以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
<第1実施形態>
図1(a)、(b)は本発明の撮像制御装置の一例としてのデジタルカメラ100の外観図、図2(a)〜(c)は本発明の撮像制御装置の一例としてのデジタルカメラ100の構成例を示すブロック図である。
図1(a)はデジタルカメラ100の前面斜視図(正面斜視図)であり、図1(b)はデジタルカメラ100の背面斜視図である。本実施形態のデジタルカメラ100は、一辺が1〜3cm程度(縦、横、高さの合計が10cm程度)の小型の略立方体形状または直方体形状である。もちろんこのサイズに限定されるものではないが、このように小型形状であるため、ユーザが操作可能な実用的な大きさのボタンを配置できる数と場所には限界がある。デジタルカメラ100の前面上部の中央より右側面寄り(デジタルカメラ100を正面から見た場合の右側)にカメラ部112のレンズの被写体光の入射面(レンズ前面)が配置されている。デジタルカメラ100の前面下部には表示部28が配置されている。カメラ部112の撮像方向と表示部28の表示方向は同じである。
デジタルカメラ100の上面には撮影ボタン(RECボタン)201と上面ボタン202が配置されている。撮影ボタン201と上面ボタン202はそれぞれ押しボタンである。デジタルカメラ100をヘルメットに装着するなど、ユーザからデジタルカメラ100の上面を視認できない状況でデジタルカメラ100が使用されることも想定される。この場合に、ユーザが手探りで撮影ボタン201と上面ボタン202を触った場合にどちらのボタンか判別できるように、撮影ボタン201は上面ボタン202よりも大きく、また形状も異ならせている。すなわち、撮影ボタン201は円形、上面ボタン202は楕円形または長方形となっている。デジタルカメラ100を正面から見た場合の右側面(背面から見た場合の左側の面。以下、右側面と称する)には側面ボタン203が配置される。側面ボタン203は押しボタンである。側面ボタン203は後述する通り上面ボタン202と対の関係の操作に利用されることが多い。そのため、上面ボタン202と側面ボタン203が対の関係であることが分かるように上面ボタン202と側面ボタン203は略同じ大きさ、略同じ形状となっている。また、上面ボタン202と側面ボタン203とが配置される面は異なるものの、隣同士に配置されており、上面ボタン202と側面ボタン203との間に別の操作部材は無い。上面ボタン202は上面のうち中央よりも右側面寄りに配置されており、側面ボタン203は右側面のうち中央よりも上面寄りに配置されている。撮影ボタン201は上面のうち中央よりも左側面寄り(右側面の反対面寄り)に配置されている。なお、撮影待機状態で撮影ボタン201が押下されると、システム制御部50は、静止画撮影モードであれば静止画の撮影を行い、動画撮影モードであれば動画の撮影(記録)を開始する。また、インターバル撮影では、撮影待機状態の撮影ボタン201の押下(1回の撮影指示操作)でユーザに設定された時間間隔で、または時刻に複数回撮影を行うインターバル撮影が開始される。静止画の撮影では、カメラ部112でオートフォーカスを行い、撮像部22(撮像素子)で静止画撮影用の露光(撮像)を行い、生成された画像データを画像処理部24で処理して静止画ファイルを生成し、記録媒体200に記録するまでの一連の処理が行われる。動画の撮影は、カメラ部112でオートフォーカスを行い、撮像素子での動画撮影用の露光(撮像)を行って、生成された画像データを画像処理部24で処理し、動画ファイルとして記録媒体200に記録するまでの一連の撮影処理が行われる。インターバル撮影においては、ユーザ任意の時間間隔または1日6回分の時刻を設定可能である。デジタルカメラ100は上述のように小型でありさらに軽量化されたものであるので、狭い場所や、高い場所等の安定のしにくい場所にも設定可能である。また、例えば、農園や田園に半年などの長期間設置して植物の成長過程を観察する場合に、途中でユーザが電池交換をしなくてもカメラを設置したままにできる。よって、本実施形態のインターバル撮影は、例えば、1日4回程度撮影をしても半年間は電池がもつように消費電力を抑えるようにする。このように、消費電力を低減することで、ユーザが朝、昼、夜と1日3回撮影しても、半年以上電池がなくならず、ユーザは何日間に1回というような頻度で電池の交換や電池残量の確認を頻繁にしなくてもよい。また広い農園の中で複数台のカメラの電池を交換するために歩き回る必要もなくなる。そこで、デジタルカメラ100では、メインCPU(メイン制御、システム制御部50)とサブCPU(サブ制御部)を用いた制御を行うことで消費電力の低減をするようにしている。インターバル撮影においては、ユーザに設定された時間間隔が経過するまで、または次回の時刻になるまでのインターバル待機中には消費電力を抑えるためにメインCPU(後述するシステム制御部50)はスリープ状態になり、サブCPUでの制御を行う。スリープ状態になると表示や制御等の動作が停止される(一旦停止)。メインCPUとサブCPUの使い分けの詳細については後述する。
なお、デジタルカメラ100の底面には三脚など設置器具に固定するためのネジ穴が配されている。デジタルカメラ100の正面から見た左側面(背面から見た場合の右側の面。以下、左側面と称する)には、接続端子カバー205が配置されている。接続端子カバー205を開けると外部I/F109としての有線接続端子(例えばHDMI(登録商標)接続端子)及び通信I/F110としての有線接続端子(例えばUSB接続端子)がある。なお通信I/F110は無線であってもよい。デジタルカメラ100の右側面の側面ボタン203の下には、記憶媒体I/F107としてのメモリーカードスロットの蓋206が配置されている。蓋206を開けるとメモリーカードスロットがある。背面には、カバーユニット207を外すと追加電源ユニットやレコーダーユニット、通信ユニットなどを接続できる接続端子(電力供給端子や映像入出力端子を含む)が配されている。
