JP2020182192A - 撮像装置、その制御方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】電源オン状態になるときに、ユーザの意図に合ったモードになるようにする。【解決手段】カメラ100は、OVFモード(光学ファインダモード)と、LVモード(ライブビューモード)とを切り替えることができ、また、LV撮影専用の撮影機能としてフォーカスブラケット(FBK)撮影機能を有する。システム制御部50は、LVモードでFBK撮影を行う設定にした状態で、電源オフ操作により電源オフ状態になる場合、その後に電源オン状態になるときに、OVFモードになるのに対して、LVモードでFBK撮影を行う設定にした状態で、オートパワーオフにより待機状態になった場合、その後に電源オン状態になるときに、LVモードになるように制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、光学ファインダモードとライブビューモードとを切り替える撮像装置、その制御方法、プログラム及び記憶媒体に関する。
デジタルカメラ等の撮像装置において、光学ファインダモード(以下、OVFモードと称する)と、ライブビューモード(以下、LVモードと称する)とを切り替えることのできる機種がある(例えば特許文献1を参照)。
また、撮像装置において、消費電力を削減するために、オートパワーオフ機能を有する機種がある。オートパワーオフ機能では、無操作時間が一定時間以上発生することにより、待機状態に遷移する。
このような撮像装置では、無操作時間が一定時間以上発生してオートパワーオフにより待機状態になると、ミラーダウンが発生して、復帰時にはOVFモードになるのが一般的である。
特許文献2には、設定時間が第1の時間以下の設定でオートパワーオフが行われた場合、オートパワーオフが行われた時の第1の作業の状態を、電子機器が次に電源オン状態になった時に引き継ぐようにすることが開示されている。
また、特許文献3には、カメラの電源がOFFにされた後、再び電源をONにした場合、電源OFF前の状態に復帰することが開示されている。例えばLVモードでカメラの電源を切ると、OVFモードに移行した後に実際に電源がOFFになり、その後、再びカメラの電源が投入されると、LVモードに設定された後、動作を続けることが開示されている。
特開2006−163094号公報 特開2018−91971号公報 特開2010−16894号公報
ここで、電源オフ操作により電源オフ状態になる状況は、ユーザの明示的な意思によるものであるのに対して、オートパワーオフにより待機状態になる状況は、必ずしもユーザの明示的に意思によるものではない。そのため、電源オフ操作により電源オフ状態になる場合と、オートパワーオフにより待機状態になる場合とで、その後に電源オン状態になるとき、ユーザの意図に合ったモードが同じとは限らず、挙動を異ならせるのが好適な場合もある。
特許文献2、3では、オートパワーオフ時の作業の状態を引き継いだり、電源OFF前の状態に復帰したりすることが開示されているが、電源オフ操作により電源オフ状態になる場合と、オートパワーオフにより待機状態になる場合とで、その後に電源オン状態になるときの挙動を異ならせるものではない。
本発明は上記のような点に鑑みてなされたものであり、電源オン状態になるときに、ユーザの意図に合ったモードになるようにすることを目的とする。
本発明の撮像装置は、光学ファインダモードとライブビューモードとを切り替える撮像装置であって、ライブビューモードで特定の撮影を行う設定にした特定状態で、電源オフ操作により電源オフ状態になる場合、その後に電源オン状態になるとき、光学ファインダモードになり、前記特定状態で、オートパワーオフにより待機状態になる場合、その後に電源オン状態になるときに、ライブビューモードになるように制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、電源オン状態になるときに、ユーザの意図に合ったモードにすることができる。
実施形態に係るデジタル一眼レフカメラの外観を示す図である。 実施形態に係るデジタル一眼レフカメラの構成例を示すブロック図である。 実施形態に係るデジタル一眼レフカメラの起動から電源オフまでの処理を示すフローチャートである。 起動中動作の詳細を説明するためのフローチャートである。 撮影設定画面の例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
図1、図2を参照して、撮像装置の一例であるデジタル一眼レフカメラ(以下、カメラと称する)100を説明する。
