JP6936115B2 - 螺旋管の製管装置 - Google Patents

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Description

本発明は、帯状部材を螺旋状に巻回して螺旋管を製造する製管装置に関し、特に製管しながら推進される自走式の製管装置に関する。
老朽化した下水管等の既設管を更生するために、合成樹脂製の帯状部材を前記既設管の内周に沿って螺旋状に巻回することによって螺旋管からなる更生管を製管することが知られている。更に、推進(自走)されながら、その後方に螺旋管(更生管)を製管する自走式の製管装置が知られている(特許文献1、2等参照)。
この種の製管工法においては、一般に、螺旋管を一定径(一定周長)かつ一定断面にするための内周規制体や外周規制体が用いられている(特許文献1、2等参照)。
内周規制体は、例えば環状のフレームと、該フレームの周方向に間隔を置いて配置された複数の案内ローラとを有し、製管装置に組み込まれている。該内周規制体の外周に帯状部材が張り付けられることによって、螺旋管が内周側から規制される(特許文献1等参照)。
外周規制体は、例えば、製管装置とは別体の円弧状の板部材によって構成され、既設管内に設置される(特許文献2等参照)。該外周規制体の内周に帯状部材が張り付けられることによって、螺旋管が外周側から規制される。製管装置と並行して前進される外周規制体も知られている。
既設管を外周規制体とすることで、更生管を既設管の内周に張り付ける方法も知られている(特許文献3、4等参照)。
特開2003−039552号公報 国際公開WO2014/199706 特開2015−187482号公報 国際公開WO2016/175243
内周規制体は更生管内面に存在するため、施工中の流下断面を小さくする。その結果、施工区間上流側の水位を上昇させたり、作業員の通行を阻害したりする。また、更生管の周長を変更する場合は内周規制体の環状フレームと案内ローラを組み直す必要があり、周長調節が容易でない。
製管装置とは別体の外周規制体においては、事前に既設管を正確に測量したり外周規制体を設計通りに設置したりする必要があり、工事期間が長くなり工事費用が増える。また、機材が剛直であるために人孔からの搬入が容易でない。製管装置と並行移動する外周規制体においては、前記に加えて、既設管の断面変化に対する対応が困難である。
既設管を外周規制体とする方法においては、更生管が既設管の形状に依存し、任意の更生管周長を得ることはできない。
本発明は、かかる事情に鑑み、更生管などの螺旋管の周長ないしは直径を簡易かつ任意に設定することができる自走式の製管装置を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するため、本発明は、螺旋管となるべき帯状部材における未製管の後続帯部を、先行して製管された先行螺旋管部の内外方向に沿う装置高さ方向に対して斜めに押し出し、該押し出し力によって前記後続帯部の縁を前記先行螺旋管部の一周先行する対向縁と嵌合させるとともに螺旋状の巻回方向に沿って推進される、螺旋管の製管装置であって、
前記先行螺旋管部の前記対向縁を含む管端部の周方向の一部分上に、推進前後方向を前記巻回方向に沿わせて配置される装置フレームと、
前記装置フレームに設けられ、前記後続帯部に前記押し出し力を付与する駆動部と、
前記管端部の外周に掛け回されるように延びるとともに前記装置フレームに係着された非自立性の長尺体と、
を備えたことを特徴とする。
当該製管装置によれば、螺旋管の管端部の外周に長尺体が張り付くようにしながら製管することによって、長尺体に張力が働く。該張力によって長尺体がほぼ真円の円形になり、ひいては管端部がほぼ真円の円形断面になる。長尺体における管端部の外周に掛け回された部分の長さ(以下「実質長さ」と称す)や前記掛け回された部分の両端部どうしの距離を調整することで、管端部の周長ないしは直径を簡易かつ任意に設定できる。
言い換えると、管端部が長尺体によって外周側から規制される。したがって、前記長尺体は、外周規制体の一種である。