なお、カバーユニット207の無い構成としても良い。デジタルカメラ100の上面と、正面と、左側面とが成す頂点部分には、LED208(LEDランプ)が配置されている。LED208はデジタルカメラの各種状態を発光パターンによってユーザに通知する動作通知を行う。LED208はカメラ上側、正面側、左側(正面からみての左側)の3方向から視認可能である。つまり、表示部28の表示方向以外からもLEDの発光は認識可能である。また、LED208の発光が撮影される映像に写り込まないように、カメラ部112の入射面よりやや低い(背面寄り)に配置されている。なお、本実施例ではLEDを用いているが他の発光素子であってもよいことは言うまでもない。
図2は、本実施形態によるデジタルカメラ100の構成例を示すブロック図である。まず、システム制御部50において制御可能な構成について説明をする。システム制御部50は、10msでのボタンが押下されたか否かの検出(検出可能)を行う。図2において、撮影レンズ103はズームレンズ、フォーカスレンズを含むレンズ群である。シャッター101は絞り機能を備えるシャッターである。撮像部22は光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子等で構成される撮像素子である。A/D変換器23は、撮像部22から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するために用いられる。
画像処理部24は、A/D変換器23からのデータ、又は、メモリ制御部15からのデータに対し所定の画素補間、縮小といったリサイズ処理や色変換処理を行う。また、画像処理部24では、撮像した画像データを用いて所定の演算処理が行われ、得られた演算結果に基づいてシステム制御部50が露光制御、測距制御を行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理が行われる。画像処理部24では更に、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行っている。
A/D変換器23からの出力データは、画像処理部24及びメモリ制御部15を介して、或いは、画像処理部24を介さずメモリ制御部15を介してメモリ32に直接書き込まれる。メモリ32は、撮像部22によって得られA/D変換器23によりデジタルデータに変換された画像データを格納する。メモリ32は、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像および音声を格納するのに十分な記憶容量を備えている。
表示部28には、システム制御部50の制御に基づいて、GUI(Graphical User Interface)を構成するGUI画面などを表示する。システム制御部50は、プログラムに従い表示制御信号を生成し、表示部28に表示するための映像信号を生成して表示部28に出力するようにデジタルカメラ100の各部を制御する。表示部28は出力された映像信号に基づいて映像を表示する。表示部28は画素ごとに発光素子のある有機EL等にすることで表示する情報量に応じて消費電力を低減させてもよい。
不揮発性メモリ56は、システム制御部50によって電気的に消去・記録・読出し可能な記録媒体としてのメモリであり、例えばEEPROM等が用いられる。不揮発性メモリ56には、システム制御部50の動作用の定数、プログラム等が記憶される。ここでいう、プログラムとは、本実施形態にて後述する各種フローチャートを実行するためのコンピュータプログラムのことである。
記録媒体I/F107は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体200とのインターフェースである。記録媒体200は、撮影時に画像を記録するためのメモリカード等の不揮発性の記録媒体であり、半導体メモリや光ディスク、磁気ディスク等から構成される。外部機器と接続可能な外部I/F109や、外部機器との通信が可能な通信I/F110も有する。
システム制御部50は、少なくとも1つのプロセッサーを内蔵し、デジタルカメラ100の各構成を制御する。前述した不揮発性メモリ56に記録されたプログラムを実行することで、後述する本実施形態の各処理を実現する。システムメモリ52には、RAMが用いられる。システムメモリ52には、システム制御部50の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ56から読み出したプログラム等を展開する。また、システム制御部50はメモリ32、D/A変換器13、表示部28等を制御することにより表示制御も行う。
システム制御部50は、撮影ボタン201により、撮像部22による静止画撮像動作、撮像部22からの信号読み出しから記録媒体200に画像データを書き込むまでの一連の撮影処理の動作を開始する。また、インターバル撮影モードでは、ユーザに設定された時間間隔ごと、もしくは時刻に撮影を行うようにする。システム制御部50は、上面ボタン202の押下も検知可能である。
システム制御部50は、LED208の発光を制御することができ、さらに電源制御部80から電池残量についての情報を取得することができる。電源制御部80は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。また、電源制御部80は、その検出結果及びシステム制御部50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体200を含む各部へ供給する。
