JP6832109B2 - 螺旋管の製造方法及び製管装置 - Google Patents
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Description
本発明は、カーブ部においても螺旋管を連続的に製管可能とし、螺旋管を既設管のライニング更生に適用する場合は、既設管と螺旋管の間の隙間の縮小化と、工期の短縮化を両立させることを目的とする。
前記接合と併行して又は前記接合前に、前記カーブ部の外まわり側部における帯状部材の幅を前記ストレート部のときより広げる操作と、前記カーブ部の内まわり側部における帯状部材の幅を、前記ストレート部のときより縮める操作の少なくとも一方を実行することを特徴とする。
帯状部材の前記接合操作される箇所において、接合操作と同時に幅拡縮操作を行ってもよく、前記接合操作される箇所から周方向に少しずれた箇所において幅拡縮操作を行ってもよい。
前記外まわり側部において前記製管装置の帯状部材との係止部を前記延伸前方側へ付勢する操作と、前記内まわり側部において前記係止部を前記延伸後方側へ付勢する操作の少なくとも一方を実行することが好ましい。
外まわり側部において製管装置の帯状部材との係止部を延伸前方側へ付勢することによって、帯状部材を拡幅させることができる。或いは、内まわり側部において製管装置の帯状部材との係止部を延伸後方側へ付勢することによって、帯状部材を縮幅させることができる。これら操作の少なくとも一方を実行することで、螺旋管をカーブさせることができる。
製管装置全体を人力等によって延伸前方側又は延伸後方側へ押し引き(付勢)してもよく、製管装置の装置フレームを人力で支えたり既設管等に当てて反力を取ったりしながら、装置フレームに対して係止部を延伸前方側又は延伸後方側へスライド(付勢)させてもよい。
前記外まわり側部においては前記製管装置の押圧部材によって前記帯状部材を厚み方向に圧縮させることが好ましい。
前記圧縮によって、帯状部材を拡幅変形させることができる。これによって、螺旋管をカーブさせることができる。
螺旋管を既設管のライニング更生に適用する場合は、帯状部材を押圧部材と既設管の内壁との間に挟み、かつ押圧部材を既設管の内壁へ押し当てることで、帯状部材を圧縮して拡幅させてもよい。押圧部材と押圧受け部材との間に帯状部材を挟み、かつ押圧部材と押圧受け部材を接近させることで、帯状部材を圧縮して拡幅させてもよい。
前記製管装置に設けられたガイドレールを、前記帯状部材の長手方向へ延びる溝部にスライド可能に嵌めた状態で、前記外まわり側部において前記ガイドレールを前記推進後方側へ向かって前記延伸前方側へ傾ける操作と、前記内まわり側部において前記ガイドレールを前記推進後方側へ向かって前記延伸後方側へ傾ける操作の少なくとも一方を実行することが好ましい。
外まわり側部において、ガイドレールを推進後方側へ向かって延伸前方側へ傾けた状態で製管装置を推進させると、ガイドレールの案内によって、帯状部材を拡幅させることができる。内まわり側部において、ガイドレールを推進後方側へ向かって延伸後方側へ傾けた状態で製管装置を推進させると、ガイドレールの案内によって、帯状部材を縮幅させることができる。これら操作の少なくとも一方を実行することによって、螺旋管をカーブさせることができる。
検知結果に基づいて、前記帯状部材の幅を拡縮させるか否かを判断することが好ましい。
周方向位置検知手段による周方向位置の検知によって、製管装置が外まわり側部上に在るか、内まわり側部上に在るかを判断することができる。これによって、外まわり側部における帯状部材の拡幅操作又は内まわり側部における帯状部材の幅縮小化操作を確実に実行できる。
前記第2帯状部材を、螺旋状の隙間を開けて螺旋状に巻回するとともに、
前記外まわり側部において前記螺旋状隙間の幅を前記ストレート部のときより広くする操作と、前記内まわり側部において前記螺旋状隙間の幅を前記ストレート部のときより狭くする操作の少なくとも一方を実行し、
次に、第1帯状部材を前記螺旋状隙間に沿って螺旋状に巻回しながら、前記第2帯状部材と前記第1帯状部材の隣接する縁どうしを接合するとともに、
