JP6970556B2 - 自転車または自動二輪車用表示装置および自転車 - Google Patents

自転車または自動二輪車用表示装置および自転車 Download PDF

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Description

本発明は、自転車または自動二輪車用表示装置および自転車に関し、例えば通気孔を有する自転車または自動二輪車用表示装置および自転車に関する。
自転車用の表示装置が知られている(例えば特許文献1)。電動補助自転車の表示装置が知られている(例えば特許文献2)。自動二輪車の表示装置が知られている(例えば特許文献3)。
特開2001−187593号公報 特開2015−85919号公報 特開2001−260707号公報
表示装置に通気孔を設ける場合、通気孔周辺に水滴が付着すると通気孔を塞いでしまう。これにより通気孔の通気性が悪化する。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、通気孔の通気性の悪化を抑制することを目的とする。
本発明は、自転車または自動二輪車のハンドルに取り付けられる自転車または自動二輪車用表示装置であって、表示部が設けられた平面である第1面と、前記第1面と反対の面であり、前記第1面より前記ハンドル側に配置される第2面と、前記第2面に設けられ内部と外部との間の通気性を確保する通気孔と、を有するケースと、前記ハンドルが前記通気孔と対向し、前記第2面における前記ハンドルの影となる領域内でありかつ前記第1面に対向する領域内に前記通気孔が配置されるように、前記ケースを前記ハンドルに固定する固定具と、を備える自転車または自動二輪車用表示装置である。
本発明は、自転車または自動二輪車のハンドルに取り付けられる自転車または自動二輪車用表示装置であって、表示部が設けられた平面である第1面と、前記第1面と反対の面であり、前記第1面より前記ハンドル側に配置され、前記第1面に対向する領域に前記ハンドルの表面に沿って湾曲する湾曲面を有する第2面と、前記湾曲面に設けられ内部と外部との間の通気性を確保する通気孔と、を有するケースと、前記ハンドルが前記通気孔と対向し、前記第1面および前記第2面が水平に対して運転者側が下に傾斜するように、前記ケースを前記ハンドルに固定する固定具と、を備える自転車または自動二輪車用表示装置である
上記構成において、前記通気孔を塞ぐように防水性および通気性を有するシートが設けられている構成とすることができる。
上記構成において、前記固定具は、前記通気孔が前記ハンドルの断面の中心を通る水平面より下に位置するように、前記ケースを前記ハンドルに固定する構成とすることができる。
上記構成において、前記固定具は、前記通気孔の内面は外側が下方向に傾斜するように、前記ケースを前記ハンドルに固定する構成とすることができる。
本発明は、自転車または自動二輪車のハンドルに取り付けられる自転車または自動二輪車用表示装置であって、表示部が設けられた第1面と、前記第1面と反対の面である第2面と、前記第2面に設けられ内部と外部との間の通気性を確保する通気孔と、を有するケースと、前記ハンドルが前記通気孔と対向するように、前記ケースを前記ハンドルに固定する固定具と、を備え前記第2面のうち前記通気孔を囲む領域は梨地面である自転車または自動二輪車用表示装置である。
上記構成において、第2面のうち、前記表示部の上に相当する周縁から前記通気孔に向かう領域は梨地面である構成とすることができる。
本発明は、ハンドルと、表示部が設けられた第1面と、前記第1面と反対の面である第2面と、前記第2面に設けられ内部と外部との間の通気性を確保する通気孔と、を有するケースを備え、前記ハンドルが前記通気孔と対向するように、前記ハンドルに固定された車両用表示装置と、ブレーキレバーを前記ハンドルに取り付ける取り付け具と、を備え、前記第2面は前記ハンドルの表面より前記取り付け具の表面に近接し前記取り付け具の表面に沿って湾曲する湾曲面を有し、前記通気孔は前記湾曲面に設けられている自転車である。
上記構成において、前記通気孔は前記ハンドルの中心を通る水平面より下に位置する構成とすることができる。
上記構成において、前記通気孔の内面は外側が下方向に傾斜する構成とすることができる。
本発明によれば、通気孔の通気性の悪化を抑制することができる。