電源部30は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる。電源部30はシステム制御部50及びサブCPU70に電力を供給する。
次に、サブCPU70において制御可能な構成について説明する。サブCPU70は、20msでボタンの検出を行う。サブCPU70は、少なくとも1つのプロセッサーを内蔵し、デジタルカメラ100の各構成を制御する。不揮発性メモリ71に記録されたプログラムを実行することで、後述する本実施形態の各処理を実現する。システムメモリ72には、RAMが用いられる。システムメモリ72には、サブCPU70の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ71から読み出したプログラム等を展開する。システムタイマー53は各種制御に用いる時間や、内蔵された時計の時間を計測する計時部であり、インターバル撮影モードでは、次回の撮影までの時間を継続することができる。側面ボタン203は、デジタルカメラ100のONとOFFを切り替えるためのボタン(電源操作部)である。
LED208の制御はサブCPU70でもメインCPU(システム制御部50)でも行うことができるが、インターバル撮影の待機中でシステム制御部50がスリープ状態の場合にはサブCPU70が制御を行うようにする。また、撮影ボタン201が押下されたことの検出も、インターバル撮影の待機中にはサブCPU70が行い、そうでない場合には、システム制御部50が検出を行う。また、インターバル撮影の待機中か否かに関わらず、側面ボタン203の押下の検出はサブCPU70が行い、電源のOFFからONになる場合には、システム制御部50を起動する処理を行う。
図2(b)、(c)は、本実施形態のインターバル撮影の撮影中と待機中の場合に起動しているデジタルカメラ100内の構成を示すための図である。図2(b)はインターバル撮影モードにおいて撮影を行うためにシステム制御部50とサブCPU70とが起動している場合を示している。図2(b)ではメインCPU(システム制御部50)により撮像部22と表示部28とを制御することで撮影と表示処理とを行っている状態である。図2(c)はインターバル撮影モードにおいて撮影と撮影の間の待機中の場合を示しており、メインCPUがスリープ状態であるので、撮影や表示処理は行われないが、サブCPU70が起動しており、システムタイマー53やLEDの発光の制御は行われている。インターバル撮影中の待機中にはサブCPU70が次の撮影までの時間を計測し、インターバル撮影を行うようにメインCPUを起動する。
なお、本実施形態では、通常は上面ボタン202はメニューボタン、側面ボタン203は電源ボタン(長押し時で電源ボタン、短押し時で撮影モード切替ボタン)、メニュー画面においては上面ボタン202は上キー、側面ボタン203は下キーとして説明をする。ただし、各ボタンに割り当てる機能はこれに限らず、ボタンの位置も上述のものに限らない。
図3を用いて本実施形態におけるシステム制御部50による撮影処理について説明する。この処理は、不揮発性メモリ56に記録されたプログラムをシステムメモリ52に展開してシステム制御部50が実行することで実現する。なお、この処理は、デジタルカメラ100に電源が入り、撮影が可能になると開始する。
S301では、システム制御部50は、インターバル撮影が設定されたか否かを判定する。インターバル撮影は上面ボタン202が押下され、メニュー画面において撮影モードとして静止画撮影や動画撮影を含む複数の撮影モードからインターバル撮影が選択されると設定される。図5(a)はメニュー画面510を示しており、アイテム511は設定、アイテム512は静止画撮影モード、アイテム513は動画撮影モード、アイテム514はインターバル撮影モードを示している。メニュー画面510においては、側面ボタン203は右キーとして機能し、上面ボタン202は左キーとして機能し選択アイテムを切り替えることができ、さらに、撮影ボタン201で決定をすることができる。このように、各アイテムを選択することで、設定または撮影モードの選択を行うことができる。インターバル撮影が設定されたと判定した場合は、S302へ進み、そうでない場合は、S324へ進む。なお、撮影モードの切り替えは、側面ボタン203の短押し(所定時間以内の押下)により、静止画撮影モード、動画撮影モード、インターバル撮影モードとが順番に切り替わってもよい。
S302では、システム制御部50は、時刻設定がされたか否かを判定する。インターバル撮影では、ユーザの設定した時刻に撮影を行う時刻設定と、ユーザの設定した時間間隔ごとに撮影を行う時間間隔設定とがあり、いずれか(撮影タイミングとして)を選択する。時刻設定が選択されたと判定した場合は、S303へ進み、そうでない場合(時間間隔設定)は、S304へ進む。図5(b)は、インターバル撮影の設定画面515を示しており、時刻設定を示すアイテム516または時間間隔設定を示すアイテム517のいずれかを選択することができる。メニュー画面510においては、側面ボタン203は下キーとして機能し、上面ボタン202は上キーとして機能し選択アイテムを切り替えることができ、さらに、撮影ボタン201で決定をすることができる。
S303では、システム制御部50は、時刻設定を行う。時刻設定は6つまで設定することができる。図5(c)〜(e)はインターバル撮影に関する表示部28の表示例を示したものであり、図5(c)の画面501は時刻設定の場合の表示部28の表示例を示している。画面501で時間の設定をする場合には、側面ボタン203は下キーとして機能し、上面ボタン202は上キーとして機能し、選択中の時分の値を変更することができる。