図1(a)は、カメラ100の正面斜視図であり、図1(b)は、カメラ100の背面斜視図である。また、図2は、カメラ100の構成例を示すブロック図である。
まず、図1を参照して、カメラ100の構成を説明する。
カメラ100には、図2のレンズユニット150が装着可能である。レンズユニット150を装着するためのマウント部には、カメラ100がレンズユニット150と通信を行うための通信端子10が配置される。
カメラ100の内部には、クイックリターンミラー12(以下、ミラー12と称する)が設けられる。ミラー12は、図2のシステム制御部50の制御下で、不図示のアクチュエータによりアップダウンされる。
カメラ100の正面の片側には、ユーザがカメラ100を構えた際に右手で握りやすい形状としたグリップ部90が配置される。また、カメラ100の上部には、閃光装置であるフラッシュ19が配置される。
カメラ100の背面には、バリアングルモニタ26が配置される。バリアングルモニタ26は、画像や各種情報を表示する表示部28が配置された筐体であり、ヒンジ部27を介してカメラ100に回動可能に接続される。
カメラ100の背面の上部には、接眼ファインダ16が配置される。接眼ファインダ16は、レンズユニット150を通して得た被写体の光学像の焦点や構図の確認を行うための覗き込み型のファインダである。
カメラ100には、モード切り替えスイッチ60、シャッターボタン61、電源スイッチ72が配置される。モード切り替えスイッチ60は、各種モードを切り替えるのに用いられる。シャッターボタン61は、撮影操作を行うのに用いられる。電源スイッチ72は、カメラ100の電源のオン及びオフを切り替えるのに用いられる。
また、カメラ100には、メイン電子ダイヤル71、サブ電子ダイヤル73、十字キー74、SETボタン75、LV(ライブビュー)ボタン76、拡大ボタン77、再生ボタン78、MENUボタン79が配置される。メイン電子ダイヤル71は、回転操作部材であり、シャッター速度や絞り等の設定値の変更等に用いられる。サブ電子ダイヤル73は、回転操作部材であり、選択枠の移動や画像送り等に用いられる。十字キー74は、上、下、左、右部分をそれぞれ押し込み可能な十字キーであり、押した部分に応じた操作が可能である。SETボタン75は、押しボタンであり、主に選択項目の決定等に用いられる。LVボタン76は、静止画撮影モードにおいてLVのオン及びオフを切り替えるのに用いられる。動画撮影モードにおいては、動画撮影(記録)の開始、停止の指示に用いられる。拡大ボタン77は、撮影モードのLV表示において拡大モードのオン及びオフ、及び拡大モード中の拡大率の変更を行うのに用いられる。再生モードにおいては再生画像を拡大し、拡大率を増加させるための拡大ボタンとして機能する。再生ボタン78は、撮影モード及び再生モードを切り替えるのに用いられる。撮影モード中に再生ボタン78を押すことで再生モードに移行し、記録媒体200に記録された画像のうち最新の画像を表示部28に表示させることができる。MENUボタン79は、撮影モード及びメニューモードを切り替えるのに用いられる。
カメラ100は、図2のメモリカード等の記録媒体200を格納するスロットを有し、スロットは蓋202で閉じられる。
カメラ100は、外部機器との接続ケーブルと接続するコネクタを有し、コネクタは端子カバー40により保護される。
次に、図2を参照して、カメラ100の構成を説明する。
レンズユニット150において、絞り102及びレンズ103が搭載される。レンズ103は通常、複数枚のレンズから構成されるが、ここでは簡略して一枚のレンズのように示す。通信端子6は、カメラ100の通信端子10と接触して、レンズユニット150がカメラ100と通信を行うための通信端子である。レンズユニット150は、通信端子6、10を介してシステム制御部50と通信し、レンズシステム制御回路4の制御下、絞り駆動回路2を介して絞り102の制御を行い、AF駆動回路3を介してレンズ103の位置を変位させることで焦点を合わせる。発光制御部5は、発光体7を制御し、発光体7の発光タイミング、発光量の調整を行う。発光体7は、LED発光タイプ、閃光発光タイプ等いずれのものでもよい。
カメラ100において、AEセンサー17は、レンズユニット150を通した被写体の輝度を測光する。焦点検出部11は、システム制御部50にデフォーカス量情報を出力する。システム制御部50は、それに基づいてレンズユニット150を制御し、位相差AFを行う。