図1は、実施例1に係る表示操作装置が用いられる電動補助自転車の外観を示す図である。 図2は、実施例1に係る表示操作装置および制御ユニットのブロック図である。 図3は、電動補助自転車のハンドルに表示操作装置が取り付けられた状態を示す図である。 図4(a)および図4(b)は、実施例1に係る表示操作装置の斜視図である。 図5は、実施例1に係る表示操作装置の断面図である。 図6は、実施例1に係る表示操作装置の解体斜視図である。 図7(a)および図7(b)は、実施例1における下ケースの上方および下方からの斜視図である。 図8(a)は、実施例1に係る表示操作装置がハンドルに取り付けられた断面図、図8(b)は、表示操作装置の斜視図である。 図9(a)から図9(c)は、比較例1、2および実施例1の表示操作装置の断面模式図である。 図10(a)および図10(b)は、実施例2に係る表示操作装置の斜視図である。 図11(a)は、実施例3に係る表示操作装置をハンドルに取り付けた上面図、図11(b)は、図11(a)のA−A断面図である。
以下、図面を参照し本発明の実施例について説明する。
車両用表示操作装置が用いられる車両の例として電動補助自転車について説明する。図1は、実施例1に係る表示操作装置が用いられる電動補助自転車の外観を示す図である。図1に示すように、電動補助自転車は、フレーム80、ハンドル81、ステム82、サドル83、前照灯84、前輪85、後輪86およびクランク87等を有する。運転者(搭乗者)は、サドル83に座りハンドル81を握る。
フレーム80には蓄電装置90および制御ユニット91が設けられている。前輪85にはモータ92および回転センサ93が設けられている。クランク87にはトルクセンサ94が設けられている。ハンドル81にはブレーキセンサ95が設けられている。
蓄電装置90は、例えば二次電池である。蓄電装置90は、家庭用電力およびモータ92が発電した電力により充電され、モータ92、前照灯84および制御ユニット91に電力を供給する。
モータ92は例えば三相直流ブラシレスモータである。モータ92は、運転者の人力をアシストするとき(アシスト動作時)に前輪85を駆動し、回生ブレーキを動作させるとき(回生動作時)に前輪85の回転から電力を回生し蓄電装置90に供給する。回転センサ93は例えばホール素子であり、モータ92の回転を検出する。
トルクセンサ94は運転者の踏み込みによりクランク87に生じるトルクを検出する。ブレーキセンサ95は、運転者がブレーキ操作を行ったことを検出する。
図2は、実施例1に係る表示操作装置および制御ユニットのブロック図である。図2に示すように、制御ユニット91は、制御回路96およびモータ駆動回路97を備えている。
制御回路96は、CPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサと、ROM(Read Only Memory)および/またはRAM(Random Access Memory)等の記憶装置と、を有する。
制御回路96は、回転センサ93、トルクセンサ94およびブレーキセンサ95から入力される信号に基づきモータ駆動回路97を制御する。例えば、制御回路96は、アシスト動作時に回転センサ93およびトルクセンサ94からの信号等に基づき運転者をアシストする量を算出しモータ92を駆動させる。制御回路96は、回生動作時に回転センサ93およびブレーキセンサ95からの信号に基づき回生ブレーキ量を算出しモータ92を制御する。制御回路96は、前照灯84の点灯および消灯を制御する。
モータ駆動回路97は、例えば三相ブリッジインバータ回路を含む。モータ駆動回路97は、アシスト動作時は蓄電装置90からモータ92に駆動電力を供給し、回生動作時はモータ92から蓄電装置90に回生電力を供給する。
表示操作装置10は、光センサ12、照明装置14、入力装置16、表示装置18および制御装置15を備えている。運転者は、表示操作装置10を用い制御ユニット91を制御する。また、表示操作装置10は、制御ユニット91から出力される情報を表示する。
光センサ12は、フォトダイオード、フォトトランジスタ、フォトIC(Integrated Circuit)および/またはCdSセル等であり、受光することで環境の照度を検出する。光センサ12は、受けた光の強度に対応する信号を制御装置15に出力する。