一方、長尺体は、非自立性であり、張力が働くことではじめて円形に保たれる点、及び製管装置の構成要素の1つとして装置フレームと一体に推進される点において、前掲特許文献2などの従来の一般的な外周規制体と異なる。
長尺体が装置フレームと一体に推進されるから、製管が進む度に外周規制体を設置し直す必要が無い。
長尺体における非自立性とは、長尺体自体には螺旋状ないしは環状の形状を保持する形状保持力ないしは形状保持機能が備えられておらず、自重その他の外力によって簡単に変形されることを言う。更に長尺体は可撓性(フレキシブル性)を有していてもよい。一方、管端部の周長や更生管の直径などに応じて設定した実質長さが製管時に変わってしまうので、長尺体は長手方向に伸縮性を有していないのが好ましい。
当該製管装置においては、内周規制体が不要である。したがって、既設の下水管等の導水管を螺旋管でライニングして更生する場合、施工中の流水阻害を緩和できる。
管端部とは、先行螺旋管部が管軸に沿って延伸されていく方向(延伸方向)の前端の約一周部分を言う。延伸方向の前方を「延伸前方」と称し、延伸方向の後方を「延伸後方」と称す。
前記装置高さ方向の底部側は、螺旋管の外周側へ向けられ、装置高さ方向の頂部側は、螺旋管の内周側へ向けられる。
前記押し出し方向は、前記駆動部から装置高さ方向の底部側かつ推進後方へ向けられる。
前記帯状部材の外周面には溝部又は段差が帯長方向へ延びるように形成されており、
前記長尺体が、前記溝部又は段差に収納可能であることが好ましい。
これによって、螺旋管を既設管の内周にライニングする場合、長尺体が既設管に当たるのを回避でき、長尺体の損傷を抑制でき、かつ推進時の摩擦抵抗を軽減できる。また、既設管と螺旋管との間に長尺体の配置スペースを確保しなくて済み、それだけ螺旋管の管内断面積を大きくできる。
前記装置フレームには、前記長尺体の両端部を係着する一対の係着部が設けられていることが好ましい。
これによって、長尺体の両端部を係着部を介して装置フレームに止めることができる。長尺体の両端部を止めることで、長尺体に張力が確実に発現されるようにできる。
前記一対の係着部どうしが、前記推進前後方向に接近離間可能であることが好ましい。
長尺体の実質長さが管端部の一周未満の場合は、前記一対の係着部どうしを接近させると、長尺体が縮径される。したがって、螺旋管を縮周長ないしは縮径製管できる。一方、前記一対の係着部どうしを離間させると、長尺体が拡径される。したがって、螺旋管を拡周長ないしは拡径製管できる。
なお、長尺体の実質長さが管端部の一周超(二周未満)の場合、係着部どうしの接近によって長尺体が拡径されることで、螺旋管を拡周長ないしは拡径製管できる。係着部どうしの離間によって長尺体が縮径されることで、螺旋管を縮周長ないしは縮径製管できる。
少なくとも一方の係着部が装置フレームに対して推進前後方向に移動可能であってもよい。装置フレームが変形することで一対の係着部どうしが推進前後方向に接近離間されるようになっていてもよい。
前記係着部の1つが、前記長尺体の端部を巻取・繰出可能な巻取機を含んでいてもよい。
巻取機による巻き取りによって、長尺体の実質長さが短くなり、縮周長ないしは縮径製管できる。
巻取機による繰り出しによって、長尺体の実質長さが延び、拡周長ないしは拡径製管できる。
長尺体における巻取機に巻き取られた部分の長さは、実質長さに含まれない。
前記装置フレームには、前記管端部に対して、前記推進前後方向及び装置高さ方向と直交する装置幅方向に拘束されるとともに前記推進前後方向へスライド可能に係合される管端ガイドが設けられており、
前記長尺体の少なくとも一方の端部が、前記管端ガイドを介して前記装置フレームに係着されていることが好ましい。
前記管端ガイドによって製管装置を管端部に安定的に係着させて推進させることができる。かつ長尺体の端部の係着部を管端ガイドに設けることで、長尺体の端部の引き回しを簡素化できる。
前記長尺体が、ワイヤロープ、チェーン、バンド又はリンクローラの何れか1つを含むことが好ましい。