ミラー12は、露光、ライブビュー撮影、動画撮影の際に、システム制御部50の制御下で、不図示のアクチュエータによりアップダウンされる。ミラー12は、レンズ103から入射した光束をファインダ16側と撮像部22側とに切替える。ミラー12は、通常時はファインダ16に光束を導くよう反射させるように配されているが(ミラーダウン)、撮影が行われる場合やLV表示の場合には、撮像部22に光束を導くように上方に跳ね上がり光束中から待避する(ミラーアップ)。また、ミラー12は、その中央部が光の一部を透過できるようにハーフミラーとなっており、光束の一部を、焦点検出を行うための焦点検出部11に入射するように透過させる。撮影者は、ペンタプリズム14とファインダ16を介して、フォーカシングスクリーン13を観察することで、レンズユニット150を通して得た被写体の光学像の焦点や構図を確認することができる。
フォーカルプレーンシャッター101は、システム制御部50の制御下で、撮像部22の露光時間を制御する。撮像部22は、光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子等で構成される撮像素子である。A/D変換器23は、撮像部22から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。
画像処理部24は、A/D変換器23からのデータ、又は、メモリ制御部15からのデータに対し所定の画素補間、縮小といったリサイズ処理や色変換処理を行う。また、画像処理部24は、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてシステム制御部50が露光制御、測距制御を行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理が行われる。また、画像処理部24は、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行う。
A/D変換器23からの出力データは、画像処理部24及びメモリ制御部15を介して、或いは、メモリ制御部15を介してメモリ32に直接書き込まれる。メモリ32は、撮像部22によって得られA/D変換器23によりデジタルデータに変換された画像データや、表示部28に表示するための画像データを格納する。メモリ32は、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像及び音声を格納するのに十分な記憶容量を備える。また、メモリ32は、画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)を兼ねる。D/A変換器25は、メモリ32に格納されている画像表示用のデータをアナログ信号に変換して表示部28に供給する。こうして、メモリ32に書き込まれた表示用の画像データはD/A変換器25を介して表示部28により表示される。
表示部28は、LCD等の表示器上に、D/A変換器25からのアナログ信号に応じた表示を行う。A/D変換器23によって一度A/D変換されメモリ32に蓄積されたデジタル信号をD/A変換器25においてアナログ変換し、表示部28に逐次転送して表示することで、電子ビューファインダとして機能し、LV表示(スルー画表示)が行われる。
不揮発性メモリ56は、電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばEEPROM等が用いられる。不揮発性メモリ56は、システム制御部50の動作用の定数、プログラム等を記憶する。ここでいう、プログラムとは、本実施形態にて後述するフローチャートを実行するためのプログラムのことである。
システム制御部50は、カメラ100全体を制御する。システム制御部50が、不揮発性メモリ56に記憶されたプログラムを実行することで、本実施形態にて後述するフローチャートを実行する。
システムメモリ52は、例えばRAMが用いられる。システムメモリ52には、システム制御部50の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ56から読み出したプログラム等を展開する。また、システム制御部50は、メモリ32、D/A変換器25、表示部28等を制御することにより表示制御も行う。
システムタイマー53は、各種制御に用いる時間や、内蔵された時計の時間を計測する計時部である。
フラッシュ制御回路54は、フラッシュ19を制御し、フラッシュ19のポップアップや発光タイミング、発光量の調整を行う。
モード切り替えスイッチ60、シャッターボタン61の操作によりオンされる第1シャッタースイッチ62及び第2シャッタースイッチ64、操作部70は、システム制御部50に各種の動作指示を入力する。