照明装置14は、LED(Light Emitting Diode)および/またはLCD(Liquid Crystal Display)のバックライト等である。照明装置14は、バックライトのように表示装置18の視認性を向上させる。照明装置14は、点灯することで運転者に情報を提供してもよい。照明装置14は、制御装置15の指示により点灯および消灯する。
入力装置16は、操作ボタンおよび/または操作スイッチ等である。運転者は、入力装置16を操作することで、例えば前照灯84の点灯および消灯、アシスト動作における動作モード(アシスト有無等)の切り替え、および/または回生動作における動作モードの切り替えを行なう。入力装置16は、運転者の操作に対応する信号を制御装置15に出力する。
表示装置18は、7セグメントおよび/またはLCD等であり、情報を表示する。表示装置18は、制御装置15からの信号に応じて、前照灯84の点灯および消灯の状態、現在設定されているアシスト動作の動作モード、現在設定されている回生動作の動作モード等の情報、および/または蓄電装置90の充電量を表示する。
制御装置15は、例えばCPUまたはMPU等のプロセッサおよび記憶装置を備えている。制御装置15は、光センサ12および入力装置16から入力した信号および制御ユニット91からの信号に基づき照明装置14および表示装置18を制御する。制御装置15は、光センサ12および入力装置16から入力した信号等の情報を制御ユニット91に出力する。
図3は、電動補助自転車のハンドルに表示操作装置が取り付けられた状態を示す図である。図3に示すように、ステム82にハンドル81が取り付けられている。ハンドル81の先端にグリップ88およびブレーキレバー89が取り付けられている。表示操作装置10は、ハンドル81のグリップ88近くに取り付けられている。これにより、運転者はグリップ88を握った状態で表示操作装置10を操作しやすくなる。表示操作装置10の目視面は、運転者が視認しやすいように水平方向に対し傾斜して取り付けられている。
図4(a)および図4(b)は、実施例1に係る表示操作装置の斜視図である。図4(a)は、上方からの斜視図であり、図4(b)は、下方からの斜視図である。図4(a)および図4(b)に示すように、表示操作装置10は、シート40、ケース30および固定具32を備えている。
ケース30は上ケース30aと下ケース30bを有している。上ケース30aと下ケース30bとは溶着等により接合されている。ケース30は、対候性樹脂であり、例えばASA(acrylate styrene acrylonitrile)樹脂である。ケース30の上面(前面)に目視面21が設けられている。運転者が視認する目視面21には、ボタン22aおよび22b、表示部24aおよび24b並びに窓26が設けられている。ボタン22aおよび22bは、入力装置16である。ボタン22aは、前照灯84の点灯および消灯を切り替えるスイッチである。ボタン22bは、アシスト動作および回生動作等のモードを切り替えるスイッチである。表示部24aは蓄電装置90のバッテリ残量をパーセント表示する。表示部24bはアシストの状態を表示する。
ケース30の下面には固定具32が取り付けられている。固定具32は表示操作装置10をハンドル81に固定する部材である。ねじ36を締めることで固定具32はハンドル81に固定される。
図5は、実施例1に係る表示操作装置の断面図である。図5に示すように、上ケース30aの上面にはシート40が貼り付けられている。シート40の表面が目視面21となる。ケース30内には回路基板50が収納されている。回路基板50の上面および下面には電子部品(不図示)が実装されている。回路基板50は、ねじ59により上ケース30aに固定されている。上ケース30aと下ケース30bとが接合されることにより、回路基板50はケース30内に密封される。固定具32は、ハンドル81の直径と同程度の内径を有するリング状である。固定具32の空洞部35にハンドル81を挿入し、ねじ36により固定具32を締める。これにより、表示操作装置10はハンドル81に固定される。
図6は、実施例1に係る表示操作装置の解体斜視図である。表示操作装置10は、シート40、上ケース30a、回路基板50および下ケース30bに分解される。シート40の表面が目視面21となる。目視面21は図4と同じであり説明を省略する。