これらワイヤロープ、チェーン、バンド又はリンクローラは、管端部の外周に掛け回し可能、かつ張力を発現可能である。
前記バンドは、例えば鋼製の帯板で構成されていてもよい。
前記リンクローラは、環状に並べられた複数の回転可能なローラ(回転体)と、隣接するローラどうしを連ねるリンク(連接部材)とを含むことが好ましい。
本発明の製管装置によれば、螺旋管の周長ないしは直径を簡易かつ任意に設定することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る製管装置を、更生管を製管中の状態で模式的に示す側面図である。 図2は、前記製管装置によって更生施工中の既設管の断面図である。 図3は、第1実施形態における施工途中の更生管(螺旋管)の斜視図である。 図4(a)は、図1のIVa−IVa線に沿う断面図である。図4(b)は、図1のIVb−IVb線に沿う断面図である。 図5は、本発明の第2実施形態に係る製管装置を、更生管を製管中の状態で模式的に示す側面図である。 図6は、図5のVI−VI線に沿う矢視図である。 図7は、本発明の第3実施形態を示し、図7(a)は、図4(a)に相当する断面図である。図7(b)は、図4(b)に相当する断面図である。 図8は、本発明の第4実施形態に係る長尺体の一部を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
<第1実施形態>
図2は、老朽化した既設管1を更生する様子を示したものである。既設管1としては、下水道管、上水道管、農業用水管、ガス管等が挙げられる。既設管1の内壁に螺旋管からなる更生管9がライニングされている。更生管9は、長尺の帯状部材90によって構成されている。帯状部材90は、地上のドラム6から人孔4を経て既設管1に導入され、更生管9(螺旋管)に製管されている。
図4に示すように、帯状部材90は、合成樹脂からなる帯本体90aと、前記帯本体90aの外周面に設けられた鋼製の補強帯材96とを含む。帯状部材90が、螺旋状に巻回され、かつ一周違いに隣接する縁の嵌合部93,94どうしが凹凸嵌合によって接合されている。
図4に示すように、帯状部材90の外周面には溝部95b及び段差96dが帯長方向へ延びるように形成されている。溝部95bは、例えば帯本体90aの嵌合部93,94とリブ95との間に形成されるか、又は補強帯材96における両側の凹んだ部分によって構成されている。段差96dは、補強帯材96における外周側(図2において上下)へ突出された中央部分と嵌合部93,94との間に形成されている。
図2及び図3に示すように、製管途中の帯状部材90は、先行して製管された螺旋状の先行螺旋管部91と、先行螺旋管部91における巻回方向の先端部に続く未製管の後続帯部92とを含む。先行螺旋管部91における、管軸に沿って延伸されていく延伸方向EDの前端(図2において右端)の約一周部分を「管端部91e」と称す。
図2に示すように、管端部91eに製管装置3が配置されている。製管装置3が推進前方へ推進(自走)しながら帯状部材90を螺旋状の更生管9に製管する。
図1に示すように、製管装置3は、二点鎖線にて模式的に示す装置フレーム3fと、駆動部10と、管端ガイド20を備えている。装置フレーム3fは、管端部91eの周方向の一箇所に配置されている。
図3に示すように、装置フレーム3fひいては製管装置3の推進前後方向LDは、延伸方向EDに対して交差し、先行螺旋管部91の巻回方向(図1において時計回り)に沿うように向けられている。
図2に示すように、装置フレーム3fひいては製管装置3における、推進前後方向LDと直交する装置幅方向WDは、既設管1の軸線に対して先行螺旋管部91のリード角の分だけ傾けられている。
図1に示すように、装置フレーム3fひいては製管装置3における、推進前後方向LD及び装置幅方向WDと直交する装置高さ方向HDは、既設管1及び先行螺旋管部91の内外方向ないしは径方向に向けられている。