S304では、システム制御部50は、時間間隔設定を行う。時間間隔設定は何時間、何分間隔というように細かく設定することができる。図5(d)の画面502は時間間隔設定の場合の表示部28の表示例を示している。時刻設定の場合と同様に側面ボタン203と上面ボタン202とを用いて、選択した時分の値を変更することができる。なお、時または分の選択は側面ボタン203(右キー)と上面ボタン202(左キー)とを用いて行うことができ、時分いずれかの選択の決定または設定した時分の値の決定は撮影ボタン201(決定ボタンとして機能)を用いて行うことができる。なお、システム制御部50が起動しており、通信I/F110による外部機器との通信が可能であれば、S301〜S304で説明したインターバル撮影に関する設定はスマートフォンやリモコン等の外部装置によるリモート操作によっても行うことができる。
S305では、システム制御部50は、設定された時間間隔または、設定された時刻設定を不揮発性メモリ56(またはシステムメモリ52)に記録する。
S306では、システム制御部50は、インターバル撮影が開始されたか否か、すなわち、撮影ボタン201が押下されたか否かを判定する。インターバル撮影が開始されたと判定した場合には、S307へ進み、そうでない場合は、S324へ進む。
S307では、システム制御部50は、サブCPU70にタイマーをセットする。このとき、サブCPU70にインターバル撮影モードであることを記憶させる。時刻設定の場合には、現在の時刻から次回の撮影直前の時刻までの時間間隔を算出し、算出した時間間隔をサブCPU70にセットし、次回の撮影の直前にサブCPU70からインターバル撮影のためにシステム制御部50を起動する。時間間隔設定の場合の1回目の撮影の場合には、S315〜S320の処理を行ってから、すなわち一回目の撮影及び表示処理を行ってからS307の処理を行う。なお、時刻設定の場合に現在の時刻がすでに、ユーザに設定された時刻になっている場合には、S314へ進み、撮影を行ってからS307の処理を行う。このとき、ユーザに設定された時刻の3秒や2秒などの所定時間(スリープ状態から起動するのにかかる時間)より前であれば、システム制御部50がスリープ状態に移行せずに起動したまま1回目の撮影をするようにする。ただし、システム制御部50のスリープと起動時の処理、サブCPU70の時間計時とシステム制御部50の起動処理に要する消費電力を鑑みて、システム制御部50を起動したままの方が、消費電力が小さい場合には3秒でなくても起動したままにする。例えば、次回の時刻まで10秒以内である場合には、S314に進んでよい。また、撮影時刻により正確に撮影が行えるようにするために、システム制御部50の起動に要する時間や撮影の準備に要する時間を考慮して、撮影時刻の少し前にシステム制御部50が起動し始めるようにタイマーをセットする。
S308では、システム制御部50は、システム制御部50の電源をOFF(実際には一部回路への給電は維持されている。)、すなわちスリープ状態にする。システム制御部50がスリープ状態になると、システム制御部50により制御が行われるカメラ部112の駆動、表示部28の表示、外部機器との通信等は行えなくなる。また、撮影ボタン201への操作の検知をする制御部、LED208の発光を制御する制御部は、システム制御部50からサブCPU70へと切り替わる。システム制御部50は、10msでボタンの検知をするが、サブCPU70は節電のため20msでボタンの検知をする。
S309では、システム制御部50は、タイマー情報に基づきサブCPU70により起動されたらS310へ進み、そうでない場合は、起動されるまで待つ。
S310では、システム制御部50は、起動処理を行う。起動処理では、不揮発性メモリ56とシステムメモリ52とに電圧をかけ書き込みや読み込みが可能な状態にしたり、表示部28が表示できるようにする。また、撮像部22やシャッター101などのカメラ部112の起動をして撮影ができる状態にする。S310においては起動したことをユーザに示すために、スピーカー(不図示)から起動音を1秒発音するようにしてもよい。
S311では、システム制御部50は、S309において起動されたのがサブCPU70によるインターバル撮影起動か否かを判定する。インターバル撮影起動である場合には、S312へ進み、そうでない場合は、S321へ進む。システム制御部50がスリープ状態から起動する要因は、インターバル撮影での起動と、通常の起動とがある。通常の起動とはいわゆるデジタルカメラ100の電源をOFFした状態からの側面ボタン203押下による起動であり、起動と同時に初期化処理を行う。一方でインターバル撮影の起動では、インターバル撮影の待機中にサブCPU70が撮影の直前にシステム制御部50を起動することで撮影を行うようにするもので、初期化処理はせず、前回のインターバル撮影の続きを行う。また、撮影が終了するとシステム制御部50は、自動的にスリープ状態となる。
S312では、システム制御部50は、インターバル撮影の準備を行う。インターバル撮影の準備では、撮影に関するホワイトバランスや、露出に関する設定の設定値の読み出しや、焦点調整処理等を行う。
S313では、システム制御部50は、不揮発性メモリ56(またはシステムメモリ52)に記録された情報より、現在のインターバル撮影の設定が時刻設定か否かを判定する。時刻設定であると判定した場合は、S314へ進み、そうでない場合(時間間隔設定である)は、S315へ進む。
S314では、システム制御部50は、不揮発性メモリ56の撮影時刻のリストから現在の時刻の次の時刻を取得(時間取得)する。例えば、撮影時刻として、1:00、5:00、9:00、13:00、17:00が設定されており、現在の時刻が1:00であった場合にはリストから5:00を取得する。
S315では、システム制御部50は、不揮発性メモリ56(またはシステムメモリ52)から撮影間隔を取得する(時間取得)。