上ケース30aには、開口34aから34cが設けられている。開口34aおよび34bは表示部24aおよび24bに対応する位置に設けられている。開口34cは窓26に対応する位置に設けられている。開口34aから34c内には透明部材がはめ込まれている。上ケース30aのボタン22aおよび22bに対応する位置にゴム材60が嵌め込まれている。
回路基板50の上面には、7セグメント52、LED54、光センサ56およびスイッチ58(例えばタクトスイッチ)が設けられている。表示部24aには、7セグメント52の表示(数字)が表示される。表示部24bは、LED54の光により点灯する。LED54は照明装置14に相当する。光センサ56は、図2の光センサ12に相当し、窓26から入射した光を検出する。スイッチ58は、板材62を介しゴム材60の下面に当接する。ボタン22aおよび22bが押されるとスイッチ58が駆動する。下ケース30bには回路基板50の下面に実装された電子部品を収納する窪みが設けられている。
図7(a)および図7(b)は、実施例1における下ケースの上方および下方からの斜視図である。図7(a)に示すように、下ケース30bの内側には収納スペース65が設けられている。収納スペース65の下ケース30bに通気孔70が設けられている。通気孔70を塞ぐようにシート71が設けられる。
図7(b)に示すように、下ケース30bの下面31には図4(b)の固定具32が取り付けられる取り付け部67およびねじ36用の穴66が設けられている。下面31は湾曲面31aを有する。湾曲面31aに通気孔70が設けられている。通気孔70はケース30内の気圧を外部の気圧と同程度とするため空気を通過させる孔である。通気孔70を設けないと、ケース30内の気圧が外部の気圧に比べ高くなるまたは低くなる。これにより、ケース30内部が結露する。またはケース30に応力が加わる。通気孔70を設けることで、ケース30内の結露および/またはケース30に応力が加わることを抑制できる。
図8(a)は、実施例1に係る表示操作装置がハンドルに取り付けられた断面図、図8(b)は、表示操作装置の斜視図である。図8(a)および図8(b)に示すように、ケース30の目視面21は上斜め方向を向いている。これはサドルに運転者が座った状態で表示操作装置10をみるとき運転者は上斜め方向から目視面21をみるためである。ケース30の下面31は下斜め方向を向いている。下面31は、ハンドル81の表面に沿って湾曲する湾曲面31aを有する。通気孔70は湾曲面31aに設けられている。通気孔70はハンドル81の中心77を通る水平面76より下に設けられている。通気孔70の内側にはシート71が設けられている。シート71は防水性かつ通気性のあるシートである。シート71は、空気を通過させるが水は通過させない。これにより、ケース30の収納スペース65に水分が侵入することを抑制できる。また、収納スペース65内の気圧を外部の気圧と同程度に維持できる。通気孔70の直径は例えば3mmであり深さは例えば2mmから5mmである。水流78は下面31を流れる。
図9(a)から図9(c)は、比較例1、2および実施例1の表示操作装置の断面模式図である。図9(a)から図9(c)に示すように、表示操作装置10がハンドル81に取り付けられている。目視面21は上斜め方向に向いている。ケース30の下面31は下斜め方向に向いている。ケース30内は収納スペース65である。
図9(a)に示すように、比較例1では、通気孔70は、ケース30の側面と下面31の接する辺かつ取り付け時に最も下となる位置に設けられている。雨天時には、水は矢印78aのように目視面21およびケース30の側面を流れ通気孔70至る。また、水は矢印78bのように下面31を流れ通気孔70に至る。このため、通気孔70付近に水滴が溜まる。これにより、通気孔70が塞がれてしまう。収納スペース65内の気圧が外側の気圧と異なると、露結の原因となる。また、ケース30に応力が加わる。例えば応力により上ケース30aと下ケース30bの接合部に若干隙間が発生し、外部雰囲気が中に浸入してしまう。
図9(b)に示すように、比較例2では、通気孔70は下面31の上方に設けられている。これにより、比較例1のように水滴が溜まることを抑制できる。しかしながら、矢印79のように後方から雨が当たると通気孔70内に水滴が溜まってしまう可能性がある。これにより、通気孔70の通気性が悪化する。また,通気孔70がハンドル81に隠れず、露出しているため、外部要因(針などで刺す事など)で破壊に到る場合もある。