前記外まわり側部において前記第1帯状部材を前記ストレート部のときより幅広にする操作と、前記内まわり側部において前記第1帯状部材を前記ストレート部のときより幅狭にする操作の少なくとも一方を実行することにしてもよい。
これによって、2条螺旋構造の螺旋管を形成できる。カーブ部においても、ストレート部と同様に、第1帯状部材を連続的に隙間に嵌め込んで製管することができる。
そうすることで、帯状部材における、予め幅広にされた部分が外まわり側部に設置される。又は、予め幅狭にされた部分が内まわり側部に設置される。これによって、螺旋管をカーブさせることができる。
前記接合と併行して又は前記接合前に前記帯状部材の幅を拡縮させる幅拡縮部と、
を備えたことを特徴とする。
前記幅拡縮部の作動を停止させた状態で前記製管装置を駆動すると、帯状部材が一定幅のまま螺旋状に巻回されることで、螺旋管の軸線を直線状にすることができる。
螺旋管の軸線をカーブさせるときは、帯状部材におけるカーブ部の外まわり側部を形成すべき部分を幅拡縮部によって拡幅させる。或いは、帯状部材におけるカーブ部の内まわり側部を形成すべき部分を幅拡縮部によって幅狭にする。これら操作の少なくとも一方を実行することによって、螺旋管をカーブさせることができる。
幅拡縮操作を、帯状部材の隣接する縁どうしの接合と併行して、又は接合前に行なうことによって、カーブ部においても連続的に製管することができる。したがって、螺旋管を既設管のライニング更生に適用する場合は、既設管と螺旋管の間の隙間の縮小化と、工期の短縮化とを両立させることができる。
前記製管装置は、前記帯状部材における先行して螺旋状に形成された先行螺旋管部と、これに続く後続帯部との互いに隣接する縁どうしを接合することが好ましい。これによって、後続帯部を先行螺旋管部に順次組み入れて、先行螺旋管部を延伸させることができる。前記幅拡縮部は、前記製管装置における先行螺旋管部と後続帯部の接合操作位置に設けられることで接合と同時に幅拡縮操作可能としてもよく、前記製管装置における前記接合操作位置から後続帯部の周方向に少しずれた位置に設けられることで接合直後に幅拡縮操作可能としてもよい。
前記幅拡縮部が、製管装置から離れて、製管装置とは別に設けられていてもよい。帯状部材が、幅拡縮部を経た後、製管装置へ送られて製管されるようにしてもよい。
前記軸線まわりの螺旋状の巻回方向に沿って推進後方側から推進前方側への推進力を得る駆動部と、
前記帯状部材の長手方向へ延びる溝部にスライド可能に嵌め込まれるガイドレールと、
前記ガイドレールを、前記推進後方側へ向かって製管装置の推進方向と直交する幅方向へ傾斜させるように角度調節するレール角度調節部と、
を備えていることが好ましい。
カーブ部の外まわり側部においては、レール角度調節部によってガイドレールを推進後方側へ向かって延伸前方側へ傾けることが好ましい。この状態で製管装置を推進させると、ガイドレールの案内によって、帯状部材を拡幅させることができる。また、カーブ部の内まわり側部において、ガイドレールを推進後方側へ向かって延伸後方側へ傾けてもよい。この状態で製管装置を推進させると、ガイドレールの案内によって、帯状部材を縮幅させることができる。これによって、螺旋管をカーブさせることができる。
これによって、帯状部材の幅を確実に拡縮させることができる。かつ、拡縮操作後に帯状部材の幅が元に戻るのを抑制又は防止できる。したがって、螺旋管のカーブを保持できる。
前記伸縮部は、例えば断面U字状のベローズを含むことが好ましい。
<第1実施形態>
図1は、老朽化した既設管1を更生する様子を示したものである。既設管1としては、下水道管、上水道管、農業用水管、ガス管等が挙げられる。図2に示すように、既設管1は、ストレートな部分1aと、カーブした部分1cを有している。つまり、既設管1の軸線L1は、ストレート部分1aにおけるストレート部L1aと、カーブ部分1cにおけるカーブ部L1cを含む。
補強帯材96が省略されていてもよい。
図1に示すように、既設管1内に先行螺旋管部91がある程度形成されているものとする。