S316では、システム制御部50は、電源制御部80から電池残量、表示部28に表示するための情報(露出補正値、記録サイズ、アスペクト比等)を不揮発性メモリ56から取得する。さらに、電源制御部80から取得した電池残量より、撮影可能な残り枚数を算出する。
S317では、システム制御部50は、S314〜S316において取得した、次回の撮影時刻または撮影間隔と、情報の表示処理を行う(S320までの所定期間、表示部28をオンにする)。図5(e)には、時間指定の場合のガイド表示画面503を示しており、次回の撮影時刻を示すアイテム504、電池残量を示すアイテム505、撮影可能枚数を示すアイテム506を表示する。さらに、露出補正値を示すアイテム507、記録サイズを示すアイテム508、アスペクト比を示すアイテム509を表示する。図5(f)には、間隔指定の場合のガイド表示画面518を示しており、撮影間隔を示すアイテム519を表示する。
S318では、システム制御部50は、撮影を行う。撮像部22により撮像された画像を記録媒体200にインターバル撮影の画像として記録する。また、シャッター音を発音し、撮影が行われていることをユーザに通知する。
S319では、システム制御部50は、撮影が終了したか否かを判定する。撮影が終了したと判定した場合は、S320へ進み、そうでない場合は、S319へ進み、表示処理と撮影とを続ける。
S320では、システム制御部50は、表示部28の表示を非表示(表示部28をオフにする)にして、S307へ戻り、システム制御部50がスリープ状態になるようにする。または、撮影終了から所定時間(例えば10秒などの一定期間)後に非表示にしてもよい。また、起動が終了しスリープ状態に戻ることを示すために終了音を発音する。なお、これらの発音(や発光)を消すモードを選択することもできる。使用状況によっては発音や発光が望ましくないこともあるからである。
S321では、システム制御部50は、初期化処理を行う。S321は、S311において起動がインターバル撮影起動ではなく、通常の起動であると判定された場合の処理である。初期化処理では、S310の起動処理における処理の他に、現在の撮影状態を初期化するので、インターバル撮影中であるという記録も削除され、インターバル撮影は停止される。よって、S321の初期化処理の後、再びインターバル撮影を開始しなければ、撮影時刻または、前回のインターバルの撮影から設定されている時間間隔が経過しても撮影は行われない。
S322では、システム制御部50は、S316と同様の処理を行う。
S323では、システム制御部50は、S322で取得した情報を表示部28に表示する処理を行う。ただし、インターバル撮影に関する情報は表示されない。
S324では、システム制御部50は、その他の処理をする指示されたか否かを判定する。その他の指示とは静止画や動画の撮影やデジタルカメラ100の設定等である。その他の処理をする指示がされたと判定した場合は、S325へ進み、そうでない場合は、S326へ進む。
S325では、システム制御部50は、S324で指示された処理を行う。
S326では、システム制御部50は、サブCPU70より電源をOFFする指示がされたか否かを判定する。サブCPU70が電源ボタン203の押下を検出し、その結果電源のOFFをする指示がされたと判定された場合には、図3の処理を終了し、そうでない場合にはS301へ戻る。
以上、説明した実施形態によれば、デジタルカメラ100の消費電力を低減しつつも、ユーザにインターバル撮影が次回いつ行われるのか、またインターバル撮影が設定した通りに行われていることを認識させることができる。時刻設定の場合には、必ずしも一定間隔ごとに撮影が行われるわけではないので、必ずしも前回と同じ撮影間隔ごとで次回の撮影が行われるわけではなく、ユーザは1回1回の撮影時刻を知る必要がある。また、表示領域を大きくして設定されている撮影時刻の全てを表示してしまうとその分消費電力も大きくなってしまうので、撮影可能枚数が減ってしまう(長期間のインターバル撮影ができなくなってしまう)。そこで、撮影のための起動時に、次回の撮影時刻を表示することで、ユーザにインターバル撮影が設定した通りに行われていることを認識させることができる。また、インターバル撮影の待機中の期間には、表示部28の表示は行わずに、撮影をするためにシステム制御部50が起動したときに表示をするので、システム制御部50の起動回数や起動時間をより少なくすることができる。インターバル撮影を継続して行う場合に、システム制御部50の起動回数や起動時間を少なくすることで、撮影可能枚数を低減させないようにする。
次に、図4を用いて、本実施形態におけるサブCPU70による撮影処理について説明する。この処理は、不揮発性メモリ71に記録されたプログラムをシステムメモリ72に展開してサブCPU70が実行することで実現する。なお、この処理は、電源部30から電源制御部80を介してサブCPU70に電力供給が開始され、サブCPU70の制御が可能になると開始する。
S401では、サブCPU70は、システム制御部50よりインターバル撮影のタイマーがセットされたか否かを判定する。タイマーがセットされたと判定した場合は、S402へ進み、そうでない場合は、S414へ進む。
S402では、サブCPU70は、現在の撮影モードがインターバル撮影モードであり、撮影の期間中であることをシステムメモリ72に記録する。サブCPU70はインターバル撮影モードにおいて、タイマーの計測を行った場合には、設定された時間経過の後システム制御部50を起動する。そして、システム制御部50は、起動された後インターバル撮影を行う。
S403では、サブCPU70はS401においてセットされた時間の計時を開始する。なお、システム制御部50は、時刻設定でも、時間間隔設定でも次回の撮影までの時間の長さをタイマーとして設定をするので、サブCPU70では、時刻設定か時間間隔設定かに関わらず、設定された時間が経過したことに応じてシステム制御部50を起動する。時間の計時は、システムタイマー53により行う。