図9(c)に示すように、実施例1では、下面31に設けられた通気孔70をハンドル81表面に対向するように、表示操作装置10をハンドル81に固定する。これにより、矢印79のように後方から雨が降った場合でも通気孔70はハンドル81の影となり、通気孔70に雨が当たりにくい。またハンドル81の陰になることから、前述した外部要因による破壊を防止できる。図8(b)のように水流78は通気孔70を横切ったとしても下面31が下に傾斜しているため水が通気孔70に留まることを抑制できる。また、通気孔70の内壁は、ケース30の内側よりも外側が下を向くように傾斜している。これにより、通気孔70内に水滴が留まることを抑制できる。このように、通気孔70内に水滴が溜まる可能性が低い。これにより、通気孔70の通気性の悪化を抑制できる。
実施例1によれば、ケース30は、目視面21(第1面)および目視面21の反対の下面31(第2面)を有し、下面31にケース30内と外部との間の通気性を確保する通気孔70と、を有する。固定具32は、ハンドル81が通気孔70と対向するように、ケース30をハンドル81に固定する。これにより、図9(c)で説明したように、通気孔70内に水が溜まることを抑制でき、通気孔70の通気性の悪化を抑制できる。
図8(a)および図8(b)のように、下面31はハンドル81に沿って湾曲する湾曲面31aを有し、通気孔70は湾曲面31aに設けられている。これにより、通気孔70がハンドル81の陰になり、図9(c)のように雨が通気孔70に当たることをより抑制できる。
図7(a)および図7(b)のように、通気孔70内に防水性および通気性を有するシート71が設けられている。これにより、ケース30内に水が浸入することを抑制できる。
図8(a)のように、ケース30がハンドル81に取り付けられた状態で、通気孔70はハンドル81の中心77を通る水平面76より下に設けられている。これにより、後上方からの雨に対し通気孔70がハンドル81の陰になる。よって、雨が通気孔70に当たることをより抑制できる。
図8(a)のように、ケース30がハンドル81に取り付けられた状態で、通気孔70の内壁は外側が下方向になるように傾斜する。これにより、通気孔70内に水滴が溜まることをより抑制できる。
図10(a)および図10(b)は、実施例2に係る表示操作装置の斜視図である。図10(a)に示すように、通気孔70の周囲が梨地面72(またはシボ加工面)である。梨地面72ではケース30の下面31に凹凸が形成される。梨地面72が疎水性の場合、表面張力により梨地面72は水を弾く。これにより、水流78は梨地面72を避けて通る。よって、通気孔70に水滴が溜まることを抑制できる。
図10(b)に示すように、通気孔70の周囲に加え通気孔70の上方にも梨地面72が連続して設けられている。これにより、水流78は下面31から梨地面72を避けて通る。よって、通気孔70に水が溜まることをより抑制できる。
実施例2によれば、図10(a)のように、下面31のうち通気孔70を囲む領域は梨地面72である。これにより、通気孔70に水が溜まることを抑制できる。
図10(b)のように、表示部24aの上に対応する下面31の周縁から通気孔70に向かう領域は梨地面72である。これにより、通気孔70に水が溜まることをより抑制できる。ここで梨地面とは、一般的なシボ加工の意味で、エッチング、サンドブラストなどの細かな凹凸処理を言う。
図11(a)は、実施例3に係る表示操作装置をハンドルに取り付けた上面図、図11(b)は、図11(a)のA−A断面図である。図11(a)および図11(b)に示すように、グリップ88のステム側のハンドル81にブレーキレバー89と一体の取り付け具75が設けられている。取り付け具75はブレーキレバー89をハンドル81に固定する。
実施例3によれば、ケース30の固定具32の表面よりも取り付け具75の表面が外側に厚く形成されているため、下面31は、ハンドル81の表面より取り付け具75の表面に近接し取り付け具75の表面に沿って湾曲する湾曲面31aを有する。通気孔70は湾曲面31aに設けられている。これにより、通気孔70と取り付け具75との間に水が通りにくくなる。よって、通気孔70に水滴が留まることを抑制できる。通気孔70と取り付け具75との間隔は2mm以下が好ましく、1mm以下がより好ましい。通気孔70と近接する部材はハンドル81またはハンドル81に取り付けられた他の部材でもよい。