帯状部材90の後続帯部92を、発進人孔4から先行螺旋管部91の内部を経て、外周規制体50の内部の製管装置3へ導入する。
図4に示すように、駆動部10の駆動ローラ13を回転駆動させることによって、後続帯部92を接合操作位置9pへ向けて押し込む。押し込み方向は、先行螺旋管部91の径方向に対して斜めに向けられる。押し込みによって、帯状部材90が外周ガイド23に押し当てられ、外周ガイド23から垂直抗力を受ける。前記押し込み力の径方向分力と前記垂直抗力とによって、後続帯部92の第2嵌合部94と、先行螺旋管部91の延伸前端部91eの第1嵌合部93とが嵌合(接合)される。かつ、前記押し込み力の周方向分力によって、製管装置3が推進(自走)される。これによって、帯状部材90の巻回が進み、先行螺旋管部91が延伸される。
図5(b)に示すように、製管装置3がカーブ部分1cにおける外まわり側部1eに位置するとき、製管装置3による前記巻回及び接合操作と併行して、製管装置3ひいては係止部23f,24fを軸線L1に沿って延伸方向の前方側(延伸前方側、図5において左側)へ付勢する。
或いは、図6(a)に示すように、製管装置3に前記付勢操作のための押し引き駆動部33を設けておいてもよい。図6(b)に示すように、製管装置3がカーブ部分1cにおける外まわり側部1eに位置するときは、装置フレーム3aを人力で支えたり既設管1に当てて反力を取ったりしながら、押し引き駆動部33によって、係止部23f,24fを装置フレーム3aに対して延伸前方側へスライドさせてもよい。
この場合、押し引き駆動部33及び係止部23f,24fによって「幅拡縮部」が構成される。
よって、先行螺旋管部91の延伸前端部91eがカーブ部分1cにおける既設管1の内壁に突き当たるのを回避できる。このため、製管装置3を停止させる必要が無く、カーブ部分1cにおいてもストレート部分1aと同様に連続的に製管を行なうことができる。既設管1と螺旋管9との間の隙間9gが小さくても、カーブ部分1cにおいて製管装置3を停止する必要がない。これによって、隙間9gの縮小化と、工期短縮化とを両立させることができる。
前記外まわり側部1eにおける拡幅操作と前記内まわり側部1dにおける縮幅操作の両方を実行してもよい。
図示は省略するが、距離D9gが大きくなったときは、製管装置3が内まわり側部1d上に位置しているものとして、帯状部材90の幅を小さくすることにしてもよい。
<第2実施形態>
図8は、本発明の第2実施形態を示したものである。図8(a)に示すように、第2実施形態の製管装置3は、押圧部材25を含む。押圧部材25は、帯状部材90の延伸前端部91eの内周側(図8(a)において上側)かつ接合操作位置9pの推進後方側の直近に配置されている。押圧部材25は、装置フレーム3aに対して製管装置3の高さ方向(先行螺旋管部91の径方向、図8(a)において上下)に変位可能になっている。押圧部材25は、板状であってもよく、円筒状の回転ロールにて構成されていてもよい。
図8(b)に示すように、カーブ部分1cにおいては、帯状部材90が幅調節されながら製管される。詳しくは、製管装置3が外まわり側部1eに位置するときは、製管装置3ひいては押圧部材25を、先行螺旋管部91の外周側(図8(b)において下側)へ変位させる。これによって、接合操作位置9pにおける接合直後の帯状部材90が、押圧部材25と既設管1との間に挟み付けられて厚み方向に圧縮されることで拡幅される。したがって、外まわり側部1eにおける帯状部材90の幅がストレート部分1aのときよりも広くなる。この結果、先行螺旋管部91の軸線をカーブ部分1cに合わせてカーブさせることができる。よって、先行螺旋管部91の延伸前端部91eがカーブ部分1cにおける既設管1の内壁に突き当たるのを回避できる。このため、製管装置3を停止させる必要が無く、カーブ部分1cにおいてもストレート部分1aと同様に連続的に製管を行なうことができる。
押圧部材25と押圧受け部材26と押圧駆動部35によって「幅拡縮部」が構成されている。