S404では、サブCPU70は、インターバル撮影の待機中に撮影ボタン201が押下されたか否かを判定する。撮影ボタン201が押下されたと判定した場合は、S405へ進み、そうでない場合は、S408へ進む。
S405では、サブCPU70は、LED208を発光する。このとき、システム制御部50は、起動していないので、表示部28の表示は行わないが、インターバル撮影の待機中であることのガイダンスや発音をしてもよい。また、システム制御部50を起動してしまうと、その分消費電力が多くなり、撮影可能枚数が減ってしまうので、起動しないようにする。表示部28の表示はされないが、LED208の発光によりユーザはインターバル撮影期間であることを認識することができる。1日に4回撮影して、半年間電池を交換せずにインターバル撮影を継続できるとすると、インターバル撮影が行われていることを示すために表示部28の表示をすると撮影可能な期間が短くなってしまう。これはシステム制御部50の起動、表示部28への表示に係る消費電力が多いためである。そのため、システム制御部50を起動した回数分、撮影可能枚数も減ってしまう。例えば、1日に1回ユーザがインターバル撮影期間でない待機中にシステム制御部50を起動することで、約5か月弱しか撮影ができなくなってしまう。なお、インターバル撮影の待機中において撮影ボタン201が押下されても、インターバル撮影は停止しない(システム制御部50が起動しない限り停止されない)。
S406では、サブCPU70は、撮影ボタン201の押下が解除されたか否かを判定する。撮影ボタン201の押下が解除されたと判定した場合は、S407へ進み、そうでない場合は、S405へ戻る。つまり、撮影ボタン201の押下をしている間、LED208を発光し、押下していない間は発光しないようにする。撮影ボタン201を押下した後、例えば30秒や2分間といった期間LED208を発光してしまうと、消費電力が多くなるので、確実にユーザがデジタルカメラ100の近くにいると考えられる撮影ボタン201の押下中にだけLED208を発光するようにする。
S407では、サブCPU70は、LED208の発光を停止する。
S408では、サブCPU70は、電源ボタンが押下されたか否かを判定する。電源ボタンは、側面ボタン203である。側面ボタン203の押下(電源ボタン)がされたと判定した場合は、S409へ進み、そうでない場合は、S410へ進む。
S409では、サブCPU70は、システム制御部50を起動する。S409においては、通常の起動、すなわち、インターバル撮影のための起動ではなく、システム制御部50もサブCPU70もスリープ状態(電源がOFF)から起動する場合と同じ起動となる。
S410では、サブCPU70は、S401においてセットされた時間が経過したか否かを判定する。セットされた時間が経過したと判定した場合は、S411へ進み、そうでない場合は、S404へ進む。
S411では、サブCPU70は、S409と同様に、システム制御部50を起動する。
S412では、サブCPU70は、インターバル撮影モードの処理を行うようにシステム制御部50に指示する。つまり、サブCPU70はシステム制御部50にS401でタイマーがセットされ、さらにS402においてインターバル撮影モードであることを記録すると、セットされた時刻が経過したことに応じてインターバル撮影モードとしてシステム制御部50を起動する。これにより、システム制御部50は、インターバル撮影の待機中に起動していなくても、撮影の直前に消費電力のより小さいサブCPU70に起動されて、インターバル撮影の続きを行うことができる。
S413では、サブCPU70は、タイマーの計時を停止し、さらにS402において記憶した撮影モード情報を削除する。
S414より前の処理は、インターバル撮影の待機中における処理を示していたが、S414以降の処理はインターバル撮影の待機中ではなく、システム制御部50も起動している場合の処理である。
S414では、サブCPU70は、側面ボタン203が操作され、電源のOFF指示がされたか否かを判定する。電源のOFF指示がされたと判定した場合は、S415へ進み、そうでない場合は、S401に戻る。
S415では、サブCPU70は、システム制御部50に電源をOFFするように指示をする。
S416では、サブCPU70は、サブCPU70の電源をOFFし、図4の処理を終了する。S415とS416の処理により、デジタルカメラ100は完全に電源がOFFし、側面ボタン203が押下されるまでシステム制御部50が動作を停止し、サブCPU70はボタン検出をする。なお、システム制御部50の電源がOFFした状態で撮影ボタン201の押下をしてもLED208は発光しない。
以上、説明した実施形態によれば、インターバル撮影において消費電力を低減しつつ、ユーザにインターバル撮影の期間であることを認識させることができる。また、インターバル撮影を行っていることを表示部28の表示により示そうとすると、サブCPU70によるシステム制御部50の起動処理、システム制御部50による起動処理、初期化処理、表示情報の取得、表示処理とが必要になるため時間を要する。一方、LED208を発光する場合には、撮影ボタン201の押下に応じてLED208を発光するだけで良いので、素早くユーザに通知を行うことができる。例えば、広い畑などで並んで設定されているデジタルカメラ100の電池残量がまだあるか否かを確認するような場合に、1台1台システム制御部50を起動し、さらに表示をするまで待っていると確認に時間がかかってしまう。しかし、LED208がすぐに発光すれば複数台を確認する場合にも素早く確認をすることができる。同様に、インターバル撮影を中止する場合にも、側面ボタン203の押下をしていけば、複数台デジタルカメラ100があるような場合にも、素早く終了処理をすることができる。