実施例1から3では、車両として電動補助自転車を例に説明し、表示装置として電動補助自転車用の表示装置を例に説明したが、表示装置は、電動補助機能のない自転車用または自動二輪車用でもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 表示操作装置
21 目視面
22a、22b ボタン
24a、24b 表示部
26 窓
30 ケース
30a 上ケース
30b 下ケース
32 固定具
70 通気孔
71 シート
72 梨地面
75 取り付け具
81 ハンドル

Claims (10)

  1. 自転車または自動二輪車のハンドルに取り付けられる自転車または自動二輪車用表示装置であって、
    表示部が設けられた平面である第1面と、前記第1面と反対の面であり、前記第1面より前記ハンドル側に配置される第2面と、前記第2面に設けられ内部と外部との間の通気性を確保する通気孔と、を有するケースと、
    前記ハンドルが前記通気孔と対向し、前記第2面における前記ハンドルの影となる領域内でありかつ前記第1面に対向する領域内に前記通気孔が配置されるように、前記ケースを前記ハンドルに固定する固定具と、
    を備える自転車または自動二輪車用表示装置。
  2. 自転車または自動二輪車のハンドルに取り付けられる自転車または自動二輪車用表示装置であって、
    表示部が設けられた平面である第1面と、前記第1面と反対の面であり、前記第1面より前記ハンドル側に配置され、前記第1面に対向する領域に前記ハンドルの表面に沿って湾曲する湾曲面を有する第2面と、前記湾曲面に設けられ内部と外部との間の通気性を確保する通気孔と、を有するケースと、
    前記ハンドルが前記通気孔と対向し、前記第1面および前記第2面が水平に対して運転者側が下に傾斜するように、前記ケースを前記ハンドルに固定する固定具と、
    を備える自転車または自動二輪車用表示装置
  3. 自転車または自動二輪車のハンドルに取り付けられる自転車または自動二輪車用表示装置であって、
    表示部が設けられた第1面と、前記第1面と反対の面である第2面と、前記第2面に設けられ内部と外部との間の通気性を確保する通気孔と、を有するケースと、
    前記ハンドルが前記通気孔と対向するように、前記ケースを前記ハンドルに固定する固定具と、
    を備え
    前記第2面のうち前記通気孔を囲む領域は梨地面である自転車または自動二輪車用表示装置。
  4. 前記第2面のうち、前記表示部の上に相当する周縁から前記通気孔に向かう領域は梨地面である請求項に記載の自転車または自動二輪車用表示装置。
  5. 前記通気孔を塞ぐように防水性および通気性を有するシートが設けられている請求項1から4のいずれか一項に記載の自転車または自動二輪車用表示装置。
  6. 前記固定具は、前記通気孔が前記ハンドルの断面の中心を通る水平面より下に位置するように、前記ケースを前記ハンドルに固定する請求項1から5のいずれか一項に記載の自転車または自動二輪車用表示装置。
  7. 前記固定具は、前記通気孔の内面は外側が下方向に傾斜するように、前記ケースを前記ハンドルに固定する請求項1から6のいずれか一項に記載の自転車または自動二輪車用表示装置。
  8. ハンドルと、
    表示部が設けられた第1面と、前記第1面と反対の面である第2面と、前記第2面に設けられ内部と外部との間の通気性を確保する通気孔と、を有するケースを備え、前記ハンドルが前記通気孔と対向するように、前記ハンドルに固定された車両用表示装置と、
    ブレーキレバーを前記ハンドルに取り付ける取り付け具と、
    を備え、
    前記第2面は前記ハンドルの表面より前記取り付け具の表面に近接し前記取り付け具の表面に沿って湾曲する湾曲面を有し、前記通気孔は前記湾曲面に設けられている自転車。
  9. 前記通気孔は前記ハンドルの中心を通る水平面より下に位置する請求項に記載の自転車。
  10. 前記通気孔の内面は外側が下方向に傾斜する請求項8または9に記載の自転車。
JP2017165900A 2017-08-30 2017-08-30 自転車または自動二輪車用表示装置および自転車 Active JP6970556B2 (ja)

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