モード切り替えスイッチ60は、システム制御部50の動作モードを静止画記録モード、動画記録モード、再生モード等のいずれかに切り替える。静止画記録モードに含まれるモードとして、オート撮影モード、オートシーン判別モード、マニュアルモード、絞り優先モード(Avモード)、シャッター速度優先モード(Tvモード)、撮影シーン別の撮影設定となる各種シーンモード、プログラムAEモード、カスタムモード等がある。モード切り替えスイッチ60で、静止画撮影モードに含まれるこれらのモードのいずれかに直接切り替えられる。或いは、モード切り替えスイッチ60で、静止画撮影モードに一旦切り替えた後に、静止画撮影モードに含まれるこれらのモードのいずれかに、他の操作部材を用いて切り替えるようにしてもよい。同様に、動画撮影モードにも複数のモードが含まれていてもよい。
第1シャッタースイッチ62は、シャッターボタン61の操作途中、いわゆる半押し(撮影準備指示)でオンとなり、第1シャッタースイッチ信号SW1を発生する。第1シャッタースイッチ信号SW1により、AF処理、AE処理、AWB処理、EF処理等の動作を開始する。第2シャッタースイッチ64は、シャッターボタン61の操作完了、いわゆる全押し(撮影指示)でオンとなり、第2シャッタースイッチ信号SW2を発生する。システム制御部50は、第2シャッタースイッチ信号SW2により、撮像部22からの信号読み出しから記録媒体200に画像データを書き込むまでの一連の撮影処理の動作を開始する。
操作部70は、ユーザからの操作を受け付ける各種操作部材である。操作部70には、既述したメイン電子ダイヤル71、サブ電子ダイヤル73、十字キー74、SETボタン75、LVボタン76、拡大ボタン77、再生ボタン78、MENUボタン79が含まれる。また、操作部70には、表示部28と一体的に構成され、表示部28に対する接触を検出可能なタッチパネルが含まれる。
電源制御部80は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。また、電源制御部80は、その検出結果及びシステム制御部50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体200を含む各部に供給する。電源部30は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる。
通信制御部82は、アクセサリーユニットの機能を利用するために通信方法の確立や情報通信を行う。
記録媒体I/F18は、記録媒体200とのインターフェースである。記録媒体200は、撮影された画像を記録するためのメモリカード等の記録媒体であり、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される。
以上のようにしたカメラ100は、ミラーダウンしたOVFモード(光学ファインダモード)と、ミラーアップしてLV表示を行うLVモード(ライブビューモード)とを切り替えることができる。
また、カメラ100は、オートパワーオフ機能を有し、無操作時間が一定時間以上発生することにより、待機状態に遷移する。電源スイッチ72の電源オフ操作による電源オフ状態では、電源スイッチ72の電源オン操作で電源オン状態に復帰し、それ以外の操作では電源オン状態に復帰しない。それに対して、オートパワーオフによる待機状態では、電源スイッチ72以外の一部の操作部材の操作を検出するようになっており、一部の操作部材の操作(以下、オートパワーオフ復帰操作と呼ぶ)で電源オン状態に復帰する。このようなオートパワーオフ機能により、電力消費を抑えることができる。
また、カメラ100は、1回のレリーズで、自動的にピント位置を変えながら連続撮影を行うフォーカスブラケット(以下、「FBK」と記す)撮影機能を有する。FBK撮影機能は、表示部28に表示されたスルー画を見ながら撮影を行うLV撮影専用の撮影機能である。
以下、図3乃至図5を参照して、実施形態に係るカメラ100の動作を説明する。
まず、図5を参照して、FBK撮影の設定操作について説明する。図5(a)〜(e)は、撮影設定画面の例を示す図である。
図5(a)に示すように、撮影設定画面には、撮影機能501が一覧表示される。十字キー74を操作することでカーソル502を移動させ、SETボタン75を押すことで任意の撮影機能を選択し、その設定変更画面に遷移する。
図5(a)の撮影設定画面で「フォーカスブラケット撮影ON」501が選択されると、図5(b)に示すように、FBK撮影設定画面に遷移する。FBK撮影設定画面では、機能タイトル503と、設定項目504〜506とが表示される。各設定項目504〜506には、それに対する設定内容が表示されている。
設定項目504は、FBK撮影機能の使用の有無を示す設定項目である。その設定画面は図5(c)に示す通りであり、ユーザは選択肢507の中から設定値を選択する。「する(オン)」設定の他に、「しない(オフ)」設定を選択可能である。