なお、静止画撮影モードや動画撮影モードの場合に、撮影ボタン201を押下すると撮影が行われ(動画撮影中の場合には停止し)、LED208が発光することはない。また、インターバル撮影の撮影のためにシステム制御部50が起動している場合に、撮影ボタン201を押下しても特に対応する処理はなく、LED208も発光しない。ただし、記録媒体200への画像ファイル保存時にも、記録媒体にアクセスしていることを示すため点滅する。
次に図6を用いて、上述の実施形態について説明をする。図6(a)はシステム制御部50のインターバル撮影の処理、図6(b)はサブCPU70のインターバル撮影の処理である。
図6(a)について説明をする。S601のインターバル撮影の設定がされている状態において、撮影ボタン201が押下されると、S602に示すようにインターバル撮影を開始する。さらに、インターバル撮影においては、S603のようにサブCPU70にタイマーをセットし、システム制御部50は、スリープ状態になる(S604)。
スリープ状態の場合に、インターバル撮影をするようにシステム制御部50が起動されると、S605に示すようにシステム制御部50は起動して、インターバル撮影の準備をし、S606に示すように次回の撮影時刻と撮影に関する情報を表示する。さらにS607における撮影が終了すると、表示も終了し、S603のスリープ状態になる。
一方で、スリープ状態の場合に、システム制御部50が通常の起動がされると、起動した後、インターバル撮影は停止され、再びインターバル撮影を行う指示がされない限り、次のインターバル撮影は行わない。
図6(b)について説明をする。S610でサブCPU70が待機中の場合に、電源ボタンが押下されるとデジタルカメラ100の電源がOFFされる(S611)。一方で、システム制御部50によりタイマーがセットされるとS612に示すようにインターバル撮影の待機をする処理に移行し、システム制御部50によりセットされた時間の計時を開始する(S613)。
計時を開始した後、撮影ボタン201が押下されている時間だけ、S614に示すようにLED208が発光し、撮影ボタン201の押下が解除されるとLED208の発光も停止する。
一方で、計時を開始した後、電源ボタン(側面ボタン203)が押下されると、システム制御部50を通常起動し、インターバル撮影を終了する(S615)。
さらに、計時を開始した後、ユーザにセットされた時間が経過した場合には、S616に示すようにシステム制御部50を起動し、インターバル撮影の続きを行う。
以上のように、システム制御部50においてもサブCPU70においても、消費電力を低減しつつ、インターバル撮影の撮影中であっても、待機中であっても、ユーザにインターバル撮影に関する通知をすることができる。
<第2実施形態>
第2実施形態は、図7を用いて説明をする。第2実施形態では、図1、2のデジタルカメラ100に関する構成は第1実施形態と同じである。
図7の撮影処理は、システム制御部50の撮影処理であり、図3と一部共通する処理がある。共通する処理については一部説明を省略する。
図7を用いて本実施形態におけるシステム制御部50による撮影処理について説明する。この処理は、不揮発性メモリ56に記録されたプログラムをシステムメモリ52に展開してシステム制御部50が実行することで実現する。なお、この処理は、デジタルカメラ100に電源が入り、撮影が可能になると開始する。
第1実施形態においては、インターバル撮影のためのシステム制御部50の起動時に表示をしてから撮影を行うことを説明した。第2実施形態では、撮影をしてから表示処理をする。
S701〜S712の処理は、図3のS301〜S312の処理と同様の処理である。
S713では、システム制御部50は、撮影を行う。撮像部22により撮像された画像を記録媒体200にインターバル撮影の画像として記録する。
S714では、システム制御部50は、撮影中であることを通知する。通知方法としては、シャッター音と同じような発音を撮影期間中ずっと発生するようにしてもよいし、音声で「撮影範囲内に入らないででください。」等のガイダンスを流してもよい。S714における通知は、第1実施形態において説明をしたシャッター音や起動音とは別に発生されるものである。第2実施形態においても第1実施形態と同様にシャッター音や起動音を発生してもよいし、撮影中の通知だけでもよい。
S715では、システム制御部50は、撮影が終了したか否かを判定し、撮影が終了したと判定した場合は、S716へ進み、そうでない場合は、S713に戻る。
S716〜S720の処理は、図3のS313〜S317の処理と同様の処理であり、時刻設定の場合には次回の時刻を表示し、時間間隔設定の場合には時間間隔を表示する。すなわち、撮影の終了後に時間の表示を行う。
なお、S720において表示部28に「OK?(RECボタン)」のように、撮影ボタン201の押下が、ユーザが表示内容を確認したことを示す操作であることを示してもよい。
S721では、システム制御部50は、ユーザがS720における表示を確認したか否かを判定する。ユーザが撮影ボタン201を押下した場合には、ユーザが表示内容を確認したものとして、S723に進み表示を終了する。
一方で、ユーザからの操作がない場合には、S722において、システム制御部50は、例えば4秒や8秒といった所定時間が経過したか否かを判定する。所定時間が経過したと判定した場合は、S723に進み、表示を終了する。
S724〜732の処理は、インターバル待機中にサブCPU70が側面ボタン203、すなわち電源ボタンが押下されたと判定をした場合の処理である。第1実施形態では、S311(S711)においてNoと判定された場合には、インターバル撮影を中止することを説明したが、第2実施形態ではユーザにインターバル撮影を途中で中止させるか否かを選択をさせる例を説明する。