図9(b)に示すように、カーブ部分1cにおいては、帯状部材90が幅調節されながら製管される。詳しくは、製管装置3が外まわり側部1eに位置するとき、押圧駆動部35によって押圧部材25と押圧受け部材26を互いに接近させる。これによって、接合操作位置9pにおける接合直後の帯状部材90が、押圧部材25と押圧受け部材26との間に挟み付けられて厚み方向に圧縮されることで拡幅される。したがって、外まわり側部1eにおける帯状部材90の幅がストレート部分1aのときよりも大きくなる。この結果、先行螺旋管部91の軸線をカーブ部分1cに合わせてカーブさせることができる。よって、先行螺旋管部91の延伸前端部91eがカーブ部分1cにおける既設管1の内壁に突き当たるのを回避できる。このため、製管装置3を停止させる必要が無く、カーブ部分1cにおいてもストレート部分1aと同様に連続的に製管を行なうことができる。
図10〜図12は、本発明の第3実施形態を示したものである。図10に示すように、第3実施形態の製管装置3は、ガイドレール27を備えている。ガイドレール27は、外周ガイド23から推進後方側(図10おいて右側)へ延びている。図11(a)に示すように、複数のガイドレール27が、製管装置3の幅方向(図11(a)において上下)に並べられている。
ガイドレール27Eとレール角度調節部37とによって「幅拡縮部」が構成されている。
カーブ部分1cにおいては、帯状部材90が幅調節されながら製管される。詳しくは、図11(b)に示すように、製管装置3が外まわり側部1eに位置するとき、レール角度調節部37によってガイドレール27Eの先端部(推進後方側の端部、図11(b)において右端部)を延伸前方側(同図において下側)へ傾ける。その状態で、帯状部材90を巻回することによって、製管装置3を推進前方側(図11(b)において左側)へ推進させる。
これによって、図12に示すように、接合操作位置9pにおける接合の直後の帯状部材90が、ガイドレール27Eに案内されながら拡幅される。したがって、外まわり側部1eにおける帯状部材90の幅がストレート部分1aのときよりも大きくなる。この結果、先行螺旋管部91の軸線をカーブ部分1cに合わせてカーブさせることができる。よって、先行螺旋管部91の延伸前端部91eがカーブ部分1cにおける既設管1の内壁に突き当たるのを回避できる。このため、製管装置3を停止させる必要が無く、カーブ部分1cにおいてもストレート部分1aと同様に連続的に製管を行なうことができる。
前記外まわり側部1eにおける拡幅操作と前記内まわり側部1dにおける縮幅操作の両方を実行してもよい。
図13〜図14は、本発明の第4実施形態を示したものである。図13に示すように、第4実施形態の螺旋管9は、第1帯状部材90Aと、第2帯状部材90Bとを備え、二条螺旋状になっている。図14(a)に示すように、第1帯状部材90Aの幅方向の両端部に第2嵌合部94が設けられている。第2帯状部材90Bの幅方向の両端部には、第1嵌合部93が設けられている。第1帯状部材90Aの第2嵌合部94と第2帯状部材90Bの第1嵌合部93とが嵌合されている。第1帯状部材90Aの互いに隣接する縁どうしが、第2帯状部材90Bを介して接合され、第2帯状部材90Bの互いに隣接する縁どうしが、第1帯状部材90Aを介して接合されている。
第2帯状部材90Bにはベローズ97が設けられていない。なお、第2帯状部材90Bについても、ベローズ97を設けることによって幅を塑性的に拡縮可能にしてもよい。
詳しくは、第2帯状部材90Bを、螺旋状隙間9sを開けて螺旋状に巻回する。第2帯状部材90Bの螺旋ピッチは、第2帯状部材90Bの幅より大きくする。
図14に示すように、既設管1の内壁には、定着部材50を設けておく。詳細な図示は省略するが、定着部材50には、第2帯状部材90Bのための定着部が設けられている。この定着部に第2帯状部材90Bを嵌合、係止、接着等によって定着させる。
定着部材50は、第2帯状部材90Bの螺旋ピッチに合わせて軸線L1に沿って間隔を置いて複数設けられる。
なお、1つの定着部材50が、軸線L1に沿って線状に延びていてもよい。線状の定着部材50に間隔を置いて定着部が設けられており、第2帯状部材90Bが任意の定着部に接合可能であってもよい。