設定項目505は、FBK撮影における撮影回数を示す設定項目である。その設定画面は図5(d)に示す通りであり、ユーザは3桁の数字を変更することで撮影回数を設定する。初期値は100となっており、ここでは、百の位にフォーカスが当たっていてこの数値を変更できる状態になっている。指標509、指標510が表示されており、十字キー74を操作するか、各指標へのタッチ操作を行うことで数値を変更することができる。また、撮影回数の設定を確定させるためのOKボタン511、キャンセルするためのキャンセルボタン512が配置されている。
設定項目506は、FBK撮影におけるフォーカスステップ幅を示す設定項目である。その設定画面例は図5(e)に示す通りであり、ユーザは1〜9の1桁の数字を変更することでステップ幅を設定する。初期値は4となっている。指標513、指標514が表示されており、十字キー74を操作するか、各指標へのタッチ操作を行うことで数値を変更することができる。また、ステップ幅の設定を確定させるためのOKボタン515、キャンセルするためのキャンセルボタン516が配置されている。
次に、実施形態に係るカメラ100の動作を説明する。
図3は、カメラ100の起動から電源オフまでの処理を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、システム制御部50が、不揮発性メモリ56に記憶されたプログラムを読み出し、システムメモリ52に展開して実行することにより実現される。
ステップS301で、システム制御部50は、電源スイッチ72の電源オン操作の有無を判定する。電源オン操作がある場合はステップS302に進み、電源オン操作がない場合はステップS304に進む。
ステップS302で、システム制御部50は、起動処理を行う。
ステップS303で、システム制御部50は、FBK撮影設定をオフにする。このように電源オン操作による電源オン時には、ミラーダウンした状態のままであり、OVFモードになる。
ステップS304で、システム制御部50は、オートパワーオフ復帰操作の有無を判定する。オートパワーオフ復帰操作がある場合はステップS305に進み、オートパワーオフ復帰操作がない場合はステップS301に戻る。
ステップS305で、システム制御部50は、起動処理を行う。
ステップS306で、システム制御部50は、FBK撮影設定がオンであるか否かを判定する。FBK撮影設定がオンである場合はステップS307に進み、FBK撮影設定がオンでない、すなわちオフである場合はステップS308に進む。
ステップS307で、システム制御部50は、ミラーアップしてLV表示を行うLVモードに遷移させる。具体的には、ミラーアップによって、ミラー12を光路位置から退避位置に移動させ、被写体の光学像を撮像部22に導く状態にして、これによりOVFモードからLVモードに遷移する。このようにオートパワーオフ復帰時には、待機状態への遷移前のモードがLVモードであって、FBK撮影を行う設定を行っていれば、LVモードになり、それ以外では、ミラーダウンした状態のままであり、OVFモードになる。
ステップS308で、システム制御部50は、システムタイマー53に指示して、省電タイマーを設定する。省電タイマーは、オートパワーオフを発動する時間を表し、無操作時間が、省電タイマーとして設定された一定時間以上発生することにより、待機状態に遷移することになる。
ステップS309で、システム制御部50は、起動中動作を実行する。起動中動作の詳細については後述する。
ステップS310で、システム制御部50は、省電タイマーが満了したか否かを判定する。省電タイマーが満了していない場合はステップS311に進み、省電タイマーが満了した場合はステップS313に進む。
ステップS311で、システム制御部50は、電源スイッチ72の電源オフ操作の有無を判定する。電源オフ操作がある場合はステップS312に進み、電源オフ操作がない場合はステップS309に戻る。
ステップS312で、システム制御部50は、FBK撮影設定をクリアし、FBK撮影設定をオフにする。なお、図3のフローチャートでは、電源オン操作による電源オン時のステップS303、及び電源オフ操作による電源オフ時のステップS312で、FBK撮影を行う設定を解除する例としたが、そのいずれか一方だけを行うようにしてもよい。また、図5で述べたFBK撮影における撮影回数やステップ幅の設定値は、最新の設定値が維持されるようにしてもよいし、FBK撮影設定をオフにする度にデフォルト値に戻るようにしてもよい。
ステップS313で、システム制御部50は、LV表示中であるか否かを判定する。LV表示中である場合はステップS314に進み、LV表示中でない場合はステップS315に進む。