図1に示すように、装置フレーム3fに駆動部10が設けられている。駆動部10は、少なくとも一対の駆動ローラ13,13とモータ等の回転駆動機構(図示省略)を含む。駆動ローラ13の軸線は、装置幅方向WD(図1において紙面と直交する方向)へ向けられている。一対の駆動ローラ13,13によって、後続帯部92が厚み方向の両側から挟み付けられている。前記回転駆動機構によって各駆動ローラ13が自軸まわりに回転駆動される。駆動ローラ13の回転方向は、後続帯部92を先行螺旋管部91の内周側から管端部91eへ向けて装置高さ方向HDに対して斜めに押し込む向きに設定されている。
図1に示すように、装置フレーム3fの高さ方向HDの底部(外周側部)に管端ガイド20が設けられている。管端ガイド20は、推進前後方向LDに互いに離れた2つ(複数)のガイド部21,22を含む。図4(a)及び同図(b)において簡略化して示すように、各ガイド部21,22は、帯状部材90を外周側から受ける受け部21a,22a、帯状部材90を内周側から押さえる押え部21b,22b、及び溝部95bへの係止部21c,22cを含み、先行螺旋管部91の管端部91eに対して装置幅方向WDに拘束されるとともに推進前後方向LDへスライド可能に係合されている。
図1及び図3に示すように、前側ガイド部21は、後側ガイド部22に対してほぼ1ピッチ分だけ、言い換えると帯状部材90のほぼ幅寸法分だけ延伸後方(図1において紙面奥)へずれ、かつ推進前方に離れて配置されている。後側ガイド部22上又はその近くに、後続帯部92と管端部91eの対向する嵌合部93,94どうしが嵌合する嵌合位置9pが配置されている。なお、嵌合位置9pは推進前後方向に変動し得る。
図3に示すように、さらに製管装置3は、更生管9の周長決定手段として、長尺体30を備えている。長尺体30は、非自立性の条体であり、好ましくは更に可撓性(フレキシブル性)を有している。かかる長尺体30として、例えばワイヤロープが用いられているが、これに限られずチェーンが用いられていてもよい。
長尺体30は、管端部91eの巻回方向に沿って螺旋管状に延び、管端部91eの外周に一周ほど掛け回されている。長尺体30における管端部91eの外周に掛け回された部分の長さ(実質長さ)は、管端部91eの周長より短い。
図4に示すように、長尺体30は、管端部91eの溝部95bに収納されている。すなわち、長尺体30は、溝部95bに収納可能な大きさになっており、溝部95bからはみださない。よって、長尺体30は既設管1に接触しない。帯状部材90を所定径となるよう一、二回巻いて更生管9を作り、その後長尺体30を溝部95bに通すことができる。
長尺体30の両端部31,32は、次のようにして装置フレーム3fに係着されている。
図3に示すように、管端ガイド20のガイド部21,22には一対の係着部41,42が設けられている。ひいては装置フレーム3fに係着部41,42が設けられている。図4に示すように、これら係着部41,42は、例えばボルト41a,42aを含む。
図4(a)に示すように、前側ガイド部21のボルト41aの締め付けによって、長尺体30の一端部31が前側ガイド部21に係着されている。
図4(b)に示すように、後側ガイド部22のボルト42aの締め付けによって、長尺体30の他端部32が後側ガイド部22に係着されている。この結果、長尺体30の両端部31,32が、管端ガイド20を介して装置フレーム3fに係着されている。
なお、係着部41,42が、ボルト41a,42aに代えて、長尺体30の端部31,32を挟み付けるピンチ機構を有していてもよい。長尺体30の端部31,32が溶接によってガイド部21,22に接合されていてもよく、前記溶接部が係着部41,42を構成していてもよい。
図1において太線矢印a21,a22にて模式的に示すように、管端ガイド20のガイド部21,22の何れか一方又は両方は、他方に対して推進前後方向LDに接近・離間可能になっている。少なくとも一方のガイド部21,22が装置フレーム3fに対して推進前後方向LDにスライドされるようになっていてもよい。装置フレーム3fが推進前後方向LDに変形されることによって、ガイド部21,22どうしが接近・離間されるようになっていてもよい。
したがって、係着部41,42どうしが推進前後方向LDに接近・離間可能になっている。ひいては、長尺体30の両端部31,32どうしの距離Lが拡縮可能になっている。