カーブ部分1cの外まわり側部1eにおいては、螺旋状隙間9sの幅を、ストレート部分1aでの螺旋状隙間9sの幅より広くする。
外まわり側部1eにおいては螺旋状隙間9sの幅をストレート部分1aより広くし、かつ内まわり側部1dにおいては螺旋状隙間9sの幅をストレート部分1aより狭くしてもよい。
外まわり側部1eにおいては、第1帯状部材90Aをストレート部分1aより幅広にし、かつ内まわり側部1dにおいては、第1帯状部材90Aをストレート部分1aより幅狭にしてもよい。
カーブ部分1cの外まわり側部1eにおいては、第1帯状部材90Aをストレート部分1aより幅広にする。内まわり側部1dにおいて、第1帯状部材90Aをストレート部分1aより幅狭にしてもよい。これによって、カーブ部分1cにおいても、第1帯状部材90Aを螺旋状隙間9sに挿入配置でき、第2帯状部材90Bと確実に接合させることができる。この結果、二条螺旋状の螺旋管9を製管することができる。
第2帯状部材90B及び第1帯状部材90Aの設置作業は、手作業で行ってもよく、専用の機械を用いて行ってもよい。
図15は、本発明の第5実施形態を示したものである。図15(a)に示すように、第5実施形態の螺旋管製造システム2は、製管装置3に加えて、製管装置3とは別個の幅拡縮部60と、幅拡縮制御部65を備えている。幅拡縮部60は、帯状部材90の繰り出しリール6と、既設管1内の製管装置3との間に設置されている。幅拡縮部60は、地上の繰り出しリール6の近くに配置されていてもよく、発進人孔4(図1参照)内に配置されていてもよく、先行螺旋管部91(図1参照)内に配置されていてもよい。帯状部材90が、繰り出しリール6から繰り出された後、幅拡縮部60に通されている。
これによって、幅拡縮部60より製管装置3側の帯状部材90は、幅広部分90eと幅狭部分90dとを交互に連ねた波形状になる。
例えば、本発明は、既設管1をライニングする螺旋管9(更生管)に限られず、種々の螺旋管に適用できる。
製管装置は、実施形態の構造に限られない。製管装置が、螺旋管9の内周形状を規制する内周規制体(リンクローラ)を有していてもよい。
L1a ストレート部
L1c カーブ部
1 既設管
1d 内まわり側部
1e 外まわり側部
2 螺旋管製造システム
3 製管装置
9 螺旋管
9g 隙間
9s 螺旋状隙間
90 帯状部材
90d 幅狭部分(内まわり側部に設置されるべき部分)
90e 幅広部分(外まわり側部に設置されるべき部分)
90A 第1帯状部材
90B 第2帯状部材
91e 延伸前端部
95 溝部
97 ベローズ(伸縮部)
10 駆動部
23f 係止部
24f 係止部
25 押圧部材
26 押圧受け部材
27E ガイドレール
33 押し引き駆動部
35 押圧駆動部
37 レール角度調節部
40 周方向位置検知手段
41 距離検知手段(周方向位置検知手段)
60 幅拡縮部
65 幅拡縮制御部
Claims (10)
- 螺旋状の巻回方向に沿って推進可能な製管装置によって、帯状部材を螺旋状に巻回しながら前記帯状部材の一周違いに隣接する縁どうしを接合することによって、ストレート部分とカーブ部分を有する既設管の内壁に沿って螺旋管を製管する螺旋管製造方法であって、
前記帯状部材には、内周側から見て凹む断面U字状のベローズと、外周側から見て凹む溝部とが、それぞれ長手方向へ延びるように形成されており、
前記製管装置における、前記接合がなされる接合操作位置の直近かつ前記巻回方向に沿う推進方向の推進後方側には、内周側の係止部及び外周側の係止部が設けられており、
製管途中の螺旋管の延伸前端部におけるベローズには、前記内周側の係止部が前記推進方向へスライド可能に係止され、前記延伸前端部における前記溝部には、前記外周側の係止部が前記推進方向へスライド可能に係止されており、