ステップS314で、システム制御部50は、ミラーダウンを行うように制御する。ミラーダウンによって、ミラー12を退避位置から光路位置に移動させ、すなわち光路中に進入させ、被写体の光学像を反射して撮像部22ではなくファインダ16に導く状態にして、これによりLVモードは終了し、OVFモードに遷移する。
ステップS315で、システム制御部50は、FBK撮影のオン及びオフ、撮影回数やステップ幅の設定値を不揮発性メモリ56に記憶するように制御する。これにより、LVモードでFBK撮影を行う設定にした状態で、オートパワーオフにより待機状態になるときは、FBK撮影を行う設定を維持することになる。
ステップS316で、システム制御部50は、電源オフ処理を行う。ここでいう電源オフ処理は、電源スイッチ72の電源オフ操作により電源オフ状態にすること、及びオートパワーオフにより待機状態にすることの両方を含む。
次に、ステップS309の起動中動作を説明する。
図4は、起動中動作の詳細を説明するためのフローチャートである。
ステップS401で、システム制御部50は、ユーザ操作の有無を判定する。ユーザ操作がある場合はステップS402に進み、ユーザ操作がない場合は本処理を抜ける。
ステップS402で、システム制御部50は、ステップS401において検知したユーザ操作がFBK撮影の設定操作であるか否かを判定する。FBK撮影の設定操作は、図5を参照して既述したとおりである。FBK撮影の設定操作である場合はステップS403に進み、FBK撮影の設定操作でない場合はステップS404に進む。
ステップS403で、システム制御部50は、FBK撮影の設定操作に応じた設定変更の処理を実行する。
ステップS404で、システム制御部50は、ステップS401において検知したユーザ操作が撮影操作であるか否かを判定する。撮影操作である場合はステップS405に進み、撮影操作でない場合はステップS408に進む。
ステップS405で、システム制御部50は、FBK撮影がオンであるか否かを判定する。図5に示すようにFBK撮影機能の使用の有無を示す設定項目504を参照することにより、FBK撮影がオンであるか否かを判定する。また、OVFモードであれば、FBK撮影はオンでないと判定する。FBK撮影がオンである場合はステップS406に進み、FBK撮影がオンでない、すなわちオフである場合はステップS407に進む。
ステップS406で、システム制御部50は、FBK撮影の設定に従ってFBK撮影を実行するように制御する。一方、ステップS407で、システム制御部50は、非FBK撮影を実行するように制御する。
ステップS408で、システム制御部50は、ステップS401において検知したユーザ操作がOVFモード/LVモード切替操作であるか否かを判定する。OVFモード/LVモード切替操作である場合はステップS409に進み、OVFモード/LVモード切替操作でない場合はステップS412に進む。
ステップS409で、システム制御部50は、OVFモードへの切り替えであるか否かを判定する。OVFモードへの切り替えである場合はステップS410に進み、OVFモードへの切り替えでない、すなわちLVモードへの切り替えである場合はステップS411に進む。
ステップS410で、システム制御部50は、ミラーダウンを行うように制御する。ミラーダウンによって、ミラー12を退避位置から光路位置に移動させ、すなわち光路中に進入させ、被写体の光学像を反射して撮像部22ではなくファインダ16に導く状態にして、これによりLVモードは終了し、OVFモードに遷移する。一方、ステップS411で、システム制御部50は、ミラーアップしてLV表示を行うLVモードに遷移させる。具体的には、ミラーアップによって、ミラー12を光路位置から退避位置に移動させ、被写体の光学像を撮像部22に導く状態にして、これによりOVFモードからLVモードに遷移する。
ステップS412で、システム制御部50は、システムタイマー53に指示して、省電タイマーを再設定する。
以上のように、LVモードで特定の撮影を行う設定にした状態(以下、特定状態と呼ぶ)で、電源スイッチ72の電源オフ操作により電源オフ状態になる場合、その後に電源スイッチ72の電源オン操作で電源オン状態になるときに、OVFモードになる。それに対して、特定状態で、オートパワーオフにより待機状態になる場合、その後にオートパワーオフ復帰操作により電源オン状態になるときに、LVモードになる。
電源スイッチ72の電源オフ操作により電源オフ状態になる状況は、ユーザの明示的な意思によるものである。この場合、ここまで行っていたFBK撮影を止めたといえるので、その後に電源オン状態になるときにはOVFモードになるのが、ユーザの意図に合っているといえる。