製管装置3によって、次のようにして更生管9が製管される。
駆動部10の駆動ローラ13を回転駆動させることによって、後続帯部92を嵌合位置9pへ向けて押し出す。これによって、嵌合位置9pにおいて、後続帯部92の第2嵌合部94(縁)と先行螺旋管部91の管端部91eの第1嵌合部93(一周先行する対向縁)どうしが嵌合される。
嵌合によって推進反力が働き、製管装置3が、先行螺旋管部91の巻回方向の前方(図1において時計回り方向)へ推進される。これによって、先行螺旋管部91を延伸させることができ、ひいては、更生管9を形成することができる。
前記推進時には、長尺体30が溝部95bに沿って摺動しながら装置フレーム3fと一緒に推進される。
製管装置3によれば、例えば前側ガイド部21と帯状部材90との間の摩擦抵抗力と駆動ローラ13による押し込み力とを互いに調節したり、装置フレーム3fの高さ方向HDを延伸方向EDの前後に傾斜させたりすることで、更生管9の管端部91eの周長ないしは直径を大きくしたり小さくしたりできる(特許文献4等参照)。
ここで、管端部91eの外周に長尺体30が張り付くように製管することによって、長尺体30に張力が働く。該張力によって長尺体30がほぼ真円の円形になる。更には管端部91eをほぼ真円の円形断面にすることができる。
前記管端部91eの周長ないしは直径は、長尺体30の実質長さ及び端部31,32間の距離Lによって決まる。したがって、例えば長尺体30の実質長さを一定とし、かつガイド部21,22どうしを接近、離間させることによって、管端部91eの周長ないしは直径を容易かつ任意に設定できる。
具体的には、拡周長ないしは拡径したい時は、ガイド部21,22どうしを離間させて、端部31,32間の距離Lを大きくし、該距離Lと長尺体30の実質長さの合計が更生管9の所望の周長(>現在の周長)と等しくなるようにする。このとき、長尺体30が緩む。この緩んだ分だけ、製管装置3によって更生管9の周長ないしは直径を大きくするように製管する。これによって、長尺体30が管端部91eの外周に再び張り付き、緩みが解消する。この結果、更生管9を調整前よりも大きな所望の周長ないしは直径の円形断面にすることができる。長尺体30を緩める際、多段階的又は段階的に緩めてもよい。
縮周長ないしは縮径したい時は、一旦、製管装置3によって管端部91eの周長ないしは直径が所望の大きさよりも小さくなるように製管する。これによって、長尺体30が緩む。次に、ガイド部21,22どうしを接近させ、端部31,32間の距離Lを小さくし、該距離Lと長尺体30の実質長さの合計が更生管9の所望の周長と等しくなるようにする。この時点の管端部91eの周長は前記所望の周長より小さいから、長尺体30は未だ緩んでいる。この緩みの分だけ、製管装置3によって更生管9の周長ないしは直径を大きくするように製管する。これによって、長尺体30が管端部91eの外周に張り付き、緩みが解消する。この結果、更生管9を調整前よりも小さな所望の周長ないしは直径の円形断面にすることができる。長尺体30を締める際、多段階的又は段階的に締めてもよい。
製管装置3においては、内周規制体が不要である。したがって、更生施工中の流水阻害を緩和できる。
長尺体30を溝部95bに収納することによって、長尺体30が既設管1と接触するのを避けて、長尺体30を保護できる。また、既設管1と更生管9との間に長尺体30の配置スペースを確保しなくて済む。それだけ更生管9の管路断面積を大きくできる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において既述の形態と重複する構成に関しては、適宜、図面に同一符号を付して説明を省略する。
<第2実施形態>
図5及び図6は、本発明の第2実施形態を示したものである。第2実施形態の製管装置3Bにおいては、前側ガイド部21またはその近くに巻取機43(係着部)が配置されている。長尺体30の一端部31が巻取機43に巻き取られて係着されている。長尺体30における巻取機43に巻き取られた部分の長さは、長尺体30の実質長さに含まれない。