前記製管装置による前記接合と併行して、前記カーブ部分の外まわり側部においては、前記内周側及び外周側の係止部を延伸前方側へ付勢することによって、前記延伸前端部のベローズの幅を前記ストレート部分におけるベローズの幅より広げることを特徴とする螺旋管製造方法。 - 螺旋状の巻回方向に沿って推進可能な製管装置によって、帯状部材を螺旋状に巻回しながら前記帯状部材の一周違いに隣接する縁どうしを接合することによって、ストレート部分とカーブ部分を有する既設管の内壁に沿って螺旋管を製管する螺旋管製造方法であって、
前記帯状部材には断面U字状のベローズが形成されており、
前記製管装置に設けられた押圧部材が、製管途中の螺旋管の延伸前端部の内周側に配置されており、
前記製管装置による前記接合と併行して、前記カーブ部分の外まわり側部においては、前記製管装置の装置フレームに対する前記押圧部材の位置を、前記ストレート部分のときよりも外周側へずらすことによって前記延伸前端部の帯状部材を前記押圧部材と前記既設管の内壁との間で挟み付けて厚み方向に圧縮させて、前記ベローズを拡幅させることを特徴とする螺旋管製造方法。 - 帯状部材を螺旋状に巻回しながら前記帯状部材の一周違いに隣接する縁どうしを接合することによって、ストレート部とカーブ部を有する軸線に沿って螺旋管を製管する螺旋管製造方法であって、
前記接合と併行して又は前記接合前に、前記カーブ部の外まわり側部における帯状部材の幅を前記ストレート部における幅より広げる操作と、前記カーブ部の内まわり側部における帯状部材の幅を前記ストレート部における幅より縮める操作の少なくとも一方を実行し、
前記軸線まわりの螺旋状の巻回方向に沿って推進後方側から推進前方側へ推進可能な製管装置によって、前記螺旋管を前記軸線の後方側(以下「延伸後方側」と称す)から前方側(以下「延伸前方側」と称す)へ延伸させるように製管するとともに、
前記製管装置に設けられたガイドレールを、前記帯状部材の長手方向へ延びる溝部にスライド可能に嵌めた状態で、前記外まわり側部において前記ガイドレールを前記推進後方側へ向かって前記延伸前方側へ傾ける操作と、前記内まわり側部において前記ガイドレールを前記推進後方側へ向かって前記延伸後方側へ傾ける操作の少なくとも一方を実行することを特徴とする螺旋管製造方法。 - 周方向位置検知手段によって、前記製管装置の前記螺旋管の軸線まわりの周方向位置を検知し、
検知結果に基づいて、前記帯状部材の幅を変えるか否かを判断することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の螺旋管製造方法。 - ストレート部分とカーブ部分を有する既設管の内壁に沿って二条螺旋状の螺旋管を製管する螺旋管製造方法であって、
前記螺旋管が、第1帯状部材と、第2帯状部材を備え、前記第1帯状部材が、幅方向へ伸縮させることで塑性変形される断面U字状のベローズを含む合成樹脂からなる帯本体と、前記ベローズに被さる断面U字状に形成されて幅方向へ伸縮させることで塑性変形される金属からなる補強部材とを含んでおり、
前記第2帯状部材を、螺旋状の隙間を開けて螺旋状に巻回するとともに、前記ストレート部分においては前記螺旋状隙間の幅を前記第1帯状部材の拡縮操作されていない状態の初期幅に合わせて設定し、前記カーブ部分の外まわり側部において前記螺旋状隙間の幅を前記ストレート部分における螺旋状隙間の幅より広くし、
次に、前記第1帯状部材を前記螺旋状隙間に沿って螺旋状に巻回しながら、前記第2帯状部材と前記第1帯状部材の隣接する縁どうしを接合するとともに、
前記外まわり側部においては前記第1帯状部材の幅を前記ストレート部分における幅より広くすることによって、前記ベローズ及び補強部材を塑性変形させることを特徴とする螺旋管製造方法。 - 螺旋状の巻回方向に沿って推進可能な製管装置によって、帯状部材を螺旋状に巻回しながら前記帯状部材の一周違いに隣接する縁どうしを接合することによって、ストレート部分とカーブ部分を有する既設管の内壁に沿って螺旋管を製管する螺旋管製造方法であって、
前記帯状部材が巻かれた繰り出しリールと前記製管装置との間に幅拡縮部が配置されており、
前記帯状部材を、前記繰り出しリールから繰り出して前記幅拡縮部に通した後、前記製管装置へ送って前記製管に供し、