それに対して、オートパワーオフにより待機状態になる状況は、必ずしもユーザの明示的に意思によるものではない。この場合、ここまで行っていたFBK撮影を止めようとしているとは限らない。例えば特定状態で、カメラ100を三脚に設置しようとしたときに、その作業に時間がかかってしまい、オートパワーオフにより待機状態になるような状況もありえる。このときは、LVモードが解除されるのではなく、その後に電源オン状態になるときにはLVモードになるのが、ユーザの意図に合っているといえる。
このように電源スイッチ72の電源オフ操作により電源オフ状態になる場合と、オートパワーオフにより待機状態になる場合とで、その後に電源オン状態になるときに、ユーザの意図に合ったモードにすることができる。
本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
上述した実施形態においては、システム制御部50が制御を行うものとして説明したが、1つのハードウェアが制御を行うようにしてもよいし、複数のハードウェア(例えば複数のプロセッサや回路)が処理を分担することで制御を行うようにしてもよい。
上述した実施形態においては、本発明をデジタル一眼レフカメラに適用した例を説明したが、これに限られるものではなく、OVFモードとLVモードとを切り替える撮像装置であれば適用可能である。
(他の実施形態)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
28:表示部、50:システム制御部、52:システムメモリ、56:不揮発性メモリ、72:電源スイッチ、100:デジタルカメラ

Claims (9)

  1. 光学ファインダモードとライブビューモードとを切り替える撮像装置であって、
    ライブビューモードで特定の撮影を行う設定にした特定状態で、電源オフ操作により電源オフ状態になる場合、その後に電源オン状態になるとき、光学ファインダモードになり、
    前記特定状態で、オートパワーオフにより待機状態になる場合、その後に電源オン状態になるときに、ライブビューモードになるように制御する制御手段を備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記特定の撮影は、フォーカスブラケット撮影であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御手段は、前記特定状態で電源オフ操作により電源オフ状態になるとき、及び、その後に電源オン状態になるときの少なくともいずれか一方のタイミングで、前記特定の撮影を行う設定を解除することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記制御手段は、前記特定状態でオートパワーオフにより待機状態になるとき、前記特定の撮影を行う設定を維持することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 電源オフ操作は、所定の操作部材の電源オフ操作であり、前記所定の操作部材の電源オン操作により電源オン状態になることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. オートパワーオフにより待機状態になる場合、前記所定の操作部材以外の操作部材の操作により電源オン状態になることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 光学ファインダモードとライブビューモードとを切り替える撮像装置を制御する撮像装置の制御方法であって、
    ライブビューモードで特定の撮影を行う設定にした特定状態で、電源オフ操作により電源オフ状態になる場合、その後に電源オン状態になるときに、光学ファインダモードになり、
    前記特定状態で、オートパワーオフにより待機状態になる場合、その後に電源オン状態になるときに、ライブビューモードになるように制御するステップを有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  8. コンピュータを、請求項1乃至6のいずれか1項に記載された撮像装置の各手段として機能させるためのプログラム。
  9. コンピュータを、請求項1乃至6のいずれか1項に記載された撮像装置の各手段として機能させるためのプログラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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