部および前記凹部と勘合し、前記突出部と前記下部とに接触する筒状部と、を備え、上方から前記押圧部が押圧されることで変形するボタン部材と、
    前記ケースに収納され、前記押圧部により押圧される被押圧部を有し、前記被押圧部が押圧されることにより駆動する操作部材と、
    を備える車両用操作装置。
  2. 前記上壁は複数の前記開口を有し、前記複数の開口それぞれにおいて複数の前記ボタン部材が篏合し、前記複数のボタン部材と一体に成形され前記上壁の上面において前記複数のボタン部材を接続する第1接続部を備える請求項に記載の車両用操作装置。
  3. 貫通する開口が設けられた上壁と、前記開口の側面において貫通方向の中央部が上部に対しリング状に前記開口の内側に突出する突出部と、前記突出部の上面の外側が下側にリング状に凹む凹部と、を有するケースと、
    前記上壁の上面において前記開口を塞ぐ押圧部と、前記開口の側面において前記突出部および前記凹部と勘合する筒状部と、を備え、上方から前記押圧部が押圧されることで変形するボタン部材と、
    前記ケースに収納され、前記押圧部により押圧される被押圧部を有し、前記被押圧部が押圧されることにより駆動する操作部材と、
    前記上壁は複数の前記開口を有し、前記複数の開口それぞれにおいて複数の前記ボタン部材が篏合し、前記複数のボタン部材と一体に成形され前記上壁の上面において前記複数のボタン部材を接続する第1接続部と、
    前記複数のボタン部材および前記第1接続部と一体に成形され前記上壁の下面において前記複数のボタン部材を接続する第2接続部と、
    を備える車両用操作装置
  4. 前記押圧部の上面の中央部は周縁部に対し上方に突出する請求項1から3のいずれか一項に記載の車両用操作装置。
  5. 前記ボタン部材および前記ケースは樹脂からなり、前記ボタン部材は前記ケースより柔らかい請求項1からのいずれか一項に記載の車両用操作装置。
  6. 前記ボタン部材および前記ケースは熱可塑性樹脂からなる請求項に記載の車両用操作装置。
  7. 貫通する開口が設けられた上壁と、前記開口の側面において貫通方向の中央部が上部および下部に対しリング状に前記開口の内側に突出する突出部と前記突出部の上面の外側が下側にリング状に凹む凹部と、を有するケースを金型内に配置し、前記上壁の上面において前記開口を塞ぐ押圧部と、前記開口の側面において、前記突出部および前記凹部と勘合し、前記突出部と前記下部とに接触する筒状部と、を備え、上方から前記押圧部が押圧されることで変形するボタン部材を、射出成形する工程と、
    前記押圧部により押圧される被押圧部を有し、前記被押圧部が押圧されることにより駆動する操作部材を前記ケース内に設置する工程と、
    を含む車両用操作装置の製造方法。
  8. 貫通する開口が設けられた上壁と、前記開口の側面において貫通方向の中央部が上部に対しリング状に前記開口の内側に突出する突出部と、前記突出部の上面の外側が下側にリング状に凹む凹部と、を有するケースを金型内に配置し、前記上壁の上面において前記開口を塞ぐ押圧部と、前記開口の側面において、前記突出部および前記凹部と勘合する筒状部と、を備え、上方から前記押圧部が押圧されることで変形するボタン部材を、射出成形する工程と、
    前記押圧部により押圧される被押圧部を有し、前記被押圧部が押圧されることにより駆動する操作部材を前記ケース内に設置する工程と、
    を含み、
    前記上壁は複数の前記開口を有し、前記複数の開口それぞれに複数の前記ボタン部材が篏合し、
    前記ボタン部材を射出成形する工程は、前記複数のボタン部材と、前記上壁の上面において前記複数のボタン部材を接続する第1接続部と、前記上壁の下面において前記複数のボタン部材を接続する第2接続部と、を、前記第1接続部に設けられた射出ゲートを用い射出成形する工程を含む車両用操作装置の製造方法
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