前記幅拡縮部に接続された幅拡縮制御部によって、前記帯状部材における前記幅拡縮部に導入された幅拡縮部導入部分が、前記螺旋管のどの部分を構成するかを、前記幅拡縮部から前記製管装置までの距離及び前記既設管の内周形状データに基づいて算定し、
前記幅拡縮部導入部分が前記カーブ部分の外まわり側部を構成すると算定されたときは、前記幅拡縮部によって幅拡縮部導入部分を幅広にし、前記幅拡縮部導入部分が前記カーブ部分の内まわり側部を構成すると算定されたときは、前記幅広にする操作を停止することによって、前記帯状部材を前記幅広にされた部分とされていない部分とを交互に連ねた波形状にして前記製管装置へ送り出し、これによって、前記接合前に、前記帯状部材における、前記外まわり側部に設置されるべき部分を前記ストレート部分に設置されるべき部分より幅広にすることを特徴とする螺旋管製造方法。 - 内周側から見て凹む断面U字状のベローズと、外周側から見て凹む溝部とが、それぞれ長手方向へ延びるように形成された帯状部材を螺旋状に巻回しながら前記帯状部材の一周違いに隣接する縁どうしを接合することによって螺旋管を形成する製管装置であって、
製管途中の前記螺旋管の延伸前端部に配置されて、螺旋状の巻回方向に沿って推進可能な装置フレームと、
前記装置フレームに支持され、前記延伸前端部に内周側から宛がわれる内周ガイドと、
前記内周ガイドに設けられ、前記延伸前端部における前記ベローズにスライド可能に係止される内周側の係止部と、
前記装置フレームに支持され、前記延伸前端部に外周側から宛がわれる外周ガイドと、 前記外周ガイドに設けられ、前記延伸前端部における前記溝部にスライド可能に係止される外周側の係止部と、
前記装置フレームに設けられ、前記内周ガイド及び前記外周ガイドを前記装置フレームに対して前記延伸方向へ押し引きする押し引き駆動部と、を備え、
前記押し引き駆動部と前記内周側及び外周側の係止部によって、前記接合と併行して前記帯状部材の幅を拡縮させる幅拡縮部が構成され、前記螺旋管のカーブ部分の外まわり側部においては、前記押し引き駆動部によって、前記内周ガイド及び前記外周ガイドが、前記装置フレームに対して前記螺旋管のストレート部分のときよりも延伸前方側へずらされることを特徴とする螺旋管の製管装置。 - 断面U字状のベローズを含む帯状部材を螺旋状に巻回しながら前記帯状部材の一周違いに隣接する縁どうしを接合することによって螺旋管を形成する製管装置であって、
製管途中の前記螺旋管の延伸前端部に配置されて、螺旋状の巻回方向に沿って推進可能な装置フレームと、
前記装置フレームに設けられ、前記接合と併行して又は前記接合前に前記帯状部材の幅を拡縮させる幅拡縮部と、
を備え、前記幅拡縮部が、前記延伸前端部の内周側に配置された押圧部材と、前記延伸前端部を挟んで前記押圧部材と対峙するように前記延伸前端部の外周側に配置された押圧受け部材と、これら押圧部材及び押圧受け部材を接近離間させる押圧駆動部とを含み、
前記螺旋管のカーブ部分の外まわり側部においては、前記押圧駆動部によって前記押圧部材及び押圧受け部材が、前記螺旋管のストレート部分のときよりも接近されることを特徴とする螺旋管の製管装置。 - 帯状部材を螺旋状に巻回しながら前記帯状部材の一周違いに隣接する縁どうしを接合することによって螺旋管を形成する製管装置であって、
製管途中の前記螺旋管の軸線まわりの螺旋状の巻回方向に沿って推進後方側から推進前方側への推進力を得る駆動部と、
前記接合と併行して又は前記接合前に前記帯状部材の幅を拡縮させる幅拡縮部と、
を備え、前記幅拡縮部が、
前記帯状部材の長手方向へ延びる溝部にスライド可能に嵌め込まれるガイドレールと、
前記ガイドレールを、前記推進後方側へ向かって製管装置の推進方向と直交する幅方向へ傾斜させるように角度調節するレール角度調節部と、
を備えたことを特徴とする螺旋管の製管装置。 - 前記帯状部材が、幅方向に塑性的に伸縮変形可能なベローズを含むことを特徴とする請求項7〜9の何れか1項に記載の螺旋管の製管装置。
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