なお、詳細な図示は省略するが、長尺体30の他端部32は、第1実施形態(図4(b))と同様の係着部42によって後側ガイド部22に係着されている。
これとは逆に、長尺体30の一端部31が第1実施形態(図4(a))と同様の係着部41によって前側ガイド部21に係着され、かつ長尺体30の他端部32が巻取機43に巻き取られていてもよい。
巻取機43を繰り出し方向に回すと、長尺体30の巻き取られていた部分が繰り出されることで、長尺体30の実質長さが延びる。その分だけ、管端部91eを拡周長ないしは拡径製管できる。
巻取機43を巻き取り方向に回すと、長尺体30が巻取機43に巻き取られることで、長尺体30の実質的な周長が小さくなる。これによって、管端部91eを縮周長ないしは縮径製管できる。
なお、縮周長ないしは縮径製管時には、第1実施形態と同様に、一旦、製管装置3によって管端部91eの周長ないしは直径が所望の大きさよりも小さくなるように製管し、長尺体30を緩ませる。次に、巻取機43を巻き取ることで長尺体30を短くする。巻き取り後、長尺体30の実質長さを確認する。前記実質長さと端部31,32間の距離Lの合計が所望の周長と一致したときは、巻取機43をロックして長尺体30の実質長さを固定する。この時点では長尺体30が未だ緩んでいる。この緩みの分だけ、製管装置3によって更生管9の周長ないしは直径を大きくするように製管し、長尺体30を管端部91eの外周に張り付かせる。この結果、更生管9を調整前よりも小さな所望の周長ないしは直径の円形断面にすることができる。
<第3実施形態>
図7は、本発明の第3実施形態を示したものである。第3実施形態においては、長尺体が、バンド30Cによって構成されている。バンド30Cは、例えば鋼製の平帯板からなり、非自立性及び可撓性を有している。該バンド30Cが、段差96dに収容されている。したがって、バンド30Cが既設管1に摺擦して損傷するのを回避できる。
なお、バンド30Cの材質は、所要の張力を発現するものであれば鋼などの金属に限られず、樹脂であってもよい。
<第4実施形態>
図8は、本発明の第4実施形態を示したものである。第4実施形態においては、長尺体が、リンクローラ50によって構成されている。リンクローラ50は、環状に並べられた複数の回転可能なローラ51と、隣接するローラ51を回転可能に連ねるリンク52とを含み、非自立性である。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変をなすことができる。
例えば、長尺体30の端部31,32が、管端ガイド20を介さずに、装置フレーム3fに直接係着されていてもよい。
長尺体30が、管端部91eの外周に一周以上掛け回されていてもよい。
長尺体30の3箇所以上が装置フレーム3fに係着されていてもよい。
長尺体30が閉環状であってもよい。閉環状の長尺体の1箇所が装置フレーム3fに係着されていてもよい。
装置フレーム3fの管端ガイド20以外の部分に、長尺体30の端部31,32の係着部41,42が設けられていてもよい。
係着部41,42の何れか一方が管端ガイド20に設けられ、他方が装置フレーム3fの管端ガイド20以外の部分に設けられていてもよい。
長尺体30,30C,50が、溝部95b又は段差96dから外周側へはみ出していてもよい。
本発明の製管装置は、既設管1を更生するための更生管9に限られず、種々の螺旋管の製造に適用できる。
本発明は、例えば下水道管、農業用水管等の既設管を更生管のライニングによって構成する既設管更生技術に適用できる。
ED 延伸方向
LD 推進前後方向
WD 装置幅方向
HD 装置高さ方向
1 既設管
9 更生管(螺旋管)
90 帯状部材
91 先行螺旋管部
91e 管端部
92 後続帯部
95b 溝部
96d 段差
3,3B 製管装置
3f 装置フレーム
10 駆動部
20 管端ガイド
21 前側ガイド部
22 後側ガイド部
30 長尺体
30C バンド(長尺体)
31 一端部
32 他端部
41 前側係着部
42 後側係着部
50 リンクローラ(長尺体)