S724〜S726の処理は、S716〜S718と同様の処理であり、時刻設定か、時間間隔設定かを判定し、次回の撮影時刻または撮影間隔を取得する処理である。
S727では、システム制御部50は、S725またはS726において取得した次回の撮影時刻または撮影間隔と共に、インターバル撮影を継続するか、中止するかのガイダンスを表示する。例えば、「インターバル継続?(RECボタン)、中止(電源ボタン)」のように撮影ボタン201の押下によりインターバル撮影を継続でき、側面ボタン203(電源ボタン)の押下によりインターバル撮影を中止できることをユーザに示す。なお、ガイダンスのみを表示したり、撮影時刻または撮影間隔のみを表示するようにしてもよい。
S728では、システム制御部50は、S727における表示を開始してから、4秒や6秒といった所定時間が経過したか否かを判定する。所定時間が経過した判定した場合は、S707へ進み、そうでない場合は、S729へ進む。
S729では、システム制御部50は、インターバル撮影を継続するとユーザが選択したか否かを判定する。例えば、撮影ボタン201によりインターバル撮影を継続する場合には、撮影ボタン201が押下されたらS730へ進み、そうでない場合は、S731へ進む。
S730では、システム制御部50は、S727における表示を終了し、S707へ進む。なお、S707においては、サブCPU70にタイマーを設定しなおしてもよい。また、第2実施形態においては、後述するS732においてインターバル撮影が終了されるまで、サブCPU70においてタイマーの計時をし続けるようにしてもよい。
S731では、システム制御部50は、インターバル撮影を中止するとユーザが選択したか否かを判定する。例えば、側面ボタン203によりインターバル撮影を中止する場合には、側面ボタン203が押下されたらS732へ進み、そうでない場合は、S728へ戻る。
S732では、システム制御部50は、インターバル撮影を中止する。なお、サブCPU70へS732においてインターバル撮影のための計時を中止する指示をしてもよい。
S733〜735の処理は、図3のS324〜326の処理と同様の処理である。
以上、説明した実施形態によれば、デジタルカメラ100の消費電力を低減しつつも、ユーザにインターバル撮影が次回いつ行われるのか、またインターバル撮影待機中であることを認識させることができる。また、撮影後に通知をするため、ユーザが撮影中であることに気付かない場合に、表示部28の表示がされたためカメラ部112側に回って表示を覗きこみ、結果として撮影画像に映り込んでしまうということもない。
また、説明した実施形態によれば、ユーザが操作方法について詳しく認識していない場合に、意図せずインターバル撮影が中止してしまう可能性が低減する。第1実施形態では、側面ボタン203の押下により素早くインターバル撮影を中止できることを説明した。一方で、ユーザが操作に慣れておらず、意図せず側面ボタン203を押下してしまった場合であっても、インターバル撮影を継続するか中止するかをユーザは選択できる。
また、S720の表示は撮影後でなくても、撮影前に表示をして、撮影が開始されるまでにユーザに撮影が開始することを通知するためのアラームや、ガイダンスを表示し、撮影開始後に時刻等の表示を非表示にしてもよい。
さらに、第1実施形態と同様に、撮影の直前から表示を開始するが、撮影後も5秒〜10秒間表示を継続することで小さな表示部28であっても、ユーザが表示をしっかりと確認できる時間を確保するようにしてもよい。
表示部28への表示によりインターバル撮影のタイミングについて通知する方法を説明したが、表示でなくても音声を発生させて通知をしてもよい。さらに、デジタルカメラ100の表示部28でなくても、予め登録されたユーザのスマートフォン等の端末と通信をしてユーザに次回の撮影時刻や撮影間隔等を通知するようにしてもよい。いずれの場合にも、システム制御部50の撮影のための起動時にユーザに通知をする処理を行うので、スリープ時に同様の通知をするよりも消費電力が小さくて済む。
なお、システム制御部50、サブCPU70が行うものとして説明した上述の各種の制御は1つのハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェアが処理を分担することで、装置全体の制御を行ってもよい。
また、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
上述の実施形態においては、本発明を撮像制御装置に適用した場合を例に説明したが、これはこの例に限定されず、撮影時刻や間隔等の時間情報を表示可能な撮像制御装置、またはLEDや音声の発生による通知を制御可能な撮像制御装置であれば適用可能である。即ち、本発明はインターバル撮影の撮影時刻や間隔等の時間情報の表示や、LEDや音声の発生による通知を制御可能な撮像制御装置を制御可能なパーソナルコンピュータ(PC)や、携帯電話端末や携帯型の画像ビューワに適用可能である。さらに、デジタルフォトフレーム、音楽プレーヤー、ゲーム機、電子ブックリーダー、タブレットPC、スマートフォン、家電装置等にも適用可能である。また、デジタルカメラ等のインターバル撮影を行う機器を有線または無線を介して通信し、リモートでデジタルカメラ(ネットワークカメラを含む)への指示が可能なスマートフォンやタブレットPC、デスクトップPCなどの装置にも適用可能である。システム制御部50とサブCPUは同一の装置に組み込まれている必要はなく、それぞれ起動指示、スリープ指示、表示指示等が可能な別々の装置であってもよい。
<他の実施形態>
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記録媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。