51 ローラ
52 リンク

Claims (7)

  1. 螺旋管となるべき帯状部材における未製管の後続帯部を、先行して製管された先行螺旋管部の内周側から該先行螺旋管部の内外方向に沿う装置高さ方向に対して斜めに押し出し、該押し出し力によって前記後続帯部の縁を前記先行螺旋管部の一周先行する対向縁と嵌合させるとともに螺旋状の巻回方向に沿って推進される、螺旋管の製管装置であって、
    前記先行螺旋管部の延伸方向の前端の前記対向縁を含む管端部の周方向の一部分上に、推進前後方向を前記巻回方向に沿わせて配置される装置フレームと、
    前記装置フレームに設けられ、前記後続帯部に前記押し出し力を付与することによって前記装置フレームを前記推進前後方向へ推進させる駆動部と、
    前記管端部の外周に掛け回されるように延びるとともに前記装置フレームに係着され、前記装置フレームと一体に推進される非自立性の長尺体と、
    を備え、前記管端部を、内周側からは規制せずに前記長尺体によって外周側から規制することを特徴とする製管装置。
  2. 螺旋管となるべき帯状部材における未製管の後続帯部を、先行して製管された先行螺旋管部の内外方向に沿う装置高さ方向に対して斜めに押し出し、該押し出し力によって前記後続帯部の縁を前記先行螺旋管部の一周先行する対向縁と嵌合させるとともに螺旋状の巻回方向に沿って推進される、螺旋管の製管装置であって、
    前記先行螺旋管部の前記対向縁を含む管端部の周方向の一部分上に、推進前後方向を前記巻回方向に沿わせて配置される装置フレームと、
    前記装置フレームに設けられ、前記後続帯部に前記押し出し力を付与する駆動部と、
    前記管端部の外周に掛け回されるように延びるとともに前記装置フレームに係着された非自立性の長尺体と、
    を備え、前記装置フレームには、前記長尺体の両端部を係着する一対の係着部が設けられており、
    前記係着部の1つが、前記長尺体の端部を巻取・繰出可能な巻取機を含むことを特徴とする製管装置。
  3. 螺旋管となるべき帯状部材における未製管の後続帯部を、先行して製管された先行螺旋管部の内外方向に沿う装置高さ方向に対して斜めに押し出し、該押し出し力によって前記後続帯部の縁を前記先行螺旋管部の一周先行する対向縁と嵌合させるとともに螺旋状の巻回方向に沿って推進される、螺旋管の製管装置であって、
    前記先行螺旋管部の前記対向縁を含む管端部の周方向の一部分上に、推進前後方向を前記巻回方向に沿わせて配置される装置フレームと、
    前記装置フレームに設けられ、前記後続帯部に前記押し出し力を付与する駆動部と、
    前記管端部の外周に掛け回されるように延びるとともに前記装置フレームに係着された非自立性の長尺体と、
    を備え、前記装置フレームには、前記管端部に対して、前記推進前後方向及び装置高さ方向と直交する装置幅方向に拘束されるとともに前記推進前後方向へスライド可能に係合される管端ガイドが設けられており、
    前記長尺体の少なくとも一方の端部が、前記管端ガイドを介して前記装置フレームに係着されていることを特徴とする製管装置。
  4. 前記装置フレームには、前記長尺体の両端部を係着する一対の係着部が設けられていることを特徴とする請求項1又はに記載の製管装置。
  5. 前記一対の係着部どうしが、前記推進前後方向に接近離間可能であることを特徴とする請求項2又は4に記載の製管装置。
  6. 前記帯状部材の外周面には溝部又は段差が帯長方向へ延びるように形成されており、
    前記長尺体が、前記溝部又は段差に収納可能であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の製管装置。
  7. 前記長尺体が、ワイヤロープ、チェーン、バンド又はリンクローラの何れか1つを含むことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の製管装置。
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